JPH10289729A - 二次電池の製造システム及び二次電池の製造方法 - Google Patents
二次電池の製造システム及び二次電池の製造方法Info
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- JPH10289729A JPH10289729A JP9099211A JP9921197A JPH10289729A JP H10289729 A JPH10289729 A JP H10289729A JP 9099211 A JP9099211 A JP 9099211A JP 9921197 A JP9921197 A JP 9921197A JP H10289729 A JPH10289729 A JP H10289729A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
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- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/50—Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product
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- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】高い充放電容量、良好な充放電サイクル特性を
持ち、しかも高エネルギ密度を有する二次電池を製造す
ることができるようにする。 【解決手段】電池本体に対して例えば温度10℃、2時
間の低温エージング処理(S1)を行った後、例えば温
度20℃、8時間の第1の常温エージング処理(S2)
を行う。その後、電池本体に対して部分充電処理(S
3)を行った後、例えば温度50℃、12日の高温エー
ジング処理(S4)を行う。その後、電池本体に対して
例えば4.5時間の活性化処理(S5)を行った後、所
定時間放置する(S6)。その後、電池本体に対して例
えば温度23℃、28日の第2の常温エージング処理
(S7)を行った後、充電及び放電時の電流容量を検査
する(S8)。その後、電池本体を所定時間放置した後
(S9)、電池本体に対し、例えば印字処理、OCV測
定及びチュービング処理を行って製品とした後に、これ
ら電池をセル情報に基づいてランク分けを行って、ラン
ク単位に出荷する(S10)。
持ち、しかも高エネルギ密度を有する二次電池を製造す
ることができるようにする。 【解決手段】電池本体に対して例えば温度10℃、2時
間の低温エージング処理(S1)を行った後、例えば温
度20℃、8時間の第1の常温エージング処理(S2)
を行う。その後、電池本体に対して部分充電処理(S
3)を行った後、例えば温度50℃、12日の高温エー
ジング処理(S4)を行う。その後、電池本体に対して
例えば4.5時間の活性化処理(S5)を行った後、所
定時間放置する(S6)。その後、電池本体に対して例
えば温度23℃、28日の第2の常温エージング処理
(S7)を行った後、充電及び放電時の電流容量を検査
する(S8)。その後、電池本体を所定時間放置した後
(S9)、電池本体に対し、例えば印字処理、OCV測
定及びチュービング処理を行って製品とした後に、これ
ら電池をセル情報に基づいてランク分けを行って、ラン
ク単位に出荷する(S10)。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二次電池の製造シ
ステム及び二次電池の製造方法に関し、特に、組立工程
から投入された二次電池本体に対して所定の前処理、所
定の活性化処理及び所定の後処理を行う二次電池の製造
システム及び二次電池の製造方法に関する。
ステム及び二次電池の製造方法に関し、特に、組立工程
から投入された二次電池本体に対して所定の前処理、所
定の活性化処理及び所定の後処理を行う二次電池の製造
システム及び二次電池の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】非水二次電池においては、その負極材料
として、リチウム金属やリチウム合金を使用することが
一般的であるが、これらリチウム金属やリチウム合金を
用いると、充放電中に、リチウム金属が樹枝状に成長し
たいわゆるデントライトが発生し、内部ショート等の原
因になるおそれがある。
として、リチウム金属やリチウム合金を使用することが
一般的であるが、これらリチウム金属やリチウム合金を
用いると、充放電中に、リチウム金属が樹枝状に成長し
たいわゆるデントライトが発生し、内部ショート等の原
因になるおそれがある。
【0003】これに対して、リチウムを可逆的に挿入・
放出可能な焼成炭素質材料が実用化されるようになって
きている。この炭素質材料は密度が比較的小さいため、
体積当たりの容量が低いという欠点を有する。
放出可能な焼成炭素質材料が実用化されるようになって
きている。この炭素質材料は密度が比較的小さいため、
体積当たりの容量が低いという欠点を有する。
【0004】そのため、従来技術では、炭素材料にリチ
ウム箔を圧着もしくは積層して用いることが、例えば特
開平5−151995号公報に記載されているが、前記
の問題を本質的に解決するものではなかった。
ウム箔を圧着もしくは積層して用いることが、例えば特
開平5−151995号公報に記載されているが、前記
の問題を本質的に解決するものではなかった。
【0005】更に、負極材料にSn、V、Si、B、Z
rなどの酸化物又はそれらの複合酸化物を用いる方法が
提案されている(例えば特開平5−174818号公
報、特開平6−60867号公報、特開平6−2752
67号公報、特開平6−325765号公報、特開平6
−338324号公報、EP−615296号公報参
照)。
rなどの酸化物又はそれらの複合酸化物を用いる方法が
提案されている(例えば特開平5−174818号公
報、特開平6−60867号公報、特開平6−2752
67号公報、特開平6−325765号公報、特開平6
−338324号公報、EP−615296号公報参
照)。
【0006】これらの酸化物又は複合酸化物は、ある種
のリチウムを含む遷移金属化合物の正極と組み合わせる
ことにより、3〜3.6V級で充電容量の大きな非水二
次電池を与え、また、実用領域でデントライトの発生が
ほとんどなく極めて安全性が高いとされている。
のリチウムを含む遷移金属化合物の正極と組み合わせる
ことにより、3〜3.6V級で充電容量の大きな非水二
次電池を与え、また、実用領域でデントライトの発生が
ほとんどなく極めて安全性が高いとされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
な非水二次電池の特性向上については、従来から様々な
方法が提案されており、例えばWO96/41394号
公報には、電極表面の不働態層の活性を増すために、充
電したリチウム電池を約20℃〜75℃の範囲で1時間
〜2ヶ月保存して、十分な不働態層を形成することによ
り、電解液の電極表面での分解反応を防止する方法が開
示されている。
な非水二次電池の特性向上については、従来から様々な
方法が提案されており、例えばWO96/41394号
公報には、電極表面の不働態層の活性を増すために、充
電したリチウム電池を約20℃〜75℃の範囲で1時間
〜2ヶ月保存して、十分な不働態層を形成することによ
り、電解液の電極表面での分解反応を防止する方法が開
示されている。
【0008】また、特開平6−290811号公報に
は、炭素材料を負極とする電池を組み立てた直後に初期
充電を行い、更にエージング、本充電を行う非水電解質
電池の製造方法が開示されている。この製造方法を用い
ることにより、電池組立直後の負極が高電圧であること
による電池缶等の腐食を防止すると共に、電解液の浸透
を均一化させ、電池反応を均一化させることができると
されている。従って、電池組立後、約1ヶ月程度のエー
ジング処理を行うことは既に周知とされている。
は、炭素材料を負極とする電池を組み立てた直後に初期
充電を行い、更にエージング、本充電を行う非水電解質
電池の製造方法が開示されている。この製造方法を用い
ることにより、電池組立直後の負極が高電圧であること
による電池缶等の腐食を防止すると共に、電解液の浸透
を均一化させ、電池反応を均一化させることができると
されている。従って、電池組立後、約1ヶ月程度のエー
ジング処理を行うことは既に周知とされている。
【0009】また、米国特許明細書第5028500号
には、炭素材料の負極にリチウムを挿入する場合に、5
0℃以上の高温で行うことが開示されている。
には、炭素材料の負極にリチウムを挿入する場合に、5
0℃以上の高温で行うことが開示されている。
【0010】しかしながら、これらの材料を用いた非水
二次電池は、充放電サイクルが十分でなく、特に初期サ
イクルの充放電効率が低いという大きな問題がある。即
ち、初期の数サイクルにおいて、充電過程で負極に吸蔵
されたリチウムの一部が複数の不可逆的な副反応を引き
起こすため、放電過程において正極にリチウムが移動せ
ず、結果として、正極のリチウムが無為に消費されて、
容量損失を招いていたと推定される。
二次電池は、充放電サイクルが十分でなく、特に初期サ
イクルの充放電効率が低いという大きな問題がある。即
ち、初期の数サイクルにおいて、充電過程で負極に吸蔵
されたリチウムの一部が複数の不可逆的な副反応を引き
起こすため、放電過程において正極にリチウムが移動せ
ず、結果として、正極のリチウムが無為に消費されて、
容量損失を招いていたと推定される。
【0011】これらの容量損失分を補償するために、上
述した例えば特開平6−290811号公報に示すよう
に、初期充電を行って予め損失分に相当するリチウムを
負極材料に挿入することが考えられるが、まだ十分な効
果を得るには至っていない。
述した例えば特開平6−290811号公報に示すよう
に、初期充電を行って予め損失分に相当するリチウムを
負極材料に挿入することが考えられるが、まだ十分な効
果を得るには至っていない。
【0012】本発明はこのような課題を考慮してなされ
たものであり、高い充電容量を持ち、サイクル特性に優
れた非水二次電池を製造することができる二次電池の製
造システム及び二次電池の製造方法を提供することを目
的とする。
たものであり、高い充電容量を持ち、サイクル特性に優
れた非水二次電池を製造することができる二次電池の製
造システム及び二次電池の製造方法を提供することを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明においては、前工
程にて組み立てられた二次電池本体に対して前処理、活
性化処理及び後処理を行うことにより、高い充電容量を
持ち、サイクル特性に優れた非水二次電池を製造するこ
とができるものである。
程にて組み立てられた二次電池本体に対して前処理、活
性化処理及び後処理を行うことにより、高い充電容量を
持ち、サイクル特性に優れた非水二次電池を製造するこ
とができるものである。
【0014】前記前処理では、前記電池本体における金
属材料のリチウムを溶解させるための処理と電極内のリ
チウムの分布を均一化するための処理が行われる。例え
ば、リチウムの溶解制御、リチウムの分布を均一化する
ための温度制御、揺動及び/又は回転処理、充電処理の
任意の組み合わせが行われ、具体的には、前記電池本体
を常温よりも低い温度に保持された雰囲気に所定時間曝
す低温エージング処理と、前記電池本体を常温に保持さ
れた雰囲気に所定時間曝す常温エージング処理と、前記
電池本体を常温よりも高い温度に保持された雰囲気に所
定時間曝す高温エージング処理と、前記電池本体を揺動
及び/又は回転させる揺動回転処理と、常温に戻すため
のバッファ処理と、前記電池本体に対して部分充電を行
う部分充電処理手段のうち、少なくとも1つ以上の任意
の組み合わせが行われる。
属材料のリチウムを溶解させるための処理と電極内のリ
チウムの分布を均一化するための処理が行われる。例え
ば、リチウムの溶解制御、リチウムの分布を均一化する
ための温度制御、揺動及び/又は回転処理、充電処理の
任意の組み合わせが行われ、具体的には、前記電池本体
を常温よりも低い温度に保持された雰囲気に所定時間曝
す低温エージング処理と、前記電池本体を常温に保持さ
れた雰囲気に所定時間曝す常温エージング処理と、前記
電池本体を常温よりも高い温度に保持された雰囲気に所
定時間曝す高温エージング処理と、前記電池本体を揺動
及び/又は回転させる揺動回転処理と、常温に戻すため
のバッファ処理と、前記電池本体に対して部分充電を行
う部分充電処理手段のうち、少なくとも1つ以上の任意
の組み合わせが行われる。
【0015】活性化処理では、前記電池本体の負極に対
してリチウムを挿入させるための処理が行われる。この
場合、リチウムの挿入量は、実使用充電時のリチウム挿
入量に対して50〜120%であることが好ましい。
してリチウムを挿入させるための処理が行われる。この
場合、リチウムの挿入量は、実使用充電時のリチウム挿
入量に対して50〜120%であることが好ましい。
【0016】後処理では、前記活性化処理を十分にさせ
るための処理が行われる。例えば電池反応を均一化させ
るための保存処理と、目的が達成されたかを判定するた
めの処理の任意の組み合わせが行われ、具体的には、前
記電池本体を常温に保持された雰囲気に所定時間曝す常
温エージング処理と、前記電池本体を常温よりも高い温
度に保持された雰囲気に所定時間曝す高温エージング処
理と、常温に戻すためのバッファ処理と、前記電池本体
に対して充放電を行う充放電処理と、前記電池本体の容
量、電圧及び電流を検査する確認処理のうち、少なくと
も1つ以上の任意の組み合わせが行われる。
るための処理が行われる。例えば電池反応を均一化させ
るための保存処理と、目的が達成されたかを判定するた
めの処理の任意の組み合わせが行われ、具体的には、前
記電池本体を常温に保持された雰囲気に所定時間曝す常
温エージング処理と、前記電池本体を常温よりも高い温
度に保持された雰囲気に所定時間曝す高温エージング処
理と、常温に戻すためのバッファ処理と、前記電池本体
に対して充放電を行う充放電処理と、前記電池本体の容
量、電圧及び電流を検査する確認処理のうち、少なくと
も1つ以上の任意の組み合わせが行われる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る二次電池の製
造システム及び二次電池の製造方法を例えば円筒型二次
電池(以下、単に電池と記す)の製造システムに適用し
た実施の形態例(以下、単に実施の形態に係る製造シス
テムと記す)を図1〜図16を参照しながら説明する。
造システム及び二次電池の製造方法を例えば円筒型二次
電池(以下、単に電池と記す)の製造システムに適用し
た実施の形態例(以下、単に実施の形態に係る製造シス
テムと記す)を図1〜図16を参照しながら説明する。
【0018】本実施の形態に係る製造システムは、前工
程である組立工程にて製造された電池本体に対してエー
ジング処理及び充放電検査等を行い、良品として認定さ
れた電池本体に対して印字、チュービング(ビニール製
のチューブで被覆する処理)及び選別処理を行って出荷
させるものである。二次電池の簡単な説明 ここで、図1を参照しながら本実施の形態に係る製造シ
ステムに投入される電池本体10の構成を簡単に説明す
る。
程である組立工程にて製造された電池本体に対してエー
ジング処理及び充放電検査等を行い、良品として認定さ
れた電池本体に対して印字、チュービング(ビニール製
のチューブで被覆する処理)及び選別処理を行って出荷
させるものである。二次電池の簡単な説明 ここで、図1を参照しながら本実施の形態に係る製造シ
ステムに投入される電池本体10の構成を簡単に説明す
る。
【0019】この電池本体10は、有底円筒形状を有す
る電池缶12と、この電池缶12内にリチウム塩を含む
非水電解液14と共に封入される巻回群16及び封口体
18とを備える。
る電池缶12と、この電池缶12内にリチウム塩を含む
非水電解液14と共に封入される巻回群16及び封口体
18とを備える。
【0020】巻回群16は、リチウム含有金属酸化物を
主体とした層を有する正極シート20と負極材料を主体
とした合剤層とその合剤層上にリチウムを主体とした金
属材料が重ね合わされた負極シート22がセパレータ2
4を介して巻回されて構成されており、この正極シート
20の端部に正極リード26が設けられ、負極シート2
2の端部に負極リード28が設けられている。
主体とした層を有する正極シート20と負極材料を主体
とした合剤層とその合剤層上にリチウムを主体とした金
属材料が重ね合わされた負極シート22がセパレータ2
4を介して巻回されて構成されており、この正極シート
20の端部に正極リード26が設けられ、負極シート2
2の端部に負極リード28が設けられている。
【0021】正極リード26は、巻回群16の巻回中心
部側から電池缶12の開口12a側に延在すると共に、
封口体18に溶接されている。この封口体18は、ガス
ケット30を介して電池缶12の開口12a側の端部に
固定されている。負極リード28は、巻回群16の外周
側から電池缶12の内底部12b側に延在して、該内底
部12bに溶接されている。
部側から電池缶12の開口12a側に延在すると共に、
封口体18に溶接されている。この封口体18は、ガス
ケット30を介して電池缶12の開口12a側の端部に
固定されている。負極リード28は、巻回群16の外周
側から電池缶12の内底部12b側に延在して、該内底
部12bに溶接されている。
【0022】電池缶12には、開口12aの近傍に位置
して環状溝部32が形成されている。この電池缶12内
には、巻回群16に対して下部絶縁板34と上部絶縁板
36とが配設されている。コンテナの説明 そして、前記電池本体10は、多数揃えられて一つのコ
ンテナ40(図2参照)に収容されるようになってい
る。このコンテナ40は、図2に示すように、平面ほぼ
正方形状(例えば1辺約560mm)で四方に側壁(例
えば高さ約100mm)42A〜42Dを有する有底箱
状の匣体44を有する。この匣体44の底部46には、
縦方向に16個、横方向に16個、計256個の貫通孔
48(図3A及び図3B参照)がマトリクス状に配され
ている。
して環状溝部32が形成されている。この電池缶12内
には、巻回群16に対して下部絶縁板34と上部絶縁板
36とが配設されている。コンテナの説明 そして、前記電池本体10は、多数揃えられて一つのコ
ンテナ40(図2参照)に収容されるようになってい
る。このコンテナ40は、図2に示すように、平面ほぼ
正方形状(例えば1辺約560mm)で四方に側壁(例
えば高さ約100mm)42A〜42Dを有する有底箱
状の匣体44を有する。この匣体44の底部46には、
縦方向に16個、横方向に16個、計256個の貫通孔
48(図3A及び図3B参照)がマトリクス状に配され
ている。
【0023】これら貫通孔48に対応してそれぞれに電
池本体10を保持するためのホルダ50が一体に形成さ
れている。
池本体10を保持するためのホルダ50が一体に形成さ
れている。
【0024】ホルダ50は、図3Bに示すように、対応
する貫通孔48を底部開口(例えば径が約15mmの円
形開口)とし、かつ上部に開口(例えば径が約21mm
の円形開口)52が形成された筒部(例えば高さ約28
mm)54として形成され、更に、この筒部54には、
その内壁に、高さ方向に延在し、かつ幅dが小(例えば
約3mm)とされ、筒部54の軸方向に突出する複数
(図示の例では6つ)のリブ部56が一体に形成されて
いる。
する貫通孔48を底部開口(例えば径が約15mmの円
形開口)とし、かつ上部に開口(例えば径が約21mm
の円形開口)52が形成された筒部(例えば高さ約28
mm)54として形成され、更に、この筒部54には、
その内壁に、高さ方向に延在し、かつ幅dが小(例えば
約3mm)とされ、筒部54の軸方向に突出する複数
(図示の例では6つ)のリブ部56が一体に形成されて
いる。
【0025】各リブ部56は、その上端部に軸方向に下
り傾斜とされたテーパー面58が形成されている。ま
た、各リブ部56は、その高さ方向任意の位置に段差が
形成されており、例えば図3Bの例では、匣体44の底
部46から約1mm上方の位置と、前記底部46から約
10mm上方の位置にそれぞれ段差(以下、便宜的に下
部段差60a及び上部段差60bと記す)が形成され、
リブ部56における上部段差60b上の張出し部(上部
張出し部56a)の突出幅d3は筒部54の内壁面から
例えば約1.4mmとされ、上部段差60b下の張出し
部(中央張出し部56b)の突出幅d2は筒部54の内
壁面から例えば約2.25mmとされ(上部張出し部5
6aの端面からの突出幅=約0.85mm)、下部段差
60a下の張出し部(下部張出し部56c)の突出幅d
1は筒部54の内壁面から例えば約4.5mm(中央張
出し部56bの端面からの突出幅=約2.25mm)と
されている。
り傾斜とされたテーパー面58が形成されている。ま
た、各リブ部56は、その高さ方向任意の位置に段差が
形成されており、例えば図3Bの例では、匣体44の底
部46から約1mm上方の位置と、前記底部46から約
10mm上方の位置にそれぞれ段差(以下、便宜的に下
部段差60a及び上部段差60bと記す)が形成され、
リブ部56における上部段差60b上の張出し部(上部
張出し部56a)の突出幅d3は筒部54の内壁面から
例えば約1.4mmとされ、上部段差60b下の張出し
部(中央張出し部56b)の突出幅d2は筒部54の内
壁面から例えば約2.25mmとされ(上部張出し部5
6aの端面からの突出幅=約0.85mm)、下部段差
60a下の張出し部(下部張出し部56c)の突出幅d
1は筒部54の内壁面から例えば約4.5mm(中央張
出し部56bの端面からの突出幅=約2.25mm)と
されている。
【0026】これにより、下部張出し部56cの各端面
を結ぶことによって、径が12mmの円形開口が形づく
られ、中央張出し部56bの各端面を結ぶことによっ
て、径が16.5mmの円形開口が形づくられ、上部張
出し部56aの各端面を結ぶことによって、径が18.
2mmの円形開口が形づくられることとなる。
を結ぶことによって、径が12mmの円形開口が形づく
られ、中央張出し部56bの各端面を結ぶことによっ
て、径が16.5mmの円形開口が形づくられ、上部張
出し部56aの各端面を結ぶことによって、径が18.
2mmの円形開口が形づくられることとなる。
【0027】従って、下部段差60aには、外径が12
mmより大きく16.5mm未満の円筒電池が載置可能
であり、上部段差60bには、外径が16.5mmより
大きく18.2mm未満の円筒電池が載置可能である。
即ち、このホルダ50には、外径の異なる例えば2種類
の電池本体10が保持可能である。
mmより大きく16.5mm未満の円筒電池が載置可能
であり、上部段差60bには、外径が16.5mmより
大きく18.2mm未満の円筒電池が載置可能である。
即ち、このホルダ50には、外径の異なる例えば2種類
の電池本体10が保持可能である。
【0028】一方、匣体44は、その上部にフランジ部
62が一体に形成されている。該フランジ部62の各コ
ーナー部C1〜C4のうち、3つのコーナー部C1、C
3及びC4が同一の曲率を有する湾曲形状に形成され、
残りのコーナー部C2が斜め方向に面取りされて、匣体
44における底部46の対角線に直交するテーパー面6
4として形成されている。
62が一体に形成されている。該フランジ部62の各コ
ーナー部C1〜C4のうち、3つのコーナー部C1、C
3及びC4が同一の曲率を有する湾曲形状に形成され、
残りのコーナー部C2が斜め方向に面取りされて、匣体
44における底部46の対角線に直交するテーパー面6
4として形成されている。
【0029】前記フランジ部62は、その内側に矩形環
状の段差66が形成され、この段差66にて区画形成さ
れる形状は、匣体44の底部外形とほぼ同じか僅かに大
とされている。そのため、1つのコンテナ40上に別の
コンテナ40を載せる場合、上に位置するコンテナ40
の底部46を、下に位置するコンテナ40のフランジ部
62の段差66内に挿入することによって、複数のコン
テナ40を安定して積載することが可能となる。
状の段差66が形成され、この段差66にて区画形成さ
れる形状は、匣体44の底部外形とほぼ同じか僅かに大
とされている。そのため、1つのコンテナ40上に別の
コンテナ40を載せる場合、上に位置するコンテナ40
の底部46を、下に位置するコンテナ40のフランジ部
62の段差66内に挿入することによって、複数のコン
テナ40を安定して積載することが可能となる。
【0030】更に、匣体44の各側壁42A〜42Dに
は、複数の開口68が形成されており、特に、コーナー
部C4に接する辺を構成する側壁42Cの外面のうち、
前記コーナー部C4に近接する部分に、データ記憶用の
カード(データカード)DCが着脱自在に取付可能とさ
れたカード収納部70が形成されている。
は、複数の開口68が形成されており、特に、コーナー
部C4に接する辺を構成する側壁42Cの外面のうち、
前記コーナー部C4に近接する部分に、データ記憶用の
カード(データカード)DCが着脱自在に取付可能とさ
れたカード収納部70が形成されている。
【0031】このデータカードDCに内蔵されている記
憶部(ICチップや磁気記録面)には、250個の電池
に対する検査処理、例えば充放電処理の結果が例えば座
標情報やビット情報(0/1=GO/NG)として記憶
されるようになっている。
憶部(ICチップや磁気記録面)には、250個の電池
に対する検査処理、例えば充放電処理の結果が例えば座
標情報やビット情報(0/1=GO/NG)として記憶
されるようになっている。
【0032】このコンテナ40は、自己消火性、自己難
燃性の材料にて一体成形されて構成されるものであり、
例えばABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレ
ン共重合体)とPBT(ポリブチレンテレフタレート)
とを混合させた合成樹脂にグラスファイバーを混入させ
た材料を成形材料として例えば射出成形により一体成形
されて構成することができる。市販品としては、例えば
ノバロイ−B(ダイセル化学工業株式会社の商品名であ
り、ノバロイはダイセル化学工業株式会社の登録商標で
ある)を用いることができる。
燃性の材料にて一体成形されて構成されるものであり、
例えばABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレ
ン共重合体)とPBT(ポリブチレンテレフタレート)
とを混合させた合成樹脂にグラスファイバーを混入させ
た材料を成形材料として例えば射出成形により一体成形
されて構成することができる。市販品としては、例えば
ノバロイ−B(ダイセル化学工業株式会社の商品名であ
り、ノバロイはダイセル化学工業株式会社の登録商標で
ある)を用いることができる。
【0033】そして、このコンテナ40には、多数の電
池本体10が収容される。この場合、匣体44の底部4
6に多数配されたホルダ50にそれぞれ開口52を通じ
て個々に投入されることに行われる。このコンテナ40
に対する電池本体10の出し入れは自動化された搬送機
構によって行われる。製造システムの基本的構成(原理構成) そして、本実施の形態に係る製造システムは、基本的に
は、図4に示すように、前記電池本体10における金属
材料のリチウムを溶解させるための処理と、電極内のリ
チウムの分布を均一化するための処理を行う前処理設備
100と、電池本体10の負極に対してリチウムを挿入
させるための処理を行う活性化処理設備102と、前記
活性化処理を十分にさせるための処理を行う後処理設備
104を有して構成される。
池本体10が収容される。この場合、匣体44の底部4
6に多数配されたホルダ50にそれぞれ開口52を通じ
て個々に投入されることに行われる。このコンテナ40
に対する電池本体10の出し入れは自動化された搬送機
構によって行われる。製造システムの基本的構成(原理構成) そして、本実施の形態に係る製造システムは、基本的に
は、図4に示すように、前記電池本体10における金属
材料のリチウムを溶解させるための処理と、電極内のリ
チウムの分布を均一化するための処理を行う前処理設備
100と、電池本体10の負極に対してリチウムを挿入
させるための処理を行う活性化処理設備102と、前記
活性化処理を十分にさせるための処理を行う後処理設備
104を有して構成される。
【0034】前処理設備100は、リチウムの溶解制
御、リチウムの分布を均一化するための温度制御、揺動
及び/又は回転処理、充電処理の任意の組み合わせを行
い、後処理設備104は、電池反応を均一化させるため
の保存処理と、目的が達成されたかを判定するための処
理の任意の組み合わせを行う。
御、リチウムの分布を均一化するための温度制御、揺動
及び/又は回転処理、充電処理の任意の組み合わせを行
い、後処理設備104は、電池反応を均一化させるため
の保存処理と、目的が達成されたかを判定するための処
理の任意の組み合わせを行う。
【0035】活性化処理設備102にて行われる活性化
処理は、二次電池を使用する際の充放電時に、リチウム
の負極への挿入放出を容易にすると共に、副作用による
リチウムの失活を防止し、挿入放出の効率を高めること
を目的として行われる。
処理は、二次電池を使用する際の充放電時に、リチウム
の負極への挿入放出を容易にすると共に、副作用による
リチウムの失活を防止し、挿入放出の効率を高めること
を目的として行われる。
【0036】具体的に、前記前処理設備100、活性化
処理設備102及び後処理設備104について図4を参
照しながら説明する。
処理設備102及び後処理設備104について図4を参
照しながら説明する。
【0037】前処理設備100は、以下に示す各種設備
のうち、1以上の任意の組み合わせで構成される。即
ち、電池本体10に対して低温のエージング処理を行う
低温エージング処理設備110と、電池本体10に対し
て常温のエージング処理を行う常温エージング処理設備
112と、電池本体10に対して高温のエージング処理
を行う高温エージング処理設備114と、電池本体10
を揺動及び/又は回転させる揺動回転処理設備116
と、常温に戻すためのバッファ処理設備118と、電池
本体10に対して部分充電を行う充放電処理設備120
のうち、1以上の任意の組み合わせで構成される。ここ
で、部分充電とは、リチウムの負極への挿入量が、実使
用充電時のリチウム挿入量に対して〜40%である充電
をいう。
のうち、1以上の任意の組み合わせで構成される。即
ち、電池本体10に対して低温のエージング処理を行う
低温エージング処理設備110と、電池本体10に対し
て常温のエージング処理を行う常温エージング処理設備
112と、電池本体10に対して高温のエージング処理
を行う高温エージング処理設備114と、電池本体10
を揺動及び/又は回転させる揺動回転処理設備116
と、常温に戻すためのバッファ処理設備118と、電池
本体10に対して部分充電を行う充放電処理設備120
のうち、1以上の任意の組み合わせで構成される。ここ
で、部分充電とは、リチウムの負極への挿入量が、実使
用充電時のリチウム挿入量に対して〜40%である充電
をいう。
【0038】活性化処理設備102は、少なくとも前記
負極材料にリチウムを挿入するための充(放)電処理設
備122を有する。この活性化処理設備102でのリチ
ウムの挿入量は、実使用充電時のリチウム挿入量に対し
て50〜120%である。このときの温度は常温もしく
は高温である。
負極材料にリチウムを挿入するための充(放)電処理設
備122を有する。この活性化処理設備102でのリチ
ウムの挿入量は、実使用充電時のリチウム挿入量に対し
て50〜120%である。このときの温度は常温もしく
は高温である。
【0039】後処理設備104は、以下に示す各種設備
のうち、1以上の任意の組み合わせで構成される。即
ち、電池本体10を、常温に保持された雰囲気に所定時
間曝す常温エージング処理設備124と、電池本体10
を、常温よりも高い温度に保持された雰囲気に所定時間
曝す高温エージング処理設備126と、常温に戻すため
のバッファ処理設備128と、電池本体10に対して充
放電を行う充放電処理設備130と、電池本体10の容
量、電圧及び電流を検査する確認処理設備132のう
ち、1つ以上の任意の組み合わせによって構成されてい
る。
のうち、1以上の任意の組み合わせで構成される。即
ち、電池本体10を、常温に保持された雰囲気に所定時
間曝す常温エージング処理設備124と、電池本体10
を、常温よりも高い温度に保持された雰囲気に所定時間
曝す高温エージング処理設備126と、常温に戻すため
のバッファ処理設備128と、電池本体10に対して充
放電を行う充放電処理設備130と、電池本体10の容
量、電圧及び電流を検査する確認処理設備132のう
ち、1つ以上の任意の組み合わせによって構成されてい
る。
【0040】次に、前記前処理設備100、活性化処理
設備102及び後処理設備104での各処理のパターン
例を説明する。
設備102及び後処理設備104での各処理のパターン
例を説明する。
【0041】まず、前処理設備100での処理(前処
理)としては、以下に示すようなパターンがある。
理)としては、以下に示すようなパターンがある。
【0042】(1) 低温エージング処理(8℃で約5時
間、あるいは15℃で約5時間) →常温エージング処理(25℃で約24時間) →部分充電処理(条件は下記) →高温エージング処理(55℃で6日あるいは12日) (2) 低温エージング処理→常温エージング処理→高温エ
ージング処理 →部分充電処理 (3) 低温エージング処理→常温エージング処理→部分充
電 →電池本体を揺動させながら高温エージング処理 (4) 低温エージング処理→常温エージング処理→部分充
電 →電池本体を回転させながら高温エージング処理 ここで、前記前処理設備100の充放電処理設備120
にて行われる部分充電は、例えば、以下に示す4つの条
件のうちの1つが選ばれる。
間、あるいは15℃で約5時間) →常温エージング処理(25℃で約24時間) →部分充電処理(条件は下記) →高温エージング処理(55℃で6日あるいは12日) (2) 低温エージング処理→常温エージング処理→高温エ
ージング処理 →部分充電処理 (3) 低温エージング処理→常温エージング処理→部分充
電 →電池本体を揺動させながら高温エージング処理 (4) 低温エージング処理→常温エージング処理→部分充
電 →電池本体を回転させながら高温エージング処理 ここで、前記前処理設備100の充放電処理設備120
にて行われる部分充電は、例えば、以下に示す4つの条
件のうちの1つが選ばれる。
【0043】(1) 温度25℃、0.2A、30分間の定
電流充電 (2) 温度25℃、0.2A、2.5時間の定電流充電 (3) 温度25℃、0.4A、2.5時間の定電流充電 (4) 温度40℃、0.2A、30分間の定電流充電 また、活性化処理設備102の充(放)電処理設備12
2にて行われる活性化処理は、例えば、以下に示す6つ
の条件のうちの1つが選ばれる。
電流充電 (2) 温度25℃、0.2A、2.5時間の定電流充電 (3) 温度25℃、0.4A、2.5時間の定電流充電 (4) 温度40℃、0.2A、30分間の定電流充電 また、活性化処理設備102の充(放)電処理設備12
2にて行われる活性化処理は、例えば、以下に示す6つ
の条件のうちの1つが選ばれる。
【0044】(1) 温度25℃で4.1V、0.6A、
4.5時間の定電流定電圧充電 (2) 温度25℃で4.0V、0.6A、4.5時間の定
電流定電圧充電 (3) 温度25℃で3.9V、0.6A、4.5時間の定
電流定電圧充電 (4) 温度25℃で4.2V、0.6A、4.5時間の定
電流定電圧充電 (5) 温度40℃で4.1V、0.6A、4.5時間の定
電流定電圧充電 (6) 温度25℃で4.1V、0.2A、12時間の定電
流定電圧充電 一方、後処理設備104での処理(後処理)としては、
以下に示すようなパターンがある。
4.5時間の定電流定電圧充電 (2) 温度25℃で4.0V、0.6A、4.5時間の定
電流定電圧充電 (3) 温度25℃で3.9V、0.6A、4.5時間の定
電流定電圧充電 (4) 温度25℃で4.2V、0.6A、4.5時間の定
電流定電圧充電 (5) 温度40℃で4.1V、0.6A、4.5時間の定
電流定電圧充電 (6) 温度25℃で4.1V、0.2A、12時間の定電
流定電圧充電 一方、後処理設備104での処理(後処理)としては、
以下に示すようなパターンがある。
【0045】(1) 常温エージング処理(25℃で約14
日もしくは約28日) →高温エージング処理(55℃で約24時間もしくは約
72時間、又は65℃で約24時間) →室温までの徐冷 →充放電処理(条件は下記) (2) 高温エージング処理(55℃で約24時間もしくは
約72時間、又は65℃で約24時間) →室温までの徐冷 →常温エージング処理(25℃で約14日もしくは約2
8日) →充放電処理(条件は下記) 前記充放電処理のパターンは、例えば以下のようなパタ
ーンを採用することができる。
日もしくは約28日) →高温エージング処理(55℃で約24時間もしくは約
72時間、又は65℃で約24時間) →室温までの徐冷 →充放電処理(条件は下記) (2) 高温エージング処理(55℃で約24時間もしくは
約72時間、又は65℃で約24時間) →室温までの徐冷 →常温エージング処理(25℃で約14日もしくは約2
8日) →充放電処理(条件は下記) 前記充放電処理のパターンは、例えば以下のようなパタ
ーンを採用することができる。
【0046】25℃で電圧2.6Vまで0.6Aの定電
流充電 →25℃で4.1V、1.2A、2.5時間の定電流定
電圧充電 →25℃で2.6V、1.2Aの定電流放電による電池
容量検査 →25℃、1.2A、45分間の部分定電流充電製造システムの具体的構成例(一つの構成例) そして、本実施の形態に係る製造システムの具体的構成
例の一つの例について図5〜図14を参照しながら説明
する。
流充電 →25℃で4.1V、1.2A、2.5時間の定電流定
電圧充電 →25℃で2.6V、1.2Aの定電流放電による電池
容量検査 →25℃、1.2A、45分間の部分定電流充電製造システムの具体的構成例(一つの構成例) そして、本実施の形態に係る製造システムの具体的構成
例の一つの例について図5〜図14を参照しながら説明
する。
【0047】この実施の形態に係る製造システムは、図
5に示すように、電池本体10に対して低温のエージン
グ処理を行う低温エージング処理設備200と、該低温
エージング処理設備200における低温エージング室2
08(図6参照)に隣接して設置され、前記低温エージ
ング処理後の電池本体10に対して常温のエージング処
理を行う第1の常温エージング処理設備300と、電池
本体10に対して高温のエージング処理を行う高温エー
ジング処理設備400と、電池本体10に対して部分充
電や活性化処理を行う活性化処理設備500と、該活性
化処理後の電池本体10に対して常温のエージング処理
を行う第2の常温エージング処理設備600と、電池本
体10に対して容量チェックを行う容量検査設備700
と、電池本体10の次工程への投入時期を調整するため
のバッファ処理設備800と、少なくとも前記容量検査
設備700にて得られた検査値等に基づいて電池本体1
0を振り分けして出荷する選別・出荷設備900とを有
して構成されている。
5に示すように、電池本体10に対して低温のエージン
グ処理を行う低温エージング処理設備200と、該低温
エージング処理設備200における低温エージング室2
08(図6参照)に隣接して設置され、前記低温エージ
ング処理後の電池本体10に対して常温のエージング処
理を行う第1の常温エージング処理設備300と、電池
本体10に対して高温のエージング処理を行う高温エー
ジング処理設備400と、電池本体10に対して部分充
電や活性化処理を行う活性化処理設備500と、該活性
化処理後の電池本体10に対して常温のエージング処理
を行う第2の常温エージング処理設備600と、電池本
体10に対して容量チェックを行う容量検査設備700
と、電池本体10の次工程への投入時期を調整するため
のバッファ処理設備800と、少なくとも前記容量検査
設備700にて得られた検査値等に基づいて電池本体1
0を振り分けして出荷する選別・出荷設備900とを有
して構成されている。
【0048】前記具体的構成に係る製造システムの各種
設備と基本的構成例における各種設備を比較すると、基
本的構成例の前処理設備100における低温エージング
処理設備110、常温エージング処理設備112、高温
エージング処理設備114、バッファ処理設備118及
び充放電処理設備120は、それぞれ具体的構成例にお
ける低温エージング処理設備200、第1の常温エージ
ング処理設備300、高温エージング処理設備400、
バッファ処理設備800及び活性化処理設備500とさ
れている。
設備と基本的構成例における各種設備を比較すると、基
本的構成例の前処理設備100における低温エージング
処理設備110、常温エージング処理設備112、高温
エージング処理設備114、バッファ処理設備118及
び充放電処理設備120は、それぞれ具体的構成例にお
ける低温エージング処理設備200、第1の常温エージ
ング処理設備300、高温エージング処理設備400、
バッファ処理設備800及び活性化処理設備500とさ
れている。
【0049】即ち、この具体的構成例における活性化処
理設備500は、基本的構成例の前処理設備100にお
ける充放電処理設備120及び活性化処理設備102を
兼用しており、前記基本的構成例の揺動回転処理設備1
16は省略されている。
理設備500は、基本的構成例の前処理設備100にお
ける充放電処理設備120及び活性化処理設備102を
兼用しており、前記基本的構成例の揺動回転処理設備1
16は省略されている。
【0050】また、基本的構成例の後処理設備104に
おける常温エージング処理設備124、バッファ処理設
備128及び充放電処理設備130は、それぞれ具体的
構成例における第2の常温エージング処理設備600、
バッファ処理設備800及び容量検査設備700が対応
し、具体的構成例では、前記基本的構成例における高温
エージング処理設備126は省略されている。
おける常温エージング処理設備124、バッファ処理設
備128及び充放電処理設備130は、それぞれ具体的
構成例における第2の常温エージング処理設備600、
バッファ処理設備800及び容量検査設備700が対応
し、具体的構成例では、前記基本的構成例における高温
エージング処理設備126は省略されている。
【0051】なお、後処理設備104における確認処理
設備132は、後述するIR/OCV測定装置や容量測
定装置等が対応する。
設備132は、後述するIR/OCV測定装置や容量測
定装置等が対応する。
【0052】そして、低温エージング処理設備200
は、この製造システムの前工程である組立工程にて製造
された電池本体10に対して前記条件にて低温エージン
グ処理を行うものであり、この処理は、電池本体10の
発熱を抑えながらリチウムを溶解させる目的で行われ
る。
は、この製造システムの前工程である組立工程にて製造
された電池本体10に対して前記条件にて低温エージン
グ処理を行うものであり、この処理は、電池本体10の
発熱を抑えながらリチウムを溶解させる目的で行われ
る。
【0053】第1の常温エージング処理設備300は、
電池本体10のリチウムを溶解させる目的で、前記低温
エージング処理を終えた電池本体10に対して前記条件
にて常温エージング処理を行う。
電池本体10のリチウムを溶解させる目的で、前記低温
エージング処理を終えた電池本体10に対して前記条件
にて常温エージング処理を行う。
【0054】高温エージング処理設備400は、活性化
処理設備500での部分充電処理を終えた電池本体10
に対して前記条件にて高温エージング処理を行うもので
あり、この処理は、電池本体10における部分充電後の
電位むらをなくすことと、該電池本体10のリチウムを
溶解させる目的で行われる。
処理設備500での部分充電処理を終えた電池本体10
に対して前記条件にて高温エージング処理を行うもので
あり、この処理は、電池本体10における部分充電後の
電位むらをなくすことと、該電池本体10のリチウムを
溶解させる目的で行われる。
【0055】活性化処理設備500は2通りの処理を行
う。1つは、前記第1の常温エージング処理を終えた電
池本体10のリチウムを溶解させることと、該電池本体
10の電位むらをなくす目的で、部分充電処理を行うも
のであり、他の1つは、電池本体10を電気化学的に活
性化させる目的で、活性化処理を行う。その後、必要に
応じて高温エージングと満充電を繰り返してもよい。
う。1つは、前記第1の常温エージング処理を終えた電
池本体10のリチウムを溶解させることと、該電池本体
10の電位むらをなくす目的で、部分充電処理を行うも
のであり、他の1つは、電池本体10を電気化学的に活
性化させる目的で、活性化処理を行う。その後、必要に
応じて高温エージングと満充電を繰り返してもよい。
【0056】第2の常温エージング処理設備600は、
活性化処理設備500での活性化処理を終えた電池本体
10の微小短絡を検出することを目的として、該電池本
体10に対して前記条件にて常温エージング処理を行
う。
活性化処理設備500での活性化処理を終えた電池本体
10の微小短絡を検出することを目的として、該電池本
体10に対して前記条件にて常温エージング処理を行
う。
【0057】容量検査設備700は、電池本体10の容
量上のランク付けを行うことを目的に、充電及び放電時
の容量を検査するものであり、容量検査後は、電池本体
10を部分充電状態にしておくのが望ましい。
量上のランク付けを行うことを目的に、充電及び放電時
の容量を検査するものであり、容量検査後は、電池本体
10を部分充電状態にしておくのが望ましい。
【0058】前記各設備のうち、活性化処理設備50
0、容量検査設備700及びバッファ処理設備800に
は、電池本体10の内部抵抗(IR)及び開路電圧(O
CV)を測定するIR/OCV測定ユニット516(図
8参照)、716(図10参照)及び820(図11参
照)が設置され、選別・出荷設備900には電池本体1
0の開路電圧(OCV)を測定するOCV測定装置92
0(図13参照)が設置されている。なお、バッファ処
理設備800は、電池本体10に対する前記各種IR/
OCV測定を高精度に行えるようにするために設置され
ている。
0、容量検査設備700及びバッファ処理設備800に
は、電池本体10の内部抵抗(IR)及び開路電圧(O
CV)を測定するIR/OCV測定ユニット516(図
8参照)、716(図10参照)及び820(図11参
照)が設置され、選別・出荷設備900には電池本体1
0の開路電圧(OCV)を測定するOCV測定装置92
0(図13参照)が設置されている。なお、バッファ処
理設備800は、電池本体10に対する前記各種IR/
OCV測定を高精度に行えるようにするために設置され
ている。
【0059】活性化処理設備500内のIR/OCV測
定ユニット516での測定は、部分充電処理の前段階に
おいて、電池本体10の巻回群16、封口体18などが
内短していないか、及び溶接の外れ等がないかを検査す
る目的で行われ、更に、活性化処理の前段階において、
電池本体10に微小短絡がないかどうか、及び溶接の外
れ等がないかを検査する目的で行われる。
定ユニット516での測定は、部分充電処理の前段階に
おいて、電池本体10の巻回群16、封口体18などが
内短していないか、及び溶接の外れ等がないかを検査す
る目的で行われ、更に、活性化処理の前段階において、
電池本体10に微小短絡がないかどうか、及び溶接の外
れ等がないかを検査する目的で行われる。
【0060】容量検査設備700内のIR/OCV測定
ユニット716でのIR/OCV測定は、電池本体10
に微小短絡がないかどうか、及び溶接の外れ等がないか
を検査する目的で行われる。
ユニット716でのIR/OCV測定は、電池本体10
に微小短絡がないかどうか、及び溶接の外れ等がないか
を検査する目的で行われる。
【0061】バッファ処理設備800内のIR/OCV
測定ユニット820でのIR/OCV測定は、活性化処
理後と、容量検査後の計2回行われる。活性化処理後の
1回目の測定は、活性化時の異常を検査すること、容量
検査前の測定と比較するためのデータ取り、及び溶接の
外れ等がないかを検査する目的で行われ、容量検査後の
2回目の測定は、電位が所定レベルあるかどうか、後述
する選別処理時の測定と比較するためのデータ取り、及
び溶接の外れ等がないかを検査する目的で行われる。
測定ユニット820でのIR/OCV測定は、活性化処
理後と、容量検査後の計2回行われる。活性化処理後の
1回目の測定は、活性化時の異常を検査すること、容量
検査前の測定と比較するためのデータ取り、及び溶接の
外れ等がないかを検査する目的で行われ、容量検査後の
2回目の測定は、電位が所定レベルあるかどうか、後述
する選別処理時の測定と比較するためのデータ取り、及
び溶接の外れ等がないかを検査する目的で行われる。
【0062】選別・出荷設備900内のOCV測定装置
920でのOCV測定は、電池本体10の電位が落ちて
いないかどうかを検査する目的で行われる。
920でのOCV測定は、電池本体10の電位が落ちて
いないかどうかを検査する目的で行われる。
【0063】なお、前記各IR/OCV測定ユニット
(516、716及び820)でのIR/OCV測定、
あるいは充放電処理において、一旦、エラーを受けた電
池本体10に対しては、それ以降の充放電処理は行われ
ない。
(516、716及び820)でのIR/OCV測定、
あるいは充放電処理において、一旦、エラーを受けた電
池本体10に対しては、それ以降の充放電処理は行われ
ない。
【0064】各設備への電池本体10の搬送は、コンテ
ナ40内に多数の電池本体10を収容し、更にコンテナ
40を5段積みとした状態で搬送するようになってお
り、この5段積みのコンテナ群の各設備間への搬送は自
走式の搬送車にて行われるようになっている。
ナ40内に多数の電池本体10を収容し、更にコンテナ
40を5段積みとした状態で搬送するようになってお
り、この5段積みのコンテナ群の各設備間への搬送は自
走式の搬送車にて行われるようになっている。
【0065】次に、具体的に各設備の構成について、図
6〜図13を参照しながら説明する。まず、低温エージ
ング処理設備200は、図6に示すように、前工程であ
る組立工程から搬送されてくる多数の電池本体10を洗
浄する洗浄処理装置202と、洗浄処理装置202から
排出された多数の電池本体10を縦一列にそれぞれ直立
状態で後段に搬送する第1の搬送装置204と、該第1
の搬送装置204にて搬送された多数個の電池本体10
のうち、所定個数(例えば16個)の電池本体10を上
方に持ち上げて図2に示すコンテナ40に横一列単位に
収容するチャッキング機構206と、前記コンテナ40
に所定個数(例えば250個)の電池本体10が収容さ
れた段階で、コンテナ40に収容されている250個の
電池本体10を低温エージング室208に搬送する第2
の搬送装置210とを有する。
6〜図13を参照しながら説明する。まず、低温エージ
ング処理設備200は、図6に示すように、前工程であ
る組立工程から搬送されてくる多数の電池本体10を洗
浄する洗浄処理装置202と、洗浄処理装置202から
排出された多数の電池本体10を縦一列にそれぞれ直立
状態で後段に搬送する第1の搬送装置204と、該第1
の搬送装置204にて搬送された多数個の電池本体10
のうち、所定個数(例えば16個)の電池本体10を上
方に持ち上げて図2に示すコンテナ40に横一列単位に
収容するチャッキング機構206と、前記コンテナ40
に所定個数(例えば250個)の電池本体10が収容さ
れた段階で、コンテナ40に収容されている250個の
電池本体10を低温エージング室208に搬送する第2
の搬送装置210とを有する。
【0066】低温エージング室208は、例えば5つの
コンテナ40が段積み状態で収容できる空間を有し、該
空間は、空調制御装置(図示せず)にて温度が例えば8
℃あるいは15℃に保たれている。
コンテナ40が段積み状態で収容できる空間を有し、該
空間は、空調制御装置(図示せず)にて温度が例えば8
℃あるいは15℃に保たれている。
【0067】第1の常温エージング処理設備300は、
前記低温エージング処理設備200における低温エージ
ング室208に隣接して設けられた分離室302と、該
分離室302に隣接して設けられた常温エージング室3
04を有して構成されている。この常温エージング室3
04は、前記低温エージング室208と同様に、例えば
5つのコンテナ40が段積み状態で収容できる空間を有
し、該空間の温度は、空調制御装置(図示せず)にて例
えば常温に保たれている。
前記低温エージング処理設備200における低温エージ
ング室208に隣接して設けられた分離室302と、該
分離室302に隣接して設けられた常温エージング室3
04を有して構成されている。この常温エージング室3
04は、前記低温エージング室208と同様に、例えば
5つのコンテナ40が段積み状態で収容できる空間を有
し、該空間の温度は、空調制御装置(図示せず)にて例
えば常温に保たれている。
【0068】前記低温エージング室208、分離室30
2及び常温エージング室304にかけてローラコンベア
(図示せず)が延長されて設けられ、コンテナ40は該
ローラコンベアによって低温エージング室208から分
離室302を経て常温エージング室304に搬送される
ようになっている。
2及び常温エージング室304にかけてローラコンベア
(図示せず)が延長されて設けられ、コンテナ40は該
ローラコンベアによって低温エージング室208から分
離室302を経て常温エージング室304に搬送される
ようになっている。
【0069】分離室302は、低温エージング室208
との間及び常温エージング室304との間にそれぞれ開
閉シャッタ(便宜的に第1及び第2の開閉シャッタ30
6及び308と記す)が設置され、これら第1及び第2
の開閉シャッタ306及び308は、シャッタ制御装置
310からの駆動制御によって選択的に開閉動作するよ
うに構成されている。
との間及び常温エージング室304との間にそれぞれ開
閉シャッタ(便宜的に第1及び第2の開閉シャッタ30
6及び308と記す)が設置され、これら第1及び第2
の開閉シャッタ306及び308は、シャッタ制御装置
310からの駆動制御によって選択的に開閉動作するよ
うに構成されている。
【0070】即ち、低温エージング室208での低温エ
ージング処理が終了した時点で、第1の開閉シャッタ3
06が開動作して、低温エージング室208と分離室3
02とが連通し、コンテナ40はローラコンベアによっ
て低温エージング室208から分離室302内に搬送さ
れる。その後、コンテナ40が分離室302内に搬送さ
れた時点で、第1の開閉シャッタ306が閉動作して、
分離室302が低温エージング室208と雰囲気的に隔
離された時点で、第2の開閉シャッタ308が開動作し
て、今度は常温エージング室304と分離室302とが
連通し、コンテナ40はローラコンベアによって分離室
302から常温エージング室304内に搬送される。コ
ンテナ40が常温エージング室304内に搬送された時
点で、第2の開閉シャッタ308が閉動作して、分離室
302が常温エージング室304と雰囲気的に隔離され
る。
ージング処理が終了した時点で、第1の開閉シャッタ3
06が開動作して、低温エージング室208と分離室3
02とが連通し、コンテナ40はローラコンベアによっ
て低温エージング室208から分離室302内に搬送さ
れる。その後、コンテナ40が分離室302内に搬送さ
れた時点で、第1の開閉シャッタ306が閉動作して、
分離室302が低温エージング室208と雰囲気的に隔
離された時点で、第2の開閉シャッタ308が開動作し
て、今度は常温エージング室304と分離室302とが
連通し、コンテナ40はローラコンベアによって分離室
302から常温エージング室304内に搬送される。コ
ンテナ40が常温エージング室304内に搬送された時
点で、第2の開閉シャッタ308が閉動作して、分離室
302が常温エージング室304と雰囲気的に隔離され
る。
【0071】前記一連の動作が繰り返されることによっ
て、順次コンテナ群80は常温エージング室304内に
搬送されることになる。
て、順次コンテナ群80は常温エージング室304内に
搬送されることになる。
【0072】高温エージング処理設備400は、図7に
示すように、コンテナ40の受入れ口に設置されたデー
タ書込み/読出し装置402と、前記コンテナ40の受
入れ口に搬送された5段積みのコンテナ群80を内部に
搬送する搬送装置404を有する。また、この高温エー
ジング処理設備400は、その内部空間に多数の棚を有
し、かつ5段積みのコンテナ群80を一単位として縦方
向及び横方向にマトリクス状に配置できる収容ユニット
406と、内部空間の温度を一定に維持するための空調
制御装置408と、前記コンテナ群80を収容ユニット
406の所定の棚に入れる、あるいは該所定の棚からコ
ンテナ群80を取り出すためのアーム付き搬送機構41
0と、該アーム付き搬送機構410を制御する搬送機構
制御装置412と、棚に収容されたコンテナ群80と棚
番号との対応関係を表す入出庫情報テーブルが格納され
たデータベース414と、少なくともデータ書込み/読
出し装置402からの出力データに基づいて前記テーブ
ルの内容を更新するデータサーバ416とを有して構成
されている。
示すように、コンテナ40の受入れ口に設置されたデー
タ書込み/読出し装置402と、前記コンテナ40の受
入れ口に搬送された5段積みのコンテナ群80を内部に
搬送する搬送装置404を有する。また、この高温エー
ジング処理設備400は、その内部空間に多数の棚を有
し、かつ5段積みのコンテナ群80を一単位として縦方
向及び横方向にマトリクス状に配置できる収容ユニット
406と、内部空間の温度を一定に維持するための空調
制御装置408と、前記コンテナ群80を収容ユニット
406の所定の棚に入れる、あるいは該所定の棚からコ
ンテナ群80を取り出すためのアーム付き搬送機構41
0と、該アーム付き搬送機構410を制御する搬送機構
制御装置412と、棚に収容されたコンテナ群80と棚
番号との対応関係を表す入出庫情報テーブルが格納され
たデータベース414と、少なくともデータ書込み/読
出し装置402からの出力データに基づいて前記テーブ
ルの内容を更新するデータサーバ416とを有して構成
されている。
【0073】前記搬送機構制御装置412とデータサー
バ416は共に、パーソナルコンピュータにて構成さ
れ、これら搬送機構制御装置412及びデータサーバ4
16は例えばバス結合方式のLAN418によってデー
タの授受が行われるようになっている。
バ416は共に、パーソナルコンピュータにて構成さ
れ、これら搬送機構制御装置412及びデータサーバ4
16は例えばバス結合方式のLAN418によってデー
タの授受が行われるようになっている。
【0074】活性化処理設備500は、図8に示すよう
に、コンテナ40の受入れ口に搬送された5段積みのコ
ンテナ群80を1段毎に分割する、又は5つに分割され
たコンテナ40を段積みして5段積みのコンテナ群80
とするコンテナ処理装置502と、1つのコンテナ単位
にデータカードDCに対してデータのアクセスを行うデ
ータ書込み/読出し装置504と、1つのコンテナ単位
に活性化処理設備500内に搬送する搬送装置506を
有する。
に、コンテナ40の受入れ口に搬送された5段積みのコ
ンテナ群80を1段毎に分割する、又は5つに分割され
たコンテナ40を段積みして5段積みのコンテナ群80
とするコンテナ処理装置502と、1つのコンテナ単位
にデータカードDCに対してデータのアクセスを行うデ
ータ書込み/読出し装置504と、1つのコンテナ単位
に活性化処理設備500内に搬送する搬送装置506を
有する。
【0075】また、この活性化処理設備500は、その
内部空間に、搬送装置506を通じて搬送された1つの
コンテナ40を後述するIR/OCV測定ユニット51
6における1つのIR/OCV測定装置に搬送する、あ
るいは前記IR/OCV測定を終えた1つのコンテナ4
0を後述する充放電処理ユニット512における1つの
充放電処理装置に搬送する、あるいは前記充放電処理を
終えた1つのコンテナ40を前記搬送装置506に搬送
するアーム付き搬送機構508と、該アーム付き搬送機
構508を制御する搬送機構制御装置510と、1つの
コンテナ40内に収容されている多数の電池本体10に
対して充放電処理を行う充放電処理装置が多数配列され
た前記充放電処理ユニット512と、該充放電処理ユニ
ット512における各充放電処理装置をそれぞれ所定の
アルゴリズムに従って制御する充放電制御装置514
と、1つのコンテナ40内に収容された多数の電池本体
10に対して内部抵抗(IR)と開路電圧(OCV)を
測定する前記IR/OCV測定装置が多数配列されたI
R/OCV測定ユニット516と、該IR/OCV測定
ユニット516における各IR/OCV測定装置をそれ
ぞれ所定のアルゴリズムに従って制御するIR/OCV
制御装置518と、コンテナ40の搬入/搬出状況等を
表す入出庫情報テーブルと充放電結果やIR/OCV測
定の測定結果等が電池単位に登録されるセル情報テーブ
ル等が格納されたデータベース520と、少なくともデ
ータ書込み/読出し装置504からの出力データ、充放
電処理ユニット512やIR/OCV測定ユニット51
6からの出力データに基づいて前記テーブルの内容を更
新するデータサーバ522とを有して構成されている。
内部空間に、搬送装置506を通じて搬送された1つの
コンテナ40を後述するIR/OCV測定ユニット51
6における1つのIR/OCV測定装置に搬送する、あ
るいは前記IR/OCV測定を終えた1つのコンテナ4
0を後述する充放電処理ユニット512における1つの
充放電処理装置に搬送する、あるいは前記充放電処理を
終えた1つのコンテナ40を前記搬送装置506に搬送
するアーム付き搬送機構508と、該アーム付き搬送機
構508を制御する搬送機構制御装置510と、1つの
コンテナ40内に収容されている多数の電池本体10に
対して充放電処理を行う充放電処理装置が多数配列され
た前記充放電処理ユニット512と、該充放電処理ユニ
ット512における各充放電処理装置をそれぞれ所定の
アルゴリズムに従って制御する充放電制御装置514
と、1つのコンテナ40内に収容された多数の電池本体
10に対して内部抵抗(IR)と開路電圧(OCV)を
測定する前記IR/OCV測定装置が多数配列されたI
R/OCV測定ユニット516と、該IR/OCV測定
ユニット516における各IR/OCV測定装置をそれ
ぞれ所定のアルゴリズムに従って制御するIR/OCV
制御装置518と、コンテナ40の搬入/搬出状況等を
表す入出庫情報テーブルと充放電結果やIR/OCV測
定の測定結果等が電池単位に登録されるセル情報テーブ
ル等が格納されたデータベース520と、少なくともデ
ータ書込み/読出し装置504からの出力データ、充放
電処理ユニット512やIR/OCV測定ユニット51
6からの出力データに基づいて前記テーブルの内容を更
新するデータサーバ522とを有して構成されている。
【0076】前記搬送機構制御装置510、充放電制御
装置514、IR/OCV制御装置518及びデータサ
ーバ522は共に、パーソナルコンピュータにて構成さ
れ、これら搬送機構制御装置510、充放電制御装置5
14、IR/OCV制御装置518及びデータサーバ5
22は例えばバス結合方式のLAN524によってデー
タの授受が行われるようになっている。
装置514、IR/OCV制御装置518及びデータサ
ーバ522は共に、パーソナルコンピュータにて構成さ
れ、これら搬送機構制御装置510、充放電制御装置5
14、IR/OCV制御装置518及びデータサーバ5
22は例えばバス結合方式のLAN524によってデー
タの授受が行われるようになっている。
【0077】第2の常温エージング処理設備600は、
図9に示すように、コンテナ40の受入れ口に設置され
たデータ書込み/読出し装置602と、前記コンテナ4
0の受入れ口に搬送された例えば5段積みのコンテナ群
80を内部に搬送する搬送装置604とを有する。ま
た、この第2の常温エージング処理設備600は、その
内部空間に多数の棚を有し、かつ5段積みのコンテナ群
80を一単位として縦方向及び横方向にマトリクス状に
配置できる収容ユニット606と、内部空間の温度を一
定に維持するための空調制御装置608と、前記コンテ
ナ群80を収容ユニット606の所定の棚に入れる、あ
るいは該所定の棚からコンテナ群80を取り出すための
アーム付き搬送機構610と、該アーム付き搬送機構6
10を制御する搬送機構制御装置612と、コンテナ群
80の搬入/搬出状況や棚に収容されたコンテナ群80
と棚番号との対応関係等を表す入出庫情報テーブルとコ
ンテナ群80の出庫順を表す出庫順テーブルが格納され
たデータベース614と、少なくともデータ書込み/読
出し装置602からの出力データに基づいて前記テーブ
ルの内容を更新するデータサーバ616とを有して構成
されている。
図9に示すように、コンテナ40の受入れ口に設置され
たデータ書込み/読出し装置602と、前記コンテナ4
0の受入れ口に搬送された例えば5段積みのコンテナ群
80を内部に搬送する搬送装置604とを有する。ま
た、この第2の常温エージング処理設備600は、その
内部空間に多数の棚を有し、かつ5段積みのコンテナ群
80を一単位として縦方向及び横方向にマトリクス状に
配置できる収容ユニット606と、内部空間の温度を一
定に維持するための空調制御装置608と、前記コンテ
ナ群80を収容ユニット606の所定の棚に入れる、あ
るいは該所定の棚からコンテナ群80を取り出すための
アーム付き搬送機構610と、該アーム付き搬送機構6
10を制御する搬送機構制御装置612と、コンテナ群
80の搬入/搬出状況や棚に収容されたコンテナ群80
と棚番号との対応関係等を表す入出庫情報テーブルとコ
ンテナ群80の出庫順を表す出庫順テーブルが格納され
たデータベース614と、少なくともデータ書込み/読
出し装置602からの出力データに基づいて前記テーブ
ルの内容を更新するデータサーバ616とを有して構成
されている。
【0078】前記搬送機構制御装置612とデータサー
バ616は共に、パーソナルコンピュータにて構成さ
れ、これら搬送機構制御装置612及びデータサーバ6
16は例えばバス結合方式のLAN618によってデー
タの授受が行われるようになっている。
バ616は共に、パーソナルコンピュータにて構成さ
れ、これら搬送機構制御装置612及びデータサーバ6
16は例えばバス結合方式のLAN618によってデー
タの授受が行われるようになっている。
【0079】容量検査設備700は、図10に示すよう
に、コンテナ40の受入れ口に搬送された5段積みのコ
ンテナ群80を1段毎に分割する、又は5つに分割され
たコンテナ40を段積みして5段積みのコンテナ群80
とするコンテナ処理装置702と、1つのコンテナ単位
にデータカードDCに対してデータのアクセスを行うデ
ータ書込み/読出し装置704と、1つのコンテナ単位
に容量検査設備700内に搬送する搬送装置706とを
有する。
に、コンテナ40の受入れ口に搬送された5段積みのコ
ンテナ群80を1段毎に分割する、又は5つに分割され
たコンテナ40を段積みして5段積みのコンテナ群80
とするコンテナ処理装置702と、1つのコンテナ単位
にデータカードDCに対してデータのアクセスを行うデ
ータ書込み/読出し装置704と、1つのコンテナ単位
に容量検査設備700内に搬送する搬送装置706とを
有する。
【0080】また、この容量検査設備700は、その内
部空間に、搬送装置706を通じて搬送された1つのコ
ンテナ40を後述するIR/OCV測定ユニット716
における1つのIR/OCV測定装置に搬送する、ある
いは前記IR/OCV測定を終えた1つのコンテナ40
を後述する容量測定ユニット712における1つの容量
測定装置に搬送する、あるいは前記容量測定を終えた1
つのコンテナ40を前記搬送装置706に搬送するアー
ム付き搬送機構708と、該アーム付き搬送機構708
を制御する搬送機構制御装置710と、1つのコンテナ
40内に収容されている多数の電池本体10に対して充
放電処理を行って各電池本体10の電流容量を測定する
容量測定装置が多数配列された前記容量測定ユニット7
12と、該容量測定ユニット712における各容量測定
装置をそれぞれ所定のアルゴリズムに従って制御する容
量測定制御装置714と、1つのコンテナ40内に収容
された多数の電池本体10に対して内部抵抗(IR)と
開路電圧(OCV)を測定する前記IR/OCV測定装
置が多数配列されたIR/OCV測定ユニット716
と、該IR/OCV測定ユニット716における各IR
/OCV測定装置をそれぞれ所定のアルゴリズムに従っ
て制御するIR/OCV制御装置718と、容量測定処
理での測定結果やIR/OCV測定の測定結果に基づい
て個々の電池本体10をランク判定するランク判定装置
720と、コンテナ40の搬入/搬出状況やIR/OC
V測定ユニット716や容量測定ユニット712に収容
されたコンテナ40と棚番号との対応関係等を表す入出
庫情報テーブルと充放電結果やIR/OCV測定の測定
結果(ランクを含む)等が電池本体単位に登録されるセ
ル情報テーブル等が格納されたデータベース722と、
少なくともデータ書込み/読出し装置704からの出力
データ、容量測定ユニット712やIR/OCV測定ユ
ニット716からの出力データに基づいて前記テーブル
の内容を更新するデータサーバ724とを有して構成さ
れている。
部空間に、搬送装置706を通じて搬送された1つのコ
ンテナ40を後述するIR/OCV測定ユニット716
における1つのIR/OCV測定装置に搬送する、ある
いは前記IR/OCV測定を終えた1つのコンテナ40
を後述する容量測定ユニット712における1つの容量
測定装置に搬送する、あるいは前記容量測定を終えた1
つのコンテナ40を前記搬送装置706に搬送するアー
ム付き搬送機構708と、該アーム付き搬送機構708
を制御する搬送機構制御装置710と、1つのコンテナ
40内に収容されている多数の電池本体10に対して充
放電処理を行って各電池本体10の電流容量を測定する
容量測定装置が多数配列された前記容量測定ユニット7
12と、該容量測定ユニット712における各容量測定
装置をそれぞれ所定のアルゴリズムに従って制御する容
量測定制御装置714と、1つのコンテナ40内に収容
された多数の電池本体10に対して内部抵抗(IR)と
開路電圧(OCV)を測定する前記IR/OCV測定装
置が多数配列されたIR/OCV測定ユニット716
と、該IR/OCV測定ユニット716における各IR
/OCV測定装置をそれぞれ所定のアルゴリズムに従っ
て制御するIR/OCV制御装置718と、容量測定処
理での測定結果やIR/OCV測定の測定結果に基づい
て個々の電池本体10をランク判定するランク判定装置
720と、コンテナ40の搬入/搬出状況やIR/OC
V測定ユニット716や容量測定ユニット712に収容
されたコンテナ40と棚番号との対応関係等を表す入出
庫情報テーブルと充放電結果やIR/OCV測定の測定
結果(ランクを含む)等が電池本体単位に登録されるセ
ル情報テーブル等が格納されたデータベース722と、
少なくともデータ書込み/読出し装置704からの出力
データ、容量測定ユニット712やIR/OCV測定ユ
ニット716からの出力データに基づいて前記テーブル
の内容を更新するデータサーバ724とを有して構成さ
れている。
【0081】前記搬送機構制御装置710、容量測定制
御装置714、IR/OCV制御装置718及びデータ
サーバ724は共に、パーソナルコンピュータにて構成
され、これら搬送機構制御装置710、容量測定制御装
置714、IR/OCV制御装置718及びデータサー
バ724は例えばバス結合方式のLAN726によって
データの授受が行われるようになっている。
御装置714、IR/OCV制御装置718及びデータ
サーバ724は共に、パーソナルコンピュータにて構成
され、これら搬送機構制御装置710、容量測定制御装
置714、IR/OCV制御装置718及びデータサー
バ724は例えばバス結合方式のLAN726によって
データの授受が行われるようになっている。
【0082】バッファ処理設備800は、図11に示す
ように、コンテナ40の受入れ口に搬送された5段積み
のコンテナ群80を1段毎に分割する、又は5つに分割
されたコンテナ40を段積みして5段積みのコンテナ群
80とするコンテナ処理装置802と、1つのコンテナ
単位にデータカードDCに対してデータのアクセスを行
うデータ書込み/読出し装置804と、1つのコンテナ
単位にバッファ処理設備800内に搬送する搬送装置8
06と、コンテナ40内に収容されている多数の電池本
体10のうち、NG評価された電池本体10とサンプル
評価対象の電池本体10を抜き取ってそれぞれ別のコン
テナに入れるワーク抜取り装置810と該ワーク抜取り
装置810を所定のアルゴリズムに従って制御するワー
ク抜取り制御装置812とを有する。
ように、コンテナ40の受入れ口に搬送された5段積み
のコンテナ群80を1段毎に分割する、又は5つに分割
されたコンテナ40を段積みして5段積みのコンテナ群
80とするコンテナ処理装置802と、1つのコンテナ
単位にデータカードDCに対してデータのアクセスを行
うデータ書込み/読出し装置804と、1つのコンテナ
単位にバッファ処理設備800内に搬送する搬送装置8
06と、コンテナ40内に収容されている多数の電池本
体10のうち、NG評価された電池本体10とサンプル
評価対象の電池本体10を抜き取ってそれぞれ別のコン
テナに入れるワーク抜取り装置810と該ワーク抜取り
装置810を所定のアルゴリズムに従って制御するワー
ク抜取り制御装置812とを有する。
【0083】また、このバッファ処理設備800は、そ
の内部空間に多数の棚を有し、かつ1つのコンテナ40
を一単位として縦方向及び横方向にマトリクス状に配置
できる収容ユニット814と、1つのコンテナ40を収
容ユニット814の所定の棚に入れる、あるいは該所定
の棚から1つのコンテナ40を取り出して後述するIR
/OCV測定ユニット820における1つのIR/OC
V測定装置に搬送する、あるいはIR/OCV測定を終
えた1つのコンテナ40を前記ワーク抜取り装置810
に搬送する、あるいは前記ワーク抜取り装置810での
処理を終えた1つのコンテナ40を前記搬送装置806
に搬送するアーム付き搬送機構816と、該アーム付き
搬送機構816を制御する搬送機構制御装置818と、
1つのコンテナ40内に収容された多数の電池本体10
に対して内部抵抗(IR)と開路電圧(OCV)を測定
する前記IR/OCV測定装置が多数配列されたIR/
OCV測定ユニット820と、該IR/OCV測定ユニ
ット820における各IR/OCV測定装置をそれぞれ
所定のアルゴリズムに従って制御するIR/OCV制御
装置822と、コンテナ40の搬入/搬出状況や収容ユ
ニット814等に収容されたコンテナ40と棚番号との
対応関係等を表す入出庫情報テーブルと充放電結果やI
R/OCV測定の測定結果等が電池本体単位に登録され
るセル情報テーブル等が格納されたデータベース824
と、少なくともデータ書込み/読出し装置804からの
出力データやIR/OCV測定ユニット820からの出
力データに基づいて前記テーブルの内容を更新するデー
タサーバ826とを有して構成されている。
の内部空間に多数の棚を有し、かつ1つのコンテナ40
を一単位として縦方向及び横方向にマトリクス状に配置
できる収容ユニット814と、1つのコンテナ40を収
容ユニット814の所定の棚に入れる、あるいは該所定
の棚から1つのコンテナ40を取り出して後述するIR
/OCV測定ユニット820における1つのIR/OC
V測定装置に搬送する、あるいはIR/OCV測定を終
えた1つのコンテナ40を前記ワーク抜取り装置810
に搬送する、あるいは前記ワーク抜取り装置810での
処理を終えた1つのコンテナ40を前記搬送装置806
に搬送するアーム付き搬送機構816と、該アーム付き
搬送機構816を制御する搬送機構制御装置818と、
1つのコンテナ40内に収容された多数の電池本体10
に対して内部抵抗(IR)と開路電圧(OCV)を測定
する前記IR/OCV測定装置が多数配列されたIR/
OCV測定ユニット820と、該IR/OCV測定ユニ
ット820における各IR/OCV測定装置をそれぞれ
所定のアルゴリズムに従って制御するIR/OCV制御
装置822と、コンテナ40の搬入/搬出状況や収容ユ
ニット814等に収容されたコンテナ40と棚番号との
対応関係等を表す入出庫情報テーブルと充放電結果やI
R/OCV測定の測定結果等が電池本体単位に登録され
るセル情報テーブル等が格納されたデータベース824
と、少なくともデータ書込み/読出し装置804からの
出力データやIR/OCV測定ユニット820からの出
力データに基づいて前記テーブルの内容を更新するデー
タサーバ826とを有して構成されている。
【0084】前記ワーク抜取り制御装置812は、前記
データサーバ826から送られてくるセル情報(IR/
OCV測定結果及び充放電測定結果等)を解析して、前
工程でNG評価された1つあるいは複数の電池本体10
を割り出し、該電池本体10の座標データ(以下、便宜
的にNG座標データと記す)を求める。
データサーバ826から送られてくるセル情報(IR/
OCV測定結果及び充放電測定結果等)を解析して、前
工程でNG評価された1つあるいは複数の電池本体10
を割り出し、該電池本体10の座標データ(以下、便宜
的にNG座標データと記す)を求める。
【0085】更に、前記ワーク抜取り制御装置812
は、独自のROMに登録しているサンプル評価対象用の
座標データ(以下、便宜的にサンプル座標データと記
す)を取り出す。なお、前記サンプル座標データがNG
座標データと一致する場合は、前記サンプル座標データ
にオフセットを付加した座標データを新たなサンプル座
標データとする。
は、独自のROMに登録しているサンプル評価対象用の
座標データ(以下、便宜的にサンプル座標データと記
す)を取り出す。なお、前記サンプル座標データがNG
座標データと一致する場合は、前記サンプル座標データ
にオフセットを付加した座標データを新たなサンプル座
標データとする。
【0086】前記ワーク抜取り装置810は、図12に
示すように、前記アーム付き搬送機構816(図11参
照)によって搬送された1つのコンテナ40を載置、固
定するための固定台850と、NG評価された電池本体
10を収容するためのNG用コンテナ852と、サンプ
ル評価対象の電池本体10を収容するためのサンプル用
コンテナ854と、1つの多関節アームを有するロボッ
ト856と、前記ワーク抜取り制御装置812からのN
G座標データ及びサンプル座標データ並びにNG用コン
テナ852の更新座標データ及びサンプル用コンテナ8
54の更新座標データに基づいて、前記ロボット856
の多関節アームを移動駆動するロボット駆動制御機構8
58と、多関節アームのチャッキング機構860を駆動
制御するチャッキング制御機構862とを有する。
示すように、前記アーム付き搬送機構816(図11参
照)によって搬送された1つのコンテナ40を載置、固
定するための固定台850と、NG評価された電池本体
10を収容するためのNG用コンテナ852と、サンプ
ル評価対象の電池本体10を収容するためのサンプル用
コンテナ854と、1つの多関節アームを有するロボッ
ト856と、前記ワーク抜取り制御装置812からのN
G座標データ及びサンプル座標データ並びにNG用コン
テナ852の更新座標データ及びサンプル用コンテナ8
54の更新座標データに基づいて、前記ロボット856
の多関節アームを移動駆動するロボット駆動制御機構8
58と、多関節アームのチャッキング機構860を駆動
制御するチャッキング制御機構862とを有する。
【0087】前記ワーク抜取り制御装置812、搬送機
構制御装置818、IR/OCV制御装置822及びデ
ータサーバ826は共に、パーソナルコンピュータにて
構成され、これらワーク抜取り制御装置812、搬送機
構制御装置818、IR/OCV制御装置822及びデ
ータサーバ826は例えばバス結合方式のLAN828
によってデータの授受が行われるようになっている。
構制御装置818、IR/OCV制御装置822及びデ
ータサーバ826は共に、パーソナルコンピュータにて
構成され、これらワーク抜取り制御装置812、搬送機
構制御装置818、IR/OCV制御装置822及びデ
ータサーバ826は例えばバス結合方式のLAN828
によってデータの授受が行われるようになっている。
【0088】選別・出荷設備900は、図13に示すよ
うに、コンテナ40の受入れ口に搬送された5段積みの
コンテナ群80を1段毎に分割する、又は5つに分割さ
れたコンテナ40を段積みして5段積みのコンテナ群8
0とするコンテナ処理装置902と、1つのコンテナ単
位にデータカードDCに対してデータのアクセスを行う
データ書込み/読出し装置904と、1つのコンテナ単
位に選別・出荷設備900内に搬送する搬送装置906
とを有する。また、この選別・出荷設備900は、搬送
装置906によって搬送された1つのコンテナ40から
電池本体10を1つずつ取り出して電池移送装置908
に投入する電池投入装置910を有する。前記電池移送
装置908は、1個の電池本体10が載置される例えば
円盤状のキャリアが多数並べられて構成された移送装置
本体912と、該移送装置本体912を駆動して多数の
キャリアを一方向あるいは逆方向に搬送制御する駆動制
御装置914と、移送装置本体912の所要箇所に設置
された電池検出用の複数の光センサ(図示せず)とを有
して構成されている。
うに、コンテナ40の受入れ口に搬送された5段積みの
コンテナ群80を1段毎に分割する、又は5つに分割さ
れたコンテナ40を段積みして5段積みのコンテナ群8
0とするコンテナ処理装置902と、1つのコンテナ単
位にデータカードDCに対してデータのアクセスを行う
データ書込み/読出し装置904と、1つのコンテナ単
位に選別・出荷設備900内に搬送する搬送装置906
とを有する。また、この選別・出荷設備900は、搬送
装置906によって搬送された1つのコンテナ40から
電池本体10を1つずつ取り出して電池移送装置908
に投入する電池投入装置910を有する。前記電池移送
装置908は、1個の電池本体10が載置される例えば
円盤状のキャリアが多数並べられて構成された移送装置
本体912と、該移送装置本体912を駆動して多数の
キャリアを一方向あるいは逆方向に搬送制御する駆動制
御装置914と、移送装置本体912の所要箇所に設置
された電池検出用の複数の光センサ(図示せず)とを有
して構成されている。
【0089】また、この選別・出荷設備900は、前記
各種装置のほか、良品として認定された電池本体10に
対して印字を行う印字装置916と、該印字装置916
への印字データの送出及び印字装置916の制御を行う
印字制御装置918と、印字処理を終えた電池本体10
に対して開路電圧(OCV)の測定を行うOCV測定装
置920と、該OCV測定装置920を所定のアルゴリ
ズムに従って制御するOCV制御装置922と、供給さ
れた絶縁リングを電池本体10にセットし、更に電池本
体10にビニール製のチューブを被せるチュービング装
置924と、電池本体毎のID(セルID)と属性との
対応テーブル(セルIDテーブル)、充放電結果やIR
/OCV測定の測定結果(ランク分けを含む)等が電池
本体単位に登録されるセル情報テーブル等が格納された
データベース926と、少なくともデータ書込み/読出
し装置904からの出力データやOCV測定装置920
からの出力データに基づいて前記テーブルの内容を更新
するデータサーバ928と、チュービング処理を終えた
電池本体10をセル情報テーブルに登録されている当該
電池本体10のランクに基づいて振り分ける電池振分け
装置930とを有して構成されている。
各種装置のほか、良品として認定された電池本体10に
対して印字を行う印字装置916と、該印字装置916
への印字データの送出及び印字装置916の制御を行う
印字制御装置918と、印字処理を終えた電池本体10
に対して開路電圧(OCV)の測定を行うOCV測定装
置920と、該OCV測定装置920を所定のアルゴリ
ズムに従って制御するOCV制御装置922と、供給さ
れた絶縁リングを電池本体10にセットし、更に電池本
体10にビニール製のチューブを被せるチュービング装
置924と、電池本体毎のID(セルID)と属性との
対応テーブル(セルIDテーブル)、充放電結果やIR
/OCV測定の測定結果(ランク分けを含む)等が電池
本体単位に登録されるセル情報テーブル等が格納された
データベース926と、少なくともデータ書込み/読出
し装置904からの出力データやOCV測定装置920
からの出力データに基づいて前記テーブルの内容を更新
するデータサーバ928と、チュービング処理を終えた
電池本体10をセル情報テーブルに登録されている当該
電池本体10のランクに基づいて振り分ける電池振分け
装置930とを有して構成されている。
【0090】前記印字制御装置918、OCV制御装置
922及びデータサーバ928は共に、パーソナルコン
ピュータにて構成され、更に、例えばバス結合方式のL
AN932によってデータの授受が行われるようになっ
ている。
922及びデータサーバ928は共に、パーソナルコン
ピュータにて構成され、更に、例えばバス結合方式のL
AN932によってデータの授受が行われるようになっ
ている。
【0091】そして、図5に示すように、上述の低温エ
ージング処理設備200、第1の常温エージング処理設
備300、高温エージング処理設備400、活性化処理
設備500、第2の常温エージング処理設備600、容
量検査設備700、バッファ処理設備800、選別・出
荷設備900は、それぞれ延びるLANケーブル及びス
イッチングハブ1000を通してバックアップサーバ1
002に接続されている。つまり、各設備内のデータベ
ースに登録されている各種テーブルが定期的及び/又は
バックアップ要求時に大容量記憶装置1004にバック
アップされるようになっている。
ージング処理設備200、第1の常温エージング処理設
備300、高温エージング処理設備400、活性化処理
設備500、第2の常温エージング処理設備600、容
量検査設備700、バッファ処理設備800、選別・出
荷設備900は、それぞれ延びるLANケーブル及びス
イッチングハブ1000を通してバックアップサーバ1
002に接続されている。つまり、各設備内のデータベ
ースに登録されている各種テーブルが定期的及び/又は
バックアップ要求時に大容量記憶装置1004にバック
アップされるようになっている。
【0092】本実施の形態の具体的構成に係る製造シス
テムは、基本的には以上のように構成されるものであ
り、次に本実施の形態に係る製造システムを用いて電池
を製造する方法を図14を参照しながら説明する。
テムは、基本的には以上のように構成されるものであ
り、次に本実施の形態に係る製造システムを用いて電池
を製造する方法を図14を参照しながら説明する。
【0093】まず、低温エージング処理工程S1におい
て、前記低温エージング処理設備200を通じて、電池
本体10に対し、上述の条件にて低温エージング処理が
行われる。具体的には、まず、図6に示すように、前工
程である組立工程から搬送されてくる多数個の電池本体
10が洗浄処理装置202に投入され、該洗浄処理装置
202において前記多数の電池本体10に対する洗浄処
理が行われる。洗浄処理装置202から排出された多数
の電池本体10は、第1の搬送装置204によって縦一
列にそれぞれ直立状態で後段の処理工程に搬送される。
て、前記低温エージング処理設備200を通じて、電池
本体10に対し、上述の条件にて低温エージング処理が
行われる。具体的には、まず、図6に示すように、前工
程である組立工程から搬送されてくる多数個の電池本体
10が洗浄処理装置202に投入され、該洗浄処理装置
202において前記多数の電池本体10に対する洗浄処
理が行われる。洗浄処理装置202から排出された多数
の電池本体10は、第1の搬送装置204によって縦一
列にそれぞれ直立状態で後段の処理工程に搬送される。
【0094】前記第1の搬送装置204を通じて搬送さ
れた多数の電池本体10は、その搬送過程において、チ
ャッキング機構206を通じて、所定個数(例えば16
個)単位に上方に持ち上げられてコンテナ40の上方ま
で移送された後、コンテナ40の電池収容空間内に横一
列に収容される。そして、コンテナ40に所定個数(例
えば250個)の電池本体10が収容された段階で、該
250個の電池本体10は、コンテナ40と共に第2の
搬送装置210を通じて、低温エージング室208に搬
送される。
れた多数の電池本体10は、その搬送過程において、チ
ャッキング機構206を通じて、所定個数(例えば16
個)単位に上方に持ち上げられてコンテナ40の上方ま
で移送された後、コンテナ40の電池収容空間内に横一
列に収容される。そして、コンテナ40に所定個数(例
えば250個)の電池本体10が収容された段階で、該
250個の電池本体10は、コンテナ40と共に第2の
搬送装置210を通じて、低温エージング室208に搬
送される。
【0095】このとき、低温エージング室208内に
は、コンテナ40を5段積みの状態(コンテナ群80)
にして搬送される。低温エージング室208は、その室
内温度が、空調制御装置を通じて例えば8℃あるいは1
5℃に保たれており、該低温エージング室208内に搬
入されたコンテナ群80内の多数の電池本体10は、各
電池本体10自身の発熱が抑えられながらリチウムの溶
解がゆっくりと行われることになる。
は、コンテナ40を5段積みの状態(コンテナ群80)
にして搬送される。低温エージング室208は、その室
内温度が、空調制御装置を通じて例えば8℃あるいは1
5℃に保たれており、該低温エージング室208内に搬
入されたコンテナ群80内の多数の電池本体10は、各
電池本体10自身の発熱が抑えられながらリチウムの溶
解がゆっくりと行われることになる。
【0096】低温エージング処理工程S1を終えた多数
の電池本体10は、次の第1の常温エージング処理工程
S2に投入される。この第1の常温エージング処理工程
S2は、第1の常温エージング処理設備300を用い
て、電池本体10に対し、上述した条件で常温エージン
グ処理を行う。
の電池本体10は、次の第1の常温エージング処理工程
S2に投入される。この第1の常温エージング処理工程
S2は、第1の常温エージング処理設備300を用い
て、電池本体10に対し、上述した条件で常温エージン
グ処理を行う。
【0097】具体的には、前記低温エージング処理を終
えたコンテナ群80は、ローラコンテナによる搬送駆動
と、図6に示すシャッタ制御装置310による第1及び
第2の開閉シャッタ306及び308に対する選択的な
開閉動作によって低温エージング室208から分離室3
02を経て常温エージング室304に投入される。常温
エージング室304は、その室内温度が、図示しない空
調制御装置を通じて例えば25℃に保たれており、該常
温エージング室304に搬入されたコンテナ群80内の
多数の電池本体10は、この第1の常温エージング処理
によって、内部のリチウム溶解が更に促進されることに
なる。
えたコンテナ群80は、ローラコンテナによる搬送駆動
と、図6に示すシャッタ制御装置310による第1及び
第2の開閉シャッタ306及び308に対する選択的な
開閉動作によって低温エージング室208から分離室3
02を経て常温エージング室304に投入される。常温
エージング室304は、その室内温度が、図示しない空
調制御装置を通じて例えば25℃に保たれており、該常
温エージング室304に搬入されたコンテナ群80内の
多数の電池本体10は、この第1の常温エージング処理
によって、内部のリチウム溶解が更に促進されることに
なる。
【0098】第1の常温エージング処理工程S2を終え
た1つのコンテナ群80は、次の部分充電工程S3に投
入される。この部分充電工程S3は、活性化処理設備5
00を用いて、前記常温エージング処理を終えた電池本
体10に対し、上述した条件で部分充電処理を行う。
た1つのコンテナ群80は、次の部分充電工程S3に投
入される。この部分充電工程S3は、活性化処理設備5
00を用いて、前記常温エージング処理を終えた電池本
体10に対し、上述した条件で部分充電処理を行う。
【0099】具体的には、まず、前記第1の常温エージ
ング処理設備300から取り出されたコンテナ群80
は、図8に示すように、自走式の搬送車によって活性化
処理設備500のコンテナ受入れ口に搬送される。コン
テナ受入れ口にコンテナ群80が投入されると、コンテ
ナ群80は、コンテナ処理装置502を通じて1段毎に
分割され、1つのコンテナ40に取り付けられているデ
ータカードDCの内容(例えばコンテナID、ロット番
号、ステージ番号等のデータをいい、以下、便宜的にD
Cデータと記す)がデータ書込み/読出し装置504を
通じて読み取られる。読み取られたDCデータは、直接
あるいは搬送機構制御装置510を通じてデータサーバ
522に送信される。データサーバ522は、受信した
DCデータを基にコンテナ群80の入庫情報をデータベ
ース520の入出庫情報テーブルに登録する。
ング処理設備300から取り出されたコンテナ群80
は、図8に示すように、自走式の搬送車によって活性化
処理設備500のコンテナ受入れ口に搬送される。コン
テナ受入れ口にコンテナ群80が投入されると、コンテ
ナ群80は、コンテナ処理装置502を通じて1段毎に
分割され、1つのコンテナ40に取り付けられているデ
ータカードDCの内容(例えばコンテナID、ロット番
号、ステージ番号等のデータをいい、以下、便宜的にD
Cデータと記す)がデータ書込み/読出し装置504を
通じて読み取られる。読み取られたDCデータは、直接
あるいは搬送機構制御装置510を通じてデータサーバ
522に送信される。データサーバ522は、受信した
DCデータを基にコンテナ群80の入庫情報をデータベ
ース520の入出庫情報テーブルに登録する。
【0100】一方、搬送装置506は、データ書込み/
読出し装置504を通じてのDCデータの読み出しが終
了した時点で、1つのコンテナ40を活性化処理設備5
00内に搬送し、1つのコンテナ40をアーム付き搬送
機構508に受け渡す。
読出し装置504を通じてのDCデータの読み出しが終
了した時点で、1つのコンテナ40を活性化処理設備5
00内に搬送し、1つのコンテナ40をアーム付き搬送
機構508に受け渡す。
【0101】搬送機構制御装置510は、例えば、IR
/OCV測定ユニット516に配列されている多数のI
R/OCV測定装置のうち、空いているIR/OCV測
定装置にアームを移動して、1つのコンテナ40を当該
IR/OCV測定装置に投入する。IR/OCV制御装
置518は、前記IR/OCV測定装置内にコンテナ4
0が投入された時点で、当該IR/OCV測定装置を起
動する。これによって、前記コンテナ40内に収容され
ている多数の電池本体10に対する内部抵抗(IR)と
開路電圧(OCV)の測定が行われる。
/OCV測定ユニット516に配列されている多数のI
R/OCV測定装置のうち、空いているIR/OCV測
定装置にアームを移動して、1つのコンテナ40を当該
IR/OCV測定装置に投入する。IR/OCV制御装
置518は、前記IR/OCV測定装置内にコンテナ4
0が投入された時点で、当該IR/OCV測定装置を起
動する。これによって、前記コンテナ40内に収容され
ている多数の電池本体10に対する内部抵抗(IR)と
開路電圧(OCV)の測定が行われる。
【0102】測定結果は、IR/OCV制御装置518
及びデータサーバ522を通じてデータベース520の
セル情報テーブルに登録される。この測定結果におい
て、エラー判定された電池本体10は、それ以降の充放
電処理及び容量測定処理は行われない。エラー判定を受
けた電池本体10は、後述する第1のバッファ処理工程
S6でのワーク抜取り処理によって抜き取られるまで、
コンテナ40内に収容されたまま他の電池本体10と共
に各工程に搬送される。
及びデータサーバ522を通じてデータベース520の
セル情報テーブルに登録される。この測定結果におい
て、エラー判定された電池本体10は、それ以降の充放
電処理及び容量測定処理は行われない。エラー判定を受
けた電池本体10は、後述する第1のバッファ処理工程
S6でのワーク抜取り処理によって抜き取られるまで、
コンテナ40内に収容されたまま他の電池本体10と共
に各工程に搬送される。
【0103】前記IR/OCV測定を終えた1つのコン
テナ40は、前記アーム付き搬送機構508によって、
今度は、充放電処理ユニット512側に搬送される。即
ち、アーム付き搬送機構508は、充放電処理ユニット
512に配列されている多数の充放電処理装置のうち、
空いている充放電処理装置にアームを移動して、前記コ
ンテナ40を当該充放電処理装置に投入する。充放電制
御装置514は、前記充放電処理装置内にコンテナ40
が投入された時点で、当該充放電処理装置を起動する。
充放電処理装置は、該充放電処理装置に搬送されたコン
テナ40に収容されている多数の電池本体10に対して
上述した条件で部分充電を行う。この部分充電処理は、
充放電制御装置514の制御によって行われる。
テナ40は、前記アーム付き搬送機構508によって、
今度は、充放電処理ユニット512側に搬送される。即
ち、アーム付き搬送機構508は、充放電処理ユニット
512に配列されている多数の充放電処理装置のうち、
空いている充放電処理装置にアームを移動して、前記コ
ンテナ40を当該充放電処理装置に投入する。充放電制
御装置514は、前記充放電処理装置内にコンテナ40
が投入された時点で、当該充放電処理装置を起動する。
充放電処理装置は、該充放電処理装置に搬送されたコン
テナ40に収容されている多数の電池本体10に対して
上述した条件で部分充電を行う。この部分充電処理は、
充放電制御装置514の制御によって行われる。
【0104】前記充放電処理装置による部分充電によっ
て得られた測定結果は、充放電制御装置514及びデー
タサーバ522を通じてデータベース520のセル情報
テーブルに登録される。この測定結果において、新たに
エラー判定された電池本体10は、それ以降の充放電処
理及び容量測定処理は行われない。この場合も、エラー
判定を受けた電池本体10は、後述する第1のバッファ
処理工程S6でのワーク抜取り処理によって抜き取られ
るまで、コンテナ40内に収容されたまま他の電池本体
10と共に各工程に搬送される。
て得られた測定結果は、充放電制御装置514及びデー
タサーバ522を通じてデータベース520のセル情報
テーブルに登録される。この測定結果において、新たに
エラー判定された電池本体10は、それ以降の充放電処
理及び容量測定処理は行われない。この場合も、エラー
判定を受けた電池本体10は、後述する第1のバッファ
処理工程S6でのワーク抜取り処理によって抜き取られ
るまで、コンテナ40内に収容されたまま他の電池本体
10と共に各工程に搬送される。
【0105】前記部分充電処理を終えた多数の電池本体
10が収容されたコンテナ40は、搬送装置506によ
ってコンテナ受入れ台まで搬送される。そして、5つの
コンテナ40がコンテナ受入れ台に揃った段階で、5段
積みのコンテナ群80にまとめられた後、自走式の搬送
車に受け渡される。各コンテナ40の搬送過程におい
て、データ書込み/読出し装置504を通じて各コンテ
ナ40のDCデータが読み取られ、更に、そのコンテナ
40に収容されている多数の電池本体10に関するセル
情報(IR/OCV測定結果及び部分充電結果等)がデ
ータカードDCに書き込まれる。読み取られたDCデー
タは、直接あるいは搬送機構制御装置510を通じてデ
ータサーバ522に送信される。データサーバ522
は、受信したDCデータを基にコンテナ40の出庫情報
をデータベース520の入出庫情報テーブルに登録す
る。この時点で、1つのコンテナ群80に対する部分充
電処理が終了する。この部分充電処理によって、電池本
体10でのリチウム溶解が効率よく促進し、併せて電池
本体10の電位むらが抑圧される。
10が収容されたコンテナ40は、搬送装置506によ
ってコンテナ受入れ台まで搬送される。そして、5つの
コンテナ40がコンテナ受入れ台に揃った段階で、5段
積みのコンテナ群80にまとめられた後、自走式の搬送
車に受け渡される。各コンテナ40の搬送過程におい
て、データ書込み/読出し装置504を通じて各コンテ
ナ40のDCデータが読み取られ、更に、そのコンテナ
40に収容されている多数の電池本体10に関するセル
情報(IR/OCV測定結果及び部分充電結果等)がデ
ータカードDCに書き込まれる。読み取られたDCデー
タは、直接あるいは搬送機構制御装置510を通じてデ
ータサーバ522に送信される。データサーバ522
は、受信したDCデータを基にコンテナ40の出庫情報
をデータベース520の入出庫情報テーブルに登録す
る。この時点で、1つのコンテナ群80に対する部分充
電処理が終了する。この部分充電処理によって、電池本
体10でのリチウム溶解が効率よく促進し、併せて電池
本体10の電位むらが抑圧される。
【0106】部分充電工程S3を終えた1つのコンテナ
群80は、次の高温エージング処理工程S4に投入され
る。この高温エージング処理工程S4は、高温エージン
グ処理設備400を用いて、電池本体10に対し、上述
した条件で高温エージング処理を行う。
群80は、次の高温エージング処理工程S4に投入され
る。この高温エージング処理工程S4は、高温エージン
グ処理設備400を用いて、電池本体10に対し、上述
した条件で高温エージング処理を行う。
【0107】具体的には、まず、前記活性化処理設備5
00から取り出されたコンテナ群80は、図7に示すよ
うに、自走式の搬送車によって高温エージング処理設備
400のコンテナ受入れ口に搬送される。コンテナ受入
れ口にコンテナ群80が投入されると、最下段のコンテ
ナ40に取り付けられているデータカードDCのDCデ
ータがデータ書込み/読出し装置402を通じて読み取
られる。読み取られたDCデータは、直接あるいは搬送
機構制御装置412を通じてデータサーバ416に送信
される。データサーバ416は、受信したDCデータを
基にコンテナ群80の入庫情報をデータベース414の
入出庫情報テーブルに登録する。
00から取り出されたコンテナ群80は、図7に示すよ
うに、自走式の搬送車によって高温エージング処理設備
400のコンテナ受入れ口に搬送される。コンテナ受入
れ口にコンテナ群80が投入されると、最下段のコンテ
ナ40に取り付けられているデータカードDCのDCデ
ータがデータ書込み/読出し装置402を通じて読み取
られる。読み取られたDCデータは、直接あるいは搬送
機構制御装置412を通じてデータサーバ416に送信
される。データサーバ416は、受信したDCデータを
基にコンテナ群80の入庫情報をデータベース414の
入出庫情報テーブルに登録する。
【0108】一方、搬送装置404は、データ書込み/
読出し装置402を通じてのDCデータの読み出しが終
了した時点で、コンテナ群80を高温エージング処理設
備400内に搬送し、コンテナ群80をアーム付き搬送
機構410に受け渡す。
読出し装置402を通じてのDCデータの読み出しが終
了した時点で、コンテナ群80を高温エージング処理設
備400内に搬送し、コンテナ群80をアーム付き搬送
機構410に受け渡す。
【0109】搬送機構制御装置412は、例えば、収容
状況テーブルの内容から現在空いている棚番号を検索
し、その棚番号に対応する棚の位置にアームを移動し
て、当該棚番号に対応した棚内にコンテナ群80を収容
する。データサーバ416は、コンテナ群80を所定の
棚に収容した時刻を入庫時刻として入出庫情報テーブル
に登録する。
状況テーブルの内容から現在空いている棚番号を検索
し、その棚番号に対応する棚の位置にアームを移動し
て、当該棚番号に対応した棚内にコンテナ群80を収容
する。データサーバ416は、コンテナ群80を所定の
棚に収容した時刻を入庫時刻として入出庫情報テーブル
に登録する。
【0110】そして、入庫時刻から所定時間経過したコ
ンテナ群80が収容されている棚の棚番号を出庫順テー
ブルから検索し、検索した棚番号を搬送機構制御装置4
12に供給する。搬送機構制御装置412は、アーム付
き搬送機構410を駆動し、前記棚番号に対応する棚か
らコンテナ群80を取り出して搬送装置404まで搬送
する。搬送装置404は搬送されたコンテナ群80をコ
ンテナ受入れ台まで搬送し、自走式の搬送車にコンテナ
群80を受け渡す。この搬送過程において、データ書込
み/読出し装置402を通じてDCデータが読み取られ
る。読み取られたDCデータは、直接あるいは搬送機構
制御装置412を通じてデータサーバ416に送信され
る。データサーバ416は、受信したDCデータを基に
コンテナ群80の出庫情報をデータベース414の入出
庫情報テーブルに登録する。この時点で、1つのコンテ
ナ群80に対する高温エージング処理が終了する。
ンテナ群80が収容されている棚の棚番号を出庫順テー
ブルから検索し、検索した棚番号を搬送機構制御装置4
12に供給する。搬送機構制御装置412は、アーム付
き搬送機構410を駆動し、前記棚番号に対応する棚か
らコンテナ群80を取り出して搬送装置404まで搬送
する。搬送装置404は搬送されたコンテナ群80をコ
ンテナ受入れ台まで搬送し、自走式の搬送車にコンテナ
群80を受け渡す。この搬送過程において、データ書込
み/読出し装置402を通じてDCデータが読み取られ
る。読み取られたDCデータは、直接あるいは搬送機構
制御装置412を通じてデータサーバ416に送信され
る。データサーバ416は、受信したDCデータを基に
コンテナ群80の出庫情報をデータベース414の入出
庫情報テーブルに登録する。この時点で、1つのコンテ
ナ群80に対する高温エージング処理が終了する。
【0111】高温エージング処理工程S4を終えた1つ
のコンテナ群80は、次の活性化処理工程S5に投入さ
れる。この活性化処理工程S5は、活性化処理設備50
0を用いて、前記高温エージング処理を終えた電池本体
10に対し、上述した条件で活性化処理を行う。
のコンテナ群80は、次の活性化処理工程S5に投入さ
れる。この活性化処理工程S5は、活性化処理設備50
0を用いて、前記高温エージング処理を終えた電池本体
10に対し、上述した条件で活性化処理を行う。
【0112】具体的には、まず、前記高温エージング処
理設備400から取り出されたコンテナ群80は、図8
に示すように、自走式の搬送車によって活性化処理設備
500のコンテナ受入れ口に搬送される。コンテナ受入
れ口にコンテナ群80が投入されると、コンテナ群80
は、コンテナ処理装置502を通じて1段毎に分割さ
れ、1つのコンテナ40に取り付けられているデータカ
ードDCの内容(DCデータ)がデータ書込み/読出し
装置504を通じて読み取られる。読み取られたDCデ
ータは、搬送機構制御装置510を通じてデータサーバ
522に送信される。データサーバ522は、受信した
DCデータを基にコンテナ群80の入庫情報をデータベ
ース520の入出庫情報テーブルに登録する。
理設備400から取り出されたコンテナ群80は、図8
に示すように、自走式の搬送車によって活性化処理設備
500のコンテナ受入れ口に搬送される。コンテナ受入
れ口にコンテナ群80が投入されると、コンテナ群80
は、コンテナ処理装置502を通じて1段毎に分割さ
れ、1つのコンテナ40に取り付けられているデータカ
ードDCの内容(DCデータ)がデータ書込み/読出し
装置504を通じて読み取られる。読み取られたDCデ
ータは、搬送機構制御装置510を通じてデータサーバ
522に送信される。データサーバ522は、受信した
DCデータを基にコンテナ群80の入庫情報をデータベ
ース520の入出庫情報テーブルに登録する。
【0113】一方、搬送装置506は、データ書込み/
読出し装置504を通じてのDCデータの読み出しが終
了した時点で、1つのコンテナ40を活性化処理設備5
00内に搬送し、1つのコンテナ40をアーム付き搬送
機構508に受け渡す。
読出し装置504を通じてのDCデータの読み出しが終
了した時点で、1つのコンテナ40を活性化処理設備5
00内に搬送し、1つのコンテナ40をアーム付き搬送
機構508に受け渡す。
【0114】搬送機構制御装置510は、例えば、IR
/OCV測定ユニット516に配列されている多数のI
R/OCV測定装置のうち、空いているIR/OCV測
定装置にアームを移動して、1つのコンテナ40を当該
IR/OCV測定装置に投入する。IR/OCV制御装
置518は、前記IR/OCV測定装置内にコンテナ4
0が投入された時点で、当該IR/OCV測定装置を起
動する。これによって、前記コンテナ40内に収容され
ている多数の電池本体10に対する内部抵抗(IR)と
開路電圧(OCV)の測定が行われる。
/OCV測定ユニット516に配列されている多数のI
R/OCV測定装置のうち、空いているIR/OCV測
定装置にアームを移動して、1つのコンテナ40を当該
IR/OCV測定装置に投入する。IR/OCV制御装
置518は、前記IR/OCV測定装置内にコンテナ4
0が投入された時点で、当該IR/OCV測定装置を起
動する。これによって、前記コンテナ40内に収容され
ている多数の電池本体10に対する内部抵抗(IR)と
開路電圧(OCV)の測定が行われる。
【0115】測定結果は、IR/OCV制御装置518
及びデータサーバ522を通じてデータベース520の
セル情報テーブルに登録される。この測定結果におい
て、エラー判定された電池本体10は、それ以降の充放
電処理及び容量測定処理は行われない。エラー判定を受
けた電池本体10は、後述する第1のバッファ処理工程
S6でのワーク抜取り処理によって抜き取られるまで、
コンテナ40内に収容されたまま他の電池本体10と共
に各工程に搬送される。
及びデータサーバ522を通じてデータベース520の
セル情報テーブルに登録される。この測定結果におい
て、エラー判定された電池本体10は、それ以降の充放
電処理及び容量測定処理は行われない。エラー判定を受
けた電池本体10は、後述する第1のバッファ処理工程
S6でのワーク抜取り処理によって抜き取られるまで、
コンテナ40内に収容されたまま他の電池本体10と共
に各工程に搬送される。
【0116】前記IR/OCV測定を終えた1つのコン
テナ40は、前記アーム付き搬送機構508によって、
今度は、充放電処理ユニット512側に搬送される。即
ち、アーム付き搬送機構508は、充放電処理ユニット
512に配列されている多数の充放電処理装置のうち、
空いている充放電処理装置にアームを移動して、前記コ
ンテナ40を当該充放電処理装置に投入する。充放電制
御装置514は、前記充放電処理装置内にコンテナ40
が投入された時点で、当該充放電処理装置を起動する。
充放電処理装置は、該充放電処理装置に搬送されたコン
テナ40に収容されている多数の電池本体10に対して
上述した条件で活性化処理を行う。この充放電処理装置
による活性化処理の制御は充放電制御装置514を通じ
て行われる。
テナ40は、前記アーム付き搬送機構508によって、
今度は、充放電処理ユニット512側に搬送される。即
ち、アーム付き搬送機構508は、充放電処理ユニット
512に配列されている多数の充放電処理装置のうち、
空いている充放電処理装置にアームを移動して、前記コ
ンテナ40を当該充放電処理装置に投入する。充放電制
御装置514は、前記充放電処理装置内にコンテナ40
が投入された時点で、当該充放電処理装置を起動する。
充放電処理装置は、該充放電処理装置に搬送されたコン
テナ40に収容されている多数の電池本体10に対して
上述した条件で活性化処理を行う。この充放電処理装置
による活性化処理の制御は充放電制御装置514を通じ
て行われる。
【0117】前記充放電処理装置による活性化処理によ
って得られた測定結果は、充放電制御装置514及びデ
ータサーバ522を通じてデータベース520のセル情
報テーブルに登録される。この測定結果において、新た
にエラー判定された電池本体10は、それ以降の容量測
定処理は行われない。この場合も、エラー判定を受けた
電池本体10は、後述する第1のバッファ処理工程S6
でのワーク抜取り処理によって抜き取られるまで、コン
テナ40内に収容されたまま他の電池本体10と共に各
工程に搬送される。
って得られた測定結果は、充放電制御装置514及びデ
ータサーバ522を通じてデータベース520のセル情
報テーブルに登録される。この測定結果において、新た
にエラー判定された電池本体10は、それ以降の容量測
定処理は行われない。この場合も、エラー判定を受けた
電池本体10は、後述する第1のバッファ処理工程S6
でのワーク抜取り処理によって抜き取られるまで、コン
テナ40内に収容されたまま他の電池本体10と共に各
工程に搬送される。
【0118】活性化処理を終えた多数の電池本体10が
収容されたコンテナ40は、搬送装置506によってコ
ンテナ受入れ台まで搬送される。そして、5つのコンテ
ナ40がコンテナ受入れ台に揃った段階で、5段積みの
コンテナ群80にまとめられた後、自走式の搬送車に受
け渡される。各コンテナ40の搬送過程において、デー
タ書込み/読出し装置504を通じて各コンテナ40の
DCデータが読み取られ、更に、そのコンテナ40に収
容されている多数の電池本体10に関するセル情報(I
R/OCV測定結果及び充放電測定結果等)がデータカ
ードDCに書き込まれる。読み取られたDCデータは、
直接あるいは搬送機構制御装置510を通じてデータサ
ーバ522に送信される。データサーバ522は、受信
したDCデータを基にコンテナ40の出庫情報をデータ
ベース520の入出庫情報テーブルに登録する。この時
点で、1つのコンテナ群80に対する活性化処理が終了
する。前記活性化処理によって、電池本体10でのリチ
ウム溶解が効率よく促進し、併せて電池本体10の電位
むらが抑圧される。
収容されたコンテナ40は、搬送装置506によってコ
ンテナ受入れ台まで搬送される。そして、5つのコンテ
ナ40がコンテナ受入れ台に揃った段階で、5段積みの
コンテナ群80にまとめられた後、自走式の搬送車に受
け渡される。各コンテナ40の搬送過程において、デー
タ書込み/読出し装置504を通じて各コンテナ40の
DCデータが読み取られ、更に、そのコンテナ40に収
容されている多数の電池本体10に関するセル情報(I
R/OCV測定結果及び充放電測定結果等)がデータカ
ードDCに書き込まれる。読み取られたDCデータは、
直接あるいは搬送機構制御装置510を通じてデータサ
ーバ522に送信される。データサーバ522は、受信
したDCデータを基にコンテナ40の出庫情報をデータ
ベース520の入出庫情報テーブルに登録する。この時
点で、1つのコンテナ群80に対する活性化処理が終了
する。前記活性化処理によって、電池本体10でのリチ
ウム溶解が効率よく促進し、併せて電池本体10の電位
むらが抑圧される。
【0119】活性化処理工程S5を終えた1つのコンテ
ナ群80は、次の第1のバッファ処理工程S6に投入さ
れる。この第1のバッファ処理工程S6は、バッファ処
理設備800を用いて、電池本体10に対し、例えば3
時間〜6時間の放置処理を行う。
ナ群80は、次の第1のバッファ処理工程S6に投入さ
れる。この第1のバッファ処理工程S6は、バッファ処
理設備800を用いて、電池本体10に対し、例えば3
時間〜6時間の放置処理を行う。
【0120】具体的には、まず、活性化処理設備500
から取り出されたコンテナ群80は、図11に示すよう
に、自走式の搬送車によってバッファ処理設備800の
コンテナ受入れ口に搬送される。コンテナ受入れ口にコ
ンテナ群80が投入されると、コンテナ群80は、コン
テナ処理装置802を通じて1段毎に分割され、1つの
コンテナ40に取り付けられているデータカードDCの
内容(DCデータ)がデータ書込み/読出し装置804
を通じて読み取られる。読み取られたDCデータは、直
接あるいは搬送機構制御装置818を通じてデータサー
バ826に送信される。データサーバ826は、受信し
たDCデータを基にコンテナ群80の入庫情報をデータ
ベース824の入出庫情報テーブルに登録する。
から取り出されたコンテナ群80は、図11に示すよう
に、自走式の搬送車によってバッファ処理設備800の
コンテナ受入れ口に搬送される。コンテナ受入れ口にコ
ンテナ群80が投入されると、コンテナ群80は、コン
テナ処理装置802を通じて1段毎に分割され、1つの
コンテナ40に取り付けられているデータカードDCの
内容(DCデータ)がデータ書込み/読出し装置804
を通じて読み取られる。読み取られたDCデータは、直
接あるいは搬送機構制御装置818を通じてデータサー
バ826に送信される。データサーバ826は、受信し
たDCデータを基にコンテナ群80の入庫情報をデータ
ベース824の入出庫情報テーブルに登録する。
【0121】一方、搬送装置806は、データ書込み/
読出し装置804を通じてのDCデータの読み出しが終
了した時点で、1つのコンテナ40をバッファ処理設備
800内に搬送し、1つのコンテナ40をアーム付き搬
送機構816に受け渡す。
読出し装置804を通じてのDCデータの読み出しが終
了した時点で、1つのコンテナ40をバッファ処理設備
800内に搬送し、1つのコンテナ40をアーム付き搬
送機構816に受け渡す。
【0122】搬送機構制御装置818は、例えば、収容
状況テーブルの内容に基づいて収容ユニット814のう
ち、現在空いている棚番号を検索し、その棚番号に対応
する棚の位置にアームを移動することによって、当該棚
番号に対応した棚内に1つのコンテナ40を収容する。
データサーバ826は、1つのコンテナ40を所定の棚
に収容した時刻を入庫時刻として入出庫情報テーブルに
登録する。
状況テーブルの内容に基づいて収容ユニット814のう
ち、現在空いている棚番号を検索し、その棚番号に対応
する棚の位置にアームを移動することによって、当該棚
番号に対応した棚内に1つのコンテナ40を収容する。
データサーバ826は、1つのコンテナ40を所定の棚
に収容した時刻を入庫時刻として入出庫情報テーブルに
登録する。
【0123】そして、入庫時刻から所定時間経過したコ
ンテナ40が収容されている棚の棚番号を出庫順テーブ
ルから検索し、検索した棚番号を搬送機構制御装置81
8に供給する。
ンテナ40が収容されている棚の棚番号を出庫順テーブ
ルから検索し、検索した棚番号を搬送機構制御装置81
8に供給する。
【0124】搬送機構制御装置818は、アーム付き搬
送機構816を駆動して、前記棚番号に対応する棚から
1つのコンテナ40を取り出し、IR/OCV測定ユニ
ット820に配列されている多数のIR/OCV測定装
置のうち、空いているIR/OCV測定装置にアームを
移動して、1つのコンテナ40を当該IR/OCV測定
装置に投入する。IR/OCV制御装置822は、前記
IR/OCV測定装置内にコンテナ40が投入された時
点で、当該IR/OCV測定装置を起動する。これによ
って、前記コンテナ40内に収容されている多数の電池
本体10に対する内部抵抗(IR)と開路電圧(OC
V)の測定が行われる。
送機構816を駆動して、前記棚番号に対応する棚から
1つのコンテナ40を取り出し、IR/OCV測定ユニ
ット820に配列されている多数のIR/OCV測定装
置のうち、空いているIR/OCV測定装置にアームを
移動して、1つのコンテナ40を当該IR/OCV測定
装置に投入する。IR/OCV制御装置822は、前記
IR/OCV測定装置内にコンテナ40が投入された時
点で、当該IR/OCV測定装置を起動する。これによ
って、前記コンテナ40内に収容されている多数の電池
本体10に対する内部抵抗(IR)と開路電圧(OC
V)の測定が行われる。
【0125】測定結果は、IR/OCV制御装置822
及びデータサーバ826を通じてデータベース824の
セル情報テーブルに登録される。この測定結果におい
て、新たにエラー判定された電池本体10は、それ以降
の容量測定処理は行われない。エラー判定を受けた電池
本体10は、次のワーク抜取り処理によって抜き取られ
る。
及びデータサーバ826を通じてデータベース824の
セル情報テーブルに登録される。この測定結果におい
て、新たにエラー判定された電池本体10は、それ以降
の容量測定処理は行われない。エラー判定を受けた電池
本体10は、次のワーク抜取り処理によって抜き取られ
る。
【0126】前記IR/OCV測定を終えた1つのコン
テナ40は、前記アーム付き搬送機構816によって、
今度は、ワーク抜取り装置810側に搬送される。この
とき、前記コンテナ40は、図12に示すように、ワ−
ク抜取り装置810の固定台850に搬送されて、固定
台850上に載置、固定される。このとき、搬送機構制
御装置818からワーク抜取り装置810に対して、当
該コンテナ40が収容されていた棚番号が供給される。
テナ40は、前記アーム付き搬送機構816によって、
今度は、ワーク抜取り装置810側に搬送される。この
とき、前記コンテナ40は、図12に示すように、ワ−
ク抜取り装置810の固定台850に搬送されて、固定
台850上に載置、固定される。このとき、搬送機構制
御装置818からワーク抜取り装置810に対して、当
該コンテナ40が収容されていた棚番号が供給される。
【0127】コンテナ40が固定台850に固定された
時点で、ワーク抜取り制御装置812は、データサーバ
826に対して前記棚番号を送信して問い合わせ(照
合)を行う。データサーバ826は、ワーク抜取り制御
装置812からの棚番号を受け取って、データベース8
24に格納されている入出庫情報テーブルの棚番号に対
応するレコードからコンテナIDとロット番号を読み出
し、更に、これらコンテナIDとロット番号を検索キー
として、セル情報テーブルから当該コンテナ40内に収
容されている多数の電池本体10に関するセル情報を検
索し、読み出す。読み出したセル情報はワーク抜取り制
御装置812に返送される。
時点で、ワーク抜取り制御装置812は、データサーバ
826に対して前記棚番号を送信して問い合わせ(照
合)を行う。データサーバ826は、ワーク抜取り制御
装置812からの棚番号を受け取って、データベース8
24に格納されている入出庫情報テーブルの棚番号に対
応するレコードからコンテナIDとロット番号を読み出
し、更に、これらコンテナIDとロット番号を検索キー
として、セル情報テーブルから当該コンテナ40内に収
容されている多数の電池本体10に関するセル情報を検
索し、読み出す。読み出したセル情報はワーク抜取り制
御装置812に返送される。
【0128】ワーク抜取り制御装置812は、データサ
ーバ826からのセル情報を解析して、前工程でNG評
価された1つあるいは複数の電池本体10を割り出し、
NG評価された電池本体10の座標データ(NG座標デ
ータ)を求める。また、ワーク抜取り制御装置812
は、独自のROMに登録しているサンプル座標データを
取り出す。なお、前記サンプル座標データがNG座標デ
ータと一致する場合は、上述したように、前記サンプル
座標データにオフセットを付加した座標データを新たな
サンプル座標データとする。
ーバ826からのセル情報を解析して、前工程でNG評
価された1つあるいは複数の電池本体10を割り出し、
NG評価された電池本体10の座標データ(NG座標デ
ータ)を求める。また、ワーク抜取り制御装置812
は、独自のROMに登録しているサンプル座標データを
取り出す。なお、前記サンプル座標データがNG座標デ
ータと一致する場合は、上述したように、前記サンプル
座標データにオフセットを付加した座標データを新たな
サンプル座標データとする。
【0129】前記ワーク抜取り制御装置812にて得ら
れたNG座標データ及びサンプル座標データは、後段の
ワーク抜取り装置810に送られる。
れたNG座標データ及びサンプル座標データは、後段の
ワーク抜取り装置810に送られる。
【0130】ワーク抜取り装置810は、まず、ロボッ
ト駆動制御機構858を通じて、コンテナ40内に収容
されている多数の電池本体10のうち、サンプル座標デ
ータの内容に対応する電池本体10の位置に多関節アー
ムを移動させる。その後、チャッキング制御機構862
の駆動によって前記位置にある電池本体10をチャッキ
ング機構860にて保持して上方に持ち上げる。
ト駆動制御機構858を通じて、コンテナ40内に収容
されている多数の電池本体10のうち、サンプル座標デ
ータの内容に対応する電池本体10の位置に多関節アー
ムを移動させる。その後、チャッキング制御機構862
の駆動によって前記位置にある電池本体10をチャッキ
ング機構860にて保持して上方に持ち上げる。
【0131】その後、ロボット駆動制御機構858を通
じて、多関節アームをサンプル用コンテナ854の更新
座標データが示す位置に移動させ、チャッキング機構8
60による電池本体10の保持を解放して、サンプル用
コンテナ854の前記位置に電池本体10(サンプル評
価対象の電池本体)を収容する。前記一連の動作を必要
なサンプル数分行う。前記サンプル用コンテナ854の
更新座標データは、サンプル用コンテナ854内に電池
本体10が収容されるたびに順次更新される。
じて、多関節アームをサンプル用コンテナ854の更新
座標データが示す位置に移動させ、チャッキング機構8
60による電池本体10の保持を解放して、サンプル用
コンテナ854の前記位置に電池本体10(サンプル評
価対象の電池本体)を収容する。前記一連の動作を必要
なサンプル数分行う。前記サンプル用コンテナ854の
更新座標データは、サンプル用コンテナ854内に電池
本体10が収容されるたびに順次更新される。
【0132】次に、ロボット駆動制御機構858を通じ
て、コンテナ40内に収容されている多数の電池本体1
0のうち、NG座標データの内容に対応する電池本体1
0の位置に多関節アームを移動させる。その後、チャッ
キング制御機構862の駆動によって前記位置にある電
池本体10をチャッキング機構860にて保持して上方
に持ち上げる。
て、コンテナ40内に収容されている多数の電池本体1
0のうち、NG座標データの内容に対応する電池本体1
0の位置に多関節アームを移動させる。その後、チャッ
キング制御機構862の駆動によって前記位置にある電
池本体10をチャッキング機構860にて保持して上方
に持ち上げる。
【0133】その後、ロボット駆動制御機構858を通
じて、多関節アームをNG用コンテナ852の更新座標
データが示す位置に移動させ、チャッキング機構860
による電池本体10の保持を解放して、NG用コンテナ
852の前記位置に電池本体10(NG評価された電池
本体)を収容する。前記一連の動作をNG評価された数
分行う。前記NG用コンテナ852の更新座標データ
は、NG用コンテナ852内に電池本体10が収容され
るたびに順次更新される。
じて、多関節アームをNG用コンテナ852の更新座標
データが示す位置に移動させ、チャッキング機構860
による電池本体10の保持を解放して、NG用コンテナ
852の前記位置に電池本体10(NG評価された電池
本体)を収容する。前記一連の動作をNG評価された数
分行う。前記NG用コンテナ852の更新座標データ
は、NG用コンテナ852内に電池本体10が収容され
るたびに順次更新される。
【0134】ワーク抜取り装置810によるコンテナ4
0からのサンプル評価対象の電池本体10とNG評価さ
れた電池本体10の抜き取り処理が終了した時点で、ワ
ーク抜取り制御装置812は、搬送機構制御装置818
に抜取り処理終了を示す信号を出力する。搬送機構制御
装置818は、前記信号の入力に基づいて、アーム付き
搬送機構816を駆動することによって、ワーク抜取り
装置810から前記コンテナ40を取り出して搬送装置
806側に搬送する。
0からのサンプル評価対象の電池本体10とNG評価さ
れた電池本体10の抜き取り処理が終了した時点で、ワ
ーク抜取り制御装置812は、搬送機構制御装置818
に抜取り処理終了を示す信号を出力する。搬送機構制御
装置818は、前記信号の入力に基づいて、アーム付き
搬送機構816を駆動することによって、ワーク抜取り
装置810から前記コンテナ40を取り出して搬送装置
806側に搬送する。
【0135】コンテナ40は、搬送装置806によって
コンテナ受入れ台まで搬送される。そして、5つのコン
テナ40がコンテナ受入れ台に揃った段階で、5段積み
のコンテナ群80にまとめられた後、自走式の搬送車に
受け渡される。各コンテナ40の搬送過程において、デ
ータ書込み/読出し装置804を通じて各コンテナ40
のDCデータが読み取られ、更に、そのコンテナ40に
収容されている多数の電池本体10に関するセル情報
(IR/OCV測定結果及び充放電測定結果等)がデー
タカードDCに書き込まれる。読み取られたDCデータ
は、搬送機構制御装置818を通じてデータサーバ82
6に送信される。データサーバ826は、受信したDC
データを基にコンテナ40の出庫情報をデータベース8
24の入出庫情報テーブルに登録する。この時点で、1
つのコンテナ群80に対する第1のバッファ処理工程S
6が終了する。
コンテナ受入れ台まで搬送される。そして、5つのコン
テナ40がコンテナ受入れ台に揃った段階で、5段積み
のコンテナ群80にまとめられた後、自走式の搬送車に
受け渡される。各コンテナ40の搬送過程において、デ
ータ書込み/読出し装置804を通じて各コンテナ40
のDCデータが読み取られ、更に、そのコンテナ40に
収容されている多数の電池本体10に関するセル情報
(IR/OCV測定結果及び充放電測定結果等)がデー
タカードDCに書き込まれる。読み取られたDCデータ
は、搬送機構制御装置818を通じてデータサーバ82
6に送信される。データサーバ826は、受信したDC
データを基にコンテナ40の出庫情報をデータベース8
24の入出庫情報テーブルに登録する。この時点で、1
つのコンテナ群80に対する第1のバッファ処理工程S
6が終了する。
【0136】この第1のバッファ処理工程S6におい
て、前記活性化処理後の電池本体10を所定時間放置す
ることにより、IR/OCV測定を高精度に行わせるこ
とができると共に、信頼性の向上を図ることができる。
て、前記活性化処理後の電池本体10を所定時間放置す
ることにより、IR/OCV測定を高精度に行わせるこ
とができると共に、信頼性の向上を図ることができる。
【0137】第1のバッファ処理工程S6を終えた1つ
のコンテナ群80は、次の第2の常温エージング処理工
程S7に投入される。この第2の常温エージング処理工
程S7は、第2の常温エージング処理設備600を用い
て、電池本体10に対し、上述した条件で常温エージン
グ処理を行う。
のコンテナ群80は、次の第2の常温エージング処理工
程S7に投入される。この第2の常温エージング処理工
程S7は、第2の常温エージング処理設備600を用い
て、電池本体10に対し、上述した条件で常温エージン
グ処理を行う。
【0138】具体的には、まず、前記バッファ処理設備
800から取り出されたコンテナ群80は、図9に示す
ように、自走式の搬送車によって第2の常温エージング
処理設備600のコンテナ受入れ口に搬送される。コン
テナ受入れ口にコンテナ群80が投入されると、最下段
のコンテナ40に取り付けられているデータカードDC
の内容(DCデータ)がデータ書込み/読出し装置60
2を通じて読み取られる。読み取られたDCデータは、
搬送機構制御装置612を通じてデータサーバ616に
送信される。データサーバ616は、受信したDCデー
タを基にコンテナ群80の入庫情報をデータベース61
4の入出庫情報テーブルに登録する。
800から取り出されたコンテナ群80は、図9に示す
ように、自走式の搬送車によって第2の常温エージング
処理設備600のコンテナ受入れ口に搬送される。コン
テナ受入れ口にコンテナ群80が投入されると、最下段
のコンテナ40に取り付けられているデータカードDC
の内容(DCデータ)がデータ書込み/読出し装置60
2を通じて読み取られる。読み取られたDCデータは、
搬送機構制御装置612を通じてデータサーバ616に
送信される。データサーバ616は、受信したDCデー
タを基にコンテナ群80の入庫情報をデータベース61
4の入出庫情報テーブルに登録する。
【0139】一方、搬送装置604は、データ書込み/
読出し装置602を通じてのDCデータの読み出しが終
了した時点で、コンテナ群80を第2の常温エージング
処理設備600内に搬送し、コンテナ群80をアーム付
き搬送機構610に受け渡す。
読出し装置602を通じてのDCデータの読み出しが終
了した時点で、コンテナ群80を第2の常温エージング
処理設備600内に搬送し、コンテナ群80をアーム付
き搬送機構610に受け渡す。
【0140】搬送機構制御装置612は、例えば、収容
状況テーブルの内容から現在空いている棚番号を検索
し、その棚番号に対応する棚の位置にアームを移動し
て、当該棚番号に対応した棚内にコンテナ群80を収容
する。データサーバ616は、コンテナ群80を所定の
棚に収容した時刻を入庫時刻として入出庫情報テーブル
に登録する。
状況テーブルの内容から現在空いている棚番号を検索
し、その棚番号に対応する棚の位置にアームを移動し
て、当該棚番号に対応した棚内にコンテナ群80を収容
する。データサーバ616は、コンテナ群80を所定の
棚に収容した時刻を入庫時刻として入出庫情報テーブル
に登録する。
【0141】また、データサーバ616は、例えば1時
間に1回の割合で、最近1時間内に入庫したコンテナ群
80の入庫情報を検索し、検索した入庫情報を出庫順テ
ーブルに登録して該出庫順テーブルの内容を更新する。
間に1回の割合で、最近1時間内に入庫したコンテナ群
80の入庫情報を検索し、検索した入庫情報を出庫順テ
ーブルに登録して該出庫順テーブルの内容を更新する。
【0142】そして、入庫時刻から所定時間経過したコ
ンテナ群80が収容されている棚の棚番号を出庫順テー
ブルから検索し、検索した棚番号を搬送機構制御装置6
12に供給する。搬送機構制御装置612は、アーム付
き搬送機構610を駆動し、前記棚番号に対応する棚か
らコンテナ群80を取り出して搬送装置604まで搬送
する。搬送装置604は搬送されたコンテナ群80をコ
ンテナ受入れ台まで搬送し、自走式の搬送車にコンテナ
群80を受け渡す。この搬送過程において、データ書込
み/読出し装置602を通じてDCデータが読み取られ
る。読み取られたDCデータは、直接あるいは搬送機構
制御装置612を通じてデータサーバ616に送信され
る。データサーバ616は、受信したDCデータを基に
コンテナ群80の出庫情報をデータベース614の入出
庫情報テーブルに登録する。この時点で、1つのコンテ
ナ群80に対する第2の常温エージング処理工程S7が
終了する。
ンテナ群80が収容されている棚の棚番号を出庫順テー
ブルから検索し、検索した棚番号を搬送機構制御装置6
12に供給する。搬送機構制御装置612は、アーム付
き搬送機構610を駆動し、前記棚番号に対応する棚か
らコンテナ群80を取り出して搬送装置604まで搬送
する。搬送装置604は搬送されたコンテナ群80をコ
ンテナ受入れ台まで搬送し、自走式の搬送車にコンテナ
群80を受け渡す。この搬送過程において、データ書込
み/読出し装置602を通じてDCデータが読み取られ
る。読み取られたDCデータは、直接あるいは搬送機構
制御装置612を通じてデータサーバ616に送信され
る。データサーバ616は、受信したDCデータを基に
コンテナ群80の出庫情報をデータベース614の入出
庫情報テーブルに登録する。この時点で、1つのコンテ
ナ群80に対する第2の常温エージング処理工程S7が
終了する。
【0143】この第2の常温エージング処理によって、
電池本体10の微小短絡を検出することが可能となり、
信頼性の高い二次電池を得ることができる。
電池本体10の微小短絡を検出することが可能となり、
信頼性の高い二次電池を得ることができる。
【0144】第2の常温エージング処理工程S7を終え
た1つのコンテナ群80は、次の容量検査工程S8に投
入される。この容量検査工程S8は、容量検査設備70
0を用いて、充電及び放電時の電流容量を検査する。
た1つのコンテナ群80は、次の容量検査工程S8に投
入される。この容量検査工程S8は、容量検査設備70
0を用いて、充電及び放電時の電流容量を検査する。
【0145】具体的には、まず、第2の常温エージング
処理設備600から取り出されたコンテナ群80は、図
10に示すように、自走式の搬送車によって容量検査設
備700のコンテナ受入れ口に搬送される。コンテナ受
入れ口にコンテナ群80が投入されると、コンテナ群8
0は、コンテナ処理装置702を通じて1段毎に分割さ
れ、1つのコンテナ40に取り付けられているデータカ
ードDCの内容(DCデータ)がデータ書込み/読出し
装置704を通じて読み取られる。読み取られたDCデ
ータは、直接あるいは搬送機構制御装置710を通じて
データサーバ724に送信される。データサーバ724
は、受信したDCデータを基にコンテナ群80の入庫情
報をデータベース722の入出庫情報テーブルに登録す
る。
処理設備600から取り出されたコンテナ群80は、図
10に示すように、自走式の搬送車によって容量検査設
備700のコンテナ受入れ口に搬送される。コンテナ受
入れ口にコンテナ群80が投入されると、コンテナ群8
0は、コンテナ処理装置702を通じて1段毎に分割さ
れ、1つのコンテナ40に取り付けられているデータカ
ードDCの内容(DCデータ)がデータ書込み/読出し
装置704を通じて読み取られる。読み取られたDCデ
ータは、直接あるいは搬送機構制御装置710を通じて
データサーバ724に送信される。データサーバ724
は、受信したDCデータを基にコンテナ群80の入庫情
報をデータベース722の入出庫情報テーブルに登録す
る。
【0146】一方、搬送装置706は、データ書込み/
読出し装置704を通じてのDCデータの読み出しが終
了した時点で、1つのコンテナ40を容量検査設備70
0内に搬送し、1つのコンテナ40をアーム付き搬送機
構708に受け渡す。
読出し装置704を通じてのDCデータの読み出しが終
了した時点で、1つのコンテナ40を容量検査設備70
0内に搬送し、1つのコンテナ40をアーム付き搬送機
構708に受け渡す。
【0147】搬送機構制御装置710は、例えば、IR
/OCV測定ユニット716に配列されている多数のI
R/OCV測定装置のうち、空いているIR/OCV測
定装置にアームを移動して、1つのコンテナ40を当該
IR/OCV測定装置に投入する。IR/OCV制御装
置718は、前記IR/OCV測定装置内にコンテナ4
0が投入された時点で、当該IR/OCV測定装置を起
動する。これによって、前記コンテナ40内に収容され
ている多数の電池本体10に対する内部抵抗(IR)と
開路電圧(OCV)の測定が行われる。
/OCV測定ユニット716に配列されている多数のI
R/OCV測定装置のうち、空いているIR/OCV測
定装置にアームを移動して、1つのコンテナ40を当該
IR/OCV測定装置に投入する。IR/OCV制御装
置718は、前記IR/OCV測定装置内にコンテナ4
0が投入された時点で、当該IR/OCV測定装置を起
動する。これによって、前記コンテナ40内に収容され
ている多数の電池本体10に対する内部抵抗(IR)と
開路電圧(OCV)の測定が行われる。
【0148】測定結果は、IR/OCV制御装置718
及びデータサーバ724を通じてデータベース722の
セル情報テーブルに登録される。この測定結果におい
て、新たにエラー判定された電池本体10は、それ以降
の容量測定処理は行われない。この場合、エラー判定を
受けた電池本体10は、後述する選別・出荷工程S10
での電池振分け処理によって選別されるまで、コンテナ
40内に収容されたまま他の電池本体10と共に各工程
に搬送される。
及びデータサーバ724を通じてデータベース722の
セル情報テーブルに登録される。この測定結果におい
て、新たにエラー判定された電池本体10は、それ以降
の容量測定処理は行われない。この場合、エラー判定を
受けた電池本体10は、後述する選別・出荷工程S10
での電池振分け処理によって選別されるまで、コンテナ
40内に収容されたまま他の電池本体10と共に各工程
に搬送される。
【0149】前記IR/OCV測定を終えた1つのコン
テナ40は、前記アーム付き搬送機構708によって、
今度は、容量測定ユニット712側に搬送される。即
ち、アーム付き搬送機構708は、容量測定ユニット7
12に配列されている多数の容量測定装置のうち、空い
ている容量測定装置にアームを移動して、前記コンテナ
40を当該容量測定装置に投入する。容量測定制御装置
714は、前記容量測定装置内にコンテナ40が投入さ
れた時点で、当該容量測定装置を起動する。容量測定装
置は、該容量測定装置に搬送されたコンテナ40内に収
容されている多数の電池本体10に対して上述した条件
で容量測定を行う。この容量測定装置による容量測定の
制御は容量測定制御装置714を通じて行われる。
テナ40は、前記アーム付き搬送機構708によって、
今度は、容量測定ユニット712側に搬送される。即
ち、アーム付き搬送機構708は、容量測定ユニット7
12に配列されている多数の容量測定装置のうち、空い
ている容量測定装置にアームを移動して、前記コンテナ
40を当該容量測定装置に投入する。容量測定制御装置
714は、前記容量測定装置内にコンテナ40が投入さ
れた時点で、当該容量測定装置を起動する。容量測定装
置は、該容量測定装置に搬送されたコンテナ40内に収
容されている多数の電池本体10に対して上述した条件
で容量測定を行う。この容量測定装置による容量測定の
制御は容量測定制御装置714を通じて行われる。
【0150】この電流容量の測定においては、充電期間
の最初の所定時間において、電池本体10に一定電流を
流して充電を行ういわゆる定電流充電(CC充電)が行
われ、残りの期間において、電池本体10の両端に一定
電圧を印加して充電を行う、いわゆる定電圧充電(CV
充電)が行われる。前記最初の所定時間における定電流
充電においては、一定電流が電池に流れることから、電
池本体10の両端電圧が時間の経過と共に徐々に上昇
し、その後の定電圧充電においては、一定電圧が電池本
体10の両端に印加されることから、電池本体10に流
れる電流が時間の経過と共に徐々に減少することとな
る。
の最初の所定時間において、電池本体10に一定電流を
流して充電を行ういわゆる定電流充電(CC充電)が行
われ、残りの期間において、電池本体10の両端に一定
電圧を印加して充電を行う、いわゆる定電圧充電(CV
充電)が行われる。前記最初の所定時間における定電流
充電においては、一定電流が電池に流れることから、電
池本体10の両端電圧が時間の経過と共に徐々に上昇
し、その後の定電圧充電においては、一定電圧が電池本
体10の両端に印加されることから、電池本体10に流
れる電流が時間の経過と共に徐々に減少することとな
る。
【0151】前記容量測定によって得られた測定結果
は、容量測定制御装置714及びデータサーバ724を
通じてデータベース722のセル情報テーブルに登録さ
れる。この測定結果において、新たにエラー判定された
電池本体10は、後述する選別・出荷工程S10での電
池振分け処理によって選別されるまで、コンテナ40内
に収容されたまま他の電池本体10と共に各工程に搬送
される。
は、容量測定制御装置714及びデータサーバ724を
通じてデータベース722のセル情報テーブルに登録さ
れる。この測定結果において、新たにエラー判定された
電池本体10は、後述する選別・出荷工程S10での電
池振分け処理によって選別されるまで、コンテナ40内
に収容されたまま他の電池本体10と共に各工程に搬送
される。
【0152】その後、ランク判定装置720において、
前記IR/OCV測定及び充放電処理の各測定結果に基
づいてランク判定を行う。判定されたランクは、データ
サーバ724を通じてデータベース722のセル情報テ
ーブルに登録される。
前記IR/OCV測定及び充放電処理の各測定結果に基
づいてランク判定を行う。判定されたランクは、データ
サーバ724を通じてデータベース722のセル情報テ
ーブルに登録される。
【0153】容量測定処理を終えた多数の電池本体10
が収容されたコンテナ40は、搬送装置706によって
コンテナ受入れ台まで搬送される。そして、5つのコン
テナ40がコンテナ受入れ台に揃った段階で、5段積み
のコンテナ群80にまとめられた後、自走式の搬送車に
受け渡される。各コンテナ40の搬送過程において、デ
ータ書込み/読出し装置704を通じて各コンテナ40
のDCデータが読み取られ、更に、そのコンテナ40に
収容されている多数の電池本体10に関するセル情報
(IR/OCV測定結果、容量測定結果及びランク等)
がデータカードDCに書き込まれる。読み取られたDC
データは、直接あるいは搬送機構制御装置710を通じ
てデータサーバ724に送信される。データサーバ72
4は、受信したDCデータを基にコンテナ40の出庫情
報をデータベース722の入出庫情報テーブルに登録す
る。この時点で、1つのコンテナ群80に対する容量測
定処理が終了する。
が収容されたコンテナ40は、搬送装置706によって
コンテナ受入れ台まで搬送される。そして、5つのコン
テナ40がコンテナ受入れ台に揃った段階で、5段積み
のコンテナ群80にまとめられた後、自走式の搬送車に
受け渡される。各コンテナ40の搬送過程において、デ
ータ書込み/読出し装置704を通じて各コンテナ40
のDCデータが読み取られ、更に、そのコンテナ40に
収容されている多数の電池本体10に関するセル情報
(IR/OCV測定結果、容量測定結果及びランク等)
がデータカードDCに書き込まれる。読み取られたDC
データは、直接あるいは搬送機構制御装置710を通じ
てデータサーバ724に送信される。データサーバ72
4は、受信したDCデータを基にコンテナ40の出庫情
報をデータベース722の入出庫情報テーブルに登録す
る。この時点で、1つのコンテナ群80に対する容量測
定処理が終了する。
【0154】容量検査工程S8を終えた1つのコンテナ
群80は、次の第2のバッファ処理工程S9に投入され
る。この第2のバッファ処理工程S9は、バッファ処理
設備800を用いて、電池本体10に対し、所定時間の
放置処理と必要なIR/OCV測定処理を行う。この第
2のバッファ処理工程S9は、ワーク抜取り処理以外
は、前記第1のバッファ処理工程S6とほぼ同じ工程を
踏むため、その重複説明を省略する。
群80は、次の第2のバッファ処理工程S9に投入され
る。この第2のバッファ処理工程S9は、バッファ処理
設備800を用いて、電池本体10に対し、所定時間の
放置処理と必要なIR/OCV測定処理を行う。この第
2のバッファ処理工程S9は、ワーク抜取り処理以外
は、前記第1のバッファ処理工程S6とほぼ同じ工程を
踏むため、その重複説明を省略する。
【0155】第2のバッファ処理工程S9を終えた1つ
のコンテナ群80は、次の選別・出荷工程S10に投入
される。この選別・出荷工程S10は、選別・出荷設備
900を用いて、電池本体10に対し、例えば印字、チ
ュービング処理を行って製品(二次電池)とした後に、
これら電池をそれぞれデータカードDCに記録されてい
るセル情報に基づいてランク分けを行って、ランク単位
に出荷するという処理を行う。
のコンテナ群80は、次の選別・出荷工程S10に投入
される。この選別・出荷工程S10は、選別・出荷設備
900を用いて、電池本体10に対し、例えば印字、チ
ュービング処理を行って製品(二次電池)とした後に、
これら電池をそれぞれデータカードDCに記録されてい
るセル情報に基づいてランク分けを行って、ランク単位
に出荷するという処理を行う。
【0156】具体的には、まず、前記バッファ処理設備
800から取り出されたコンテナ群80は、図13に示
すように、自走式の搬送車によって選別・出荷設備90
0のコンテナ受入れ口に搬送される。コンテナ受入れ口
にコンテナ群80が投入されると、コンテナ群80は、
コンテナ処理装置902を通じて1段毎に分割され、1
つのコンテナ40に取り付けられているデータカードD
Cの内容(DCデータ)がデータ書込み/読出し装置9
04を通じて読み取られる。読み取られたDCデータ
は、直接あるいは駆動制御装置914を通じてデータサ
ーバ928に送信される。データサーバ928は、受信
したDCデータを基にコンテナ群80の入庫情報をデー
タベース926の入出庫情報テーブルに登録する。
800から取り出されたコンテナ群80は、図13に示
すように、自走式の搬送車によって選別・出荷設備90
0のコンテナ受入れ口に搬送される。コンテナ受入れ口
にコンテナ群80が投入されると、コンテナ群80は、
コンテナ処理装置902を通じて1段毎に分割され、1
つのコンテナ40に取り付けられているデータカードD
Cの内容(DCデータ)がデータ書込み/読出し装置9
04を通じて読み取られる。読み取られたDCデータ
は、直接あるいは駆動制御装置914を通じてデータサ
ーバ928に送信される。データサーバ928は、受信
したDCデータを基にコンテナ群80の入庫情報をデー
タベース926の入出庫情報テーブルに登録する。
【0157】一方、搬送装置906は、データ書込み/
読出し装置904を通じてのDCデータの読み出しが終
了した時点で、1つのコンテナ40を選別・出荷設備9
00内に搬送し、1つのコンテナ40を電池投入装置9
10に受け渡す。電池投入装置910は、搬送装置90
6によって搬送された1つのコンテナ40から電池本体
10を1つずつ取り出して後段の電池移送装置908に
投入する。
読出し装置904を通じてのDCデータの読み出しが終
了した時点で、1つのコンテナ40を選別・出荷設備9
00内に搬送し、1つのコンテナ40を電池投入装置9
10に受け渡す。電池投入装置910は、搬送装置90
6によって搬送された1つのコンテナ40から電池本体
10を1つずつ取り出して後段の電池移送装置908に
投入する。
【0158】電池移送装置908は、初期動作の段階
で、原点出しが行われ、先頭のキャリアとして宣言され
たキャリア(以下、先頭キャリアと記す)が基端(始
端)の位置に位置決めされる。そして、電池投入装置9
10への電池本体10の投入タイミングに同期して移送
装置本体912が駆動制御装置914を通じて搬送制御
され、先頭キャリアから順番にそれぞれ電池本体10が
直立状態で載置されていく。
で、原点出しが行われ、先頭のキャリアとして宣言され
たキャリア(以下、先頭キャリアと記す)が基端(始
端)の位置に位置決めされる。そして、電池投入装置9
10への電池本体10の投入タイミングに同期して移送
装置本体912が駆動制御装置914を通じて搬送制御
され、先頭キャリアから順番にそれぞれ電池本体10が
直立状態で載置されていく。
【0159】このキャリアの搬送過程において、電池本
体10の有無が光センサ(図示せず)を通じて検出さ
れ、少なくとも電池本体10が存在しないキャリアの情
報(例えばキャリアを搬送するための基本クロックであ
る搬送クロックの計数値)が駆動制御装置914内のレ
ジスタ950に格納される。
体10の有無が光センサ(図示せず)を通じて検出さ
れ、少なくとも電池本体10が存在しないキャリアの情
報(例えばキャリアを搬送するための基本クロックであ
る搬送クロックの計数値)が駆動制御装置914内のレ
ジスタ950に格納される。
【0160】電池移送装置908によって縦1列とされ
て順次搬送される多数の電池本体10は、まず、印字装
置916に投入される。印字装置916は、キャリアの
移動によって搬送された電池本体10の表面に印字を行
う。この印字処理は、データベース926に登録された
入出庫情報テーブルから当該コンテナ40のコンテナI
D、ロット番号及びセルID等が印字制御装置918を
通じて読み出されて印字装置916に供給されることに
より行われる。
て順次搬送される多数の電池本体10は、まず、印字装
置916に投入される。印字装置916は、キャリアの
移動によって搬送された電池本体10の表面に印字を行
う。この印字処理は、データベース926に登録された
入出庫情報テーブルから当該コンテナ40のコンテナI
D、ロット番号及びセルID等が印字制御装置918を
通じて読み出されて印字装置916に供給されることに
より行われる。
【0161】印字処理を終えた電池本体10は、同じく
電池移送装置908によって、後段のOCV測定装置9
20に順次投入され、それぞれ開路電圧(OCV)が測
定される。この測定結果は、OCV制御装置922及び
データサーバ928を通じてデータベース926のセル
情報テーブルに登録される。OCV測定を終えた多数の
電池本体10は、同じく電池移送装置908によって、
後段のチュービング装置924に投入される。
電池移送装置908によって、後段のOCV測定装置9
20に順次投入され、それぞれ開路電圧(OCV)が測
定される。この測定結果は、OCV制御装置922及び
データサーバ928を通じてデータベース926のセル
情報テーブルに登録される。OCV測定を終えた多数の
電池本体10は、同じく電池移送装置908によって、
後段のチュービング装置924に投入される。
【0162】チュービング装置924は、別系統から供
給された例えば紙製の絶縁リングを電池本体10にセッ
トし、次いで、別系統から供給されたチューブ(ビニー
ル製の袋)を電池本体10に被せる。
給された例えば紙製の絶縁リングを電池本体10にセッ
トし、次いで、別系統から供給されたチューブ(ビニー
ル製の袋)を電池本体10に被せる。
【0163】前記印字装置916、OCV測定装置92
0及びチュービング装置924は、それぞれキャリアの
搬送クロックを計数するカウンタ952、954及び9
56を有し、各カウンタ952、954及び956内の
計数値が駆動制御装置914内のレジスタ950に格納
されている計数値と一致する場合、キャリア上に電池本
体10が存在しないと判断して、当該キャリアに対する
それぞれの処理を一時停止するという動作を行う。
0及びチュービング装置924は、それぞれキャリアの
搬送クロックを計数するカウンタ952、954及び9
56を有し、各カウンタ952、954及び956内の
計数値が駆動制御装置914内のレジスタ950に格納
されている計数値と一致する場合、キャリア上に電池本
体10が存在しないと判断して、当該キャリアに対する
それぞれの処理を一時停止するという動作を行う。
【0164】ところで、前記チュービング装置924に
よるチュービング処理は、チュービングエラー(チュー
ブがうまく被らない等)とされる場合がある。チュービ
ングエラーとされた電池本体10は、新たにNG品とし
て排除される。従って、後段の電池振分け装置930の
入り口付近に光センサ(図示せず)が設置され、該光セ
ンサを通じて再びキャリア上での電池本体10の有無が
検出される。電池本体10が存在しないことを示す新た
な計数値は駆動制御装置914のレジスタ950に追加
登録される。
よるチュービング処理は、チュービングエラー(チュー
ブがうまく被らない等)とされる場合がある。チュービ
ングエラーとされた電池本体10は、新たにNG品とし
て排除される。従って、後段の電池振分け装置930の
入り口付近に光センサ(図示せず)が設置され、該光セ
ンサを通じて再びキャリア上での電池本体10の有無が
検出される。電池本体10が存在しないことを示す新た
な計数値は駆動制御装置914のレジスタ950に追加
登録される。
【0165】チュービング処理を終えた電池本体10
(このチュービング処理を終えた電池本体10を以降の
説明では電池10と記す)は、同じく電池移送装置90
8によって、後段の電池振分け装置930に投入され
る。
(このチュービング処理を終えた電池本体10を以降の
説明では電池10と記す)は、同じく電池移送装置90
8によって、後段の電池振分け装置930に投入され
る。
【0166】電池振分け装置930は、その内部に、前
記データベース926に登録されているセル情報テーブ
ルのうち、1つのコンテナ40に対応するテーブルが格
納される記憶領域をもったメモリ958を有する。ま
た、この電池振分け装置930は、図示しないが例えば
5つの良品受け容器と1つのNG容器とを有する。
記データベース926に登録されているセル情報テーブ
ルのうち、1つのコンテナ40に対応するテーブルが格
納される記憶領域をもったメモリ958を有する。ま
た、この電池振分け装置930は、図示しないが例えば
5つの良品受け容器と1つのNG容器とを有する。
【0167】この電池振分け装置930は、まず、デー
タベース926に登録されているセル情報テーブルのう
ち、今回読み出されたDCデータに含まれているコンテ
ナIDに対応するセル情報テーブルを読み出して内部の
メモリ958に書き込む。
タベース926に登録されているセル情報テーブルのう
ち、今回読み出されたDCデータに含まれているコンテ
ナIDに対応するセル情報テーブルを読み出して内部の
メモリ958に書き込む。
【0168】その後、多数の電池10が電池移送装置9
08によって順次搬送されてきた段階で、各電池10の
ランク情報をメモリ958に格納されているセル情報テ
ーブルから読み出して、多数の電池10をそれぞれラン
クに対応する容器に入れるという処理を行う。
08によって順次搬送されてきた段階で、各電池10の
ランク情報をメモリ958に格納されているセル情報テ
ーブルから読み出して、多数の電池10をそれぞれラン
クに対応する容器に入れるという処理を行う。
【0169】そして、ランク毎に例えば100本単位に
梱包を行って出荷センタに搬送する。出荷センタでは、
まず、自動パレタイズ装置によって前記梱包体をパレッ
トに積み込み、その後、自動結束装置を用いて前記パレ
ットを結束して出荷処理を行う。出荷処理された二次電
池は、その後、別工程にて数個単位あるいは10数個単
位にまとめられて、例えばバッテリーパックに収容され
る。即ち、パック処理が行われる。一方、NG容器に入
れられた電池10に関しては、廃棄処分等が行われる。
梱包を行って出荷センタに搬送する。出荷センタでは、
まず、自動パレタイズ装置によって前記梱包体をパレッ
トに積み込み、その後、自動結束装置を用いて前記パレ
ットを結束して出荷処理を行う。出荷処理された二次電
池は、その後、別工程にて数個単位あるいは10数個単
位にまとめられて、例えばバッテリーパックに収容され
る。即ち、パック処理が行われる。一方、NG容器に入
れられた電池10に関しては、廃棄処分等が行われる。
【0170】なお、前記電池振分け装置930において
も、キャリアの搬送クロックを計数するカウンタ960
を有し、該カウンタ960内の計数値が駆動制御装置9
14内のレジスタ950に格納されている計数値と一致
する場合、キャリア上に電池10が存在しないと判断し
て、当該キャリアに対するそれぞれの処理を一時停止す
るという動作を行う。
も、キャリアの搬送クロックを計数するカウンタ960
を有し、該カウンタ960内の計数値が駆動制御装置9
14内のレジスタ950に格納されている計数値と一致
する場合、キャリア上に電池10が存在しないと判断し
て、当該キャリアに対するそれぞれの処理を一時停止す
るという動作を行う。
【0171】一般に、電子機器の直流電源として二次電
池を使用する場合、複数の電池を直列にあるいは並列に
接続して使用される。このため、接続される複数の電池
のうち、1つでも電流容量の低い電池があると、直流電
源としての性能及び寿命が当該電流容量の低い電池によ
って律速されることとなる。
池を使用する場合、複数の電池を直列にあるいは並列に
接続して使用される。このため、接続される複数の電池
のうち、1つでも電流容量の低い電池があると、直流電
源としての性能及び寿命が当該電流容量の低い電池によ
って律速されることとなる。
【0172】しかし、本実施の形態の具体的構成例に係
る製造システムでは、前記セル情報(IR/OCV)に
基づいて電池本体10をランク分けして選別するように
しているため、互いに電流容量値が近似する複数の電池
を揃えてパック処理することが可能となり、電源として
使用した場合の性能及び寿命を向上させることができ
る。
る製造システムでは、前記セル情報(IR/OCV)に
基づいて電池本体10をランク分けして選別するように
しているため、互いに電流容量値が近似する複数の電池
を揃えてパック処理することが可能となり、電源として
使用した場合の性能及び寿命を向上させることができ
る。
【0173】このように、前記具体例に係る製造システ
ムにおいては、電池本体10における負極シート22に
重ね合わされたリチウム金属を効率よく電解液中に溶解
させることができることから、高い充放電容量、良好な
充放電サイクル特性を持ち、かつ高エネルギ密度を有す
る非水二次電池を得ることができる。
ムにおいては、電池本体10における負極シート22に
重ね合わされたリチウム金属を効率よく電解液中に溶解
させることができることから、高い充放電容量、良好な
充放電サイクル特性を持ち、かつ高エネルギ密度を有す
る非水二次電池を得ることができる。
【0174】また、前記具体例に係る製造システムにお
いては、各設備において、電池本体10に対して当該設
備特有の処理を行う場合の制御並びに処理後の検査処理
を当該設備内にて行うことができるため、新たに上位計
算機システムを設置する必要がなくなる。しかも、各種
制御装置、検査装置及びデータサーバをパーソナルコン
ピュータにて構成するようにしているため、例えば一つ
の制御装置が故障等してもその影響は非常に小さく、製
造システム全体に及ぶことはない。
いては、各設備において、電池本体10に対して当該設
備特有の処理を行う場合の制御並びに処理後の検査処理
を当該設備内にて行うことができるため、新たに上位計
算機システムを設置する必要がなくなる。しかも、各種
制御装置、検査装置及びデータサーバをパーソナルコン
ピュータにて構成するようにしているため、例えば一つ
の制御装置が故障等してもその影響は非常に小さく、製
造システム全体に及ぶことはない。
【0175】また、前記具体例に係る製造システムにお
いては、該製造システムを構成する複数の設備間のデー
タの授受をLANを通じて行うようにしているため、設
備間のデータ授受が容易になり、しかも、各設備におけ
る各データベース内のそれぞれの所定データをLANを
通じてパーソナルコンピュータにて構成されたバックア
ップサーバ1002に供給するようにしているため、上
位計算機システムの設置の必要性は全くなくなり、全体
の製造ラインの設置空間を狭くすることができ、システ
ムの保守管理が容易となる。
いては、該製造システムを構成する複数の設備間のデー
タの授受をLANを通じて行うようにしているため、設
備間のデータ授受が容易になり、しかも、各設備におけ
る各データベース内のそれぞれの所定データをLANを
通じてパーソナルコンピュータにて構成されたバックア
ップサーバ1002に供給するようにしているため、上
位計算機システムの設置の必要性は全くなくなり、全体
の製造ラインの設置空間を狭くすることができ、システ
ムの保守管理が容易となる。
【0176】特に、この具体例に係る製造システムで
は、前工程にて組み立てられた二次電池本体10に対し
て活性化させる一連の工程の全自動化を促進させること
ができ、二次電池の生産性の向上及び製造コストの低廉
化を図ることができる。
は、前工程にて組み立てられた二次電池本体10に対し
て活性化させる一連の工程の全自動化を促進させること
ができ、二次電池の生産性の向上及び製造コストの低廉
化を図ることができる。
【0177】また、多数の電池本体10が収容されたコ
ンテナ40内から例えばNG評価のワークを抜き取るよ
うにしているため、その後の製造工程への影響をなくす
ことができ、信頼性の向上、並びに工程管理の簡単化を
実現させることができる。
ンテナ40内から例えばNG評価のワークを抜き取るよ
うにしているため、その後の製造工程への影響をなくす
ことができ、信頼性の向上、並びに工程管理の簡単化を
実現させることができる。
【0178】また、第1の常温エージング処理設備30
0を低温エージング室208に隣接して設置された分離
室302と常温エージング室304にて構成するように
したが、その他、第2の常温エージング処理設備600
にて兼用するようにしてもよい。
0を低温エージング室208に隣接して設置された分離
室302と常温エージング室304にて構成するように
したが、その他、第2の常温エージング処理設備600
にて兼用するようにしてもよい。
【0179】また、前記具体的構成例は、あくまでも一
例であって、図4に示す基本的構成例での任意の組み合
わせに対応して具体的構成例を配列あるいは付加するこ
とも可能である。
例であって、図4に示す基本的構成例での任意の組み合
わせに対応して具体的構成例を配列あるいは付加するこ
とも可能である。
【0180】前記実施の形態では、円筒型の電池本体1
0に適用した例を示したが、その他、ボタン型の二次電
池や各種形状の二次電池にも適用させることができる。
0に適用した例を示したが、その他、ボタン型の二次電
池や各種形状の二次電池にも適用させることができる。
【0181】
【実施例】次に、本実施の形態に係る製造システム(基
本的構成例及び具体的構成例を含む)を用いた場合の効
果を以下の実施例に基づいて詳細に説明する。
本的構成例及び具体的構成例を含む)を用いた場合の効
果を以下の実施例に基づいて詳細に説明する。
【0182】まず、実験に使用するサンプル用の電池と
して、実施例及び比較例合わせて23個のサンプル用電
池を作製した。これらサンプル用の電池は、いずれも以
下のようにして作製した。
して、実施例及び比較例合わせて23個のサンプル用電
池を作製した。これらサンプル用の電池は、いずれも以
下のようにして作製した。
【0183】負極材料としてSnB0.2 P0.5 K0.1 M
g0.1 Ge0.1 O2.8 (平均粒径7.5μm)を86重
量部、導電剤としてアセチレンブラック3重量部とグラ
ファイト6重量部の割合で混合し、更に結着剤としてポ
リ弗化ビニリデンを4重量部及びカルボキシメチルセル
ロース1重量部を加え、水を媒体として混練し、負極合
剤スラリーを得た。該スラリーを厚さ10μmの銅箔の
両面にエクストルージョン式塗布機を使って塗設し、乾
燥して負極合剤シートを得た。
g0.1 Ge0.1 O2.8 (平均粒径7.5μm)を86重
量部、導電剤としてアセチレンブラック3重量部とグラ
ファイト6重量部の割合で混合し、更に結着剤としてポ
リ弗化ビニリデンを4重量部及びカルボキシメチルセル
ロース1重量部を加え、水を媒体として混練し、負極合
剤スラリーを得た。該スラリーを厚さ10μmの銅箔の
両面にエクストルージョン式塗布機を使って塗設し、乾
燥して負極合剤シートを得た。
【0184】次に、α−アルミナ79重量部、グラファ
イト18重量部、カルボキシメチルセルロース3重量部
に水を媒体として加えて混練し、補助層スラリーを得
た。該スラリーを前記負極合剤シート上に塗設・乾燥後
カレンダープレス機により、圧縮成形して厚さ98μ
m、幅55mm、長さ520mmの帯状負極シート前駆
体を作製した。
イト18重量部、カルボキシメチルセルロース3重量部
に水を媒体として加えて混練し、補助層スラリーを得
た。該スラリーを前記負極合剤シート上に塗設・乾燥後
カレンダープレス機により、圧縮成形して厚さ98μ
m、幅55mm、長さ520mmの帯状負極シート前駆
体を作製した。
【0185】この負極シート前駆体にニッケルリード板
をスポット溶接した後、露点−40℃以下の空気中で2
30℃で30分脱水乾燥した。
をスポット溶接した後、露点−40℃以下の空気中で2
30℃で30分脱水乾燥した。
【0186】このシート両面に対して20mm×55m
mに裁断した厚さ40μmのリチウム箔(純度99.5
%)をそれぞれ12枚ずつ圧着した。圧着は、リチウム
箔をいったん300mm径のポリエチレン製ローラに転
写した後、シートの両面に同時に5kg/cm2 の圧力
を印加しながら行った。このとき、リチウム箔による負
極シートの被覆率は40%であった。
mに裁断した厚さ40μmのリチウム箔(純度99.5
%)をそれぞれ12枚ずつ圧着した。圧着は、リチウム
箔をいったん300mm径のポリエチレン製ローラに転
写した後、シートの両面に同時に5kg/cm2 の圧力
を印加しながら行った。このとき、リチウム箔による負
極シートの被覆率は40%であった。
【0187】正極活物質としてLiCoO2を87重量
部、導電剤としてアセチレンブラック3重量部とグラフ
ァイト6重量部の割合で混合し、更に結着剤としてNi
pol820B(日本ゼオン製)3重量部とカルボキシ
メチルセルロース1重量部を加え、水を媒体として混練
して正極合剤スラリーを得た。
部、導電剤としてアセチレンブラック3重量部とグラフ
ァイト6重量部の割合で混合し、更に結着剤としてNi
pol820B(日本ゼオン製)3重量部とカルボキシ
メチルセルロース1重量部を加え、水を媒体として混練
して正極合剤スラリーを得た。
【0188】該スラリーを厚さ20μmのアルミニウム
箔の両面にエクストルージョン式塗布機を使って塗設
し、乾燥後カレンダープレス機により圧縮成形して、図
15に示すように、厚さ260μm、幅53mm、長さ
445mmの帯状の正極シート20を作製した。この正
極シート20の端部にアルミニウム製のリード板を溶接
した後、露点−40℃以下の乾燥空気中で230℃で3
0分脱水乾燥した。
箔の両面にエクストルージョン式塗布機を使って塗設
し、乾燥後カレンダープレス機により圧縮成形して、図
15に示すように、厚さ260μm、幅53mm、長さ
445mmの帯状の正極シート20を作製した。この正
極シート20の端部にアルミニウム製のリード板を溶接
した後、露点−40℃以下の乾燥空気中で230℃で3
0分脱水乾燥した。
【0189】そして、熱処理済みの正極シート20、微
多孔性ポリエチレン/ポリプロピレンフイルム製セパレ
ータ24、負極シート22及びセパレータ24の順で積
層し、これを渦巻き状に巻回した。
多孔性ポリエチレン/ポリプロピレンフイルム製セパレ
ータ24、負極シート22及びセパレータ24の順で積
層し、これを渦巻き状に巻回した。
【0190】この巻回群16を負極端子を兼ねる、ニッ
ケルめっきを施した鉄製の有底円筒型電池缶12に収納
した。更に、電解質として1mol/リットルLiPF
6 (エチレンカーボネートとジエチルカーボネートの2
対8重量比混合液)を電池缶12内に注入した。この注
入は該電池缶12を0℃に冷却しながら行った。正極端
子を有する電池蓋(封口体)18をガスケット30を介
してかしめて高さ65mm、外形18mmの図15に示
すような円筒型電池を作製した。なお、正極端子18は
正極シート20と、電池缶12は負極シート22とそれ
ぞれ予めリード端子により接続した。なお、38は安全
弁である。
ケルめっきを施した鉄製の有底円筒型電池缶12に収納
した。更に、電解質として1mol/リットルLiPF
6 (エチレンカーボネートとジエチルカーボネートの2
対8重量比混合液)を電池缶12内に注入した。この注
入は該電池缶12を0℃に冷却しながら行った。正極端
子を有する電池蓋(封口体)18をガスケット30を介
してかしめて高さ65mm、外形18mmの図15に示
すような円筒型電池を作製した。なお、正極端子18は
正極シート20と、電池缶12は負極シート22とそれ
ぞれ予めリード端子により接続した。なお、38は安全
弁である。
【0191】そして、前記のように作製した18650
サイズの円筒型電池について、以下に示すように、前処
理、活性化処理、後処理からなる各エージング処理を行
い、目的の電池を作製した。なお、特に記載しない限り
は、エージングは電池を静置した状態で行った。実施例 (1) 電池Aのエージング処理条件 (a) 前処理工程及び条件 第1工程…低温エージング処理:8℃、5時間 第2工程…常温エージング処理:25℃、24時間 第3工程…部分充電処理 :25℃、0.2A、3
0分間の定電流充電 第4工程…高温エージング処理:55℃、12日間のエ
ージング (b) 活性化処理条件 25℃で4.1V設定、0.6A、4.5時間の定電流
定電圧充電処理 (c) 後処理工程及び条件 第1工程…常温エージング処理:25℃、28日間 第2工程…高温エージング処理:55℃、72時間その
後室温まで徐冷 第3工程…充放電処理 3-1 :25℃でカット電圧2.6V、0.6Aの定電流
充電 3-2 :25℃で4.1V設定、1.2V、2.5時間の
定電流定電圧充電 3-3 :25℃でカット電圧2.6V、1.2Aの定電流
放電(電池容量検査) 3-4 :25℃で1.2A、45分間の部分定電流充電 (2) 電池Bのエージング処理条件 前処理における第1工程の条件が15℃/5時間である
以外は電池Aと同じ 条件 (3) 電池Cのエージング処理条件 前処理における部分充電処理を高温エージング処理6日
後に実施した以外は電池Aと同じ条件 (4) 電池Dのエージング処理条件 前処理における部分充電処理を25℃、0.2A、2.
5時間行った以外は電池Aと同じ条件 (5) 電池Eのエージング処理条件 前処理における部分充電処理を25℃、0.4A、2.
5時間行った以外は電池Aと同じ条件 (6) 電池Fのエージング処理条件 前処理における部分充電処理を40℃、0.2A、30
分間行った以外は電池Aと同じ条件 (7) 電池Gのエージング処理条件 前処理における高温エージング処理を、電池を揺動させ
て行った以外は電池Aと同じ条件 (8) 電池Hのエージング処理条件 前処理における高温エージング処理を、55℃、12日
間及び75℃、2時間行った以外は電池Aと同じ条件 (9) 電池Iのエージング処理条件 前処理における高温エージング処理を、電池を軸方向に
回転(60rpm)させて行った以外は電池Aと同じ条
件 (10)電池Jのエージング処理条件 前処理における低温エージング処理を行わなかった以外
は電池Aと同じ条件 (11)電池Kのエージング処理条件 前処理における部分充電処理を行わなかった以外は電池
Aと同じ条件 (12)電池Lのエージング処理条件 活性化処理を25℃、4.0V設定、0.6A、4.5
時間の定電流定電圧充電で行った以外は電池Aと同じ条
件 (13)電池Mのエージング処理条件 活性化処理を25℃、3.9V設定、0.6A、4.5
時間の定電流定電圧充電で行った以外は電池Aと同じ条
件 (14)電池Nのエージング処理条件 活性化処理を25℃、4.2V設定、0.6A、4.5
時間の定電流定電圧充電で行った以外は電池Aと同じ条
件 (15)電池Oのエージング処理条件 活性化処理を40℃、4.1V設定、0.6A、4.5
時間の定電流定電圧充電で行った以外は電池Aと同じ条
件 (16)電池Pのエージング処理条件 活性化処理を25℃、4.1V設定、0.2A、12時
間の定電流定電圧充電で行った以外は電池Aと同じ条件 (17)電池Qのエージング処理条件 後処理における常温エージング処理を25℃、14日間
とした以外は電池Aと同じ条件 (18)電池Rのエージング処理条件 後処理における高温エージング処理を55℃、24時間
とした以外は電池Aと同じ条件 (19)電池Sのエージング処理条件 後処理における高温エージング処理を65℃、24時間
とした以外は電池Aと同じ条件 (20)電池Tのエージング処理条件 後処理における高温エージング処理を後処理における常
温エージング処理の前に行った以外は電池Aと同じ条件比較例 (1) 電池イ 実施例の電池Aにおける前処理を行わなかった以外は電
池Aと全く同様にして電池を作製 (2) 電池ロ 実施例の電池Aにおける活性化処理を行わなかった以外
は電池Aと全く同様にして電池を作製 (3) 電池ハ 実施例の電池Aにおける後処理を行わなかった以外は電
池Aと全く同様にして電池を作製 前記実施例(電池A〜電池T)及び比較例(電池イ〜電
池ハ)についての電池容量及びサイクル性を評価した。
この評価では、電池容量については、25℃にて4.1
V設定、1.2A、2.5時間の定電流定電圧充電、カ
ット電圧2.6V、1.2Aの定電流放電による電池の
放電容量とした。また、サイクル性については、25℃
にて4.1V設定、1.2A、2.5時間の定電流定電
圧充電、カット電圧2.6V、1.8Aの定電流放電に
よる充放電サイクル試験を行い、300サイクル目の放
電容量維持率を求めた。この評価結果を図16に示す。
サイズの円筒型電池について、以下に示すように、前処
理、活性化処理、後処理からなる各エージング処理を行
い、目的の電池を作製した。なお、特に記載しない限り
は、エージングは電池を静置した状態で行った。実施例 (1) 電池Aのエージング処理条件 (a) 前処理工程及び条件 第1工程…低温エージング処理:8℃、5時間 第2工程…常温エージング処理:25℃、24時間 第3工程…部分充電処理 :25℃、0.2A、3
0分間の定電流充電 第4工程…高温エージング処理:55℃、12日間のエ
ージング (b) 活性化処理条件 25℃で4.1V設定、0.6A、4.5時間の定電流
定電圧充電処理 (c) 後処理工程及び条件 第1工程…常温エージング処理:25℃、28日間 第2工程…高温エージング処理:55℃、72時間その
後室温まで徐冷 第3工程…充放電処理 3-1 :25℃でカット電圧2.6V、0.6Aの定電流
充電 3-2 :25℃で4.1V設定、1.2V、2.5時間の
定電流定電圧充電 3-3 :25℃でカット電圧2.6V、1.2Aの定電流
放電(電池容量検査) 3-4 :25℃で1.2A、45分間の部分定電流充電 (2) 電池Bのエージング処理条件 前処理における第1工程の条件が15℃/5時間である
以外は電池Aと同じ 条件 (3) 電池Cのエージング処理条件 前処理における部分充電処理を高温エージング処理6日
後に実施した以外は電池Aと同じ条件 (4) 電池Dのエージング処理条件 前処理における部分充電処理を25℃、0.2A、2.
5時間行った以外は電池Aと同じ条件 (5) 電池Eのエージング処理条件 前処理における部分充電処理を25℃、0.4A、2.
5時間行った以外は電池Aと同じ条件 (6) 電池Fのエージング処理条件 前処理における部分充電処理を40℃、0.2A、30
分間行った以外は電池Aと同じ条件 (7) 電池Gのエージング処理条件 前処理における高温エージング処理を、電池を揺動させ
て行った以外は電池Aと同じ条件 (8) 電池Hのエージング処理条件 前処理における高温エージング処理を、55℃、12日
間及び75℃、2時間行った以外は電池Aと同じ条件 (9) 電池Iのエージング処理条件 前処理における高温エージング処理を、電池を軸方向に
回転(60rpm)させて行った以外は電池Aと同じ条
件 (10)電池Jのエージング処理条件 前処理における低温エージング処理を行わなかった以外
は電池Aと同じ条件 (11)電池Kのエージング処理条件 前処理における部分充電処理を行わなかった以外は電池
Aと同じ条件 (12)電池Lのエージング処理条件 活性化処理を25℃、4.0V設定、0.6A、4.5
時間の定電流定電圧充電で行った以外は電池Aと同じ条
件 (13)電池Mのエージング処理条件 活性化処理を25℃、3.9V設定、0.6A、4.5
時間の定電流定電圧充電で行った以外は電池Aと同じ条
件 (14)電池Nのエージング処理条件 活性化処理を25℃、4.2V設定、0.6A、4.5
時間の定電流定電圧充電で行った以外は電池Aと同じ条
件 (15)電池Oのエージング処理条件 活性化処理を40℃、4.1V設定、0.6A、4.5
時間の定電流定電圧充電で行った以外は電池Aと同じ条
件 (16)電池Pのエージング処理条件 活性化処理を25℃、4.1V設定、0.2A、12時
間の定電流定電圧充電で行った以外は電池Aと同じ条件 (17)電池Qのエージング処理条件 後処理における常温エージング処理を25℃、14日間
とした以外は電池Aと同じ条件 (18)電池Rのエージング処理条件 後処理における高温エージング処理を55℃、24時間
とした以外は電池Aと同じ条件 (19)電池Sのエージング処理条件 後処理における高温エージング処理を65℃、24時間
とした以外は電池Aと同じ条件 (20)電池Tのエージング処理条件 後処理における高温エージング処理を後処理における常
温エージング処理の前に行った以外は電池Aと同じ条件比較例 (1) 電池イ 実施例の電池Aにおける前処理を行わなかった以外は電
池Aと全く同様にして電池を作製 (2) 電池ロ 実施例の電池Aにおける活性化処理を行わなかった以外
は電池Aと全く同様にして電池を作製 (3) 電池ハ 実施例の電池Aにおける後処理を行わなかった以外は電
池Aと全く同様にして電池を作製 前記実施例(電池A〜電池T)及び比較例(電池イ〜電
池ハ)についての電池容量及びサイクル性を評価した。
この評価では、電池容量については、25℃にて4.1
V設定、1.2A、2.5時間の定電流定電圧充電、カ
ット電圧2.6V、1.2Aの定電流放電による電池の
放電容量とした。また、サイクル性については、25℃
にて4.1V設定、1.2A、2.5時間の定電流定電
圧充電、カット電圧2.6V、1.8Aの定電流放電に
よる充放電サイクル試験を行い、300サイクル目の放
電容量維持率を求めた。この評価結果を図16に示す。
【0192】図16から明らかなように、本発明の前処
理、活性化処理、後処理を行った電池(実施例:電池A
〜電池T)は、いずれかの処理を行わなかった電池(比
較例:電池イ〜電池ハ)と比較して、放電容量及びサイ
クル性が優れている。非水二次電池についての詳細説明 本発明は、矩形型の電極又は電極シートを用いるすべて
の電池に適用されるが、一例として以下では、リチウム
を活物質とする非水二次電池について詳述する。
理、活性化処理、後処理を行った電池(実施例:電池A
〜電池T)は、いずれかの処理を行わなかった電池(比
較例:電池イ〜電池ハ)と比較して、放電容量及びサイ
クル性が優れている。非水二次電池についての詳細説明 本発明は、矩形型の電極又は電極シートを用いるすべて
の電池に適用されるが、一例として以下では、リチウム
を活物質とする非水二次電池について詳述する。
【0193】本発明の非水二次電池に用いられる正・負
極は、正極合剤あるいは負極合剤を集電体上に塗設、成
形して作ることができる。正極あるいは負極合剤には、
それぞれ正極活物質あるいは負極材料のほか、それぞれ
に導電剤、結着剤、分散剤、フィラー、イオン導電剤、
圧力増強剤や各種添加剤を含むことができる。
極は、正極合剤あるいは負極合剤を集電体上に塗設、成
形して作ることができる。正極あるいは負極合剤には、
それぞれ正極活物質あるいは負極材料のほか、それぞれ
に導電剤、結着剤、分散剤、フィラー、イオン導電剤、
圧力増強剤や各種添加剤を含むことができる。
【0194】本発明で使用できる正極中の活物質は、軽
金属を挿入放出できるものであればよいが、好ましくは
リチウム含有遷移金属酸化物であり、更に好ましくはL
ixCoO2 、Lix NiO2 、Lix Coa Ni1-a
O2 、Lix Cob V1-b O z 、Lix Cob Fe1-b
Oz 、Lix Mn2 O4 、Lix MnO2 、Lix Mn
2 O3 、Lix Mnb Co2-b Oz 、Lix Mnb Ni
2-b Oz 、Lix Mn b V2-b Oz 、Lix Mnb Fe
1-b Oz (ここで、x=0.05〜1.2、a=0.1
〜0.9、b=0.8〜0.98、z=1.5〜5)で
ある。
金属を挿入放出できるものであればよいが、好ましくは
リチウム含有遷移金属酸化物であり、更に好ましくはL
ixCoO2 、Lix NiO2 、Lix Coa Ni1-a
O2 、Lix Cob V1-b O z 、Lix Cob Fe1-b
Oz 、Lix Mn2 O4 、Lix MnO2 、Lix Mn
2 O3 、Lix Mnb Co2-b Oz 、Lix Mnb Ni
2-b Oz 、Lix Mn b V2-b Oz 、Lix Mnb Fe
1-b Oz (ここで、x=0.05〜1.2、a=0.1
〜0.9、b=0.8〜0.98、z=1.5〜5)で
ある。
【0195】以下、本発明でいう軽金属とは、周期律表
第1A族(水素を除く)及び第2A族に属する元素であ
り、好ましくはリチウム、ナトリウム、カリウムであ
り、特にリチウムであることが好ましい。
第1A族(水素を除く)及び第2A族に属する元素であ
り、好ましくはリチウム、ナトリウム、カリウムであ
り、特にリチウムであることが好ましい。
【0196】本発明で使用できる負極中の活物質は、軽
金属を挿入放出できるものであればよいが、好ましくは
黒鉛(天然黒鉛、人造黒鉛、気相成長黒鉛)、コークス
(石炭又は石油系)、有機ポリマー焼成物(ポリアクリ
ロニトリルの樹脂又は繊維、フラン樹脂、クレゾール樹
脂、フェノール樹脂)、メゾフェースピッチ焼成物、金
属酸化物、金属カルコゲナイド、リチウム含有遷移金属
酸化物及びカルコゲナイドである。
金属を挿入放出できるものであればよいが、好ましくは
黒鉛(天然黒鉛、人造黒鉛、気相成長黒鉛)、コークス
(石炭又は石油系)、有機ポリマー焼成物(ポリアクリ
ロニトリルの樹脂又は繊維、フラン樹脂、クレゾール樹
脂、フェノール樹脂)、メゾフェースピッチ焼成物、金
属酸化物、金属カルコゲナイド、リチウム含有遷移金属
酸化物及びカルコゲナイドである。
【0197】特に、Ge、Sn、Pb、Bi、Al、G
a、Si、Sbの単独あるいはこれらの組み合わせから
なる酸化物、カルコゲナイドが好ましい。更に、これら
に網目形成剤として知られているSiO2 、B2 O3 、
P2 O5 、Al2 O3 、V2O5 などを加えて非晶質化
させたものが特に好ましい。これらは化学量論組成のも
のであっても、不定比化合物であってもよい。
a、Si、Sbの単独あるいはこれらの組み合わせから
なる酸化物、カルコゲナイドが好ましい。更に、これら
に網目形成剤として知られているSiO2 、B2 O3 、
P2 O5 、Al2 O3 、V2O5 などを加えて非晶質化
させたものが特に好ましい。これらは化学量論組成のも
のであっても、不定比化合物であってもよい。
【0198】これらの化合物の好ましい例として以下の
ものを挙げることができるが、本発明はこれらに限定さ
れるものではない。
ものを挙げることができるが、本発明はこれらに限定さ
れるものではない。
【0199】GeO、GeO2 、SnO、SnO2 、S
nSiO3 、PbO、SiO、Sb 2 O5 、Bi
2 O3 、Li2 SiO3 、Li4 Si2 O7 、Li2 G
eO3 、SnAl0.4 B0.5 P0.5 K0.1 O3.65、Sn
Al0.4 B0.5 P0.5 Cs0.1 O3. 65、SnAl0.4 B
0.5 P0.5 K0.1 Ge0.05O3.85、SnAl0.4 B0.5
P0. 5 K0.1 Mg0.1 Ge0.02O3.83、SnAl0.4 B
0.4 P0.4 Ba0.08O3.28、SnAl0.5 B0.4 P0.5
Mg0.1 F0.2 O3.65、SnAl0.4 B0.5 P0.5 Cs
0.1 Mg0.1 F0.2 O3.65、SnB0.5 P0.5 Cs0.05
Mg0.05F0.1 O3.03、Sn1.1 Al0.4 B0.4 P0.4
Ba0.08O3.34、Sn1.2 Al0.5 B0.3 P0. 4 Cs
0.2 O3.5 、SnSi0.5 Al0.2 B0.1 P0.1 Mg
0.1 O2.8 、SnSi0.5 Al0.3 B0.4 P
0.5 O4.30、SnSi0.6 Al0.1 B0.1 P0.1 Ba0.
2 O2.95、SnSi0.6 Al0.4 B0.2 Mg
0.1 O3.2 、Sn0.9 Mn0.3 B0. 4 P0.4 Ca0.1 R
b0.1 O2.95、Sn0.9 Fe0.3 B0.4 P0.4 Ca0.1
Rb0.1 O2.95、Sn0.3 Ge0.7 Ba0.1 P0.9 O
3.35、Sn0.9 Mn0.1 Mg0. 1 P0.9 O3.35、Sn
0.2 Mn0.8 Mg0.1 P0.9 O3.35。
nSiO3 、PbO、SiO、Sb 2 O5 、Bi
2 O3 、Li2 SiO3 、Li4 Si2 O7 、Li2 G
eO3 、SnAl0.4 B0.5 P0.5 K0.1 O3.65、Sn
Al0.4 B0.5 P0.5 Cs0.1 O3. 65、SnAl0.4 B
0.5 P0.5 K0.1 Ge0.05O3.85、SnAl0.4 B0.5
P0. 5 K0.1 Mg0.1 Ge0.02O3.83、SnAl0.4 B
0.4 P0.4 Ba0.08O3.28、SnAl0.5 B0.4 P0.5
Mg0.1 F0.2 O3.65、SnAl0.4 B0.5 P0.5 Cs
0.1 Mg0.1 F0.2 O3.65、SnB0.5 P0.5 Cs0.05
Mg0.05F0.1 O3.03、Sn1.1 Al0.4 B0.4 P0.4
Ba0.08O3.34、Sn1.2 Al0.5 B0.3 P0. 4 Cs
0.2 O3.5 、SnSi0.5 Al0.2 B0.1 P0.1 Mg
0.1 O2.8 、SnSi0.5 Al0.3 B0.4 P
0.5 O4.30、SnSi0.6 Al0.1 B0.1 P0.1 Ba0.
2 O2.95、SnSi0.6 Al0.4 B0.2 Mg
0.1 O3.2 、Sn0.9 Mn0.3 B0. 4 P0.4 Ca0.1 R
b0.1 O2.95、Sn0.9 Fe0.3 B0.4 P0.4 Ca0.1
Rb0.1 O2.95、Sn0.3 Ge0.7 Ba0.1 P0.9 O
3.35、Sn0.9 Mn0.1 Mg0. 1 P0.9 O3.35、Sn
0.2 Mn0.8 Mg0.1 P0.9 O3.35。
【0200】更に、本発明の負極材料は、軽金属、特に
リチウムを挿入して用いることができる。リチウムの挿
入方法は、電気化学的、化学的、熱的方法が好ましい。
リチウムを挿入して用いることができる。リチウムの挿
入方法は、電気化学的、化学的、熱的方法が好ましい。
【0201】本発明の負極材料へのリチウム挿入量は、
リチウムの析出電位に近似するまででよいが、前記の好
ましい負極材料当たり50〜700モル%が好ましい。
特に、100〜600モル%が好ましい。
リチウムの析出電位に近似するまででよいが、前記の好
ましい負極材料当たり50〜700モル%が好ましい。
特に、100〜600モル%が好ましい。
【0202】本発明で使用できる正極及び負極中の導電
剤は、グラファイト、アセチレンブラック、カーボンブ
ラック、ケッチェンブラック、炭素繊維や金属粉、金属
繊維やポリフェニレン誘導体であり、特に、グラファイ
ト、アセチレンブラックが好ましい。
剤は、グラファイト、アセチレンブラック、カーボンブ
ラック、ケッチェンブラック、炭素繊維や金属粉、金属
繊維やポリフェニレン誘導体であり、特に、グラファイ
ト、アセチレンブラックが好ましい。
【0203】本発明で使用できる正極及び負極中の結着
剤は、ポリアクリル酸、カルボキシメチルセルロース、
ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、
ポリビニルアルコール、澱粉、再生セルロース、ジアセ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリ
ビニルクロリド、ポリビニルピロリドン、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、SBR、EPDM、スルホン化E
PDM、フッ素ゴム、ポリブタジエン、ポリエチレンオ
キシドであり、特にポリアクリル酸、カルボキシメチル
セルロース、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化
ビニリデンが好ましい。これらは、粒子サイズが1μm
以下の水分散ラテックスとして使用するとより好まし
い。
剤は、ポリアクリル酸、カルボキシメチルセルロース、
ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、
ポリビニルアルコール、澱粉、再生セルロース、ジアセ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリ
ビニルクロリド、ポリビニルピロリドン、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、SBR、EPDM、スルホン化E
PDM、フッ素ゴム、ポリブタジエン、ポリエチレンオ
キシドであり、特にポリアクリル酸、カルボキシメチル
セルロース、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化
ビニリデンが好ましい。これらは、粒子サイズが1μm
以下の水分散ラテックスとして使用するとより好まし
い。
【0204】本発明で使用できる正極及び負極の支持
体、即ち集電体は、材質として、正極にはアルミニウ
ム、ステンレス鋼、ニッケル、チタン、又はこれらの合
金であり、負極には銅、ステンレス鋼、ニッケル、チタ
ン、又はこれらの合金であり、形態としては、箔、エキ
スパンドメタル、パンチングメタル、金網である。特に
正極にはアルミニウム箔、負極には銅箔が好ましい。
体、即ち集電体は、材質として、正極にはアルミニウ
ム、ステンレス鋼、ニッケル、チタン、又はこれらの合
金であり、負極には銅、ステンレス鋼、ニッケル、チタ
ン、又はこれらの合金であり、形態としては、箔、エキ
スパンドメタル、パンチングメタル、金網である。特に
正極にはアルミニウム箔、負極には銅箔が好ましい。
【0205】本発明で使用できるセパレータは、イオン
透過度が大きく、所定の機械的強度を持ち、絶縁性の薄
膜であればよく、材質として、オレフィン系ポリマー、
フッ素系ポリマー、セルロース系ポリマー、ポリイミ
ド、ナイロン、ガラス繊維、アルミナ繊維が用いられ、
形態として、不織布、織布、微孔性フイルムが用いられ
る。特に、材質として、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、ポリプロピレンとポリエチレンの混合体、ポリプロ
ピレンとテフロンの混合体、ポリエチレンとテフロンの
混合体が好ましく、形態として微孔性フイルムであるも
のが好ましい。特に、孔径が0.01〜1μm、厚みが
5〜50μmの微孔性フイルムが好ましい。
透過度が大きく、所定の機械的強度を持ち、絶縁性の薄
膜であればよく、材質として、オレフィン系ポリマー、
フッ素系ポリマー、セルロース系ポリマー、ポリイミ
ド、ナイロン、ガラス繊維、アルミナ繊維が用いられ、
形態として、不織布、織布、微孔性フイルムが用いられ
る。特に、材質として、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、ポリプロピレンとポリエチレンの混合体、ポリプロ
ピレンとテフロンの混合体、ポリエチレンとテフロンの
混合体が好ましく、形態として微孔性フイルムであるも
のが好ましい。特に、孔径が0.01〜1μm、厚みが
5〜50μmの微孔性フイルムが好ましい。
【0206】本発明で使用できる電解液は、有機溶媒と
してプロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、
ブチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチ
ルカーボネート、1,2−ジメトキシエタン、γ−ブチ
ロラクトン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒ
ドロフラン、ジメチルスフォキシド、ジオキソラン、
1,3−ジオキソラン、ホルムアミド、ジメチルホルム
アミド、ニトロメタン、アセトニトリル、蟻酸メチル、
酢酸メチル、プロピオン酸メチル、燐酸トリエステル、
トリメトキシメタン、ジオキソラン誘導体、スルホラ
ン、3−メチル−2−オキサゾリジノン、プロピレンカ
ーボネート誘導体、テトラヒドロ誘導体、ジエチルエー
テル、1,3−プロパンサルトンの少なくとも1種以上
を混合したもの、また、電解質として、LiClO4 、
LiBF4 、LiPF6 、LiCF3SO3 、LiCF
3 CO2 、LiAsF6 、LiSbF6 、LiB10Cl
10、低級脂肪族カルボン酸リチウム、LiAlCl4 、
LiCl、LiBr、LiI、クロロボランリチウム、
四フェニルホウ酸リチウムの1種以上の塩を溶解したも
のが好ましい。特に、プロピレンカーボネートあるいは
エチレンカーボネートと1,2−ジメトキシエタン及び
/又はジエチルカーボネートとの混合溶媒にLiCF3
SO3 、LiClO4 、LiBF4 、及び/又はLiP
F6 を溶解したものが好ましく、特に、少なくともエチ
レンカーボネートとLiPF6 を含むことが好ましい。
してプロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、
ブチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチ
ルカーボネート、1,2−ジメトキシエタン、γ−ブチ
ロラクトン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒ
ドロフラン、ジメチルスフォキシド、ジオキソラン、
1,3−ジオキソラン、ホルムアミド、ジメチルホルム
アミド、ニトロメタン、アセトニトリル、蟻酸メチル、
酢酸メチル、プロピオン酸メチル、燐酸トリエステル、
トリメトキシメタン、ジオキソラン誘導体、スルホラ
ン、3−メチル−2−オキサゾリジノン、プロピレンカ
ーボネート誘導体、テトラヒドロ誘導体、ジエチルエー
テル、1,3−プロパンサルトンの少なくとも1種以上
を混合したもの、また、電解質として、LiClO4 、
LiBF4 、LiPF6 、LiCF3SO3 、LiCF
3 CO2 、LiAsF6 、LiSbF6 、LiB10Cl
10、低級脂肪族カルボン酸リチウム、LiAlCl4 、
LiCl、LiBr、LiI、クロロボランリチウム、
四フェニルホウ酸リチウムの1種以上の塩を溶解したも
のが好ましい。特に、プロピレンカーボネートあるいは
エチレンカーボネートと1,2−ジメトキシエタン及び
/又はジエチルカーボネートとの混合溶媒にLiCF3
SO3 、LiClO4 、LiBF4 、及び/又はLiP
F6 を溶解したものが好ましく、特に、少なくともエチ
レンカーボネートとLiPF6 を含むことが好ましい。
【0207】電池の形状はシリンダー、角のいずれにも
適用できる。この場合、電極は、合剤を集電体上に塗
設、乾燥、脱水、プレスして用いる。
適用できる。この場合、電極は、合剤を集電体上に塗
設、乾燥、脱水、プレスして用いる。
【0208】電池は、セパレータと共に巻回した電極を
電池缶に挿入し、缶と電極を電気的に接続し、電解液を
注入し、封口して形成する。このとき、安全弁を電池蓋
として用いることができる。更に、電池の安全性を保証
するために、PTC素子を用いるのが好ましい。
電池缶に挿入し、缶と電極を電気的に接続し、電解液を
注入し、封口して形成する。このとき、安全弁を電池蓋
として用いることができる。更に、電池の安全性を保証
するために、PTC素子を用いるのが好ましい。
【0209】本発明で使用できる有底電池外装缶は、材
質として、ニッケルめっきを施した鉄鋼板、ステンレス
鋼板(SUS304、SUS304L、SUS304
N、SUS316、SUS316L、SUS430、S
US444等)、ニッケルめっきを施したステンレス鋼
板(同上)、アルミニウム又はその合金、ニッケル、チ
タン、銅であり、形状として、真円形筒状、楕円形筒
状、正方形筒状、長方形筒状である。特に、外装缶が負
極端子を兼ねる場合は、ステンレス鋼板、ニッケルめっ
きを施した鉄鋼板が好ましく、外装缶が正極端子を兼ね
る場合は、ステンレス鋼板、アルミニウム又はその合金
が好ましい。
質として、ニッケルめっきを施した鉄鋼板、ステンレス
鋼板(SUS304、SUS304L、SUS304
N、SUS316、SUS316L、SUS430、S
US444等)、ニッケルめっきを施したステンレス鋼
板(同上)、アルミニウム又はその合金、ニッケル、チ
タン、銅であり、形状として、真円形筒状、楕円形筒
状、正方形筒状、長方形筒状である。特に、外装缶が負
極端子を兼ねる場合は、ステンレス鋼板、ニッケルめっ
きを施した鉄鋼板が好ましく、外装缶が正極端子を兼ね
る場合は、ステンレス鋼板、アルミニウム又はその合金
が好ましい。
【0210】本発明で使用できるガスケットは、材質と
して、オレフィン系ポリマー、フッ素系ポリマー、セル
ロース系ポリマー、ポリイミド、ポリアミドであり、耐
有機溶媒性及び低水分透過性から、オレフィン系ポリマ
ーが好ましく、特に、プロピレン主体のポリマーが好ま
しい。更に、プロピレンとエチレンのブロック共重合ポ
リマーであることが好ましい。
して、オレフィン系ポリマー、フッ素系ポリマー、セル
ロース系ポリマー、ポリイミド、ポリアミドであり、耐
有機溶媒性及び低水分透過性から、オレフィン系ポリマ
ーが好ましく、特に、プロピレン主体のポリマーが好ま
しい。更に、プロピレンとエチレンのブロック共重合ポ
リマーであることが好ましい。
【0211】本発明の電池は必要に応じて外装材で被覆
される。外装材としては、熱収縮チューブ、粘着テー
プ、金属フイルム、紙、布、塗料、プラスチックケース
等がある。また、外装の少なくとも一部に熱で変色する
部分を設け、使用中の熱履歴がわかるようにしてもよ
い。
される。外装材としては、熱収縮チューブ、粘着テー
プ、金属フイルム、紙、布、塗料、プラスチックケース
等がある。また、外装の少なくとも一部に熱で変色する
部分を設け、使用中の熱履歴がわかるようにしてもよ
い。
【0212】本発明の電池は必要に応じて複数本を直列
及び/又は並列に組み電池パックに収納される。電池パ
ックには正温度係数抵抗体、温度ヒューズ、ヒューズ及
び/又は電流遮蔽素子等の安全素子のほか、安全回路
(各電流及び/又は組電池全体の電圧、温度、電流等を
モニターし、必要なら電流を遮断する機能を有する回
路)を設けてもよい。
及び/又は並列に組み電池パックに収納される。電池パ
ックには正温度係数抵抗体、温度ヒューズ、ヒューズ及
び/又は電流遮蔽素子等の安全素子のほか、安全回路
(各電流及び/又は組電池全体の電圧、温度、電流等を
モニターし、必要なら電流を遮断する機能を有する回
路)を設けてもよい。
【0213】また、電池パックには、組電池全体の正極
及び負極端子以外に、各電池の正極及び負極端子、組電
池全体及び各電池の温度検出端子、組電池全体の電流検
出端子等を外部端子として設けることもできる。
及び負極端子以外に、各電池の正極及び負極端子、組電
池全体及び各電池の温度検出端子、組電池全体の電流検
出端子等を外部端子として設けることもできる。
【0214】また、電池パックには、電圧変換回路(D
C−DCコンバータ等)を内蔵してもよい。また、各電
池の接続は、リード板を溶接することで固定してもよい
し、ソケット等で容易に着脱できるように固定してもよ
い。更には、電池パックに電池残量容量、充電の有無、
使用回数等の表示機能を設けてもよい。
C−DCコンバータ等)を内蔵してもよい。また、各電
池の接続は、リード板を溶接することで固定してもよい
し、ソケット等で容易に着脱できるように固定してもよ
い。更には、電池パックに電池残量容量、充電の有無、
使用回数等の表示機能を設けてもよい。
【0215】本発明の電池は様々な機器に使用される。
特に、ビデオムービー、モニター内蔵携帯型ビデオデッ
キ、モニター内蔵ムービーカメラ、コンパクトカメラ、
一眼レフカメラ、使い捨てカメラ、レンズ付きフイル
ム、ノート型パソコン、ノート型ワープロ、電子手帳、
携帯電話、コードレス電話、ひげ剃り、電動工具、電動
ミキサー、自動車等に使用されることが好ましい。
特に、ビデオムービー、モニター内蔵携帯型ビデオデッ
キ、モニター内蔵ムービーカメラ、コンパクトカメラ、
一眼レフカメラ、使い捨てカメラ、レンズ付きフイル
ム、ノート型パソコン、ノート型ワープロ、電子手帳、
携帯電話、コードレス電話、ひげ剃り、電動工具、電動
ミキサー、自動車等に使用されることが好ましい。
【0216】なお、この発明に係る二次電池の製造シス
テム及び二次電池の製造方法は、上述の実施の形態に限
らず、この発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成
を採り得ることはもちろんである。
テム及び二次電池の製造方法は、上述の実施の形態に限
らず、この発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成
を採り得ることはもちろんである。
【0217】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る二次
電池の製造システム及び二次電池の製造方法によれば、
高い充電容量を持ち、サイクル特性に優れた非水二次電
池を製造することができる。
電池の製造システム及び二次電池の製造方法によれば、
高い充電容量を持ち、サイクル特性に優れた非水二次電
池を製造することができる。
【図1】前工程の組立工程から本実施の形態に係る製造
システムに投入される電池本体の構成を示す断面図であ
る。
システムに投入される電池本体の構成を示す断面図であ
る。
【図2】電池本体を多数収容することができるコンテナ
の構成を示す斜視図である。
の構成を示す斜視図である。
【図3】図3Aはコンテナの底部に設けられたホルダの
構成を示す平面図であり、図3Bはホルダの縦断面図で
ある。
構成を示す平面図であり、図3Bはホルダの縦断面図で
ある。
【図4】本実施の形態に係る製造システムの基本的構成
例を示す構成図である。
例を示す構成図である。
【図5】本実施の形態に係る製造システムの具体的構成
例の一例を示す構成図である。
例の一例を示す構成図である。
【図6】低温エージング処理設備及び第1の常温エージ
ング処理設備を示す構成図である。
ング処理設備を示す構成図である。
【図7】高温エージング処理設備を示す構成図である。
【図8】活性化処理設備を示す構成図である。
【図9】第2の常温エージング処理設備を示す構成図で
ある。
ある。
【図10】容量検査設備を示す構成図である。
【図11】バッファ処理設備を示す構成図である。
【図12】ワーク抜取り装置及びワーク抜取り制御装置
を示す構成図である。
を示す構成図である。
【図13】選別・出荷設備を示す構成図である。
【図14】本実施の形態の具体的構成例に係る製造シス
テムによる電池の製造過程を示す工程ブロック図であ
る。
テムによる電池の製造過程を示す工程ブロック図であ
る。
【図15】実施例(電池A〜T)及び比較例(電池イ〜
ハ)の構成を一部破断して示す斜視図である。
ハ)の構成を一部破断して示す斜視図である。
【図16】実施例(電池A〜T)及び比較例(電池イ〜
ハ)の放電容量及びサイクル性を示す表図である。
ハ)の放電容量及びサイクル性を示す表図である。
10…電池本体 12…電池缶 14…非水電解液 16…巻回群 18…封口体(電池蓋) 20…正極シ
ート 22…負極シート 40…コンテ
ナ 100…前処理設備 102…活性
化処理設備 104…後処理設備 110…低温
エージング処理設備 112…常温エージング処理設備 114…高温
エージング処理設備 116…揺動回転処理設備 118…バッ
ファ処理設備 120…充放電処理設備 122…充
(放)電処理設備 124…常温エージング処理設備 126…高温
エージング処理設備 128…バッファ処理設備 130…充放
電処理設備 132…確認処理設備 200…低温
エージング処理設備 300…第1の常温エージング処理設備 400…高温
エージング処理設備 500…活性化処理設備 512…充放
電処理ユニット 516、716、820…IR/OCV測定ユニット 600…第2の常温エージング処理設備 700…容量
検査設備 712…容量測定ユニット 800…バッ
ファ処理設備 900…選別・出荷設備 920…OC
V測定装置
ート 22…負極シート 40…コンテ
ナ 100…前処理設備 102…活性
化処理設備 104…後処理設備 110…低温
エージング処理設備 112…常温エージング処理設備 114…高温
エージング処理設備 116…揺動回転処理設備 118…バッ
ファ処理設備 120…充放電処理設備 122…充
(放)電処理設備 124…常温エージング処理設備 126…高温
エージング処理設備 128…バッファ処理設備 130…充放
電処理設備 132…確認処理設備 200…低温
エージング処理設備 300…第1の常温エージング処理設備 400…高温
エージング処理設備 500…活性化処理設備 512…充放
電処理ユニット 516、716、820…IR/OCV測定ユニット 600…第2の常温エージング処理設備 700…容量
検査設備 712…容量測定ユニット 800…バッ
ファ処理設備 900…選別・出荷設備 920…OC
V測定装置
Claims (16)
- 【請求項1】リチウム含有金属酸化物を主体とした層を
有する正極シートと、負極材料を主体とした合剤層とそ
の合剤層上にリチウムを主体とした金属材料が重ね合わ
された負極シートと、リチウム塩を含む非水電解液と、
セパレータとの組立体を電池本体とする二次電池の製造
システムにおいて、 前処理手段と、活性化処理手段と、後処理手段とを有す
ることを特徴とする二次電池の製造システム。 - 【請求項2】請求項1記載の二次電池の製造システムに
おいて、 前記前処理手段は、前記電池本体における金属材料のリ
チウムを溶解させるための処理と、電極内のリチウムの
分布を均一化するための処理を行い、 前記活性化処理手段は、前記電池本体の負極に対してリ
チウムを挿入させるための処理を行い、 前記後処理手段は、前記活性化処理を十分にさせるため
の処理を行うことを特徴とする二次電池の製造システ
ム。 - 【請求項3】請求項2記載の二次電池の製造システムに
おいて、 前記前処理手段は、リチウムの溶解制御、リチウムの分
布を均一化するための温度制御、揺動及び/又は回転処
理、充電処理の任意の組み合わせを行うことを特徴とす
る二次電池の製造システム。 - 【請求項4】請求項3記載の二次電池の製造システムに
おいて、 前記前処理手段は、 前記電池本体を、常温よりも低い温度に保持された雰囲
気に所定時間曝す低温エージング処理手段と、 前記電池本体を、常温に保持された雰囲気に所定時間曝
す常温エージング処理手段と、 前記電池本体を、常温よりも高い温度に保持された雰囲
気に所定時間曝す高温エージング処理手段と、 前記電池本体を揺動及び/又は回転させる揺動回転手段
と、 常温に戻すためのバッファ手段と、 前記電池本体に対して部分充電を行う部分充電処理手段
のうち、少なくとも1つ以上の任意の組み合わせで構成
されていることを特徴とする二次電池の製造システム。 - 【請求項5】請求項2記載の二次電池の製造システムに
おいて、 前記活性化処理手段は、少なくとも前記負極材料にリチ
ウムを挿入するための充電処理手段を有することを特徴
とする二次電池の製造システム。 - 【請求項6】請求項5記載の二次電池の製造システムに
おいて、 前記活性化処理手段でのリチウムの挿入量は、実使用充
電時のリチウム挿入量に対して50〜120%であるこ
とを特徴とする二次電池の製造システム。 - 【請求項7】請求項2記載の二次電池の製造システムに
おいて、 前記後処理手段は、電池反応を均一化させるための保存
処理と、目的が達成されたかを判定するための処理の任
意の組み合わせを行うことを特徴とする二次電池の製造
システム。 - 【請求項8】請求項7記載の二次電池の製造システムに
おいて、 前記後処理手段は、 前記電池本体を、常温に保持された雰囲気に所定時間曝
す常温エージング処理手段と、 前記電池本体を、常温よりも高い温度に保持された雰囲
気に所定時間曝す高温エージング処理手段と、 常温に戻すためのバッファ手段と、 前記電池本体に対して充放電を行う充放電処理手段と、 前記電池本体の容量、電圧及び電流を検査する確認手段
のうち、少なくとも1つ以上の任意の組み合わせで構成
されていることを特徴とする二次電池の製造システム。 - 【請求項9】リチウム含有金属酸化物を主体とした層を
有する正極シートと、負極材料を主体とした合剤層とそ
の合剤層上にリチウムを主体とした金属材料が重ね合わ
された負極シートと、リチウム塩を含む非水電解液と、
セパレータとの組立体を電池本体とする二次電池の製造
方法において、 前処理工程と、活性化処理工程と、後処理工程とを有す
ることを特徴とする二次電池の製造方法。 - 【請求項10】請求項9記載の二次電池の製造方法にお
いて、 前記前処理工程は、前記電池本体における金属材料のリ
チウムを溶解させるための処理と、電極内のリチウムの
分布を均一化するための処理とを含み、 前記活性化処理工程は、前記電池本体の負極に対してリ
チウムを挿入させるための処理を含み、 前記後処理工程は、前記活性化処理を十分にさせるため
の処理を含むことを特徴とする二次電池の製造方法。 - 【請求項11】請求項10記載の二次電池の製造方法に
おいて、 前記前処理工程は、リチウムの溶解制御、リチウムの分
布を均一化するための温度制御、揺動及び/又は回転処
理、充電処理の任意の組み合わせを行うことを特徴とす
る二次電池の製造方法。 - 【請求項12】請求項11記載の二次電池の製造方法に
おいて、 前記前処理工程は、 前記電池本体を、常温よりも低い温度に保持された雰囲
気に所定時間曝す低温エージング処理工程と、 前記電池本体を、常温に保持された雰囲気に所定時間曝
す常温エージング処理工程と、 前記電池本体を、常温よりも高い温度に保持された雰囲
気に所定時間曝す高温エージング処理工程と、 前記電池本体を揺動及び/又は回転させる揺動回転処理
工程と、 常温に戻すためのバッファ処理工程と、 前記電池本体に対して部分充電を行う部分充電処理工程
のうち、少なくとも1つ以上の任意の組み合わせで処理
を行うことを特徴とする二次電池の製造方法。 - 【請求項13】請求項10記載の二次電池の製造方法に
おいて、 前記活性化処理工程は、少なくとも前記負極材料にリチ
ウムを挿入するための充電処理工程を有することを特徴
とする二次電池の製造方法。 - 【請求項14】請求項13記載の二次電池の製造方法に
おいて、 前記活性化処理工程でのリチウムの挿入量は、実使用充
電時のリチウム挿入量に対して50〜120%であるこ
とを特徴とする二次電池の製造方法。 - 【請求項15】請求項10記載の二次電池の製造方法に
おいて、 前記後処理工程は、電池反応を均一化させるための保存
処理と、目的が達成されたかを判定するための処理の任
意の組み合わせを行うことを特徴とする二次電池の製造
方法。 - 【請求項16】請求項15記載の二次電池の製造方法に
おいて、 前記後処理工程は、 前記電池本体を、常温に保持された雰囲気に所定時間曝
す常温エージング処理工程と、 前記電池本体を、常温よりも高い温度に保持された雰囲
気に所定時間曝す高温エージング処理工程と、 常温に戻すためのバッファ処理工程と、 前記電池本体に対して充放電を行う充放電処理工程と、 前記電池本体の容量、電圧及び電流を検査する確認処理
工程のうち、少なくとも1つ以上の任意の組み合わせを
行うことを特徴とする二次電池の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9099211A JPH10289729A (ja) | 1997-04-16 | 1997-04-16 | 二次電池の製造システム及び二次電池の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9099211A JPH10289729A (ja) | 1997-04-16 | 1997-04-16 | 二次電池の製造システム及び二次電池の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10289729A true JPH10289729A (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=14241330
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9099211A Pending JPH10289729A (ja) | 1997-04-16 | 1997-04-16 | 二次電池の製造システム及び二次電池の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10289729A (ja) |
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1997
- 1997-04-16 JP JP9099211A patent/JPH10289729A/ja active Pending
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