JPH10291327A - 液体吐出装置 - Google Patents

液体吐出装置

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Publication number
JPH10291327A
JPH10291327A JP10036294A JP3629498A JPH10291327A JP H10291327 A JPH10291327 A JP H10291327A JP 10036294 A JP10036294 A JP 10036294A JP 3629498 A JP3629498 A JP 3629498A JP H10291327 A JPH10291327 A JP H10291327A
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JP
Japan
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liquid
head
recording
wiping
ejection
Prior art date
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Application number
JP10036294A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasutsugu Saijo
西城  泰嗣
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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Publication of JPH10291327A publication Critical patent/JPH10291327A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 相互反応し得る無色のプリント性向上液とイ
ンク組成物を吐出するヘッド同士に個別に対応する回復
部材を備えた省スペースの液体吐出装置を提供する。 【解決手段】 キャリッジ2は、走査レール3、11の
長さ方向に沿って往復移動可能である。このキャリッジ
2には、記録液を吐出するヘッドカートリッジ1Lと記
録液に対して処理を行う処理液を吐出するヘッドカート
リッジ1Bとが交換可能に配されている。これらヘッド
カートリッジ1B、1Lに対しては、それぞれ専用の回
復処理を行う回復部材としてのワイパ、キャップが設け
られている。処理液用回復部材12aはキャリッジ2の
移動方向と異なる方向に記録液用回復部材12bとは独
立して移動することにより記録液吐出口面から退避可能
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク等の液体を
インクジェット記録方式で被記録媒体上に吐出して記録
を行う液体吐出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、インクジェット記録方式によ
る記録に用いられるインクとしては、一般に水を主成分
とし、これに乾燥防止およびノズルの目詰まり防止等の
目的でグリコール等の水溶性高沸点溶剤を加えた組成の
ものが知られている。この種のインクを用いて普通紙に
記録を行った場合には、吐出されたインクの普通紙への
十分な定着性が得られないことがあると共に、記録紙表
面の填料やサイズ剤の不均一な分布によるものと推定さ
れる不均一画像が発生することもある。特に、カラー画
像を形成しようとする場合には、種々の色のインクが紙
に定着される前に記録紙の同一位置に次々と重なるよう
にインク吐出がなされるため、異色の画像の境界部分で
は色が滲んだり、不均一に混ざり合って満足すべき画像
を得ることが難しかった。
【0003】そこで、インクジェット記録方式における
上述の問題点を改善するために、記録用のインクの吐出
に先だって被記録媒体上に画像の質を良好に向上させる
ための液体として処理液(またはプリント性向上液とも
いう)を塗布する方法が知られている。
【0004】例えば、特開平5−202328号公報は
少なくとも1つのカルボキシル基を有する少なくとも1
つの化学染料剤を含むインク組成物と、多価金属塩溶液
とを使用する記録方法であって、被記録媒体に多価金属
塩溶液を適用した後に、インク組成物を適用して良好な
画像を得る方法を開示する。
【0005】また、特開平8−193175号公報も、
良好な画像を得るための画像形成方法およびこれに用い
るプリント性向上液とインク組成物を開示する。
【0006】ところで、インクジェット記録装置におい
ては、記録ヘッドのノズルの目詰まりを解消し、記録ヘ
ッドおよびそのノズル内でのインク切れを防止するため
に、記録ヘッドのノズル端部としての吐出口を含む面
(以下、吐出面という)にゴム等のキャピング手段を当
接させ、このキャッピング手段に連通するポンプ手段を
動作させてノズルからインクを吸引すると共に、ノズル
内を負圧とすることでインクタンクからのインクの供給
を促進する、いわゆる吸引回復が広く実施されている。
【0007】また、インクジェット記録装置において
は、記録ヘッドのノズル内のインクの水分蒸発による目
詰まりの防止および記録ヘッドの非使用時における吐出
面周囲の保護を目的として、記録ヘッドの非使用時に全
種類のヘッドの吐出面を一括してキャップする保護キャ
ッピングも広く実施されている。
【0008】ここで、前述の公報に開示されている処理
液とインク組成物との相互反応を用いる系においては、
それぞれの液体吐出ヘッドの目詰まり防止のため、上記
吸引回復手段、保護キャッピング手段を少なくとも処理
液系とインク組成物系との間で完全に分離独立させる必
要がある。
【0009】また、インクジェット記録装置において
は、記録ヘッドに対する吸引回復後に吐出面に残るイン
クを除去するために、また、吐出時に発生し、その後、
吐出面に付着するインク組成物等のミストを除去するた
めに、ゴム等の弾性体からなるワイパ(ワイピング手
段)をヘッドの吐出面に当接させ、その吐出面に払拭す
るように相対移動させることによって上記付着物を除去
する、いわゆるワイピング動作が広く実施されている。
【0010】ここで、前述の公報に開示されている処理
液とインク組成物との相互反応を用いる系においては、
それぞれの液体吐出ヘッドの目詰まり防止のため、上記
ワイピング手段を少なくとも処理液系とインク組成物系
との間で完全に分離独立させる必要がある。
【0011】一方、被記録媒体上にインクジェット記録
用の特別なインク受容層を有しない、いわゆる普通紙に
対する記録における高画質化と、インク受容層を有す
る、いわゆるコート紙に対する記録における更にレベル
の高い超高画質化とを両立させるために、本出願人は、
本願に先だって出願した特願平9−31878号で画期
的な方法を提案している。この方法は、普通紙用の標準
装備の処理液吐出用ヘッドと、K(ブラック)インク吐
出用ヘッドと、コート紙、超高画質対応のオプション装
備のKインク、淡色のM(マゼンタ),C(シアン)イ
ンク吐出用のヘッドとを適宜交換しながら、目的に応じ
た高画質の画像を得るものである。
【0012】ここで、吸引回復手段および保護キャップ
手段を、少なくとも処理液系とこれに反応し得るインク
組成物系とで完全に分離独立させなければならない点
と、目的に応じた高画質画像を得るために異なる記録ヘ
ッドを適宜交換する構成とを両立させようとすると、装
置が大型化してしまうことから、省スペース化、コンパ
クト化に限界がある。すなわち、記録ヘッドを搭載する
キャリッジ上の同一ポジションに、処理液系のヘッドと
インク組成物系のヘッドとがそれぞれセット可能な構成
であり、かつ、吸引回復手段および保護キャップ手段を
独立させるためには吸引回復手段および保護キャッピン
グ手段をキャリッジの移動方向(以下、主走査方向とも
いう)に異なる種類毎に併置することとなり、キャリッ
ジの主走査方向に沿う長さが大きくなってしまうという
限界である。
【0013】同様に、上記ワイピング手段を、少なくと
も処理液系とこれに反応し得るインク組成物系とで完全
に分離独立させなければならない点と、目的に応じた高
画質画像を得るために異なる液体吐出ヘッドを適宜交換
する構成とを両立させようとすると、装置が大型化して
しまうことから、省スペース化、コンパクト化に限界が
ある。すなわち、記録ヘッドを搭載するキャリッジ上の
同一位置に、処理液系のヘッドとインク組成物系のヘッ
ドとがそれぞれセット可能な構成であり、かつ、上記ワ
イピング手段を独立させるためにはワイピング手段をキ
ャリッジの移動方向(以下、主走査方向ともいう)に異
なる種類毎に併置することとなり、キャリッジの主走査
方向に沿う装置の長さが大きくなってしまうという限界
である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的の一つ
は、記録液を吐出する記録液吐出口が設けられた記録液
吐出部と、記録液に対して処理を行うための処理液を吐
出する処理液吐出口が設けられた処理液吐出部と、をキ
ャリッジの同一箇所に交換可能に搭載して記録を行う液
体吐出装置であって、記録液と処理液との混液による固
着の発生を簡易機構で防止し省スペースと小型化が達成
された液体吐出装置を提供することである。
【0015】本発明の他の目的は、記録液を吐出する記
録液吐出口が設けられた記録液吐出部と、記録液に対し
て処理を行うための処理液を吐出する処理液吐出口が設
けられた処理液吐出部と、が交換可能に配されて移動を
行うためのキャリッジと、該キャリッジの移動が停止し
ているときに、前記記録液吐出口が配された面の回復処
理を専用に行うための記録液用回復部材と、前記キャリ
ッジの移動が停止しているときに、前記処理液吐出口が
配された面の回復処理を専用に行うための処理液用回復
部材と、を有し、前記処理液用回復部材は前記キャリッ
ジの移動方向と異なる方向に前記記録液用回復部材とは
独立して移動することにより前記記録液吐出口が配され
た面から退避可能であることを特徴とする液体吐出装置
を提供することである。
【0016】本発明の更に他の目的は、複数の液体吐出
ヘッドを用いて被記録媒体に記録を行う液体吐出装置で
あって、前記液体吐出ヘッドの吐出面を個別にキャップ
する複数のキャッピング手段と、該キャッピング手段に
よる同一のキャッピング位置で前記液体吐出ヘッドから
吐出される液体の種類に応じて前記キャッピング手段を
選択的に交換するキャップ交換手段とを含むことを特徴
とする液体吐出装置を提供することである。
【0017】かかる本発明の一実施形態においては、キ
ャップ交換手段により同一のキャッピング位置で液体の
種類に応じてキャッピング手段を選択的に交換すること
ができるので、例えば装置の幅方向のコンパクト化を図
ることができる。
【0018】前記複数の液体吐出ヘッドを搭載し、か
つ、前記被記録媒体に対し相対移動可能なキャリッジを
さらに含んでもよいが、かかる形態では、被記録媒体の
幅分の長さをもった固定タイプではなく、ある一定の記
録幅ずつの記録を、被記録媒体に対して相対移動しなが
ら行うので、この場合もコンパクト化を図ることができ
る。
【0019】前記複数の液体吐出ヘッドのうち、少なく
とも1つの液体吐出ヘッドを交換することで、交換前の
液体とは別の種類の液体を吐出可能としてもよいが、例
えば、記録しようとする画像の画質レベルに応じて適当
なヘッドを選択した場合に、ヘッドの主走査方向に沿っ
て各ヘッドごとに対応した保護または吸引用のキャップ
を並べる必要がないため、装置のコンパクト化を図るこ
とができる。
【0020】前記交換可能な液体吐出ヘッドの種類を検
知する手段をさらに含み、該検知手段による検知結果に
応じて前記キャッピング手段を動作させて、キャップ交
換を行ってもよいが、かかる形態では、装置の使用者が
意識せずとも、ヘッドの吐出する液体の種類に応じてキ
ャップを容易に交換することができる。
【0021】前記複数の液体のうち、相互に化学的また
は物理的に反応する少なくとも2種類の液体を含んでも
よいが、かかる形態では、相互に反応性を有するヘッド
カートリッジに対するキャッピングを本来的に完全独
立、完全分離で行う必要がある場合でも、キャップ交換
手段により装置のコンパクト化を図ることができる。
【0022】前記キャリッジ上の同一ポジションに配設
可能である前記交換可能な液体吐出ヘッド群は、色材を
含む液体を吐出する一の液体吐出ヘッドと、該液体吐出
ヘッドから吐出される前記液体中の色材を凝集または不
溶化させる物質を有する液体を吐出する他の液体吐出ヘ
ッドとを含んでもよいが、かかる形態では、液体中の色
材を凝集または不溶化させる物質を有する液体を吐出す
るヘッドカートリッジに対するキャッピングを本来的に
完全独立、完全分離で行う必要がある場合でも、キャッ
プ交換手段により装置のコンパクト化を図ることができ
る。
【0023】前記キャップ交換手段は、前記キャリッジ
の移動方向における同一位置でキャップ交換を行っても
よいが、かかる形態では、キャッピング手段の占めるス
ペースをキャリッジの移動方向において低減することが
できるので、装置の特にキャリッジの移動方向でのコン
パクト化を図ることができる。
【0024】前記キャップ交換動作が揺動式または回転
式であれば、キャップ交換を円滑にかつ速やかに行うこ
とができる。
【0025】前記キャップ交換手段は、回転または揺動
の一方向の動作で、前記液体の種類に応じて使い分けら
れる2種類のキャッピング手段間の交換を行ってもよい
が、かかる形態では、どちらのキャッピング手段がヘッ
ドカートリッジに対向しているかの現状を特別な検知手
段により検知することなく、記録ヘッド、記録用の液体
の種類に応じてどちらか一方にキャップ交換手段を動作
させることにより、適当なキャップを当接させることが
可能となり、部品点数の削減等により装置の小型化を図
ることができる。
【0026】種類の異なる液体に対応した前記複数のキ
ャッピング手段を一体に構成してもよいが、かかる形態
では、キャッピング手段の一体化により省スペース、低
コスト化を図ることができる。
【0027】前記交換可能なキャッピング手段のうち、
少なくとも1つのキャッピング手段は、前記液体吐出ヘ
ッドの吐出口から液体を吸引除去する吸引手段に連通し
てもよいが、かかる形態では、吸引手段との連通により
キャッピング手段と吸引手段との組み合わせを省スペー
スを図りながら達成することができる。
【0028】本発明の更に他の目的は、複数の液体吐出
ヘッドを用いて被記録媒体に記録を行う液体吐出装置で
あって、前記液体吐出ヘッドの吐出面を個別にワイピン
グする複数のワイピング手段と、該ワイピング手段によ
る同一のワイピング位置で前記液体吐出ヘッドから吐出
される液体の種類に応じて前記ワイピング手段を選択的
に交換するワイパ交換手段とを含むことを特徴とする液
体吐出装置を提供することである。
【0029】本発明の一実施形態においては、ワイパ交
換手段により同一のワイピング位置で液体の種類に応じ
てワイピング手段を選択的に交換することができるの
で、例えば装置の幅方向のコンパクト化を図ることがで
きる。
【0030】前記複数の液体吐出ヘッドのうち、少なく
とも1つの液体吐出ヘッドを交換することで、交換前の
液体とは別の種類の液体を吐出可能としてもよいが、例
えば、記録しようとする画像の画質レベルに応じて適当
なヘッドを選択した場合に、ヘッドの主走査方向に沿っ
て各ヘッドごとに対応したワイパを並べる必要がないた
め、装置のコンパクト化を図ることができる。
【0031】前記交換可能な液体吐出ヘッドの種類を検
知する手段をさらに含み、該検知手段による検知結果に
応じた前記ワイピング手段により前記液体吐出ヘッドの
吐出面に対しワイピングを行ってもよいが、かかる形態
では、装置の使用者が意識せずとも、ヘッドの吐出する
液体の種類に応じてワイパを容易に交換することができ
る。
【0032】前記交換可能な液体吐出ヘッドで吐出され
る液体の種類を検知する手段をさらに含み、該検知手段
による検知結果に応じた前記ワイピング手段により前記
液体吐出ヘッドの吐出面に対しワイピングを行ってもよ
いが、かかる形態では、相互に反応性を有するヘッドカ
ートリッジに対するワイピングを本来的に完全独立、完
全分離で行う必要がある場合でも、ワイパ交換手段によ
り装置のコンパクト化を図ることができる。
【0033】前記キャリッジ上の同一位置に配設可能で
ある前記交換可能な液体吐出ヘッド群は、色材を含む液
体を吐出する一の液体吐出ヘッドと、該液体吐出ヘッド
から吐出される前記液体中の色材を凝集または不溶化さ
せる物質を有する液体を吐出する他の液体吐出ヘッドと
を含んでもよいが、かかる形態では、液体中の色材を凝
集または不溶化させる物質を有する液体を吐出するヘッ
ドカートリッジに対するワイピングを本来的に完全独
立、完全分離で行う必要がある場合でも、ワイパ交換手
段により装置のコンパクト化を図ることができる。
【0034】前記ワイパ交換手段は、前記キャリッジの
移動方向における同一位置でワイパ交換を行ってもよい
が、かかる形態では、ワイピング手段の占めるスペース
をキャリッジの移動方向において低減することができる
ので、装置の特にキャリッジの移動方向でのコンパクト
化を図ることができる。
【0035】前記ワイパ交換手段は、前記ワイピング手
段の交換を揺動または回転により行うものであってもよ
いが、かかる形態では、ワイピング手段の交換を円滑に
かつ速やかに行うことができる。
【0036】前記ワイパ交換手段は、回転または揺動の
一方向の動作で、前記液体の種類に応じて使い分けられ
る2種類のワイピング手段間の交換を行ってもよいが、
かかる形態では、どちらのワイピング手段がヘッドカー
トリッジに対向しているかの現状を特別な検知手段によ
り検知することなく、記録ヘッド、記録用の液体の種類
に応じてどちらか一方にワイパ交換手段を動作させるこ
とにより、適当なワイパを当接させることが可能とな
り、部品点数の削減等により装置の小型化を図ることが
できる。
【0037】種類の異なる液体に対応した前記複数のワ
イピング手段を一体に構成してもよいが、かかる形態で
は、ワイピング手段の一体化により省スペース、低コス
ト化を図ることができる。
【0038】複数の液体吐出ヘッドのうち、特定の液体
を吐出する液体吐出ヘッドの吐出面をワイピングするた
めのワイピング手段が該吐出面に対して進退移動可能で
あってもよいが、かかる形態では、特定のワイピング手
段を進退移動可能としたことにより、ワイピング手段の
構成をより簡素化して、ヘッドの吐出面に対するワイピ
ングの確実性を維持することができる。
【0039】前記特定のワイピング手段が前記液体吐出
ヘッドの吐出面から退避する際に、該吐出面のうち拭き
残し部分を、前記複数の液体吐出ヘッドと前記複数のワ
イピング手段との相対位置関係を変えてワイピングして
もよいが、かかる形態では、特定の液体を使用している
以外でも、拭き残しのない完全なワイピングを行うこと
ができる。
【0040】前記特定のワイピング手段以外のワイピン
グ手段を支持する支持体に、前記特定のワイピング手段
を支持する支持体が回転可能または揺動可能に取り付け
られてもよいが、かかる形態では、ワイピング手段の駆
動を一系統のみとすることが可能である。
【0041】前記複数の液体吐出ヘッドに対応した複数
のワイピング手段のうち、一部のワイピング手段と他部
のワイピング手段とが独立に前記液体吐出ヘッドの吐出
面に対するワイピング動作を行ってもよいが、かかる形
態では、独立駆動可能なワイピング手段を備えたことに
より、ワイピングの必要なヘッドに対するワイピングを
効率よく行うことができる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0043】(実施形態1)図1は本発明の液体吐出装
置としてのインクジェット記録装置の一実施形態を一部
破断して示す概略斜視図であり、図2は図1に示したイ
ンクジェット記録装置に着脱自在に装着可能な複数のヘ
ッドカートリッジの配列構成を示す概略平面図である。
【0044】図1において、符号1は液体吐出ヘッドカ
ートリッジ(以下、ヘッドカートリッジという)であ
る。ヘッドカートリッジ1は、その上部に液体を貯留す
るためのタンク部と、このタンク部の下側に液体を被記
録媒体としての記録紙Pに向けて吐出するためのヘッド
部とから概略構成され、キャリッジ2上に搭載されてい
る。この搭載の際には、カートリッジ1側のコネクタと
キャリッジ2側のコネクタホルダとが電気的に接続され
る。カートリッジ1には、コネクタ等を介してヘッド部
を駆動するための信号等の伝達がなされる。
【0045】本実施形態のヘッドカートリッジ1には、
図1および図2に示すように、普通紙用の標準装備の複
数のヘッドカートリッジであって、ブラックインク吐出
用ヘッドカートリッジK1、K2と、シアンインク吐出
用ヘッドカートリッジCと、マゼンタインク吐出用ヘッ
ドカートリッジMと、イエローインク吐出用ヘッドカー
トリッジYと、各インク中の染料等を不溶化するための
処理液を吐出するヘッドカートリッジ1Bとが含まれて
いる。従って、本実施形態では、プリント性向上液用ヘ
ッドからプリント性向上液を記録紙Pに吐出し、ヘッド
部から吐出されたインクとプリント性向上液とを記録紙
P上で接触させて染料等に耐水性を持たせると共に、記
録紙P上でインク中の染料等がプリント性向上液と反応
して瞬時に不溶化するため、染料等に由来する画像の輪
郭を際だたせることができ、色間の滲みをも防止するこ
とができる。
【0046】また、本実施形態では、図3に示すよう
に、ヘッドカートリッジSおよびブラックインク吐出用
ヘッドカートリッジK2に代えて、オプション装備の淡
色のシアンインク吐出用ヘッドカートリッジcおよびマ
ゼンタインク吐出用ヘッドカートリッジmを搭載するこ
とができる。このようなヘッドカートリッジの交換によ
り、淡色インクのヘッドカートリッジと標準装備のシア
ンインク吐出用ヘッドカートリッジCおよびマゼンタイ
ンク吐出用ヘッドカートリッジMと組み合わせて超高画
質の画像形成が可能となる。すなわち、淡色インクとこ
れよりも染料等の濃度が相対的に高い同一色インクとを
併用することにより、豊かな階調表現の実施が可能とな
ることから、超高画質の画像を容易に得ることができ
る。
【0047】一方、上記キャリッジ2は、記録紙Pの搬
送方向(矢印a方向:以下、副走査方向という)に直交
する方向(矢印b方向:以下、主走査方向という)に延
在する走査レール3に片持ち梁状にかつ摺動自在に支持
されており、駆動ベルト4により主走査方向に往復移動
可能である。
【0048】また、記録紙Pの搬送は、上記各カートリ
ッジ1のヘッド部による記録位置を基準として副走査方
向の上流側と下流側にそれぞれ設けられた搬送ローラ対
5、6と7、8とにより挟持されて行われる。搬送中の
記録紙Pはその記録面を平坦に規制するプラテン(不図
示)に圧接されている。本実施形態では、キャリッジ2
上に搭載されたカートリッジ1のヘッド部は、記録紙P
の記録面(上面)に対向すると共に、上述の搬送ローラ
対5、6と7、8との間の空間に配されるようにキャリ
ッジ2から下側の記録面に向かって所定の紙間距離を維
持しつつ突出している。
【0049】図1の左側にあるホーム位置HP側には装
置本体のシャーシ上に回復系ユニットRが配設されてい
る。回復系ユニットRは、ヘッドカートリッジのヘッド
部における吐出面に当接可能なキャップユニット9と、
このキャップユニット9に連通し、かつ、上記当接時に
吐出面とキャップユニット9との間に形成される密閉空
間を吸引して負圧とすることによりヘッド部の吐出不良
を解消するポンプユニット10とから概略構成されてい
る。本実施形態では、キャップユニット9は上述ヘッド
カートリッジの交換に伴って、交換後のヘッドカートリ
ッジに対応するキャップに交換する機構および交換後の
キャップを交換後のヘッドカートリッジのヘッド部の吐
出面に当接するために利用されるキャップ昇降機構を有
している。
【0050】このようなキャップユニット9により、キ
ャリッジ2がホーム位置HPにあるときにはカートリッ
ジ1のヘッド部と接合してこれをキャッピングし、これ
によりヘッド部の吐出口内のインクが蒸発して増粘また
は固着して吐出不良になるのを防止する。
【0051】なお、回復系ユニットRには、各ヘッドカ
ートリッジのヘッド部の吐出面を払拭するゴムなどの弾
性部材で形成されたワイピング用クリーニング部材(ワ
イピング手段)45がヘッドカートリッジ毎に設けられ
ている。
【0052】本実施形態では、 ・ それぞれ複数の吐出口の列であるK1とSとK2と
が一体的に設けられたヘッドカートリッジ1Bと、それ
ぞれ複数の吐出口の列であるCとMとYとが一体的に設
けられたヘッドカートリッジ1Cと、がキャリッジに並
置される図2の形態と、 ・ それぞれ複数の吐出口の列であるK1とcとmとが
一体的に設けられたオプションヘッドカートリッジ1L
と、上述したヘッドカートリッジ1Cと、がキャリッジ
に並置される図3の形態と、が選択的に採られ得る。図
1に示されているように、各吐出口列には専用のキャッ
プが対応して配されている。この場合、ヘッドカートリ
ッジ1Bの中央の処理液吐出口列Sと、オプションヘッ
ドカートリッジ1Lの中央の淡シアン吐出口列cと、に
対するキャッピングや吸引を共通のキャップを用いて行
うと、キャップ内や吸引系内で両液体が混じって問題が
生じる。この問題を解決するために、本実施形態では後
述する簡易かつ小型の機構が採用されている。
【0053】図4は、図1に示した記録装置と同種の記
録装置におけるキャップユニットの構造の一部を破断し
て示す概略断面図である。図1には走査レールに片持ち
梁状に支持されているタイプのキャリッジが示されてい
るが、図4では互いに平行な一対の走査レールに支持さ
れたキャリッジを有する記録装置を例にとり説明する。
【0054】図4において符号11は走査レール3に対
し平行に延在する走査レールである。キャリッジ2は一
対の走査レール3および11に摺動自在に支持されてい
る。図4には、キャリッジ2上に搭載されたオプション
ヘッドカートリッジ1Lの淡シアン吐出口列cの吐出部
が示されている。
【0055】また、符号12は一体キャップである。一
体キャップ12は保護キャップ部12aと、吸引キャッ
プ部12bとを含み、ホルダ13に固定されている。吸
引キャップ12bのパイプ12cには図示しない吸引ポ
ンプがチューブ14を介して接続されている。
【0056】一方、アーム15の後端部は、装置本体の
筐体にその軸15aが矢印M方向またはN方向に回動可
能に軸支されており、そのアーム15の先端部近傍の軸
受け15bには上記ホルダ13の中心軸13aが矢印S
方向またはR方向に回動可能に軸支されている。ホルダ
13は、中心軸13aを基準として法線同士が略90度
をなす二つの平面を有している。一方の面には、インク
吐出用ヘッド用保護キャップ部12aが設けられ、他方
の面にはプリント性向上液吐出用ヘッド用吸引キャップ
部12bが設けられている。図4では、キャリッジ2上
にオプションヘッドカートリッジ1Lが搭載されている
ので、インク吐出用ヘッド用保護キャップ部12aがヘ
ッドカートリッジ1Lのヘッド部の吐出面側に向けられ
ている。そして、アーム15の矢印M方向への回動によ
り、当該吐出面に保護キャップ部12aを当接させるこ
とができる。また、ホルダ13は、中心軸13aを基準
としたギア部16をも有している。ギア部16は右端歯
16aと左端歯16bとを含むものである。
【0057】なお、アーム15の先端部には、上述のキ
ャップ部とヘッドカートリッジのヘッド部との当接状態
を維持するための爪部15cが設けられている。
【0058】通しギア17はその軸17aにより装置本
体の筐体に矢印P方向またはQ方向に回動可能に軸支さ
れている。この通しギア17には、その歯先外周面に嵌
合可能、回転可能でかつ適度なフリクションを付与され
た状態で振り子アーム18が配され、この振り子アーム
18には、通しギア17と噛み合う位置に振り子ギア1
9がその軸19aにより軸支されている。
【0059】アイドルギア20は、装置本体の筐体に軸
20aにより軸支されており、上述のホルダ13のギア
部と噛み合い可能で、かつ、上述の振り子アーム18が
図4中の矢印P方向に回動しているときに振り子ギア1
9が噛み合い、かつ、すり抜け可能である。また、スト
ッパ21も、装置本体の筐体に軸21aにより軸支され
ており、ストッパ21の先端鉤部21bは矢印T方向に
必要に応じて回動して振り子アーム18の先端軸部18
aの回動を規制することができる。
【0060】図4では、キャリッジ2上にオプションヘ
ッドカートリッジ1Lが搭載されているので、この場合
には、保護キャップ12aがヘッドカートリッジのヘッ
ド部側に向けられ、例えば引張りコイルバネ15dなど
の弾性力によってアーム15を矢印M方向に回動させて
保護キャップ12aを上記ヘッド部の吐出面に当接させ
る。これにより、吐出面を確実に保護することができ
る。また、例えばアーム15に当接するカム(不図示)
などによる上記弾性力に抗する押圧力によってアーム1
5を矢印N方向に回動させることにより、保護キャップ
12aを上記吐出面から離間させることができる。
【0061】図5は、図4に示したキャリッジ2上に搭
載されていたオプションヘッドカートリッジ1Lに代え
て、それと同一のポジションに搭載されるヘッドカート
リッジ1Bに対するキャッピングに対応したキャップユ
ニットの一部を破断して示す概略断面図である。
【0062】キャリッジ2上に搭載されるヘッドカート
リッジが図4に示したヘッドカートリッジ1Lから図5
に示すヘッドカートリッジ1Bに交換されると、その交
換は検知機構(不図示)により検知される。なお、この
検知機構としては、例えばヘッドカートリッジ1Bにの
み付与された突起をキャリッジ2ないし本体筐体上のタ
クトスイッチ、フォトインタラプタ等のスイッチで検知
する等の手段を用いることができる。このような検知機
構による検知結果に従って、駆動源(不図示)により通
しギア17を矢印P方向に回動させると、この通しギア
17との間に適度なフリクションが与えられている振り
子アーム18は通しギア17と同じ矢印P方向に回動す
る。この通しギア17の回動に伴って振り子ギア19は
矢印Q方向に連れ回る。通しギア17の駆動をさらに続
けると、振り子ギア19はアイドルギア20と暫くの
間、噛み合う。ところが、ホルダ13はアーム15に対
し不図示の機構により軽微なクリック状態にあり、ホル
ダ13は固定され、これによりアイドルギア20も固定
されているため、アイドルギア20をすり抜ける。さら
に、通しギア17の回動を続けると、ホルダ13のギア
部の右端歯16a近傍と振り子ギア19とが噛み合うた
め、ホルダ13が軽微なクリック状態を脱し、図4の矢
印R方向に徐々に回転してゆく。さらに、振り子ギア1
3の回転を続けてゆくと、ホルダ13のギア部の左端歯
16bの左側にギアがないため、ホルダ13の回転に伴
って、一体キャップ12も矢印R方向に回転する。この
回転により、ヘッドカートリッジ1Bのヘッド部の吐出
面側には、ヘッドカートリッジ1Lからヘッドカートリ
ッジ1Bへの交換に対応させて、吸引キャップ部12b
を向けることができる。
【0063】ここで、通しギア17を矢印Q方向に回転
させることにより、振り子ギア19をホルダ13のギア
部から離間させると共に、振り子アーム18および振り
子ギア19を図4の位置まで戻しておく。その後、アー
ム15を矢印M方向に回動させ、吸引キャップ部12b
をヘッドカートリッジ1Bのヘッド部の吐出面に当接さ
せることにより、吸引回復等の吐出回復操作を行うこと
ができる。
【0064】次に、ヘッドカートリッジを、前述とは逆
に、ヘッドカートリッジ1Bから例えばヘッドカートリ
ッジ1Lに交換する際のキャップユニットの動作を説明
する。
【0065】図6は、図5に示したキャリッジ2上に搭
載されていたヘッドカートリッジ1Bに再度代えて、そ
れと同一のポジションに搭載されるヘッドカートリッジ
1Lに対するキャッピングに対応したキャップユニット
の一部を破断して示す概略断面図である。
【0066】この場合には、まず、不図示の機構によ
り、図4に示す位置のストッパ21を矢印T方向に図6
に示す位置でその先端鉤部21bが到達するまで回動さ
せ、その位置に保持する。その後、通しギア17を、不
図示の機構により矢印P方向に回転させると、振り子ア
ーム18も矢印P方向に回転してゆくが、その回転を続
けてゆくと、振り子アーム18の先端軸部18aがスト
ッパ21の先端鉤部21bに当接し、更なる回転を規制
される。この際、振り子アームの不図示のフリクション
部は通しギア17に対しスリップしているが、振り子ギ
ア19は通しギア17との噛み合い関係を保持している
ため、回転状態が維持される。ここで、図5に示した状
態にあるホルダ13はアイドルギア20を介して図5の
矢印S方向に回転してゆき、ついには図6に示す状態ま
で回転する。このとき、ホルダ13のギア部の右端歯1
6aの右側にはギアがないため、ホルダ13の回転は停
止する。ホルダ13の回転に伴い、一体キャップ12も
回転し、保護キャップ12aがヘッドカートリッジ1L
のヘッド部の吐出面に向けられる。
【0067】この状態において、通しギア17を図6の
矢印Q方向に回転させ、振り子アーム18および振り子
ギア19を図4に示した位置まで戻すと共に、ストッパ
21を矢印U方向に回転させ、図4に示した位置まで戻
す。
【0068】なお、本実施形態において、ヘッドカート
リッジ1Lの淡シアン吐出口列cからの吸引回復は、キ
ャリッジを吐出口列同士の一間隔分移動し、ヘッドカー
トリッジ1Lのブラックインク吐出口列K1用のキャッ
プによって淡シアン吐出口列cをキャッピングした状態
で吸引ポンプを駆動して行う。
【0069】以上の実施形態1では、記録液用キャップ
と処理液用キャップとを、互いの開口方向がほぼ90°
の角度を形成するように配する場合を示した。このよう
に、両者の開口方向が正反対(180°)でなければ、
次のような優位性をもつことができる。
【0070】第1に、一方のキャップから液体がたれた
としても、他方のキャップに速やかに伝わってしまい固
着が発生する、といった事態が起きにくい。
【0071】第2に、正反対の位置まで回転する必要が
ない分、キャッピング機構自体を比較的簡易かつ小型に
形成することができる。
【0072】このように、記録液用キャップと処理液用
キャップとを、互いの開口方向が好ましくは60°〜1
20°、より好ましくは80°〜100°、最適にはほ
ぼ90°の角度を形成するように配するのがよい。
【0073】(実施形態2)図7および図8は、本発明
の液体吐出装置としてのインクジェット記録装置の他の
実施形態におけるキャップユニットの一部を破断して示
す概略断面図であって、図7はキャリッジ上にヘッドカ
ートリッジ1Lを搭載した場合のキャップユニットの構
造を示し、図8はキャリッジ上にヘッドカートリッジ1
Bを搭載した場合のキャップユニットの構造を示すもの
である。本実施形態の構成要素のうち、先の実施形態の
構成要素と共通するものについては、同一符号を付し、
その部分の説明を省略する。
【0074】本実施形態の特徴は、回転体の表面にキャ
ップが取り付けられ、その回転体を回転させることによ
りヘッドカートリッジに当接すべきキャップの選択、交
換を行う先の実施形態と異なり、スライド可能な部材に
キャップが取り付けられ、その部材をスライドさせるこ
とによりヘッドカートリッジに当接すべきキャップの選
択、交換を行う点にある。また、本実施形態の他の特徴
は、交換用のキャップとして保護キャップと吸引キャッ
プを含む先の実施形態と異なり、交換用のキャップとし
て2種類の吸引キャップを含む点にある。
【0075】図中、符号30は装置本体の筐体にスライ
ド可能に支持されたスライドホルダである。スライドホ
ルダ30の上部には、吸引キャップ31と、吸引キャッ
プ32とが配設されている。各キャップ31および32
には、図1に示したポンプユニット10に接続されるチ
ューブ31aおよび32aが取り付けられている。スラ
イドホルダ30のスライドストロークは、そのストロー
クの前後で各キャップ31および32がヘッドカートリ
ッジ1Lのヘッド部に対向する範囲で決められる。ま
た、各キャップ31および32とヘッドカートリッジ1
Lのヘッド部との離間距離はスライド時にヘッド部を払
拭しない程度で省スペースを考慮して決められる。さら
に、このスライドホルダ30は、不図示の昇降機構によ
りキャリッジ2上に搭載されたヘッドカートリッジのヘ
ッド部の吐出面に対し上下方向にも移動可能である。
【0076】また、図中、符号33および34はセンサ
である。これらセンサ33および34は上記スライドホ
ルダ30のスライド領域の端部にそれぞれ設けられてお
り、スライドホルダ30のフラグ部30aおよび30b
の接近、通過、接触等を検出し、スライドホルダ30の
位置を割り出し、ヘッドカートリッジのヘッド部に対向
しているキャップの種類を検知することができる。な
お、これらセンサ33および34としては、例えば電気
的、もしくは光学的に検知する手段を備えたものを用い
ることができる。
【0077】本実施形態では、図7に示すように、キャ
リッジ2上に例えばヘッドカートリッジ1Lが搭載され
ている場合には、スライドホルダ30をそのフラグ部3
0aがセンサ34により検知されるまで矢印A方向にス
ライドさせる。このスライドにより吸引キャップ31が
ヘッドカートリッジ1Lのヘッド部の吐出面に対向する
が、必要に応じて不図示の昇降機構によりスライドホル
ダ30を上下方向に移動させて適切な位置で当接させキ
ャッピングする。この状態で吸引動作を実行してヘッド
カートリッジ1Lのヘッド部の吐出特性を回復させる。
【0078】次に、図8に示すように、キャリッジ2上
に例えばヘッドカートリッジ1Bが搭載されている場合
には、スライドホルダ30をそのフラグ部30bがセン
サ33により検知されるまで矢印B方向にスライドさせ
る。このスライドにより吸引キャップ32がヘッドカー
トリッジ1Bのヘッド部の吐出面に対向するが、必要に
応じて不図示の昇降機構によりスライドホルダ30を上
下方向に移動させて適切な位置で当接させキャッピング
する。この状態で吸引動作を実行してヘッドカートリッ
ジ1Bのヘッド部の吐出特性を回復させる。
【0079】本実施形態では、スライドホルダをスライ
ドまたは揺動させることにより、ヘッドカートリッジに
当接させるべきキャップを選択的に交換することができ
る。
【0080】(実施形態3)次に、図9〜図14を参照
して本実施形態におけるワイピング手段45の構成を説
明する。
【0081】図9は、図1に示した記録装置と同種の記
録装置におけるワイピング手段45の構造の一部を破断
して示す概略断面図である。図1には走査レールに片持
ち梁状に支持されているタイプのキャリッジが示されて
いるが、図9では互いに平行な一対の走査レールに支持
されたキャリッジを有する記録装置を例にとり説明す
る。
【0082】また、図10は本実施形態におけるワイピ
ング手段およびその移動手段を示す概略平面図であり、
図11〜図14は各ヘッドの吐出面に対するワイピング
を示す概略正面図であり、図11および図12は標準装
備としての吐出用ヘッドカートリッジ1Bがキャリッジ
上に装着されている場合におけるワイピングを示し、図
13および図14はオプション装備としての吐出用ヘッ
ドカートリッジ1Lがキャリッジ上に装着されている場
合におけるワイピングを示している。なお、図11およ
び図12における標準装備の吐出用ヘッドカートリッジ
1Bはブラックインク吐出用ヘッドチップK1およびK
2とプリント性向上液吐出用ヘッドチップSとを含むヘ
ッドカートリッジ1Bと、シアンインク吐出用ヘッドチ
ップCとマゼンタインク吐出用ヘッドチップMとイエロ
ーインク吐出用ヘッドチップYとを含むカラーヘッドカ
ートリッジ1Cとから構成されている。また、図13お
よび図14におけるオプション装備の吐出用ヘッドカー
トリッジ1Lはブラックインク吐出用ヘッドチップKと
淡色のシアンインク吐出用ヘッドチップcと淡色のマゼ
ンタインク吐出用ヘッドチップmとを含むオプションヘ
ッドカートリッジ1Lと上記カラーヘッドカートリッジ
1Cとから構成されている。
【0083】まず、図9を参照してワイピング手段の構
成を説明する。
【0084】図9中、符号42はプリント性向上液を吐
出するヘッドの吐出面1Fをワイピングするための弾性
体からなる処理液用ワイパ(ワイピング手段)である。
ワイパ42は略板状であり、その先端部は吐出面に当接
するエッジ42aとなっており、ワイパ42の基部は専
用のホルダ43により保持されている。ホルダ43はそ
の上部に軸43aを有しており、この軸43aを、装置
の筐体(不図示)に延在する一対の移動用レール44に
係合させることにより、ホルダ43はレール44にその
延在方向に沿って往復移動可能に支持されている。な
お、図9の符号Hは、ヘッドの吐出口から液体を吐出す
るために利用される熱エネルギを発生する電気熱変換体
を示す。
【0085】図10に示すように、本実施形態における
インク用ワイパ45は、ブラックインクK1、K2用ワ
イパ45aおよび45b、シアンインク用ワイパ45
c、マゼンタインク用ワイパ45dおよびイエローイン
ク用ワイパ45eから構成されており、これらのワイパ
45は上記プリント性向上液用のワイパ42を支持する
ホルダ43とは独立したホルダ46に支持されている。
ホルダ46はその上部に軸46aを有しており、この軸
46aを、装置の筐体(不図示)に延在する一対の移動
用レール47に係合させることにより、ホルダ46はレ
ール47にその延在方向に沿って往復移動可能に支持さ
れている。ホルダ46はホルダ43よりも長尺体であ
り、その一部にはホルダ43を回避するための空隙部4
6bが設けられている。また、レール47はレール44
よりも外側に設けられ、かつ、相互に平行に延在されて
いる。
【0086】次に、キャリッジ2にヘッドカートリッジ
1Bおよびカラーヘッドカートリッジ1Cが装着されて
いる場合におけるプリント性向上液吐出用ヘッドチップ
Sに対するワイピングを説明する。
【0087】まず、図9および図10に示すA位置に、
プリント性向上液用のワイパ42を支持するホルダ43
を待機させた状態で、キャリッジ2を図11に示す主走
査方向(矢印b方向)に移動させて、ヘッドチップSの
吐出面にワイパ42のエッジ部42aが当接するように
キャリッジ2の位置決めをする。その後、ホルダ43を
レール44の延在方向にB位置まで移動させてワイパ4
2のエッジ部42aをヘッドチップSの吐出面1Fに当
接させてワイピングを開始する。ヘッドチップSの吐出
面1Fを構成する吐出口の配列方向1nはレール44の
延在方向に一致していることから、上記ワイピングは吐
出口の配列方向に沿って行われる。ワイピングはホルダ
43をC位置まで移動させるまで行われる。
【0088】次に、プリント性向上液以外の液体を吐出
するヘッドチップに対するワイピングを説明する。
【0089】まず、図10に示すA位置に、各ワイパ4
5a〜45eを一括して支持するホルダ46を待機させ
た状態で、キャリッジ2を図12に示す主走査方向(矢
印b方向)に移動させて、各ヘッドチップの吐出面にワ
イパ45a〜45eのエッジ部がそれぞれ当接するよう
にキャリッジ2の位置決めをする。その後、ホルダ46
をレール47の延在方向に沿ってB位置まで移動させ
て、各ヘッドチップの吐出面にワイパ45a〜45eの
エッジ部を当接させ、ワイピングを行う。ワイピングは
ホルダ46をC位置まで移動させるまで行われる。
【0090】このようにしてプリント性向上液および各
種のインクのヘッドチップに対するワイピングを終えた
後、キャリッジ2をどのヘッドチップにもワイパが当接
しない位置まで退避移動させると共に、ホルダ43およ
び46をそれぞれ独立した駆動源で図9および図10の
A位置まで戻し、次なるワイピング動作に備える。
【0091】次に、ヘッドカートリッジ1Bに代えて、
キャリッジ2に上述のオプションヘッドカートリッジ1
Lが装着されている場合における各ヘッドチップに対す
るワイピングを説明する。
【0092】まず、プリント性向上液用のワイパ42を
支持するホルダ43を図9および図10に示すC位置に
移動させると共に、各種インク用のワイパ45a〜45
eを支持するホルダ46をA位置にそれぞれ移動させ
る。その後、キャリッジ2を移動することにより、図1
3に示すようにヘッドチップK、c、m、C、Mおよび
Yの吐出面にワイパ45a〜45eがそれぞれ当接し得
る位置に位置決めをする。その後、ホルダ46のみを図
10のC位置まで駆動することによりワイパ45a〜4
5eでヘッドチップK、c、m、C、MおよびYの吐出
面にワイピングする。
【0093】次に、キャリッジ2をどのヘッドチップに
もワイパが当接しない位置まで退避移動させると共に、
それぞれ独立した駆動源でホルダ43を図10のC位置
まで、また、ホルダ46を図10のA位置まで戻す。
【0094】その後、キャリッジ2を主走査方向(矢印
b方向のうち図14に向かって左方向)に移動させて図
14に示す位置にキャリッジ2は位置決めされる。ここ
で、キャリッジ2に搭載されている各ヘッドチップ間の
距離はLとされ、隣接するヘッド間の最短チップ間距離
は2Lとされている。具体的には、図14では、淡色の
マゼンタインク吐出用ヘッドチップmとシアンインク吐
出用ヘッドチップCとの距離は2Lとされるが、他の整
数倍の関係でもよい。このような関係を有することによ
り、ヘッドチップc、MおよびYの吐出面にワイパ45
a、45cおよび45dが当接し得る関係となる。
【0095】このようにキャリッジ2を主走査方向に移
動して異なるワイパを用いたワイピングを行うことがで
きる。すなわち、図13に示す対応関係でヘッドチップ
とワイパとを当接させワイピングを実施した後、その実
施されたワイピングによって拭き残したヘッドチップの
吐出面の拭き残し部分を別のワイパでワイピングするこ
とができ、ヘッドチップの吐出面に対するワイピングを
確実に実行することができる。この場合、異なる色のワ
イパで上記拭き残し部分をワイピングするものの、各イ
ンク中の染料等を不溶化するプリント性向上液用のワイ
パをC位置に離してあるので、各ヘッドチップの吐出面
上でインクとプリント性向上液との相互汚染が発生する
ことはない。
【0096】(実施形態4)図15〜図20は本発明の
液体吐出装置としてのインクジェット記録装置の他の実
施形態におけるキャッピング手段、ワイピング手段およ
びその関連の駆動機構を一部破断して示す概略断面図で
ある。
【0097】図15は、図1に示した記録装置と同種の
記録装置におけるキャップユニットの構造の一部を破断
して示す概略断面図である。図1には走査レールに片持
ち梁状に支持されているタイプのキャリッジが示されて
いるが、図15では互いに平行な一対の走査レールに支
持されたキャリッジを有する記録装置を例にとり説明す
る。
【0098】図15においても符号11は走査レール3
に対し平行に延在する走査レールである。キャリッジ2
は一対の走査レール3および11に摺動自在に支持され
ている。図15の例では、キャリッジ2上に搭載された
前述のオプションヘッドカートリッジ1Lの断面が示さ
れている。
【0099】また、符号120は一体キャップである。
一体キャップ120はオプションヘッド1L用の保護キ
ャップ部120aと、ヘッドカートリッジ1B用の吸引
キャップ部120bとを含み、ホルダ130に固定され
ている。吸引キャップ120bのパイプ120cには図
示しない吸引ポンプがチューブ140を介して接続され
ている。
【0100】一方、アーム150の後端部は、装置本体
の筐体にその軸150aが矢印M方向またはN方向に回
動可能に軸支されており、そのアーム150の先端部近
傍の軸受け150bには上記ホルダ130の中心軸13
0aが矢印S方向またはR方向に回動可能に軸支されて
いる。ホルダ130は、中心軸130aを基準として法
線同士が略90度をなす二つの平面を有している。一方
の面には、保護キャップ部120aが設けられ、他方の
面には吸引キャップ部120bが設けられている。図1
5では、キャリッジ2上には前述のオプションヘッドカ
ートリッジ1Lが搭載されているので、保護キャップ部
120aがオプションヘッドカートリッジ1Lのヘッド
部の吐出面側に向けられている。そして、アーム150
の矢印M方向への回動により、当該吐出面に保護キャッ
プ部120aを当接させることができる。また、ホルダ
130は、中心軸130aを基準としたギア部160を
も有している。ギア部160は右端歯160aと左端歯
160bとを含むものである。
【0101】なお、アーム150の先端部には、上述の
キャップ部とヘッドカートリッジのヘッド部との当接状
態を維持するための爪部150cが設けられている。
【0102】通しギア170はその軸170aにより装
置本体の筐体に矢印P方向またはQ方向に回動可能に軸
支されている。この通しギア170には、その歯先外周
面に嵌合可能、回転可能でかつ適度なフリクションを付
与された状態で振り子アーム180が配され、この振り
子アーム180には、通しギア170と噛み合う位置に
振り子ギア190がその軸190aにより軸支されてい
る。
【0103】アイドルギア200は、装置本体の筐体に
軸20aにより軸支されており、上述のホルダ130の
ギア部と噛み合い可能で、かつ、上述の振り子アーム1
80が図15中の矢印P方向に回動しているときに振り
子ギア190が噛み合い、かつ、すり抜け可能である。
また、ストッパ210も、装置本体の筐体に軸210a
により軸支されており、ストッパ210の先端鉤部21
0bは矢印T方向に必要に応じて回動して振り子アーム
180の先端軸部180aの回動を規制することができ
る。
【0104】図15では、キャリッジ2上にインク系の
ヘッドカートリッジ1Lが搭載されているので、この場
合には、保護キャップ120aがヘッドカートリッジの
ヘッド部側に向けられ、必要に応じて駆動源(不図示)
によりアーム15を矢印M方向に回動させて保護キャッ
プ120aを上記ヘッド部の吐出面に当接させる。これ
により、吐出面を確実に保護することができる。また、
必要に応じてアーム150を矢印N方向に回動させるこ
とにより、保護キャップ120aを上記吐出面から離間
させることができる。
【0105】図16は、図15に示したキャリッジ2上
に搭載されていたヘッドカートリッジ1Lに代えて、そ
れと同一の位置に搭載されるヘッドカートリッジ1Bに
対するワイピングに対応したワイピング手段の一部を破
断して示す概略断面図である。
【0106】キャリッジ2上に搭載されるヘッドカート
リッジが図15に示したインク系のヘッドカートリッジ
1Lから図16に示すヘッドカートリッジ1Bに交換さ
れると、その交換は検知機構(不図示)により検知され
る。なお、この検知機構としては、例えばプリント性向
上液吐出用ヘッドカートリッジSにのみ付与された突起
をキャリッジ2ないし本体筐体上のタクトスイッチ、フ
ォトインタラプタ等のスイッチで検知する等の手段を用
いることができる。このような検知機構による検知結果
に従って、駆動源(不図示)により通しギア170を矢
印P方向に回動させると、この通しギア170との間に
適度なフリクションが与えられている振り子アーム18
0は通しギア170と同じ矢印P方向に回動する。この
通しギア170の回動に伴って振り子ギア190は矢印
Q方向に連れ回る。通しギア170の駆動をさらに続け
ると、振り子ギア190はアイドルギア200と暫くの
間、噛み合う。ところが、ホルダ130はアーム150
に対し不図示の機構により軽微なクリック状態にあり、
ホルダ130は固定され、これによりアイドルギア20
0も固定されているため、アイドルギア200をすり抜
ける。さらに、通しギア170の回動を続けると、ホル
ダ130のギア部の右端歯160a近傍と振り子ギア1
90とが噛み合うため、ホルダ130が軽微なクリック
状態を脱し、図15の矢印R方向に徐々に回転してゆ
く。さらに、振り子ギア130の回転を続けてゆくと、
ホルダ130のギア部の左端歯160bの左側にギアが
ないため、ホルダ130の回転に伴って、一体キャップ
120も矢印R方向に回転する。この回転により、ヘッ
ドカートリッジ1Lのヘッド部の吐出面側には、ヘッド
カートリッジ1Bからヘッドカートリッジ1Lへの交換
に対応させて、吸引キャップ部120bを向けることが
できる。
【0107】ここで、通しギア170を矢印Q方向に回
転させることにより、振り子ギア190をホルダ130
のギア部から離間させると共に、振り子アーム18およ
び振り子ギア190を図15の位置まで戻しておく。そ
の後、アーム150を矢印M方向に回動させ、吸引キャ
ップ部120bをヘッドカートリッジ1Lのヘッド部の
吐出面に当接させることにより、吸引回復等の吐出回復
操作を行うことができる。
【0108】このような動作中、ホルダ120の突起1
20pは、ホルダ120の図15中のR方向の回転に伴
い、プリント性向上液用ワイパ42を支持するホルダ2
20の凸部220aに当接する。この当接によりホルダ
220は矢印X方向に回転する。この回転によりワイパ
12の先端部がヘッドカートリッジ1B中のヘッドチッ
プSの吐出面に当接する。この場合、ホルダ220に、
いわゆるトグル機構を盛り込んで、その動作をより確実
にすることもできる。また、キャリッジ2はワイパおよ
びキャップとは当接しない位置に退避しているので、こ
れらワイピングおよびキャッピング動作の妨げとはなら
ない。
【0109】次に、ヘッドカートリッジを、前述とは逆
に、ヘッドカートリッジ1Bからオプションヘッドカー
トリッジ1Lに交換する際のキャッピングおよびワイピ
ングの動作を説明する。
【0110】図17は、図16に示したキャリッジ2上
に搭載されていたヘッドカートリッジ1Bに代えて、そ
れと同一の位置に搭載されるヘッドカートリッジ1Lに
対するキャッピングに対応したキャップユニットおよび
ワイパの一部を破断して示す概略断面図である。
【0111】この場合には、まず、不図示の機構によ
り、図15に示す位置のストッパ210を矢印T方向に
図17に示す位置にその先端鉤部210bが到達するま
で回動させ、その位置に保持する。その後、通しギア1
70を、不図示の機構により矢印P方向に回転させる
と、振り子アーム180も矢印P方向に回転してゆく
が、その回転を続けてゆくと、振り子アーム180の先
端軸部180aがストッパ210の先端鉤部210bに
当接し、更なる回転を規制される。この際、振り子アー
ムの不図示のフリクション部は通しギア170に対しス
リップしているが、振り子ギア190は通しギア170
との噛み合い関係を保持しているため、回転状態が維持
される。ここで、図16に示した状態にあるホルダ13
0はアイドルギア200を介して図16の矢印S方向に
回転してゆき、ついには図17に示す状態まで回転す
る。このとき、ホルダ130のギア部の右端歯160a
の右側にはギアがないため、ホルダ130の回転は停止
する。ホルダ130の回転に伴い、一体キャップ120
も回転し、保護キャップ120aがヘッドカートリッジ
1Lのヘッド部の吐出面に向けられる。
【0112】この状態において、通しギア170を図1
7の矢印Q方向に回転させ、振り子アーム180および
振り子ギア190を図15に示した位置まで戻すと共
に、ストッパ210を矢印U方向に回転させ、図15に
示した位置まで戻す。
【0113】このような動作中、ホルダ120の突起1
20pは、ホルダ120の矢印S方向への回転に伴い、
ホルダ220の凸部220bに当接する。この当接によ
り、ホルダ220は矢印Y方向に回転する。この回転に
より、最終的にはワイパ42が倒され、いずれのヘッド
チップとも当接しない状態となる。このようにワイパ4
2が倒された状態でヘッドカートリッジ1Lの装着が可
能となる。
【0114】次に、各ヘッド装着時のワイピング動作を
説明する。
【0115】まず、図16に示すように、キャリッジ2
にヘッドカートリッジ1Bが装着されている場合は前述
のように、ワイパ42はヘッドカートリッジ1Bのヘッ
ドチップSに当接可能な状態とされる。
【0116】そこで、ホルダ43および46を先の実施
形態におけるA位置に待機させる。その後、キャリッジ
2を主走査方向(矢印b方向)に移動させて図18に示
す位置に位置決めする。ここで、先の実施形態3と同様
にワイピングを行う。この場合には、6個のヘッドチッ
プを一括でワイピングされることとなる。
【0117】次に、キャリッジ2にオプションヘッドカ
ートリッジ1Lが装着されている場合におけるワイピン
グを説明する。この場合には、図19および図20に示
すように、プリント性向上液用のワイパ42がどのヘッ
ドチップの吐出面にも当接しないように倒されている。
この状態で、図10に示すA位置にホルダ43および4
6を待機させる。その後、キャリッジ2を主走査方向
(矢印b方向)に移動させて図19に示す位置に位置決
めをする。そして、ホルダ43および46を先の実施形
態3と同様にして移動させながらワイピングを行う。こ
の場合、淡色のシアンインクヘッドチップc(CL)を
除き、ブラックインクヘッドチップK、淡色のマゼンタ
インクヘッドチップm、シアンインクヘッドチップC、
マゼンタインクヘッドチップMおよびイエローインクヘ
ッドチップYの5個のヘッドチップに対してワイピング
が行われる。
【0118】次に、各ワイパがどのヘッドチップにも当
接しないように、キャリッジ2を主走査方向に退避移動
させる。その後、ホルダ43および46を駆動してA位
置に待機させ、再度キャリッジ2を主走査方向に移動さ
せて図20に示す位置に位置決めをする。その後、先の
ワイピングで拭き残した淡色のシアンインクヘッドチッ
プc(CL)をワイパ45aでワイピングすると共に、
再度マゼンタインクヘッドチップMおよびイエローイン
クヘッドチップYをワイパ45cおよび45dでワイピ
ングすることができる。
【0119】本実施形態では、特定のワイパの当接を回
避すべく、必要時以外はワイパを倒した状態で退避させ
たが、例えば2つのワイパを、90度位相のずれたL字
状に配す、いわゆる図15〜図17に示したキャップユ
ニットと同様の構成としてもよい。その場合には、いず
れのヘッドカートリッジの装着時においても全ヘッドチ
ップに対する一括ワイピングが可能となる。
【0120】また、図15〜図17に示したワイパ42
を支持する回転可能な突起220aおよび220bを必
要に応じて突出または退避させる構成としてもよい。こ
の構成とすることにより、ワイパの突出または退避を容
易に選択することができる。
【0121】なお、上述のプリント性向上液としては、
以下に挙げるものを使用することができる。
【0122】インク染料を不溶化する無色のプリント性
向上液は、一例として以下のようにして得ることができ
る。
【0123】すなわち、下記の成分を混合溶解した後、
さらにポアサイズが0.22μmのメンブレンフィルタ
(商品名:フロロポアフィルタ、住友電気工業株式会社
製)にて加圧濾過した後、NaOHでpHを4.8に調
整し、無色のプリント性向上液A1を得ることができ
る。
【0124】 [A1の成分] カチオン性化合物の低分子成分 ステアリルトリメチルアンモニウム塩 2.0部 (商品名;エレクトロストリッパQE、花王株式会社製) または、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド (商品名;ユータミン86P、花王株式会社製) カチオン性化合物の高分子成分 ジアリルアミン塩酸塩と二酸化イオウとの共重合体 3.0部 (平均分子量;5000) (商品名;ポリアミンスルホンPAS−92、 日東紡績株式会社製) チオジグリコール 10部 水 残部 また、上記無色のプリント性向上液と混合し不溶化する
インクの好適な例として以下のものを挙げることができ
る。
【0125】すなわち、下記の成分を混合し、さらにポ
アサイズが0.22μmのメンブレンフィルタ(商品
名:フロロポアフィルタ、住友電気工業株式会社製)に
て加圧濾過してイエロー,マゼンタ,シアン,ブラック
のインクY1,M1,C1,K1を得ることができる。
【0126】 Y1 C.I.ダイレクトイエロー142 2部 チオジグリコール 10部 商品名;アセチレノールEH 0.05部 (川研ファインケミカル株式会社製) 水 残部 M1 染料をC.I.アシッドレッド289;2.5部に代え
た以外はY1と同じ組成 C1 染料をC.I.アシッドブルー9;2.5部に代えた以
外はY1と同じ組成 K1 染料をC.I.フードブラック2;3部に代えた以外は
Y1と同じ組成 以上示したそれぞれ無色のプリント性向上液(液体組成
物)とインクとの混合において、本発明では、上述した
無色のプリント性向上液とインクが被プリント材上ある
いは被プリント材に浸透した位置で混合する結果、反応
の第1段階として無色のプリント性向上液中に含まれて
いるカチオン性物質の内、低分子量の成分またはカチオ
ン性オリゴマーとインクに使用しているアニオン性基を
有する水溶性染料とがイオン的相互作用により会合を起
こし、瞬間的に溶液相から分離を起こす。
【0127】次に、反応の第2段階として、上述した染
料と低分子カチオン性物質またはカチオン性オリゴマー
との会合体が無色のプリント性向上液中に含まれる高分
子成分により吸着されるために、会合で生じた染料の凝
集体のサイズがさらに大きくなり、被プリント材の繊維
間の隙間に入り込みにくくなり、その結果として固液分
離した液体部分のみが記録紙中にしみこむことにより、
プリント品位と定着性との両立が達成される。同時に上
述したようなメカニズムにより生成したカチオン物質の
低分子成分またはカチオン性オリゴマーとアニオン性染
料で形成される凝集体は粘性が大きくなり、液媒体の動
きとともに移動することがないので、フルカラーの画像
形成時のように隣接したインクドットが異色のインクで
形成されていたとしても互いに混じり合うようなことは
なく、ブリーデイングも起こらない。また、上記凝集体
は本質的に水不溶性であり形成された画像の耐水性は完
全なものとなる。また、ポリマーの遮蔽効果により形成
された画像の耐光堅牢性も向上するという効果も有す
る。
【0128】本明細書において使用される「不溶化」ま
たは「凝集」の用語は、前記第1段階のみの現象また
は、第1段階と第2段階の両方を含んだ現象を意味す
る。
【0129】また、本発明の実施にあたっては、従来技
術のように分子量の大きいカチオン性高分子物質や多価
の金属塩を使用する必要がないか、あるいは使用する必
要があっても本発明の効果をさらに向上させるために補
助的に使用するだけで良いので、その使用量を最小限に
抑えることができる。その結果として、従来のカチオン
性高分子物質や多価金属塩を使用して耐水化効果を得よ
うとした場合の問題点であった染料の発色性の低下がな
くなるということを本発明の別の効果として挙げること
ができる。
【0130】なお、本発明を実施するにあたって使用す
る被プリント材については特に制限されるものではな
く、従来から使用されているコピー用紙、ボンド紙等の
いわゆる普通紙を好適に用いることができる。もちろん
インクジェットプリント用に特別に作製したコート紙や
OHP用透明フィルムも好適に使用でき、また、一般の
上質紙や光沢紙も好適に使用可能である。
【0131】なお、本発明を実施するにあたって、使用
するインクは特に染料インクに限るものではなく、顔料
を分散させた顔料インクを用いることもできるし、使用
する無色のプリント性向上液はその顔料を凝集させるも
のを用いることができる。前記した無色液体A1と混合
して凝集を引き起こす顔料インクの一例として以下のも
のを挙げることができる。すなわち、下記に述べるよう
にして、それぞれ顔料とアニオン性化合物とを含むイエ
ロー,マゼンタ,シアン,ブラックの各色インク、Y
2,M2,C2およびK2を得ることができる。
【0132】ブラックインクK2 アニオン系高分子P−1(スチレン−メタクリル酸−エ
チルアクリレート、酸価400、重量平均分子量6,0
00、固形分20%の水溶液、中和剤:水酸化カリウ
ム)を分散剤として用い、以下に示す材料をバッチ式縦
型サンドミル(アイメックス株式会社製)に仕込み、1
mm径のガラスビーズをメディアとして充填し、水冷し
つつ3時間分散処理を行った。分散後の粘度は9cp
s、pHは10.0であった。この分散液を遠心分離機
にかけ粗大粒子を除去し、重量平均粒径100nmのカ
ーボンブラック分散体を作製した。
【0133】 (カーボンブラック分散体の組成) ・P−1水溶液(固形分20%) 40部 ・カーボンブラック 24部 (商品名;Mogul L、キャブラック株式会社製) ・グリセリン 15部 ・エチレングリコールモノブチルエーテル 0.5部 ・イソプロピルアルコール 3部 ・水 135部 次に、上記で得られた分散体を充分に拡散して顔料が含
有されたインクジェット用のブラックインクK2を得
た。最終調製物の固形分は、約10%であった。
【0134】イエローインクY2 アニオン系高分子P−2(スチレン−アクリル酸−メチ
ルメタアクリレート、酸価280、重量平均分子量1
1,000、固形分20%の水溶液、中和剤:ジエタノ
ールアミン)を分散剤として用い、以下に示す材料を用
いて、ブラックインクK2の作製の場合と同様に分散処
理を行い、重量平均粒径103nmのイエロー色分散体
を作製した。
【0135】 (イエロー分散体の組成) ・P−2水溶液(固形分20%) 35部 ・C.I.ピグメントイエロー180 24部 (商品名;ノバパームイエロー PH−G、 Hoechst Aktiengesellschaft製) ・トリエチレングリコール 10部 ・ジエチレングリコール 10部 ・エチレングリコールモノブチルエーテル 1.0部 ・イソプロピルアルコール 0.5部 ・水 135部 上記で得られたイエロー分散体を充分に拡散して、顔料
が含有されたインクジェット用のイエローインクY2を
得た。最終調製物の固形分は、約10%であった。
【0136】シアンインクC2 ブラックインクK2の作製の際に使用したアニオン系高
分子P−1を分散剤として用い、以下に示す材料を用い
て、前記したカーボンブラック分散体の場合と同様の分
散処理を行い、重量平均粒径120nmのシアン色分散
体を作製した。
【0137】 (シアン色分散体の組成) ・P−1水溶液(固形分20%) 30部 ・C.I.ビグメントブルー15:3 24部 (商品名;ファストゲンブル−FGF、 大日本インキ化学工業株式会社製) ・グリセリン 15部 ・ジエチレングリコールモノブチルエーテル 0.5部 ・イソプロピルアルコール 3部 ・水 135部 上記で得られたシアン色分散体を充分に攪拌して、顔料
が含有されたインクジェット用のシアンインクC2を得
た。最終調製物の固形分は、約9.6%であった。
【0138】マゼンタインクM2 ブラックインクK2の作製の際に使用したアニオン系高
分子P−1を分散剤として用い、以下に示す材料を用い
て、前記したカーボンブラック分散体の場合と同様の分
散処理を行い、重量平均粒径115nmのマゼンタ色分
散体を作製した。
【0139】 (マゼンタ色分散体の組成) ・P−1水溶液(固形分20%) 20部 ・C.I.ピグメントレッド122 24部 (大日本インキ化学工業株式会社製) ・グリセリン 15部 ・イソプロピルアルコール 3部 ・水 135部 上記で得られたマゼンタ色分散体を充分に拡散して、顔
料が含有されたインクジェット用のマゼンタインクM2
を得た。最終調製物の固形分は、約9.2%であった。
【0140】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0141】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0142】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0143】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0144】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0145】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0146】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0147】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0148】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0149】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録液吐出部と処理液吐出部とが交換可能に配されて移
動を行うキャリッジと、このキャリッジの停止時に記録
液吐出口面の回復処理を専用に行う記録液用回復部材
と、上記キャリッジの停止時に処理液吐出口面の回復処
理を専用に行う処理液用回復部材とを有し、処理液用回
復部材はキャリッジの移動方向と異なる方向に記録液用
回復部材とは独立して移動することにより記録液吐出口
面から退避可能であるので、記録液吐出口面と処理液用
回復部材との接触を確実に防止することができ、記録液
吐出口面への処理液の付着による記録液吐出口における
目詰まり等を回避することができる。従って、本発明の
液体吐出装置は、記録液吐出口の目詰まり等を回避でき
るので、処理液の付着が起因となる記録液の吐出不良の
発生を抑制でき、高品位の画像形成を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液体吐出装置としてのインクジェット
記録装置の一実施形態を一部破断して示す概略斜視図で
ある。
【図2】図1に示したインクジェット記録装置に着脱自
在に装着可能な複数のヘッドカートリッジの配列構成を
示す概略平面図である。
【図3】図2に示したヘッドカートリッジの交換後の配
列構成を示す概略平面図である。
【図4】本発明の液体吐出装置としてのインクジェット
記録装置の一実施形態におけるキャップユニットの構造
の一部を破断して示す概略断面図である。
【図5】図4に示したヘッドカートリッジに代えて、そ
れと同一のポジションに搭載されるヘッドカートリッジ
に対するキャッピングに対応したキャップユニットの一
部を破断して示す概略断面図である。
【図6】図5に示したヘッドカートリッジに再度代え
て、それと同一のポジションに搭載されるヘッドカート
リッジに対するキャッピングに対応したキャップユニッ
トの一部を破断して示す概略断面図である。
【図7】本発明の液体吐出装置としてのインクジェット
記録装置の他の実施形態におけるキャップユニットの一
部を破断して示す概略断面図である。
【図8】本発明の液体吐出装置としてのインクジェット
記録装置の他の実施形態におけるキャップユニットの一
部を破断して示す概略断面図である。
【図9】図1に示した記録装置と同種の記録装置におけ
るワイピング手段の構造の一部を破断して示す概略断面
図である。
【図10】本実施形態におけるワイピング手段およびそ
の移動手段を示す概略平面図である。
【図11】各ヘッドの吐出面に対するワイピングを示す
概略正面図である。
【図12】各ヘッドの吐出面に対するワイピングを示す
概略正面図である。
【図13】各ヘッドの吐出面に対するワイピングを示す
概略正面図である。
【図14】各ヘッドの吐出面に対するワイピングを示す
概略正面図である。
【図15】図1に示した記録装置と同種の記録装置にお
けるキャップユニットの構造の一部を破断して示す概略
断面図である。
【図16】図15に示したキャリッジ上に搭載されてい
た淡色のインクヘッドカートリッジに代えて、それと同
一の位置に搭載されるヘッドカートリッジに対するワイ
ピングに対応したワイピングの一部を破断して示す概略
断面図である。
【図17】図16に示したキャリッジ上に搭載されてい
たヘッドカートリッジに代えて、それと同一の位置に搭
載される淡色のヘッドカートリッジに対するキャッピン
グに対応したキャップユニットおよびワイパの一部を破
断して示す概略断面図である。
【図18】図17に示したワイパをキャリッジの主走査
方向に直交する方向から視た概略正面図である。
【図19】図17に示したワイパをキャリッジの主走査
方向に直交する方向から視た概略正面図であって、プリ
ント性向上液用ワイパを倒した状態を示している。
【図20】図17に示したワイパをキャリッジの主走査
方向に直交する方向から視た概略正面図であって、キャ
リッジを主走査方向に移動して行う位置決めを示してい
る。
【符号の説明】
1,1B,1L ヘッドカートリッジ 2 キャリッジ 3 走査レール 4 駆動ベルト 5 搬送ローラ 6 搬送ローラ 7 搬送ローラ 8 搬送ローラ 9 キャップユニット 10 ポンプユニット 11 走査レール 12,42 プリント性向上液用ワイパ(処理液用回復
部材) 13,43 ホルダ 14,44 レール 15a〜15e,45a〜45e 各種インク用ワイパ
(記録液用回復部材) 16,46 ホルダ 17,47 レール 120 一体キャップ 120a インク吐出用ヘッド用保護キャップ部(記録
液用回復部材) 120b プリント性向上液吐出用ヘッド用吸引キャッ
プ部(処理液用回復部材) 120c パイプ 130 ホルダ 130a 中心軸 140 チューブ 150 アーム 150a 軸 150b 軸受け 160 ギア部 160a 右端歯 160b 左端歯 170 通しギア 170a 軸 180 振り子アーム 180a 先端軸部 190 振り子ギア 190a 軸 200 アイドルギア 200a 軸 210 ストッパ 210a 軸 210b 先端鉤部

Claims (56)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録液を吐出する記録液吐出口が設けら
    れた記録液吐出部と、記録液に対して処理を行うための
    処理液を吐出する処理液吐出口が設けられた処理液吐出
    部と、が交換可能に配されて移動を行うためのキャリッ
    ジと、 該キャリッジの移動が停止しているときに、前記記録液
    吐出口が配された面の回復処理を専用に行うための記録
    液用回復部材と、 前記キャリッジの移動が停止しているときに、前記処理
    液吐出口が配された面の回復処理を専用に行うための処
    理液用回復部材と、 を有し、前記処理液用回復部材は前記キャリッジの移動
    方向と異なる方向に前記記録液用回復部材とは独立して
    移動することにより前記記録液吐出口が配された面から
    退避可能であることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 【請求項2】 前記キャリッジの移動方向と異なる方向
    への前記処理液用回復部材の移動は、前記キャリッジの
    移動方向とほぼ垂直な面内での前記処理液用回復部材の
    移動であることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出
    装置。
  3. 【請求項3】 前記キャリッジの移動方向と異なる方向
    への前記処理液用回復部材の移動は、前記処理液用回復
    部材の回動であることを特徴とする請求項1または2に
    記載の液体吐出装置。
  4. 【請求項4】 前記処理液用回復部材の回動の角度は、
    60°〜120°の範囲内のいずれかであることを特徴
    とする請求項3に記載の液体吐出装置。
  5. 【請求項5】 前記処理液用回復部材の回動の角度は、
    80°〜100°の範囲内のいずれかであることを特徴
    とする請求項4に記載の液体吐出装置。
  6. 【請求項6】 前記処理液用回復部材の回動の角度は、
    ほぼ90°であることを特徴とする請求項5に記載の液
    体吐出装置。
  7. 【請求項7】 前記キャリッジの移動方向と異なる方向
    への前記処理液用回復部材の移動は、前記処理液用回復
    部材のほぼ直線的な移動であることを特徴とする請求項
    1または2に記載の液体吐出装置。
  8. 【請求項8】 前記記録液用回復部材は前記記録液吐出
    口が配された面のキャッピングを行うための記録液用キ
    ャッピング部材であり、前記処理液用回復部材は前記処
    理液吐出口が配された面のキャッピングを行うための処
    理液用キャッピング部材であることを特徴とする請求項
    1に記載の液体吐出装置。
  9. 【請求項9】 前記処理液用キャッピング部材は前記処
    理液吐出口から吸引を行うためのポンプに連通している
    ことを特徴とする請求項8に記載の液体吐出装置。
  10. 【請求項10】 前記記録液用キャッピング部材は前記
    記録液吐出口から吸引を行うためのポンプに連通してお
    らず、前記キャリッジを移動させ、前記記録液用キャッ
    ピング部材とは異なりポンプに連通している他の記録液
    用キャッピング部材と前記記録液吐出口とを対向させて
    前記記録液吐出口から吸引を行うことを特徴とする請求
    項8または9に記載の液体吐出装置。
  11. 【請求項11】 前記記録液用キャッピング部材は前記
    記録液吐出口から吸引を行うためのポンプに連通してい
    ることを特徴とする請求項8または9に記載の液体吐出
    装置。
  12. 【請求項12】 前記記録液用回復部材は前記記録液吐
    出口が配された面のワイピングを行うための記録液用ワ
    イピング部材であり、前記処理液用回復部材は前記処理
    液吐出口が配された面のワイピングを行うための処理液
    用ワイピング部材であることを特徴とする請求項1また
    は8に記載の液体吐出装置。
  13. 【請求項13】 前記キャリッジを移動させ、前記記録
    液用ワイピング部材とは異なる他の記録液用ワイピング
    部材を用いて前記記録液吐出口のワイピングを行うこと
    を特徴とする請求項12に記載の液体吐出装置。
  14. 【請求項14】 処理液は記録液中の色材を溶媒に対し
    て不溶化する液体であることを特徴とする請求項1に記
    載の液体吐出装置。
  15. 【請求項15】 前記記録液吐出部は淡シアンの記録液
    を吐出する淡シアン吐出口を含み、該淡シアン吐出口列
    をはさむように配された、ブラックの記録液を吐出する
    ブラック吐出口列と淡マゼンタの記録液を吐出する淡マ
    ゼンタ吐出口列とともに記録ヘッドを形成することを特
    徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  16. 【請求項16】 前記処理液吐出部は処理液を吐出する
    処理液吐出口列を含み、該処理液吐出口列をはさむよう
    に配されたブラックの記録液を吐出する複数のブラック
    吐出口列とともに記録ヘッドを形成することを特徴とす
    る請求項1または14に記載の液体吐出装置。
  17. 【請求項17】 前記キャリッジには、前記記録液吐出
    部と前記処理液吐出部とが交換可能に配されるほかに、
    該いずれかの吐出部を含む記録ヘッドに隣接して、シア
    ン、マゼンタおよびイエローの記録液をそれぞれ吐出す
    る吐出口列を含む記録ヘッドが搭載可能であることを特
    徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  18. 【請求項18】 複数の液体吐出ヘッドを用いて被記録
    媒体に記録を行う液体吐出装置であって、 前記液体吐出ヘッドの吐出面を個別にキャップする複数
    のキャッピング手段と、該キャッピング手段による同一
    のキャッピング位置で前記液体吐出ヘッドから吐出され
    る液体の種類に応じて前記キャッピング手段を選択的に
    交換するキャップ交換手段とを含むことを特徴とする液
    体吐出装置。
  19. 【請求項19】 前記複数の液体吐出ヘッドを搭載し、
    かつ、前記被記録媒体に対し相対移動可能なキャリッジ
    をさらに含むことを特徴とする請求項18に記載の液体
    吐出装置。
  20. 【請求項20】 前記複数の液体吐出ヘッドのうち、少
    なくとも1つの液体吐出ヘッドを交換することで、交換
    前の液体とは別の種類の液体を吐出可能とすることを特
    徴とする請求項19に記載の液体吐出装置。
  21. 【請求項21】 前記交換可能な液体吐出ヘッドの種類
    を検知する手段をさらに含み、該検知手段による検知結
    果に応じて前記キャッピング手段を動作させて、キャッ
    プ交換を行うことを特徴とする請求項に20記載の液体
    吐出装置。
  22. 【請求項22】 前記交換可能な液体吐出ヘッドで吐出
    される液体の種類を検知する手段をさらに含み、該検知
    手段による検知結果に応じて前記キャッピング手段を動
    作させて、キャップ交換を行うことを特徴とする請求項
    20に記載の液体吐出装置。
  23. 【請求項23】 前記複数の液体のうち、相互に化学的
    または物理的に反応する少なくとも2種類の液体を含む
    ことを特徴とする請求項18に記載の液体吐出装置。
  24. 【請求項24】 前記キャリッジ上の同一ポジションに
    配設可能である前記交換可能な液体吐出ヘッド群は、色
    材を含む液体を吐出する一の液体吐出ヘッドと、該液体
    吐出ヘッドから吐出される前記液体中の色材を凝集また
    は不溶化させる物質を有する液体を吐出する他の液体吐
    出ヘッドとを含むことを特徴とする請求項19に記載の
    液体吐出装置。
  25. 【請求項25】 前記キャップ交換手段は、前記キャリ
    ッジの移動方向における同一位置でキャップ交換を行う
    ことを特徴とする請求項19に記載の液体吐出装置。
  26. 【請求項26】 前記キャップ交換動作が揺動式または
    回転式であることを特徴とする請求項25に記載の液体
    吐出装置。
  27. 【請求項27】 前記キャップ交換手段は、回転または
    揺動の一方向の動作で、前記液体の種類に応じて使い分
    けられる2種類のキャッピング手段間の交換を行うこと
    を特徴とする請求項26に記載の液体吐出装置。
  28. 【請求項28】 種類の異なる液体に対応した前記複数
    のキャッピング手段を一体に構成したことを特徴とする
    請求項18に記載の液体吐出装置。
  29. 【請求項29】 前記交換可能なキャッピング手段のう
    ち、少なくとも1つのキャッピング手段は、前記液体吐
    出ヘッドの吐出口から液体を吸引除去する吸引手段に連
    通していることを特徴とする請求項18に記載の液体吐
    出装置。
  30. 【請求項30】 前記液体吐出ヘッドから吐出される液
    体は、低分子成分と高分子成分のカチオン性物質を含む
    液体と、アニオン性染料を含む液体とを含むことを特徴
    とする請求項18に記載の液体吐出装置。
  31. 【請求項31】 前記液体吐出ヘッドから吐出される液
    体は、低分子成分と高分子成分のカチオン性物質を含む
    液体と、少なくともアニオン性染料と顔料とを含む液体
    とを含むことを特徴とする請求項18に記載の液体吐出
    装置。
  32. 【請求項32】 前記液体吐出ヘッドは、前記液体を吐
    出するために利用されるエネルギとして、前記液体に膜
    沸騰を生じさせる熱エネルギを発生する電気熱変換体を
    有することを特徴とする請求項18に記載の液体吐出装
    置。
  33. 【請求項33】 複数の液体吐出ヘッドを用いて被記録
    媒体に記録を行う液体吐出装置であって、 前記液体吐出ヘッドの吐出面を個別にワイピングする複
    数のワイピング手段と、 該ワイピング手段による同一のワイピング位置で前記液
    体吐出ヘッドから吐出される液体の種類に応じて前記ワ
    イピング手段を選択的に交換するワイパ交換手段とを含
    むことを特徴とする液体吐出装置。
  34. 【請求項34】 前記複数の液体吐出ヘッドを搭載し、
    かつ、前記被記録媒体に対し相対移動可能なキャリッジ
    をさらに含むことを特徴とする請求項33に記載の液体
    吐出装置。
  35. 【請求項35】 前記複数の液体吐出ヘッドのうち、少
    なくとも1つの液体吐出ヘッドを交換することで、交換
    前の液体とは別の種類の液体を吐出可能とすることを特
    徴とする請求項34に記載の液体吐出装置。
  36. 【請求項36】 前記交換可能な液体吐出ヘッドの種類
    を検知する手段をさらに含み、該検知手段による検知結
    果に応じた前記ワイピング手段により前記液体吐出ヘッ
    ドの吐出面に対しワイピングを行うことを特徴とする請
    求項35に記載の液体吐出装置。
  37. 【請求項37】 前記交換可能な液体吐出ヘッドで吐出
    される液体の種類を検知する手段をさらに含み、該検知
    手段による検知結果に応じた前記ワイピング手段により
    前記液体吐出ヘッドの吐出面に対しワイピングを行うこ
    とを特徴とする請求項35に記載の液体吐出装置。
  38. 【請求項38】 前記キャリッジ上の同一位置に配設可
    能である前記交換可能な液体吐出ヘッド群は、色材を含
    む液体を吐出する一の液体吐出ヘッドと、該液体吐出ヘ
    ッドから吐出される前記液体中の色材を凝集または不溶
    化させる物質を有する液体を吐出する他の液体吐出ヘッ
    ドとを含むことを特徴とする請求項34に記載の液体吐
    出装置。
  39. 【請求項39】 前記ワイパ交換手段は、前記キャリッ
    ジの移動方向における同一位置でワイピング手段の交換
    を行うことを特徴とする請求項34に記載の液体吐出装
    置。
  40. 【請求項40】 前記ワイパ交換手段は、前記ワイピン
    グ手段の交換を揺動または回転により行うものであるこ
    とを特徴とする請求項39に記載の液体吐出装置。
  41. 【請求項41】 前記ワイパ交換手段は、前記複数のワ
    イピング手段を一括して支持する支持体を含み、該支持
    体を揺動または回転させることにより前記ワイピング手
    段の交換を行うものであることを特徴とする請求項39
    に記載の液体吐出装置。
  42. 【請求項42】 前記ワイパ交換手段は、回転または揺
    動の一方向の動作で、前記液体の種類に応じて使い分け
    られる2種類のワイピング手段間の交換を行うことを特
    徴とする請求項39に記載の液体吐出装置。
  43. 【請求項43】 種類の異なる液体に対応した前記複数
    のワイピング手段を一体に構成したことを特徴とする請
    求項33に記載の液体吐出装置。
  44. 【請求項44】 複数の液体吐出ヘッドのうち、特定の
    液体を吐出する液体吐出ヘッドの吐出面をワイピングす
    るためのワイピング手段が該吐出面に対して進退移動可
    能であることを特徴とする請求項33に記載の液体吐出
    装置。
  45. 【請求項45】 前記特定のワイピング手段が前記液体
    吐出ヘッドの吐出面から退避する際に、該吐出面のうち
    拭き残し部分を、前記複数の液体吐出ヘッドと前記複数
    のワイピング手段との相対位置関係を変えてワイピング
    することを特徴とする請求項44に記載の液体吐出装
    置。
  46. 【請求項46】 前記特定のワイピング手段以外のワイ
    ピング手段を支持する支持体に、前記特定のワイピング
    手段を支持する支持体が回転可能または揺動可能に取り
    付けられていることを特徴とする請求項44に記載の液
    体吐出装置。
  47. 【請求項47】 前記複数の液体吐出ヘッドに対応した
    複数のワイピング手段のうち、一部のワイピング手段と
    他部のワイピング手段とが独立に前記液体吐出ヘッドの
    吐出面に対するワイピング動作を行うことを特徴とする
    請求項33に記載の液体吐出装置。
  48. 【請求項48】 前記液体吐出ヘッドの吐出面を個別に
    キャッピングする複数のキャッピング手段と、該キャッ
    ピング手段による同一のキャッピング位置で前記液体吐
    出ヘッドから吐出される液体の種類に応じて前記キャッ
    ピング手段を選択的に揺動または回転により交換するキ
    ャップ交換手段とをさらに含み、該キャッピング手段の
    交換動作に連動して前記液体吐出ヘッドの吐出面をワイ
    ピングするワイピング手段を選択的に交換することを特
    徴とする請求項33に記載の液体吐出装置。
  49. 【請求項49】 前記ワイピング手段のワイピング移動
    方向が前記液体吐出ヘッドの吐出口の配列方向に沿う方
    向であることを特徴とする請求項33に記載の液体吐出
    装置。
  50. 【請求項50】 前記液体吐出ヘッドは、第1ないし第
    3のノズル群を備えた第1ないし第3の液体吐出ヘッド
    であり、 前記第1の液体吐出ヘッドの第1および第3のノズル群
    は黒インクを吐出し、かつ、第2のノズル群はインクの
    プリント性を向上させるためのプリント性向上液を吐出
    し、 前記第2の液体吐出ヘッドの第1ないし第3のノズル群
    はシアンインク、マゼンタインクおよびイエローインク
    を吐出し、 前記第3の液体吐出ヘッドの第1または第3のノズル群
    のいずれか一方のノズル群は黒インクを吐出し、前記第
    1または第3のノズル群のいずれか他方のノズル群およ
    び第2のノズル群は前記第2の液体吐出ヘッドから吐出
    されるシアンインクより染料濃度の低い第2のシアンイ
    ンクおよび前記マゼンタインクより染料濃度の低い第2
    のマゼンタインクを吐出し、 前記第1の液体吐出ヘッドと前記第2の液体吐出ヘッド
    を用いてカラー画像を形成する第1のモードと、前記第
    3の液体吐出ヘッドと前記第2の液体吐出ヘッドを用い
    てカラー画像を形成する第2のモードを備えたことを特
    徴とする請求項33に記載の液体吐出装置。
  51. 【請求項51】 前記第1の液体吐出ヘッドと前記第3
    の液体吐出ヘッドとは相互に交換可能であることを特徴
    とする請求項50記載の液体吐出装置。
  52. 【請求項52】 前記第1の液体吐出ヘッドの第2のノ
    ズル群は、第1のノズル群と第3のノズル群との間に配
    設されていることを特徴とする請求項50に記載の液体
    吐出装置。
  53. 【請求項53】 前記液体吐出ヘッドから吐出される液
    体は、低分子成分と高分子成分のカチオン性物質を含む
    液体と、アニオン性染料を含む液体とを含むことを特徴
    とする請求項33に記載の液体吐出装置。
  54. 【請求項54】 前記液体吐出ヘッドから吐出される液
    体は、低分子成分と高分子成分のカチオン性物質を含む
    液体と、少なくともアニオン性染料と顔料とを含む液体
    とを含むことを特徴とする請求項33に記載の液体吐出
    装置。
  55. 【請求項55】 前記液体吐出ヘッドは、前記液体を吐
    出するために利用される熱エネルギを発生する熱エネル
    ギ発生体を有することを特徴とする請求項33に記載の
    液体吐出装置。
  56. 【請求項56】 前記熱エネルギ発生体は、前記液体に
    膜沸騰を生じさせる熱エネルギを発生する電気熱変換体
    であることを特徴とする請求項55に記載の液体吐出装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8157367B2 (en) 2008-01-24 2012-04-17 Seiko Epson Corporation Recording apparatus and recording method
US8905515B2 (en) 2012-03-05 2014-12-09 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Liquid ejection apparatus
JP2016141139A (ja) * 2015-02-05 2016-08-08 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッドの払拭機構と払拭方法
JP2016175265A (ja) * 2015-03-19 2016-10-06 株式会社リコー インクジェット記録装置、インクジェット記録方法

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