JP2000067696A - ダイヤル駆動伝達機構 - Google Patents

ダイヤル駆動伝達機構

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JP2000067696A
JP2000067696A JP10234438A JP23443898A JP2000067696A JP 2000067696 A JP2000067696 A JP 2000067696A JP 10234438 A JP10234438 A JP 10234438A JP 23443898 A JP23443898 A JP 23443898A JP 2000067696 A JP2000067696 A JP 2000067696A
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rotation
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dial
dial knob
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JP10234438A
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English (en)
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Hirokatsu Nakajima
浩勝 中嶋
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness System Technologies Research Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ダイヤルノブの回転中心軸からずれた位置に回
転型接点素子を設けても、ダイヤルノブを所定位置に見
栄え良く配設することができるようにする。 【解決手段】ダイヤルノブ2と回転型接点素子7とが回
転中心のずれた位置に設けられていても、第1の歯車3
と第2の歯車4aとからなる歯車伝達機構が、ダイヤル
ノブ2の回転中心を第2の歯車4a、つまり第2の回転
体4の回転中心に偏心させる。このとき、第2の回転体
4の回転中心と回転型接点素子7の回転軸7aとが、ま
だaだけ軸ずれしていても、この軸ずれを第2の回転体
4と第3の回転体6とに対してスライドする吸収回転体
5が解消することとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両に使用
され、回転型スイッチ等の回転型接点素子の回転軸をダ
イヤル操作により回転させるダイヤル駆動伝達機構に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のダイヤル駆動伝達機構は、図6に
示すように基板108上に設けた回転型接点素子107
の回転軸107aに、ダイヤルノブ102の回転軸10
2aを直結した構造となっている。つまり、回転型接点
素子107の回転軸107aとダイヤルノブ102の回
転軸102aとは同一軸上にレイアウトされている。な
お、図6中の101は表面パネルであり、この表面パネ
ル101の表面には、例えばダイヤルノブ102の回転
操作状態を示すON、OFF等が表示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、従来の技
術による場合においては以下のような問題があった。
【0004】ダイヤルノブの位置決めが回転型接点素
子の位置で決定されるため、回転型接点素子の中心軸の
位置が組立ガタおよび寸法精度の範囲内でずれた場合、
それに合わせてダイヤルノブの中心軸も同様にずれてし
まい、前述のON、OFF等の表示とダイヤルノブとの
位置関係にずれが生じて意匠面上見栄えが良くないとい
う問題が発生する。
【0005】ダイヤルノブと回転型接点素子の回転軸
とが直結されているため、ダイヤルノブの回転操作荷重
を設定することが容易にはできないという問題が発生し
ている。
【0006】本発明は、このような従来技術の課題を解
決すべくなされたものであり、ダイヤルノブの回転中心
軸からずれた位置に回転型接点素子を設けても、ダイヤ
ルノブを所定位置に見栄え良く配設することができるダ
イヤル駆動伝達機構を提供することを目的とする。
【0007】また、本発明の他の目的は、ダイヤルノブ
の回転操作荷重を設定することができるダイヤル駆動伝
達機構を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のダイヤル駆動伝
達機構は、ダイヤルノブからの回転力を回転型接点素子
に伝達するためのダイヤル駆動伝達機構であって、ダイ
ヤルノブと回転型接点素子の回転軸とが回転軸心を相互
に異なる状態にして設けられ、ダイヤルノブと回転型接
点素子との間に、ダイヤルノブの回転力を回転中心を変
えて回転型接点素子の回転軸に伝達する伝達手段が設け
られている構成となっている。
【0009】この構成による場合には、ダイヤルノブと
回転型接点素子の回転軸とが同一軸上に存在しなくと
も、伝達手段がダイヤルノブからの回転力を回転中心を
変えて回転型接点素子の回転軸に伝達する。よって、伝
達手段の存在により、回転型接点素子に対するダイヤル
ノブの設置位置に自由度が生じ、ダイヤルノブが所望位
置に配されることとなる。
【0010】また、本発明のダイヤル駆動伝達機構にお
いて、前記伝達手段は、ダイヤルノブと共に回転する第
1の歯車と、この第1の歯車の回転を受けて回転型接点
素子の回転軸と共に回転する第2の歯車とを含む歯車伝
達機構を備える構成とすることができる。
【0011】この構成による場合には、第1の歯車の回
転中心をダイヤルノブの回転中心に一致させ、また、第
2の歯車の回転中心を回転型接点素子の回転軸の回転中
心に一致させることで、伝達手段がダイヤルノブからの
回転力を回転中心を変えて回転型接点素子の回転軸に伝
達する。よって、ダイヤルノブと回転型接点素子の回転
軸とが同一軸上に存在しなくとも、伝達手段の存在によ
り、回転型接点素子に対するダイヤルノブの設置位置に
自由度が生じ、ダイヤルノブが所望位置に配されること
となる。また、歯車の減速比を調整することにより、ダ
イヤルノブの回転操作荷重(トルク)が設定される。
【0012】また、本発明のダイヤル駆動伝達機構にお
いて、前記伝達手段は、前記ダイヤルノブと共に回転す
る第1の回転体と、この第1の回転体からの回転を受
け、回転型接点素子の回転軸とは回転中心を異ならせて
回転する第2の回転体とが、ダイヤルノブ取付用の同一
パネルに回転可能に取り付けられ、第2の回転体と回転
型接点素子の回転軸との回転中心のずれを吸収しつつ回
転する吸収回転体を第2の回転体と回転型接点素子との
間に設けてなる回転伝達手段が備わっている構成とする
ことができる。
【0013】この構成による場合には、第1の回転体に
対する第2の回転体の位置を規定することにより、第2
の回転体を回転型接点素子の回転軸と同一軸心上に配す
ることが可能となる。このとき、第1、第2の回転体
を、同一パネルに対応して設けているので、両者の位置
関係は変動が少ない。それでも、第2の回転体と回転型
接点素子の回転軸との回転中心間にずれが存在するとき
は、吸収回転体がそのずれを吸収して回転する。よっ
て、ダイヤルノブと回転型接点素子の回転軸とが同一軸
上に存在しなくとも、伝達手段の存在により、回転型接
点素子に対するダイヤルノブの設置位置に自由度が生
じ、ダイヤルノブが所望位置に配されることとなる。
【0014】また、本発明のダイヤル駆動伝達機構にお
いて、前記第1の回転体および第2の回転体は共に、少
なくとも歯車を有するものからなる構成とすることがで
きる。
【0015】この構成による場合には、第1の回転体と
第2の回転体との力伝達に歯車を使用するので、その減
速比を調整することにより、ダイヤルノブの回転トルク
が設定される。
【0016】また、本発明のダイヤル駆動伝達機構にお
いて、前記回転伝達手段は、回転型接点素子の回転軸と
回転中心を同一にして回転する第3の回転体を有し、前
記吸収回転体がその半径方向に第2の回転体に対してス
ライド可能に係合していると共に同じく半径方向に第3
の回転体に対してスライド可能に係合している構成とす
ることができる。
【0017】この構成による場合には、第2の回転体と
回転型接点素子の回転軸との回転中心間にずれが存在し
ても、吸収回転体が第2の回転体に対してスライドする
と、吸収回転体と第2の回転体との回転中心が一致して
吸収回転体が回転する。このとき、その吸収回転体と第
3の回転体とは回転中心にずれが存在するが、そのずれ
は、吸収回転体が第3の回転体に対してスライドする
と、吸収回転体と第3の回転体との回転中心が一致して
吸収回転体が回転することにより吸収される。これによ
り、第2の回転体の回転力が第3の回転体に支障なく伝
達されることになる。
【0018】また、本発明のダイヤル駆動伝達機構にお
いて、前記吸収回転体は、その第2の回転体に対するス
ライド方向と第3の回転体に対するスライド方向とが相
互に直交または略直交するように設けられている構成と
することができる。
【0019】この構成による場合には、吸収回転体にお
ける第2の回転体に対するスライド方向と第3の回転体
に対するスライド方向とが相互に直交または略直交する
ので、吸収回転体の第2、第3の回転体に対するスライ
ド状態が滑らかとなる。
【0020】本発明ではダイヤルノブと回転型接点素子
とが同一軸上に無いので、両者のレイアウトは自由にな
る。例えば、本発明のダイヤル駆動伝達機構において、
前記ダイヤルノブは、その直径方向の中央部に中心軸方
向に力を伝達するための押圧ボタンを備えてなり、その
押圧ボタンの押圧方向に押圧ボタンによる押圧力で制御
されるプッシュ型素子が設けられている構成とすること
ができる。
【0021】この構成による場合には、ダイヤルノブか
らの回転力を回転型接点素子の回転軸に伝達するための
伝達手段が存在しない、ダイヤルノブの直径方向の中央
部のあき空間を利用してプッシュ型素子を設け、そのプ
ッシュ型素子をダイヤルノブに設けた押圧ボタンにて押
圧すると、プッシュ型素子の制御が行われる。よって、
複数の機能がダイヤルノブに搭載されることとなる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態につい
て具体的に説明する。
【0023】図1は本発明のダイヤル駆動伝達機構を示
す正面断面図であり、図2はそのダイヤル駆動伝達機構
の要部を示す側面断面図、図3は本発明のダイヤル駆動
伝達機構を示す分解斜視図である。このダイヤル駆動伝
達機構は、基板8上に設けた回転型接点素子7の回転軸
7aを、これとは回転軸心の異なるダイヤルノブ2にて
回転させるものであり、ダイヤルノブ2の周面に設けた
第1の回転体としての第1の歯車3と、第2の回転体4
と、吸収回転体5と、第3の回転体6とを備えてなる。
なお、図1中の1は表面パネルを示し、13は基板位置
決め部を示す。
【0024】ダイヤルノブ2は、その背面2a側に設け
たノブ位置決め片11bにて所定位置にセットされてい
る。ノブ位置決め片11bは、複数箇所に配したノブ位
置決め部1b(図1には1つのみ表れている)にて支持
されており、第1の歯車3の動きに支障が生じないよう
に、第1の歯車3が設けられている部分とその近傍の形
成を省略した円弧状に形成されている。
【0025】第2の回転体4は、直径方向の中央部に貫
通孔4cが設けられた概略リング状をなし、貫通孔4c
には支持軸12が取り付けられ(図1および図2参
照)、支持軸12にて回転可能に支持されている。この
支持軸12の基端側は延出部12aを介して表面パネル
1の内面に連結されている。支持軸12、延出部12a
および表面パネル1は一体成形により形成してもよく、
また、表面パネル1の内側に前記基板位置決め部13と
同様な取付部(図示せず)を設けて、そこに延出部12
aを取り付けるようにしてもよい。このような構成とす
ることにより、第1の回転体としての第1の歯車3と、
第2の回転体4との両者における回転中心の位置関係を
規定することが可能となり、第2の回転体4の回転中心
を回転型接点素子7における回転軸7aの回転中心に一
致させ易くすることができる。
【0026】このようにして支持される第2の回転体4
の一端側(図の上側)は第1の歯車3に噛み合う第2の
歯車4aを有し、他端側(図の下側)には貫通孔4cの
周辺に、より詳細には貫通孔4cの周縁部から少し外側
寄りの範囲にわたって図の下側に突出した円筒状のボス
4dが設けられ、ボス4dの外側に半径方向に延びる2
つの摺動用の突起4bを備える。両突起4bは、その長
手方向を第2の回転体4の直径方向に一致させて存在す
る。
【0027】第3の回転体6は、直径方向の中央部に概
略半円形状をした貫通孔6aを有し、その貫通孔6aに
回転型接点素子7の回転軸7aを嵌着して固定されてい
る。回転軸7aも貫通孔6aと同じ形状であり、回転軸
7aと第3の回転体6とは一体に回転する。第3の回転
体6の一端側(図の上側)には貫通孔6aの周辺に、よ
り詳細には貫通孔6aの周縁部から少し外側寄りの範囲
にわたって図の上側に突出したボス6cが設けられてお
り、そのボス6cの外側に半径方向に延びる2つの摺動
用の突起6bが形成されている。両突起6bは、その長
手方向を第3の回転体6の直径方向に一致させて存在す
る。
【0028】上述する第2の回転体4と第3の回転体6
との間に設けられる吸収回転体5は、それらよりも若干
大きい概略リング状をなし、直径方向の中央部には、ボ
ス4dと6cとが両側から侵入可能な円形の貫通孔5a
が設けられている。吸収回転体5の一端側(図の上側)
には突起4bが入り込む2つの溝5bが半径方向に貫通
孔5aにつながって形成され、他端側(図の下側)には
突起6bが入り込む2つの溝5cが半径方向に貫通孔5
aにつながって形成されている。溝5bの方向と溝5c
の方向とは相互に交差、この図示例では直交している。
【0029】ここで、貫通孔5aにつながっている2つ
の溝5bの各々における外側の端の間の長さ寸法は、2
つの突起4bの各々における外側の端の間の長さ寸法よ
りも長く設計している。また、貫通孔5aの直径はボス
4dの外径よりも大きく設計している。よって、貫通孔
5aにはボス4dが入り込み、また、溝5bには突起4
bが入り込んだ係合状態とすることにより、支持軸12
にて回転可能に支持されている第2の回転体4に対して
吸収回転体5は、突起4bが溝5bの内部を移動できる
範囲内で半径方向にスライドできる。
【0030】一方、貫通孔5aにつながっている2つの
溝5cの各々における外側の端の間の長さ寸法は、2つ
の突起6bの各々における外側の端の間の長さ寸法より
も長く設計している。また、貫通孔5aの直径はボス6
cの外径よりも大きく設計している。よって、貫通孔5
aにはボス6cが入り込み、また、溝5cには突起6b
が入り込んだ係合状態とすることにより、回転型接点素
子7の回転軸7aに取り付けられている第3の回転体6
に対して吸収回転体5は、突起6bが溝5cの内部を移
動できる範囲内で半径方向に相対的にスライドできる。
【0031】このとき、溝5bと5cとは、上述したよ
うに直交する方向に設けられているので、吸収回転体5
は第2の回転体4に対するスライド方向と、第3の回転
体6に対するスライド方向とが直交するように、それぞ
れに対してスライドできる。なお、上記2つのスライド
方向は完全に直交させる必要はなく、略直交する状態と
してもよい。このようにすることで、吸収回転体5にお
ける第2、第3の回転体4、6に対するスライド状態を
滑らかにすることができる。
【0032】このように構成された本実施形態のダイヤ
ル駆動伝達機構においては、ダイヤルノブ2を回転する
と、それに伴って第1の歯車3が同じ角度分だけ回転す
る。この回転を受けて、第2の歯車4aを有する第2の
回転体4が、歯車3と4aとの減速比に応じて回転し、
第2の回転体4の回転が突起4bと溝5bとを介して吸
収回転体5に伝達される。この吸収回転体5の回転は溝
5cと突起6bとを介して第3の回転体6に伝達され、
回転型接点素子7の回転軸7aが回転することとなる。
このとき、第3の回転体6の回転中心、つまり回転型接
点素子7の回転軸7aの回転中心が、第2の回転体4の
回転中心からaだけ軸ずれをしている場合、吸収回転体
5は第2の回転体4の回転中心から第3の回転体6の回
転中心に吸収回転体5の回転中心が移動するように変位
する。
【0033】したがって、このダイヤル駆動伝達機構に
よる場合には、ダイヤルノブ2と回転型接点素子7とが
回転中心のずれた位置に設けられていても、第1の歯車
3と第2の歯車4aとからなる歯車伝達機構が、ダイヤ
ルノブ2の回転中心を第2の歯車4a、つまり第2の回
転体4の回転中心に偏心させる。このとき、第2の回転
体4の回転中心と回転型接点素子7の回転軸7aとが、
まだaだけ軸ずれしていても、この軸ずれを上述のよう
に変位する吸収回転体5が解消することとなる。なお、
軸ずれaがない場合には、歯車伝達機構のみを用いた構
成として実施するようにしてもよい。
【0034】この場合において、図1に示すように、ダ
イヤルノブ2と表面パネル1のダイヤルノブ取付孔1c
との隙間Bに、例えば±0.5mm程度の取付け変位
(寸法誤差)が生じて、ダイヤルノブ2の位置が表面パ
ネル1に対して偏るようになるときは、以下のようにし
ておくのが好ましい。すなわち、図4に示すように、ダ
イヤルノブ2の周壁2aの内側全周にわたり位置を規制
するノブガイド11を、表示パネル1の内側に設けたノ
ブガイド位置決め部1aに取付けることにより、ダイヤ
ルノブ2と表面パネル1のダイヤルノブ取付孔1cとの
隙間Bを全周にわたり均一にすることができる。このと
き、ダイヤルノブ2をノブガイド11にて強制的に位置
調整するので、それによる変位歪は、第2の回転体4、
吸収回転体5および第3の回転体6等からなる伝達手段
側へ伝わる。例えば、直交する方向においてC1とC2
(図1、図2参照)の変位が生じるような状態となる。
しかし、この伝達手段は、直交する方向にスライドでき
るので、上記変位C1とC2を吸収する。詳細には、吸
収回転体5が第3の回転体6に対してスライドすること
によりC1の変位を吸収し、吸収回転体5が第2の回転
体4に対してスライドすることによりC2の変位を吸収
する。なお、図4におけるダイヤルノブ2は、その外側
からノブガイド11が覗けるような筒状に形成されてい
るが、覗けない蓋付き形状、つまり図1に示す形状に形
成してもよいことは勿論である。
【0035】また、本発明においては、ダイヤルノブ2
の直下には回転型接点素子7等の嵩張るものが存在しな
いため、図5に示すように、その空間にプッシュ・スイ
ッチ素子9を設け、その上側にプッシュ・スイッチ素子
9のスイッチ部9aを押圧する押圧ボタン10を配設し
た構成とすることもできる。このとき、ダイヤルノブ2
及びこれを回転可能に支持するノブガイド11は概略円
筒状に形成され、その円柱空間部に押圧ボタン10が挿
入された形態となる。プッシュ型素子としては、プッシ
ュ・スイッチ素子に限らず、他の種類のプッシュ型素子
を設けるようにすることもできる。
【0036】ところで、図4、図5に示すようにノブガ
イド11を備える実施形態のダイヤル駆動伝達機構にお
ける隙間Bの寸法誤差の発生量は、図5を参照して説明
すると、 (1)表面パネル1とノブガイド11との組立てガタ (2)表面パネル1の寸法公差c' (3)ダイヤルノブ2の寸法公差b' (4)ダイヤルノブ2とノブガイド11との組立てガタ の合計である。
【0037】一方、図6に示す従来のダイヤル駆動伝達
機構における隙間B'の寸法誤差の発生量は、 (5)表面パネル101と基板108との組立てガタ (6)表面パネル101の寸法公差c (7)ダイヤルノブ102の寸法公差b (8)回転型接点素子107とダイヤルノブ102との
組立てガタ (9)基板108の寸法aの公差 (10)基板108と回転型接点素子107との組立て
ガタ の合計である。
【0038】ここで、(1)≒(5)、(2)=
(6)、(3)=(7)、(4)≒(8)であるので、
ノブガイド11を備える実施形態の場合は従来での寸法
誤差を発生する要因である(9)と(10)が無いの
で、従来よりも寸法精度を向上させることができる。
【0039】なお、上記実施形態においては第1歯車と
第2歯車との2つを使用しているが、本発明はこれに限
らず、3以上の歯車を組み合わせてもよい。このように
本発明では歯車列を用いるので、減速比を適当に定める
ことによりダイヤルノブの回転操作に要するトルクを調
整することができる。
【0040】また、本発明は、歯車列に平歯車に限らず
他の歯車を使用することができる。その一例として、は
すば歯車、やまば歯車、内歯車対などが該当する。更に
は、ダイヤルノブの回転軸と回転型接点素子の回転軸と
が、平行ではなく、捻れている場合にも本発明は適用で
きる。捻れている場合における歯車の種類としては、ラ
ックと歯車とを組み合わせたもの、すぐばかさ歯車、交
差軸フェースギア、ねじ歯車、ウォームギヤ、ハイポイ
ドギヤなどを使用できる。また、その用い方は、後者の
捻れている場合の歯車と前者の平行な場合の歯車とを組
み合わせて使用するようにしてもよい。また更には、歯
付きプーリとベルトとを組み合わせた機構を使用しても
よい。
【0041】また、上記実施形態では第1の回転体とし
ての第1の歯車3をダイヤルノブ2の外側に配し、第1
の歯車3に外歯のものを使用した構成としているが、本
発明はこれに限らず、第1の歯車3をダイヤルノブ2の
内側に配し、第1の歯車3に内歯のものを使用した構成
としても実施できることは勿論である。
【0042】また、上記実施形態ではボス4dと突起4
bを第2の回転体4に設け、溝5bを吸収回転体5側に
設けているが、逆に、ボス4dと突起4bを吸収回転体
5に設け、溝5bを第2の回転体4側に設けてもよい。
また、ボス6cと突起6bを第3の回転体6に設け、溝
5cを吸収回転体5側に設けているが、逆に、ボス6c
と突起6bを吸収回転体5に設け、溝5cを第3の回転
体6側に設けてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上のように請求項1〜6によれば、ダ
イヤルノブの直下に回転型接点素子が存在しなくとも、
伝達手段がダイヤルノブからの力を回転中心を変えて回
転型接点素子の回転軸に伝達するので、ダイヤルノブの
設置位置に自由度を生じさせることができ、ダイヤルノ
ブを意匠面上見栄え良く所望位置に配することができ
る。特に、請求項2、4によれば、複数の歯車を用いる
ので、その減速比を設定することにより、ダイヤルノブ
の操作荷重(トルク)を調整することができる。
【0044】また、ダイヤルノブの直径方向中央部の下
側には空間が存在するので、請求項7のように、その空
間をプッシュ型素子のセット位置として利用し、その押
圧ボタンをダイヤルノブの直径方向中央部を利用して設
けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のダイヤル駆動伝達機構を示す正面断面
図である。
【図2】本発明のダイヤル駆動伝達機構の要部を示す側
面断面図である。
【図3】本発明のダイヤル駆動伝達機構を示す分解斜視
図である。
【図4】本発明の他の実施形態に係るダイヤル駆動伝達
機構の一部を示す断面図である。
【図5】本発明の更に他の実施形態に係るダイヤル駆動
伝達機構を示す断面図である。
【図6】従来のダイヤル駆動伝達機構を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 表面パネル 1a ノブガイド位置決め部 2 ダイヤルノブ 2a 周壁 3 第1の歯車(第1の回転体) 4 第2の回転体 4a 第2の歯車 4b 突起 4c 貫通孔 4d ボス 5 吸収回転体 5a 貫通孔 5b 溝 5c 溝 6 第3の回転体 6a 貫通孔 6b 突起 6c ボス 7 回転型接点素子 7a 回転軸 8 基板 9 プッシュ・スイッチ素子 9a スイッチ部 10 押圧ボタン 11 ノブガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中嶋 浩勝 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 Fターム(参考) 5G019 CY01 CY51 SK02 SK15 SY01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイヤルノブからの回転力を回転型接点
    素子に伝達するためのダイヤル駆動伝達機構であって、 ダイヤルノブと回転型接点素子の回転軸とが回転軸心を
    相互に異なる状態にして設けられ、ダイヤルノブと回転
    型接点素子との間に、ダイヤルノブの回転力を回転中心
    を変えて回転型接点素子の回転軸に伝達する伝達手段が
    設けられていることを特徴とするダイヤル駆動伝達機
    構。
  2. 【請求項2】 前記伝達手段は、ダイヤルノブと共に回
    転する第1の歯車と、この第1の歯車の回転を受けて回
    転型接点素子の回転軸と共に回転する第2の歯車とを含
    む歯車伝達機構を備えることを特徴とする請求項1に記
    載のダイヤル駆動伝達機構。
  3. 【請求項3】 前記伝達手段は、前記ダイヤルノブと共
    に回転する第1の回転体と、この第1の回転体からの回
    転を受け、回転型接点素子の回転軸とは回転中心を異な
    らせて回転する第2の回転体とが、ダイヤルノブ取付用
    の同一パネルに回転可能に取り付けられ、第2の回転体
    と回転型接点素子の回転軸との回転中心のずれを吸収し
    つつ回転する吸収回転体を第2の回転体と回転型接点素
    子との間に設けてなる回転伝達手段が備わっていること
    を特徴とする請求項1に記載のダイヤル駆動伝達機構。
  4. 【請求項4】 前記第1の回転体および第2の回転体は
    共に、少なくとも歯車を有するものからなることを特徴
    とする請求項3に記載のダイヤル駆動伝達機構。
  5. 【請求項5】 前記回転伝達手段は、回転型接点素子の
    回転軸と回転中心を同一にして回転する第3の回転体を
    有し、前記吸収回転体がその半径方向に第2の回転体に
    対してスライド可能に係合していると共に同じく半径方
    向に第3の回転体に対してスライド可能に係合している
    ことを特徴とする請求項3または4に記載のダイヤル駆
    動伝達機構。
  6. 【請求項6】 前記吸収回転体は、その第2の回転体に
    対するスライド方向と第3の回転体に対するスライド方
    向とが相互に直交または略直交するように設けられてい
    ることを特徴とする請求項5に記載のダイヤル駆動伝達
    機構。
  7. 【請求項7】 前記ダイヤルノブは、その直径方向の中
    央部に中心軸方向に力を伝達するための押圧ボタンを備
    えてなり、その押圧ボタンの押圧方向に押圧ボタンによ
    る押圧力で制御されるプッシュ型素子が設けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のダ
    イヤル駆動伝達機構。
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