JPH10288925A - 印字材料の除去装置 - Google Patents

印字材料の除去装置

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JPH10288925A
JPH10288925A JP9716297A JP9716297A JPH10288925A JP H10288925 A JPH10288925 A JP H10288925A JP 9716297 A JP9716297 A JP 9716297A JP 9716297 A JP9716297 A JP 9716297A JP H10288925 A JPH10288925 A JP H10288925A
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JP
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belt
recording material
peeling
surface layer
release
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JP9716297A
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English (en)
Inventor
Naoki Yoshie
直樹 吉江
Kazuko Taniguchi
和子 谷口
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 剥離部材から被記録材への印字材料の再転写
を防止する。 【解決手段】 電子写真方式で記録された印字材料7を
有する被記録材8に剥離部材23を圧接して、被記録材
8上の印字材料7を剥離部材23に接着させ、被記録材
8を剥離部材23から分離することにより印字材料7を
被記録材8から剥離する。被記録材8を剥離部材23か
ら分離するために、剥離部材23に圧接する圧接位置と
剥離部材23から退避する退避位置とに移動可能なブレ
ード3を設け、被記録材8の先端がブレード3に接近す
ると圧接位置に移動し、被記録材8の先端が剥離部材2
3から分離すると退避位置に移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真方式で記録
された印字材料を被記録材から除去する印字材料の除去
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ペーパリサイクルの観点より、電
子写真方式によって記録された記録媒体上の印字材料を
除去する装置が提案されている。このような印字材料除
去装置には、有機溶剤により印字材料を溶解又は膨潤さ
せてブラシや超音波等により除去するもの、熱転写によ
り熱可塑性の印字材料を除去するものがある。前者の装
置は、有機溶剤を使用するため、安全性(消防法上、人
体への影響等)や取扱性(臭気、液体の漏れ等)に問題
が生じる可能性が高く、特にオフィス内で使用するには
好ましくない。
【0003】後者の装置として、例えば、特開平1−2
97294号公報や、特開平4−64472号公報、特
開平4−94958号公報、特開平4−116000号
公報では、熱溶解性剥離部材を被記録材に接触させて加
熱し、冷やしてから剥離部材を分離することにより被記
録体上の印字材料を除去する装置が開示されている。こ
れらの装置では、剥離部材と被記録材を分離するときに
大きな力を必要とし、実際には剥離部材に分離ブレード
を相当強く押し当てる必要がある。このため、長期的に
剥離部材に分離ブレードを押し当てることになり、剥離
部材の表層が剥がれる虞れがあるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記従来の問
題点に鑑みてなされたもので、剥離部材の表層の剥がれ
がなく、長期的に安定した印字材料の除去が行なえる印
字材料の除去装置を提供することを課題とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、電子写真方式で記録された印字材料を有
する被記録材に剥離部材を圧接して、被記録材上の印字
材料を剥離部材に接着させ、被記録材を剥離部材から分
離することにより印字材料を被記録材から剥離する印字
材料の除去装置において、前記剥離部材に離型部を設
け、該離型部が被記録材の先端部に重なるように、被記
録材に剥離部材を圧接することを特徴とするものであ
る。
【0006】前記剥離部材としては、被記録材上の印字
材料と接着性の高い材料とすることが好ましい。一般
に、材料相互間の接着性はそれらの固有のSP値(溶解
度パラメータ)と相関があり、SP値の接近している材
料同士は接着性が高い。印字材料であるトナーの主成分
であるアクリル樹脂やポリエステル樹脂はSP値が9〜
11であるから、本発明に使用する剥離部材としてはS
P値が8以上12以下の樹脂材料とするのが好ましい。
【0007】また、前記剥離部材は、加熱した状態で被
記録材に圧接するのが好ましく、このため剥離部材とし
ては、軟化点が被記録材上の印字材料が軟化する温度以
上、被記録材の耐熱性から決定される温度以下の材料で
あって、具体的には、好ましくは80℃以上200℃以
下の樹脂材料である。
【0008】前記構成からなる印字材料の除去装置で
は、剥離部材の離型部と被記録材の先端部の間に分離ブ
レードが侵入するので、被記録材を容易に分離すること
ができる。また、分離ブレードを強く圧接させなくても
よいので、剥離部材の分離ブレードによる剥離がなくな
る。
【0009】前記離型部は、剥離部材を除去することに
よって形成するか、あるいは剥離部材の表面に離型剤を
塗布することによって形成することが好ましい。離型剤
としては、被記録剤との離型性の高い材料、例えばシリ
コン系、ポリプロピレン系、ポリエチレン系、フッ素系
の高分子を使用することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。
【0011】図1は本発明の印字材料除去装置の第1の
実施の形態を示す。この装置は、搬送ベルト1と、剥離
ベルト2と、分離ブレード3とからなっている。
【0012】搬送ベルト1は、矢印a方向に回転駆動す
る駆動ローラ5と従動ローラ6の間に水平に掛け渡され
ている。この搬送ベルト1は、印字材料7によって画像
が形成された被記録材8を矢印b方向に水平に搬送可能
になっている。駆動ローラ5の上方には、搬送ベルト1
上を搬送される被記録材8に圧接して該被記録材8上の
印字材料7を加熱する加熱ローラ9が配置されている。
なお、この加熱ローラ9に代えて、被記録材8上の印字
材料7を非接触で加熱する遠赤外ヒータ等を設けてもよ
い。前記加熱ローラ9による加熱温度は80℃以上20
0℃以下に設定されている。
【0013】剥離ベルト2は、3角形に配置された駆動
ローラ10、従動ローラ11及び加熱ローラ12に掛け
渡され、駆動ローラ10が矢印c方向に回転することに
よって矢印d方向に移動可能になっている。この剥離ベ
ルト2は、加熱ローラ12が前記搬送ベルト1の従動ロ
ーラ6と対向して前記搬送ベルト1上を搬送される被記
録材8に圧接するように配置されている。前記加熱ロー
ラ12は、剥離ベルト2の後述する剥離部材表層23を
加熱するとともに、搬送ベルト1上を搬送される被記録
材8の印字材料7をも加熱するようになっている。この
加熱ローラ12による加熱温度は80℃以上200℃以
下に設定されている。
【0014】前記剥離ベルト2の従動ローラ11の上方
には、該従動ローラ11に対向して剥離ベルト2に圧接
するように加熱ローラ13が配置されている。この加熱
ローラ13は、被記録材8から剥離された剥離ベルト2
上の印字材料7を加熱して溶融させるようになってい
る。なお、この加熱ローラ13に代えて、剥離ベルト2
上の印字材料7を非接触で加熱する遠赤外ヒータ等を設
けてもよい。前記加熱ローラ13による加熱温度は80
℃以上200℃以下に設定されている。
【0015】前記剥離ベルト2に対向する適宜位置に
は、後述する剥離ベルト2の離型部24の通過を検出す
るセンサ14が配置されている。このセンサ14は、剥
離ベルト2の移動に伴って離型部24の先端又は後端を
検出するものである。このセンサ14としては各種のも
のが使用できる。センサ14の検出信号は、被記録材8
を搬送ベルト1に供給するタイミングをとるのに使用さ
れる。
【0016】分離ブレード3は、前記剥離ベルト2の加
熱ローラ12と前記搬送ベルト1の従動ローラ6との圧
接部から所定距離離れた位置に設けられている。この分
離ブレード3は、剥離ベルト2に付着した被記録材8を
剥離ベルト2から分離するためのものである。
【0017】前記構成からなる印字材料除去装置に使用
される被記録材8は、透明なプラスチックフィルム(O
HPシート等)又は無機微粒子が添加されて不透明化し
たフィルム(合成紙)からなり、その上に図2(B)に
示すように適宜の画像形成装置によって印字材料7の画
像が形成されたものである。プラスチックフィルムは、
熱可塑性樹脂であれば特に限定されないが、耐熱性を考
慮すると、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリイミ
ド、ポリメチルメタクリレート等があげられる。このう
ち、汎用性、価格、耐熱性、耐久性等の点で、ポリエス
テル、特にポリエチレンテレフタレートが好ましい。
【0018】前記被記録材8に画像として記録される印
字材料7は、いわゆるトナーであり(以下、印字材料を
トナーという。)、通常はアクリル(メタクリル)重合
体や、アクリル(メタクリル)−スチレン共重合体、ポ
リエステル重合体を主成分とし、これに色材、離型剤、
帯電制御剤を添加したものが一般的である。
【0019】前記剥離ベルト2は、図2(A)に示すよ
うに、基層21の上に接着層22を介して剥離部材表層
23を設けたものである。
【0020】剥離部材表層23は、被記録材8上のトナ
ー7を剥離するために設けられる。すなわち、被記録材
8上のトナー7に熱を加えてトナー7を軟化させるとと
もに、剥離部材表層23にも熱を加えて軟化させてお
き、剥離部材表層23に被記録材8上のトナー7を接着
させる。トナー7に加える温度の下限は、トナー7が軟
化する温度で決定され、上限は被記録材8の耐熱性から
決定される。具体的には、トナー7に加える温度は、8
0℃以上、200℃以下である。このようにトナー7を
軟化させるとともに、剥離部材表層23も軟化状態にす
ることにより、トナー7を剥離部材表層23に接着しや
すくなる。このため、剥離部材表層23は、熱可塑性樹
脂で、軟化点が80〜200℃であることが好ましい。
特に、剥離部材表層23の軟化点はトナーの軟化点の±
20℃の範囲にあることが好ましい。なお、ここでの軟
化点はフローテスターでの流出開始温度のことである。
【0021】剥離部材表層23は、トナー7との接着性
がよいことが必須条件となる。すなわち、剥離部材表層
23を構成する材料は、トナー7と相溶性が高いことが
望まれる。一般に、異なった材料間の相溶性は表面エネ
ルギーの差やSP値(溶解度パラメータ)が目安とな
り、特にSP値が接近している材料は相溶性がよい。ト
ナー7のSP値はその主成分である樹脂の種類によって
異なるが、9〜11程度である。本発明らはこのSP値
に着目し、鋭意研究を行なった結果、剥離部材表層23
の樹脂のSP値が8以上、12以下であると、被記録材
8上のトナー7が剥離部材表層23にうまく転写するこ
とが分かった。
【0022】このような軟化点80〜200℃、SP値
8〜12の樹脂としては、ポリスチレン、スチレン−ア
クリル(メタクリル)共重合体、ポリビニルアルコール
−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアセタール、ポリエ
ステル等があげられる。これらのうち、トナーとの接着
性等から、スチレン−アクリル(メタクリル)共重合
体、ポリビニルアセタール、ポリエステル樹脂等が好ま
しい。
【0023】一方、接着層22は、剥離部材表層23を
基層21に接着させるとともに、剥離部材表層23の被
記録剤8への転写を防ぐために設けられる。接着層22
を構成する材料としては、一般に市販されている接着剤
があげられる。接着剤の種類は、特に限定されないが、
少なくともある程度の耐熱性を有するものが必要であ
る。例えば、ビニル・メチルエーテル、無水マレイン酸
共重合体、ポリビニルアルコール・酢酸ビニル共重合
体、ビニルアセタール、アクリル酸エチル、ポリアミド
樹脂、フェノール樹脂、レゾルシノール樹脂、ポリエス
テル樹脂、エポキシ樹脂、フラン樹脂、ポリウレタン樹
脂、塩化ゴム、ブタジエン、アクリロニトリルゴム、ブ
チルゴム、ネオプレンゴム、チオコール等があげられる
が、これらに限定されるものではない。
【0024】前記接着剤を基層21に塗布する方法とし
ては、化学反応法、熱溶融法、溶剤揮発法等があげられ
るが、接着剤の種類により適当な方法をとるのが好まし
い。
【0025】前記剥離ベルト2の剥離部材表層23の1
個所又は2個所以上には、剥離ベルト2の搬送方向dに
直角な方向に帯状に延びる離型部24が設けられてい
る。この離型部24は、図2に示すように、剥離ベルト
2の基層21の一部をマスクして剥離部材表層23を形
成しないことにより形成されている。なお、図1〜3で
は、便宜上、離型部24は空間として表わされている
が、実際には基層21の露出した面である。この離型部
24の幅は、例えば、3mm〜30mmが好ましい。離
型部24の数は、処理する被記録材8の大きさや、剥離
ベルト2の全長、搬送速度によって決定すればよい。離
型部24を複数設ける場合は、被記録材8の先端部のみ
が離型部24と一致するようにその間隔を設定する必要
がある。被記録材8の中間に離型部24が重なるとその
部分でトナーが除去されなくなるからである。
【0026】次に、前記構成からなる印字材料除去装置
の動作について説明する。
【0027】センサ14が剥離ベルト2の離型部24を
検出すると、被記録材8が搬送ベルト1に供給される。
そして、被記録材8が搬送ベルト1上を矢印b方向に搬
送され、剥離ベルト2との対向部に挿入されたときに、
図3(A)に示すように、被記録材8の先端部が剥離ベ
ルト2の離型部24と重なって搬送される。被記録材8
の先端部と離型部24の重なる長さは、短すぎると分離
効果が薄れ、長すぎるとその部分ではトナーが除去でき
ないため、3mm以上20mm以下が好ましい。20m
mとしたのは、一般に、先端の20mm程度の部分に印
字されている原稿は少ないからでる。
【0028】トナー7によって画像が形成された被記録
材8がそのトナー7を上にした状態で搬送ベルト1に供
給されると、被記録材8は搬送ベルト1により矢印b方
向に搬送され、加熱ローラ9によってトナー7が加熱さ
れ溶融される。これにより、被記録材8上のトナー7同
士の凝集力が増加する。このようにトナー7が加熱され
た被記録材8は搬送ベルト1と剥離ベルト2との間に挿
入される。被記録材8が加熱ローラ12と従動ローラ6
の間を通過すると、被記録材8に加熱ローラ12によっ
て溶融した剥離部材表層23が圧接し、被記録材8上の
トナー7を溶融させる。この結果、被記録材8上のトナ
ー7は剥離部材表層23と融着する。このようにトナー
7が剥離部材表層23と融着した状態で被記録材8が矢
印b方向にさらに搬送され、加熱ローラ12から遠ざか
るにつれて、融着したトナー7と剥離部材表層23は冷
却され、固化する。
【0029】被記録材8の先端が分離ブレード3に到達
すると、図3(B)に示すように、、剥離ベルト2の離
型部24と被記録材8との間に分離ブレード3の先端が
侵入する。このとき、離型部24と被記録材8は離型性
が良いので、被記録材8は容易に剥離ベルト2から分離
される。剥離ベルト2から分離される被記録材8は、分
離ブレード3によって剥離部材表層23に対して円弧状
に屈曲される。この結果、被記録材8に曲げ応力が作用
し、被記録材8の表面とトナー7との間でせん断力が発
生し、トナー7が確実に剥離する。
【0030】被記録材8上のトナー7は、剥離部材表層
23と融着固化したまま剥離部材表層23に残り、被記
録材8から剥離されて剥離部材表層23に転写される。
ここで、トナー7は、前述したように予め加熱ローラ9
によって加熱されて凝集力が増加させられているので、
被記録材8から剥離部材表層23に剥離される際に、途
切れることがなく、確実に剥離される。このように剥離
部材表層23に転写されたトナー7は剥離ベルト2とと
もに矢印d方向に移動する。この剥離部材表層23上の
トナー7が加熱ローラ4との対向部に到達すると、当該
トナー7は加熱ローラ4によって加熱される。この結
果、トナー7同士の凝集力が強くなるとともに、トナー
7と剥離部材表層23の接着力が増加するので、次に搬
送ベルト1上に供給される被記録材8への再転写が防止
される。
【0031】以上説明したように、剥離ベルト2に設け
た離型部24に被記録材8の先端が重なるように被記録
材8が搬送されるので、被記録材8を剥離部材24から
容易に分離することができる。このため、分離ブレード
3を強く圧接させる必要がないので、剥離部材表層23
に対する負荷が小さく、表層23の樹脂の剥離が防止さ
れ、長期間のトナー除去作用を発揮できる。
【0032】なお、前記実施の形態では、剥離ベルト2
の基層21の一部をマスクして剥離部材表層23を形成
しないことにより形成したが、剥離ベルト2の全周に剥
離部材表層23を形成した後、その一部を除去して基層
21を露出させることによって形成することもできる。
また、離型部24は、図4に示すように、剥離部材表層
23をその表面から所定の深さだけ除去して、その表面
に離型性の高い材料、例えばシリコン系、ポリプロプレ
ン系、ポリエチレン系、フッ素系の高分子を塗布するこ
とによって形成してもよい。あるいは、図5に示すよう
に、剥離部材表層23の表面に前記離型剤を塗布するこ
とによって形成してもよい。
【0033】また、前記実施形態において、剥離ベルト
2に、剥離部材表層23に融着したトナー7をクリーニ
ングする手段を設けてもよい。クリーニング手段として
は、トナー7をブレードで物理的に掻き取るものや、他
の部材に熱転写するものが使用できる。このようなクリ
ーニング手段を設けることにより、剥離部材表層23に
よるトナーの除去能力を長期間維持することができる。
【0034】
【実施例】
(実施例1)剥離部材として、平均分子量200000
のスチレン−メチルメタクリレート共重合樹脂(SP値
9.3、軟化点110℃)100グラムをTHF1リッ
トルに溶解し、樹脂溶液を調整した。次に、この樹脂溶
液をバーコータでOHPフィルムに塗布し、乾燥させ
た。OHPフィルムとしては、メタクリル−ポリ酢酸ビ
ニル共重合樹脂で表面コートされたもの(ミノルタ
(株)社純正OHPフィルム)を用いた。乾燥後の樹脂
の厚みを測定したところ5μmであった。このフィルム
を端部を反応型アクリル系接着剤で接着し、長さ50c
mのシームレスの剥離ベルト2を作成した。そして、こ
のベルト2の1個所に、幅3cmにわたって樹脂を溶解
除去することによって離型部24を形成した。
【0035】被記録材8として、A4サイズで厚さ10
0μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの表面に
カチオン系界面活性材で静電防止加工を施したものを用
いた。この被記録材8の上にミノルタ(株)社製電子写
真複写機EP−4050でトナー7の画像を形成した。
トナー7は軟化点113℃、SP値9.3のものを用い
た。
【0036】前記剥離ベルト2を図1の装置に装着し、
1cm/秒の速度で移動させる一方、前記被記録材8を
搬送ベルト1により1cm/秒の速度で搬送した。剥離
ベルト2の加熱ローラ12は150℃の温度に保持し
た。加熱部(加熱ローラ12)と分離部(分離ブレード
3)とは約30cmの距離を設けた。また、剥離ベルト
2の加熱ローラ4の温度は150℃とした。被記録材の
先端部5mmが剥離ベルト2の離型部24に重なるよう
に搬送タイミングをとった。
【0037】以上の条件で装置を動作させると、分離ブ
レード3を通過した被記録材8はトナー7がきれいに除
去され、再使用可能なものになっていた。また、この被
記録材からのトナーの除去を100枚連続して行なった
が、剥離ベルト2の表層23の剥がれ等がなく、良好な
トナー除去が行なえた。
【0038】(実施例2)剥離部材として、厚さ150
μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上にミノル
タ(株)社製の電子写真方式レーザービームプリンタ
「ファインライター401」で黒ベタ画像を形成し、こ
れを5回繰り返して厚いトナー材料からなる黒ベタ画像
の表層を形成した後、この表層を平滑化するために15
0℃の高温槽に保管したものを用いた。そして、このフ
ィルムの端部同士を接着剤で5枚つなげて、シームレス
の剥離ベルト2を形成した。この剥離ベルト2の全周は
100cmであった。次に、この剥離ベルト2の3個所
に、幅3cmづつ表層をTHFで溶解除去し、この部分
にシリコンオイルを塗布して離型部24を形成した。こ
の3個所の離型部24間の間隔は同一とした。
【0039】被記録材8としては、PET中に酸化チタ
ン微粒子を分散させた白色PETフィルムに前述のファ
インライター401でトナー7の画像を形成した。トナ
ー7は軟化点120℃、SP値10.5のものを用い
た。
【0040】前記実施例1と同一の条件で図4に示す装
置を作動させ、トナー除去性能を調べたところ、被記録
材8は剥離部材表層23からきれいに分離され、再使用
可能なものになっていた。また、この被記録材8からの
トナーの除去を100枚連続して行なったが、剥離部材
表層23の剥がれ等がなく、良好な印字材料の除去が行
なえた。
【0041】(比較例)剥離部材表層23と被記録材8
として実施例1と同じものを用い、剥離部材表層23に
離型部24を設けず、表層23の全てが黒ベタ画像で覆
われたものを用い、実施例2と同様な方法でトナー除去
を試みた。このとき、分離ブレード3の圧接力は実施例
1,2に比べてはるかに大きく設定した。分離後の被記
録材8はきれいにトナー除去できていたが、この操作を
繰り返し行い、100枚の剥離テストを行なうと、50
枚目で残りトナーが発生し、良好なトナー除去が行なえ
なくなった。この原因を調べると、剥離部材表層23の
樹脂が一部完全に剥がれ、その部分でクリーニング不良
を起こしていることが分かった。
【0042】以上の実施例と比較例により、本発明の印
字材料除去装置によると、分離ブレード3の圧接力をさ
ほど大きくしなくても、被記録材8の分離が容易に行わ
れ、剥離部材表層の剥離がなく、長期にわたってトナー
除去作用を維持できることが確認された。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、剥離部材に離型部を設け、該離型部が被記録
材の先端部に重なるように、被記録材に剥離部材を圧接
するようにしたので、剥離ブレードにより被記録材を容
易に分離できる。また、剥離ブレードの圧接力を大きく
する必要がないので、剥離部材の表層の剥がれが防止さ
れ、長期にわたって安定した印字材料の除去が行なえ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の印字材料除去装置の実施形態を示す
図。
【図2】 被記録材と剥離部材の構成を示す概略断面
図。
【図3】 被記録材と離型部の重なり、及び分離ブレー
ドによる分離の状態を示す図。
【図4】 剥離部材の離型部の他の構成を示す概略断面
図。
【図5】 剥離部材の離型部のさらに他の構成を示す概
略断面図。
【符号の説明】 1…搬送ベルト、2…剥離ベルト、3…分離ブレード、
7…印字材料、8…被記録材、23…剥離部材表層、2
4…離型部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真方式で記録された印字材料を有
    する被記録材に剥離部材を圧接して、被記録材上の印字
    材料を剥離部材に接着させ、被記録材をブレードによっ
    て剥離部材から分離することにより印字材料を被記録材
    から剥離する印字材料の除去装置において、 前記剥離部材に離型部を設け、該離型部が被記録材の先
    端部に重なるように、被記録材に剥離部材を圧接するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の印字材料の除去装置。
  2. 【請求項2】 前記離型部は、剥離部材を除去すること
    によって形成されていることを特徴とする請求項1に記
    載の印字材料の除去装置。
  3. 【請求項3】 前記離型部は、剥離部材の表面に離型剤
    を塗布することによって形成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の印字材料の除去装置。
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