JPH10293336A - カメラ用バーコード読み取り装置 - Google Patents

カメラ用バーコード読み取り装置

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JPH10293336A
JPH10293336A JP12409497A JP12409497A JPH10293336A JP H10293336 A JPH10293336 A JP H10293336A JP 12409497 A JP12409497 A JP 12409497A JP 12409497 A JP12409497 A JP 12409497A JP H10293336 A JPH10293336 A JP H10293336A
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JP
Japan
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light
optical axis
bar code
film
light receiving
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Application number
JP12409497A
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English (en)
Inventor
Shiro Hashimoto
史朗 橋本
Shigekane Gotou
繁謙 後藤
Nobuhiro Aoki
信裕 青木
Hisashi Hamada
寿 浜田
Tokuji Sato
徳次 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujinon Corp
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 写真フイルムに付されたバーコードを反射型
のフォトセンサを用いて的確に読み取る。 【解決手段】 遮光紙9とフイルムストリップ10とを
接合している接合テープ12の表面にバーコードが記録
されている。フイルム給送中に、反射型のフォトセンサ
20でバーコードを読み取る。フォトセンサ20は、投
光部22と受光部23とを一体にパッケージしたもの
で、これらの前面にはスリット21aを設けたマスク板
21が配置されている。フォトセンサ20の投光光軸2
2cと受光光軸23cとがなす角の二等分線20aが接
合テープ12に対して傾いている。受光部23には接合
テープ12の表面からの拡散反射光が入射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真フイルムの種
類やISO感度などを表すために写真フイルムに付され
たバーコードを読み取るバーコード読み取り装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ブローニーフイルムには120タイプと
220タイプとの2種類がある。120タイプのものは
遮光紙がフイルムストリップの全長にわたって裏紙とし
て用いられ、またこの遮光紙の両端にはリーダー部とト
レーラー部とが連続して設けられている。これらのリー
ダー部とトレーラー部は、それぞれ未使用あるいは使用
後に、裏紙とともにフイルムストリップをスプールに巻
きつけたときにさらにその外周に重ねて巻きつけられ、
フイルムストリップが外光でかぶることがないようにし
ている。また220タイプのものは、120タイプのも
のの裏紙部分を省略したもので、フイルムストリップの
先端側と後端側に上述したリーダー部とトレーラー部に
相当する長さ分だけ遮光紙を接合したものである。
【0003】これらのブローニーフイルムには、上述し
た120,220のフイルムタイプの他に、モノクロ,
カラーネガ,リバーサルの種別、ISO感度、そして1
20タイプでは標準長さのものとその半分の長さのハー
フサイズのもの等、様々な種類のものがある。そして、
フイルムをカメラに装填するときには、フイルムタイプ
や種類に応じて圧板の位置やフイルムカウンタの切り換
えを行ったり、ISO感度の設定を行ったりしている。
【0004】こうしたブローニーフイルムを用いるカメ
ラの設定操作を簡略化し、あるいは自動化するために、
写真フイルムにその種類を表すバーコードを付してお
き、これをカメラに内蔵された読み取り装置で読み取り
できるようにすることが特願平7−235127号で提
案されている。ここで提案された手法では、フイルムス
トリップの先端部を遮光紙に接合するために用いられて
いる接合テープにバーコードを記録しておき、写真フイ
ルムの装填後にフイルムストリップの第1コマ目を撮影
位置に給送する初期送りを行う過程で反射型のフォトセ
ンサを用いてバーコードを読み取るようにしている。
【0005】バーコードは白バーと黒バーとを交互に組
み合わせたもので、それぞれのバーには太/細の2種類
があり、バーの本数は情報量に対応して増えてくる。ブ
ローニーフイルムに用いられている接合テープの寸法は
ISO規格で決められているため、バーの本数を増やそ
うとする場合にはバーの幅を狭くしなければならず、細
バーについてはその幅を1mm以下にしてある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】写真フイルムはスプー
ルに巻かれて使用されるため、その巻ぐせによってカー
ルする習性をもつ。このカール習性はフイルムストリッ
プだけでなく遮光紙や接合テープにも及ぶため、いずれ
の表面にバーコードを記録しておいたとしても、そのバ
ーコード記録面がフォトセンサと対面する読み取り位置
を通過するときにフォトセンサとの間の距離が最大で1
mm程度も変動してしまう。
【0007】このため、発光素子からの発散光をそのま
まバーコードに照射し、その拡散光を受光素子で直接受
けるようにした短焦点タイプのフォトセンサを用いた場
合、上記のように細バーが1mm以下の幅しかないこ
と、そしてフォトセンサとの間の距離が大きく変動する
ことから、読み取りエラーが多発しやすい。
【0008】また、発光素子及び受光素子の前面にそれ
ぞれ投光レンズ,受光レンズを組み込むことによってバ
ーコード記録面との間の最適読み取り距離を延長し、か
つ最適読み取り距離の許容幅を1.5mm〜数mm程度
まで広げた長焦点タイプのものを用いた場合には、バー
コードからの反射光が全体的に高くなる傾向を示す。こ
の傾向は、特にバーコード記録面に用いられている接合
テープの表面反射率が高いもので顕著で、白バーだけで
なく黒バーからの反射率も高くなってしまう。この結
果、白バーと黒バーとの識別が困難になって読み取りエ
ラーを生じさせる大きな原因となっている。
【0009】こうした弊害は、投光部と受光部とが別体
になっている反射型フォトセンサでは、各々の取り付け
位置や取り付け角度を相対的に調節することによって軽
減させることが可能であるが、カメラのように量産され
るものについては作業性の点で問題があり、有効な解決
手段とは言えない。
【0010】本発明は上記問題を解決するためになされ
たもので、細バーの幅が1mm以下と狭く、しかもカー
ル習性のためにバーコード記録面とフォトセンサとの間
の距離が多少変動するようなことがあっても、信頼性の
高い読み取りが可能なカメラ用バーコード読み取り装置
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明においては、投光部及び受光部にそれぞれ投
光レンズ,受光レンズが組み込まれ、投光光学と受光光
軸とが一定の位置で交わるように一体にパッケージされ
た長焦点タイプの反射型のフォトセンサが用いられ、か
つこのフォトセンサは、その投光光軸と受光光軸との交
点がバーコード記録面とほぼ合致し、かつ投光光軸と受
光光軸とがなす角の二等分線がバーコード記録面に対し
て垂直とならないように傾けて用いられるものである。
【0012】また、投光光軸と受光光軸との交点をバー
コード記録面にほぼ合致させたうえで、投光光軸と受光
光軸とを含む面がバーコード記録面に対して垂直となら
ないように上記フォトセンサを傾けて用いるようにして
もよい。
【0013】本発明の好ましい実施形態においては、接
合テープの湾曲習性がフイルム給送方向に現れることか
ら、フォトセンサの投光光軸と受光光軸とがなす角の二
等分線がバーコード記録面に対して垂直とならないよう
に傾けられるとともに、投光光軸と受光光軸とを含む面
がフイルム給送方向に対して垂直になるように配置され
る。
【0014】さらに上記フォトセンサを、フイルム圧板
で覆われる領域内であって、しかもフイルム装填室と露
光枠との間のフイルム案内面に臨む位置に組み込んでお
き、このフォトセンサで露光枠の手前でフイルムストリ
ップの先端検知を行えば、単にバーコードの読み取りだ
けでなく、フイルムストリップの第1コマ目を露光枠の
背後に自動的にセットすることも可能となる。また、沈
胴式撮影レンズ鏡筒の外周輪郭の外側にフォトセンサを
組み込むことによって、撮影レンズ鏡筒を沈胴させたと
きに互いに干渉することがなくなり、カメラのコンパク
トを図るうえで有利となる。
【0015】本発明は、フイルムストリップと遮光紙と
からなるブローニーフイルムを用いるカメラに好適であ
り、この場合にはフイルムストリップの先端を遮光紙に
接続している接合テープの表面がバーコード記録面とな
り、前記フォトセンサによって接合テープの表面に記録
されたバーコードを読み取るように構成される。バーコ
ード読み取りの信頼性をより高めるために、前記投光部
又は受光部の少なくともいずれかの前面に、バーコード
の識別方向で投光範囲又は受光範囲を制限するマスク部
材を設けるのが効果的である。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明を用いたブローニーカメラ
の背面側の外観を図1に、このカメラに使用される12
0フイルムと220フイルムとをそれぞれ図2,図3に
示す。裏蓋2を開放すると、カメラボディ3の装填室4
と巻取り室5とが表れる。このカメラはセミ判カメラで
あり、露光枠6によって約6×4.5cmの露光範囲が
決められている。
【0017】図2に示すように、120フイルム7はス
プール8に遮光紙9とともにフイルムストリップ10を
巻いたもので、遮光紙9はフイルムストリップ10の裏
紙部9aと、フイルムストリップ10よりも先端側に延
ばされたリーダー部9b、そしてフイルムストリップ1
0よりも後端側に延ばされたトレーラー部とからなる。
未使用時にはリーダー部9bを上層側に巻きつけること
によって、フイルムストリップ10が外光でかぶるよう
なことはない。また、撮影時には別のスプールにリーダ
ー部側から巻きつけながら使用してゆき、トレーラー部
を上層側に巻きつけるようにすることによって、撮影済
みのフイルムストリップ10が外光でかぶることもな
い。
【0018】図3は220フイルム11を示す。120
フイルムとの違いは遮光紙9の裏紙部9aが省略されて
いるだけであり、リーダー部9b及びトレーラー部は1
20フイルムと全く同様の機能を果たす。裏紙部9aが
省略されているため、220フイルム11を120フイ
ルムと同じ巻径でスプール8に巻いたときには、フイル
ムストリップ10が120フイルムのほぼ倍の長さとな
り、フイルム1本あたりの撮影コマ数は多くなる。
【0019】120フイルム7,220フイルム11の
いずれのものも、フイルムストリップ10の先端側が接
合テープ12によって遮光紙9と接合されている。図1
に示すカメラに装填したとき、例えばISO感度を自動
的に設定することができるように、接合テープ12はバ
ーコード記録面として利用され、図2,3に示すように
その表面にはバーコード13が記録されている。接合テ
ープ12は白色であるため、太/細の黒バーを広/狭の
間隔を開けて配列することによって、黒バーと白バーと
を交互に配列したバーコード13が得られる。そしてこ
のバーコード13は、120/220のフイルムタイプ
の別、モノクロ/カラーの別、リバーサル/ネガの別、
標準長さ/ハーフサイズ長さの別、ISO感度情報など
を表している。
【0020】例えば120フイルム7を使用するときに
は、120フイルム7を巻きつけたままスプール8を装
填室4の上下に設けられた支軸にセットする。巻取り室
5に空のスプール8を同様にセットし、遮光紙9のリー
ダー部9bの先端をスプール8のスリット8aに差し込
む。図2に示すように、リーダー部9bの先端に係止穴
9cが形成され、この係止穴9cにスリット8aの奥に
設けられた係止爪8bが係合する。
【0021】フイルムメーカーによっては、上記係止穴
9cあるいは係止爪13bが設けられていない120フ
イルム7,スプール8もあるが、こうした場合にはリー
ダー部9bの先端をスリット8aに差し込んだ後、ダイ
ヤル14を操作してリーダー部9bをスプール8に2〜
3回巻きつける。裏蓋2を閉める前に、圧板15が12
0フイルム7用のセット位置にあることを確認する。フ
イルムストリップ10の背面が裏紙部9aで覆われてい
るか否かによって圧板15のセット位置を切り換えてお
く必要がある。
【0022】裏蓋2が閉じ位置にロックされると、スプ
ール8に係合している巻取り軸の駆動が開始され、12
0フイルム7の給送が行われる。露光枠6と装填室4と
の間であって、しかも裏蓋2を閉じたときには圧板15
で覆われる範囲内のフイルム案内面16にセンサ部18
が設けられている。センサ部18には反射型のフォトセ
ンサが用いられており、受光する反射光のレベルよって
接合テープ12が移動してきたこと、そしてフイルムス
トリップ10が移動してきたことを識別する。また、接
合テープ12が移動する間にはバーコード13の読み取
りも行う。
【0023】図4及び図5に上記センサ部18の概略構
成及び要部断面を示す。なお、図5はフイルム給送方向
に直交する方向での断面を表す。センサ部18は、反射
型のフォトセンサ20とマスク板21とからなる。フォ
トセンサ20は投光部と受光部とを一体にパッケージし
た長焦点タイプのもので、投光部は近赤外光を発光する
IREDなどの発光素子22aと投光レンズ22bから
なり、受光部はフォトダイオードなどの受光素子23a
と受光レンズ23bからなる。露光枠6と装填室4との
間のプラスチック製のボディ壁面19に筒状のマウント
部19aが一体に形成され、このマウント部19aに上
記フォトセンサ20が接着剤で固定されている。
【0024】長焦点タイプのフォトセンサ20は、発光
素子22aと投光レンズ22bとの組み込み位置に応じ
て投光光軸22cが決まり、受光素子23aと受光レン
ズ23bとの組み込み位置に応じて受光光軸23cが決
まる。投光光軸22cと受光光軸23cは一定距離Dで
交差し、この交差位置でフォトセンサ20の検出能が最
も高くなっているため、フォトセンサ20は接合テープ
12(バーコード記録面)から間隔Dだけ離れた位置に
組み込まれる。この間隔Dは例えば3mm程度である
が、長焦点タイプのものの場合、フォトセンサ20と接
合テープ12との間隔が1.5〜6.5mmの範囲内で
あれば充分に実用できる。なお、ボディ壁面19が金属
部品である場合には、抑え板などを利用してフォトセン
サ20をビス止めで固定してもよい。
【0025】フォトセンサ20の投光部22及び受光部
23の前面にはマスク板21が配置され、このマスク板
21には接合テープ12の給送方向に直交する方向に細
長いスリット21aが形成されている。これにより、バ
ーコード13の識別方向において、投光部22の投光範
囲と受光部23の受光範囲とが制限される。スリット2
1aは約0.6mm幅で、接合テープ12上では投光範
囲と受光範囲との双方が細バーの幅よりも狭くなるよう
にしてある。これにより、受光素子23aから得られる
受光信号は全体的に低くはなるが、黒バーと白バーとの
境界部分の弁別能を高くすることができる。なお、スリ
ット21aの長さを短くし、投光範囲または受光範囲の
一方だけをバーコードの読み取り方向で制限するように
してもよい。
【0026】さらにこのフォトセンサ20は、図5に示
すように投光光軸22cと受光光軸23cとがなす角の
二等分線20aが接合テープ12に対して垂直とならな
いように、例えば20°〜25°程度の範囲内で傾けて
配置されている。これにより、投光部22から接合テー
プ12に照射されたの光のうち、接合テープ12の表面
で反射した直接反射光が受光部23に入射することがな
く、しかも極端に受光部23での受光量が低下すること
がない。これにより、フォトセンサ20は接合テープ1
2からの拡散反射光に基づいてバーコード13の読み取
りを行うようになる。
【0027】上記のように、傾けて配置したフォトセン
サ20で接合テープ12に記録されたバーコード13の
読み取りを行う場合、図示のように投光光軸22cと受
光光軸23cとを含む面をフイルム給送方向(バーコー
ド13の配列方向)に対して垂直にしておき、その面内
でフォトセンサ20を傾けて配置するのがよい。これに
より、接合テープ12がフイルム給送方向で湾曲してい
たとしても、投光光軸22c及び受光光軸23cに対し
て接合テープ12の表面がほぼ一定の角度を保つように
なるため、フォトセンサ20からの光電信号が大きく変
動することを避けることができる。
【0028】なお、接合テープ12の湾曲がわずかであ
れば、投光光軸22cと受光光軸23cとを含む面をフ
イルム給送方向に対して垂直となる状態から傾けてもよ
く、上記面がフイルム給送方向と平行となるようにして
もよい。ただし、この場合でも、拡散反射光を利用する
ためには、投光光軸22cと受光光軸23cとがなす角
の二等分線が接合テープ12に対して垂直とならないよ
うにしておく。こうしたフォトセンサ20の配置,取り
付け作業は、投光部22と受光部23とを一体にパッケ
ージしたフォトセンサ20の利用により簡便に行うこと
ができる。
【0029】さらに図6及び図7に示すように、センサ
部18は背面側からみて沈胴式の撮影レンズ鏡筒28の
外周輪郭から外れた位置に設けられ、フォトセンサ20
はボディ本体30と一体のボディ壁面19の前面側に突
出するように組み込まれている。このようにフォトセン
サ20をボディ壁面19の前側に突出させても、その位
置が撮影レンズ鏡筒28の輪郭外であるため、撮影レン
ズ鏡筒28を沈胴させるときに干渉するおそれがなく、
撮影レンズ鏡筒28に充分な沈胴ストロークを確保する
ことができ、カメラのコンパクト化に有利である。
【0030】上記構成による作用について説明する。1
20フイルム7を装填して裏蓋2を閉じると、裏蓋2の
閉じ信号によって巻取り用のモータが駆動し、まず遮光
紙9のリーダー部9bが巻取り室5内のスプール8に巻
き取られてゆく。この間、フォトセンサ20は内面が黒
色となっている遮光紙9に対面しており、その出力はロ
ーレベルとなっている。
【0031】フイルム給送が進行して接合テープ12が
センサ部18まで移動してくると、接合テープ12は白
色であるため図8に示すようにタイミングt1でフォト
センサ出力が閾値L1を越えてハイレベルになる。続い
てバーコード13がフォトセンサ20の検出領域に移動
してくると、バーコード13を構成している黒バー/白
バーが太幅,細幅に対応して交互に検出される。そし
て、バーコード13のスタートビットがタイミングt1
〜t2で確認された後、エンドビットがタイミングt3
〜t4で確認されるまでのΔT期間中にバーコード13
の読み取りが行われる。
【0032】ΔT期間中に得られたフォトセンサ出力は
波形整形の後にデコーダで解読され、120/220の
フイルムタイプの別、モノクロ/カラーの別、リバーサ
ル/ネガの別、標準長さ/ハーフサイズ長さの別、IS
O感度などの各種の情報が得られる。これらの情報はカ
メラの内蔵メモリに書き込まれ、撮影時などに様々な形
態で利用することができる。例えば、圧板15のセット
位置検知機構を設けておけば、圧板15のセット位置が
バーコード13から読み込まれたフイルムタイプと合致
していないときに警告を行うことができ、カメラに巻き
戻し機構を設けておけば、圧板15のセットし直しを行
うことも可能となる。
【0033】タイミングt3〜t4でエンドビットの確
認が行われ、接合テープ12がとおり過ぎた後には、フ
ォトセンサ20の位置にフイルムストリップ10の先端
が移動してくる。フイルムストリップ10の反射率は接
合テープ12の反射率よりも低くなっているからタイミ
ングt4でフォトセンサ出力が低下する。ただし、フイ
ルムストリップ10の反射率は遮光紙9よりも充分に高
いため、閾値L1よりも低くはならない。
【0034】そこで、閾値L1よりも高いレベルの閾値
L2を設定しておき、バーコード13のエンドビットの
確認の後、フォトセンサ出力が閾値L2よりも低くなっ
たことをもって、フイルムストリップ10の先端が露光
枠6の手前のセンサ部18を通過したことが分かる。し
たがって、タイミングt4からフイルム給送に従動して
回転する従動ローラ32(図1,図6)の回転量あるい
は給送モータの回転量に基づいてフイルム給送長の測定
を行い、第1コマ目を露光枠6の背後まで移動させるの
に必要な給送長に達した時点で給送モータを停止制御す
ることによって、第1コマ目のオートセットができるよ
うになる。
【0035】以上のようにして接合テープ12がセンサ
部18を通過する間にバーコード13の読み取りが行わ
れるが、フイルムストリップ10のカール習性によって
接合テープ12がフイルム給送方向に沿って湾曲した状
態で給送されてきても、長焦点タイプのフォトセンサ2
0の使用により検出深度が深くなっており、しかも投光
光軸22cと受光光軸23cとを含む面がフイルム給送
方向に対して垂直になるようにしてあるため、不都合な
くバーコード13の読み取りが可能となる。さらに、フ
ォトセンサ20を図5に示すように傾けて用い、バーコ
ード記録面からの拡散反射光で読み取りを行うことによ
って、フォトセンサ20を傾けずに使用した場合と比較
して次の効果が得られる。
【0036】図9はフォトセンサ出力を表すもので、破
線がフォトセンサ20を傾けずに使用したときのもの
で、実線がフォトセンサ20を傾けて用いたときのも
のである。の特性は全体的に高レベルの出力であり、
白バー検出時の山と、黒バー検出時の谷との間のレベル
差がΔ1となる。これに対し、の特性はのものより
も全体的に低レベルの出力となるが、山と谷との間のレ
ベル差がΔ2となりΔ1よりも大きくなる。
【0037】これは、の特性では黒バーの検出時でも
直接反射光が受光素子23aに入射することが理由で、
白バー/黒バー識別のための閾値L1を設定するときの
許容幅が狭くなることを意味する。これに対し、の特
性では閾値L1を設定するときの許容幅が広がり、白バ
ー/黒バーの識別がしやすくなることが分かる。そし
て、図8に示すように、さらに閾値L2を設定しようと
する場合には、の特性の方が有利である。
【0038】また、の特性はバーコード記録面となっ
ている接合テープ12の表面が滑面であるか粗面である
かによって大きく左右される。接合テープ12の材質は
フイルムメーカーによって必ずしも統一されているもの
ではないから、その表面状態によってフォトセンサ出力
を大きく影響を受けるのは好ましくない。この点、拡散
反射光によるの出力特性は、接合テープ12の表面状
態にあまり影響を受けることがなく、安定したバーコー
ド検出を行うことができる。
【0039】また、図10に示すフォトセンサ出力特性
は、スリット21aを設けたマスク板21の効果を説明
するもので、破線がマスク板21がない場合、実線
がマスク板21を用いたときのものである。マスク板2
1を用いることによってフォトセンサ出力が全体的に低
下するものの、白バーから黒バー、あるいは黒バーから
白バーに以降するときの傾きが急峻になることから、単
位長さ当たりのバーコードの本数(バーコードの記録密
度)を増やす上で有利である。
【0040】さらに、長焦点タイプのフォトセンサ20
を傾けずに使用し、その直接反射光をもとにして遮光紙
9,接合テープ12,フイルムストリップ10の反射率
を測定したときの相対的な反射レベルを図11に、フォ
トセンサ20を図5のように傾けて使用し、拡散反射光
による反射率を測定したときの相対的な反射レベルを図
12に示す。これらの図において、A,B,C,Dはメ
ーカーが異なるそれぞれのサンプルを表し、S1,S
2,S3はそれぞれ遮光紙9,接合テープ12,フイル
ムストリップ10の反射レベルを表す。
【0041】メーカーによっては接合テープ12にバー
コード13が記録されてはいないが、少なくとも1コマ
目を自動的に露光枠6の背後にセットできるようにする
ためには、遮光紙9の反射レベルと、接合テープ12ま
たはフイルムストリップ10の反射レベルとの間に弁別
ができるようなレベル差が必要になる。しかも、この弁
別機能はサンプルA〜Dのいずれにおいても確実に発揮
できるようにしておかなくてはならない。図11に示す
サンプルA〜Dについて、同時に上記の弁別機能を得る
ためには、閾値をレベルLaに設定せざるを得ないが、
この設定でもサンプルB,C,Dについては誤検出のお
それが多分にあり、あまり好ましくないことが分かる。
【0042】一方、フォトセンサ20を傾けて使用し、
拡散反射光のもとで相対的な反射レベルをみると図12
のとおりで、特にサンプルBの遮光紙の反射レベルが低
レベルになる。したがって閾値をレベルLbに設定する
ことによって、サンプルA〜Dのいずれのものであって
も、遮光紙9と、接合テープ12またはフイルムストリ
ップ10の反射レベルの相違が的確に識別できるように
なり、フイルム装填後に自動的にフイルム給送を開始さ
せ、第1コマ目を撮影位置に自動的にセットする機能を
達成する上で非常に有利となる。
【0043】このように、遮光紙9や接合テープ12、
フイルムストリップ10の表面で反射された直接反射光
が受光レンズ23bを通って受光素子23aに入射する
ことがないようにフォトセンサ20を傾けて用いること
によって、接合テープ12にバーコード13が記録され
ているものでは、黒バー/白バーを確実に識別して読み
取ることができるようになる。また、バーコードが付さ
れていないものであっても、遮光紙9と、接合テープま
たはフイルムストリップ10の識別を確実に行うことが
できるようになることから、自動的に第1コマ目を撮影
位置に送ることができるようになる。
【0044】なお、本発明は黒色の遮光紙の内面側に白
色でバーコードを印刷したものや、フイルムストリップ
10の表面に黒色でバーコードを印刷したものに対して
も全く同様に適用することができる。さらに、拡散反射
光を利用した光電検出のためには、フォトセンサ20の
投光光軸22cと受光光軸23cとの両者を含む面が遮
光紙9,接合テープ12,フイルムストリップ10の表
面に対して傾くようにフォトセンサ20を固定してもよ
い。
【0045】
【発明の効果】以上に述べたとおり、本発明のカメラ用
バーコード読み取り装置によれば、投光部と受光部とを
一体にパッケージした長焦点タイプの反射型フォトセン
サを用い、しかも投光光軸と受光光軸とがなす角の二等
分線がバーコード記録面に対して垂直にならないよう
に、あるいは投光光軸と受光光軸との双方を含む面がバ
ーコード記録面に対して垂直にならないようにフォトセ
ンサを傾けて用いるようにしたから、バーコード記録面
からの直接反射光の影響を受けることなく、的確にバー
コードの読み取りを行うことができるようになる。
【0046】さらに、投光光軸と受光光軸とを含む面が
フイルム給送方向に対して垂直になるようにフォトセン
サを配置することによって、フイルム給送方向に関して
バーコード記録面が湾曲していたとしても、その影響に
よってフォトセンサからの光電信号はほとんど変動する
ことがなく、良好なバーコード読み取りができるように
なる。
【0047】本発明はまた、遮光紙,接合テープ,フイ
ルムストリップからなるブローニーフイルムを用いるカ
メラに適用して好適である。そしてこの場合には、バー
コード記録のないフイルムが装填されたときでも、特に
遮光紙とそれ以外のものとの識別を的確に行うことが可
能となるため、第1コマ目を撮影位置に自動送りする機
能を実現する上でも非常に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いたブローニーカメラの背面側斜視
図である。
【図2】120フイルムの説明図である。
【図3】220フイルムの説明図である。
【図4】センサ部の概略構成図である。
【図5】フイルム給送方向と直交する面でのセンサ部の
要部断面図である。
【図6】センサ部の配置位置を示す背面側説明図であ
る。
【図7】フォトセンサの組み込み位置を示す説明図であ
る。
【図8】本発明のフォトセンサ出力を示す波形図であ
る。
【図9】直接反射光を用いたときと拡散反射光を用いた
ときのフォトセンサ出力の相違を示す波形図である。
【図10】マスク板の有無によるフォトセンサ出力の相
違を示す波形図である。
【図11】直接反射光を用いたときの反射レベルを示す
説明図である。
【図12】拡散反射光を用いたときの反射レベルを示す
説明図である。
【符号の説明】
6 露光枠 9 遮光紙 10 フイルムストリップ 12 接合テープ 13 バーコード 18 センサ部 20 フォトセンサ 21 マスク板 21a スリット 22a 発光素子 22b 投光レンズ 22c 投光光軸 23a 受光素子 23b 受光レンズ 23c 受光光軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 信裕 埼玉県大宮市植竹町1丁目324番地 富士 写真光機株式会社内 (72)発明者 浜田 寿 埼玉県朝霞市泉水3−13−45 富士写真フ イルム株式会社内 (72)発明者 佐藤 徳次 埼玉県朝霞市泉水3−13−45 富士写真フ イルム株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラボディ内でフイルム給送を行いな
    がら、写真フイルムのバーコード記録面に設けられたバ
    ーコードを反射型のフォトセンサで光学的に読み取るカ
    メラ用バーコード読み取り装置において、 前記フォトセンサは、発光素子及び投光レンズからなる
    投光部と、受光素子及び受光レンズからなる受光部とを
    有し、その投光光軸と受光光軸とが一定の位置で交わる
    ように前記投光部と受光部とを一体にパッケージした長
    焦点タイプのフォトセンサであり、かつこのフォトセン
    サは、前記投光光軸と受光光軸との交点が読み取り位置
    に移動してきたバーコード記録面にほぼ合致し、かつ投
    光光軸と受光光軸とがなす角の二等分線がバーコード記
    録面に対して垂直とならないように傾けて配置されてい
    ることを特徴とするカメラ用バーコード読み取り装置。
  2. 【請求項2】 カメラボディ内でフイルム給送を行いな
    がら、写真フイルムのバーコード記録面に設けられたバ
    ーコードを反射型のフォトセンサで光学的に読み取るカ
    メラ用バーコード読み取り装置において、 前記フォトセンサは、発光素子及び投光レンズからなる
    投光部と、受光素子及び受光レンズからなる受光部とを
    有し、その投光光軸と受光光軸とが一定の位置で交わる
    ように前記投光部と受光部とを一体にパッケージした長
    焦点タイプのフォトセンサであり、かつこのフォトセン
    サは、前記投光光軸と受光光軸との交点が読み取り位置
    に移動してきたバーコード記録面にほぼ合致し、かつ投
    光光軸と受光光軸とを含む面がバーコード記録面に対し
    て垂直とならないように傾けて配置されていることを特
    徴とするカメラ用バーコード読み取り装置。
  3. 【請求項3】 カメラボディ内でフイルム給送を行いな
    がら、写真フイルムのバーコード記録面に設けられたバ
    ーコードを反射型のフォトセンサで光学的に読み取るカ
    メラ用バーコード読み取り装置において、 前記フォトセンサは、発光素子及び投光レンズからなる
    投光部と、受光素子及び受光レンズからなる受光部とを
    有し、その投光光軸と受光光軸とが一定の位置で交わる
    ように前記投光部と受光部とを一体にパッケージした長
    焦点タイプのフォトセンサであり、かつこのフォトセン
    サは、前記投光光軸と受光光軸との交点が読み取り位置
    に移動してきたバーコード記録面にほぼ合致し、かつ投
    光光軸と受光光軸とがなす角の二等分線がバーコード記
    録面に対して垂直とならないように傾けられるととも
    に、投光光軸と受光光軸とを含む面がフイルム給送方向
    に対して垂直になるように配置されていることを特徴と
    するカメラ用バーコード読み取り装置。
  4. 【請求項4】 前記フォトセンサは、フイルムの背面側
    を位置規制する圧板で覆われる領域であって、フイルム
    装填室と露光枠との間に設けられたフイルム案内面に臨
    む位置に設けられていることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれか記載のカメラ用バーコード読み取り装置。
  5. 【請求項5】 前記フォトセンサは、沈胴式撮影レンズ
    鏡筒の外周輪郭の外側に設けられていることを特徴とす
    る請求項4記載のカメラ用バーコード読み取り装置。
  6. 【請求項6】 前記写真フイルムはフイルムストリップ
    と遮光紙とからなるブローニーフイルムであり、フイル
    ムストリップの先端を遮光紙に接続している接合テープ
    の表面が前記バーコード記録面となっており、このバー
    コード記録面に記録されたバーコードを前記フォトセン
    サで読み取ることを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    記載のカメラ用バーコード読み取り装置。
  7. 【請求項7】 前記投光部又は受光部の少なくともいず
    れかの前面に、バーコードの識別方向で投光範囲又は受
    光範囲を制限するマスク部材を設けたことを特徴とする
    請求項1〜6のいずれか記載のカメラ用バーコード読み
    取り装置。
JP12409497A 1996-12-12 1997-05-14 カメラ用バーコード読み取り装置 Pending JPH10293336A (ja)

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JP12409497A JPH10293336A (ja) 1997-02-19 1997-05-14 カメラ用バーコード読み取り装置
US08/987,353 US6026250A (en) 1996-12-12 1997-12-09 Camera, bar code reader for camera and method of detecting bar code reading error

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-35324 1997-02-19
JP3532497 1997-02-19
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