JPH10291033A - パイプベンダー - Google Patents

パイプベンダー

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Publication number
JPH10291033A
JPH10291033A JP10350197A JP10350197A JPH10291033A JP H10291033 A JPH10291033 A JP H10291033A JP 10350197 A JP10350197 A JP 10350197A JP 10350197 A JP10350197 A JP 10350197A JP H10291033 A JPH10291033 A JP H10291033A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carriage
bending
cylinder
pipe
stopper
Prior art date
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Pending
Application number
JP10350197A
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English (en)
Inventor
Masaru Haneda
勝 羽田
Kazuhiro Tada
和寛 多田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamamoto Suiatsu Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yamamoto Suiatsu Kogyosho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamamoto Suiatsu Kogyosho Co Ltd filed Critical Yamamoto Suiatsu Kogyosho Co Ltd
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  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 曲げ動作時における管材への押し込み力を、
専用のシリンダにより直接的に、また、キャリッジの支
持部への大負荷を強いることなく加えることができるよ
うにする。 【解決手段】 基台2上を移動するキャリッジ1に、こ
れに保持された管材Aと同軸上にて伸長動作する押し込
みシリンダ3を装備する。また基台2上に、押し込みシ
リンダ3の伸長端に臨ませてストッパ4を配する。図の
左側に配置された曲げ装置での曲げ動作中には、押し込
みシリンダ3を伸長させてストッパ4を押圧し、この反
作用により管材Aに、これと同軸上にて押し込み力を加
える構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺の管材を軸長
方向の適宜位置にて適宜の方向及び角度を有して屈曲さ
せてなる曲がり管を得るべく用いられるパイプベンダー
に関する。
【0002】
【従来の技術】各種流体の輸送用の配管系には、その中
途に輸送方向の転換のために屈曲部を設ける必要があ
り、この種の屈曲部は、一般的には、所望の曲がり形状
を有する管継手を用い、これの両端に、ねじ込み、フラ
ンジ接続、溶接等の適宜の手段により直管を接続するこ
とにより実現される。
【0003】ところがこのように得られる屈曲部におい
ては、管継手と直管との接続か所からの内部流体の漏れ
が生じ易いという問題があり、例えば、各種ボイラの蒸
気管等、内部流体の漏れを許容し難く、多くの屈曲部を
有する配管系においては、長尺の管材を適宜位置に屈曲
させてなる曲がり管を用い、管継手の使用か所を可及的
に減らして、配管系の各部における漏れの発生を防止す
るようにしている。
【0004】前記曲がり管は、特開平6-114451号公報、
特開平6-182451号公報等に開示されている如く、共通の
基台上にキャリッジと曲げ装置とを備えて構成されたパ
イプベンダーを用いて製造される。キャリッジは、これ
に装備されたチャックに素材となる管材を掴持し、基台
の表面上に設定された案内レールに沿って移動して、一
側に配された曲げ装置に前記管材を送り込む動作をな
し、また曲げ装置は、キャリッジにより送り込まれる管
材を、所定の曲率を有する円板形の曲げ型の外周に押し
付け、押し付け位置の両側にて各別の拘束部材に拘束し
て、前記曲げ型を一方の拘束部材と共に軸回りに回転さ
せて、前記管材を曲げ型の曲率に沿って屈曲せしめる動
作をなすものであり、キャリッジによる管の送り動作と
曲げ装置による曲げ動作とを交互に行わせることによ
り、前記管材を適宜の位置にて屈曲せしめてなる曲がり
管を製造する構成となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】さて、以上の如きパイ
プベンダーにおいては、曲げ装置の前述した動作により
管材を屈曲せしめる際に、曲げ型から離れた側の管材の
周壁に伸長力が作用し、得られた曲がり管に局所的な減
肉が生じ、得られた曲がり管の品質低下を招くという不
具合がある。そこで従来から、曲げ装置による曲げ動作
中においても管材に押し込み力を加え、減肉の発生部位
に後続する管材を供給することにより、良質の曲がり管
を得るようにした押し込み手段が備えられている。
【0006】この押し込み手段は、一般的には、前記特
開平6-114451号公報に開示されている如く、管材の送り
のためにキャリッジを押圧する送り駆動用の油圧シリン
ダを兼用し、曲げ装置による曲げ動作中においても前記
油圧シリンダを動作させて、前記キャリッジを介して管
材に押し込み力を加える構成となっている。
【0007】ところが、曲げ動作中に曲げ装置内での拘
束に抗して行われる管材の押し込みには、多大の押し込
み力が必要である一方、非曲げ動作時に行われる管材の
送りには、所定の送り長さを得るために大なる移動スト
ロークが必要であり、前述した如く、送り駆動用の油圧
シリンダを押し込み手段として兼用する場合、この油圧
シリンダが、前記押し込み力の発生を可能とする大出力
と、前記送り長さを実現する長大なストロークとを併せ
て備える必要があり、該油圧シリンダの大型化を招く問
題がある。
【0008】この問題を解消するため特開平6-182451号
公報には、前記キャリッジを、これの移動経路に沿って
張設された送り駆動用のチェーンに連結する一方、前記
キャリッジに取り付けたピニオンを前記移動経路に沿っ
て延設されたラックに噛合させ、該ラックを軸長方向に
押圧する押し込み専用の油圧シリンダを設け、管材の送
りは、前記チェーンの回転に応じてキャリッジを移動さ
せて行い、曲げ動作中の管材の押し込みは、前記ピニオ
ンをロックした状態で前記油圧シリンダを動作させ、前
記ラックを介してキャリッジを押圧する構成が開示され
ている。
【0009】この構成においては、送り手段と別個に構
成された押し込み用の油圧シリンダに大なるストローク
が不要となり、該油圧シリンダの小型化を図り得る。と
ころが、前記油圧シリンダが発生する押し込み力を、前
記ラック及びこれに噛合するピニオンを介してキャリッ
ジに伝える複雑な伝動構成となっており、ラック歯及び
ピニオン歯、並びにピニオンの回転を拘束するロック手
段に、前記押し込み力に耐え得るだけの強度を必要と
し、これらの存在が油圧シリンダの小型化を相殺して、
装置の小型化要求に応え得ない。
【0010】また以上の如き従来のパイプベンダーにお
いてはいずれも、押し込み用(兼用又は専用)の油圧シ
リンダの設置位置が、キャリッジの移動経路となる案内
レールの近傍に設定してあり、該位置にてキャリッジに
押し込み力を加える構成となっている。図6は、従来の
パイプベンダーの動作説明図である。
【0011】本図に示す如くキャリッジ5は、基台6上
に敷設された案内レール60に沿って移動する移動台50
と、該移動台50の上部に、前記案内レール60と直交する
方向に敷設された案内レール51に沿って移動自在に搭載
されたチャック台52と、該チャック台52の一側に、前記
案内レール60と平行をなす方向に突設されたチャック筒
53とを備えてなる。
【0012】チャック台52には、チャック筒53の軸心に
沿って、該チャック筒53を含めて貫通する貫通孔が形成
されており、曲げ対象となる管材Aは、前記貫通孔に挿
通され、その中途部をチャック筒53に掴持させてあり、
案内レール60上での移動台50の移動により、管軸方向へ
の送りを加えられ、基台6上に構成された図示しない曲
げ装置に送り込まれるようになしてある。なお、移動台
50上の案内レール51に沿うチャック台52の移動は、前記
曲げ装置にセットされた曲げ型のサイズに応じて、管材
Aの位置をずらすべく行われる。
【0013】押し込み手段としての押し込みシリンダ7
は、基台6上に固定されており、案内レール60と平行を
なして延びる出力ロッド70の先端を移動台50に連結し、
前記曲げ装置における曲げ動作中に前記出力ロッド70を
伸長動作させて、前記移動台50に前記送りの方向への押
圧力、即ち、前記曲げ装置への押し込み力Fを加える構
成となっている。
【0014】ところが曲げ動作中の管材Aは、図示しな
い曲げ装置の内部にて前述の如く拘束された状態にあ
り、押し込みシリンダ7の動作により移動台50に押し込
み力Fが加えられたとき、曲げ装置内部の拘束部位から
の反力F1 が管材Aの軸心上に加わる。この反力F1
前記押し込み力Fとは、図示の如く、キャリッジ5の高
さ方向に離れた位置にて互いに逆向きに作用することか
ら、キャリッジ5に、管材Aの管軸を含む図示の平面内
にて回転偶力が発生し、移動台50を支持する案内レール
60、チャック台52を支持する案内レール51等、キャリッ
ジ5の支持部に大なる負荷が加わる結果、これらの支持
部に前記負荷に耐え得るだけの強度が必要となり、装置
の大型化を招くという問題があった。
【0015】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、曲げ動作時における管材への押し込み力を、専
用のシリンダにより直接的に、また、キャリッジの支持
部への大負荷を強いることなく加えることができ、構成
の簡素化と支持部の強度低下とを併せて実現し、小型化
されたパイプベンダーを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係るパイプベン
ダーは、曲げ対象となる管材を保持し、該管材の管軸方
向に基台に沿って移動して、該基台の一側に配された曲
げ装置に送り込むキャリッジと、所定の送り位置での前
記曲げ装置の曲げ動作時に、これに伴う周壁の局所的な
減肉を緩和すべく、前記管材に前記曲げ装置への押し込
み力を加える押し込み手段とを備えたパイプベンダーに
おいて、前記押し込み手段は、前記キャリッジに装備さ
れ、これに保持された管材と略同軸上にて前記曲げ装置
の逆側に向けて伸長する押し込みシリンダと、前記基台
上に支持され、前記押し込みシリンダの伸長端を支える
ストッパとを具備することを特徴とする。
【0017】この発明においては、曲げ装置の曲げ動作
時に、キャリッジに装備された押し込みシリンダが、該
キャリッジに保持された管材と略同軸上にて曲げ装置の
逆側に向けて伸長し基台に支持されたストッパを押圧し
て、この反作用により前記管材に押し込み力を加える。
この押し込み力は、管材と略同軸上に作用し曲げ装置か
らの反力と相互に打ち消し合うため、前記キャリッジに
回転偶力が発生する虞れはなく、該キャリッジの支持部
の負荷は小さく、支持部の強度確保のための装置の大型
化を防止し得る。
【0018】更に加えて、前記ストッパは、前記押し込
みシリンダの伸長端を支える作用位置と、前記送り込み
のための前記キャリッジの移動を妨げない非作用位置と
の間にて位置変更可能に構成してあることを特徴とす
る。
【0019】この発明においては、管材の送り動作時に
は、ストッパを非作用位置に位置変更し、基台上を移動
するキャリッジの移動経路から外して、曲げ装置への管
材の送り込みを妨げないようにする一方、所定の送り込
み位置にて行われる曲げ動作時には作用位置に位置変更
して、押し込みシリンダの伸長端を支え、押し込み力の
付加を可能とする。作用位置は、曲げ装置の逆側におい
てキャリッジに近接した位置であり、この作用位置から
非作用位置への位置変更は、基台上への出退、送り経路
に沿う方向への移動、送り経路と交叉する方向への移動
等、適宜に実現することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示
す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係るパイ
プベンダーの要部の構成を略示する一部破断正面図であ
り、図2は、平面図である。
【0021】本発明に係るパイプベンダーは、曲げ対象
となる管材Aを保持し、基台2の上面に沿って移動し、
該基台2の一側に構成された図示しない曲げ装置に送り
込むキャリッジ1を備えている。曲げ装置は、前記特開
平6-114451号公報、特開平6-182451号公報等に開示され
ている如く、キャリッジ1により送り込まれる管材A
を、所定の曲率を有する円板形の曲げ型の外周に押し付
け、押し付け位置の両側にて各別の拘束部材に拘束し
て、前記曲げ型を一方の拘束部材と共に軸回りに回転さ
せて、前記管材を曲げ型の曲率に沿って屈曲せしめる動
作をなす公知の装置であり、基台2の一側(図1及び図
2における左側)に構成されている。
【0022】前記キャリッジ1の基本構成は、図6に略
示する従来のキャリッジ5と同様であり、基台2の上面
に敷設された一対の案内レール20,20上に、これらに沿
って移動自在に支持された移動台10と、該移動台10の上
部に、前記案内レール20と直交する方向に敷設された案
内レール11に沿って移動自在に支持されたチャック台12
と、該チャック台12の一側(前記曲げ装置との対向側)
に、前記案内レール20と平行をなす方向に突設されたチ
ャック筒13とを備え、該チャック筒13にその中途部を掴
持された管材Aを、案内レール20に沿う移動台10の移動
により曲げ装置に向けて送り込む構成となっている。
【0023】移動台10の上部には、基台2上面の一方の
案内レール20に近い側であって、前記案内レール11に沿
って生じるチャック台12の移動範囲と干渉しない位置
に、その軸心を略鉛直に保って送りモータM1 が固設し
てある。該送りモータM1 の出力端は、移動台10の下側
に突出せしめられ、これに嵌着されたピニオン18(図1
参照)を介して、前記案内レール20の側面の長手方向に
沿わせて設けられたラック21に噛合させてあり、前記送
りモータM1 を回転せしめた場合、前記ピニオン18が前
記ラック21との噛合を保ちつつ回転し、移動台10が、上
部のチャック台12と共に案内レール20,20に沿って移動
するようになっている。
【0024】前記チャック筒13は、先端位置の内面に周
方向に等配された複数の掴持爪を備え、これらを、油圧
駆動、電動等の適宜の駆動手段により内向きに進出させ
て、内部に挿通された前記管材Aの中途部を、外側から
同軸的に掴持する公知の構成を有し、チャック台12の同
側の端面に突設された回転筒14の先端に同軸的に取付け
てある。
【0025】送りモータM1 は正逆両方向に回転駆動さ
れ、前記曲げ装置への管材Aの送り込みは、前記チャッ
ク筒13による掴持状態を保ち送りモータM1 を正転せし
め、キャリッジ1を曲げ装置に近付く向きに前進移動さ
せて行われる。一方、送りモータM1 の逆転駆動は、適
宜の送り込み位置での前記曲げ装置による曲げ動作を終
えた後、チャック筒13による掴持状態を解除し、キャリ
ッジ1を曲げ装置から離れる向きに後退移動させて、管
材Aの掴持位置を変更すべく行われる。
【0026】即ち、曲げ装置への管材Aの送り込みは、
各回の曲げ動作の完了後、キャリッジ1の後退移動によ
り管材Aの掴持位置を変え、次いでキャリッジ1を前進
移動せしめて行われる。このような掴持位置の変更によ
り、キャリッジ1の移動可能長さ、即ち、基台2上の案
内レール20,20の延設長さを超える長寸の管材Aの曲げ
が可能であり、前記移動可能長さは、製品として得られ
る曲がり管の複数か所の曲げ位置の内、相隣する曲げ位
置間の最長長さ分だけ確保すればよく、小型の装置によ
る長寸の管材Aの曲げが可能となる。
【0027】なおこのとき、掴持位置変更のためのキャ
リッジ1の後退移動を、先の曲げ位置から次の曲げ位置
までの送り必要長さ分だけ行わせ、その後のキャリッジ
1の前進移動を、後退移動と同長だけ行わせることによ
り、各回の曲げ動作時におけるキャリッジ1の移動位置
を、基台2上の所定位置(以下曲げ位置という)に保つ
ことが可能である。
【0028】図1に示す如く、チャック筒13の取付けの
ための回転筒14は、チャック台12の内部に嵌着固定され
た一対の軸受15,15により、軸長方向に適長離隔した2
か所を支承され、基台2の上面と略平行をなす面内にお
いて、案内レール20,20の延設方向、即ち、キャリッジ
1の移動方向に沿う軸心回りでの回転自在に支持されて
おり、該回転筒14の中途部には、軸受15,15による支持
部間に、平歯車16が外嵌固定されている。
【0029】チャック台12の他側(曲げ装置との非対向
側)端面には、回転筒14の支持部の上位置に、チャック
回転モータM2 がフランジ固定されている。チャック台
12の内部に延長されたチャック回転モータM2 の出力端
には、平歯車17が同軸的に連結され、前記平歯車16に噛
合させており、チャック回転モータM2 を回転せしめた
場合、この回転が、平歯車17及び平歯車16を介して回転
筒14に伝達され、該回転筒14が、チャック台12からの突
設端に固定されたチャック筒13と共に回転するようにな
っている。この回転は、チャック筒13に掴持された管材
Aをその軸心回りに回転させて、移動台10の前述した移
動による曲げ装置への送り込みの前又は後に、該曲げ装
置による曲げ方向を変更すべく適宜に行われる。
【0030】チャック台12の他側端面には、本発明の特
徴たる押し込みシリンダ3が、チャック回転モータM2
の下位置に、前記回転筒14と同軸上に連続する態様に固
定されている。この押し込みシリンダ3は、前記曲げ位
置に対応させて基台2上に後述の如く支持されたストッ
パ4とにより、前記曲げ装置における管材Aの曲げ動作
中に、該管材Aに曲げ装置へ向かう押し込み力を付加す
る押し込み手段を構成するものである。
【0031】図3は、押し込みシリンダ3の拡大断面図
であり、本図に示す如く押し込みシリンダ3は、円筒形
をなすシリンダケース30の内側に、薄肉円筒形をなすガ
イドチューブ31を、夫々の基端側の取付フランジ32を介
して同軸的に一体化させ、これらの間に形成された環状
の空間に、薄肉円筒形をなすピストンロッド33を、前記
ガイドチューブ31の外周を案内として摺動自在に嵌挿せ
しめ、シリンダケース30の先端側に突出するピストンロ
ッド33の端部に、円環状をなす加圧リング34を固設した
構成となっており、前記チャック台12の端面に前記取付
フランジ32を介して固定されている。
【0032】シリンダケース30の内周とピストンロッド
33の外周との間には、シリンダケース30の先端部に内嵌
固定され、ピストンロッド33の外面に嵌合するストッパ
環35と、ピストンロッド33の基端部に一体的に周設さ
れ、シリンダケース30の内面に嵌合するピストン環36と
により両側を液密に封止して、シリンダケース30の先端
側周壁を貫通する導圧孔37により図示しない油圧源に接
続された退入油室3aが形成されている。
【0033】また、シリンダケース30の内周とガイドチ
ューブ31の外周との間には、ピストンロッド33に周設さ
れた前記ピストン環36と、ガイドチューブ31の基端側に
一体的に周設され、シリンダケース30の内面に嵌合する
ストッパ環38とにより両側を液密に封止して、シリンダ
ケース30の基端側周壁を貫通する導圧孔39により図示し
ない油圧源に接続された進出油室3bが形成されている。
【0034】而して、ピストンロッド33は、導圧孔37を
経て退入油室3aに油圧が導入された場合、ピストン環36
の両側に発生する油圧差の作用により基端側に向けて押
圧され、シリンダケース30の内側へ向けて退入動作し、
また、導圧孔39を経て進出油室3bに油圧が導入された場
合、先端側に向けて押圧され、シリンダケース30の外側
へ進出動作する。このように行われる進退動作は、前記
ピストン環36がガイドチューブ31に周設されたストッパ
環38に当接する位置から、同じくシリンダケース30先端
のストッパ環35に当接する位置までの間にて生じ、シリ
ンダケース30の先端からのピストンロッド33の突出長
さ、即ち、押し込みシリンダ3の全体長さが伸縮せしめ
られる。
【0035】最内側のガイドチューブ31は、曲げ対象と
なる管材Aの外径よりも大なる内径を有しており、前記
管材Aは、図中に2点鎖線により示す如く、前記回転筒
14の内側を経てガイドチューブ31の内側に挿通され、こ
れの先端側から適宜に突出せしめた状態に保持させてあ
り、前述した伸縮動作は、管材Aの保持状態に影響を与
えることなく行えるようになしてある。
【0036】押し込みシリンダ3は、曲げ装置への管材
Aの送り込み動作中を含めた通常時には、ピストンロッ
ド33を退入せしめた図3に示す縮短状態を保っており、
基台2上に設定された前記曲げ位置においてキャリッジ
1の送りを停止せしめて行われる曲げ動作中に、前記管
材Aに曲げ装置への押し込み力を加えるべく伸長動作せ
しめられる。
【0037】図1及び図2には、前記曲げ位置に停止せ
しめられたキャリッジ1が示してあり、基台2上には、
この曲げ位置に対応するように、より具体的には、曲げ
位置に停止したキャリッジ1に前述の如く取付けられた
押し込みシリンダ3のピストンロッド33の先端部に対向
するようにストッパ4が支持されている。
【0038】図4は、ストッパ4の拡大図である。本図
に示す如くストッパ4は、ピストンロッド33の先端に対
向する厚肉の平板4aの背面を、周囲を縁取る補強リブ4b
により補強して、前記平板4aに加わる圧力に対し所定の
強度を有すると共に、軽量化を図ったブロック状の部材
として構成されている。
【0039】ストッパ4の下部は、図2に示す如く、キ
ャリッジ1の移動案内のための案内レール20,20の間に
位置して基台2上に固設された一対のプランマブロック
40,40により、案内レール20,20の長手方向と直交する
略水平な支軸41の回りに揺動自在に支持されており、図
中に実線により示す如く、平板4aの一面が基台2の上面
に対して略垂直をなして起立し、ピストンロッド33先端
の加圧リング34に正対する起立姿勢(作用位置)と、図
中に2点鎖線により示す如く、前記平板4aの一面が、基
台2の表面と略平行をなす倒れ姿勢(非作用位置)とに
夫々拘束し得るようになしてある。
【0040】ストッパ4は、起立姿勢において下向きと
なる一面に、前記支軸41と平行をなす軸回りに回転自在
にガイドローラ42を備えており、起立姿勢と倒れ姿勢と
の間でのストッパ4の姿勢変更、及び両姿勢での拘束
は、基台2の上面に固設されて案内レール20,20の延設
方向、即ち、ガイドローラ42と直交する方向に、これに
向けて伸長動作する起立シリンダ43と、これの伸長端に
取付けた押圧ブロック44とにより実現されている。
【0041】押圧ブロック44は、その上部に、基台2の
上面と略平行をなす支え面 44aを備え、またガイドロー
ラ42と対向する先端部に、前記支え面 44aと略垂直に交
わる押し面 44bを備えており、更に、これら両面 44a,4
4bを連絡し、先端側、即ち、押し面 44b側を下として傾
斜するテーパ面 44cを備えている。
【0042】図4には、起立シリンダ43が縮短状態にあ
るときの押圧ブロック44の位置が実線により示されてお
り、このときストッパ4は、前記押圧ブロック44先端の
押し面 44bにガイドローラ42を転接させて、この転接位
置と前記支軸41とにより、図中に2点鎖線にて示す倒れ
姿勢に拘束される。
【0043】この状態から起立シリンダ43を伸長動作さ
せた場合、押圧ブロック44は、図4中に2点鎖線にて示
す位置まで移動し、この移動に伴ってガイドローラ42
は、押し面 44bにより押圧され、該押し面 44b、及びこ
れに連続するテーパ面 44c上を転動し、該テーパ面 44c
に連続する支え面 44a上に乗り上げる。この間ストッパ
4は、支軸41を枢軸とする揺動により前記倒れ姿勢から
徐々に立ち上がり、前記支え面 44a上へのガイドローラ
42の乗り上げにより、前記支軸41と前記押圧ブロック44
とにより前後を支えられ、図中に実線にて示す起立姿勢
に拘束される。
【0044】なお、押圧ブロック44は、少なくとも起立
シリンダ43の伸長位置において、基台2の上面に強固に
支えられており、前記起立姿勢に拘束されたストッパ4
は、支軸41の側から作用する押圧力に対し十分な耐性を
有するようになしてある。
【0045】このような起立姿勢への拘束は、前述した
如く、キャリッジ1を前記曲げ位置に停止せしめた状態
で行われ、ストッパ4は、図1及び図2に示す如く、縮
短状態にある押し込みシリンダ3のピストンロッド33先
端の加圧リング34に正対した作用位置となる。この状態
においてピストンロッド33は、前記曲げ装置での曲げ動
作に同期して伸長動作せしめられ、これにより、加圧リ
ング34を介してストッパ4が押圧されることとなり、該
ストッパ4は、基台2上に拘束されていることから、キ
ャリッジ1及びこれに保持された管材Aが、前記押圧の
方向と逆向き、即ち、前記曲げ装置に向けて押圧され、
該曲げ装置での曲げ動作中の管材に押し込み力が付加さ
れる。
【0046】なお、ストッパ4の幅方向中央部には、図
2に示す如く、管材Aに対応する半円形の切欠き4cが形
成されており、前記起立姿勢に拘束されたとき、押し込
みシリンダ3の先端から突出する管材Aを前記切欠き4c
内に受容し得るようになしてある。
【0047】図5は、本発明に係るパイプベンダーの動
作説明図であり、(a)は、管材Aの送り動作状態を、
(b)は、送り動作の完了後、ストッパ4を起立させた
状態を、(c)は、曲げ動作中における押し込み力の付
加状態を夫々示している。
【0048】ストッパ4は、曲げ装置へ管材Aを送り込
む送り動作中に、前述した倒れ姿勢に拘束された非作用
位置となり、このときストッパ4は、図5(a)に示す
如く、キャリッジ1の移動経路となる案内レール20,20
よりも下位置となり、送り動作中のキャリッジ1の移動
を妨げないようにしてある。この非作用位置は、図4中
にも2点鎖線により示してある。
【0049】この送り動作は、所定の送り位置にて停止
され、ストッパ4は、起立シリンダ43(図4参照)の前
述した動作により支軸41回りに揺動して、図5(b)に
示す如き起立姿勢に拘束され、押し込みシリンダ3の出
力端に正対した状態となる。
【0050】次いで、図の左側に配された曲げ装置にお
ける曲げ動作中には、押し込みシリンダ3が伸長動作
し、曲げ装置と逆向き(白抜矢符の向き)に伸長するピ
ストンロッド33先端の加圧リング34がストッパ4に押し
付けられ、キャリッジ1に保持された管材Aには、前記
押し付けの反作用により発生する押し込み力Fが、スト
ッパ4から離れる向き、即ち、前記曲げ装置に向けて作
用するが、本発明に係るパイプベンダーにおいて、前記
押し込みシリンダ3は、キャリッジ1に保持された管材
Aと同軸上にて伸長するピストンロッド33を備えること
から、前記押し込み力Fの作用位置は、図示の如く、管
材Aの軸心上となる。
【0051】一方、曲げ動作中の管材Aは、曲げ装置の
内部にて前述の如く拘束された状態にあり、押し込みシ
リンダ3の伸長動作により前記押し込み力Fが加えられ
たとき、曲げ装置内部の拘束部位からの反力F1 が管材
Aに加わるが、この反力F1の作用位置は、前記押し込
み力Fと同様に管材Aの軸心上であり、キャリッジ5に
は、前記両式F,F1 の作用による回転偶力が殆ど発生
せず、基台2上に移動台10を支持する案内レール20、移
動台10上にチャック台12を支持する案内レール11等、キ
ャリッジ1の支持部に加わる負荷を大幅に軽減すること
ができ、これらの小型軽量化を図ることができる。
【0052】なお、以上の実施の形態においては、作用
位置と非作用位置との間でのストッパ4の移動を支軸41
回りの揺動により実現しているが、上下方向への移動
等、他の手段により実現することも可能である。
【0053】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明に係るパイプベ
ンダーにおいては、曲げ装置による曲げ動作中に、曲げ
対象となる管材に押し込み力を加える押し込み手段が、
前記管材の送り込みのためのキャリッジに装備され、管
材と略同軸上にて伸長する押し込みシリンダと、基台上
に支持されて押し込みシリンダの伸長端を支えるストッ
パとを備え、押し込みシリンダによるストッパの押圧の
反作用により管材に押し込み力を加える構成としてあ
り、前記押し込み力が管材と略同軸上に作用し、曲げ装
置からの反力と相互に打ち消し合いキャリッジに回転偶
力が発生する虞れがないから、キャリッジの支持部の負
荷を大幅に軽減することができ、支持部の強度確保が不
要となり、小型化が可能となる。
【0054】更に、押し込みシリンダの伸長端を支える
ストッパが、作用位置と非作用位置との間にて位置変更
可能としてあるから、曲げ装置への送り込みのための管
材の送り動作を妨げることなく確実な押し込み力の付加
が可能となる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパイプベンダーの要部の構成を略
示する一部破断正面図である。
【図2】本発明に係るパイプベンダーの要部の構成を略
示する平面図である。
【図3】押し込みシリンダの拡大断面図である。
【図4】ストッパの拡大図である。
【図5】本発明に係るパイプベンダーの動作説明図であ
る。
【図6】従来のパイプベンダーの動作説明図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ 2 基台 3 押し込みシリンダ 4 ストッパ 10 移動台 12 チャック台 13 チャック筒 14 回転筒 20 案内レール 30 シリンダケース 33 ピストンロッド 41 支軸 43 起立シリンダ 44 押圧ブロック A 管材 M1 送りモータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 曲げ対象となる管材を保持し、該管材の
    管軸方向に基台に沿って移動して、該基台の一側に配さ
    れた曲げ装置に送り込むキャリッジと、所定の送り位置
    での前記曲げ装置の曲げ動作時に、これに伴う周壁の局
    所的な減肉を緩和すべく、前記管材に前記曲げ装置への
    押し込み力を加える押し込み手段とを備えたパイプベン
    ダーにおいて、前記押し込み手段は、前記キャリッジに
    装備され、これに保持された管材と略同軸上にて前記曲
    げ装置の逆側に向けて伸長する押し込みシリンダと、前
    記基台上に支持され、前記押し込みシリンダの伸長端を
    支えるストッパとを具備することを特徴とするパイプベ
    ンダー。
  2. 【請求項2】 前記ストッパは、前記押し込みシリンダ
    の伸長端を支える作用位置と、前記送り込みのための前
    記キャリッジの移動を妨げない非作用位置との間にて位
    置変更可能に構成してある請求項1記載のパイプベンダ
    ー。
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KR102653611B1 (ko) * 2023-10-23 2024-04-02 주식회사 엠케이코어텍 밴딩머신

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