JPH10291500A - ヘリコプター搬送装置 - Google Patents

ヘリコプター搬送装置

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Publication number
JPH10291500A
JPH10291500A JP9317489A JP31748997A JPH10291500A JP H10291500 A JPH10291500 A JP H10291500A JP 9317489 A JP9317489 A JP 9317489A JP 31748997 A JP31748997 A JP 31748997A JP H10291500 A JPH10291500 A JP H10291500A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
helicopter
receiving portion
cross tube
transport device
main frame
Prior art date
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Pending
Application number
JP9317489A
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English (en)
Inventor
Motoi Kinoshita
幹已 木下
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Taiyo Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘリコプターを確実に支持して搬送するこ
と。 【解決手段】 リフティングフレーム7は、連結棒8に
よりメインフレーム1と連結している。リフティングフ
レーム7とメインフレーム1との間には油圧シリンダー
9が渡されている。油圧シリンダー9の直線運動によ
り、リフティングフレーム7が上下運動を得る。リフテ
ィングフレーム7の上側にはヘリコプターのクロスチュ
ーブを支持する受け部10が設けられている。ここで、
同一機種のヘリコプターであってもクロスチューブの間
隔には寸法差がある。このため、前のクロスチューブの
受け部10aに比べ、後ろのクロスチューブの受け部1
0bを長尺とした。このため、前記寸法差は受け部10
bにより吸収され、ヘリコプターを確実に支持できるよ
うになる。また、ヘリコプターごとの専用搬送装置が不
要なので、経費を節減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ヘリコプター搬
送装置に関し、更に詳しくは、ヘリコプターのクロスチ
ューブを支持して当該ヘリコプターを持ち上げ、その状
態でヘリベース等までヘリコプターを搬送するヘリコプ
ター搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図26は、従来のヘリコプター搬送装置
1000を示す斜視図である。符号1は、はしご形のメ
インフレームである。このメインフレーム1には搬送用
のタイヤ2が設けられている。また、後タイヤ22は前
タイヤ21より径が小さい。ヘリコプターの下側に挿入
するためである。また、前タイヤ21と後タイヤ22と
の加重バランスをとるため、後タイヤ22は4輪とな
る。
【0003】メインフレーム1には牽引棒3が設けられ
ている。牽引棒3の根元は2関節の自在継手構造になっ
ており、自由に牽引可能である。また、牽引棒3の端部
32は、牽引車のフックに係止可能な構造となる。さら
に、牽引棒3を取り付けている部分の両側には、山形の
突起部4が設けられている。急な角度で旋回するのを防
止するためである。また、前タイヤ21の軸部23には
それぞれアーム24が設けられている。このアーム24
と牽引棒3とは、タイロッド25によりジョイントされ
ている。
【0004】また、メインフレーム1の中央部には動力
ケース5が搭載されている。動力ケース5内には、油圧
供給装置6が収容されている。油圧供給装置6は、油を
ためる油タンク(図示省略)と、油タンク内の油を吸引
して油圧を発生させる油圧ポンプ(図示省略)と、油圧
を制御する圧力制御弁(図示省略)と、油の流れる方向
やその流量を制御する方向・流量制御弁(図示省略)
と、から構成されている。
【0005】符号7は、リフティングフレームであり、
4本の連結棒8によりメインフレーム1と連結されてい
る。また、リフティングフレーム7とメインフレーム1
との間には油圧シリンダー9が渡されている。この油圧
シリンダー9の直線運動により、リフティングフレーム
7が上下運動を行う。
【0006】リフティングフレーム7の上面には、ヘリ
コプターのクロスチューブを支持する受け部1010が
設けられている。受け部1010の配置間隔は、ヘリコ
プターのクロスチューブの前後間隔、左右間隔と略同じ
である。また、ヘリコプターの下面には、通信用のアン
テナや着陸燈などの機器が取り付けられている。そこ
で、リフティングフレーム7には、前記機器との干渉を
回避すべく、ドロップ部71が設けられている。
【0007】つぎに、ヘリコプター搬送装置1000の
使用方法について説明する。まず、ヘリコプター搬送装
置1000をヘリコプターの下側に挿入する。つぎに、
リフティングフレーム7を上昇させ、ヘリコプターのク
ロスチューブを受け部1010により支持する。また、
受け部1010が前記クロスチューブを丁度支持し得る
ように、ヘリコプター搬送装置1000を微妙に動か
し、予め位置調節しておく。つぎに、ヘリコプターを持
ち上げた状態で、ヘリコプター搬送装置1000を牽引
車により牽引する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ヘリコ
プター搬送装置1000をヘリコプターの下側に挿入す
るとき、必ずしもヘリコプターを支持するのに丁度良い
位置に挿入できるとは限らない。実際には、斜めに挿入
してしまうことが多く、そのような場合、クロスチュー
ブを受け部1010により支持しようとしても、クロス
チューブと受け部1010とがずれてしまい、支持でき
ない場合があるという問題点があった。
【0009】また、ヘリコプターのクロスチューブはス
キッドに比べて強度が低い。このため、クロスチューブ
を受け部1010により支持する際、当該クロスチュー
ブをへこませるなどの構造上の欠陥を生じさせるおそれ
があるという問題点があった。
【0010】つぎに、上記ヘリコプター搬送装置100
0では、動力ケース5をメインフレーム1の中央付近に
搭載している。ところが、ヘリコプターの下面には通信
用のアンテナや、着陸燈などの高価かつ重要な機器が設
置されており、ヘリコプターを支持する際に係る機器と
動力ケース5とが干渉するおそれがあるという問題点が
あった。これは必ずしも動力ケース5に限ったことでは
ない。すなわち、容積の大きなものをヘリコプター下側
に位置させることは、前記機器との干渉を生じさせると
いう観点から、好ましいことではないのである。
【0011】また、ヘリコプターの搬送作業がスムーズ
に行えること、異なる機種のヘリコプターにも対応でき
ること、メンテナンスが楽であること等は、上記のよう
なヘリコプター搬送装置には通常望まれることである。
しかしながら、従来のヘリコプター搬送装置1000で
は、このような要望に十分応えることはできなかった。
【0012】そこで、この発明の第1の目的は、(1)
ヘリコプターを確実に支持でき、(2)クロスチューブ
に構造上の欠陥を与えず、(3)ヘリコプター下面に設
置した機器と干渉しないヘリコプター搬送装置を提供す
ることにある。
【0013】また、この発明の第2の目的は、(1)ヘ
リコプターの搬送作業が効率的に行え、(2)異なる機
種のヘリコプターにも対応でき、(3)メンテナンスが
楽なヘリコプター搬送装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1に係るヘリコプター搬送装置は、スキッ
ドと胴体とを連結するそれぞれのクロスチューブ、を支
持する受け部を有し、当該受け部により前記クロスチュ
ーブを支持し、ヘリコプターを持ち上げた状態で搬送を
行うヘリコプター搬送装置において、前記受け部のう
ち、その一部または全部を長尺としたものである。
【0015】ヘリコプター搬送装置をヘリコプターの下
側に挿入するときに、多少斜めになってしまい、受け部
とクロスチューブとがずれてしまう場合がある。このよ
うなことに鑑み、受け部の少なくとも一部を長尺にした
ものである。これにより、係るずれを吸収でき、ヘリコ
プターを確実に支持できるようになる。
【0016】また、請求項2に係るヘリコプター搬送装
置は、スキッドと胴体とを連結するそれぞれのクロスチ
ューブを支持する受け部を有し、当該受け部により前記
クロスチューブを支持し、ヘリコプターを持ち上げた状
態で搬送を行うヘリコプター搬送装置において、前記受
け部を、前記クロスチューブの前後方向または左右方向
に移動調節し、当該受け部の前後または左右の間隔を変
更できるようにしたものである。
【0017】また、ヘリコプターの機種が異なればクロ
スチューブの間隔も異なる。そこで、受け部の前後また
は左右の間隔を調節可能とした。このようにすれば、使
用できるヘリコプターの機種が増えるので、さらに汎用
性が増し、経費の節約ができる。また、ヘリコプターを
支持するときには、通常、受け部がクロスチューブ直下
に位置するように装置全体を移動して位置合わせを行っ
ていたが、受け部自体を移動調節できるようにしたの
で、前記位置合わせが簡単に行える。このため、搬送作
業を効率化できる。
【0018】また、請求項3に係るヘリコプター搬送装
置は、スキッドと胴体とを連結するそれぞれのクロスチ
ューブを支持する受け部を、アクチュエータまたはジャ
ッキに直接取り付けて略垂直に上下させ、当該受け部に
より前記クロスチューブを支持し、ヘリコプターを持ち
上げた状態で搬送を行うものである。
【0019】従来から知られているヘリコプター搬送装
置では、フレームの連鎖運動に含まれた上下運動によっ
て受け部を昇降させていたが、これでは、はじめに位置
合わせを行っていても、上昇中に受け部の位置が変わっ
てしまうので、作業しにくかった。そこで、この発明で
は、受け部を略垂直に上昇させるようにした。このた
め、既に行った位置合わせを有効活用できる。すなわ
ち、はじめに位置合わせを行ったときの当該位置のま
ま、受け部が上昇することになる。このため、ヘリコプ
ターを支持する際の位置合わせが簡単になり、搬送作業
を効率化できる。
【0020】また、請求項4に係るヘリコプター搬送装
置は、ヘリコプターの下側に挿入する後輪を前輪より小
径とした搬送用の車輪を有するメインフレームと、複数
の連結部材と前記メインフレームとにより拘束連鎖を形
成するリフティングフレームと、前記メインフレーム、
リフティングフレームおよび連結部材のうちのいずれか
2つに渡って取り付けられ前記リフティングフレームを
昇降運動させるアクチュエータと、前記リフティングフ
レームの上側に設けられ且つヘリコプターのクロスチュ
ーブを支持する断面略U字形状の受け部と、前記アクチ
ュエータの動力源と、を有し、前記受け部によりヘリコ
プターのクロスチューブを支持し、前記ヘリコプターを
持ち上げた状態で搬送を行うヘリコプター搬送装置にお
いて、前記受け部のうち、前記ヘリコプターの前方また
は後方のクロスチューブを支持する受け部を、長尺にし
たものである。
【0021】すなわち、前方または後方の受け部におい
て、クロスチューブと受け部とのずれを吸収するのもの
である。このため、ヘリコプターを確実に支持すること
ができるようになる。また、同一機種のヘリコプターそ
れぞれに専用の搬送装置を用意する必要がないので、経
費が安くつく。
【0022】また、請求項5に係るヘリコプター搬送装
置は、ヘリコプターの下側に挿入する後輪を前輪より小
径とした搬送用の車輪を有するメインフレームと、複数
の連結部材と前記メインフレームとにより拘束連鎖を形
成するリフティングフレームと、前記メインフレーム、
リフティングフレームおよび連結部材のうちのいずれか
2つに渡って取り付けられ前記リフティングフレームを
昇降運動させるアクチュエータと、前記リフティングフ
レームの上側に設けられ且つヘリコプターのクロスチュ
ーブを支持する断面略U字形状の受け部と、前記アクチ
ュエータの動力源と、を有し、前記受け部によりヘリコ
プターのクロスチューブを支持し、前記ヘリコプターを
持ち上げた状態で搬送を行うヘリコプター搬送装置にお
いて、当該ヘリコプター搬送装置の前後方向に前記受け
部を移動調節し得る受け部移動調節手段と、当該移動調
節後の位置にて前記受け部を固定し得る受け部固定手段
と、を備えたものである。
【0023】また、ヘリコプターの機種によってクロス
チューブの間隔は異なる。そこで、多様な機種に対応で
きるように、前記受け部の間隔を調節可能とした。この
ため、使用できるヘリコプターの機種が増えるので、経
費の節約ができる。また、ヘリコプターを支持するとき
には、通常、受け部がクロスチューブの直下に位置する
ように装置全体を移動して位置合わせを行っていたが、
受け部自体を移動調節できるようにしたので、前記位置
合わせが簡単に行える。このため、搬送作業を効率化で
きる。さらに、受け部の間隔を調節した後は、搬送時の
安全性確保のためヘリコプターを固定する必要がある。
そこで、受け部固定手段により受け部を固定するように
した。
【0024】また、請求項6に係るヘリコプター搬送装
置は、ヘリコプターの下側に挿入する後輪を前輪より小
径とした搬送用の車輪を有するメインフレームと、前記
メインフレームの上側に設けられ且つ略垂直方向に上下
するアクチュエータと、前記アクチュエータの上部に設
けられ且つヘリコプターのクロスチューブを支持する断
面略U字形状の受け部と、前記アクチュエータの動力源
とを有し、前記受け部によりヘリコプターのクロスチュ
ーブを支持し、当該ヘリコプターを持ち上げた状態で搬
送を行うものである。
【0025】従来から知られているヘリコプター搬送装
置では、フレームの連鎖運動中に含まれた上下運動によ
って受け部を昇降させていたが、これでは、はじめに位
置合わせを行っていても、上昇中に受け部の位置が変わ
ってしまうので、作業しにくかった。そこで、この発明
では、アクチュエータにより受け部を略垂直に上昇させ
るようにした。このため、はじめに位置合わせを行った
ときの当該位置のまま、受け部が上昇することになる。
このため、ヘリコプターを支持する際の位置合わせが簡
単になり、搬送作業を効率化できる。
【0026】また、請求項7に係るヘリコプター搬送装
置は、ヘリコプターの下側に挿入する後輪を前輪より小
径とした搬送用の車輪を有するメインフレームと、前記
メインフレームの上側に設けられ且つ略垂直方向に上下
するジャッキと、前記ジャッキの上部に設けられ且つヘ
リコプターのクロスチューブを支持する断面略U字形状
の受け部と、前記ジャッキを駆動する駆動部と、前記駆
動部の動力源と、を有し、前記受け部によりヘリコプタ
ーのクロスチューブを支持し、当該ヘリコプターを持ち
上げた状態で搬送を行うものである。
【0027】上記アクチュエータに代えて、ジャッキを
用いたものである。この場合でも、はじめに位置合わせ
を行ったときの当該位置のまま、受け部が上昇すること
になる。このため、ヘリコプターを支持する際の位置合
わせが簡単になり、搬送作業を効率化できる。さらに、
油圧ポンプなどの流体を扱う装置が不要になるため、メ
ンテナンスが楽である。
【0028】また、請求項8に係るヘリコプター搬送装
置は、上記ヘリコプター搬送装置において、さらに、前
記受け部の縁部に丸み部を設けると共に、当該受け部の
上面に緩衝材を設けたものである。
【0029】このようにすればクロスチューブを支持す
る際に、受け部の縁をクロスチューブに当ててしまうこ
とや、クロスチューブを点で支持してしまうような事態
を回避できる。このため、クロスチューブに構造上の欠
陥を与えることがない。
【0030】また、請求項9に係るヘリコプター搬送装
置は、上記ヘリコプター搬送装置において、メインフレ
ーム上であり且つヘリコプターの下側に挿入する部分以
外の部分に、前記動力源を搭載したものである。
【0031】ヘリコプターの下面には、通常、着陸燈や
通信用のアンテナなどの機器が取り付けられている。容
積の大きな動力源がヘリコプターの下側に位置している
と、ヘリコプターを支持する際に前記機器などと干渉す
るおそれがある。そこで、搬送装置の全長を抑えるとい
った観点をも踏まえ、動力源をメインフレーム上であり
且つヘリコプターの下側に挿入する部分以外の部分に搭
載したのである。これにより、アンテナなどの機器との
干渉が回避される。
【0032】また、請求項10に係るヘリコプター搬送
装置は、フレーム間隔がヘリコプターのスキッドの幅よ
りも大きく且つヘリコプターの直下部分にフレームが存
在しないメインフレームと、複数の連結部材と前記メイ
ンフレームとにより拘束連鎖を形成し且つヘリコプター
の直下部分にフレームが存在しないリフティングフレー
ムと、前記メインフレーム、リフティングフレームおよ
び連結部材のうちのいずれか2つに渡って取り付けられ
前記リフティングフレームを昇降運動させるアクチュエ
ータと、前記リフティングフレームの上側に設けられ且
つヘリコプターのクロスチューブを支持する受け部と、
前記アクチュエータの動力源とを有し、前記受け部によ
りヘリコプターのクロスチューブを支持し、前記ヘリコ
プターを持ち上げた状態で搬送を行うものである。
【0033】ヘリコプターの下面には、通常、着陸燈や
通信用のアンテナなどの機器が取り付けられている。そ
れゆえ、ヘリコプターの直下部分にフレームが存在しな
ければ、ヘリコプターを支持する際に当該機器と干渉す
るおそれは少ない。また、干渉を考慮しなくてよいた
め、作業も楽である。
【0034】また、請求項11に係るヘリコプター搬送
装置は、フレーム間隔がヘリコプターのスキッドの幅よ
りも大きく且つヘリコプターの直下部分にフレームが存
在しないメインフレームと、前記メインフレームの上側
に設けられ且つ略垂直方向に上下するアクチュエータ
と、前記アクチュエータの上部に設けられ且つヘリコプ
ターのクロスチューブを支持する受け部と、前記アクチ
ュエータの動力源とを有し、前記受け部によりヘリコプ
ターのクロスチューブを支持し、前記ヘリコプターを持
ち上げた状態で搬送を行うものである。
【0035】すなわち、請求項10のヘリコプター搬送
装置の昇降運動を、アクチュエータにより直接行うもの
である。このようにしても、上記同様、ヘリコプターを
支持する際に着陸燈や通信用のアンテナなどの機器と干
渉するおそれが少なくなる。また、当該機器などとの干
渉を考慮しなくてよいため、作業も楽である。
【0036】また、請求項12に係るヘリコプター搬送
装置は、フレーム間隔がヘリコプターのスキッドの幅よ
りも大きく且つヘリコプターの直下部分にフレームが存
在しないメインフレームと、前記メインフレームの上側
に設けられ且つ略垂直方向に上下するジャッキと、前記
ジャッキの上部に設けられ且つヘリコプターのクロスチ
ューブを支持する受け部と、前記ジャッキを駆動する駆
動部と、前記駆動部の動力源と、前記受け部によりヘリ
コプターのクロスチューブを支持し、前記ヘリコプター
を持ち上げた状態で搬送を行うものである。
【0037】すなわち、請求項10のヘリコプター搬送
装置の昇降運動を、ジャッキにより直接行うものであ
る。このようにしても、上記同様、ヘリコプターを支持
する際に着陸燈や通信用のアンテナなどの機器と干渉す
るおそれが少なくなる。また、当該機器などとの干渉を
考慮しなくてよいため、作業も楽である。
【0038】また、請求項13に係るヘリコプター搬送
装置は、フレーム間隔がヘリコプターのスキッドの幅よ
りも大きく且つヘリコプターの直下部分にフレームが存
在しないメインフレームと、前記メインフレームの上側
に設けられと共に略垂直方向に上下し且つヘリコプター
の前方または後方のクロスチューブに作用するジャッキ
またはアクチュエータと、前記ジャッキの上部に設けら
れ且つヘリコプターの前方または後方のクロスチューブ
を支持する受け部と、前記ジャッキまたはアクチュエー
タを駆動する駆動部と、前記駆動部の動力源と、ヘリコ
プターのスキッド上であって前記支持するクロスチュー
ブの近傍以外に取り付けるハンドリングホイールとを有
し、前記受け部によりヘリコプターのクロスチューブを
支持し、前記ヘリコプターを持ち上げた状態で搬送を行
うものである。
【0039】例えばヘリコプタークロスチューブの前方
のみを支持し、それ以外はハンドリングホイールにより
支持しようとするものである。スキッドやクロスチュー
ブにはエマージェンシーフロートなどの各種設備が搭載
される場合があり、そのような場合には、必ずしも両ク
ロスチューブにて支持することができるとは限らないた
めである。
【0040】また、請求項14に係るヘリコプター搬送
装置は、上記ヘリコプター搬送装置において、さらに、
ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンまたは電動機な
どの自走手段を備えたものである。
【0041】従来の自走式ヘリコプター搬送装置には、
LPガスエンジンが用いられていた。しかし、LPガス
エンジンの扱いに不慣れな者が多く、このため、メンテ
ナンスが困難になるという問題があった。そこで、一般
的に広く普及しているガソリンエンジンなどを用いるこ
とにしたのである。このため、メンテナンスが楽にな
る。さらに、自走手段を設けることで、牽引作業が楽に
なる。さらに、例えばアクチュエータなどの駆動に必要
な電力をエンジンにより発電できるので、大容量のバッ
テリーなどが不要になる。
【0042】また、請求項15に係るヘリコプター搬送
装置は、上記ヘリコプター搬送装置において、さらに、
スピードリミッタを備えたものである。
【0043】このようにすれば、スピードの出しすぎに
よるヘリコプターの転落事故などを未然に防止できる。
【0044】また、請求項16に係るヘリコプター搬送
装置は、上記ヘリコプター搬送装置において、さらに、
無人搬送手段を備えたものである。
【0045】ヘリコプターの搬送を無人で行うことがで
きれば、搬送作業が極めて効率的になる。また、人員を
削減できるから、経費の節約になる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、この発明につき図面を参照
しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこ
の発明が限定されるものではない。
【0047】(実施の形態1)図1は、この発明の実施
の形態1に係るヘリコプター搬送装置100を示す斜視
図である。符号1は、はしご形のメインフレームであ
る。このメインフレーム1は管材を溶接した構造であ
る。このメインフレーム1には搬送用のタイヤ2が設け
られている。また、後タイヤ22は前タイヤ21より径
が小さい。ヘリコプターの下側に挿入するためである。
また、前タイヤ21と後タイヤ22との加重バランスを
とるため、後タイヤ22は4輪となる。
【0048】メインフレーム1には牽引棒3が取り付け
られている。牽引棒3の根元付近は2関節の自在継手構
造になっており、自由に牽引可能である。また、牽引棒
3の端部32は、牽引車のフックに係止可能な構造とな
る。さらに、牽引棒3を取り付けている部分の両側に
は、山形の突起部4が設けられている。急な角度で旋回
するのを防止するためである。また、前タイヤ21の軸
部23にはそれぞれアーム24が設けられている。この
アーム24と牽引棒3とは、タイロッド25によりジョ
イントされている。
【0049】また、メインフレーム1の前部には動力ケ
ース5が横向きに搭載されている。メインフレーム1の
前部に搭載したのは、仮にメインフレーム1の中央や後
部に搭載すると、ヘリコプターの下側に挿入する際に当
該ヘリコプターの下面に取り付けられる通信用のアンテ
ナや着陸燈などの機器と干渉するおそれがあるためであ
る。また、動力ケース5内には、油圧供給装置6が収容
されている。油圧供給装置6は、油をためる油タンク
(図示省略)と、油タンク内の油を吸引して油圧を発生
させる油圧ポンプ(図示省略)と、油圧を制御する圧力
制御弁(図示省略)と、油の流れる方向やその流量を制
御する方向・流量制御弁(図示省略)と、から構成され
ている。
【0050】符号7は、管材溶接構造のリフティングフ
レームである。このリフティングフレーム7は、4本の
連結棒8によってメインフレーム1と連結している。ま
た、リフティングフレーム7とメインフレーム1との間
には油圧シリンダー9が渡されている。この油圧シリン
ダー9の直線運動により、リフティングフレーム7が上
下運動を行う。なお、リフティングフレーム7は、単純
に上下運動するのではなく拘束連鎖運動中において上下
運動することとなる。
【0051】リフティングフレーム7の上面には、ヘリ
コプターのクロスチューブを支持する受け部10が設け
られている。この受け部10は、リフティングフレーム
7の取付穴(図示省略)に差し込んで固定されており、
容易に交換可能である。受け部10の配置間隔は、ヘリ
コプターのクロスチューブの前後間隔、左右間隔と略同
じである。また、後ろのクロスチューブの受け部10b
は、前のクロスチューブの受け部10aより長尺とな
る。具体的には2〜4cm長い。また、リフティングフ
レーム7には、ヘリコプターの下面に取り付けられてい
る機器との干渉を回避するため、ドロップ部71が設け
られている。
【0052】図2の(a)は、図1に示した受け部10
aを示す斜視図である。この受け部10aは管材端面に
皿状の部材を溶接した構造であり、その縁部101aに
は丸み部102aが設けられている。また、クロスチュ
ーブはスキッドに比べて強度が低いので、受け部10a
の上面に緩衝材103aを貼設し、保護するようにして
いる。このような緩衝材103aとしては、例えばゴ
ム、ウレタン、不織布などが挙げられる。また、ショッ
クアブソーバ(図示省略)を併設してもよい。メインフ
レーム1や連結棒8などへのストレスを軽減するためで
ある。符号104aは、リフティングフレーム7の取付
穴(図示省略)に挿入するための挿入軸である。
【0053】また、図2の(b)は、図1に示した受け
部10bを示す斜視図である。この受け部10bは、受
け部10aを長尺にしたものである。この受け部10b
の縁部101bには丸み部102bが設けられている。
また、受け部10bの上面には緩衝材103bが貼設さ
れている。符号104bは、リフティングフレーム7の
取付穴(図示省略)に挿入するための挿入軸である。
【0054】また、図3に示すように、大型ヘリコプタ
ーHaのクロスチューブCaは、一般的に湾曲形状をし
ている。このため、クロスチューブCaを、ヘリコプタ
ーHaの下面直下付近で支持するには、受け部10は上
記図2のような形状でよい。しかし、小型ヘリコプター
Hbの中にはクロスチューブCbがヘリコプター底面か
ら突出しているものもある(図4参照)。この場合、受
け部10はそのようなクロスチューブCbに見合った形
状とすべきである。
【0055】具体的には、図5に示すような形状とする
のが好ましい。この受け部10’は、クロスチューブを
受ける部分が斜めになっている。また、受け部10’の
縁部101’には丸み部102’が設けられており、受
け部10’の上面には緩衝材103’が貼設されてい
る。符号104’は、リフティングフレーム7の取付穴
(図示省略)に挿入するための挿入軸である。また、ク
ロスチューブCの断面が常に円形状であるとは限らな
い。このような場合には、受け部10の形状もそれに対
応するような形状とする。
【0056】図6は、このヘリコプター搬送装置100
の使用方法を示す説明図である。図6の(a)では、ヘ
リコプター搬送装置100をヘリコプターHの下側に挿
入する。つぎに、図6の(b)に示すように、リフティ
ングフレーム7を上昇させ、ヘリコプターHのクロスチ
ューブCを受け部10により支持する。また、受け部1
0がクロスチューブCを丁度支持し得るように、ヘリコ
プター搬送装置100を微妙に動かし、予め位置調節し
ておく。
【0057】ここで、ヘリコプターHの下側にヘリコプ
ター搬送装置100を挿入するときに斜めになり、クロ
スチューブと受け部10との間にずれが生じることがあ
る。ところが、後ろのクロスチューブC2の受け部10
bが長尺となっているので、係るずれを吸収することが
できる。さらに、受け部10の縁部101には丸み部1
02が設けられているので、クロスチューブCを支持し
やすい。さらに、受け部10の上面には緩衝材103が
貼設されているので、構造的に弱いクロスチューブCを
優しく扱える。つぎに、図6の(c)に示すように、ヘ
リコプターHを持ち上げた状態で、牽引車Dにより牽引
する。
【0058】このヘリコプター搬送装置100によれ
ば、後ろのクロスチューブC2の受け部10bを長尺に
したので、ヘリコプターHの下側にヘリコプター搬送装
置100を挿入する時、クロスチューブCと受け部10
との間にずれが生じても、ヘリコプターHを確実に支持
できる。また、受け部10の縁部101に丸み部102
を設け、さらに、受け部10の上面に緩衝材103を設
けたので、クロスチューブCを痛めない。さらに、動力
ケース5をメインフレームの前部に搭載したので、ヘリ
コプターHの下側に挿入する際、邪魔にならない。ま
た、ヘリコプターHの下面に取り付ける機器との干渉を
防止できる。
【0059】(実施の形態2)図7は、この発明の実施
の形態2に係るヘリコプター搬送装置を示す斜視図であ
る。このヘリコプター搬送装置200は、実施の形態1
に係るヘリコプター搬送装置100と略同様の構成であ
るが、それぞれの受け部10にスライド装置210を設
けた点が異なる。このスライド装置210により、受け
部10が前後方向にスライド可能となる。図8に、その
ようなスライド装置210の斜視図を示す。また、図9
および図10は、図8に示したスライド装置210の断
面図である。このスライド装置210は、スライドベー
ス211と、スライドベース211上を摺動するサドル
212と、スライドベース211のスライド面を保護す
るケース213および蛇腹214とから構成される。
【0060】スライドベース211には、リフティング
フレーム7上に固定するための止め穴215が設けられ
ている。リフティングフレーム7の上面には、ボルト穴
72が等間隔に設けられている。スライド装置210
は、リフティングフレーム7上の所定位置にてボルト止
めされる。この止め位置は、各機種のヘリコプターのク
ロスチューブ間隔に合わせて概略設定する。このスライ
ド装置210によるスライド量は、約4cm程度であ
る。
【0061】スライド調節した後は、スライドベース2
11とサドル212との隙間の空気を吸引してサドル2
12を固定する。スライドベース211の略中央には吸
引穴216が設けられており、その端部は配管217を
介して吸引ポンプ218に接続されている。また、確実
に吸引するため、サドル212の下面にはシール219
が設けられている。また、サドル212の上面には、受
け部を挿入固定する受け部用穴220が設けられてい
る。受け部10の下部には、受け部用穴220に挿入す
る丸軸104が設けられている。なお、この実施の形態
2の場合、長尺の受け部(受け部10b:図2参照)は
不要である。スライド装置210により、クロスチュー
ブ間隔の寸法差に対応できるからである。
【0062】つぎに、ヘリコプター搬送装置200の使
用方法について説明する。まず、ヘリコプター搬送装置
200をヘリコプターの下側に挿入し、受け部10がク
ロスチューブに近接するまでリフティングフレーム7を
上昇させる。つぎに、スライド装置210のサドル21
2を、クロスチューブを丁度支持できる位置まで移動調
節する。サドル212の移動調節が終わったら、吸引ポ
ンプ218を作動してサドル212とスライドベース2
11との間の空気を吸引する。
【0063】係る吸引により、当該サドル212とスラ
イドベース211とが吸着固定する。そして、リフティ
ングフレーム7を上昇させ、受け部10によりヘリコプ
ターを支持し、持ち上げる。続いて、ヘリコプターを持
ち上げた状態で、牽引車により牽引する。なお、スライ
ド装置210の位置は、ヘリコプターの機種に応じて概
略合わせておく。この位置合わせは、リフティングフレ
ーム7のボルト穴72の間隔を一単位として調節でき
る。
【0064】このヘリコプター搬送装置200によれ
ば、スライド装置210により受け部10の位置合わせ
を行うので、ヘリコプター搬送装置全体を移動させる手
間が省ける。このため、作業効率が上がる。また、スラ
イド装置210をリフティングフレーム7上の任意の位
置に取り付けることができるので、異なる機種のヘリコ
プターにも使用できる。このため、汎用性が高まり、ヘ
リコプターの機種ごとに搬送装置を購入する必要がなく
なるので、経費を削減できる。また、スライド調節の後
は、吸引によってサドルを固定するので、固定作業が素
早く行える。なお、スライド装置210を左右方向に設
けてもよい。このようにすれば、左右方向において受け
部10の位置調節をすることができる。
【0065】(実施の形態3)図11は、この発明の実
施の形態3に係るヘリコプター搬送装置を示す斜視図で
ある。このヘリコプター搬送装置300は、実施の形態
1のようなリフティングフレーム7を採用せず、油圧シ
リンダー310を垂直に設け、その上端部に受け部10
を取り付けた点に特徴がある。その他の構造は、実施の
形態1と同様のものであり、図11において同符号を用
いる。その他の異なる点を説明する。メインフレーム1
上には4つの油圧シリンダー310が取り付けられてい
る。また、油圧シリンダー310の上端部にはヘリコプ
ターのクロスチューブを支持する受け部10が設けられ
ている。この受け部10は実施の形態1のものと同一で
ある(図2参照)。
【0066】つぎに、ヘリコプター搬送装置300の使
用方法について説明する。まず、ヘリコプター搬送装置
300をヘリコプターの下側に挿入する。つぎに、油圧
シリンダー310を上昇させ、ヘリコプターのクロスチ
ューブを受け部10により支持する。また、クロスチュ
ーブを丁度支持し得るように、ヘリコプター搬送装置3
00を微妙に動かし、予め位置調節しておく。また、ヘ
リコプターHの下側にヘリコプター搬送装置300を挿
入する時に斜めになってクロスチューブCと受け部10
との間でずれが生じるが、後ろのクロスチューブの受け
部10bが長尺となっているため、係る誤差を吸収する
ことができる。つぎに、ヘリコプターを持ち上げた状態
で、牽引車により牽引する。
【0067】このヘリコプター搬送装置300によれ
ば、受け部10が、拘束連鎖運動中における上下運動で
なく(実施の形態1および2)、単純な垂直運動により
上下するので、クロスチューブを支持する際の位置合わ
せが楽である。また、装置構造が簡単であるから製造容
易になる。また、軽量になるので取り回しが容易にな
る。加えて、コストを低減できる。さらに、リフティン
グフレーム(7)を用いないので、それだけ車高が低く
なり、ヘリコプターの下面に挿入しやすくなる。また、
ヘリコプターの下面に取り付ける機器との干渉を防止で
きる。
【0068】(実施の形態4)図12は、この発明の実
施の形態4に係るヘリコプター搬送装置を示す斜視図で
ある。このヘリコプター搬送装置400は、実施の形態
3のヘリコプター搬送装置300における油圧シリンダ
ー(310)を機械的なジャッキ410に変更したもの
である。受け部10を垂直に上昇させる点は同じであ
る。メインフレーム1上には4つのねじ式のジャッキ4
10が取り付けられている。メインフレーム1の前部に
横向きに搭載した動力ケース5内には、バッテリー61
が収容されている。
【0069】図13は、図12に示したジャッキ410
を示す構造説明図である。ジャッキケース411内の大
かさ歯車412は、スラスト軸受け413により支持さ
れており、ねじ棒414を中心軸として回転する。この
ねじ棒414に螺合しているねじ部415は、ねじ棒の
回転によりラム416内を上下運動する。ねじ部の頭部
には、ヘリコプターのクロスチューブを支持する受け部
10が設けられている。受け部10の配置間隔は、ヘリ
コプターのクロスチューブの前後間隔、左右間隔と略同
じである。
【0070】また、後ろのクロスチューブの受け部10
bは、前のクロスチューブの受け部10aより長尺とな
る。具体的には2〜4cm長い。また、大かさ歯車41
2には、小かさ歯車417が噛み合っている。小かさ歯
車417の軸は、カップリング418を介してドライブ
シャフト419に接続されている。
【0071】図12に戻り、各ジャッキ410からはド
ライブシャフト419が延出しており、これら各ドライ
ブシャフト419はかさ歯車420によりメインシャフ
ト421と交差している。メインシャフト421はモー
タ422から回転力を得る。モータ422の回転は、平
歯車423により減速される。これらのドライブシャフ
ト419、メインシャフト421などはいずれもケース
424内に収容され、メインフレーム1上に搭載されて
いる。モータ422は、バッテリー61から電力を供給
される。なお、上記ではねじ式のジャッキを例に挙げた
が、この他、クランク式、トグル式、カム式などのジャ
ッキを用いてもよい。
【0072】つぎに、ヘリコプター搬送装置400の使
用方法について説明する。まず、ヘリコプター搬送装置
400をヘリコプターの下側に挿入する。つぎに、モー
タ422を駆動する。モータ422の回転は、メインシ
ャフト421、ドライブシャフト419を介して、ジャ
ッキ410に伝達される。これによりジャッキ410の
上端部に取り付けている受け部10が上昇し、ヘリコプ
ターのクロスチューブを支持する。ここで、クロスチュ
ーブを丁度支持し得るように、ヘリコプター搬送装置4
00を微妙に動かし、予め位置調節しておく。
【0073】また、ヘリコプターHの下側にヘリコプタ
ー搬送装置400を挿入するときに斜めになってクロス
チューブCと受け部10との間にずれが生じるが、後ろ
のクロスチューブの受け部10bが長尺となっているた
め、係るずれを吸収することができる。つぎに、ヘリコ
プターを持ち上げた状態で、牽引車により牽引する。
【0074】このヘリコプター搬送装置400によれ
ば、受け部10が、拘束連鎖運動中における上下運動で
なく(実施の形態1および2)、単純な垂直運動により
上下するので、クロスチューブを支持する際の位置合わ
せが楽である。また、油圧を用いず、機械的なジャッキ
410を用いるので、油圧発生装置(6)などの流体を
取り扱う装置が不要となる。このため、メンテナンスが
楽である。
【0075】(実施の形態5)図14は、この発明の実
施の形態5に係るヘリコプター搬送装置を示す上面図で
ある。このヘリコプター搬送装置500は、メインフレ
ームの後部、すなわちヘリコプターの下側に挿入する部
分、の横幅を変更し得る構造としたものである。当該横
幅の変更は、フレームの一部を交換することにより行
う。このため、メインフレームは結合・分離自在の2分
割構造となる。ここで、共通して使用するフレームを汎
用フレーム510とし、交換するフレームを交換フレー
ム520とする。両者は、端部の結合部分511、52
1を重ねた状態で複数のボルトにより固定し、結合する
ことができる。また、油圧シリンダー310は共通部品
とするので、各交換フレーム520のそれぞれにボルト
により着脱可能な構造とした。
【0076】汎用フレーム510には、搬送用の前タイ
ヤ21が設けられている。また、この汎用フレーム51
0には牽引棒3が取り付けられている。牽引棒3の根元
は2関節の自在継手構造になっており、自由に牽引可能
である。また、牽引棒3の端部32は、牽引車のフック
に係止可能な構造となる。さらに、牽引棒3を取り付け
ている部分の両側には、山形の突起部4が設けられてい
る。急な角度で旋回するのを防止するためである。ま
た、前タイヤ21の軸部23にはそれぞれアーム24が
設けられている。このアーム24と牽引棒3とは、タイ
ロッド25によりジョイントされている。また、汎用フ
レーム510の結合部分511には、ボルト穴512が
穿孔されている。
【0077】また、汎用フレーム510側には動力ケー
ス5が横向きに搭載されている。汎用フレーム側に搭載
したのは、仮に交換フレーム520の中央や後部に搭載
すると、ヘリコプターの下側に挿入する際に当該ヘリコ
プターの下面に取り付けられる通信用のアンテナや着陸
燈などの機器と干渉するおそれがあるためである。ま
た、交換フレーム520を交換するたびに動力ケース5
を着脱しなければならないためである。また、動力ケー
ス5内には、油圧供給装置6が収容されている。油圧供
給装置6は、油をためる油タンク(図示省略)と、油タ
ンク内の油を吸引して油圧を発生させる油圧ポンプ(図
示省略)と、油圧を制御する圧力制御弁(図示省略)
と、油の流れる方向やその流量を制御する方向・流量制
御弁(図示省略)と、から構成されている。
【0078】符号520aは、大型のヘリコプター(ク
ロスチューブの横方向の間隔が広い)の場合に用いる交
換フレームである。符号520bは、小型のヘリコプタ
ー(クロスチューブの横方向の間隔が狭い)の場合に用
いる交換フレームである。また、交換フレーム520に
は、後タイヤ22が設けられている。この後タイヤ22
は、前タイヤ21より径が小さい。ヘリコプターの下側
に挿入するためである。
【0079】また、前タイヤ21と後タイヤ22との加
重バランスをとるため、後タイヤ22は4輪となる。つ
ぎに、交換フレーム520の結合部分521には、ボル
ト穴522が穿孔されている。なお、図においては、幅
の異なる交換フレーム(520a、520b)を2種類
挙げたが、さらに種類を増やしてもよい。
【0080】また、交換フレーム520の上面には、4
つの油圧シリンダー310が取り付けられている。油圧
シリンダー310は、油圧供給装置6から油圧の供給を
受ける。油圧シリンダー310の上端部には、ヘリコプ
ターのクロスチューブを支持する受け部10が設けられ
ている。受け部10は、実施の形態1と同じものである
(図2参照)。
【0081】つぎに、このヘリコプター搬送装置500
の使用方法について説明する。搬送するヘリコプターの
クロスチューブの間隔に合った交換フレーム520を選
定する。つぎに、選定した交換フレーム520を汎用フ
レーム510に結合する。交換フレーム520の結合部
分521を汎用フレーム510の結合部分511にかぶ
せ、ボルト穴512、522を合致させてから、複数の
ボルトにより強固に固定する。続いて、交換フレーム5
20の所定位置に油圧シリンダー310を取り付ける。
取り付けはボルト止めによる。油圧配管は、交換フレー
ム520のサイドメンバ、クロスメンバに沿って固定す
る。当該固定は、接着テープなどにより、簡易に固定す
る。汎用フレーム510と交換フレーム520との分離
は、上記とは反対の要領にて行う。
【0082】つぎに、ヘリコプターを搬送するには、ま
ず、ヘリコプター搬送装置500をヘリコプターの下側
に挿入する。そして、油圧シリンダー310を上昇さ
せ、ヘリコプターのクロスチューブを受け部により支持
する。また、クロスチューブを丁度支持し得るように、
ヘリコプター搬送装置500を微妙に動かし、予め位置
調節しておく。ヘリコプターHの下側にヘリコプター搬
送装置500を挿入するときに斜めになってクロスチュ
ーブCと受け部10との間にずれが生じるが、後ろのク
ロスチューブの受け部10bが長尺となっているため、
係るずれを吸収することができる。つぎに、ヘリコプタ
ーを持ち上げた状態で、牽引車により牽引する。
【0083】このヘリコプター搬送装置500によれ
ば、実施の形態3と同様の効果が得られるうえ、交換フ
レーム520により横幅を変更することができるので、
1台のヘリコプター搬送装置500により異なる機種の
ヘリコプターに対応できる。このため、ヘリコプターの
機種ごとに搬送装置を揃える必要がないので経費が安く
つく。また、新たな機種のヘリコプターを扱うことにな
った場合でも、交換フレームのみ購入すればよいので経
済的な負担が少ない。
【0084】(実施の形態6)図15はこの発明の実施
の形態6に係るヘリコプター搬送装置を示す上面図であ
る。このヘリコプター搬送装置600は、上記実施の形
態5と同様に受け部10の間隔を横方向に可変し得るも
のであるが、メインフレーム610が伸縮構造となって
いる点が異なる。その他の構成は、実施の形態5と同様
ゆえ、当該各部の説明は省略する。左右のサイドメンバ
611は伸縮構造のクロスメンバ612により結合され
ている。サイドメンバ612にはトグルリンク613が
取り付けられており、ねじ棒614を回転させることに
より、クロスメンバ612が伸縮し、サイドメンバの間
隔が変化するようになっている。
【0085】ねじ棒614の端部には、ハンドル615
が設けられている。なお、動力ケース5は、縦方向に搭
載されている。横方向に搭載すると、伸縮によりメイン
フレーム610からはみ出してしまうからである。ま
た、牽引棒3もフレーム伸縮に対応するためリンク構造
31となっている。
【0086】また、サイドメンバ612の上面には、4
つの油圧シリンダー310が取り付けられている。油圧
シリンダー310は動力ケース5内に収容してある油圧
供給装置6から油圧の供給を受ける。油圧シリンダー3
10の上端には、ヘリコプターのクロスチューブを支持
する受け部10が設けられている。受け部10は、実施
の形態1と同じものである(図2参照)。なお、受け部
10の配置間隔は、ヘリコプターのクロスチューブの前
後間隔と略同じである。
【0087】このヘリコプター搬送装置600によれ
ば、実施の形態5と同様の効果が得られるうえ、ハンド
ル615を回転させるだけでメインフレーム610の横
幅を変更できるので、作業効率がよい。なお、実施の形
態1におけるリフティングフレーム7を、上記のような
横方向に伸縮可能な構造としてもよい。
【0088】(実施の形態7)図16は、この発明の実
施の形態7に係るヘリコプター搬送装置150を示す斜
視図である。符号151は、コの字形のメインフレーム
である。このメインフレーム151は角形鋼を溶接した
構造である。メインフレーム151の横幅は、ヘリコプ
ターの両スキッド(図示省略)の幅よりも広い。また、
このメインフレーム151には搬送用のタイヤ152が
設けられている。メインフレーム151には牽引棒15
3が取り付けられている。牽引棒153の根元付近は2
関節の自在継手構造になっており、自由に牽引可能であ
る。また、牽引棒153の端部は、牽引車のフックに係
止可能な構造となる。符号154は、メインフレームの
捩じれを防止するクロスメンバである。
【0089】また、メインフレーム151の前部には動
力ケース155が横向きに搭載されている。また、動力
ケース155内には、油圧供給装置156が収容されて
いる。油圧供給装置156は、油をためる油タンク(図
示省略)と、油タンク内の油を吸引して油圧を発生させ
る油圧ポンプ(図示省略)と、油圧を制御する圧力制御
弁(図示省略)と、油の流れる方向やその流量を制御す
る方向・流量制御弁(図示省略)と、から構成されてい
る。
【0090】符号157は、リフティングフレームであ
り、メインフレームの左右に設けられている。このリフ
ティングフレーム157は、2本の連結棒158によっ
てメインフレーム151と連結している。また、リフテ
ィングフレーム157とメインフレーム151との間に
は油圧シリンダー159が渡されている。この油圧シリ
ンダー159の直線運動により、リフティングフレーム
157が上下運動を行う。なお、リフティングフレーム
157は、単純に上下運動するのではなく拘束連鎖運動
中において上下運動することとなる。
【0091】リフティングフレーム157の上面には、
ヘリコプターのクロスチューブを支持する受け部151
0が設けられている。受け部1510は、くの字形状を
した鋳造物であり、一端を軸に回転可能な構造となって
いる。また、この受け部1510は、リフティングフレ
ーム157の両端に固定されており、ヘリコプターの種
類によって交換可能である。受け部1510の配置間隔
は、ヘリコプターのクロスチューブの前後間隔、左右間
隔と略同じである。符号1511は、受け部1510を
一定角度回転させたところで固定する固定具である。ま
た、受け部1510のクロスチューブ支持部分には、緩
衝材1512が貼設されている。このような緩衝材15
12としては、例えばゴム、ウレタン、不織布などが挙
げられる。
【0092】図17は、このヘリコプター搬送装置15
0の使用方法を示す説明図である。まず、牽引棒153
に牽引車(図示省略)を取り付ける。そして、この牽引
車によりヘリコプター搬送装置150を牽引し、当該ヘ
リコプターHがメインフレーム151内に入るようにす
る。そして、メインフレーム151がスキッド横に位置
したところで移動を停止する。停止したら、クロスメン
バ154を閉じてメインフレーム151の後部両端に渡
す。つぎに、図に示すように、受け部1510を回転さ
せて、その鍵部1513をクロスチューブCの下側に位
置させる。続いて、固定具1511により受け部151
0の回転を固定する。なお、クロスチューブCの支持可
能部分はメーカーの仕様により異なるため、それぞれの
ヘリコプターHに適合する受け部1510を用意してお
く。
【0093】つぎに、油圧シリンダー159を作動させ
てリフティングフレーム157を上昇させる。これによ
り、クロスチューブCが受け部1510により支持さ
れ、ヘリコプターHが持ち上げられる。ヘリコプターを
持ち上げたら牽引車(図示省略)により牽引し、ヘリコ
プターを移動する。
【0094】このヘリコプター搬送装置150によれ
ば、ヘリコプターの下側に挿入する部分が殆どないの
で、当該ヘリコプターの下面に取り付けるアンテナなど
の機器と干渉することがない。また、スキッドの幅の違
いは、受け部1510を交換することによりある程度吸
収できる。
【0095】(実施の形態8)図18は、この発明の実
施の形態8に係るヘリコプター搬送装置160を示す斜
視図である。このヘリコプター搬送装置160は、実施
の形態7に係るヘリコプター搬送装置150と略同構成
であるが、リフティングフレームではなく、油圧シリン
ダー161により直接受け部1510の上下動作を行う
点が異なる。実施の形態7と同構成の部分は同一の符号
を付し、その説明を省略する。メインフレーム151の
左右前後には、4つの油圧シリンダー161が設けられ
ている。油圧シリンダー161には、油圧供給装置15
6から油を供給する。各油圧シリンダーの上部には、ヘ
リコプターのクロスチューブを支持する受け部1510
が設けられている。受け部1510は、くの字形状をし
た鋳造物であり、一端を軸に回転可能な構造となってい
る。また、一対となる受け部1510、1510には、
一方の受け部1510に連動して他方の受け部1510
を動かすための連結棒162が渡されている。
【0096】このヘリコプター搬送装置160の動作を
説明する。まず、牽引棒153に牽引車(図示省略)を
取り付ける。そして、この牽引車によりヘリコプター搬
送装置160を牽引し、当該ヘリコプターがメインフレ
ーム151内に入るようにする。そして、メインフレー
ム151がスキッド横に位置したところで移動を停止す
る。停止したら、クロスメンバ154を閉じてメインフ
レーム151の後部両端に渡す。つぎに、受け部151
0を回転させて、その鍵部1513をクロスチューブの
下側に位置させる。つぎに、油圧シリンダー159を作
動させて受け部1510を上昇させる。これにより、ク
ロスチューブCが受け部1510により支持され、ヘリ
コプターHが持ち上げられる。ヘリコプターを持ち上げ
たら牽引車(図示省略)により牽引し、ヘリコプターを
移動する。
【0097】このヘリコプター搬送装置160によれ
ば、ヘリコプターの下側に挿入する部分が殆どないの
で、当該ヘリコプターの下面に取り付けるアンテナなど
の機器と干渉することがない。また、油圧シリンダー1
62により直接昇降させるので、簡単に構成できる。
【0098】(実施の形態9)図19は、この発明の実
施の形態9に係るヘリコプター搬送装置170を示す斜
視図である。符号171は、Vの字形のメインフレーム
である。このメインフレーム171は角形鋼を溶接した
構造である。メインフレーム171の横幅は、ヘリコプ
ターの両スキッド(図示省略)の幅よりも広い。また、
このメインフレーム171には搬送用のタイヤ152が
設けられている。メインフレーム171には牽引棒15
3が取り付けられている。また、牽引棒153の先には
自走ユニット172が取り付けられている。符号173
は、自走ユニット172のタイヤである。自走ユニット
172の動力は、エンジン、モータのいずれでもよい。
ユーザは、ハンドル174により自走ユニット172を
操作する。
【0099】符号175は、ヘリコプターのスキッドに
取り付けて、ヘリコプターを支持搬送するハンドリング
ホイールである。図20にその詳細を示す。ハンドリン
グホイール175は、筒形蝶番状の保持部1751と、
スキッドSのピンSpに係合する係合穴1752と、保
持部1751を有する取付本体部1753と、1対のタ
イヤ1754と、から構成されている。このタイヤ17
54は、回転軸(図示省略)からみて偏心した位置に取
り付けられ、図中矢印方向に回転する。
【0100】ハンドリングホイール175のスキッドへ
の取付は、まず、保持部1751によりスキッドを挟ん
で、係合穴1752をピンSpに係合させる。つぎに、
バー工具により、てこを利用してタイヤ1754を回転
させる。これよりスキッドが持ち上げられる。また、図
21に示すようなハンドリングホイール176を用いて
も良い。このハンドリングホイール176の保持部17
61は、保持ブロックにネジ1762を螺合させた構造
である。この保持ブロック間にスキッドを位置させ、ネ
ジ1762を回転させることでスキッドを挟んで固定保
持する。符号1763は取付本体部であり、符号176
4はタイヤである。
【0101】図19に戻り、メインフレーム171の前
部には動力ケース155が横向きに搭載されている。ま
た、動力ケース155内には、油圧供給装置156が収
容されている。油圧供給装置156は、油をためる油タ
ンク(図示省略)と、油タンク内の油を吸引して油圧を
発生させる油圧ポンプ(図示省略)と、油圧を制御する
圧力制御弁(図示省略)と、油の流れる方向やその流量
を制御する方向・流量制御弁(図示省略)と、から構成
されている。
【0102】メインフレーム171の左右には、2つの
油圧シリンダー161が設けられている。油圧シリンダ
ー161には、油圧供給装置156から油を供給する。
各油圧シリンダー161の上部には、ヘリコプターのク
ロスチューブを支持する受け部1510が設けられてい
る。受け部1510は、くの字形状をした鋳造物であ
り、一端を軸に回転可能な構造となっている。受け部1
510の配置間隔は、ヘリコプターのクロスチューブの
左右間隔と略同じである。また、受け部1510のクロ
スチューブ支持部分には、緩衝材1512が貼設されて
いる。このような緩衝材1512としては、例えばゴ
ム、ウレタン、不織布などが挙げられる。
【0103】つぎに、このヘリコプター搬送装置170
の使用方法を示す説明図である。まず、ハンドリングホ
イール175を取り付ける。取付方法は上記の通りであ
る。つぎに、ヘリコプター搬送装置170を移動し、当
該ヘリコプターがメインフレーム171内に入るように
する。そして、メインフレーム171が前方クロスチュ
ーブのスキッド横に位置したところで移動を停止する。
停止したら、受け部1510を回転させて、その鍵部1
513をクロスチューブの下側に位置させる。つぎに、
油圧シリンダー161を作動させて受け部1510を上
昇させる。これにより、クロスチューブが受け部151
0により支持され、ヘリコプターが持ち上げられる。ヘ
リコプターを持ち上げたらヘリコプターを移動する。
【0104】このヘリコプター搬送装置170によれ
ば、エマージェンシーフロートなどが後部スキッド、ク
ロスチューブに取り付けてあって支持できないときであ
っても、ハンドリングホイールを併用することによりヘ
リコプターを搬送することができる。
【0105】(実施の形態10)図22は、この発明の
実施の形態10に係るヘリコプタ搬送装置に使用する受
け部を示す斜視説明図である。この実施の形態10に係
るヘリコプター搬送装置は、上記実施の形態8または9
の受け部を、スキッドを保持してつり上げるような構造
のものにしたものである。図22では、受け部周囲のみ
を示す。油圧アクチュエータ161の上部には、支持プ
レート1611が設けられている。支持プレート161
1には、くの字形のアーム1612が遊動可能に取り付
けてある。符号1613は、アーム1612の一端部を
支持する止め具である。アーム1612の他端部には、
保持部が設けられている(図中点線円内に設ける)。こ
の保持部としては、例えば保持ブロックにネジで螺合さ
せた構造のもの(符号1613)や、スキッドのピンと
係合させる係合穴を持った蝶番状のもの(符号161
4)が挙げられる。
【0106】この実施の形態10に係るヘリコプター搬
送装置の使用方法について説明する。まず、ヘリコプタ
ー搬送装置を移動し、当該ヘリコプターがメインフレー
ム内に入るようにする。そして、メインフレームがスキ
ッド横に位置したところで移動を停止する。つぎに、保
持部1613(1614)によりスキッドを保持する。
例えば保持部1613によってスキッドを保持するとき
は、ネジを回転させて保持ブロックを締め付けスキッド
を挟み込む。この挟んだ状態で、止め具1613で支持
プレート1611とアーム1612とを固定する。つぎ
に、油圧シリンダー161を作動させて保持部1613
(1614)を上昇させる。これにより、ヘリコプター
Hが持ち上げられる。ヘリコプターを持ち上げたらヘリ
コプターを移動する。
【0107】この実施の形態10に係るヘリコプター搬
送装置によれば、クロスチューブを支持できないヘリコ
プターであっても、スキッドを保持することによりヘリ
コプターを搬送できる。なお、ヘリコプター搬送装置の
前部または後部のみを上記保持部1613(1614)
とし、他を図16に示す支持部1510としてもよい。
【0108】(実施の形態11)図23は、この発明の
実施の形態11に係るヘリコプター搬送装置を示す斜視
図である。このヘリコプター搬送装置700は、上記実
施の形態1〜10のヘリコプター搬送装置100〜60
0を自走式にし、その動力源にガソリンエンジン710
を採用した点に特徴がある。従来から自走式のものは存
在していたものの、その動力源はLPガスエンジンのみ
であった。しかし、LPガスエンジンは取り扱いに関し
て不慣れな点が多いため、メンテナンスが困難であっ
た。そこで、このヘリコプター搬送装置700では、一
般に広く普及しているガソリンエンジン710を採用す
ることとしたものである。また、ガソリンエンジン71
0の他、燃費のよいディーゼルエンジンや、工場などで
普及している電動機を採用してもよい。また、このヘリ
コプター搬送装置700では、実際に人間が乗って走行
できるようにした。
【0109】つぎの特徴は、受け部10に重量センサ7
20を設け、搬送の安全性を向上させた点である。ヘリ
コプター搬送中に、急カーブを行ったり、強風を受けた
りするとヘリコプターのバランスが崩れることがある。
そこで、ヘリコプターのバランスを検出し、安全な搬送
に役立てようとするものである。
【0110】符号730は、牽引車である。この牽引車
730の前部にはガソリンエンジン710が搭載されて
いる。変速機には、変速ショックの少ない無段階変速機
を用いるのが好ましい。ヘリコプター搬送時の揺れを防
止するためである。さらに、搬送時の安全性を向上する
ため、牽引車730にはスピードリミッタ731が設け
られている。また、牽引車730の後部には、関節部7
32を介して実施の形態1と略同様のメインフレーム1
が取り付けられている。このメインフレーム1の後タイ
ヤ22は前タイヤ21より径が小さい。ヘリコプターの
下側に挿入するためである。また、前タイヤ21と後タ
イヤ22との加重バランスをとるため、後タイヤ22は
4輪となる。
【0111】また、動力ケース5はシート733の下部
に搭載されている。従って、ヘリコプターの下面に取り
付けられる通信用のアンテナや着陸燈などの機器との干
渉を防止できる。また、動力ケース5内には、油圧供給
装置6が収容されている。油圧供給装置6は、油をため
る油タンク(図示省略)と、油タンク内の油を吸引して
油圧を発生させる油圧ポンプ(図示省略)と、油圧を制
御する圧力制御弁(図示省略)と、油の流れる方向やそ
の流量を制御する方向・流量制御弁(図示省略)と、か
ら構成されている。なお、油圧ポンプの駆動に必要な電
力は、ガソリンエンジン710のオルタネータ711か
ら供給する。
【0112】符号7は、管材溶接構造のリフティングフ
レームである。このリフティングフレーム7は、4本の
連結棒8によりメインフレーム1と連結されている。ま
た、リフティングフレーム7とメインフレーム1との間
には油圧シリンダー9が渡されている。この油圧シリン
ダー9の直線運動により、リフティングフレーム7が上
下運動を得る。
【0113】リフティングフレーム7の上面には、ヘリ
コプターのクロスチューブを支持する受け部10が設け
られている。この受け部10は、実施の形態1と同じも
のである(図2参照)。また、リフティングフレーム7
には、ヘリコプター下面の機器との干渉を回避すべく、
ドロップ部71が設けられている。
【0114】つぎに、受け部10には重量センサ720
が設けられている。重量センサ720には、受圧板のひ
ずみ量を圧力−電気変換素子を通じて出力する、ひずみ
ゲージ式のものを用いる。この重量センサ720からの
出力信号は、コントローラ721に送られる。コントロ
ーラ721は重量センサ720からの出力信号に基づい
て、ヘリコプターのバランスを判断する。
【0115】例えば、強風や牽引時の急旋回によりヘリ
コプターのバランスが崩れそうな場合、各重量センサ7
20に加わる圧力が変化する。コントローラ721は、
各重量センサ720の出力信号の差から、ヘリコプター
のバランスの良否を判断する。例えばヘリコプターのバ
ランスが崩れそうなときには、ユーザKに警告を与え
る。警告は、牽引車側に設けたランプ722やブザー7
23などにより行う。
【0116】まず、ヘリコプター搬送装置700をヘリ
コプターの下側に挿入する。つぎに、リフティングフレ
ーム7を上昇させ、ヘリコプターのクロスチューブを受
け部10により支持する。また、クロスチューブを丁度
支持できるように、ヘリコプター搬送装置700を微妙
に動かし、予め位置調節しておく。
【0117】ここで、同一機種のヘリコプターであって
もクロスチューブの間隔は僅かに異なる。例えば2〜4
cmの寸法差がある。ところが、後ろのクロスチューブ
の受け部10bが長尺となっているので、係る寸法差を
吸収することができる。さらに、受け部10の上面には
緩衝材103が貼設されているので、構造的に弱いクロ
スチューブを優しく扱える。
【0118】つぎに、ヘリコプターを持ち上げた状態
で、牽引する。ここで、牽引車730がスピードを出し
すぎていたり、牽引車730が急旋回したり、ヘリコプ
ターが強風を受けたりすることによって、ヘリコプター
のバランスが崩れそうな場合、重量センサ720がこれ
を検出し、ランプ722とブザー723とによりユーザ
Kに警告を与える。警告を受けたユーザKは、スピード
を落としたり、一時停止したりして安全運転に努めるよ
うにすればよい。さらに、ユーザKがスピードを出しす
ぎている場合には、スピードリミッタ731が働き、エ
ンジン710への燃料供給をカットする。
【0119】このヘリコプター搬送装置700によれ
ば、実施の形態1と同様の効果が得られる他、自走式と
したので使いやすくなる。また、動力源としてガソリン
エンジン710を用いたので、メンテナンスが楽で、扱
いやすい。さらに、ガソリンエンジン710のオルタネ
ータ711から油圧ポンプ(6)に電力供給するように
したので、油圧ポンプ専用のバッテリー(発電しないの
で通常は大型になる)が不要になる。このため、エンジ
ン始動に必要十分な容量の小さいバッテリー(通常の自
動車なみのもの)のみで足りることとなる。
【0120】また、重量センサ720によりヘリコプタ
ーのバランスを常に監視しているから、スピードの出し
すぎや強風などにによるヘリコプターのバランス変化を
リアルタイムに検出できる。ヘリコプターがバランスを
崩しそうなときにはユーザに警告する。このため、ヘリ
コプター搬送時の安全性が向上する。また、上記では、
実施の形態1に適用した場合を例示したが、これを実施
の形態2〜7のヘリコプター搬送装置に用いても、上記
同様の効果が得られる。
【0121】(実施の形態12)図24は、この発明の
実施の形態12に係るヘリコプター搬送装置を示す説明
図である。この実施の形態12に係るヘリコプター搬送
装置800は、上記実施の形態1〜10のヘリコプター
搬送装置100〜600に無人搬送車810を設けたも
のである。図24では、実施の形態1のヘリコプター搬
送装置に無人搬送装置を設けた場合の例を示す。
【0122】無人搬送車810は、メインフレーム1の
前部に設けられている。符号811は、誘導線850か
ら生じる磁界を検出するセンサである。このセンサ81
1、811は進行方向に向かって左右両側に設けられて
いる。また、センサ811は、操向制御部812に接続
されている。無人搬送車810の側面にはモータ内蔵式
の前タイヤ813が設けられている。この前タイヤ81
3は、ラックピニオン式のステアリング機構814によ
り操向される。符号815は操向用モータである。
【0123】前タイヤ813のモータ、操向制御部81
2および操向用モータ815は、内蔵したバッテリー8
16から電力供給を受ける。なお、誘導線850は、ヘ
リコプターを搬送したい経路に沿って設置する。当該設
置は、搬送路の地面に溝を設け、その中に埋め込むよう
にして行う。ヘリコプター搬送時には、誘導線850に
高周波電流を印可する。なお、符号817はマニュアル
運転用のコントロール部である。
【0124】図25は、操行制御部812の構成を示す
ブロック図である。操行制御部812は、誘導線850
からの位置ずれを検出する検出回路8121と、検出回
路8121からの位置ずれ信号に基づき操行モータ81
5を制御するサーボ回路8122とから構成されてい
る。無人搬送を行うには、まず、誘導線850に高周波
電流を流し、その周りに磁界Bを形成させる。左右2つ
のセンサ811は、前記磁界Bの強度を検出する。
【0125】係る2つのセンサ811により検出された
信号は、検出回路8121に送られる。検出回路812
1では、前記センサ811からの信号に基づき、誘導線
850からの位置ずれを検出する。つぎに、検出回路8
121からの位置ずれ信号はサーボ回路8122に送ら
れる。サーボ回路8122では、位置ずれ信号に基づき
操向用モータ815を制御し、位置ずれを修正する。
【0126】図24に戻り、無人搬送車810には、動
力ケース5が横向きに搭載されている。無人搬送車側に
搭載したのは、仮にメインフレーム1の中央や後方に搭
載すると、ヘリコプターの下側に挿入する際に当該ヘリ
コプターの下面に取り付けられる通信用のアンテナや着
陸燈などと干渉するおそれがあるためである。また、動
力ケース5内には、油圧供給装置6が収容されている。
油圧供給装置6は、油をためる油タンク(図示省略)
と、油タンク内の油を吸引して油圧を発生させる油圧ポ
ンプ(図示省略)と、油圧を制御する圧力制御弁(図示
省略)と、油の流れる方向やその流量を制御する方向・
流量制御弁(図示省略)と、から構成されている。この
油圧供給装置6は、上記バッテリー816から電力供給
を受ける。
【0127】符号7は、管材溶接構造のリフティングフ
レームである。このリフティングフレーム7は、4本の
連結棒8によりメインフレーム1と連結されている。ま
た、リフティングフレーム7とメインフレーム1との間
には油圧シリンダー9が渡されている。この油圧シリン
ダー9の直線運動により、リフティングフレーム7が上
下運動を行う。リフティングフレーム7の上面には、ヘ
リコプターのクロスチューブを支持する受け部10が設
けられている。この受け部10は実施の形態1と同じも
のである(図2参照)。
【0128】つぎに、このヘリコプター搬送装置800
の使用方法について説明する。まず、マニュアル運転に
より、リコプター搬送装置800をヘリコプターの下側
に挿入する。つぎに、リフティングフレーム7を上昇さ
せ、ヘリコプターのクロスチューブを受け部10により
支持する。また、クロスチューブを丁度支持できるよう
に、ヘリコプター搬送装置800を微妙に動かし、予め
位置調節しておく。
【0129】ここで、同一機種のヘリコプターであって
もクロスチューブの間隔は僅かに異なる。例えば2〜4
cmの寸法差がある。ところが、後ろのクロスチューブ
の受け部10bが長尺となっているので、係る寸法差を
吸収することができる。さらに、受け部10の上面には
緩衝材103が貼設されているので、構造的に弱いクロ
スチューブを優しく扱える。
【0130】つぎに、ヘリコプターを持ち上げた状態
で、誘導線850を敷設して形成した搬送路までヘリコ
プター搬送装置800を移動させる。つぎに、誘導線8
50に高周波電流を印可し、オートコントロールに切り
替える。すると、ヘリコプター搬送装置800は、誘導
線850に沿って走行する。なお、上記の例では電磁誘
導方式の無人搬送車を用いたが、光学誘導方式やレーザ
誘導方式を用いてもよい。
【0131】このヘリコプター搬送装置800によれ
ば、実施の形態1と同様の効果が得られる他、ヘリコプ
ターを無人搬送できるので、運転の手間がかからない。
また、搬送作業者の人員を削減できるから、経費が節減
できる。なお、実施の形態8で用いたような重量センサ
を設けて、ヘリコプターのバランスを監視するようにし
てもよい。また、実施の形態2〜10に適用しても、上
記同様の効果が得られる。
【0132】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のヘリコ
プター搬送装置(請求項1)によれば、受け部の少なく
とも一部を長尺にしたので、ヘリコプター支持時のクロ
スチューブと受け部とのずれを吸収でき、ヘリコプター
を確実に支持することができるようになる。
【0133】つぎの発明のヘリコプター搬送装置(請求
項2)によれば、受け部の前後または左右の間隔を調節
可能としたので、使用できるヘリコプターの機種が増え
る。このため、ヘリコプターごとに搬送装置を用意する
必要がないので、経費の節約ができる。また、ヘリコプ
ターを支持する際の位置合わせが簡単に行える。このた
め、搬送作業を効率化できる。
【0134】つぎの発明のヘリコプター搬送装置(請求
項3)によれば、受け部を略垂直に上昇させるようにし
たので、はじめに位置合わせを行ったときの当該位置の
まま受け部が上昇することになる。このため、ヘリコプ
ターを支持する際の位置合わせが簡単になり、搬送作業
を効率化できる。
【0135】つぎの発明のヘリコプター搬送装置(請求
項4)によれば、前方または後方のクロスチューブを支
持する受け部を長尺にして、ヘリコプター支持時のクロ
スチューブと受け部とのずれを吸収するようにした。こ
のため、ヘリコプターを確実に支持することができるよ
うになる。
【0136】つぎの発明のヘリコプター搬送装置(請求
項5)によれば、受け部の間隔を調節可能とした。この
ため、使用できるヘリコプターの機種が増えるので、経
費の節約ができる。また、クロスチューブを支持する際
の位置合わせが簡単になり、搬送作業を効率化できる。
また、受け部を固定するようにしたので、ヘリコプター
搬送時の安全性を確保できる。
【0137】つぎの発明のヘリコプター搬送装置(請求
項6)によれば、アクチュエータにより受け部を略垂直
に上昇させるようにしたので、はじめに位置合わせを行
ったときの当該位置のまま、受け部が上昇することにな
る。このため、ヘリコプターを支持する際の位置合わせ
が簡単になり、搬送作業を効率化できる。
【0138】つぎの発明のヘリコプター搬送装置(請求
項7)によれば、ジャッキにより受け部を略垂直に上昇
させるようにしたので、はじめに位置合わせを行ったと
きの当該位置のまま、受け部が上昇することになる。こ
のため、ヘリコプターを支持する際の位置合わせが簡単
になり、搬送作業を効率化できる。さらに、油圧ポンプ
などの流体を扱う装置が不要になるため、メンテナンス
が楽である。
【0139】つぎの発明のヘリコプター搬送装置(請求
項8)によれば、受け部の縁部に丸み部を設けると共に
当該受け部に緩衝材を設けたので、クロスチューブに構
造上の欠陥を与えることがない。
【0140】つぎの発明のヘリコプター搬送装置(請求
項9)によれば、メインフレーム上であり且つヘリコプ
ターの下側に挿入する部分以外の部分に、動力源を搭載
した。このため、ヘリコプターを支持する際にヘリコプ
ターの下面に取り付けられている機器との干渉が回避さ
れる。
【0141】つぎの発明のヘリコプター搬送装置(請求
項10)によれば、フレーム間隔をヘリコプターのスキ
ッドの幅よりも大きくし、ヘリコプターの直下部分にフ
レームが存在しないようにしたので、ヘリコプターを支
持する際に着陸燈や通信用のアンテナなどの機器と干渉
するおそれが少ない。また、干渉を考慮しなくてよいた
め、作業も楽である。
【0142】つぎの発明のヘリコプター搬送装置(請求
項11)によれば、フレーム間隔をヘリコプターのスキ
ッドの幅よりも大きくし、ヘリコプターの直下部分にフ
レームが存在しないようにした。また、受け部の昇降を
略垂直方向に上下するアクチュエータにより行うように
した。このため、ヘリコプターを支持する際に着陸燈や
通信用のアンテナなどの機器と干渉するおそれが少なく
なる。また、当該機器などとの干渉を考慮しなくてよい
ため、作業も楽である。
【0143】つぎの発明のヘリコプター搬送装置(請求
項12)によれば、フレーム間隔をヘリコプターのスキ
ッドの幅よりも大きくし、ヘリコプターの直下部分にフ
レームが存在しないようにした。また、受け部の昇降を
略垂直方向に上下するジャッキにより行うようにした。
このため、ヘリコプターを支持する際に着陸燈や通信用
のアンテナなどの機器と干渉するおそれが少なくなる。
また、当該機器などとの干渉を考慮しなくてよいため、
作業も楽である。
【0144】つぎの発明のヘリコプター搬送装置(請求
項13)によれば、フレーム間隔をヘリコプターのスキ
ッドの幅よりも大きくし、ヘリコプターの直下部分にフ
レームが存在しないようにした。また、受け部の昇降を
略垂直方向に上下するジャッキまたはアクチュエータに
より行うようにした。さらに、ハンドリングホイールと
の併用を行った。このため、ヘリコプターを支持する際
に着陸燈や通信用のアンテナなどの機器と干渉するおそ
れが少なくなる。また、当該機器などとの干渉を考慮し
なくてよいため、作業も楽である。さらに、スキッドや
クロスチューブに各種設備が搭載されていても、ヘリコ
プターを支持できる。
【0145】つぎの発明のヘリコプター搬送装置(請求
項14)によれば、一般的に広く普及しているガソリン
エンジンなどを自走手段として用いた。このため、メン
テナンスが楽になる。さらに、自走手段により、牽引作
業が楽になる。さらに、例えばアクチュエータなどの駆
動に必要な電力をエンジンにより発電できるので、大容
量のバッテリーなどが不要になる。
【0146】つぎの発明のヘリコプター搬送装置(請求
項15)によれば、スピードリミッタを備えたので、ス
ピードの出しすぎによるヘリコプターの転落事故などを
未然に防止できる。
【0147】つぎの発明のヘリコプター搬送装置(請求
項16)によれば、無人搬送手段を備えたので、搬送作
業を効率よく行うことができる。また、人員を削減でき
るから、経費の節約になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係るヘリコプター搬
送装置を示す斜視図である。
【図2】図1に示した受け部を示す斜視図である。
【図3】図2に示した受け部による、クロスチューブの
支持状態を示す説明図である。
【図4】異なる形状のクロスチューブを示す説明図であ
る。
【図5】図2に示した受け部の変形例を示す斜視図であ
る。
【図6】図1に示したヘリコプター搬送装置の使用方法
を示す説明図である。
【図7】この発明の実施の形態2に係るヘリコプター搬
送装置を示す斜視図である。
【図8】図7に示したスライド装置を示す斜視図であ
る。
【図9】図7に示したスライド装置を示す断面図であ
る。
【図10】図7に示したスライド装置を示す断面図であ
る。
【図11】この発明の実施の形態3に係るヘリコプター
搬送装置を示す斜視図である。
【図12】この発明の実施の形態4に係るヘリコプター
搬送装置を示す斜視図である。
【図13】図12に示したジャッキを示す構造説明図で
ある。
【図14】この発明の実施の形態5に係るヘリコプター
搬送装置を示す斜視図である。
【図15】この発明の実施の形態6に係るヘリコプター
搬送装置を示す斜視図である。
【図16】この発明の実施の形態7に係るヘリコプター
搬送装置を示す斜視図である。
【図17】図16に示したヘリコプター搬送装置の使用
方法を示す説明図である。
【図18】この発明の実施の形態8に係るヘリコプター
搬送装置を示す斜視図である。
【図19】この発明の実施の形態9に係るヘリコプター
搬送装置を示す斜視図である。
【図20】図19に示したハンドリングホイールを示す
説明図である。
【図21】図19に示したハンドリングホイールの他の
例を示す説明図である。
【図22】この発明の実施の形態10に係るヘリコプタ
ー搬送装置に用いる保持部を示す斜視図である。
【図23】この発明の実施の形態11に係るヘリコプタ
ー搬送装置を示す斜視図である。
【図24】この発明の実施の形態12に係るヘリコプタ
ー搬送装置を示す斜視図である。
【図25】図24に示した操行制御部の構成を示すブロ
ック図である。
【図26】従来のヘリコプター搬送装置を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
100 ヘリコプター搬送装置 1 メインフレーム 2 タイヤ 3 牽引棒 4 突起部 5 動力ケース 6 油圧供給装置 7 リフティングフレーム 8 連結棒 9 油圧シリンダー 10 受け部 101 縁部 102 丸み部 103 緩衝材

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スキッドと胴体とを連結するそれぞれの
    クロスチューブ、を支持する受け部を有し、当該受け部
    により前記クロスチューブを支持し、ヘリコプターを持
    ち上げた状態で搬送を行うヘリコプター搬送装置におい
    て、 前記受け部のうち、その一部または全部を長尺としたこ
    とを特徴とするヘリコプター搬送装置。
  2. 【請求項2】 スキッドと胴体とを連結するそれぞれの
    クロスチューブを支持する受け部を有し、当該受け部に
    より前記クロスチューブを支持し、ヘリコプターを持ち
    上げた状態で搬送を行うヘリコプター搬送装置におい
    て、 前記受け部を、前記クロスチューブの前後方向または左
    右方向に移動調節し、当該受け部の前後または左右の間
    隔を変更できるようにしたことを特徴とするヘリコプタ
    ー搬送装置。
  3. 【請求項3】 スキッドと胴体とを連結するそれぞれの
    クロスチューブを支持する受け部を、アクチュエータま
    たはジャッキに直接取り付けて略垂直に上下させ、当該
    受け部により前記クロスチューブを支持し、ヘリコプタ
    ーを持ち上げた状態で搬送を行うことを特徴とするヘリ
    コプター搬送装置。
  4. 【請求項4】 ヘリコプターの下側に挿入する後輪を前
    輪より小径とした搬送用の車輪を有するメインフレーム
    と、複数の連結部材と前記メインフレームとにより拘束
    連鎖を形成するリフティングフレームと、前記メインフ
    レーム、リフティングフレームおよび連結部材のうちの
    いずれか2つに渡って取り付けられ前記リフティングフ
    レームを昇降運動させるアクチュエータと、前記リフテ
    ィングフレームの上側に設けられ且つヘリコプターのク
    ロスチューブを支持する断面略U字形状の受け部と、前
    記アクチュエータの動力源と、を有し、前記受け部によ
    りヘリコプターのクロスチューブを支持し、前記ヘリコ
    プターを持ち上げた状態で搬送を行うヘリコプター搬送
    装置において、 前記受け部のうち、前記ヘリコプターの前方および/ま
    たは後方のクロスチューブを支持する受け部を、長尺に
    したことを特徴とするヘリコプター搬送装置。
  5. 【請求項5】 ヘリコプターの下側に挿入する後輪を前
    輪より小径とした搬送用の車輪を有するメインフレーム
    と、複数の連結部材と前記メインフレームとにより拘束
    連鎖を形成するリフティングフレームと、前記メインフ
    レーム、リフティングフレームおよび連結部材のうちの
    いずれか2つに渡って取り付けられ前記リフティングフ
    レームを昇降運動させるアクチュエータと、前記リフテ
    ィングフレームの上側に設けられ且つヘリコプターのク
    ロスチューブを支持する断面略U字形状の受け部と、前
    記アクチュエータの動力源と、を有し、前記受け部によ
    りヘリコプターのクロスチューブを支持し、前記ヘリコ
    プターを持ち上げた状態で搬送を行うヘリコプター搬送
    装置において、 当該ヘリコプター搬送装置の前後方向に前記受け部を移
    動調節し得る受け部移動調節手段と、 当該移動調節後の位置にて前記受け部を固定し得る受け
    部固定手段と、 を備えたことを特徴とするヘリコプター搬送装置。
  6. 【請求項6】 ヘリコプターの下側に挿入する後輪を前
    輪より小径とした搬送用の車輪を有するメインフレーム
    と、 前記メインフレームの上側に設けられ且つ略垂直方向に
    上下するアクチュエータと、 前記アクチュエータの上部に設けられ且つヘリコプター
    のクロスチューブを支持する断面略U字形状の受け部
    と、 前記アクチュエータの動力源と、を有し、前記受け部に
    よりヘリコプターのクロスチューブを支持し、当該ヘリ
    コプターを持ち上げた状態で搬送を行うことを特徴とす
    るヘリコプター搬送装置。
  7. 【請求項7】 ヘリコプターの下側に挿入する後輪を前
    輪より小径とした搬送用の車輪を有するメインフレーム
    と、 前記メインフレームの上側に設けられ且つ略垂直方向に
    上下するジャッキと、 前記ジャッキの上部に設けられ且つヘリコプターのクロ
    スチューブを支持する断面略U字形状の受け部と、 前記ジャッキを駆動する駆動部と、 前記駆動部の動力源と、を有し、前記受け部によりヘリ
    コプターのクロスチューブを支持し、当該ヘリコプター
    を持ち上げた状態で搬送を行うことを特徴とするヘリコ
    プター搬送装置。
  8. 【請求項8】 さらに、前記受け部の縁部に丸み部を設
    けると共に、当該受け部の上面に緩衝材を設けたことを
    特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載のヘリコ
    プター搬送装置。
  9. 【請求項9】 メインフレーム上であり且つヘリコプタ
    ーの下側に挿入する部分以外の部分に、前記動力源を搭
    載したことを特徴とする請求項4〜8のいずれか一つに
    記載のヘリコプター搬送装置。
  10. 【請求項10】 フレーム間隔がヘリコプターのスキッ
    ドの幅よりも大きく且つヘリコプターの直下部分にフレ
    ームが存在しないメインフレームと、 複数の連結部材と前記メインフレームとにより拘束連鎖
    を形成し且つヘリコプターの直下部分にフレームが存在
    しないリフティングフレームと、 前記メインフレーム、リフティングフレームおよび連結
    部材のうちのいずれか2つに渡って取り付けられ前記リ
    フティングフレームを昇降運動させるアクチュエータ
    と、 前記リフティングフレームの上側に設けられ且つヘリコ
    プターのクロスチューブを支持する受け部と、 前記アクチュエータの動力源とを有し、 前記受け部によりヘリコプターのクロスチューブを支持
    し、前記ヘリコプターを持ち上げた状態で搬送を行うこ
    とを特徴とするヘリコプター搬送装置。
  11. 【請求項11】 フレーム間隔がヘリコプターのスキッ
    ドの幅よりも大きく且つヘリコプターの直下部分にフレ
    ームが存在しないメインフレームと、 前記メインフレームの上側に設けられ且つ略垂直方向に
    上下するアクチュエータと、 前記アクチュエータの上部に設けられ且つヘリコプター
    のクロスチューブを支持する受け部と、 前記アクチュエータの動力源とを有し、 前記受け部によりヘリコプターのクロスチューブを支持
    し、前記ヘリコプターを持ち上げた状態で搬送を行うこ
    とを特徴とするヘリコプター搬送装置。
  12. 【請求項12】 フレーム間隔がヘリコプターのスキッ
    ドの幅よりも大きく且つヘリコプターの直下部分にフレ
    ームが存在しないメインフレームと、 前記メインフレームの上側に設けられ且つ略垂直方向に
    上下するジャッキと、 前記ジャッキの上部に設けられ且つヘリコプターのクロ
    スチューブを支持する受け部と、 前記ジャッキを駆動する駆動部と、 前記駆動部の動力源とを有し、 前記受け部によりヘリコプターのクロスチューブを支持
    し、前記ヘリコプターを持ち上げた状態で搬送を行うこ
    とを特徴とするヘリコプター搬送装置。
  13. 【請求項13】 フレーム間隔がヘリコプターのスキッ
    ドの幅よりも大きく且つヘリコプターの直下部分にフレ
    ームが存在しないメインフレームと、 前記メインフレームの上側に設けられと共に略垂直方向
    に上下し且つヘリコプターの前方または後方のクロスチ
    ューブに作用するジャッキまたはアクチュエータと、 前記ジャッキまたはアクチュエータの上部に設けられ且
    つヘリコプターの前方または後方のクロスチューブを支
    持する受け部と、 前記ジャッキまたはアクチュエータを駆動する駆動部
    と、 前記駆動部の動力源と、 ヘリコプターのスキッド上であって前記支持するクロス
    チューブの近傍以外に取り付けるハンドリングホイール
    とを有し、 前記受け部によりヘリコプターのクロスチューブを支持
    し、前記ヘリコプターを持ち上げた状態で搬送を行うこ
    とを特徴とするヘリコプター搬送装置。
  14. 【請求項14】 さらに、ガソリンエンジン、ディーゼ
    ルエンジンまたは電動機などの自走手段を備えたことを
    特徴とする請求項1〜13のいずれか一つに記載のヘリ
    コプター搬送装置。
  15. 【請求項15】 さらに、スピードリミッタを備えたこ
    とを特徴とする請求項14に記載のヘリコプター搬送装
    置。
  16. 【請求項16】 さらに、無人搬送手段を備えたことを
    特徴とする請求項14または15に記載のヘリコプター
    搬送装置。
JP9317489A 1997-02-21 1997-11-18 ヘリコプター搬送装置 Pending JPH10291500A (ja)

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