JPH08206773A - リング鍛造用マンドレルの回転装置 - Google Patents

リング鍛造用マンドレルの回転装置

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JPH08206773A
JPH08206773A JP1514095A JP1514095A JPH08206773A JP H08206773 A JPH08206773 A JP H08206773A JP 1514095 A JP1514095 A JP 1514095A JP 1514095 A JP1514095 A JP 1514095A JP H08206773 A JPH08206773 A JP H08206773A
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JP
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rotating
mandrel
forging
ring
cam clutch
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JP1514095A
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Inventor
Takao Sato
隆夫 佐藤
Kenji Wada
健治 和田
Norihiko Goto
紀彦 後藤
Hachiro Arihara
八郎 有原
Toshiyuki Ochi
敏行 落
Shigeaki Sumino
茂明 隅野
Shohachi Inaoka
昭八 稲岡
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 素材の中心孔に挿し通したマンドレルを、鍛
造プレスの作動に連動して所定ピッチで回転させ、素材
を各ストローク毎に一定の回動送り量のもとで回動させ
てリング鍛造できる回転装置を提供する。 【構成】 回転ディスク(2a)の外周上に、該回転ディス
ク(2a)に対して一方向に回転自由で逆方向の回転は伝達
するカム機構を有する回転外輪(2a)を設けてなり、その
回転ディスク(2a)をマンドレル(1) 端部に同芯に固着さ
せたカムクラッチ(2) と、上端部を係止連結具(4) を介
して鍛造プレス(P) の上プラテン(UP)に連結され、かつ
下端部をカムクラッチ(2) の回転外輪(2a)外周に巻回さ
せると共に終端を該回転外輪(2a)に固着された伝動チェ
ン(3) と、上端をカムクラッチ(2)の回転外輪(2b)の側
端面部に回動自由に連結され、該回転外輪(2b)を回転自
由な方向に引戻し回動させる引戻スプリング(5) とを備
えてなる回転装置とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自由鍛造による拡径リ
ング鍛造ないしは展伸リング鍛造において、中空素材を
保持するマンドレルを回転させるリング鍛造用マンドレ
ルの回転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自由鍛造によるリング鍛造には、予め穿
孔された素材の中心孔に丸棒状のマンドレルを挿し通
し、そのマンドレルの両端部を鍛造プレスの作業部に配
置した俗に馬と呼ばれる対のサドルで支持させ、この状
態で素材を回転させながら上金敷とマンドレルとの間で
鍛造することで、所定の径に拡径する拡径リング鍛造
(穴広げ鍛造)と、素材の中心孔にマンドレルを挿し通
して、鍛造プレスのVまたはU型の下金敷上に載置し、
その下金敷と金敷の間で鍛造することで、マンドレルに
沿わせて軸方向に鍛伸する展伸リング鍛造(中空鍛造ま
たはマンドレル鍛造)とがあり、これらリング鍛造は、
一般に、既設のリングローリングミルの容量を越える大
型なリング部材や筒状部材の製造に適用されている。ま
た、これらリング鍛造において、素材を回転させる方法
として、従来では、その説明図である〔図4〕の (a)図
に示すように、マニプレータ(H) などのハンドリング装
置によって、マンドレル(M) に挿し通されている素材
(R) を把持して直接的に回転させる方法、同 (b)図に示
すように、鍛造プレスが備えるマニプレータ(H) によっ
て、マンドレル(M) を回転させてリング素材(R) を回転
させる方法、同 (c)図に示すように、鍛造プレス側に設
けられたターニング装置(T) の駆動チェン(C) によっ
て、マンドレル(M) を両吊りした状態で回転させて素材
(R)を回転させる方法などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の回転方法では、それぞれ以下のような問題点があ
り、これら問題点を解消し得る方法ないしは装置が望ま
れていた。すなわち、マニプレータ等で直接的に回転さ
せる方法では、把持機構が大きくて大容量のハンドリン
グ装置が必要になり、またその回転操作は、鍛造プレス
のコラム間を経て行うので、使用する鍛造プレスのコラ
ム間隔に制約を受け、大型品のリング鍛造には適用し難
い。また、マニプレータでマンドレルを回転させる方法
は、作業性は良いが、鍛造プレスの芯とマニプレータの
芯とを正確に合致させることが難しく、鍛造に際して、
マンドレルおよびマニプレータの把持機構に大きな偏変
荷重がかかり易い。また、ターニング装置でマンドレル
を回転させる方法は、大型品のリング鍛造に適用される
が、両吊りであるため作業性に劣る。更にまた、これら
従来法では、鍛造プレスの作動とマニプレータやターニ
ング装置の動きとを連動させ難いため、鍛造プレスの各
ストロークに対する素材の回動送り量を一定にするのが
難しく、これが製品の寸法精度、引いては生産性を低下
させる大きな要因となっていた。
【0004】本発明は、上記従来技術の問題点を解消す
るためになされたもので、マニプレータやターニング装
置等の外部のハンドリング装置に依存することなく、マ
ンドレルを鍛造プレスの作動に連動して所定ピッチで回
転させ、鍛造プレスの各ストローク単位の素材の回動送
り量を一定にしてリング鍛造することができ、よって製
品の寸法精度および生産性をより向上させることができ
るリング鍛造用マンドレルの回転装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は以下の構成とされている。すなわち、請
求項1記載の発明に係るリング鍛造用マンドレルの回転
装置は、丸棒状の主体部を素材の中心孔に挿し通して該
素材を保持して、両端部を鍛造プレスの下プラテン上に
配された対のサドルに回転自由に支持され、その回転に
より素材を順次回転させながら、前記鍛造プレスの上プ
ラテンに取付けられた上金敷との間で拡径リング鍛造を
行うマンドレルを回転させるリング鍛造用マンドレルの
回転装置であって、円盤状の回転ディスクの外周上に、
該回転ディスクに対して一方向に回転自由で逆方向の回
転は伝達するカム機構を有する円筒状の回転外輪を設け
てなり、その回転ディスクを前記マンドレル端部に同芯
に固着させたカムクラッチと、上端部を前記鍛造プレス
の上プラテンに着脱可能に連結され、かつ下端部をカム
クラッチの回転外輪の外周に巻回させると共に終端を該
回転外輪に固着された伝動可撓部材と、上端をカムクラ
ッチの回転外輪の側端面部に回動自由に連結され、該回
転外輪を回転自由な方向に引戻して回動させる引戻機構
とを備えてなることを特徴とする。
【0006】また、請求項2記載の発明に係るリング鍛
造用マンドレルの回転装置は、丸棒状の主体部を素材の
中心孔に挿し通して該素材を保持して、鍛造プレスの下
プラテン上に配されたVないしはU型の下金敷上に載置
され、その回転により素材を順次回転させながら、前記
鍛造プレスの上プラテンに取付けられた上金敷と前記下
金敷との間で展伸リング鍛造を行うマンドレルを回転さ
せるリング鍛造用マンドレルの回転装置であって、円盤
状の回転ディスクの外周上に、該回転ディスクに対して
一方向に回転自由で逆方向の回転は伝達するカム機構を
有する円筒状の回転外輪を設けてなると共に、その回転
ディスクを前記マンドレル端部に同芯に固着させたカム
クラッチと、上端部を前記鍛造プレスの上プラテンに前
記マンドレルの軸線と平行に移動可能に連結され、かつ
下端部をカムクラッチの回転外輪の外周に巻回させると
共に終端を該回転外輪に固着された伝動可撓部材と、上
端をカムクラッチの回転外輪の側端面部に回動自由に連
結され、該回転外輪を回転自由な方向に引戻して回動さ
せる引戻機構とを備えてなることを特徴とする。
【0007】また、請求項3記載の発明に係るリング鍛
造用マンドレルの回転装置は、上記伝動可撓部材が、チ
ェン、鋼帯またはワイヤであり、かつ、その上端部が、
該伝動可撓部材に対する係止位置を変更可能な係合機構
を有する係止連結部材を介して、鍛造プレスの上プラテ
ンに着脱可能に連結されているものである。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明の回転装置では、伝動可撓
部材のカムクラッチの回転外輪への巻回方向を、その上
端部を引き上げたときの回転外輪の回転を回転ディスク
に伝達する方向とすることで、鍛造プレスの上プラテン
の上昇により、伝動可撓部材の上端を引き上げてカムク
ラッチの回転ディスクを回転させると共に、該回転ディ
スクに固着されたマンドレルを回転させ、また圧下によ
って、伝動可撓部材に対する引き上げ力が解除されたと
きに、引戻機構にてカムクラッチの回転外輪のみを引戻
して回動復帰させ、伝動可撓部材の下端部を再びカムク
ラッチの回転外輪に巻回させることができる。すなわ
ち、本発明の回転装置では、鍛造プレスの上プラテンの
上昇によって、カムクラッチおよびマンドレルを一方向
に回動させ、圧下に際しては、カムクラッチの回転外輪
のみを初期状態に回動復元させることができ、これによ
って、該マンドレル上に挿し通した素材を、鍛造プレス
の各ストローク毎に一方向に回転させることができる。
また、カムクラッチを介するマンドレルの回動量は、鍛
造プレスの上プラテンのストローク量に対応するので、
そのストロークの上死点を一定位置に設定することで、
素材に対する各ストローク単位の回動送り量を自動的に
一定にして拡径リング鍛造を行うことができる。
【0009】請求項2記載の発明の回転装置では、上記
と同様に、鍛造プレスの上プラテンの上昇によって、カ
ムクラッチおよびマンドレルを一方向に回動させ、圧下
に際しては、カムクラッチの回転外輪のみを初期状態に
回動復元させることができ、更にまた、カムクラッチに
巻回させる伝動可撓部材の上端部をマンドレルの軸線と
平行に移動可能に上プラテンに連結させているので、マ
ンドレルを回動させる一方で、該マンドレルを軸線方向
に移動させることができ、これによって、該マンドレル
上に挿し通した素材を、鍛造プレスの各ストローク毎に
一定の回動送り量のもとで一方向に回転させる一方で、
該マンドレルと共に軸方向に順次移動させて展伸リング
鍛造を行うことができる。
【0010】また、請求項3記載の発明の回転装置で
は、上記伝動可撓部材を、チェン、鋼帯またはワイヤと
するので、カムクラッチの回転外輪の外周面に容易に沿
って巻回できてなお、伝達すべき駆動力に対応する強度
を容易に確保できる。また、その伝動可撓部材の上端部
を、該伝動可撓部材に対する係止位置を変更可能な係合
機構を有する係止連結部材を介して、鍛造プレスの上プ
ラテンに着脱可能に連結させるので、該伝動可撓部材の
有効長さを、対象とする素材の肉厚や、各ストローク単
位の回動角度の変更などに対応して調整することができ
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。〔図1〕は本発明に係る回転装置の第1実施例の
概要構成を示す図面であって、 (a)図は正面図、 (b)図
は側面図、 (c)図は要部の部分断面図である。また、
〔図2〕は本実施例の回転装置の作動説明図である。
【0012】〔図1〕において、(11)は基盤であって、
この基盤(11)は、鍛造プレス(P) の下プラテン(BP)上に
配されたライナ(SP)上に取付けられる固定基盤(11a)
と、この固定基盤(11a) 上に一部ラップすると共に、ラ
イナ(SP)に対して摺動可能に設けられた移動基盤(11b)
とを備えて、外郭形状を方形盤状に形成されている。
【0013】(12),(12')は対のサドルであって、このサ
ドル(12),(12')は、俗に馬と呼ばれるもので、基盤(11)
の両端部上に位置して互いに平行に、かつ一方のサドル
(12)は固定基盤(11a) の端部上に、他方のサドル(12')
は移動基盤(11b) の端部上にそれぞれ立設されている。
また、これら対のサドル(12),(12')の上端部には、軸状
体を回転自由にかつ水平に枢支持するUの字状の軸支凹
部(12a),(12a')が設けられている。
【0014】(1) はマンドレルであって、このマンドレ
ル(1) は、合金鋼からなる軸状体であって、その両端部
を対のサドル(12),(12')の軸支凹部(12a),(12a')に回転
自由に支持されて水平方向に配される。また、一方のサ
ドル(12)の外側に位置すべき端部には、横方向の位置ず
れを規制するための鍔部(1a)が設けられている。
【0015】(2) はカムクラッチであって、このカムク
ラッチ(2) は、市販されているフリクション式のカムク
ラッチをスケールアップしたものであって、円盤状の回
転ディスク(2a)と、この回転デスク(2a)上に回転可能に
嵌着された円筒状の回転外輪(2b)と、この回転外輪(2b)
の内周部に配され、内方の回転ディスク(2a)に対して一
方向への回転は自由とし、逆方向の回転はフリクション
により伝達する図示省略のカム機構とを備えてなり、
(c)図に示すように、回転デスク(2a)をマンドレル(1)
の鍔部(1a)側の外端に同芯に固着させて、マンドレル
(1) に連結されている。また、回転外輪(2b)の外周には
断面角型の案内溝(2c)が設けられている。
【0016】翻って、マンドレル(1) は、カムクラッチ
(2) を取付けた方の端部を固定基盤(11a) に立設したサ
ドル(12)に支持されると共に、他方の端部を移動基盤(1
1b)に立設したサドル(12') に支持される。一方、移動
基盤(11b) は、該マンドレル(1) の軸芯と平行な外側方
向に摺動移動可能とされている。
【0017】(3) は伝動チェンであって、この伝動チェ
ン(3) は、一方の端部をカムクラッチ(2) の回転外輪(2
b)外周の案内溝(2c)に巻回させると共に、その終端を該
回転外輪(2b)に固着させて、カムクラッチ(2) に連結さ
れている。また、他方の端部は、係止連結具(4) を介し
て鍛造プレス(P) の上プラテン(UP)に連結される。ここ
で、この伝動チェン(3) の一方の端部、つまり下端部の
回転外輪(2b)への巻回方向は、他方の端部、つまり上端
部を引き上げて回転外輪(2b)を回転させたとき、該回転
外輪(2b)の回転が回転デスク(2a)に伝達される方向とさ
れている。一方、係止連結具(4) は、固定スプロケット
(4a)を有してなり、 (b)図に示すように、その固定スプ
ロケット(4a)に伝動チェン(3) 上端部を係合巻回させる
ことで、該伝動チェン(3) の上端部を着脱可能に、かつ
長さ変更可能に係止できるものとされている。また、こ
の係止連結具(4) は、 (c)図に示すように、その上部に
設けた移動用コロ車(4b)を介して、マンドレル(1) の軸
線と平行な方向に移動可能に鍛造プレス(P) の上プラテ
ン(UP)に連結されている。
【0018】(5) は引戻スプリングであって、この引戻
スプリング(5) は、上端をカムクラッチ(2) の回転外輪
(2b)の側端面部に回動自由に連結されると共に、下端を
基盤(11)に着脱可能に係止されており、伝動チェン(3)
の上端部を引き上げることで、回転外輪(2b)を回転させ
たときに伸展させられ、伝動チェン(3) の上端部が下降
したときに、その復元力によって、回転外輪(2b)のみを
回転自由な方向に引戻して回動復帰させ、それによって
伝動チェン(3) の下端部を再び回転外輪(2b)に巻回させ
るものとされている。
【0019】本実施例の回転装置は、上記構成のカムク
ラッチ(2) 、伝動チェン(3) 、係止連結具(4) および引
戻スプリング(5) からなる。そして、上記構成の本実施
例の回転装置を装着したマンドレルによるリング鍛造で
は、まず、鍛造プレス(P) の下プラテン(BP)上のライナ
(SP)を横方向に移動させて基盤(11)の移動基盤(11b)側
を該鍛造プレス(P) の外側方向に移動させると共に、移
動基盤(11b) を更に摺動移動させて外側に引き出して、
マンドレル(1) 端部を開放状態とし、次いで、そのマン
ドレル(1) に所定温度に加熱した中空体状の素材(M) を
挿し通した上で、移動基盤(11b) およびライナ(SP)を移
動復帰させて、マンドレル(1) 上に保持した素材(M) が
上金敷(UA)の直下に位置する基準状態とする。このと
き、鍛造プレス(P) の上プラテン(UP)は、設定上死点に
上昇させられており、〔図2〕の (a)図に示すように、
その上プラテン(UP)に連結された伝動チェン(3) が引き
上げられて、引戻スプリング(5) が伸展した状態とされ
ている。
【0020】この基準状態から、同 (b)図に示すよう
に、上プラテン(UP)を圧下させて、上金敷(UA)を素材
(M) が挿し通されているマンドレル(1) に向けて圧下さ
せる。このとき、伝動チェン(3) が降下して弛む一方、
引戻スプリング(5) の復元力によって、カムクラッチ
(2) の回転外輪(2b)のみが回転自由な方向に引戻されて
回動し、その回動によって伝動チェン(3) の下端部が回
転外輪(2b)に巻回させられる。また、このときの回転外
輪(2b)の回転は、回転デスク(2a)および該回転デスク(2
a)に固着されたマンドレル(1) に伝達されないので、停
止状態のマンドレル(1) と上金敷(UA)との間で、素材
(M) が加圧変形を受ける。また、所定圧下量で加圧した
後、同 (c)図に示すように、上プラテン(UP)を設定上死
点まで上昇させて、前記基準状態とする。このとき、伝
動チェン(3) の上端部が引き上げられ、カムクラッチ
(2) の回転外輪(2b)を上記とは逆の方向に回転させると
共に、引戻スプリング(5) を伸展させる。また、このと
きの回転外輪(2b)の回転は、回転デスク(2a)に伝達され
るので、この回転ディスク(2a)に固着されたマンドレル
(1) を一定角度で回転させ、これによって素材(M) を一
定の回動送り量のもとで回転させることができる。そし
て、上記のように、上プラテン(UP)の圧下と上昇を繰り
返し、素材(M) を、各ストローク毎に一定の回動送り量
のもとで一方向に回転させながら、マンドレル(1) と上
金敷(UA)との間で、拡径リング鍛造(穴広げ鍛造)を行
う。
【0021】すなわち、本実施例の回転装置では、マン
ドレル(1) を、鍛造プレス(P) の各ストローク毎に一方
向に回動させ、これによって該マンドレル(1) に挿し通
した素材(M) を回転させることができる。また、カムク
ラッチ(2) を介するマンドレル(1) の回動量は、鍛造プ
レス(P) の上プラテン(UP)のストローク量に対応するの
で、そのストロークの上死点を適宜位置に設定すること
で、各ストロークに対する素材(M) の回動送り量を自動
的に一定にしてリング鍛造することができる。
【0022】このようにしてマンドレルを回転させてリ
ング鍛造する本実施例の回転装置では、前述の従来技術
のようにマニプレータやターニング装置などの外部のハ
ンドリング装置に依存することなく、素材(M) を鍛造プ
レス(P) の作動に連動して回転させ、かつ各ストローク
単位の回動送り量を一定にすることができ、よって製品
の寸法精度および生産性をより向上させることができ
る。また、伝動チェン(3) を、その係止位置の変更可能
な固定スプロケット(4a)を有する係止連結具(4) を介し
て、上プラテン(UP)に着脱可能に連結させているので、
その伝動チェン(3) の有効長さを、対象とする素材(M)
の肉厚や、ストローク単位の回動送り量の変更に応じて
調整でき、よって各種寸法形状のリング鍛造に容易に対
応することができる。
【0023】〔図3〕は本発明に係る回転装置の第2実
施例の概要構成を示す図面であって、 (a)図は正面図、
(b)図は側面図である。なお、本実施例の回転装置は、
対のサドルを用いない展伸リング鍛造におけるマンドレ
に装着されるもので、カムクラッチの回転外輪の引戻機
構の構成と、伝動チェンの上プラテンへの連結状態とが
異なる点を除いて、基本的な構成は第1実施例のものと
同じであるので、ここでは等価な各部に同符号を付して
説明を省略し、その差異点のみを要約して説明するもの
とする。
【0024】本実施例の回転装置では、〔図3〕の (a)
図に示すように、マンドレル(1')は、第1実施例のもの
のように端部に鍔部(1a)が設けないストレートな丸棒状
体に形成されている。また、このマンドレル(1')の端部
に連結したカムクラッチ(2)に巻回される伝動チェン(3)
の係止連結具(4) は、(b) 図に示すように、上プラテ
ン(UP)の側方に張り出して設けられた支持ビーム(B)
に、上部の移動用コロ車(6) を介して、マンドレル(1')
の軸線と平行な方向に、かつ、該マンドレル(1')の長さ
と略等しい距離で移動可能に連結されている。また、カ
ムクラッチ(2) の回転外輪(2b)の側端面部には、第1実
施例における引戻スプリング(5) に代わって、(a) 図に
示すように、該回転外輪(2b)を回転自由な方向に引戻し
回動させる重錘(6) が回動自由に連結されて垂下されて
いる。
【0025】そして、本実施例においては、鍛造プレス
(P) の上プラテン(UP)および下プラテン(BP)には、U型
の上金敷(UA)および下金敷(BA)が取付けられており、マ
ンドレル(1')に所定温度に加熱した中空体状の素材(M)
を挿し通して、該素材(M) を下金敷(BA)上に載置し、マ
ンドレル(1')を、上記本実施例の回転装置によって、鍛
造プレス(P) の各ストローク毎に一方向に回動させて、
マンドレル(1')上に挿し通した素材(M) を、鍛造プレス
(P) の各ストローク毎に一定の回動送り量のもとで一方
向に回転させる一方で、マニプレータ等にて軸線方向に
順次移動させることで、該マンドレル(1')と共に軸方向
に順次移動させて、上金敷(UA)と下金敷(BA)との間で、
展伸リング鍛造(中空鍛造またはマンドレル鍛造)を行
う。
【0026】このようにしてマンドレルを回転させてリ
ング鍛造する本実施例の回転装置では、前述の従来技術
のようにマニプレータやターニング装置などの外部のハ
ンドリング装置に依存することなく、素材(M) を鍛造プ
レス(P) の作動に連動して回転させ、かつ各ストローク
単位の回動送り量を一定にすることができ、よって製品
の寸法精度および生産性をより向上させることができ
る。
【0027】なお、上記2実施例では、伝動チェンに
て、上プラテンの動きをカムクラッチに伝達して回動さ
せるものとしたが、これは1例であって、カムクラッチ
の外周面に容易に沿って巻回できる撓性を有し、かつ伝
達すべき駆動力に対応する強度を確保できるものであれ
ば、例えば、鋼帯やワイヤなどを用いることができる。
また、上記第1実施例では引戻スプリングによって、第
1実施例では重錘によって、カムクラッチの回転外輪を
引戻すものとしたが、その引戻機構としては、例えば、
シリンダ装置等の他の構成ものが適用することができ、
またこれらはカムクラッチの回転外輪のみを回動できれ
ば良いので、いずれにしても比較的容量の小さいもので
すむ。
【0028】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の回転装置
によれば、従来のようにマニプレータやターニング装置
等の外部のハンドリング装置に依存することなく、マン
ドレルを鍛造プレスの作動に連動して所定ピッチで回転
させ、鍛造プレスの各ストローク単位の素材の回動送り
量を一定にしてリング鍛造することができ、よって製品
の寸法精度および生産性をより向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転装置の第1実施例の概要構成を示
す図面であって、 (a)図は正面図、 (b)図は側面図、
(c)図は要部の部分断面図である。
【図2】本発明の回転装置の第1実施例の作動説明図で
ある。
【図3】本発明の回転装置の第2実施例の概要構成を示
す図面であって、 (a)図は正面図、 (b)図は側面図であ
る。
【図4】従来のリング鍛造における素材の回転方法の説
明図である。
【符号の説明】
(1) --マンドレル (1a)--鍔部 (2) --カムクラッチ (2a)--回転ディスク (2b)--回転外輪 (2c)--案内溝 (3) --伝動チェン (4) --係止連結具 (4a)--固定スプロケット (4b)--移動用コロ車 (5) --引戻スプリング (11)--基盤 (12)--サドル (12') --サドル (M) --素材 (P) --鍛造プレス (BP)--下プラテン (SP)--ライナ (UA)--上金敷 (UP)--上プラテン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有原 八郎 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所高砂製作所内 (72)発明者 落 敏行 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所高砂製作所内 (72)発明者 隅野 茂明 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所高砂製作所内 (72)発明者 稲岡 昭八 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所高砂製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 丸棒状の主体部を素材の中心孔に挿し通
    して該素材を保持して、両端部を鍛造プレスの下プラテ
    ン上に配された対のサドルに回転自由に支持され、その
    回転により素材を順次回転させながら、前記鍛造プレス
    の上プラテンに取付けられた上金敷との間で拡径リング
    鍛造を行うマンドレルを回転させるリング鍛造用マンド
    レルの回転装置であって、円盤状の回転ディスクの外周
    上に、該回転ディスクに対して一方向に回転自由で逆方
    向の回転は伝達するカム機構を有する円筒状の回転外輪
    を設けてなり、その回転ディスクを前記マンドレル端部
    に同芯に固着させたカムクラッチと、上端部を前記鍛造
    プレスの上プラテンに着脱可能に連結され、かつ下端部
    をカムクラッチの回転外輪の外周に巻回させると共に終
    端を該回転外輪に固着された伝動可撓部材と、上端をカ
    ムクラッチの回転外輪の側端面部に回動自由に連結さ
    れ、該回転外輪を回転自由な方向に引戻して回動させる
    引戻機構とを備えてなることを特徴とするリング鍛造用
    マンドレルの回転装置。
  2. 【請求項2】 丸棒状の主体部を素材の中心孔に挿し通
    して該素材を保持して、鍛造プレスの下プラテン上に配
    されたVないしはU型の下金敷上に載置され、その回転
    により素材を順次回転させながら、前記鍛造プレスの上
    プラテンに取付けられた上金敷と前記下金敷との間で展
    伸リング鍛造を行うマンドレルを回転させるリング鍛造
    用マンドレルの回転装置であって、円盤状の回転ディス
    クの外周上に、該回転ディスクに対して一方向に回転自
    由で逆方向の回転は伝達するカム機構を有する円筒状の
    回転外輪を設けてなると共に、その回転ディスクを前記
    マンドレル端部に同芯に固着させたカムクラッチと、上
    端部を前記鍛造プレスの上プラテンに前記マンドレルの
    軸線と平行に移動可能に連結され、かつ下端部をカムク
    ラッチの回転外輪の外周に巻回させると共に終端を該回
    転外輪に固着された伝動可撓部材と、上端をカムクラッ
    チの回転外輪の側端面部に回動自由に連結され、該回転
    外輪を回転自由な方向に引戻して回動させる引戻機構と
    を備えてなることを特徴とするリング鍛造用マンドレル
    の回転装置。
  3. 【請求項3】 伝動可撓部材が、チェン、鋼帯またはワ
    イヤであり、かつ、その上端部が、該伝動可撓部材に対
    する係止位置を変更可能な係合機構を有する係止連結部
    材を介して、鍛造プレスの上プラテンに着脱可能に連結
    されている請求項1または2記載のリング鍛造用マンド
    レルの回転装置。
JP1514095A 1995-02-01 1995-02-01 リング鍛造用マンドレルの回転装置 Withdrawn JPH08206773A (ja)

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