JPH10296573A - 電動工具用の多段式伝動装置 - Google Patents
電動工具用の多段式伝動装置Info
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- JPH10296573A JPH10296573A JP10113278A JP11327898A JPH10296573A JP H10296573 A JPH10296573 A JP H10296573A JP 10113278 A JP10113278 A JP 10113278A JP 11327898 A JP11327898 A JP 11327898A JP H10296573 A JPH10296573 A JP H10296573A
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- planetary gear
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16H3/00—Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion
- F16H3/44—Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion using gears having orbital motion
- F16H3/46—Gearings having only two central gears, connected by orbital gears
- F16H3/48—Gearings having only two central gears, connected by orbital gears with single orbital gears or pairs of rigidly-connected orbital gears
- F16H3/52—Gearings having only two central gears, connected by orbital gears with single orbital gears or pairs of rigidly-connected orbital gears comprising orbital spur gears
- F16H3/56—Gearings having only two central gears, connected by orbital gears with single orbital gears or pairs of rigidly-connected orbital gears comprising orbital spur gears both central gears being sun gears
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B25—HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
- B25F—COMBINATION OR MULTI-PURPOSE TOOLS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; DETAILS OR COMPONENTS OF PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS NOT PARTICULARLY RELATED TO THE OPERATIONS PERFORMED AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B25F5/00—Details or components of portable power-driven tools not particularly related to the operations performed and not otherwise provided for
- B25F5/001—Gearings, speed selectors, clutches or the like specially adapted for rotary tools
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T408/00—Cutting by use of rotating axially moving tool
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- Retarders (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電動工特に穿孔機用の多段式伝動装置であっ
て、工具を回転駆動するための、機械ケーシング１０に
支承された作業スピンドル１１と、電動モータによって
駆動される副軸と、作業スピンドルと中間軸との間に配
置された、太陽歯車、遊星歯車及び遊星歯車支持体を有
する遊星歯車伝動装置１５とを備えている形式のものに
おいて、構造的に簡単で安価に製造できる、多段式伝動
装置を提供する。 【解決手段】 遊星歯車支持体２０が中間軸（連行スリ
ーブ１４）に連結されていて、太陽歯車１７が、一方で
は機械ケーシング（１０；遅いギヤ段）に、他方では作
業スピンドル（１１；早いギヤ段）にそれぞれ相対回動
不能に連結されている。
て、工具を回転駆動するための、機械ケーシング１０に
支承された作業スピンドル１１と、電動モータによって
駆動される副軸と、作業スピンドルと中間軸との間に配
置された、太陽歯車、遊星歯車及び遊星歯車支持体を有
する遊星歯車伝動装置１５とを備えている形式のものに
おいて、構造的に簡単で安価に製造できる、多段式伝動
装置を提供する。 【解決手段】 遊星歯車支持体２０が中間軸（連行スリ
ーブ１４）に連結されていて、太陽歯車１７が、一方で
は機械ケーシング（１０；遅いギヤ段）に、他方では作
業スピンドル（１１；早いギヤ段）にそれぞれ相対回動
不能に連結されている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動工具特に穿孔
機用の多段式伝動装置であって、工具を回転駆動するた
めの、機械ケーシングに支承された作業スピンドルと、
電動モータによって駆動される中間軸と、作業スピンド
ルと中間軸との間に配置された、太陽歯車、遊星歯車及
び遊星歯車支持体を有する遊星歯車伝動装置とを備えて
いる形式のものに関する。
機用の多段式伝動装置であって、工具を回転駆動するた
めの、機械ケーシングに支承された作業スピンドルと、
電動モータによって駆動される中間軸と、作業スピンド
ルと中間軸との間に配置された、太陽歯車、遊星歯車及
び遊星歯車支持体を有する遊星歯車伝動装置とを備えて
いる形式のものに関する。
【０００２】
【従来の技術】このような形式の公知の多段式伝動装置
（ヨーロッパ特許公開第０５６６９２６号明細書）にお
いては、遊星歯車伝動装置は、２段階で切換可能に構成
されており、そのために太陽歯車は、中間軸に固定され
ていて、ニードル軸受を介して中間軸に支承された遊星
歯車支持体は外歯列を有しており、この外歯列は、工具
スピンドルを駆動するリングギヤと常に噛み合ってい
る。遊星歯車伝動装置の内歯を備えた中空歯車には係止
歯列が形成されており、この係止歯列には、ケーシング
に固定された係止部材が配属されていて、ギヤ切換スラ
イダが設けられている。付加的に遊星歯車支持体には、
外歯列を備えた歯車が配属されていて、該歯車は、遊星
歯車間を通ってガイドされたセグメントを介して遊星歯
車支持体に相対回動不能に結合されている。歯車の外歯
列は、中空歯車の内歯列がこの外歯列に摺動可能である
ように構成されている。第１のギヤ段で、中空歯車は、
係止歯列によって係止部材に固定されるように摺動せし
められる。これによって、中間軸に結合された太陽歯車
は、遊星歯車を介して遊星歯車支持体を１：３．４の伝
達比で回転させる。これによって、遊星歯車支持体の外
歯列と噛み合うリングギヤを介して、工具スピンドルは
７００回転／分の低い回転数で駆動せしめられる。第２
のギヤ段で中空歯車は、歯車の外歯列に付加的に噛み合
う中間位置にスライドせしめられるので、中空歯車は遊
星歯車支持体でロックされる。これによって遊星歯車支
持体は、直接的に太陽歯車に相対回動不能に結合されて
いて、工具スピンドルのリングギヤは、２２５０回転／
分の回転数で１：１の伝達比で駆動せしめられる。
（ヨーロッパ特許公開第０５６６９２６号明細書）にお
いては、遊星歯車伝動装置は、２段階で切換可能に構成
されており、そのために太陽歯車は、中間軸に固定され
ていて、ニードル軸受を介して中間軸に支承された遊星
歯車支持体は外歯列を有しており、この外歯列は、工具
スピンドルを駆動するリングギヤと常に噛み合ってい
る。遊星歯車伝動装置の内歯を備えた中空歯車には係止
歯列が形成されており、この係止歯列には、ケーシング
に固定された係止部材が配属されていて、ギヤ切換スラ
イダが設けられている。付加的に遊星歯車支持体には、
外歯列を備えた歯車が配属されていて、該歯車は、遊星
歯車間を通ってガイドされたセグメントを介して遊星歯
車支持体に相対回動不能に結合されている。歯車の外歯
列は、中空歯車の内歯列がこの外歯列に摺動可能である
ように構成されている。第１のギヤ段で、中空歯車は、
係止歯列によって係止部材に固定されるように摺動せし
められる。これによって、中間軸に結合された太陽歯車
は、遊星歯車を介して遊星歯車支持体を１：３．４の伝
達比で回転させる。これによって、遊星歯車支持体の外
歯列と噛み合うリングギヤを介して、工具スピンドルは
７００回転／分の低い回転数で駆動せしめられる。第２
のギヤ段で中空歯車は、歯車の外歯列に付加的に噛み合
う中間位置にスライドせしめられるので、中空歯車は遊
星歯車支持体でロックされる。これによって遊星歯車支
持体は、直接的に太陽歯車に相対回動不能に結合されて
いて、工具スピンドルのリングギヤは、２２５０回転／
分の回転数で１：１の伝達比で駆動せしめられる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、構造
的に簡単で安価に製造できる、多段式伝動装置を提供す
ることである。
的に簡単で安価に製造できる、多段式伝動装置を提供す
ることである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】この課題を解決した本発
明によれば、遊星歯車支持体が中間軸（連行スリーブ）
に連結されていて、太陽歯車が、一方では機械ケーシン
グ（遅いギヤ段）に、他方では作業スピンドル（早いギ
ヤ段）にそれぞれ相対回動不能に連結されている。
明によれば、遊星歯車支持体が中間軸（連行スリーブ）
に連結されていて、太陽歯車が、一方では機械ケーシン
グ（遅いギヤ段）に、他方では作業スピンドル（早いギ
ヤ段）にそれぞれ相対回動不能に連結されている。
【０００５】
【発明の利点】請求項１の特徴部に記載した特徴を有す
る本発明による多段式伝動装置は、切換可能な太陽歯車
によって構造的に非常に簡単な形式で、ギヤ段の切換が
全回転数において可能である２段階式伝動装置を実現す
ることができるという利点を有している。伝動装置は、
安価に製造することができる。何故ならば、遊星歯車支
持体を除いて複雑な構成部分の数は少ないからである。
このような複雑な構成部材の数が少ないということは、
伝動装置の望ましい軽量な重量に関連しても好都合に作
用する。この伝動装置は、前組立することができるの
で、電動工具の組立時間は短縮される。
る本発明による多段式伝動装置は、切換可能な太陽歯車
によって構造的に非常に簡単な形式で、ギヤ段の切換が
全回転数において可能である２段階式伝動装置を実現す
ることができるという利点を有している。伝動装置は、
安価に製造することができる。何故ならば、遊星歯車支
持体を除いて複雑な構成部分の数は少ないからである。
このような複雑な構成部材の数が少ないということは、
伝動装置の望ましい軽量な重量に関連しても好都合に作
用する。この伝動装置は、前組立することができるの
で、電動工具の組立時間は短縮される。
【０００６】請求項２以下に記載した手段によって、請
求項１に記載した多段式伝動装置の有利な変化実施例及
び改良が可能である。
求項１に記載した多段式伝動装置の有利な変化実施例及
び改良が可能である。
【０００７】本発明の有利な実施例によれば、遊星歯車
伝動装置は、駆動スピンドルに連結された第２の太陽歯
車を有しており、該第２の太陽歯車の歯車軸線は、第１
の太陽歯車の歯車軸線に整列していて、第２の太陽歯車
の歯車直径は、第１の太陽歯車の歯車直径とは異なって
いる。それぞれ第１若しくは第２の太陽歯車に噛み合
う、互いに異なる遊星歯車直径を有する多数の遊星歯車
のうちのそれぞれ２つが、互いに相対回動不能に１つの
遊星歯車対に結合されており、この遊星歯車対は、遊星
歯車支持体に固定された軸に自由回転可能に取り付けら
れている。このような構成によって、遊星歯車伝動装置
のコンパクトな構造が得られる。このコンパクトな構造
は、中空歯車を省くことによって、比較的小さい直径に
維持することができる。太陽歯車及び遊星歯車における
リングギヤを相応に構成することによって、１：２の伝
達比が可能である。
伝動装置は、駆動スピンドルに連結された第２の太陽歯
車を有しており、該第２の太陽歯車の歯車軸線は、第１
の太陽歯車の歯車軸線に整列していて、第２の太陽歯車
の歯車直径は、第１の太陽歯車の歯車直径とは異なって
いる。それぞれ第１若しくは第２の太陽歯車に噛み合
う、互いに異なる遊星歯車直径を有する多数の遊星歯車
のうちのそれぞれ２つが、互いに相対回動不能に１つの
遊星歯車対に結合されており、この遊星歯車対は、遊星
歯車支持体に固定された軸に自由回転可能に取り付けら
れている。このような構成によって、遊星歯車伝動装置
のコンパクトな構造が得られる。このコンパクトな構造
は、中空歯車を省くことによって、比較的小さい直径に
維持することができる。太陽歯車及び遊星歯車における
リングギヤを相応に構成することによって、１：２の伝
達比が可能である。
【０００８】本発明の有利な実施例によれば、全部で３
つの遊星歯車対が設けられており、これらの遊星歯車対
はそれぞれ、互いに１２０゜の周方向角度で遊星歯車支
持体に固定された３つの軸に自由回転可能に取り付けら
れている。このような構成によって、遊星歯車伝動装置
内の力の流れを３つの遊星歯車に分配し、これによって
伝動装置の高い耐用年数が得られる。
つの遊星歯車対が設けられており、これらの遊星歯車対
はそれぞれ、互いに１２０゜の周方向角度で遊星歯車支
持体に固定された３つの軸に自由回転可能に取り付けら
れている。このような構成によって、遊星歯車伝動装置
内の力の流れを３つの遊星歯車に分配し、これによって
伝動装置の高い耐用年数が得られる。
【０００９】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下に図示
の実施例を用いて詳しく説明する。
の実施例を用いて詳しく説明する。
【００１０】図１に一部破断した縦断面図で示した２段
階式伝動装置は、穿孔機（図示の実施例ではダイヤモン
ドコア穿孔機）内で、一般的に電動工具のための特別な
実施例として使用されている。穿孔機のうちのケーシン
グ１０が部分的に図示されており、このケーシング１０
内で、図示していない工具を回転駆動するための作業作
業スピンドル１１が、玉軸受（この玉軸受のうちの玉軸
受４０が図示されている）によって回転可能に軸受され
ている。作業スピンドル１１は、図示していない電動モ
ータによって駆動される。電動モータの被駆動軸３８
は、駆動ピニオン１２を介して、連行スリーブ１４とし
て構成された中間軸のリングギヤ１３と噛み合う。ケー
シング１０内で玉軸受２９を介して回転可能に軸受され
た連行スリーブ１４は、その回転運動を遊星歯車伝動装
置１５によって作業スピンドル１１に伝達し、この場
合、連行スリーブ１４と遊星歯車伝動装置１５との間に
はさらに過負荷防止クラッチ１６が介在されている。
階式伝動装置は、穿孔機（図示の実施例ではダイヤモン
ドコア穿孔機）内で、一般的に電動工具のための特別な
実施例として使用されている。穿孔機のうちのケーシン
グ１０が部分的に図示されており、このケーシング１０
内で、図示していない工具を回転駆動するための作業作
業スピンドル１１が、玉軸受（この玉軸受のうちの玉軸
受４０が図示されている）によって回転可能に軸受され
ている。作業スピンドル１１は、図示していない電動モ
ータによって駆動される。電動モータの被駆動軸３８
は、駆動ピニオン１２を介して、連行スリーブ１４とし
て構成された中間軸のリングギヤ１３と噛み合う。ケー
シング１０内で玉軸受２９を介して回転可能に軸受され
た連行スリーブ１４は、その回転運動を遊星歯車伝動装
置１５によって作業スピンドル１１に伝達し、この場
合、連行スリーブ１４と遊星歯車伝動装置１５との間に
はさらに過負荷防止クラッチ１６が介在されている。
【００１１】遊星歯車伝動装置１５は、切換軸１８の端
部に一体的に構成されている第１の太陽歯車１７と、作
業スピンドル１１に相対回動不能に結合された第２の太
陽歯車１９と、遊星歯車支持体２０と、１２０゜の周方
向角度で互いにずらして配置された３つの遊星歯車対２
１とを有している。これら３つの遊星歯車対２１は、そ
れぞれ、遊星歯車支持体２０に固定された３つの軸２２
に自由回転可能に取り付けられている。遊星歯車支持体
２０は、その中空シャフト２０１が連行スリーブ１４内
に突入していて、部分的に切換軸１８を覆っていて、滑
り軸受２３を介してケーシング１０に回転可能に支持さ
れている。切換軸１８は、連行スリーブ１４及び遊星歯
車支持体２０を貫通していて、２つの滑り軸受２４によ
って一方では連行スリーブ１４内で、他方では遊星歯車
支持体２０内で回転可能で、軸方向に限定的に支承され
ている。過負荷防止クラッチ１６は、連行スリーブ１４
と遊星歯車支持値亜２０の中空シャフト２０１との間で
作用し、連行スリーブ１４に形成された対応する孔内に
挿入されてた３つの連行球２５と、１つのクラッチリン
グ２６とから成っている。このクラッチリング２６は、
その円錐形面２６１がクラッチばね２７によって連行球
２５に押し付けられ、この場合、クラッチばね２７は支
持円板３９を介して、連行スリーブ１４に相対回動不能
に固定された、球軸受２９の内レースで支持されてい
る。３つの連行球２５は、対応する凹部２８内に係合す
る。この凹部２８は、遊星歯車支持体２０の中空シャフ
ト２０１内に形成されており、これによって、連行スリ
ーブ１４の回転運動を遊星歯車支持体２０に伝達する。
２つの太陽歯車１７，１９は、その軸線が直線的に整列
されていて、種々異なる直径を有している。全部で３つ
の遊星歯車対２１は、それぞれ、第１の太陽歯車１７に
噛み合う遊星歯車３０と、この遊星歯車３０よりも小さ
い直径を有する、第２の太陽歯車１９に噛み合う遊星歯
車３１とを有している。直径に応じて、遊星歯車３０は
多い歯数を有していて、遊星歯車３１は少ない歯数を有
している。これら２つの遊星歯車３０，３１は、互いに
一体的に結合されていて、遊星歯車対２１として称呼さ
れた相対回動不能な構造ユニットを形成している。
部に一体的に構成されている第１の太陽歯車１７と、作
業スピンドル１１に相対回動不能に結合された第２の太
陽歯車１９と、遊星歯車支持体２０と、１２０゜の周方
向角度で互いにずらして配置された３つの遊星歯車対２
１とを有している。これら３つの遊星歯車対２１は、そ
れぞれ、遊星歯車支持体２０に固定された３つの軸２２
に自由回転可能に取り付けられている。遊星歯車支持体
２０は、その中空シャフト２０１が連行スリーブ１４内
に突入していて、部分的に切換軸１８を覆っていて、滑
り軸受２３を介してケーシング１０に回転可能に支持さ
れている。切換軸１８は、連行スリーブ１４及び遊星歯
車支持体２０を貫通していて、２つの滑り軸受２４によ
って一方では連行スリーブ１４内で、他方では遊星歯車
支持体２０内で回転可能で、軸方向に限定的に支承され
ている。過負荷防止クラッチ１６は、連行スリーブ１４
と遊星歯車支持値亜２０の中空シャフト２０１との間で
作用し、連行スリーブ１４に形成された対応する孔内に
挿入されてた３つの連行球２５と、１つのクラッチリン
グ２６とから成っている。このクラッチリング２６は、
その円錐形面２６１がクラッチばね２７によって連行球
２５に押し付けられ、この場合、クラッチばね２７は支
持円板３９を介して、連行スリーブ１４に相対回動不能
に固定された、球軸受２９の内レースで支持されてい
る。３つの連行球２５は、対応する凹部２８内に係合す
る。この凹部２８は、遊星歯車支持体２０の中空シャフ
ト２０１内に形成されており、これによって、連行スリ
ーブ１４の回転運動を遊星歯車支持体２０に伝達する。
２つの太陽歯車１７，１９は、その軸線が直線的に整列
されていて、種々異なる直径を有している。全部で３つ
の遊星歯車対２１は、それぞれ、第１の太陽歯車１７に
噛み合う遊星歯車３０と、この遊星歯車３０よりも小さ
い直径を有する、第２の太陽歯車１９に噛み合う遊星歯
車３１とを有している。直径に応じて、遊星歯車３０は
多い歯数を有していて、遊星歯車３１は少ない歯数を有
している。これら２つの遊星歯車３０，３１は、互いに
一体的に結合されていて、遊星歯車対２１として称呼さ
れた相対回動不能な構造ユニットを形成している。
【００１２】切換軸１８は、ギヤ選択装置３２によって
スライドせしめられる。このギヤ選択装置３２のうちの
調節部材３３が図示されており、この調節部材３３は、
ケーシング１０内で軸方向摺動可能に配置されている。
調節部材３３は、球軸受３４の外レースを把持固定して
いるか若しくはこの外レースにスナップ結合によって相
対回動不能に結合されている。球軸受３４の内レース自
体は、切換軸１８に相対回動不能に取り付けられてい
る。これによって、切換軸１８に対する調節部材３３の
回転解除(Drehentkopplung）が、球軸受３４によって保
証される。図示されているように、調節部材３３にはギ
ヤ選択レバーが係合しており、このギヤ選択レバーを手
動操作することによって、切換軸１８は、その図示の位
置から、所定の程度だけ左方向へ移動せしめられ、また
再び元の位置に戻される。
スライドせしめられる。このギヤ選択装置３２のうちの
調節部材３３が図示されており、この調節部材３３は、
ケーシング１０内で軸方向摺動可能に配置されている。
調節部材３３は、球軸受３４の外レースを把持固定して
いるか若しくはこの外レースにスナップ結合によって相
対回動不能に結合されている。球軸受３４の内レース自
体は、切換軸１８に相対回動不能に取り付けられてい
る。これによって、切換軸１８に対する調節部材３３の
回転解除(Drehentkopplung）が、球軸受３４によって保
証される。図示されているように、調節部材３３にはギ
ヤ選択レバーが係合しており、このギヤ選択レバーを手
動操作することによって、切換軸１８は、その図示の位
置から、所定の程度だけ左方向へ移動せしめられ、また
再び元の位置に戻される。
【００１３】切換軸１８の各端部には、噛み合うクラッ
チ３５若しくは３６の部分３５１若しくは３６１が形成
されている。噛み合いクラッチ３５の第２のクラッチ部
分３５２は、第１の太陽歯車１７側に向けられた、第２
の太陽歯車１９の端面に形成されており、これに対して
噛み合いクラッチ３６の第２のクラッチ部分３６２は、
機械ケーシング１０の、ケーシング軸線に対して横方向
に向けられたケーシング壁部１０１に形成されている。
ギヤ選択装置３２のギヤ選択スイッチの各位置に応じ
て、２つの噛み合いクラッチ３５，３６のうちの一方が
解除され、２つの噛み合いクラッチ３６，３５のうちの
他方が接続され、これによって多段式伝動装置の２つの
切換位置が得られる。
チ３５若しくは３６の部分３５１若しくは３６１が形成
されている。噛み合いクラッチ３５の第２のクラッチ部
分３５２は、第１の太陽歯車１７側に向けられた、第２
の太陽歯車１９の端面に形成されており、これに対して
噛み合いクラッチ３６の第２のクラッチ部分３６２は、
機械ケーシング１０の、ケーシング軸線に対して横方向
に向けられたケーシング壁部１０１に形成されている。
ギヤ選択装置３２のギヤ選択スイッチの各位置に応じ
て、２つの噛み合いクラッチ３５，３６のうちの一方が
解除され、２つの噛み合いクラッチ３６，３５のうちの
他方が接続され、これによって多段式伝動装置の２つの
切換位置が得られる。
【００１４】図面では、ギヤ選択装置３２は、２段階式
伝動装置の第１の又は遅いギヤ段が働く。噛み合いクラ
ッチ３６が接続され、噛み合いクラッチ３５は解除され
る。これによって太陽歯車１７は切換軸１８を介してケ
ーシング１０に固定され、静止している。力の流れは、
駆動ピニオン１２から連行スリーブ１４に伝達され、過
負荷防止クラッチ１６を介して遊星歯車支持体２０に伝
達される。遊星歯車対２１は、一方では静止している第
１の太陽歯車１７に噛み合い、他方では第２の太陽歯車
１９に噛み合っていて、この第２の太陽歯車１９を駆動
する。回転する太陽歯車１９によって、この太陽歯車１
９に相対回動不能に結合された作業スピンドル１１が回
転せしめられる。遊星歯車対２１の遊星歯車３０及び遊
星歯車３１の歯数を適当に選択することによって、伝達
比１：２が可能である。
伝動装置の第１の又は遅いギヤ段が働く。噛み合いクラ
ッチ３６が接続され、噛み合いクラッチ３５は解除され
る。これによって太陽歯車１７は切換軸１８を介してケ
ーシング１０に固定され、静止している。力の流れは、
駆動ピニオン１２から連行スリーブ１４に伝達され、過
負荷防止クラッチ１６を介して遊星歯車支持体２０に伝
達される。遊星歯車対２１は、一方では静止している第
１の太陽歯車１７に噛み合い、他方では第２の太陽歯車
１９に噛み合っていて、この第２の太陽歯車１９を駆動
する。回転する太陽歯車１９によって、この太陽歯車１
９に相対回動不能に結合された作業スピンドル１１が回
転せしめられる。遊星歯車対２１の遊星歯車３０及び遊
星歯車３１の歯数を適当に選択することによって、伝達
比１：２が可能である。
【００１５】第２の又は早いギヤ段に切り換えるため
に、ギヤ選択装置３２のギヤ選択スイッチは、調節部材
３３が図面で左方向にスライドせしめられるように、操
作される。調節部材３３を介して、切換軸１８は同様に
左方向にスライドせしめられ、これによって噛み合いク
ラッチ３６は解除され、噛み合いクラッチ３５は接続さ
れる。こうして２つの太陽歯車１７，１９は、互いに相
対回動不能に結合されている。２つの遊星歯車対２１は
太陽歯車１７，１９に噛み合い維持されているので、遊
星歯車伝動装置１５がロックされ、遊星歯車伝動装置１
５は、伝動されない入力回転数で回転する。力の流れ
は、駆動ピニオン１２から連行スリーブ１４に、さらに
この連行スリーブ１４から過負荷防止クラッチ１６を介
して太陽歯車１７に、この太陽歯車１７から噛み合いク
ラッチ３５を介して太陽歯車１９及び作業スピンドル１
１に直接伝達される。
に、ギヤ選択装置３２のギヤ選択スイッチは、調節部材
３３が図面で左方向にスライドせしめられるように、操
作される。調節部材３３を介して、切換軸１８は同様に
左方向にスライドせしめられ、これによって噛み合いク
ラッチ３６は解除され、噛み合いクラッチ３５は接続さ
れる。こうして２つの太陽歯車１７，１９は、互いに相
対回動不能に結合されている。２つの遊星歯車対２１は
太陽歯車１７，１９に噛み合い維持されているので、遊
星歯車伝動装置１５がロックされ、遊星歯車伝動装置１
５は、伝動されない入力回転数で回転する。力の流れ
は、駆動ピニオン１２から連行スリーブ１４に、さらに
この連行スリーブ１４から過負荷防止クラッチ１６を介
して太陽歯車１７に、この太陽歯車１７から噛み合いク
ラッチ３５を介して太陽歯車１９及び作業スピンドル１
１に直接伝達される。
【図１】図１は、電動式のダイヤモンドコア穿孔機のた
めの２段階式伝動装置の部分的な縦断面図である。
めの２段階式伝動装置の部分的な縦断面図である。
１０ ケーシング、 １１ 作業スピンドル、 １２
駆動ピニオン、 １３リングギヤ（冠歯車）、 １４
連行スリーブ、 １５ 遊星歯車伝動装置、１６ 過負
荷防止クラッチ、 １８ 切換軸、 １９ 第２の太陽
歯車、 ２０ 遊星歯車伝動装置、 ２１ 遊星歯車
対、 ２２ 軸、 ２３ 滑り軸受、２４ ２つの滑り
軸受、 ２５ 連行球、 ２６ クラッチリング、 ２
７クラッチばね、 ２８ 凹部、 ２９ 球軸受、 ３
０，３１ 遊星歯車、 ３２ ギヤ選択装置、 ３３
調節部材、 ３４ 球軸受、 ３５，３６ かみ合いク
ラッチ、 ３８ 被駆動軸、 ３９ 支持円板、 ４０
球軸受、 ２０１中空シャフト、 ２６１ 円錐形
面、 ３５１，３６１ 部分、 ３５２ クラッチ部分
駆動ピニオン、 １３リングギヤ（冠歯車）、 １４
連行スリーブ、 １５ 遊星歯車伝動装置、１６ 過負
荷防止クラッチ、 １８ 切換軸、 １９ 第２の太陽
歯車、 ２０ 遊星歯車伝動装置、 ２１ 遊星歯車
対、 ２２ 軸、 ２３ 滑り軸受、２４ ２つの滑り
軸受、 ２５ 連行球、 ２６ クラッチリング、 ２
７クラッチばね、 ２８ 凹部、 ２９ 球軸受、 ３
０，３１ 遊星歯車、 ３２ ギヤ選択装置、 ３３
調節部材、 ３４ 球軸受、 ３５，３６ かみ合いク
ラッチ、 ３８ 被駆動軸、 ３９ 支持円板、 ４０
球軸受、 ２０１中空シャフト、 ２６１ 円錐形
面、 ３５１，３６１ 部分、 ３５２ クラッチ部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジークフリート フェーレ ドイツ連邦共和国 ラインフェルデン−エ ヒターディンゲン モルトケシュトラーセ 42 (72)発明者 ユルゲン シュミット ドイツ連邦共和国 ロッテンブルク アム ネッカー デルンレ 10
Claims (9)
- 【請求項１】 電動工具用の多段式伝動装置であって、
工具を回転駆動するための、機械ケーシング（１０）に
支承された作業スピンドル（１１）と、電動モータによ
って駆動される中間軸と、作業スピンドル（１１）と中
間軸との間に配置された、太陽歯車、遊星歯車及び遊星
歯車支持体を有する遊星歯車伝動装置（１５）とを備え
ている形式のものにおいて、 遊星歯車支持体（２０）が中間軸（連行スリーブ１４）
に連結されていて、太陽歯車（１７）が、一方では機械
ケーシング（１０；遅いギヤ段）に、他方では作業スピ
ンドル（１１；早いギヤ段）にそれぞれ相対回動不能に
連結されていることを特徴とする、電動工具用の多段式
伝動装置。 - 【請求項２】 遊星歯車伝動装置（１５）が、作業スピ
ンドル（１１）に連結された第２の太陽歯車を有してい
て、この第２の太陽歯車の歯車軸線が、第１の歯車（１
７）の歯車軸線に整列しており、第１若しくは第２の太
陽歯車（１７，１９）に噛み合う、互いに異なる遊星歯
車直径を有する少なくとも２つの遊星歯車（３０，３
１）が、遊星歯車支持体（２０）に固定された軸（２
２）に回転可能に取り付けられたそれぞれ１つの遊星歯
車対（２１）に、相対回動不能、有利には一体的に結合
されている、請求項１記載の多段式伝動装置。 - 【請求項３】 ３つの遊星歯車対（２１）が設けられて
おり、これらの遊星歯車対（２１）が、それぞれ、互い
に１２０゜の周方向角度で遊星歯車支持体（２０）に固
定された３つの軸（２２）に自由回転可能に取り付けら
れている、請求項２記載の多段式伝動装置。 - 【請求項４】 第２の太陽歯車（１９）が、作業スピン
ドル（１１）に対して同軸的に配置されていて、この作
業スピンドル（１１）に相対可動不能、有利には一体的
に結合されている、請求項２又は３記載の多段式伝動装
置。 - 【請求項５】 太陽歯車（１７）を切り換えるために、
手動操作可能なギヤ選択装置（３２）が設けられてお
り、このギヤ選択装置（３２）が、機械ケーシング内で
摺動可能に支承されたクラッチエレメント（切換軸１
８）を有していて、該クラッチエレメントが、一方では
機械ケーシング（１０）内に配置されたクラッチ部材と
協働し、他方では第２の太陽歯車（１９）内に配置され
たクラッチ部材と協働する、請求項２から４までのいず
れか１項記載の多段式伝動装置。 - 【請求項６】 中間軸が、機械ケーシング（１０）内で
支承された連行スリーブ（１４）として構成されてお
り、遊星歯車支持体（２０）が中空軸（２０１）有して
いて、該中空軸（２０１）が連行スリーブ（１４）内に
突入していて、この連行スリーブ（１４）と相対回動不
能に連結されており、クラッチエレメントが、太陽歯車
（１７）を有利には一体的に支持する切換軸（１８）と
して構成されていて、該切換軸（１８）が、遊星歯車支
持体（２０）の中空軸（２０１）及び連行スリーブ（１
４）を貫通していて、中空軸（２０１）及び／又は連行
スリーブ（１４）内で回転可能及び軸方向摺動可能に支
承されている、請求項５記載の多段式伝動装置。 - 【請求項７】 切換軸（１８）の各端面側と、第２の太
陽歯車（１８）の端面若しくは機械ケーシング軸線に対
して直交する方向に形成された、ケーシング（１０）の
ケーシング壁部（１０１）との間に、噛み合いクラッチ
（３５、３６）が構成されており、該噛み合いクラッチ
（３５，３６）が、切換軸（２８）を軸方向で摺動させ
ることによって交互に接続又は遮断可能である、請求項
６記載の多段式伝動装置。 - 【請求項８】 ギヤ選択装置（３２）が、切換軸（１
８）に自由回転可能で軸方向に摺動不能に取り付けられ
た調節部材（３３）と、該調節部材（３３）にこの調節
部材（３３）に対して軸方向で摺動可能に作用するギヤ
選択レバーとを有している、請求項７記載の多段式伝動
装置。 - 【請求項９】 連行スリーブ（１４）と、遊星歯車支持
体（２０）の中空軸（２０１）との間の連結が、過負荷
防止クラッチ（１６）によって行われる、請求項６から
８までのいずれか１項記載の多段式伝動装置。
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Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006187822A (ja) * | 2005-01-05 | 2006-07-20 | Ogino Kogyo Kk | スピンドル装置 |
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| FR2788014B1 (fr) * | 1999-01-06 | 2001-03-30 | Recoules | Machine pneumatique d'usinage perfectionnee a deux vitesses |
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| DE10316245B4 (de) * | 2003-04-09 | 2006-02-09 | Siemens Ag | Spindelvorrichtung mit schaltbarem Getriebe und entsprechendes Verfahren |
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