JP5252398B2 - ダイヤル式コントロール操作装置 - Google Patents
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Description
図16は、第1従来例として示した車輌空調用コントロール操作装置の正面図、図17は同コントロール操作装置の平面図である。
すなわち、ギアシャフト17のかさ歯車部17aがギアレバー18のギア部18aに噛合しており、操作ノブ11の回動操作にしたがってギアレバー18が支軸部19を中心に旋回し、コントロールケーブル20を進退させる。
なお、コントロールケーブル20は、そのアウターケーブル20aの一端部がクランプ部21に固着されており、インナーケーブル20bがギアレバー18の旋回動に応じて押し出され、また、引き戻され、空調ユニットの風向調節が制御される。
したがって、コントロールケーブル24のインナーケーブル24bが押し出され、また、引き戻され、空調ユニットの温度調節が行われる。
なお、コントロールケーブル24のアウターケーブル24aの一端部がクランプ部25に固着されている。
このことから、操作ノブを円筒状に形成したコントロール操作装置が提案されている。
この第2の従来例は、円筒状に形成された操作ノブ31が、ケース円筒部32aに固定された固定円筒体33の外周に回動操作可能に装備され、また、この操作ノブ31の後部には、かさ歯車を有する連動ギア34が固着されており、連動ギア34が操作ノブ31と一体的に回転する構成となっている。
また、上記の太陽ギア35の平歯車には、遊星ギア36が噛合している。
遊星ギア36は、図19より分かるように、太陽ギア35に連動され、弧状の内接ギア37にそって太陽ギア35の回りを移動する。
なお、ケース32には、上記の内接ギア37と、遊星ギア36の軸部36aを通す案内軸孔32cとが設けられている。
また、コントロールケーブル39のアウターケーブル39aは、後ケース40に設けられたクランプ部材41に固着されている。
すなわち、図20に示すように、遊星ギア36が自転しながら太陽ギア35の回りを公転し、コントロールケーブル39のインナーケーブル39bを押し出し、また、引き戻し空調ユニットを制御する。
また、円筒状の操作ノブ31の内部には、凸状のノブ部を指先で操作して風量調節する操作ノブ42が設けられている。
この結果、インナーケーブル39bに曲げ応力がかかる他、アウターケーブル39aに対する摺動抵抗が増すなどの問題が生ずる。
このことから、コントロールケーブル39の耐久性が低下し、また、操作ノブ31の操作性も必ずしも好ましくない。
このことから、連結ピン38は、操作ノブ31の回動操作にしたがい常に直線43上を変位することが好ましいが、実際には、遊星ギア36の移動過程において、連結ピン38が図示する位置38bのように、直線43上からずれるために、上記のような問題が生じることになる。
本発明は上記した問題を解決したダイヤル式コントロール操作装置を提案することを目的する。
これらの図面に示すように、本基本形態のコントロール操作装置は、温度調節用として円筒状の操作ノブ51を備え、また、この操作ノブ51の内部に風量調節スイッチ52を制御する操作ノブ53が設けてある。
円形回転体57は、図3、図4より分かるように、上面側が皿状に形成した円形凹部57bとしてあり、また、その円形凹部57bの底面には、中心から離れた偏心位置に遊星ギア58を軸着する支軸57cが設けてある。
なお、図4は操作ノブ51、連動ギア56、円形回転体57を示す簡略的な平面図である。
このように構成した円形回転体57は、回転軸穴57dに嵌合させた円形のケース凸部54bを回転軸として回転する。
このように遊星ギア58を組入れた円形回転体57は、その回転軸穴57dをケース凸部54bに嵌め合わせ、また、その上方に円形のギアケース59を被せて取り付ける。
すなわち、遊星ギア58の移動方向が内接ギア59dによって導かれるようになっている。
そして、特に、遊星ギア58のギア58bと内接ギア59dのギア比を1:2に定めてある。
さらに、このギアケース59には、コントロールケーブル61のアウターケーブル61aに一端部を固着させたクランプ部62が設けてあり、そのアウターケーブル61aにインナーケーブル61bが摺動可能に内装されている。
なお、図7は図1上のB−B線断面図である。
操作ノブ51を図示矢印(時計方向)63a方向に回動操作することによって、連動ギア56を介して円形回転体57が反時計方向に回転する。
したがって、支軸57cが円形回転体57の回転にしたがって図示矢印63bの方向に旋回することから、遊星ギア58が公転力を受けて反時計方向に移動する。
この結果、インナーケーブル61bが図示矢印63dとして示すように引き戻され、空調ユニットが動作制御される。
この結果、インナーケーブル61bが図示矢印63dとは反対方向に押し出され、空調ユニットが動作制御される。
また、本基本形態では、連結部58dの位置58d2と58d3を結ぶ直線の延長上にクランプ部62を設けている。
この応用例は、上記した基本形態に比べ、コントロールケーブル61の押し出し方向と引き戻し方向とを反対とするため、遊星ギア58と内接ギア59dとの噛合位置を変えた構成としてあり、その他は上記基本形態と同構成である。
すなわち、操作ノブ51を図示矢印63a方向に可動操作すると、円形回転体
57の支軸57cが図示矢印63e方向に、遊星ギア58が図示矢印63f方向に移動し、インナーケーブル61bが図示矢印63g方向に押し出される。
この応用例は、ケース54の下側からコントロールケーブル61を引き出す構成としてある。
すなわち、円形回転体57は、下面側に円形凹部57bを設け、その凹部底に設けた支軸57cに遊星ギア58を軸支させ、また、ケース54には、上記円形凹部57bに嵌入して円形回転体57の回転軸となる短筒部54eを形成し、さらに、遊星ギア58を噛合させる内接ギア54fが短筒部54eの内周面に形成してある。
なお、遊星ギア58の連結部58dに連結したインナーケーブル61bは、ケース54に形成した窓孔54gから引き出すようにしてある。
その他の構成は上記した基本形態と同じ構成である。
この実施形態は、上記同様の円形回転体71に円形凹部71aを形成し、この円形凹部71aの底面中央に太陽ギア72を設け、この太陽ギア72によって遊星ギア73を駆動する構成としてある。
図10、図11に示すように、上記の太陽ギア72は、円形回転体71の直径に比べ充分に小さい直径のもので、これには遊星ギア73の下段ギア73bが噛合させてある。
そして、この舌片部73cのピッチ円60が通る一部に、上記同様の連結部(連結孔)73dを設け、この連結孔73dにインナーケーブル61bが連結してある。
なお、インナーケーブル61bは、ギアケース74の窓孔74bからケース外に引き出すようにしてある。
以上の構成以外は上記した基本形態と同構成となっているが、本実施形態においても上記基本形態と同様に、遊星ギア73の上段ギア73aと内接ギア74aのギア比を1:2に設定してある。
図示するように、操作ノブ51を図示矢印75a方向に回動操作すると、太陽ギア72が図示矢印75b方向に回動して遊星ギア73を図示矢印75c方向に回動するため、遊星ギア73が図示実線位置731から点線位置732側に移動する。
このようにしてインナーケーブル61bが図示矢印75d方向、または、その反対方向に移動され、空調ユニットが動作制御される。
この応用例は、遊星ギア73と内接ギア74aとの噛合位置を変え、操作ノブ51の回動方向に対し、インナーケーブル61bの移動方向を反対にした構成としてある。
54 ケース
56 連動ギア
57 円形回転体
57a かさ歯車
58 遊星ギア
58d 連結部
59 ギアケース
59d 内接ギア
60 ピッチ円
61 コントロールケーブル
62 クランプ部
71 円形回転体
72 太陽ギア
73 遊星ギア
73d 連結部
74 ギアケース
74a 内接ギア
Claims (5)
- 円筒状に形成した操作ノブと、
前記操作ノブを回動可能に装着するベース部材と、
前記操作ノブの外周部に設けたかさ歯車からなる連動ギアと、
平歯車で形成し、前記ベース部材に旋回可能に配設した遊星ギアと、
前記連動ギアに連結させるかさ歯車部と前記遊星ギアに連結する平歯車部とを設けて前記べース部材に回転可能に軸支した太陽ギアと、
前記遊星ギアを前記太陽ギアと協同して移動方向に導く内接ギアと、
前記遊星ギアに連結して外部装置を動作させるコントロールケーブルとを備え、
さらに、前記遊星ギアのピッチ円上には前記コントロールケーブルを連結可能とした連結部を設けると共に、前記遊星ギアと前記内接ギアとのギア比を1:2に設定し、
前記操作ノブの回動操作にしたがう駆動力を、前記した連動ギア、太陽ギア、遊星ギア、コントロールケーブルを介して外部装置に伝達し、外部装置を動作制御する構成としたことを特徴とするダイヤル式コントロール操作装置。 - 請求項1に記載したコントロール操作装置において、
前記操作ノブの円筒状内には、前記コントロールケーブルによる動作制御とは別の動作制御を行う操作ノブを配設したことを特徴とするダイヤル式コントロール操作装置。 - 請求項1に記載したコントロール操作装置において、
前記連結部に連結するインナーケーブルと、当該インナーケーブルを摺動自在に内装させたアウターケーブルを有するコントロールケーブルとを備え、
前記ベース部材には、前記アウターケーブルの一端部を固着するクランプ部を配設し、
さらに、前記クランプ部は、前記操作ノブの回動範囲の両端位置に対応する前記連結部の移動軌跡の両端部を結んだ延長上に配設することを特徴とするダイヤル式コントロール操作装置。 - 請求項1に記載したコントロール操作装置において、
前記内接ギアを設けたギアケースを設け、
前記ギアケース内に前記太陽ギアと遊星ギアを配設し、当該ギアケースを前記ベース部材に取り付ける構成としたことを特徴とするダイヤル式コントロール操作装置。 - 請求項4に記載したコントロール操作装置において、
前記ギアケースには、インナーケーブルを摺動自在としたコントロールケーブルのアウターケーブルの一端部を固着するクランプ部を設け、
さらに、前記ベース部材には、前記ギアケースの取付角度に対応する複数の取付部を設け、
前記コントロールケーブルの引き出し方向により決まる前記クランプ部の配向にしたがって、前記取付部を選択し、前記ギアケースの取り付けを可能としたことを特徴とするダイヤル式コントロール操作装置。
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