JPH11250930A - 金属リチウム二次電池の製造システムおよびその製造方法 - Google Patents

金属リチウム二次電池の製造システムおよびその製造方法

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JPH11250930A
JPH11250930A JP10051104A JP5110498A JPH11250930A JP H11250930 A JPH11250930 A JP H11250930A JP 10051104 A JP10051104 A JP 10051104A JP 5110498 A JP5110498 A JP 5110498A JP H11250930 A JPH11250930 A JP H11250930A
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battery
battery body
container
temperature aging
treatment
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JP10051104A
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English (en)
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Nobuyuki Adachi
延行 安達
Masazumi Ogawa
正純 小川
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Fujifilm Holdings Corp
Fujifilm Celltec Co Ltd
Original Assignee
Fujifilm Celltec Co Ltd
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高い充放電容量、良好な充放電サイクル特性を
持ち、しかも高エネルギ密度を有する金属リチウム二次
電池を製造する。 【解決手段】電池本体に対して低温エージング処理(S
1)、第1の常温エージング処理(S2)を行い、さら
に、電池本体に対して部分充電処理(S3)、第1の高
温エージング処理(S4)を行う。その後、電池本体に
対して活性化処理(S5)を行った後、第1のバッファ
処理(S6)により所定時間放置する。その後、電池本
体に対して第2の常温エージング処理(S7)を行った
後、充電および放電時の電流容量を検査する(S8)。
その後、第2のバッファ処理(S9)により電池本体を
所定時間放置した後、電池本体に対し、例えば印字処理
等を行って製品とした後に、ランク単位に選別・出荷す
る(S10)。これらの各処理を、断熱構造のそれぞれ
独立した室で、各処理に適した温度で行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属リチウム二次
電池の製造システムおよびその製造方法に関し、特に、
組立工程から投入された二次電池本体に対して所定の前
処理、所定の活性化処理および所定の後処理を行う金属
リチウム二次電池の製造システムおよびその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】非水二次電池においては、その負極材料
として、リチウム金属やリチウム合金が一般的に使用さ
れているが、これらリチウム金属やリチウム合金を用い
ると、充放電中にリチウム金属が樹枝状に成長した、い
わゆるデントライトが発生し、内部ショート等の原因に
なるおそれがある。
【0003】これに対して、リチウムを可逆的に挿入・
放出可能な焼成炭素質材料を用いた二次電池の実用化が
促進されている。この炭素質材料は密度が比較的に小さ
いため、体積当たりの容量が低いという欠点を有する。
【0004】そのため、従来技術では、例えば特開平5
−151995号公報に記載されているように、炭素質
材料にリチウム箔を圧着もしくは積層して用いている
が、前記の問題を本質的に解決するものではなかった。
【0005】また、負極材料にSn、V、Si、B、Z
rなどの酸化物またはそれらの複合酸化物を用いる方法
が提案されている(例えば特開平5−174818号公
報、特開平6−60867号公報、特開平6−2752
67号公報、特開平6−325765号公報、特開平6
−338324号公報、EP−615296号公報参
照)。
【0006】これらの酸化物または複合酸化物を、ある
種のリチウムを含む遷移金属化合物の正極と組み合わせ
ることにより、3〜3.6V級で充電容量の大きな非水
二次電池を得ることができ、このリチウム二次電池で
は、実用領域においてデントライトの発生がほとんどな
く、極めて安全性が高いとされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
な非水二次電池の特性の向上については、従来から様々
な方法が提案されており、例えばWO96/41394
号公報には、電極表面の不働態層の活性を増すために、
充電したリチウム電池を約20℃〜75℃の範囲で1時
間〜2ヶ月間保存して、十分な不働態層を形成すること
により、電解液の電極表面での分解反応を防止する方法
が開示されている。
【0008】また、特開平6−290811号公報に
は、炭素質材料を負極とする電池を組み立てた直後に初
期充電を行い、更にエージング、本充電を行う非水電解
質電池の製造方法が開示されている。この製造方法で
は、電池組立直後の負極が高電圧であることによる電池
缶等の腐食を防止すると共に、電解液の浸透を均一化さ
せ、電池反応を均一化させることができるとされてい
る。従って、電池組立後、約1ヶ月間程度のエージング
処理を行うことは既に周知とされている。
【0009】さらに、米国特許明細書第5028500
号には、炭素質材料の負極にリチウムを挿入する場合
に、50℃以上の高温で行うことが開示されている。
【0010】しかしながら、これらの材料を用いた非水
二次電池では、充放電サイクルが十分でなく、特に初期
サイクルの充放電効率が低いという大きな問題がある。
即ち、初期の数サイクルにおいて、充電過程で負極に吸
蔵されたリチウムの一部が複数の不可逆的な副反応を引
き起こすため、放電過程において正極にリチウムが移動
せず、結果として、正極のリチウムが無為に消費され
て、容量損失を招いてしまうおそれがある。
【0011】これらの容量損失分を補償するために、上
述した例えば特開平6−290811号公報に示すよう
に、初期充電を行って予め損失分に相当するリチウムを
負極材料に挿入することが考えられているが、まだ十分
な効果を得るには至っていない。
【0012】本発明はこのような課題を考慮してなされ
たものであり、高い充電容量を持ち、サイクル特性に優
れた金属リチウム二次電池を製造することができる金属
リチウム二次電池の製造システムおよびその製造方法を
提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明においては、前工
程にて組み立てられた金属リチウム二次電池本体に対し
て前処理、活性化処理および後処理を行う。
【0014】前記前処理では、前記電池本体における金
属材料のリチウムを溶解させるための処理と電極内のリ
チウムの分布を均一化するための処理が行われる。例え
ば、リチウムの溶解制御、リチウムの分布を均一化する
ための温度制御、揺動および/または回転処理、充電処
理の任意の組み合わせが行われ、具体的には、前記電池
本体を常温よりも低い温度に保持された雰囲気に所定時
間曝す低温エージング処理と、前記電池本体を常温に保
持された雰囲気に所定時間曝す第1の常温エージング処
理と、前記電池本体を常温よりも高い温度に保持された
雰囲気に所定時間曝す第1の高温エージング処理と、前
記電池本体を揺動および/または回転させる揺動回転処
理と、常温に戻すための第1のバッファ処理と、前記電
池本体に対して部分充電を行う部分充電処理のうち、少
なくとも1つ以上の任意の組み合わせが行われる。
【0015】活性化処理では、前記電池本体の負極に対
してリチウムを挿入させるための処理が行われる。この
場合、リチウムの挿入量は、実使用充電時のリチウム挿
入量に対して50〜120%であることが好ましい。
【0016】後処理では、前記活性化処理を十分にさせ
るための処理が行われる。例えば電池反応を均一化させ
るための保存処理と、目的が達成されたかどうかを判定
するための処理の任意の組み合わせが行われ、具体的に
は、前記電池本体を常温に保持された雰囲気に所定時間
曝す第2の常温エージング処理と、前記電池本体を常温
よりも高い温度に保持された雰囲気に所定時間曝す第2
の高温エージング処理と、常温に戻すための第2のバッ
ファ処理と、前記電池本体に対して充放電を行う充放電
処理と、前記電池本体の容量、電圧および電流を検査す
る確認処理のうち、少なくとも1つ以上の任意の組み合
わせが行われる。
【0017】本発明においては、少なくとも前記各エー
ジング処理と、前記活性化処理のための充電処理と、前
記電池本体の容量、電圧および電流を検査する確認処理
とがそれぞれ独立して設けられた室で処理される。
【0018】これにより、金属リチウム二次電池を製造
するための各々の処理を、それぞれ独立して設けられた
室で各々の処理に適した室温で効率的に行うことができ
ることから、高い充電容量を持ち、サイクル特性に優れ
た金属リチウム二次電池を製造することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る金属リチウム
二次電池の製造システムおよびその製造方法を、例えば
円筒型二次電池(以下、単に電池と記す)の製造システ
ムに適用した実施の形態例(以下、単に実施の形態に係
る製造システムと記す)を図1〜図5を参照しながら説
明する。
【0020】本実施の形態に係る製造システムは、前工
程である組立工程にて製造された電池本体に対してエー
ジング処理および充放電検査等を行い、良品として認定
された電池本体に対して印字、チュービング(ビニール
製のチューブで被覆する処理)および選別処理を行って
出荷させるものである。
【0021】ここで、図1を参照しながら本実施の形態
に係る製造システムに投入される電池本体10の構成を
簡単に説明する。
【0022】この電池本体10は、有底円筒形状を有す
る電池缶12と、この電池缶12内にリチウム塩を含む
非水電解液14と共に封入される巻回群16および封口
体18とを備える。
【0023】巻回群16は、リチウム含有金属酸化物を
主体とした層を有する正極シート20と負極材料を主体
とした合剤層とその合剤層上にリチウムを主体とした金
属材料が重ね合わされた負極シート22がセパレータ2
4を介して巻回されて構成されており、この正極シート
20の端部に正極リード26が設けられ、負極シート2
2の端部に負極リード28が設けられている。
【0024】正極リード26は、巻回群16の巻回中心
部側から電池缶12の開口12a側に延在すると共に、
封口体18に溶接されている。この封口体18は、ガス
ケット30を介して電池缶12の開口12a側の端部に
固定されている。負極リード28は、巻回群16の外周
側から電池缶12の内底部12b側に延在して、該内底
部12bに溶接されている。
【0025】電池缶12には、開口12aの近傍に位置
して環状溝部32が形成されている。この電池缶12内
には、巻回群16に対して下部絶縁板34と上部絶縁板
36とが配設されている。
【0026】本実施の形態に係る製造システムは、基本
的には、図2に示すように、前記電池本体10における
金属材料のリチウムを溶解させるための処理と、電極内
のリチウムの分布を均一化するための処理を行う前処理
設備100と、電池本体10の負極に対してリチウムを
挿入させるための処理を行う活性化処理設備102と、
前記活性化処理を十分にさせるための処理を行う後処理
設備104を有して構成される。
【0027】前処理設備100は、リチウムの溶解制
御、リチウムの分布を均一化するための温度制御、揺動
および/または回転処理、充電処理の任意の組み合わせ
を行い、後処理設備104は、電池反応を均一化させる
ための保存処理と、目的が達成されたかどうかを判定す
るための処理の任意の組み合わせを行う。
【0028】活性化処理設備102にて行われる活性化
処理は、電池本体10を使用する際の充放電時に、リチ
ウムの負極への挿入放出を容易にすると共に、副作用に
よるリチウムの失活を防止し、挿入、放出の効率を高め
ることを目的として行われる。
【0029】以下、前処理設備100、活性化処理設備
102および後処理設備104について、図2を参照し
ながら具体的に説明する。
【0030】前処理設備100は、以下に示す各種設備
のうち、1以上の任意の組み合わせで構成される。即
ち、電池本体10に対して低温のエージング処理を行う
低温エージング処理設備110と、電池本体10に対し
て常温(25±2℃)でエージング処理を行う第1の常
温エージング処理設備112と、電池本体10に対して
高温(50±5℃)でエージング処理を行う第1の高温
エージング処理設備114と、電池本体10を揺動およ
び/または回転させる揺動回転処理設備116と、常温
に戻すための第1のバッファ処理設備118と、電池本
体10に対して部分充電を行う充放電処理設備120の
うち、1以上の任意の組み合わせで構成される。ここ
で、部分充電とは、負極材料へのリチウムの挿入量が、
実使用充電時のリチウムの挿入量に対して〜40%であ
る充電をいう。
【0031】活性化処理設備102は、少なくとも前記
負極材料にリチウムを挿入するための充(放)電処理設
備122を有する。この活性化処理設備102でのリチ
ウムの挿入量は、実使用充電時のリチウムの挿入量に対
して50〜120%である。このときの温度は25±5
℃である。
【0032】後処理設備104は、以下に示す各種設備
のうち、1以上の任意の組み合わせで構成される。即
ち、電池本体10を、25±2℃の温度に保持された雰
囲気に所定時間曝す第2の常温エージング処理設備12
4と、電池本体10を、常温エージング処理温度よりも
高い50±5℃の温度に保持された雰囲気に所定時間曝
す第2の高温エージング処理設備126と、常温に戻す
ための第2のバッファ処理設備128と、電池本体10
に対して充放電を行う充放電処理設備である容量検査設
備130と、電池本体10の容量、電圧および電流を検
査する確認処理設備132のうち、1つ以上の任意の組
み合わせによって構成されている。
【0033】なお、後処理設備104における確認処理
設備132には、後述するIR/OCV測定装置や容量
測定装置等が対応する。
【0034】ここで、前処理設備100の充放電処理設
備120は活性化処理設備102で兼用され、第2の常
温エージング処理設備124は第1の常温エージング処
理設備112で兼用され、第2の高温エージング処理設
備126は第1の高温エージング処理設備114で兼用
され、第2のバッファ処理設備128は第1のバッファ
処理設備118で兼用されている。
【0035】次に、前処理設備100、活性化処理設備
102および後処理設備104における各処理のパター
ン例を説明する。
【0036】まず、前処理設備100での処理(前処
理)としては、以下に示すようなパターンがある。
【0037】(1) 低温エージング処理(8℃で約5時
間、あるいは15℃で約5時間)→第1の常温エージン
グ処理(25℃で約24時間)→部分充電処理(条件は
下記に示す通りである。)→第1の高温エージング処理
(50±5℃で6日あるいは12日) (2) 低温エージング処理→第1の常温エージング処理→
第1の高温エージング処理→部分充電処理 (3) 低温エージング処理→第1の常温エージング処理→
部分充電→電池本体を揺動させながら第1の高温エージ
ング処理 (4) 低温エージング処理→第1の常温エージング処理→
部分充電→電池本体を回転させながら第1の高温エージ
ング処理 ここで、前記前処理設備100の充放電処理設備120
にて行われる部分充電は、例えば、以下に示す3つの条
件のうちの1つが選ばれる。
【0038】(1) 温度25℃、0.2A、30分間の定
電流充電 (2) 温度25℃、0.2A、2.5時間の定電流充電 (3) 温度25℃、0.4A、2.5時間の定電流充電 また、活性化処理設備102の充(放)電処理設備12
2にて行われる活性化処理は、例えば、以下に示す5つ
の条件のうちの1つが選ばれる。
【0039】(1) 温度25℃で4.1V、0.6A、
4.5時間の定電流定電圧充電 (2) 温度25℃で4.0V、0.6A、4.5時間の定
電流定電圧充電 (3) 温度25℃で3.9V、0.6A、4.5時間の定
電流定電圧充電 (4) 温度25℃で4.2V、0.6A、4.5時間の定
電流定電圧充電 (5) 温度25℃で4.1V、0.2A、12時間の定電
流定電圧充電 一方、後処理設備104での処理(後処理)としては、
以下に示すようなパターンがある。
【0040】(1) 第2の常温エージング処理(25℃で
約14日もしくは約28日)→第2の高温エージング処
理(50℃で約24時間もしくは約72時間)→室温ま
での徐冷→充放電処理(条件は下記に示す通りであ
る。) (2) 第2の高温エージング処理(50℃で約24時間も
しくは約72時間)→室温までの徐冷→第2の常温エー
ジング処理(25℃で約14日もしくは約28日)→充
放電処理(条件は下記に示す通りである。) 前記充放電処理のパターンは、例えば以下のようなパタ
ーンを採用することができる。
【0041】25℃で電圧2.6Vまで0.6Aの定電
流充電→25℃で4.1V、1.2A、2.5時間の定
電流定電圧充電→25℃で2.6V、1.2Aの定電流
放電による電池容量検査→25℃、1.2A、45分間
の部分定電流充電 低温エージング処理設備110は、この製造システムの
前工程である組立工程にて製造された電池本体10に対
して前記条件にて低温エージング処理を行うものであ
り、この処理は、電池本体10の発熱を抑えながらリチ
ウムを溶解させる目的で行われる。
【0042】第1の常温エージング処理設備112は、
電池本体10のリチウムを溶解させる目的で、前記低温
エージング処理を終えた電池本体10に対して前記条件
にて常温エージング処理を行う。
【0043】第1の高温エージング処理設備114は、
活性化処理設備102の充(放)電処理設備122での
部分充電処理を終えた電池本体10に対して前記条件に
て高温エージング処理を行うものであり、この処理は、
電池本体10における部分充電後の電位むらをなくすこ
とと、該電池本体10のリチウムを溶解させる目的で行
われる。
【0044】活性化処理設備102は2通りの処理を行
う。1つは、前記第1の常温エージング処理を終えた電
池本体10のリチウムを溶解させることと、該電池本体
10の電位むらをなくす目的で、部分充電処理を行うも
のであり、他の1つは、電池本体10を電気化学的に活
性化させる目的で、活性化処理を行うものである。その
後、必要に応じて高温エージング処理と満充電処理を繰
り返し行うようにしてもよい。
【0045】第2の常温エージング処理設備124は、
活性化処理設備102での活性化処理を終えた電池本体
10の微小短絡を検出することを目的として、該電池本
体10に対して前記条件にて常温エージング処理を行う
ものである。
【0046】容量検査設備130は、電池本体10の容
量上のランク付けを行うことを目的として充電および放
電時の容量を検査するものであり、容量検査後は、電池
本体10を部分充電状態にしておくことが望ましい。
【0047】前記各設備のうち、活性化処理設備10
2、容量検査設備130およびバッファ処理設備11
8、128には、電池本体10の内部抵抗(IR)およ
び開路電圧(OCV)を測定するIR/OCV測定ユニ
ットが設置されている。なお、前記バッファ処理設備1
18、128は、電池本体10に対する前記各種IR/
OCV測定を高精度に行うためのものである。
【0048】活性化処理設備102内のIR/OCV測
定ユニットでの測定は、部分充電処理の前段階におい
て、電池本体10の巻回群16、封口体18等が内部短
絡していないかどうか、および溶接の外れ等がないかど
うかを検査する目的で行われ、更に、活性化処理の前段
階において、電池本体10に微小短絡がないかどうか、
および溶接の外れ等がないかどうかを検査する目的で行
われる。
【0049】前記容量検査設備130内のIR/OCV
測定ユニットでのIR/OCV測定は、電池本体10に
微小短絡がないかどうか、および溶接の外れ等がないか
どうかを検査する目的で行われる。
【0050】前記バッファ処理設備118、128内の
IR/OCV測定ユニットでのIR/OCV測定は、活
性化処理後と、容量検査後の計2回行われる。活性化処
理後の1回目の測定は、活性化時の異常を検査するこ
と、容量検査前の測定と比較するためのデータ取り、お
よび溶接の外れ等がないかどうかを検査する目的で行わ
れ、容量検査後の2回目の測定は、電位が所定レベルで
あるかどうか、後述する選別処理時の測定と比較するた
めのデータ取り、および溶接の外れ等がないかどうかを
検査する目的で行われる。
【0051】なお、前記各IR/OCV測定ユニットで
のIR/OCV測定、あるいは充放電処理において、一
旦、エラーを受けた電池本体10に対しては、それ以降
の充放電処理は行われない。
【0052】次に、具体的な各設備の構成について説明
する。
【0053】各設備への電池本体10の搬送は、コンテ
ナ内に多数の電池本体10を収容し、更にコンテナを5
段積みとした状態で行われ、この5段積みのコンテナ群
の各設備間への搬送は自走式の搬送車にて行われる。
【0054】低温エージング処理設備110は、前工程
である組立工程から搬送されてくる多数の電池本体10
を洗浄する洗浄処理装置を有する。また、第2の常温エ
ージング処理設備124は、コンテナの受入れ口に搬送
された例えば5段積みのコンテナ群を内部に搬送する搬
送装置を有し、かつ5段積みのコンテナ群を一単位とし
て縦方向および横方向にマトリクス状に配置できる収容
ユニットと、内部空間の温度を一定に維持するための空
調制御装置と、前記コンテナ群を収容ユニットの所定の
棚に入れる、あるいは該所定の棚からコンテナ群を取り
出すためのアーム付き搬送機構と、該アーム付き搬送機
構を制御する搬送機構制御装置とを有して構成されてい
る。低温エージング室は、空調制御装置により温度が例
えば8℃あるいは15℃に保たれている。
【0055】第1の常温エージング処理設備112(第
2の常温エージング処理設備124を兼ねる。)の常温
エージング室は、前記低温エージング室と同様に、例え
ば5つのコンテナ40が段積み状態で収容できる空間を
有し、該空間の温度は、空調制御装置により25±5℃
の温度に保たれている。
【0056】第1の高温エージング処理設備114(第
2の高温エージング処理設備126を兼ねる。)の高温
エージング室も、前記低温エージング室と同様に、例え
ば5つのコンテナ40が段積み状態で収容できる空間を
有し、該空間の温度は、空調制御装置により50±5℃
の温度に保たれている。
【0057】活性化処理設備102は、コンテナの受入
れ口に搬送された5段積みのコンテナ群を1段毎に分割
する、または5つに分割されたコンテナを段積みして5
段積みのコンテナ群とするコンテナ処理装置と、1つの
コンテナ単位毎に活性化処理設備102内に搬送する搬
送装置を有する。
【0058】また、この活性化処理設備102は、その
内部空間に、搬送装置を通じて搬送された1つのコンテ
ナをIR/OCV測定ユニットにおける1つのIR/O
CV測定装置に搬送する、あるいは前記IR/OCV測
定を終えた1つのコンテナを充放電処理ユニットにおけ
る1つの充放電処理装置に搬送する、あるいは前記充放
電処理を終えた1つのコンテナを前記搬送装置に搬送す
るアーム付き搬送機構と、該アーム付き搬送機構を制御
する搬送機構制御装置と、1つのコンテナ内に収容され
ている多数の電池本体10に対して充放電処理を行う充
放電処理装置が多数配列された前記充放電処理ユニット
と、該充放電処理ユニットにおける各充放電処理装置を
それぞれ所定のアルゴリズムに従って制御する充放電制
御装置と、1つのコンテナ内に収容された多数の電池本
体10に対して内部抵抗(IR)と開路電圧(OCV)
を測定する前記IR/OCV測定装置が多数配列された
IR/OCV測定ユニットとを有して構成されている。
【0059】容量検査設備130は、コンテナの受入れ
口に搬送された5段積みのコンテナ群を1段毎に分割す
る、または5つに分割されたコンテナを段積みして5段
積みのコンテナ群とするコンテナ処理装置と、1つのコ
ンテナ単位毎に容量検査設備130内に搬送する搬送装
置とを有する。
【0060】また、この容量検査設備130は、その内
部空間に、搬送装置を通じて搬送された1つのコンテナ
をIR/OCV測定ユニットにおける1つのIR/OC
V測定装置に搬送する、あるいは前記IR/OCV測定
を終えた1つのコンテナを容量測定ユニットにおける1
つの容量測定装置に搬送する、あるいは前記容量測定を
終えた1つのコンテナを前記搬送装置に搬送するアーム
付き搬送機構と、該アーム付き搬送機構を制御する搬送
機構制御装置と、1つのコンテナ内に収容されている多
数の電池本体10に対して充放電処理を行って各電池本
体10の電流容量を測定する容量測定装置が多数配列さ
れた容量測定ユニットと、該容量測定ユニットにおける
各容量測定装置をそれぞれ所定のアルゴリズムに従って
制御する容量測定制御装置と、1つのコンテナ内に収容
された多数の電池本体10に対して内部抵抗(IR)と
開路電圧(OCV)を測定する前記IR/OCV測定装
置が多数配列されたIR/OCV測定ユニットと、該I
R/OCV測定ユニットにおける各IR/OCV測定装
置をそれぞれ所定のアルゴリズムに従って制御するIR
/OCV制御装置と、容量測定処理での測定結果やIR
/OCV測定の測定結果に基づいて個々の電池本体10
をランク判定するランク判定装置とを有して構成されて
いる。
【0061】前記第1のバッファ処理設備118(第2
のバッファ処理設備128を兼ねる。)は、コンテナの
受入れ口に搬送された5段積みのコンテナ群を1段毎に
分割する、または5つに分割されたコンテナを段積みし
て5段積みのコンテナ群とするコンテナ処理装置と、1
つのコンテナ単位毎にバッファ処理設備内に搬送する搬
送装置と、コンテナ内に収容されている多数の電池本体
10のうち、エラーと判定された電池本体10とサンプ
ル評価対象の電池本体10を抜き取ってそれぞれ別のコ
ンテナに入れるワーク抜取り装置と、該ワーク抜取り装
置を所定のアルゴリズムに従って制御するワーク抜取り
制御装置とを有する。
【0062】また、このバッファ処理設備118(12
8)は、その内部空間に多数の棚を有し、かつ1つのコ
ンテナを一単位として縦方向および横方向にマトリクス
状に配置できる収容ユニットと、1つのコンテナを収容
ユニットの所定の棚に入れる、あるいは該所定の棚から
1つのコンテナを取り出してIR/OCV測定ユニット
における1つのIR/OCV測定装置に搬送する、ある
いはIR/OCV測定を終えた1つのコンテナを前記ワ
ーク抜取り装置に搬送する、あるいは前記ワーク抜取り
装置での処理を終えた1つのコンテナを前記搬送装置に
搬送するアーム付き搬送機構と、該アーム付き搬送機構
を制御する搬送機構制御装置と、1つのコンテナ内に収
容された多数の電池本体10に対して内部抵抗(IR)
と開路電圧(OCV)を測定する前記IR/OCV測定
装置が多数配列されたIR/OCV測定ユニットと、該
IR/OCV測定ユニットにおける各IR/OCV測定
装置をそれぞれ所定のアルゴリズムに従って制御するI
R/OCV制御装置とを有して構成されている。
【0063】なお、選別・出荷設備は、5段積みのコン
テナ群を1段毎に分割し、あるいはその逆の処理を行う
ためのコンテナ処理装置(図示せず)と、コンテナから
電池本体10を取り出して処理する電池投入装置とを有
する。この選別・出荷設備は、さらに、印字装置、印字
を終えた電池本体10に対して開路電圧(OCV)の測
定を行うOCV測定装置、絶縁リングを電池本体10に
セットしビニールチューブを被せるチュービング装置、
電池本体10のランクに基づいて振り分ける電池振分け
装置を有して構成される。
【0064】本実施の形態に係る製造システムは、基本
的には以上のように構成されるものであり、次に、該製
造システムにおける各設備の配置形態について図3およ
び図4を参照しながら説明する。
【0065】図3に示すように、製造システムの各設備
は、1つの建屋内にそれぞれ独立して設けられた複数の
室に個別に配置されている。
【0066】すなわち、図3中、建屋内の四方の仕切壁
200a〜200dによって囲われた部屋が、さらに、
複数の仕切壁200eによって仕切られて、左側から順
に、第1室202に低温エージング処理設備110、第
2室204に第1の常温エージング処理設備112(第
2の常温エージング処理設備124を兼ねる。)、第3
室206に後処理設備104の充放電処理設備である容
量検査設備130、第4室208に活性化処理設備10
2の充(放)電処理設備122(前処理設備100の充
放電処理設備120を兼ねる。)、第5室210に第1
のバッファ処理設備118(第2のバッファ処理設備1
28を兼ねる。)、第6室212に第1の高温エージン
グ処理設備114(第2の高温エージング処理設備12
6を兼ねる。)がそれぞれ配置されている。なお、前処
理設備100の振動回転処理設備116および低温エー
ジング処理設備110の洗浄設備と、後処理設備104
の確認処理設備132と、選別・出荷設備とは、図示し
ない所定の箇所に配置されている。
【0067】第1室202、第2室204、第5室21
0および第6室212内には、コンテナ群を収納するた
めの多数の棚214が2列乃至複数列設けられるととも
に、その間には、コンテナ群を各棚214に搬送するた
めのアーム付き搬送機構216が設けられており、さら
に、その他の所要の装置が設けられている。第3室20
6および第4室208内には、IR/OCV測定ユニッ
ト218が2列にわたって複数基設けられ、その間に
は、5段積みのコンテナを各IR/OCV測定ユニット
218に搬送するためのアーム付き搬送機構216が設
けられており、さらに、その他の所要の装置が設けられ
ている。
【0068】図3中、前記した室の上部の横長形状の室
には、5段積みのコンテナ群を各設備間へ搬送するため
の自走する搬送車220および該搬送車220が走行す
るための走行レール222が設けられている。
【0069】各室202、204、206、208、2
10、212の上方の仕切壁200aの外側には、搬送
車220により搬送されてきたコンテナ若しくはコンテ
ナ群をアーム付き搬送機構216に受け渡しするための
搬送装置が設けられている(図示せず)。コンテナ若し
くはコンテナ群を受け渡す際には、各室202、20
4、206、208、210、212の上方の仕切壁2
00aにそれぞれ設けられた自動シャッター224が開
かれ、コンテナ若しくはコンテナ群を受け渡しした後閉
じられる。したがって、この自動シャッター224は、
コンテナ若しくはコンテナ群を受け渡す際の短時間のみ
開かれ、常時は閉じられている。図3中、各室202、
204、206、208、210、212の各仕切壁2
00a〜200eには、メンテナンス用の扉226が設
けられており、常時は閉じられている。
【0070】各室202、204、206、208、2
10、212間の仕切壁200eは、図4に示すよう
に、厚さが約12mmの2枚の化粧石膏ボード228と
その間に厚さが約100mmのグラスウールが充填され
たグラスウール層230とから構成されている。建屋内
に独立して設けられた他の仕切壁200aも同様であ
る。なお、建屋の外壁を構成する箇所に位置する仕切壁
200dは、化粧石膏ボード228の2層のうちの1層
が省略され、化粧石膏ボード228およびグラスウール
層230の外側にコンクリート壁232が設けられ、塗
装鋼板234に被覆されて、建屋の外壁を構成する。仕
切壁200b、200cも同様である。なお、床面は、
下地材の上に厚さが約300mmのコンクリート床23
6が設けられている。
【0071】したがって、各室202、204、20
6、208、210、212は、完全に独立した高い断
熱構造とされているため、各設備は、図示しない個別の
空調設備により、それぞれの処理に好適な温度条件下に
制御される。
【0072】次に本実施の形態に係る製造システムを用
いて電池を製造する方法を、図5を参照しながら説明す
る。
【0073】まず、低温エージング処理工程S1におい
て、電池本体10に対し、低温エージング処理設備11
0により上述の条件にて低温エージング処理が行われ
る。具体的には、前工程である組立工程から搬送されて
くる多数個の電池本体10が洗浄処理装置に投入され、
該洗浄処理装置において前記多数の電池本体10に対す
る洗浄処理が行われる。洗浄処理装置から排出された多
数の電池本体10は、第1の搬送装置によって縦一列に
それぞれ直立状態で後段の処理工程に搬送される。
【0074】前記第1の搬送装置を介して搬送された多
数の電池本体10は、その搬送過程において、チャッキ
ング機構を通じて、所定個数(例えば16個)単位毎に
上方に持ち上げられてコンテナの上方まで移送された
後、コンテナの電池収容空間内に横一列に収容される。
そして、コンテナに所定個数(例えば250個)の電池
本体10が収容された段階で、該250個の電池本体1
0は、コンテナと共に第2の搬送装置を通じて、低温エ
ージング室に搬送される。
【0075】このとき、コンテナは、5段積みの状態
(コンテナ群80)で低温エージング室内に搬送され
る。低温エージング室は、その室内温度が、空調制御装
置により、例えば8℃あるいは15℃に保たれており、
該低温エージング室内に搬入されたコンテナ群内の多数
の電池本体10は、各電池本体10自身の発熱が抑えら
れながらリチウムの溶解がゆっくりと行われることにな
る。
【0076】低温エージング処理を終えた多数の電池本
体10は、次の第1の常温エージング処理工程S2に投
入される。この第1の常温エージング処理工程S2は、
第1の常温エージング処理設備112を用いて、電池本
体10に対し、上述した条件で常温エージング処理を行
う。
【0077】具体的には、前記低温エージング処理を終
えたコンテナ群は、低温エージング室から常温エージン
グ室に投入される。常温エージング室は、その室内温度
が、図示しない空調制御装置により25±5℃に保たれ
ており、該常温エージング室に搬入されたコンテナ群内
の多数の電池本体10は、この第1の常温エージング処
理によって、内部のリチウム溶解が更に促進されること
になる。
【0078】第1の常温エージング処理を終えた1つの
コンテナ群は、次の部分充電工程S3に投入される。こ
の部分充電工程S3は、活性化処理設備102を用い
て、前記常温エージング処理を終えた電池本体10に対
し、上述した条件で部分充電処理を行う。
【0079】具体的には、まず、前記第1の常温エージ
ング処理設備112から取り出されたコンテナ群は、自
走式の搬送車によって活性化処理設備102のコンテナ
受入れ口に搬送される。コンテナ受入れ口にコンテナ群
が投入されると、コンテナ群は、コンテナ処理装置によ
り1段毎に分割される。
【0080】一方、搬送装置は、1つのコンテナを活性
化処理設備102内に搬送し、1つのコンテナをアーム
付き搬送機構216に受け渡す。
【0081】搬送機構制御装置は、例えば、IR/OC
V測定ユニット218に配列されている多数のIR/O
CV測定装置のうち、空いているIR/OCV測定装置
にアームを移動して、1つのコンテナを当該IR/OC
V測定装置に投入する。IR/OCV制御装置は、前記
IR/OCV測定装置内にコンテナが投入された時点
で、当該IR/OCV測定装置を起動する。これによっ
て、前記コンテナ内に収容されている多数の電池本体1
0に対する内部抵抗(IR)と開路電圧(OCV)の測
定が行われる。
【0082】この測定結果において、エラーと判定され
た電池本体10には、それ以降の充放電処理および容量
測定処理は行われない。エラー判定を受けた電池本体1
0は、後述する第1のバッファ処理工程S6でのワーク
抜取り処理によって抜き取られるまで、コンテナ内に収
容された状態で他の電池本体10と共に各工程に搬送さ
れる。
【0083】前記IR/OCV測定を終えた1つのコン
テナは、前記アーム付き搬送機構216により充放電処
理ユニット側に搬送される。即ち、アーム付き搬送機構
216は、充放電処理ユニットに配列されている多数の
充放電処理装置のうち、空いている充放電処理装置にア
ームを移動して、前記コンテナを当該充放電処理装置に
投入する。充放電制御装置は、この充放電処理装置内に
コンテナが投入された時点で、当該充放電処理装置を起
動する。充放電処理装置は、該充放電処理装置に搬送さ
れたコンテナに収容されている多数の電池本体10に対
して上述した条件で部分充電を行う。この部分充電処理
は、充放電制御装置の制御によって行われる。前記部分
充電処理を終えた多数の電池本体10が収容されたコン
テナは、搬送装置によってコンテナ受入れ台まで搬送さ
れる。そして、5つのコンテナがコンテナ受入れ台に揃
った段階で、5段積みのコンテナ群にまとめられた後、
自走式の搬送車に受け渡される。この時点で、1つのコ
ンテナ群に対する部分充電処理が終了する。この部分充
電処理によって、電池本体10でのリチウム溶解が効率
よく促進し、併せて電池本体10の電位むらが抑圧され
る。
【0084】部分充電処理を終えた1つのコンテナ群
は、次の第1の高温エージング処理工程S4に投入され
る。この第1の高温エージング処理工程S4は、第1の
高温エージング処理設備114を用いて、電池本体10
に対し、上述した条件で高温エージング処理を行う。
【0085】具体的には、まず、活性化処理設備102
から取り出されたコンテナ群は、自走式の搬送車によっ
て第1の高温エージング処理設備114のコンテナ受入
れ口に搬送される。コンテナ受入れ口にコンテナ群が投
入されると、搬送装置により、コンテナ群を第1の高温
エージング処理設備114内に搬送し、コンテナ群をア
ーム付き搬送機構216に受け渡す。次に、搬送機構制
御装置によりコンテナ群が所定の棚214に収納され
る。
【0086】所定時間経過後、搬送機構制御装置は、ア
ーム付き搬送機構216を駆動し、コンテナ群を取り出
して搬送装置まで搬送する。搬送装置は搬送されたコン
テナ群をコンテナ受入れ台まで搬送し、自走式の搬送車
にコンテナ群を受け渡す。この時点で、1つのコンテナ
群に対する高温エージング処理が終了する。
【0087】第1の高温エージング処理を終えた1つの
コンテナ群は、次の活性化処理工程S5に投入される。
この活性化処理工程S5は、活性化処理設備102を用
いて、前記第1の高温エージング処理を終えた電池本体
10に対し、上述した条件で活性化処理を行う。
【0088】具体的には、まず、第1の高温エージング
処理設備114から取り出されたコンテナ群は、自走式
の搬送車によって活性化処理設備102のコンテナ受入
れ口に搬送される。コンテナ受入れ口にコンテナ群が投
入されると、コンテナ群は、コンテナ処理装置を通じて
1段毎に分割され、搬送装置により、1つのコンテナを
活性化処理設備102内に搬送し、1つのコンテナをア
ーム付き搬送機構216に受け渡す。
【0089】次に、搬送機構制御装置は、例えば、IR
/OCV測定ユニット218に配列されている多数のI
R/OCV測定装置のうち、空いているIR/OCV測
定装置にアームを移動して、1つのコンテナを当該IR
/OCV測定装置に投入する。IR/OCV制御装置
は、前記IR/OCV測定装置内にコンテナが投入され
た時点で、当該IR/OCV測定装置を起動する。これ
によって、前記コンテナ内に収容されている多数の電池
本体10に対する内部抵抗(IR)と開路電圧(OC
V)の測定が行われる。
【0090】この測定結果において、エラーと判定され
た電池本体10には、それ以降の充放電処理および容量
測定処理は行われない。エラー判定を受けた電池本体1
0は、第1のバッファ処理工程S6でのワーク抜取り処
理によって抜き取られるまで、コンテナ40内に収容さ
れた状態で他の電池本体10と共に各工程に搬送され
る。
【0091】前記IR/OCV測定を終えた1つのコン
テナは、前記アーム付き搬送機構216により充放電処
理ユニット側に搬送される。即ち、アーム付き搬送機構
216は、充放電処理ユニットに配列されている多数の
充放電処理装置のうち、空いている充放電処理装置にア
ームを移動して、前記コンテナを当該充放電処理装置に
投入する。充放電制御装置は、前記充放電処理装置内に
コンテナが投入された時点で、当該充放電処理装置を起
動する。充放電処理装置は、該充放電処理装置に搬送さ
れたコンテナに収容されている多数の電池本体10に対
し、上述した条件で活性化処理を行う。この充放電処理
装置による活性化処理の制御は充放電制御装置を通じて
行われる。
【0092】活性化処理を終えた多数の電池本体10が
収容されたコンテナは、搬送装置によってコンテナ受入
れ台まで搬送される。そして、5つのコンテナがコンテ
ナ受入れ台に揃った段階で、5段積みのコンテナ群にま
とめられた後、自走式の搬送車に受け渡される。この時
点で、1つのコンテナ群に対する活性化処理が終了す
る。この活性化処理によって、電池本体10でのリチウ
ム溶解が効率よく促進し、併せて電池本体10の電位む
らが抑圧される。
【0093】活性化処理を終えた1つのコンテナ群は、
次の第1のバッファ処理工程S6に投入される。この第
1のバッファ処理工程S6は、第1のバッファ処理設備
118を用いて、電池本体10に対し、例えば常温で3
時間〜6時間の放置処理を行う。
【0094】具体的には、まず、活性化処理設備102
から取り出されたコンテナ群は、自走式の搬送車によっ
て第1のバッファ処理設備118のコンテナ受入れ口に
搬送される。
【0095】一方、搬送装置は、1つのコンテナを第1
のバッファ処理設備118内に搬送し、1つのコンテナ
をアーム付き搬送機構に受け渡す。
【0096】搬送機構制御装置は、所定の棚214の位
置にアームを移動することによって、該棚214内に1
つのコンテナを収納する。
【0097】搬送機構制御装置は、アーム付き搬送機構
216を駆動して、棚214から1つのコンテナを取り
出し、IR/OCV測定ユニット218に配列されてい
る多数のIR/OCV測定装置のうち、空いているIR
/OCV測定装置にアームを移動して、1つのコンテナ
を当該IR/OCV測定装置に投入する。IR/OCV
制御装置は、前記IR/OCV測定装置内にコンテナが
投入された時点で、当該IR/OCV測定装置を起動す
る。これによって、前記コンテナ内に収容されている多
数の電池本体10に対する内部抵抗(IR)と開路電圧
(OCV)の測定が行われる。
【0098】この測定結果において、新たにエラーと判
定された電池本体10には、それ以降の容量測定処理は
行われない。エラー判定を受けた電池本体10は、次の
ワーク抜取り処理によって抜き取られる。
【0099】前記IR/OCV測定を終えた1つのコン
テナは、前記アーム付き搬送機構216によりワーク抜
取り装置側に搬送される。このとき、前記コンテナは、
ワ−ク抜取り装置の固定台に搬送されて、固定台上に載
置、固定される。ワーク抜取り制御装置は、まず、ロボ
ット駆動制御機構を通じて、電池本体10の位置に多関
節アームを移動させる。次に、前記位置にある電池本体
10をチャッキング機構により保持して上方に持ち上げ
る。
【0100】その後、ロボット駆動制御機構を介して多
関節アームを移動させ、チャッキング機構による電池本
体10の保持を解放して、サンプル用コンテナの位置に
電池本体10(サンプル評価対象の電池本体10)を収
容する。前記一連の動作を必要なサンプル数分行う。エ
ラーと判定された電池本体10の抜き取り処理について
も同様に行われる。
【0101】ワーク抜取り装置によるコンテナからのサ
ンプル評価対象の電池本体10とエラーと判定された電
池本体10の抜き取り処理が終了した時点で、ワーク抜
取り制御装置は、アーム付き搬送機構216を駆動する
ことによって、ワーク抜取り装置から前記コンテナを取
り出して搬送装置側に搬送する。
【0102】コンテナは搬送装置によってコンテナ受入
れ台まで搬送され、5つのコンテナがコンテナ受入れ台
に揃った段階で、5段積みのコンテナ群にまとめられた
後、自走式の搬送車に受け渡される。この時点で、1つ
のコンテナ群に対する第1のバッファ処理が終了する。
【0103】この第1のバッファ処理工程S6におい
て、前記活性化処理後の電池本体10を所定時間放置す
ることにより、IR/OCV測定を高精度に行うと共
に、信頼性の向上を図ることができる。
【0104】第1のバッファ処理を終えた1つのコンテ
ナ群は、次の第2の常温エージング処理工程S7に投入
される。この第2の常温エージング処理工程S7は、第
2の常温エージング処理設備124を用いて、電池本体
10に対し、上述した条件で常温エージング処理を行
う。
【0105】具体的には、まず、第1のバッファ処理設
備118から取り出されたコンテナ群は、自走式の搬送
車によって第2の常温エージング処理設備124のコン
テナ受入れ口に搬送される。コンテナ受入れ口にコンテ
ナ群が投入されると、搬送機構制御装置はコンテナ群を
第2の常温エージング処理設備124内に搬送し、コン
テナ群をアーム付き搬送機構216に受け渡す。
【0106】搬送機構制御装置は、所定の棚214内に
コンテナ群を収納する。所定時間経過後、搬送機構制御
装置は、アーム付き搬送機構216を駆動し、前記棚2
14からコンテナ群を取り出して搬送装置まで搬送す
る。搬送装置は搬送されたコンテナ群をコンテナ受入れ
台まで搬送し、自走式の搬送車にコンテナ群を受け渡
す。この時点で、1つのコンテナ群に対する第2の常温
エージング処理が終了する。
【0107】この第2の常温エージング処理によって、
電池本体10の微小短絡を検出することが可能となり、
信頼性の高い二次電池を得ることができる。
【0108】第2の常温エージング処理を終えた1つの
コンテナ群は、次の容量検査工程S8に投入される。こ
の容量検査工程S8は、容量検査設備130を用いて、
充電および放電時の電流容量を検査する。
【0109】具体的には、まず、第2の常温エージング
処理設備124から取り出されたコンテナ群は、自走式
の搬送車によって容量検査設備130のコンテナ受入れ
口に搬送される。コンテナ受入れ口にコンテナ群が投入
されると、コンテナ群はコンテナ処理装置を通じて1段
毎に分割され、搬送装置により、1つのコンテナを容量
検査設備130内に搬送し、1つのコンテナをアーム付
き搬送機構216に受け渡す。
【0110】搬送機構制御装置は、例えば、IR/OC
V測定ユニット218に配列されている多数のIR/O
CV測定装置のうち、空いているIR/OCV測定装置
にアームを移動して、1つのコンテナを当該IR/OC
V測定装置に投入する。IR/OCV制御装置は、前記
IR/OCV測定装置内にコンテナが投入された時点
で、当該IR/OCV測定装置を起動する。これによっ
て、前記コンテナ内に収容されている多数の電池本体1
0に対する内部抵抗(IR)と開路電圧(OCV)の測
定が行われる。
【0111】この測定結果において、新たにエラーと判
定された電池本体10には、それ以降の容量測定処理は
行われない。この場合、エラー判定を受けた電池本体1
0は、選別・出荷工程S10での電池振分け処理によっ
て選別されるまで、コンテナ内に収容された状態で他の
電池本体10と共に各工程に搬送される。
【0112】前記IR/OCV測定を終えた1つのコン
テナは、前記アーム付き搬送機構216により容量測定
ユニット側に搬送される。即ち、アーム付き搬送機構2
16は、容量測定ユニットに配列されている多数の容量
測定装置のうち、空いている容量測定装置にアームを移
動して、前記コンテナを当該容量測定装置に投入する。
容量測定制御装置は、前記容量測定装置内にコンテナが
投入された時点で、当該容量測定装置を起動する。容量
測定装置は、該容量測定装置に搬送されたコンテナ内に
収容されている多数の電池本体10に対して上述した条
件で容量測定を行う。この容量測定装置による容量測定
の制御は容量測定制御装置を介して行われる。
【0113】この電流容量の測定では、充電期間の最初
の所定時間において、電池本体10に一定電流を流して
充電を行う、いわゆる定電流充電(CC充電)が行わ
れ、残りの期間において、電池本体10の両端に一定電
圧を印加して充電を行う、いわゆる定電圧充電(CV充
電)が行われる。最初の所定時間における定電流充電で
は、一定電流が電池に流れることから、電池本体10の
両端電圧が時間の経過と共に徐々に上昇し、その後の定
電圧充電では、一定電圧が電池本体10の両端に印加さ
れることから、電池本体10に流れる電流が時間の経過
と共に徐々に減少することとなる。
【0114】この測定結果において、新たにエラーと判
定された電池本体10は、選別・出荷工程S10での電
池振分け処理によって選別されるまで、コンテナ内に収
容された状態で他の電池本体10と共に各工程に搬送さ
れる。
【0115】次いで、ランク判定装置において、前記I
R/OCV測定および充放電処理の各測定結果に基づい
てランク判定を行う。
【0116】容量測定処理を終えた多数の電池本体10
が収容されたコンテナは、搬送装置によってコンテナ受
入れ台まで搬送される。そして、5つのコンテナがコン
テナ受入れ台に揃った段階で、5段積みのコンテナ群に
まとめられた後、自走式の搬送車に受け渡される。各こ
の時点で、1つのコンテナ群に対する容量測定処理が終
了する。
【0117】容量検査を終えた1つのコンテナ群は、次
の第2のバッファ処理工程S9に投入される。この第2
のバッファ処理工程S9は、第2のバッファ処理設備1
28を用いて、電池本体10に対し、所定時間の放置処
理と必要なIR/OCV測定処理を行う。この第2のバ
ッファ処理工程S9は、ワーク抜取り処理以外は、前記
第1のバッファ処理工程S6とほぼ同じ工程を踏むた
め、その重複説明を省略する。
【0118】第2のバッファ処理を終えた1つのコンテ
ナ群は、次の選別・出荷工程S10に投入される。この
選別・出荷工程S10は、選別・出荷設備を用いて、電
池本体10に対し、例えば印字、チュービング処理を行
って製品(二次電池)とした後に、ランク分けを行っ
て、ランク単位に出荷するという処理を行う。
【0119】このように、前記具体例に係る製造システ
ムにおいては、独立して設けられた断熱性に優れる室ご
とに各装置が配置され、各処理に好適な温度条件で処理
されることから、電池本体10における負極シート22
に重ね合わされたリチウム金属を効率よく電解液中に溶
解させることができることから、高い充放電容量、良好
な充放電サイクル特性を持ち、かつ高エネルギ密度を有
する金属リチウム二次電池を得ることができる。
【0120】この実施の形態では、円筒型の電池本体1
0に適用した例を示したが、その他、ボタン型の金属リ
チウム二次電池や各種形状の金属リチウム二次電池にも
適用させることができる。
【0121】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る金属
リチウム二次電池の製造システムおよびその製造方法に
よれば、高い充電容量を持ち、サイクル特性に優れた金
属リチウム二次電池を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る製造システムに投入される
電池本体の構成を示す断面図である。
【図2】本実施の形態に係る製造システムの基本的構成
例を示す構成図である。
【図3】本実施の形態に係る製造システムの各装置が配
置された建屋の概略平面図である。
【図4】図3の建屋のIV−IV線断面の一部を示す図
である。
【図5】本実施の形態の具体的構成例に係る製造システ
ムによる電池の製造過程を示す工程ブロック図である。
【符号の説明】
10…電池本体 12…電池缶 14…非水電解液 16…巻回群 18…封口体 20…正極シート 22…負極シート 100…前処理設備 102…活性化処理設備 104…後処理設備 110…低温エージング処理設備 112、124…常温エージング処理設備 114、126…高温エージング処理設備 116…揺動回転処理設備 118、128…バ
ッファ処理設備 120…充放電処理設備 122…充(放)電
処理設備 130…容量検査設備 132…確認処理設
備 200a〜200e…仕切壁 202…第1の室 204…第2の室 206…第3の室 208…第4の室 210…第5の室 212…第6の室 214…棚 216…アーム付き搬送機構 218…IR/OC
V測定ユニット 220…搬送車 222…走行レール 224…自動シャッター 226…扉 228…化粧石膏ボード 230…グラスウー
ル層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属リチウム二次電池の製造システムであ
    って、 電池本体における金属材料のリチウムを溶解させるため
    の処理と電極内のリチウムの分布を均一化するための処
    理とを行う前処理手段と、前記電池本体の負極に対して
    リチウムを挿入させるための処理を行う活性化処理手段
    と、前記活性化処理を十分にさせるための処理を行う後
    処理手段とを有し、 前記前処理手段は、 前記電池本体を、常温よりも低い温度に保持された雰囲
    気に所定時間曝す低温エージング処理手段と、 前記電池本体を、常温に保持された雰囲気に所定時間曝
    す第1の常温エージング処理手段と、 前記電池本体を、常温よりも高い温度に保持された雰囲
    気に所定時間曝す第1の高温エージング処理手段と、 前記電池本体を揺動および/または回転させる揺動回転
    手段と、 常温に戻すための第1のバッファ手段と、 前記電池本体に対して部分充電を行う部分充電処理手段
    のうち、少なくとも1つ以上の任意の組み合わせで構成
    され、 前記活性化処理手段は、少なくとも前記負極材料にリチ
    ウムを挿入するための充電処理手段で構成され、 前記後処理手段は、 前記電池本体を、常温に保持された雰囲気に所定時間曝
    す第2の常温エージング処理手段と、 前記電池本体を、常温よりも高い温度に保持された雰囲
    気に所定時間曝す第2の高温エージング処理手段と、 常温に戻すための第2のバッファ手段と、 前記電池本体に対して充放電を行う充放電処理手段と、 前記電池本体の容量、電圧および電流を検査する確認手
    段のうち、少なくとも1つ以上の任意の組み合わせで構
    成され、 少なくとも前記各エージング処理手段と、前記活性化処
    理手段を構成する充電処理手段と、前記電池本体の容
    量、電圧および電流を検査する確認手段とがそれぞれ独
    立した室に設けられていることを特徴とする金属リチウ
    ム二次電池の製造システム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の製造システムにおいて、前
    記それぞれ独立した室は、断熱構造を有することを特徴
    とする金属リチウム二次電池の製造システム。
  3. 【請求項3】金属リチウム二次電池の製造方法であっ
    て、 電池本体における金属材料のリチウムを溶解させるため
    の処理と電極内のリチウムの分布を均一化するための処
    理とを行う前処理工程と、前記電池本体の負極に対して
    リチウムを挿入させるための処理を行う活性化処理工程
    と、前記活性化処理を十分にさせるための処理を行う後
    処理工程とを有し、 前記前処理工程は、 前記電池本体を、常温よりも低い温度に保持された雰囲
    気に所定時間曝す低温エージング処理工程と、 前記電池本体を、常温に保持された雰囲気に所定時間曝
    す第1の常温エージング処理工程と、 前記電池本体を、常温よりも高い温度に保持された雰囲
    気に所定時間曝す第1の高温エージング処理工程と、 前記電池本体を揺動および/または回転させる揺動回転
    工程と、 常温に戻すための第1のバッファ工程と、 前記電池本体に対して部分充電を行う部分充電処理工程
    のうち、少なくとも1つ以上の任意の組み合わせで構成
    され、 前記活性化処理工程は、少なくとも前記負極材料にリチ
    ウムを挿入するための充電処理工程で構成され、 前記後処理工程は、 前記電池本体を、常温に保持された雰囲気に所定時間曝
    す第2の常温エージング処理工程と、 前記電池本体を、常温よりも高い温度に保持された雰囲
    気に所定時間曝す第2の高温エージング処理工程と、 常温に戻すための第2のバッファ工程と、 前記電池本体に対して充放電を行う充放電処理工程と、 前記電池本体の容量、電圧および電流を検査する確認工
    程のうち、少なくとも1つ以上の任意の組み合わせで構
    成され、 少なくとも前記各エージング処理工程と、前記活性化処
    理工程を構成する充電処理工程と、前記電池本体の容
    量、電圧および電流を検査する確認工程とがそれぞれ独
    立して設けられた室で処理されることを特徴とする金属
    リチウム二次電池の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項3記載の製造方法において、前記そ
    れぞれ独立して設けられた室は、断熱構造を有すること
    を特徴とする金属リチウム二次電池の製造方法。
JP10051104A 1998-03-03 1998-03-03 金属リチウム二次電池の製造システムおよびその製造方法 Pending JPH11250930A (ja)

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