JPH10289007A - プログラマブルコントローラにおける入出力データ伝達制御方法およびプログラマブルコントローラ - Google Patents

プログラマブルコントローラにおける入出力データ伝達制御方法およびプログラマブルコントローラ

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JPH10289007A
JPH10289007A JP9093397A JP9339797A JPH10289007A JP H10289007 A JPH10289007 A JP H10289007A JP 9093397 A JP9093397 A JP 9093397A JP 9339797 A JP9339797 A JP 9339797A JP H10289007 A JPH10289007 A JP H10289007A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 稼動試験のために、リモートI/O局の入出
力データに対し、シーケンスプログラムレスでの設定/
変更を可能とする入出力データ伝達を行うことのできる
プログラマブルコントローラを得ること。 【解決手段】 操作盤あるいは外部周辺機器から指定さ
れたリモートI/O局の出力更新データ、入力更新デー
タを演算ユニット212と通信ユニット214との間に
設けられた情報エリア更新ユニット213に変更可能に
格納し、情報エリア更新ユニット213にて出力データ
と出力更新データとの論理演算と、入力データと入力更
新データとの論理演算を行い、操作盤あるいは外部周辺
機器からの指定により出力データ、出力更新データ、或
いは論理演算結果の何れかをリモートI/O局への出力
データとして通信ユニット2147に渡し、また操作盤
あるいは外部周辺機器からの指定により入力データ、入
力更新データ、或いは論理演算結果の何れかをリモート
I/O局からの入力データとして演算ユニット212に
渡す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プログラマブル
コントローラにおける入出力データ伝達制御方法および
プログラマブルコントローラに関し、特にプログラマブ
ルコントローラと複数のリモートI/O局と複数の操作
盤局からなるリモートI/Oネットワークを構築した制
御システムにおいて、プログラマブルコントローラのリ
モートI/O局に対する入出力データの伝達を制御する
方法およびプログラマブルコントローラに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】プログラマブルコントローラを用いた制
御システムにおいて、制御規模の拡大に伴い、複数のプ
ログラマブルコントローラどうしを接続した制御システ
ムが使用されるようになってきている。
【0003】このような複数のプログラマブルコントロ
ーラ間の従来の入出力データ伝送方法として、特開平8
−190408号に開示されているようなプログラマブ
ルコントローラのデータリンク方法がある。このデータ
リンク方法を図12を参照して説明する。
【0004】図12に示されている制御システムは、プ
ログラマブルコントローラ1110(図12においては
一台のプログラマブルコントローラ1110のみ示す)
と、複数台のリモートI/O局1120と、プログラマ
ブルコントローラ1110と各リモートI/O局112
0とを接続するデータ通信線1130とを有している。
【0005】プログラマブルコントローラ1110は、
入出力ユニット1111と、全体の制御を行う演算ユニ
ット1112と、通信の制御を行う通信ユニット111
3とを具備している。
【0006】また、リモートI/O局1120は、プロ
グラマブルコントローラ1110と同様の入出力ユニッ
ト1111と、全体の制御を行う演算ユニット1112
と、通信の制御を行う通信ユニット1113とを具備し
ている。
【0007】図12に示されているような制御システム
においては、各リモートI/O局1120は、制御シス
テムの立ち上がり時に自局以外のリモートI/O局11
20に保存された入出力データのうち、参照が必要な入
出力データが保存されたデータ領域と自局の入出力デー
タが保存されたデータ領域とをプログラマブルコントロ
ーラ1110に通知する。
【0008】通知を受けたプログラマブルコントローラ
1110は、記憶装置(図示省略)内に全てのリモート
I/O局1120の入出力データのテーブルと、どの入
出力データがいずれのリモートI/O局1120間で参
照が必要かを示す参照テーブルとを作成する。
【0009】そして、制御システムの立ち上がりが終了
した後、プログラマブルコントローラ1110の通信ユ
ニット1113は、各リモートI/O局1120から送
られてくる入出力データのテーブルへの書き込みと、演
算ユニット1112からの要求に従った各リモートI/
O局1120へのデータ送信とを行うと共に、定期的に
参照テーブルに保存されている各リモートI/O局11
20間で参照が必要なデータをそれぞれ各リモートI/
O局1120へ送信する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来の制
御システムの場合、制御システムの稼動試験を行う際に
は、リモートI/O局1120に接続されている図示さ
れていない制御機器を順次、活性状態、非活性状態に切
り替えるか、プログラマブルコントローラ1110内の
シーケンスプログラムを試験毎に書き換える必要がある
ため、制御規模が大きくなると、シーケンスプログラム
を変更するための操作回数が多くなり、実際の試験を行
うよりも、その準備作業に多大な時間を必要とすると云
う問題点があった。
【0011】また、上述のようなプログラマブルコント
ローラから図示されていない制御機器に送信する入出力
データ(出力データ)の一時的な変更を、ネットワーク
内の操作盤、あるいはプログラマブルコントローラ11
10に装着される図示されていないシーケンスプログラ
ム開発作成支援用周辺機器(外部周辺機器)から行って
も、プログラマブルコントローラ1110内のシーケン
スプログラムによる演算後の入出力データ(出力デー
タ)が上書きされてリモートI/O局1120に送信さ
れるため、出力データの一時的な変更を行うことができ
ない。
【0012】このため、従来は、出力データを一時的に
変更したい場合には、その都度、シーケンスプログラム
内の設定値部分を書き換えなければならず、作業時間が
多くかかると云う問題点があった。
【0013】加えて、シーケンスプログラムの制御動作
の確認のために、リモートI/O局1120からの入出
力データ(入力データ)に対し、ネットワーク内の図示
されていない操作盤、あるいはプログラマブルコントロ
ーラ1110に装着された図示されていないシーケンス
プログラム開発作成支援用周辺機器からの変更指示を行
っても、リモートI/O局1120からプログラマブル
コントローラ1110にデータが常時送信されているた
め、変更を指示した入力データも上書きにより書き換え
られてしまい、変更指示が有効にならない。
【0014】このため、従来は、シーケンスプログラム
の制御動作を確認する場合には、擬似的な制御機器を作
成して接続試験を行うか、またはシーケンスプログラム
内に擬似入力ロジックを組み込んで試験を行う必要があ
り、このための作業時間が多くかかると云う問題点があ
った。
【0015】この発明は、上述の如き問題点に着目して
なされたものであり、制御システムの稼動試験が多大な
準備作業時間を要することなく行われ得るよう、ネット
ワーク内操作盤やプログラマブルコントローラに装着さ
れたシーケンスプログラム開発支援用周辺機器からの指
示により、リモートI/O局の入出力データをシーケン
スプログラムレスで設定/変更できるように改善された
プログラマブルコントローラにおける入出力データ伝達
方法およびプログラマブルコントローラを得ることを目
的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、この発明によるプログラマブルコントローラにお
ける入出力データ伝達方法は、シーケンスプログラムを
実行する演算ユニットと、前記演算ユニットよりリモー
トI/O局への出力データの送信およびリモートI/O
局より前記演算ユニットへの入力データの受信を行う通
信ユニットとを有するプログラマブルコントローラにお
ける入出力データ伝達制御方法において、ネットワーク
内の操作盤あるいはプログラマブルコントローラに装着
された外部周辺機器から指定されたリモートI/O局の
出力更新データ、入力更新データを前記演算ユニットと
前記通信ユニットとの間に設けられた情報エリア更新ユ
ニットに変更可能に格納し、前記情報エリア更新ユニッ
トにて前記出力データと前記出力更新データとの論理演
算と、前記入力データと前記入力更新データとの論理演
算を行い、前記操作盤あるいは前記外部周辺機器からの
指定により前記出力データ、前記出力更新データ、或い
は前記出力データと前記出力更新データとの論理演算結
果のいずれかを前記情報エリア更新ユニットよりリモー
トI/O局への出力データとして前記通信ユニットに渡
し、また前記操作盤あるいは前記外部周辺機器からの指
定により前記入力データ、前記入力更新データ、或いは
前記入力データと前記入力更新データとの論理演算結果
のいずれかをリモートI/O局からの入力データとして
前記情報エリア更新ユニットより前記演算ユニットに渡
すものである。
【0017】この発明によるプログラマブルコントロー
ラにおける入出力データ伝達制御方法では、制御システ
ムの稼動試験等に際しては、操作盤あるいは外部周辺機
器から指定されたリモートI/O局の出力更新データ、
入力更新データを情報エリア更新ユニットに変更可能に
格納し、情報エリア更新ユニットにて出力データと出力
更新データとの論理演算と、入力データと入力更新デー
タとの論理演算を行い、操作盤あるいは外部周辺機器か
らの指定により出力データ、出力更新データ、或いは出
力データと出力更新データとの論理演算結果のいずれか
を情報エリア更新ユニットよりリモートI/O局への出
力データとして通信ユニットに渡し、また操作盤あるい
は外部周辺機器からの指定により入力データ、入力更新
データ、或いは入力データと入力更新データとの論理演
算結果のいずれかをリモートI/O局からの入力データ
として情報エリア更新ユニットより演算ユニットに渡
す。これにより、制御システムの稼動試験等に際して、
操作盤あるいは外部周辺機器からの指示で入出力データ
を任意に一時的に変更することができる。
【0018】つぎの発明によるプログラマブルコントロ
ーラにおける入出力データ伝達制御方法は、上述の発明
によるプログラマブルコントローラにおける入出力デー
タ伝達制御方法において、前記情報エリア更新ユニット
に出力更新データ、入力更新データが全く格納されてい
ない場合には当該情報エリア更新ユニットを未使用とす
る制御フラグを持たせ、この制御フラグにより前記情報
エリア更新ユニットが未使用であると判定される時に
は、前記情報エリア更新ユニットを直通する状態で、演
算処理を行うことなく、出力データ、入力データを前記
演算ユニットと前記通信ユニットとの間に伝達するもの
である。
【0019】この発明によるプログラマブルコントロー
ラにおける入出力データ伝達制御方法では、通常動作時
等、情報エリア更新ユニットに出力更新データ、入力更
新データが全く格納されていない場合には、情報エリア
更新ユニットを直通する状態で、演算処理を行うことな
く、出力データ、入力データが演算ユニットと通信ユニ
ットとの間に伝達し、データ伝送速度が低下しない。
【0020】つぎの発明によるプログラマブルコントロ
ーラにおける入出力データ伝達制御方法は、上述の発明
によるプログラマブルコントローラにおける入出力デー
タ伝達制御方法において、リモートI/O局毎に更新要
求元の機器情報を前記情報エリア更新ユニットに格納
し、要求元機器情報に基づいて、前記情報エリア更新ユ
ニットに格納されている出力更新データ、入力更新デー
タの値の変更を要求する前記操作盤、前記外部周辺機器
に対し排他制御を行い、同時に同じデータを異なる値で
変更指示されることを禁止するものである。
【0021】この発明によるプログラマブルコントロー
ラにおける入出力データ伝達制御方法では、要求元機器
情報に基づいて情報エリア更新ユニットに格納されてい
る出力更新データ、入力更新データの値の変更を要求す
る操作盤、外部周辺機器に対し排他制御を行い、同時に
同じデータを異なる値で変更指示されることを禁止し、
誤動作を防止する。
【0022】つぎの発明によるプログラマブルコントロ
ーラにおける入出力データ伝達制御方法は、上述の発明
によるプログラマブルコントローラにおける入出力デー
タ伝達制御方法において、前記操作盤あるいは前記外部
周辺機器から前記情報エリア更新ユニットに出力更新デ
ータ、入力更新データがセットされた時点からの経過時
間を計測し、この経過時間が更新処理最大許可時間を越
えれば、タイムオーバ処理として演算処理を強制終了す
るものである。
【0023】この発明によるプログラマブルコントロー
ラにおける入出力データ伝達制御方法では、操作盤ある
いは外部周辺機器から情報エリア更新ユニットに出力更
新データ、入力更新データがセットされた時点からの経
過時間が更新処理最大許可時間を越えれば、タイムオー
バ処理として演算処理を強制終了する。
【0024】つぎの発明によるプログラマブルコントロ
ーラにおける入出力データ伝達制御方法は、上述の発明
によるプログラマブルコントローラにおける入出力デー
タ伝達制御方法において、前記操作盤あるいは前記外部
周辺機器の電源断や故障によって通信不能状態になった
ことにより入出力データの設定/変更操作が中断されれ
ば、演算処理を強制終了するものである。
【0025】この発明によるプログラマブルコントロー
ラにおける入出力データ伝達制御方法では、操作盤ある
いは外部周辺機器の電源断や故障によって通信不能状態
になったことにより入出力データの設定/変更操作が中
断されると、演算処理を強制終了する。
【0026】つぎの発明によるプログラマブルコントロ
ーラにおける入出力データ伝達制御方法は、上述の発明
によるプログラマブルコントローラにおける入出力デー
タ伝達制御方法において、前記操作盤と前記外部周辺機
器の何れからも入出力データの更新指示がない場合に
は、論理演算処理を停止するものである。
【0027】この発明によるプログラマブルコントロー
ラにおける入出力データ伝達制御方法では、操作盤と外
部周辺機器の何れからも入出力データの更新指示がなけ
れば、論理演算処理を停止する。
【0028】また、上述の目的を達成するために、この
発明によるプログラマブルコントローラは、シーケンス
プログラムを実行する演算ユニットと、前記演算ユニッ
トよりリモートI/O局への出力データの送信およびリ
モートI/O局より前記演算ユニットへの入力データの
受信を行う通信ユニットとを有するプログラマブルコン
トローラにおいて、前記演算ユニットと前記通信ユニッ
トとの間に情報エリア更新ユニットを有し、当該情報エ
リア更新ユニットは、ネットワーク内の操作盤あるいは
プログラマブルコントローラに装着された外部周辺機器
から指定されたリモートI/O局の出力更新データ、入
力更新データを格納する格納部を有し、前記出力データ
と前記出力更新データとの論理演算と、前記入力データ
と前記入力更新データとの論理演算を行い、前記操作盤
あるいは前記外部周辺機器からの指定により前記出力デ
ータ、前記出力更新データ、或いは前記出力データと前
記出力更新データとの論理演算結果のいずれかをリモー
トI/O局への出力データとして前記通信ユニットに渡
し、また前記操作盤あるいは前記外部周辺機器からの指
定により前記入力データ、前記入力更新データ、或いは
前記入力データと前記入力更新データとの論理演算結果
のいずれかをリモートI/O局からの入力データとして
前記演算ユニットに渡すよう構成されているものであ
る。
【0029】この発明によるプログラマブルコントロー
ラでは、制御システムの稼動試験等に際して、操作盤あ
るいは外部周辺機器から指定されたリモートI/O局の
出力更新データ、入力更新データが情報エリア更新ユニ
ットの格納部に変更可能に格納され、情報エリア更新ユ
ニットにて出力データと出力更新データとの論理演算
と、入力データと入力更新データとの論理演算とが行わ
れ、操作盤あるいは外部周辺機器からの指定により出力
データ、出力更新データ、或いは出力データと出力更新
データとの論理演算結果のいずれかを情報エリア更新ユ
ニットよりリモートI/O局への出力データとして通信
ユニットに渡し、また操作盤あるいは外部周辺機器から
の指定により入力データ、入力更新データ、或いは入力
データと入力更新データとの論理演算結果のいずれかを
リモートI/O局からの入力データとして情報エリア更
新ユニットより演算ユニットに渡することが行われる。
これにより制御システムの稼動試験等に際して、操作盤
あるいは外部周辺機器からの指示で入出力データが任意
に一時的に変更される。
【0030】つぎの発明によるプログラマブルコントロ
ーラは、上述の発明によるプログラマブルコントローラ
において、前記情報エリア更新ユニットは、出力更新デ
ータ、入力更新データが全く格納されていない場合には
当該情報エリア更新ユニットを未使用とする制御フラグ
の格納部を有し、前記制御フラグにより前記情報エリア
更新ユニットが未使用であると判定される時には、前記
情報エリア更新ユニットを直通する状態で、演算処理を
行うことなく出力データ、入力データを前記演算ユニッ
トと前記通信ユニットとの間に伝達するものである。
【0031】この発明によるプログラマブルコントロー
ラでは、情報エリア更新ユニットを未使用とする制御フ
ラグが格納部に格納され、通常動作時等、情報エリア更
新ユニットに出力更新データ、入力更新データが全く格
納されていない場合には、制御フラグにより情報エリア
更新ユニットが未使用であると判定され、情報エリア更
新ユニットを直通する状態で、演算処理を行うことな
く、出力データ、入力データが演算ユニットと通信ユニ
ットとの間に伝達され、データ伝送速度が低下しない。
【0032】つぎの発明によるプログラマブルコントロ
ーラは、上述の発明によるプログラマブルコントローラ
において、前記情報エリア更新ユニットは、リモートI
/O局毎に更新要求元の機器情報を格納する格納部を有
し、要求元機器情報に基づいて、前記情報エリア更新ユ
ニットに格納されている出力更新データ、入力更新デー
タの値の変更を要求する前記操作盤、前記外部周辺機器
に対し排他制御を行い、同時に同じデータを異なる値で
変更指示されることを禁止するものである。
【0033】この発明によるプログラマブルコントロー
ラでは、リモートI/O局毎に更新要求元の機器情報が
格納部に格納され、要求元機器情報に基づいて情報エリ
ア更新ユニットに格納されている出力更新データ、入力
更新データの値の変更を要求する操作盤、外部周辺機器
に対し排他制御が行われ、同時に同じデータを異なる値
で変更指示されることが禁止される。
【0034】つぎの発明によるプログラマブルコントロ
ーラは、上述の発明によるプログラマブルコントローラ
において、前記情報エリア更新ユニットは、前記操作盤
あるいは前記外部周辺機器から前記情報エリア更新ユニ
ットに出力更新データ、入力更新データがセットされた
時点からの経過時間を計測する計時手段を有し、前記経
過時間が更新処理最大許可時間を越えれば、タイムオー
バ処理として演算処理を強制終了するものである。
【0035】この発明によるプログラマブルコントロー
ラでは、操作盤あるいは外部周辺機器から情報エリア更
新ユニットに出力更新データ、入力更新データがセット
された時点からの経過時間が計時手段によって計測さ
れ、操作盤あるいは外部周辺機器から情報エリア更新ユ
ニットに出力更新データ、入力更新データがセットされ
た時点からの経過時間が更新処理最大許可時間を越えれ
ば、タイムオーバ処理として演算処理が強制終了され
る。
【0036】つぎの発明によるプログラマブルコントロ
ーラは、上述の発明によるプログラマブルコントローラ
において、前記情報エリア更新ユニットは、前記操作盤
あるいは前記外部周辺機器の電源断や故障によって通信
不能状態になったことにより入出力データの設定/変更
操作が中断されれば、演算処理を強制終了するものであ
る。
【0037】この発明によるプログラマブルコントロー
ラでは、操作盤あるいは外部周辺機器の電源断や故障に
よって通信不能状態になったことにより入出力データの
設定/変更操作が中断されると、演算処理が強制終了さ
れる。
【0038】つぎの発明によるプログラマブルコントロ
ーラは、上述の発明によるプログラマブルコントローラ
において、前記情報エリア更新ユニットは、前記操作盤
と前記外部周辺機器の何れからも入出力データの更新指
示がない場合には、論理演算処理を停止するものであ
る。
【0039】この発明によるプログラマブルコントロー
ラでは、操作盤と外部周辺機器の何れからも入出力デー
タの更新指示がない場合には、論理演算処理が行われな
い。
【0040】つぎの発明によるプログラマブルコントロ
ーラは、上述の発明によるプログラマブルコントローラ
において、前記演算ユニットと前記情報エリア更新ユニ
ットは、入出力データの変更を要求した要求元機器情報
を格納する要求元機器情報格納部を有し、当該要求元機
器情報格納部の情報を表示装置のLEDや画面にモニタ
出力できるものである。
【0041】この発明によるプログラマブルコントロー
ラでは、要求元機器情報格納部に入出力データの変更を
要求した要求元機器情報が格納され、この要求元機器情
報格納部の情報は表示装置のLEDや画面にモニタ出力
できる。これにより要求元機器情報がモニタ表示され
る。
【0042】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照して、この
発明に係るプログラマブルコントローラにおける入出力
データ伝達制御方法およびプログラマブルコントローラ
の実施の形態を詳細に説明する。
【0043】図1はこの発明によるプログラマブルコン
トローラを含む制御システムのネットワーク構成を示し
ている。この制御システムは、複数台のプログラマブル
コントローラ110(図1においては一台のプログラマ
ブルコントローラ110のみ示す)と、複数台のリモー
トI/O局120と、複数台の操作盤130と、それぞ
れの機器を接続するデータ通信線140とを具備してい
る。
【0044】プログラマブルコントローラ(PC親機)
110は、入出力ユニット211と、シーケンスプログ
ラムの解析/実行および全体の制御を行う演算ユニット
212と、通信の制御を行う通信ユニット214と、プ
ログラマブルコントローラ110から各リモートI/O
局120へ送信する入出力データと各リモートI/O局
120からプログラマブルコントローラ110へ送信さ
れた入出力データの内容を操作盤130やプログラマブ
ルコントローラ110のパラレルI/Oポート311
(図2参照)に装着される図示されていないシーケンス
プログラム開発作成支援用周辺機器(外部周辺機器)か
らの指示により演算処理を行って通信ユニット214や
演算ユニット212と更新後の入出力データをやり取り
する情報エリア更新ユニット213とを有している。
【0045】リモートI/O局120および操作盤13
0は、それぞれ、上述のプログラマブルコントローラ1
10と同様の入出力ユニット211と、演算ユニット2
12と、通信ユニット214とを有している。
【0046】図2はプログラマブルコントローラ110
の内部ユニット構成の詳細を示している。プログラマブ
ルコントローラ110は、入出力ユニット211あるい
は図示されていないシーケンスプログラム開発作成支援
用周辺機器を接続するために、演算ユニット212のバ
スに接続されたパラレルI/Oポート311を有してい
る。
【0047】プログラマブルコントローラ110の演算
ユニット212は、全体の制御を行うCPU321と、
プログラムを格納したROM323と、ユーザが作成し
たシーケンスプログラム、入出力データ、演算結果など
を格納するRAM322と、演算ユニット212のCP
U321と情報エリア更新ユニット213のCPU33
1との双方からアクセス可能なDP−RAM324を有
している。
【0048】DP−RAM324は、図3に示されてい
るように、リモートI/O局No.1用出力データ〜リモー
トI/O局No.n用出力データを格納するリモートI/O
局120への出力データ送信用バッファ410と、リモ
ートI/O局No.1用更新後入力データ〜リモートI/O
局No.n用更新後入力データを格納するリモートI/O局
120からの入力データ受信用バッファ420と、シー
ケンスプログラム開発作成支援用周辺機器との情報エリ
ア更新指示/応答通知用バッファ430と、プログラマ
ブルコントローラ110のパラレルI/Oポート311
に接続される図示されていないシーケンスプログラム開
発支援用周辺機器の動作情報を格納する動作情報格納部
440と、情報エリア更新ユニット213にて演算され
た入出力データの更新要求元機器局番を格納する要求元
機器情報格納部450とをそれぞれ割り付けられてい
る。
【0049】プログラマブルコントローラ110の情報
エリア更新ユニット213は、図2に示されているよう
に、リモートI/O局120への入出力データ伝送を制
御するCPU331と、制御用プログラムを格納したR
OM333と、情報エリア更新用の各種情報を格納する
RAM332と、情報エリア更新ユニット213のCP
U331と通信ユニット214のCPU341との双方
からアクセス可能なDP−RAM334を具備してい
る。
【0050】DP−RAM334は、図4に示されてい
るように、リモート局No.1用更新後出力データ〜リモー
トI/O局No.n用更新後出力データを格納するリモート
I/O局120への更新後出力データ送信用バッファ5
10と、リモートI/O局No.1用入力データ〜リモート
I/O局No.n用入力データを格納するリモートI/O局
120からの更新処理前入力データ受信バッファ520
と、操作盤130との情報エリア更新指示/応答通知用
バッファ530と、ネットワーク内に存在する操作盤1
30の動作情報を格納する操作盤の動作情報格納部54
0と、情報エリア更新ユニット213にて演算された入
出力データの更新要求元機器局番を格納する要求元機器
情報格納部550をそれぞれ割り付けられている。
【0051】情報エリア更新ユニット213のRAM3
32は、図5に示されているように、リモートI/O局
No.1用出力更新データ〜リモートI/O局No.n用出力更
新データを格納するI/Oデータ(出力データ)更新用
データバッファ610と、リモートI/O局No. 1用入
力更新データ〜リモートI/O局No.n用入力更新データ
を格納するI/Oデータ(入力データ)更新用データバ
ッファ620と、リモートI/O局No.1用演算方法(種
別)〜リモートI/O局No.n用演算方法(種別)を格納
する演算方法決定用データ部630と、入出力データ更
新用データを未使用とするか使用するかを決定する制御
フラグ部640と、リモートI/O局No.1の更新データ
の変更を要求した機器局番〜リモートI/O局No.nの更
新データの変更を要求した機器局番を格納する要求元機
器情報格納部650と、リモートI/O局No.1の入出力
データに対して更新処理を開始してからの経過時間〜リ
モートI/O局No.nの入出力データに対して更新処理を
開始してからの経過時間を格納する更新処理経過時間デ
ータ部660と、リモートI/O局No.1の入出力データ
に対して更新処理を継続することのできる最大許可時間
〜リモートI/O局No.nのI/Oデータに対して更新処
理を継続することのできる最大許可時間を格納する更新
処理最大許可時間データ部670とを割り付けられてい
る。
【0052】演算方法決定用データ部630に格納され
る演算方法の種別は、たとえば、0は演算なし(I/O
データ使用)、“1”は演算なし(更新データ使用)、
“2”は演算あり(AND出力)、“3”は演算あり
(OR出力)、“4”は演算あり(NOT出力)、
“5”は演算あり(XOR出力)と云うように、予めコ
ード化されており、演算方法決定用データ部630には
“0”〜“5”が入れられる。
【0053】情報エリア更新ユニット213は、演算ユ
ニット212と通信ユニット214との間に設けられて
おり、ネットワーク内の操作盤130あるいはプログラ
マブルコントローラ110に装着された図示されていな
いシーケンスプログラム開発支援用周辺機器から指定さ
れたリモートI/O局120の出力更新データ、入力更
新データをRAM332のI/Oデータ(出力データ)
更新用データバッファ610、I/Oデータ(入力デー
タ)更新用データバッファ620に格納し、演算ユニッ
ト212よりの出力データとI/Oデータ(出力デー
タ)更新用データバッファ610の出力更新データとの
論理演算と、通信ユニット214よりの入力データとI
/Oデータ(入力データ)更新用データバッファ620
の入力更新データとの論理演算を行い、操作盤130あ
るいはシーケンスプログラム開発支援用周辺機器からの
指定により前記出力データ、前記出力更新データ、或い
は前記出力データと前記出力更新データとの論理演算結
果のいずれかをリモートI/O局120への出力データ
として通信ユニット214に渡し、また操作盤130あ
るいはシーケンスプログラム開発支援用周辺機器からの
指定により前記入力データ、前記入力更新データ、或い
は前記入力データと前記入力更新データとの論理演算結
果のいずれかをリモートI/O局120からの入力デー
タとして演算ユニット110に渡すよう構成されてい
る。
【0054】また、情報エリア更新ユニット213は、
出力更新データ、入力更新データが全く格納されていな
い場合には当該情報エリア更新ユニットを未使用とする
制御フラグをRAM332の制御フラグ部640に格納
し、この制御フラグにより情報エリア更新ユニット21
3が未使用であると判定される時には情報エリア更新ユ
ニット213を直通する状態で、演算処理を行うことな
く、出力データ、入力データを演算ユニット212と通
信ユニット214との間に伝達する。
【0055】また、情報エリア更新ユニット214は、
RAM332の要求元機器情報格納部650のリモート
I/O局毎に更新要求元の機器情報に基づいて、情報エ
リア更新ユニット214に格納されている出力更新デー
タ、入力更新データの値の変更を要求する操作盤13
0、シーケンスプログラム開発支援用周辺機器に対し排
他制御を行い、同時に同じデータを異なる値で変更指示
されることを禁止する。
【0056】また、情報エリア更新ユニット214は、
操作盤130あるいはシーケンスプログラム開発支援用
周辺機器からRAM332に出力更新データ、入力更新
データがセットされた時点からの経過時間を内部タイマ
により計測し、この経過時間をRAM332の更新処理
経過時間データ部660に格納し、経過時間が更新処理
最大許可時間データ部670に定義されている更新処理
最大許可時間を越えれば、タイムオーバ処理として演算
処理を強制終了する。
【0057】また、情報エリア更新ユニット214は、
操作盤130あるいはシーケンスプログラム開発支援用
周辺機器の電源断や故障によって通信不能状態になった
ことにより、入出力データの設定/変更操作が中断され
れば、演算処理を強制終了する。
【0058】また、情報エリア更新ユニット214は、
操作盤130とシーケンスプログラム開発支援用周辺機
器の何れからも入出力データの更新指示がない場合に
は、論理演算処理を停止し、必要としない論理演算処理
を行わない。
【0059】なお、演算ユニット212のDP−RAM
324内の要求元機器情報格納部450のデータと情報
エリア更新ユニット214のDP−RAM324内の要
求元機器情報格納部450のデータは図示されていない
表示装置のLEDや画面にモニタ出力することができ
る。
【0060】これにより、ユーザは、リモートI/O局
120の動作情報データとして、現在の入出力データが
プログラマブルコントローラ110による入出力データ
であるか、或いは操作盤130やプログラマブルコント
ローラに装着されたシーケンスプログラム開発作成支援
用周辺機器から設定/変更されている入出力制御データ
であるかを判別でき、誤認識によって発生する誤操作を
防止できる。
【0061】図2に示されているように、プログラマブ
ルコントローラ110の通信ユニット214は、ROM
343に格納されたプログラムにより通信I/F344
の通信制御を行うCPU341と、プログラムを格納し
たROM343と、送受信データの一時格納エリア等に
使用されるRAM342と、データ通信線140を介し
て他のプログラマブルコントローラ110またはリモー
トI/O局120または操作盤130とのデータ送受信
を可能にする通信I/F344とを具備している。
【0062】つぎに、情報エリア更新ユニット213に
よる入出力データ制御の具体例を、図6に示されている
更新データ演算処理フローと、図7、図8に示されてい
る演算方法別処理フローを参照して説明する。
【0063】まず、図6を用いて更新データ演算処理に
ついて説明する。更新データ演算処理では、まず、情報
エリア更新処理を行うのに必要な前処理を実施する(ス
テップS701)。
【0064】つぎに、演算ユニット212のDP−RA
M324内のシーケンスプログラム開発作成支援用周辺
機器との情報エリア更新指示/応答通知用バッファ43
0に情報エリア更新指示が要求されているか否かを判別
する(ステップS702)。
【0065】更新指示の要求がある場合には、そのエリ
ア内要求の内容を参照して更新対象のリモートI/O局
番を求め、情報エリア更新ユニット213内のRAM3
32の要求元機器情報格納部650内の該当するリモー
トI/O局用要求元機器情報から更新処理が未実施であ
るか、更新処理の実施を要求している機器が今回の要求
元機器と同一であるか否か(排他処理)を判別する(ス
テップS703)。
【0066】この排他処理判別にて判別条件を満たして
いる場合には、要求内容を参照して情報エリア更新ユニ
ット213内のRAM332の各部に、該当するリモー
トI/O局の出力更新データ、入力更新データ、演算方
法、変更要求元機器、更新処理最大許可時間をそれぞれ
セットし、併せてRAM332内の制御フラグ部640
の制御フラグの値を入出力データ更新用エリアを使用す
る状態(0→1)に変更する共に、更新処理経過時間デ
ータ部660内の該当するリモートI/O局用時間を初
期化し(ステップS704)、ステップS705へ進
む。
【0067】ステップS703における排他処理判別に
て、上述の判別条件を満たしていない場合には、演算ユ
ニット212のDP−RAM324内のシーケンスプロ
グラム開発支援用周辺機器との情報エリア更新指示/応
答通知用バッファ430に、その旨を伝える応答通知を
セットした後に、ステップS704の処理は実行せずに
ステップS705へジャンプする。これにより、同時に
同じデータを異なる値で変更指示することが禁止され、
誤動作の発生が防止される。
【0068】ステップS705では、情報エリア更新ユ
ニット212のDP−RAM334内の操作盤130と
の情報エリア更新指示/応答通知用バッファ530に情
報エリア更新指示が要求されているか否かを判別する。
【0069】更新指示の要求がある場合には、そのエリ
ア内要求の内容を参照して更新対象のリモートI/O局
番を求め、要求元機器情報格納部650内の該当するリ
モートI/O局用要求元機器情報から更新処理が未実施
であるか、更新処理の実施を要求している機器が今回の
要求元機器と同一であるかの判別を行う(ステップS7
06)。
【0070】この排他処理判別にて判別条件を満たして
いる場合には、前述のステップS704における処理と
同様に、要求内容を参照して情報エリア更新ユニット2
13内のRAM332の各部に、該当するリモートI/
O局の出力更新データ、入力更新データ、演算方法、変
更要求元機器、更新処理最大許可時間の値をそれぞれセ
ットし、併せてRAM332内の制御フラグ部640の
制御フラグの値をI/Oデータ更新用エリアを使用する
状態(0→1)に変更すると共に、更新処理経過時間デ
ータ部660内の該当するリモートI/O局用時間を初
期化し(ステップ707)、ステップS708へ進む。
【0071】ステップS706における排他処理判別に
て、上述の判別条件を満たしていない場合には、情報エ
リア更新ユニット213のDP−RAM334内の操作
盤との情報エリア更新指示/応答通知用バッファ530
にその旨を伝える応答通知をセットした後に、ステップ
707の処理は実行せず、つぎのステップ708へジャ
ンプする。これにより、この場合も同時に同じデータを
異なる値で変更指示することが禁止され、誤動作の発生
が防止される。
【0072】ステップS708では、RAM332内の
制御フラグ部640のフラグ値(0あるいは1)を判別
し、I/Oデータ更新用エリアを使用する指定があれば
(制御フラグ=1)、RAM332内の演算方法決定用
データ部630の該当リモートI/O局用の演算処理方
法を参照判別(ステップS709)し、該当する演算方
法処理を実行し、その処理結果をRAM332内の要求
元機器情報格納部650に書き込む(ステップS71
0)。
【0073】その後、演算処理終了判別にて演算処理を
行う対象のリモートI/O局番が最終局番まで到達した
か否かを確認し(ステップS711)、未到達(未終
了)であれば、つぎのリモートI/O局の演算処理準備
として、つぎのリモートI/O局に対する演算処理準備
を行い(ステップS712)、再びリモートI/O局演
算方法の判別(ステップS709)から順に、処理を繰
り返し実行する。
【0074】ステップS711の演算処理終了判別にて
リモートI/O局の最終局番まで到達したかが確認され
れば、演算ユニット212のDP−RAM324内の要
求元機器情報格納部450および情報エリア更新ユニッ
ト213のDP−RAM334内の要求元機器情報格納
部550に、情報エリア更新ユニット213の処理結果
であるRAM332内の要求元機器情報格納部650の
データをセットし、情報エリア更新処理を終了するため
に必要な後処理を行い(ステップS713)、一連の処
理を終了する。
【0075】演算ユニット212のDP−RAM324
内の要求元機器情報格納部450および情報エリア更新
ユニット213のDP−RAM334の要求元機器情報
格納部550にセットされた要求元機器情報(要求元機
器の局番)は、モニタ出力される。
【0076】なお、制御フラグ部640のフラグ値の判
別で、I/Oデータ更新用エリアを未使用とする指定で
あれば(制御フラグ=0)、演算ユニット212のDP
−RAM324内のリモートI/O局120への出力デ
ータ送信用バッファ410の出力データを、通信ユニッ
ト214が参照している各リモートI/O局120へ送
信する情報エリア更新ユニット213のDP−RAM3
34内のリモートI/O局への更新後出力データ送信用
バッファ510へそのままセットする(ステップ71
4)。
【0077】つぎに、通信ユニット214にてセットさ
れる各リモートI/O局120から送信された入力デー
タが格納されている情報エリア更新ユニット213のD
P−RAM334内のリモートI/O局120からの更
新処理前入力データ受信バッファ520の入力データ
を、演算ユニット212が参照することのできるDP−
RAM324内のリモートI/O局120からの入力デ
ータ受信用バッファ420へそのままセットする(ステ
ップ715)。そして、この後に、情報エリア更新処理
を終了するために必要な後処理を行い(ステップS71
3)、一連の処理を終了する。
【0078】これにより、通常動作時等、情報エリア更
新ユニット214のRAM332に出力更新データ、入
力更新データが全く格納されていない時、すなわち情報
エリア更新ユニット214が未使用であれば、情報エリ
ア更新ユニット214を直通する状態で、演算処理を行
うことなく、出力データ、入力データが演算ユニット2
12と通信ユニット214との間に伝達され、データ伝
送速度が低下することがない。
【0079】また、操作盤130と外部周辺機器の何れ
からも入出力データの更新指示がない場合には、ステッ
プS701、ステップS702、ステップS705、ス
テップS714、ステップS715、ステップS713
と流れ、ステップS710をジャンプするから、論理演
算処理が停止される。これにより必要しない論理演算処
理が無駄に行われることがなく、データ伝送速度が低下
することがない。
【0080】なお、上述の情報エリア更新処理は、定周
期あるいは他ユニットからの図示されていない処理の実
行開始要求がされる都度、実行されるものとする。
【0081】つぎに、上述のような更新データ演算処理
ルーチンで実行される演算方法別処理の具体例につい
て、図9〜図11に示されているフローチャートを参照
して説明する。
【0082】図9は演算方法別処理の演算方法が、「演
算なし(入出力データ使用)」である場合の処理フロー
を示している。「演算なし(入出力データ使用)」の場
合には、演算ユニット212のDP−RAM324に格
納されているリモートI/O局120への出力データ送
信用バッファ410内の該当するリモートI/O局番の
出力データを、通信ユニット214が参照して各リモー
トI/O局120へ送信する情報エリア更新ユニット2
13のDP−RAM334に存在するリモートI/O局
への更新後出力データ送信用バッファ510内の該当す
るリモートI/O局番用の出力データ(更新後)部にそ
のままセットする(ステップS801)。
【0083】つぎに、通信ユニット214にてセットさ
れる各リモートI/O局120から送信された入力デー
タが格納されている情報エリア更新ユニット213のD
P−RAM334内のリモートI/O局120からの更
新処理前入力データ受信バッファ520の該当するリモ
ートI/O局番の入力データを、演算ユニット212が
参照することのできるDP−RAM324に存在するリ
モートI/O局120からの入力データ受信用バッファ
420内の該当するリモートI/O局番用の入力データ
(更新後)部にそのままセットし(ステップS80
2)、一連の処理を終了して上位処理フローである演算
処理終了判別(図8のステップS711)の処理以降を
継続して実行する。
【0084】図10は演算方法別処理の演算方法が、
「演算なし(更新データ使用)処理」である場合の処理
フローを示している。「演算なし(更新データ使用)処
理」の場合には、情報エリア更新ユニット213のRA
M332に格納されているI/Oデータ(出力データ)
更新用データバッファ610内の該当するリモートI/
O局番用の出力更新データを、通信ユニット214が参
照して各リモートI/O局120へ送信する情報エリア
更新ユニット213のDP−RAM334に存在するリ
モートI/O局120への更新後出力データ送信用バッ
ファ510内の該当するリモートI/O局番用の出力デ
ータ(更新後)部へそのままセットする(ステップS9
01)。
【0085】つぎに、情報エリア更新ユニット213の
RAM322に格納されているI/Oデータ(入力デー
タ)更新用データバッファ620内の該当するリモート
I/O局番の入力更新データを、演算ユニット212が
参照することのできるDP−RAM324に存在するリ
モートI/O局からの入力データ受信用バッファ420
内の該当するリモートI/O局番用の入力データ(更新
後)部にそのままセットし(ステップS902)、一連
の処理を終了して上位処理フローである演算処理終了判
別(図8のステップS711)の処理以降を継続して実
行する。
【0086】図11は演算方法別処理の演算方法が、
「演算あり(論理積(AND)出力)」である場合の処
理フローを示している。「演算あり(論理積(AND)
出力)」の場合には、まず、情報エリア更新ユニット2
13のRAM332に格納されている要求元機器情報格
納部650内の該当するリモートI/O局番の要求元機
器局番から、演算ユニット212のDP−RAM324
の動作情報部440に格納されている図示されていない
シーケンスプログラム開発支援用周辺機器の動作情報あ
るいは情報エリア更新ユニット213のDP−RAM3
34の動作情報部540に格納されている操作盤の動作
情報の該当機器が正常に動作しているか否かを判別する
(ステップS1001)。
【0087】操作盤130あるいはシーケンスプログラ
ム開発支援用周辺機器の電源断や故障によって通信不能
状態になったことにより入出力データの設定/変更操作
が中断されれば、動作異常であると判定し、ステップS
1006へジャンプして演算処理を強制終了する。これ
により、操作盤130、シーケンスプログラム開発支援
用周辺機器による設定ロック状態からの自動復帰が可能
になる。
【0088】要求元機器が正常に動作していれば、演算
ユニット212のDP−RAM324に格納されている
リモートI/O局120への出力データ送信用バッファ
410内の該当するリモートI/O局番の出力データ
と、情報エリア更新ユニット213のRAM332に格
納されているI/Oデータ(出力データ)更新用データ
バッファ610内の該当するリモートI/O局番の出力
更新データとで論理積(AND)演算を行い、その結果
を通信ユニット214が参照して各リモートI/O局1
20へ送信する情報エリア更新ユニット213のDP−
RAM334に存在するリモートI/O局120への更
新後出力データ送信用バッファ510内の該当するリモ
ートI/O局番用の出力データ(更新後)部にセットす
る(ステップS1002)。
【0089】つぎに、通信ユニット214にてセットさ
れる各リモートI/O局120から送信された入力デー
タが格納されている情報エリア更新ユニット213のD
P−RAM334内のリモートI/O局120からの更
新処理前入力データ受信バッファ520の該当するリモ
ートI/O局番の入力データと、情報エリア更新ユニッ
ト213のRAM322に格納されているI/Oデータ
(入力データ)更新用データバッファ620内の該当す
るリモートI/O局番の入力更新データとで論理積(A
ND)演算を行い、その結果を演算ユニット212が参
照することのできるDP−RAM324に存在するリモ
ートI/O局からの入力データ受信用バッファ420内
の該当するリモートI/O局番用の入力データ(更新
後)部にセットする(ステップS1003)。
【0090】その後、情報エリア更新ユニット213の
RAM322に格納されている更新処理経過時間データ
部660内の該当するリモートI/O局番の経過時間を
更新し(ステップS1004)、この経過時間が要求元
機器からの更新処理に対する指示を受け付けた時に格納
した更新処理最大許可時間データ部670内の該当する
リモートI/O局番の最大許可時間内であるか否かを判
別する(ステップS1005)。
【0091】最大許可時間を超えた場合には、次回以降
は演算処理を実施しないように情報エリア更新ユニット
213のRAM332に格納されている演算方法決定用
データ630内の該当するリモートI/O局番情報を演
算なし(入出力データ使用)に変更する初期化を行い
(ステップS1006)、一連の処理を終了して上位処
理フローである演算処理終了判別(図8のステップS7
11)の処理以降を継続して実行する。
【0092】なお、ステップS1005における更新処
理最大許可時間の経過判別にて、更新処理経過時間が更
新処理最大許可時間を超えていなかった場合には、演算
方法決定用データを初期化せずに、一連の処理を終了し
て上位処理フローである演算処理終了判別(図8のステ
ップS711)の処理以降を継続して実行する。
【0093】また、ステップS1001における要求元
機器の動作情報の正常動作判別にて要求元機器の動作情
報が異常であった場合には、ステップS1006へジャ
ンプし、演算方法決定用データを初期化して一連の処理
を終了し、上位処理フローである演算処理終了判別(図
8のステップS711)の処理以降を継続して実行す
る。
【0094】論理積(AND)出力以外の演算処理のフ
ローに関しては、図11に示されている「演算あり(論
理積(AND)出力)処理」における出力データに対す
る演算処理ステップ(ステップS1002)と、入力デ
ータに対する演算処理ステップ(ステップS1003)
の演算内容をそれぞれ論理和(OR)、否定(NO
T)、排他的論理和(XOR)に変更した図示されてい
ない処理フローにて実現するものとする。
【0095】上述のように、操作盤130あるいはシー
ケンスプログラム開発支援用周辺機器からの指示によっ
て入出力データが、上書きされることなく、シーケンス
プログラムレスで、一時的に変更されるから、制御シス
テムの稼動試験を行う際に必要とされていた多大な準備
作業時間や試験時間の大幅な削減を図ることができる。
【0096】また、操作盤130あるいはシーケンスプ
ログラム開発支援用周辺機器で設定される更新データ
(出力更新データ、入力更新データ)の使用により、シ
ーケンスプログラムからの入出力データを伝えることな
く、シーケンスプログラムと切り離して動作させること
が可能になり、機器立ち上げ時の際に、シーケンスプロ
グラムを変更することなく、システムの試験を行うこと
ができる。シーケンスプログラムの変更が必要でないこ
とにより、その変更作業、シーケンスプログラムのアッ
プロード/ダウンロード時間が必要でなくなり、準備作
業時間の大幅な短縮が可能になる。
【0097】論理積(AND)出力を使用する場合に
は、操作盤130あるいはシーケンスプログラム開発支
援用周辺機器からの指示によってリモートI/O局の一
部を切り離したり、接続したりした場合と等価の入出力
データが得られ、必要とする入出力データ部分のシーケ
ンスプログラムによる制御が可能とし、それ以外の入出
力データを伝達しなくすることで、制御機器立ち上げ試
験を実施する部分のみの稼動試験が、特別なシーケンス
プログラムを必要とすることなく、容易に行われるよう
になる。
【0098】論理和(OR)出力を使用する場合には、
操作盤130あるいはシーケンスプログラム開発支援用
周辺機器からの指示によって、電源立ち上げ時等のオン
を優先し、任意の部分の制御を強制的に行わせることが
でき、周辺機器等からの指示がない部分は、シーケンス
プログラムからの指示を生かせることができる。
【0099】これにより、シーケンスプログラムから制
御機器へ伝達する時間毎に変化する出力データを周辺機
器や操作盤からの設定により定常的な出力データとした
り、制御機器からプログラマブルコントローラに伝達さ
れる時間毎に変化する入力データを周辺機器や操作盤か
らの設定により定常的な入力データとしたりすることが
でき、シーケンスプログラムや制御機器の動作が目視確
認しやすくなり、制御機器立ち上げ時の稼動試験を容易
に実施することができるようになる。
【0100】否定(NOT)出力を使用する場合には、
任意の部分の制御条件を反転し、周辺機器等からの指示
がない部分は、シーケンスプログラムからの指示を生か
せることができる。
【0101】これにより、シーケンスプログラムから制
御機器へ伝達する出力データを周辺機器や操作盤からの
設定により反転させたり、制御機器からプログラマブル
コントローラに伝達される入力データを周辺機器や操作
盤からの設定により反転させることができ、シーケンス
プログラムや制御機器の動作条件の正常/異常の判定を
容易に行えるようになり、制御機器立ち上げ時の正常/
異常系稼動試験を容易に実施することができるようにな
る。
【0102】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、この発
明によるプログラマブルコントローラにおける入出力デ
ータ伝達制御方法によれば、操作盤あるいは外部周辺機
器からの指示で入出力データを任意に一時的に変更する
ことができるから、制御システムの稼動試験を、特別な
シーケンスプログラムを必要としないシーケンスプログ
ラムレスで、多大な準備作業時間を必要とすることなく
行えるようになる。
【0103】つぎの発明によるプログラマブルコントロ
ーラにおける入出力データ伝達制御方法によれば、通常
動作時等、情報エリア更新ユニットに出力更新データ、
入力更新データが全く格納されていない場合には、情報
エリア更新ユニットを直通する状態で、演算処理を行う
ことなく、出力データ、入力データを演算ユニットと通
信ユニットとの間に伝達するから、データ伝送速度が低
下することがなく、高速なデータ伝送が可能になる。
【0104】つぎの発明によるプログラマブルコントロ
ーラにおける入出力データ伝達制御方法によれば、要求
元機器情報に基づいて情報エリア更新ユニットに格納さ
れている出力更新データ、入力更新データの値の変更を
要求する操作盤、外部周辺機器に対し排他制御を行い、
同時に同じデータを異なる値で変更指示されることを禁
止するから、同時に同じデータを異なる値で変更指示さ
れることにより生ずる誤動作の発生が防止される。
【0105】つぎの発明によるプログラマブルコントロ
ーラにおける入出力データ伝達制御方法によれば、操作
盤あるいは外部周辺機器から情報エリア更新ユニットに
出力更新データ、入力更新データがセットされた時点か
らの経過時間が更新処理最大許可時間を越えれば、タイ
ムオーバ処理として演算処理を強制終了するから、シス
テムロックからの自動復帰が可能なる。
【0106】つぎの発明によるプログラマブルコントロ
ーラにおける入出力データ伝達制御方法によれば、操作
盤あるいは外部周辺機器の電源断や故障によって通信不
能状態になったことにより入出力データの設定/変更操
作が中断されると、演算処理を強制終了するから、操作
盤、外部周辺機器による設定ロック状態からの自動復帰
が可能になる。
【0107】つぎの発明によるプログラマブルコントロ
ーラにおける入出力データ伝達制御方法によれば、操作
盤と外部周辺機器の何れからも入出力データの更新指示
がなければ、論理演算処理を停止するから、必要としな
い論理演算処理が無駄に行われることがなく、高速なデ
ータ伝送が可能になる。
【0108】つぎの発明によるプログラマブルコントロ
ーラによれば、操作盤あるいは外部周辺機器からの指示
で入出力データを任意に一時的に変更することができる
から、制御システムの稼動試験を、特別なシーケンスプ
ログラムを必要としないシーケンスプログラムレスで、
多大な準備作業時間を必要とすることなく行えるように
なる。
【0109】つぎの発明によるプログラマブルコントロ
ーラによれば、通常動作時等、情報エリア更新ユニット
に出力更新データ、入力更新データが全く格納されてい
ない場合には、情報エリア更新ユニットを直通する状態
で、演算処理を行うことなく、出力データ、入力データ
を演算ユニットと通信ユニットとの間に伝達するから、
データ伝送速度が低下することがなく、高速なデータ伝
送が可能になる。
【0110】つぎの発明によるプログラマブルコントロ
ーラによれば、要求元機器情報に基づいて情報エリア更
新ユニットに格納されている出力更新データ、入力更新
データの値の変更を要求する操作盤、外部周辺機器に対
し排他制御を行い、同時に同じデータを異なる値で変更
指示されることを禁止するから、同時に同じデータを異
なる値で変更指示されることにより生ずる誤動作の発生
が防止される。
【0111】つぎの発明によるプログラマブルコントロ
ーラによれば、操作盤あるいは外部周辺機器から情報エ
リア更新ユニットに出力更新データ、入力更新データが
セットされた時点からの経過時間が更新処理最大許可時
間を越えれば、タイムオーバ処理として演算処理を強制
終了するから、システムロックからの自動復帰が可能に
なる。
【0112】つぎの発明によるプログラマブルコントロ
ーラでは、操作盤あるいは外部周辺機器の電源断や故障
によって通信不能状態になったことにより入出力データ
の設定/変更操作が中断されると、演算処理が強制終了
されるから、操作盤、外部周辺機器による設定ロック状
態からの自動復帰が可能になる。
【0113】つぎの発明によるプログラマブルコントロ
ーラでは、操作盤と外部周辺機器の何れからも入出力デ
ータの更新指示がない場合には、論理演算処理が行われ
ないから、必要としない論理演算処理が無駄に行われる
ことがなく、高速なデータ伝送が可能になる。
【0114】つぎの発明によるプログラマブルコントロ
ーラでは、要求元機器情報格納部に入出力データの変更
を要求した要求元機器情報が格納され、この要求元機器
情報格納部の情報は表示装置のLEDや画面にモニタ出
力でき、要求元機器情報がモニタ表示されることで、ユ
ーザは、リモートI/O局の動作情報データとして、現
在の入出力データがプログラマブルコントローラによる
入出力データであるか、或いは操作盤や外部周辺機器か
ら設定/変更されている入出力制御データであるかを判
別でき、誤認識によって発生する誤操作を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による入出力データ伝達制御方法を
実現するプログラマブルコントローラを用いた制御シス
テムのブロック線図である。
【図2】 この発明のプログラマブルコントローラの内
部構成を示すブロック線図である。
【図3】 この発明によるプログラマブルコントローラ
の演算ユニットのDP−RAMの内部データ構成を示す
説明図である。
【図4】 この発明によるプログラマブルコントローラ
のの情報エリア更新ユニットのDP−RAM内の内部デ
ータ構成を示す説明図である。
【図5】 この発明によるプログラマブルコントローラ
のの情報エリア更新ユニットのRAM内の内部データ構
成を示す説明図である。
【図6】 この発明による入出力データ伝達制御方法に
おける情報エリア更新ユニット内の更新データ演算処理
の前半部を示すフローチャートである。
【図7】 この発明による入出力データ伝達制御方法に
おける情報エリア更新ユニット内の更新データ演算処理
の中間部を示すフローチャートである。
【図8】 この発明による入出力データ伝達制御方法に
おける情報エリア更新ユニット内の更新データ演算処理
の後半部を示すフローチャートである。
【図9】 この発明による入出力データ伝達制御方法に
おける演算方法別処理の演算なし(I/Oデータ使用)
処理に対する処理フローを示すフローチャートである。
【図10】 この発明による入出力データ伝達制御方法
における演算方法別処理の演算なし(更新データ使用)
処理に対する処理フローを示すフローチャートである。
【図11】 この発明による入出力データ伝達制御方法
における演算方法別処理の演算あり(論理積(AND)
出力)処理に対する処理フローを示すフローチャートで
ある。
【図12】 従来のプログラマブルコントローラを用い
た制御システムのブロック線図である。
【符号の説明】
110 プログラマブルコントローラ,120 リモー
トI/O局,130操作盤,140 データ通信線,2
11 入出力ユニット,212 演算ユニット,213
情報エリア更新ユニット,214 通信ユニット,3
11 パラレルI/Oポート,321 CPU,322
RAM,323 ROM,324DP−RAM,33
1 CPU,332 RAM,333 ROM,334
DP−RAM,341 CPU,342 RAM,3
43 ROM,344 通信I/F,DP−RAM,4
10 リモートI/O局への出力データ送信用バッフ
ァ,420 リモートI/O局からの入力データ受信用
バッファ,430 周辺機器との情報エリア更新指示/
応答通知用バッファ,440 周辺機器の動作情報格納
部,450 要求元機器動作情報格納部,510 リモ
ートI/O局への更新後出力データ送信用バッファ,5
20 リモートI/O局からの更新処理前入力データ受
信用バッファ,530 操作盤との情報エリア更新指示
/応答通知用バッファ,540 操作盤の動作情報格納
部,550 要求元機器動作情報格納部,610 I/
Oデータ(出力データ)更新用データバッファ,620
I/Oデータ(入力データ)更新用データバッファ,
630 演算方法決定用データ部,640 制御フラグ
部,650 要求元機器情報部,660 更新処理経過
時間データ部,670 更新処理最大許可時間データ
部。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シーケンスプログラムを実行する演算ユ
    ニットと、前記演算ユニットよりリモートI/O局への
    出力データの送信およびリモートI/O局より前記演算
    ユニットへの入力データの受信を行う通信ユニットとを
    有するプログラマブルコントローラにおける入出力デー
    タ伝達制御方法において、 ネットワーク内の操作盤あるいはプログラマブルコント
    ローラに装着された外部周辺機器から指定されたリモー
    トI/O局の出力更新データ、入力更新データを前記演
    算ユニットと前記通信ユニットとの間に設けられた情報
    エリア更新ユニットに変更可能に格納し、 前記情報エリア更新ユニットにて前記出力データと前記
    出力更新データとの論理演算と、前記入力データと前記
    入力更新データとの論理演算を行い、 前記操作盤あるいは前記外部周辺機器からの指定により
    前記出力データ、前記出力更新データ、或いは前記出力
    データと前記出力更新データとの論理演算結果のいずれ
    かを前記情報エリア更新ユニットよりリモートI/O局
    への出力データとして前記通信ユニットに渡し、また前
    記操作盤あるいは前記外部周辺機器からの指定により前
    記入力データ、前記入力更新データ、或いは前記入力デ
    ータと前記入力更新データとの論理演算結果のいずれか
    をリモートI/O局からの入力データとして前記情報エ
    リア更新ユニットより前記演算ユニットに渡すことを特
    徴とするプログラマブルコントローラにおける入出力デ
    ータ伝達制御方法。
  2. 【請求項2】 前記情報エリア更新ユニットに出力更新
    データ、入力更新データが全く格納されていない場合に
    は当該情報エリア更新ユニットを未使用とする制御フラ
    グを持たせ、この制御フラグにより前記情報エリア更新
    ユニットが未使用であると判定される時には、前記情報
    エリア更新ユニットを直通する状態で、演算処理を行う
    ことなく、出力データ、入力データを前記演算ユニット
    と前記通信ユニットとの間に伝達することを特徴とする
    請求項1に記載のプログラマブルコントローラにおける
    入出力データ伝達制御方法。
  3. 【請求項3】 リモートI/O局毎に更新要求元の機器
    情報を前記情報エリア更新ユニットに格納し、要求元機
    器情報に基づいて、前記情報エリア更新ユニットに格納
    されている出力更新データ、入力更新データの値の変更
    を要求する前記操作盤、前記外部周辺機器に対し排他制
    御を行い、同時に同じデータを異なる値で変更指示され
    ることを禁止することを特徴とする請求項1または2に
    記載のプログラマブルコントローラにおける入出力デー
    タ伝達制御方法。
  4. 【請求項4】 前記操作盤あるいは前記外部周辺機器か
    ら前記情報エリア更新ユニットに出力更新データ、入力
    更新データがセットされた時点からの経過時間を計測
    し、この経過時間が更新処理最大許可時間を越えれば、
    タイムオーバ処理として演算処理を強制終了することを
    特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のプログ
    ラマブルコントローラにおける入出力データ伝達制御方
    法。
  5. 【請求項5】 前記操作盤あるいは前記外部周辺機器の
    電源断や故障によって通信不能状態になったことにより
    入出力データの設定/変更操作が中断されれば、演算処
    理を強制終了することを特徴とする請求項1〜4のいず
    れか一つに記載のプログラマブルコントローラにおける
    入出力データ伝達制御方法。
  6. 【請求項6】 前記操作盤と前記外部周辺機器の何れか
    らも入出力データの更新指示がない場合には、論理演算
    処理を停止することを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    か一つに記載のプログラマブルコントローラにおける入
    出力データ伝達制御方法。
  7. 【請求項7】 シーケンスプログラムを実行する演算ユ
    ニットと、前記演算ユニットよりリモートI/O局への
    出力データの送信およびリモートI/O局より前記演算
    ユニットへの入力データの受信を行う通信ユニットとを
    有するプログラマブルコントローラにおいて、 前記演算ユニットと前記通信ユニットとの間に情報エリ
    ア更新ユニットを有し、当該情報エリア更新ユニット
    は、ネットワーク内の操作盤あるいはプログラマブルコ
    ントローラに装着された外部周辺機器から指定されたリ
    モートI/O局の出力更新データ、入力更新データを格
    納する格納部を有し、前記出力データと前記出力更新デ
    ータとの論理演算と、前記入力データと前記入力更新デ
    ータとの論理演算を行い、前記操作盤あるいは前記外部
    周辺機器からの指定により前記出力データ、前記出力更
    新データ、或いは前記出力データと前記出力更新データ
    との論理演算結果のいずれかをリモートI/O局への出
    力データとして前記通信ユニットに渡し、また前記操作
    盤あるいは前記外部周辺機器からの指定により前記入力
    データ、前記入力更新データ、或いは前記入力データと
    前記入力更新データとの論理演算結果のいずれかをリモ
    ートI/O局からの入力データとして前記演算ユニット
    に渡すよう構成されていることを特徴とするプログラマ
    ブルコントローラ。
  8. 【請求項8】 前記情報エリア更新ユニットは、出力更
    新データ、入力更新データが全く格納されていない場合
    には当該情報エリア更新ユニットを未使用とする制御フ
    ラグの格納部を有し、前記制御フラグにより前記情報エ
    リア更新ユニットが未使用であると判定される時には、
    前記情報エリア更新ユニットを直通する状態で、演算処
    理を行うことなく出力データ、入力データを前記演算ユ
    ニットと前記通信ユニットとの間に伝達することを特徴
    とする請求項7に記載のプログラマブルコントローラ。
  9. 【請求項9】 前記情報エリア更新ユニットは、リモー
    トI/O局毎に更新要求元の機器情報を格納する格納部
    を有し、要求元機器情報に基づいて、前記情報エリア更
    新ユニットに格納されている出力更新データ、入力更新
    データの値の変更を要求する前記操作盤、前記外部周辺
    機器に対し排他制御を行い、同時に同じデータを異なる
    値で変更指示されることを禁止することを特徴とする請
    求項7または8に記載のプログラマブルコントローラ。
  10. 【請求項10】 前記情報エリア更新ユニットは、前記
    操作盤あるいは前記外部周辺機器から前記情報エリア更
    新ユニットに出力更新データ、入力更新データがセット
    された時点からの経過時間を計測する計時手段を有し、
    前記経過時間が更新処理最大許可時間を越えれば、タイ
    ムオーバ処理として演算処理を強制終了することを特徴
    とする請求項7〜9のいずれか一つに記載のプログラマ
    ブルコントローラ。
  11. 【請求項11】 前記情報エリア更新ユニットは、前記
    操作盤あるいは前記外部周辺機器の電源断や故障によっ
    て通信不能状態になったことにより入出力データの設定
    /変更操作が中断されれば、演算処理を強制終了するこ
    とを特徴とする請求項7〜10のいずれか一つに記載の
    プログラマブルコントローラ。
  12. 【請求項12】 前記情報エリア更新ユニットは、前記
    操作盤と前記外部周辺機器の何れからも入出力データの
    更新指示がない場合には、論理演算処理を停止すること
    を特徴とする請求項7〜10のいずれか一つに記載のプ
    ログラマブルコントローラ。
  13. 【請求項13】 前記演算ユニットと前記情報エリア更
    新ユニットは、入出力データの変更を要求した要求元機
    器情報を格納する要求元機器情報格納部を有し、当該要
    求元機器情報格納部の情報を表示装置のLEDや画面に
    モニタ出力できることを特徴とする請求項7〜12のい
    ずれか一つに記載のプログラマブルコントローラ。
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