JPH10296551A - シールリングの分離方法および装置 - Google Patents

シールリングの分離方法および装置

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JPH10296551A
JPH10296551A JP10480897A JP10480897A JPH10296551A JP H10296551 A JPH10296551 A JP H10296551A JP 10480897 A JP10480897 A JP 10480897A JP 10480897 A JP10480897 A JP 10480897A JP H10296551 A JPH10296551 A JP H10296551A
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seal ring
main shaft
seal
shaft
seal rings
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敏行 渡辺
Koji Tange
宏司 丹下
Akira Nozaki
明 野崎
Kazuyuki Yoda
和之 依田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一束にまとめられたシールリングからシール
リングを1個毎に確実に分離することのできる分離方法
及び装置を提供する。 【解決手段】 一まとまりのシールリング13をセット
したメインシャフト7とアイドルシャフト19とを離反
せしめて張力を付与し、前記メインシャフト7を回転す
ることにより、螺旋部15によって前記シールリング1
3を先端側へ移動するとき、シールリング13のアイド
ルシャフト19に接触した部分よりもメインシャフト7
に接触した部分が先行するように移動して一まとまりの
シールリングからシールリング13を1個毎分離して前
記メインシャフト7の先端側へ移送するとき、前記螺旋
部15の1部に形成した突出部を先行するシールリング
と後続するシールリングとの間に割り込ませて分離し、
かつ分離後の先行するシールリングの移送速度を大きく
するシールリングの分離方法及び装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一まとまりに束ね
た例えばOリング等のごときシールリングを1個毎に分
離するシールリングの分離方法および装置に係り、さら
に詳細には、1個毎の分離を確実に行うことができ、か
つ分離後のシールリングの位置決めを正確に行うことの
できるシールリングの分離方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明に係る先行例として、例えば特開
平8−187624号公報がある。上記先行例における
装置の構成は、図4に示すように、ベース101上に装
置したサーボモータ103によって回転駆動される水平
なメインスクリュー105を備えると共に、上記メイン
スクリュー105の下側に上下動可能かつ回転自在なア
イドルシャフト107を備え、さらに、前記メインスク
リュー105の先端側上部に接触して回転自在の分離ロ
ーラ109を備えた構成である。
【0003】上記構成において、前記アイドルシャフト
107をメインスクリュー105に接近させると共に分
離ローラ109を持上げた状態において、メインスクリ
ュー105及びアイドルシャフト107がOリング等の
ごときシールリング111の内側に位置するように、一
束にまとめたシールリング111をメインスクリュー1
05の基部側にセットする。
【0004】そして、アイドルシャフト107をメイン
スクリュー105から離反せしめてシールリング111
に適宜の張力を与えると共に、分離ローラ109をメイ
ンスクリュー105の先端側上部に接触せしめた後、メ
インスクリュー105の全長に亘って設けた螺旋溝11
3によってシールリング111を先端側へ移動すべくサ
ーボモータ103によってメインスクリュー105を回
転駆動すると、シールリング111はメインスクリュー
105の先端側へ移動する。
【0005】この際、アイドルシャフト107に適宜間
隔に設けた複数のガイドローラ115にシールリング1
11の下部側が引っ掛り、シールリング111の上部側
の移動に対して下部側が遅れる態様となり、シールリン
グ111の下部側が前記ガイドローラ115を乗り越え
ることにより、一まとめのシールリングから1個毎のシ
ールリングに解かれるものである。そして、前記メイン
スクリュー105の先端部からシールリングを落下する
ものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のごとき従来の構
成においては、断面形状が円形状のOリングを対象と
し、かつメインスクリュー105に形成した螺旋溝は上
記Oリングの断面形状に対応した角ねじ状に形成してあ
る。
【0007】したがって、対象とするOリングの場合に
は1個毎の分離を行うことができるものの、例えば断面
形状が長方形状のカットシールの場合には対象が異な
り、1個毎の分離を行うことができないことがあるとい
う問題がある。
【0008】さらに、先行例においては、メインスクリ
ューに角ねじ状の螺旋溝を形成するものであるから、メ
インスクリューの製造費が大きくなると共に、上記メイ
ンスクリューからシールリングを落下して位置決めする
とき、位置決め精度に問題がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前述のごとき従
来の問題に鑑みてなされたもので、請求項1に係る発明
は、一まとまりのシールリングをセットしたメインシャ
フトとアイドルシャフトとを離反せしめて前記シールリ
ングに張力を付与し、前記メインシャフトを回転するこ
とにより、当該メインシャフトに設けた螺旋部によって
前記シールリングを上記メインシャフトの先端側へ移動
するとき、シールリングのアイドルシャフトに接触した
部分よりもメインシャフトに接触した部分が先行するよ
うに移動して一まとまりのシールリングからシールリン
グを1個毎分離する分離方法において、前記シールリン
グを前記メインシャフトの先端側へ移送するとき、前記
螺旋部の1部に形成した突出部を先行するシールリング
と後続するシールリングとの間に割り込ませて先行する
シールリングと後続するシールリングとを分離し、かつ
上記分離後の先行するシールリングの移送速度を大きく
するシールリングの分離方法である。
【0010】請求項2に係る発明は、一まとまりのシー
ルリングをセットしたメインシャフトとアイドルシャフ
トとを離反せしめて前記シールリングに張力を付与し、
前記メインシャフトを回転することにより、当該メイン
シャフトに設けた螺旋部によって前記シールリングを上
記メインシャフトの先端側へ移動するとき、シールリン
グのアイドルシャフトに接触した部分よりもメインシャ
フトに接触した部分が先行するように移動して一まとま
りのシールリングからシールリングを1個毎分離する装
置において、先行するシールリングと後続するシールリ
ングとの間に割込み可能の突出部を前記螺旋部の1部に
設け、かつ上記突出部付近を境としてメインシャフトの
先端側の螺旋部のピッチを大きく設けてなるものであ
る。
【0011】請求項3に係る発明は、請求項2に記載の
発明において、アイドルシャフトに螺旋部を設けてなる
ものである。
【0012】請求項4に係る発明は、請求項2又は3に
記載の発明において、メインシャフトに設けた螺旋部お
よびアイドルシャフトに設けた螺旋部はコイルにより構
成してある。
【0013】請求項5に係る発明は、請求項2,3又は
4に記載の発明において、アイドルシャフトの先端部
に、分離されたシールリングの落下を案内するシールリ
ング落下案内部材を垂直にかつアイドルシャフトに対し
て相対的に回転可能に設けてなるものである。
【0014】
【発明の効果】以上のごとき説明より理解されるよう
に、請求項1に係る発明は、一まとまりのシールリング
をセットしたメインシャフトとアイドルシャフトとを離
反せしめて前記シールリングに張力を付与し、前記メイ
ンシャフトを回転することにより、当該メインシャフト
に設けた螺旋部によって前記シールリングを上記メイン
シャフトの先端側へ移動するとき、シールリングのアイ
ドルシャフトに接触した部分よりもメインシャフトに接
触した部分が先行するように移動して一まとまりのシー
ルリングからシールリングを1個毎分離する分離方法に
おいて、前記シールリングを前記メインシャフトの先端
側へ移送するとき、前記螺旋部の1部に形成した突出部
を先行するシールリングと後続するシールリングとの間
に割り込ませて先行するシールリングと後続するシール
リングとを分離し、かつ上記分離後の先行するシールリ
ングの移送速度を大きくするシールリングの分離方法で
あるから、先行するシールリングと後続するシールリン
グとが接触した状態にあっても、突出部の割り込みによ
って確実に分離される。したがって、シールリングの断
面形状が種々の場合であっても確実に分割することがで
きる。
【0015】そして、分割された後の先行するシールリ
ングは移動速度を大きくして移動されるので、後続する
シールリングと再接触することがなく、次工程へのシー
ルリングの供給を確実に1個毎に行うことができるもの
である。
【0016】請求項2に係る発明は、一まとまりのシー
ルリングをセットしたメインシャフトとアイドルシャフ
トとを離反せしめて前記シールリングに張力を付与し、
前記メインシャフトを回転することにより、当該メイン
シャフトに設けた螺旋部によって前記シールリングを上
記メインシャフトの先端側へ移動するとき、シールリン
グのアイドルシャフトに接触した部分よりもメインシャ
フトに接触した部分が先行するように移動して一まとま
りのシールリングからシールリングを1個毎分離する装
置において、先行するシールリングと後続するシールリ
ングとの間に割込み可能の突出部を前記螺旋部の1部に
設け、かつ上記突出部付近を境としてメインシャフトの
先端側の螺旋部のピッチを大きく設けてなるものである
から、先行するシールリングと後続するシールリングと
が接触した状態にあっても前記突出部の割込み作用によ
って確実に分割することができる。この際の分割は、先
行するシールリングと後続するシールリングとの間への
突出部の割込み作用によるものであるから、シールリン
グの断面形状が円形状であっても、カットリングのごと
く長方形状であっても何等の問題なく容易に分割するこ
とができるものである。
【0017】そして、分割後の先行するシールリングは
大きなピッチでもって先端側へ移動されるので、後続す
るシールリングと再接触することがなく、1個毎に分離
しての移送供給を確実に行うことができる。
【0018】請求項3に係る発明は、請求項2に記載の
発明において、アイドルシャフトに螺旋部を設けてなる
ものであるから、アイドルシャフト側においても送り機
能を有するものであり、一束にまとめた状態のシールリ
ングの解き作用が効果的に行われる。
【0019】請求項4に係る発明は、請求項2又は3に
記載の発明において、メインシャフトに設けた螺旋部お
よびアイドルシャフトに設けた螺旋部はコイルにより構
成してあるから、メインシャフトの外周面に螺旋溝を加
工する場合に比較して製造が容易であり、安価になるも
のである。また、コイルよりなることにより、螺旋部の
ピッチが異なる場合であっても、その製作が容易であ
る。
【0020】請求項5に係る発明は、請求項2,3又は
4に記載の発明において、アイドルシャフトの先端部
に、分離されたシールリングの落下を案内するシールリ
ング落下案内部材を垂直にかつアイドルシャフトに対し
て相対的に回転可能に設けてなるものであるから、1個
毎に分離されたシールリングを所定位置に案内して落下
せしめることができ、シールリングの位置決め精度が向
上するものである。
【0021】
【発明の実施の形態】図1を参照するに、本例に係るシ
ールリング分離装置1はベースプレート3を備えてお
り、このベースプレート3に取付けた軸受ブロック5に
は軸受を介してメインシャフト7が水平にかつ回転自在
に支持されている。このメインシャフト7は、前記ベー
スプレート3に取付けたモータブラケット9に装着した
サーボモータ11と適宜に連動連結してあり、その先端
部は何等支持されることのない自由端に構成してある。
【0022】上記メインシャフト7の外周面には、前記
サーボモータ11によって回転されたときに、一束にま
とめられたOリング,カットシール等のごときシールリ
ング13(図には1個のみを示す)を先端側へ移動する
ための螺旋部15が設けてある。上記螺旋部15として
は、メインシャフト7の外周面に螺旋溝あるいは螺旋凸
条を形成する構成であっても良いが、本例においてはコ
イルスプリング17によって形成してあってメインシャ
フト7に固定してある。
【0023】前記螺旋部15は、一束にまとめられたシ
ールリング(一まとめの状態は図示省略)からシールリ
ング13を1個毎に解きながら分離してメインシャフト
7の先端側へ移動するための分離領域15Aと、分離さ
れたシールリング13をほぼ整列した状態で移送して先
行するシールリング13と後続するシールリング13と
が密着した状態にある場合であっても確実に分割するこ
とのできる分割領域15Bと、分割されたシールリング
13の相互の再接触を防止する再接触防止領域15Cの
各領域に区画してある。
【0024】前記分離領域15Aはメインシャフト7の
基部側に比較的長く設けてあり、この分離領域15Aに
おけるコイルスプリング17のピッチはシールリング1
3が1個だけ入り込むことのできる程度の適宜ピッチに
構成してある。
【0025】前記分割領域15Bは、前記分離領域15
Aに連続して設けてあって複数個のシールリング13が
互いに密着した状態に整列し得る適宜長さに亘って設け
てあり、この分割領域15Bにおけるコイルスプリング
17はシールリング13が割り込まないように密着した
状態に形成してある。したがって、分割領域15Bにお
いては、コイルスプリング17の密着により、コイルス
プリング17の線径にほぼ等しいピッチの浅い螺旋溝が
形成されているものであり、分割領域15Bにおいても
シールリング13を先端部側へ移送することができるも
のである。
【0026】上記分割領域15Bにおいて互いに密着し
た状態にあるコイルスプリング17の先端側の1巻の部
分,換言すれば、前記再接触防止領域15Cと分割領域
15Bの境界部には、図2に示すように、コイルスプリ
ング17の一部を外方向へ突出変形した突出部17Pが
形成してある。この突出部17Pは、分割領域15Bに
おいて互いに接触した状態にあるシールリング13の間
に割り込んで互いの接触状態を解除する作用をなすもの
である。
【0027】前記再接触防止領域15Cは、前記分割領
域15Bとメインシャフト7の先端部との間に設けてあ
って、この再接触防止領域15Cにおけるコイルスプリ
ング17のピッチは、前記突出部17Pによって分割さ
れたシールリング13を先端部側へ移動する速度を大き
くして後続するシールリング13と再接触することを防
止するために、シールリング13の断面部の径の数倍の
大きなピッチに形成してある。
【0028】上記構成より明らかなように、メインシャ
フト7に備えた螺旋部15のピッチは、分離領域15
A,分割領域15Bおよび再接触防止領域15Cによっ
てそれぞれ異なるものである。したがって、メインシャ
フト7の外周面に螺旋溝等を加工するよりも、コイルス
プリング17の製造時にピッチを変えて製造することに
より、製造が容易であると共に安価に製造することがで
きるものである。
【0029】前記メインシャフト7における螺旋部15
の分離領域15Aにセットされた一束にまとめられたシ
ールリング13に適宜の張力を付与するために、前記メ
インシャフト7の下側にはアイドルシャフト19が上下
位置調節可能かつ回転自在に設けてある。
【0030】より詳細には、前記アイドルシャフト19
は前記軸受ブロック5に上下位置調節可能に支持された
軸受(図示省略)に水平にかつ回転自在に支持されてい
ると共に、前記ベースプレート3に立設した支持ブラケ
ット21に上下位置調節可能に支持された軸受ブロック
23に基端部を水平にかつ回転自在に支持されている。
なお、詳細な図示は省略するが、上記軸受ブロック23
は、例えばレバー25によって操作される螺子機構と螺
合してあって、上記レバー25を操作することにより、
支持ブラケット21に沿って上下に位置調節できるよう
に構成してある。
【0031】前記アイドルシャフト19の基部側の前記
分離領域15Aに対応した領域には螺旋部としてのコイ
ルスプリング27が設けてある。なお、上記コイルスプ
リング27は必ずしも必要ではなく、場合によっては省
略することも可能である。また、前記コイルスプリング
17に準じて各領域に対応してピッチを異にして、アイ
ドルシャフト19の全長に亘ってコイルスプリング17
を設けることも可能である。
【0032】前記アイドルシャフト19の先端部は前記
メインシャフト7の先端部に近接した位置に延伸してあ
って、アイドルシャフト19の先端部には、分離された
シールリング13の落下を案内するシールリング落下案
内部材29が垂直にかつ相対的に回転可能に装着してあ
る。
【0033】より詳細には、上記シールリング落下案内
部材29は、突出軸及び嵌合穴の嵌合構成によって前記
アイドルシャフト19の先端部に対して水平方向(アイ
ドルシャフト19の軸方向)に着脱可能かつアイドルシ
ャフト19に対して相対的に回転可能のガイドブラケッ
ト31を備えており、このガイドブラケット31には垂
直なシールリング案内部33が設けてある。
【0034】上記シールリング案内部33は、内方向へ
の変形が生じ易いように、短冊状あるいは小径棒状のご
とき適宜形状の複数の案内片を垂直に設けかつ円形状に
配置した構成であって、上記シールリング案内部33の
外径は、シールリング13の内径より僅かに小さな径に
設定してある。
【0035】前記メインシャフト7の上方には、分離ロ
ーラ35を先端部に回転自在に備えたローラ支持軸37
が水平にかつ上下動可能に設けてある。より詳細には、
前記軸受ブロック23と同様に前記支持ブラケット21
に上下位置調節可能に支持された昇降ブロック39に前
記ローラ支持軸37の基部側が支持されており、前記メ
インシャフト7の先端部付近に延伸した上記ローラ支持
軸37の先端部に前記分離ローラ35が回転自在に支持
されているものである。
【0036】上記分離ローラ35は、前記再接触防止領
域15Cにおける螺旋部に適宜長さに亘って接触するよ
うに適宜の長さに設けてあるが、その内端面35Eは、
図3に示すように、前記分割領域15Bにおいて互いに
密着した状態にあるコイルスプリング17の先端側の一
巻の部分17Eから適宜に離反した位置に位置せしめて
ある。
【0037】前記突出部17Pは上記一巻の部分17E
に形成してあるものであり、この一巻の部分17Eと前
記分離ローラ35の内端面35Eとの間隔は、前記突出
部17Pによって分割された1個のシールリング13が
再接触防止領域15Cに移行し得る間隔である。
【0038】シールリング13の断面形状の相違や断面
径の相違等に対応して前記一巻の部分17Eと分離ロー
ラ35の内端面35Eとの間隔を所望間隔に調整可能に
設けることが望ましい。この場合、ローラ支持軸37の
先端部に取付けたセンサブラケット41と前記分離ロー
ラ35との間に適宜厚さのスペーサ43を着脱交換可能
に介在する構成とすることにより容易に実施し得るもの
である。なお、前記センサブラケット41には、前記メ
インシャフト7の先端部からシールリング13が落下し
たことを検出するための適宜のセンサ45が取付けてあ
る。上記センサ45は、シールリング13の落下を検出
したときに、前記サーボモータ11の回転を停止せしめ
るべく機能するものである。
【0039】以上のごとき構成において、昇降ブロック
39,ローラ支持軸37を上昇せしめて分離ローラ35
をメインシャフト7から上方向へ離反すると共に、前記
アイドルシャフト19の先端部からシールリング落下案
内部材29を取り外し、かつ軸受ブロック23を上昇せ
しめて、アイドルシャフト19をメインシャフト7に近
接せしめる。
【0040】上述のごとき状態にあるときに、一束にま
とめたシールリング13をメインシャフト7における分
離領域15Aの基部側にセットする。そして、前記アイ
ドルシャフト19を下降せしめて上記一束にまとめたシ
ールリング13に適宜の張力を与えると共に、アイドル
シャフト19の先端部にシールリング案内部材29を装
着する。また前記ローラ支持軸37を下降せしめて、分
離ローラ35を、メインシャフト7における先端側の再
接触防止領域15Cに接触せしめる。
【0041】前述のごとく一束にまとめたシールリング
13を分離領域15Aにセットした状態にあるときにサ
ーボモータ11によってメインシャフト7を回転する
と、メインシャフト7に備えた螺旋部15としてのコイ
ルスプリング17が一体的に回転し、シールリング13
を先端側へ移動する。上述のごとくメインシャフト7を
回転すると、シールリング13を介してアイドルシャフ
ト19も従動回転し、コイルスプリング27の回転によ
って先端側へ移動される。
【0042】この際、メインシャフト7の駆動回転に対
してアイドルシャフト19が従動回転であることによ
り、シールリング13はメインシャフト7側が先行しア
イドルシャフト19が遅れる傾向にあり、一まとまりの
シールリングからシールリング13が解かれて1個毎に
分離されつつ先端側へ移動されることになる。
【0043】前記分離領域15Aにおいて1個毎に分離
されて先端側へ移動されたシールリング13は、分割領
域15Bの密着した状態のコイルスプリング17上に乗
りあげて整列される状態となり、さらに先端側へ移送さ
れる。
【0044】上記分割領域15Bの先端側へシールリン
グ13が移動されているときに、メインシャフト7の回
転により、分割領域15Bの端部に形成した突出部17
Pが下側から上部側へ移動するときに、先行するシール
リング13と後続するシールリング13との間に割り込
む態様となるので、分割領域15Bにおいてシールリン
グ13が互いに接触した状態で先端側へ移動される場合
であっても、シールリング13を1個毎に分割すること
ができる。
【0045】前記コイルスプリング17の突出部17P
によって分割されたシールリング13は再接触防止領域
15Cに至り、分割ローラ35によってメインシャフト
7に圧着されると共にコイルスプリング17の大きなピ
ッチでもって先端側へ移動される。すなわち、再接触防
止領域15Cにおいては大きな移動速度で先端側へ移動
され、後続するシールリング13と大きく離反されて再
接触が防止されるものである。
【0046】前記再接触防止領域15Cの先端部にシー
ルリング13が移動されると、シールリング13はメイ
ンシャフト7の先端部から離脱し、シールリング案内部
材29におけるシールリング案内部33に沿って案内さ
れ落下する。したがって、シールリング13の落下位置
は一定しており、シールリング13の位置決め精度が向
上する。よって、例えば次工程の組付用のロボットがシ
ールリング13を保持するとき、シールリング13の保
持を確実に行うことができるものである。
【0047】前記シールリング案内部33においてシー
ルリング13が傾斜してシールリング案内部33に引っ
掛かる傾向にあるときには、シールリング案内部33を
構成する案内片が内方向へ変形して前記引っ掛りを解消
するので、シールリング13の落下案内を確実に行うこ
とができるものである。
【0048】ところで、前記シールリング案内部33を
円筒形状に形成した場合には、シールリング案内部33
の外周面に摩擦抵抗が小さく滑り易い物質のコーティン
グを行うことによっても、シールリングの落下案内を確
実に行うことができるものである。
【0049】前述のごとくメインシャフト7の先端部か
ら外れてシールリング13が落下するとき、センサ45
によってシールリング13の落下が検出され、サーボモ
ータ11の回転が停止される。そして、制御装置(図示
省略)の制御の下にサーボモータ11が再び駆動され、
前述のごとき動作を繰り返すことにより、次工程へのシ
ールリング13の1個毎の供給が行われるものである。
【0050】以上のごとき説明より理解されるように、
分離領域15Aにおいて一束のまとまりのシールリング
から1個毎のシールリング13に分離されて分割領域1
5Bへ整列状に移送され、この分割領域15Bの端部に
備えた突出部17Pが先行するシールリング13と後続
するシールリング13との間に割り込む態様となって1
個毎に分割するものであるから、シールリング13の断
面形状が種々の場合であっても確実に分割することがで
きるものである。
【0051】そして、分割されたシールリング13は再
接触防止領域15Cにおいて後続するシールリング13
と大きく離反されるので、メインシャフト7の先端から
シールリング13を落下するとき、複数のシールリング
13を同時的に落下することを防止でき、次工程への1
個毎の供給を確実に行うことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシールリング分離装置の全体的構
成を概略的に示した正面説明図である。
【図2】図1におけるII−II線矢視の端面拡大説明
図である。
【図3】図1における主要部分の拡大説明図である。
【図4】従来技術の構成を示す概略的な構成説明図であ
る。
【符号の説明】
1 シールリング分離装置 7 メインシャフト 11 サーボモータ 13 シールリング 15 螺旋部 17,27 コイルスプリング 17P 突出部 19 アイドルシャフト 29 シールリング落下案内部材 35 分離ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 依田 和之 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一まとまりのシールリングをセットした
    メインシャフトとアイドルシャフトとを離反せしめて前
    記シールリングに張力を付与し、前記メインシャフトを
    回転することにより、当該メインシャフトに設けた螺旋
    部によって前記シールリングを上記メインシャフトの先
    端側へ移動するとき、シールリングのアイドルシャフト
    に接触した部分よりもメインシャフトに接触した部分が
    先行するように移動して一まとまりのシールリングから
    シールリングを1個毎分離する分離方法において、前記
    シールリングを前記メインシャフトの先端側へ移送する
    とき、前記螺旋部の1部に形成した突出部を先行するシ
    ールリングと後続するシールリングとの間に割り込ませ
    て先行するシールリングと後続するシールリングとを分
    離し、かつ上記分離後の先行するシールリングの移送速
    度を大きくすることを特徴とするシールリングの分離方
    法。
  2. 【請求項2】 一まとまりのシールリングをセットした
    メインシャフトとアイドルシャフトとを離反せしめて前
    記シールリングに張力を付与し、前記メインシャフトを
    回転することにより、当該メインシャフトに設けた螺旋
    部によって前記シールリングを上記メインシャフトの先
    端側へ移動するとき、シールリングのアイドルシャフト
    に接触した部分よりもメインシャフトに接触した部分が
    先行するように移動して一まとまりのシールリングから
    シールリングを1個毎分離する装置において、先行する
    シールリングと後続するシールリングとの間に割込み可
    能の突出部を前記螺旋部の1部に設け、かつ上記突出部
    付近を境としてメインシャフトの先端側の螺旋部のピッ
    チを大きく設けてなることを特徴とするシールリングの
    分離装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の発明において、アイド
    ルシャフトに螺旋部を設けてなることを特徴とするシー
    ルリングの分離装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載の発明において、
    メインシャフトに設けた螺旋部およびアイドルシャフト
    に設けた螺旋部はコイルにより構成してあることを特徴
    とするシールリングの分離装置。
  5. 【請求項5】 請求項2,3又は4に記載の発明におい
    て、アイドルシャフトの先端部に、分離されたシールリ
    ングの落下を案内するシールリング落下案内部材を垂直
    にかつアイドルシャフトに対して相対的に回転可能に設
    けてなることを特徴とするシールリングの分離装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114526905A (zh) * 2021-12-31 2022-05-24 浙江翔宇密封件有限公司 一种密封圈抗形变能力检测装置

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