JPH102953A - レーダモジュール - Google Patents

レーダモジュール

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JPH102953A
JPH102953A JP8174320A JP17432096A JPH102953A JP H102953 A JPH102953 A JP H102953A JP 8174320 A JP8174320 A JP 8174320A JP 17432096 A JP17432096 A JP 17432096A JP H102953 A JPH102953 A JP H102953A
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博 植松
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工藤  浩
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ビーム角度の走査範囲が広くしかも車載用に
適した小型のレーダーモジュールとそのようなレーダー
モジュールを構成するための平面アレイアンテナとを提
供する。 【解決手段】 給電線路の先端側の直線部に沿って配列
される複数のパッチから構成される平面アレイアンテナ
12a 〜12pの一次放射器が複数の送受信チャネルがA〜P
のそれぞれに対応して給電線路の先端側の直線部とほぼ
直交する方向に複数配列された構造の送受共用アンテナ
部12と、この平面アレイアンテナに送信信号を選択的に
供給するとともに受信信号を受けて選択的に処理する送
受信部13と、各給電線を送信部分と受信部分とに分離さ
せるサーキュレータ部と、各送受信チャネルの送信部に
供給する送信信号を発生する共通の送信信号発生部18
と、この発生送信信号を、多段配列の2分岐回路を通し
て前記各送受信チャネルの送信部に分配する送信信号分
配部19とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車載用ミリ波FM
レーダーシステムなどに利用されるレーダーモジュール
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車載用のレーダーシステムとし
て、米国特許第 5,008,678号に開示されているような走
査型の平面アレイアンテナが知られている。この平面ア
レイアンテナは、複数の平面アンテナと、バトラーマト
リックスなどのパッシブ型のフェーズドアレイと、スイ
ッチング回路との組合せによってビームの走査を実現し
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記先行技術の走査型
の平面アレイアンテナでは、パッシブ型のフェーズドア
レイを使用してビームの角度の走査を行う構成であるか
ら、角度の走査範囲をあまり大きくできないという問題
がある。また、この走査型の平面アレイアンテナでは、
送信専用のアレイアンテナと受信専用のアレイアンテナ
とを必要とするため、小型化が困難で特に、車載用平面
アレイアンテナへの適用が困難になるという問題があ
る。従って、本発明の目的は、ビーム角度の走査範囲が
広くしかも車載用に適した小型のレーダーモジュールと
平面アレイアンテナを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のレーダーモジュ
ールは、給電線路の先端側の直線部に沿って配列される
複数のパッチから構成される平面アレイアンテナの一次
放射器が複数の送受信チャネルのそれぞれに対応して前
記給電線路の先端側の直線部とほぼ直交する方向に複数
配列された構造の送受共用アンテナ部と、前記送受共用
アンテナ部の各送受信チャネルの平面アレイアンテナに
送信信号を選択的に供給する送信部及び各送受信チャネ
ルの平面アレイアンテナが受信した反射と推定される受
信信号を受けて選択的に処理する受信部から構成され送
受信部と、前記各送受信チャネルの各平面アレイアンテ
ナに連なる各給電線を前記送信部に連なる送信部分と受
信部に連なる受信部分とに分離させるために各送受信チ
ャネルごとに設置されたサーキュレータから成るサーキ
ュレータ部と、前記各送受信チャネルの送信部に供給す
る送信信号を発生する共通の送信信号発生部と、この送
信信号発生部が発生した送信信号を、多段配列の2分岐
回路を通して前記各送受信チャネルの送信部に分配する
送信信号分岐部とを備えている。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施の形態によれ
ば、送受共用アンテナ部の各平面アレイアンテナは2群
に群分けされており、一方の群に属する平面アレイアン
テナと、他方の群に属する平面アレイアンテナとは互い
に180 o 異なる方向に延長される対応の群の給電線路の
先端側の直線部に互いに交差指状に配列されている。さ
らに、送信信号発生部は、周波数がほぼ直線的に変化す
るFM信号を発生するFM信号発生回路と、このFM信
号の周波数を逓倍する逓倍回路とを備え、送受信部の各
送受信チャネルは、不活性ガスで充填された複数のパッ
ケージのそれぞれに隣接する二つの送受信チャネルが収
容されたマイクロモノリシック集積回路で構成される。
以下、本発明の詳細を実施例と共に詳細に説明する。
【0006】図2は、本発明の一実施例のFMレーダモ
ジュール10と本体部20とで構成されるFMレーダー
システムの機能構成を示す機能ブロック図である。
【0007】FMレーダーモジュール10は、送受共用
の平面アレイアンテナ部12、送受信部13、サーキュ
レータ部14、FM信号発生部18及びFM信号分配部
19から構成されている。平面アレイアンテナ部12、
送受信部13及びサーキュレータ部14は、16個の送
受信チャネルA,B,C・・・・Pのそれぞれに対応し
た16個の部分12a〜12p、13a〜13p、14
a〜14pから構成されている。FM信号発生部18
は、16個の送受信チャネルに共通の部分として構成さ
れており、ここで発生されたFM信号がFM信号分配部
19を介して各送受信チャネルの送受信部12a〜12
pに分配される。
【0008】各送受信チャネルの送受信部13a〜13
pのそれぞれは、送信選択増幅器15a〜15pと、受
信選択増幅器16a〜16pと、ミキサー17a〜17
pとを備えている。16個の送受信チャネルA〜Pの送
受信部13a〜13pのそれぞれは、マイクロストリッ
プ線路形式の多段配列の2分岐回路で構成されるFM信
号分配部19を通してFM信号発生部18から供給され
る送信対象のFM信号を受ける。このFM信号発生部1
8は、電圧制御発振器(VCO)で構成され、周波数が
三角波状あるいは鋸波状に変化するFM信号を発生して
出力するFM信号発生器18aと、この出力されたFM
信号の周波数を逓倍する周波数逓倍器18bとから構成
されている。
【0009】図2の機能ブロック図に示したFMレーダ
ーモジュール10は、図1の平面図に示すような物理的
な構造を有している。比誘電率9.7 の高純度のアルミナ
セラミックを素材とする誘電体基板は、送受共用のアン
テナ部12、送受信部13、FM信号発生部18及びF
M信号分配部19のそれぞれごとに分割されており、そ
れぞれの上に上記各部がマイクロストリップ線路形式で
形成されている。送受信部13、FM信号発生部18及
びFM信号分配部19は、最終組立時に各部の誘電体基
板とそれぞれの裏面の金属板とが接触状態を保ちながら
金属筐体MC内に固定され、各部に形成されていたマイ
クロストリップ線路どうしが金属箔又は線によって接続
される。また、サーキュレータ部14は、金属板上に配
置されたフェライト基板上に組立てられている。組立て
の最終段階で、金属筐体MCの開口面が金属板によって
遮蔽される。
【0010】このFMレーダーモジュールは、比較的大
型のサーキュレータについて16個分の設置空間を確保
するために、送受共用アンテナ部12と、送受信部13
と、これらの間に設置されるサーキュレータ部14とが
二つの群に分割されている。
【0011】平面アレイアンテナ12a〜12pのそれ
ぞれは、給電線路の先端側の直線部に沿って所定の間隔
で配列される3個のパッチから成り、それぞれの給電線
路の先端側の直線部とほぼ直交する方向に配列されてい
る。16個の平面アレイアンテナは、8個の平面アレイ
アンテナ12a〜12hから成る一方の群と、残り8個
の平面アレイアンテナ12i〜12pから成る他方の群
の2群に分けられており、一方の群に属する平面アレイ
アンテナと、他方の群に属する平面アレイアンテナとは
互いに逆向き(180 o 異なる方向)に延長される対応の
群の給電線路の先端側の直線部に互いに交差指状に配列
されている。
【0012】送受信部13を構成する8個のMMIC1
3a〜13hのそれぞれには、MMIC13aで代表し
て図3の等価回路図に示すように、全部で18個の送受
信チャネルのうち隣接する2個分の送受信チャネルの送
受信部がモノリシック・マイクロウエーブ集積回路(M
MIC)の形式でGaAs半導体基板上に形成されている。
すなわち、図3に示すように、MMIC13a内には、
送信選択増幅器15a、受信選択増幅器16a及びミキ
サー17aを含む送受信チャネルAの送受信部と、送信
選択増幅器15b、受信選択増幅器16b及びミキサー
17bを含む送受信チャネルBの送受信部が形成されて
いる。このMMICが形成されたGaAs半導体基板は、窒
素ガスが充填されたセラミック製のパッケージ内に収容
されている。
【0013】図3を参照すれば、送受信チャネルAの3
個のパッチPa1〜Pa3で構成される平面アレイアン
テナ12aに連なる給電線FLaの根元側は、サーキュ
レータ14aを介在させながら送信部分TXOUTと受
信部分RXINとに分離されている。サーキュレータ1
4aで分離された給電線の送信部分TXOUTは送信選
択増幅器15aを介してFM信号の入力端子TXINに
接続されると共に、分離された受信部分RXINはミキ
サー17aの一方の入力端子に接続されている。このミ
キサー17aの他方の入力端子には、入力端子TXIN
から受信選択増幅器16aを介してFM信号が選択的に
供給される。
【0014】同様に、送受信チャネルBの3個のパッチ
Pb1〜Pb3で構成される平面アレイアンテナ12b
に連なる給電線FLbの根元側は、サーキュレータ14
bを介在させながら送信部分TXOUTと受信部分RX
INとに分離されている。サーキュレータ14bで分離
された給電線の送信部分TXOUTは送信選択増幅器1
5bを介してFM信号の入力端子TXINに接続される
と共に、分離された受信部分RXINはミキサー17b
の一方の入力端子に接続されている。このミキサー17
bの他方の入力端子には、入力端子TXINから受信選
択増幅器16bを介してFM信号が選択的に供給され
る。
【0015】なお、送受信チャネルAとBにおいて、隣
接する14aと14bとは互いに逆向きの直流磁界が加
えられ、この結果信号の回転方向が互いに逆になるよう
に設定されている。このように隣接するサーキュレータ
に互いに逆向きの直流磁界を加えることにより、互いに
相殺させて直流磁界の発生を防止している。
【0016】図4は、図1のFM信号分配部19を構成
する各信号分岐回路の形状を示す平面図である。この信
号分岐回路のインピーダンス整合が図るために、抵抗値
100Ωの薄膜抵抗器Rがマイクロストリップ線路の分
岐箇所に挿入される。
【0017】図5は、図1のFMレーダーモジュール1
0を金属製のホルダー40に保持させて反射鏡30と一
体化することにより、そのアンテナ部12を一次放射器
として機能させる場合の構成を示す斜視図である。反射
鏡30の曲面は放物面の一部を形成しており、この放物
面の焦点近傍に一次放射器として機能させる16個の平
面アレイアンテナ12a,12b,12c・・・・12
pから構成されるアンテナ部12が配置される。16個
の平面アレイアンテナ12a〜12pのそれぞれから放
射されたミリ波帯のFM信号は、反射鏡30で反射され
水平方向にそれぞれ異なる角度で反射鏡30の前方に放
射される。すなわち、アンテナ本体部12から成る一次
放射器と、反射鏡30とによってオフセット・デフォー
カス・パラボラアンテナが構成される。
【0018】一次放射器を構成する各送受信チャネルの
平面アレイアンテナ12a〜12pは、各給電線の先端
側の直線部分に沿って3個の矩形状のパッチが所定の間
隔で配列された構造を呈している。このため、各平面ア
レイアンテナから放射される電波は、所定のチルト角の
方向に放射される。すなわち、図6の断面図に示すよう
に、各パッチから放射される電波の放射方向 (実線で示
す) は、各パッチから放射される電波の等位相面 (点線
で示す) がそれぞれの放射方向と直交するように、誘電
体基板に立てた一点鎖点で示す法線に対してθのチルト
角を有する。この放射電波の等位相面は、放射電波が給
電線上と空気中を伝播する際の遅延時間によって決定さ
れる。
【0019】なお、図6では、パッチと給電線とを区別
するためにパッチの厚みを給電線のそれよりも大きくし
て表現してあるが、これらは実際には同一の厚みであ
る。また、一方の群に属する8個の平面アレイアンテナ
と、他方の群に属する8個の平面アレイアンテナとが同
一のチルト角で二次放射器に放射されるように、各群に
ついて2個の矩形状のパッチを接続する給電線路の長さ
がほぼ半波長だけ異なっている。
【0020】再び図5を参照すれば、平面アレイアンテ
ナ12a〜12pのそれぞれは上述したようなチルト角
θを有するため、一次放射器に比較して相当大型のFM
レーダーモジュール10が、反射鏡30から放射される
電波の進路を妨害してしまうという不都合が有効に回避
される。このため、アンテナ部12を一次放射器として
含むFMレーダーモジュール10を反射鏡30に接近さ
せて設置することができる。この結果、単一の誘電体基
板10上に送受信部と共に一次放射器となるアンテナ本
体部12を形成したMMIC構造のFMレーダーモジュ
ールが実現される。
【0021】再び図2の構成ブロック図を参照すれば、
FMレーダモジュール10のFM信号発生器18から供
給されるミリ波帯のFM信号は、FM信号分配部19で
分岐されたのち、16個の送受信チャネルA〜Pに対応
して設置された16個の送信選択増幅器15a〜15p
のそれぞれによって所定の期間内のみ選択的な増幅を受
ける。送信選択増幅器15a〜15pのそれぞれは、本
体部20のチャネル制御回路22から供給されるチャネ
ル制御信号に従って配列順に順次所定期間内のみFM信
号の増幅動作を行う。
【0022】送信選択増幅器15a〜15pのそれぞれ
は、2段に縦列接続された電界効果トランジスタ(FET)
と、上記チャネル制御信号に従って各電界効果トランジ
スタに間歇的に動作用のドレイン電圧を供給するスイッ
チング・トランジスタなどから構成され、動作電力の供
給期間内のみ選択的に増幅動作を行う。送信選択増幅器
15a〜15pのそれぞれは、ドレイン電圧が供給され
ていない状態では、それぞれを通過するFM信号に大き
な通過損失を与えることにより、FM信号分配部19と
サーキュレータ14a〜14pとの間を実質的に分離す
る。
【0023】すなわち、各送信選択増幅器は、FM信号
分配部19とサーキュレータ14a〜14pとの間を選
択的に接/断する利得を有するスイッチとして機能す
る。送信選択増幅器15a〜15pのそれぞれで増幅さ
れたミリ波帯のFM信号は、各送受信チャネルに対応し
て設置されているサーキュレータ14a〜14pの対応
のものを経て平面アレイアンテナ12a〜12pの対応
のものに供給され、それぞれから誘電体基板11の外部
に放射される。放射されたFM信号は、さらに二次放射
器30による反射を受けて車両の外部に放射される。
【0024】車両の外部に放射されたミリ波帯のFM信
号のうちのいくつかは、物体で反射され、放射時とは逆
の経路を辿ってレーダーモジュールのアンテナ部12の
平面アレイアンテナ12a〜12pのそれぞれに受信さ
れる。各平面アレイアンテナに受信された反射波は、サ
ーキュレータ14a〜14pによって送信系から分離さ
れ、送受信部内のミキサー17a〜17pの一方の入力
端子である受信信号入力端子に入力する。ミキサー17
a〜17pの他方の入力端子である局発入力端子には、
チャネル制御回路22から供給されるチャネル制御信号
に従って、配列順にかつ所定期間内のみ間欠的に増幅動
作を行う受信選択増幅器16a〜16pを通して順次F
M信号が供給される。この受信選択増幅器16a〜16
pのそれぞれが実質的なスイッチとして機能する点は、
前述した送信選択増幅器の場合と同様である。
【0025】ミキサー17a〜17pの出力端子から出
力されるビート信号は、同軸ケーブルなどの線路と、チ
ャネル制御回路22からの制御信号によって選択的に開
閉されるセレクタ24とを経て本体部20のA/D変換
器25に供給され、対応のディジタル信号に変換され
る。このディジタル・ビート信号は高速フーリエ変換(F
FT) 回路25に供給され、ここで周波数スペクトルに変
換され、CPU21に供給される。
【0026】CPU21は、高速フーリエ変換回路25
から受け取った受信反射信号の周波数スペクトルを解析
することにより、各送受信チャネル、従って各方位角ご
とに反射波を発生させた物体までの距離を算定する。典
型的には、CPU21は、図7に例示するような障害物
に関する二次元的なマップを作成する。
【0027】図8は、図1のMMIC13a〜13iの
構成の他の一例を示す平面図であり図9は、この平面図
中のAーA’断面図である。ただし、図8の平面図は、
上蓋150を取り外した状態を示している。このMMI
C13a〜13iが図1のMMIC13a〜13iと異
なる点は、バイアス供給端子や送受信増幅器の制御信号
端子やビート信号の出力端子をパッケージの外部に形成
する代わりに、パッケージの内部から金属製基板100
を通してその裏側に形成している点である。
【0028】すなわち、隣接する2個の送受信チャネル
の送受信部を形成する2個のMMIC110、120
が、金属製基板100上に固定され、信号入力端子13
1を通して供給されたFM信号が誘電体基板130上に
形成されたマイクロストリップ線路形式の2分岐回路
(図示省略)で2分割され、ビームリード113,12
3を通してMMIC110,120のそれぞれに供給さ
れる。MMIC110と120上には、図3に示した回
路構成で送信増幅器、受信増幅器、ミキサーが配置され
ているが、その図示は省略されている。なお、MMIC
110,120のそれぞれを誘電体の隔壁140を介在
させながら配置することにより、パッケージ内のキャビ
ティ共振の周波数を信号帯域よりも高域に押し上げてい
る。
【0029】送信FM信号は、信号出力端子111と1
21を通してサーキュレータに供給され、サーキュレー
タを経た受信信号は信号入力端子112,122を介し
てMMIC110と120のそれぞれに供給される。M
MIC110,120のそれぞれが発生したビート信号
は、ボンディングワイヤ119,129のそれぞれと、
出力端子115,125のそれぞれを介して金属製基板
100の裏面側に出力され、この裏面側から同軸線路
(図示省略)を介して本体部分に送られる。バイアス電
圧と増幅器の制御信号は、他の信号端子114,124
などを介してMMIC110,120のそれぞれに供給
される。なお、116,118,126,128は気密
封止のための絶縁体である。
【0030】以上、FMレーダーモジュールの場合を例
にとって本発明を説明した。しかしながら、AMレーダ
ー・モジュールやパルスレーダー・モジュールなど他の
形式のレーダーモジュールにも本発明を適用できる。
【0031】また、送受共用のアンテナ部をチルト角を
有する一次放射器と反射鏡との組合せにより構成する例
を説明した。しかしながら、この送受共用のアンテナ部
をチルト角ゼロの一次放射器と誘電体レンズとの組合せ
によって実現することもできる。あるいは、一次放射器
の指向性を増大させたり、反射体の検出範囲を車両など
の近傍のみに限定したりする場合などには、反射鏡や誘
電体レンズなどの二次放射器を省略し、平面アレイアン
テナのみによって送受共用のアンテナ部を実現すること
もできる。
【0032】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のレ
ーダーモジュールは、小型の平面アレイアンテナがサー
キュレータを介して送信部と受信部とに共用可能な状態
で複数配列されているため、限られた実装空間のもとで
平面アレイアンテナの個数を増大させることができ、ビ
ーム走査範囲の広角化が可能になる。好適には、上記多
数の平面アレイアンテナを一次放射器とするオフセット
・デフォーカス・パラボラアンテナが形成され、ビーム
走査範囲の広角化と高方位分解能化が一層容易に実現さ
れる。
【0033】また、平面アレイアンテナをサーキュレー
タと組合せて送受共用としたことにより高密度の実装が
実現される。好適には、単一の誘電体基板上にMMICによ
る送信側・受信側の選択増幅回路やミキサーなどと共に
一次放射器となるアンテナ本体部を形成した構造を採用
することにより、車載用に適した高密度、小型、低コス
トかつ高分解能の走査型FMレーダーシステムを実現で
き、アクティブ・クルーズコントロール・システム、衝
突回避システムなど車載用への広範囲の応用が可能にな
る。
【0034】さらに、FM信号発生回路23を本体部2
0に設ける代わりに、FM信号発生部とFM信号分岐部
とをレーダモジュール上に一体として実装する構成を採
用したことにより、一層の小型化と低コスト化とを実現
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のFMレーダーモジュールの
構造を示す平面図である。
【図2】図1の実施例のFMレーダーモジュールを含む
FMレーダーシステムの構成を示すブロック図である。
【図3】図2のFMレーダーモジュールの送受信チャネ
ルAとBの構成を拡大して示す平面図である。
【図4】図1のFM信号分配回路19を構成する各信号
分岐回路の形状を示す平面図である。
【図5】図1の実施例のFMレーダーモジュールを含む
レーダーシステムの構造を示す斜視図である。
【図6】図1の実施例のFMレーダーモジュールの平面
アレイアンテナが有するチルト角を説明するための概念
図である。
【図7】図1の実施例のFMレーダーモジュールを含む
FMレーダーシステムによって検出される反射物体の距
離と方位の分布の一例を示す概念図である。
【図8】図1のMMIC13a〜13iの構成の他の一
例を示す平面図である。
【図9】図1のMMIC13a〜13iの構成の他の一
例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 FMレーダーモジュール 11 誘電体基板 12 アンテナ部 12a 〜12p 各送受信チャネルの平面アレイアンテナ 13a 〜13h 隣接する2個の送受信チャネルの送受信部
が形成されるMMIC 14a 〜14p サーキュレータ 15a 〜15p 送信選択増幅器 16a 〜16p 受信選択増幅器 17a 〜17p ミキサー TXIN 送受信チャネルAとBの送信FM信号の入
力端子 BTa 送受信チャネルAのビート信号の出力端子 BTb 送受信チャネルBのビート信号の出力端子

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】給電線路の先端側の直線部に沿って配列さ
    れる複数のパッチから構成される平面アレイアンテナが
    複数の送受信チャネルのそれぞれに対応して前記給電線
    路の先端側の直線部とほぼ直交する方向に複数配列され
    た構造の送受共用アンテナ部と、 この送受共用アンテナ部の各送受信チャネルの平面アレ
    イアンテナに送信信号を選択的に供給する送信部及び各
    送受信チャネルの平面アレイアンテナが受信した反射波
    と推定される受信信号を受けて選択的に処理する受信部
    から構成された送受信部と、 前記各送受信チャネルの各平面アレイアンテナに連なる
    各給電線を前記送信部に連なる送信部分と受信部に連な
    る受信部分とに分離させるために各送受信チャネルごと
    に設置されたサーキュレータから成るサーキュレータ部
    と、 前記各送受信チャネルの送信部に供給する送信信号を発
    生する共通の送信信号発生部と、 この送信信号発生部が発生した送信信号を、多段配列の
    2分岐回路を通して前記各送受信チャネルの送信部に分
    配する送信信号分岐部とを備えたことを特徴とするレー
    ダモジュール。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記送受共用アンテナ部の各平面アレイアンテナは2群
    に群分けされており、一方の群に属する平面アレイアン
    テナと、他方の群に属する平面アレイアンテナとは互い
    に180 o 異なる方向に延長される対応の群の給電線路の
    先端側の直線部に互いに交差指状に配列されていること
    を特徴とするレーダモジュール。
  3. 【請求項3】 請求項1又はにおいて、 前記送信信号発生部は、周波数がほぼ直線的に変化する
    FM信号を発生するFM信号発生回路と、このFM信号
    の周波数を逓倍する逓倍回路とを備えたことを特徴とす
    るレーダモジュール。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3において、 前記各送受信部は、隣接する二つずつの送受信チャネル
    の送受信部が、不活性ガスで充填された複数のパッケー
    ジのそれぞれの内部に、マイクロモノリシック集積回路
    を形式しながら収容されることにより構成されたことを
    特徴とするレーダモジュール。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記複数のパッケージのそれぞれに収容される二つの送
    受信チャネルは、誘電体の仕切りを隔てて各パッケージ
    内に配置されたことを特徴とするレーダモジュール。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5において、 前記送信信号発生部、前記送信信号分岐部、前記送受信
    部、前記サーキュレータ部及び前記送受共用アンテナ部
    は、誘電体又は磁性体基板上にマイクロストリップ線路
    の形式で形成されており、各部のうちいくつかは別個の
    誘電体又は磁性体の基板上に別個に形成され、最終組立
    時に各部のマイクロストリップ線路間の接続が行われる
    ことを特徴とするレーダモジュール。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記マイクロストリップ線路間の接続は、金属箔又は金
    属線によって行われることを特徴とするレーダモジュー
    ル。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7において、 前記送受共用アンテナ部は、デフォーカス・マルチビー
    ム・アンテナの一次放射器を形成することを特徴とする
    レーダモジュール。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8において、 前記送受共用アンテナ部の各平面アレイアンテナは所定
    のチルト角を有しており、前記一次輻射器を含む高周波
    モジュールと二次輻射器とは互いに接近して配置された
    ことを特徴とするレーダモジュール。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のそれぞれにおいて、 前記送受共用アンテナ部から送信される送信信号はFM
    信号であり、前記各送受信部の各送受信チャネルの受信
    部は、前記送受共用アンテナ部が受信した信号と前記送
    信信号の一部とを混合してビート周波数を発生するミキ
    サーを含むことを特徴とするレーダモジュール。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10において、 前記送受信部の各送受信チャネルの送信部は、前記送信
    信号を選択的に増幅して前記送受共用アンテナ部に選択
    的に供給する送信増幅回路を備え、受信部は前記送信信
    号を選択的に増幅して前記ミキサーに選択的に増幅する
    受信増幅回路を備えたことを特徴とするレーダーモジュ
    ール。
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