JPH10296116A - 電気破砕装置及びその方法 - Google Patents

電気破砕装置及びその方法

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JPH10296116A
JPH10296116A JP12501497A JP12501497A JPH10296116A JP H10296116 A JPH10296116 A JP H10296116A JP 12501497 A JP12501497 A JP 12501497A JP 12501497 A JP12501497 A JP 12501497A JP H10296116 A JPH10296116 A JP H10296116A
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JP
Japan
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crushed
crushing
arm
electrode
holding
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Application number
JP12501497A
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English (en)
Inventor
Takao Ino
崇雄 伊能
Tadayuki Hanamoto
忠幸 花本
Norio Takahashi
典夫 高橋
Yutaka Kato
豊 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F3/00Dredgers; Soil-shifting machines
    • E02F3/04Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven
    • E02F3/96Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven with arrangements for alternate or simultaneous use of different digging elements
    • E02F3/965Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven with arrangements for alternate or simultaneous use of different digging elements of metal-cutting or concrete-crushing implements

Abstract

(57)【要約】 【課題】 広範囲にわたる転石割り作業や、狭い作業現
場での転石割り及びビル解体作業を能率良く行うことが
できる電気破砕装置及びその方法を提供する。 【解決手段】 破砕対象物に当接させる電極を備え、こ
の電極間に高電圧を印加して放電させ、破砕対象物を破
砕する電気破砕装置において、少なくとも2つの先端部
にそれぞれ前記電極10,25,35,48が取着され
た複数の挾持体3,4,21,22,33,37,4
3,45からなり、この複数の挾持体3,4,21,2
2,33,37,43,45により破砕対象物を挟み込
む挟持手段と、この挾持手段が先端部に取着され、この
挟持手段を移動させる移動手段とを備えている。この移
動手段は、移動式クレーン26,70であってもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高電圧エネルギー
を使用して転石やコンクリート塊等を破砕する電気破砕
装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、土工作業時等に現れる岩石や転石
等を破壊する場合には、ブレーカを用いるのが一般的で
ある。一方、ブレーカで転石等を破壊する場合には反力
が生じるため、ブレーカ装置自体、あるいはこのブレー
カを支持する架台等はその反力に耐え得るだけの剛性と
強度が必要となる。そのため、一般に、ブレーカを機械
に装着してこの機械操作により転石割り等を行う場合に
は、例えば油圧ショベルの作業機等、高い剛性と強度を
有する部材にこのブレーカが装着されることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように油圧ショベルの作業機アームの先端部に取り付け
たブレーカ等による破砕作業においては、作業車両本体
を一箇所に停止させ、かつ、作業機アームを旋回、揺動
等により移動させながら破砕できる作業領域が、この作
業機アームの長さに制約を受けている。この結果、広い
作業現場に転石等が広範囲に存在している場合には、作
業機アームの届く領域でのブレーカ作業が完了した後、
次の作業領域へ車両本体を走行させてから次のブレーカ
作業を行うようにしている。そして、全作業領域にわた
って、このようなブレーカ作業及び車両移動を繰り返し
て行わなければならない。したがって、作業能率が上が
らず、転石割り作業のコストアップにつながっている。
【0004】また、作業機アームでの作業領域を広くす
るためには、例えばこの作業機アームの長さを長くする
必要がある。しかしながら、アーム長を長くする場合に
は、車体の重量バランスの安定性を考慮して、アームの
重量を軽くするために例えばアーム断面を細くしなけれ
ばならならない。ところが、アーム断面を細くすること
により、作業機アームの剛性及び強度が低下するので、
作業機の耐久性が低下すると言う問題が生ずる。また、
市街地でのビル解体現場では、油圧ショベル等の車両本
体が進入できないような狭い作業領域や、作業機アーム
が届かないような高所において、ブレーカ作業を行わな
ければならない場合がある。このために、このような作
業環境においても転石割り作業やビル解体ができる破砕
装置の開発が要望されている。
【0005】本発明は上記の問題点に着目してなされた
もので、広範囲にわたる転石割り作業や、狭い作業現場
での転石割り及びビル解体作業を能率良く行うことがで
きる電気破砕装置及びその方法を提供することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用および効果】上記の
目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、破砕
対象物に当接させる電極を備え、この電極間に高電圧を
印加して放電させ、破砕対象物を破砕する電気破砕装置
において、少なくとも2つの先端部にそれぞれ前記電極
10,25,35,48が取着された複数の挾持体3,
4,21,22,33,37,43,45からなり、こ
の複数の挾持体3,4,21,22,33,37,4
3,45により破砕対象物を挟み込む挟持手段と、この
挾持手段が先端部に取着され、この挟持手段を移動させ
る移動手段とを備えた構成としている。
【0007】請求項1に記載の発明によると、移動手段
の先端部には複数の挟持体よりなる挟持手段が取着され
ており、この挟持手段で破砕対象物を挟む。この複数の
挟持体の内少なくとも2つの先端部には電極が取着され
ていて、この電極間に高電圧を印加することにより破砕
対象物を電気破砕する。この結果、破砕時の反力が発生
しないので、この挟持手段が取着され、かつ、この挟持
手段を移動させる移動手段の支持部材自体の剛性は小さ
くてもよい。したがって、この挟持手段を例えばクレー
ン等のワイヤで吊り下げて移動させることができるの
で、非常に狭い作業現場での転石割りや、ビル解体など
の高所での破砕作業を能率良く行うことが可能となる。
また、クレーン等により上記作業機の移動可能範囲を大
きくできるので、広範囲にわたる転石割り作業時でも、
この作業機を移動させる移動手段自体の作業中の走行頻
度が少なくなり、よって能率的な作業が可能となる。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
電気破砕装置において、前記移動手段は、ワイヤロープ
の先端部に前記挟持手段が取着される移動式クレーン2
6,70としている。請求項2に記載の発明によると、
前記電気破砕装置による破砕時に反力が生じないので、
前記挟持手段をクレーンのワイヤロープで吊り下げるこ
とが可能となる。これにより、狭い作業現場あるいは高
所での破砕作業が可能となる。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1記載の
電気破砕装置において、前記挟持手段は、破砕対象物に
電極35b、48bを挿入する穴を明ける穿孔装置50
が付設された構成としている。請求項3に記載の発明に
よると、破砕対象物に穴を明け、この穴に電極を挿入し
て他方の電極との距離を小さくし、これにより破砕対象
物中での放電の確率が高められる。これよって、作業能
率を向上できる。このとき、上記穴を明ける穿孔装置を
挟持体の先端部に設けたことにより、穿孔及び電気破砕
の一連の作業を一台の作業機で行うことができ、作業性
が向上する。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1記載の
電気破砕装置において、前記挟持手段は、棒状で、か
つ、この棒状の長手方向に移動可能な電極35b、48
bを備えた構成としている。請求項4に記載の発明によ
ると、破砕対象物に明けた穴に一方の電極の棒状電極を
挿入することにより、他方の電極との距離を小さくする
ことができる。したがって、破砕対象物中での放電の確
率を高めることができるので、作業能率が向上する。
【0011】請求項5に記載の発明は、破砕対象物に当
接させた電極間に高電圧を印加して放電させ、破砕対象
物を破砕する電気破砕方法において、破砕対象物を複数
の挾持体で挟み込み、この複数の挾持体の内少なくとも
2つの挾持体の先端部に設けられた電極の間に高電圧を
印加して放電させることにより破砕対象物を破砕する方
法としている。
【0012】請求項5に記載の発明によると、作業機の
先端部に取着された複数の挟持体により破砕対象物を挟
み、この複数の挟持体の内少なくとも2つの挟持体の先
端部に設けた電極間に高電圧を印加することにより破砕
対象物を電気破砕する。この結果、破砕時の反力が発生
しないので、この挟持手段を支持する作業機自体の剛性
は小さくてもよい。したがって、この挟持手段を例えば
クレーン等のワイヤで吊り下げて移動させることができ
るので、非常に狭い作業現場での転石割りや、ビル解体
などの高所での破砕作業を能率良く行うことが可能とな
る。また、上記同様に、作業機の移動可能範囲を大きく
できるので、広範囲にわたる転石割り作業時でも、この
作業機を移動させる移動手段自体の作業中の走行頻度が
少なくなり、よって能率的な作業が可能となる。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項5記載の
電気破砕方法において、前記複数の挟持体で挟んだ破砕
対象物に所定深さの穴を明け、この穴に前記複数の挟持
体の内1つの先端部の前記電極を挿入し、この電極と他
の挟持体の前記電極との間に高電圧を印加して放電させ
ることにより破砕対象物を破砕する方法としている。請
求項6に記載の発明によると、複数の挟持体の先端部に
備えた少なくとも2つの電極の内、一方の電極を破砕対
象物の穴に挿入し、他方の電極との間の距離を小さくす
ることができる。これによって、破砕対象物中での放電
の確率が高められる。したがって、破砕作業の能率を向
上できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る電気破砕装
置及びその方法について図面を参照しながら詳述する。
本発明に係わる電気破砕装置は、高電圧が印加される電
極を先端部に有する複数の挟持体により破砕対象物を挟
んで電気破砕する挟持手段と、この挟持手段が先端部に
取着された作業機を所定位置に移動可能な移動手段とを
備えている。そして、この移動手段としては、例えば、
移動式クレーンや油圧式掘削機等によって構成されても
よい。
【0015】図1は、第1実施形態に係わる電気破砕装
置の挟持手段1を示す正面図である。以下に、図1に基
づいて本実施形態における挟持手段1を詳細に説明す
る。本実施形態においては、挟持手段1は一対の挾持体
である第1アーム3と第2アーム4とからなっており、
この第1アーム3と第2アーム4の各基端部は基体2の
先端部左右に対向して反対方向に揺動自在にピン5によ
り取着されている。また、この基体2の左右いずれか一
側の略中央部と第1アーム3の略中央部、及び基体2の
他側の略中央部と第2アーム4の中央部はそれぞれ油圧
シリンダ6,6により連結されており、この各油圧シリ
ンダ6,6を伸縮することによって挟持体(第1アーム
3と第2アーム4)の先端部の間は開閉するようになっ
ている。そして、この挟持体(第1アーム3と第2アー
ム4)の先端部を閉じることによって、両者の間に被破
砕物である岩石G等を挟み込むようになっている。
【0016】第1アーム3の先端部には一対の電極10
の内の正極10aがボルト7等により締着されており、
また第2アーム4の先端部には負極10bがボルト8等
により締着されている。この正極10a及び負極10b
は、例えばタングステン等の電極用の金属からなってい
る。そして、正極10aは配線11により高圧電源の高
圧出力端子に接続され、一方、負極10bは配線12に
より高圧電源のグランド端子(通常は、アース接地され
ている)に接続されている。
【0017】また、図2は、図1のA−A断面図を表
す。図2に示すように、第1アーム3及び第2アーム4
は、鉄などの金属のような高強度部材3a,4aの表面
を絶縁体3b,4b(例えば、アラミドやガラス繊維等
で強化された強化プラスチックや、ポリエチレンプラス
チックなど)によって被覆した構成となっている。そし
て、前記正極10aはこの絶縁体3bに、及び負極10
bはこの絶縁体4bに前記ボルト7、8等により取着さ
れるようになっている。
【0018】岩石Gを図1に示したように第1アーム3
の先端の正極10aと第2アーム4の先端の負極10b
との間で挾持し、この状態で前記高圧電源から正極10
aと負極10bとの間に高電圧パルスを印加して岩中に
放電を発生させ、これによって岩石Gを破砕する。な
お、岩石Gの大きさが例えば約1mの場合は、これを破
砕するために1000KV程度の高電圧パルスを印加す
る。この結果、挾持手段1に必要な挟持力は岩石Gを挟
むだけでよく、挟持手段1の強度が低くてよいので挟持
手段1の重量を軽くすることができる。また、破砕時の
反力が無いので、この挟持手段1が装着される作業機の
剛性は小さくてよく、例えばワイヤの先端部にこの挟持
手段1の基体2を吊り下げて使用することも可能とな
る。
【0019】次に、図3に基づいて第1実施形態におけ
る電気破砕方法について説明する。図3は本実施形態の
電気破砕装置による破砕方法のフローチャートを示す。 (1)ステップ101で作業機を操作して挟持手段1
(以下、エンドエフェクタと呼ぶ)を破砕目標とする岩
石の所に移動する。 (2)つぎに、ステップ102でエンドエフェクタ1の
油圧シリンダ6を操作して正極10と負極11との間に
目標とする岩石を挟み込む。 (3)つぎに、ステップ103でエンドエフェクタ1の
電極間に高電圧パルスを印加し、岩石を破砕する。 (4)つぎに、ステップ104でオペレータは目視で岩
石が破砕されたか否かを判定し、NOの場合にはステッ
プ103に戻って再び電圧を印加する。 (5)ステップ104でYESの場合には本岩石に対す
る破砕作業を終了する。なお、次の岩石の破砕を行う場
合には、ステップ101から繰り返す。
【0020】次に、図4は第2実施形態を表す電気破砕
装置の挟持手段20の正面図を示す。同図において、挟
持体は第1アーム21と第2アーム22とからなり、第
1アーム21の中央部近傍と第2アーム22の中央部近
傍とはピン23により揺動可能に連結されている。第1
アーム21及び第2アーム22の各基端部は一対のワイ
ヤ24、24がそれぞれ接続されており、図示しない作
業機等により吊り下げるようになっている。そして、第
1アーム21及び第2アーム22の各先端部には電極2
5をなす一対の正極25a及び負極25bがそれぞれ取
着され、この正極25a及び負極25bにはそれぞれ、
図示しない高圧電源の高圧出力端子及びグランド端子
(アース接地)が接続されている。なお、第1実施形態
と同様に、第1アーム21と正極25aとの間、及び、
第2アーム22と負極25bとの間には図示しない絶縁
体を介在させるようにしている。
【0021】図示したように矢印方向の力Fをワイヤ2
4、24に加えると、正極25aと負極25bの間は閉
じ、よって岩石Gが挾み込まれる。このとき、第1アー
ム21と第2アーム22の先端部の重量、及び岩石Gの
重量自体が、岩石Gを挟み込む力となる。したがって、
第1アーム21及び第2アーム22を開閉するためのア
クチュエータが不要となり、重量が軽くなる。この結
果、図5に示すように、移動手段としての移動式クレー
ン26のブーム27の先端部から懸装されたワイヤロー
プ28の先端部にこの挟持手段20を吊り下げて使用す
ることができるので、狭い現場や高所での転石割りやビ
ル解体等の破砕作業も可能となる。
【0022】次に、図6に示すフローチャートに基づい
て本実施形態の電気破砕方法を説明する。 (1)ステップ111で作業機を操作してエンドエフェ
クタ20を破砕目標とする岩石の所に移動する。 (2)つぎに、ステップ112で、作業機を操作してエ
ンドエフェクタ20を短い距離だけ吊り上げ、エンドエ
フェクタ20の正極25aと負極25bとの間に目標と
する岩石を軽く挟む。このとき、エンドエフェクタ20
は挾持力を発生していない。 (3)つぎに、ステップ113で、作業機を操作してエ
ンドエフェクタ20をさらに上方に吊り上げる。これに
より第1アーム21及び第2アーム22はさらに閉じ、
正極25aと負極25bとの間に強く岩石を挟み込む。 (4)つぎに、ステップ114で、エンドエフェクタ2
0の正極25aと負極25b間に高電圧パルスを印加
し、岩石を破砕する。 (5)つぎに、ステップ115でオペレータは目視で岩
石が破砕されたか否かを判定し、NOの場合にはステッ
プ114に戻って再び電圧を印加する。 (6)ステップ115でYESの場合には本岩石に対す
る破砕作業を終了する。なお、次の岩石の破砕を行う場
合には、ステップ111から繰り返す。
【0023】図7は、第3実施形態に係わる電気破砕装
置の挟持手段30を示す正面図である。同図において、
挟持手段30の挟持体は第1アーム33と第2アーム3
7とからなっている。基体31の先端部にはピン32に
より第1アーム33が揺動自在に取着されており、また
基体31とこの第1アーム33とは油圧シリンダ34に
より連結されている。そして、この油圧シリンダ34を
伸縮することにより、第1アーム33はピン32を中心
にして揺動するようになっている。さらに、第1アーム
33の先端部には電極35の正極35aが取着されてお
り、この正極35aは配線36により高圧電源(図示せ
ず)の高圧出力端子に接続されている。また、基体31
の前記先端部から所定距離手前で下方に突出した第2ア
ーム37の下端部には、負極の棒状電極35bが長手方
向に摺動自在に挿入されている。この棒状電極35bの
基端側は、配線38により前記高圧電源(図示せず)の
グランド端子(通常、アース接地)に接続されている。
【0024】そして、電気破砕時には、岩石Gに予めド
リル等により明けられた穴39内に棒状電極35bの先
端部を挿入し、正極35aと棒状電極(負極)35bと
の間に放電させる。このとき、穴39を介して両電極間
の間隔Lを短くしているので、岩石Gの中での放電の確
率が高くなり、効率良い破砕作業が可能となる。
【0025】次に、図8のフローチャートに基づいて本
実施形態における電気破砕方法を説明する。 (1)ステップ121で作業機を操作してエンドエフェ
クタ30を破砕目標とする岩石の所に移動する。 (2)つぎに、ステップ122で、油圧シリンダ34に
より第1アーム33を揺動させ、第1アーム33の正極
35aと第2アーム37の下端部との間で、目標とする
岩石Gを挾持する。 (3)つぎに、ステップ123で、ドリル等で予め岩石
Gに穿設された穴に棒状電極(負極)35bを挿入し、
正極35aと負極35bとの間隔を近づける。 (4)つぎに、ステップ124で、エンドエフェクタ3
0の正極35aと負極35bとの間に高電圧パルスを印
加し、岩石を破砕する。 (5)つぎに、ステップ125でオペレータは目視で岩
石が破砕されたか否かを判定し、NOの場合にはステッ
プ124に戻って再び電圧を印加する。 (6)ステップ125でYESの場合には本岩石に対す
る破砕作業を終了する。なお、次の岩石の破砕を行う場
合には、ステップ121から繰り返す。
【0026】つぎに、図9に基づいて第4実施形態を説
明する。図9は、本実施形態の電気破砕装置の挟持手段
40を表す正面一部断面図である。同図において、挟持
手段40の挟持体は第1アーム43と第2アーム45と
からなり、第1アーム43は基体41の左右いずれか一
側の下端部にピン42により揺動自在に取着されてお
り、また、第2アーム45は基体41の他側の下端部に
ピン44により揺動自在に取着されている。基体41の
前記ピン42の側の上部と第1アーム43の中間部との
間、及び、基体41の前記ピン44の側の上部と第2ア
ーム45の中間部との間はそれぞれ油圧シリンダ46,
46により連結されており、この各油圧シリンダ46の
伸縮によって第1アーム43及び第2アーム45はそれ
ぞれピン42及びピン44を中心として揺動するように
なっている。また、この油圧シリンダ46,46が連結
された基体41の連結部近傍には、作業機側の油圧切換
弁から油圧シリンダ46,46への油圧配管47が配設
されている。また、第1アーム43の先端部には図示し
ない絶縁体を介して電極48の正極48aが取着されて
おり、この正極48aは配線49により図示しない高圧
電源の高圧出力端子に接続されている。
【0027】一方、第2アーム45の先端部には穿孔手
段である穿孔装置50が装着されている。この穿孔装置
50のケース51の把持部58には、駆動プーリ52が
軸受53により回転自在に取着されている。この駆動プ
ーリ52の内径部54にはスプラインが設けられてお
り、このスプラインは上記内径部54に挿入されたドリ
ル48bの外径部55に設けられたスプラインと係合し
ていて、ドリル48bは軸方向に摺動可能となってい
る。そして、駆動プーリ52はベルト56を介してドリ
ル回転用モータ57により回転駆動される。
【0028】また、ドリル48bの後端部には、軸受6
0を介してネジブロック61が取着されている。このネ
ジブロック61のメネジ62は、ケース51に回転自在
に支持された送りネジ63に螺合している。この送りネ
ジ63を回転させることにより、ネジブロック61が回
転軸方向に移動し、よってドリル48bがこのドリルの
軸方向に移動するようになっている。また、送りネジ6
3の一端側にはベルト65に係合するプーリ65aが設
けられており、また、ドリル送り用モータ64の出力軸
に取着されたプーリ64aはベルト65に係合してい
る。そして、送りネジ63は、このドリル送り用モータ
64によりベルト65を介して回転駆動されるようにな
っている。また、ドリル48bは負極となっており、ド
リル48bの後端部のネジブロック61に接続された配
線66により高圧電源のグランド端子(アース側)に接
続されている。
【0029】つぎに、以上の構成による作動について説
明する。図9に示すように油圧シリンダ46を作動させ
て第1アーム43の先端部の正極48aと、第2アーム
45の先端部に設けられた穿孔装置50の把持部58と
の間に岩石Gを挟み込み、この状態でドリル回転用モー
タ57及びドリル送り用モータ64を駆動してドリル4
8bで岩石Gに穴67を明ける。つぎに、正極48aと
負極であるドリル48bとの間に高電圧パルスを印加
し、岩石Gの中で放電を発生させて岩石Gを破砕する。
このとき、穴67によって正極48aとドリル48bの
各先端間の間隔Lを短くしているので、岩中で放電する
確率が高くなり、破砕の作業性が向上する。さらに、本
実施形態における電気破砕装置の挟持手段40にはドリ
ル48bを備えているので、他の穿孔装置を別途準備す
る必要はなく、よって穿孔時の段取り換え作業等が不要
となり作業性が良い。
【0030】図10は、上記の挟持手段40を移動式ク
レーン70に装着した一例を示す図である。移動式クレ
ーン70の近傍には高圧電源車71を配置し、この高圧
電源車71の高電圧パルスを配線49及び配線66によ
って、ブーム72の先端部から懸装されたワイヤロープ
28の先端部に吊着した挟持手段40の電極48に印加
している。
【0031】図11は、上記の挟持手段40を油圧ショ
ベル80のアーム81の先端部に装着した一例を示す図
である。この油圧ショベル80の近傍には高圧電源車8
2を配置し、この高圧電源車82の高圧パルスを配線4
9及び配線66によって、挟持手段40の電極48に印
加している。
【0032】図12は第4実施形態に係わる電気破砕方
法のフローチャートである。 (1)ステップ131で作業機を操作してエンドエフェ
クタ40を破砕目標とする岩石の所に移動させる。 (2)つぎに、ステップ132で、エンドエフェクタ4
0の油圧シリンダ46を操作し、正極48aと穿孔装置
50との間に目標とする岩石を挟み込む。 (3)つぎに、ステップ133で、穿孔装置50のドリ
ル48bを駆動し、岩石に穴67を明ける。 (4)つぎに、ステップ134で、エンドエフェクタ4
0の正極48aとドリル(負極)48bとの間に高電圧
パルスを印加し、岩石を破砕する。 (5)つぎに、ステップ135で、オペレータは目視で
岩石が破砕されたか否かを判定し、NOの場合にはステ
ップ134に戻って再び電圧を印加する。 (6)ステップ135でYESの場合には本岩石に対す
る破砕作業を終了する。なお、次の岩石の破砕を行う場
合には、ステップ131から繰り返す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気破砕装置の挟持手段の第1実施形
態の正面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】第1実施形態に係わる破砕方法を説明するフロ
ーチャートである。
【図4】本発明の電気破砕装置の挟持手段の第2実施形
態の正面図である。
【図5】第2実施形態の挟持手段を移動式クレーンに装
着した図である。
【図6】第2実施形態に係わる破砕方法を説明するフロ
ーチャートである。
【図7】本発明の電気破砕装置の挟持手段の第3実施形
態の正面図である。
【図8】第3実施形態に係わる破砕方法を説明するフロ
ーチャートである。
【図9】本発明の電気破砕装置の挟持手段の第4実施形
態の正面図である。
【図10】第4実施形態の挟持手段を移動式クレーンに
装着した図である。
【図11】第4実施形態の挟持手段を油圧ショベルに装
着した図である。
【図12】第4実施形態に係わる破砕方法を説明するフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 挟持手段 2,31,41 基体 3,21,33,43 第1アーム 4,22,38,45 第2アーム 6,34,46 油圧シリンダ 10a,25a,35a,48a 正極 10b,25b 負極 20、30、40 挟持手段 26,70 移動式クレーン 35b 棒状電極 48b ドリル 50 穿設装置 52 駆動プーリ 57 ドリル回転用モータ 61 ブロック 63 送りネジ 64 ドリル送り用モータ 71,82 高圧電源車 80 油圧ショベル
フロントページの続き (72)発明者 加藤 豊 神奈川県平塚市万田1200 株式会社小松製 作所研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 破砕対象物に当接させる電極を備え、こ
    の電極間に高電圧を印加して放電させ、破砕対象物を破
    砕する電気破砕装置において、 少なくとも2つの先端部にそれぞれ前記電極(10),(25),
    (35),(48) が取着された複数の挾持体(3,4),(21,22),(3
    3,37),(43,45) からなり、この複数の挾持体(3,4),(21,
    22),(33,37),(43,45) により破砕対象物を挟み込む挟持
    手段と、 この挾持手段が先端部に取着され、この挟持手段を移動
    させる移動手段とを備えたことを特徴とする電気破砕装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電気破砕装置において、 前記移動手段は、ワイヤロープの先端部に前記挟持手段
    が取着される移動式クレーン(26)(70)であることを特徴
    とする電気破砕装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電気破砕装置において、 前記挟持手段は、破砕対象物に電極(35b),(48b) を挿入
    する穴を明ける穿孔装置(50)が付設されたことを特徴と
    する電気破砕装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の電気破砕装置において、 前記挟持手段は、棒状で、かつ、この棒状の長手方向に
    移動可能な電極(35b),(48b) を備えたことを特徴とする
    電気破砕装置。
  5. 【請求項5】 破砕対象物に当接させた電極間に高電圧
    を印加して放電させ、破砕対象物を破砕する電気破砕方
    法において、 破砕対象物を複数の挾持体で挟み込み、この複数の挾持
    体の内少なくとも2つの挾持体の先端部に設けられた電
    極の間に高電圧を印加して放電させることにより破砕対
    象物を破砕することを特徴とする電気破砕方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の電気破砕方法において、 前記複数の挟持体で挟んだ破砕対象物に所定深さの穴を
    明け、この穴に前記複数の挟持体の内1つの先端部の前
    記電極を挿入し、この電極と他の挟持体の前記電極との
    間に高電圧を印加して放電させることにより破砕対象物
    を破砕することを特徴とする電気破砕方法。
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Cited By (3)

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