JPH10290713A - 可動洗髪台 - Google Patents

可動洗髪台

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JPH10290713A
JPH10290713A JP10348297A JP10348297A JPH10290713A JP H10290713 A JPH10290713 A JP H10290713A JP 10348297 A JP10348297 A JP 10348297A JP 10348297 A JP10348297 A JP 10348297A JP H10290713 A JPH10290713 A JP H10290713A
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JP
Japan
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water
shampoo
water supply
drainage
hair
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Application number
JP10348297A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Hirokane
泰幸 広兼
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ATELIER RIBITETSUKU KK
Original Assignee
ATELIER RIBITETSUKU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 床面に給湯管や排水管を設けずに小型化でき
る可動洗髪台の提供。 【解決手段】 コック22を開けると給水路20内部の
水圧が低下するので制御回路18が電動給水ポンプ10
を駆動させる。このことにより洗髪用水排出口21から
汲み出された洗髪用水収納室29の清浄な湯はシャワー
ヘッド26からお客の頭部に降りかかる。お客の頭部か
ら洗髪ボール30に垂れ落ちた洗髪排水は自重で排水導
入口44を通って洗髪排水収納室46に導入される。こ
のとき、洗髪用水収納室29の容積が減少するととも
に、その減少分、洗髪排水収納室46内に洗髪排水が入
るので、タンク8自体の容積は変化しなくても、洗髪排
水は洗髪排水収納室46に溜められ溢れることはない。
したがって、洗髪用水と洗髪排水とで別々にタンクを設
ける必要が無く、タンク8の容積が半分で済み小型化を
達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗髪台に関し、特
に、洗髪用の水と洗髪後の排水とを収納するタンクを備
えた可動洗髪台に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、美容院や理容院(美容と理容とを
総括して、以下、理美容と称する。)においては、雑然
とした店内イメージを避けるために、理美容椅子が設置
されているカットブースと、洗髪台が設置されている洗
髪ブースとが区分けされて設けられていることがある。
【0003】上述した店内デザインの理美容院では、カ
ットブースでのカットが一段落すると、お客をカット作
業していた理美容椅子から立ち上がらせて、洗髪ブース
に移動してもらわなくてはならない。このため、お客に
面倒な移動を依頼しなくてはならないと言う問題が避け
られなかった。
【0004】このような移動をお客に強制しないため
に、洗髪時のみに洗髪台を収納場所から引き出して理美
容椅子まで移動させる移動式の洗髪台が提案されている
(特開平6−86711号公報)。この移動式の洗髪台
であれば、客を移動させなくても洗髪ができ、洗髪が終
了すれば片付けることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の洗髪台
は、床面に給湯管と排水管とを設けなくてはならない。
また、改装して設置する場合には、工事が大変で、設備
費や工事費が極めて高くなる問題があった。
【0006】このような工事を避けるために、給湯タン
クと排水タンクとを移動式の洗髪台に備えて、洗髪時に
給湯タンクから給水ポンプでシャワーヘッドへ供給し、
洗髪排水は排水タンクに溜める構成が考えられる。しか
し、給湯タンクと排水タンクとが共に必要なために、洗
髪台全体が大きくなり、狭い理美容院ではその収納に場
所をとり、またも、移動も困難な場合があると言った問
題が生じた。
【0007】本発明は、床面に給湯管や排水管を設ける
ことなく、かつ小型化した可動洗髪台の提供を目的とす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】本発明の
可動洗髪台は、備えられたタンク内にn(nは1以上の
整数)室の洗髪用水収納室および1室の洗髪排水収納室
を備えている。このn室の洗髪用水収納室および1室の
洗髪排水収納室は、変形可能なn個の隔壁によりタンク
内がn+1個に区分されて相互に密閉状態に形成されて
いる。更に、各隔壁の変形により、全収納室の合計の容
積を変えずに各容積が相補的に変化することが可能とな
っている。
【0009】「全収納室の合計の容積を変えずに各容積
が相補的に変化する」とは、タンク自体の容積は変化な
いが、給水機構によりn室の洗髪用水収納室から水が汲
み出されると、隔壁が変形することによりn室の洗髪用
水収納室の容積が減少し、この容積の減少分がそのま
ま、1室の洗髪排水収納室での容積増加分となることを
意味している。
【0010】本発明の可動洗髪台では、上述したごと
く、給水用の水を収納するn室の洗髪用水収納室と、洗
髪後の排水を収納する1室の洗髪排水収納室とを同一の
タンク内で隔離して設け、隔離している各隔壁の変形に
より、n室の洗髪用水収納室容積の減少と1室の洗髪排
水収納室の増加とに同時に対処している。したがって、
タンク内が有効に利用され、単に、給水用タンクと排水
用タンクを備えた構成に比較して、タンクの容積が1/
2で済み、小型化を達成できる。
【0011】また、洗髪用水も洗髪後の排水も、共にタ
ンク内に収納しているので、床面に配管を行う必要が無
い。洗髪により、いずれかあるいはすべての洗髪用水収
納室内の水がなくなれば、外部供給口から該当する洗髪
用水収納室に水を供給することにより、その洗髪用水収
納室内に水が蓄積されるとともに、この水の蓄積に伴
い、洗髪用水収納室の容積が増加する。上述のごとく洗
髪用水収納室の容積が増加すれば、その増加に応じて洗
髪排水収納室の容積が自ずと小さくなろうとするので、
自動的に洗髪排水収納室内の排水が外部排水口から外部
に排出される。このように水の入れ替えも効率的にでき
る。
【0012】前記隔壁は、例えば、蛇腹状に形成された
シート部を有する箱形状をなすものが挙げられる。この
ように蛇腹状のシート部を有していれば、少々剛直な材
質でも変形可能とすることができる。なお、前記隔壁
は、特に、布に軟質塩化ビニール樹脂がコーティングさ
れてなるものを用いると、十分に変形可能であるととも
に、軟質塩化ビニール樹脂が耐薬品性が高いので、洗髪
排水収納室側から髪処理用の薬品が接触しても腐蝕しに
くいので好ましい。
【0013】この他に使用可能な樹脂としては、ポリエ
ステル樹脂、ナイロン樹脂、ポリプロピレン樹脂等の樹
脂が挙げられる。また、ゴムを用いてもよい。前記タン
ク中で、洗髪用水収納室は、洗髪排水収納室よりも下側
に設けられていることが好ましい。このような配置であ
ると、洗髪排水収納室側は、洗髪用水収納室側からの圧
力をほとんど受けないので、排水受け部から排水導入口
を介して洗髪排水収納室への排水導入が容易となる。
【0014】また、洗髪用水収納室を隔壁に囲まれるよ
うにしても良い。このことは、逆に、洗髪排水収納室側
が隔壁に囲まれないことになるので、タンクを開けて洗
髪排水収納室を清掃することが容易となる。洗髪用水収
納室が隔壁に囲まれていても、洗髪用水収納室へは清浄
な水が入ることから洗髪用水収納室は清掃が通常必要な
く、問題はない。
【0015】前記給水機構は、前記洗髪用水収納室から
前記注水路まで前記洗髪用水収納室内の水を導く給水路
と、前記給水路に設けられ、前記洗髪用水収納室側から
水を吸入して、前記注水路側へ排出する給水ポンプと、
前記給水路に設けられ、給水量を調整する給水バルブ
と、前記給水路に設けられ、給水状態を検出する給水セ
ンサと、前記給水センサにて検出された給水状態に基づ
いて前記給水ポンプの駆動を制御する給水制御手段とを
備えたものとすることができる。また、更に、前記給水
ポンプの排出側の給水路にアキュムレータを設けても良
い。給水路、給水ポンプ、給水バルブ、給水センサ、給
水制御手段およびアキュムレータは、洗髪用水収納室の
数であるn個設けても良いし、部分的あるいは全体で共
通化して、n−1〜1個としても良い。
【0016】また、前記給水センサは、前記給水路にお
ける水の流動の有無を検出する流動センサと、前記給水
ポンプの排出側の給水路における圧力を検出する圧力セ
ンサとを備えた構成とし、これに対し、前記給水制御手
段は、給水ポンプを駆動させていない状態で、圧力セン
サにより検出された圧力が所定駆動圧力より低くなった
場合に、給水ポンプの駆動を開始させ、給水ポンプを駆
動させている状態で、流動センサにより給水路内の水が
流動を停止したと検出され、圧力センサにより検出され
た圧力が所定停止圧力より高くなった場合に、給水ポン
プの駆動を停止させる制御を行うようにしても良い。
【0017】このように給水制御手段が制御することに
より、給水路に設けられた給水バルブを開ければ、理美
容師が操作するだけで、自動的に給水ポンプを駆動させ
て、洗髪時に注水部へ洗髪用水収納室内の清浄な水を供
給し、お客の髪に注水することができる。
【0018】外部排水口は、排水受け部内または排水受
け部の上方に位置して設けると、外部排水口に外部の排
水ホース等を接続したり、取り外したりする際に、外部
排水口や外部の排水ホース等から漏れた洗髪排水は、床
面に落ちることなく排水受け部に滴るので、床面が洗髪
排水で汚れることがない。
【0019】なお、排水受け部から排水を洗髪排水収納
室へ導入するための排水導入口に、前記外部排水口を兼
ねさせても良い。このようにすると、特別に外部排水口
を設ける必要が無く、製造コストが低くなるのと、前述
のごとく漏れた洗髪排水も床面を汚すことがないので好
ましい。
【0020】また、前記外部供給口についても、排水受
け部内または排水受け部の上方に位置して設ければ、外
部供給口に外部の供給ホース等を接続したり、取り外し
たりする際に、外部供給口や外部の供給ホース等から漏
れた洗髪用水が床面に落ちず排水受け部に滴るので、床
面が洗髪用水で濡れることがない。
【0021】なお、隔壁に発泡体等の断熱材が用いられ
ていれば、洗髪用水収納室内に湯を入れた場合に、洗髪
排水収納室側その他に熱が逃げないので好ましい。ま
た、洗髪用水収納室が隔壁に囲まれていればタンクの壁
部からも熱が逃げにくいので好ましい。
【0022】また、底部に、キャスタ等の車輪が配置さ
れていれば、車輪の回転により移動が一層容易となる。
【0023】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]図1は上述した発明が適用された可動
洗髪台2の全体斜視図であり、図2はその外側背面部分
を切断して示す背面縦断面図、図3は図2とは直角方向
の中央を切断して示す右側面縦断面図である。
【0024】可動洗髪台2は下部本体4と上部本体6と
から構成されている。下部本体4内部には、タンク8、
電動給水ポンプ10、流動センサ12、圧力センサ1
4、アキュムレータ16および制御回路18(給水制御
手段に該当)が設けられている。そして給水路20がタ
ンク8の底面に開口している洗髪用水排出口21から電
動給水ポンプ10、流動センサ12、アキュムレータ1
6を経て、上部本体6に設けられたコック22(給水バ
ルブに該当)に至り、更にコック22からホース24を
経てシャワーヘッド26(注水部に該当)に至ってい
る。
【0025】タンク8の底面に開口している洗髪用水排
出口21は、タンク8の内部底面に取り付けられている
直方体の箱状をなす隔壁28の内部である洗髪用水収納
室29に連通している。隔壁28の内、周面部28aは
蛇腹状をなして上下方向に伸縮自在である。このため周
面部28aが伸びると隔壁28の頂面28bはタンク8
内で上昇し、周面部28aが縮むと隔壁28の頂面28
bはタンク8内で下降する。したがって、周面部28a
が伸びることは洗髪用水収納室29の容積の増加を意味
し、この増加と同時にタンク8内の他の容積(後述する
洗髪排水収納室46に該当)は減少する。また、周面部
28aが縮むことは洗髪用水収納室29の容積の減少を
意味し、この減少と同時に同時にタンク8内の他の容積
(洗髪排水収納室46)は増加する。すなわち、隔壁2
8によりタンク8内が2つに区分されて相互に密閉状態
に形成されるとともに、隔壁28の変形により合計の容
積(すなわち、タンク8の全容積)を変えずに各容積が
相補的に変化することが可能である。
【0026】上部本体6には、洗髪ボール(排水受け部
に該当)30が形成され、その周縁部30aには、前述
したコック22の把持部22aおよびシャワーヘッド2
6が配置されている。また、コック22の把持部22a
およびシャワーヘッド26に対して反対側の周縁部30
aには洗髪時にお客の頸部を配置する頸部配置部32が
くぼみ状に設けられている。
【0027】また、下部本体4には、キャスタ34が3
つ配置され、可動洗髪台2全体を移動可能としている。
なお、制御回路18からは下部本体4の外部に電源コー
ド36が出ているので、可動洗髪台2の使用時には近く
の電源コンセントに接続する。
【0028】シャワーヘッド26は内部のホース24と
ともに上部本体6内部より引き出されることにより、お
客の頭部まで持ってくることができる。そして、コック
22の把持部22aを操作することにより、シャワーヘ
ッド26から洗髪用水収納室29内部の清浄な湯(清浄
な冷水でも良い。)を出すことができる。
【0029】洗髪ボール30内部には、外部供給口38
が設けられ、外部の給水装置や給湯装置に接続可能とさ
れている。外部供給口38は、給水路40およびタンク
8の底部に設けられた給水供給口42を介して洗髪用水
収納室29に連通しているので、外部供給口38に給水
装置や給湯装置からの供給ホースを接続することによ
り、清浄な水を洗髪用水収納室29に供給することがで
きる。
【0030】また、洗髪ボール30の底部には洗髪ボー
ル30が受けた洗髪後の排水を、タンク8へ導入するた
めの排水導入口44が設けられている。したがって、洗
髪排水は自然に隔壁28とタンク8との間の空間である
洗髪排水収納室46に溜まる。なお、排水導入口44
は、洗髪排水収納室46内の洗髪排水を可動洗髪台2の
外部に排出する際の外部排水口を兼ねている。この排水
導入口44に、外部への排出用のホースを接続すること
により、後述するごとく洗髪排水収納室46内の洗髪排
水を廃棄することができる。
【0031】次に、実際に洗髪を行う場合の可動洗髪台
2の作動について説明する。まず、可動洗髪台2をカッ
トブースに移動させて、理美容椅子のお客を仰向けにさ
せて、頸部を頸部配置部32に置かせる。次に、理美容
師が、可動洗髪台2に付属している洗髪剤の置き台48
に配置されているシャンプー50やリンス52を用いて
お客の髪を処理する。必要に応じて、理美容師が湯を使
用したい場合には、コック22の把持部22aを捻って
コック22を開ければ良い。
【0032】コック22を開けると、給水路20内部の
水圧が低下する。この水圧の低下を圧力センサ14を介
して制御回路18が検出し、電動給水ポンプ10を駆動
させる。このことにより、洗髪用水排出口21から洗髪
用水収納室29の清浄な湯が給水路20内に吸い込ま
れ、電動給水ポンプ10、流動センサ12、アキュムレ
ータ16、コック22、ホース24およびシャワーヘッ
ド26を介して、お客の頭部に降りかかる。
【0033】また、コック22を閉じると、給水路20
内部の水圧が上昇し、更に、湯の流れが停止する。この
水圧の上昇を圧力センサ14を介し、湯の流れの停止を
流動センサ12を介して制御回路18が検出し、電動給
水ポンプ10を停止させる。このことによりシャワーヘ
ッド26からの注水は停止する。
【0034】お客の頭部から洗髪ボール30に垂れ落ち
た洗髪排水は、自重で排水導入口44を通って洗髪排水
収納室46に導入される。このとき、洗髪用水収納室2
9からの清浄な湯の汲み出し量に応じて、洗髪用水収納
室29の容積が次第に減少し、隔壁28の頂面28bは
次第に低くなる。したがって、洗髪用水収納室29の容
積の減少分、洗髪排水収納室46内に洗髪排水が入るの
で、タンク8自体の容積は変化しなくても、洗髪排水は
洗髪排水収納室46に溜められ、洗髪排水収納室46か
ら溢れることはない。
【0035】なお、図2および図3に示している頂面2
8bの状態は、半分ほど洗髪用水収納室29内の清浄な
湯を使用した状態を示している。したがって、頂面28
bは、タンク8の半分ほどの位置に下がり、頂面28b
の下がった分、容積が増加した洗髪排水収納室46内に
は洗髪排水が溜まっている。
【0036】このように、給水用の水を収納する1室の
洗髪用水収納室29と、洗髪後の排水を収納する1室の
洗髪排水収納室46とを、同一のタンク8内で隔壁28
にて隔離して設け、隔離している隔壁28の変形によ
り、1室の洗髪用水収納室29の容積の減少と1室の洗
髪排水収納室46の容積の増加とに同時に対処してい
る。したがって、タンク8内が有効に利用され、単に給
水用タンクと排水用タンクとを別々に備えた従来の構成
に比較して、タンクの容積が1/2で済み、小型化を達
成できる。
【0037】また、洗髪用水も洗髪排水も、共にタンク
8内に収納しているので、床面に給排水のための配管を
する必要が無い。洗髪により、洗髪用水収納室29内の
水がなくなり、図4に示すごとく、洗髪用水収納室29
の容積がほとんどなくなり、タンク8内のほとんどが、
洗髪排水収納室46に占められるようになると、給湯お
よび排水できる場所まで、可動洗髪台2を移動させ、外
部供給口38に、図示していない給湯器の給湯ホースを
接続し、外部排水口を兼ねる排水導入口44に排水ホー
スを接続する。
【0038】そして、給湯ホースから外部供給口38、
給水路40および給水供給口42を介して洗髪用水収納
室29に湯を供給する。このことにより、その洗髪用水
収納室29内に湯が蓄積され、湯の蓄積に伴い、洗髪用
水収納室29の容積が増加する。
【0039】上述のごとく洗髪用水収納室29の容積が
増加すれば、その増加に応じて洗髪排水収納室46の容
積が減少するので、自動的に洗髪排水収納室46内の排
水が、外部排水口を兼ねる排水導入口44を介して接続
されている図示していない排水ホース側へ排出される。
この結果、図5に示すごとく、タンク8内のほとんどが
洗髪用水収納室29となり、洗髪排水収納室46の容積
はほとんどなくなる。このように給水と排水とを別々に
ポンプ等で処置しなくても、湯の入れ替えが効率的にで
きる。
【0040】なお、隔壁28は、布に軟質塩化ビニール
樹脂がコーティングされてなるものを用いている。した
がって、十分に変形可能であるとともに、軟質塩化ビニ
ール樹脂が耐薬品性が高いので、洗髪排水収納室46側
から髪処理用の薬品が接触しても腐蝕しにくい。
【0041】タンク8中で、洗髪用水収納室29は、洗
髪排水収納室46よりも下側に設けられているので、洗
髪排水収納室46側は、洗髪用水収納室29側からの洗
髪用水の重量による圧力を受けない。このため、洗髪ボ
ール30から排水導入口44を介して洗髪排水収納室4
6への排水導入は容易であり、洗髪ボール30から洗髪
排水収納室46には、円滑かつ迅速に排水が導入され
る。
【0042】また、洗髪用水収納室29が隔壁28に囲
まれているのとは逆に、洗髪排水収納室46側は隔壁2
8に囲まれていないので、タンク8を開けて汚れが溜ま
りやすい洗髪排水収納室46を清掃することが容易とな
る。洗髪用水収納室29は、隔壁28に囲まれていて
も、洗髪用水収納室29へは清浄な湯水が入ることから
洗髪用水収納室29は清掃が通常必要なく、問題はな
い。
【0043】また、外部排水口を兼ねる排水導入口44
は、洗髪ボール30内に位置して設けられているので、
排水導入口44に外部の排水ホースを接続したり取り外
したりする際に、排水導入口44や外部の排水ホースか
ら漏れた洗髪排水は、洗髪ボール30に滴り、接続取り
外し作業の場合も床面が洗髪排水で汚れることがない。
【0044】また、外部供給口38についても、洗髪ボ
ール30内に設けているので、外部供給口38に外部の
供給ホースを接続したり取り外したりする際に、外部供
給口38や外部の供給ホースから漏れた洗髪用水が洗髪
ボール30に滴り、床面が洗髪用水で濡れることがな
い。
【0045】[実施の形態2]本実施の形態2の可動洗
髪台102の全体斜視図を図6に示す。また、その内部
の概略ブロック図を図7に示す。本実施の形態2が実施
の形態1と異なる点は、2つの隔壁128a,128b
が存在し、このことにより隔壁128a,128bにそ
れぞれ囲まれた2つの洗髪用水収納室129a,129
bが存在する点である。
【0046】一方の洗髪用水収納室129aは冷水を収
納し、他方の洗髪用水収納室129bは湯を収納してい
る。この2つの洗髪用水収納室129a,129bから
の冷水と湯とは、混合比が調整可能な電磁混合比調整弁
162にて混合されて、給水路120を、電動給水ポン
プ110、流動センサ112、アキュムレータ116お
よびコック122を経て流れ、シャワーヘッド126か
ら注水される。そして洗髪排水は洗髪ボール130に受
けられて、排水導入口144を介して、タンク108と
2つの洗髪用水収納室129a,129bとの間の洗髪
排水収納室146に排出される。コック122の操作に
よる圧力センサ114および流動センサ112の検出に
基づく電動給水ポンプ110の作動は実施の形態1と同
じである。
【0047】電磁混合比調整弁162は、洗髪用水収納
室129a,129bの内部の温度を検出する温度セン
サ160a,160bにより検出された温度に基づい
て、シャワーヘッド126から適温の湯が出るように、
制御回路118により、その混合比が制御されている。
このことにより、常に適温の湯を洗髪に用いることがで
きるようになる。
【0048】なお、冷水または湯を使いきった場合に
は、2つの洗髪用水収納室129a,129bには、そ
れぞれ外部供給口138a,138bに供給ホースを接
続することにより、冷水または湯が供給される。このよ
うに、洗髪用水を収納するn=2室の洗髪用水収納室1
29a,129bと、洗髪排水を収納する1室の洗髪排
水収納室146とを同一のタンク108内で2つの隔壁
128a,128bにて隔離して設け、隔離している各
隔壁128a,128bの変形により、n=2室の洗髪
用水収納室129a,129bの容積の減少と1室の洗
髪排水収納室146の容積の増加とに同時に対処してい
る。したがって、タンク108内が有効に利用され、実
施の形態1と同様な効果を生じる。
【0049】[その他]前記実施の形態1,2におい
て、蓄電池を利用することで、下部本体4,104外部
に電源コード36も省略しても良い。隔壁28,128
a,128b内をヒータで保温あるいは加熱しても良
い。
【0050】給水路20,120、電動給水ポンプ1
0,110、コック22,122、流動センサ12,1
12、圧力センサ14,114、アキュムレータ16,
116および制御回路18,118は、洗髪用水収納室
29,129a,129bの数であるn(1以上の整
数:実施の形態1ではn=1、実施の形態2ではn=
2)個設けても良いし、部分的あるいは全体で共通化し
て、n−1〜1個としても良い。たとえば、図8に示す
ごとく、2つの洗髪用水収納室129a,129bそれ
ぞれに異なる給水路220a,220bを設け、給水路
220a,220bのそれぞれに電動給水ポンプ210
a,210b、流動センサ212a,212b、圧力セ
ンサ214a,214b、アキュムレータ216a,2
16bおよびコック222,223を配置して、シャワ
ーヘッド126の直前の合流部227で合流させてシャ
ワーヘッド126から注水するように構成しても良い。
この場合は、コック222,223の把持部222a,
223aの手動調整により、シャワーヘッド126から
の注水の温度と流量とを設定する。
【0051】実施の形態2において、電磁混合比調整弁
162の代わりに手動の混合比調整弁を用いても良い。
実施の形態1,2において、洗髪用水収納室29,12
9a,129bが隔壁28,128a,128bに囲ま
れているので、隔壁28,128a,128bに断熱材
を積層して、洗髪用水収納室29,129a,129b
内に湯を入れた場合に、洗髪排水収納室46やタンク8
の壁側に熱が逃げないようにしても良い。
【0052】前記実施の形態1,2において、隔壁2
8,128a,128bは、布に軟質塩化ビニール樹脂
がコーティングされてなるものを用いていたが、この他
にポリエステル樹脂、ナイロン樹脂、ポリプロピレン樹
脂等の樹脂やゴムを布にコーティングしたものでも良
い。また、布を使用せずに、上述した樹脂のシートやゴ
ム膜を用いてもよい。
【0053】また、隔壁28,128a,128bの伸
縮時に、隔壁28,128a,128bが変形しないよ
うに、タンク8,108内に、隔壁28,128a,1
28bを両側から挟む上下方向のガイドを設けても良
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1としての可動洗髪台の全体斜視
図である。
【図2】 実施の形態1の可動洗髪台の外側背面部分を
切断して示す背面縦断面図である。
【図3】 図2とは直角方向の中央を切断して示す実施
の形態1の可動洗髪台の右側面縦断面図である。
【図4】 洗髪用水を使い切った状態を示す実施の形態
1の可動洗髪台の右側面縦断面図である。
【図5】 洗髪用水を洗髪用水収納室に満たした状態を
示す実施の形態1の可動洗髪台の右側面縦断面図であ
る。
【図6】 実施の形態2としての可動洗髪台の全体斜視
図である。
【図7】 実施の形態2の可動洗髪台内部の概略ブロッ
ク図である。
【図8】 変形例の可動洗髪台内部の概略ブロック図で
ある。
【符号の説明】
2…可動洗髪台 4,104…下部本体 6,106…上部本体 8…タンク 10,110…電動給水ポンプ 12,112…流動
センサ 14,114…圧力センサ 16,116…アキュム
レータ 18,118…制御回路 20,120…給水路 21…洗髪用水排出口 22,122…コック 2
2a…把持部 24…ホース 26…シャワーヘッド 28,128a,128b…隔壁 28a…周面部
28b…頂面 29,129a,129b…洗髪用水収納室 30…
洗髪ボール 30a…周縁部 32…頸部配置部 34…キャス
タ 36…電源コード 38…外部供給口 40…給水
路 42…給水供給口 44…排水導入口 46…洗髪
排水収納室 48…洗髪剤の置き台 50…シャンプー 52…
リンス 102…可動洗髪台 104…下部本体 106…上部
本体 108…タンク 110…電動給水ポンプ 112…流
動センサ 114…圧力センサ 116…アキュムレータ 118
…制御回路 120…給水路 122…コック 126…シャワーヘ
ッド 128a,128b…隔壁 129a,129b…洗髪
用水収納室 130…洗髪ボール 138a,138b…外部供給口 142a,142b…給水供給口 144…排水導入
口 146…洗髪排水収納室 160a,160b…温度セ
ンサ 162…電磁混合比調整弁 210a,210b…電動
給水ポンプ 212a,212b…流動センサ 214a,214b
…圧力センサ 216a,216b…アキュムレータ 220a,22
0b…給水路 222,223…コック 222a,223a…把持部 227…合流部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗髪用の水と洗髪後の排水とを収納するタ
    ンクを備えて移動可能な可動洗髪台であって、 前記タンク内に設けられたn(nは1以上の整数)個の
    変形可能な隔壁と、 前記隔壁により前記タンク内がn+1個に区分されて相
    互に密閉状態に形成されるとともに、前記各隔壁の変形
    により合計の容積を変えずに各容積が相補的に変化する
    ことが可能なn室の洗髪用水収納室および1室の洗髪排
    水収納室と、 洗髪するための注水を行う注水部と、 前記n室の洗髪用水収納室内に収納された水を、洗髪す
    るために前記注水部へ供給する給水機構と、 洗髪後の排水を受ける排水受け部と、 前記排水受け部からの排水を前記洗髪排水収納室へ導入
    するための排水導入口と、 前記n室の洗髪用水収納室に外部から水を供給するため
    の外部供給口と、 前記洗髪排水収納室から外部へ排水するための外部排水
    口と、 を備えたことを特徴とする可動洗髪台。
  2. 【請求項2】前記隔壁は、蛇腹状に形成されたシート部
    を有する箱形状をなすことを特徴とする請求項1記載の
    可動洗髪台。
  3. 【請求項3】前記隔壁は、布に軟質塩化ビニール樹脂が
    コーティングされてなることを特徴とする請求項1また
    は2記載の可動洗髪台。
  4. 【請求項4】前記タンク中で、前記n室の洗髪用水収納
    室は、前記洗髪排水収納室よりも下側に設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の可動洗
    髪台。
  5. 【請求項5】前記n室の洗髪用水収納室は、それぞれ前
    記各隔壁に囲まれていることを特徴とする請求項1〜4
    のいずれか記載の可動洗髪台。
  6. 【請求項6】前記給水機構は、 前記n室の洗髪用水収納室から前記注水部まで前記n室
    の洗髪用水収納室内の水を導く給水路と、 前記給水路に設けられ、前記n室の洗髪用水収納室側か
    ら水を吸入して、前記注水部側へ排出する給水ポンプ
    と、 前記給水路に設けられ、給水量を調整する給水バルブ
    と、 前記給水路に設けられ、給水状態を検出する給水センサ
    と、 前記センサにて検出された給水状態に基づいて前記給水
    ポンプの駆動を制御する給水制御手段と、 を備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    記載の可動洗髪台。
  7. 【請求項7】更に、前記給水ポンプの排出側の給水路に
    アキュムレータを設けたことを特徴とする請求項6記載
    の可動洗髪台。
  8. 【請求項8】前記給水センサは、 前記給水路における水の流動の有無を検出する流動セン
    サと、 前記給水ポンプの排出側の給水路における圧力を検出す
    る圧力センサと、 を備え、 前記給水制御手段は、 前記給水ポンプを駆動させていない状態で、前記圧力セ
    ンサにより検出された圧力が所定駆動圧力より低くなっ
    た場合に、前記給水ポンプの駆動を開始させ、 前記給水ポンプを駆動させている状態で、前記流動セン
    サにより前記給水路内の水が流動を停止したと検出さ
    れ、前記圧力センサにより検出された圧力が所定停止圧
    力より高くなった場合に、前記給水ポンプの駆動を停止
    させる制御を行うことを特徴とする請求項6または7記
    載の可動洗髪台。
  9. 【請求項9】前記外部排水口は、前記排水受け部内また
    は前記排水受け部の上方に位置して設けられていること
    を特徴とする請求項1〜8のいずれか記載の可動洗髪
    台。
  10. 【請求項10】前記排水導入口が、前記外部排水口を兼
    ねていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか記載
    の可動洗髪台。
  11. 【請求項11】前記外部供給口は、前記排水受け部内ま
    たは前記排水受け部の上方に位置して設けられているこ
    とを特徴とする請求項1〜10のいずれか記載の可動洗
    髪台。
  12. 【請求項12】前記隔壁に、断熱材が用いられているこ
    とを特徴とする請求項1〜11のいずれか記載の可動洗
    髪台。
  13. 【請求項13】底部に、車輪が配置されていることによ
    り、車輪の回転により移動可能とされていることを特徴
    とする請求項1〜12のいずれか記載の可動洗髪台。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009233010A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Beautiful Life Co Ltd シャンプー台及びボウル
CN110393645A (zh) * 2019-07-29 2019-11-01 南通大学附属医院 一种icu患者专用可调节的护理洗头装置及使用方法

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