JPH10282847A - 印字材料の除去装置 - Google Patents
印字材料の除去装置Info
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- JPH10282847A JPH10282847A JP9229897A JP9229897A JPH10282847A JP H10282847 A JPH10282847 A JP H10282847A JP 9229897 A JP9229897 A JP 9229897A JP 9229897 A JP9229897 A JP 9229897A JP H10282847 A JPH10282847 A JP H10282847A
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- peeling
- separation
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 被記録材を剥離部材から良好に分離して被記
録材上の印字材料を確実に剥離する。 【解決手段】 電子写真方式で記録された印字材料7を
有する被記録材8に剥離部材23を圧接して、被記録材
8上の印字材料7を剥離部材23に接着させ、被記録材
8を剥離部材23から分離することにより印字材料7を
被記録材8から剥離する。被記録材8を剥離部材23か
ら分離する際に、剥離部材23の曲率半径が被記録材8
の曲率半径よりも小さくなるように、剥離部材23と被
記録材8を互いに反対方向に曲げるようにした。
録材上の印字材料を確実に剥離する。 【解決手段】 電子写真方式で記録された印字材料7を
有する被記録材8に剥離部材23を圧接して、被記録材
8上の印字材料7を剥離部材23に接着させ、被記録材
8を剥離部材23から分離することにより印字材料7を
被記録材8から剥離する。被記録材8を剥離部材23か
ら分離する際に、剥離部材23の曲率半径が被記録材8
の曲率半径よりも小さくなるように、剥離部材23と被
記録材8を互いに反対方向に曲げるようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真方式で記録
された印字材料を被記録材から除去する印字材料の除去
装置に関する。
された印字材料を被記録材から除去する印字材料の除去
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ペーパリサイクルの観点より、電
子写真方式によって記録された記録媒体上の印字材料を
除去するために、熱溶解性剥離部材を被記録材に接触さ
せて加熱し、冷やしてから剥離部材を分離することによ
り、被記録体上の印字材料を剥離して剥離部材上に転写
する装置が提案されている。
子写真方式によって記録された記録媒体上の印字材料を
除去するために、熱溶解性剥離部材を被記録材に接触さ
せて加熱し、冷やしてから剥離部材を分離することによ
り、被記録体上の印字材料を剥離して剥離部材上に転写
する装置が提案されている。
【0003】例えば、特開平1−297294号公報に
は、図6に示すように、ベルト状の剥離部材201の平
面部分を被記録材202に圧接し、該被記録材202を
ローラ203の回りに彎曲させて分離する装置が開示さ
れている。このものでは、被記録材202を彎曲させる
タイミングがずれると被記録材202が剥離部材201
から良好に分離しないという問題がある。
は、図6に示すように、ベルト状の剥離部材201の平
面部分を被記録材202に圧接し、該被記録材202を
ローラ203の回りに彎曲させて分離する装置が開示さ
れている。このものでは、被記録材202を彎曲させる
タイミングがずれると被記録材202が剥離部材201
から良好に分離しないという問題がある。
【0004】また、特開平4−94958号公報や特開
平4−116000号公報には、図7に示すように、互
いに対向して配置された剥離部材ローラ204と加熱ロ
ーラ205の間に被記録材202を通して該被記録材2
02から印字材料を除去する装置が記載されている。こ
のものでは、十分に冷却せずに、被記録材202を剥離
部材ローラ204から分離するために、被記録材202
に印字材料が残ったり、剥離部材ローラ204の樹脂層
が被記録材202に転写してしまうという問題がある。
平4−116000号公報には、図7に示すように、互
いに対向して配置された剥離部材ローラ204と加熱ロ
ーラ205の間に被記録材202を通して該被記録材2
02から印字材料を除去する装置が記載されている。こ
のものでは、十分に冷却せずに、被記録材202を剥離
部材ローラ204から分離するために、被記録材202
に印字材料が残ったり、剥離部材ローラ204の樹脂層
が被記録材202に転写してしまうという問題がある。
【0005】さらに、特開平7−84489号公報や特
開平7−84490号公報には、図8に示すように、互
いに対向して配置された小径の剥離ローラ206とバッ
クアップローラ207の間に被記録材202を通し、2
点鎖線で示すように剥離ローラ206に付着したまま排
出されようとする被記録材202がその腰の強さによっ
て剥離ローラ206から分離するようにした装置が開示
されている。しかしながら、このものでは、剥離ローラ
206からの被記録材202の分離性能が該被記録材2
02の腰の強さに依存するため、被記録材202の種類
によっては被記録材202を剥離ローラ206から除去
できない虞れがある。
開平7−84490号公報には、図8に示すように、互
いに対向して配置された小径の剥離ローラ206とバッ
クアップローラ207の間に被記録材202を通し、2
点鎖線で示すように剥離ローラ206に付着したまま排
出されようとする被記録材202がその腰の強さによっ
て剥離ローラ206から分離するようにした装置が開示
されている。しかしながら、このものでは、剥離ローラ
206からの被記録材202の分離性能が該被記録材2
02の腰の強さに依存するため、被記録材202の種類
によっては被記録材202を剥離ローラ206から除去
できない虞れがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記従来の問
題点に鑑みてなされたもので、被記録材を剥離部材から
良好に分離して被記録材上の印字材料を確実に剥離する
ことができる印字材料の除去装置を提供することを課題
とするものである。
題点に鑑みてなされたもので、被記録材を剥離部材から
良好に分離して被記録材上の印字材料を確実に剥離する
ことができる印字材料の除去装置を提供することを課題
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、電子写真方式で記録された印字材料を有
する被記録材に剥離部材を圧接して、被記録材上の印字
材料を剥離部材に接着させ、被記録材を剥離部材から分
離することにより印字材料を被記録材から剥離する印字
材料の除去装置において、前記被記録材を剥離部材から
分離する際に、被記録材の曲率半径が剥離部材の曲率半
径よりも小さくなるように、剥離部材と被記録材を互い
に反対方向に曲げるようにしたことを特徴とするもので
ある。
に、本発明は、電子写真方式で記録された印字材料を有
する被記録材に剥離部材を圧接して、被記録材上の印字
材料を剥離部材に接着させ、被記録材を剥離部材から分
離することにより印字材料を被記録材から剥離する印字
材料の除去装置において、前記被記録材を剥離部材から
分離する際に、被記録材の曲率半径が剥離部材の曲率半
径よりも小さくなるように、剥離部材と被記録材を互い
に反対方向に曲げるようにしたことを特徴とするもので
ある。
【0008】前記剥離部材としては、被記録材上の印字
材料と接着性の高い材料であれば特に限定されず、樹
脂、金属等が考えられる。樹脂材料の場合、材料相互間
の接着性はそれらの固有のSP値(溶解度パラメータ)
と相関があり、SP値の接近している材料同士は接着性
が高い。印字材料であるトナーの主成分であるアクリル
樹脂やポリエステル樹脂はSP値が9〜11であるか
ら、本発明に使用する剥離部材としてはSP値が8以上
12以下の樹脂材料とするのが特に好ましい。
材料と接着性の高い材料であれば特に限定されず、樹
脂、金属等が考えられる。樹脂材料の場合、材料相互間
の接着性はそれらの固有のSP値(溶解度パラメータ)
と相関があり、SP値の接近している材料同士は接着性
が高い。印字材料であるトナーの主成分であるアクリル
樹脂やポリエステル樹脂はSP値が9〜11であるか
ら、本発明に使用する剥離部材としてはSP値が8以上
12以下の樹脂材料とするのが特に好ましい。
【0009】また、前記剥離部材は、加熱した状態で被
記録材に圧接するのが好ましい。加熱手段としては、接
触式の加熱ローラや非接触式の赤外線ヒータ等を用いる
ことができる。また、この加熱手段による加熱温度は、
剥離部材上の剥離した印字材料が軟化する温度以上であ
り、被記録材の耐熱性から決定される温度以下であり、
好ましくは80℃以上200℃以下が良い。
記録材に圧接するのが好ましい。加熱手段としては、接
触式の加熱ローラや非接触式の赤外線ヒータ等を用いる
ことができる。また、この加熱手段による加熱温度は、
剥離部材上の剥離した印字材料が軟化する温度以上であ
り、被記録材の耐熱性から決定される温度以下であり、
好ましくは80℃以上200℃以下が良い。
【0010】前記構成からなる印字材料の除去装置で
は、剥離部材と被記録材の両方が彎曲しているので、彎
曲した剥離部材に接着したまま移動しようとする被記録
部材にはその腰の強さに基づいて剥離部材から離れよう
とする剥離力が作用する。これに加え、彎曲した被記録
材の外表面に作用する曲げ応力により、被記録材の外表
面と印字材との間にせん断力が作用する。これらの剥離
力とせん断力により、被記録材は剥離部材から良好に分
離するとともに、被記録材上の印字材料は被記録材から
剥離する。
は、剥離部材と被記録材の両方が彎曲しているので、彎
曲した剥離部材に接着したまま移動しようとする被記録
部材にはその腰の強さに基づいて剥離部材から離れよう
とする剥離力が作用する。これに加え、彎曲した被記録
材の外表面に作用する曲げ応力により、被記録材の外表
面と印字材との間にせん断力が作用する。これらの剥離
力とせん断力により、被記録材は剥離部材から良好に分
離するとともに、被記録材上の印字材料は被記録材から
剥離する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。
図面に従って説明する。
【0012】図1は本発明の印字材料除去装置の実施の
形態を示す。この装置は、給紙ローラ1と、剥離ベルト
2と、分離ローラ3と、分離爪4とからなっている。
形態を示す。この装置は、給紙ローラ1と、剥離ベルト
2と、分離ローラ3と、分離爪4とからなっている。
【0013】給紙ローラ1は、矢印a方向に回転駆動す
る駆動ローラ5と、該駆動ローラ5の上方に配置され、
かつ、該駆動ローラ5と圧接対向する従動ローラ兼加熱
ローラ(以下、単に加熱ローラという。)6とからなっ
ている。この給紙ローラ1は、印字材料7によって画像
が形成された被記録材8をその印字材料7を上にした状
態で後述する剥離ベルト2に向かって矢印b方向に水平
に供給可能になっている。加熱ローラ6は、供給される
被記録材8の印字材料7を加熱するようになっている。
その加熱温度は、80℃以上200℃以下に設定されて
いる。なお、加熱ローラ6を従動ローラと兼用する代わ
りに、給紙ローラ1の下流側に、該給紙ローラ1で供給
される被記録材8上の印字材料7を非接触で加熱する遠
赤外ヒータ等を設けてもよい。
る駆動ローラ5と、該駆動ローラ5の上方に配置され、
かつ、該駆動ローラ5と圧接対向する従動ローラ兼加熱
ローラ(以下、単に加熱ローラという。)6とからなっ
ている。この給紙ローラ1は、印字材料7によって画像
が形成された被記録材8をその印字材料7を上にした状
態で後述する剥離ベルト2に向かって矢印b方向に水平
に供給可能になっている。加熱ローラ6は、供給される
被記録材8の印字材料7を加熱するようになっている。
その加熱温度は、80℃以上200℃以下に設定されて
いる。なお、加熱ローラ6を従動ローラと兼用する代わ
りに、給紙ローラ1の下流側に、該給紙ローラ1で供給
される被記録材8上の印字材料7を非接触で加熱する遠
赤外ヒータ等を設けてもよい。
【0014】剥離ベルト2は、3角形に配置された駆動
ローラ9、従動ローラ10及び加熱ローラ11に掛け渡
され、駆動ローラ9が矢印c方向に回転することによっ
て矢印d方向に移動可能になっている。加熱ローラ11
の下方には、該発熱ローラ11に対向して剥離ベルト2
に圧接するようにバックアップローラ12が配置されて
いる。また、駆動ローラ9と加熱ローラ11の間のベル
ト部に近接してガイド板13が配置されている。加熱ロ
ーラ11は、剥離ベルト2の後述する剥離部材表層23
を加熱するとともに、供給される被記録材8の印字材料
7をも加熱するようになっている(以下、この加熱ロー
ラ11とバックアップローラ12との対向部分を圧接部
という。)。この加熱ローラ11による加熱温度は、8
0℃以上200℃以下に設定されている。
ローラ9、従動ローラ10及び加熱ローラ11に掛け渡
され、駆動ローラ9が矢印c方向に回転することによっ
て矢印d方向に移動可能になっている。加熱ローラ11
の下方には、該発熱ローラ11に対向して剥離ベルト2
に圧接するようにバックアップローラ12が配置されて
いる。また、駆動ローラ9と加熱ローラ11の間のベル
ト部に近接してガイド板13が配置されている。加熱ロ
ーラ11は、剥離ベルト2の後述する剥離部材表層23
を加熱するとともに、供給される被記録材8の印字材料
7をも加熱するようになっている(以下、この加熱ロー
ラ11とバックアップローラ12との対向部分を圧接部
という。)。この加熱ローラ11による加熱温度は、8
0℃以上200℃以下に設定されている。
【0015】前記剥離ベルト2の従動ローラ10の上方
には、該従動ローラ10に対向して剥離ベルト2に圧接
するように加熱ローラ14が配置されている。この加熱
ローラ14は、被記録材8から剥離された剥離ベルト2
上の印字材料7を加熱して溶融させるようになってい
る。なお、この加熱ローラ14に代えて、剥離ベルト2
上の印字材料7を非接触で加熱する遠赤外ヒータ等を設
けてもよい。前記加熱ローラ14による加熱温度は、8
0℃以上200℃以下に設定されている。
には、該従動ローラ10に対向して剥離ベルト2に圧接
するように加熱ローラ14が配置されている。この加熱
ローラ14は、被記録材8から剥離された剥離ベルト2
上の印字材料7を加熱して溶融させるようになってい
る。なお、この加熱ローラ14に代えて、剥離ベルト2
上の印字材料7を非接触で加熱する遠赤外ヒータ等を設
けてもよい。前記加熱ローラ14による加熱温度は、8
0℃以上200℃以下に設定されている。
【0016】分離ローラ3は、前記剥離ベルト2の駆動
ローラ9の斜め下方に、該駆動ローラ9に対向して剥離
ベルト2に圧接するように配置されている。分離ローラ
3の半径r1は駆動ローラ9の半径r2よりも小さく設
定されている。これにより、図3に示すように、分離ロ
ーラ3の外表面に沿って移動する被記録材8の曲率半径
R1は、駆動ローラ9の回りの剥離ベルト2の後述する
剥離部材表層23の曲率半径R2よりも小さくなってい
る。
ローラ9の斜め下方に、該駆動ローラ9に対向して剥離
ベルト2に圧接するように配置されている。分離ローラ
3の半径r1は駆動ローラ9の半径r2よりも小さく設
定されている。これにより、図3に示すように、分離ロ
ーラ3の外表面に沿って移動する被記録材8の曲率半径
R1は、駆動ローラ9の回りの剥離ベルト2の後述する
剥離部材表層23の曲率半径R2よりも小さくなってい
る。
【0017】分離爪4は、分離ローラ3と剥離ベルト2
の駆動ローラ9との間の出口側(以下、この部分を分離
部という。)に配置されている。この分離爪4は、剥離
ベルト2に付着した被記録材8を剥離ベルト2から分離
して、分離ローラ3の回りに沿って排出するためのもの
である。
の駆動ローラ9との間の出口側(以下、この部分を分離
部という。)に配置されている。この分離爪4は、剥離
ベルト2に付着した被記録材8を剥離ベルト2から分離
して、分離ローラ3の回りに沿って排出するためのもの
である。
【0018】前記構成からなる印字材料除去装置に使用
される被記録材8は、透明なプラスチックフィルム(O
HPシート等)又は無機微粒子が添加されて不透明化し
たフィルム(合成紙)からなり、その上に図2(B)に
示すように適宜の画像形成装置によって印字材料7の画
像が形成されたものである。プラスチックフィルムは、
熱可塑性樹脂であれば特に限定されないが、耐熱性を考
慮すると、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリイミ
ド、ポリメチルメタクリレート等があげられる。このう
ち、汎用性、価格、耐熱性、耐久性等の点で、ポリエス
テル、特にポリエチレンテレフタレートが好ましい。
される被記録材8は、透明なプラスチックフィルム(O
HPシート等)又は無機微粒子が添加されて不透明化し
たフィルム(合成紙)からなり、その上に図2(B)に
示すように適宜の画像形成装置によって印字材料7の画
像が形成されたものである。プラスチックフィルムは、
熱可塑性樹脂であれば特に限定されないが、耐熱性を考
慮すると、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリイミ
ド、ポリメチルメタクリレート等があげられる。このう
ち、汎用性、価格、耐熱性、耐久性等の点で、ポリエス
テル、特にポリエチレンテレフタレートが好ましい。
【0019】前記被記録材8に画像として記録される印
字材料7は、いわゆるトナーであり(以下、印字材料を
トナーという。)、通常はアクリル(メタクリル)重合
体や、アクリル(メタクリル)−スチレン共重合体、ポ
リエステル重合体を主成分とし、これに色材、離型剤、
帯電制御剤を添加したものが一般的である。
字材料7は、いわゆるトナーであり(以下、印字材料を
トナーという。)、通常はアクリル(メタクリル)重合
体や、アクリル(メタクリル)−スチレン共重合体、ポ
リエステル重合体を主成分とし、これに色材、離型剤、
帯電制御剤を添加したものが一般的である。
【0020】前記剥離ベルト2は、図2(A)に示すよ
うに、基層21の上に接着層22を介して剥離部材表層
23を設けたものである。
うに、基層21の上に接着層22を介して剥離部材表層
23を設けたものである。
【0021】剥離部材表層23は、被記録材8上のトナ
ー7を剥離するために設けられる。すなわち、被記録材
8上のトナー7に熱を加えてトナー7を軟化させるとと
もに、剥離部材表層23にも熱を加えて軟化させてお
き、剥離部材表層23に被記録材8上のトナー7を接着
させる。トナー7に加える温度の下限は、トナー7が軟
化する温度で決定され、上限は被記録材8の耐熱性から
決定される。具体的には、トナー7に加える温度は、8
0℃以上、200℃以下である。このようにトナー7を
軟化させるとともに、剥離部材表層23も軟化状態にす
ることにより、トナー7を剥離部材表層23に接着しや
すくなる。このため、剥離部材表層23は、熱可塑性樹
脂で、軟化点が80〜200℃であることが好ましい。
特に、剥離部材表層23の軟化点はトナーの軟化点の±
20℃の範囲にあることが好ましい。なお、ここでの軟
化点はフローテスターでの流出開始温度のことである。
ー7を剥離するために設けられる。すなわち、被記録材
8上のトナー7に熱を加えてトナー7を軟化させるとと
もに、剥離部材表層23にも熱を加えて軟化させてお
き、剥離部材表層23に被記録材8上のトナー7を接着
させる。トナー7に加える温度の下限は、トナー7が軟
化する温度で決定され、上限は被記録材8の耐熱性から
決定される。具体的には、トナー7に加える温度は、8
0℃以上、200℃以下である。このようにトナー7を
軟化させるとともに、剥離部材表層23も軟化状態にす
ることにより、トナー7を剥離部材表層23に接着しや
すくなる。このため、剥離部材表層23は、熱可塑性樹
脂で、軟化点が80〜200℃であることが好ましい。
特に、剥離部材表層23の軟化点はトナーの軟化点の±
20℃の範囲にあることが好ましい。なお、ここでの軟
化点はフローテスターでの流出開始温度のことである。
【0022】剥離部材表層23は、トナー7との接着性
がよいことが必須条件となる。すなわち、剥離部材表層
23を構成する材料は、トナー7と相溶性が高いことが
望まれる。一般に、異なった材料間の相溶性は表面エネ
ルギーの差やSP値(溶解度パラメータ)が目安とな
り、特にSP値が接近している材料は相溶性がよい。ト
ナー7のSP値はその主成分である樹脂の種類によって
異なるが、9〜11程度である。本発明らはこのSP値
に着目し、鋭意研究を行なった結果、剥離部材表層23
の樹脂のSP値が8以上、12以下であると、被記録材
8上のトナー7が剥離部材表層23にうまく転写するこ
とが分かった。
がよいことが必須条件となる。すなわち、剥離部材表層
23を構成する材料は、トナー7と相溶性が高いことが
望まれる。一般に、異なった材料間の相溶性は表面エネ
ルギーの差やSP値(溶解度パラメータ)が目安とな
り、特にSP値が接近している材料は相溶性がよい。ト
ナー7のSP値はその主成分である樹脂の種類によって
異なるが、9〜11程度である。本発明らはこのSP値
に着目し、鋭意研究を行なった結果、剥離部材表層23
の樹脂のSP値が8以上、12以下であると、被記録材
8上のトナー7が剥離部材表層23にうまく転写するこ
とが分かった。
【0023】このような軟化点80〜200℃、SP値
8〜12の樹脂としては、ポリスチレン、スチレン−ア
クリル(メタクリル)共重合体、ポリビニルアルコール
−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアセタール、ポリエ
ステル等があげられる。これらのうち、トナーとの接着
性等から、スチレン−アクリル(メタクリル)共重合
体、ポリビニルアセタール、ポリエステル樹脂等が好ま
しい。
8〜12の樹脂としては、ポリスチレン、スチレン−ア
クリル(メタクリル)共重合体、ポリビニルアルコール
−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアセタール、ポリエ
ステル等があげられる。これらのうち、トナーとの接着
性等から、スチレン−アクリル(メタクリル)共重合
体、ポリビニルアセタール、ポリエステル樹脂等が好ま
しい。
【0024】一方、接着層22は、剥離部材表層23を
基層21に接着させるとともに、剥離部材表層23の被
記録剤8への転写を防ぐために設けられる。接着層22
を構成する材料としては、一般に市販されている接着剤
があげられる。接着剤の種類は、特に限定されないが、
少なくともある程度の耐熱性を有するものが必要であ
る。例えば、ビニル・メチルエーテル、無水マレイン酸
共重合体、ポリビニルアルコール・酢酸ビニル共重合
体、ビニルアセタール、アクリル酸エチル、ポリアミド
樹脂、フェノール樹脂、レゾルシノール樹脂、ポリエス
テル樹脂、エポキシ樹脂、フラン樹脂、ポリウレタン樹
脂、塩化ゴム、ブタジエン、アクリロニトリルゴム、ブ
チルゴム、ネオプレンゴム、チオコール等があげられる
が、これらに限定されるものではない。
基層21に接着させるとともに、剥離部材表層23の被
記録剤8への転写を防ぐために設けられる。接着層22
を構成する材料としては、一般に市販されている接着剤
があげられる。接着剤の種類は、特に限定されないが、
少なくともある程度の耐熱性を有するものが必要であ
る。例えば、ビニル・メチルエーテル、無水マレイン酸
共重合体、ポリビニルアルコール・酢酸ビニル共重合
体、ビニルアセタール、アクリル酸エチル、ポリアミド
樹脂、フェノール樹脂、レゾルシノール樹脂、ポリエス
テル樹脂、エポキシ樹脂、フラン樹脂、ポリウレタン樹
脂、塩化ゴム、ブタジエン、アクリロニトリルゴム、ブ
チルゴム、ネオプレンゴム、チオコール等があげられる
が、これらに限定されるものではない。
【0025】前記接着剤を基層21に塗布する方法とし
ては、化学反応法、熱溶融法、溶剤揮発法等があげられ
るが、接着剤の種類により適当な方法をとるのが好まし
い。なお、剥離部材表層23は前記のように必ずしも樹
脂である必要はない。加熱した印字材料を接着できるも
のであれば、樹脂に限らずAl,Niなどの金属類、ゴ
ム類などでもよい。これは、剥離ベルト2が図5に示す
ごとく単層構成である場合も同様である。
ては、化学反応法、熱溶融法、溶剤揮発法等があげられ
るが、接着剤の種類により適当な方法をとるのが好まし
い。なお、剥離部材表層23は前記のように必ずしも樹
脂である必要はない。加熱した印字材料を接着できるも
のであれば、樹脂に限らずAl,Niなどの金属類、ゴ
ム類などでもよい。これは、剥離ベルト2が図5に示す
ごとく単層構成である場合も同様である。
【0026】次に、前記構成からなる印字材料除去装置
の動作について説明する。
の動作について説明する。
【0027】トナー7によって画像が形成された被記録
材8がそのトナー7を上にした状態で給紙ローラ1に供
給されると、被記録材8は搬送ベルト1により矢印b方
向に搬送され、加熱ローラ6によってトナー7が加熱さ
れ溶融される。これにより、被記録材8上のトナー7同
士の凝集力が増加する。このようにトナー7が加熱され
た被記録材8は剥離ベルト2とバックアップローラ12
の間に挿入される。被記録材8が加熱ローラ11とバッ
クアップローラ12の間の圧接部を通過すると、被記録
材8に加熱された剥離部材表層23が圧接し、被記録材
8上のトナー7を溶融させる。この結果、被記録材8上
のトナー7は剥離部材表層23と融着する。このように
トナー7が剥離部材表層23と融着した状態で被記録材
8が矢印b方向にさらに搬送され、圧接部から遠ざかる
につれて、融着したトナー7と剥離部材表層23は冷却
され、固化しながら分離部に向かう。
材8がそのトナー7を上にした状態で給紙ローラ1に供
給されると、被記録材8は搬送ベルト1により矢印b方
向に搬送され、加熱ローラ6によってトナー7が加熱さ
れ溶融される。これにより、被記録材8上のトナー7同
士の凝集力が増加する。このようにトナー7が加熱され
た被記録材8は剥離ベルト2とバックアップローラ12
の間に挿入される。被記録材8が加熱ローラ11とバッ
クアップローラ12の間の圧接部を通過すると、被記録
材8に加熱された剥離部材表層23が圧接し、被記録材
8上のトナー7を溶融させる。この結果、被記録材8上
のトナー7は剥離部材表層23と融着する。このように
トナー7が剥離部材表層23と融着した状態で被記録材
8が矢印b方向にさらに搬送され、圧接部から遠ざかる
につれて、融着したトナー7と剥離部材表層23は冷却
され、固化しながら分離部に向かう。
【0028】被記録材8の先端が剥離ベルト2と分離ロ
ーラ3を通過して分離爪4に到達すると、被記録材8は
分離爪4によって剥離ベルト2から分離される。そし
て、被記録材8は、分離ローラ3によって剥離ベルトの
剥離部材表層とは反対方向に曲げられ、分離ローラ3の
回りに沿って矢印e方向に排出される。
ーラ3を通過して分離爪4に到達すると、被記録材8は
分離爪4によって剥離ベルト2から分離される。そし
て、被記録材8は、分離ローラ3によって剥離ベルトの
剥離部材表層とは反対方向に曲げられ、分離ローラ3の
回りに沿って矢印e方向に排出される。
【0029】この分離部において注目すべきことは、図
3に示すように、分離ローラ3の回りの被記録材8の外
表面の曲率半径R1が、駆動ローラ9の回りの剥離ベル
ト2の剥離部材表層23の曲率半径R2よりも小さいこ
とである。このため、分離ローラ3と駆動ローラ9との
圧接対向部を通過した被記録材8は、2点鎖線で示すよ
うに、剥離ベルト2の剥離部材表層23に付着したまま
駆動ローラ9の回りに沿って移動しようとするが、剥離
部材表層23は曲率半径R2で彎曲しているため、剥離
部材表層23から離れようとする分離力Fが作用する。
また、被記録材8の外表面は曲率半径R1で彎曲してい
るため、その外表面には曲げ応力Bが作用し、この曲げ
応力に基づいて被記録材8と印字材料7との間の界面に
はせん断力Sが作用する。この分離力Fとせん断力Sに
より、被記録材8は剥離部材表層23から容易に分離
し、印字材料7は被記録材8から確実に剥離して剥離部
材表層23に転写する。
3に示すように、分離ローラ3の回りの被記録材8の外
表面の曲率半径R1が、駆動ローラ9の回りの剥離ベル
ト2の剥離部材表層23の曲率半径R2よりも小さいこ
とである。このため、分離ローラ3と駆動ローラ9との
圧接対向部を通過した被記録材8は、2点鎖線で示すよ
うに、剥離ベルト2の剥離部材表層23に付着したまま
駆動ローラ9の回りに沿って移動しようとするが、剥離
部材表層23は曲率半径R2で彎曲しているため、剥離
部材表層23から離れようとする分離力Fが作用する。
また、被記録材8の外表面は曲率半径R1で彎曲してい
るため、その外表面には曲げ応力Bが作用し、この曲げ
応力に基づいて被記録材8と印字材料7との間の界面に
はせん断力Sが作用する。この分離力Fとせん断力Sに
より、被記録材8は剥離部材表層23から容易に分離
し、印字材料7は被記録材8から確実に剥離して剥離部
材表層23に転写する。
【0030】ここで、剥離部材表層23と被記録材8は
ともに80℃以下の温度で分離されることが要求され
る。なぜなら、80℃以上で被記録材8からトナー7を
剥離させようとすると、剥離の際に強い力がかかり、剥
離が困難になったり、たとえ剥離部材表層23と基層2
1との間に接着層22を設けたとしても、剥離力が強
く、剥離部材表層23が接着層22との界面で剥がれ、
被記録材8の方に転写することがあるからである。この
ため、分離部の周囲には、剥離ベルト2の駆動ローラ
9、分離ローラ3及び分離爪4を囲むように断熱壁を設
けて、分離部を80℃以下に維持することが好ましい。
ともに80℃以下の温度で分離されることが要求され
る。なぜなら、80℃以上で被記録材8からトナー7を
剥離させようとすると、剥離の際に強い力がかかり、剥
離が困難になったり、たとえ剥離部材表層23と基層2
1との間に接着層22を設けたとしても、剥離力が強
く、剥離部材表層23が接着層22との界面で剥がれ、
被記録材8の方に転写することがあるからである。この
ため、分離部の周囲には、剥離ベルト2の駆動ローラ
9、分離ローラ3及び分離爪4を囲むように断熱壁を設
けて、分離部を80℃以下に維持することが好ましい。
【0031】被記録材8上のトナー7は剥離部材表層2
3と融着固化したまま剥離部材表層23に残り、被記録
材8から剥離されて剥離部材表層23に転写される。こ
こで、トナー7は、前述したように予め加熱ローラ6に
よって加熱されて凝集力が増加させられているので、被
記録材8から剥離部材表層23に剥離される際に、途切
れることがなく、確実に剥離される。このように剥離部
材表層23に転写されたトナー7は剥離ベルト2ととも
に矢印d方向に移動する。この剥離部材表層23上のト
ナー7が加熱ローラ14との対向部に到達すると、当該
トナー7は加熱ローラ14によって加熱される。この結
果、トナー7同士の凝集力が強くなるとともに、トナー
7と剥離部材表層23の接着力が増加するので、次に供
給される被記録材8への再転写が防止される。
3と融着固化したまま剥離部材表層23に残り、被記録
材8から剥離されて剥離部材表層23に転写される。こ
こで、トナー7は、前述したように予め加熱ローラ6に
よって加熱されて凝集力が増加させられているので、被
記録材8から剥離部材表層23に剥離される際に、途切
れることがなく、確実に剥離される。このように剥離部
材表層23に転写されたトナー7は剥離ベルト2ととも
に矢印d方向に移動する。この剥離部材表層23上のト
ナー7が加熱ローラ14との対向部に到達すると、当該
トナー7は加熱ローラ14によって加熱される。この結
果、トナー7同士の凝集力が強くなるとともに、トナー
7と剥離部材表層23の接着力が増加するので、次に供
給される被記録材8への再転写が防止される。
【0032】図3は本発明の印字材料除去装置の他の実
施の形態を示す。
施の形態を示す。
【0033】この実施形態では、矢印f方向に図示しな
い駆動装置によって回転する円形の剥離ドラム102が
使用されている。この剥離ドラム102は、前記第1実
施形態と同様に、好ましくは金属製の基層21の外表面
に接着層22を介して剥離部材表層23を形成したもの
である。剥離ドラム102の上方には、給紙ローラ10
1が配置されている。この給紙ローラ101は、矢印g
方向に回転駆動する駆動ローラ105と、該駆動ローラ
105に圧接対向する加熱ローラ106とからなり、こ
れらの間に印字材料7によって画像が形成された被記録
材8が印字材料7を加熱ローラ106側に向けて矢印h
方向に挿入され、下方の剥離ドラム102に向かって供
給するようになっている。加熱ローラ106は、前記図
1に示す実施形態の加熱ローラ6に相当し、被記録材8
のトナー7を予め加熱しておくものである。
い駆動装置によって回転する円形の剥離ドラム102が
使用されている。この剥離ドラム102は、前記第1実
施形態と同様に、好ましくは金属製の基層21の外表面
に接着層22を介して剥離部材表層23を形成したもの
である。剥離ドラム102の上方には、給紙ローラ10
1が配置されている。この給紙ローラ101は、矢印g
方向に回転駆動する駆動ローラ105と、該駆動ローラ
105に圧接対向する加熱ローラ106とからなり、こ
れらの間に印字材料7によって画像が形成された被記録
材8が印字材料7を加熱ローラ106側に向けて矢印h
方向に挿入され、下方の剥離ドラム102に向かって供
給するようになっている。加熱ローラ106は、前記図
1に示す実施形態の加熱ローラ6に相当し、被記録材8
のトナー7を予め加熱しておくものである。
【0034】剥離ドラム102の外面には、該剥離ドラ
ム102上を搬送される被記録材8を加熱する加熱ロー
ラ111が圧接配置されている(以下、この部分を圧接
部という。)。また、この加熱ローラ111に剥離ドラ
ム102及び被記録材8を介して対向するように、バッ
クアップローラ112が配置されている。加熱ローラ1
11は、前記図1に示す実施形態の加熱ローラ11に相
当し、剥離ドラム102の剥離部材表層23と被記録材
8のトナー7を圧接し加熱するものである。
ム102上を搬送される被記録材8を加熱する加熱ロー
ラ111が圧接配置されている(以下、この部分を圧接
部という。)。また、この加熱ローラ111に剥離ドラ
ム102及び被記録材8を介して対向するように、バッ
クアップローラ112が配置されている。加熱ローラ1
11は、前記図1に示す実施形態の加熱ローラ11に相
当し、剥離ドラム102の剥離部材表層23と被記録材
8のトナー7を圧接し加熱するものである。
【0035】前記圧接部から被記録材8の搬送方向下流
側に所定距離離れた位置に、分離ローラ103と分離爪
104が配置されている(以下、この部分を分離部とい
う。)。これらの分離ローラ103と分離爪104は、
前記図1の実施形態の分離ローラ3と分離爪4に相当
し、剥離部材表層23と被記録材8を分離するためのも
のである。分離ローラ103の半径r1は、剥離ドラム
102の半径r2よりも小さく設定されており、このた
め、分離ローラ103の回りの被記録材8の外表面の曲
率半径R1は、剥離ドラム102の剥離部材表層23の
曲率半径R2よりも小さくなっている。分離ローラ10
3の下方には、該分離ローラ103に圧接対向して矢印
i方向に駆動する排紙ローラ115が配置されている。
なお、前記第1実施形態においても説明した通り、この
分離部を断熱壁で囲み、80℃以下に維持するのが好ま
しい。
側に所定距離離れた位置に、分離ローラ103と分離爪
104が配置されている(以下、この部分を分離部とい
う。)。これらの分離ローラ103と分離爪104は、
前記図1の実施形態の分離ローラ3と分離爪4に相当
し、剥離部材表層23と被記録材8を分離するためのも
のである。分離ローラ103の半径r1は、剥離ドラム
102の半径r2よりも小さく設定されており、このた
め、分離ローラ103の回りの被記録材8の外表面の曲
率半径R1は、剥離ドラム102の剥離部材表層23の
曲率半径R2よりも小さくなっている。分離ローラ10
3の下方には、該分離ローラ103に圧接対向して矢印
i方向に駆動する排紙ローラ115が配置されている。
なお、前記第1実施形態においても説明した通り、この
分離部を断熱壁で囲み、80℃以下に維持するのが好ま
しい。
【0036】前記分離部からさらに被記録材8の搬送方
向下流側には、加熱ローラ114が分離ベルト102の
外面に圧接して配置されている。この加熱ローラ114
は、前記図1の実施形態の加熱ローラ14に相当し、剥
離部材表層23に転写されたトナー7を加熱するもので
ある。
向下流側には、加熱ローラ114が分離ベルト102の
外面に圧接して配置されている。この加熱ローラ114
は、前記図1の実施形態の加熱ローラ14に相当し、剥
離部材表層23に転写されたトナー7を加熱するもので
ある。
【0037】以上の構成からなる印字材料除去装置は、
前記図1の実施形態の印字材料除去装置と同一の作用を
奏するので説明を省略する。
前記図1の実施形態の印字材料除去装置と同一の作用を
奏するので説明を省略する。
【0038】以上説明した実施の形態において、剥離ベ
ルト2,剥離ドラム102には、剥離部材表層23に融
着したトナー7をクリーニングする手段を設けてもよ
い。クリーニング手段としては、トナー7をブレードで
物理的に掻き取るものや、他の部材に熱転写するものが
使用できる。このようなクリーニング手段を設けること
により、剥離部材表層23によるトナーの除去能力を長
期間維持することができる。
ルト2,剥離ドラム102には、剥離部材表層23に融
着したトナー7をクリーニングする手段を設けてもよ
い。クリーニング手段としては、トナー7をブレードで
物理的に掻き取るものや、他の部材に熱転写するものが
使用できる。このようなクリーニング手段を設けること
により、剥離部材表層23によるトナーの除去能力を長
期間維持することができる。
【0039】
【0040】(第1実施例)剥離ベルト2として、厚さ
200μm、周長700mmのニッケル製スリーブの外
表面上にミノルタ製ファインライター(電子写真方式レ
ーザービームプリンタ)401を用いてトナーと同成分
の樹脂を2μmの厚さで塗布した後、この表層を平滑化
するためにこのスリーブを150℃の高温槽に1時間保
管したものを用いた。
200μm、周長700mmのニッケル製スリーブの外
表面上にミノルタ製ファインライター(電子写真方式レ
ーザービームプリンタ)401を用いてトナーと同成分
の樹脂を2μmの厚さで塗布した後、この表層を平滑化
するためにこのスリーブを150℃の高温槽に1時間保
管したものを用いた。
【0041】被記録材8としては、PET中に酸化チタ
ン微粒子を分散させた白色PETフィルムにミノルタ製
ファインライター401でトナー7の画像を形成した。
トナー7は軟化点120℃、SP値10.5のものを用
いた。
ン微粒子を分散させた白色PETフィルムにミノルタ製
ファインライター401でトナー7の画像を形成した。
トナー7は軟化点120℃、SP値10.5のものを用
いた。
【0042】前記剥離ベルト2を図1の装置に装着し、
該剥離ベルト2を15mm/秒の速度で移動させる一
方、前記被記録材8を給紙ローラ1により15mm/秒
の速度で供給した。剥離ベルト2の加熱ローラ11は、
150℃の温度に保持した。分離ローラ3は剥離ベルト
2の駆動ローラ9(直径40mm)よりも小さい直径1
6mmのものを用い、60℃に維持した。
該剥離ベルト2を15mm/秒の速度で移動させる一
方、前記被記録材8を給紙ローラ1により15mm/秒
の速度で供給した。剥離ベルト2の加熱ローラ11は、
150℃の温度に保持した。分離ローラ3は剥離ベルト
2の駆動ローラ9(直径40mm)よりも小さい直径1
6mmのものを用い、60℃に維持した。
【0043】以上の条件で装置を動作させると、被記録
材8は剥離部材表層23から円滑に分離し、トナーがき
れいに除去され、再使用可能なものになっていた。
材8は剥離部材表層23から円滑に分離し、トナーがき
れいに除去され、再使用可能なものになっていた。
【0044】(第2実施例)剥離ドラム102として、
肉厚1mm、直径120mmのアルミニウム製ドラムを
用いた。概略構成は図5(A)のように単層構成であ
る。また、被記録材8としては、前記第1実施例と同じ
ものを用いた。
肉厚1mm、直径120mmのアルミニウム製ドラムを
用いた。概略構成は図5(A)のように単層構成であ
る。また、被記録材8としては、前記第1実施例と同じ
ものを用いた。
【0045】前記剥離ドラム102を図4の装置に用
い、該ドラムを15mm/秒の速度で回転させる一方、
前記被記録材8を給紙ローラにより15mm/秒の速度
で供給した。剥離ドラム102の加熱ローラ111は直
径30mmのものを用い、150℃の温度に保持した。
分離ローラ103は剥離ドラム102(直径120m
m)よりも小さい直径60mmのものを用い、60℃に
維持した。
い、該ドラムを15mm/秒の速度で回転させる一方、
前記被記録材8を給紙ローラにより15mm/秒の速度
で供給した。剥離ドラム102の加熱ローラ111は直
径30mmのものを用い、150℃の温度に保持した。
分離ローラ103は剥離ドラム102(直径120m
m)よりも小さい直径60mmのものを用い、60℃に
維持した。
【0046】以上の条件で装置を動作させると、被記録
材は剥離部材から円滑に分離し、トナーがきれいに除去
され、再使用可能なものになっていた。
材は剥離部材から円滑に分離し、トナーがきれいに除去
され、再使用可能なものになっていた。
【0047】(比較例)分離ローラ3の直径を剥離ベル
ト2の駆動ローラ9の直径と同じ40mmとした以外
は、前記第1実施例と同様にトナー除去処理を行なっ
た。この結果、剥離部材表層23の樹脂が被記録材8の
方に付着し、再使用可能な被記録材8とは言えなかっ
た。
ト2の駆動ローラ9の直径と同じ40mmとした以外
は、前記第1実施例と同様にトナー除去処理を行なっ
た。この結果、剥離部材表層23の樹脂が被記録材8の
方に付着し、再使用可能な被記録材8とは言えなかっ
た。
【0048】以上の実施例と比較例により、本発明の印
字材料除去装置によると、被記録材8の曲率半径を剥離
部材表層23の曲率半径よりも小さくすることで、被記
録材8の剥離部材表層23からの良好な分離を行なえる
ことが確認された。
字材料除去装置によると、被記録材8の曲率半径を剥離
部材表層23の曲率半径よりも小さくすることで、被記
録材8の剥離部材表層23からの良好な分離を行なえる
ことが確認された。
【0049】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、剥離部材の曲率半径が被記録材の曲率半径よ
りも小さくなるように、剥離部材と被記録材を互いに反
対方向に曲げるようにしたので、彎曲した剥離部材から
離れようとする剥離力と、被記録材の外表面と印字材料
との間のせん断力により、被記録材は剥離部材から良好
に分離するとともに、被記録材上の印字材料は被記録材
から剥離する。このため、被記録材に印字材料が残った
り、剥離部材が被記録材に転写することが防止される。
によれば、剥離部材の曲率半径が被記録材の曲率半径よ
りも小さくなるように、剥離部材と被記録材を互いに反
対方向に曲げるようにしたので、彎曲した剥離部材から
離れようとする剥離力と、被記録材の外表面と印字材料
との間のせん断力により、被記録材は剥離部材から良好
に分離するとともに、被記録材上の印字材料は被記録材
から剥離する。このため、被記録材に印字材料が残った
り、剥離部材が被記録材に転写することが防止される。
【図1】 本発明の印字材料除去装置の実施形態を示す
図。
図。
【図2】 被記録材と剥離部材の構成を示す概略断面
図。
図。
【図3】 分離部の拡大図。
【図4】 本発明の印字材料除去装置の他の実施形態を
示す図。
示す図。
【図5】 被記録材と剥離部材の他の構成を示す概略
図。
図。
【図6】 従来の印字材料除去装置の一例を示す図。
【図7】 従来の印字材料除去装置の他の例を示す図。
【図8】 従来の印字材料除去装置にさらに他の例を示
す図。
す図。
1…給紙ローラ、2…剥離ベルト、102…剥離ドラ
ム、3,103…分離ローラ、4,104…分離爪、7
…印字材料、8…被記録材、23…剥離部材表層。
ム、3,103…分離ローラ、4,104…分離爪、7
…印字材料、8…被記録材、23…剥離部材表層。
Claims (1)
- 【請求項1】 電子写真方式で記録された印字材料を有
する被記録材に剥離部材を圧接して、被記録材上の印字
材料を剥離部材に接着させ、被記録材を剥離部材から分
離することにより印字材料を被記録材から剥離する印字
材料の除去装置において、 前記被記録材を剥離部材から分離する際に、被記録材の
曲率半径が剥離部材の曲率半径よりも小さくなるよう
に、剥離部材と被記録材を互いに反対方向に曲げるよう
にしたことを特徴とする印字材料の除去装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9229897A JPH10282847A (ja) | 1997-04-10 | 1997-04-10 | 印字材料の除去装置 |
US09/057,475 US6128464A (en) | 1997-04-10 | 1998-04-09 | Apparatus for removing printing material from a recording member on which an image is recorded by the printing material |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9229897A JPH10282847A (ja) | 1997-04-10 | 1997-04-10 | 印字材料の除去装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10282847A true JPH10282847A (ja) | 1998-10-23 |
Family
ID=14050515
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9229897A Pending JPH10282847A (ja) | 1997-04-10 | 1997-04-10 | 印字材料の除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10282847A (ja) |
-
1997
- 1997-04-10 JP JP9229897A patent/JPH10282847A/ja active Pending
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