JPH10296967A - 画像ノイズ検出方法と画像センサ、これらを用いた記録装置 - Google Patents
画像ノイズ検出方法と画像センサ、これらを用いた記録装置Info
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Abstract
うのに、画像ノイズを簡単に検出でき、また、インクジ
ェット記録時に画像ノイズが発生しないようにすること
を目的とする。 【解決手段】 前記記録材への記録領域外で前記走査方
向のテストパターンを画像センサに記録するテスト印字
モードと、このテスト印字モードによるテストパターン
の前記所定の方向の画像の濃淡むら位置を前記画像セン
サにて検出し、前記記録材へ印字する通常印刷モード時
に、前記検出された濃淡むらを解消するように記録ヘッ
ドによる印字のドット径を制御することにより、上記の
目的を達成する。
Description
法とセンサ、これらを用いた記録装置に関し、例えばイ
ンクジェット記録装置に適用される。
づき記録材に向けインク滴を飛翔させて印字しながら所
定の方向に走査して画像の記録を行うインクジェット記
録装置がある。
走査するのに併せ、記録材を主走査の方向に直角な方向
に送る副走査をすることにより、印字データに対応した
画像を形成する。画像形成に際し、記録ヘッドが行う印
字のドット径、具体的には記録材に向け飛翔されるイン
ク滴の大きさ、あるいは同じ印字位置に飛翔されるイン
ク滴の数を調整して濃度を多段階に調整することが必要
に応じ行われている。
して画像を形成するとき、従来のインクジェット記録装
置では画像にノイズを生じることがある。画像ノイズは
特に中間濃度領域で発生しやすく、主走査方向にほぼ一
定のピッチで、副走査方向に向く濃い縦スジや白スジと
して現れる。この画像ノイズのピッチは記録装置ごとで
一定しており、本発明者らが実験した記録装置の1つで
は0.75mmであった。
に移動させるキャリッジの送りピッチノイズに対応し、
キャリッジを移動させるモーター連動ギヤのギヤ比やギ
ヤの径、歯付きベルトの歯数等の各種のメカニカルな送
りムラにより、ドット着弾位置がズレて隣接ドットに近
づいた図7に斜線を施して示したドットDのある部分が
濃度を濃く見せたり、隣接ドットから離れた図8に斜線
を施して示したドットD1のある部分が濃度を白く見せ
るためと考えられる。実験によると、画像ノイズが発生
しているピッチ自体は正確であるが、印字領域のどの場
所に発生するかはランダムで対策が困難である。
イズを簡単に検出できる画像ノイズ検出方法と画像セン
サを提供し、かつこれらを用いて前記のような画像ノイ
ズが発生しないインクジェット方式の記録装置を提供す
ることにある。
するため、請求項1の発明の画像ノイズ検出方法は、印
字データに基づき記録材に対して印字を行い画像を形成
する記録装置の画像ノイズを検出するのに、前記印字を
画像センサの受光面に行ってテストパターンを形成し、
このテストパターンに対応した画像センサからの出力に
基づき前記記録装置の特定の画像ノイズを検出すること
を特徴とするものである。
に直接テストパターンを形成することにより、他に形成
されたテストパターンを画像センサにより読み込むため
の光学系等の仲介物に原因したノイズなしに、テストパ
ターに通常の印字通りに現れる記録装置の特定の画像ノ
イズを高精度に検出することができる。しかも、データ
読取りのための光学系等の仲介物のない簡単かつ小型で
安価な装置により実現することができる。
に、紙と同程度かこれに近い印字特性と、透光性と、を
有するコート層が設けられていることを特徴とするもの
であり、記録装置のテストパターンを印字するのに、印
字を行う記録材と同じかそれに近い印字面を提供するの
で、印字面の違いによるノイズがなく、しかも、コート
層は透明であることにより、印字により形成したテスト
パターンの特定の画像ノイズを透光不足なく正確に検出
することができ有効である。
から印字データに基づき記録材に向けインク滴を飛翔さ
せて印字しながら所定の方向に走査して画像の記録を行
うものにおいて、前記記録材への記録領域外で前記走査
方向のテストパターンを記録するテスト印字モードと、
このテスト印字モードによるテストパターンの前記所定
の方向の画像の濃淡むら位置を検出する検出手段と、前
記記録材に印字する通常印刷モード時に、前記検出され
た濃淡むらを解消するように記録ヘッドによる印字のド
ット径を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする
ものである。
の記録領域外にて、したがって、記録材への印字前、印
字後、印字途中のいずれを問わず、テスト印字モードに
て請求項1の発明のようにテストパターンを記録材への
印字の邪魔することなく形成し、このテストパターンに
現れているこの種の記録装置にて発生する特定の画像ノ
イズの、記録ヘッドの走査方向の濃淡むら位置を検出手
段により検出することができ、制御手段が記録材に印字
する通常印字モード時、前記検出された濃淡むらが解消
するように、具体的には印字ピッチむらによる印字ドッ
トの接触ないしは重なりにて黒スジが生じる位置でのド
ット径は小さくし、印字ドットの離間にて白スジが生じ
る位置でのドット径は大きくすると言うように、記録ヘ
ッドによる印字のドット径を制御するので、記録材への
印字が記録装置において生じる印字ピッチむらに起因し
た特定の画像ノイズをなくすことができる。
のように、請求項2の発明の画像センサを用いると、上
記画像ノイズの検出に請求項2の発明と同様な特長を発
揮することができ、通常印字モードでの画像ノイズの解
消のためのドット径の制御がより的確に達成される。
本発明の代表的な実施の形態について説明する。
場合の一例を示している。本実施の形態のインクジェッ
ト記録装置は、図1にその概略構成を示しているよう
に、インクジェット方式の記録ヘッドである記録ヘッド
3と、記録ヘッド3を図2に示すように保持し、かつ図
示しないばねで付勢させたカートリッジホルダ4aによ
ってインクカートリッジ105を着脱できるように保持
するキャリッジ4と、キャリッジ4を給紙された用紙や
OHPシートなどの記録材である記録シート2の記録面
に平行に往復移動させるための揺動軸5、6と、キャリ
ッジ4を揺動軸5、6に沿って往復駆動させる駆動モー
タ7と、駆動モータ7の回転をキャリッジ4の往復運動
に変えるための歯付きベルトであるタイミングベルト
9、駆動プーリ8a、アイドルプーリ8bとを含んでい
る。
ート2を搬送経路に沿って案内するガイド板を兼ねるプ
ラテン10と、プラテン10との間で記録シート2を押
さえ浮きを防止する紙押さえ板11と、記録シート2を
排出するための排出ローラ12、拍車ローラ13と、記
録ヘッド3のインクを吐出するノズル面を洗浄しインク
吐出不良を良好な状態に回復させるクリーニング系14
と、記録シート2を手動で搬送するための紙送りノブ1
5と、本発明に係る画像ノイズを検出するノイズ検出部
101を含んでいる。
に記録ヘッド3によるテストパターンの印字を受け、こ
のテストパターンに現れるインクジェット記録装置の特
定の画像ノイズを検出する手段をなし、クリーニング系
14や記録ヘッド3のノズル面の汚れを検出するヘッド
汚れセンサ等とともに、図1、図5に示すように記録シ
ート2への記録領域外に設けられ、記録ヘッド3のノズ
ル面の汚れ検出や、ノズル面のクリーニング、あるいは
画像ノイズの検出動作が記録シート2への印字の邪魔に
ならないようにする。本実施の形態では図1、図5に示
すようにクリーニング系14とノイズ検出部101とが
主走査方向に隣接配置されている。
ートフィーダ等の図示しない給紙装置によって、記録ヘ
ッド3とプラテン10とが対向する記録部へ送り込まれ
る。
が制御され、記録部への搬送が制御される。記録ヘッド
3には、図3に示すようにインクを飛翔させるエネルギ
発生源として圧電素子(PZT)3aが用いられる。圧
電素子3aにはヘッド吐出駆動部74を通じ印字データ
に従って電圧が印加され、ひずみが生じる。このひずみ
は、インクで満たされたチャンネル20の容積を変化さ
せる。この容積の変化により、チャンネル20に設けら
れたノズル26からインクが記録シート2に向け吐出さ
れ、記録シート2への印字が行われる。カラー画像を形
成するインクジェット記録装置では前記圧電素子3aと
チャンネル20との組み合わせが、カラー画像を色合成
により形成するために、イエロー、マゼンタ、シアンの
3色、あるいはこれにブラックを加えた4色のインクそ
れぞれにつき図4に示すノズル列が設けられる。したが
って、記録ヘッド3による前記のような印字動作の制御
はインクの種類数に応じた印字データに基づいて色ごと
になされる。1つのチャンネル20に設けるノズル26
の数と配列ピッチは種々あり、実際にはこれの具体的な
条件に基づいて、主走査と副走査とが種々な状態で実行
される。
ータ7、駆動プーリ8a、アイドルプーリ8b、タイミ
ングベルト9により、所定の方向、本実施の形態では記
録シート2の桁方向、つまり記録シート2を横切る方向
に主走査し、キャリッジ4に取り付けられた記録ヘッド
3は1ライン分の画像を記録する。1ラインの記録が終
わる毎に、記録シート2は縦方向に送られてこれが副走
査となり、次のラインが記録される。記録シート2には
このようにして印字データに応じた画像が順次に記録さ
れ、記録部を通過した記録シート2は、その搬送方向下
流側に配置された排出ローラ12とこれに圧接される拍
車ローラ13とによって排出される。
の制御部は、図6に示すようにCPU66と、RAM6
8と、ROM70と、データ受信部72と、前記ヘッド
吐出駆動部74と、ヘッド移動駆動部76と、紙送り駆
動部78と、クリーニング系モータ駆動部82と、各種
センサ部84とを含んでいる。各種センサ部84は記録
ヘッド3のノズル面の汚れを検出するヘッド汚れセン
サ、ノイズ検出部101の画像センサ101a等のイン
クジェット記録装置が必要とする各種センサを含んでい
る。
てRAM68を用い、ROM70に記憶されているプロ
グラムを実行する。このプログラムには、少なくとも記
録シート2に印字する通常印字モードと、インクジェッ
ト記録装置で生じる特定の画像ノイズを検出するための
テスト印字モードとがある。ホストコンピュータ等に接
続され記録すべき印字データを受信する、データ受信部
72から読み込まれる印字データに基づき、ヘッド吐出
駆動部74、ヘッド移動駆動部76、紙送り駆動部7
8、各種センサ部84を制御し記録シート2上に画像を
記録するための通常印字モード部分と、前記紙送り駆動
部78を停止させたまま、あるいは駆動中断状態にし
て、各種センサ部84のノイズ検出部101にテストパ
ターンを形成して画像ノイズの検出に供するテスト印字
モード部分と、必要な際に、クリーニング系モータ駆動
部80、各種センサ部84をヘッド汚れセンサからの信
号やプログラム等に基づいて制御し記録ヘッド3のノズ
ル面を良好な状態に回復させる部分と、テスト印字モー
ドにてノイズ検出部101に形成されるテストパターン
から画像ノイズを検出し、検出結果をヘッド吐出駆動部
74に出力し、画像ノイズを解消する制御が行われるよ
うにする部分とが含まれる。
駆動部74は記録ヘッド3の圧電素子3aを駆動し、ヘ
ッド移動駆動部76は記録ヘッド3を保持するキャリッ
ジ4を桁方向に移動させる駆動モータ7を駆動し、紙送
り駆動部78は排出ローラ12を駆動する。これによ
り、記録シート2に印字データに応じた画像を形成する
通常印字モードが実行される。また、ヘッド移動駆動部
76は、記録ヘッド3のノズル面の汚れの検出に際して
はヘッド汚れセンサの位置まで移動させ、記録ヘッド3
のノズル面のクリーニングに際してはクリーニング系1
4にまで記録ヘッド3を移動させ、画像ノイズ検出に際
しては画像センサ101aの位置まで記録ヘッド3を移
動させる。
グ系モータ駆動部80は、記録ヘッド3のノズル面を良
好な状態に回復させるために、クリーニング系14の吸
引手段14aの駆動源である真空ポンプのモータ14b
等のクリーニングに必要な駆動源ないしは各種アクチュ
エータを駆動し、各種センサ部84はヘッド汚れセンサ
による記録ヘッド3のノズル面の汚れ検出、ノイズ検出
部101によるテストパターンからの画像ノイズの検出
と云ったそのときどきに必要な各種の検出と、検出信号
の所定部への出力とを行う。ヘッド吐出駆動部74はノ
イズ検出部101からの検出信号をCPU66を介し
て、あるいは直接受け、通常印字モード字の印字ドット
の径を検出された画像ノイズが解消されるように制御す
る。
置が画像を形成するときに生じる特定のものであり、具
体的には、例えば本実施の形態のインクジェット記録装
置の場合、上記したように図7に示すようなドットD、
D1による黒スジや白スジが主走査方向の濃淡むらとし
てほぼ一定のピッチで生じる。この濃淡むらの繰り返し
ピッチが0.75mmとなったときの実施例では、タイ
ミングベルト9はゴムコンパウンド系の材料よりなり、
周長が650mm、歯数が20枚、歯のピッチが1.5
mmであった。
するのに、本実施の形態では記録ヘッド3による前記印
字を図9に示すように画像センサ101aの受光面10
1a1に対し行ってテストパターン102を形成し、こ
のテストパターン102に対応した画像センサ101a
からの出力に基づき前記特定の画像ノイズを検出する方
法を採用する。テストパターン102は画像ノイズの繰
り返し位置を検出できればよく、2回以上の繰り返しが
生じるように設定する必要がある。
の受光面101a1に直接テストパターン102を形成
することにより、他に形成されたテストパターンを画像
センサにより読み込むための光学系等の仲介物が不要に
なる。したがって、このような仲介物に原因したノイズ
なしに、テストパターン102に通常の印字通りに現れ
る記録装置の特定の画像ノイズを高精度に検出すること
ができる。しかも、データ読取りのための光学系等の仲
介存在物のない簡単かつ小型で安価な装置により実現す
ることができる。このような特徴は記録装置に特有の各
種の画像ノイズが生じる場合の画像ノイズを検出する場
合の全般に共通するものであり、本発明のこのような方
法はそのいずれにも適用される。
はCCDラインセンサで代表される光センサであり、図
10に示すように受光面101a1に、記録シート2の
用紙と同程度かこれに近い印字特性と、透光性と、を有
するコート層101a2が設けられたものを採用してい
る。具体例としては、コート層101a2は図10に示
すように、画像センサ101aの受光面101a1を形
成しているホウケイ酸ガラス101a3、および光学フ
ィルタ101a4が積層した部分の上にコートして焼き
付けられ、印字面を形成する。ここで、印字特性とは水
性インクの場合、親水性(接触角)であり、実施例とし
ては以下のものを採用する。
ケイソウ比と呼ばれるものである。
2 SiO−)n で表されるシロキサン化合物をヘッド流路に充填し、エ
ネルギー(熱)を与えると、ポリシロキサン化合物にな
る。
手に水素原子が結合したもの(H2 SiO)n をプロシ
ロキサンと呼び、水素原子の代わりに有機基が結合した
もの(R2 SiO)n をオルガノポリシロキサンと呼
ぶ。
記録シート2の用紙と同じかそれに近い印字面をコート
層101a2が提供するので、印字面の違いによるノイ
ズがなく、しかも、コート層101a2は透明であるこ
とにより、印字により形成したテストパターン102の
特定の画像ノイズを透光不足なく正確に検出することが
でき有効である。もっとも、記録シート2としてOHP
用のシートを多用し、また専用するものである場合、コ
ート層101a2がOHP用のシートと同程度かこれに
近い印字特性と、透光性とを有したものとするのが好適
である。
れたときの記録インキの拭き取り性がよい。したがっ
て、繰り返しテストパターン102を形成して画像ノイ
ズを検出するのに、記録インキの拭き残りによる影響が
なくなる。特にインクジェット記録装置では、環境温
度、印字ドットの大きさ、インクの種類、等によって生
じる画像ノイズに違いが出るので、印字前、印字途中の
適当な時点、あるいは印字回数に応じて設定される所定
の時点等にて、頻繁に画像ノイズを検出する必要がある
が、記録インキの拭き取り性がよいと好適である。
2を形成する都度、印字面をクリーニングするため、ノ
イズ検出部101に図1に示すようなセンサクリーナ1
03が設けられている。センサクリーナ103は印字面
をクリーニングするゴムブレード103aをブレード支
持筐体103bにより往復移動できるように支持し、前
記CPU66により動作制御されるセンサクリーニング
制御部104により適宜働かされるようにする。
は、テスト印字モードにて上記のような方法と画像セン
サ101aによって画像ノイズを検出した結果に基づ
き、通常印刷モード時に、前記検出された画像ノイズが
図7に示すような黒スジであるときは図7に示すように
黒スジの原因になったドットDの位置に対応する印字タ
イミングでの印字のドット径を図7に示すドットD′の
ように小さくする。また、前記検出された画像ノイズが
図8に示すような白スジであるときは図7に示すように
白スジの原因になったドットD1に対応する印字タイミ
ングでの印字のドット径を図7に示すドットD1′のよ
うに大きくする。
ト2への印字では常に、インクジェット記録装置に生じ
る特定の画像ノイズを解消した印字にて記録を行い高精
度な画像を形成することができる。図11はこのような
画像ノイズ処理を行う場合の具体的な動作制御のサブル
ーチンの一例を示し、記録ヘッド3がノイズ検出位置に
あればそのまま、なければ戻して後、記録ヘッド3にテ
ストパターンを形成するための電圧を印加し、所定のド
ット径での印字が行われるようにする。次いで、縦の黒
スジまたは/および白スジである縦スジノイズ位置を検
出する操作を行い、この検出結果を通常印字モードでの
画像処理へフィードバックし、画像ノイズを解消するた
めの画像ノイズ発生タイミングでの印字ドットの径を制
御を含むプリントシーケンスにて通常印字モードを実行
する。
は、印字ドットの径の制御パターンが、例えば、μm単
位で、35、45、55、65、75、85、95、1
05の8種類と、印字オフである0とがある場合、テス
トパターン102を中間調となる例えば75μmのドッ
ト径にて印字を行う。画像ノイズが黒スジであるとき、
画像ノイズが生じるタイミングでの印字時のドット径を
例えば1段階小さくし、画像ノイズが白スジであると
き、画像ノイズが生じるタイミングでの印字時のドット
径を例えば1段階大きくすることで満足な結果が得られ
た。ドット径を調整する段数は画像ノイズの解消度合い
によって、インクジェット記録装置の製作段階で、ある
いはユーザーに提供する段階で、あるいはユーザーによ
る使用段階で、それぞれ必要に応じて設定できる。
装置での上記のような画像ノイズを解消するのに、画像
センサ101aの受光面にテストパターン102を形成
することは必須でなく、例えば他の被印字物にテストパ
ターン102を印字し、これを光センサにて読取るよう
にしてもよいのは勿論である。また、画像センサ101
aを用いるにしても必ずしもコート層101a2が設け
られている必要はない。
ジェット記録装置にて図11の制御を行うのに、実施例
1として上記画像センサ101aの受光面101a1に
コート層を設けなかった場合と、図11に示す制御を行
った場合と、実施例2として受光面101a1にジメチ
ルシロキサンモノマーをディプし熱硬化したものを乗せ
て0.2μmの厚みのコート層101a2を形成した場
合と、比較例1としてテストパターンによる画像ノイズ
処理をしない場合につき実験し、実施例1、2では画像
センサ101aの印字面をテストパターンを印字した都
度、ウレタンゴムブレードで拭き取りを行い、表面に残
るインクの状態を見た。その結果は下記の表2に示す通
りであった。
ーニング後のインクの残り具合の評価は、インクの乾燥
後にウエス拭きし、黒くならない場合を●とし、若干黒
くなるが実用上問題にならない程度を○、黒くなり長時
間使用時に問題となる程度を△、拭き残しがある場合を
×とした。これにより、実施例2が最良であることが分
かる。
よれば、他に形成されたテストパターンを画像センサに
より読み込むための光学系等の仲介物に原因したノイズ
なしに、テストパターに通常の印字通りに現れる記録装
置の特定の画像ノイズを高精度に検出することができ
る。しかも、データ読取りのための光学系等の仲介物の
ない簡単かつ小型で安価な装置により実現することがで
きる。
字を行う記録材と同じかそれに近い印字面を提供して印
字面の違いによるノイズがなくすことができ、しかも、
コート層の透光性がよく形成したテストパターンの特定
の画像ノイズを正確に検出することができ有効である。
材への記録領域外にて、したがって、記録材への印字
前、印字後、印字途中のいずれを問わず、テスト印字モ
ードにて請求項1の発明のようにテストパターンを記録
材への印字の邪魔することなく形成し、このテストパタ
ーンに現れているこの種の記録装置にて発生する特定の
画像ノイズの、記録ヘッドの走査方向の濃淡むら位置を
検出することができ、記録材に印字する通常印字モード
時、前記検出された濃淡むらが解消するように記録ヘッ
ドによる印字のドット径を制御して、記録材への印字が
記録装置において生じる印字ピッチむらに起因した特定
の画像ノイズをなくすことができる。
ト記録装置の概略構成を示す斜視図である。
シートの搬送系との関係を示す側面図である。
縦断する方向で見た断面図である。
横断する方向で見た断面図である。
ング系およびノイズ検出部を示す斜視図である。
図である。
を示す説明図である。
を示す説明図である。
印字状態例を示す平面図である。
示すサブルーチンのフローチャートである。
Claims (4)
- 【請求項1】 印字データに基づき記録材に対して印字
を行い画像を形成する記録装置の画像ノイズ検出方法で
あって、 前記印字を画像センサの受光面に行ってテストパターン
を形成し、このテストパターンに対応した画像センサか
らの出力に基づき前記記録装置の特定の画像ノイズを検
出することを特徴とする画像ノイズ検出方法。 - 【請求項2】 受光面に、紙と同程度かこれに近い印字
特性と、透光性と、を有するコート層が設けられている
ことを特徴とする画像センサ。 - 【請求項3】 記録ヘッドから印字データに基づき記録
材に向けインク滴を飛翔させて印字しながら所定の方向
に走査して画像の記録を行う記録装置において、 前記記録材への記録領域外で前記走査方向のテストパタ
ーンを記録するテスト印字モードと、このテスト印字モ
ードによるテストパターンの前記所定の方向の画像の濃
淡むら位置を検出する検出手段と、前記記録材へ印字す
る通常印刷モード時に、前記検出された濃淡むらを解消
するように記録ヘッドによる印字のドット径を制御する
制御手段とを備えたことを特徴とする記録装置。 - 【請求項4】 検出手段は、受光面に、紙と同程度かこ
れに近い印字特性と、透光性と、を有するコート層が設
けられている画像センサである請求項3に記載の記録装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10972797A JP3834928B2 (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | 画像ノイズ検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10972797A JP3834928B2 (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | 画像ノイズ検出方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10296967A true JPH10296967A (ja) | 1998-11-10 |
JP3834928B2 JP3834928B2 (ja) | 2006-10-18 |
Family
ID=14517710
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10972797A Expired - Fee Related JP3834928B2 (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | 画像ノイズ検出方法 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP3834928B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011079294A (ja) * | 2009-09-09 | 2011-04-21 | Seiko I Infotech Inc | 記録装置及び記録方法 |
-
1997
- 1997-04-25 JP JP10972797A patent/JP3834928B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011079294A (ja) * | 2009-09-09 | 2011-04-21 | Seiko I Infotech Inc | 記録装置及び記録方法 |
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---|---|
JP3834928B2 (ja) | 2006-10-18 |
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