JPH11250929A - リチウム二次電池の製造方法 - Google Patents

リチウム二次電池の製造方法

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JPH11250929A
JPH11250929A JP10051103A JP5110398A JPH11250929A JP H11250929 A JPH11250929 A JP H11250929A JP 10051103 A JP10051103 A JP 10051103A JP 5110398 A JP5110398 A JP 5110398A JP H11250929 A JPH11250929 A JP H11250929A
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battery
container
ocv
charging
temperature aging
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JP10051103A
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English (en)
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Nobuyuki Adachi
延行 安達
Masazumi Ogawa
正純 小川
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Fujifilm Celltec Co Ltd
Original Assignee
Fujifilm Celltec Co Ltd
Fuji Photo Film Co Ltd
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Abstract

(57)【要約】 【課題】高い充放電容量、良好な充放電サイクル特性を
持ち、しかも高エネルギ密度を有するリチウム二次電池
を製造する。 【解決手段】電池本体に対して低温エージング処理(S
1)、第1の常温エージング処理(S2)を行い、さら
に、電池本体に対して部分充電処理(S3)、第1の高
温エージング処理(S4)を行う。その後、電池本体に
対して活性化処理(S5)を行った後、第1のバッファ
処理(S6)により、所定時間放置する。その後、電池
本体に対して第2の常温エージング処理(S7)を行っ
た後、充電および放電時の電流容量を検査する(S
8)。その後、第2のバッファ処理(S9)により、電
池本体を所定時間放置した後、電池本体に対し、例えば
印字処理等を行って製品とした後に、ランク単位に選別
・出荷する(S10)。各工程で充電処理するに際し、
予めIR/OCV測定を行い、正常な電池本体のみに対
し、その後の充電処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リチウム二次電池
の製造方法に関し、特に、組立工程から投入された二次
電池本体に対して所定の前処理、所定の活性化処理およ
び所定の後処理を行うリチウム二次電池の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】非水二次電池においては、その負極材料
として、リチウム金属やリチウム合金が一般的に使用さ
れているが、これらリチウム金属やリチウム合金を用い
ると、充放電中にリチウム金属が樹枝状に成長した、い
わゆるデントライトが発生し、内部ショート等の原因に
なるおそれがある。
【0003】これに対して、リチウムを可逆的に挿入・
放出可能な焼成炭素質材料を用いた二次電池の実用化が
促進されている。この炭素質材料は密度が比較的に小さ
いため、体積当たりの容量が低いという欠点を有する。
【0004】そのため、従来技術では、例えば特開平5
−151995号公報に記載されているように、炭素質
材料にリチウム箔を圧着もしくは積層して用いている
が、前記の問題を本質的に解決するものではなかった。
【0005】また、負極材料にSn、V、Si、B、Z
rなどの酸化物またはそれらの複合酸化物を用いる方法
が提案されている(例えば特開平5−174818号公
報、特開平6−60867号公報、特開平6−2752
67号公報、特開平6−325765号公報、特開平6
−338324号公報、EP−615296号公報参
照)。
【0006】これらの酸化物または複合酸化物を、ある
種のリチウムを含む遷移金属化合物の正極と組み合わせ
ることにより、3〜3.6V級で充電容量の大きな非水
二次電池を得ることができ、このリチウム二次電池で
は、実用領域においてデントライトの発生がほとんどな
く、極めて安全性が高いとされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
な非水二次電池の特性の向上については、従来から様々
な方法が提案されており、例えばWO96/41394
号公報には、電極表面の不働態層の活性を増すために、
充電したリチウム電池を約20℃〜75℃の範囲で1時
間〜2ヶ月間保存して、十分な不働態層を形成すること
により、電解液の電極表面での分解反応を防止する方法
が開示されている。
【0008】また、特開平6−290811号公報に
は、炭素質材料を負極とする電池を組み立てた直後に初
期充電を行い、更にエージング、本充電を行う非水電解
質電池の製造方法が開示されている。この製造方法で
は、電池組立直後の負極が高電圧であることによる電池
缶等の腐食を防止すると共に、電解液の浸透を均一化さ
せ、電池反応を均一化させることができるとされてい
る。従って、電池組立後、約1ヶ月間程度のエージング
処理を行うことは既に周知とされている。
【0009】さらに、米国特許明細書第5028500
号には、炭素質材料の負極にリチウムを挿入する場合
に、50℃以上の高温で行うことが開示されている。
【0010】しかしながら、これらの材料を用いた非水
二次電池では、充放電サイクルが十分でなく、特に初期
サイクルの充放電効率が低いという大きな問題がある。
即ち、初期の数サイクルにおいて、充電過程で負極に吸
蔵されたリチウムの一部が複数の不可逆的な副反応を引
き起こすため、放電過程において正極にリチウムが移動
せず、結果として、正極のリチウムが無為に消費され
て、容量損失を招いてしまうおそれがある。
【0011】これらの容量損失分を補償するために、上
述した例えば特開平6−290811号公報に示すよう
に、初期充電を行って予め損失分に相当するリチウムを
負極材料に挿入することが考えられているが、まだ十分
な効果を得るには至っていない。
【0012】本発明はこのような課題を考慮してなされ
たものであり、高い充電容量を持ち、サイクル特性に優
れたリチウム二次電池を製造することができるリチウム
二次電池の製造方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係るリチウム二
次電池の製造方法は、電池を充電するに際し、電池の開
路電圧(OCV)および内部抵抗(IR)の少なくとも
いずれか1つを予め測定し、測定した値が所定の基準を
満たす電池のみを充電する工程を有することを特徴とす
る。ここで、リチウム二次電池とは、金属リチウム二次
電池とリチウムイオン二次電池の両方を含む。また、所
定の基準とは、材料および製造条件が同等の電池群の製
造実績データを統計的に解析した結果に基づいて予め定
めた合否判定の目安をいう。
【0014】リチウム二次電池を充電する場合、電池セ
ルの端子電圧が所定の電圧(公称エネルギ容量に対応す
る電圧)に達したときを充電が満了したと判断して充電
を止める(以下、充電終止電圧という。)。これは、こ
の所定の電圧以上に充電すると、金属リチウムが析出し
て何らかの異常で発火や発煙を起こす可能性があるため
である。
【0015】したがって、製造工程中の充電検査では、
組立電池に異常が存在する可能性があり、また、製品出
荷までの各工程で異常が発生する可能性があることを前
提とし、この異常が発生する可能性を安全代として考慮
して、前記所定の電圧(公称エネルギ容量に対応する電
圧)よりもかなり低い充電終止電圧に設定することが必
要となり、特に、組立直後の電池の充電検査においてこ
の必要性は大きい。
【0016】これに対して、本発明の製造方法によれ
ば、電池の開路電圧(OCV)若しくは内部抵抗(I
R)を測定して、異常のある電池を予め検出し、この電
池を取り除いた後、異常のない電池のみに充電を行う。
これにより、従来の場合よりも高い、前記所定の電圧
(公称エネルギ容量に対応する電圧)により近い値に充
電終止電圧を設定することが可能となって、製造工程に
おける電池性能の評価を良好に行うことができ、かつ、
充電処理による電池性能の向上を一層図ることができる
ことから、高い充電容量を持ち、サイクル特性に優れた
リチウム二次電池を製造することができる。
【0017】また、本発明に係るリチウム二次電池の製
造方法は、電池をt時間充電し、または放電した後に電
池の開路電圧(OCV)および内部抵抗(IR)の少な
くともいずれか1つを測定するに際し、電池を予め0.
5t時間以上放置した後に測定する工程を有することを
特徴とする。
【0018】ここで、電池を予め0.5t時間放置する
とは、電池反応を均一化し電池の過電圧分を減少させる
ことを目的として、通常の電池保存環境下(10〜50
℃)に置くことをいう。なお、充電または放電時間t
は、充電し、または放電する工程の目的に応じた充電条
件により異なるが、通常、1時間〜1ヶ月程度をいう。
また、放置時間は、0.5t時間以上であれば特に制限
はないが、生産性等の観点から上限値が設けられる。
【0019】これにより、電池反応が均一化されて電池
の過電圧分が減少して、安定した開路電圧(OCV)を
測定することができ、製造工程における電池性能の評価
を良好に行うことができることから、高い充電容量を持
ち、サイクル特性に優れたリチウム二次電池を製造する
ことができる。
【0020】さらに、本発明に係るリチウム二次電池の
製造方法は、電池を所定の充電終止電圧までt時間充電
し、0.5t時間放置した後に第1の開路電圧(OCV
−1)を測定し、次いで、所定の期間保存した後に第2
の開路電圧(OCV−2)を測定し、少なくとも前記第
1の開路電圧(OCV−1)と第2の開路電圧(OCV
−2)との差が所定の基準を満たす電池のみを出荷電圧
に設定する工程を有することを特徴とする。
【0021】ここで、0.5t時間放置するとは、前記
した電池の開路電圧(OCV)を測定する前の放置と同
じ処理をいう。また、所定の期間保存するとは、前記し
た放置と同様の処理をいうが、処理条件が25±3℃で
ある点が異なる。また、所定の基準は、材料および製造
条件が同等の電池群の製造実績データから内部短絡のあ
る電池の条件を統計的に解析した結果に基づいて予め定
めた合否判定の目安をいう。
【0022】これにより、製造履歴に差異を生じた場合
の電池の開路電圧(OCV)の変化を感度よく検出する
ことができることから、電池の内部短絡の有無を正確に
判断することができ、内部短絡のある電池については再
充電や出荷を行わないようにすることで、高い充電容量
を持ち、サイクル特性に優れたリチウム二次電池を製造
することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るリチウム二次
電池の製造方法を、例えば円筒型金属リチウム二次電池
(以下、単に電池と記す)の製造システムに適用した実
施の形態例(以下、単に実施の形態に係る製造システム
と記す)を図1〜図5を参照しながら説明する。
【0024】本実施の形態に係る製造システムは、前工
程である組立工程にて製造された電池本体に対してエー
ジング処理および充放電検査等を行い、良品として認定
された電池本体に対して印字、チュービング(ビニール
製のチューブで被覆する処理)および選別処理を行って
出荷させるものである。
【0025】ここで、図1を参照しながら本実施の形態
に係る製造システムに投入される電池本体10の構成を
簡単に説明する。
【0026】この電池本体10は、有底円筒形状を有す
る電池缶12と、この電池缶12内にリチウム塩を含む
非水電解液14と共に封入される巻回群16および封口
体18とを備える。
【0027】巻回群16は、リチウム含有金属酸化物を
主体とした層を有する正極シート20と負極材料を主体
とした合剤層とその合剤層上にリチウムを主体とした金
属材料が重ね合わされた負極シート22がセパレータ2
4を介して巻回されて構成されており、この正極シート
20の端部に正極リード26が設けられ、負極シート2
2の端部に負極リード28が設けられている。
【0028】正極リード26は、巻回群16の巻回中心
部側から電池缶12の開口12a側に延在すると共に、
封口体18に溶接されている。この封口体18は、ガス
ケット30を介して電池缶12の開口12a側の端部に
固定されている。負極リード28は、巻回群16の外周
側から電池缶12の内底部12b側に延在して、該内底
部12bに溶接されている。
【0029】電池缶12には、開口12aの近傍に位置
して環状溝部32が形成されている。この電池缶12内
には、巻回群16に対して下部絶縁板34と上部絶縁板
36とが配設されている。
【0030】本実施の形態に係る製造システムは、基本
的には、図2に示すように、前記電池本体10における
金属材料のリチウムを溶解させるための処理と、電極内
のリチウムの分布を均一化するための処理を行う前処理
設備100と、電池本体10の負極に対してリチウムを
挿入させるための処理を行う活性化処理設備102と、
前記活性化処理を十分にさせるための処理を行う後処理
設備104を有して構成される。
【0031】前処理設備100は、リチウムの溶解制
御、リチウムの分布を均一化するための温度制御、揺動
および/または回転処理、充電処理の任意の組み合わせ
を行い、後処理設備104は、電池反応を均一化させる
ための保存処理と、目的が達成されたかどうかを判定す
るための処理の任意の組み合わせを行う。
【0032】活性化処理設備102にて行われる活性化
処理は、電池本体10を使用する際の充放電時に、リチ
ウムの負極への挿入、放出を容易にすると共に、副作用
によるリチウムの失活を防止し、挿入、放出の効率を高
めることを目的として行われる。
【0033】以下、前処理設備100、活性化処理設備
102および後処理設備104について、図2を参照し
ながら具体的に説明する。
【0034】前処理設備100は、以下に示す各種設備
のうち、1以上の任意の組み合わせで構成される。即
ち、電池本体10に対して低温のエージング処理を行う
低温エージング処理設備110と、電池本体10に対し
て常温でエージング処理を行う第1の常温エージング処
理設備112と、電池本体10に対して高温でエージン
グ処理を行う第1の高温エージング処理設備114と、
電池本体10を揺動および/または回転させる揺動回転
処理設備116と、常温に戻すための第1のバッファ処
理設備118と、電池本体10に対して部分充電を行う
充放電処理設備120のうち、1以上の任意の組み合わ
せで構成される。ここで、部分充電とは、負極材料への
リチウムの挿入量が、実使用充電時のリチウムの挿入量
に対して〜40%である充電をいう。
【0035】活性化処理設備102は、少なくとも前記
負極材料にリチウムを挿入するための充(放)電処理設
備122を有する。この活性化処理設備102でのリチ
ウムの挿入量は、実使用充電時のリチウムの挿入量に対
して50〜120%である。このときの温度は常温若し
くは高温である。
【0036】後処理設備104は、以下に示す各種設備
のうち、1以上の任意の組み合わせで構成される。即
ち、電池本体10を、常温に保持された雰囲気に所定時
間曝す第2の常温エージング処理設備124と、電池本
体10を、常温エージング処理温度よりも高い温度に保
持された雰囲気に所定時間曝す第2の高温エージング処
理設備126と、常温に戻すための第2のバッファ処理
設備128と、電池本体10に対して充放電を行う充放
電処理設備である容量検査設備130と、電池本体10
の容量、電圧および電流を検査する確認処理設備132
のうち、1つ以上の任意の組み合わせによって構成され
ている。
【0037】なお、後処理設備104における確認処理
設備132には、後述するIR/OCV測定装置や容量
測定装置等が対応する。
【0038】ここで、前処理設備100の充放電処理設
備120は活性化処理設備102で兼用され、第2の高
温エージング処理設備126は第1の高温エージング処
理設備114で兼用され、第2のバッファ処理設備12
8は第1のバッファ処理設備118で兼用されている。
【0039】次に、前処理設備100、活性化処理設備
102および後処理設備104における各処理のパター
ン例を説明する。
【0040】まず、前処理設備100での処理(前処
理)としては、以下に示すようなパターンがある。
【0041】(1) 低温エージング処理(8℃で約5時
間、あるいは15℃で約5時間)→第1の常温エージン
グ処理(25℃で約24時間)→部分充電処理(条件は
下記に示す通りである。)→第1の高温エージング処理
(55℃で6日あるいは12日) (2) 低温エージング処理→第1の常温エージング処理→
第1の高温エージング処理→部分充電処理 (3) 低温エージング処理→第1の常温エージング処理→
部分充電→電池本体を揺動させながら第1の高温エージ
ング処理 (4) 低温エージング処理→第1の常温エージング処理→
部分充電→電池本体を回転させながら第1の高温エージ
ング処理 ここで、前記前処理設備100の充放電処理設備120
にて行われる部分充電は、例えば、以下に示す4つの条
件のうちの1つが選ばれる。
【0042】(1) 温度25℃、0.2A、30分間の定
電流充電 (2) 温度25℃、0.2A、2.5時間の定電流充電 (3) 温度25℃、0.4A、2.5時間の定電流充電 (4) 温度40℃、0.2A、30分間の定電流充電 また、活性化処理設備102の充(放)電処理設備12
2にて行われる活性化処理は、例えば、以下に示す6つ
の条件のうちの1つが選ばれる。
【0043】(1) 温度25℃で4.1V、0.6A、
4.5時間の定電流定電圧充電 (2) 温度25℃で4.0V、0.6A、4.5時間の定
電流定電圧充電 (3) 温度25℃で3.9V、0.6A、4.5時間の定
電流定電圧充電 (4) 温度25℃で4.2V、0.6A、4.5時間の定
電流定電圧充電 (5) 温度40℃で4.1V、0.6A、4.5時間の定
電流定電圧充電 (6) 温度25℃で4.1V、0.2A、12時間の定電
流定電圧充電 一方、後処理設備104での処理(後処理)としては、
以下に示すようなパターンがある。
【0044】(1) 第2の常温エージング処理(25℃で
約14日もしくは約28日)→第2の高温エージング処
理(55℃で約24時間もしくは約72時間、または6
5℃で約24時間)→室温までの徐冷→充放電処理(条
件は下記に示す通りである。) (2) 第2の高温エージング処理(55℃で約24時間も
しくは約72時間、または65℃で約24時間)→室温
までの徐冷→第2の常温エージング処理(25℃で約1
4日もしくは約28日)→充放電処理(条件は下記に示
す通りである。) 前記充放電処理のパターンは、例えば以下のようなパタ
ーンを採用することができる。
【0045】25℃で電圧2.6Vまで0.6Aの定電
流充電→25℃で4.1V、1.2A、2.5時間の定
電流定電圧充電→25℃で2.6V、1.2Aの定電流
放電による電池容量検査→25℃、1.2A、45分間
の部分定電流充電 低温エージング処理設備110は、この製造システムの
前工程である組立工程にて製造された電池本体10に対
して前記条件にて低温エージング処理を行うものであ
り、この処理は、電池本体10の発熱を抑えながらリチ
ウムを溶解させる目的で行われる。
【0046】第1の常温エージング処理設備112は、
電池本体10のリチウムを溶解させる目的で、前記低温
エージング処理を終えた電池本体10に対して前記条件
にて常温エージング処理を行う。
【0047】第1の高温エージング処理設備114は、
活性化処理設備102の充(放)電処理設備122での
部分充電処理を終えた電池本体10に対して前記条件に
て高温エージング処理を行うものであり、この処理は、
電池本体10における部分充電後の電位むらをなくすこ
とと、該電池本体10のリチウムを溶解させる目的で行
われる。
【0048】活性化処理設備102は2通りの処理を行
う。1つは、前記第1の常温エージング処理を終えた電
池本体10のリチウムを溶解させることと、該電池本体
10の電位むらをなくす目的で、部分充電処理を行うも
のであり、他の1つは、電池本体10を電気化学的に活
性化させる目的で、活性化処理を行うものである。その
後、必要に応じて高温エージング処理と満充電処理を繰
り返し行うようにしてもよい。
【0049】第2の常温エージング処理設備124は、
活性化処理設備102での活性化処理を終えた電池本体
10の微小短絡を検出することを目的として、該電池本
体10に対して前記条件にて常温エージング処理を行う
ものである。
【0050】容量検査設備130は、電池本体10の容
量上のランク付けを行うことを目的として充電および放
電時の容量を検査するものであり、容量検査後は、電池
本体10を部分充電状態にしておくことが望ましい。
【0051】前記各設備のうち、活性化処理設備10
2、容量検査設備130およびバッファ処理設備11
8、128には、電池本体10の内部抵抗(IR)およ
び開路電圧(OCV)を測定するIR/OCV測定ユニ
ットが設置されている。なお、前記バッファ処理設備1
18、128は、電池本体10に対する前記各種IR/
OCV測定を高精度に行うためのものである。
【0052】活性化処理設備102内のIR/OCV測
定ユニットでの測定は、部分充電処理の前段階におい
て、電池本体10の巻回群16、封口体18等が内部短
絡していないかどうか、および溶接の外れ等がないかど
うかを検査する目的で行われ、更に、活性化処理の前段
階において、電池本体10に微小短絡がないかどうか、
および溶接の外れ等がないかどうかを検査する目的で行
われる。
【0053】前記容量検査設備130内のIR/OCV
測定ユニットでのIR/OCV測定は、電池本体10の
電流容量を測定する前段階において、電池本体10に微
小短絡がないかどうか、および溶接の外れ等がないかど
うかを検査する目的で行われる。
【0054】前記バッファ処理設備118、128内の
IR/OCV測定ユニットでのIR/OCV測定は、活
性化処理後と、容量検査後の計2回行われる。活性化処
理後の1回目の測定は、活性化時の異常を検査するこ
と、容量検査前の測定と比較するためのデータ取り、お
よび溶接の外れ等がないかどうかを検査する目的で行わ
れ、容量検査後の2回目の測定は、電位が所定レベルで
あるかどうか、後述する選別処理時の測定と比較するた
めのデータ取り、および溶接の外れ等がないかどうかを
検査する目的で行われる。
【0055】なお、前記各IR/OCV測定ユニットで
のIR/OCV測定、あるいは充放電処理において、一
旦、エラーを受けた電池本体10に対しては、それ以降
の充放電処理は行われない。
【0056】次に、具体的な各設備の構成について説明
する。
【0057】各設備への電池本体10の搬送は、コンテ
ナ内に多数の電池本体10を収容し、更にコンテナを5
段積みとした状態で行われ、この5段積みのコンテナ群
の各設備間への搬送は自走式の搬送車にて行われる。
【0058】低温エージング処理設備110は、前工程
である組立工程から搬送されてくる多数の電池本体10
を洗浄する洗浄処理装置と、該洗浄処理装置から排出さ
れた多数の電池本体10を縦一列にそれぞれ直立状態で
後段に搬送する第1の搬送装置と、該第1の搬送装置に
て搬送された多数個の電池本体10のうち、所定個数
(例えば16個)の電池本体10を上方に持ち上げてコ
ンテナに横一列単位に収容するチャッキング機構と、前
記コンテナに所定個数(例えば250個)の電池本体1
0が収容された段階で、コンテナに収容されている25
0個の電池本体10を低温エージング室に搬送する第2
の搬送装置とを有する。低温エージング処理設備110
の低温エージング室は、例えば5つのコンテナが段積み
状態で収容できる空間を有し、該空間の温度は、空調制
御装置により、例えば8℃あるいは15℃に保たれてい
る。
【0059】第1の常温エージング処理設備112の常
温エージング室は、前記低温エージング室と同様に、例
えば5つのコンテナが段積み状態で収容できる空間を有
し、該空間の温度は、空調制御装置により、例えば常温
に保たれている。
【0060】第1の高温エージング処理設備114は、
その内部空間に多数の棚を有し、かつ5段積みのコンテ
ナ群を一単位として縦方向および横方向にマトリクス状
に配置できる収容ユニットと、内部空間の温度を一定に
維持するための空調制御装置と、前記コンテナ群を前記
収容ユニットの所定の棚に入れる、あるいは該所定の棚
からコンテナ群を取り出すためのアーム付き搬送機構
と、該アーム付き搬送機構を制御する搬送機構制御装置
とを有して構成されている。
【0061】活性化処理設備102は、コンテナの受入
れ口に搬送された5段積みのコンテナ群を1段毎に分割
する、または5つに分割されたコンテナを段積みして5
段積みのコンテナ群とするコンテナ処理装置と、1つの
コンテナ単位毎に活性化処理設備102内に搬送する搬
送装置を有する。
【0062】また、この活性化処理設備102は、その
内部空間に、搬送装置を通じて搬送された1つのコンテ
ナをIR/OCV測定ユニットにおける1つのIR/O
CV測定装置に搬送する、あるいは前記IR/OCV測
定を終えた1つのコンテナを充放電処理ユニットにおけ
る1つの充放電処理装置に搬送する、あるいは前記充放
電処理を終えた1つのコンテナを前記搬送装置に搬送す
るアーム付き搬送機構と、該アーム付き搬送機構を制御
する搬送機構制御装置と、1つのコンテナ内に収容され
ている多数の電池本体10に対して充放電処理を行う充
放電処理装置が多数配列された前記充放電処理ユニット
と、該充放電処理ユニットにおける各充放電処理装置を
それぞれ所定のアルゴリズムに従って制御する充放電制
御装置と、1つのコンテナ内に収容された多数の電池本
体10に対して内部抵抗(IR)と開路電圧(OCV)
を測定する前記IR/OCV測定装置が多数配列された
IR/OCV測定ユニットとを有して構成されている。
【0063】第2の常温エージング処理設備124は、
コンテナの受入れ口に搬送された例えば5段積みのコン
テナ群を内部に搬送する搬送装置を有する。また、この
第2の常温エージング処理設備124は、その内部空間
に多数の棚を有し、かつ5段積みのコンテナ群を一単位
として縦方向および横方向にマトリクス状に配置できる
収容ユニットと、内部空間の温度を一定に維持するため
の空調制御装置と、前記コンテナ群を収容ユニットの所
定の棚に入れる、あるいは該所定の棚からコンテナ群を
取り出すためのアーム付き搬送機構と、該アーム付き搬
送機構を制御する搬送機構制御装置とを有して構成され
ている。
【0064】容量検査設備130は、コンテナの受入れ
口に搬送された5段積みのコンテナ群を1段毎に分割す
る、または5つに分割されたコンテナを段積みして5段
積みのコンテナ群とするコンテナ処理装置と、1つのコ
ンテナ単位毎に容量検査設備130内に搬送する搬送装
置とを有する。
【0065】また、この容量検査設備130は、その内
部空間に、搬送装置を通じて搬送された1つのコンテナ
をIR/OCV測定ユニットにおける1つのIR/OC
V測定装置に搬送する、あるいは前記IR/OCV測定
を終えた1つのコンテナを容量測定ユニットにおける1
つの容量測定装置に搬送する、あるいは前記容量測定を
終えた1つのコンテナを前記搬送装置に搬送するアーム
付き搬送機構と、該アーム付き搬送機構を制御する搬送
機構制御装置と、1つのコンテナ内に収容されている多
数の電池本体10に対して充放電処理を行って各電池本
体10の電流容量を測定する容量測定装置が多数配列さ
れた容量測定ユニットと、該容量測定ユニットにおける
各容量測定装置をそれぞれ所定のアルゴリズムに従って
制御する容量測定制御装置と、1つのコンテナ内に収容
された多数の電池本体10に対して内部抵抗(IR)と
開路電圧(OCV)を測定する前記IR/OCV測定装
置が多数配列されたIR/OCV測定ユニットと、該I
R/OCV測定ユニットにおける各IR/OCV測定装
置をそれぞれ所定のアルゴリズムに従って制御するIR
/OCV制御装置と、容量測定処理での測定結果やIR
/OCV測定の測定結果に基づいて個々の電池本体10
をランク判定するランク判定装置とを有して構成されて
いる。
【0066】前記バッファ処理設備118、128は、
コンテナ受入れ口に搬送された5段積みのコンテナ群を
1段毎に分割する、または5つに分割されたコンテナを
段積みして5段積みのコンテナ群とするコンテナ処理装
置と、1つのコンテナ単位毎にバッファ処理設備11
8、128内に搬送する搬送装置と、コンテナ内に収容
されている多数の電池本体10のうち、エラーと判定さ
れた電池本体10とサンプル評価対象の電池本体10を
抜き取ってそれぞれ別のコンテナに入れるワーク抜取り
装置と、該ワーク抜取り装置を所定のアルゴリズムに従
って制御するワーク抜取り制御装置とを有する。
【0067】また、このバッファ処理設備118、12
8は、その内部空間に多数の棚を有し、かつ1つのコン
テナを一単位として縦方向および横方向にマトリクス状
に配置できる収容ユニットと、1つのコンテナを収容ユ
ニットの所定の棚に入れる、あるいは該所定の棚から1
つのコンテナを取り出してIR/OCV測定ユニットに
おける1つのIR/OCV測定装置に搬送する、あるい
はIR/OCV測定を終えた1つのコンテナを前記ワー
ク抜取り装置に搬送する、あるいは前記ワーク抜取り装
置での処理を終えた1つのコンテナを前記搬送装置に搬
送するアーム付き搬送機構と、該アーム付き搬送機構を
制御する搬送機構制御装置と、1つのコンテナ内に収容
された多数の電池本体10に対して内部抵抗(IR)と
開路電圧(OCV)を測定する前記IR/OCV測定装
置が多数配列されたIR/OCV測定ユニットと、該I
R/OCV測定ユニットにおける各IR/OCV測定装
置をそれぞれ所定のアルゴリズムに従って制御するIR
/OCV制御装置とを有して構成されている。
【0068】なお、選別・出荷設備(図示せず)は、5
段積みのコンテナ群を1段毎に分割し、あるいはその逆
の処理を行うためのコンテナ処理装置と、コンテナから
電池本体10を取り出して処理する電池投入装置とを有
する。この選別・出荷設備は、さらに、印字装置、印字
を終えた電池本体10に対して開路電圧(OCV)の測
定を行うOCV測定装置、絶縁リングを電池本体10に
セットしてビニールチューブを被せるチュービング装
置、電池本体10をランクに基づいて振り分ける電池振
分け装置を有して構成される。
【0069】本実施の形態に係る製造システムは、基本
的には以上のように構成されるものであり、次に、該製
造システムにおいて使用するIR/OCV測定機構につ
いて、図3、図4を参照しながら説明する。
【0070】図3に示すIR/OCV測定機構200
は、IR/OCV測定装置202とIR/OCV制御装
置204とから構成される。IR/OCV測定装置20
2は、コンテナに収容された250本の電池本体10に
接触可能とされ、IR/OCV制御装置204はデータ
処理装置206に接続されている。IR/OCV測定装
置202は、OCV測定器208とIR測定器210と
切替器212とを有する。IR/OCV制御装置204
から切替器212への指示により、IRとOCVの測定
切替えおよび測定する電池本体10の切替えが順次行わ
れ、各電池本体10のIRおよびOCVが測定される。
測定データおよび合否判定結果はデータ処理装置206
へ送られ、各工程での電池本体10の充電処理の要否等
が指示される。
【0071】図4に示すように、IR/OCV測定装置
202の測定部213は、上接触子取付板214に上接
触子216が取り付けられ、上接触子216と図示しな
いIR/OCV測定装置本体とが上接触子ケーブル21
8によって接続されている。同様に、下接触子取付板2
20に下接触子222が取り付けられ、下接触子222
と図示しないIR/OCV測定装置本体とが下接触子ケ
ーブル224によって接続されている。上接触子取付板
214と下接触子取付板220は、それぞれ連結部材2
25、227を介して図示しない昇降装置に連結されて
おり、昇降移動自在とされている。上接触子取付板21
4と下接触子取付板220との間、下接触子取付板22
0の直上には固定台226が設けられており、該固定台
226は、上面が全面開口されているとともに、下面に
も大きな開口部228が設けられて四辺に突起部229
が形成される。固定台226にはコンテナ230が格納
され、前記固定台226下面の突起部229に支持され
る。コンテナ230の内部には電池本体10の数に相当
する数のホルダ232が立設されている。該ホルダ23
2の下部には開口部234が形成されており、ホルダ2
32内に電池本体10が収容されている。したがって、
IR/OCV測定装置202の下接触子取付板220が
上昇することにより、開口部228、234を介して、
下接触子222が電池本体10の下部(負極)に接触可
能であり、一方、上接触子取付板214が下降すること
により、上接触子216が電池本体10の上部(正極)
に接触可能である。
【0072】本実施の形態に係る製造システムおよび該
製造システムにおいて使用するIR/OCV測定機構2
00は、基本的には以上のように構成されるものであ
り、次に本実施の形態に係る製造システムを用いて電池
を製造する方法を、図5を参照しながら説明する。
【0073】まず、低温エージング処理工程S1におい
て、低温エージング処理設備110を通じて、電池本体
10に対し、上述の条件にて低温エージング処理が行わ
れる。具体的には、前工程である組立工程から搬送され
てくる多数個の電池本体10が洗浄処理装置に投入さ
れ、該洗浄処理装置において前記多数の電池本体10に
対する洗浄処理が行われる。洗浄処理装置から排出され
た多数の電池本体10は、第1の搬送装置によって縦一
列にそれぞれ直立状態で後段の処理工程に搬送される。
【0074】前記第1の搬送装置を通じて搬送された多
数の電池本体10は、その搬送過程において、チャッキ
ング機構により、所定個数(例えば16個)単位毎に上
方に持ち上げられてコンテナ230の上方まで移送され
た後、コンテナ230の電池収容空間内に横一列に収容
される。そして、コンテナ230に所定個数(例えば2
50個)の電池本体10が収容された段階で、該250
個の電池本体10は、コンテナ230と共に第2の搬送
装置を通じて、低温エージング室に搬送される。
【0075】このとき、コンテナ230は、5段積みの
状態(コンテナ群)で低温エージング室内に搬送され
る。低温エージング室は、その室内温度が、空調制御装
置により、例えば8℃あるいは15℃に保たれており、
該低温エージング室内に搬入されたコンテナ群内の多数
の電池本体10は、各電池本体10自身の発熱が抑えら
れながらリチウムの溶解がゆっくりと行われることにな
る。
【0076】低温エージング処理を終えた多数の電池本
体10は、次の第1の常温エージング処理工程S2に投
入される。この第1の常温エージング処理工程S2は、
第1の常温エージング処理設備112を用いて、電池本
体10に対し、上述した条件で常温エージング処理を行
う。
【0077】具体的には、前記低温エージング処理を終
えたコンテナ群は、低温エージング室から常温エージン
グ室に投入される。常温エージング室は、その室内温度
が、図示しない空調制御装置により、例えば25℃に保
たれており、該常温エージング室に搬入されたコンテナ
群内の多数の電池本体10は、この第1の常温エージン
グ処理によって、内部のリチウム溶解が更に促進される
ことになる。
【0078】第1の常温エージング処理を終えた1つの
コンテナ群は、次の部分充電工程S3に投入される。こ
の部分充電工程S3は、活性化処理設備102を用い
て、前記常温エージング処理を終えた電池本体10に対
し、上述した条件で部分充電処理を行う。
【0079】具体的には、まず、前記第1の常温エージ
ング処理設備112から取り出されたコンテナ群は、自
走式の搬送車によって活性化処理設備102のコンテナ
受入れ口に搬送される。コンテナ受入れ口にコンテナ群
が投入されると、コンテナ群は、コンテナ処理装置によ
り1段毎に分割される。
【0080】一方、搬送装置は、1つのコンテナ230
を活性化処理設備102内に搬送し、1つのコンテナ2
30をアーム付き搬送機構に受け渡す。
【0081】搬送機構制御装置は、例えば、IR/OC
V測定ユニットに配列されている多数のIR/OCV測
定装置202のうち、空いているIR/OCV測定装置
202にアームを移動して、1つのコンテナ230を当
該IR/OCV測定装置202に投入する。IR/OC
V制御装置204は、前記IR/OCV測定装置202
内にコンテナ230が投入された時点で、当該IR/O
CV測定装置202を起動する。これによって、前記コ
ンテナ230内に収容されている多数の電池本体10に
対する内部抵抗(IR)と開路電圧(OCV)の測定が
行われる。このIR/OCV測定[図5中、IR/OC
V測定(1)参照]において、OCV800〜1200
mV、IR50〜100mΩが合格範囲とされる。
【0082】この測定結果において、エラーと判定され
た電池本体10には、それ以降の充放電処理および容量
測定処理は行われない。エラー判定を受けた電池本体1
0は、後述する第1のバッファ処理工程S6でのワーク
抜取り処理によって抜き取られるまで、コンテナ230
内に収容された状態で他の電池本体10と共に各工程に
搬送される。
【0083】前記IR/OCV測定を終えた1つのコン
テナ230は、前記アーム付き搬送機構により充放電処
理ユニット側に搬送される。即ち、アーム付き搬送機構
は、充放電処理ユニットに配列されている多数の充放電
処理装置のうち、空いている充放電処理装置にアームを
移動して、前記コンテナ230を当該充放電処理装置に
投入する。充放電制御装置は、この充放電処理装置内に
コンテナ230が投入された時点で、当該充放電処理装
置を起動する。充放電処理装置は、該充放電処理装置に
搬送されたコンテナ230に収容されている多数の電池
本体10に対して上述した条件で部分充電を行う。前記
IR/OCV測定の結果、エラー判定を受けた電池本体
10は除かれており、合格判定を受けた電池本体10の
みを処理することから、この部分充電は、通常に比べ
て、リチウムの負極への挿入量が多くなる条件で行われ
て、電池本体10の性能評価を良好に行うことができ、
かつ、部分充電処理による電池本体10の性能向上を一
層図ることできる。この部分充電処理は、充放電制御装
置の制御によって行われる。
【0084】前記部分充電処理を終えた多数の電池本体
10が収容されたコンテナ230は、搬送装置によって
コンテナ受入れ台まで搬送される。そして、5つのコン
テナ230がコンテナ受入れ台に揃った段階で、5段積
みのコンテナ群にまとめられた後、自走式の搬送車に受
け渡される。この時点で、1つのコンテナ群に対する部
分充電処理が終了する。この部分充電処理によって、電
池本体10でのリチウム溶解が効率よく促進し、併せて
電池本体10の電位むらが抑圧される。
【0085】部分充電処理を終えた1つのコンテナ群
は、次の第1の高温エージング処理工程S4に投入され
る。この第1の高温エージング処理工程S4は、第1の
高温エージング処理設備114を介して、電池本体10
に対し、上述した条件で高温エージング処理を行う。
【0086】具体的には、まず、活性化処理設備102
から取り出されたコンテナ群は、自走式の搬送車によっ
て第1の高温エージング処理設備114のコンテナ受入
れ口に搬送される。コンテナ受入れ口にコンテナ群が投
入されると、搬送装置により、コンテナ群を第1の高温
エージング処理設備114内に搬送し、コンテナ群をア
ーム付き搬送機構に受け渡す。次に、搬送機構制御装置
によりコンテナ群が所定の棚に収納される。所定時間経
過後、搬送機構制御装置は、アーム付き搬送機構を駆動
し、コンテナ群を取り出して搬送装置まで搬送する。搬
送装置は搬送されたコンテナ群をコンテナ受入れ台まで
搬送し、自走式の搬送車にコンテナ群を受け渡す。この
時点で、1つのコンテナ群に対する高温エージング処理
が終了する。
【0087】第1の高温エージング処理を終えた1つの
コンテナ群は、次の活性化処理工程S5に投入される。
この活性化処理工程S5は、活性化処理設備102を用
いて、前記第1の高温エージング処理を終えた電池本体
10に対し、上述した条件で活性化処理を行う。
【0088】具体的には、まず、第1の高温エージング
処理設備114から取り出されたコンテナ群は、自走式
の搬送車によって活性化処理設備102のコンテナ受入
れ口に搬送される。コンテナ受入れ口にコンテナ群が投
入されると、コンテナ群は、コンテナ処理装置を通じて
1段毎に分割され、搬送装置により、1つのコンテナ2
30を活性化処理設備102内に搬送し、1つのコンテ
ナ230をアーム付き搬送機構に受け渡す。
【0089】搬送機構制御装置は、例えば、IR/OC
V測定ユニットに配列されている多数のIR/OCV測
定装置202のうち、空いているIR/OCV測定装置
202にアームを移動して、1つのコンテナ230を当
該IR/OCV測定装置202に投入する。IR/OC
V制御装置204は、前記IR/OCV測定装置202
内にコンテナ230が投入された時点で、当該IR/O
CV測定装置202を起動する。これによって、前記コ
ンテナ230内に収容されている多数の電池本体10に
対する内部抵抗(IR)と開路電圧(OCV)の測定が
行われる。このIR/OCV測定[図5中、IR/OC
V測定(2)参照]において、OCV2500〜300
0mV、IR50〜100mΩが合格範囲とされる。こ
れにより、組立不良の電池本体10はエラーと判定され
る。
【0090】この測定結果において、エラーと判定され
た電池本体10には、それ以降の充放電処理および容量
測定処理は行われない。エラー判定を受けた電池本体1
0は、第1のバッファ処理工程S6でのワーク抜取り処
理によって抜き取られるまで、コンテナ230内に収容
された状態で他の電池本体10と共に各工程に搬送され
る。
【0091】前記IR/OCV測定を終えた1つのコン
テナ230は、前記アーム付き搬送機構により充放電処
理ユニット側に搬送される。即ち、アーム付き搬送機構
は、充放電処理ユニットに配列されている多数の充放電
処理装置のうち、空いている充放電処理装置にアームを
移動して、前記コンテナ230を当該充放電処理装置に
投入する。充放電制御装置は、前記充放電処理装置内に
コンテナ230が投入された時点で、当該充放電処理装
置を起動する。充放電処理装置は、該充放電処理装置に
搬送されたコンテナ230に収容されている多数の電池
本体10に対し、上述した条件で活性化処理を行う。前
記IR/OCV測定の結果、エラー判定を受けた電池本
体10は除かれており、合格判定を受けた電池本体10
のみを処理することから、この充放電は、通常に比べ
て、リチウムの負極への挿入量が多くなる条件で行われ
て、電池本体10の性能評価を良好に行うことができ、
且つ、充電処理による性能向上を一層図ることができ
る。この充放電処理装置による活性化処理の制御は充放
電制御装置を通じて行われる。
【0092】この測定結果において、新たにエラーと判
定された電池本体10には、それ以降の容量測定処理は
行われない。この場合も、エラー判定を受けた電池本体
10は、第1のバッファ処理工程S6でのワーク抜取り
処理によって抜き取られるまで、コンテナ230内に収
容された状態で他の電池本体10と共に各工程に搬送さ
れる。
【0093】活性化処理を終えた多数の電池本体10が
収容されたコンテナ230は、搬送装置によってコンテ
ナ受入れ台まで搬送される。そして、5つのコンテナ2
30がコンテナ受入れ台に揃った段階で、5段積みのコ
ンテナ群にまとめられた後、自走式の搬送車に受け渡さ
れる。この時点で、1つのコンテナ群に対する活性化処
理が終了する。前記活性化処理によって、電池本体10
でのリチウム溶解が効率よく促進し、併せて電池本体1
0の電位むらが抑圧される。
【0094】活性化処理を終えた1つのコンテナ群は、
次の第1のバッファ処理工程S6に投入される。この第
1のバッファ処理工程S6は、第1のバッファ処理設備
118を用いて、電池本体10に対し、例えば2.25
〜6時間、10〜50℃で放置処理を行う。
【0095】具体的には、まず、活性化処理設備102
から取り出されたコンテナ群は、自走式の搬送車によっ
て第1のバッファ処理設備118のコンテナ受入れ口に
搬送される。
【0096】一方、搬送装置は、1つのコンテナ230
を第1のバッファ処理設備118内に搬送し、1つのコ
ンテナ230をアーム付き搬送機構に受け渡す。
【0097】搬送機構制御装置は、所定の棚の位置にア
ームを移動することによって、該棚内に1つのコンテナ
230を収容する。
【0098】搬送機構制御装置は、アーム付き搬送機構
を駆動して、棚から1つのコンテナ230を取り出し、
IR/OCV測定ユニットに配列されている多数のIR
/OCV測定装置202のうち、空いているIR/OC
V測定装置202にアームを移動して、1つのコンテナ
230を当該IR/OCV測定装置202に投入する。
IR/OCV制御装置204は、前記IR/OCV測定
装置202内にコンテナ230が投入された時点で、当
該IR/OCV測定装置202を起動する。これによっ
て、前記コンテナ230内に収容されている多数の電池
本体10に対する内部抵抗(IR)と開路電圧(OC
V)の測定が行われる。このIR/OCV測定[図5
中、IR/OCV測定(3)参照]において、OCV3
500〜4100mV、IR50〜80mΩが合格範囲
とされる。これにより、電池本体10の過電圧分が減少
した安定したIR/OCVを測定することができ、電池
本体10の活性化の良否および内部短絡の有無を精度よ
く評価することができる。
【0099】この測定結果において、新たにエラーと判
定された電池本体10には、それ以降の容量測定処理は
行われない。エラー判定を受けた電池本体10は、次の
ワーク抜取り処理によって抜き取られる。
【0100】前記IR/OCV測定を終えた1つのコン
テナ230は、前記アーム付き搬送機構によりワーク抜
取り装置側に搬送される。このとき、前記コンテナ23
0は、ワ−ク抜取り装置の固定台に搬送されて、固定台
上に載置、固定される。ワーク抜取り制御装置は、ま
ず、ロボット駆動制御機構を通じて、電池本体10の位
置に多関節アームを移動させる。次に、前記位置にある
電池本体10をチャッキング機構にて保持して上方に持
ち上げる。
【0101】その後、ロボット駆動制御機構を介して多
関節アームを移動させ、チャッキング機構による電池本
体10の保持を解放して、サンプル用コンテナ230の
位置に電池本体10(サンプル評価対象の電池本体1
0)を収容する。前記一連の動作を必要なサンプル数分
行う。エラーと判定された電池本体10の抜き取り処理
についても同様に行われる。
【0102】ワーク抜取り装置によるコンテナ230か
らのサンプル評価対象の電池本体10とエラーと判定さ
れた電池本体10の抜き取り処理が終了した時点で、ワ
ーク抜取り制御装置は、アーム付き搬送機構を駆動する
ことによって、ワーク抜取り装置から前記コンテナ23
0を取り出して搬送装置側に搬送する。
【0103】コンテナ230は、搬送装置によってコン
テナ受入れ台まで搬送され、5つのコンテナ230がコ
ンテナ受入れ台に揃った段階で、5段積みのコンテナ群
にまとめられた後、自走式の搬送車に受け渡される。こ
の時点で、1つのコンテナ群に対する第1のバッファ処
理が終了する。
【0104】第1のバッファ処理を終えた1つのコンテ
ナ群は、次の第2の常温エージング処理工程S7に投入
される。この第2の常温エージング処理工程S7は、第
2の常温エージング処理設備124を用いて、電池本体
10に対し、上述した条件で常温エージング処理(保存
処理)を行う。
【0105】具体的には、まず、第1のバッファ処理設
備118から取り出されたコンテナ群は、自走式の搬送
車によって第2の常温エージング処理設備124のコン
テナ受入れ口に搬送される。コンテナ受入れ口にコンテ
ナ群が投入されると、搬送機構制御装置はコンテナ群を
第2の常温エージング処理設備124内に搬送し、コン
テナ群をアーム付き搬送機構に受け渡す。
【0106】搬送機構制御装置は、所定の棚内にコンテ
ナ群を収納する。25℃の温度下で所定日数、例えば約
14日または約28日経過した後、搬送機構制御装置
は、アーム付き搬送機構を駆動し、前記棚からコンテナ
群を取り出して搬送装置まで搬送する。搬送装置は搬送
されたコンテナ群をコンテナ受入れ台まで搬送し、自走
式の搬送車にコンテナ群を受け渡す。この時点で、1つ
のコンテナ群に対する第2の常温エージング処理工程S
7が終了する。
【0107】第2の常温エージング処理を終えた1つの
コンテナ群は、次の容量検査工程S8に投入される。こ
の容量検査工程S8は、容量検査設備130を用いて、
充電および放電時の電流容量を検査する。
【0108】具体的には、まず、第2の常温エージング
処理設備124から取り出されたコンテナ群は、自走式
の搬送車によって容量検査設備130のコンテナ受入れ
口に搬送される。コンテナ受入れ口にコンテナ群が投入
されると、コンテナ群はコンテナ処理装置を通じて1段
毎に分割され、搬送装置により、1つのコンテナ230
を容量検査設備130内に搬送し、1つのコンテナ23
0をアーム付き搬送機構に受け渡す。
【0109】搬送機構制御装置は、例えば、IR/OC
V測定ユニットに配列されている多数のIR/OCV測
定装置202のうち、空いているIR/OCV測定装置
202にアームを移動して、1つのコンテナ230を当
該IR/OCV測定装置230に投入する。IR/OC
V制御装置204は、前記IR/OCV測定装置202
内にコンテナ230が投入された時点で、当該IR/O
CV測定装置230を起動する。これによって、前記コ
ンテナ230内に収容されている多数の電池本体10に
対する内部抵抗(IR)と開路電圧(OCV)の測定が
行われる。このIR/OCV測定[図5中、IR/OC
V測定(4)参照]において、OCV3400〜410
0mVおよびIR50〜80mΩの範囲にあり、かつ、
IR/OCV測定(3)におけるOCV値からこのIR
/OCV測定(4)におけるOCV値を差し引いたΔO
CV値が、実績データを統計的に処理解析して設定した
基準値を満たす電池本体10が合格品とされる。これに
より、電池本体10の内部短絡の有無を精度よく評価す
ることができる。
【0110】この測定結果において、新たにエラーと判
定された電池本体10には、それ以降の容量測定処理は
行われない。この場合、エラー判定を受けた電池本体1
0は、選別・出荷工程S10での電池振分け処理によっ
て選別されるまで、コンテナ230内に収容された状態
で他の電池本体10と共に各工程に搬送される。
【0111】前記IR/OCV測定を終えた1つのコン
テナ230は、前記アーム付き搬送機構により容量測定
ユニット側に搬送される。即ち、アーム付き搬送機構
は、容量測定ユニットに配列されている多数の容量測定
装置のうち、空いている容量測定装置にアームを移動し
て、前記コンテナ230を当該容量測定装置に投入す
る。容量測定制御装置は、前記容量測定装置内にコンテ
ナ230が投入された時点で、当該容量測定装置を起動
する。容量測定装置は、該容量測定装置に搬送されたコ
ンテナ230内に収容されている多数の電池本体10に
対して上述した条件で充放電処理(容量検査)を行う。
前記IR/OCV測定の結果、エラー判定を受けた電池
本体10は除かれており、合格判定を受けた電池本体1
0のみを処理することから、この容量測定(電流容量測
定)は、通常に比べて、リチウムの負極への挿入量が多
くなる条件で行われており、電池本体10の性能評価を
正確に行うことができて好適である。この容量測定装置
による容量測定の制御は、容量測定制御装置を介して行
われる。
【0112】この電流容量の測定では、充電期間の最初
の所定時間において、電池本体10に一定電流を流して
充電を行う、いわゆる定電流充電(CC充電)が行わ
れ、残りの期間において、電池本体10の両端に一定電
圧を印加して充電を行う、いわゆる定電圧充電(CV充
電)が行われる。最初の所定時間における定電流充電で
は、一定電流が電池に流れることから、電池本体10の
両端電圧が時間の経過と共に徐々に上昇し、その後の定
電圧充電では、一定電圧が電池本体10の両端に印加さ
れることから、電池本体10に流れる電流が時間の経過
と共に徐々に減少することとなる。
【0113】この測定結果において、新たにエラとー判
定された電池本体10は、選別・出荷工程S10での電
池振分け処理によって選別されるまで、コンテナ230
内に収容された状態で他の電池本体10と共に各工程に
搬送される。
【0114】次いで、ランク判定装置において、前記I
R/OCV測定および充放電処理の各測定結果に基づい
てランク判定を行う。
【0115】容量測定処理を終えた多数の電池本体10
が収容されたコンテナ230は、搬送装置によってコン
テナ受入れ台まで搬送される。そして、5つのコンテナ
230がコンテナ受入れ台に揃った段階で、5段積みの
コンテナ群にまとめられた後、自走式の搬送車に受け渡
される。各この時点で、1つのコンテナ群に対する容量
測定処理が終了する。
【0116】容量検査を終えた1つのコンテナ群は、次
の第2のバッファ処理工程S9に投入される。この第2
のバッファ処理工程S9は、第2のバッファ処理設備1
28を用いて、電池本体10に対し、約10〜50℃の
温度で約3〜6時間の放置処理とIR/OCV測定処理
を行う。このIR/OCV測定[図5中、IR/OCV
測定(5)参照]において、OCV3500〜3800
mVおよびIR50〜90mΩが合格範囲とされる。こ
れにより、電池本体10の放電電圧を精度よく評価する
ことができる。この第2のバッファ処理工程S9は、ワ
ーク抜取り処理以外は、前記第1のバッファ処理工程S
6とほぼ同じ工程を踏むため、その重複説明を省略す
る。
【0117】第2のバッファ処理を終えた1つのコンテ
ナ群は、次の選別・出荷工程S10に投入される。この
選別・出荷工程S10は、選別・出荷設備を用いて、電
池本体10に対し、例えば印字、OCV測定、チュービ
ング処理を行って製品(二次電池)とした後に、ランク
分けを行って、ランク単位に出荷するという処理を行
う。
【0118】このように、前記具体例に係る製造システ
ムにおいては、独立して設けられた断熱性に優れる室ご
とに各装置が配置され、各処理に好適な温度条件で処理
されることから、電池本体10における負極シート22
に重ね合わされたリチウム金属を効率よく電解液中に溶
解させることができることから、高い充放電容量、良好
な充放電サイクル特性を持ち、かつ高エネルギ密度を有
する二次電池を得ることができる。
【0119】この実施の形態では、円筒型の電池本体1
0に適用した例を示したが、その他、ボタン型の二次電
池や各種形状の二次電池にも適用させることができる。
【0120】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るリチ
ウム二次電池の製造方法によれば、高い充電容量を持
ち、サイクル特性に優れたリチウム二次電池を製造する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る製造システムに投入される
電池本体の構成を示す断面図である。
【図2】本実施の形態に係る製造システムの基本的構成
例を示す構成図である。
【図3】本実施の形態に係る製造システムにおいて使用
するIR/OCV測定機構の構成を説明するためのブロ
ック図である。
【図4】図3のIR/OCV測定機構の測定部の構造を
説明するための部分断面図である。
【図5】本実施の形態の具体的構成例に係る製造システ
ムによる電池の製造過程を示す工程ブロック図である。
【符号の説明】 10…電池本体 12…電池缶 14…非水電解液 16…巻回群 18…封口体(電池蓋) 20…正極シート 22…負極シート 100…前処理設備 102…活性化処理設備 104…後処理設備 110…低温エージング処理設備 112、124…常温エージング処理設備 114、126…高温エージング処理設備 116…揺動回転処理設備 118、128…バ
ッファ処理設備 120…充放電処理設備 122…充(放)電
処理設備 130…容量検査設備 132…確認処理設
備 200…IR/OCV測定機構 202…IR/OC
V測定装置 204…IR/OCV制御装置 206…データ処理
装置 208…OCV測定器 210…IR測定器 212…切替器 214…上接触子取
付板 216…上接触子 218…上接触子ケ
ーブル 220…下接触子取付板 222…下接触子 224…下接触子ケーブル 226…固定台 230…コンテナ 232…ホルダ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リチウム二次電池の製造方法において、電
    池を充電するに際し、電池の開路電圧(OCV)および
    内部抵抗(IR)の少なくともいずれか1つを予め測定
    し、測定した値が所定の基準を満たす電池のみを充電す
    る工程を有することを特徴とするリチウム二次電池の製
    造方法。
  2. 【請求項2】リチウム二次電池の製造方法において、電
    池をt時間充電し、または放電した後に電池の開路電圧
    (OCV)および内部抵抗(IR)の少なくともいずれ
    か1つを測定するに際し、電池を予め0.5t時間以上
    放置した後に測定する工程を有することを特徴とするリ
    チウム二次電池の製造方法。
  3. 【請求項3】リチウム二次電池の製造方法において、 電池を所定の充電終止電圧までt時間充電し、 0.5t時間放置した後に第1の開路電圧(OCV−
    1)を測定し、 次いで、所定の期間保存した後に第2の開路電圧(OC
    V−2)を測定し、 少なくとも前記第1の開路電圧(OCV−1)と第2の
    開路電圧(OCV−2)との差が所定の基準を満たす電
    池のみを出荷電圧に設定する工程を有することを特徴と
    するリチウム二次電池の製造方法。
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