JPH11219079A - 印字材料の除去装置 - Google Patents

印字材料の除去装置

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JPH11219079A
JPH11219079A JP2070098A JP2070098A JPH11219079A JP H11219079 A JPH11219079 A JP H11219079A JP 2070098 A JP2070098 A JP 2070098A JP 2070098 A JP2070098 A JP 2070098A JP H11219079 A JPH11219079 A JP H11219079A
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roller
separation
peeling
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JP2070098A
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English (en)
Inventor
Kazuko Taniguchi
和子 谷口
Haruhiko Shinko
治彦 新子
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被記録材の先端を剥離部材から確実に分離す
る。 【解決手段】 電子写真方式で記録された印字材料7を
有する被記録材8を剥離ベルト2に圧接して、被記録材
8上の印字材料7を剥離ベルト2に接着させ、被記録材
8を剥離ベルト2から分離することにより印字材料7を
被記録材8から剥離する印字材料の除去装置において、
剥離ベルト2の裏面側から被記録材8を押圧して被記録
材8の先端を剥離ベルト2表面から分離する分離部材
3,4を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真方式で記録
された印字材料を被記録材から除去する印字材料の除去
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ペーパリサイクルの観点より、電
子写真方式によって記録された記録媒体上の印字材料を
除去するために、熱溶融性剥離部材を被記録材に接触さ
せて加熱し、冷やしてから剥離部材を分離することによ
り、被記録体上の印字材料を剥離して剥離部材上に転写
する装置が提案されている。
【0003】例えば、特開平1−297294号公報に
は、図13に示すように、ベルト状の剥離部材201の
平面部分を被記録材202に圧接し、該被記録材202
をローラ203の回りに彎曲させて分離する装置が開示
されている。
【0004】しかしながら、このものでは、被記録材2
02を彎曲させ始める分離開始点において被記録材20
2が彎曲せずに剥離部材201に接着したままローラ2
03を通過してしまうことがあった。また、被記録材2
02がA4程度の長さにもなると、均一に彎曲せず、剥
離部材201の表層の樹脂が被記録材202側に転写し
たり、被記録材上の印字材料が剥離部材側に良好に剥離
されなくなって、脱墨不良が生じることがあった。
【0005】このような不具合をなくすために、剥離部
材から被記録材を分離させるには、分離爪を用いること
が一般的である。しかしながら、従来の分離爪は剥離部
材表面に接触しているために、分離爪によって剥離部材
が傷ついたり、分離爪に印字材料が付着固化し、繰り返
し使用すると清掃が困難になるという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記従来の問
題点に鑑みてなされたもので、被記録材の先端を剥離部
材から確実に分離することができる印字材料の除去装置
を提供することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、電子写真方式で記録された印字材料を有
する被記録材を剥離部材に圧接して、被記録材上の印字
材料を剥離部材に接着させ、被記録材を剥離部材から分
離することにより印字材料を被記録材から剥離する印字
材料の除去装置において、前記剥離部材の裏面側から被
記録材を押圧して被記録材の先端を剥離部材表面から分
離する分離部材を設けたものである。
【0008】前記構成からなる印字材料の除去装置で
は、剥離部材の裏面側から押圧して被記録材の先端を剥
離部材表面から分離する分離部材を設けたので、被記録
材の先端は分離部材によって剥離部材の裏面側から確実
に分離される。
【0009】前記分離部材としては、次の態様のものを
使用することができる。第1の態様としては、前記分離
部材は、前記剥離部材表面に当接する分離ローラと、該
分離ローラの少なくとも一端部に当接するとともに分離
ローラの中心軸の回りに旋回可能な巻き上げローラとか
らなり、前記分離ローラと巻き上げローラの間に被記録
材を進入させるとともに、巻き上げローラを旋回させる
ことにより、被記録材を分離ローラと巻き上げローラの
間に挟持しつつ巻き上げて剥離部材表面から分離するよ
うにする。この態様では、被記録材は分離ローラと巻き
上げローラにより確実に捉えられ、巻き上げローラが分
離ローラの回りに旋回することで被記録材は確実に剥離
部材から分離される。
【0010】第2の態様としては、前記分離部材は、前
記剥離部材に当接する分離ローラと、該分離ローラと剥
離部材の間を通過した被記録材の先端を裏面側より押し
上げ可能に設けた押し上げ部材とからなる。この態様で
は、被記録材の先端は剥離部材の裏面から押し上げ部材
によって押し上げられるので、剥離部材から確実に分離
される。
【0011】第3の態様としては、前記分離部材は、前
記剥離部材に当接する分離ローラと、該分離ローラのに
当接し、該分離ローラと剥離部材の間を通過した被記録
材の両側先端が乗り上がる傾斜部材とからなる。この態
様では、被記録材は先端が傾斜部材に乗り上がることで
確実に剥離部材から分離される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。なお、簡略化のため、各実施形
態及び変形例において実質的に同一の作用をする部材に
は同一の符号を附し、詳しい説明を省略する。
【0013】<第1実施形態>図1は本発明の印字材料
除去装置の第1実施形態を示す。この装置は、給紙ロー
ラ1と、剥離ベルト2と、分離装置としての分離ローラ
3及び巻き上げローラ4とを備えてる。
【0014】給紙ローラ1は、矢印a方向に回転駆動す
る駆動ローラ5と、該駆動ローラ5に圧接対向する従動
ローラ兼前加熱ローラ(以下、単に前加熱ローラとい
う。)6とからなっている。この給紙ローラ1は、印字
材料によって画像が形成された被記録材8を処理面を下
にした状態で、すなわち印字面を剥離ベルト2と対向す
る側に向けた状態で後述する剥離ベルト2に向かって矢
印b方向に水平に供給可能になっている。
【0015】前加熱ローラ6は、供給される被記録材8
とその印字材料を前加熱するようになっている。その加
熱温度は、例えば80℃以上200℃以下に設定され
る。80℃未満であれば印字材料が軟化しないし、20
0℃を越えると被記録材8の耐熱性がなくなるからであ
る。なお、前加熱ローラ6を従動ローラと兼用する代わ
りに、給紙ローラ1の下流側に、被記録材8に非接触で
加熱する遠赤外ヒータやシリコンラバーヒータ等を設け
てもよい。
【0016】剥離ベルト2は、3角形に配置された駆動
ローラ9、従動ローラ10及び加熱ローラ11に掛け渡
され、駆動ローラ9が矢印c方向に回転することによっ
て矢印d方向に移動可能になっている。剥離ベルト2の
幅は、被記録材8の幅よりも短く設定されている。この
幅は後述する巻き上げローラ4の長さによって決まり、
例えば5〜10mm程度とすることができる。加熱ロー
ラ11の上方には、該加熱ローラ11に対向して剥離ベ
ルト2に圧接するようにバックアップローラ12が配置
されている。加熱ローラ11は、剥離ベルト2の後述す
る剥離部材表層23を加熱するとともに、供給される被
記録材8の印字材料をも加熱するようになっている(以
下、この加熱ローラ11とバックアップローラ12との
対向部分を圧接部という。)。この加熱ローラ11によ
る加熱温度は、前加熱ローラ6と同様に設定すればよ
く、例えば80℃以上200℃以下に設定される。
【0017】前記剥離ベルト2の従動ローラ10の下方
には、該従動ローラ10に対向して剥離ベルト2に圧接
するように加熱ローラ13が配置されている。この加熱
ローラ13は、被記録材8から剥離された剥離ベルト2
上の印字材料7を加熱して溶融させるようになってい
る。なお、この加熱ローラ13に代えて、剥離ベルト2
上の印字材料7を非接触で加熱する遠赤外ヒータやシリ
コンラバーヒータ等を設けてもよい。前記加熱ローラ1
3による加熱温度は、前加熱ローラ6と同様に設定すれ
ばよく、例えば80℃以上200℃以下に設定される。
なお、被記録材8又は剥離ベルト2を前加熱する工程は
必ずしも必要ない。前加熱を行うかどうかは、印字材料
の除去処理の速度やトナー組成等の諸条件を勘案して決
めればよい。
【0018】分離ローラ3は、前記剥離ベルト2の駆動
ローラ9と加熱ローラ11の間の剥離ベルト2に当接す
るように配置されている。この分離ローラ3は、剥離ベ
ルト2と同じ速度で自ら回転駆動するようになってい
る。
【0019】巻き上げローラ4は、前記剥離ベルト2の
片側に前記分離ローラ2の軸に平行に配置され、分離ロ
ーラ3の一端に当接するとともに分離ローラ3の軸の回
りに旋回可能に配置されている(以下、巻き上げローラ
4と分離ローラ3の当接部の出口側を分離部とい
う。)。この巻き上げローラ4は、該巻き上げローラ4
と分離ローラ3の間に進入してきた被記録材8を挟持し
て分離ローラ3の外周面に沿って巻き上げることで、被
記録材8を剥離ベルト2から分離して分離ローラ3の軸
の回りに沿って排出するためのものである。巻き上げロ
ーラ4と分離ローラ3の当接部よりも上流側には、それ
らの間に進入する被記録材8の先端を検出するためのセ
ンサ14が設けられている。
【0020】前記構成からなる印字材料除去装置に使用
される被記録材8は、透明なプラスチックフィルム(O
HPシート等)又は無機微粒子が添加されて不透明化し
たフィルム(合成紙)からなり、図2(A)に示すよう
に、その片面又は両面に電子写真複写機、プリンタ、フ
ァクシミリ等の適宜の画像形成装置によって印字材料7
の画像が形成されたものである。プラスチックフィルム
や、合成紙を構成するフィルムの材質は、熱可塑性樹脂
であれば特に限定されないが、耐熱性を考慮すると、ポ
リエステル、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリメチ
ルメタクリレート等があげられる。このうち、汎用性、
価格、耐熱性、耐久性等の点で、ポリエステル、特にポ
リエチレンテレフタレートが好ましい。
【0021】前記被記録材8に画像として記録される印
字材料7は、いわゆるトナーであり(以下、印字材料を
トナーという。)、通常はアクリル(メタクリル)重合
体や、アクリル(メタクリル)−スチレン共重合体、ポ
リエステル重合体を主成分とし、これに色材、離型剤、
帯電制御剤を添加したものが一般的である。
【0022】前記剥離ベルト2は、例えば図2(B)に
示すように、基層21の上に接着層22を介して剥離部
材表層23を設けた構成とすることができる。
【0023】剥離部材表層23は、被記録材8上のトナ
ー7を剥離するために設けられる。すなわち、被記録材
8上のトナー7に熱を加えてトナー7を軟化させるとと
もに、剥離部材表層23にも熱を加えて軟化させてお
き、剥離部材表層23に被記録材8上のトナー7を接着
させる。トナー7に加える温度の下限は、トナー7が軟
化する温度で決定され、上限は被記録材8の耐熱性から
決定される。具体的には、トナー7に加える温度は、8
0℃以上、200℃以下とすることができる。トナー7
を軟化させるとともに、剥離部材表層23も軟化状態に
することにより、トナー7を剥離部材表層23により接
着しやすくなるため、剥離部材表層23を熱可塑性樹脂
で形成してもよい。この場合、樹脂の軟化点は例えば8
0〜200℃とすることができ、特に、トナー7の軟化
点の±20℃の範囲にあることが好ましい。なお、ここ
での軟化点はフローテスターでの流出開始温度のことで
ある。
【0024】剥離部材表層23は、トナー7との接着性
がよいことが必須条件となる。すなわち、剥離部材表層
23を構成する材料は、トナー7と相溶性が高いことが
望まれる。一般に、異なった材料間の相溶性は表面エネ
ルギーの差やSP値(溶解度パラメータ)が目安とな
り、特にSP値が接近している材料は相溶性がよい。ト
ナー7のSP値はその主成分である樹脂の種類によって
異なるが、一般的には9〜11程度である。本発明者ら
はこのSP値に着目し、鋭意研究を行なった結果、剥離
部材表層23の樹脂のSP値が8以上、12以下である
と、被記録材8上のトナー7が剥離部材表層23にうま
く転写することが分かった。
【0025】このような軟化点80〜200℃、SP値
8〜12の樹脂としては、ポリスチレン、スチレン−ア
クリル(メタクリル)共重合体、ポリビニルアルコール
−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアセタール、ポリエ
ステル等があげられる。これらのうち、トナーとの接着
性等から、スチレン−アクリル(メタクリル)共重合
体、ポリビニルアセタール、ポリエステル樹脂等が好ま
しい。
【0026】一方、接着層22は、剥離部材表層23を
基層21に接着させるとともに、剥離部材表層23の被
記録剤8への転写を防ぐために設けられる。接着層22
を構成する材料としては、一般に市販されている接着剤
があげられる。接着剤の種類は、特に限定されないが、
少なくともある程度の耐熱性を有するものが必要であ
る。例えば、ビニル・メチルエーテル、無水マレイン酸
共重合体、ポリビニルアルコール・酢酸ビニル共重合
体、ビニルアセタール、アクリル酸エチル、ポリアミド
樹脂、フェノール樹脂、レゾルシノール樹脂、ポリエス
テル樹脂、エポキシ樹脂、フラン樹脂、ポリウレタン樹
脂、塩化ゴム、ブタジエン、アクリロニトリルゴム、ブ
チルゴム、ネオプレンゴム、チオコール等があげられる
が、これらに限定されるものではない。
【0027】前記接着剤を基層21に塗布する方法とし
ては、化学反応法、熱溶融法、溶剤揮発法等があげられ
るが、接着剤の種類により適当な方法をとるのが好まし
い。なお、剥離部材表層23は前記のように必ずしも樹
脂である必要はない。加熱した印字材料を接着できるも
のであれば、樹脂に限らずAl,Niなどの金属類、ゴ
ム類などでもよい。なお、本実施形態においては、剥離
部材として前述したように積層構成のものを例にとって
説明しているが、これに限らず、Al,Ni等の金属自
身や前述したような樹脂自身で構成された単層構成のも
のを用いても構わない。
【0028】前記剥離ベルト2により被記録材8上の印
字材料7を除去するには、被記録材8と印字材料7の接
着力が剥離部材表層23と印字材料7の接着力よりも小
さいことが必要である。このために、剥離部材表層23
の臨界表面張力が被記録材8よりも高くなるように、あ
るいは剥離部材表層23が樹脂表面を有する場合にはそ
の臨界表面張力と印字材料7のそれとが近い値を持つよ
うに、剥離部材表層23を選定する。具体的には、剥離
部材表層23として、Ni、Al、Fe等の金属類、金
属酸化物等があげられる。剥離部材表層23を樹脂にす
る場合には、被記録材8の表面がシリコン樹脂やフッ素
系樹脂で塗布されたものに対して、剥離部材表層23を
PETとすることで、確実に印字材料7を除去すること
ができる。被記録材8の表面が帯電防止剤として界面活
性剤で塗布されているものに対して、剥離部材表層23
を印字材料7として使用されているポリエステル重合体
とすることで、同様に良好に印字材料7を除去すること
ができる。剥離部材表層23は、印字材料7と同等のも
のを有する方が、同材料の物質は接着しやすいという性
質を利用でき、より好ましい。
【0029】次に、前記構成からなる印字材料除去装置
の動作について説明する。
【0030】トナー7によって画像が形成された被記録
材8は、画像面を下にした状態で、すなわち印字面を剥
離部材2側に向けた状態で給紙ローラ1に供給され、前
加熱ローラ6によってトナー7が前加熱され溶融され
る。これにより、被記録材8上のトナー7同士の凝集力
が増加する。このようにトナー7が加熱された被記録材
8は、剥離ベルト2に向って矢印b方向に搬送される。
被記録材8が加熱ローラ11とバックアップローラ12
の間の圧接部を通過すると、被記録材8は加熱ローラ1
1によって加熱された剥離部材表層23に圧接する。こ
の結果、被記録材8上のトナー7は溶融して剥離部材表
層23と融着する。このようにトナー7が剥離部材表層
23と融着した状態で被記録材8は矢印b方向にさらに
搬送され、圧接部から遠ざかるにつれて冷却され固化し
ながら分離部に向かう。
【0031】被記録材8の先端が分離ローラ3と巻き上
げローラ4の間に進入する直前に、センサ14がこれを
検出し、所定時間経過後、図3(A)〜(D)に示すよ
うに、巻き上げローラ4が分離ローラ3の軸の回りに1
80°旋回する。図3(A)〜(D)には、被記録材の
先端がセンサ14に検出されたときから、被記録材8が
分離ローラ3と巻き上げローラ4との対向部に進入し、
この両ローラの対向部を若干通過するまでの時間が経過
した後に、巻き上げローラ4が旋回する例が示してあ
る。これにより、被記録材8は分離ローラ3と巻き上げ
ローラ4の間に挟持された状態で捲き上げられて剥離ベ
ルト2から確実に分離される。そして、被記録材8は、
分離ローラ3によって剥離ベルト2の剥離部材表層23
とは反対方向に曲げられ、分離ローラ3の回りに沿って
矢印e方向に排出される。なお、巻き上げローラ4の旋
回角度は、180°に限らず、分離可能な角度まで旋回
させればよい。このように、本実施形態においては、巻
き上げローラ4を分離ローラ3の周囲に沿って旋回させ
ることにより、被記録材8を処理面側から押し上げると
ともに分離ローラ3に巻き付けるようにして分離を行う
ので、確実に被記録材8を剥離ベルト2から分離するこ
とができる。剥離ベルト2や被記録材8を傷つけること
もない。
【0032】ここで、剥離部材表層23と被記録材8は
ともに所定の分離温度、例えば80℃以下の温度で分離
されることが要求される。本発明者らが検討したとこ
ろ、80℃以上で被記録材8からトナー7を剥離させよ
うとすると、剥離の際に強い力がかかり、剥離が困難に
なったり、たとえ剥離部材表層23と基層21との間に
接着層22を設けたとしても、剥離に要する力が強く、
剥離部材表層23が接着層22との界面で剥がれ、被記
録材8の方に転写することがあった。このため、分離部
の周囲に、分離ローラ3、剥離ベルト2及び巻き上げロ
ーラ4を囲むように断熱壁を設けて、分離部を前記分離
温度以下に維持するようにしてもよい。
【0033】被記録材8上のトナー7は剥離部材表層2
3と融着固化したまま剥離部材表層23に残り、被記録
材8から剥離されて剥離部材表層23に転写される。こ
こで、トナー7は、前述したように予め加熱ローラ6に
よって加熱されて凝集力が増加させられているので、被
記録材8から剥離され剥離部材表層23に転写される際
に、途切れることがなく、確実に剥離される。このよう
に剥離部材表層23に転写されたトナー7は剥離ベルト
2とともに矢印d方向に移動する。この剥離部材表層2
3上のトナー7が加熱ローラ13との対向部に到達する
と、当該トナー7は加熱ローラ13によって加熱され
る。この結果、トナー7同士の凝集力が強くなるととも
に、トナー7と剥離部材表層23の接着力が増加するの
で、次に供給される被記録材8への再転写が防止され
る。
【0034】なお、前記第1実施形態においては、巻き
上げローラ4を剥離ベルト2の片側にのみ設けたが、図
4に示すように、剥離ベルト2の両側に配置すること
で、より確実に被記録材8を分離することができる。ま
た、図5に示すように、剥離ベルト2を被記録材8の幅
と同じ幅にし、巻き上げローラ4が剥離ベルト2を介し
て分離ローラ3に当接するようにするとともに、剥離ベ
ルト2の片側の一部に切り欠き15を設け、該切り欠き
15と被記録材8の先端が一致するように被記録材8を
供給し、切り欠き15が分離ローラ3と巻き上げローラ
4の間に到着した時点で、巻き上げローラ4を旋回させ
るようにしてもよい。このようにすることで、被記録材
8の全面が剥離ベルト2に当接するので、被記録材8の
両端に印字材料7が記録されているものであっても、先
端角部を除きほぼ完全に除去することができる。
【0035】<第2実施形態>図6は、本発明の印字材
料除去装置の第2実施形態を示す。この装置では、前記
第1実施形態の巻き上げローラ4の代りに、押し上げレ
バー31が設けられている。この押し上げレバー31
は、剥離ベルト2の両側に、分離ローラ3の軸に平行に
配置され、剥離ベルト2の下方、すなわち剥離ベルト2
の裏側に位置する退避位置と、剥離ベルト2の上方、す
なわち表層側で分離ローラ3と近接する動作位置との間
で昇降装置32により上下に昇降可能になっている。押
し上げレバー31の昇降を妨げないように、剥離ベルト
2の幅は被記録材8よりも狭くなっている。
【0036】前記第2実施形態の印字材料除去装置で
は、図7(A)に示すように被記録材8の先端が分離ロ
ーラ3を通過して押し上げレバー31の上方に到達する
と、分離ローラ3よりも下流側に設けられたセンサ14
がこれを検出し、このセンサ14の検出信号に基づいて
昇降装置32が駆動して、図7(B)に示すように押し
上げレバー31を退避位置から動作位置に上昇させる。
これにより、被記録材8の先端は、押し上げレバー31
によって押し上げられ、剥離ベルト2から分離される。
このように、本実施形態においては、比較的簡易な構成
で、隔離ベルト2や被記録材8を傷つけることなく、確
実に被記録材8を隔離ベルト2から分離することができ
る。
【0037】前記第2実施形態においては、剥離ベルト
2の幅を被記録材8よりも狭くしたが、図8に示すよう
に、剥離ベルト2を被記録材8の幅と同じ幅にし、該剥
離ベルト2の両側の一部に切り欠き15を設け、該切り
欠き15と被記録材8の先端が一致するように被記録材
8を供給し、切り欠き15が分離ローラ3を通過した時
点で、押し上げレバー31を上昇させるようにしてもよ
い。このようにすることで、被記録材8の全面が剥離ベ
ルト2に当接するので、被記録材8の両端に印字材料7
が記録されているものであっても、先端角部を除きほぼ
完全に除去することができる。
【0038】また、前記第2実施形態では、被記録材8
の先端両側を押し上げる押し上げレバー31を剥離ベル
ト2の両側に設けたが、図9に示すように、被記録材8
の先端中央部を押し上げる複数の押し上げロッド33を
設けてもよい。この場合、各押し上げロッド33は、剥
離ベルト2の下方に該剥離ベルト2の幅方向に延びる支
持バー34に突設して、この支持バー34の両端を昇降
装置32で昇降させるようにする。また、剥離ベルト2
には、前記各押し上げロッド33が挿通する複数の長孔
35を設ける。そして、剥離ベルト2の長孔35と被記
録材8の先端が一致するように被記録材8を供給し、図
10(A)に示すように長孔35が分離ローラ3を通過
して押し上げロッド33の上方に到達した時点で、図1
0(B)に示すように押し上げロッド33を上昇させ
る。これにより、被記録材8の先端中央部は、押し上げ
ロッド33によって押し上げられ、剥離ベルト2から分
離される。押し上げロッド33は直ちに下降させて剥離
ベルト2の移動を妨げないようにする。なお、押し上げ
られた被記録材8を上方に案内するガイド板36を設け
ることが好ましい。また、このガイド板36に代えて図
10(C)に示すようにガイドローラ37を設けてもよ
い。
【0039】<第3実施形態>図11は、本発明の印字
材料除去装置の第3実施形態を示す。この装置では、前
記第2実施例の押し上げレバー31に代えて、傾斜部材
41とガイド部材42を設けたものである。傾斜部材4
1は、剥離ベルト2の両側に配置され、分離ローラ3の
両端に下方、すなわち剥離ベルト2側から当接あるいは
近接する傾斜面43を有している。この傾斜部材41の
傾斜面43は剥離ベルト2の移動方向に向って上昇する
傾斜になっている。ガイド部材42は、剥離ベルト2の
移動方向に対して分離ローラ3よりも下流側で、かつ、
剥離ベルト2の上方に2個配設され、剥離ベルト2の移
動方向に向って上昇するガイド面44を有している。傾
斜部材41の傾斜面43やガイド部材42のガイド面4
4は、所望により離型性としてもよい。
【0040】前記第3実施形態の印字材料除去装置で
は、図12に示すように被記録材8の先端が分離ローラ
3と傾斜部材41の傾斜面43との対向領域にさしかか
ると、被記録材8の先端両側が傾斜面43に乗り上が
り、傾斜部材41が被記録材8の印字面を相対的に押圧
し、これにより、被記録材8の先端は、剥離ベルト2か
ら分離され、ガイド部材42のガイド面44に案内され
て排出される。このように、本実施形態においては、簡
易な構成で、剥離ベルト2や被記録材8が傷つくことな
く、確実に被記録材8を剥離ベルト2から分離すること
ができる。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、剥離部材の表面より裏側に被記録材の先端を
剥離部材表面から分離する分離部材を設けたので、被記
録材の先端は分離部材によって剥離部材の表面より裏側
から確実に分離される。これにより、剥離部材表層の樹
脂が被記録材側に転写することなく、被記録材上の印字
材料が剥離部材側に良好に剥離され、脱墨不良が防止さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の印字材料除去装置の第1実施形態を
示す図。
【図2】 被記録剤と剥離ベルトの構成を示す概略断面
図。
【図3】 巻き上げローラが旋回して被記録材を剥離部
材から分離する状況を示す図。
【図4】 図1の第1実施形態の変形例を示す図。
【図5】 図1の第1実施形態の他の変形例を示す図。
【図6】 本発明の印字材料除去装置の第2実施形態を
示す図。
【図7】 押し上げレバーにより被記録材を剥離部材か
ら分離する状況を示す図。
【図8】 図6の第2実施形態の変形例を示す図。
【図9】 図6の第2実施形態の他の変形例を示す図。
【図10】 押し上げロッドにより被記録材を剥離部材
から分離する状況を示す図。
【図11】 本発明の印字材料除去装置の第3実施形態
を示す図。
【図12】 傾斜部材により被記録材を剥離部材から分
離する状況を示す図。
【図13】 従来の印字材料除去装置の一例を示す図。
【符号の説明】
2…剥離ベルト(剥離部材) 3…分離ローラ 4…巻き上げローラ 7…印字材料 8…被記録材料 15…切り欠き 31…押し上げローラ 33…押し上げロッド 35…孔 41…傾斜部材

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真方式で記録された印字材料を有
    する被記録材を剥離部材に圧接して、被記録材上の印字
    材料を剥離部材に接着させ、被記録材を剥離部材から分
    離することにより印字材料を被記録材から剥離する印字
    材料の除去装置において、 前記剥離部材の裏面側から被記録材を押圧して被記録材
    の先端を剥離部材表面から分離する分離部材を設けたこ
    とを特徴とする印字材料の除去装置。
  2. 【請求項2】 前記分離部材は、前記剥離部材表面に当
    接する分離ローラと、該分離ローラの少なくとも一端部
    に当接するとともに該分離ローラの中心軸の回りに旋回
    可能な巻き上げローラとからなり、 前記分離ローラと巻き上げローラの間に被記録材を進入
    させるとともに、巻き上げローラを旋回させることによ
    り、被記録材を分離ローラと巻き上げローラの間に挟持
    しつつ巻き上げて剥離部材表面から分離するようにした
    ことを特徴とする請求項1に記載の印字材料の除去装
    置。
  3. 【請求項3】 前記剥離部材は、被記録材よりも幅が狭
    いことを特徴とする請求項2に記載の印字材料の除去装
    置。
  4. 【請求項4】 前記剥離部材は、その側縁に前記巻き上
    げローラが通過する切り欠きを有することを特徴とする
    請求項2に記載の印字材料の除去装置。
  5. 【請求項5】 前記分離部材は、前記剥離部材に当接す
    る分離ローラと、該分離ローラと剥離部材の間を通過し
    た被記録材の先端を裏面側より押し上げ可能に設けた押
    し上げ部材とからなることを特徴とする請求項1に記載
    の印字材料の除去装置。
  6. 【請求項6】 前記押し上げ部材は、前記剥離部材の両
    側に配置され、前記被記録材の先端両側を押し上げるよ
    うになっていることを特徴とする請求項5に記載の印字
    材料の除去装置。
  7. 【請求項7】 前記剥離部材は、被記録材よりも幅が狭
    いことを特徴とする請求項6に記載の印字材料の除去装
    置。
  8. 【請求項8】 前記剥離部材は、その側縁に前記押し上
    げ部材が通過する切り欠きを有することを特徴とする請
    求項6に記載の印字材料の除去装置。
  9. 【請求項9】 前記押し上げ部材は、前記剥離部材の中
    央に配置され、剥離部材に形成された孔を通して被記録
    材の先端中央を押し上げるようになっている特徴とする
    請求項5に記載の印字材料の除去装置。
  10. 【請求項10】 前記分離部材は、前記剥離部材に当接
    する分離ローラと、該分離ローラに当接し、該分離ロー
    ラと剥離部材の間を通過した被記録材の両側先端が乗り
    上がる傾斜部材とからなることを特徴とする請求項1に
    記載の印字材料の除去装置。
  11. 【請求項11】 前記剥離部材は、被記録材よりも幅が
    狭いことを特徴とする請求項10に記載の印字材料の除
    去装置。
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