JP3834928B2 - 画像ノイズ検出方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像ノイズ検出方法に関し、例えばインクジェット記録装置に適用される。
【0002】
【従来の技術】
例えば、記録ヘッドから印字データに基づき記録材に向けインク滴を飛翔させて印字しながら所定の方向に走査して画像の記録を行うインクジェット記録装置がある。
【0003】
普通、走査は記録ヘッドが所定の方向に主走査するのに併せ、記録材を主走査の方向に直角な方向に送る副走査をすることにより、印字データに対応した画像を形成する。画像形成に際し、記録ヘッドが行う印字のドット径、具体的には記録材に向け飛翔されるインク滴の大きさ、あるいは同じ印字位置に飛翔されるインク滴の数を調整して濃度を多段階に調整することが必要に応じ行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のようにして画像を形成するとき、従来のインクジェット記録装置では画像にノイズを生じることがある。画像ノイズは特に中間濃度領域で発生しやすく、主走査方向にほぼ一定のピッチで、副走査方向に向く濃い縦スジや白スジとして現れる。この画像ノイズのピッチは記録装置ごとで一定しており、本発明者らが実験した記録装置の1つでは0.75mmであった。
【0005】
これは、記録ヘッドを保持して主走査方向に移動させるキャリッジの送りピッチノイズに対応し、キャリッジを移動させるモーター連動ギヤのギヤ比やギヤの径、歯付きベルトの歯数等の各種のメカニカルな送りムラにより、ドット着弾位置がズレて隣接ドットに近づいた図7に斜線を施して示したドットDのある部分が濃度を濃く見せたり、隣接ドットから離れた図8に斜線を施して示したドットD1のある部分が濃度を白く見せるためと考えられる。実験によると、画像ノイズが発生しているピッチ自体は正確であるが、印字領域のどの場所に発生するかはランダムで対策が困難である。
【0006】
本発明の目的は、このような特定の画像ノイズを簡単に検出できる画像ノイズ検出方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記のような目的を達成するため、請求項1の発明の画像ノイズ検出方法は、印字データに基づき記録材に対して印字を行い画像を形成する記録装置の画像ノイズを検出するのに、前記印字を画像センサの受光面に行ってテストパターンを形成し、このテストパターンに対応した画像センサからの出力に基づき前記記録装置の特定の画像ノイズを検出することを特徴とするものである。
【0008】
このような構成では、画像センサの受光面に直接テストパターンを形成することにより、他に形成されたテストパターンを画像センサにより読み込むための光学系等の仲介物に原因したノイズなしに、テストパターンに通常の印字通りに現れる記録装置の特定の画像ノイズを高精度に検出することができる。しかも、データ読取りのための光学系等の仲介物のない簡単かつ小型で安価な装置により実現することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図11を参照しつつ本発明の代表的な実施の形態について説明する。
【0014】
本実施の形態はインクジェット記録装置の場合の一例を示している。本実施の形態のインクジェット記録装置は、図1にその概略構成を示しているように、インクジェット方式の記録ヘッドである記録ヘッド3と、記録ヘッド3を図2に示すように保持し、かつ図示しないばねで付勢させたカートリッジホルダ4aによってインクカートリッジ105を着脱できるように保持するキャリッジ4と、キャリッジ4を給紙された用紙やOHPシートなどの記録材である記録シート2の記録面に平行に往復移動させるための揺動軸5、6と、キャリッジ4を揺動軸5、6に沿って往復駆動させる駆動モータ7と、駆動モータ7の回転をキャリッジ4の往復運動に変えるための歯付きベルトであるタイミングベルト9、駆動プーリ8a、アイドルプーリ8bとを含んでいる。
【0015】
また、インクジェット記録装置は、記録シート2を搬送経路に沿って案内するガイド板を兼ねるプラテン10と、プラテン10との間で記録シート2を押さえ浮きを防止する紙押さえ板11と、記録シート2を排出するための排出ローラ12、拍車ローラ13と、記録ヘッド3のインクを吐出するノズル面を洗浄しインク吐出不良を良好な状態に回復させるクリーニング系14と、記録シート2を手動で搬送するための紙送りノブ15と、本発明に係る画像ノイズを検出するノイズ検出部101を含んでいる。
【0016】
ノイズ検出部101は画像センサ101aに記録ヘッド3によるテストパターンの印字を受け、このテストパターンに現れるインクジェット記録装置の特定の画像ノイズを検出する手段をなし、クリーニング系14や記録ヘッド3のノズル面の汚れを検出するヘッド汚れセンサ等とともに、図1、図5に示すように記録シート2への記録領域外に設けられ、記録ヘッド3のノズル面の汚れ検出や、ノズル面のクリーニング、あるいは画像ノイズの検出動作が記録シート2への印字の邪魔にならないようにする。本実施の形態では図1、図5に示すようにクリーニング系14とノイズ検出部101とが主走査方向に隣接配置されている。
【0017】
記録シート2は、手差しあるいはカットシートフィーダ等の図示しない給紙装置によって、記録ヘッド3とプラテン10とが対向する記録部へ送り込まれる。
【0018】
この際、図示しない紙送りローラの回転量が制御され、記録部への搬送が制御される。記録ヘッド3には、図3に示すようにインクを飛翔させるエネルギ発生源として圧電素子(PZT)3aが用いられる。圧電素子3aにはヘッド吐出駆動部74を通じ印字データに従って電圧が印加され、ひずみが生じる。このひずみは、インクで満たされたチャンネル20の容積を変化させる。この容積の変化により、チャンネル20に設けられたノズル26からインクが記録シート2に向け吐出され、記録シート2への印字が行われる。カラー画像を形成するインクジェット記録装置では前記圧電素子3aとチャンネル20との組み合わせが、カラー画像を色合成により形成するために、イエロー、マゼンタ、シアンの3色、あるいはこれにブラックを加えた4色のインクそれぞれにつき図4に示すノズル列が設けられる。したがって、記録ヘッド3による前記のような印字動作の制御はインクの種類数に応じた印字データに基づいて色ごとになされる。1つのチャンネル20に設けるノズル26の数と配列ピッチは種々あり、実際にはこれの具体的な条件に基づいて、主走査と副走査とが種々な状態で実行される。
【0019】
キャリッジ4は、図1に示すように駆動モータ7、駆動プーリ8a、アイドルプーリ8b、タイミングベルト9により、所定の方向、本実施の形態では記録シート2の桁方向、つまり記録シート2を横切る方向に主走査し、キャリッジ4に取り付けられた記録ヘッド3は1ライン分の画像を記録する。1ラインの記録が終わる毎に、記録シート2は縦方向に送られてこれが副走査となり、次のラインが記録される。記録シート2にはこのようにして印字データに応じた画像が順次に記録され、記録部を通過した記録シート2は、その搬送方向下流側に配置された排出ローラ12とこれに圧接される拍車ローラ13とによって排出される。
【0020】
本実施の形態1のインクジェット記録装置の制御部は、図6に示すようにCPU66と、RAM68と、ROM70と、データ受信部72と、前記ヘッド吐出駆動部74と、ヘッド移動駆動部76と、紙送り駆動部78と、クリーニング系モータ駆動部82と、各種センサ部84とを含んでいる。各種センサ部84は記録ヘッド3のノズル面の汚れを検出するヘッド汚れセンサ、ノイズ検出部101の画像センサ101a等のインクジェット記録装置が必要とする各種センサを含んでいる。
【0021】
全体を制御するCPU66は、必要に応じてRAM68を用い、ROM70に記憶されているプログラムを実行する。このプログラムには、少なくとも記録シート2に印字する通常印字モードと、インクジェット記録装置で生じる特定の画像ノイズを検出するためのテスト印字モードとがある。ホストコンピュータ等に接続され記録すべき印字データを受信する、データ受信部72から読み込まれる印字データに基づき、ヘッド吐出駆動部74、ヘッド移動駆動部76、紙送り駆動部78、各種センサ部84を制御し記録シート2上に画像を記録するための通常印字モード部分と、前記紙送り駆動部78を停止させたまま、あるいは駆動中断状態にして、各種センサ部84のノイズ検出部101にテストパターンを形成して画像ノイズの検出に供するテスト印字モード部分と、必要な際に、クリーニング系モータ駆動部80、各種センサ部84をヘッド汚れセンサからの信号やプログラム等に基づいて制御し記録ヘッド3のノズル面を良好な状態に回復させる部分と、テスト印字モードにてノイズ検出部101に形成されるテストパターンから画像ノイズを検出し、検出結果をヘッド吐出駆動部74に出力し、画像ノイズを解消する制御が行われるようにする部分とが含まれる。
【0022】
CPU66の制御に基づいて、ヘッド吐出駆動部74は記録ヘッド3の圧電素子3aを駆動し、ヘッド移動駆動部76は記録ヘッド3を保持するキャリッジ4を桁方向に移動させる駆動モータ7を駆動し、紙送り駆動部78は排出ローラ12を駆動する。これにより、記録シート2に印字データに応じた画像を形成する通常印字モードが実行される。また、ヘッド移動駆動部76は、記録ヘッド3のノズル面の汚れの検出に際してはヘッド汚れセンサの位置まで移動させ、記録ヘッド3のノズル面のクリーニングに際してはクリーニング系14にまで記録ヘッド3を移動させ、画像ノイズ検出に際しては画像センサ101aの位置まで記録ヘッド3を移動させる。
【0023】
CPU66の制御に基づいて、クリーニング系モータ駆動部80は、記録ヘッド3のノズル面を良好な状態に回復させるために、クリーニング系14の吸引手段14aの駆動源である真空ポンプのモータ14b等のクリーニングに必要な駆動源ないしは各種アクチュエータを駆動し、各種センサ部84はヘッド汚れセンサによる記録ヘッド3のノズル面の汚れ検出、ノイズ検出部101によるテストパターンからの画像ノイズの検出と云ったそのときどきに必要な各種の検出と、検出信号の所定部への出力とを行う。ヘッド吐出駆動部74はノイズ検出部101からの検出信号をCPU66を介して、あるいは直接受け、通常印字モード字の印字ドットの径を検出された画像ノイズが解消されるように制御する。
【0024】
本発明が対象とする画像ノイズは、記録装置が画像を形成するときに生じる特定のものであり、具体的には、例えば本実施の形態のインクジェット記録装置の場合、上記したように図7に示すようなドットD、D1による黒スジや白スジが主走査方向の濃淡むらとしてほぼ一定のピッチで生じる。この濃淡むらの繰り返しピッチが0.75mmとなったときの実施例では、タイミングベルト9はゴムコンパウンド系の材料よりなり、周長が650mm、歯数が20枚、歯のピッチが1.5mmであった。
【0025】
図7、図8に示すような画像ノイズを検出するのに、本実施の形態では記録ヘッド3による前記印字を図9に示すように画像センサ101aの受光面101a1に対し行ってテストパターン102を形成し、このテストパターン102に対応した画像センサ101aからの出力に基づき前記特定の画像ノイズを検出する方法を採用する。テストパターン102は画像ノイズの繰り返し位置を検出できればよく、2回以上の繰り返しが生じるように設定する必要がある。
【0026】
このような方法では、画像センサ101aの受光面101a1に直接テストパターン102を形成することにより、他に形成されたテストパターンを画像センサにより読み込むための光学系等の仲介物が不要になる。したがって、このような仲介物に原因したノイズなしに、テストパターン102に通常の印字通りに現れる記録装置の特定の画像ノイズを高精度に検出することができる。しかも、データ読取りのための光学系等の仲介存在物のない簡単かつ小型で安価な装置により実現することができる。このような特徴は記録装置に特有の各種の画像ノイズが生じる場合の画像ノイズを検出する場合の全般に共通するものであり、本発明のこのような方法はそのいずれにも適用される。
【0027】
また、この場合用いる画像センサ101aはCCDラインセンサで代表される光センサであり、図10に示すように受光面101a1に、記録シート2の用紙と同程度かこれに近い印字特性と、透光性と、を有するコート層101a2が設けられたものを採用している。具体例としては、コート層101a2は図10に示すように、画像センサ101aの受光面101a1を形成しているホウケイ酸ガラス101a3、および光学フィルタ101a4が積層した部分の上にコートして焼き付けられ、印字面を形成する。ここで、印字特性とは水性インクの場合、親水性(接触角)であり、実施例としては以下のものを採用する。
【0028】
I.シランカップリング剤
代表例としては下記表1のものがある。
【0029】
【表1】
Figure 0003834928
【0030】
II.水ガラス
Na2 O・nSiO2 またはK2 O・nSiO2 で、
n=2〜4(好ましくは2.1〜3.5)
なお、SiO2 /(Na2 OまたはK2 O)比がnで、ケイソウ比と呼ば
れるものである。
【0031】
III.ポリシロキサン(−O−Si−O−Si−)n
一般式、H3 SiO(H2 SiO)n SiH3 ,(−H2 SiO−)n
で表されるシロキサン化合物をヘッド流路に充填し、エネルギー(熱)を与 えると、ポリシロキサン化合物になる。
【0032】
なお、酸素と結合していないケイ素原子の手に水素原子が結合したもの(H2 SiO)n をプロシロキサンと呼び、水素原子の代わりに有機基が結
合したもの(R2 SiO)n をオルガノポリシロキサンと呼ぶ。
【0033】
IV.シランカップリング剤
例えば、ビニルトリエトキシシラン。
【0034】
これらは、記録インキとの濡れ性がよく、記録シート2の用紙と同じかそれに近い印字面をコート層101a2が提供するので、印字面の違いによるノイズがなく、しかも、コート層101a2は透明であることにより、印字により形成したテストパターン102の特定の画像ノイズを透光不足なく正確に検出することができ有効である。もっとも、記録シート2としてOHP用のシートを多用し、また専用するものである場合、コート層101a2がOHP用のシートと同程度かこれに近い印字特性と、透光性とを有したものとするのが好適である。
【0035】
また、前記のコート層101a2は印字されたときの記録インキの拭き取り性がよい。したがって、繰り返しテストパターン102を形成して画像ノイズを検出するのに、記録インキの拭き残りによる影響がなくなる。特にインクジェット記録装置では、環境温度、印字ドットの大きさ、インクの種類、等によって生じる画像ノイズに違いが出るので、印字前、印字途中の適当な時点、あるいは印字回数に応じて設定される所定の時点等にて、頻繁に画像ノイズを検出する必要があるが、記録インキの拭き取り性がよいと好適である。
【0036】
画像センサ101aにテストパターン102を形成する都度、印字面をクリーニングするため、ノイズ検出部101に図1に示すようなセンサクリーナ103が設けられている。センサクリーナ103は印字面をクリーニングするゴムブレード103aをブレード支持筐体103bにより往復移動できるように支持し、前記CPU66により動作制御されるセンサクリーニング制御部104により適宜働かされるようにする。
【0037】
本実施の形態のインクジェット記録装置は、テスト印字モードにて上記のような方法と画像センサ101aによって画像ノイズを検出した結果に基づき、通常印刷モード時に、前記検出された画像ノイズが図7に示すような黒スジであるときは図7に示すように黒スジの原因になったドットDの位置に対応する印字タイミングでの印字のドット径を図7に示すドットD′のように小さくする。また、前記検出された画像ノイズが図8に示すような白スジであるときは図7に示すように白スジの原因になったドットD1に対応する印字タイミングでの印字のドット径を図7に示すドットD1′のように大きくする。
【0038】
これにより、通常印字モード時の記録シート2への印字では常に、インクジェット記録装置に生じる特定の画像ノイズを解消した印字にて記録を行い高精度な画像を形成することができる。図11はこのような画像ノイズ処理を行う場合の具体的な動作制御のサブルーチンの一例を示し、記録ヘッド3がノイズ検出位置にあればそのまま、なければ戻して後、記録ヘッド3にテストパターンを形成するための電圧を印加し、所定のドット径での印字が行われるようにする。次いで、縦の黒スジまたは/および白スジである縦スジノイズ位置を検出する操作を行い、この検出結果を通常印字モードでの画像処理へフィードバックし、画像ノイズを解消するための画像ノイズ発生タイミングでの印字ドットの径を制御を含むプリントシーケンスにて通常印字モードを実行する。
【0039】
印字ドットの径を制御する実施例としては、印字ドットの径の制御パターンが、例えば、μm単位で、35、45、55、65、75、85、95、105の8種類と、印字オフである0とがある場合、テストパターン102を中間調となる例えば75μmのドット径にて印字を行う。画像ノイズが黒スジであるとき、画像ノイズが生じるタイミングでの印字時のドット径を例えば1段階小さくし、画像ノイズが白スジであるとき、画像ノイズが生じるタイミングでの印字時のドット径を例えば1段階大きくすることで満足な結果が得られた。ドット径を調整する段数は画像ノイズの解消度合いによって、インクジェット記録装置の製作段階で、あるいはユーザーに提供する段階で、あるいはユーザーによる使用段階で、それぞれ必要に応じて設定できる。
【0040】
なお、本発明においてインクジェット記録装置での上記のような画像ノイズを解消するのに、画像センサ101aの受光面にテストパターン102を形成することは必須でなく、例えば他の被印字物にテストパターン102を印字し、これを光センサにて読取るようにしてもよいのは勿論である。また、画像センサ101aを用いるにしても必ずしもコート層101a2が設けられている必要はない。
【0041】
なお、本発明者等は本実施の形態のインクジェット記録装置にて図11の制御を行うのに、実施例1として上記画像センサ101aの受光面101a1にコート層を設けなかった場合と、図11に示す制御を行った場合と、実施例2として受光面101a1にジメチルシロキサンモノマーをディプし熱硬化したものを乗せて0.2μmの厚みのコート層101a2を形成した場合と、比較例1としてテストパターンによる画像ノイズ処理をしない場合につき実験し、実施例1、2では画像センサ101aの印字面をテストパターンを印字した都度、ウレタンゴムブレードで拭き取りを行い、表面に残るインクの状態を見た。その結果は下記の表2に示す通りであった。
【0042】
【表2】
Figure 0003834928
【0043】
なお、画像センサ101aの印字面のクリーニング後のインクの残り具合の評価は、インクの乾燥後にウエス拭きし、黒くならない場合を●とし、若干黒くなるが実用上問題にならない程度を○、黒くなり長時間使用時に問題となる程度を△、拭き残しがある場合を×とした。これにより、実施例2が最良であることが分かる。
【0044】
【発明の効果】
請求項1の発明の画像ノイズ検出方法によれば、他に形成されたテストパターンを画像センサにより読み込むための光学系等の仲介物に原因したノイズなしに、テストパターンに通常の印字通りに現れる記録装置の特定の画像ノイズを高精度に検出することができる。しかも、データ読取りのための光学系等の仲介物のない簡単かつ小型で安価な装置により実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な一実施の形態のインクジェット記録装置の概略構成を示す斜視図である。
【図2】図1の装置の記録ヘッドのキャリッジ部と記録シートの搬送系との関係を示す側面図である。
【図3】図1の装置の記録ヘッドの1つのチャンネルを縦断する方向で見た断面図である。
【図4】図1の装置の記録ヘッドの複数のチャンネルを横断する方向で見た断面図である。
【図5】図1の装置の記録ヘッドの移動機構とクリーニング系およびノイズ検出部を示す斜視図である。
【図6】図1の装置の制御部の概略構成を示すブロック図である。
【図7】図1の装置で生じる画像ノイズの黒スジノイズを示す説明図である。
【図8】図1の装置で生じる画像ノイズの白スジノイズを示す説明図である。
【図9】図1の装置の画像センサへのテストパターンの印字状態例を示す平面図である。
【図10】画像センサの一例を示す側面図である。
【図11】画像ノイズ処理を含む記録動作制御の一例を示すサブルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
2 記録シート
3 記録ヘッド
4 キャリッジ
7 駆動モータ
9 タイミングベルト
10 プラテン
12 排出ローラ
26 ノズル
66 CPU
74 ヘッド吐出駆動部
76 ヘッド移動駆動部
78 紙送り駆動部
84 各種センサ部
101 ノイズ検出部
101a 画像センサ
101a1 受光面
101a2 コート層
102 テストパターン
103 センサクリーナ
104 センサクリーニング制御部

Claims (1)

  1. 印字データに基づき記録材に対して印字を行い画像を形成する記録装置の画像ノイズ検出方法であって、
    前記印字を画像センサの受光面に行ってテストパターンを形成し、このテストパターンに対応した画像センサからの出力に基づき前記記録装置の特定の画像ノイズを検出することを特徴とする画像ノイズ検出方法。
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