JPH10293318A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JPH10293318A
JPH10293318A JP9104446A JP10444697A JPH10293318A JP H10293318 A JPH10293318 A JP H10293318A JP 9104446 A JP9104446 A JP 9104446A JP 10444697 A JP10444697 A JP 10444697A JP H10293318 A JPH10293318 A JP H10293318A
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    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B27/00Photographic printing apparatus
    • G03B27/32Projection printing apparatus, e.g. enlarger, copying camera
    • G03B27/52Details
    • G03B27/70Reflectors in printing beam

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 間に絶縁性の多層膜ミラーを挟んで配置され
た光導電層および電気光学材料層を有し、光導電層側か
ら光パターンが光学的に入力されることにより該光パタ
ーンが書き込まれ、電気光学材料層側から前記多層膜ミ
ラーで反射する読出し光が照射されることにより前記書
き込まれた光パターンが読み出される空間光変調器を用
いてカラー画像を記録する画像記録装置において、解像
度および感度を向上させる。 【解決手段】 空間光変調器3の多層膜ミラー12とし
て、カラー感光材料9の感度がより高い波長域の読出し
光に対する反射率がより低い分光反射率特性を有するも
のを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印画紙等の感光材
料に光パターンを照射して、この光パターンを感光材料
に記録する画像記録装置、特に詳細には、空間光変調器
を用いてカラー画像を記録する画像記録装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、印画紙や熱現像感光材料等の
感光材料に光を照射して感光材料を感光させ、この感光
した感光材料を現像することによりに光パターンを可視
像として得ることが行なわれている。この光パターンを
感光材料に照射するための方法としては、ネガフイルム
を透過した光を印画紙に投影する通常の引伸機やプリン
タによる方法の他に、ネガフィルムを光電的に読み取っ
て得られた画像信号をCRTに入力し、このCRTから
出射される光を感光材料に直接照射する方法や、あるい
はレーザビームを画像信号に基づいて変調し、この変調
されたレーザビームを感光材料上に走査させる方法等も
知られている。
【0003】ところで、感光材料の感度は通常それほど
高くはないので、上述のCRTを用いる方法ではCRT
の輝度を高くする必要がある。しかしながら、CRTの
輝度を高くするとCRTのスポット径が大きくなるた
め、感光材料に記録された画像の解像度が低下する。ま
た、解像度を維持しつつ画像を感光材料に記録するには
CRTからの光パターンの照射を長時間とする必要があ
る。
【0004】他方、上述したレーザビームにより感光材
料に光を照射する方法では、レーザビームは高速で感光
材料上を走査されるため感光材料上のある一点において
は、光は非常に短い時間しか照射されないこととなり、
特定の濃度を生ずるに必要な露光量が光の照度と照射時
間の条件によって変化する相反則不軌の問題が生ずる。
したがって、相反則不軌が生じない特殊な感光材料を使
用する必要があり、汎用の感光材料を使用することがで
きなかった。
【0005】このような事情に鑑み本出願人は、汎用の
感光材料を用いて高速で高解像度の画像を記録すること
ができる画像記録装置およびその使用方法を先に提案し
た(特開平7−270746号公報参照)。
【0006】この特開平7−270746号公報に示さ
れている1つの画像記録装置は、本質的に、間に光反射
層を挟んで配置された光導電層および電気光学材料層を
有し、光導電層側から光パターンが光学的に入力される
ことにより該光パターンが書き込まれ、電気光学材料層
側から前記光反射層で反射する読出し光が照射されるこ
とにより前記書き込まれた光パターンが読み出される1
つの空間光変調器と、この空間光変調器にB(ブル
ー)、G(グリーン)およびR(レッド)の光パターン
を入力する光パターン入力手段と、該入力に同期して
B、GおよびRの読出し光を前記空間光変調器に照射す
る光源、および該空間光変調器から読み出された光パタ
ーンをカラー感光材料に照射する光学系からなる光パタ
ーン読出手段とを有して、前記感光材料に前記光パター
ンにより表されるカラー画像を記録するものである。
【0007】なお上記の空間光変調器を構成する電気光
学材料層としては、ECB(electrically controlled
birefringence )モード等の動作モードを有する液晶
層が多く用いられている。
【0008】一方Applied Physics Letters (アプライ
ド・フィジックス・レターズ)Vol.22,No.3,(1973) pp.
90〜92には、上述のような空間光変調器において光導電
層と電気光学材料層との間に配される光反射層として、
ZnSとMgF2 とからなる15層の誘電体多層膜ミラー
を用いることが開示されている。
【0009】また特開平3−107818号公報には、
SiO2 /Si交互多層膜ミラーやTiO2 /SiO2
交互多層膜ミラーの代わりにSi−Ge/SiO2 交互
多層膜によって上記光反射層を構成し、それにより光反
射層の面内方向の抵抗を大きくし、解像度を高めた空間
光変調器が開示されている。
【0010】さらに特開平3−217825号公報に
は、SiO2 膜と、SiまたはGeからなる光吸収性膜
との交互多層膜ミラーによって上記光反射層を構成し、
それによりミラー層に遮光層としての機能も併せ持た
せ、ミラー層と遮光層とでの電圧損を少なくし、かつ電
気力線の広がりも小さくして、コントラスト比や解像度
を高めた空間光変調器が開示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述のような
空間光変調器においては、特開平3−107818号公
報にも開示されている通り、光反射層やそれと合わせて
配される遮光層の面内方向の導電性が高いと、良好な画
像を得ることができない。そこで、金属のように導電性
の高い材料から光反射層や遮光層を形成する場合は、各
画素毎に該光反射層および/または遮光層をパターニン
グして絶縁したり、上記特開平3−107818号公報
にも示されているように導電性をできるだけ小さくする
方策が取られる。
【0012】このような事情があるため上記光反射層
は、電気絶縁性の誘電体多層膜ミラーから構成されるこ
とが多い。光反射層を絶縁性材料から形成した場合、一
般的に、電気光学材料層に作用して画像を形成する電場
は、光反射層、遮光層、電気光学材料層等の絶縁性層を
通過するのに従って横方向に広がるので、これらの絶縁
性層の厚みが大きいほど解像度は低下する。
【0013】また、特に光パターンを光学的に入力する
形式の空間光変調器においては、上記絶縁性層による電
圧損失があるので、その電気容量が小さくなる(膜厚が
大きくなる)のにつれて電気光学材料層に印加される電
場の変調量が小さくなり、感度が劣化する。
【0014】以上のような事情から、空間光変調器の光
反射層については、その膜厚をできるだけ小さくするこ
とが求められている。
【0015】他方、上記空間光変調器を前述のようなカ
ラーの画像記録装置やカラーのビデオプロジェクター等
に適用する場合、光利用効率を高めるために光反射層の
絶対反射率は高い方が望ましく、また可視波長全域に対
して色味が付かないように、光反射層の分光反射率はで
きるだけフラットであることが望ましい。
【0016】光反射層を構成する誘電体多層膜ミラーと
しては、単一中心波長に対する1/4波長層の繰返し多
層膜からなるものが広く知られているが、そのような誘
電体多層膜ミラーは一般に、可視波長全域をカバーする
だけの帯域を備えていない。そこで、2以上のいくつか
の中心波長に対する誘電体多層膜ミラーをさらに多層化
して用いざるを得ないが、そのようにすると当然にミラ
ーの膜厚が増大して、解像度および感度の劣化につなが
る。
【0017】そこで本発明は、空間光変調器の光反射層
を構成する多層膜ミラーの膜厚をより小さくして、解像
度および感度の高い画像記録装置を提供することを目的
とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明による画像記録装
置は、前述したように、間に絶縁性の多層膜ミラーを挟
んで配置された光導電層および電気光学材料層を有し、
光導電層側から光パターンが光学的に入力されることに
より該光パターンが書き込まれ、電気光学材料層側から
前記多層膜ミラーで反射する読出し光が照射されること
により前記書き込まれた光パターンが読み出される1つ
の空間光変調器と、この空間光変調器にB(ブルー)、
G(グリーン)およびR(レッド)の光パターンを入力
する光パターン入力手段と、該入力に同期してB、Gお
よびRの読出し光を前記空間光変調器に照射する光源、
および該空間光変調器から読み出された光パターンをカ
ラー感光材料に照射する光学系からなる光パターン読出
手段とを有して、前記感光材料に前記光パターンにより
表されるカラー画像を記録する画像記録装置において、
空間光変調器の多層膜ミラーとして、使用するカラー感
光材料の感度がより高い波長域の読出し光に対する反射
率がより低い分光反射率特性を有するものが用いられた
ことを特徴とするものである。
【0019】なお上記構成の画像記録装置において、よ
り具体的に、カラー感光材料として、B、GおよびRの
読出し光に対する感度SB 、SG およびSR が、SB >
SG >SR なる関係にあるものが用いられる場合、前記
多層膜ミラーとして、B、GおよびRの読出し光に対す
る各反射率RB 、RG およびRR が、RB <RG <RR
なる関係にあるものが用いられる。
【0020】また、特にB、GおよびRの読出し光がそ
れぞれ460〜500nm、540〜580nm、63
0〜750nmの波長域にある場合、Rの読出し光に対
する平均の反射率RR を100としたとき、Bの読出し
光に対する平均の反射率RB は5≦RB <30、Gの読
出し光に対する平均の反射率RG は30≦RG ≦70で
あることが望ましい。
【0021】一方上記多層膜ミラーは、電気絶縁性の誘
電体単体、もしくは複数の誘電体の多層膜から形成され
るのが望ましい。さらに具体的に、この多層膜ミラーと
しては、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化ハフニウム、酸
化タンタル、フッ化マグネシウム、フッ化リチウム、硫
化亜鉛の単体、混合物、あるいは、単体もしくは混合物
の複数の組合わせからなるものが挙げられる。
【0022】また上記多層膜ミラーの膜厚は、3μm以
下であることが望ましい。
【0023】
【発明の効果】一般に知られているように誘電体多層膜
ミラー等の多層膜ミラーは、フラットな分光反射率特性
を持たせようとすると、必然的に層数を多くせざるを得
ず、そのために膜厚が増大してしまう。
【0024】それに対して、カラー感光材料の感度がよ
り高い波長域の読出し光に対する反射率がより低いよう
な、フラットではない分光反射率特性を持つ多層膜ミラ
ーは、層数をさほど多くすることなく形成可能である。
このような多層膜ミラーは当然、層数が多いものよりも
膜厚を小さくできる。そのように膜厚が小さい多層膜ミ
ラーを光反射層として備える空間光変調器においては、
電気力線の広がりが小さくなって解像度が高くなり、ま
た電圧損が小さくなって、液晶層等の電気光学材料層に
印加される電圧の変調度が大きくなる。そこで、このよ
うな空間光変調器を有する本発明の画像記録装置は、解
像度および感度が高いものとなり得る。
【0025】また、上記のような分光反射率特性の多層
膜ミラーを用いることにより、この分光反射率特性によ
ってカラー感光材料の分光感度特性が補償されるので、
白色光をカラーフィルタに通して記録光として使用する
場合には、その光利用効率を高めることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態
による画像記録装置を示すものである。この画像記録装
置1は、光パターンを投影するためのCRT2と、CR
T2により投影された光パターンが一方の面から書き込
まれ、他方の面から光が照射されることにより、上記書
き込まれた光パターンが読み出される空間光変調器3
と、この空間光変調器3に読出し光を照射するハロゲン
ランプ4と、ハロゲンランプ4が発した光の中からB
(ブルー),G(グリーン)およびR(レッド)の光を
選択的に透過させるフィルタ5と、このフィルタ5を透
過した光を空間光変調器3に入射させるための偏光ビー
ムスプリッタ(PBS)6と、CRT2から出射した光
パターンを空間光変調器3に入射させる書込みレンズ7
と、空間光変調器3から読み出された光パターンを感光
材料9に投影させる投影レンズ8とを有している。
【0027】ここで上記空間光変調器3について、図2
を参照して説明する。同図に示されるように空間光変調
器3は、光照射を受けてインピーダンスが変化する光導
電層10と、この光導電層10と平行にして近接配置された
液晶層11と、この液晶層11と光導電層10との間に層状に
形成されて、液晶層11を通過して来た読出し光21を反射
させる誘電体ミラー12とを備えている。液晶層11の両側
には、それぞれ配向膜13、14が配されている。
【0028】また、光導電層10と誘電体ミラー12との間
には、読出し光21を遮断する光吸収層(遮光膜)16が配
されている。一方、光導電層10の外側には透明電極17
が、配向膜14の外側には透明電極18がそれぞれ配されて
いる。
【0029】以上の要素10〜18は、低い熱膨張係数を有
する1対のガラス基板40、41の間に挟持されている。そ
して透明電極17、18には、光導電層10と液晶層11との間
に交流バイアス電圧を印加する電源42が接続されてい
る。
【0030】一例として光導電層10はa−Si(アモル
ファスシリコン)からなり、厚さは10μmとされてい
る。液晶層11は、誘電異方性Δεが負の液晶を使用する
ティルテッドホメオトロピック配向が適用されたもの
で、その厚さは例えば6μm、また動作モードはECB
モードである。誘電体ミラー12は、SiO2 とTiO2
とが交互に製膜、積層されてなる多層膜ミラーで、厚さ
は1.2μmである。
【0031】一方配向膜13および14はSiOの蒸着膜か
らなり、厚さはそれぞれ40nmである。光吸収層16は
カーボンを分散した紫外線硬化型樹脂からなり、厚さは
2μmである。透明電極17および18はITOベタ電極で
あり、厚さはそれぞれ0.1μmである。
【0032】次に、この空間光変調器3の製造方法につ
いて説明する。まずガラス基板40、41の各一表面上に、
ITO膜からなる透明電極17、18を形成する。次に一方
のガラス基板40の透明電極17の上に、CVD法によりa
−Si膜を製膜して、光導電層10を形成する。さらにそ
の上に、カーボンを分散した紫外線硬化型の樹脂を塗布
し、それを紫外線照射により硬化させて光吸収層16を形
成する。
【0033】この光吸収層16の上に、真空蒸着法によ
り、10nmから140nmの範囲で各々最適化された
厚みを持つTiO2 膜およびSiO2 膜を交互に合計1
5層製膜、積層して、誘電体ミラー12を形成する。
【0034】この誘電体ミラー12の分光透過率特性を、
図5に示す。ここでは測定上の都合から透過率T(%)
を示してあるが、反射率R(%)は本質的にほぼR=1
00−Tとなる。この図5から分かるように本例におけ
る誘電体ミラー12は、波長域が460〜500nmのB
(ブルー)の光、540〜580nmのG(グリーン)
の光、630〜750nmのR(レッド)の光に対する
各平均の反射率をそれぞれRB 、RG 、RR としたと
き、RB =約20%、RG =約60%、RR =約90%
となっている。つまりRB <RG <RR であって、RR
=100とすると、RB =約18、RG =約54であ
る。
【0035】なお誘電体ミラー12は、分光反射率特性を
フラットなものとする必要がないために、上述の通り厚
さ1.2μmと極めて薄く形成できるものである。
【0036】次にガラス基板40の誘電体ミラー12の上に
SiOを斜め蒸着して、配向膜13を形成する。なおこの
蒸着は、誘電体ミラー12の蒸着方向と直角な方向で行な
う。また、一表面上に透明電極18が形成されたガラス基
板41にも、上記と同様にSiOを斜め蒸着して、配向膜
14を形成する。
【0037】上記のガラス基板40および41を、配向膜1
3、14の蒸着方向が反平行になるように対面させ、また
スペーサとして6μm径のシリカビーズが混練されたエ
ポキシ系接着剤を用いて、光学的な有効領域の外側のみ
を糊代として貼り合わせる。このとき両ガラス基板40お
よび41は、間にほぼ6μmの間隔を置いて対面する状態
となる。このようにして形成されたセル内に、チッソ株
式会社製のECB動作モードの液晶(製品名:N−35)
を真空注入後、注入口をエポキシ系接着剤により封止す
る。以上により、図2の空間光変調器3が得られる。
【0038】上記構成の空間光変調器3において、光パ
ターン20を光導電層10に照射すると、光導電層10の光照
射部分のインピーダンスが低下し、その部分に対応する
箇所において液晶層11の電圧が上昇し、液晶の分子配列
が変化する。そこで、直線偏光である読出し光21を液晶
層11を通して誘電体ミラー12で反射させるようにしてお
くと、反射する読出し光21は液晶の分子配列変化に基づ
いて変調されるので、この読出し光21を検光して、上記
光パターン20を表示させることができる。
【0039】なお、このような空間光変調器3として
は、例えば日本ビクター株式会社製の液晶プロジェクタ
ーILA−M315Gに用いられているILA用デバイ
スが好適に用いられる。また、このような空間光変調器
3についての詳細は、三好の文献に開示されている(進
歩が著しい液晶プロジェクター、ILATM,三好忠義,
O plus E No.165,p71 〜76,1993年8月)。
【0040】次いで、この画像記録装置1の動作につい
て説明する。まず、図1に示されるようにCRT2に画
像信号Qが入力され、この画像信号Qにより表される画
像の光パターン20がCRT2から投影される。ここで、
本実施形態ではカラー印刷をするため、まずBの画像を
表す信号がCRT2に入力されてBの画像を表す光パタ
ーン20が投影される。この際、CRT2の輝度を低くす
ることによりCRT2のビーム径が小さくなり、これに
より空間光変調器3に書き込まれる光パターン20の解像
度が高くなる。CRT2に投影された光パターン20は書
込みレンズ7を介して空間光変調器3の書込み側(光導
電層10側)の面に照射される。空間光変調器3に照射さ
れた光パターン20は、この空間光変調器3に書き込まれ
る。
【0041】このようにして光パターン20が空間光変調
器3に書き込まれた後、ハロゲンランプ4から読出し光
21が射出される。この読出し光21はBのフィルタ5を透
過してPBS6に入射し、このPBS6で反射して空間
光変調器3の読み出し側(液晶層11側)の面に入射す
る。空間光変調器3に入射した読出し光21は前述したよ
うに空間光変調器3により変調されて反射し、記録光22
として再度PBS6に入射し、これを透過して投影レン
ズ8を介して感光材料9に照射される。そこで感光材料
9はこの記録光22に感光し、該感光材料9にBの画像が
記録される。
【0042】次いで、Gの光パターンを担持する画像信
号QがCRT2に入力されて、上述したBの場合と同様
にGの光パターンが空間光変調器3に書き込まれる。ま
たこのGの光パターンが書き込まれると、フィルタ5が
Gに切り換えられ、Gの読出し光21によりGの光パター
ンが読み出されて感光材料9に記録される。
【0043】次に、Rの光パターンを担持する画像信号
QがCRT2に入力されて、上述したBおよびGの場合
と同様にRの光パターンが空間光変調器3に書き込まれ
る。またこのRの光パターンが書き込まれると、フィル
タ5がRに切り換えられ、Rの読出し光21によりRの光
パターンが読み出されて感光材料9に記録される。
【0044】このようにしてB,GおよびRの画像信号
Qを順次CRT2に入力するとともに、書き込まれた各
光パターンをB,GおよびRの読出し光21により読み出
して感光材料9に記録することにより、この感光材料9
にカラーの画像(写真潜像)が記録される。
【0045】ここで、空間光変調器3からの光パターン
の読出しについて詳細に説明する。図3および図4は、
空間光変調器3からの光パターンの読出しの詳細を説明
するための図である。図3に示すように、ハロゲンラン
プ4から射出される読出し光21は偏りがない自然光であ
り、PBS6によりP波(電気ベクトルが図面に平行な
光)とS波(電気ベクトルが図面に垂直な光)の直線偏
光に分離される。P波はPBS6を直進し、S波のみが
PBS6の膜面で反射して空間光変調器3に到達する。
【0046】図4は空間光変調器3の液晶層11における
垂直配向液晶分子の長軸方向と、光の変調特性との関係
を表す図であり、その(a)は光導電層10に光パターン
が書き込まれていない状態を表し、(b)は光導電層10
に光パターンが書き込まれている状態を表している。
【0047】図4(a)に示すように、光導電層10に光
パターンが書き込まれないで高インピーダンスとなって
いる場合は、前述の電源42から交流バイアス電圧が印加
されている状態下で、液晶層両端間の電圧は所定のしき
い値以下となり、液晶分子の長軸と通過光軸とが合致し
て複屈折効果を示さない。したがって、S波で入射した
光は液晶層11、誘電体ミラー12、液晶層11という経路を
通過した後もS波のまま空間光変調器3から出射し、図
3における入射時と同様の経路を通って光源に戻るた
め、記録光としては反射されない。このような液晶分子
の垂直配向による無変調状態は波長依存性がないため、
高いコントラスト比が得られる。
【0048】一方、図4(b)に示すように光導電層10
に光パターンが書き込まれて、低インピーダンスとなっ
ている場合は、交流バイアス電圧が印加されている状態
下で、液晶層11の両端間に数ボルトの電圧が印加され
る。液晶分子は印加電圧が発生した電界と直交する方向
に傾き、通過光軸と液晶分子の長軸とが交わり複屈折性
が示される。よってS波で入射した光は液晶層11を進む
間に偏光形態に変調を受け、図4(b)に示すように楕
円偏光や円偏光に変換された後、空間光変調器3から出
射する。
【0049】読出し光21は、空間光変調器3に書き込ま
れた光パターンに応じて変調度が変化し、最大変調のと
きにP波に変調され、PBS6に入射した光束はそこを
透過して記録光22として感光材料9に照射される。この
ようにして、空間光変調器3に書き込まれた光パターン
に応じて読出し光21が変調され、感光材料9に照射され
る。
【0050】以上のようにしてカラー画像が記録された
感光材料9は、図示しない現像機において現像処理さ
れ、これによりカラー画像が可視像として再生される。
【0051】上記カラー感光材料9のB、GおよびRの
読出し光に対する感度SB 、SG およびSR の比は、一
般的なものと同様に概ね100:20:1となってい
る。それに対して、前述したように、誘電体ミラー12の
B、GおよびRの読出し光に対する反射率の比を概ね1
8:54:100としておくと、ハロゲンランプ4の発
光スペクトル特性等と相乗された上で、感光材料9の分
光感度特性が補償され得る。
【0052】カラー感光材料9に再生されたカラー画像
の解像度を、USAFチャートを用いて評価したとこ
ろ、40(lp/mm)であった。また図6に概念を示
してある、書込み光パワーに対する読出し光変調度の応
答を調べ、変調度が飽和値の90%になる書込み光パワ
ーで感度を定義すると、本実施形態の場合は10(μW
/cm2 )であった。
【0053】<比較例>上に述べた誘電体ミラー12以外
の構成は全て上記実施形態のものと同じにして、比較例
としての画像記録装置を形成し、それを用いて同様にカ
ラー感光材料9にカラー画像を記録した。この場合の、
誘電体ミラー12に代わる誘電体ミラーは、前述と同様の
B、G、Rの光に対する各平均の反射率RB 、RG 、R
R が全て約90%であって、それらの光に対する分光反
射率特性はフラットである。
【0054】その誘電体ミラーは、上記実施形態におけ
るのと同様に真空蒸着法によるTiO2 膜およびSiO
2 膜からなり、中心波長430nm、560nm、69
0nm、830nmの各々に対して9層の1/4波長交
互交互多層膜とSiO2 中間層を順次積層し、合計39
層形成して得られたものである。この誘電体ミラーの総
膜厚は3.5μmである。また、その分光反射率特性を
図7に示す。
【0055】この比較例としての画像記録装置を用い
て、前述のものと同じ感光材料9にカラー画像を記録し
た。この場合のカラー画像の解像度および装置感度を、
上記実施形態と同様にして評価したところ、解像度は3
5(lp/mm)、感度は15(μW/cm2 )であっ
た。
【0056】以上の通り、比較例のものと比べて総膜厚
が1.2μmと1/3程度である誘電体ミラー12を用い
る本発明の実施形態においては、解像度および感度とも
明らかに高くなっていることが確認された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による画像記録装置を示す
概略側面図
【図2】図1の画像記録装置に用いられた空間光変調器
を表す概略側面図
【図3】読出し光が変調される状態を説明するための図
【図4】液晶分子の長軸方向と光の変調特性との関係を
表す図
【図5】図2の空間光変調器における誘電体ミラーの分
光透過率特性を示すグラフ
【図6】画像記録装置の感度を説明するための説明図
【図7】比較例の空間光変調器における誘電体ミラーの
分光反射率特性を示すグラフ
【図面の簡単な説明】 【符号の説明】
1 画像記録装置 2 CRT 3 空間光変調器 4 ハロゲンランプ 5 フィルタ 6 偏光ビームスプリッタ(PBS) 7 書込みレンズ 8 投影レンズ 9 感光材料 10 光導電層 11 液晶層 12 誘電体ミラー 13、14 配向膜 16 光吸収層 17、18 透明電極 20 光パターン 21 読出し光 22 記録光

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間に絶縁性の多層膜ミラーを挟んで配置
    された光導電層および電気光学材料層を有し、光導電層
    側から光パターンが光学的に入力されることにより該光
    パターンが書き込まれ、電気光学材料層側から前記多層
    膜ミラーで反射する読出し光が照射されることにより前
    記書き込まれた光パターンが読み出される1つの空間光
    変調器と、 この空間光変調器にB(ブルー)、G(グリーン)およ
    びR(レッド)の光パターンを入力する光パターン入力
    手段と、 該入力に同期してB、GおよびRの読出し光を前記空間
    光変調器に照射する光源、および該空間光変調器から読
    み出された光パターンをカラー感光材料に照射する光学
    系からなる光パターン読出手段とを有して、 前記感光材料に前記光パターンにより表されるカラー画
    像を記録する画像記録装置において、 前記空間光変調器の多層膜ミラーとして、前記カラー感
    光材料の感度がより高い波長域の読出し光に対する反射
    率がより低い分光反射率特性を有するものが用いられて
    いることを特徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】 前記カラー感光材料として、B、Gおよ
    びRの読出し光に対する感度SB 、SG およびSR が、
    SB >SG >SR なる関係にあるものが用いられるとと
    もに、 前記多層膜ミラーとして、B、GおよびRの読出し光に
    対する各反射率RB 、RG およびRR が、RB <RG <
    RR なる関係にあるものが用いられていることを特徴と
    する請求項1記載の画像記録装置。
  3. 【請求項3】前記B、GおよびRの読出し光がそれぞれ
    460〜500nm、540〜580nm、630〜7
    50nmの波長域にあり、 Rの読出し光に対する平均の前記反射率RR を100と
    したとき、Bの読出し光に対する平均の前記反射率RB
    が5≦RB <30であり、Gの読出し光に対する平均の
    前記反射率RG が30≦RG ≦70であることを特徴と
    する請求項2記載の画像記録装置。
  4. 【請求項4】 前記多層膜ミラーが電気絶縁性の誘電体
    単体、もしくは複数の誘電体の多層膜から形成されてい
    ることを特徴とする請求項1から3いずれか1項記載の
    画像記録装置。
  5. 【請求項5】 前記多層膜ミラーが、酸化ケイ素、酸化
    チタン、酸化ハフニウム、酸化タンタル、フッ化マグネ
    シウム、フッ化リチウム、硫化亜鉛の単体、混合物、あ
    るいは、単体もしくは混合物の複数の組合わせからなる
    多層膜から形成されていることを特徴とする請求項1か
    ら4いずれか1項記載の画像記録装置。
  6. 【請求項6】 前記多層膜ミラーの膜厚が3μm以下で
    あることを特徴とする請求項1から5いずれか1項記載
    の画像記録装置。
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