JPH10291328A - インクジェットプリンタの廃液吸収体の構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃液吸収体に対する廃液の吸収効率時間当た
りの吸収量を大きくする。 【解決手段】 廃液吸収体と吸収体容器のいずれかに凸
形状を設ける、もしくは間に第３者の凸形状部品を挟
む。もしくは廃液吸収体と吸収体容器のいずれかに溝を
設け、両者の間に空隙を作る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタの廃液吸収体の構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、インクジェットプリンタにおい
て、廃液吸収体はフェルトもしくはパルプの不織布を素
材とし、それを型抜きしたものを使用している。

【０００３】インクカートリッジからインクシステム系
に供給されるインクのうち、ノズルのクリーニングに使
用されたりインクシステム系にインクを初期的に充填さ
せるときにオーバーフローするインクは、この廃液吸収
体に浸透・吸収される。

【０００４】また、プリンタ組立工程で、送品時、検査
に使用したインクシステム系のインクをクリーニングす
る為の洗浄液も同様に廃液吸収体に浸透・吸収させる場
合が多い。これら廃液は、廃液チューブを伝わり廃液吸
収体の廃液溜め構造に入り、廃液吸収体へ浸透してゆ
く。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】プリンタ性能の向上に
伴い、廃インク量が多くなり、一度に廃液吸収体に染み
込ませなくてはならないインクの絶対量が増えてきた。
また、洗浄液を産廃処理することへの環境面での悪影響
から、多量の洗浄液を組立工程において、短時間内で廃
液吸収体内に染み込ませる必要性が高くなった。しか
し、吸収体の染み込み速度向上の為には素材コストアッ
プを招く為、従来素材のままで、これを実現する必要が
ある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 廃液吸収体容器の底面に、凸部を形成する。または 吸収体の裏面に、凸部を形成する。または、 廃液吸収体の裏面で、廃液溜め構造に繋がるように、
溝を形成する。または 廃液吸収体の容器底面に溝を設け、吸収体のインク溜
め構造と繋がるようにする。

【０００７】

【発明の実施の形態】図１の廃液吸収体ｄは、吸収体容
器ｅに収められる。廃液チューブａからでる廃液ｃは、
廃液溜り構造ｂに入る。

【０００８】図２に示す様に、廃液吸収体ｄもしくは吸
収体容器ｅのいずれかに凸部ｇを形成する事で、廃液吸
収体ｄと吸収体容器底面ｆのに間に間隙ｈを形成 して
もよい。

【０００９】また、図3に示すように、廃液吸収体ｄの
裏面に、廃液溜り構造ｂに繋がるように溝ｉを形成する
事、もしくは廃液吸収体容器の底面ｆに、廃液溜り構造
ｂと繋がるように溝ｉを形成する事で廃液吸収体ｄと吸
収体容器底面ｆの間に適当な距離の間隙ｈを形成しても
よい。

【００１０】図４に示すように、廃液チューブａから出
た廃液ｃは、一旦廃液溜り構造ｂに入る。廃液ｃは、そ
の後廃液ｃは、図４に示すように、間隙ｈ毛細管現象に
よって間隙ｈを進む。その後廃液ｃは、吸収体ｄの底部
から吸収体内に浸透・吸収されていく。

【００１１】また更に、図５に示すように、廃液吸収体
と吸収体容器底面の間に、スペーサーｊを挟み込んでも
本発明の効果を上げることができる。

【００１２】また、図６に示すように、吸収体容器底面
に、容器と一体成形で凸部ｆを形成しても本発明の効果
を上げることができる。

【００１３】更に、図７に示すように、吸収体容器底面
に、溝ｉを一体成形で形成しても本発明の効果を上げる
ことができる。

【００１４】

【発明の効果】 大量の廃液を、短時間で吸収体に浸透・吸収させるこ
とが可能。 従来素材のまま、構造によって対応する為、コストア
ップにならない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す斜視図。

【図２】本発明の実施例を示す側断面図。

【図３】本発明の実施例を示す側断面図。

【図４】本発明の実施例を示す側断面図。

【図５】本発明の実施例を示す側断面図。

【図６】本発明の実施例を示す側断面図。

【図７】本発明の実施例を示す側断面図。

【符号の説明】

ａ‥‥廃液チューブ ｂ‥‥廃液溜まり ｃ‥‥廃液 ｄ‥‥廃液吸収体 ｅ‥‥吸収体容器

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 廃液吸収体の容器底面に凸部もしくは溝
   を設けたインクジェットプリンタの廃液吸収体の構造。
2. 【請求項２】 廃液吸収体の裏面に凸部もしくは溝を設
   けたインクジェットプリンタの廃液吸収体の構造。