JPH10297111A - 昇華転写記録用受像体 - Google Patents
昇華転写記録用受像体Info
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- JPH10297111A JPH10297111A JP9124904A JP12490497A JPH10297111A JP H10297111 A JPH10297111 A JP H10297111A JP 9124904 A JP9124904 A JP 9124904A JP 12490497 A JP12490497 A JP 12490497A JP H10297111 A JPH10297111 A JP H10297111A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 昇華転写記録により形成された熱転写画像の
耐光性、耐指紋性、耐可塑剤性などの耐性が銀塩写真と
同等以上となる昇華転写記録用受像体を得る。 【解決手段】 シート状基材上に、染料受容樹脂からな
る染料受像層が形成されている昇華転写記録用受像体に
おいて、熱転写画像形成前の染料受像層中に、次の一般
式（１） 【化１】 （式中、Ｒはアルキル基を表し、ＢＬは反応抑制基を表
す）で表されるブロックイソシアネートを含有させる。
耐光性、耐指紋性、耐可塑剤性などの耐性が銀塩写真と
同等以上となる昇華転写記録用受像体を得る。 【解決手段】 シート状基材上に、染料受容樹脂からな
る染料受像層が形成されている昇華転写記録用受像体に
おいて、熱転写画像形成前の染料受像層中に、次の一般
式（１） 【化１】 （式中、Ｒはアルキル基を表し、ＢＬは反応抑制基を表
す）で表されるブロックイソシアネートを含有させる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、昇華性染料を含有
するインキ層を有する昇華転写記録媒体から、熱転写に
より移行してくる昇華性染料を染料受像層に受容し、熱
転写画像を形成する昇華転写記録用受像体に関する。
するインキ層を有する昇華転写記録媒体から、熱転写に
より移行してくる昇華性染料を染料受像層に受容し、熱
転写画像を形成する昇華転写記録用受像体に関する。
【０００２】
【従来の技術】昇華転写記録方法は、昇華性染料を含有
するインキ層を有する昇華転写記録媒体をサーマルヘッ
ド等により加熱加圧し、そのインキ層から昇華性染料を
昇華転写記録用受像体に移行させ、この受像体に熱転写
画像を形成する画像記録方法である。ここで、昇華転写
記録用受像体としては、図１に示した受像体１０のよう
に、紙、プラスチックフィルム、或いは紙とプラスチッ
クフィルムを張り合わせたものをシート状基材１とし、
その一方の面に、染料受容性の樹脂からなる染料受像層
２を設けたものが使用されている。
するインキ層を有する昇華転写記録媒体をサーマルヘッ
ド等により加熱加圧し、そのインキ層から昇華性染料を
昇華転写記録用受像体に移行させ、この受像体に熱転写
画像を形成する画像記録方法である。ここで、昇華転写
記録用受像体としては、図１に示した受像体１０のよう
に、紙、プラスチックフィルム、或いは紙とプラスチッ
クフィルムを張り合わせたものをシート状基材１とし、
その一方の面に、染料受容性の樹脂からなる染料受像層
２を設けたものが使用されている。
【０００３】この昇華転写記録方法により得られる画像
は、階調表現に優れ、階調の滑らかさと濃度の高さは銀
塩写真に迫るものがある。また、銀塩写真が光学系によ
り画像を形成するのに対して、昇華転写記録方法による
と画像をデジタル的に処理し、短時間で出力させること
ができる。このため、昇華転写記録方法は、証明写真の
代替えとして、あるいはコンピュータグラフィックの出
力画像、印刷校正画用途等に広く使用されている。
は、階調表現に優れ、階調の滑らかさと濃度の高さは銀
塩写真に迫るものがある。また、銀塩写真が光学系によ
り画像を形成するのに対して、昇華転写記録方法による
と画像をデジタル的に処理し、短時間で出力させること
ができる。このため、昇華転写記録方法は、証明写真の
代替えとして、あるいはコンピュータグラフィックの出
力画像、印刷校正画用途等に広く使用されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、昇華転
写記録方法が銀塩写真に代わって社会で広く使用され、
その用途が多様化していくにしたがい、昇華転写記録に
より形成された熱転写画像の耐光性、耐指紋性、耐可塑
剤性等の日常生活における耐性に対する社会的要求レベ
ルが高まり、その欠落が大きな問題となっている。
写記録方法が銀塩写真に代わって社会で広く使用され、
その用途が多様化していくにしたがい、昇華転写記録に
より形成された熱転写画像の耐光性、耐指紋性、耐可塑
剤性等の日常生活における耐性に対する社会的要求レベ
ルが高まり、その欠落が大きな問題となっている。
【０００５】本発明は、このような従来技術の問題を解
決しようとするものであり、昇華転写記録により形成さ
れた熱転写画像の耐光性、耐指紋性、耐可塑剤性などの
耐性を向上させ、これらが銀塩写真と同等以上となるよ
うにすることを目的とする。
決しようとするものであり、昇華転写記録により形成さ
れた熱転写画像の耐光性、耐指紋性、耐可塑剤性などの
耐性を向上させ、これらが銀塩写真と同等以上となるよ
うにすることを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成するため、シート状基材上に、染料受容樹脂から
なる染料受像層が形成されている昇華転写記録用受像体
において、熱転写画像形成前の染料受像層中に、次の一
般式（１）
を達成するため、シート状基材上に、染料受容樹脂から
なる染料受像層が形成されている昇華転写記録用受像体
において、熱転写画像形成前の染料受像層中に、次の一
般式（１）
【０００７】
【化２】
【０００８】（式中、Ｒはアルキル基を表し、ＢＬは反
応抑制基を表す）で表されるブロックイソシアネートが
含有されることを特徴とする昇華転写記録用受像体を提
供する。
応抑制基を表す）で表されるブロックイソシアネートが
含有されることを特徴とする昇華転写記録用受像体を提
供する。
【０００９】本発明の昇華転写記録用受像体によれば、
その熱転写画像形成前の染料受像層中に、上記の式
（１）で表されるブロックイソシアネートが含有されて
いる。このブロックイソシアネートは、ＮＣＯ基が反応
抑制基でブロックされたものであるが、この反応抑制基
は熱転写画像形成時の加熱エネルギーにより解離する。
そして、反応抑制基が解離した後のＮＣＯ基が、熱転写
により昇華転写記録媒体から移行してきた昇華性染料と
染料受像層を形成する染料受容樹脂とを架橋する。した
がって、本発明にれば、耐光性、耐指紋性、耐可塑剤性
等の日常生活における耐性を銀塩写真と同等以上に向上
させることが可能となる。
その熱転写画像形成前の染料受像層中に、上記の式
（１）で表されるブロックイソシアネートが含有されて
いる。このブロックイソシアネートは、ＮＣＯ基が反応
抑制基でブロックされたものであるが、この反応抑制基
は熱転写画像形成時の加熱エネルギーにより解離する。
そして、反応抑制基が解離した後のＮＣＯ基が、熱転写
により昇華転写記録媒体から移行してきた昇華性染料と
染料受像層を形成する染料受容樹脂とを架橋する。した
がって、本発明にれば、耐光性、耐指紋性、耐可塑剤性
等の日常生活における耐性を銀塩写真と同等以上に向上
させることが可能となる。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【００１１】本発明の昇華転写記録用受像体は、その層
構成については、図１に示した従来例と同様に、シート
状基材１上に、染料受容性の染料受像層２が形成されて
いるものとすることができ、シート状基材１自体も、従
来の熱転写記録用受像体の基材として使用されているも
のと同様に、蓄熱性、断熱性、柔軟性、機械的強靱性な
どを考慮して、適宜選択することができる。より具体的
には、ポリエステル（ポリエチレンテレフタレート、ポ
リエチレンナフタレート等）、ポリエチレン、ポリ塩化
ビニル、ポリカーボネート、ポリサルファン、ポリイミ
ド、ポリビニルアルコール、アラミドフィルムなどのプ
ラスチックフィルムや、コート紙、上質紙、合成紙など
の紙基材や、或いはこれらを組み合わせたシート状物を
例示することができる。なかでも、コスト、蓄熱性、平
滑性、強度等の点から、紙基材とプラスチックフィルム
との張り合わせ品、もしくは、ポリエステルフィルムを
好ましく使用できる。
構成については、図１に示した従来例と同様に、シート
状基材１上に、染料受容性の染料受像層２が形成されて
いるものとすることができ、シート状基材１自体も、従
来の熱転写記録用受像体の基材として使用されているも
のと同様に、蓄熱性、断熱性、柔軟性、機械的強靱性な
どを考慮して、適宜選択することができる。より具体的
には、ポリエステル（ポリエチレンテレフタレート、ポ
リエチレンナフタレート等）、ポリエチレン、ポリ塩化
ビニル、ポリカーボネート、ポリサルファン、ポリイミ
ド、ポリビニルアルコール、アラミドフィルムなどのプ
ラスチックフィルムや、コート紙、上質紙、合成紙など
の紙基材や、或いはこれらを組み合わせたシート状物を
例示することができる。なかでも、コスト、蓄熱性、平
滑性、強度等の点から、紙基材とプラスチックフィルム
との張り合わせ品、もしくは、ポリエステルフィルムを
好ましく使用できる。
【００１２】シート状基材１の厚さに特に制限はない
が、プリンターでの搬送性等を考慮すると、一般的には
２５〜３００μｍ、好ましくは７５〜２００μｍとす
る。
が、プリンターでの搬送性等を考慮すると、一般的には
２５〜３００μｍ、好ましくは７５〜２００μｍとす
る。
【００１３】染料受像層２は、一般に昇華性染料に染着
性の染料受容樹脂から形成されるが、本発明において
は、染料受容樹脂の他に次の一般式（１）
性の染料受容樹脂から形成されるが、本発明において
は、染料受容樹脂の他に次の一般式（１）
【００１４】
【化３】
【００１５】（式中、Ｒはアルキル基を表し、ＢＬは反
応抑制基を表す）も用いて形成することを特徴としてい
る。
応抑制基を表す）も用いて形成することを特徴としてい
る。
【００１６】即ち、本発明においては、ブロックイソシ
アネートの反応抑制基ＢＬが熱転写画像形成時の加熱エ
ネルギーで解離し、この反応抑制基ＢＬが解離した後の
ＮＣＯ基が、染料受容樹脂と、熱転写により昇華転写記
録媒体から移行してきた昇華性染料とを架橋させ、この
架橋により耐光性、耐指紋性、耐可塑剤性等の各種耐性
を向上させる。
アネートの反応抑制基ＢＬが熱転写画像形成時の加熱エ
ネルギーで解離し、この反応抑制基ＢＬが解離した後の
ＮＣＯ基が、染料受容樹脂と、熱転写により昇華転写記
録媒体から移行してきた昇華性染料とを架橋させ、この
架橋により耐光性、耐指紋性、耐可塑剤性等の各種耐性
を向上させる。
【００１７】そこで、式（１）のブロックイソシアネー
トとしては、熱転写画像形成時の加熱により十分に解離
するもの、好ましくは、解離温度１８０℃以下、より好
ましくは、解離温度１２０℃以下のものが好ましい。解
離温度が１８０℃を超えるブロックイソシアネートを使
用すると、熱転写画像形成時のサーマルヘッドの加熱エ
ネルギーだけでは十分な解離反応が起こらず、本発明の
効果を十分に得ることが困難となる。また、解離温度１
２０℃以下のものを使用すると、前記各種耐性につい
て、特に優れた効果を得ることができる。
トとしては、熱転写画像形成時の加熱により十分に解離
するもの、好ましくは、解離温度１８０℃以下、より好
ましくは、解離温度１２０℃以下のものが好ましい。解
離温度が１８０℃を超えるブロックイソシアネートを使
用すると、熱転写画像形成時のサーマルヘッドの加熱エ
ネルギーだけでは十分な解離反応が起こらず、本発明の
効果を十分に得ることが困難となる。また、解離温度１
２０℃以下のものを使用すると、前記各種耐性につい
て、特に優れた効果を得ることができる。
【００１８】ブロックイソシアネートの好ましい態様と
しては、式（１）中、Ｒには特に制限はないが、ＢＬが
ピラゾールであるブロックイソシアネートをあげること
ができる。
しては、式（１）中、Ｒには特に制限はないが、ＢＬが
ピラゾールであるブロックイソシアネートをあげること
ができる。
【００１９】一方、染料受容樹脂としては種々の染着性
の樹脂を使用することができ、例えば、ブチラール樹
脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹
脂、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、
塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体、
エチレン−酢酸ビニル共重合体などの−ＯＨ基をもった
熱可塑性樹脂の１種、あるいはこれらの複数種を適宜選
択して使用することができる。なかでも、染料染着性の
点から、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共
重合体を使用することが好ましい。
の樹脂を使用することができ、例えば、ブチラール樹
脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹
脂、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、
塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体、
エチレン−酢酸ビニル共重合体などの−ＯＨ基をもった
熱可塑性樹脂の１種、あるいはこれらの複数種を適宜選
択して使用することができる。なかでも、染料染着性の
点から、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共
重合体を使用することが好ましい。
【００２０】染料受像層２中、上述のブロックイソシア
ネートと染料受容樹脂との配合割合としては、ブロック
イソシアネートの架橋効果を十分に得るため、ブロック
イソシアネートのＮＣＯ当量が、染料受容樹脂が有する
ＯＨ当量の２倍以上となるようにすることが好ましい。
ネートと染料受容樹脂との配合割合としては、ブロック
イソシアネートの架橋効果を十分に得るため、ブロック
イソシアネートのＮＣＯ当量が、染料受容樹脂が有する
ＯＨ当量の２倍以上となるようにすることが好ましい。
【００２１】染料受像層２の厚みに関しては、特に制限
はないが、１〜１０μｍが一般的である。
はないが、１〜１０μｍが一般的である。
【００２２】染料受像層２には、ブロックイソシアネー
トと染料受容樹脂との他、必要に応じて種々の添加剤を
配合することができる。例えば、シリコーンオイルやシ
リコーンパウダー、シリカ等の各種フィラーを添加する
ことができる。
トと染料受容樹脂との他、必要に応じて種々の添加剤を
配合することができる。例えば、シリコーンオイルやシ
リコーンパウダー、シリカ等の各種フィラーを添加する
ことができる。
【００２３】以上、本発明の昇華転写記録用受像体が、
図１に示したように、シート状基材１と染料受像層２と
の２層構成をとる場合について説明したが、本発明の昇
華転写記録用受像体の層構成としては、シート状基材と
染料受像層との密着性を向上させるため、両層の間に塩
素化ポリオレフィン等からなるアンカー層を設けること
ができる。また、両層の間又はシート状基材の裏面に、
グラビア法等により形成した画像印刷層を設けてもよ
い。さらに、シート状基材の染料受像層と反対側の面に
は、プリンターでの重送を防止するため、バックコート
層を設けてもよい。
図１に示したように、シート状基材１と染料受像層２と
の２層構成をとる場合について説明したが、本発明の昇
華転写記録用受像体の層構成としては、シート状基材と
染料受像層との密着性を向上させるため、両層の間に塩
素化ポリオレフィン等からなるアンカー層を設けること
ができる。また、両層の間又はシート状基材の裏面に、
グラビア法等により形成した画像印刷層を設けてもよ
い。さらに、シート状基材の染料受像層と反対側の面に
は、プリンターでの重送を防止するため、バックコート
層を設けてもよい。
【００２４】本発明の昇華転写記録用受像体は常法によ
り製造することができる。例えば、図１の２層構成の受
像体の場合、シート状基材の一方に染料受像層形成用組
成物をグラビア、メイヤーバー、ロールコートなどの塗
工方法により塗工し、乾燥して染料受像層を形成するこ
とにより製造することができる。
り製造することができる。例えば、図１の２層構成の受
像体の場合、シート状基材の一方に染料受像層形成用組
成物をグラビア、メイヤーバー、ロールコートなどの塗
工方法により塗工し、乾燥して染料受像層を形成するこ
とにより製造することができる。
【００２５】また、本発明の昇華転写記録用受像体に対
する熱転写画像の形成は、通常の昇華転写記録用媒体と
プリンターとを用いて行うことができる。
する熱転写画像の形成は、通常の昇華転写記録用媒体と
プリンターとを用いて行うことができる。
【００２６】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。
明する。
【００２７】実施例１ シート状基材として、厚さ１５０μｍの乳白色の発泡ポ
リエチレンテレフタレートフィルム（ダイアホイル製、
Ｗ９００Ｅ）を用意し、この一方の面に、以下の配合組
成の染料受像層形成用組成物をメイヤーバーコーターに
より塗工、乾燥し、乾燥厚４μｍの染料受像層を積層す
ることで、実施例の昇華転写記録用受像体を作製した。
リエチレンテレフタレートフィルム（ダイアホイル製、
Ｗ９００Ｅ）を用意し、この一方の面に、以下の配合組
成の染料受像層形成用組成物をメイヤーバーコーターに
より塗工、乾燥し、乾燥厚４μｍの染料受像層を積層す
ることで、実施例の昇華転写記録用受像体を作製した。
【００２８】なお、この配合に用いたブロックイソシア
ネート（Ｂａｘｅｎｄｅｎ製、商品名：ＢＩ７９８４）
の解離温度は１５０℃であり、染料受容樹脂（日信化学
工業製、商品名：ソルバインＡ）のＯＨ当量に対するブ
ロックイソシアネートのＮＣＯ当量は、２．２倍とし
た。
ネート（Ｂａｘｅｎｄｅｎ製、商品名：ＢＩ７９８４）
の解離温度は１５０℃であり、染料受容樹脂（日信化学
工業製、商品名：ソルバインＡ）のＯＨ当量に対するブ
ロックイソシアネートのＮＣＯ当量は、２．２倍とし
た。
【００２９】 ＜染料受像層形成用組成物＞ ・染料受容樹脂：塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体 （日信化学工業製、商品名：ソルバインＡ） ２０重量部 ・シリコーンパウダー （東芝シリコーン製、商品名：トスパール１４５） ０．５重量部 ・シリコーンオイル （信越化学製、商品名：ＫＦ３９３） ０．５重量部 ・ブロックイソシアネート （Ｂａｘｅｎｄｅｎ製、商品名：ＢＩ７９８４） １重量部 ・溶剤 （トルエン：ＭＥＫ：酢酸エチル＝20：48：10） ７８重量部
【００３０】実施例２ 以下の配合組成の染料受像層形成用組成物を使用し、実
施例１と同様にして実施例の昇華転写記録用受像体を作
製した。
施例１と同様にして実施例の昇華転写記録用受像体を作
製した。
【００３１】なお、この配合に用いたブロックイソシア
ネート（Ｂａｘｅｎｄｅｎ製、商品名：ＢＩ７９６１）
の解離温度は１２０℃であり、染料受容樹脂（日信化学
工業製、商品名：ソルバインＡ）のＯＨ当量に対するブ
ロックイソシアネートのＮＣＯ当量は、２．１倍とし
た。
ネート（Ｂａｘｅｎｄｅｎ製、商品名：ＢＩ７９６１）
の解離温度は１２０℃であり、染料受容樹脂（日信化学
工業製、商品名：ソルバインＡ）のＯＨ当量に対するブ
ロックイソシアネートのＮＣＯ当量は、２．１倍とし
た。
【００３２】 ＜染料受像層形成用組成物＞ ・染料受容樹脂：塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体 （日信化学工業製、商品名：ソルバインＡ） ２０重量部 ・シリコーンパウダー （東芝シリコーン製、商品名：トスパール１４５） ０．５重量部 ・シリコーンオイル （信越化学製、商品名：ＫＦ３９３） ０．５重量部 ・ブロックイソシアネート （Ｂａｘｅｎｄｅｎ製、商品名：ＢＩ７９６１） １重量部 ・溶剤 （トルエン：ＭＥＫ：酢酸エチル＝20：48：10） ７８重量部
【００３３】比較例１以下の配合組成の染料受像層形成
用組成物を使用し、実施例１と同様にして比較例の昇華
転写記録用受像体を作製した。
用組成物を使用し、実施例１と同様にして比較例の昇華
転写記録用受像体を作製した。
【００３４】 ＜染料受像層形成用組成物＞ ・染料受容樹脂：塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体 （日信化学工業製、商品名：ソルバインＡ） ２０重量部 ・シリコーンパウダー （東芝シリコーン製、商品名：トスパール１４５） ０．５重量部 ・シリコーンオイル （信越化学製、商品名：ＫＦ３９３） ０．５重量部 ・溶剤 （トルエン：ＭＥＫ：酢酸エチル＝21：48：10） ７８重量部
【００３５】比較例２ 以下の配合組成の染料受像層形成用組成物を使用し、実
施例１と同様にしてシート状基材上に染料受像層を形成
し、さらにその後、４０℃湿度３０％環境下で一週間エ
ージングさせた後に、昇華転写記録用受像体とした。
施例１と同様にしてシート状基材上に染料受像層を形成
し、さらにその後、４０℃湿度３０％環境下で一週間エ
ージングさせた後に、昇華転写記録用受像体とした。
【００３６】 ＜染料受像層形成用組成物＞ ・染料受容樹脂：塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体 （日信化学工業製、商品名：ソルバインＡ） ２０重量部 ・シリコーンパウダー （東芝シリコーン製、商品名：トスパール１４５） ０．５重量部 ・シリコーンオイル （信越化学製、商品名：ＫＦ３９３） ０．５重量部 ・イソシアネート （日本ポリウレタン製、商品名：コロネートＨＸ） １重量部 ・溶剤 （トルエン：ＭＥＫ：酢酸エチル＝20：48：10） ７８重量部
【００３７】評価 実施例及び比較例で得られた各昇華転写記録用受像体に
対して、市販の昇華転写型のカラー熱転写記録媒体とプ
リンターとを使用し、黒ベタ印画を行い、画像転写物を
得た。その結果、何れも問題なく高発色の印画を行うこ
とができた。
対して、市販の昇華転写型のカラー熱転写記録媒体とプ
リンターとを使用し、黒ベタ印画を行い、画像転写物を
得た。その結果、何れも問題なく高発色の印画を行うこ
とができた。
【００３８】また、対照として黒ベタ画像を銀塩写真に
形成し、これと上記の黒ベタ印画を行った各画像転写物
とを、以下に示す環境１〜３におく環境試験を行い、各
環境試験前後のこれらの墨の反射濃度を測定した。この
結果を表１に示す。
形成し、これと上記の黒ベタ印画を行った各画像転写物
とを、以下に示す環境１〜３におく環境試験を行い、各
環境試験前後のこれらの墨の反射濃度を測定した。この
結果を表１に示す。
【００３９】環境１：三波長管を使用し、１００００ル
ックス環境下で、６ヶ月放置 環境２：市販のハンドクリームを画像転写面に塗り、１
日放置後、市販のテッシュペーパーで拭き取る 環境３：市販の軟質塩化ビニル製のパスケースに画像転
写物を入れ、１ヶ月放置
ックス環境下で、６ヶ月放置 環境２：市販のハンドクリームを画像転写面に塗り、１
日放置後、市販のテッシュペーパーで拭き取る 環境３：市販の軟質塩化ビニル製のパスケースに画像転
写物を入れ、１ヶ月放置
【００４０】
【表１】
【００４１】表１の結果から、実施例１及び実施例２に
関しては、環境１，２，３何れの下でも耐色がほとんど
なく、銀塩写真に匹敵する耐性を有していることがわか
る。これに対して、従来の昇華転写記録用受像体に相当
する比較例１や、イソシアネートのＮＣＯ基を反応抑制
基でブロックすることなく配合した比較例２では耐性が
著しく劣っていることがわかる。
関しては、環境１，２，３何れの下でも耐色がほとんど
なく、銀塩写真に匹敵する耐性を有していることがわか
る。これに対して、従来の昇華転写記録用受像体に相当
する比較例１や、イソシアネートのＮＣＯ基を反応抑制
基でブロックすることなく配合した比較例２では耐性が
著しく劣っていることがわかる。
【００４２】
【発明の効果】本発明の昇華転写記録用受像体による
と、熱転写画像形成前の染料受像層中がブロックイソシ
アネートを含有するので、画像転写時にはこのブロック
イソシアネートが熱転写時の加熱エネルギーによりイソ
シアネートに解離し、染料受容樹脂と、熱転写により移
行してきた昇華性染料とを架橋する。したがって、本発
明の昇華転写記録用受像体に形成される熱転写画像は、
耐光性、耐指紋性、耐可塑剤性などの日常生活における
耐性が大きく向上し、銀塩写真に匹敵する耐性を有する
ものとなる。
と、熱転写画像形成前の染料受像層中がブロックイソシ
アネートを含有するので、画像転写時にはこのブロック
イソシアネートが熱転写時の加熱エネルギーによりイソ
シアネートに解離し、染料受容樹脂と、熱転写により移
行してきた昇華性染料とを架橋する。したがって、本発
明の昇華転写記録用受像体に形成される熱転写画像は、
耐光性、耐指紋性、耐可塑剤性などの日常生活における
耐性が大きく向上し、銀塩写真に匹敵する耐性を有する
ものとなる。
【図１】一般的な昇華転写記録用受像体の断面図であ
る。
る。
１ シート状基材 ２ 染料受像層 １０ 昇華転写記録用受像体
Claims (5)
- 【請求項１】 シート状基材上に、染料受容樹脂からな
る染料受像層が形成されている昇華転写記録用受像体に
おいて、熱転写画像形成前の染料受像層中に、次の一般
式（１） 【化１】 （式中、Ｒはアルキル基を表し、ＢＬは反応抑制基を表
す）で表されるブロックイソシアネートが含有されるこ
とを特徴とする昇華転写記録用受像体。 - 【請求項２】 式（１）中、ＢＬがピラゾールである請
求項１記載の昇華転写記録用受像体。 - 【請求項３】 ブロックイソシアネートの解離温度が１
８０℃以下である請求項１記載の昇華転写記録用受像
体。 - 【請求項４】 ブロックイソシアネートの解離温度が１
２０℃以下である請求項３記載の昇華転写記録用受像
体。 - 【請求項５】 染料受像層中、ブロックイソシアネート
のＮＣＯ当量が、染料受容樹脂が有するＯＨ当量の２倍
以上である請求項１〜４のいずれかに記載の昇華転写記
録用受像体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9124904A JPH10297111A (ja) | 1997-04-28 | 1997-04-28 | 昇華転写記録用受像体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9124904A JPH10297111A (ja) | 1997-04-28 | 1997-04-28 | 昇華転写記録用受像体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10297111A true JPH10297111A (ja) | 1998-11-10 |
Family
ID=14896996
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9124904A Pending JPH10297111A (ja) | 1997-04-28 | 1997-04-28 | 昇華転写記録用受像体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10297111A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008036950A (ja) * | 2006-08-04 | 2008-02-21 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱転写受像シート |
| JP2014065156A (ja) * | 2012-09-24 | 2014-04-17 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱転写受像シート |
-
1997
- 1997-04-28 JP JP9124904A patent/JPH10297111A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008036950A (ja) * | 2006-08-04 | 2008-02-21 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱転写受像シート |
| JP2014065156A (ja) * | 2012-09-24 | 2014-04-17 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱転写受像シート |
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