JPH10293619A - 情報処理装置、情報処理システムおよび記憶媒体 - Google Patents

情報処理装置、情報処理システムおよび記憶媒体

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JPH10293619A
JPH10293619A JP9100308A JP10030897A JPH10293619A JP H10293619 A JPH10293619 A JP H10293619A JP 9100308 A JP9100308 A JP 9100308A JP 10030897 A JP10030897 A JP 10030897A JP H10293619 A JPH10293619 A JP H10293619A
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JP9100308A
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Jun Kitahara
潤 北原
Masahito Ishii
雅人 石井
Hideaki Genma
英明 源馬
Kenichi Saito
賢一 斎藤
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可搬記憶媒体を用いて、所望の情報処理装置
において、ユーザごとの作業環境を復元を高速に実現で
きる情報処理装置を提供する。 【解決手段】 第1の情報処理装置10−1においては、
装置全体の動作の終了の指示を受け入れると、これに応
答して、作動中のアプリケーションの動作を中断し、前
記アプリケーションプログラム自体およびこれに関連す
るデータ201,202を抽出して、可搬記憶媒体20に書込
み、その後に、装置全体の動作を終了させる。第2の情
報処理装置においては、装置の起動の際に、記憶媒体20
内にアプリケーションプログラムが存在する場合に、該
アプリケーションプログラム自体およびこれに関連する
データを読みだし、当該アプリケーションプログラムの
動作を回復させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、起動時間の短縮お
よび使い勝手の向上を図った情報処理装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、起動時間の短縮のために、ハ
イバネーションの技術が提案されている。このハイバネ
ーションとは、以下に述べるような、中断/再開手段の
一手法である。
【0003】ある任意の時点で、情報処理装置の処理を
中断し、そのときの情報処理装置内の揮発性記憶媒体
(例えば、ワークメモリ、画像メモリなど)に記憶され
ていた全てのデータを、ハードディスクなどの不揮発性
記憶媒体に記録した後に、情報処理装置の電源を切断す
る。その一方、情報処理装置の電源再投入時には、ハー
ドディスクなどの不揮発性記憶媒体に記録されているデ
ータを、情報処理装置の不揮発性記憶媒体に、電源切断
時に記憶されていたように復元することで、処理を中断
した時点の状態に、情報処理装置を戻して、処理を再開
する。
【0004】また、従来より、OS(Operating System)
を起動した後に、OS上の初期状態でのユーザ固有の使
用環境を、可搬記憶媒体から読みだして、これを情報処
理装置の使用環境とする技術知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、作業
の中断/再開を高速に実現する手法として、ハイバネー
ション技術が知られている。しかしながら、ハイバネー
ションによりある情報処理装置上の作業を中断し、これ
を、煩雑な操作なしに、他の情報処理装置にて再開する
ことは不可能であるという問題点があった。たとえ、フ
ロッピーディスクなどの可搬記憶媒体を利用した場合で
も、情報処理装置の相互間のハードウェア構成が異なる
と、ハイバネーションの手法を利用して作業を再開する
ことができないという問題点があった。ハードウェアの
構成が相違することは、以下のような点に起因してい
る。すなわち、情報処理装置によって、主記憶容量が異
なること、および、情報処理装置によって、表示メモリ
のデータ構造が異なることである。
【0006】その一方、前述したように、OSが起動し
た後に、情報処理装置において、ユーザ固有の初期状態
の使用環境を構築することは可能であるが、該使用環境
を作業中断時の状態に復元することはできない。また、
OSを起動させるための時間がかかるため、所望の作業
や処理を迅速に再開できないという問題点があった。
【0007】本発明は、ユーザごとの作業環境を記憶し
た可搬記憶媒体を作成できる情報処理装置を提供するこ
とを目的とする。また、本発明は、該可搬記憶媒体を用
いて、所望の情報処理装置において、ユーザごとの作業
環境を復元し、かつ、作業の中断/再開を、自由かつ高
速に実現できる情報処理装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、可搬記
憶媒体内に情報を書込む記憶媒体書込み手段を備え、オ
ぺレーティングシステムによりアプリケーションプログ
ラムを制御する情報処理装置にであって、少なくとも作
動中のアプリケーションプログラムの動作の中断の指示
を受け入れる中断指示受け入れ手段と、受け入れられた
中断の指示に応答して、指定されたアプリケーションの
動作を中断し、前記アプリケーションプログラム自体お
よびこれに関連するデータを抽出して、前記記憶媒体書
込み手段を介して、可搬記憶媒体に書込み、その後に、
当該アプリケーションプログラムの動作を終了させる制
御手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置により
達成される。
【0009】また、本発明の目的は、可搬記憶媒体内の
情報を読み出す記憶媒体読みだし手段を備え、オぺレー
ティングシステムによりアプリケーションプログラムを
制御する情報処理装置であって、前記記憶媒体内に記憶
されたアプリケーションプログラムの少なくとも一つの
動作を回復する指示を受け入れる回復指示受け入れ手段
と、受け入れられた回復指示に応答して、指定されたア
プリケーションプログラム自体およびこれに関連するデ
ータを、前記記憶媒体読みだし手段を介して、可搬記憶
媒体から読みだし、当該アプリケーションプログラムの
動作を回復する制御手段とを備えたことを特徴とする情
報処理装置により達成される。
【0010】前者の情報処理装置において、可搬記憶媒
体に、アプリケーションプログラムが格納される。ユー
ザは、これを用いて、後者の情報処理装置にて、該アプ
リケーションプログラムを再起動させることにより、自
己の作業環境を再現することが可能となる。
【0011】また、本発明の好ましい実施態様において
は、前者の情報処理装置において、前記記憶媒体書込み
手段が、該媒体内の情報を読み出し可能であり、さら
に、前記記憶媒体内に記憶されたアプリケーションプロ
グラムの少なくとも一つの動作を回復する指示を受け入
れる回復指示受け入れ手段とを備え、前記制御手段が、
受け入れられた回復指示に応答して、指定されたアプリ
ケーションプログラム自体およびこれに関連するデータ
を、前記記憶媒体読みだし手段を介して、可搬記憶媒体
から読みだし、当該アプリケーションプログラムの動作
を回復するように構成されている。これにより、前者の
情報処理装置においても、他の情報処理装置にて作成さ
れた可搬記憶媒体を受け入れ、ユーザの作業環境を再現
することが可能となる。
【0012】また、本発明の目的は、可搬記憶媒体内に
情報を書込む記憶媒体書込み手段を備え、オぺレーティ
ングシステムによりアプリケーションプログラムを制御
する情報処理装置にであって、装置全体の動作の終了の
指示を受け入れる終了指示受け入れ手段と、受け入れら
れた終了の指示に応答して、作動中のアプリケーション
の動作を中断し、前記アプリケーションプログラム自体
およびこれに関連するデータを抽出して、前記記憶媒体
書込み手段を介して、可搬記憶媒体に書込み、その後
に、装置全体の動作を終了させる制御手段とを備えたこ
とを特徴とする情報処理装置によっても達成され、或い
は、可搬記憶媒体内の情報を読み出す記憶媒体読みだし
手段を備え、オぺレーティングシステムによりアプリケ
ーションプログラムを制御する情報処理装置であって、
装置の起動の際に、記憶媒体内に記憶されたアプリケー
ションプログラムの存在の有無を確認する情報確認手段
と、アプリケーションプログラムが存在する場合に、該
アプリケーションプログラム自体およびこれに関連する
データを、前記記憶媒体読みだし手段を介して、可搬記
憶媒体から読みだし、当該アプリケーションプログラム
の動作を回復する制御手段とを備えたことを特徴とする
情報処理装置によっても達成される。
【0013】前者は、さらに、通電されているか否かに
かかわらずデータを記憶する不揮発性外部記憶装置を備
え、前記制御手段が、受け入れられた終了の指示に応答
して、さらに、オぺレーティングシステムおよびハード
ウェアを制御するデバイスドライバを、外部記憶装置に
記憶するように構成されているのが好ましく、また、後
者は、さらに、通電されているか否かにかかわらずデー
タを記憶する不揮発性外部記憶装置を備え、前記制御手
段が、装置の終了の際に、オぺレーティングシステムお
よびハードウェアを制御するデバイスドライバを、外部
記憶装置に記憶し、かつ、装置の起動の際に、外部記憶
装置に記憶したオぺレーティングシステムおよびハード
ウェアを制御するデバイスドライバにて、動作を再開す
るように構成されているのが好ましい。上記本発明のう
ち、前者の好ましい実施態様においては、前記制御手段
が、アプリケーションプログラムごとに、該アプリケー
ションプログラム自体および関連するデータを格納する
ためのハイバネーションファイルを生成し、生成したハ
イバネーションファイルを、前記記憶媒体書込み手段を
介して、可搬記憶媒体に書込むように構成されている。
【0014】さらに好ましい実施態様においては、前記
制御手段が、前記ハイバネーションファイルに優先順位
を付加するように構成されている。
【0015】また、後者の好ましい実施態様において
は、前記記憶媒体中に、アプリケーションプログラムお
よび関連するデータを格納し、かつ、優先順位が付加さ
れたハイバネーションファイルが存在すると判断された
場合に、前記制御手段が、優先順位にしたがって、アプ
リケーションプログラムを回復する。さらに、アプリケ
ーションプログラムを回復する際に使用する主記憶装置
の記憶容量が足りない場合に、前記制御手段が、主記憶
装置に記憶できなかったアプリケーションプログラムお
よび関連するデータを、固定記憶装置の仮想記憶領域に
展開するのが好ましい。
【0016】また、本発明の目的は、可搬記憶媒体内に
情報を書込む記憶媒体書込み手段を備え、オぺレーティ
ングシステムによりアプリケーションプログラムを制御
する情報処理装置にであって、装置全体の動作の終了の
指示を受け入れる終了指示受け入れ手段と、受け入れら
れた終了の指示に応答して、作動中のアプリケーション
の動作を中断し、前記アプリケーションプログラム自体
およびこれに関連するデータを抽出して、前記記憶媒体
書込み手段を介して、可搬記憶媒体に書込むアプリケー
ション制御手段と、情報処理装置のハードウェアを制御
するためのデバイスドライバの各々にて使用されるデー
タを、ハードウェアに依存しない標準化されたデバイス
データに変換するデータ変換手段と、前記オぺレーティ
ングシステム、デバイスドライバ、および、各デバイス
ドライバに対応する標準化されたデバイスデータを、前
記記憶媒体書込み手段を介して、当該可搬記憶媒体に書
込み、その後に、装置全体の動作を終了させる第2の制
御手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置により
達成され、或いは、可搬記憶媒体内の情報を読み出す記
憶媒体読みだし手段を備え、オぺレーティングシステム
によりアプリケーションプログラムを制御する情報処理
装置であって、装置の起動の際に、記憶媒体内に記憶さ
れた、オペレーティングシステム、デバイスドライバ、
および/または、アプリケーションプログラムの存在の
有無を確認する情報確認手段と、記憶媒体内に記憶され
たデバイスドライバと、自己のデバイスドライバとを比
較し、記憶されたデバイスドライバの適性を判断し、記
憶されたデバイスドライバが情報処理装置に適合できる
場合には、記憶媒体読みだし手段を介して、これを前記
記憶媒体から読みだし、その一方、適合できない場合に
は、自己のデバイスドライバを使用するように決定し、
かつ、決定されたデバイスドライバにて使用可能なよう
に、記憶媒体に記憶されたデバイスドライバに付随した
デバイスデータを変換するデバイスドライバ適性判断手
段と、前記オペレーティングシステム、決定されたデバ
イスドライバ、および、変換されたデバイスデータを、
装置内の所定の領域に格納してオペレーティングシステ
ムを回復する第2の制御手段と、記憶媒体に記憶された
アプリケーションプログラム自体およびこれに関連する
データを、前記記憶媒体読みだし手段を介して、可搬記
憶媒体から読みだし、当該アプリケーションプログラム
の動作を回復する第1の制御手段とを備えたことを特徴
とする情報処理装置により達成される。
【0017】たとえば、前記第1の制御手段は、オぺレ
ーティングシステムにより実現され、かつ、第2の制御
手段は、BIOS(Basic Input Output Systems)により
実現される。
【0018】このような情報処理装置を、複数設けるこ
とにより構成された情報処理システム、或いは、情報処
理システムにより、その内部情報が作成された記憶媒体
によっても、本発明の目的が達成され得る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態につき説明を加える。図1は、本発明の
概略を説明するための図である。図1に示すように、本
発明の実施の形態においては、相互にハードウェア構成
が異なる第1の情報処理装置10−1と第2の情報処理
装置10−2との間にて、ユーザが、一方の情報処理装
置(本実施の形態の説明においては第1の情報処理装置
10−1)にて使用していた作業環境を、可搬記憶媒体
20を用いて、他方の情報処理装置(本実施の形態の説
明においては第2の情報処理装置10−2)に、短時間
で復元する。第1の情報処理装置10−1および第2情
報処理装置10−2は、それぞれ、キーボード、ディス
プレイ、ハードディスク装置(固定記憶装置)、可搬記
憶媒体を駆動するための可搬記憶媒体駆動装置、CP
U、および、揮発性メモリを使用した主記憶装置や画像
メモリを備えている。この実施の形態においては、可搬
記憶媒体として、読み書き可能CD(CD-RW)やDVD-RAM
(Digital Video Disc-Random Access Memory)、リムー
バブルハードディスク、或いは、フラッシュメモリを用
いたPC-Cardなど、種々の不揮発性記憶媒体を用いるこ
とができる。
【0020】図14ないし図16は、それぞれ、第1の
実施の形態にかかる情報処理装置の構成の例を示すブロ
ックダイヤグラムである。
【0021】図14の例において、情報処理装置140
1は、CPU1402、主記憶装置1402、固定記憶
装置1403およびDVD-RAM/CD-RW駆動装置1405を
備え、可搬記憶媒体としてDVD-RAM/CD-RW1402を用
いるようになっている。図15の例において、情報処理
装置1501は、CPU1502、主記憶装置150
2、固定記憶装置1503およびリムーバブルハードデ
ィスクドライブ1505を備え、リムーバブルハードデ
ィスク1506を可搬記憶媒体として用いるようになっ
ている。さらに、図16の例において、情報処理装置1
601は、CPU1602、主記憶装置1602、固定
記憶装置1603およびPC-Card1606を受け入れる
ためのPC-Cardスロット1605を備え、フラッシュカ
ード等のPC-Card1606を可搬記憶媒体として用いる
ようになっている。
【0022】本実施の形態において、短時間で、他方の
情報処理装置を使用可能な状態に復元するために、基本
的には、情報処理装置の作動(処理)を中断した際のハ
ードウェア情報を、全てハードディスク装置などのよう
な不揮発性記憶装置に退避格納し、その一方、不揮発性
記憶装置から該ハードウェア情報を取り出して、これに
基づき、情報処理装置を中断時の状態に復元する、ハイ
バネーションの手法を用いている。このハイバネーショ
ンの手法を用いることにより、OSを最初から起動し、
AP(Application Program)が稼働可能になるまでの時
間を、短縮できる。
【0023】以下、本発明の実施の形態の作動を、より
詳細に、図2ないし図8を参照して説明する。
【0024】本発明の実施の形態にかかる情報処理装置
10−1、10−2のOSは、システム領域とユーザ領
域とを明確に識別できるようになっている。システム領
域には、OS本体および各種ハードウェアのデバイスド
ライバなど、情報処理装置にとって固有な情報が含まれ
る。その一方、ユーザ領域には、ユーザが使用するAP
の領域およびユーザ固有のデータが含まれる。本実施の
形態にかかる情報処理装置は、中断処理を実行する際
に、システム領域とユーザ領域とを区別し、システム領
域内のデータを、その固定記憶装置に退避させて、これ
に記憶し、その一方、ユーザ領域内のデータを、情報処
理装置に装着された可搬記憶媒体に記憶する。
【0025】以下、特定のアプリケーションの作動を中
断する中断処理、情報処理装置自体の作動を終了する終
了処理につき、より詳細に説明を加える。情報処理装置
により実行されている処理の中断要求或いは終了要求
は、基本的には、ユーザの指示により与えられるが、情
報処理装置において異常が検出された場合など、処理を
終了すべき場合に与えられても良い。
【0026】ユーザは、マウス、キーボードなどを用い
て、現在使用している一またはそれ以上のAPのうち、
中断すべきAPを特定して、処理の中断要求を、情報処
理装置に与える。或いは、全てのAPの処理の中断要求
を与えても良い。さらに、ユーザが、処理の中断要求を
与え、情報処理装置のOSが、これに応答して、現在使
用中のAPの一覧表などをディスプレイの画面上に表示
し、ユーザが表示された一覧表を参照して、処理を中断
すべきAPを選択するように構成してもよい。
【0027】中断要求が与えられた、一方の情報処理装
置(第1の情報処理装置10−1)が、処理の中断要求
を受け入れると、図2に示すように、情報処理装置10
−1内の主記憶装置30に存在する、処理の中断対象と
なっているAP自体および該APに付随するユーザデー
タ(図2の符号201参照)、並びに、APの実行によ
りディスプレイの画面上に表示されていた表示データ
(図2の符号202参照)を、可搬記憶媒体20上に確
保されたハイバネーション用ファイル211、212に
格納する。さらに、第1の情報処理装置10−1の固定
記憶装置40に記憶されていた、APにより使用されて
いるファイル203も、可搬記憶媒体20上に確保され
た他のハイバネーション用ファイル213に格納する。
【0028】ここに、APの表示データは、本実施の形
態においては、APが管理すべき、主記憶上に記憶され
た仮想画面のデータを意味している。なお、ディスプレ
イ自体が独自に管理する表示データを、退避格納/回復
するためには、図13を参照して後述するような、デー
タの標準化が必要である。
【0029】次に、中断/終了処理を示すフローチャー
トである図6を参照して、この処理につき、より詳細に
説明を加える。
【0030】ユーザが第1の情報処理装置10−1での
特定のAP或いは全てのAPを用いた作業を終了する場
合には、キーボード或いはマウスを操作して、中断/終
了要求を、情報処理装置10−1に与える。情報処理装
置10−1においては、OSが中断/終了要求を受け入
れると、これに応答して、図6に示す処理を開始する。
【0031】図6に示すように、中断/要求処理におい
ては、ユーザにより与えられた指示が、終了要求である
か否かを判断する(ステップ601)。これは、たとえ
ば、終了要求および中断要求を、それぞれ、キーボード
の所定のファンクションキーに割り当て、何れかのキー
をユーザが押すことにより実現され、或いは、それぞ
れ、文字列コマンドを設定し、何れかの文字列コマンド
を、ユーザが入力することによっても実現される。
【0032】ステップ601でノー(No)、すなわち、
中断要求であると判断された場合には、中断すべきAP
およびハイバネーションファイルを作成すべき記憶媒体
を、ユーザに問い合わせる(ステップ602)。ここ
に、中断すべきAPを問い合わせるのは、複数のAPが
動作している場合に、中断すべき一或いはそれ以上のA
Pを特定するためである。このステップ602におい
て、ユーザによる問い合わせに対する応答がない場合に
は、データの紛失を避けるために、ハイバネーションフ
ァイルを、固定記憶装置40に作成することになる。そ
の一方、他の情報処理装置(第2の情報処理装置10−
2)にて、中断したAPを復元する場合には、この問い
合わせに対して、ユーザは、ハイバネーションファイル
を作成すべき記憶媒体として、可搬記憶媒体を選択する
ことになる。
【0033】次いで、中断すべきものとして選択された
APが使用している主記憶装置30内の領域に関する情
報、APが使用しているファイルに関する情報、APの
表示データなど、選択されたAPに関する情報を収集す
る(ステップ603)。その後、ユーザに選択された記
憶媒体に、必要なハイバネーションファイルを作成する
(ステップ604)。ステップ603およびステップ6
04の処理は、全ての選択されたAPに関して実行され
る(ステップ605参照)。
【0034】たとえば、図2において、使用中の一つの
APに関するデータを記憶するために、可搬記憶媒体に
ハイバネーションファイルを作成する場合には、ステッ
プ603において、主記憶装置30中に記憶されたAP
自体およびユーザデータ(符号201参照)、APの表
示データ(符号202参照)および固定記憶装置中のA
Pにて使用されているファイル203のそれぞれに関す
る情報が取得される。その後に、ステップ604におい
て、可搬記憶媒体20に、上述したデータを記憶するた
めのハイバネーションファイル211、212、213
が作成される。
【0035】選択された全てのAPについて、ステップ
603および604の処理が終了することにより(ステ
ップ605でイエス(Yes))、中断処理自体は終了する
が、情報処理装置10−1においては、選択されたAP
のみが終了し、他のAPなどは、動作を継続している。
【0036】次に、ステップ601でイエス(Yes)、す
なわち、終了要求であると判断された場合につき説明を
加える。この場合にも、ハイバネーションファイルを作
成すべき記憶媒体を、ユーザに問い合わせる(ステップ
606)。たとえば、ユーザは、次の機会に使用する情
報処理装置が、同じもの(第1の情報処理装置10−
1)であれば、ハイバネーションファイルを、第1の情
報処理装置10−1の固定記憶装置に作成するように指
示を与えればよい。その一方、次の機会に使用する情報
処理装置が異なるもの(第2の情報処理装置10−2)
であれば、ハイバネーションファイルを、可搬記憶媒体
20に作成するように指示を与えればよい。なお、ステ
ップ606においても、ステップ602と同様に、ユー
ザによる問い合わせに対する応答がない場合には、ハイ
バネーションファイルは、現在使用中の情報処理装置
(第1の情報処理装置10−1)の固定記憶装置40に
作成される。
【0037】次いで、第1の情報処理装置10−1にて
作動しているAPの各々が使用している主記憶装置30
内の領域に関する情報、各APが使用しているファイル
に関する情報、各APの表示データなどを収集する(ス
テップ607)。これらステップ607において収集さ
れた情報に基づき、全てのAPに関するデータを記憶す
るためのハイバネーションファイルを、ユーザにより指
定された記憶媒体に確保する(ステップ608)。たと
えば、ユーザが、次の機会には、他の情報処理装置(第
2の情報処理装置10−2)にて、APを使用したいた
め、ステップ606において、可搬記憶媒体を選択した
場合には、可搬記憶媒体20に、必要なハイバネーショ
ンファイルが作成され、各APに関するデータが、ハイ
バネーションファイルに格納される。
【0038】次いで、APに関するデータの退避が終了
すると、OSに関するデータの退避が実行される(ステ
ップ609)。より詳細には、第1の情報処理装置10
−1の主記憶装置30の所定の領域に記憶されていた、
OS本体であるOSコア(図2の符号211参照)、お
よび、各種ハードウェアのデバイスドライバが、固定記
憶装置40に確保されたハイバネーションファイル(符
号221、222参照)に格納される。ステップ609
が終了すると、情報処理装置の電源がオフにされ、情報
処理装置が停止する。なお、上記処理において、APに
関するデータの退避(ステップ608)は、OSの管理
の下で実行され、その一方、OSに関するデータの退避
(ステップ609)は、BIOS(Basic Input Output Syst
ems)の管理の下で実行されている。
【0039】また、APが使用しているファイルを判別
する際に、各ファイルの情報をOSが厳密に管理し、A
Pが使用するファイルを特定しても良いし、或いは、O
Sから、APに対して問い合わせるようにしても良い。
後者の場合には、予め定められた取り決めにしたがっ
て、OSとAPとの間の情報の通信がなされる。
【0040】次に、可搬記憶媒体20に、そのデータが
記憶されたAPを、他の情報処理装置(第2の情報処理
装置10−2)において再起動する処理につき、図3お
よび図7(a)を参照して、説明を加える。なお、第2
の情報処理装置10−2においても、第1の情報処理装
置10−1と同様に、装置自体の作動を終了させる際
に、終了処理が実行され、OSコアやデバイスドライバ
が、固定記憶装置内に確保されたハイバネーションファ
イルに格納されるようになっている。
【0041】ユーザが、第2の情報処理装置10−2の
電源を投入すると、まず、装置の基本ハードウェア管理
プログラムであるBIOSが起動され、情報処理装置10−
2の固定記憶装置および可搬記憶媒体中に、ハイバネー
ションファイルがあるか否かを判断する(ステップ70
1)。
【0042】ステップ701でイエス(Yes)と判断され
た場合、すなわち、所定のハイバネーションファイルが
存在し、その結果、ハイバネーションが可能である場合
には、固定記憶装置60に記憶されたハイバネーション
ファイル301、302からデータを読みだし、主記憶
装置50中のOSコアの領域およびデバイスドライバの
領域に記憶し、OSおよびデバイスドライバを回復する
(ステップ703)。これにより、OSの動作環境が復
元される。
【0043】次いで、可搬記憶媒体20のハイバネーシ
ョンファイル212ないし213を読みだし、AP自体
およびユーザデータおよびAP表示データを、主記憶装
置50の所定の領域331、332に記憶し、APにて
使用されていたファイルを、固定記憶装置60の所定の
領域333に記憶する(ステップ704)。ステップ7
04の処理は、可搬記憶媒体に記憶されていた全てのA
Pについて実行され、全てのAPが回復すると(ステッ
プ705でイエス(Yes))、処理が終了する。これによ
り、可搬記憶媒体20に記憶された、第1の情報処理装
置10−1にて使用されていたAPが、第2の情報処理
装置10−2にて回復される。上述した処理のうち、O
Sの回復(ステップ703)は、BIOSにて実行され、A
Pの回復(ステップ704および705)は、OSによ
り実行される。
【0044】その一方、ステップ701でノー(No)と判
断された場合には、通常の手法にてOSを起動する(ス
テップ706)。
【0045】また、本実施の形態においては、APの回
復はOSにより実行されているため、OSが稼働してい
る状態で、可搬記憶媒体から、APに関連するデータを
読みだして当該APを回復することも可能である。
【0046】ここに、図4に示すように、第1の情報処
理装置10−1において、3つのAP、すなわち、AP1@
A、AP2@AおよびAP3@Aが作動しており、主記憶装置30
上には、これらAPのための領域401ないし403が
確保されている場合を考える。ユーザが、AP1@AおよびA
P3@Aのみを選択して、これらに関するデータを可搬記憶
媒体20に格納することを内容とするハイバネーション
を実行すると、図6のステップ601ないし605が実
行されて、 可搬記憶媒体20に、ハイバネーションフ
ァイル411、413が作成され、これらに、それぞ
れ、AP1@AおよびAP3@Aに関するデータが格納される。
【0047】このようにハイバネーションファイルを収
容した可搬記憶媒体20を、第2の情報処理装置10−
2に装着し、ユーザがキーボードなどを操作して、所定
の指示を与えると、情報処理装置10−2のOSによ
り、図7(b)に示す処理が起動される。この処理にお
いては、まず、可搬記憶媒体20に記憶されたデータに
対応するAPのうち、何れのAPを選択するのかを、ユ
ーザに問い合わせる(ステップ711)。ここで、ユー
ザが何ら選択をしなかった場合には、全てのAPを回復
すればよい。
【0048】次いで、可搬記憶媒体20中のデータを参
照して、選択されたAPに関するハイバネーションファ
イルを捜しだし、これに収容されたデータを、主記憶装
置の所定の領域に記憶する(ステップ712)。いま、
第2の情報処理装置10−2の主記憶装置50に、 AP1
@AおよびAP3@Aと同じAPではあるが、その作動環境や
処理状況の異なるAP1@BおよびAP3@Bが記憶されていると
考える(図5の符号511、512参照)。この場合に
は、これら領域とは別個に、 AP1@AおよびAP3@Aのため
の領域501、503が確保され、これら領域に、対応
するデータが格納される。ステップ712の処理は、選
択された全てのAPに関して実行される。これにより、
APの回復処理が終了する。
【0049】本実施の形態によれば、ある情報処理装置
において、選択されたAPに関するデータを、可搬記憶
媒体に確保されたハイバネーションファイルに格納し、
これを、他の情報処理装置にて、読み出して、APを回
復している。これにより、ユーザは、所望のAPを所望
の作動環境にて、ハードウェア構成の異なる他の情報処
理装置においても作動させることが可能となる。
【0050】さらに、本実施の形態によれば、情報処理
装置の作動を終了する際に、APに関する情報を、可搬
記憶媒体に確保されたハイバネーションファイルに格納
する一方、OSに関する情報を、固定記憶装置に確保さ
れたハイバネーションファイルに格納することができ、
可搬記憶媒体に格納された情報を読み出すことにより、
他の情報処理装置において、APを回復することができ
る。
【0051】したがって、ユーザはある情報処理装置の
中断/終了処理により所定のデータが記憶された可搬記
憶媒体のみを持ち歩き、他の情報処理装置にて、双方に
共通する所定のOSが稼働していれば、作業や処理を中
断したときと同じ環境を、該他の情報処理装置上に短時
間で再現し、作業や処理を再開することが可能になる。
【0052】次に、本発明の第2の実施の形態につき説
明を加える。第2の実施の形態にかかる情報処理装置の
構成は、以下の点を除き、第1の実施の形態のものと同
様である。
【0053】この実施の形態にかかる情報処理装置にお
いては、OSが、主記憶装置に展開する全てのデータ
を、ある一定容量を管理単位として管理している。した
がって、ハイバネーションのためのデータを得る際に
も、該データを、管理単位ごとに管理し、これにより、
AP自体およびユーザデータを回復するときに、情報処
理装置の主記憶装置に、AP自体およびユーザデータ
を、管理単位ごとに回復(格納)し、主記憶装置の記憶
容量が足りなくなった場合には、データの残りの部分
を、仮想記憶領域に回復している。
【0054】図8は、第2の実施の形態にかかる第2の
情報処理装置10−2におけるAPの回復処理の概略を
示す図である。第1の実施の形態に関連して、図4など
を参照して説明したように、第1の情報処理装置10−
1の処理により作成され、可搬記憶媒体20に、あるA
PであるAP1@Aを格納したファイバネーションファイル
801、802が存在すると考える。また、ファイバネ
ーションファイルにおいては、情報処理装置10−2の
OSが主記憶装置50を管理するための管理単位800
ごとに、AP1@Aに関連するデータが格納されている。
【0055】このような場合に、ユーザが情報処理装置
10−2のキーボードなどを操作して、AP1@Aを回復す
るように指示を与えると、情報処理装置10−2のOS
は、主記憶装置50中に、ハイバネーションファイルの
AP1@Aに関するデータを格納するための領域を確保しよ
うとする。主記憶装置50の空き領域が不足して、全て
のデータを主記憶装置50中に記憶することができない
場合には、主記憶装置50中に記憶できるだけの、管理
単位のデータ(図8の符号801参照)を、主記憶装置
50の領域811に格納し、残りのデータ(符号802
参照)を、固定記憶装置60の仮想記憶領域821に格
納する。これにより、第2の情報処理装置10−2にお
いて、AP1@Aを回復することが可能となる。
【0056】本実施の形態によれば、情報処理装置の主
記憶装置の容量に制限がある場合でも、当該情報処理装
置において、作業や処理を中断したときと同じ環境を短
時間で再現し、作業や処理を再開することが可能にな
る。
【0057】次に、本発明の第3の実施の形態にかかる
情報処理装置につき説明を加える。この実施の形態にお
いては、中断/終了要求に応答して、OSコアなどを含
むシステム領域のデータ、および、APなどユーザ領域
のデータの双方を、可搬記憶媒体に格納するようになっ
ている。
【0058】図9は、第3の実施の形態にかかる第1の
情報処理装置10−1におけるOSおよびAPの退避処
理の概略を示す図である。この実施の形態において、情
報処理装置においては、これに含まれる各種ハードウェ
アを駆動するために必要な全てのデバイスドライバ(す
なわち、該ハードウェアのためのプログラム)を、固定
記憶装置40に収容している。また、デバイスドライバ
により、ハードウェアの状態およびデバイスドライバ自
体の内部状態を示す情報が、所定の統一した書式にて記
述され、種々の情報処理装置において共通の標準デバイ
スデータが作成され得るようになっている。さらに、O
Sは、デバイスドライバごとの管理ができ、かつ、デバ
イスドライバごとの初期化をすることができるようにな
っている。また、第3の実施の形態にかかる情報処理装
置においては、ハードウェアの種類、構成に関する情報
が、BIOSが管理するデータ領域に格納されている。
【0059】このように構成された情報処理装置におけ
る終了要求処理を、図9および図11を参照して説明す
る。
【0060】ユーザがキーボード或いはマウスを操作し
て、第1の情報処理装置10−1での作業を終了する旨
の要求(終了要求)を与えることにより、図11の処理
が開始される。第1の情報処理装置10−1のOSは、
終了要求を受け入れると、OSの管理下にない処理がす
べて終了するまで待機する。OSの管理下にない処理に
は、たとえば、描画処理がある。描画処理においては、
直線描画や塗りつぶしなど、ディスプレイのコントロー
ラ(図示せず)が、情報処理装置のCPU(図示せず)
からの指示により、表示メモリ(画像メモリ)(図示せ
ず)をアクセスし、ディスプレイのコントローラと表示
メモリとの間でのみ実行される。このように、OS管理
下にない処理が終了しないと、主記憶装置内に正しいデ
ータが格納されないため、これを防止するために、上述
したような待機がなされる。
【0061】次いで、各デバイスドライバに関するハー
ドウェア情報、デバイスドライバが所持しているデータ
などが、後述する標準デバイスデータに変換され、主記
憶装置30或いは固定記憶装置40中の所定の領域に記
憶される(ステップ1101)。その後に、OSは、O
A本体、AP自体およびユーザデータ、各デバイスドラ
イバ、並びに、標準デバイスデータが記憶されている主
記憶装置30或いは固定記憶装置40中の領域(格納場
所)を、BIOSに通知する(ステップ1102)。後述す
るように、OS自体も可搬記憶媒体に記憶されてしまう
ため、可搬記憶媒体20にデータを記憶する処理を実行
するのがBIOSであり、OSが、BIOSによる処理が可能と
なるように、格納場所を通知するようにしている。
【0062】ステップ1102における通知に応答し
て、BIOSは、各デバイスドライバ、各標準デバイスデー
タを格納するためのハイバネーションファイルを、可搬
記憶媒体20に確保して、上述したデータをハイバネー
ションファイルに収容する(ステップ1103)。この
実施の形態のハイバネーションファイルにおいては、い
かなるデバイスドライバに関するものであるか、或い
は、どの記憶媒体(主記憶装置、固定記憶装置など)に
収容すべきものかなどを、後述する回復時に、デバイス
ドライバごとに判断できる必要があるため、各デバイス
ドライバおよび各標準デバイスデータを、個別に管理で
きるようになっている。これは、たとえば、デバイスド
ライバごとに、関連するデータを収容するためのハイバ
ネーションファイルを設け、或いは、各デバイスドライ
バおよびその標準デバイスデータを識別するための識別
子を、データに付加することにより実現される。
【0063】次いで、BIOS自身が所持するハードウェア
情報のためのハイバネーションファイルの領域を確保
し、これを、確保された領域に収容する(ステップ11
04)。このような処理が終了した後に、情報処理装置
10の電源をオフする(ステップ1105)。
【0064】図9は、上記処理により、種々のデータ
が、可搬記憶媒体に確保されたハイバネーションファイ
ルに収容される様子の一例を示す図である。図9におい
て、主記憶装置30に記憶されたAPおよびユーザデー
タ(符号901参照)、表示データ(符号902参照)
が、可搬記憶媒体20のハイバネーションファイル中の
領域911、912にそれぞれ収容され、固定記憶装置
40に記憶されたAP使用ファイル903が、領域91
3に収容されている。また、OSコア(符号904参
照)が、領域914に収容され、デバイスドライバ(符
号905参照)は、標準デバイスデータとともに、領域
915に収容されている。
【0065】このようにして、可搬記憶媒体に退避され
たデータを用いて、他の情報処理装置(第2の情報処理
装置10−2)を再起動する処理につき説明を加える。
図10は、第3の実施の形態にかかる第2の情報処理装
置におけるOSおよびAPの回復を説明する図、図12
は、第3の実施の形態にかかる情報処理装置の再起動処
理を示すフローチャートである。
【0066】図10および図12に示すように、ユーザ
が第2の情報処理装置10−2の電源を投入すると、第
2の情報処理装置10−2のBIOSが作動して、固定記憶
装置60や可搬記憶媒体20に、ハイバネーションファ
イルが存在しているか否かを調査する(ステップ120
1)。ハイバネーションファイルが存在して、ハイバネ
ーションが可能であると判断された場合(ステップ12
02でイエス(Yes))には、ステップ1203に進み、
その一方、ハイバネーションが可能ではない場合(ステ
ップ1203でノー(No))には、通常の手順にてOSを
起動し(ステップ1202)、処理を終了する。
【0067】ステップ1203においては、可搬記憶媒
体20上に記憶された、終了処理においてBIOSにより作
成されたハードウェア情報を確認して、終了処理を実行
した情報処理装置(この例では、第1の情報処理装置1
0−1)のハードウェアと、第2の情報処理装置10−
2のハードウェアとの違いを確認し、次いで、ステップ
1204において、ハイバネーションファイル中の各デ
バイスドライバが、第2の情報処理装置10−2におい
て動作可能か否かを判断する。
【0068】そのデバイスドライバが、第2の情報処理
装置10−2において動作可能である場合(ステップ1
204でイエス(Yes))には、ハイバネーションファイ
ル中のデバイスドライバを読み出して、これを、主記憶
装置50の所定の領域に格納し(ステップ1205)、
その一方、動作不可能である場合には、固定記憶装置6
0に記憶されている、第2の情報処理装置自体のデバイ
スドライバを、主記憶装置50の所定の領域に格納する
(ステップ1206)。
【0069】さらに、ハイバネーションファイル中のデ
バイスドライバの標準デバイスデータを読みだして、こ
れを、第2の情報処理装置にて使用可能な形式のデータ
に変換する(ステップ1207)。上記ステップ120
3ないし1207の処理は、全てのデバイスドライバに
関して実行される。
【0070】次いで、OSおよびAPをそれぞれ回復
し、すなわち、これらに関するデータを読み出して、主
記憶装置50の所定の領域に収容する(ステップ120
9)。このような処理が終了すると、BIOSは、第2の情
報処理装置10−2を制御するための権利を、OSに移
して、BIOSによる処理を終了する。
【0071】これに応答して、OSは、各デバイスドラ
イバに対して、対応する標準デバイスデータを与え、各
デバイスドライバの内部情報を復元する(ステップ12
10)。
【0072】たとえば、あるデバイスドライバが、第1
の情報処理装置10−1と第2の情報処理装置10−2
との間で相違し、その結果、第1の情報処理装置10−
1にて、可搬記憶媒体20に記憶されたデバイスドライ
バでは、第2の情報処理装置10−2が動作できない場
合を考える。このような場合には、図10に示すよう
に、そのデバイスドライバについては、固定記憶装置6
0中に記憶された種々のデバイスドライバ(符号101
4参照)のうち、対応するデバイスドライバ(符号10
15参照)が、主記憶装置50中の所定の領域1016
に格納される。
【0073】次に、第3の実施の形態にかかる標準デバ
イスデータにつき説明を加える。図13は、標準デバイ
スデータの一例を示す図である。たとえば、情報処理装
置のディスプレイが異なると、図13に示すように、デ
ィスプレイにより管理される表示データの構造(第1の
情報処理装置10−1の管理データ1302および第2
の情報処理装置10−2の管理データ1312参照)が
異なる。このため、第1の情報処理装置における表示デ
ータを可搬記憶媒体に確保されたハイバネーションファ
イルに収容して、これを、そのまま第2の情報記憶媒体
にて使用することは不可能である。そこで、第3の実施
の形態においては、標準デバイスデータのデータ構造を
予め定義し、終了の際には、各デバイスドライバ独自の
データが、定義にしたがった標準デバイスデータに変換
され、回復の際には、標準デバイスデータが、デバイス
ドライバ独自のデータに変換される。
【0074】上記例においては、標準デバイスデータと
して、RGBの三原色の輝度をそれぞれ示すデータに、
奥行を示すデータ(z値)を付加した構造(符号130
4参照)が用いられている。第1の情報処理装置におい
ては、終了処理の際に、自己の表示データ1302が、
標準デバイスデータ1304に変換され、この標準デバ
イスデータ1304が、ハイバネーションファイル中に
格納される。その一方、第2の情報処理装置において
は、標準デバイスデータ1304が、自己のフォーマッ
トに適合した表示データ1312に変換され、この表示
データ1312に基づき、ディスプレイの画面上への表
示などがなされるようになっている。
【0075】本実施の形態によれば、一方の情報処理装
置にて使用されていたOS、デバイスドライバ、およ
び、当該デバイスドライバにて使用されるデータを標準
化した形式の標準デバイスデータが、可搬記憶媒体に記
憶され、他方の情報処理装置に、これら記憶されたデー
タが、可能な限り復元される。したがって、ハードウェ
ア構成の異なる情報処理装置間であっても、ユーザは、
所望の使用環境にて、所望のアプリケーションを使用す
ることが可能となる。
【0076】本発明は、以上の実施の形態に限定される
ことなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内
で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内
に包含されるものであることは言うまでもない。
【0077】たとえば、前記第2の実施の形態におい
て、OSが処理の中断要求を受け付けると、APおよび
ユーザデータを、主記憶装置中のデータおよび仮想記憶
空間中のデータ全体にわたり優先順位を付加して、記憶
単位毎に記憶媒体に記憶しても良い。このような例にお
いて、APの回復時には、他の情報処理装置の主記憶装
置の総容量および優先順位にしたがって、データを回復
する。すなわち、主記憶装置に回復されなかったデータ
は、仮想記憶空間に割り当てられる。
【0078】また、仮想記憶空間にも限りがあり、一部
のAPおよびユーザデータを回復できない場合は、その
旨をユーザに通知し、回復するAPおよびユーザデータ
を選択させても良い。このときに、他の情報処理装置の
OSは、回復可能なAPおよびユーザデータを一覧表に
して、ディスプレイなどに表示し、処理を再開すべきA
Pなどをユーザに選択させれば良い。
【0079】さらに、前記実施の形態においては、第1
の情報記憶装置において、APおよび/またはOSを、
ハイバネーションファイルとして可搬記憶媒体に記憶
し、第2の情報記憶装置にて、可搬記憶媒体に記憶され
たデータ(ハイバネーションファイル)に基づき、AP
やOSを復元しているが、逆の態様にて、情報処理装置
を使用しても良い。
【0080】或いは、一方の情報処理装置は、ハイバネ
ーションファイルを作成して可搬記憶媒体に記憶できる
だけあっても良いし、他方の情報処理装置は、ファイバ
ネーションファイルを読み出して、APなどの復元をす
ることのみ可能であっても良い。
【0081】また、本明細書において、手段とは必ずし
も物理的手段を意味するものではなく、各手段の機能
が、ソフトウェアによって実現される場合も包含する。
さらに、一つの手段或いは部材の機能が、二つ以上の物
理的手段或いは部材により実現されても、若しくは、二
つ以上の手段或いは部材の機能が、一つの手段或いは部
材により実現されてもよい。
【0082】
【発明の効果】本発明によれば、ハードウェア構成の異
なる、情報処理装置B間で、可搬記憶媒体を介したハイ
バネーションを用いた、中断/再開処理が実現できる。
これにより、ユーザは可搬記憶媒体のみを持ち歩き、所
望の情報処理装置において、作業や処理を中断したとき
と同じ環境を短時間で再現し、作業や処理を再開するこ
とが可能になる。
【0083】すなわち、本発明によれば、ユーザごとの
作業環境を記憶した可搬記憶媒体を作成できる情報処理
装置を提供することが可能となる。また、本発明によれ
ば、該可搬記憶媒体を用いて、所望の情報処理装置にお
いて、ユーザごとの作業環境を復元し、かつ、作業の中
断/再開を、自由かつ高速に実現できる情報処理装置を
提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の概略を説明するための図で
ある。
【図2】 図2は、本発明の第1の実施の形態にかかる
第1の情報処理装置によるハイバネーションファイルの
作成、データの退避を示す図である。
【図3】 図3は、第1の実施の形態にかかる第2の情
報処理装置によるデータの回復を示す図である。
【図4】 図4は、第1の実施の形態にかかる第1の情
報処理装置によるハイバネーションファイルの作成、ア
プリケーションプログラムの退避を示す図である。
【図5】 図5は、第1の実施の形態にかかる第2の情
報処理装置によるアプリケーションプログラムの回復を
示す図である。
【図6】 図6は、第1の実施の形態にかかる第1の情
報処理装置による中断/終了処理を示すフローチャート
である。
【図7】 図7は、第1の実施の形態にかかる第2の情
報処理装置による再起動処理を示すフローチャートであ
る。
【図8】 図8は、第2の実施の形態にかかる第2の情
報処理装置によるAPの回復処理の概略を示す図であ
る。
【図9】 図9は、第3の実施の形態にかかる第1の情
報処理装置によるOSおよびAPの退避処理の概略を示
す図である。
【図10】 図10は、第3の実施の形態にかかる第2
の情報処理装置によるOSおよびAPの回復を説明する
図である。
【図11】 図11は、第3の実施の形態にかかる第1
の情報処理装置によるOSおよびAPの退避処理を示す
フローチャートである。
【図12】 図12は、第3の実施の形態にかかる第2
の情報処理装置の再起動処理を示すフローチャートであ
る。
【図13】 図13は、第3の実施の形態にかかる標準
デバイスデータの一例を示す図である。
【図14】 図14は、第1の実施の形態にかかる情報
処理装置の構成の一例を示すブロックダイヤグラムであ
る。
【図15】 図15は、第1の実施の形態にかかる情報
処理装置の構成の他の例を示すブロックダイヤグラムで
ある。
【図16】 図16は、第1の実施の形態にかかる情報
処理装置の構成の他の例を示すブロックダイヤグラムで
ある。
【符号の説明】
10−1 第1の情報処理装置 10−2 第2の情報処理装置 20 可搬記憶媒体 30、50 主記憶装置 40、60 固定記憶装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 賢一 神奈川県海老名市下今泉810番地 株式会 社日立製作所オフィスシステム事業部内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可搬記憶媒体内に情報を書込む記憶媒体
    書込み手段を備え、オぺレーティングシステムによりア
    プリケーションプログラムを制御する情報処理装置にで
    あって、 少なくとも作動中のアプリケーションプログラムの動作
    の中断の指示を受け入れる中断指示受け入れ手段と、 受け入れられた中断の指示に応答して、指定されたアプ
    リケーションの動作を中断し、前記アプリケーションプ
    ログラム自体およびこれに関連するデータを抽出して、
    前記記憶媒体書込み手段を介して、可搬記憶媒体に書込
    み、その後に、当該アプリケーションプログラムの動作
    を終了させる制御手段とを備えたことを特徴とする情報
    処理装置。
  2. 【請求項2】 可搬記憶媒体内の情報を読み出す記憶媒
    体読みだし手段を備え、オぺレーティングシステムによ
    りアプリケーションプログラムを制御する情報処理装置
    であって、 前記記憶媒体内に記憶されたアプリケーションプログラ
    ムの少なくとも一つの動作を回復する指示を受け入れる
    回復指示受け入れ手段と、 受け入れられた回復指示に応答して、指定されたアプリ
    ケーションプログラム自体およびこれに関連するデータ
    を、前記記憶媒体読みだし手段を介して、可搬記憶媒体
    から読みだし、当該アプリケーションプログラムの動作
    を回復する制御手段とを備えたことを特徴とする情報処
    理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の情報処理装置におい
    て、前記記憶媒体書込み手段が、該媒体内の情報を読み
    出し可能であり、 さらに、前記記憶媒体内に記憶されたアプリケーション
    プログラムの少なくとも一つの動作を回復する指示を受
    け入れる回復指示受け入れ手段とを備え、 前記制御手段が、受け入れられた回復指示に応答して、
    指定されたアプリケーションプログラム自体およびこれ
    に関連するデータを、前記記憶媒体読みだし手段を介し
    て、可搬記憶媒体から読みだし、当該アプリケーション
    プログラムの動作を回復するように構成されたことを特
    徴とする情報処理装置。
  4. 【請求項4】 可搬記憶媒体内に情報を書込む記憶媒体
    書込み手段を備え、オぺレーティングシステムによりア
    プリケーションプログラムを制御する情報処理装置にで
    あって、 装置全体の動作の終了の指示を受け入れる終了指示受け
    入れ手段と、 受け入れられた終了の指示に応答して、作動中のアプリ
    ケーションの動作を中断し、前記アプリケーションプロ
    グラム自体およびこれに関連するデータを抽出して、前
    記記憶媒体書込み手段を介して、可搬記憶媒体に書込
    み、その後に、装置全体の動作を終了させる制御手段と
    を備えたことを特徴とする情報処理装置。
  5. 【請求項5】 可搬記憶媒体内の情報を読み出す記憶媒
    体読みだし手段を備え、オぺレーティングシステムによ
    りアプリケーションプログラムを制御する情報処理装置
    であって、 装置の起動の際に、記憶媒体内に記憶されたアプリケー
    ションプログラムの存在の有無を確認する情報確認手段
    と、 アプリケーションプログラムが存在する場合に、該アプ
    リケーションプログラム自体およびこれに関連するデー
    タを、前記記憶媒体読みだし手段を介して、可搬記憶媒
    体から読みだし、当該アプリケーションプログラムの動
    作を回復する制御手段とを備えたことを特徴とする情報
    処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の情報処理装置におい
    て、前記記憶媒体書込み手段が、記憶媒体内の情報を読
    み出し可能であり、さらに、 装置全体の動作の終了の指示を受け入れる終了指示受け
    入れ手段と、 装置の起動の際に、記憶媒体内に記憶されたアプリケー
    ションプログラムの存在の有無を確認する情報確認手段
    とを備え、 前記制御手段が、アプリケーションプログラムが存在す
    る場合に、該アプリケーションプログラム自体およびこ
    れに関連するデータを、前記記憶媒体読みだし手段を介
    して、可搬記憶媒体から読みだし、当該アプリケーショ
    ンプログラムの動作を回復するように構成されたことを
    特徴とする情報処理装置。
  7. 【請求項7】 さらに、通電されているか否かにかかわ
    らずデータを記憶する不揮発性外部記憶装置を備え、 前記制御手段が、受け入れられた終了の指示に応答し
    て、さらに、オぺレーティングシステムおよびハードウ
    ェアを制御するデバイスドライバを、外部記憶装置に記
    憶するように構成されたことを特徴とする請求項4また
    は6に記載の情報処理装置。
  8. 【請求項8】 さらに、通電されているか否かにかかわ
    らずデータを記憶する不揮発性外部記憶装置を備え、 前記制御手段が、装置の終了の際に、オぺレーティング
    システムおよびハードウェアを制御するデバイスドライ
    バを、外部記憶装置に記憶し、かつ、装置の起動の際
    に、外部記憶装置に記憶したオぺレーティングシステム
    およびハードウェアを制御するデバイスドライバにて、
    動作を再開するように構成されたことを特徴とする請求
    項5または6に記載の情報処理装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段が、アプリケーションプロ
    グラムごとに、該アプリケーションプログラム自体およ
    び関連するデータを格納するためのハイバネーションフ
    ァイルを生成し、生成したハイバネーションファイル
    を、前記記憶媒体書込み手段を介して、可搬記憶媒体に
    書込むように構成されたことを特徴とする請求項1、
    3、4および6の何れか一項に記載の情報処理装置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段が、前記ハイバネーショ
    ンファイルに優先順位を付加するように構成されたこと
    を特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 【請求項11】 前記記憶媒体中に、アプリケーション
    プログラムおよび関連するデータを格納し、かつ、優先
    順位が付加されたハイバネーションファイルが存在する
    と判断された場合に、前記制御手段が、優先順位にした
    がって、アプリケーションプログラムを回復することを
    特徴とする請求項2、3、5および6の何れか一項に記
    載の情報処理装置。
  12. 【請求項12】 アプリケーションプログラムを回復す
    る際に使用する主記憶装置の記憶容量が足りない場合
    に、前記制御手段が、主記憶装置に記憶できなかったア
    プリケーションプログラムおよび関連するデータを、固
    定記憶装置の仮想記憶領域に展開するように構成された
    ことを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
  13. 【請求項13】 可搬記憶媒体内に情報を書込む記憶媒
    体書込み手段を備え、オぺレーティングシステムにより
    アプリケーションプログラムを制御する情報処理装置に
    であって、 装置全体の動作の終了の指示を受け入れる終了指示受け
    入れ手段と、受け入れられた終了の指示に応答して、作
    動中のアプリケーションの動作を中断し、前記アプリケ
    ーションプログラム自体およびこれに関連するデータを
    抽出して、前記記憶媒体書込み手段を介して、可搬記憶
    媒体に書込むアプリケーション制御手段と、 情報処理装置のハードウェアを制御するためのデバイス
    ドライバの各々にて使用されるデータを、ハードウェア
    に依存しない標準化されたデバイスデータに変換するデ
    ータ変換手段と、 前記オぺレーティングシステム、デバイスドライバ、お
    よび、各デバイスドライバに対応する標準化されたデバ
    イスデータを、前記記憶媒体書込み手段を介して、当該
    可搬記憶媒体に書込み、その後に、装置全体の動作を終
    了させる第2の制御手段とを備えたことを特徴とする情
    報処理装置。
  14. 【請求項14】 可搬記憶媒体内の情報を読み出す記憶
    媒体読みだし手段を備え、オぺレーティングシステムに
    よりアプリケーションプログラムを制御する情報処理装
    置であって、 装置の起動の際に、記憶媒体内に記憶された、オペレー
    ティングシステム、デバイスドライバ、および/また
    は、アプリケーションプログラムの存在の有無を確認す
    る情報確認手段と、 記憶媒体内に記憶されたデバイスドライバと、自己のデ
    バイスドライバとを比較し、記憶されたデバイスドライ
    バの適性を判断し、記憶されたデバイスドライバが情報
    処理装置に適合できる場合には、記憶媒体読みだし手段
    を介して、これを前記記憶媒体から読みだし、その一
    方、適合できない場合には、自己のデバイスドライバを
    使用するように決定し、かつ、決定されたデバイスドラ
    イバにて使用可能なように、記憶媒体に記憶されたデバ
    イスドライバに付随したデバイスデータを変換するデバ
    イスドライバ適性判断手段と、 前記オペレーティングシステム、決定されたデバイスド
    ライバ、および、変換されたデバイスデータを、装置内
    の所定の領域に格納してオペレーティングシステムを回
    復する第2の制御手段と、 記憶媒体に記憶されたアプリケーションプログラム自体
    およびこれに関連するデータを、前記記憶媒体読みだし
    手段を介して、可搬記憶媒体から読みだし、当該アプリ
    ケーションプログラムの動作を回復する第1の制御手段
    とを備えたことを特徴とする情報処理装置。
  15. 【請求項15】 請求項13に記載の情報処理装置にお
    いて、前記記憶媒体書込み手段が、記憶媒体内の情報を
    読みだし可能であり、 さらに、装置の起動の際に、記憶媒体内に記憶された、
    オペレーティングシステム、デバイスドライバ、および
    /または、アプリケーションプログラムの存在の有無を
    確認する情報確認手段と、 記憶媒体内に記憶されたデバイスドライバと、自己のデ
    バイスドライバとを比較し、記憶されたデバイスドライ
    バの適性を判断し、記憶されたデバイスドライバが情報
    処理装置に適合できる場合には、記憶媒体読みだし手段
    を介して、これを前記記憶媒体から読みだし、その一
    方、適合できない場合には、自己のデバイスドライバを
    使用するように決定し、かつ、決定されたデバイスドラ
    イバにて使用可能なように、記憶媒体に記憶されたデバ
    イスドライバに付随したデバイスデータを変換するデバ
    イスドライバ適性判断手段とを備え、 前記第2の制御手段が、前記オペレーティングシステ
    ム、決定されたデバイスドライバ、および、変換された
    デバイスデータを、装置内の所定の領域に格納してオペ
    レーティングシステムを回復し、かつ、 前記第1の制御手段が、記憶媒体に記憶されたアプリケ
    ーションプログラム自体およびこれに関連するデータ
    を、前記記憶媒体読みだし手段を介して、可搬記憶媒体
    から読みだし、当該アプリケーションプログラムの動作
    を回復するように構成されたことを特徴とする情報処理
    装置。
  16. 【請求項16】 前記第1の制御手段が、オぺレーティ
    ングシステムにより実現され、かつ、第2の制御手段
    が、BIOS(Basic Input Output Systems)により実現
    されることを特徴とする請求項9、10および11の何
    れか一項に記載の情報処理装置。
  17. 【請求項17】 少なくとも一つ以上の請求項1、4お
    よび13の何れか一項に記載の情報処理装置と、少なく
    とも一つ以上の請求項2、5および14の何れか一項に
    記載の情報処理装置とを備えたことを特徴とする情報処
    理システム。
  18. 【請求項18】 請求項3、6および15の何れか一項
    に記載の情報処理装置を複数備えたことを特徴とする情
    報処理システム。
  19. 【請求項19】 情報処理装置の記憶媒体書込み手段に
    より、その内部に情報が書込み可能な可搬記憶媒体であ
    って、 アプリケーションプログラムおよびそれに関連するデー
    タを、アプリケーションプログラムごとに、ファイバネ
    ーションファイルとして記憶したことを特徴とする可搬
    記憶媒体。
  20. 【請求項20】 さらに、オぺレーティングシステム
    と、デバイスドライバおよび当該デバイスドライバにて
    使用されるデータを、ハードウェアに依存しないように
    変換された標準化デバイスデータとを、それぞれ、ファ
    イバネーションファイルとして記憶したことを特徴とす
    る請求項19に記載の可搬記憶媒体。
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