JPH10292455A - 床パンの高さ調整装置 - Google Patents
床パンの高さ調整装置Info
- Publication number
- JPH10292455A JPH10292455A JP9987097A JP9987097A JPH10292455A JP H10292455 A JPH10292455 A JP H10292455A JP 9987097 A JP9987097 A JP 9987097A JP 9987097 A JP9987097 A JP 9987097A JP H10292455 A JPH10292455 A JP H10292455A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nut member
- hole
- floor pan
- bottom wall
- boss portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Sink And Installation For Waste Water (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】 ナット部材の外筒と内筒の間の環状隙間に充
填した接着剤によってナット部材の底壁の貫通穴が塞が
れない床パンの高さ調整装置を提供する。 【解決手段】 床パンに穿設された貫通穴を取り巻いて
床パン裏面に凸設されたボス部と、ボス部に外嵌合する
外筒とボス部に内嵌合する内筒と外筒と内筒との間の環
状隙間の一端を閉鎖する底壁とを有する有底２重筒状の
ナット部材と、床パン裏面側からナット部材の内筒に螺
合する、すり割りが形成された高さ調整用支持ボルトと
を備え、ナット部材の底壁に貫通穴が形成され、ナット
部材の環状隙間に前記底壁の貫通穴を間に挟んで一対の
隔壁が立設され、前記環状隙間の前記一対の隔壁によっ
て仕切られた部分がボス部の内部空間とナット部材の底
壁の貫通穴とを連結する連通路を形成する。
填した接着剤によってナット部材の底壁の貫通穴が塞が
れない床パンの高さ調整装置を提供する。 【解決手段】 床パンに穿設された貫通穴を取り巻いて
床パン裏面に凸設されたボス部と、ボス部に外嵌合する
外筒とボス部に内嵌合する内筒と外筒と内筒との間の環
状隙間の一端を閉鎖する底壁とを有する有底２重筒状の
ナット部材と、床パン裏面側からナット部材の内筒に螺
合する、すり割りが形成された高さ調整用支持ボルトと
を備え、ナット部材の底壁に貫通穴が形成され、ナット
部材の環状隙間に前記底壁の貫通穴を間に挟んで一対の
隔壁が立設され、前記環状隙間の前記一対の隔壁によっ
て仕切られた部分がボス部の内部空間とナット部材の底
壁の貫通穴とを連結する連通路を形成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は浴室等の床パンの高
さ調整装置に関するものである。
さ調整装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】本発明の出願人は、特開平８−１６５６
９１号において、床パンに穿設された貫通穴を取り巻い
て床パン裏面に凸設されたボス部と、ボス部に外嵌合す
る外筒とボス部に内嵌合する内筒と外筒と内筒との間の
環状隙間の一端を閉鎖する底壁とを有する有底２重筒状
のナット部材と、床パン裏面側からナット部材の内筒に
螺合する、すり割りが形成された高さ調整用支持ボルト
とを備え、ナット部材の底壁に貫通穴が形成され、ボス
部の内部空間とナット部材の底壁の貫通穴とが連通した
床パンの高さ調整装置を開示した。
９１号において、床パンに穿設された貫通穴を取り巻い
て床パン裏面に凸設されたボス部と、ボス部に外嵌合す
る外筒とボス部に内嵌合する内筒と外筒と内筒との間の
環状隙間の一端を閉鎖する底壁とを有する有底２重筒状
のナット部材と、床パン裏面側からナット部材の内筒に
螺合する、すり割りが形成された高さ調整用支持ボルト
とを備え、ナット部材の底壁に貫通穴が形成され、ボス
部の内部空間とナット部材の底壁の貫通穴とが連通した
床パンの高さ調整装置を開示した。
【０００３】特開平８−１６５６９１号の装置による床
パンの高さ調整は以下の手順で行われる。 床パンを表裏反転させた状態で、ボス部にナット部材
を嵌合させ、ナット部材をボス部近傍の床パンの補強リ
ブにネジ止めして固定する。 高さ調整用支持ボルトをナット部材の内筒に螺合させ
る。 床パンを反転させて建築躯体床面に載置し、床パンに
穿設された貫通穴に床パン表面側からドライバを挿通
し、高さ調整用支持ボルトのすり割りにドライバを係合
させ、ドライバにより高さ調整用支持ボルトを適宜回転
させて床パン高さを調整する。 床パンに穿設された貫通穴に、床パン表面側から接着
剤を流し込む。貫通穴に流入した接着剤の一部は、ナッ
ト部材の内筒へ流入し、内筒を満たす。貫通穴に流入し
た接着剤の残余の部分は、ボス部の内部空間からボス部
とナット部材の内筒との間の環状隙間へ流入し、ナット
部材の底壁に形成された貫通穴を通り、ナット部材の内
筒に螺合する高さ調整用支持ボルトの外側面を伝わって
高さ調整用支持ボルトの端部へ向かって流れ下り、高さ
調整用支持ボルトの端部から、該端部が当接する建築躯
体床面上に流れ出る。建築躯体床面上に流れ出た接着剤
により、高さ調整用支持ボルトの端部が建築躯体床面に
固定され、ひいては床パンが建築躯体床面に固定され
る。
パンの高さ調整は以下の手順で行われる。 床パンを表裏反転させた状態で、ボス部にナット部材
を嵌合させ、ナット部材をボス部近傍の床パンの補強リ
ブにネジ止めして固定する。 高さ調整用支持ボルトをナット部材の内筒に螺合させ
る。 床パンを反転させて建築躯体床面に載置し、床パンに
穿設された貫通穴に床パン表面側からドライバを挿通
し、高さ調整用支持ボルトのすり割りにドライバを係合
させ、ドライバにより高さ調整用支持ボルトを適宜回転
させて床パン高さを調整する。 床パンに穿設された貫通穴に、床パン表面側から接着
剤を流し込む。貫通穴に流入した接着剤の一部は、ナッ
ト部材の内筒へ流入し、内筒を満たす。貫通穴に流入し
た接着剤の残余の部分は、ボス部の内部空間からボス部
とナット部材の内筒との間の環状隙間へ流入し、ナット
部材の底壁に形成された貫通穴を通り、ナット部材の内
筒に螺合する高さ調整用支持ボルトの外側面を伝わって
高さ調整用支持ボルトの端部へ向かって流れ下り、高さ
調整用支持ボルトの端部から、該端部が当接する建築躯
体床面上に流れ出る。建築躯体床面上に流れ出た接着剤
により、高さ調整用支持ボルトの端部が建築躯体床面に
固定され、ひいては床パンが建築躯体床面に固定され
る。
【０００４】特開平８−１６５６９１号の床パンの高さ
調整装置には、床パン表面側から高さ調整用支持ボルト
を操作できる、床パンに穿設した貫通穴から接着剤を流
し込んで床パンを建築躯体床面に接着固定できる、等の
利点がある。
調整装置には、床パン表面側から高さ調整用支持ボルト
を操作できる、床パンに穿設した貫通穴から接着剤を流
し込んで床パンを建築躯体床面に接着固定できる、等の
利点がある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】特開平８−１６５６９
１号の床パンの高さ調整装置においては、ナット部材を
ボス部近傍の床パンの補強リブにネジ止めして固定した
が、ナット部材をボス部に接着固定できれば、床パンの
高さ調整作業が容易になる。しかし、特開平８−１６５
６９１号の床パンの高さ調整装置において、ナット部材
をボス部に接着固定すると、ナット部材をボス部に接着
固定するためにナット部材の外筒と内筒の間の環状隙間
に充填した接着剤が、ナット部材の底壁の貫通穴を塞
ぎ、床パンを建築躯体床面に固定するための接着剤が建
築躯体床面上に流れ出ず、床パンを建築躯体床面に接着
固定できないという問題を生ずる。本発明は上記問題に
鑑みてなされたものであり、床パンに穿設された貫通穴
を取り巻いて床パン裏面に凸設されたボス部と、ボス部
に外嵌合する外筒とボス部に内嵌合する内筒と一端にお
いて外筒と内筒との間の環状隙間を閉鎖する底壁とを有
する有底２重筒状のナット部材と、床パン裏面側からナ
ット部材の内筒に螺合する、すり割りが形成された高さ
調整用支持ボルトとを備え、ナット部材の底壁に貫通穴
が形成され、ボス部の内部空間とナット部材の底壁の貫
通穴とが連通した床パンの高さ調整装置であって、ナッ
ト部材をボス部に接着固定しても、ナット部材をボス部
に接着固定するためにナット部材の外筒と内筒の間の環
状隙間に充填した接着剤によってナット部材の底壁の貫
通穴が塞がれない床パンの高さ調整装置を提供すること
を目的とする。
１号の床パンの高さ調整装置においては、ナット部材を
ボス部近傍の床パンの補強リブにネジ止めして固定した
が、ナット部材をボス部に接着固定できれば、床パンの
高さ調整作業が容易になる。しかし、特開平８−１６５
６９１号の床パンの高さ調整装置において、ナット部材
をボス部に接着固定すると、ナット部材をボス部に接着
固定するためにナット部材の外筒と内筒の間の環状隙間
に充填した接着剤が、ナット部材の底壁の貫通穴を塞
ぎ、床パンを建築躯体床面に固定するための接着剤が建
築躯体床面上に流れ出ず、床パンを建築躯体床面に接着
固定できないという問題を生ずる。本発明は上記問題に
鑑みてなされたものであり、床パンに穿設された貫通穴
を取り巻いて床パン裏面に凸設されたボス部と、ボス部
に外嵌合する外筒とボス部に内嵌合する内筒と一端にお
いて外筒と内筒との間の環状隙間を閉鎖する底壁とを有
する有底２重筒状のナット部材と、床パン裏面側からナ
ット部材の内筒に螺合する、すり割りが形成された高さ
調整用支持ボルトとを備え、ナット部材の底壁に貫通穴
が形成され、ボス部の内部空間とナット部材の底壁の貫
通穴とが連通した床パンの高さ調整装置であって、ナッ
ト部材をボス部に接着固定しても、ナット部材をボス部
に接着固定するためにナット部材の外筒と内筒の間の環
状隙間に充填した接着剤によってナット部材の底壁の貫
通穴が塞がれない床パンの高さ調整装置を提供すること
を目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、床パンに穿設された貫通穴を取
り巻いて床パン裏面に凸設されたボス部と、ボス部に外
嵌合する外筒とボス部に内嵌合する内筒と外筒と内筒と
の間の環状隙間の一端を閉鎖する底壁とを有する有底２
重筒状のナット部材と、床パン裏面側からナット部材の
内筒に螺合する、すり割りが形成された高さ調整用支持
ボルトとを備え、ナット部材の底壁に貫通穴が形成さ
れ、ナット部材の環状隙間に前記底壁の貫通穴を間に挟
んで一対の隔壁が立設され、前記環状隙間の前記一対の
隔壁によって仕切られた部分がボス部の内部空間とナッ
ト部材の底壁の貫通穴とを連結する連通路を形成するこ
とを特徴とする床パンの高さ調整装置を提供する。
に、本発明においては、床パンに穿設された貫通穴を取
り巻いて床パン裏面に凸設されたボス部と、ボス部に外
嵌合する外筒とボス部に内嵌合する内筒と外筒と内筒と
の間の環状隙間の一端を閉鎖する底壁とを有する有底２
重筒状のナット部材と、床パン裏面側からナット部材の
内筒に螺合する、すり割りが形成された高さ調整用支持
ボルトとを備え、ナット部材の底壁に貫通穴が形成さ
れ、ナット部材の環状隙間に前記底壁の貫通穴を間に挟
んで一対の隔壁が立設され、前記環状隙間の前記一対の
隔壁によって仕切られた部分がボス部の内部空間とナッ
ト部材の底壁の貫通穴とを連結する連通路を形成するこ
とを特徴とする床パンの高さ調整装置を提供する。
【０００７】本発明に係る床パンの高さ調整装置におい
ては、ナット部材の環状隙間にナット部材の底壁の貫通
穴を間に挟んで一対の隔壁が立設され、前記環状隙間の
前記一対の隔壁によって仕切られた部分がボス部の内部
空間とナット部材の底壁の貫通穴とを連結する連通路を
形成するので、ナット部材をボス部に接着固定する際
に、ナット部材の環状隙間の前記一対の隔壁によってナ
ット部材の底壁の貫通穴から隔てられた部分に接着剤を
充填すれば、該接着剤によってナット部材の底壁の貫通
穴が塞がれるおそれは無い。
ては、ナット部材の環状隙間にナット部材の底壁の貫通
穴を間に挟んで一対の隔壁が立設され、前記環状隙間の
前記一対の隔壁によって仕切られた部分がボス部の内部
空間とナット部材の底壁の貫通穴とを連結する連通路を
形成するので、ナット部材をボス部に接着固定する際
に、ナット部材の環状隙間の前記一対の隔壁によってナ
ット部材の底壁の貫通穴から隔てられた部分に接着剤を
充填すれば、該接着剤によってナット部材の底壁の貫通
穴が塞がれるおそれは無い。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を、図１〜図５に
基づいて説明する。浴室等の床パン１の少なくとも３箇
所に、貫通穴１ａが穿設されている。貫通穴１ａを取り
巻いて床パン１の裏面に円筒状のボス部２が凸設されて
いる。ボス部２の端部に一対の切欠２ａが、互いに向き
合って形成されている。床パン１の裏面には、ボス部２
から放射状に４方向ヘ延びる補強リブ３が立設されてい
る。
基づいて説明する。浴室等の床パン１の少なくとも３箇
所に、貫通穴１ａが穿設されている。貫通穴１ａを取り
巻いて床パン１の裏面に円筒状のボス部２が凸設されて
いる。ボス部２の端部に一対の切欠２ａが、互いに向き
合って形成されている。床パン１の裏面には、ボス部２
から放射状に４方向ヘ延びる補強リブ３が立設されてい
る。
【０００９】有底２重筒状のナット部材４は、外筒４ａ
と、内筒４ｂと、外筒４ａと内筒４ｂとの間の環状隙間
４ｃの一端を閉鎖する底壁４ｄとを有している。外筒４
ａに周方向に互いに間隔を隔てて４個の切欠４ｅが形成
されている。各切欠４ｅを間に挟んで、外筒４ａから一
対の挟持板４ｆが互いに平行に径方向外方ヘ延びてい
る。底部４ｄの一部が放射状に径方向外方へ延び、前記
一対の挟持板４ｆ間の隙間の一端を閉鎖している。底壁
４ｄに一対の貫通穴４ｇが互いに向き合って穿設されて
いる。内筒４ｂの外面に貫通穴４ｇに整列して略半円形
断面の溝４ｈが形成されている。環状隙間４ｃに各貫通
穴４ｇを間に挟んで一対の隔壁４ｉが立設されている。
内筒４ｂの内面にネジ山４ｊが形成されている。
と、内筒４ｂと、外筒４ａと内筒４ｂとの間の環状隙間
４ｃの一端を閉鎖する底壁４ｄとを有している。外筒４
ａに周方向に互いに間隔を隔てて４個の切欠４ｅが形成
されている。各切欠４ｅを間に挟んで、外筒４ａから一
対の挟持板４ｆが互いに平行に径方向外方ヘ延びてい
る。底部４ｄの一部が放射状に径方向外方へ延び、前記
一対の挟持板４ｆ間の隙間の一端を閉鎖している。底壁
４ｄに一対の貫通穴４ｇが互いに向き合って穿設されて
いる。内筒４ｂの外面に貫通穴４ｇに整列して略半円形
断面の溝４ｈが形成されている。環状隙間４ｃに各貫通
穴４ｇを間に挟んで一対の隔壁４ｉが立設されている。
内筒４ｂの内面にネジ山４ｊが形成されている。
【００１０】ナット部材４は、各一対の挟持板４ｆがボ
ス部２から放射状に延びる４枚の補強リブ３の中の一枚
を挟持し、外筒４ａがボス部２に外嵌合し、内筒４ｂが
ボス部２に内嵌合し、底壁４ｄがボス部２の端部に当接
し、環状隙間４ｃに立設された隔壁４ｉがボス部２の切
欠２ａに受け入れられた状態で、ボス部２に係合してい
る。ナット部材４がボス部２に係合した状態で、環状隙
間４ｃの一対の隔壁４ｉによって仕切られた部分、より
具体的には一対の隔壁４ｉと内筒４ｂの外面に形成され
た溝４ｈと外筒４ａとによって構成される柱状の空間
が、ボス部２の内部空間とナット部材４の底壁の貫通穴
４ｇとを連結する連通路を形成している。ボス部２に係
合したナット部材４は、接着剤αにより、ボス部２と補
強リブ３とに接着固定されている。
ス部２から放射状に延びる４枚の補強リブ３の中の一枚
を挟持し、外筒４ａがボス部２に外嵌合し、内筒４ｂが
ボス部２に内嵌合し、底壁４ｄがボス部２の端部に当接
し、環状隙間４ｃに立設された隔壁４ｉがボス部２の切
欠２ａに受け入れられた状態で、ボス部２に係合してい
る。ナット部材４がボス部２に係合した状態で、環状隙
間４ｃの一対の隔壁４ｉによって仕切られた部分、より
具体的には一対の隔壁４ｉと内筒４ｂの外面に形成され
た溝４ｈと外筒４ａとによって構成される柱状の空間
が、ボス部２の内部空間とナット部材４の底壁の貫通穴
４ｇとを連結する連通路を形成している。ボス部２に係
合したナット部材４は、接着剤αにより、ボス部２と補
強リブ３とに接着固定されている。
【００１１】端部にすり割り５ａが形成された高さ調整
用支持ボルト５が、ナット部材４の内筒４ｂに螺合して
いる。ロックナット６がナット部材４の底壁４ｄに当接
した状態で高さ調整用支持ボルト５に螺合している。ボ
ス部２内に充填された接着剤βが、ナット部材４の一対
の隔壁４ｉと内筒４ｂの外面に形成された溝４ｈと外筒
４ａとによって形成される連通路を通り、次いでナット
部材４の底壁の貫通穴４ｇを通り、高さ調整用支持ボル
ト５の外側面に沿って流れ下り、高さ調整用支持ボルト
５の端部から、該端部が当接する建築躯体床面Ａ上に流
れ出ている。
用支持ボルト５が、ナット部材４の内筒４ｂに螺合して
いる。ロックナット６がナット部材４の底壁４ｄに当接
した状態で高さ調整用支持ボルト５に螺合している。ボ
ス部２内に充填された接着剤βが、ナット部材４の一対
の隔壁４ｉと内筒４ｂの外面に形成された溝４ｈと外筒
４ａとによって形成される連通路を通り、次いでナット
部材４の底壁の貫通穴４ｇを通り、高さ調整用支持ボル
ト５の外側面に沿って流れ下り、高さ調整用支持ボルト
５の端部から、該端部が当接する建築躯体床面Ａ上に流
れ出ている。
【００１２】上記構成を有する本実施例に係る床パンの
高さ調整装置による床パンの高さ調整の手順を説明す
る。 床パン１を表裏反転させた状態で、床パン裏面側から
ナット部材４を、各一対の挟持板４ｆがボス部２から放
射状に延びる４枚の補強リブ３の中の一枚を挟持し、外
筒４ａがボス部２に外嵌合し、内筒４ｂがボス部２に内
嵌合し、底壁４ｄがボス部２の端部に当接し、環状隙間
４ｃに立設された隔壁４ｉがボス部２の切欠２ａに受け
入れられた状態で、ボス部２に係合させる。ナット部材
４をボス部２に係合させる前に、環状隙間４ｃの、一対
の隔壁４ｉによって貫通穴４ｇから隔てられた部分に接
着剤αを充填しておく。ナット部材４がボス部２に係合
した後、接着剤αが硬化してナット部材４がボス部２と
補強リブ３とに接着固定される。ナット部材４をボス部
２と補強リブ３とに接着固定するので、ナット部材４を
補強リブ３にネジ止め固定する場合に比べて、ナット部
材４のボス部２への固定作業が容易である。接着剤α
は、隔壁４ｉによってせき止められるので、一対の隔壁
４ｉと内筒４ｂの外面に形成された溝４ｈと外筒４ａと
によって形成される連通路へは流入せず、貫通穴４ｇを
塞がない。高さ調整用支持ボルト５を、ロックナット６
に螺合させた上で、床パン裏面側からナット部材４の内
筒４ｂに螺合させる。
高さ調整装置による床パンの高さ調整の手順を説明す
る。 床パン１を表裏反転させた状態で、床パン裏面側から
ナット部材４を、各一対の挟持板４ｆがボス部２から放
射状に延びる４枚の補強リブ３の中の一枚を挟持し、外
筒４ａがボス部２に外嵌合し、内筒４ｂがボス部２に内
嵌合し、底壁４ｄがボス部２の端部に当接し、環状隙間
４ｃに立設された隔壁４ｉがボス部２の切欠２ａに受け
入れられた状態で、ボス部２に係合させる。ナット部材
４をボス部２に係合させる前に、環状隙間４ｃの、一対
の隔壁４ｉによって貫通穴４ｇから隔てられた部分に接
着剤αを充填しておく。ナット部材４がボス部２に係合
した後、接着剤αが硬化してナット部材４がボス部２と
補強リブ３とに接着固定される。ナット部材４をボス部
２と補強リブ３とに接着固定するので、ナット部材４を
補強リブ３にネジ止め固定する場合に比べて、ナット部
材４のボス部２への固定作業が容易である。接着剤α
は、隔壁４ｉによってせき止められるので、一対の隔壁
４ｉと内筒４ｂの外面に形成された溝４ｈと外筒４ａと
によって形成される連通路へは流入せず、貫通穴４ｇを
塞がない。高さ調整用支持ボルト５を、ロックナット６
に螺合させた上で、床パン裏面側からナット部材４の内
筒４ｂに螺合させる。
【００１３】床パン１を反転させて建築躯体床面Ａに
載置する。床パン１に穿設された貫通穴１ａに床パン１
の表面側からドライバを挿通し、高さ調整用支持ボルト
５のすり割り５ａにドライバを係合させる。ドライバに
より高さ調整用支持ボルト５を適宜回転させて床パン１
の高さを調整する。床パン１の表面側からドライバを用
いて高さ調整用支持ボルト５を操作するので、高さ調整
用支持ボルト５の操作が容易である。 床パン１を反転させ、ロックナット６を締め付けて高
さ調整用支持ボルト５をロックする。
載置する。床パン１に穿設された貫通穴１ａに床パン１
の表面側からドライバを挿通し、高さ調整用支持ボルト
５のすり割り５ａにドライバを係合させる。ドライバに
より高さ調整用支持ボルト５を適宜回転させて床パン１
の高さを調整する。床パン１の表面側からドライバを用
いて高さ調整用支持ボルト５を操作するので、高さ調整
用支持ボルト５の操作が容易である。 床パン１を反転させ、ロックナット６を締め付けて高
さ調整用支持ボルト５をロックする。
【００１４】床パン１を反転させて建築躯体床面Ａに
載置する。床パン１に穿設された貫通穴１ａに、床パン
表面側から接着剤βを流し込む。接着剤βは、ボス部２
内に充満し、ナット部材４の一対の隔壁４ｉと内筒４ｂ
の外面に形成された溝４ｈと外筒４ａとによって形成さ
れる連通路を通り、次いでナット部材４の底壁の貫通穴
４ｇを通り、高さ調整用支持ボルト５の外側面に沿って
流れ下り、高さ調整用支持ボルト５の端部から、該端部
が当接する建築躯体床面Ａ上に流れ出る。ナット部材４
をボス部２と補強リブ３とに固定した接着剤αは、隔壁
４ｉによってせき止められて、一対の隔壁４ｉと内筒４
ｂの外面に形成された溝４ｈと外筒４ａとによって形成
される連通路へは流入せず、ナット部材４の底壁の貫通
穴４ｇを塞がないので、ボス部２内に充満した接着剤β
は、前記連通路と貫通穴４ｇとを通って建築躯体床面Ａ
上に流れ出ることができる。床パン裏面建築躯体床面Ａ
上に流れ出た接着剤βが硬化して、高さ調整用支持ボル
ト５が建築躯体床面Ａに接着固定され、ひいては床パン
１が建築躯体床面Ａに接着固定される。 適当な蓋部材で床パン１の貫通穴１ａを塞ぐ。
載置する。床パン１に穿設された貫通穴１ａに、床パン
表面側から接着剤βを流し込む。接着剤βは、ボス部２
内に充満し、ナット部材４の一対の隔壁４ｉと内筒４ｂ
の外面に形成された溝４ｈと外筒４ａとによって形成さ
れる連通路を通り、次いでナット部材４の底壁の貫通穴
４ｇを通り、高さ調整用支持ボルト５の外側面に沿って
流れ下り、高さ調整用支持ボルト５の端部から、該端部
が当接する建築躯体床面Ａ上に流れ出る。ナット部材４
をボス部２と補強リブ３とに固定した接着剤αは、隔壁
４ｉによってせき止められて、一対の隔壁４ｉと内筒４
ｂの外面に形成された溝４ｈと外筒４ａとによって形成
される連通路へは流入せず、ナット部材４の底壁の貫通
穴４ｇを塞がないので、ボス部２内に充満した接着剤β
は、前記連通路と貫通穴４ｇとを通って建築躯体床面Ａ
上に流れ出ることができる。床パン裏面建築躯体床面Ａ
上に流れ出た接着剤βが硬化して、高さ調整用支持ボル
ト５が建築躯体床面Ａに接着固定され、ひいては床パン
１が建築躯体床面Ａに接着固定される。 適当な蓋部材で床パン１の貫通穴１ａを塞ぐ。
【００１５】上記説明から分かるように、本実施例に係
る床パンの高さ調整装置には、ナット部材４の底壁４ｄ
に形成した貫通穴４ｇが接着剤αで塞がれるのを防止し
つつナット部材をボス部に接着固定できる、床パン表面
側から高さ調整用支持ボルト５を操作できる、床パン１
に穿設した貫通穴１ａから接着剤βを流し込んで床パン
１を建築躯体床面Ａに接着固定できる、等の利点があ
る。
る床パンの高さ調整装置には、ナット部材４の底壁４ｄ
に形成した貫通穴４ｇが接着剤αで塞がれるのを防止し
つつナット部材をボス部に接着固定できる、床パン表面
側から高さ調整用支持ボルト５を操作できる、床パン１
に穿設した貫通穴１ａから接着剤βを流し込んで床パン
１を建築躯体床面Ａに接着固定できる、等の利点があ
る。
【００１６】
【発明の効果】以上説明したごとく、本発明に係る床パ
ンの高さ調整装置においては、ナット部材の環状隙間に
ナット部材の底壁の貫通穴を間に挟んで一対の隔壁が立
設され、前記環状隙間の前記一対の隔壁によって仕切ら
れた部分がボス部の内部空間とナット部材の底壁の貫通
穴とを連結する連通路を形成するので、ナット部材をボ
ス部に接着固定する際に、ナット部材の環状隙間の前記
一対の隔壁によってナット部材の底壁の貫通穴から隔て
られた部分に接着剤を充填すれば、該接着剤によってナ
ット部材の底壁の貫通穴が塞がれるおそれは無い。
ンの高さ調整装置においては、ナット部材の環状隙間に
ナット部材の底壁の貫通穴を間に挟んで一対の隔壁が立
設され、前記環状隙間の前記一対の隔壁によって仕切ら
れた部分がボス部の内部空間とナット部材の底壁の貫通
穴とを連結する連通路を形成するので、ナット部材をボ
ス部に接着固定する際に、ナット部材の環状隙間の前記
一対の隔壁によってナット部材の底壁の貫通穴から隔て
られた部分に接着剤を充填すれば、該接着剤によってナ
ット部材の底壁の貫通穴が塞がれるおそれは無い。
【図１】本発明の実施例に係る床パンの高さ調整装置の
断面図である。
断面図である。
【図２】図１のII-II 矢視図である。図１は図２のI-I
矢視図に相当する。
矢視図に相当する。
【図３】図２のIII-III 矢視図である。
【図４】図２からボス部の断面と補強リブの断面とを取
り除いた図である。
り除いた図である。
【図５】本発明の実施例に係る床パンの高さ調整装置
の、床パン裏面側から見た分解社図である。
の、床パン裏面側から見た分解社図である。
１ 床パン １ａ 貫通穴 ２ ボス部 ３ 補強リブ ４ ナット部材 ４ａ 外筒 ４ｂ 内筒 ４ｃ 環状隙間 ４ｄ 底板 ４ｅ 切欠 ４ｆ 挟持板 ４ｇ 貫通穴 ４ｈ 隔壁 ４ｉ ネジ山 ５ 高さ調整用支持ボルト ６ ロックナット α、β 接着剤 Ａ 建築躯体床面
Claims (1)
- 【請求項１】 床パンに穿設された貫通穴を取り巻いて
床パン裏面に凸設されたボス部と、ボス部に外嵌合する
外筒とボス部に内嵌合する内筒と外筒と内筒との間の環
状隙間の一端を閉鎖する底壁とを有する有底２重筒状の
ナット部材と、床パン裏面側からナット部材の内筒に螺
合する、すり割りが形成された高さ調整用支持ボルトと
を備え、ナット部材の底壁に貫通穴が形成され、ナット
部材の環状隙間に前記底壁の貫通穴を間に挟んで一対の
隔壁が立設され、前記環状隙間の前記一対の隔壁によっ
て仕切られた部分がボス部の内部空間とナット部材の底
壁の貫通穴とを連結する連通路を形成することを特徴と
する床パンの高さ調整装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9987097A JPH10292455A (ja) | 1997-04-17 | 1997-04-17 | 床パンの高さ調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9987097A JPH10292455A (ja) | 1997-04-17 | 1997-04-17 | 床パンの高さ調整装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10292455A true JPH10292455A (ja) | 1998-11-04 |
Family
ID=14258855
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9987097A Pending JPH10292455A (ja) | 1997-04-17 | 1997-04-17 | 床パンの高さ調整装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10292455A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008202387A (ja) * | 2007-01-26 | 2008-09-04 | Matsushita Denko Bath & Life Kk | 床パンの支持構造 |
| KR100940894B1 (ko) | 2001-10-04 | 2010-02-09 | 고니시 가부시키가이샤 | 판재의 부착 조정구 |
| JP2011094326A (ja) * | 2009-10-27 | 2011-05-12 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 床パン支持構造 |
-
1997
- 1997-04-17 JP JP9987097A patent/JPH10292455A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100940894B1 (ko) | 2001-10-04 | 2010-02-09 | 고니시 가부시키가이샤 | 판재의 부착 조정구 |
| JP2008202387A (ja) * | 2007-01-26 | 2008-09-04 | Matsushita Denko Bath & Life Kk | 床パンの支持構造 |
| JP2011094326A (ja) * | 2009-10-27 | 2011-05-12 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 床パン支持構造 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2000235149A (ja) | 顕微鏡スタンド等のスタンド | |
| JPH10292455A (ja) | 床パンの高さ調整装置 | |
| US4940113A (en) | Method of acoustically insulating a toilet bowl | |
| CA1252958A (en) | Adjustable wall sleeve | |
| KR20190106285A (ko) | 소변기용 칸막이 | |
| JPH0967956A (ja) | 破壊防止機能付き免震用積層ゴム | |
| JP3365111B2 (ja) | 床パンの高さ調整装置 | |
| JPH1082482A (ja) | 配管制振装置 | |
| JP4869087B2 (ja) | 床構成材用支持具 | |
| JPH1181663A (ja) | 床貫通孔工事用スリーブ管取付具 | |
| JPH0242831Y2 (ja) | ||
| JP3595168B2 (ja) | シリンダ錠の自動車パネルへの固定構造 | |
| KR200342806Y1 (ko) | 거푸집 고정기구 | |
| JPH0612052Y2 (ja) | マンホール受枠の固定装置 | |
| JPH0455134Y2 (ja) | ||
| JPH072701Y2 (ja) | マンホール用受枠ボルト | |
| JPH11244182A (ja) | 浴室ユニットの脚構造 | |
| JPH0320404Y2 (ja) | ||
| JP3234663B2 (ja) | ドレイン本体の固定装置における回り止め装置 | |
| JP2542169Y2 (ja) | 洗面器の固定具及び洗面器の取付構造 | |
| JP3008383U (ja) | トイレ用パネルの支持金具 | |
| JPH06280328A (ja) | コンクリート工事用永久型枠 | |
| JP2003074158A (ja) | ルーフドレイン本体の仮固定装置 | |
| JPH08165690A (ja) | 床パンの高さ調整装置 | |
| JPH0941452A (ja) | 床パンの補強構造 |