JPH10296158A - 塗布方法、塗布装置およびダイボンディング方法 - Google Patents

塗布方法、塗布装置およびダイボンディング方法

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JPH10296158A
JPH10296158A JP10959097A JP10959097A JPH10296158A JP H10296158 A JPH10296158 A JP H10296158A JP 10959097 A JP10959097 A JP 10959097A JP 10959097 A JP10959097 A JP 10959097A JP H10296158 A JPH10296158 A JP H10296158A
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JP
Japan
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die bond
bond paste
substrate
discharge
lead frame
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JP10959097A
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Inventor
Shoji Yonekawa
昭治 米川
Kouji Kawada
浩示 川田
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Sharp Corp
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  • Lead Frames For Integrated Circuits (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイボンドペーストの所望の塗布量を確保し
て、半導体チップを所望の精度で搭載し、製品の信頼性
を向上できる塗布方法を提供する。 【解決手段】 ダイボンドペースト6を吐出するための
ノズル17をリードフレーム2に接近させながら、ノズ
ル17を加圧してノズル17からダイボンドペースト6
を吐出してリードフレーム2に付着させる。次に、リー
ドフレーム2からノズル17を引き離して、リードフレ
ーム2およびノズル17をつないだ状態を保持しながら
ダイボンドペースト6を引き伸ばす。次に、ノズル17
を減圧して、ノズル17からダイボンドペースト6を吸
引して切断する。次に、さらにノズル17をリードフレ
ーム2から引き離す。このように、ダイボンドペースト
6を塗布すれば、所望の塗布量および塗布形状を確保で
き、かつ切断までの時間を短縮することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体チップを実
装するためのダイボンドペーストをリードフレームに塗
布するときなどに用いる塗布方法、塗布装置およびダイ
ボンディング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複数の半導体チップがより高密度
に実装されるようになってきており、半導体チップは小
型化され、リードフレームはそのパターンが高密度化さ
れている。これに伴って、半導体チップをリードフレー
ムに実装するときに、微量のダイボンドペーストを塗布
する技術が必要である。また、塗布するダイボンドペー
スト材料の改良によって、短時間でペースト硬化が可能
となり、製造時間が短縮されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】半導体チップの実装の
高密度化に伴って、ダイボンドペーストを微量塗布する
ときには、塗布量を所望の値に合わせることが非常に困
難である。また、短時間で硬化するダイボンドペースト
には粘性の低いものがあり、糸引き、液だれなどが発生
することによって、塗布量にばらつきが生じやすいの
で、所望の塗布量とすることは難しい。このように所望
の塗布量を確保できない場合、たとえば塗布量が少ない
ときは、ダイボンドペーストによる接着強度が不足し、
歩留まりが低下するなど、装置の動作における信頼性が
不十分となってしまう。また、塗布量が多いときも、短
絡して導通すべきでない部分が導通するなど、動作の信
頼性に悪影響を与えることがある。
【0004】本発明の目的は、ダイボンドペーストの所
望の塗布量を確保して、半導体チップを所望の精度で搭
載し、製品の信頼性を向上できる塗布方法、塗布装置お
よびダイボンディング方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、粘性材料を吐
出するための吐出部を基板に接近させながら、吐出部を
加圧して吐出部から粘性材料を吐出して、吐出した粘性
材料を基板に付着させる工程と、次に、基板から吐出部
を引き離して、基板および吐出部をつないだ状態を保持
しながら粘性材料を引き伸ばす工程と、次に、吐出部を
減圧して吐出部から粘性材料を吸引して切断する工程
と、次に、さらに吐出部を基板から引き離す隔離工程と
を含むことを特徴とする塗布方法である。本発明に従え
ば、吐出部を基板からある程度引き離した後に、吸引に
よって粘性材料を切断する。これによって、吐出部を引
き離すだけで粘性材料を切断する場合に比べて、切断さ
れる限界まで粘性材料を引き伸ばす必要が無いので、切
断までに要する時間のばらつきや、伸びた粘性材料の切
断位置のばらつきなどが少くなって、塗布量のばらつき
も少なくなる。また、切断位置は基板に近くなり、切断
後に塗布形状が乱れることがなくなり、糸引きや液だれ
のない整った塗布形状を実現できる。このように、粘性
材料の所望の塗布量および塗布形状を確保できる。しか
も、吸引によって切断が早まり、切断までの時間を短縮
することができる。
【0006】また本発明は、前記基板、吐出部および粘
性材料は導電性を有し、基板および吐出部の電気的な導
通または遮断を検出しておき、導通から遮断への移行が
検出されたときに、前記隔離工程に移ることを特徴とす
る。本発明に従えば、粘性材料は基板および吐出部とと
もに導電性であるので、基板に付着した状態において、
基板と吐出部との間に介在して両者の電気的な導通を保
持する。また、吸引によって粘性材料が切断されると、
基板と吐出部とは電気的に遮断される。このような基板
と吐出部との間の電気的導通または遮断を検出してお
き、導通から遮断への移行を検知したときにタイミング
を合わせて隔離工程に移るので、誤って切断前に吐出部
が基板から離れることがなくなり、さらに確実に所望の
塗布量および塗布形状を確保できる。また、上記の導通
/遮断の検出によって、粘性材料の切断の瞬間を正確に
把握でき、切断の直後に吐出部を基板から引き離すこと
ができ、余分な時間を削減して粘性材料を能率的に塗布
することができる。
【0007】また本発明は、導電性の基板上に導電性の
粘性材料を吐出するための導電性の吐出部と、吐出部お
よび基板をつなぐ粘性材料の連絡または切断を電気的に
検出する導通センサと、吐出部および基板の距離を制御
する距離制御手段とを備えることを特徴とする塗布装置
である。本発明に従えば、粘性材料は基板および吐出部
とともに導電性であるので、導通センサは粘性材料が基
板および吐出部をつないで連絡しているか、または切断
されているかを電気的に検出でき、切断の瞬間を正確に
把握できる。粘性材料の切断を正確に検知できれば、距
離制御手段は切断のタイミングに合わせて基板および吐
出部を引き離すことができる。このように、導通センサ
を用いてタイミングよく基板および吐出部を引き離せ
ば、粘性材料の切断は確実に吸引によってのみ実行され
るので、確実に所望の塗布量および塗布形状を確保で
き、かつ塗布時間を短縮できる。
【0008】また本発明は、ダイボンドペーストを吐出
するための吐出部をリードフレームに接近させながら、
吐出部を加圧して吐出部からダイボンドペーストを吐出
して、吐出したダイボンドペーストをリードフレームに
付着させる工程と、次に、リードフレームから吐出部を
引き離して、リードフレームおよび吐出部をつないだ状
態を保持しながらダイボンドペーストを引き伸ばす工程
と、次に、吐出部を減圧して吐出部からダイボンドペー
ストを吸引して切断する工程と、次に、さらに吐出部を
リードフレームから引き離す工程と、次に、リードフレ
ーム上にダイボンドペーストを介して半導体チップを搭
載して、ダイボンドペーストを硬化する工程とを含むこ
とを特徴とするダイボンディング方法である。本発明に
従えば、リードフレームおよび半導体チップの間に介在
するダイボンドペーストは粘性材料の一種であり、所望
の塗布量および塗布形状で塗布されるので、半導体チッ
プはリードフレーム上に精度よく実装され、動作の信頼
性を向上することができる。しかも、吸引によって製造
時間を大幅に短縮することができる。とくに、大量の半
導体チップを実装して半導体装置を製造する場合に、実
装密度を向上することができ、かつ製造時間をさらに大
幅に短縮でき、格段に能率的となる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1(a)は本発明の一実施形態
である塗布方法に用いるフレーム1を示す平面図であ
り、図1(b)はその側面図であり、図1(c)はその
要部拡大図である。フレーム1は、半導体チップを実装
するための土台であり、2個ずつで1セットのリードフ
レーム2,3を備える。リードフレーム2,3は、金属
などの電気伝導体から成る。リードフレーム2はその先
端に、ダイボンドによって半導体チップを搭載するため
の半導体チップ搭載部4を有する。リードフレーム3は
その先端に、半導体チップとの間をワイヤボンドによっ
て接続するための半導体チップ接続部5を有する。
【0010】図2は図1のフレーム1への半導体チップ
の実装を段階的に示す平面図であり、図3はその側面図
である。図2(a),図3(a)は、リードフレーム
2,3を示す。まず図2(b),図3(b)において、
図2(a),図3(a)の半導体チップ搭載部4に後述
する塗布装置10を用いてダイボンドペースト6を塗布
する。ダイボンドペースト6は、たとえば「住友金属鉱
山株式会社製」T3040Sであり、フレーム1全体で
の平均の塗布量は、0.0070mg〜0.0120m
g/1ショットである。次に図2(c),図3(c)に
おいて、ダイボンドペースト6に半導体チップ7を搭載
して接着する。次に図2(d),図3(d)において、
図示しない硬化炉によってダイボンドペースト6を硬化
する。次に図2(e),図3(e)において、半導体チ
ップ7と半導体チップ接続部5とを金のワイヤボンド8
によって接続する。
【0011】なお、半導体チップ搭載部4および半導体
チップ接続部5は、それぞれリードフレーム2,3の先
端の仮想的な領域でもよいし、搭載または接続が容易な
ように成型された部分であってもよいし、別の金属で形
成したものでもよい。
【0012】図4は、図2(b),図3(b)でダイボ
ンドペースト6を塗布する塗布装置10を示す図であ
る。塗布装置10は、シリンジ11、Z軸可動部12、
Z軸モータ13、コントローラ14、ディスペンサ1
5、および導通センサ16を備える。シリンジ11は、
ダイボンドペースト6を一時溜めておく容器であり、そ
の先端にノズル17を有する。Z軸可動部12は、シリ
ンジ11を支持する部材であり、上下方向すなわちZ軸
方向に可動である。Z軸モータ13は、Z軸可動部12
をZ軸方向に駆動するモータである。ディスペンサ15
は、シリンジ11にパイプで接続され、空気を注入して
シリンジ11内の圧力を上昇させたり、逆に空気を排出
してシリンジ11内の圧力を下降させたりする。また、
ディスペンサ15はタイマを内蔵しており、所定圧力の
持続時間を制御することができる。コントローラ14
は、後述するような所定のタイミングチャートに従っ
て、Z軸モータ13およびディスペンサ15を制御す
る。導通センサ16は、フレーム1およびノズル17に
接続され、両者がダイボンドペースト6を介して電気的
に導通しているか、または遮断しているかを検出する。
【0013】図5は、Z軸可動部12の動作を示す図で
ある。図5(a)に示すように、Z軸可動部12は、ま
ず原点位置で待機する。コントローラ14は所定のタイ
ミングチャートに従って、Z軸モータ13を駆動してZ
軸可動部12を原点位置から所定位置まで所定速度で移
動させる。Z軸可動部12はフレーム1上の空間を自由
に上下し、図5(b)に示すように、ノズル17がフレ
ーム1に接触する寸前の下端位置まで降下できる。
【0014】図5に示したように移動できるノズル17
が所定の位置に来たときに、コントローラ14はディス
ペンサ15を駆動して、ノズル17の圧力を制御する。
ノズル17を所定時間、所定圧力に加圧すると、ノズル
17から所定量のダイボンドペースト6が吐出される。
また、一度ダイボンドペースト6を吐出したノズル17
を所定時間、所定圧力に減圧すると、ノズル17から所
定量のダイボンドペースト6が吸引される。このときの
加圧時間または減圧時間は、ディスペンサ15に内蔵の
タイマによって制御される。
【0015】図6は、導通センサ16の動作を示す図で
ある。図6(a)に示すように、ダイボンドペースト6
がノズル17およびリードフレーム2をつないでいると
き、これらには電流が流れる。また、図6(b)に示す
ように、ダイボンドペースト6がノズル17およびリー
ドフレーム2を繋いでいないとき、これらには電流が流
れない。導通センサ16は、この電流の有無を検出する
ことによって、ダイボンドペースト6がノズル17およ
びリードフレーム2を連絡しているかどうかを検知す
る。
【0016】図7〜図9は比較例としてそれぞれ塗布方
法A〜Cを段階的に示すタイミングチャートであり、図
10は本発明の塗布方法Xを段階的に示すタイミングチ
ャートである。
【0017】図7に示す塗布方法Aでは、まず原点位置
Y0に待機したノズル17は、速度V1で下降する。ノ
ズル17が点Y1の高さにくると、ノズル17は時間T
1の間圧力P0から圧力P1に加圧され、ダイボンドペ
ースト6が吐出される。時間T1は、ディスペンサ15
に内蔵されたタイマによって制御される。点Y2の高さ
にくると、ノズル17は速度V2まで減速し、点Y3の
高さにくると、ノズル17は所定の時間停止する。この
間に、吐出されたダイボンドペースト6は、リードフレ
ーム2に付着する。付着後、ノズル17は速度V3で上
昇を開始する。上昇中の点Y4の高さでは、その上昇速
度V3、ダイボンドペースト6の粘性によって、ノズル
17先端部からリードフレーム2までダイボンドペース
ト6が引き伸ばされる。さらにノズル17が上昇した点
Y5でダイボンドペースト6は切断され、ノズル17は
点Y6を通過して原点位置Y0に戻る。塗布方法Aで
は、ダイボンドペースト6が引き伸ばされる限界まで引
き伸ばされてから切断されるので、塗布量が安定せず、
塗布形状も乱れる。
【0018】図8に示す塗布方法Bでは、塗布方法Aの
タイミングチャートにおいて、点Y3で停止している間
にノズル17を時間T2の間圧力P0から圧力P2まで
減圧して、ノズル17先端部のダイボンドペースト6を
吸引する。時間T2は、時間T1と同様にディスペンサ
15に内蔵されたタイマによって制御される。塗布方法
Bでは、リードフレーム2に付着したダイボンドペース
ト6まで吸引してしまうことがあり、その場合、塗布量
が少なくなってしまう。また、吸引しても結局は限界ま
で引き伸ばされてから切断されるので、塗布方法Aとほ
とんど変わらず、塗布量が安定せず、塗布形状も乱れ
る。
【0019】図9に示す塗布方法Cでは、塗布方法Aの
点Y3で停止するまで同様な工程を行った後、ノズル1
7は速度V3に比べてゆっくりした速度V4で上昇す
る。速度V4の上昇によってダイボンドペースト6は引
き伸ばされ、その状態のままノズル17は点Y7まで上
昇して所定の時間停止する。この間に、ダイボンドペー
スト6が自然に切断される。所定の時間が経過した後、
ノズル17を原点位置Y0まで速度V3で上昇させる。
塗布方法Cでは、ノズル17はダイボンドペースト6が
切断されるまで、点Y7で待機するので、所望の塗布量
および塗布形状を確保できる。しかし、点Y7で自然に
ダイボンドペースト6が切断されるまで待機するので、
塗布に時間がかかってしまう。
【0020】図10に示す塗布方法Xでは、塗布方法C
と同様のタイミングチャートにおいて、点Y7で停止し
ている間にノズル17を時間T2の間圧力P0から圧力
P2まで減圧して、ノズル17先端部のダイボンドペー
スト6を吸引する。吸引によって、ダイボンドペースト
6が切断される。塗布方法Xでは、吸引によって、ダイ
ボンドペースト6が切断されるので、所望の塗布量およ
び塗布形状を確保でき、しかも、塗布時間が短縮され
る。
【0021】なお、塗布方法Xでは図10のタイミング
チャートの点Y7において、予め定められた停止時間だ
け停止するが、その停止時間に従わずに、図4の導通セ
ンサ16を用いて停止時間を決定してもよい。すなわ
ち、導通センサ16によってダイボンドペースト6の切
断を検出し、コントローラ14は切断のタイミングに合
わせて、ノズル17を速度V3で上昇させる。このよう
に、導通センサ16を用いれば、ダイボンドペースト6
の切断の直後に速度V3でノズル17を上昇させること
ができる。
【0022】また、ダイボンドペースト6の吐出を始め
る点Y1は、原点位置Y0および下端位置としての点Y
3の間のどの位置でもよい。点Y3に到達するまでに吐
出が終わっていれば、点Y3での停止時間に吐出のため
の時間を使う必要がなく、塗布時間を短縮できる。ま
た、点Y1よりも低く点Y3よりも高い位置である点Y
2で減速することによって、ノズル17が下降する工程
を速度V1,V2の2段階にすれば、比較的速い速度V
1によって塗布時間を短縮でき、かつダイボンドペース
ト6がリードフレーム2に付着する直前には比較的遅い
速度V2とすることで、吐出したダイボンドペースト6
の形状を乱すことがない。同様に、ノズル17をリード
フレーム2から引き離すときも、点Y3および点Y0と
の間の点Y7で停止するときを境に、上昇速度を変え
る。すなわち、停止の前には比較的遅い速度V4でノズ
ル17を上昇させることで、付着したダイボンドペース
ト6の形状を乱すことがなく、停止の後には比較的速い
速度V3でノズル17を上昇させることで、塗布時間を
短縮できる。
【0023】図11は、ダイボンドペースト6の塗布形
状の例を示す図である。塗布方法Bにおいてダイボンド
ペースト6を吸引しすぎると、図11(a)に示すよう
に、ダイボンドペースト6が少なくなってしまう。この
場合、半導体チップ7とリードフレーム2との接着強度
が小さく、半導体チップ7がリードフレーム2から剥が
れて動作不良を起こすことがある。図11(b)に示す
ように、ダイボンドペースト6が多すぎても、半導体チ
ップ7の表面にまでダイボンドペースト6がはい上が
り、半導体チップ7が短絡してしまうことがある。塗布
方法A,Bではダイボンドペースト6を限界まで引き伸
ばして切断するので、図11(c),図11(d)に示
すように、多すぎるダイボンドペースト6が糸引きの状
態となって、半導体チップ搭載部4からはみ出て、半導
体チップ接続部5に接触し、短絡してしまうことがあ
る。塗布方法Xによれば、図11(e)に示すように、
適量のダイボンドペースト6を適当な形状に塗布でき
る。すなわち、塗布量が図11(a)のように少なすぎ
ず、図11(b)のように多すぎず、また図11
(c),図11(d)のように塗布形状が乱れることも
ない。
【0024】上述のように塗布方法Xでは、所望の塗布
量および塗布形状を確保でき、しかも、塗布時間が短縮
される。また、導通センサ16を使用すると、ダイボン
ドペースト6の切断を検知できるので、切断を確実に実
行できるとともに、切断が終了すれば直ちに次の工程を
開始できるので、塗布時間が短縮される。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、所望の塗
布量および塗布形状で粘性材料を塗布することができ
る。しかも、吸引によって切断が早まり、切断までの時
間を短縮することができる。
【0026】また本発明によれば、基板と吐出部との間
が電気的な導通から遮断へ移行するタイミングに合わせ
て、吐出部を基板から高速で引き離すことができ、余分
な時間を削減して粘性材料を能率的に塗布することがで
きる。
【0027】また本発明によれば、導通センサによって
粘性材料が切断される瞬間を正確に把握することがで
き、基板と吐出部との距離を制御するので、装置の誤動
作などが解消され、さらに確実に所望の塗布量および塗
布形状を確保できる。
【0028】また本発明によれば、半導体チップはリー
ドフレーム上に精度よく実装され、動作の信頼性を向上
することができる。しかも、吸引によって製造時間を大
幅に短縮することができる。とくに、大量の半導体チッ
プを実装して半導体装置を製造する場合に、製造時間を
さらに大幅に短縮でき、格段に能率的となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である塗布方法に用いるフ
レーム1を示す図である。
【図2】図1のフレーム1への半導体チップの実装を段
階的に示す平面図である。
【図3】図1のフレーム1への半導体チップの実装を段
階的に示す側面図である。
【図4】図2(b),図3(b)のダイボンドペースト
6を塗布するための塗布装置10を示す図である。
【図5】図4のZ軸可動部12の動作を示す図である。
【図6】図4の導通センサ16の動作を示す図である。
【図7】比較例として塗布方法Aを段階的に示すタイミ
ングチャートである。
【図8】比較例として塗布方法Bを段階的に示すタイミ
ングチャートである。
【図9】比較例として塗布方法Cを段階的に示すタイミ
ングチャートである。
【図10】本発明の塗布方法Xを段階的に示すタイミン
グチャートである。
【図11】ダイボンドペースト6の塗布形状を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 フレーム 2,3 リードフレーム 6 ダイボンドペースト 10 塗布装置 11 シリンジ 12 Z軸可動部 15 ディスペンサ 16 導通センサ 17 ノズル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘性材料を吐出するための吐出部を基板
    に接近させながら、吐出部を加圧して吐出部から粘性材
    料を吐出して、吐出した粘性材料を基板に付着させる工
    程と、 次に、基板から吐出部を引き離して、基板および吐出部
    をつないだ状態を保持しながら粘性材料を引き伸ばす工
    程と、 次に、吐出部を減圧して吐出部から粘性材料を吸引して
    切断する工程と、 次に、さらに吐出部を基板から引き離す隔離工程とを含
    むことを特徴とする塗布方法。
  2. 【請求項2】 前記基板、吐出部および粘性材料は導電
    性を有し、 基板および吐出部の電気的な導通または遮断を検出して
    おき、導通から遮断への移行が検出されたときに、前記
    隔離工程に移ることを特徴とする請求項1記載の塗布方
    法。
  3. 【請求項3】 導電性の基板上に導電性の粘性材料を吐
    出するための導電性の吐出部と、 吐出部および基板をつなぐ粘性材料の連絡または切断を
    電気的に検出する導通センサと、 吐出部および基板の距離を制御する距離制御手段とを備
    えることを特徴とする塗布装置。
  4. 【請求項4】 ダイボンドペーストを吐出するための吐
    出部をリードフレームに接近させながら、吐出部を加圧
    して吐出部からダイボンドペーストを吐出して、吐出し
    たダイボンドペーストをリードフレームに付着させる工
    程と、 次に、リードフレームから吐出部を引き離して、リード
    フレームおよび吐出部をつないだ状態を保持しながらダ
    イボンドペーストを引き伸ばす工程と、 次に、吐出部を減圧して吐出部からダイボンドペースト
    を吸引して切断する工程と、 次に、さらに吐出部をリードフレームから引き離す工程
    と、 次に、リードフレーム上にダイボンドペーストを介して
    半導体チップを搭載して、ダイボンドペーストを硬化す
    る工程とを含むことを特徴とするダイボンディング方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008034443A (ja) * 2006-07-26 2008-02-14 Sharp Corp 樹脂塗布方法および光半導体装置
JP2012045599A (ja) * 2010-08-27 2012-03-08 Hitachi High-Tech Instruments Co Ltd 半田塗布方法及び半田塗布装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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