JPH10297295A - 鞍乗型車両用駆動装置 - Google Patents

鞍乗型車両用駆動装置

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JPH10297295A
JPH10297295A JP12808697A JP12808697A JPH10297295A JP H10297295 A JPH10297295 A JP H10297295A JP 12808697 A JP12808697 A JP 12808697A JP 12808697 A JP12808697 A JP 12808697A JP H10297295 A JPH10297295 A JP H10297295A
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JP
Japan
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shaft
crankcase
transmission
engine
crankshaft
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JP12808697A
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English (en)
Inventor
Kazutaka Fukuda
和孝 福田
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鞍乗型車両用駆動装置における変速装置をV
ベルト巻掛式にした場合に、上記駆動装置の寿命を向上
させるようにすると共に、コンパクトにさせる。 【解決手段】 エンジン21が前後方向に延びる軸心2
9回りに回転自在となるようクランクケース28に支承
されるクランク軸30を備える。変速装置22が上記ク
ランク軸30と平行に延びる軸心78回りに回転自在と
なるよう変速ケース75に支承されるプライマリ軸79
と、このプライマリ軸79と平行に並設されてその軸心
80回りに回転自在となるよう上記変速ケース75に支
承されるセカンダリ軸81と、上記プライマリ軸79に
上記セカンダリ軸81を連動連結させるVベルト巻掛手
段83とを備える。上記変速ケース75を、左右の前車
輪の間で、かつ、上記クランクケース28の前側に位置
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関であるエ
ンジンを備えた鞍乗型車両用駆動装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】上記鞍乗型車両用駆動装置には、従来、
特開平7‐195949号公報で示されたものがある。
【0003】これによれば、車体の前部に左右一対の前
車輪が懸架されると共に、上記車体の後部に左右一対の
後車輪が懸架され、上記車体の前部にエンジンと、この
エンジンからの動力を変速させて出力する変速装置と、
この変速装置の出力を上記車輪に伝達させる出力軸とが
設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記駆動装
置における変速装置をVベルト巻掛式のものとして、軽
量化等を図ることが考えられる。
【0005】しかし、このようにした場合、変速装置に
おけるVベルト巻掛手段は、歯車噛合式に比べて耐熱性
が劣ることから、その冷却性に特に配慮する必要があ
る。
【0006】また、Vベルト巻掛手段では、エンジンか
らの動力を入力するプライマリ軸に駆動プーリが支持さ
れる一方、上記プライマリ軸に並設されて動力を出力す
るセカンダリ軸に従動プーリが支持され、これらプライ
マリ軸とセカンダリ軸は、上記両プーリが互いに接触し
ないよう十分に離され、この状態で、これら両プーリに
Vベルトが巻き掛けられるようになっている。
【0007】このため、上記Vベルト巻掛式の変速装置
は、歯車噛合式に比べて形状が大形になりがちであり、
つまり、駆動装置が大形になりがちであって、これは、
より小形化が望まれる車両にとって好ましくない。
【0008】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、鞍乗型車両用駆動装置における変速装置
をVベルト巻掛式にした場合に、上記駆動装置の冷却性
を向上させるようにすると共に、コンパクトにさせるよ
うにすることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の鞍乗型車両用駆動装置は、次の如くである。
【0010】請求項1の発明は、車体2の前部に左右一
対の前車輪3,3を懸架させると共に、上記車体2の後
部に左右一対の後車輪4,4を懸架させ、上記車体2の
前部にエンジン21と、このエンジン21からの動力を
変速させて出力する変速装置22とを設け、この変速装
置22の出力を上記車輪3,4に伝達させるようにした
場合において、
【0011】上記エンジン21がクランクケース28
と、前後方向に延びる軸心29回りに回転自在となるよ
う上記クランクケース28に支承されるクランク軸30
と、上記クランクケース28から突出するシリンダ31
とを備え、
【0012】上記変速装置22がその外殻を構成する変
速ケース75と、上記クランク軸30と平行に延びる軸
心78回りに回転自在となるよう上記変速ケース75に
支承されるプライマリ軸79と、このプライマリ軸79
と平行に並設されてその軸心80回りに回転自在となる
よう上記変速ケース75に支承されるセカンダリ軸81
と、上記プライマリ軸79に上記セカンダリ軸81を連
動連結させるVベルト巻掛手段83とを備え、
【0013】上記変速ケース75を、左右の上記前車輪
3,3の間で、かつ、上記クランクケース28の前側に
位置させたものである。
【0014】請求項2の発明は、請求項1の発明に加え
て、上記クランクケース28から上方に向ってシリンダ
31を突出させ、
【0015】正面視で、上記クランク軸30を基準とし
てその左右に上記プライマリ軸79とセカンダリ軸81
とを振り分け状に配設したものである。
【0016】請求項3の発明は、請求項1、もしくは2
の発明に加えて、上記変速ケース75に一端部が連結さ
れ、他端部が上記変速ケース75から上方に向い延出し
て上記変速ケース75の内外を連通させる空気ダクト1
08を設け、この空気ダクト108の延出端を空気入口
部109として、上記車体2の上部とほぼ同じ高さに位
置させたものである。
【0017】請求項4の発明は、車体2の前部にエンジ
ン21と、このエンジン21からの動力を変速させて出
力する変速装置22とを設け、この変速装置22の出力
を車輪3,4に伝達させるようにした場合において、
【0018】上記エンジン21がクランクケース28
と、前後方向に延びる軸心29回りに回転自在となるよ
う上記クランクケース28に支承されるクランク軸30
と、上記クランクケース28から突出するシリンダ31
とを備え、
【0019】上記変速装置22がその外殻を構成する変
速ケース75と、上記クランク軸30と平行に延びる軸
心78回りに回転自在となるよう上記変速ケース75に
支承されるプライマリ軸79と、このプライマリ軸79
と平行に並設されてその軸心80回りに回転自在となる
よう上記変速ケース75に支承されるセカンダリ軸81
と、上記プライマリ軸79に上記セカンダリ軸81を連
動連結させるVベルト巻掛手段83とを備え、
【0020】上記変速ケース75を上記クランクケース
28の後側に位置させ、
【0021】上記変速ケース75の少なくとも一部を上
記クランクケース28よりも上方に突出させたものであ
る。
【0022】請求項5の発明は、請求項1から4のうち
いずれか1つの発明に加えて、上記エンジン21により
駆動されてこのエンジン21に冷却水64を供給する冷
却水ポンプ63を設け、前後方向で、上記クランクケー
ス28を基準として上記変速ケース75とは反対側に、
上記冷却水ポンプ63を配設したものである。
【0023】請求項6の発明は、請求項1から5のうち
いずれか1つの発明に加えて、上記クランクケース28
と変速ケース75の各上部の段差により生じた段差空間
99に、駆動装置17の構成部品40,71を配設した
ものである。
【0024】請求項7の発明は、車体2の前部にエンジ
ン21と、このエンジン21からの動力を変速させて出
力する変速装置22と、この変速装置22の出力を上記
車輪3,4に伝達させる出力軸25とを設けた場合にお
いて、
【0025】上記エンジン21がクランクケース28
と、前後方向に延びる軸心29回りに回転自在となるよ
う上記クランクケース28に支承されるクランク軸30
と、上記クランクケース28から突出するシリンダ31
とを備え、
【0026】上記変速装置22がその外殻を構成する変
速ケース75と、上記クランク軸30と平行に延びる軸
心78回りに回転自在となるよう上記変速ケース75に
支承されるプライマリ軸79と、このプライマリ軸79
と平行に並設されてその軸心80回りに回転自在となる
よう上記変速ケース75に支承されるセカンダリ軸81
と、上記プライマリ軸79に上記セカンダリ軸81を連
動連結させるVベルト巻掛手段83とを備え、
【0027】正面視で、上記クランク軸30を基準とし
てその左右に上記プライマリ軸79とセカンダリ軸81
とを振り分け状に配設し、上記プライマリ軸79よりも
セカンダリ軸81を高位置に配設したものである。
【0028】請求項8の発明は、請求項7の発明に加え
て、左右方向で、上記プライマリ軸79とセカンダリ軸
81の間に上記出力軸25を配設したものである。
【0029】請求項9の発明は、車体2の前部にエンジ
ン21と、このエンジン21からの動力を変速させて出
力する変速装置22と、この変速装置22の出力を上記
車輪3,4に伝達させる出力軸25とを設けた場合にお
いて、
【0030】上記エンジン21がクランクケース28
と、前後方向に延びる軸心29回りに回転自在となるよ
う上記クランクケース28に支承されるクランク軸30
と、上記クランクケース28から突出するシリンダ31
とを備え、
【0031】上記変速装置22がその外殻を構成する変
速ケース75と、上記クランク軸30と平行に延びる軸
心78回りに回転自在となるよう上記変速ケース75に
支承されるプライマリ軸79と、このプライマリ軸79
と平行に並設されてその軸心80回りに回転自在となる
よう上記変速ケース75に支承されるセカンダリ軸81
と、上記プライマリ軸79に上記セカンダリ軸81を連
動連結させるVベルト巻掛手段83とを備え、
【0032】上記クランクケース28から上方に向って
シリンダ31を突出させ、上記プライマリ軸79とセカ
ンダリ軸81のうち少なくとも一方を上記クランク軸3
0よりも高位置に配設し、
【0033】上記変速ケース75の下方に上記出力軸2
5を配設したものである。
【0034】請求項10の発明は、請求項9の発明に加
えて、上記クランク軸30よりも高位置に上記プライマ
リ軸79とセカンダリ軸81とを配設する一方、上記ク
ランク軸30よりも低位置に上記出力軸25を配設した
ものである。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0036】(第1の実施の形態)
【0037】図1〜6は、第1の実施の形態を示し、こ
れは請求項1、2、5〜10に対応している。
【0038】図2、3において、符号1は鞍乗型車両
で、矢印Frはその前方を示している。また、下記する
左右とは、上記車両1の正面視での(図1、3に向って
の)車幅方向をいうものとする。
【0039】上記車両1の車体2の前部には、左右一対
の前車輪3,3が懸架され、上記車体2の後部には、左
右一対の後車輪4,4が懸架され、これら各車輪3,4
によって、上記車体2が走行面5上に支持されている。
【0040】上記車体2の前後方向の中途部に鞍乗型の
シート6が支持されている。このシート6に着座した、
ライダーがその足を載せるフートステップ7が上記シー
ト6の各外側下方に設けられている。上記シート6に着
座したライダーが操作可能とされるハンドル8が上記車
体2の前部に操向自在に支承され、上記ハンドル8に上
記前車輪3,3が連動連結されている。上記シート6と
ハンドル8の間で上記車体2に燃料タンク9が支持され
ている。また、上記車体2は、上記前車輪3,3を覆う
前フェンダ10と、上記後車輪4,4を覆う後フェンダ
11とを有している。
【0041】上記左右の前車輪3,3は前差動装置14
で互いに連結されている。また、上記左右の後車輪4,
4は後差動装置15で互いに連結されている。
【0042】上記車体2の前部に、車両1の走行用駆動
装置17が搭載されている。この駆動装置17に上記両
前車輪3,3が、上記前差動装置14と前プロペラ軸1
8とを介し連動連結されている。また、上記駆動装置1
7に上記両後車輪4,4が、上記後差動装置15と後プ
ロペラ軸19とを介し連動連結されている。即ち、上記
車両1は前、後車輪3,4による4輪駆動車とされてい
る。
【0043】図1〜4において、上記駆動装置17は、
車両走行駆動用の内燃機関である4サイクル単気筒エン
ジン21と、このエンジン21からの動力を変速させて
出力する変速装置22と、上記エンジン21と変速装置
22との間に介設される遠心クラッチ23と、上記変速
装置22の出力を上記各車輪3,4側に伝達させる歯車
噛合式の動力伝達装置24とを備え、この動力伝達装置
24は上記各プロペラ軸18,19と連結された出力軸
25を有し、この出力軸25は上記変速装置22の出力
を入力して、上記各プロペラ軸18,19と、各差動装
置14,15を介し上記車輪3,4に伝達させる。な
お、上記エンジン21は2サイクルであってもよい。
【0044】図1、4、6において、上記エンジン21
は、車体2に支持された前後二分割のクランクケース2
8と、前後方向にほぼ水平に延びる軸心29回りに回転
自在となるよう上記クランクケース28内でこのクラン
クケース28に支承されるクランク軸30と、上記クラ
ンクケース28から上方に向ってほぼ垂直に突出するシ
リンダ31とを備え、上記エンジン21はいわゆる縦置
き式とされている。このシリンダ31内には、軸心33
がほぼ垂直なシリンダ孔34が形成されている。このシ
リンダ孔34にピストン35が軸方向に摺動自在に嵌入
され、このピストン35と上記クランク軸30とが連接
棒36により互いに連動連結されている。
【0045】上記シリンダ孔34内のピストン35より
も上側の部分が燃焼室38とされている。上記シリンダ
31の後方の外部を上記燃焼室38に連通させる吸気管
39が設けられ、この吸気管39の中途部に駆動装置1
7の構成部品である気化器40が取り付けられている。
この気化器40には前記燃料タンク9から燃料が供給さ
れる。また、上記燃焼室38をシリンダ31の後方の外
部に連通させる排気管41が設けられている。上記の場
合、吸気管39と排気管41とは、それぞれ上記シリン
ダ31からその後方に向って互いにほぼ平行に延出し、
これら吸気管39と排気管41は、上記シート6を支持
している車体2の左右一対のシートレール2a,2aの
ほぼ幅内に配置されている。このため、上記車体2、吸
気管39、および排気管41の組み立て体は車幅方向で
コンパクトとされている。
【0046】上記エンジン21の駆動時には、上記吸気
管39と気化器40とを通って、上記燃焼室38に外部
の空気42が吸入される。このとき、上記気化器40
で、上記空気42に燃料が混入されて混合気43が生成
される。この混合気43が上記燃焼室38に吸入される
と共に、ここで燃焼させられて、この燃焼による熱エネ
ルギーが動力に変換され、この動力が上記クランク軸3
0を介して出力されるようになっている。
【0047】また、上記燃焼により生じた燃焼ガスは、
上記排気管41を通し排気44として、上記車体2の後
方に排出されるようになっている。
【0048】上記クランク軸30と平行な軸心47を有
するバランサー48が上記クランク軸30に並設され、
このバランサー48はその軸心47回りに回転自在とな
るよう上記クランクケース28内で、このクランクケー
ス28に支承されている。上記バランサー48は歯車組
49で上記クランク軸30に連動連結され、上記エンジ
ン21の駆動に伴い上記クランク軸30と共に回転し
て、上記エンジン21に生じようとする振動を吸収す
る。
【0049】図1、4、6において、上記エンジン21
を潤滑させる潤滑装置51が設けられている。上記潤滑
装置51は、上記クランクケース28の後面(外面)に
取り付けられるオイルポンプ52を有している。このオ
イルポンプ52は歯車組53と入力軸54により上記バ
ランサー48に連動連結されている。つまり、上記オイ
ルポンプ52は上記エンジン21の駆動に伴い駆動させ
られて、潤滑油55を加圧して吐出し、この潤滑油55
を上記エンジン21の被潤滑部に供給することとされて
いる。上記クランクケース28の後壁はクランクケース
カバー56により開閉自在に覆われており、上記クラン
クケース28の後壁と、上記クランクケースカバー56
とで囲まれた外側室57に、上記オイルポンプ52、歯
車組53、および入力軸54が収納されている。
【0050】上記クランクケース28の後面側で、上記
クランクケースカバー56の上部には、オイルクーラー
59とオイルエレメント60とが取り付けられている。
上記オイルポンプ52で加圧された潤滑油55は、上記
オイルクーラー59とオイルエレメント60とを通過さ
せられるようになっており、これにより、上記潤滑油5
5は所定の低温に保たれると共に、清浄に保たれるよう
になっている。上記オイルエレメント60はカートリッ
ジ式とされ、上記クランクケースカバー56に対し(ク
ランクケース28に対し)新しいものと簡便に交換自在
とされている。なお、上記エンジン21を潤滑させた後
の潤滑油55は、上記オイルポンプ52の吸入口に戻さ
れて、循環させられる。
【0051】図1、4、6において、上記エンジン21
を冷却させる水冷却装置62が設けられている。この水
冷却装置62は、上記クランクケースカバー56の後面
(外面)に取り付けられる冷却水ポンプ63を有してい
る。この冷却水ポンプ63は上記潤滑装置51の入力軸
54に連動連結されている。つまり、上記冷却水ポンプ
63は、上記エンジン21の駆動に伴い上記オイルポン
プ52と共に駆動させられるようになっている。上記冷
却水ポンプ63はその駆動で、冷却水64を加圧して吐
出し、この冷却水64は上記エンジン21の各部に形成
された冷却水ジャケットに供給され、これにより、上記
エンジン21が水冷される。なお、上記エンジン21を
冷却させた後の冷却水64は、上記冷却水ポンプ63の
吸入口に戻されて、循環させられる。
【0052】上記クランクケースカバー56の一部が外
方(後方)に向って膨出させられて、上記クランクケー
スカバー56にフラマグケース67が一体成形されてい
る。このフラマグケース67内、かつ、上記クランク軸
30と同じ軸心29上で、上記クランク軸30にフライ
ホイールマグネト68のロータが取り付けられている。
また、上記クランク軸30と同じ軸心29上で、上記フ
ラマグケース67の外面にリコイルスタータ69が取り
付けられ、このリコイルスタータ69に上記フライホイ
ールマグネト68を介して上記クランク軸30が連動連
結されている。
【0053】上記の場合、クランクケース28と、フラ
マグケース67の各上部の段差により生じた段差空間7
0に前記オイルクーラー59とオイルエレメント60と
が配設されている。このため、余剰空間である段差空間
70が上記駆動装置17の構成部品であるオイルクーラ
ー59とオイルエレメント60の配設に利用されたので
あり、その分、駆動装置17がコンパクトになる。
【0054】上記クランクケースカバー56に駆動装置
17の構成部品であるセルモータ71が取り付けられて
いる。このセルモータ71に歯車組72を介し上記クラ
ンク軸30が連動連連結されている。
【0055】上記フライホイールマグネト68は、上記
エンジン21の駆動に伴って駆動して発電し、その電力
はバッテリなどを介して上記エンジン21の運転等に供
される。一方、上記リコイルスタータ69、もしくはセ
ルモータ71を作動させれば、これらの動力が上記クラ
ンク軸30に伝達されてクランキングが行われ、上記エ
ンジン21の始動が可能とされる。上記エンジン21が
駆動したとき、その動力が上記リコイルスタータ69や
セルモータ71に伝達されることは、不図示のワンウェ
イクラッチで防止されるようになっている。
【0056】図1、4、6において、前記変速装置22
は、その外殻を構成する変速ケース75を有している。
この変速ケース75は上記クランクケース28の前端に
一体成形された変速ケース本体76と、この変速ケース
本体76の前端開口を開閉自在に閉じる変速ケースカバ
ー77とで構成されている。上記変速ケース75は左右
の前記前車輪3,3間で、かつ、上記クランクケース2
8の前側に位置させられている。
【0057】また、上記変速装置22は、上記クランク
軸30と平行に延びる軸心78回りに回転自在となるよ
う上記変速ケース75に支承されるプライマリ軸79
と、このプライマリ軸79と平行に並設されてその軸心
80回りに回転自在となるよう上記変速ケース75に支
承されるセカンダリ軸81と、上記プライマリ軸79に
セカンダリ軸81を連動連結させるVベルト巻掛手段8
3とを備えている。上記プライマリ軸79、セカンダリ
軸81、およびVベルト巻掛手段83は上記変速ケース
75内に収納されている。
【0058】上記Vベルト巻掛手段83は、上記プライ
マリ軸79に支持されてこれと一体的に回転する駆動プ
ーリ84と、上記セカンダリ軸81に支持されてこれと
一体的に回転する従動プーリ85と、これら駆動プーリ
84と従動プーリ85とに巻き掛けられるVベルト86
とで構成されている。上記駆動プーリ84と従動プーリ
85に対するVベルト86のそれぞれの係合径は可変と
されており、上記プライマリ軸79と共に駆動プーリ8
4の回転が速くなるほど、上記変速装置22の減速比が
小さくなって、増速に向うこととされている。
【0059】上記Vベルト巻掛手段83につき、より詳
しく説明すると、上記駆動プーリ84は、上記プライマ
リ軸79に固定された固定フェース88と、上記プライ
マリ軸79の軸心78上で、上記固定フェース88に並
設された可動フェース89とを有し、この可動フェース
89は上記プライマリ軸79に軸方向にのみ摺動自在に
支持されている。これら固定フェース88と可動フェー
ス89の各表面が互いに対面してこれら表面の間に上記
Vベルト86が係合するV字状の駆動係合溝90が形成
されている。
【0060】上記可動フェース89の背面に対面して、
上記プライマリ軸79にバックアッププレート91が取
り付けられ、これ可動フェース89とバックアッププレ
ート91との間に球状の重り92が潤滑油と共に挿入さ
れている。
【0061】上記プライマリ軸79の回転が速くなる
と、これに伴い回転する重り92の遠心力が大きくな
る。すると、この重り92は上記固定フェース88から
離れる方向に移動しないように上記バックアッププレー
ト91で支えられながら、上記プライマリ軸79の径方
向外方に移動し、この移動に伴い上記重り92が上記固
定フェース88側に可動フェース89を押動し、これに
より、上記駆動係合溝90の幅寸法が狭められて、駆動
プーリ84に対するVベルト86の係合径が増大するこ
ととされている。
【0062】上記従動プーリ85は、上記セカンダリ軸
81に固定された固定フェース94と、上記セカンダリ
軸81の軸心80上で、上記固定フェース94に並設さ
れた可動フェース95とを有し、この可動フェース95
は上記セカンダリ軸81に軸方向にのみ摺動自在に支持
されている。これら固定フェース94と可動フェース9
5の各表面が互いに対面してこれら表面の間に上記Vベ
ルト86が係合するV字状の従動係合溝96が形成され
ている。
【0063】上記可動フェース95を固定フェース94
に向って付勢するばね97が設けられている。このばね
97の付勢により、上記従動係合溝96の幅寸法が狭め
られて、従動プーリ85に対するVベルト86の係合径
が増大することとされている。
【0064】上記の場合、出力軸25は変速ケース75
の下方に配設されている。
【0065】また、正面視(図1)で、上記クランク軸
30を基準として、その左右に上記プライマリ軸79と
セカンダリ軸81とが振り分け状に配置され、また、こ
れに伴い、クランク軸30の左右に駆動プーリ84と従
動プーリ85とが振り分け状に配置されている。
【0066】また、上記プライマリ軸79とセカンダリ
軸81とは上記クランク軸30の軸心29よりも高位置
に配設され、かつ、上記プライマリ軸79よりもセカン
ダリ軸81が高位置に配設されている。更に、左右方向
で、上記プライマリ軸79とセカンダリ軸81の間に前
記出力軸25が配設されている。
【0067】また、前記冷却水ポンプ63は、前後方向
で、上記クランクケース28を基準として、上記変速ケ
ース75とは反対側に配設されている。
【0068】図1、6において、上記クランクケース2
8と変速ケース75の各上部の間には段差が生じてお
り、この段差空間99が利用されて、この段差空間99
に駆動装置17の構成部品である前記セルモータ71が
配設されている。
【0069】図4において、前記遠心クラッチ23は、
上記バランサー48の軸心47と同じ軸心101上で、
上記バランサー48に一体成形されたクラッチ軸102
を有している。このクラッチ軸102は、上記軸心47
回りで上記バランサー48と共に回転するよう上記クラ
ンクケース28に支承されている。また、上記遠心クラ
ッチ23は、上記クラッチ軸102に取り付けられてこ
のクラッチ軸102と共に回転する駆動側部材103
と、上記クラッチ軸102の軸心101回りに遊転自在
となるよう上記クランクケース28に支承される従動側
部材104とを有し、この従動側部材104は上記プラ
イマリ軸79にその軸心78上で取り付けられている。
【0070】上記エンジン21が停止、もしくはアイド
ル状態では、上記駆動側部材103と従動側部材104
は切断され、つまり、上記遠心クラッチ23は切断状態
とされる。一方、上記エンジン21が駆動し、上記クラ
ンク軸30の回転に連動して、上記クラッチ軸102が
所定回転数以上にまで達すると、上記遠心クラッチ23
に生じる遠心力により、上記駆動側部材103が上記従
動側部材104に接続され、つまり、上記遠心クラッチ
23が接続状態とされて、上記エンジン21からの動力
が上記プライマリ軸79にまで伝達されるようになって
いる。
【0071】そして、上記プライマリ軸79が低速のと
きには、上記変速装置22のばね97の付勢力が上記重
り92の遠心力に打ち勝って、上記駆動プーリ84での
係合径が小さくなる一方、従動プーリ85での係合径が
大きくされて、変速装置22の減速比が大きくされる
(最大減速比のときのVベルト86を、図1中一点鎖線
で示してある)。
【0072】一方、上記プライマリ軸79が高速になる
と、上記変速装置22のばね97の付勢力に上記重り9
2の遠心力が打ち勝って、上記駆動プーリ84での係合
径が大きくなる一方、従動プーリ85での係合径が小さ
くされて、変速装置22の減速比が小さくされ増速状態
となる(最小減速比のときのVベルト86を、図1中二
点鎖線で示してある)。
【0073】上記クランク軸30の軸心29に沿った視
線でみて(正面視で)、このクランク軸30は上記変速
装置22の減速比が最大から最小に至る全ての減速比に
おいて、上記Vベルト86で囲まれた範囲内に位置させ
られている。
【0074】図1、4、5において、前記動力伝達装置
24は、その外殻を構成するミッションケース113を
有し、このミッションケース113は、上記クランクケ
ース28と変速ケース75とに跨ってそれぞれに一体成
形されている。このミッションケース113の下部に
は、前記出力軸25がその軸心114回りに回転自在と
なるよう支承されている。上記出力軸25の軸心114
は上記クランク軸30と平行となるよう前後に延びてい
る。上記出力軸25はクランク軸30よりも低位置に配
設され、上記出力軸25の前、後端に前記プロペラ軸1
8,19が連結されている。
【0075】上記出力軸25とセカンダリ軸81との間
には、これらに平行となるよう主軸115と副軸116
とが上下に並設され、これらはそれぞれその軸心11
7,118回りに回転自在となるよう上記ミッションケ
ース113に支承されている。
【0076】上記セカンダリ軸81、主軸115、副軸
116、および出力軸25は、歯車組119で互いに連
動連結されている。この主軸115の噛合状態を変化さ
せれば、動力伝達装置24における減速比が可変とされ
ると共に、後進も可能とされている。
【0077】そして、上記エンジン21が駆動して、そ
の動力が上記遠心クラッチ23を介して上記変速装置2
2に伝達されれば、そのときのプライマリ軸79の回転
速度に応じて、前記したように変速装置22で減速比が
自動的に定められ、この変速装置22からの出力は、上
記セカンダリ軸81から動力伝達装置24に伝達され、
更に、この動力伝達装置24の出力軸25から、前記プ
ロペラ軸18,19、差動装置14,15を介して各車
輪3,4に伝達され、前記したように車両1が4輪駆動
で走行させられる。
【0078】上記構成において、上記Vベルト巻掛手段
83を構成する特にVベルト86は、例えば、歯車に比
べて耐熱性に劣るものではあるが、上記したように変速
ケース75は、左右の前車輪3,3の間で、クランクケ
ース28の前側に位置させられており、このため、車両
1の前進時に、この車両1に向ってその前方から流れる
走行風は、上記前車輪3,3やクランクケース28に邪
魔されることなく、上記変速ケース75に、より十分に
衝突して、これを効果的に空冷させることとなる。
【0079】よって、上記変速ケース75内のVベルト
巻掛手段83のVベルト86も効果的に冷却されて、こ
の変速装置22の寿命が向上し、つまり、駆動装置17
の寿命が向上する。
【0080】また、一般的には、互いに平行なプライマ
リ軸79とセカンダリ軸81の各軸心78,80に沿っ
た視線により、Vベルト巻掛手段83をみると、このV
ベルト巻掛手段83の駆動プーリ84や従動プーリ85
もその各軸心78,80に沿った視線でみることとな
り、かつ、これらに巻き掛けられるVベルト86もその
環形状がみえることとなる。このため、上記軸心78,
80に沿った視線でVベルト巻掛手段83をみたとき、
その輪郭内の面積が最大となる。
【0081】そこで、前記したように、クランク軸30
をその軸心29が前後に延びるようにすると共に、上記
プライマリ軸79とセカンダリ軸81もその軸心78,
80が前後に延びるようにして、上記Vベルト巻掛手段
83の正面視の面積をより大きくさせ、これにより、上
記Vベルト巻掛手段83を内有する変速ケース75も、
その正面視の面積を、より大きくさせている。
【0082】よって、上記変速ケース75は、その大き
い面積で、走行風を受けることから、上記Vベルト巻掛
手段83の空冷がより効果的となり、もって、上記駆動
装置17の寿命がより向上する。
【0083】また、上記クランクケース28から上方に
向ってシリンダ31を突出させてあるため、上記シリン
ダ31が左右いずれかの側方に突出していることに比べ
て、駆動装置17の幅寸法をコンパクトにできる。
【0084】しかも、上記クランク軸30の左右にプラ
イマリ軸79とセカンダリ軸81とを振り分けたため、
正面視で、これらプライマリ軸79とセカンダリ軸81
の間の空間が、上記クランク軸30を支承するクランク
ケース28の配設に有効利用されたのであり、その分、
駆動装置17がコンパクトになる。
【0085】また、前記したように、前後方向で、上記
クランクケース28を基準として上記変速ケース75と
は反対側(後面側)に、上記冷却水ポンプ63を配設し
てある。
【0086】このため、上記冷却水ポンプ63は、上記
変速ケース75に邪魔されずに、上記エンジン21のク
ランクケース28に、より直接的に取り付けることがで
きる。
【0087】よって、動力損失をより効果的に抑制しつ
つ、上記エンジン21から動力を受けて駆動し、冷却水
64を供給することができる。また、上記エンジン21
のクランクケース28に対する上記冷却水ポンプ63の
脱着も、上記変速ケース75に邪魔されずに容易にで
き、作業性が向上する。
【0088】また、上記クランクケース28と変速ケー
ス75の各上部の段差により生じた段差空間99に、駆
動装置17の構成部品であるセルモータ71を配設して
ある。
【0089】即ち、クランクケース28と変速ケース7
5との間には、通常、段差が生じるものであり、この段
差により生じた段差空間99が、上記セルモータ71の
配設に利用されている。
【0090】よって、余剰空間である上記段差空間99
が有効に利用された分、駆動装置17がコンパクトとな
る。
【0091】ところで、上記Vベルト巻掛手段83は、
エンジン21からの動力を減速して出力するものであっ
て、上記プライマリ軸79に支持される駆動プーリ84
の外径よりも、セカンダリ軸81に支持される従動プー
リ85の外径の方が大きくされている。
【0092】そこで、前記したようにプライマリ軸79
よりもセカンダリ軸81を高位置にしたのであり、これ
により、上記Vベルト巻掛手段83におけるプライマリ
軸79側の下端と、セカンダリ軸81側の下端とをバラ
ンスよく高位置にさせることができ、これにより、車両
1の最低地上高が高くされている。
【0093】また、上記プライマリ軸79とセカンダリ
軸81の間に上記出力軸25を配設してあり、このた
め、上記プライマリ軸79とセカンダリ軸81の間の空
間が、上記出力軸25の配設に有効利用されたのであ
り、その分、駆動装置17がコンパクトになる。
【0094】また、前記したように、上記クランクケー
ス28から上方に向ってシリンダ31を突出させ、上記
プライマリ軸79とセカンダリ軸81のうち少なくとも
一方である両方を上記クランク軸30よりも高位置に配
設してある。
【0095】このため、上方に突出させたシリンダ31
の側方の空間が上記プライマリ軸79とセカンダリ軸8
1や、これらに支持された駆動プーリ84と従動プーリ
85の配設に利用されたのであり、よって、その分、駆
動装置17がコンパクトになる。
【0096】また、上記変速ケース75の下方に上記出
力軸25を配設したため、この出力軸25が上記変速ケ
ース75を貫通するなど、上記変速ケース75と干渉し
合うことは防止される。
【0097】よって、上記出力軸25の配設により、上
記変速ケース75の形状、構造が影響される、というこ
とは防止され、この変速ケース75の形状、構造は簡単
にでき、つまり、その成形が容易にできる。
【0098】また、前記したように、クランク軸30よ
りも高位置に上記プライマリ軸79とセカンダリ軸81
とを配設する一方、上記クランク軸30よりも低位置に
上記出力軸25を配設してある。
【0099】このため、上方に突出させたシリンダ31
の左右各側方の空間が上記プライマリ軸79とセカンダ
リ軸81の各配設に利用されて、駆動装置17が上下、
左右でコンパクトにされると共に、上記クランク軸30
の周りに沿ってプライマリ軸79、セカンダリ軸81、
および出力軸25が分散配置されることとなって、これ
らプライマリ軸79、セカンダリ軸81、および出力軸
25の互いの干渉が防止されると共に、まとまりよく配
設され、よって、正面視で、駆動装置17がコンパクト
となる。
【0100】特に、図1、4において、左右方向で、上
記クランク軸30の軸心29からバランサー48の軸心
47に至る寸法Aは、上記クランク軸30の軸心29か
らセカンダリ軸81の軸心80に至る寸法Bよりも小さ
くされ、つまり、A<Bとされている。
【0101】上記の場合、クランク軸30とバランサー
48とを連動連結させる歯車組49は、上記クランク軸
30に取り付けられる歯車と、上記バランサー48に取
り付けられて上記歯車に噛合する歯車とで構成され、こ
れら両歯車はバランサー48の機能上、互いに同径とさ
れている。このため、上記寸法Aが大きくなればなるほ
ど、上記両歯車の各径がより大きくなって上記歯車組4
9の重量が増加することとなる。
【0102】そこで、前記したように、A<Bとして、
上記歯車組49の重量の低減が図られている。
【0103】なお、以上は図示の例によるが、エンジン
21により駆動されるのは、前、後車輪3,4のうち、
いずれか一方だけであってもよい。また、上記シリンダ
31のシリンダ孔34の軸心33は、垂直であってもよ
く、垂直線に対し傾斜していてもよい。また、上記各寸
法A,Bは、エンジン21の正面視での各軸心29,4
7,80の互いの離間寸法であってもよい。
【0104】以下の各図は、第2、3の実施の形態を示
している。これら各実施の形態は、前記第1の実施の形
態と構成、作用において多くの点で共通している。そこ
で、これら共通するものについては、図面に共通の符号
を付してその重複した説明を省略し、異なる点につき主
に説明する。
【0105】(第2の実施の形態)
【0106】図7〜13は、第2の実施の形態を示し、
これは請求項1、3、5〜9の発明に対応している。
【0107】図10、11において、前記クランク軸3
0と、プライマリ軸79の各軸心29,78は、互いに
同軸上に位置している。
【0108】また、遠心クラッチ23は、変速装置22
のセカンダリ軸81と、動力伝達装置24の主軸115
との間に介設され、上記変速装置22のセカンダリ軸8
1、遠心クラッチ23のクラッチ軸102、および動力
伝達装置24の主軸115の各軸心80,101,11
7は互いに同軸上に位置させられている。
【0109】図7〜10において、正面視で、前記クラ
ンクケース28と変速ケース75の各上部の段差により
生じた段差空間99に、駆動装置17の構成部品である
気化器40が配設されている。
【0110】即ち、クランクケース28と変速ケース7
5との間には、通常、段差が生じるものであり、この段
差により生じた段差空間99が、上記気化器40の配設
に利用されている。
【0111】よって、余剰空間である上記段差空間99
が上記気化器40の配設や、保守、点検の作業用空間と
して有効に利用された分、駆動装置17がコンパクトと
なる。
【0112】図7、8、10、11において、上記変速
ケース75のVベルト巻掛手段83を冷却させる空気冷
却装置106が設けられている。
【0113】上記空気冷却装置106は、上記駆動プー
リ84の固定フェース88の背面に取り付けられる複数
の羽根107を有している。これら羽根107は上記プ
ライマリ軸79の軸心78周りで周方向に等間隔に配置
されている。また、上記羽根107群の中央部に向うよ
う上記変速ケース75の変速ケースカバー77に一端部
が連結され、他端部が上記変速ケース75から上方に向
い延出して、上記変速ケース75の内外を連通させる空
気ダクト108が設けられている。この空気ダクト10
8の延出端が空気入口部109とされ、この空気入口部
109は上記車体2の上部に位置するハンドル8や燃料
タンク9の各上面とほぼ同じ高さに位置させられてい
る。
【0114】一方、上記変速ケース75の変速ケースカ
バー77の下部に一端部が連結され、他端部が上記変速
ケース75から上方に向い延出して、上記変速ケース7
5の内外を連通させる排風ダクト110が設けられてい
る。この排風ダクト110の延出端が空気排出部111
とされ、この空気排出部111は上記車体2の上部に位
置するハンドル8や燃料タンク9の各上面とほぼ同じ高
さに位置させられている。
【0115】そして、上記駆動プーリ84に伴って羽根
107群が回転するとき、これら羽根107群の中央部
が負圧となり、この負圧により、外部の空気112が上
記空気ダクト108を通り変速ケース75内に吸入さ
れ、上記空気112によって、上記Vベルト巻掛手段8
3が空冷されるようになっている。上記Vベルト巻掛手
段83を空冷した後の空気112は、上記空気排出部1
11を通り外部に排出される。
【0116】上記構成によれば、変速ケース75に一端
部が連結され、他端部が上記変速ケース75から上方に
向い延出して上記変速ケース75の内外を連通させる空
気ダクト108と排風ダクト110とを、車体2の車幅
方向の中央を通って前後方向に延びる中心線に対してほ
ぼ左右対称に設け、この空気ダクト108と排風ダクト
110の延出端を空気入口部109と空気排出部111
として、上記車体2の上部とほぼ同じ高さに位置させて
ある。
【0117】このため、上記空気入口部109から空気
ダクト108を通し上記変速ケース75内に外部の空気
112が供給される一方、この空気112が上記排風ダ
クト110を通し排出されることにより、上記Vベルト
巻掛手段83が空冷されて、駆動装置17の寿命が向上
する。
【0118】ここで、前記したように、変速ケース75
はクランクケース28の前側に位置していて、上記変速
ケース75の上方は、上記クランクケース28に邪魔さ
れずに上方に向って開放されている。
【0119】このため、上記したように、変速ケース7
5から上方に空気ダクト108と排風ダクト110とを
延出させる場合、これら空気ダクト108と排風ダクト
110の配管は容易にできることとなる。
【0120】また、上記したように、空気入口部109
と空気排出部111とは、車体2の上部にまで達して、
十分に高さが確保されているため、上記空気ダクト10
8や排風ダクト110を通しての変速ケース75への水
入りが防止される。
【0121】図13において、オイルエレメント60
は、クランクケース28側から外側方に向って突設さ
れ、下方に取り外し可能となるよう上記クランクケース
カバー56に着脱自在に取り付けられている。
【0122】(第3の実施の形態)
【0123】図14は、第3の実施の形態を示し、これ
は請求項4の発明に対応している。
【0124】図において、上記変速ケース75は上記ク
ランクケース28の後側に位置させられている。
【0125】このため、上記クランクケース28は、変
速ケース75に邪魔されずに、十分の走行風を受けるこ
とができて、熱源となるエンジン21が効果的に冷却さ
れて、その寿命が向上する。
【0126】上記の場合、変速ケース75の少なくとも
一部が上記クランクケース28よりも上方に突出させら
れている。
【0127】このため、上記変速ケース75の上記一部
は、上記クランクケース28に邪魔されずに、走行風を
受けて、上記変速ケース75に内有されているVベルト
巻掛手段83が空冷される。
【0128】この場合、前記第1の実施の形態で説明し
たように、プライマリ軸79とセカンダリ軸81の各軸
心78,80が前後方向に延びていて、上記変速ケース
75の正面視の面積が大きくなるため、上記クランクケ
ース28から突出する変速ケース75の一部の正面視の
面積を十分に大きくさせることができ、よって、上記変
速ケース75の一部が受ける走行風の量も多くできて、
上記Vベルト巻掛手段83の冷却が効果的になされるこ
ととなる。
【0129】また、上記変速ケース75の一部はクラン
クケース28よりも上方に突出させたため、車両1の最
低地上高が狭められることが防止されて、良好な操縦性
が確保される。
【0130】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0131】請求項1の発明は、車体の前部に左右一対
の前車輪を懸架させると共に、上記車体の後部に左右一
対の後車輪を懸架させ、上記車体の前部にエンジンと、
このエンジンからの動力を変速させて出力する変速装置
とを設け、この変速装置の出力を上記車輪に伝達させる
ようにした鞍乗型車両用駆動装置において、
【0132】上記エンジンがクランクケースと、前後方
向に延びる軸心回りに回転自在となるよう上記クランク
ケースに支承されるクランク軸と、上記クランクケース
から突出するシリンダとを備え、
【0133】上記変速装置がその外殻を構成する変速ケ
ースと、上記クランク軸と平行に延びる軸心回りに回転
自在となるよう上記変速ケースに支承されるプライマリ
軸と、このプライマリ軸と平行に並設されてその軸心回
りに回転自在となるよう上記変速ケースに支承されるセ
カンダリ軸と、上記プライマリ軸に上記セカンダリ軸を
連動連結させるVベルト巻掛手段とを備え、
【0134】上記変速ケースを、左右の上記前車輪の間
で、かつ、上記クランクケースの前側に位置させてあ
る。
【0135】このため、上記Vベルト巻掛手段は、例え
ば、歯車噛合式に比べて耐熱性に劣るものではあるが、
上記したように変速ケースは、左右の前車輪の間で、ク
ランクケースの前側に位置させられており、このため、
車両の前進時に、この車両に向ってその前方から流れる
走行風は、上記前車輪やクランクケースに邪魔されるこ
となく、上記変速ケースに、より十分に衝突して、これ
を効果的に空冷させることとなる。
【0136】よって、上記変速ケース内のVベルト巻掛
手段も効果的に冷却されて、この変速装置の寿命が向上
し、つまり、駆動装置の冷却性が向上してその寿命が向
上する。
【0137】また、一般的には、互いに平行なプライマ
リ軸とセカンダリ軸の各軸心に沿った視線により、Vベ
ルト巻掛手段をみると、このVベルト巻掛手段の駆動プ
ーリや従動プーリもその各軸心に沿った視線でみること
となり、かつ、これらに巻き掛けられるVベルトもその
環形状がみえることとなる。このため、上記軸心に沿っ
た視線でVベルト巻掛手段をみたとき、その輪郭内の面
積が最大となる。
【0138】そこで、上記発明では、クランク軸をその
軸心が前後に延びるようにすると共に、上記プライマリ
軸とセカンダリ軸もその軸心が前後に延びるようにし
て、上記Vベルト巻掛手段の正面視の面積をより大きく
させ、これにより、上記Vベルト巻掛手段を内有する変
速ケースも、その正面視の面積を、より大きくさせてい
る。
【0139】よって、上記変速ケースは、その大きい面
積で、走行風を受けることから、上記Vベルト巻掛手段
の空冷がより効果的となり、もって、上記駆動装置の寿
命がより向上する。
【0140】請求項2の発明は、上記クランクケースか
ら上方に向ってシリンダを突出させてある。
【0141】このため、上記シリンダが左右いずれかの
側方に突出していることに比べて、駆動装置の幅寸法を
コンパクトにできる。
【0142】しかも、上記クランク軸の左右にプライマ
リ軸とセカンダリ軸とを振り分けてあり、このため、正
面視で、これらプライマリ軸とセカンダリ軸の間の空間
が、上記クランク軸を支承するクランクケースの配設に
有効利用されたのであり、その分、駆動装置がコンパク
トになる。
【0143】請求項3の発明は、上記変速ケースに一端
部が連結され、他端部が上記変速ケースから上方に向い
延出して上記変速ケースの内外を連通させる空気ダクト
を設け、この空気ダクトの延出端を空気入口部として、
上記車体の上部とほぼ同じ高さに位置させてある。
【0144】このため、上記空気入口部から空気ダクト
を通し上記変速ケース内に外部の空気が供給され、上記
Vベルト巻掛手段が空冷されて、駆動装置の寿命が向上
する。
【0145】上記の場合、前記請求項1の発明で説明し
たように、変速ケースはクランクケースの前側に位置し
ていて、上記変速ケースの上方は、上記クランクケース
に邪魔されずに上方に向って開放されている。
【0146】このため、上記したように、変速ケースか
ら上方に空気ダクトを延出させる場合、この空気ダクト
の配管は容易にできることとなる。
【0147】また、上記したように、空気ダクトの空気
入口部は、車体の上部にまで達して、十分に高さが確保
されているため、上記空気ダクトへの水入りが防止され
る。
【0148】請求項4の発明は、車体の前部にエンジン
と、このエンジンからの動力を変速させて出力する変速
装置とを設け、この変速装置の出力を車輪に伝達させる
ようにした鞍乗型車両用駆動装置において、
【0149】上記エンジンがクランクケースと、前後方
向に延びる軸心回りに回転自在となるよう上記クランク
ケースに支承されるクランク軸と、上記クランクケース
から突出するシリンダとを備え、
【0150】上記変速装置がその外殻を構成する変速ケ
ースと、上記クランク軸と平行に延びる軸心回りに回転
自在となるよう上記変速ケースに支承されるプライマリ
軸と、このプライマリ軸と平行に並設されてその軸心回
りに回転自在となるよう上記変速ケースに支承されるセ
カンダリ軸と、上記プライマリ軸に上記セカンダリ軸を
連動連結させるVベルト巻掛手段とを備え、
【0151】上記変速ケースを上記クランクケースの後
側に位置させてある。
【0152】このため、上記クランクケースは、変速ケ
ースに邪魔されずに、十分の走行風を受けることができ
て、熱源となるエンジンが効果的に冷却されて、その寿
命が向上する。
【0153】また、上記の場合、変速ケースの少なくと
も一部を上記クランクケースよりも上方に突出させてあ
る。
【0154】このため、上記変速ケースの上記一部は、
上記クランクケースに邪魔されずに、走行風を受けて、
上記変速ケースに内有されているVベルト巻掛手段が空
冷される。
【0155】この場合、前記請求項1の発明で説明した
ように、プライマリ軸とセカンダリ軸の各軸心が前後方
向に延びていて、上記変速ケースの正面視の面積が大き
くなるため、上記クランクケースから突出する変速ケー
スの一部の正面視の面積を十分に大きくさせることがで
き、よって、上記変速ケースの一部が受ける走行風の量
も多くできて、上記Vベルト巻掛手段の冷却が効果的に
なされることとなる。
【0156】また、上記変速ケースの一部はクランクケ
ースよりも上方に突出させたため、車両の最低地上高が
狭められることが防止されて、良好な操縦性が確保され
る。
【0157】請求項5の発明は、上記エンジンにより駆
動されてこのエンジンに冷却水を供給する冷却水ポンプ
を設け、前後方向で、上記クランクケースを基準として
上記変速ケースとは反対側に、上記冷却水ポンプを配設
してある。
【0158】このため、上記冷却水ポンプは、上記変速
ケースに邪魔されずに、上記エンジンのクランクケース
に、より直接的に取り付けることができる。
【0159】よって、動力損失をより効果的に抑制しつ
つ、上記エンジンから動力を受けて駆動し、冷却水を供
給することができる。また、上記エンジンのクランクケ
ースに対する上記冷却水ポンプの脱着も、上記変速ケー
スに邪魔されずに容易にでき、作業性が向上する。
【0160】請求項6の発明は、上記クランクケースと
変速ケースの各上部の段差により生じた段差空間に、駆
動装置の構成部品を配設してある。
【0161】即ち、クランクケースと変速ケースとの間
には、通常、段差が生じるものであり、この段差により
生じた段差空間が、上記構成部品の配設に利用されてい
る。
【0162】よって、余剰空間である上記段差空間が有
効に利用された分、駆動装置がコンパクトとなる。
【0163】請求項7の発明は、車体の前部にエンジン
と、このエンジンからの動力を変速させて出力する変速
装置と、この変速装置の出力を上記車輪に伝達させる出
力軸とを設けた鞍乗型車両用駆動装置において、
【0164】上記エンジンがクランクケースと、前後方
向に延びる軸心回りに回転自在となるよう上記クランク
ケースに支承されるクランク軸と、上記クランクケース
から突出するシリンダとを備え、
【0165】上記変速装置がその外殻を構成する変速ケ
ースと、上記クランク軸と平行に延びる軸心回りに回転
自在となるよう上記変速ケースに支承されるプライマリ
軸と、このプライマリ軸と平行に並設されてその軸心回
りに回転自在となるよう上記変速ケースに支承されるセ
カンダリ軸と、上記プライマリ軸に上記セカンダリ軸を
連動連結させるVベルト巻掛手段とを備え、
【0166】正面視で、上記クランク軸を基準としてそ
の左右に上記プライマリ軸とセカンダリ軸とを振り分け
状に配設し、上記プライマリ軸よりもセカンダリ軸を高
位置に配設してある。
【0167】この場合、前記請求項1の発明で説明した
ように、プライマリ軸とセカンダリ軸の各軸心が前後方
向に延びていて、上記変速ケースの正面視の面積が大き
くなるため、この変速ケースが受ける走行風の量を多く
できて、Vベルト巻掛手段の空冷が効果的になされるこ
ととなる。
【0168】しかも、上記クランク軸の左右にプライマ
リ軸とセカンダリ軸とを振り分けたため、正面視で、こ
れらプライマリ軸とセカンダリ軸の間の空間が、上記ク
ランク軸を支承するクランクケースの配設に有効利用さ
れたのであり、その分、駆動装置がコンパクトになる。
【0169】更に、上記プライマリ軸よりもセカンダリ
軸を高位置に配設してあり、次の効果が生じる。
【0170】即ち、上記Vベルト巻掛手段は、通常、エ
ンジンからの動力を減速して出力するものであって、上
記プライマリ軸に支持される駆動プーリの外径よりも、
セカンダリ軸に支持される従動プーリの外径の方が大き
いものである。
【0171】そこで、上記したようにプライマリ軸より
もセカンダリ軸を高位置にしたのであり、これにより、
上記Vベルト巻掛手段におけるプライマリ軸側の下端
と、セカンダリ軸側の下端とをバランスよく高位置にさ
せることができ、これにより、車両の最低地上高を高く
することができる。
【0172】請求項8の発明は、左右方向で、上記プラ
イマリ軸とセカンダリ軸の間に上記出力軸を配設してあ
る。
【0173】このため、上記プライマリ軸とセカンダリ
軸の間の空間が、上記出力軸の配設に有効利用されたの
であり、その分、駆動装置がコンパクトになる。
【0174】請求項9の発明は、車体の前部にエンジン
と、このエンジンからの動力を変速させて出力する変速
装置と、この変速装置の出力を上記車輪に伝達させる出
力軸とを設けた鞍乗型車両用駆動装置において、
【0175】上記エンジンがクランクケースと、前後方
向に延びる軸心回りに回転自在となるよう上記クランク
ケースに支承されるクランク軸と、上記クランクケース
から突出するシリンダとを備え、
【0176】上記変速装置がその外殻を構成する変速ケ
ースと、上記クランク軸と平行に延びる軸心回りに回転
自在となるよう上記変速ケースに支承されるプライマリ
軸と、このプライマリ軸と平行に並設されてその軸心回
りに回転自在となるよう上記変速ケースに支承されるセ
カンダリ軸と、上記プライマリ軸に上記セカンダリ軸を
連動連結させるVベルト巻掛手段とを備え、
【0177】上記クランクケースから上方に向ってシリ
ンダを突出させ、上記プライマリ軸とセカンダリ軸のう
ち少なくとも一方を上記クランク軸よりも高位置に配設
し、
【0178】上記変速ケースの下方に上記出力軸を配設
してある。
【0179】この場合、前記請求項1の発明で説明した
ように、プライマリ軸とセカンダリ軸の各軸心が前後方
向に延びていて、上記変速ケースの正面視の面積が大き
くなるため、この変速ケースが受ける走行風の量を多く
できて、Vベルト巻掛手段の空冷が効果的になされるこ
ととなる。
【0180】しかも、上記クランクケースから上方に向
ってシリンダを突出させ、上記プライマリ軸とセカンダ
リ軸のうち少なくとも一方を上記クランク軸よりも高位
置に配設してある。
【0181】このため、上方に突出させたシリンダの側
方の空間が上記一方の軸の配設に利用されたのであり、
よって、その分、駆動装置がコンパクトにされる。
【0182】また、上記変速ケースの下方に上記出力軸
を配設したため、この出力軸が上記変速ケースを貫通す
るなど、上記変速ケースと干渉し合うことは防止され
る。
【0183】よって、上記出力軸の配設により、上記変
速ケースの形状、構造が影響される、ということは防止
され、この変速ケース75の形状、構造は簡単にでき、
つまり、その成形が容易にできる。
【0184】請求項10の発明は、上記クランク軸より
も高位置に上記プライマリ軸とセカンダリ軸とを配設す
る一方、上記クランク軸よりも低位置に上記出力軸を配
設してある。
【0185】このため、上方に突出させたシリンダの左
右各側方の空間が上記プライマリ軸とセカンダリ軸の各
配設に利用されて、駆動装置が上下、左右でコンパクト
にされると共に、上記クランク軸の周りに沿ってプライ
マリ軸、セカンダリ軸、および出力軸が分散配置される
こととなって、これらプライマリ軸、セカンダリ軸、お
よび出力軸の互いの干渉が防止されると共に、まとまり
よく配設され、よって、正面視で、駆動装置がコンパク
トとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態で、駆動装置の正面図であ
る。
【図2】第1の実施の形態で、車両の平面図である。
【図3】第1の実施の形態で、車両の正面図である。
【図4】第1の実施の形態で、駆動装置の上部展開側面
断面図である。
【図5】第1の実施の形態で、駆動装置の下部展開側面
断面図である。
【図6】第1の実施の形態で、駆動装置の展開側面断面
図である。
【図7】第2の実施の形態で、車両の側面図である。
【図8】第2の実施の形態で、車両の平面図である。
【図9】第2の実施の形態で、車両の正面図である。
【図10】第2の実施の形態で、駆動装置の正面図であ
る。
【図11】第2の実施の形態で、駆動装置の上部展開側
面断面図である。
【図12】第2の実施の形態で、駆動装置の下部展開側
面断面図である。
【図13】第2の実施の形態で、駆動装置の展開側面断
面図である。
【図14】第3の実施の形態で、図3に相当する図であ
る。
【符号の説明】
1 車両 2 車体 3 車輪 4 車輪 5 走行面 17 駆動装置 21 エンジン 22 変速装置 25 出力軸 28 クランクケース 29 軸心 30 クランク軸 31 シリンダ 40 気化器(構成部品) 63 冷却水ポンプ 64 冷却水 71 セルモータ(構成部品) 75 変速ケース 78 軸心 79 プライマリ軸 80 軸心 81 セカンダリ軸 83 Vベルト巻掛手段 84 駆動プーリ 85 従動プーリ 86 Vベルト 99 段差空間 106 空気冷却装置 108 空気ダクト 109 空気入口部 112 空気

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の前部に左右一対の前車輪を懸架さ
    せると共に、上記車体の後部に左右一対の後車輪を懸架
    させ、上記車体の前部にエンジンと、このエンジンから
    の動力を変速させて出力する変速装置とを設け、この変
    速装置の出力を上記車輪に伝達させるようにした鞍乗型
    車両用駆動装置において、 上記エンジンがクランクケースと、前後方向に延びる軸
    心回りに回転自在となるよう上記クランクケースに支承
    されるクランク軸と、上記クランクケースから突出する
    シリンダとを備え、 上記変速装置がその外殻を構成する変速ケースと、上記
    クランク軸と平行に延びる軸心回りに回転自在となるよ
    う上記変速ケースに支承されるプライマリ軸と、このプ
    ライマリ軸と平行に並設されてその軸心回りに回転自在
    となるよう上記変速ケースに支承されるセカンダリ軸
    と、上記プライマリ軸に上記セカンダリ軸を連動連結さ
    せるVベルト巻掛手段とを備え、 上記変速ケースを、左右の上記前車輪の間で、かつ、上
    記クランクケースの前側に位置させた鞍乗型車両用駆動
    装置。
  2. 【請求項2】 上記クランクケースから上方に向ってシ
    リンダを突出させ、 正面視で、上記クランク軸を基準としてその左右に上記
    プライマリ軸とセカンダリ軸とを振り分け状に配設した
    請求項1に記載の鞍乗型車両用駆動装置。
  3. 【請求項3】 上記変速ケースに一端部が連結され、他
    端部が上記変速ケースから上方に向い延出して上記変速
    ケースの内外を連通させる空気ダクトを設け、この空気
    ダクトの延出端を空気入口部として、上記車体の上部と
    ほぼ同じ高さに位置させた請求項1、もしくは2に記載
    の鞍乗型車両用駆動装置。
  4. 【請求項4】 車体の前部にエンジンと、このエンジン
    からの動力を変速させて出力する変速装置とを設け、こ
    の変速装置の出力を車輪に伝達させるようにした鞍乗型
    車両用駆動装置において、 上記エンジンがクランクケースと、前後方向に延びる軸
    心回りに回転自在となるよう上記クランクケースに支承
    されるクランク軸と、上記クランクケースから突出する
    シリンダとを備え、 上記変速装置がその外殻を構成する変速ケースと、上記
    クランク軸と平行に延びる軸心回りに回転自在となるよ
    う上記変速ケースに支承されるプライマリ軸と、このプ
    ライマリ軸と平行に並設されてその軸心回りに回転自在
    となるよう上記変速ケースに支承されるセカンダリ軸
    と、上記プライマリ軸に上記セカンダリ軸を連動連結さ
    せるVベルト巻掛手段とを備え、 上記変速ケースを上記クランクケースの後側に位置さ
    せ、 上記変速ケースの少なくとも一部を上記クランクケース
    よりも上方に突出させた鞍乗型車両用駆動装置。
  5. 【請求項5】 上記エンジンにより駆動されてこのエン
    ジンに冷却水を供給する冷却水ポンプを設け、前後方向
    で、上記クランクケースを基準として上記変速ケースと
    は反対側に、上記冷却水ポンプを配設した請求項1から
    4のうちいずれか1つに記載の鞍乗型車両用駆動装置。
  6. 【請求項6】 上記クランクケースと変速ケースの各上
    部の段差により生じた段差空間に、駆動装置の構成部品
    を配設した請求項1から5のうちいずれか1つに記載の
    鞍乗型車両用駆動装置。
  7. 【請求項7】 車体の前部にエンジンと、このエンジン
    からの動力を変速させて出力する変速装置と、この変速
    装置の出力を上記車輪に伝達させる出力軸とを設けた鞍
    乗型車両用駆動装置において、 上記エンジンがクランクケースと、前後方向に延びる軸
    心回りに回転自在となるよう上記クランクケースに支承
    されるクランク軸と、上記クランクケースから突出する
    シリンダとを備え、 上記変速装置がその外殻を構成する変速ケースと、上記
    クランク軸と平行に延びる軸心回りに回転自在となるよ
    う上記変速ケースに支承されるプライマリ軸と、このプ
    ライマリ軸と平行に並設されてその軸心回りに回転自在
    となるよう上記変速ケースに支承されるセカンダリ軸
    と、上記プライマリ軸に上記セカンダリ軸を連動連結さ
    せるVベルト巻掛手段とを備え、 正面視で、上記クランク軸を基準としてその左右に上記
    プライマリ軸とセカンダリ軸とを振り分け状に配設し、
    上記プライマリ軸よりもセカンダリ軸を高位置に配設し
    た鞍乗型車両用駆動装置。
  8. 【請求項8】 左右方向で、上記プライマリ軸とセカン
    ダリ軸の間に上記出力軸を配設した請求項7に記載の鞍
    乗型車両用駆動装置。
  9. 【請求項9】 車体の前部にエンジンと、このエンジン
    からの動力を変速させて出力する変速装置と、この変速
    装置の出力を上記車輪に伝達させる出力軸とを設けた鞍
    乗型車両用駆動装置において、 上記エンジンがクランクケースと、前後方向に延びる軸
    心回りに回転自在となるよう上記クランクケースに支承
    されるクランク軸と、上記クランクケースから突出する
    シリンダとを備え、 上記変速装置がその外殻を構成する変速ケースと、上記
    クランク軸と平行に延びる軸心回りに回転自在となるよ
    う上記変速ケースに支承されるプライマリ軸と、このプ
    ライマリ軸と平行に並設されてその軸心回りに回転自在
    となるよう上記変速ケースに支承されるセカンダリ軸
    と、上記プライマリ軸に上記セカンダリ軸を連動連結さ
    せるVベルト巻掛手段とを備え、 上記クランクケースから上方に向ってシリンダを突出さ
    せ、上記プライマリ軸とセカンダリ軸のうち少なくとも
    一方を上記クランク軸よりも高位置に配設し、 上記変速ケースの下方に上記出力軸を配設した鞍乗型車
    両用駆動装置。
  10. 【請求項10】 上記クランク軸よりも高位置に上記プ
    ライマリ軸とセカンダリ軸とを配設する一方、上記クラ
    ンク軸よりも低位置に上記出力軸を配設した請求項9に
    記載の鞍乗型車両用駆動装置。
JP12808697A 1997-04-30 1997-04-30 鞍乗型車両用駆動装置 Pending JPH10297295A (ja)

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JP12808697A JPH10297295A (ja) 1997-04-30 1997-04-30 鞍乗型車両用駆動装置
US09/069,009 US6170597B1 (en) 1997-04-30 1998-04-28 Transmission for offroad vehicle

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8337346B2 (en) 2008-11-11 2012-12-25 Kanzaki Kokyukoki Mfg. Co., Ltd. Power unit
US8403094B2 (en) 2009-04-15 2013-03-26 Kanzaki Kokyukoki Mfg. Co., Ltd. Power unit and vehicle equipped with it

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8337346B2 (en) 2008-11-11 2012-12-25 Kanzaki Kokyukoki Mfg. Co., Ltd. Power unit
US8403094B2 (en) 2009-04-15 2013-03-26 Kanzaki Kokyukoki Mfg. Co., Ltd. Power unit and vehicle equipped with it

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