JP3302830B2 - 時分割多重型マルチチャネル・レーダ装置 - Google Patents

時分割多重型マルチチャネル・レーダ装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車載用レーダ装置など
に利用される時分割多重型マルチチャネル・レーダー装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】乗用車などの車両に搭載され追突や衝突
防止用警報装置などに利用される車載用レーダ装置は、
先行車両や対向車両などの標的までの最遠測距範囲は数
百m程度の比較的短距離で足りるため、放射電波が必要
以上に遠方まで伝播したり既存のマイクロ波帯の通信設
備に干渉したりすることを回避するなどの目的で、60
GHz程度の伝播減衰量の大きなミリ波帯の電波の使用
が有望視されている。このミリ波帯の利用は、アンテナ
の大きさとその前後に配置されるFM信号発生器やミキ
サなどを含めたレーダ・モジュールの小型化を図る上か
らも適している。
【0003】また、この種の車載用レーダ装置では、先
行車両などの標的までの最短測距範囲として数十cm程
度もの小さな値が要求されるため、パルスレーダの形式
よりもFMレーダの形式が有望と見られる。さらに、こ
の種の車載用レーダ装置は、標的の位置を高分解能で検
出することなどを目的として、複数の送受信チャネルが
設置される場合がある。各送受信チャネル間の相互干渉
を回避する目的で、各送受信チャネルに異なる周波数帯
を割り当てる周波数分割多重化方式と、各送受信チャネ
ルに同一周波数帯を異なるタイミングで割り当てる時分
割多重化方式が考えられる。しかしながら、使用周波数
帯域の狭帯域化と使用部品の共通化による製造コストの
低減などの点で、後者の時分割多重化方式を採用した時
分割多重化マルチチャネルの構成の方が有利と考えられ
る。
【0004】本出願人は、上記時分割多重化マルチチャ
ネル・レーダ装置の構成のもとで消費電力の低減と各チ
ャネル間のアイソレーションの向上を図った時分割多重
化マルチチャンネル・レーダ装置を特開平5─2647
28号に開示した。
【0005】図3は、上記先願の時分割多重化レーダシ
ステムのブロック図である。高周波発振回路110は、
掃引回路121によって三角波変調されて、20GHz
程度のFM変調波信号を発生する。このFM信号は、タ
イミング制御回路120の指示に従い、増幅機能を有す
る分配回路122によって複数のチャンネルに分配され
る。この増幅機能を有する分配回路122は、FETを
多段化した高周波増幅器をチャネル数分だけ並列に配置
した回路構成を有し、タイミング制御回路120の指示
によって各チャンネル単位でFETのバイアスをON/
OFF制御し、各チャネルにFM信号を分配する。
【0006】増幅機能を有する分配回路122によって
分配されたFM信号は、逓倍回路114によって60G
Hz程度に逓倍される。次にこのFM信号は、電力分割
回路111により空間に放出される送信FM信号と参照
信号に分割される。送信FM信号は、サーキュレータ1
16を通過してアンテナ118から空間に放出され、物
体によって反射された反射FM信号が再びアンテナ11
8によって受信され、サーキュレータ116によって混
合器117に送られる。各チャネルに対応した混合器1
17は、反射FM信号と参照信号を混合し、各信号の周
波数差に対応したビート信号を発生し、マルチプレクサ
124に出力する。マルチプレクサ124は、タイミン
グ制御回路120の指示にしたがってパラレルに送られ
てくるビート信号を、シリアルに並べ替えて信号検出回
路119に伝達する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図3に示した従来の時
分割多重化マルチチャネル・レーダ装置では、各チャネ
ルの独立した動作は、FETを多段接続したアンプスイ
ッチを並列接続した構成を有する増幅・分配回路のみに
より、単一のFM信号源の出力信号が分配されている。
すなわちオン状態とオフ状態のそれぞれにおいて高周波
信号に与える挿入損失(オン状態での利得も含む)比率
が不十分であると、一方の送受信チャネルのビート信号
が他方の送受信チャネルのビート信号に漏れ込むという
いわゆるチャネル間干渉が生じ、方位方向の分解能の低
下を招くという問題がある。
【0008】また、複数のアンテナ118は、方位分解
能の向上を目的として、相互に近接して配置される。こ
のため、物体で反射されたFM信号がこれを送信したチ
ャネルだけでなく近傍に配置された他のチャネルのアン
テナにも受信されてしまう。図3のマルチチャネル・レ
ーダの構成では、各チャネル間のアイソレーションは増
幅・分配回路のみによって保証されている。また、各増
幅・分配回路のFETは、コストダウンを目的として近
年MMIC化して小型・集積化される傾向にある。した
がって、集積度が向上してコストダウンと小型軽量化を
図られる一方、高周波信号を高い集積度のICでアナロ
グ処理を行うMMICの内部の伝送線路は、通常マイク
ロストリップやコプレーナの形式であるため、空間への
放射が比較的大きい。そのために、集積度に対応して各
チャネルのアイソレーションが悪化していく傾向があ
り、方位分解能が従来のFETアンプのみでは確保出来
なくなるという問題がある。
【0009】さらに、車載用のFMレーダ装置では、距
離方向の障害物情報のみにもとずいてドライバ─に警報
を発生するだけでは、車両の操作を支援するうえで不十
分である。また、距離方向だけでなく方位方向の分解能
も要求されるとことと、コストの高さとが、このような
ドライバー・アシスト・システムの実用化を阻む大きな
要員となっており、この点の改良が強く要求されてい
る。これらの多くの車載用レーダ応用システムに求めら
れている要求に応えるためには、高周波回路の小型化と
コストダウンを達成すると同時に、マルチチャネルレー
ダーの各チャネル間のアイソレーションの向上を達成
し、方位方向分解能を更に向上させなければならない。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の時分割多重型マ
ルチチャネル・レーダ装置は、局発スイッチング回路が
オフ状態にあるときは、対応のチャネル内の混合器の直
流バイアスの変化によってその変換損失を増大させ、本
来不要なビート信号を抑圧する直流バイアス制御手段を
備えている。
【0011】
【作用】混合器は、ダイオードなどの非直線素子を主体
に構成されており、受信信号と局発信号とを混合して差
の周波数を示すビート信号を発生する。このような混合
器では、非直線素子に与える直流バイアス電圧(又は電
流)によっても、また局発信号のレベルによっても、高
周波の受信信号を中間周波のビート信号に変換する際に
生じる変換損失が大幅に変動する。このため、局発スイ
ッチング回路がオン状態にある期間内は、実験的に最適
値として求められた局発信号のレベルのもとで、混合器
の変換損失を最少とするような第1の直流バイアスが設
定される。また、局発スイッチング回路のオフ状態で
は、これを通して混合器に供給される本来不要な局発信
号のレベルは、そのオン状態よりもスイッチング回路の
入出力アイソレーションの分低下する。
【0012】そこで、局発スイッチング回路がオフ状態
にある期間内は、入出力アイソレーションの分だけ低下
した局発信号のもとで、混合器に最大の変換損失が生ず
るような第2の直流バイアスが設定される。このよう
に、局発スイッチング回路のオン/オフ動作に同期させ
て混合器の直流バイアスを変化させることにより、本来
不要なビート信号については局発信号レベルとバイアス
電圧との間の相乗的な関係から生じる極めて大きな変換
損失を混合器に発生させることができる。
【0013】この結果、不必要なチャネルからの不要な
信号の漏れを減少でき、高周波回路部をMMICとして
高集積化を図った場合でも、各チャネル間のアイソレー
ションを確保できる。特に、混合器にダイオードを利用
したミキサを使用した場合には、変換効率が与えられる
バイアスに対して極めて敏感であるため、本発明には好
適である。また、HEMT等の高周波能動素子とも極め
て容易に集積化することが可能であるため、高周波回路
部全体を1チップのMMIC化として小型化とコストダ
ウン図る場合にも極めて好適である。
【0014】
【実施例】図1は、本発明のチャネルを2つにした場合
の一実施例を示す、時分割多重型マルチチャネルFMレ
ーダ装置のブロック構成図である。このマルチチャネル
FMレーダ装置は、2つの送受信チャネル11と12と
がFM信号分配部14、15を介してFM信号発生器1
3に接続された構成となっている。一方の送受信チャネ
ル11は、送受共用アンテナ11aと、混合器11b
と、サーキュレータ11cとから構成されている。他方
の送受信チャネル12も、同様に、送受共用アンテナ1
2aと、混合器12bと、サーキュレータ12cとから
構成されている。FM信号発生器13は、適宜な所定の
周期でかつ適宜な所定の範囲にわたって周波数が増減す
るFM信号を発生し、FM信号分配部14に出力する。
【0015】FM信号分配部14は、前段のFM信号発
生器13から供給されるFM信号を適宜な比率で分割す
る電力分割器D1〜D4と、分割されたFM信号のそれ
ぞれをタイミング制御回路TCから供給される制御信号
に従ってスイッチングすることにより、送受信チャネル
11と12とに時分割的に分配するスイッチング回路S
1〜S4を備えている。送信スイッチング回路S1,S
3と、局発スイッチング回路S2,S4とは、いずれも
直流バイアス電圧の昇降によってオン/オフされるFE
T増幅器を主体に構成されている。また、他方のチャネ
ルであるFM信号分配部15も、14と同様に構成さ
れ、同様な動作を行う。各FM信号分配部の内部のFE
T増幅器を主体とするスイッチング回路の詳細について
は、必要に応じて、上述した本願の出願人の先の出願で
ある特開平5─264728号公報を参照されたい。
【0016】混合器11bは、送受共用アンテナ11a
からサーキュレータ11cを通して供給される受信信号
と、FM信号発生器13からスイッチング回路S2を通
して供給される局発信号をし重畳し2分割する90o
イブリッド回路HYBと、ショットキーバリアのミキサ
・ダイオードd1,d2とを備えたシングルバランスト
・ミキサを構成している。この混合器11bは、さら
に、直流阻止用のコンデンサC1〜C3と、高周波のF
M信号阻止用のローパスフィルタL1、L2と、抵抗器
R1、R2と、スイッチングトランジスタQとから構成
される直流バイアス回路を備えている。混合器12b
も、上記混合器11bと同様に構成されている。
【0017】この時分割多重型マルチチャネルFMレー
ダ装置の典型的な動作の一例によれば、タイミング制御
回路TCからの制御信号に従って、送信スイッチング回
路S1と局発スイッチング回路S2とが同時にオン状態
となり、これに伴い一方の送受信チャネル11が動作状
態になる。これと同時に、送信スイッチング回路S3と
局発スイッチング回路S4とが同時にオフ状態になり、
これに伴い他方の送受信チャネル12は非動作状態とな
る。上記期間内は、FM信号発生器13が発生したFM
信号がスイッチング回路S1とサーキュレータ11cと
を通して送受共用アンテナ11aに供給され外部に送信
される。外部の物体で生じた反射波が送受共用アンテナ
11aに受信され、サーキュレータ11cを通して混合
器11bの90°ハイブリッド回路HYBの一方の入力
端子に供給される。この90°ハイブリッド回路HYB
の他方の入力端子には、FM信号発生器13が発生した
FM信号が局発スイッチング回路S2を通して局発信号
として供給される。
【0018】上記期間内は、動作状態にある送受信チャ
ネル11の混合器11b内では、局発スイッチング回路
S2に供給される制御信号と同一の制御信号を受けるス
イッチングトランジスタQが非導通状態に保たれ、ミキ
サーダイオードd1とd2には受信FM信号からビート
信号への変換損失を最少にする値に設定された直流バイ
アスが供給される。これに対して、非動作状態にある送
受信チャネル12の混合器12b内では、局発スイッチ
ング回路S4に供給される制御信号と同一の制御信号を
受けるスイッチングトランジスタ(混合器11b内のQ
に対応)が導通状態に保たれ、ミキサダイオード(混合
器11b内のd1とd2に対応)には受信FM信号から
ビート信号への変換損失を最大にするように予め設定さ
れた直流バイアスが供給される。
【0019】次に、タイミング制御回路TCからの制御
信号に従って、送信スイッチング回路S1と局発スイッ
チング回路S2とが同時にオフ状態となり、これに伴い
送受信チャネル11が非動作状態になる。これと同時
に、送信スイッチング回路S3と局発スイッチング回路
S4とが同時にオン状態になり、これに伴い送受信チャ
ネル12は動作状態となる。この期間内は、FM信号発
生器13が発生したFM信号がオフ状態のスイッチング
回路S1によって大きな減衰を受けるため、送受共用ア
ンテナ11aから外部に送信されるFM信号は微弱なも
のとなる。この結果、送受共用アンテナ11aから外部
に送信されたFM信号によって発生する物体からの反射
波は一層微弱なものとなり、この反射波の受信信号の混
合器11bに漏れ込む量は無視できる。
【0020】しかしながら、動作状態にある送受信チャ
ネル12の送受共用アンテナ12aから外部に送信され
物体で反射されたFM信号が、隣接して設置された他チ
ャネルである送受共用アンテナ11aにも受信されるた
め、これが非動作状態にある混合器11bに漏れ込む量
は無視できない程度となる。また、オフ状態の局発スイ
ッチング回路S2を通して混合器11bに供給される局
発FM信号は、スイッチング回路S2がオン状態にある
場合に比べて約15dB程度減衰された量であるため、
無視できない程度となる。
【0021】従って、仮に、ミキサ・ダイオードd1と
d2とに供給する直流バイアスを混合器11bの動作時
の最適値のままに保持したとすれば、無視できない量の
ビート信号が発生する。本発明では、このような事態を
防止するため、局発スイッチング回路S2に供給される
制御信号を受けるスイッチングトランジスタQが導通状
態となり、ミキサ・ダイオードd1とd2には受信FM
信号からビート信号への変換損失を最大にするように予
め設定された直流バイアスが供給される。
【0022】送受信チャネル11と12とから出力され
るビート信号は、それぞれの局発スイッチング回路S
2,S4と同期してオン/オフされるスイッチング回路
S5,S6を通して検出回路15に供給される。検出回
路15は、スイッチング回路S5,S6を通して供給さ
れたビート信号を、タイミング制御回路TCから受けた
制御信号に基づき、どの送受信チャネルのビート信号で
あるかを弁別しながら処理することにより、反射波を生
じさせた物体までの距離などを検出する。
【0023】図3は、図1の混合器11bに設定すべき
最適の直流バイアス電圧を決定するために行った変換損
失に関する実験の結果を示している。この実験データ
は、直流バイアス電圧として3種類の値A,B,Cを設
定し、それぞれについて変換損失と局発信号レベルとの
関係を測定した結果を示している。
【0024】局発スイッチング回路S2がオンの時、混
合器11bに供給される局発信号のレベルを+5 dBm と
する。この状態で変換損失を最少にするための最適の直
流バイアス電圧はAであり、この時の変換損失は約10 d
B である。また、局発スイッチング回路S2の入出力ア
イソレーションを−15 dB とすると、これがオフの時、
混合器11bに供給される本来不要な局発信号のレベル
は−10dBm となる。この状態で、直流バイアス電圧をB
に変化させると、変換損失は65dBもの大きな値になる。
この変換損失は、直流バイアス電圧をAに保った場合よ
りも 35 dB程度大きな値となる。
【0025】従って、局発スイッチング回路S2のオン
/オフに同期して直流バイアス電圧をAとBとの間にわ
たって変化させることにより、従来の場合に比べて本来
不要なビート信号のレベルを 35 dB程度低減できる。こ
れは、直流バイアス電圧をAに保ったまま局発スイッチ
ング回路S2の入出力アイソレーションを 20 dB程度向
上させるか、後段のスイッチング回路S5の入出力アイ
ソレーションを35dB程度向上させたことに匹敵する。以
上の実験結果より、混合器のバイアスをチャネルの切替
えに同期させれば、チャネル間のアイソレーションが十
分向上することがわかった。
【0026】以上、各送受信チャネルが自ら送信したF
M信号の反射波を受信する動作モードを例にとって本発
明を説明した。しかしながら、物体の位置の方位方向の
分解能を高めるために、各送受信チャネルが他の送受信
チャネルが送信した反射波を受信する動作モードを採用
する場合ついても本発明を適用できることは明らかであ
る。後者の動作モードでは、各チャネルの送信スイッチ
ング回路と局発スイッチング回路とは時間的なずれをも
ってオン/オフされる。
【0027】また、アンテナからの送信信号がFM信号
である場合を例示した。しかしながら、この送信信号を
FM信号ではなく一定周波数の信号とし、受信した反射
波の周波数変化量をドップラーシフト量とみなして物体
との相対速度を検出するドップラーレーダ装置にも本発
明を適用できることは明らかである。
【0028】更に、実施例においては、送受共用アンテ
ナを使用する場合を例示した。しかしながら、専用の送
信アンテナと専用の受信アンテナを使用する場合にも本
発明を適用できることは明らかである。
【0029】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の時
分割多重型マルチチャネル・レーダ装置は、各送受信チ
ャネル内の局発スイッチング回路と同期させて対応のチ
ャネル内の混合器の直流バイアスによって変換損失を増
減させる構成であるから、極めて簡易・安価な構成のも
とで、不要ビート信号によるチャネル間干渉を防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の時分割多重型マルチチャネ
ルFMレーダ装置の構成を示す平面図である。
【図2】図1の混合器の設定すべき直流バイアス電圧を
決定するために行った変換損失の測定データを示す特性
図である。
【図3】従来技術の時分割多重型マルチチャネルFMレ
ーダ装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
11,12 送受信チャネル 11b,12b 混合器 13 FM信号発生器 14 FM信号分配部 15 検出部 S1,S3 送信スイッチング回路 S2,S4 局発スイッチング回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−259874(JP,A) 特開 平4−19588(JP,A) 特開 平3−54494(JP,A) 特開 平4−232884(JP,A) 特開 平5−87906(JP,A) 特開 平5−276099(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/00 - 7/42 G01S 13/00 - 13/95

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送信アンテナと、物体からの反射波を受信
    する受信アンテナと、この受信アンテナで受信された反
    射波と局発信号の一部とを混合してビート信号を発生さ
    せる混合器とを備えた送受信チャネルが、前記送信アン
    テナの前段に設置される送信スイッチング回路と、前記
    混合器の前段に設置される局発スイッチング回路と、こ
    れら各スイッチング回路を適宜な所定のタイミングでオ
    ン/オフさせるタイミング制御回路とを備えた高周波信
    号分配部を介して高周波信号発生部に複数接続された時
    分割多重型マルチチャネル・レーダ装置において、 前記各送受信チャネル内の前記局発スイッチング回路が
    オフ状態にあるときは対応の送受信チャネル内の前記混
    合器の直流バイアスを変化させてその変換損失を増大さ
    せる直流バイアス制御手段を備えたことを特徴とする時
    分割多重型マルチチャネル・レーダ装置。
  2. 【請求項2】高周波信号発生器と、 前記高周波信号発生器から出力される信号を入力し、複
    数の出力端子に切り換て出力する切換手段と、 前記切換手段の複数の出力端子に対応して配置されて、
    高周波信号を物体に向て送信する複数のアンテナと、 前記複数のアンテナに対応して配置され、物体により反
    射され、前記アンテナで受信された受信信号と送信信号
    に関連した信号を混合することにより、ビート信号を発
    生する複数の混合器と、 前記複数の混合器のおのおのに独立してバイアスを与え
    るバイアス手段と、 前切替え手段の切替えタイミングと同期して混合器のバ
    イアスを制御する制御段とにより構成されることを特徴
    とするレーダ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1乃至2のそれぞれにおいて、 前記送信スイッチング回路と局発スイッチング回路は、
    直流バイアスの昇降によってオン/オフされる増幅器で
    構成されることを特徴とする時分割多重型マルチチャネ
    ル・レーダ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のそれぞれにおいて、 前記各送受信チャネルの混合器が発生したビート信号の
    周波数から前記反射波を生じさせた物体までの距離を検
    出する検出部を備えたことを特徴とする時分割多重型マ
    ルチチャネル・レーダー装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のそれぞれにおいて、 前記各送信アンテナと受信アンテナは、マルチビーム・
    アンテナであることを特徴とする時分割多重型マルチチ
    ャネル・レーダ装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記各送信アンテナと受信アンテナを一次放射器とし、
    この一次放射器に対する共通の反射器を備え、マルチビ
    ーム・アンテナを形成することを特徴とする時分割多重
    型マルチチャネル・レーダ装置。
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