JPH11334093A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JPH11334093A
JPH11334093A JP10146368A JP14636898A JPH11334093A JP H11334093 A JPH11334093 A JP H11334093A JP 10146368 A JP10146368 A JP 10146368A JP 14636898 A JP14636898 A JP 14636898A JP H11334093 A JPH11334093 A JP H11334093A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning liquid
liquid
cleaning
image forming
discharge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10146368A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Sugikubo
利浩 杉窪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP10146368A priority Critical patent/JPH11334093A/ja
Publication of JPH11334093A publication Critical patent/JPH11334093A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回復処理手段の洗浄部に供給される洗浄液中
に塵埃などが混入し、これが洗浄部に付着して良好な回
復処理を阻害するおそれがあった。 【解決手段】 液体を吐出するインクジェットヘッド1
06のキャリッジ101を有し、画像形成位置と回復処
理位置とが設定された画像形成装置であって、回復処理
位置にてインクジェットヘッド106からの液体の吐出
状態を適正にするための回復部400と、この回復部4
00のキャッピング部401および払拭部402に供給
するための洗浄液を貯溜し、当該キャッピング部401
および払拭部402よりも上方に配置される洗浄液タン
ク404と、この洗浄液タンク404に形成されて当該
洗浄液タンク404内を大気圧状態に保持するための大
気連通口462と、この大気連通口462に一端が連結
されると共に他端が当該大気連通口462よりも下方に
配置される大気連通管479とを具える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体を吐出するた
めの吐出口が形成されたプリントヘッドを用いてプリン
ト媒体に画像を形成する画像形成装置に関し、特にプリ
ントヘッドからの液体の吐出状態を適正にする回復処理
手段に対して塵埃などの異物を含まない洗浄液を供給し
得るようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】インクやこのインクのプリント性を調整
するための処理液などの液体を液体吐出ヘッド、例えば
インクジェットヘッドの吐出口から吐出し、紙やOHP
用紙、あるいは不織布や布帛などのプリント媒体に所望
の画像を形成する画像形成装置においては、液体吐出ヘ
ッドからの液体の吐出に伴って発生する微細なミスト
や、プリント媒体に吐出された液滴の一部がその跳ね返
りなどによって液体吐出ヘッドの吐出口面に付着し、ま
た、これに紙粉などの異物が付着すると、液体の吐出が
阻害されたり、所定の方向に吐出できなくなるなどの弊
害が引き起こされる。このような弊害は、特に長時間に
亙る連続的なプリント作業の場合や、1m以上の長尺の
プリント幅を有するプリント媒体に対するプリント作業
の場合に顕著となる。一方、長期間に亙って液体の吐出
が行われない場合には、液体吐出ヘッド内の液体が蒸発
乾燥してしまい、この液体中の増粘・固化した固形成分
が吐出口に連通する液路内に詰まって液体の吐出不良を
引き起こす虞がある。
【0003】このため、従来の画像形成装置では、非プ
リント時に液体吐出ヘッドをキャッピング部材で覆って
液体吐出ヘッド内の液体の蒸発乾燥およびこれに伴う液
体の増粘・固化を防止したり、多孔質体からなる払拭部
材により液体吐出ヘッドの吐出口面を払拭したり、さら
にはプリント媒体に対する液体の吐出に先立って、液体
吐出ヘッドの全吐出口から液体受容部材に向けて液体を
予備吐出することが行われる。
【0004】なお、払拭部材による払拭操作に伴って、
異なる種類の液体、特に色相の異なるインクがこれと異
なる色相のインクを吐出する吐出口に付着する可能性が
あるが、上述した液体の予備吐出によってこれを除去す
ることが可能である。
【0005】従来の画像形成装置は、上述の如き回復処
理、つまりキャッピングや払拭および予備吐出を行うこ
とにより、液体吐出ヘッドから吐出される液体の吐出条
件の安定化を図り、良好な画像形成を可能としている。
【0006】例えば、特開平6−320743号公報に
はこのような従来の画像形成装置に用いられる回復処理
装置が開示されている。この回復処理装置には、インク
ジェットヘッドの吐出口面を払拭するブレードと、この
ブレードを洗浄するための洗浄液を貯溜する洗浄液タン
クとが設けられ、開閉弁を途中に介装した洗浄液供給配
管を介して洗浄液タンクから供給される洗浄液により、
ブレードの洗浄が行われるようになっている。
【0007】このような従来の洗浄液タンクの概略構造
を透視状態で図14に示す。すなわち、基端側が図示し
ない水道管などの洗浄液供給源に連結された洗浄液補給
管101の先端部に連結される洗浄液タンク102内に
は、この洗浄液タンク102内の洗浄液の上限液位と下
限液位とを検出するための上下一対の液面センサ10
3, 104が組み込まれている。これら液面センサ10
3, 104からの検出信号は、洗浄液補給管101に介
装された電磁開閉弁105の開閉を制御するCPU10
6に出力され、このCPU106は、これら液面センサ
103, 104からの検出信号に基づいて洗浄液タンク
102内に貯溜される洗浄液の補給を制御するようにな
っている。
【0008】この洗浄液タンク102内の洗浄液を図示
しないブレードにそれぞれ供給するための洗浄液供給管
107の途中には、これら洗浄液供給管107を個別に
開閉し得る電磁開閉弁108がそれぞれ介装されてお
り、CPU106からの指令に基づいて洗浄液タンク1
02内の洗浄液が洗浄液供給管107を介して所定のブ
レードに供給されるようになっている。
【0009】なお、洗浄液タンク102には、洗浄液が
円滑に流れるように、この洗浄液タンク102内を大気
圧に保持するための大気連通口109がその上端部に形
成されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図14に示した従来の
洗浄液タンク102の上端部には、この洗浄液タンク1
02に対する洗浄液の給排が円滑に行われるように大気
連通口109が形成されているため、大気中に浮遊する
塵埃などが大気連通口109から洗浄液タンク102内
に入り込み、これが洗浄液タンク1からブレードに供給
される洗浄液中に混入するおそれがあった。このような
場合、洗浄液中の塵埃などがブレードに付着し、最悪の
場合にはこれが吐出口面に付着して液体の円滑な吐出を
阻害したり、あるいは洗浄液供給管107内や電磁開閉
弁108の図示しない弁体などに付着して洗浄液の円滑
な供給や電磁開閉弁108の円滑な作動が妨げられたり
する可能性があった。
【0011】また、液面センサ103などの故障によっ
て洗浄液が洗浄液タンク102の上限液位を越えて補給
された場合、大気連通口109から洗浄液タンク102
の外部に溢れ出し、洗浄液タンク102の直下に配置さ
れた洗浄液供給管107やその他の各種部材を濡らして
しまい、これらの腐蝕を誘起するおそれがあった。
【0012】
【発明の目的】本発明の目的は、回復処理手段の洗浄部
に供給される洗浄液中に塵埃などが混入するのを防止
し、良好な回復処理を行い得るようにした画像形成装置
を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明による画像形成装
置は、液体を吐出するための吐出口が形成されたプリン
トヘッドの取り付け部を有し、プリント媒体に向けて前
記液体を吐出して前記プリント媒体に画像を形成するた
めの画像形成位置と、前記プリントヘッドからの液体の
吐出状態を適正にするための回復処理位置とが設定され
た画像形成装置であって、前記回復処理位置にて前記プ
リントヘッドからの前記液体の吐出状態を適正にするた
めの回復処理手段と、この回復処理手段の洗浄部に供給
するための洗浄液を貯溜し、当該洗浄部よりも上方に配
置される洗浄液タンクと、この洗浄液タンクに形成され
て当該洗浄液タンク内を大気圧状態に保持するための大
気連通口と、この大気連通口に一端が連結されると共に
他端が当該大気連通口よりも下方に配置される大気連通
管とを具えたことを特徴とするものである。
【0014】本発明によると、洗浄液タンク内の洗浄液
は、重力によって回復処理手段の洗浄部に供給され、こ
の洗浄部に対する洗浄が行われる。
【0015】洗浄液タンク内の洗浄液の消費に伴い、大
気連通管から大気連通口を介して大気が洗浄液タンク内
に導入され、洗浄液タンク内が大気圧に保持される。こ
の場合、大気連通管の他端は大気連通口よりも下方に位
置しており、大気連通管に付着した塵埃が重力に逆らっ
てまで大気連通口から洗浄液タンク内へは入り込まな
い。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明による画像成形装置におい
て、回復処理手段の洗浄部がプリントヘッドの吐出口面
を払拭するための払拭ブレードであってもよい。
【0017】プリントヘッドを用いてプリント媒体に画
像を形成するための画像形成位置と、プリントヘッドか
らの液体の吐出状態を適正にするための回復処理手段に
よる回復処理位置とを設定し、プリントヘッドを画像形
成位置と回復処理位置とに移動させるためのヘッド移動
手段をさらに具えるようにしてもよく、この場合、ヘッ
ド移動手段がプリントヘッドのキャリッジをプリント媒
体の幅方向に沿って走査移動させるためのキャリッジ走
査移動手段であってもよい。
【0018】回復処理手段から排出される排液を受容す
るための排液受容部をさらに具え、この排液受容部に大
気連通管の他端を連通させるようにしてもよい。
【0019】洗浄液タンクに形成されて当該洗浄液タン
ク内に洗浄液を補給するための洗浄液補給口をさらに具
え、この洗浄液補給口を大気連通口よりも上方に位置さ
せるようにしてもよい。
【0020】洗浄液タンク内の洗浄液の上限液位を検知
するための液位検知手段を洗浄液タンクに設け、大気連
通口を洗浄液の上限液位よりも上方に開口させるように
してもよい。
【0021】プリントヘッドが液体を吐出するための吐
出エネルギー発生部を有し、この吐出エネルギー発生部
が液体に膜沸勝を生じさせる熱エネルギーを発生する電
気熱変換素子を有するものであってもよい。
【0022】プリント媒体が布帛であってもよく、この
場合、液体は捺染インクおよび/またはこの捺染インク
のプリント性を調整するための処理液であることが有効
である。
【0023】
【実施例】本発明による画像形成装置をインクジェット
捺染プリンタに応用した一実施例について、図1〜図1
3を参照しながら詳細に説明するが、本発明はこのよう
な実施例に限らず、同様な課題を内包する他の分野の技
術にも応用することができる。
【0024】本実施例によるインクジェット捺染プリン
タの外観を図1に示し、その側面構造を模式的に図2に
示す。すなわち、100はプリント媒体としての布帛C
に画像をプリントするプリンタ部、200は布帛Cを所
定量ずつ間欠的に搬送する搬送部、201は搬送部20
0の一部を構成し、予めロール状に巻かれた布帛Cを繰
り出すための繰り出しローラ、300はプリンタ部10
0で画像がプリントされた布帛Cを巻き取ることができ
る状態まで乾燥するための乾燥部、202は乾燥部30
0で乾燥された布帛Cを巻き取るための巻き取りローラ
である。
【0025】101はそれぞれ複数(本実施例では8
個)のインクジェットヘッドからなる2組のヘッドユニ
ット102, 103を搭載したキャリッジであり、プリ
ンタ部100に支持された一対の走査レール104, 1
05上を布帛Cのプリント面に沿ってその搬送方向と直
交する方向(以下、これを主走査方向と呼称する)に往
復移動する。
【0026】本実施例のヘッドユニット102, 103
を構成する個々のインクジェットヘッドの内部構造を図
3に示す。すなわち、各インクジェットヘッド106
は、所定間隔で配列する複数の吐出口107と、これら
吐出口107にそれぞれ連通する複数のインク路108
と、これらインク路108に捺染インクを分配する共通
インク室109と、各インク路108の一部に設けられ
る吐出エネルギー発生部110と、これら吐出エネルギ
ー発生部110に介在する捺染インクに対して作用させ
るインク滴形成エネルギーを発生させるための電気熱変
換体111とを具えている。
【0027】本実施例では、吐出口107からインク滴
を吐出させるためのエネルギーを発生させる手段とし
て、電気熱変換体111を用いているが、ピエゾ素子な
どの電気機械変換体や、レーザビームなどのエネルギー
ビーム発生装置などを利用することも可能である。
【0028】ヘッドユニット102, 103の各インク
ジェットヘッド106は、布帛Cの幅方向に沿って相互
に平行に配列しており、キャリッジ101の一走査にお
いて、これらインクジェットヘッド106にそれぞれ形
成された吐出口107の配列長さ(布帛Cの搬送方向に
沿った吐出口107の配列長さ)分だけ、布帛Cの全幅
に亙ってプリントが行われ、これが布帛Cの間欠搬送に
連動して反復される。
【0029】プリントされる画像データは、搬送部20
0の上流側のヘッドユニット102と下流側のヘッドユ
ニット103とに50%ずつ振り分けられており、双方
のヘッドユニット102, 103にて振り分けられた画
像データをそれぞれプリントし、これらヘッドユニット
102, 103によるプリント画像を重ね合わせること
によって、完全な画像データが布帛Cにプリントされる
ようになっている。
【0030】112はヘッドユニット102, 103へ
捺染インクを供給するインク供給部である。このインク
供給部112は、8種類の捺染インクをそれぞれ貯溜す
るインクタンク113, 114, 115, 116, 11
7, 118, 119, 120を有し、各インクタンク1
13〜120毎に設けられた図示しないインク供給ポン
プにてヘッドユニット102, 103へ捺染インクがそ
れぞれ供給される。インク供給部112による捺染イン
クの供給は、プリンタ部100に配設されたインク供給
チューブ121を介して行われ、ヘッドユニット10
2, 103の各インクジェットヘッド106と各色の捺
染インクとが対応するように、捺染インクの供給が行わ
れる。プリント時には、毛細管現象によってヘッドユニ
ット102, 103から吐出される分だけ自動的に捺染
インクがヘッドユニット102, 103に供給される。
【0031】本実施例における捺染インクは、同じ色相
でも、濃度が相違する2種類のものを用意しており、従
ってインクタンク113〜120には濃度がそれぞれ相
違する4色の捺染インクが貯溜されており、これに対応
して各ヘッドユニット102, 103はそれぞれ8個の
インクジェットヘッド106で構成されている。
【0032】400はヘッドユニット102, 103の
吐出安定性を得るための本発明の回復処理手段、つまり
回復部である。この回復部400は、インクジェットヘ
ッド106のインク路108内の捺染インクの粘度増加
を防止するキャッピング部401と、インクジェットヘ
ッド106の吐出口面122(図3参照)に付着した捺
染インクなどを払拭する払拭部402と、ヘッドユニッ
ト102, 103の各インクジェットヘッド106のイ
ンク路108内の増粘インクを除去する予備吐出部40
3と、洗浄液を貯溜する洗浄液タンク404を有し、こ
の洗浄液タンク404からキャッピング部401, 払拭
部402, 予備吐出部403に洗浄液を供給するための
洗浄液供給部405と、予備吐出された捺染インクなど
を吸引排除するためのポンプ部406と、廃液を受容し
て排出するための排出部407とを具え、洗浄液供給部
405は、水頭差を利用して各部に洗浄液を供給するた
め、プリンタ部100およびキャッピング部401, 払
拭部402, 予備吐出部403よりも上方に配置されて
いる。
【0033】ところで、インクジェットヘッド106の
吐出口面122が空気中に露出した状態で放置される
と、インクジェットヘッド106の吐出口107および
この吐出口107近傍に位置するインク路108内の捺
染インクが蒸発して増粘し、捺染インクの吐出が不安定
となる。これを防ぐため、非プリント中はキャリッジ1
01をキャッピング部401と対向する位置に移動して
キャッピング部401を上昇駆動させ、弾性部材で形成
されたヘッドキャップ408を各ヘッドユニット10
2, 103の吐出口面122に圧着させてそれぞれキャ
ッピングを行い、ヘッドユニット102, 103および
インクジェットヘッド106の吐出口面122を外気に
対して遮断する。
【0034】また、このインクジェット捺染プリンタを
長期間に亙って使用しない場合、ヘッドキャップ408
によってキャッピングを行っていても、緩慢ではあるが
インク路108内の捺染インクは蒸発して増粘する。さ
らに、インク路108内に気泡が形成されて安定した吐
出を妨げることも皆無ではない。このため、プリント開
始時にインクタンク113〜120に接続するインク供
給ポンプを駆動して捺染インクを各インクジェットヘッ
ド106に圧送し、インク路108内の増粘インクや残
留気抱を吐出口107外、つまりヘッドキャップ408
内に排出する。このヘッドキャップ408内に排出され
た増粘インクは、ポンプ部406によって吸引回収され
る。さらに、洗浄液供給チューブ409aを介して各ヘ
ッドキャップ408に供給される洗浄液により、ヘッド
キャップ408内を洗浄することができるため、ヘッド
キャップ408内に排出された増粘インクが再度のキャ
ッピング動作時に吐出口107からインク路108内に
逆流するような不具合は発生しない。
【0035】なお、ヘッドキャップ408内の洗浄で使
用された洗浄液は、排出チューブ410aを介して排出
部407に排出される。また、この捺染インクを圧送し
てインクジェットヘッド106の吐出口107から排出
させる動作は、長時間に亙って連続するプリント作業中
に突発的に発生した捺染インクの不吐出に対しても有効
であり、吐出口107に塵埃などが付着しても、それら
を洗い流して安定した吐出を保つ効果もある。
【0036】本実施例におけるキャッピング部401の
部分を図5に抽出拡大して示し、その1つのヘッドキャ
ップの部分の断面構造を図6に示し、その VII−VII 矢
視断面構造を図7に示す。すなわち、キャッピング部4
01は、キャリッジ101のホームポジションにおける
インクジェットヘッド106の位置に対向して設けられ
ている。ヘッドキャップ408は、インクジェットヘッ
ド106に対応した数だけ設けられており、個々のイン
クジェットヘッド106をそれぞれキャッピングする。
前述のようにインクジェットヘッド106は、上流側と
下流側とに8個づつ設けられているため、ヘッドキャッ
プ408もこれに対応して16個設けられている。ヘッ
ドキャップ408はフッ素ゴム、シリコーンゴム、塩素
化ブチルなどのゴム状弾性部材からなり、キャッピング
時にヘッドユニット102, 103を構成する各インク
ジェットヘッド106との気密性を高めている。
【0037】すべて同一形状の各ヘッドキャップ408
は、すべて同一形状のキャップホルダ411にそれぞれ
支持されており、これら16個のキャップホルダ411
はホルダ支持板412に対してすべて同じ高さとなるよ
うに固定されている。ホルダ支持板412は案内レール
413に沿って図示しない直線軸受を介し昇降自在とな
っており、このホルダ支持板412はエアシリンダ41
4を駆動源として上下に駆動される。案内レール413
およびエアシリンダ414は側板415aに支持されて
いる。キャリッジ101がホームポジションに位置した
時、16個のヘッドキャップ408はエアシリンダ41
4の昇降動作によって同時に昇降し、インクジェットヘ
ッド106に対してキャッピング状態か、あるいはキャ
ッピング解除状態に切り換えられる。また、側板415
aには、図示しないキャップセンサが設けられており、
キャッピング状態かキャッピング解除状態であるかを検
知することができる。
【0038】図6において、液吸収体416aは、洗浄
液や捺染インクなどの液体を吸収してこれを保持するも
のであり、具体的には、インク吸収性や耐インク性の良
好な可撓性を有する多孔質体、例えば発泡ホルマール樹
脂系の高分子発泡体や、低密度ポリエチレン, 高密度ポ
リエチレン, 高分子量ポリエチレン, 複合ポリエチレ
ン, ポリプロピレン, ポリメチルメタクリレート, ポリ
スチレン, アクリロニトリル系共重合体, エチレン酢酸
ビニル共重合体, フッ素樹脂, フェノール樹脂などの熱
焼結タイプの高分子多孔質体を用いることができる。
【0039】液吸収体416aは、キャップホルダ41
1に形成されたキャップ取り付け部417の内側に収容
され、これを囲むようにヘッドキャップ408がキャッ
プ取り付け部417に接着されており、キャッピング時
に液吸収体416aとインクジェットヘッド106との
間に隙間Dが形成されるように構成されている。また、
キャップ取り付け部417の周囲には液受容部418が
形成されており、捺染インクまたは洗浄液、あるいはこ
れらの混合液(以下、これらを一括して廃液と呼称する
場合がある)を一定の液面高さHを維持して貯溜するよ
うに構成されている。一定な液面高さHを越えて液受容
部418に流れ込む廃液は、キャップホルダ411の端
部に設けられた溢流管419を経て廃液樋420に排出
される。廃液樋420は、各々のキャップホルダ411
からの廃液を集め、排出チューブ410aからキャッピ
ング部401の下方に配された排出部407に廃液を排
出している。溢流管419の先端には、角錐状の液切り
部421が下向きに突設されており、廃液の排出を廃液
樋420に案内して表面張力による溢流管419の外周
への廃液の回り込みを防止している。
【0040】各キャップホルダ411の底部には、液吸
収体416aと連通する洗浄液供給通路422aがそれ
ぞれ形成されている。各液吸収体416aはそれぞれ洗
浄液供給通路422aを介して洗浄液供給マニホールド
423aに連通し、さらに洗浄液供給チューブ409a
を介して洗浄液供給部405に接続し(図4参照)、電
磁開閉弁424aを介して洗浄液が供給される。各ヘッ
ドキャップ408をすべて同じ高さに配置すると共に洗
浄液供給マニホールド423aを洗浄液供給通路422
aよりも下方に配置することにより、すべてのヘッドキ
ャップ408にほぼ均一に洗浄液を供給することができ
る。
【0041】また、各キャップホルダ411の底部に
は、液吸収体416aと連通する廃液吸引通路425が
それぞれ形成されている。液吸収体416aはそれぞれ
廃液吸引通路425を介して廃液吸引マニホールド42
6に連通し、さらに廃液吸引チューブ427aを介して
ポンプ部406のポンプ428aに接続している。この
ポンプ428aを作動させると、ヘッドキャップ408
内の廃液が吸引されて予備吐出部403に送出される。
この吸引動作によって、液吸収体416aは適正な湿潤
状態に保たれる。
【0042】初期状態において、オペレータが図示しな
い操作部のキー操作を行って初期動作開始を指示する
と、CPUは、インク加圧動作を行うために必要な準備
を行うために、以下に示すような順序で、各部へ信号を
送出する。
【0043】まず、CPUは、電磁開閉弁424aを開
弁状態にする信号を送信し、電磁開閉弁424aが開弁
状態に設定されると、洗浄液供給部405の洗浄液タン
ク404内に貯蔵された洗浄液がそれらの水頭差により
流下し、洗浄液供給マニホールド423aを介して、各
洗浄液供給通路422aから各ヘッドキャップ408内
部にそれぞれ供給される。前述のように、すべてのヘッ
ドキャップ408およびキャップホルダ411が同一形
状であって、しかも同じ高さに配されているため、各ヘ
ッドキャップ408にはほぼ均一に洗浄液が供給され
る。洗浄液がヘッドキャップ408から溢れ始めると、
溢れた洗浄液は、液受容部418, 溢流管419, 廃液
樋420, 排出チューブ410aを経てキャッピング部
401の下方に配された排出部407(図4参照)に排
出される。
【0044】そして、すべてのヘッドキャップ408へ
の洗浄液の供給が完了するのに必要かつ充分な時間が経
過した後、CPUは、電磁開閉弁424aを閉弁させ、
キャッピング部401に対する洗浄液の供給を停止す
る。
【0045】その後、CPUは、ポンプ428aを駆動
させる信号を送信し、これによってポンプ428aは、
液吸収体416aに保持された洗浄液およびヘッドキャ
ップ408内に貯蔵された洗浄液を吸引し、予備吐出部
403に送出する。ヘッドキャップ408内の洗浄液が
吸引され、ヘッドキャップ408内の洗浄液の液位が液
吸収体416aの上面にまで低下し、さらに、液吸収体
416aに保液されている洗浄液の一部が吸収され始め
ると、多孔質の液吸収体416aを介して大気中の空気
も吸引されるため、液吸収体416aは適正な湿潤状態
に保たれる。このように、液吸収体416aを適正な湿
潤状態に保つことにより、キャッピング時に、ヘッドキ
ャップ408内部を長時間に亙って高湿度に維持するこ
とが可能となり、インク路108内の捺染インクの増粘
を最小限に抑えることができる。
【0046】その後、CPUは、ポンプ428aを停止
させる信号を送信し、インク加圧動作が可能であること
を報知する信号を送信し、所望のタイミングによってイ
ンク加圧動作を行うことが可能となる。インク加圧動作
は、プリント開始時およびプリント時のキャリッジ10
1の所定走査(通常は、50〜100走査程度)毎に行
われる。
【0047】インク加圧動作が可能であれぱ、所望のタ
イミングにより、CPUは、インク加圧動作を行うため
の動作を指示する信号を以下に示すような順序で各部へ
送信する。
【0048】まず、CPUは、キャッピング状態かキャ
ッピング解除状態かを図示しないキャップセンサからの
信号により検知する。そして、キャッピング状態の場合
にはエアシリンダ414を駆動させてキャッピング状態
を解除する。次いで、CPUが、キャリッジ101を移
動させる信号を送信すると、キャリッジ101は、キャ
ッピング部401上に移動し、インクジェットヘッド1
06とヘッドキャップ408とが相隔てて対向した状態
で停止する。この位置がキャリッジ101のホームポジ
ションである。
【0049】次いで、CPUは、ポンプ428aを駆動
させる信号を送信し、その後、インク供給部112に設
けた図示しないインク供給ポンプを駆動させる信号を送
信する。そして、このインク供給ポンプの作動により、
インクジェットヘッド106の吐出口107内部の増粘
インクや残留気泡は、吐出口107から、液吸収体41
6aに排出され、また、仮に、吐出口面122に塵埃な
どが付着したり、吐出口107内に異物などが侵入して
いても、それらを洗い流すことも可能であり、インクジ
ェットヘッド106の安定した吐出状態を維持すること
ができる。
【0050】インクジェットヘッド106の吐出口10
7内部の増粘インクや残留気泡を液吸収体416aに排
出するのに必要かつ充分な時間が経過した後、CPU
は、インク供給ポンプを停止させる信号を送信する。そ
の後、吐出口面122に残留したインク滴は、大きく成
長したものがその自重で落下し、液吸収体416aに吸
収される。
【0051】さらに、その後、CPUは、ポンプ428
aの駆動を停止させる信号を送信した後、CPUは、払
拭部402において、後述するような払拭動作を行うた
めの信号を送信し、キャリッジ101を払拭部402が
配された方向(図4中、右方向)に移動させる。
【0052】その後、CPUは、電磁開閉弁424aを
開弁させる信号を送信して電磁開閉弁424aを開弁さ
せ、これによって洗浄液供給部405内に貯蔵された洗
浄液が水頭差により流出し、洗浄液供給マニホールド4
23aを介して洗浄液供給通路422aから各ヘッドキ
ャップ408の内部にほぼ均等に供給される。
【0053】洗浄液の供給量は、ヘッドキャップ408
が汚染される程度によって変えてもよい。大別して、イ
ンクジェットヘッド106が短く、吐出口107の数が
少なく、吐出口107から排出される捺染インクが小量
である場合や、使用する捺染インクの表面張力が高く、
ヘッドキャップ408との濡れ性が低い場合には、洗浄
液の供給量をヘッドキャップ408の内部容積と同程度
にし、液吸収体416aおよびヘッドキャップ408の
内壁面を洗浄する。また、インクジェットヘッド106
の吐出口107の数が多く、吐出口107から排出され
る捺染インクが多量である場合や、使用する捺染インク
の表面張力が低く、ヘッドキャップ408との濡れ性が
高い場合には、洗浄液の供給量をヘッドキャップ408
の内部容積以上にしてヘッドキャップ408から洗浄液
を溢れさせ、インクジェットヘッド106との接触部お
よび外周部をも洗浄することが望ましい。
【0054】このような動作により、ヘッドキャップ4
08に付着した捺染インクの染料濃度または顔料濃度を
低下させると共に、染料や顔料の析出を防止することが
可能となる。また、仮に、析出物が生成しても、次回以
降の洗浄液の供給により、析出物を洗浄液に溶解させた
り、洗い流したりすることができる。
【0055】液吸収体416aおよびヘッドキャップ4
08を洗浄するのに必要かつ充分な時問が経過した後、
CPUは、電磁開閉弁424aを閉弁させ、キャッピン
グ部401に対する洗浄液の供給を停止する。
【0056】その後、CPUは、ポンプ428aを駆動
させる信号を送信し、これによってポンプ428aは、
液吸収体416aに保液された廃液およびヘッドキャッ
プ408内に貯蔵された廃液を吸引して予備吐出部40
3に吐出し、液吸収体416aを適正な湿潤状態に保っ
てキャッピング時にヘッドキャップ408内部を高湿度
に維持し、インク路108内の捺染インクの増粘を最小
限に抑えることができる。
【0057】その後、CPUは、ポンプ428aを停止
させる信号を送信し、インク加圧動作を終了する。
【0058】前記洗浄液供給部405は、洗浄液をキャ
ッピング部401および払拭部402に供給するための
ものである。図2に示すように、洗浄液を貯える洗浄液
タンク404はプリンタ部100よりも鉛直方向に対し
て上側に位置している。この洗浄液タンク404からキ
ャッピング部401ヘは前述のように洗浄液供給チュー
ブ409aを、払拭部402へは前述のように洗浄液供
給チューブ409bを、予備吐出部403へは後述する
洗浄液供給チューブ409cをそれぞれ介して洗浄液の
供給が行われる。また、各洗浄液供給チューブ409
a, 409b, 409cの途中には、それぞれ電磁開閉
弁424a, 424b, 424cが設けられており、図
示しないCPUからの信号でこれら電磁開閉弁424a
〜424cの開閉を制御し、所定のタイミングで洗浄液
がそれぞれ供給されるようになっている。これら電磁開
閉弁424a〜424cを設けたことにより、洗浄液供
給チューブ409a〜409c内への排液の逆流が防止
される。
【0059】洗浄液タンク404への洗浄液の補充は、
図示しない洗浄液供給源に接続する洗浄液補給チューブ
429を介して行われる。この洗浄液補給チューブ42
9の途中には電磁開閉弁430が設けられ、この電磁開
閉弁430を適宜開弁することで、所定のタイミングに
て洗浄液タンク404へ洗浄液が補充されるようになっ
ている。
【0060】前記ポンプ部406は、キャッピング部4
01のヘッドキャップ408内部の捺染インクや、後述
する払拭部402の2組の払拭ブレード431に余剰に
吸収された捺染インクおよび洗浄液などを吸引するため
のものであり、キャッピング部401および払拭部40
2よりも鉛直方向に対して下側に配置されている。ポン
プ部406は、2台のポンプ428a, 428bと、こ
れらポンプ428a,428bにそれぞれ接続する廃液
吸引チューブ427a, 428bと、排出チューブ41
0a, 410bとを具えている。一方のポンプ428a
は、キャッピング部401のためのものであり、他方の
ポンプ428bは払拭部402のためのものである。こ
れらポンプ428a, 428bは、キャッピング部40
1および払拭部402よりも鉛直方向に対して下側に配
置されているので、この水頭差を利用して廃液の吸引を
容易に行うことができる。そして、各ポンプ428a,
428bによって吸引された廃液は、それぞれ排出チュ
ーブ410a, 410bにより排出部407に排出され
る。
【0061】上述したポンプ428a, 428bとして
は、払拭ブレード431の湿潤状態を安定させるため、
パルス駆動形式のものや、あるいは単位時間当たりの動
作周期が一定なダイヤフラムやベローズを用いた容積式
の定量ポンプが好適である。これらのポンプ428a,
428bは、逆流防止機能を有するため、排出チューブ
410a, 410b内の排液がキャッピング部401や
払拭部402に逆流するような不具合を未然に防止する
ことができる。
【0062】ところで、プリント中に発生したインクミ
ストが吐出口面122、特に吐出口107の近傍に付着
すると、この吐出口107からの捺染インクの吐出が不
安定となる。上述した払拭部402は、インクジェット
ヘッド106の吐出口面122を払拭してこれを清掃
し、吐出口面122にインクミストなどが付着したこと
により、捺染インクの吐出の不安定を防止するものであ
り、前述のキャッピング部401よりも布帛Cのプリン
ト領域側に配置されている。
【0063】この払拭部402の概略構造を抽出した図
8に示すように、2組の払拭ブレード431は、ブレー
ドホルダ432とブレード固定板433とでそれぞれ挟
持固定されている。つまり、一方のブレードホルダ43
2に取り付けられた1組2つの払拭ブレード431がキ
ャリッジ101の移動方向に沿った一端側(図8中、左
側)の1組8個のインクジェットヘッド106の各吐出
口面122を払拭し、他方のブレードホルダ69に取り
付けられた1組2つの払拭ブレード71がキャリッジ1
01の移動方向に沿った他端側(図8中、右側)の残り
1組8個のインクジェットヘッド106の各吐出口面1
22を払拭するようになっている。
【0064】なお、これら払拭ブレード431として可
撓性を持った多孔質体を用いることにより、払拭時に払
拭ブレード431の気孔内に塵埃やインクミストを取り
込み、高いクリーニング効果を得ることができる。具体
的な材質としては、上述した液吸収体416aと同じも
のを採用することができる。
【0065】各ブレードホルダ432には、それぞれ払
拭ブレード431と当接する面に連通部が設けられてお
り、コネクタ434とそれぞれ連通している。これらコ
ネクタ434には、廃液吸引チューブ427bが連結さ
れており、ポンプ428bの図示しない吸引ポートに連
通している。
【0066】また、各ブレードホルダ432には、ステ
ッピングモータ435のモータ軸が圧入されており、こ
れらステッピングモータ435は図示しないケーブルお
よびコネクタを介して図示しないモータドライバと電気
的に接続され、このモータドライバはCPUと電気的に
接続している。ステッピングモータ435は、モータ支
持板436を介してベース板437にビス止めされてい
る。
【0067】各ブレードホルダ432の下方には、ステ
ッピングモータ435が回転するときに払拭ブレード4
31の先端部近傍が洗浄液に浸るような位置にブレード
洗浄槽438がそれぞれ設けられている。これらブレー
ド洗浄槽438は、洗浄槽ステー439を介してベース
板437にそれぞれビス止めされている。
【0068】各ブレード洗浄槽438には、洗浄液受容
槽440がそれぞれ設けられており、洗浄液受容槽44
0の底面裏側には、これら洗浄液受容槽440と連通す
る洗浄液供給通路422bが設けられており、洗浄液供
給通路422bには分岐管441の一端部が連結されて
いる。分岐管441の他端部は、ベース板437にビス
などで締結された洗浄液供給マニホールド423bに連
結され、洗浄液供給マニホールド423bは、洗浄液供
給部405の電磁開閉弁424bと連通する洗浄液供給
チューブ409bが連結されている。本実施例における
ブレード洗浄槽438は、2組、つまり合計4個設けら
れているが、すべて同一形状のものを同じ高さに配し、
分岐管441もすべて同一寸法のものを4本用いてい
る。
【0069】また、ブレード洗浄槽438には、洗浄液
受容槽440の底面よりも高い位置に溢流堰442が設
けられており、溢流堰442の外側のブレード洗浄槽4
38には集液部443が設けられており、集液部443
には排出チューブ410bの一端部が連結されている。
排出チューブ410bの他端部は、ベース板437を貫
通し、さらに、回復部底板444に設けられた孔445
を貫通し、排出部407の受液トレイ446に導かれ
る。
【0070】吐出口面122の払拭は、ヘッドユニット
102, 103が払拭部402の上方に位置した状態で
2組のブレードホルダ432を退避位置から払拭位置に
回転させることで行う。払拭動作は、上述の捺染インク
の圧送後には必ず行うようにしている。また、ヘッドユ
ニット102, 103の1往復毎あるいは予め設定した
往復回数毎に行うようにしている。
【0071】また、ブレードホルダ432の洗浄位置に
おいて、払拭ブレード431の先端部をブレード洗浄槽
438の洗浄液受容槽440に貯溜された洗浄液に浸
し、余分に吸収した洗浄液をポンプ部406により吸引
することで、払拭ブレード431の適正な湿潤状態を維
持し、ヘッドユニット102, 103を良好に払拭する
ことができる。
【0072】なお、洗浄液受容槽440への洗浄液の供
給は、それぞれ洗浄液供給チューブ409bによって洗
浄液供給部405より所定のタイミングで供給され、排
出チューブ410bを介して排出部407に排出され
る。
【0073】初期状態において、払拭ブレード431は
洗浄液で濡らされており、先端部がブレード洗浄槽43
8の溢流堰442よりも下方に位置する位相で停止して
いる。オペレータが操作部のキー操作により、初期動作
開始を指示すると、CPUは、インク加圧動作を行うた
めに必要な準備を行うため、以下に示すような順序で各
部へ信号を送信する。
【0074】すなわち、CPUは、まず洗浄液供給部4
05の電磁開閉弁424bを開弁させる信号を送信し、
これによって電磁開閉弁424bが開弁すると、洗浄液
タンク404内に貯蔵された洗浄液がこれらの水頭差に
よって洗浄液供給チューブ409b, 洗浄液供給マニホ
ールド423b, 分岐管441を通過して洗浄液受容槽
440に供給される。2組のブレード洗浄槽438はす
べて同一形状であって同じ高さに配されているため、洗
浄液は、ほぼ同じ供給状態で洗浄液受容槽440に供給
される。そして、洗浄液受容槽440内の洗浄液が徐々
に増え、溢流堰442から溢れて集液部443, 排出チ
ューブ410bを通過し、排出部407へ排出される。
この場合、製作誤差や組み付け誤差などによって、各ブ
レード洗浄槽438への洗浄液の供給状態は厳密に同一
とはならないが、本実施例のようにブレード洗浄槽43
8に溢流堰442を設けることにより、各洗浄液受容槽
440における洗浄液の貯蔵量をほぽ同一にすることが
できる。各ブレード洗浄槽438のすべての溢流堰44
2から余剰の洗浄液が溢れるのに必要かつ充分な時間が
経過した後、CPUは、電磁開閉弁424bを閉弁させ
て洗浄液の供給を停止し、払拭動作が可能であることを
報知する信号を送信し、所望のタイミングにより、払拭
作業に移行する。
【0075】払拭動作は、前述のキャッピング部401
でのインク加圧動作の後や、プリント時における、一走
査ごとあるいは予め設定した走査回数ごとに行われる。
【0076】払拭動作が可能であれば、所望のタイミン
グにより、CPUは、払拭動作を行うための動作を指示
する信号を以下に示すような順序で、各部へ送信する。
【0077】まず、CPUは、キャリッジ101がホー
ムポジションに位置しているか否かを認識し、ホームポ
ジションに位置していなければ、キャリッジ101をホ
ームポジションに移動させる。次に、モータドライバに
パルスを送り、ステッピングモータ435を駆動し、払
拭ブレード431を回転させ、払拭位置まで移動させ
る。払拭位置で停止させた後、ポンプ428bを動作さ
せ、払拭ブレード431に余剰に保液された洗浄液を除
去する。払拭ブレード431を適正な湿潤状態に保つこ
とで、毛細管現象を発生し易くし、捺染インクや異物の
捕集能力を向上させることができ、また、インクジェッ
トヘッド106のインク路108内に洗浄液が混入する
ことも防止できる。
【0078】その後、CPUは、キャリッジ101を図
8中、右方向に移動させる信号を送信する。キャリッジ
101が走査されると、払拭ブレード431の先端部近
傍側面がインクジェットヘッド106と接触する。払拭
ブレード431は可撓性を有しているため、キャリッジ
101の移動方向と同方向に倒れ、弱い反発力で吐出口
面122を払拭ブレード431が払拭し、吐出口面12
2に付着しているインクミストや異物を払拭する。
【0079】その後、CPUは、モータドライバにパル
スを送り、ステッピングモータ435を駆動し、払拭ブ
レード431を逆方向に回転させて洗浄位置まで移動さ
せ、洗浄液に含浸させる。払拭ブレード431を洗浄位
置で停止させた後、CPUは、電磁開閉弁424bを開
弁させ、ブレード洗浄槽438に洗浄液を供給する。そ
して、各ブレード洗浄槽438のすべての洗浄液受容槽
440から余剰の洗浄液が溢れるのに必要かつ充分な時
間が経過した後、CPUは、電磁開閉弁424bを閉弁
させ、洗浄液の供給を停止し、1回の払拭動作を終了す
る。ブレード洗浄槽438の洗浄液には、払拭ブレード
431が捕集した捺染インクや異物が洗浄液内で溶解ま
たは分散し、洗浄液を汚染するが、洗浄液供給部405
より汚染されていない洗浄液を供給し、汚染物質の濃度
を薄め、汚染された洗浄液を溢流堰442より排出させ
るため、汚染物質は一定濃度以下に保たれ、それ以上に
増加することはない。
【0080】ところで、プリント画像のプリントデュー
ティが低い場合、プリント作業中にほとんど吐出が行わ
れないため、蒸発によるインク増粘を起こすおそれのあ
る吐出口107がある。これを防ぐため、プリント開始
前に所定の駆動パルスを与え、全吐出口107から捺染
インクを吐出させる予備吐出動作が必要である。また、
前述の払拭部402における払拭動作時にインク路10
8に付着した他の色相の異なる捺染インクをこの予備吐
出動作により吹き飛ばして除去することも必要である。
【0081】予備吐出部403の機能は、この予備吐出
の際に、捺染インクを多孔質の液吸収体で受容し、この
液吸収体を洗浄し、その廃液を排出部407へ排出する
ことである。
【0082】この予備吐出部403の平面形状を図9に
示し、そのX−X矢視断面構造を図10に示す。すなわ
ち、予備吐出受容箱447には、溢流堰448で仕切ら
れた廃液受容部449と、廃液排出通路450と、吐出
管支持部451とが設けられている。
【0083】予備吐出受容箱447は、側板415bに
ビス止めされており、廃液排出通路450には排出チュ
ーブ410cが挿入され、排出チューブ410cは、図
4に示す回復部底板444の直下に配された排出部40
7に導かれる。側板415bの上面には、キャッピング
部401から吸引した廃液を送出する廃液送出チューブ
452を支持する配管装着溝453が設けられており、
廃液送出チューブ452は配管装着溝453に沿って装
着されている。廃液送出チューブ452の一端部は、ポ
ンプ部406のポンプ428aの吸引ポートに連結され
ており、その他端部には廃液吐出管454が連結されて
いる。この廃液吐出管454は円筒状をなし、その長手
方向中央部には吐出孔455が設けられている。廃液送
出チューブ452との連結端部と反対側の廃液吐出管4
54の端部には封止栓456が装着されており、ここか
ら廃液が漏出しないようになっている。廃液吐出管45
4は、吐出孔455がほぼ水平方向を向くように図示し
ないピンなどを用いて予備吐出受容箱447の吐出管支
持部451で支持されている。
【0084】液吸収体416bは、キャッピング部40
1の液吸収体416aや払拭部402の払拭ブレード4
31と同様の材質のものを用いることができる。この液
吸収体416bは、吸収体ステー457にエポキシ接着
剤などを用いて接着固定され、この吸収体ステー457
は、側板415bにビス止めされ、廃液送出チューブ4
52も覆っている。これにより、キャリッジ101が走
査しても、廃液送出チューブ452がインクジェットヘ
ッド106と接触するような不具合を未然に防止するこ
とができる。また、吸収体ステー457には、カバー部
458が形成されており、このカバー部458は、廃液
吐出管454を覆うように配されている。そして、吸収
体ステー457の液吸収体416bの接着面には、複数
の透過孔459が設けられている。
【0085】液吸収体416bの下面は溢流堰448よ
りも低い位置に配され、液吸収体416bの上面は溢流
堰448よりも高い位置に配されているが、廃液受容部
449内に貯溜される廃液が毛細管現象によって液吸収
体416b全域に亙って浸透するのに必要かつ充分な高
さとなるように設定されている。
【0086】なお、これら予備吐出部403を構成する
部材は、一対のヘッドユニット102, 103に対応し
て一対設けられている。
【0087】キャッピング部401でのインク加圧動作
により、CPUが、ポンプ428aを動作させる信号を
送信すると、ポンプ428aは、キャッピング部401
より廃液を吸引し、廃液送出チューブ452を介して廃
液吐出管454の吐出孔455より廃液と空気とを送出
する。吐出孔455より吐出された空気はカバー部45
8の両側(図9中左右方向両側)から大気中に放出さ
れ、また、廃液は吸収体ステー457のカバー部458
に向けて吐出される。カバー部458に吐出された廃液
は、廃液受容部449内に貯溜される。吐出孔455か
ら吐出された廃液の一部は、廃液受容部449に貯溜さ
れた廃液の液面やカバー部458に衝突して飛沫が発生
するが、この吐出孔455の近傍はカバー部458で囲
まれているため、外部には飛散しない。
【0088】このようにして、キャッピング部401よ
り、廃液受容部449に廃液が供給貯蔵され、その液面
の高さが、液吸収体416bの下面に達すると、透過孔
459や液吸収体416bの周囲から液吸収体416b
に廃液が浸透吸収され、液吸収体416b全体に排液が
行き亙る。
【0089】液吸収体416bの上面は、廃液受容部4
49に貯溜される廃液の液面よりも上方に配されている
ため、インクジェットヘッド106の予備吐出動作によ
り、液吸収体416bの上面に吐出された捺染インク
は、液吸収体416bに吸収され、液吸収体416bに
保持されている廃液中に溶解し、さらに廃液受容部44
9内に拡散する。
【0090】また、廃液受容部449内に貯蔵された廃
液の液面が一定量を超えると、溢流堰448から溢れて
排出チューブ410cを介し排出部407へ排出され
る。
【0091】このように、予備吐出部403には、キャ
ッピング部401において、廃液吸引動作を行う度に廃
液が供給され、汚染物質の濃度が高い廃液を溢流堰44
8から排出させるようにしているため、廃液受容部44
9内の廃液の汚染物質の濃度を一定量以上に増加させな
いようにすることができる。
【0092】前記洗浄液供給部405の機能は、機外の
洗浄液供給源よりチューブおよび電磁弁を介し洗浄液タ
ンク404に適量の洗浄液を貯蔵し、重力を利用して電
磁開閉弁を介して所望のタイミングで適量の洗浄液をキ
ャッピング部401および払拭部402に供給すること
である。また、洗浄液の種類としては、捺染インクの溶
媒に使用される液体や純水、あるいは使用される捺染イ
ンクと化学組成が同一であって染料や顔料を含まない無
色のクリアインクなどが適している。
【0093】本実施例における洗浄液供給部405の洗
浄液タンク404の構造を図11に示し、その正面形状
を図12に示す。すなわち、洗浄液タンク404には、
上方から順にセンサ装着口460と、洗浄液補給口46
1と、大気連通口462と、供給開閉弁463とが設け
られている。
【0094】洗浄液補給口461には、補給口キャップ
464がねじ込まれている。補給口キャップ464の中
央部には洗浄液補給チューブ429が気密に貫通してお
り、洗浄液タンク404内に位置するその先端には、抜
け止め465が装着されている。洗浄液補給チューブ4
29の他端は、図12に示す電磁開閉弁430を介して
機外の図示しない洗浄液供給源と連通している洗浄液補
給配管466に連結されている。
【0095】タンク支持板467には切り欠き部468
が設けられており、このタンク支持板467は、切り欠
き部468から洗浄液タンク404のセンサ装着口46
0および大気連通口462が突出するような形態で洗浄
液タンク404を覆っている。フロートセンサ469の
上端に形成したフランジ部470は、センサ装着口46
0の内径よりも大きく、外径よりも小さい円形をなして
おり、フロートセンサ469をセンサ装着口460に装
着すると、このフランジ部470は、センサ装着口46
0の上端面で支持された状態となる。環状をなすセンサ
支持キャップ471をセンサ装着口460にねじ込むこ
とにより、洗浄液タンク404内がほぼ密閉された状態
でフランジ部470をセンサ装着口460に固定するこ
とができるようになっている。
【0096】フロートセンサ469の上端から引き出さ
れたケーブル472は、センサ支持キャップ471の中
央部を通り抜け、図示しないコネクタを介してCPUに
電気的に接続されている。このフロートセンサ469は
洗浄液タンク404内に貯溜された洗浄液の液面の上限
位置LU と下限位置LD とを検知し、上限報知信号およ
び下限報知信号をCPUに送信する。また、液面の上限
位置LU は大気連通口462よりも低く、液面の下限位
置LD は供給開閉弁463よりも高く設定されている。
【0097】洗浄液タンク404は、タンクステー47
3に載置され、タンク支持板467はタンクステー47
3にビス止めされている。
【0098】洗浄液タンク404の供給開閉弁463に
は、洗浄液供給管474の一端部が連結され、この洗浄
液供給管474の他端部には接続アダプタ475が挿入
され、接続アダプタ475の他端は、タンクステー47
3にビス止めされたY型分配器476に連結されてい
る。Y型分配器476の分配側の一方は、接続管477
を介して電磁開閉弁424aに接続し、この電磁開閉弁
424aには洗浄液供給部405よりも下方に配された
キャッピング部401に洗浄液を供給するための洗浄液
供給チューブ409aが連結されている。Y型分配器4
76の分配側のもう一方は、接続チューブ478を介し
て電磁開閉弁424bに接続し、この電磁開閉弁424
bには、洗浄液供給部405よりも下方に配された払拭
部402に洗浄液を供給するための洗浄液供給チューブ
409bが連結されている。
【0099】また、洗浄液タンク404に設けられた大
気連通口462には、大気連通管479が下向きに連結
されており、図4に示すように、大気連通管479の下
端は、洗浄液供給部405よりも下方に配された排出部
407の直上に導かれ、大気と連通状態にある。すなわ
ち、洗浄液タンク404は大気連通口462および大気
連通管479を介して大気と連通している。
【0100】フロートセンサ469より送信される下限
報知信号をCPUが受信すると、CPUは電磁開閉弁4
30を開弁させる信号を送信し、機外の洗浄液供給源か
ら洗浄液補給チューブ429を介して、洗浄液が洗浄液
タンク404内に補給される。洗浄液タンク404の液
面が上限位置LU に到達すると、フロートセンサ469
は上限報知信号をCPUに送信する。フロートセンサ4
69より送信される上限報知信号をCPUが受信する
と、CPUは電磁開閉弁430を閉弁させる信号を送信
することにより、洗浄液タンク404への洗浄液の補給
を停止する。
【0101】また、所定のタイミングにより、CPU
が、電磁開閉弁424aを開弁させる信号を送信する
と、洗浄液タンク404は、大気連通口462および大
気連通管479を介して大気と連通しているので、洗浄
液タンク404内に貯蔵されている洗浄液が、供給開閉
弁463, 洗浄液供給管474, 接続アダプタ475,
Y型分配器476, 接続管477, 電磁開閉弁424a
から洗浄液供給チューブ409aを介してキャッピング
部401に流下する。そして、所定のタイミングによ
り、CPUが、電磁開閉弁424aを閉弁させる信号を
送信することにより、キャッピング部401に対する洗
浄液の供給を停止する。
【0102】同様に、所定のタイミングにより、CPU
が電磁開閉弁424bを開弁させる信号を送信すると、
洗浄液タンク404が大気連通口462および大気連通
管479を介して大気と連通しているので、洗浄液タン
ク404内に貯溜されている洗浄液が供給開閉弁46
3, 洗浄液供給管474, 接続アダプタ475, Y型分
配器476, 接続チューブ478, 電磁開閉弁424b
から洗浄液供給チューブ409bを介して払拭部402
に流下する。そして、所定のタイミングにより、CPU
が、電磁開閉弁424bを閉弁させる信号を送信する
と、払拭部402に対する洗浄液の供給は停止される。
【0103】このようにして、再び洗浄液タンク404
内の洗浄液の液面が下限位置LD に到達すると、フロー
トセンサ469が下限報知信号をCPUに送信し、前述
と同様な動作により、洗浄液の液面が上限位置LU に到
達するまで機外から洗浄液が補給される。
【0104】なお、大気連通口462を介して洗浄液タ
ンク404は大気と連通状態にあるため、水頭差を利用
して洗浄液タンク404内の洗浄液をキャッピング部4
01や払拭部402に流下させることができる。洗浄液
タンク404は、センサ装着口460および洗浄液補給
口461において密閉された状態となっており、大気と
連通しているのは、大気連通口462のみであり、しか
も、大気連通口462には大気連通管479が下向きに
連結されているため、大気中に浮遊している挨塵などが
洗浄液タンク404内に混入することをほぼ防ぐことが
でき、洗浄液の供給状態を悪化させたり、所望の洗浄性
能を発揮できなくなるような不具合を未然に防止するこ
とができる。
【0105】また、フロートセンサ469が不測の事態
により故障し、上限報知信号をCPUに送信することが
できなくなった場合には、洗浄液を大気連通口462お
よび大気連通管479を介して排出部407に排出する
ことが可能である。この場合、機外の洗浄液供給源から
電磁開閉弁430および洗浄液補給チューブ429を介
して洗浄液タンク404に供給される洗浄液の流量より
も多くの流量の洗浄液を排出でき、しかも洗浄液が排出
されてしまうような場合でも、洗浄液タンク404と大
気とが連通可能なように、大気連通口462および大気
連通管479の内径を設計することが望ましい。
【0106】ポンプ部406の機能は、キャッピング部
401および払拭部402の液吸収体に余剰に保液され
た廃液を吸引し、排出部407および予備吐出部403
にその廃液を送出することである。
【0107】ポンプ428aの吸引ポートには、キャッ
ピング部401に接続する洗浄液供給チューブ409a
が連結されており、ポンプ428aの吐出ポートには、
前述の予備吐出部403の2組の予備吐出受容箱447
に連通している廃液送出チューブ452がそれぞれ連結
されている。
【0108】ポンプ428bの吸引ポートには、払拭部
402に接続する洗浄液供給チューブ409bが連結さ
れており、ポンプ428bの吐出ポートには、排出部4
07に接続する排出チューブ410bが連結されてい
る。ポンプ428bは、2組設けられており、払拭部4
02の4個の払拭ブレード431と、2連ポンプである
2組のポンプ428bの合計4個の吸引ポートとは、一
義的に連結されている。
【0109】所定のタイミングにより、CPUが、ポン
プ428aを動作させる信号を送信すると、ポンプ42
8aは、キャッピング部401から廃液を空気と共に吸
引し、予備吐出部403に廃液および空気を吐出する。
【0110】また、所定のタイミングにより、CPU
が、ポンプ428bを動作させる信号を送信すると、ポ
ンプ428bは、払拭部402から廃液を空気と共に吸
引し、排出部407に廃液および空気を吐出する。
【0111】前記排出部407の機能は、ポンプ部40
6から吐出される廃液や、キャッピング部401, 払拭
部402, 予備吐出部403から流下して来る廃液や、
不測の事態発生時に洗浄液供給部405より流される洗
浄液を回復部400の下端部を占める受液トレイ446
で受け、自然流下によって廃液樋480および廃液ホー
ス481を介して、図2に示す機外の側溝Tに廃液を排
出させることである。
【0112】図4に示す回復部底板444には、複数個
の孔445が設けられており、回復部底板444の下に
は、受液トレイ446が設けられている。そして、回復
部底板444に設けられた複数個の孔445には、キャ
ッピング部401、払拭部402、予備吐出部403、
ポンプ部406より、廃液を排出させるための排出チュ
ーブ410a〜410cが貫通し、受液トレイ446に
廃液が導かれるようになっている。また、不測の事態発
生時に洗浄液供給部405より流下する洗浄液を排出さ
せるための大気連通管479もその上方に配置されてい
る。
【0113】また、経時変化により、各チューブの連結
部より廃液が漏れたり、ポンプ428a, 428bの故
障など、不測の事態により、回復部底板444に廃液が
流れ出す可能性があるが、回復部底板444に設けられ
た複数個の孔445より廃液を受液トレイ446に捕集
することが可能であり、装置内部を汚染することがな
い。
【0114】本実施例における受液トレイ446の外観
を図13に示す。すなわち、受液トレイ446は、水平
面に対して数〜数十度程度傾斜し、その傾斜方向に沿っ
て延びる波板部482を有する。廃液樋480は、硬質
塩化ビニル管などの円管材を部分的に切り欠いたもので
あり、ここに受液トレイ446の下端が差し込まれた状
態となっている。受液トレイ446および廃液樋480
はその支持枠483を介して回復部底板444にビス止
めされている。廃液樋480もその長手方向に沿って水
平面に対して数〜数十度程度傾斜しており、その下端部
には廃液ホース481が連結され、側溝Tに導通してい
る。また、廃液樋480の上端部は封止栓484で塞が
れた状態となっている。
【0115】波板部482の谷の部分に、キャッピング
部401の排出チューブ410aや、払拭部402の排
出チューブ410bや、予備吐出部403の排出チュー
ブ410cを沿わせることが可能であり、波板部482
の谷の部分に沿って、廃液を滑らかに流下させることが
できる。また、インクミストも廃液と共に排出すること
ができる。これら廃液は、波板部482から廃液樋48
0を通って廃液ホース481を介し、側溝Tに排出され
る。
【0116】本実施例のように、受液トレイ446に波
板部482を設けたことにより、廃液を確実に廃液樋4
80に導くことが可能となり、結果として、受液トレイ
446のシール性をさほど考慮しなくても廃液を排出す
ることができ、部品点数の削減と同時に組み立て性を向
上させることが可能である。
【0117】なお、本発明は、液体の吐出を行わせるた
めに利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生す
る手段(例えば、電気熱変換体やレーザ光など)を具
え、この熱エネルギーにより液体の状態変化を生起させ
るインクジェット方式の画像形成装置において優れた効
果をもたらすものである。かかる方式によれば、プリン
トの高密度化および高精細化が達成できるからである。
【0118】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書や、同第474
0796号明細書に開示されている基本的な原理を用い
て行うものが好ましい。この方式は、いわゆるオンデマ
ンド型およびコンティニュアス型の何れにも適用可能で
あるが、特に、オンデマンド型の場合には、液体が保持
されているシートや流路に対応して配置される電気熱変
換体に、プリント情報に対応した核沸騰を越える急速な
温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加する
ことにより熱エネルギを発生させ、液体吐出ヘッドの熱
作用面に膜沸騰を生じさせ、結果的にこの駆動信号に一
対一で対応した液体内の気泡を形成できるので有効であ
る。この気泡の成長および収縮により、吐出口を介して
液体を吐出させ、少なくとも1つの液滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体の吐出
が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号
としては、米国特許第4463359号明細書や、同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れたプリントを行うこ
とができる。
【0119】また、液体吐出ヘッドの構成としては、上
述の各明細書に開示されているような吐出口と液路と電
気熱変換体との組合せ構成(電気熱変換体が液路に沿っ
て配置された直線状液流路または電気熱変換体が液路を
挟んで吐出口と正対する直角液流路)の他に、熱作用部
が屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特
許第4558333号明細書や、米国特許第44596
00号明細書を用いた構成も本発明に含まれるものであ
る。加えて、複数の電気熱変換体に対し、共通するスリ
ットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開
昭59−123670号公報や、熱エネルギの圧力波を
吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示した特開
昭59−138461号公報に基いた構成としても、本
発明の効果は有効である。すなわち、液体吐出ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によればプリ
ントを確実に効率良く行うことができるようになるから
である。
【0120】さらに、画像形成装置がプリントできるプ
リント媒体の最大幅に対応した長さを有するフルライン
タイプの液体吐出ヘッドに対しても本発明は有効に適用
できる。そのような液体吐出ヘッドとしては、複数の液
体吐出ヘッドの組合せによってその長さを満たす構成
や、一体的に形成された1個の液体吐出ヘッドとしての
構成の何れでもよい。
【0121】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、走査移動するキャリッジに対して一体的に固定
された液体吐出ヘッド、あるいはキャリッジに対して交
換可能に装着されることでキャリッジとの電気的な接続
や装置本体からの液体の供給が可能となる交換自在のチ
ップタイプの液体吐出ヘッド、あるいは液体吐出ヘッド
自体に一体的に液体を貯えるタンクが設けられたヘッド
カートリッジを用いた場合にも、本発明は有効である。
【0122】本発明の画像形成装置の構成として、液体
吐出ヘッドからの液体の吐出状態を適正にするための予
備的な補助手段などをさらに付加することは本発明の効
果を一層安定できるので、好ましいものである。これら
を具体的に挙げれば、電気熱変換体やこれとは別の加熱
素子あるいはこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予
備加熱手段を挙げることができる。
【0123】また、プリント媒体の種類やプリントモー
ドに応じてインクのプリント性を調整するための処理液
(プリント性向上液)を専用の液体吐出ヘッドからプリ
ント媒体に吐出することも有効である。
【0124】なお、本発明にかかる画像形成装置の形態
としては、コンピュータなどの情報処理機器の画像出力
端末として用いられるものの他、リーダなどと組合せた
複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装
置や捺染装置の形態を採るものなどであっても良く、プ
リント媒体としては、シート状あるいは長尺の紙や布
帛、あるいは板状をなす木材や石材, 樹脂, ガラス, 金
属などの他に、3次元立体構造物などを挙げることがで
きる。
【0125】
【発明の効果】本発明の画像形成装置によると、回復処
理手段の洗浄部よりも上方に、この洗浄部に供給するた
めの洗浄液を貯溜する洗浄液タンクを配置し、この洗浄
液タンクに形成されて当該洗浄液タンク内を大気圧状態
に保持するための大気連通口を形成し、この大気連通口
に一端が連結される大気連通管の他端を当該大気連通口
よりも下方に配置したので、大気中に浮遊している塵埃
などが洗浄液タンク内に混入することを未然に防止する
ことが可能となり、回復処理手段による良好な回復処理
を行うことができる。
【0126】また、回復処理手段から排出される排液を
受容するための排液受容部に大気連通管の他端を連通さ
せた場合、洗浄液タンク内に過剰に洗浄液を供給して
も、大気連通口から大気連通管を介して排液受容部に余
剰の洗浄液が排出される結果、洗浄液タンクから溢れた
洗浄液によって画像形成装置を構成する部品などが汚損
を受けるような不具合を未然に防止することができる。
【0127】さらに、洗浄液タンクに洗浄液を補給する
ための洗浄液補給口を大気連通口よりも上方に設けた場
合には、洗浄液タンク内に洗浄液が過剰に補給されたと
してても、大気連通口から余剰の洗浄液を洗浄液タンク
外に確実に排出することができるため、洗浄液タンク内
が加圧されて破損してしまうなどの不具合を未然に防止
することができる。
【0128】一方、洗浄液タンク内の洗浄液の上限液位
を検知するための液位検知手段を設けた場合には、洗浄
液タンク内に補給される洗浄液の量を規定して洗浄液を
過剰に供給した場合の不具合を未然に防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像形成装置をインクジェット捺
染プリンタに応用した一実施例の外観を表す斜視図であ
る。
【図2】図1に示した実施例の側面形状の概略図であ
る。
【図3】図1に示した実施例におけるインクジェットヘ
ッドの内部構造を表す破断斜視図である。
【図4】図1に示した実施例における回復部の概略構造
を表す機構概念図である。
【図5】図4に示した回復部におけるキャッピング部の
外観を表す斜視図である。
【図6】キャッピング部における1つのヘッドキャップ
の内部構造を表す断面図である。
【図7】図6中の VII−VII 矢視断面図である。
【図8】図4に示した回復部におけるワイピング部の概
略構造を表す断面図である。
【図9】図4に示した回復部における予備吐出部の平面
図である。
【図10】図9中のX−X矢視断面図である。
【図11】図4に示した回復部における洗浄液タンクの
内部構造を表す断面図である。
【図12】図11に示した洗浄液タンクの正面図であ
る。
【図13】図4に示した回復部における排出部の外観を
表す斜視図である。
【図14】従来のインクジェットプリンタに用いられる
洗浄液タンクの概略構造を表す模式図である。
【符号の説明】
C 布帛 D 隙間 H 液面高さ LU 液面の上限位置 LD 液面の下限位置 T 側溝 100 プリンタ部 101 キャリッジ 102, 103 ヘッドユニット 104, 105 走査レール 106 インクジェットヘッド 107 吐出口 108 インク路 109 共通インク室 110 吐出エネルギー発生部 111 電気熱変換体 112 インク供給部 113〜120 インクタンク 121 インク供給チューブ 122 吐出口面 200 搬送部 201 繰り出しローラ 202 巻き取りローラ 300 乾燥部 400 回復部 401 キャッピング部 402 払拭部 403 予備吐出部 404 洗浄液タンク 405 洗浄液供給部 406 ポンプ部 407 排出部 408 ヘッドキャップ 409a, 409b, 409c 洗浄液供給チューブ 410a, 410b 排出チューブ 411 キャップホルダ 412 ホルダ支持板 413 案内レール 414 エアシリンダ 415a, 415b 側板 416a 液吸収体 417 キャップ取り付け部 418 液受容部 419 溢流管 420 廃液樋 421 液切り部 422a, 422b 洗浄液供給通路 423a, 423b 洗浄液供給マニホールド 424a, 424b, 424c 電磁開閉弁 425 廃液吸引通路 426 廃液吸引マニホールド 427a, 427b 廃液吸引チューブ 428a, 428b ポンプ 429 洗浄液補給チューブ 430 電磁開閉弁 431 払拭ブレード 432 ブレードホルダ 433 ブレード固定板 434 コネクタ 435 ステッピングモータ 436 モータ支持板 437 ベース板 438 ブレード洗浄槽 439 洗浄槽ステー 440 洗浄液受容槽 441 分岐管 442 溢流堰 443 集液部 444 回復部底板 445 孔 446 受液トレイ 447 予備吐出受容箱 448 溢流堰 449 廃液受容部 450 廃液排出通路 451 吐出管支持部 452 廃液送出チューブ 453 配管装着溝 454 廃液吐出管 455 吐出孔 456 封止栓 457 吸収体ステー 458 カバー部 459 透過孔 460 センサ装着口 461 洗浄液補給口 462 大気連通口 463 供給開閉弁 464 補給口キャップ 465 抜け止め 466 洗浄液補給配管 467 タンク支持板 468 切り欠き部 469 フロートセンサ 470 フランジ部 471 センサ支持キャップ 472 信号ケーブル 473 タンクステー 474 洗浄液供給管 475 接続アダプタ 476 Y型分配器 477 接続管 478 接続チューブ 479 大気連通管 480 廃液樋 481 廃液ホース 482 波板部 483 支持枠 484 封止栓

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を吐出するための吐出口が形成され
    たプリントヘッドの取り付け部を有し、プリント媒体に
    前記液体を吐出して画像を形成するための画像形成位置
    と、前記プリントヘッドからの前記液体の吐出状態を適
    正にするための回復処理位置とが設定された画像形成装
    置であって、 前記回復処理位置にて前記プリントヘッドからの前記液
    体の吐出状態を適正にするための回復処理手段と、 この回復処理手段の洗浄部に供給するための洗浄液を貯
    溜し、当該洗浄部よりも上方に配置される洗浄液タンク
    と、 この洗浄液タンクに形成されて当該洗浄液タンク内を大
    気圧状態に保持するための大気連通口と、 この大気連通口に一端が連結されると共に他端が当該大
    気連通口よりも下方に配置される大気連通管とを具えた
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記洗浄部は、前記プリントヘッドの吐
    出口が開口する吐出口面を払拭するための払拭ブレード
    であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記プリントヘッドの取り付け部を前記
    画像形成位置と前記回復処理位置とに移動させるための
    手段をさらに具えたことを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記プリントヘッドの取り付け部は、前
    記プリント媒体の幅方向に沿って走査移動可能なキャリ
    ッジであり、前記プリントヘッドの取り付け部を移動さ
    せるための手段は、このキャリッジの走査移動手段であ
    ることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記回復処理手段から排出される排液を
    受容するための排液受容部をさらに具え、この排液受容
    部に前記大気連通管の他端が連通していることを特徴と
    する請求項1から請求項4の何れかに記載の画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】 前記洗浄液タンクに形成されて当該洗浄
    液タンク内に前記洗浄液を補給するための洗浄液補給口
    をさらに具え、この洗浄液補給口は、前記大気連通口よ
    りも上方に位置していることを特徴とする請求項1から
    請求項5の何れかに記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記洗浄液タンクに設けられて当該洗浄
    液タンク内の前記洗浄液の上限液位を検知するための液
    位検知手段をさらに具え、前記大気連通口は、前記洗浄
    液の前記上限液位よりも上方に開口していることを特徴
    とする請求項1から請求項6の何れかに記載の画像形成
    装置。
  8. 【請求項8】 前記プリントヘッドは、前記液体を吐出
    するための吐出エネルギー発生部を有することを特徴と
    する請求項1から請求項7の何れかに記載の画像形成装
    置。
  9. 【請求項9】 前記吐出エネルギー発生部は、前記液体
    に膜沸勝を生じさせる熱エネルギーを発生する電気熱変
    換素子を有することを特徴とする請求項8に記載の画像
    形成装置。
  10. 【請求項10】 前記プリント媒体が布帛であることを
    特徴とする請求項1から請求項9の何れかに記載の画像
    形成装置。
  11. 【請求項11】 前記液体が捺染インクおよび/または
    この捺染インクのプリント性を調整するための処理液で
    あることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装
    置。
JP10146368A 1998-05-27 1998-05-27 画像形成装置 Pending JPH11334093A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10146368A JPH11334093A (ja) 1998-05-27 1998-05-27 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10146368A JPH11334093A (ja) 1998-05-27 1998-05-27 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11334093A true JPH11334093A (ja) 1999-12-07

Family

ID=15406149

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10146368A Pending JPH11334093A (ja) 1998-05-27 1998-05-27 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11334093A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003004673A (ja) * 2001-06-15 2003-01-08 Sumitomo Metal Ind Ltd 蛍光x線液分析計
JP2009297951A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Sharp Corp 液体吐出用ヘッド洗浄装置及び該洗浄装置を備えた液体吐出装置
JP2018171848A (ja) * 2017-03-31 2018-11-08 ブラザー工業株式会社 印刷装置
JP2018202729A (ja) * 2017-06-02 2018-12-27 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 供給液タンクユニットおよびそれを備えたインクジェット記録装置
JPWO2018230275A1 (ja) * 2017-06-15 2020-03-19 富士フイルム株式会社 保湿装置、メンテナンス装置、及び液体吐出装置
JPWO2021182324A1 (ja) * 2020-03-10 2021-09-16
US11738560B2 (en) 2020-08-25 2023-08-29 Ricoh Company, Ltd. Head cap, liquid discharge apparatus, and head capping method
US11820126B2 (en) 2020-03-10 2023-11-21 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Liquid discharge device

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003004673A (ja) * 2001-06-15 2003-01-08 Sumitomo Metal Ind Ltd 蛍光x線液分析計
JP2009297951A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Sharp Corp 液体吐出用ヘッド洗浄装置及び該洗浄装置を備えた液体吐出装置
JP2018171848A (ja) * 2017-03-31 2018-11-08 ブラザー工業株式会社 印刷装置
US10414165B2 (en) 2017-03-31 2019-09-17 Brother Kyogo Kabushiki Kaisha Print device and non-transitory computer-readable medium
US10611166B2 (en) 2017-03-31 2020-04-07 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Print device and non-transitory computer-readable medium
JP2018202729A (ja) * 2017-06-02 2018-12-27 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 供給液タンクユニットおよびそれを備えたインクジェット記録装置
JPWO2018230275A1 (ja) * 2017-06-15 2020-03-19 富士フイルム株式会社 保湿装置、メンテナンス装置、及び液体吐出装置
JPWO2021182324A1 (ja) * 2020-03-10 2021-09-16
WO2021182324A1 (ja) * 2020-03-10 2021-09-16 ブラザー工業株式会社 印刷装置、及び、洗浄アッセンブリ
US11820126B2 (en) 2020-03-10 2023-11-21 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Liquid discharge device
US11738560B2 (en) 2020-08-25 2023-08-29 Ricoh Company, Ltd. Head cap, liquid discharge apparatus, and head capping method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0803362B1 (en) Liquid refilling method, liquid supplying apparatus, and liquid jet recording apparatus
EP1598193B1 (en) Ink jet recording apparatus
EP0714775B1 (en) Recovery system for image formation apparatus
KR100799005B1 (ko) 액체 와이퍼 장치를 갖는 액체 분사 장치
JP4018513B2 (ja) 液体貯留装置
JP2020032620A (ja) 液体噴射装置、液体噴射装置のメンテナンス方法
US6247782B1 (en) Ink jet recording device capable of reliably discharging air bubble during purging operations
JP3145896B2 (ja) 液体噴射装置および情報処理システム
JPH08150734A (ja) インクジェット記録装置
JPH11334093A (ja) 画像形成装置
JP3800807B2 (ja) インクジェット記録装置
JP3159878B2 (ja) 画像形成装置
US20020101489A1 (en) Structure and manufacture method therefor, liquid tank and manufacture method therefor, ink jet apparatus and manufacture method therefor, and head cartride and image forming apparatus
JP2004291242A (ja) インクジェット記録装置
JP3634607B2 (ja) 画像形成装置
JPH08150712A (ja) インクジェット記録装置
JP4047156B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2004249631A (ja) インクジェット記録装置
JPS63147652A (ja) インクジエツト記録装置
JP2831829B2 (ja) インクジェット記録装置
JP7323029B2 (ja) 液体噴射装置、液体噴射装置のメンテナンス方法
JP7139885B2 (ja) 液体噴射装置、液体噴射装置のメンテナンス方法
JPH11105302A (ja) 画像形成方法およびその装置
JP2004351865A (ja) インクジェット記録装置
JP2002036576A (ja) 液体噴射装置及び同装置におけるヘッドクリーニング方法