JPH10288699A - 輝尽性蛍光体の製造方法及び放射線像変換パネル - Google Patents
輝尽性蛍光体の製造方法及び放射線像変換パネルInfo
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- JPH10288699A JPH10288699A JP4451998A JP4451998A JPH10288699A JP H10288699 A JPH10288699 A JP H10288699A JP 4451998 A JP4451998 A JP 4451998A JP 4451998 A JP4451998 A JP 4451998A JP H10288699 A JPH10288699 A JP H10288699A
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Abstract
体の製造方法及び放射線像変換パネルを提供する。 【解決手段】放射線像変換パネルにおいて、以下の
(a)、(b)及び(c)構成を有することを特徴とす
る輝尽性蛍光体を用いた放射線像変換パネルである。
(a) 支持体、(b) 前記支持体上に設けられ、結
合剤及び輝尽性蛍光体を含有する蛍光体層、(c) 前
記放射線変換パネルの最大励起波長(λ1)により、前
記蛍光体層を励起した場合の瞬時発光の最大発光ピーク
強度(Int.)が以下の条件を満足すること。 500≦Int.≦5000 ここで、前記最大発光ピーク強度(Int.)は、18
5nm以上800nm以下の範囲において、前記最大励
起波長(λ1)及び前記最大励起波長(λ1)の倍波光
を除いたものの中で最大の強度を示す波長の強度を言
い、350nmの光による水のラマン散乱ピーク強度を
1とした場合の値を示す。
Description
土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体の製造方法及
び放射線像変換パネルに関するものである。
て、たとえば特開昭55−12145号公報に記載され
ているような輝尽性蛍光体を用いる放射線像記録再生方
法が知られている。この方法は、輝尽性蛍光体を含有す
る放射線像変換パネル(蓄積性蛍光体シート)を利用す
るもので、被写体を透過した、あるいは被検体から発せ
られた放射線を該パネルの輝尽性蛍光体に吸収させ、そ
ののちに輝尽性蛍光体を可視光線、赤外線などの電磁波
(励起光)で時系列的に励起することにより、該輝尽性
蛍光体中に蓄積されている放射線エネルギーを蛍光(輝
尽発光光)として放出させ、この蛍光を光電的に読み取
って電気信号を得、次いで得られた電気信号に基づいて
被写体あるいは被検体の放射線画像を可視像として再生
するものである。読み取りを終えた該パネルは、残存す
る画像の消去が行なわれた後、次の撮影のために備えら
れる。すなわち、放射線像変換パネルは繰り返し使用す
ることができる。
起光を照射すると輝尽発光を示す蛍光体であるが、実用
上では、波長が400〜900nmの範囲にある励起光
によって300〜500nmの波長範囲の輝尽発光を示
す蛍光体が一般的に利用される。
像変換パネルは、基本構造として、支持体とその表面に
設けられた蛍光体層(輝尽性蛍光体層)からなるもので
ある。ただし、蛍光体層が自己支持性である場合には必
ずしも支持体を必要としない。輝尽性蛍光体層は、通常
は輝尽性蛍光体とこれを分散状態で含有支持する結合剤
とからなる。ただし、輝尽性蛍光体層としては、蒸着法
や焼結法によって形成される結合剤を含まないで輝尽性
蛍光体の凝集体のみから構成されるものが知られてい
る。
子物質が含浸されている輝尽性蛍光体層を有する放射線
像変換パネルも知られている。これらのいずれの蛍光体
層でも、輝尽性蛍光体はX線などの放射線を吸収したの
ち励起光の照射を受けると輝尽発光を示す性質を有する
ものであるから、被写体を透過したあるいは被検体から
発せられた放射線は、その放射線量に比例して放射線像
変換パネルの輝尽性蛍光体層に吸収され、パネルには被
写体あるいは被検体の放射線像が放射線エネルギーの蓄
積像として形成される。この蓄積像は、上記励起光を照
射することにより輝尽発光光として放出させることがで
き、この輝尽発光光を光電的に読み取って電気信号に変
換することにより放射線エネルギーの蓄積像を画像化す
ることが可能となる。
していない側の表面)には通常、ポリマーフィルムある
いは無機物の蒸着膜などからなる保護膜が設けられてい
て、蛍光体層を化学的な変質あるいは物理的な衝撃から
保護している。
きた輝尽性蛍光体の例としては、 (1)特開昭55−12145号公報に記載されている
(Ba1−X,M2+ X)FX:yA(ただし、M2+
はMg、Ca、Sr、ZnおよびCdのうちの少なくと
も一つ、XはCl、Br、およびIのうち少なくとも一
つ、AはEu、Tb、Ce、Tm、Dy、Pr、Ho、
Nd、Yb、およびErのうちの少なくとも一つ、そし
てxは、0≦x≦0.6、yは、0≦y≦0.2であ
る)の組成式で表わされる希土類元素付活アルカリ土類
金属弗化ハロゲン化物蛍光体;また、この蛍光体には以
下のような添加物が含まれていてもよい:特開昭56−
74175号公報に記載されている、X′、Be
X′′、M3X′′′3(ただし、X′、X′′、およ
びX′′′はそれぞれCl、BrおよびIのうち少なく
とも一種であり、M3は三価金属である);
れているBeO、BgO、CaO、SrO、BaO、Z
nO、Al2O3、Y2O3、La2O3、In
2O3、SiO2、TiO2、ZrO2、GeO2、S
nO2、Nb2O5、Ta2O5およびThO2などの
金属酸化物;特開昭56−116777号公報に記載さ
れているZr、Sc;特開昭57−23673号公報に
記載されているB;特開昭57−23675号公報に記
載されているAs、Si;
れているM・L(ただし、MはLi、Na、K、Rb、
およびCsからなる群より選ばれる少なくとも一種のア
ルカリ金属であり;LはSc、Y、La、Ce、Pr、
Nd、Pm、Sm、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、T
m、Yb、Lu、Al、Ga、In、およびTlからな
る群より選ばれる少なくとも一種の三価金属である); 特開昭59−27980号公報に記載されているテトラ
フルオロホウ酸化合物の焼成物;特開昭59−2728
9号公報に記載されているヘキサフルオロケイ酸、ヘキ
サフルオロチタン酸およびヘキサフルオロジルコニム酸
の一価もしくは二価金属の塩の焼成物;特開昭59−5
6479号公報に記載されているNaX′(ただし、
X′はCl、BrおよびIのうちの少なくとも一種であ
る);特開昭59−56480号公報に記載されている
V、Cr、Mn、Fe、CoおよびNiなどの遷移金
属;
ているM1X′、M′2X′′、M3X′′′、A(た
だし、M1はLi、Na、K、Rb、およびCsからな
る群より選ばれる少なくとも一種のアルカリ金属であ
り、M′2はBeおよびMgからなる群より選ばれる少
なくとも一種の二価金属であり;M3はAl、Ga、I
n、およびTlからなる群より選ばれる少なくとも一種
の三価金属であり;Aは金属酸化物であり;X′、
X′′およびX′′′はそれぞれF、Cl、Brおよび
Iからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンで
ある);特開昭60−101173号公報に記載されて
いるM1X′(ただし、M1はRbおよびCsからなる
群より選ばれる少なくとも一種のアルカリ金属であり;
X′はF、Cl、BrおよびIからなる群より選ばれる
少なくとも一種のハロゲンである);
ているM2′X′2・M2′X′′2(ただし、M2′
はBa、SrおよびCaからなる群より選ばれる少なく
とも一種のアルカリ土類金属であり;X′およびX′は
それぞれCl、BrおよびIからなる群より選ばれる少
なくとも一種のハロゲンであって、かつX′≠X′′で
ある);および特願昭60−106752号明細書に記
載されているLnX′′3(ただし、LnはSc、Y、
La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Gd、Tb、D
y、Ho、Er、Tm、YbおよびLuからなる群より
選ばれる少なくとも一種の希土類元素であり;X′′は
F、Cl、BrおよびIからなる群より選ばれる少なく
とも一種のハロゲンである); (2)特開昭60−84381号公報に記載されている
M2X2・aM2′2:xEu2+(ただし、M2はB
a、SrおよびCaからなる群より選ばれる少なくとも
一種のアルカリ土類金属であり;XおよびX′はCl、
BrおよびIからなる群より選ばれる少なくとも一種の
ハロゲンであって、かつX≠X′であり;そしてaは
0.1≦a≦0.0、xは0<x≦0.2である)の組
成式で表わされる二価ユーロピウム付活アルカリ土類金
属ハロゲン化物蛍光体;
が含まれていてもよい;特開昭60−166379号公
報に記載されているM1 X′′(ただし、M1はRb
およびCsからなる群より選ばれる少なくとも一種のア
ルカリ金属であり;X′′はF、Cl、BrおよびIか
らなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンであ
る);特開昭60−221483号公報に記載されてい
るKX′′、MgX′′′2、M3 X′′′′3(た
だし、M3はSc、Y、La、GdおよびLuからなる
群より選ばれる少なくとも一種の三価金属であり;
X′′、X′′′およびX′′′′はいずれもF、C
l、BrおよびIからなる群より選ばれる少なくとも一
種のハロゲンである);特開昭60−228592号公
報に記載されているB;特開昭60−228593号公
報に記載されているSiO2、P2O5等の酸化物;特
開昭61−120882号公報に記載されているLi
X′′、NaX′′(ただし、X′′はF、Cl、Br
およびIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロ
ゲンである);特開昭61−120883号公報に記載
されているSiO;特開昭61−120885号公報に
記載されているSnX′′2(ただし、X′′はF、C
l、BrおよびIからなる群より選ばれる少なくとも一
種のハロゲンである);
れているCsX′′、SnX′′′2(ただし、X′′
およびX′′′はそれぞれF、Cl、BrおよびIから
なる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンであ
る);および特開昭61−235487号公報に記載さ
れているCsX′′、Ln3+(ただし、X′′はF、
Cl、BrおよびIからなる群より選ばれる少なくとも
一種のハロゲンであり;LnはSc、Y、Ce、Pr、
Nd、Sm、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Y
bおよびLuからなる群より選ばれる少なくとも一種の
希土類元素である);
載されているLnOX:xA(ただし、LnはLa、
Y、Gd、およびLuのうち少なくとも一つ;XはC
l、Br、およびIのうち少なくとも一つ;AはCeお
よびTbのうち少なくとも一つ;そして、xは、0<x
<0.1である)の組成式で表わされる希土類元素付活
希土類オキシハライド蛍光体;
載されているM3OX:xCe(ただし、M3はPr、
Nd、Pm、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、T
m、Yb、およびBiからなる群より選ばれる少なくと
も一種の酸化金属であり;XはCl、Br、およびIの
うち少なくとも一つであり;xは0<x<0.1であ
る)の組成式で表わされるセリウム付活三価金属オキシ
ハライド蛍光体;
記載されているM1X:xBi(ただし、M1はRbお
よびCsからなる群より選ばれる少なくとも一種のアル
カリ金属であり;XはCl、BrおよびIからなる群よ
り選ばれる少なくとも一種のハロゲンであり;そしてx
は0<x≦0.2の範囲の数値である)の組成式で表わ
されるビスマス付活アルカリ金属ハロゲン化物蛍光体;
記載されているM2 5(PO4)3x:xEu2+(た
だし、M2はCa、SrおよびBaからなる群より選ば
れる少なくとも一種のアルカリ土類金属であり;Xは
F、Cl、BrおよびIからなる群より選ばれる少なく
とも一種のハロゲンであり;xは0<x≦0.2の範囲
の数値である)の組成式で表わされる二価ユーロピウム
付活アルカリ土類金属ハロリン酸塩蛍光体;
記載されているM2 2BO3X:xEu2+(ただし、
M2はCa、SrおよびBaからなる群より選ばれる少
なくとも一種のアルカリ土類金属であり;XはCl、B
rおよびIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハ
ロゲンであり;xは0<x≦0.2の範囲の数値であ
る)の組成式で表わされる二価ユーロピウム付活アルカ
リ土類金属ハロホウ酸塩蛍光体;
記載されているM2 2PO4X:xEu2+(ただし、
M2はCa、SrおよびBaからなる群より選ばれる少
なくとも一種のアルカリ土類金属であり;XはCl、B
rおよびIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハ
ロゲンであり;xは0<x≦0.2の範囲の数値であ
る)の組成式で表わされる二価ユーロピウム付活アルカ
リ土類金属ハロリン酸塩蛍光体;
記載されているM2HX:xEu2+(ただし、M2は
Ca、SrおよびBaからなる群より選ばれる少なくと
も一種のアルカリ土類金属であり;XはCl、Brおよ
びIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲン
であり;xは0<x≦0.2の範囲の数値である)の組
成式で表わされる二価ユーロピウム付活アルカリ土類金
属水素化ハロゲン化物蛍光体;
記載されているLnX3・aLn′X′3:xCe3+
(ただし、LnおよびLn′はそれぞれY、La、Gd
およびLuからなる群より選ばれる少なくとも一種の希
土類元素であり;XおよびX′はそれぞれF、Cl、B
rおよびIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハ
ロゲンであって、かつX≠X′であり;そしてaは0.
1<a≦10.0の範囲の数値であり、xは0<x≦
0.2の範囲の数値である)の組成式で表わされるセリ
ウム付活希土類複合ハロゲン化物蛍光体;
記載されているLnX3・aM1X′:xCe3+(た
だし、LnおよびLn′はそれぞれY、La、Gdおよ
びLuからなる群より選ばれる少なくとも一種の希土類
元素であり;M1はLi、Na、K、CsおよびRbか
らなる群より選ばれる少なくとも一種のアルカリ金属で
あり;XおよびX′はそれぞれCl、BrおよびIから
なる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンであり;
そしてaは0<a≦10.0の範囲の数値であり、xは
0<x≦0.2の範囲の数値である)の組成式で表わさ
れるセリウム付活希土類複合ハロゲン化物系蛍光体;
記載されているLnPO4・aLnX3:xCe
3+(ただし、LnはY、La、GdおよびLuからな
る群より選ばれる少なくとも一種の希土類元素であり;
XはF、Cl、BrおよびIからなる群より選ばれる少
なくとも一種のハロゲンであり;そしてaは0.1≦a
≦10.0の範囲の数値であり、xは0<x≦0.2の
範囲の数値である)の組成式で表わされるセリウム付活
希土類ハロ燐酸塩蛍光体;
に記載されているCsX:aRbX′:xEu2+(た
だし、XおよびX′はそれぞれCl、BrおよびIから
なる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンであり;
そしてaは0<a≦10.0の範囲の数値であり、xは
0<x≦0.2の範囲の数値である)の組成式で表わさ
れる二価ユーロピウム付活ハロゲン化セシウム・ルビジ
ウム蛍光体;および
に記載されているM2X2・aM1X′:xEu
2+(ただし、M2はBa、SrおよびCaからなる群
より選ばれる少なくとも一種のアルカリ土類金属であ
り;M1はLi、RbおよびCsからなる群より選ばれ
る少なくとも一種のアルカリ金属であり;XおよびX′
はそれぞれCl、BrおよびIからなる群より選ばれる
少なくとも一種のハロゲンであり;そしてaは0.1≦
a≦20.0の範囲の数値であり、xは0<x≦0.2
の範囲の数値である)の組成式で表わされる二価ユーロ
ピウム付活複合ハロゲン化物蛍光体;を挙げることがで
きる。
の製造に際しては、放射線像変換パネルにおける高い輝
尽発光特性を得るため、蛍光体中に含有させる付活剤の
活性化が必須である。たとえば、BaFBr蛍光体にお
いてEu、Ceなどの希土類金属の付活剤がBaの1m
olに対し、1/100〜1×10−8mol添加含有
されている。これらの付活剤は含有されたのち高温にて
焼成処理され初めてBaFBrの結晶母体に取り込ま
れ、かつ還元されEu2+、Ce2+などになり、輝尽
発光特性を発揮する。
後、固定床式の電気炉にて1回焼成後、乳鉢などを用い
粉砕し、蛍光体層を形成するための蛍光体として供され
ていた。ここでいう固定床式とは、粉体試料を容器やボ
ート皿にいれた状態で、粉体を静置した状態で焼成を行
う方式であり、用いられる加熱焼成装置は、電気マッフ
ル炉や管状炉などである。なお、焼成前後に必要に応じ
て、湿式混合、洗浄、乾燥、ふるい分けを行っている。
し、2回目の焼成を行う(2次焼成)場合もある。これ
らの従来の焼成方法は特公平1−26640号、特公昭
63−55555号、特公昭63−28955号などに
記述がある。
れていないが、BaFBrの場合、結晶構造内のBaの
位置にEuなどの付活剤が置換され、Eu3+からEu
2+に還元されていることが少なくとも必要であるとい
われている。この置換過程と還元過程には、高温での焼
成や還元ガス雰囲気での高温焼成により達成される。高
温活性化処理の程度は得られた蛍光体の発光強度を調べ
ることにより明らかにされる。従来の放射線像変換パネ
ルは、本発明における請求項1記載の発光強度の範囲外
にあった。
尽性蛍光体は、焼成による蛍光体の活性化が不十分であ
るため、感度特性が低い。特にBaFXの蛍光体におい
て付活剤Eu2+の生成量は不十分であった。また、放
射線変換パネルとして、X線の吸収量を増大させるため
に、ハロゲン元素を原子番号の大きい元素に置き換える
ことを試みた例もあった。たとえば、Xの一部をI(ヨ
ウ素)に置き換えてBaF(Brx,I1−x):Eu
2+やBaFI:Eu2+など蛍光体の製造も試みられ
たが、Eu2+の生成量は不十分であり、特性は低かっ
た。
法では焼成が不十分である理由として以下が考えられ
る。
表面において、焼成中の温度差があること。 2)粉体床の内部に還元ガスなどの雰囲気処理ガスが到
達しにくいこと。 3)高温焼成により焼結が進むため、粒子内部や粒子間
の焼成処理、還元処理が進行しにくいこと。 4)BaFXの場合、活性化のための長時間の加熱は、
原料中からの相当量のハロゲンガス脱離を生み、そのガ
スが発散されず、粉体床内部における試料粉体に沈着
し、着色化し特性を劣化させること。
を用いた放射線像変換パネル及び蛍光体の製造方法に関
するものであり、特に感度で表わされる画像特性が優れ
た輝尽性蛍光体の製造方法及び放射線像変換パネルを提
供することを目的とする。
(b)及び(c)構成を有することを特徴とする輝尽性
蛍光体を用いた放射線像変換パネル、(a) 支持体、
(b) 前記支持体上に設けられ、結合剤及び輝尽性蛍
光体を含有する蛍光体層、(c) 前記放射線変換パネ
ルの最大励起波長(λ1)により、前記蛍光体層を励起
した場合の瞬時発光の最大発光ピーク強度(Int.)
が以下の条件を満足すること。
5nm以上800nm以下の範囲において、前記最大励
起波長(λ1)及び前記最大励起波長(λ1)の倍波光
を除いたものの中で最大の強度を示す波長の強度を言
い、350nmの光による水のラマン散乱ピーク強度を
1とした場合の値を示す。
ると共に結合剤及び輝尽性蛍光体を含有する蛍光体層と
によって実質的に構成される放射線像変換パネルにおい
て、該放射線変換パネルが、分光蛍光光度計による瞬時
発光強度値が以下の条件Aを満たすことを特徴とする放
射線像変換パネル、
m(λ1)以下の紫外線により励起させときに、読みと
り発光波長が300nm以上800nm以下の範囲にお
いて、λ1及びλ1の倍波光を除いた最大発光ピーク強
度(Int.)が、基準の水のラマン散乱ピーク強度1
とすれば、500≦Int.≦5000であること。
≦2500であることを特徴とする前記1又は2に記載
の放射線像変換パネル、
表わされる蛍光体であることを特徴とする前記1〜3の
いずれかに記載の放射線像変換パネル、一般式(1) (Ba1−x M2 x)FX:yEu2+ 但し、M2 はMg、Ca、Sr、ZnおよびCdから
なる群より選ばれる少なくとも一種のアルカリ土類金
属、XはCl、BrおよびIからなる群より選ばれる少
なくとも一種のハロゲン、xおよびyは0≦x≦0.6
および0<y≦0.2なる条件を満たす数字、を表わ
す。
素)であることを特徴とする前記4記載の放射線像変換
パネル、
るための、加熱焼成の工程において用いられる加熱焼成
装置が、焼成中の輝尽性蛍光体前駆体粉体に振動または
流動などの外的作用を与えることができる装置を備えて
おり、該加熱焼成装置を用いて得られた輝尽性蛍光体を
使用したことを特徴とする前記1〜5のいずれかに記載
の放射線像変換パネル、
て焼成時の温度範囲が600℃以上1100℃以下であ
り、該焼成工程が少なくとも弱還元性ガス中で行われる
ことを特徴とする前記6記載の放射線像変換パネル、
晶)が液相合成法により製造されていることを特徴とす
る前記1〜7のいずれかに記載の放射線像変換パネル、
0.1μm以上3μm以下であることを特徴とする前記
1〜8のいずれかに記載の放射線像変換パネル、
上が、0.1〜1.0μmの粒径を有することを特徴と
する前記1〜9のいずれかに記載の放射線像変換パネ
ル、
光体の充填率が、60%以上80%以下であることを特
徴とする前記1〜10のいずれかに記載の放射線像変換
パネル、
て、輝尽性蛍光体として発光を発現させるための加熱焼
成の工程において焼成中の輝尽性蛍光体前駆体粉体に振
動または流動などの外的作用を与えることを特徴とする
輝尽性蛍光体の製造方法、
で表わされる蛍光体であることを特徴とする前記12に
記載の輝尽性蛍光体の製造方法、
ウ素)であることを特徴とする前記13に記載の輝尽性
蛍光体の製造方法、
時の温度範囲が600℃以上1100℃以下であり、該
焼成工程が少なくとも弱還元性ガス中で行われることを
特徴とする前記12〜14のいずれかに記載の輝尽性蛍
光体の製造方法、の各々によって解決される。
ピーク波長の求め方は、次の方法による。 蛍光体の発光波長:発光波長のピークではなく発光が認
められる波長領域。 最大励起波長の求め方 蛍光光度計にて蛍光体の発光波長を受光波長(波長領
域)とし、波長を振って(モノクロメーターで分光させ
た光を試料に照射し)蛍光体を励起させ発光光の最大受
光強度が得られる波長が最大励起波長とする。
波長として試料に照射し蛍光体を励起させて発光させ発
光光を(モノクロメーターで分光し)受光し得られる最
大受光強度を最大発光ピーク波長とする。
に取扱う。
層表面が測定面になるように試料を調整する。
いる場合は着色原因を取り除き(剥離、抽出など)蛍光
体層表面が測定面になるように試料を調整する。
し最大発光ピーク強度を求めるものとする。
て述べれば、次の通りである。
鮮鋭性がほぼ決まるため、発光輝度の増加につながり特
性向上に有利である。充填率の向上は圧縮による方法も
あるが蛍光体が破壊されるため圧縮による外部応力が働
かない状態で作製するのが好ましい。
の向上特に0.1〜1μmの蛍光体の存在が蛍光体層中
の蛍光体充填率を向上させるのに有効である。
光体の小粒径化を行うと(小粒径蛍光体の増加)輝尽性
蛍光体では瞬時発光が増加し輝尽発光が減少する問題が
起こる。
尽性蛍光体プレートを利用するシステムでは利用度を向
上させるためにサイクルタイム(繰り返し時間)を短縮
し利用回数を増やすシステムとしているためX線照射後
に直ぐに読みとる際瞬時発光残光が輝尽発光のノイズと
なって受光される問題が発生する。
ついて調べ輝尽発光は蛍光体の内部発光であり瞬時発光
が蛍光体表面の発光であることを見いだした。このこと
から発明者らは鋭意努力の結果蛍光体の小粒径化と瞬時
発光を抑制した蛍光体を発明した。
上記一般式(1)からなる輝尽性蛍光体前駆体の製造
は、固相法及び液相法のいずれで行ってもよいが、特に
液相法が好ましい。液相法の場合、特に、下記の二種の
液相合成法により輝尽性蛍光体前記体を得ることが好ま
しい。
を含み、一般式(1)のxが0でない場合には更に、M
2のハロゲン化物を含み、それらが溶解したのち、Ba
X2濃度が2N以上、好ましくは2.7N以上の水溶液
を調製する工程;上記の水溶液を50℃以上溶解度未
満、好ましくは80℃以上の温度に維持しながら、これ
に濃度5N以上、好ましくは8N以上の無機弗化物(弗
化アンモニウムもしくはアルカリ金属の弗化物)の水溶
液を添加して希土類付活アルカリ土類金属弗化ハロゲン
化物系輝尽性蛍光体前駆体結晶の沈澱物を得る工程;上
記の前駆体結晶沈澱物を水溶液から分離する工程;そし
て、分離した前駆体結晶沈澱物を、本発明の方法によっ
て、焼結を避けながら焼成する工程を含む製造方法であ
る。
とEuのハロゲン化物を含み、一般式(1)のxが0で
ない場合には更に、M2のハロゲン化物を含み、それら
が溶解したのち、ハロゲン化アンモニウム濃度が3N以
上、好ましくは4N以上の水溶液を調製する工程;上記
の水溶液を50℃以上溶解度未満、好ましくは80℃以
上の温度に維持しながら、これに濃度5N以上、好まし
くは8N以上の無機弗化物(弗化アンモニウムもしくは
アルカリ金属の弗化物)の水溶液とBaX2の水溶液と
を前者の弗素と後者のBaとの比率を一定に維持しなが
ら連続的もしくは間欠的に添加して希土類付活アルカリ
土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体前駆体結晶の
沈澱物を得る工程;上記の前駆体結晶沈澱物を水溶液か
ら分離する工程;そして、分離した前駆体結晶沈澱物
を、本発明の方法によって、焼結を避けながら焼成する
工程を含む製造方法である。
ず、添加開始時にあらかじめ反応母液等の中にあっても
よく、また無機弗化物(弗化アンモニウムもしくはアル
カリ金属の弗化物)の水溶液の添加時、及び無機弗化物
(弗化アンモニウムもしくはアルカリ金属の弗化物)の
水溶液とBaX2の水溶液の添加時に同時又は後で添加
してもよい。尚又、上記において溶媒は水に限らず、ア
ルコール類、エステル類等、水以外の溶媒を用いてもよ
い。
晶)の電子顕微鏡写真より無作為に粒子200個を選
び、球換算の体積粒子径で平均を求めたものである。
のものが好ましく、平均粒径の分布(%)が20%以下
のものが好ましく、特に15%以下のものが良い。分布
とは、標準偏差を平均粒径で規格化し、%表示したもの
である。
体前駆体を得てもよいことは勿論であり、その固相法に
よる製造方法については、上記(1)〜(14)に記載
した特許公報類を参照することができる。尚、液相法に
ついては、特願平8−265525号の段落番号005
0〜0059に記載の方法を参照できる。
に、水系媒体中を用いて弗素化合物以外の原料化合物を
溶解させる。すなわち、BaI2とEuのハロゲン化
物、そして必要により更にM2のハロゲン化物を水系媒
体中に入れ充分に混合し、溶解させて、それらが溶解し
た水溶液を調製する。ただし、BaI2濃度が2N以上
となるように、BaI2濃度と水系溶媒との量比を調整
しておく。このとき、所望により、少量の酸、アンモニ
ア、アルコール、水溶性高分子ポリマー、水不溶性金属
酸化物微粒子粉体などを添加してもよい。この水溶液
(反応母液)は50℃に維持される。
いる水溶液に、無機弗化物(弗化アンモニウム、アルカ
リ金属の弗化物など)の水溶液をポンプ付きのパイプな
どを用いて注入する。この注入は、攪拌が特に激しく実
施されている領域部分に行なうのが好ましい。この無機
弗化物水溶液の反応母液への注入によって、前記の一般
式(1)に該当する希土類付活アルカリ土類金属弗化ハ
ロゲン化物系蛍光体前駆体結晶が沈澱する。
遠心分離などによって溶液から分離し、メタノールなど
によって充分に洗浄し、乾燥する。この乾燥蛍光体前駆
体結晶に、アルミナ微粉末、シリカ微粉末などの焼結防
止剤を添加、混合し、結晶表面に焼結防止剤微粉末を均
一に付着させる。なお、焼成条件を選ぶことによって焼
結防止剤の添加を省略することも可能である。
ト、アルミナルツボ、石英ルツボなどの耐熱性容器に充
填し、電気炉の炉心に入れて焼結を避けながら焼成を行
なう。焼成温度は400〜1300℃の範囲が適当であ
って、500〜1000℃の範囲が好ましい。焼成時間
は蛍光体原料混合物の充填量、焼成温度および炉からの
取出し温度などによっても異なるが、一般には0.5〜
12時間が適当である。
ルゴンガス雰囲気等の中性雰囲気、あるいは少量の水素
ガスを含有する窒素ガス雰囲気、一酸化炭素を含有する
二酸化炭素雰囲気などの弱還元性雰囲気、あるいは微量
酸素導入雰囲気が利用される。
カリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体が得られ
る。
活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体
は、前記のように、ハロゲン化アンモニウム(NH4B
rまたはNH4ClまたはNH4I)とEuのハロゲン
化物とを含み、そして上記一般式(1)のxが0でない
場合には更にM2のハロゲン化物を、それらが溶解した
後のハロゲン化アンモニウム濃度が3N以上の水溶液を
調製する工程;この水溶液を50℃の温度に維持しなが
ら、これに無機弗化物の水溶液とBaX2の水溶液とを
前者の弗素と後者のBaとの比率を一定に維持しながら
連続的もしくは間欠的に添加して希土類付活アルカリ土
類金属弗化ハロゲン化物系蛍光体前駆体結晶の沈澱物を
得る工程;この前駆体結晶沈澱物を水溶液から分離する
工程;そして分離した前駆体結晶沈澱物を焼結を避けな
がら焼成する工程からなる製造法(製造法2)を利用し
ても製造することができる。
ず、水系媒体中を用いてBaI2と弗素化合物とを除く
原料化合物、そしてハロゲン化アンモニウム(NH4B
rまたはNH4ClまたはNH4I)を溶解させる。す
なわち、ハロゲン化アンモニウムとEuのハロゲン化
物、そして必要により更にM2のハロゲン化物を水系媒
体中に入れ充分に混合し、溶解させて、それらが溶解し
た水溶液を調製する。ただし、ハロゲン化アンモニウム
の濃度が3N以上の範囲に入るように、ハロゲン化アン
モニウムと水との量比を調整しておく。このとき、所望
により、少量の酸、アンモニウム、アルコール、水溶性
高分子ポリマー、水不溶性の金属酸化物微粒子粉体など
を添加してもよい。この水溶液(反応母液)は50℃に
維持される。
いる水溶液に、無機弗化物(弗化アンモニウム、アルカ
リ金属の弗化物など)の水溶液とBaI2の水溶液とを
同時に、無機弗化物の弗素と後者のBaI2との比率を
一定に維持するように調節しながら連続的もしくは間欠
的に、ポンプ付きのパイプなどを用いて注入する。この
注入は、攪拌が特に激しく実施されている領域部分に行
なうのが好ましい。このように、蛍光体結晶生成中にB
aイオンが過剰にならないように配慮して反応を進行さ
せることによって、前記の基本組成式(1)に該当する
希土類付活アルカリ土類金属弗化ヨウ化物系蛍光体前駆
体結晶が沈澱する。
合と同様に、溶媒から分離し、乾燥し、次いで焼成を行
なうことによって、目的の希土類付活アルカリ土類金属
弗化ヨウ化物系輝尽性蛍光体が得られる。
記載の液相法で得た蛍光体前駆体の結晶を、石英ポー
ト、アルミナルツボ、石英ルツボなどの耐熱性容器に充
填し、電気炉の炉心に入れて、下記本発明の方法によっ
て、焼結を避けながら焼成を行なう。一方、前記特許公
報類に記載の固相法によって得られた蛍光体前駆体や、
下記固相法により製造された蛍光体例 (1) BaF2 1モル(関東化学特級) (2) BaI2 1モル(関東化学特級) (3) EuF3 1/1000モル(フルウチ化学) を自動乳鉢にて5分混合したものを所望量計量し、下記
焼成(加熱)工程へ供する。尚、均一混合を目的とし、
純水に溶解し、脱水乾燥し、乳鉢混合した後加熱工程へ
供してもよい。
1100℃の範囲が適当であって、600〜1000℃
の範囲が好ましい。焼成時間は蛍光体原料混合物の充填
量、焼成温度および炉からの取出し温度などによっても
異なるが、一般には0.5〜12時間が適当である。
ルゴンガス雰囲気等の中性雰囲気、あるいは少量の水素
ガスを含有する窒素ガス雰囲気、一酸化炭素を含有する
二酸化炭素雰囲気などの弱還元性雰囲気、あるいは微量
酸素導入の酸化雰囲気が利用される。特に、弱還元性雰
囲気が好ましく利用される。
炉やバーナー炉などの熱源を用いる。
は、 1)電気炉内の攪拌・振蕩器を備え、試料皿あるいはボ
ート中の試料粉体の重心を移動させる。 2)試料皿あるいはボート中の試料粉体にガス流を吹き
かけるか又は吹き込むことにより、試料粉体の重心移動
を行う。 3)回転式電気炉(ロータリーキルン)を用いること。
もしくは半回転往復することにより、粉体を攪拌混合す
る。等を挙げることができる上記の1)〜3)を組みあ
わせてもよい。
例えば下記が挙げられる。回転数1rpm〜50rp
m、好ましくは1〜20rpmであること。反応容器は
石英製、SUS製等であること。攪拌用回転翼等はあっ
てもよいこと。混合粉砕用にレトルト内に直径0.5m
m〜30mmのビーズ(石英、セラミック)またはボー
ルを混在させてもよい。これらによって焼結進行を防止
できる。
好ましい理由は次の通りである。焼成中に粉体粒子が攪
拌するため、焼成による熱や還元ガスなどの雰囲気ガス
を粒子内部まで十分にかつ均一に到達でき、短時間で終
了できる。蛍光体の構造、元素脱離、過度の焼結防止に
有効である。
光体が得られる。上記の輝尽性蛍光体のうちで、ヨウ素
を含有する二価ユーロピウム付活アルカリ土類金属弗化
ハロゲン化物系蛍光体、ヨウ素を含有する二価ユーロピ
ウム付活アルカリ土類金属ハロゲン化物系蛍光体、ヨウ
素を含有する希土類元素付活希土類オキシハロゲン化物
系蛍光体、およびヨウ素を含有するビスマス付活アルカ
リ金属ハロゲン化物系蛍光体は高輝度の輝尽発光を示
す。
体、保護層)本発明の放射線像変換パネルにおいて用い
られる支持体としては各種高分子材料、ガラス、金属等
が用いられる。特に情報記録材料としての取り扱い上か
ら可撓性のあるシートあるいはウェブに加工できるもの
が好適であり、この点からいえばセルロースアセテート
フィルム、ポリエステルフィルム、ポリエチレンテレフ
タレートフィルム、ポリアミドフィルム、ポリイミドフ
ィルム、トリアセテートフィルム、ポリカーボネートフ
ィルム等のプラスチックフィルム、アルミニウム、鉄、
銅、クロム等の金属シートあるいは該金属酸化物の被覆
層を有する金属シートが好ましい。
の材質等によって異なるが、一般的には3μm〜100
0μmであり、取り扱い上の点から、さらに好ましくは
80μm〜500μmである。
いし、輝尽性蛍光体層との接着性を向上させる目的でマ
ット面としてもよい。
との接着性を向上させる目的で輝尽性蛍光体層が設けら
れる面に下引層を設けてもよい。
る結合剤の例としては、ゼラチン等の蛋白質、デキスト
ラン等のポリサッカライド、またはアラビアゴムのよう
な天然高分子物質;および、ポリビニルブチラール、ポ
リ酢酸ビニル、ニトロセルロース、エチルセルロース、
塩化ビニリデン・塩化ビニルコポリマー、ポリアルキル
(メタ)アクリレート、塩化ビニル・酢酸ビニルコポリ
マー、ポリウレタン、セルロースアセテートブチレー
ト、ポリビニルアルコール、線状ポリエステルなどのよ
うな合成高分子物質などにより代表される結合剤を挙げ
ることができる。
は、ニトロセルロース、線状ポリエステル、ポリアルキ
ル(メタ)アクリレート、ニトロセルロースと線状ポリ
エステルとの混合物、ニトロセルロースとポリアルキル
(メタ)アクリレートとの混合物およびポリウレタンと
ポリビニルブチラールとの混合物である。なお、これら
の結合剤は架橋剤によって架橋されたものであってもよ
い。輝尽性蛍光体層は、例えば、次のような方法により
下塗層上に形成することができる。
防止のための亜燐酸エステル等の化合物および結合剤を
適当な溶剤に添加し、これらを充分に混合して結合剤溶
液中に蛍光体粒子および該化合物の粒子が均一に分散し
た塗布液を調製する。
ばゼラチンの如き蛋白質、デキストランの如きポリサッ
カライドまたはアラビアゴム、ポリビニルブチラール、
ポリ酢酸ビニル、ニトロセルロース、エチルセルロー
ス、塩化ビニルデン・塩化ビニルコポリマー、ポリメチ
ルメタクリレート、塩化ビニル・酢酸ビニルコポリマ
ー、ポリウレタン、セルロースアセテートブチレート、
ポリビニルアルコール等のような通常層構成に用いられ
る造膜性の結合剤が使用される。一般に結合剤は輝尽性
蛍光体1重量部に対して0.01乃至1重量部の範囲で
使用される。しかしながら得られる放射線画像変換パネ
ルの感度と鮮鋭性の点では結着剤は少ない方が好まし
く、塗布の容易さとの兼合いから0.03乃至0.2重
量部の範囲がより好ましい。
混合比(ただし、結合剤全部がエポキシ基含有化合物で
ある場合には該化合物と蛍光体との比率に等しい)は、
目的とする放射線像変換パネルの特性、蛍光体の種類、
エポキシ基含有化合物の添加量などによって異なるが、
一般には結合塗布液調製用の溶剤の例としては、メタノ
ール、エノタール、1−プロパノール、2−プロパノー
ル、n−ブタノールなどの低級アルコール;メチレンク
ロライド、エチレンクロライドなどの塩素原子含有炭化
水素;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、シクロヘキサンなどのケトン;酢酸メチル、
酢酸エチル、酢酸ブチルなどの低級脂肪酸と低級アルコ
ールとのエステル;ジオキサン、エチレングリコールエ
チルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル
などのエーテル;トルエン;トリオール、キシロールな
どの芳香族化合物、そして、それらの混合物を挙げるこ
とができる。
光体の分散性を向上させるための分散剤、また、形成後
の輝尽性蛍光体層中における結合剤と蛍光体との間の結
合力を向上させるための可塑剤などの種々の添加剤が混
合されていてもよい。そのような目的に用いられる分散
剤の例としては、フタル酸、ステアリン酸、カプロン
酸、親油性界面活性剤などを挙げることができる。そし
て可塑剤の例としては、燐酸トリフェニル、燐酸トリク
レジル、燐酸ジフェニルなどの燐酸エステル;フタル酸
ジエチル、フタル酸ジメトキシエチル等のフタル酸エス
テル;グリコール酸エチルフタリルエチル、グリコール
酸ブチルフタリルブチルなどのグリコール酸エステル;
そして、トリエチレングリコールとアジピン酸とのポリ
エステル、ジエチレングリコールとコハク酸とのポリエ
ステルなどのポリエチレングリコールと脂肪族二塩基酸
とのポリエステルなどを挙げることができる。
性蛍光体層蛍光体粒子の分散性を向上させる目的で、ス
テアリン酸、フタル酸、カプロン酸、親油性界面活性剤
などの分散剤を混合してもよい。また必要に応じて結合
剤に対する可塑剤を添加してもよい。前記可塑剤の例と
しては、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチルなどのフ
タル酸エステル、コハク酸ジイソデシル、アジピン酸ジ
オクチル等の脂肪族二塩基酸エステル、グリコール酸エ
チルフタリルエチル、グリコール酸ブチルフタリルブチ
ルなどのグリコール酸エステル等が挙げられる。
に支持体上の下塗層の表面に均一に塗布することにより
塗布液の塗膜を形成する。この塗布操作は、通常の塗布
手段、例えば、ドクターブレード、ロールコーター、ナ
イフコーターなどを用いることにより行なうことができ
る。
ことにより乾燥して、下塗層上への輝尽性蛍光体層の形
成を完了する。輝尽性蛍光体層の層厚は、目的とする放
射線像変換パネルの特性、輝尽性蛍光体の種類、結合剤
と蛍光体との混合比などによって異なるが、通常は10
μm乃至1mmとする。ただし、この層厚は10乃至5
00μmとするのが好ましい。
ミル、サンドミル、アトライター、三本ロールミル、高
速インペラー分散機、Kadyミル、および超音波分散
機などの分散装置を用いて行なわれる。調製された塗布
液をドクターブレード、ロールコーター、ナイフコータ
ーなどの塗布液を用いて支持体上に塗布し、乾燥するこ
とにより輝尽性蛍光体層が形成される。前記塗布液を保
護層上に塗布し、乾燥した後に輝尽性蛍光体層と支持体
とを接着してもよい。
光体層の膜厚は目的とする放射線像変換パネルの特性、
輝尽性蛍光体の種類、結合剤と輝尽性蛍光体との混合比
等によって異なるが、10μm〜1000μmの範囲か
ら選ばれるのが好ましく、10μm〜500μmの範囲
から選ばれるのがより好ましい。
r2 1モル (3) EuF3 n/1000モル(フルウチ化学) 表1に示す如く所望のEu量を計量し、自動乳鉢にて5
分混合したものを得、これを表1に示す焼成(加熱)工
程へ供する。次に上記蛍光体粒子を分級することにより
平均粒径7μmの粒子を得た。
条件で焼成した以外は、実施例1〜3と同様とした。
活弗化ヨウ化バリウムの輝尽性蛍光体前駆体を合成する
ために、BaI2水溶液(3.5N)2500mlとE
uBr3水溶液(0.2N)125mlを反応器に入れ
た。この反応器中の反応母液を攪拌しながら83℃で保
温した。弗化アンモニウム水溶液(8N)250mlを
反応母液中にローラーポンプを用いて注入し、沈澱物を
生成させた。注入終了後も保温と攪拌を2時間続けて沈
澱物の熟成を行なった。次に沈澱物をろ別後、メタノー
ルにより洗浄した後真空乾燥させてユーロピウム付活弗
化ヨウ化バリウムの結晶を得た。焼成時の焼結により粒
子形状の変化、粒子間融着による粒子サイズ分布の変化
を防止するために、アルミナの超微粒子粉体を1重量%
添加し、ミキサーで充分攪拌して、結晶表面にアルミナ
の超微粒子粉体を均一に付着させた。これを石英ボート
に充填して、表1に示す条件で焼成してユーロピウム付
活弗化ヨウ化バリウム蛍光体粒子を得た。次に上記蛍光
体粒子を分級することにより平均粒径7μmの粒子を得
た。
体層形成材料として、上記実施例1〜6で得たユーロピ
ウム付活弗化ハロゲン化バリウム蛍光体382g、ポリ
エステル樹脂18gをメチルエチルケトン−トルエン
(1:1)混合溶媒に添加し、プロペラミキサーによっ
て分散し、粘度25〜30PSの塗布液を調製した。こ
の塗布液をドクターブレードを用いて下塗付きポリエチ
レンテレフタレートフィルム上に塗布したのち、100
℃で15分間乾燥させて、厚さ250μmの蛍光体層を
形成した。
脂:フルオロオレフィン−ビニルエーテル共重合体(旭
硝子社製ルミフロンLF100)70g、架橋剤:イソ
シアネート(住友バイエルウレタン社製デスモジュール
Z4370)25g、ビスフェノールA型エポキシ樹脂
5g、およびシリコーン樹脂微粉末(KMP−590、
信越化学工業社製、粒子径1〜2μm)10gをトルエ
ン−イソプロピルアルコール(1:1)混合溶媒に添加
し、塗布液を作った。この塗布液を上記のようにして予
め形成しておいた蛍光体層上にドクターブレードを用い
て塗布し、次に120℃で30分間熱処理して熱硬化さ
せるとともに乾燥し、厚さ10μmの保護膜を設けた。
以上の方法により、表1に示す輝尽性蛍光体層を有する
放射線像変換パネルを得た。
各々下記によった。比較例では、従来の電気炉やバーナ
ー炉などの熱源を用いた。本発明による、粉体に振動や
流動を与える装置としては、 実施例5;電気炉内に攪拌・振蕩器を備え、試料皿ある
いはボート中の試料粉体の重心を移動させる方法を用い
た。 実施例1〜4、6及び比較例6〜8;下記回転式電気炉
(ロータリーキルン)を用いた。電気炉内にて反応器が
回転することにより、粉体を攪拌混合する方法によっ
た。
石英製、攪拌用回転翼は使用せず。混合粉砕用にレトル
ト内に直径10mmのビーズ(石英)を混在させる。水
のラマン散乱基準ピーク測定は次のようにして行う。即
ち、石英セルに蒸留水を満たし、ホルダーにセットし、
以下の条件にて測定する。
(Io)の発光があった。放射線像変換パネルの感光特
性評価は下記によった。瞬時発光強度の測定は、市販の
F301型分光蛍光光度計(日立製作所製)を使用し
た。即ち、測定前には分光蛍光光度計に従い取り扱い説
明書により測定準備を行う。光源位置の調整などを行
う。放射線パネルを適当な大きさに裁断(20×20m
m)し、ホルダーにセットする。蛍光体面に照射される
ようにする。
りスキャンし、最大励起波長を求める。実施例の場合3
18nmであった。
波長のスキャンを行い、最大発光ピークの波長と強度を
求める。最大強度が求める値である。
があった。
乱ピーク強度にて規格化した値を表1に示す。規格化前
をI′ I=I′/1o により換算した。
圧80KVpのX線を照射した後、パネルを半導体レー
ザー光(780nm)で操作して励起し、蛍光体層から
放射される輝尽発光を受光器(分光感度S−5の光電子
像倍管)で受光してその強度を測定した。下記の表1に
おいて感度は相対値で示されている。
沃化バリウム輝尽性蛍光体の前駆体を合成するために、
3.5NのBaI2 水溶液2500mlと0.2Nの
EuI3 水溶液125mlを反応器に入れ、この反応
母液を攪拌しながら83℃で保温した。次いで8N弗化
アンモニウム水溶液250mlを反応母液中にローラー
ポンプを用いて注入し、沈澱を生成させ、更に30分間
保温と攪拌を行い沈澱を熟成させた。
真空乾燥させてユーロピウム付活弗化沃化バリウムの結
晶を得た。これを石英ボートに充填してチューブ炉を用
いて水素ガス雰囲気中、850℃で2時間焼成してユー
ロピウム付活弗化沃化バリウム蛍光体粒子を得た。
μm(0.1〜1μmの粒径のwt%は表2の通り。)
とし、該蛍光体427g及びポリエステル樹脂(東洋紡
社製、バイロン200)18gをメチルエチルケトンと
トルエン(1:1)の混合溶媒に添加し、プロペラミキ
サーによって分散し、粘度25〜30cpの塗布液を調
製した。
さ200μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上
に塗布した後、100℃で15分間焼成させて厚さ25
0μmの蛍光体層を形成した。
ル共重合体樹脂(旭硝子社製ルミフロンF100)70
g、架橋剤としてイソシアネート(日本ポリウレタン社
製、c−3041)25gをトルエン−イソプロピルア
ルコール(1:1)混合溶媒に添加し、保護膜形成用塗
布液を調製し、前記蛍光体層上にドクターブレードを用
いて塗布し、120℃で30分間熱処理をして乾燥、熱
硬化させて厚さ10μmの保護層を設けて、放射線像変
換パネル7を得た。(蛍光体組成〜内部BaFI:xE
u x=0.0024、外部BaFI:yEu y=
0.0020) 《放射線像変換パネル8の作成》ユーロピウム付活弗化
沃化バリウム蛍光体の平均粒子を1μm(0.1〜1μ
mの粒径のwt%は表2の通り。)とした以外は放射線
像変換パネル7と同様にして放射線像変換パネル8を得
た。(蛍光体組成〜内部BaFI:xEux=0.00
24、外部BaFI:yEu y=0.0020) 《放射線像変換パネル9の作成》ユーロピウム付活弗化
沃化バリウム蛍光体の平均粒子を0..65μm、粒径
範囲0.1〜1μmのものを表2の通りとした以外は放
射線像変換パネル7と同様にして放射線像変換パネル9
を得た。(蛍光体組成〜内部BaFI:xEux=0.
0024、外部BaFI:yEu y=0.0019) 《放射線像変換パネル10の作成》ユーロピウム付活弗
化沃化バリウム蛍光体の平均粒子を3μm(0.1〜1
μmの粒径のwt%は表2の通り。)とした以外は放射
線像変換パネル7と同様にして放射線像変換パネル10
を得た。(蛍光体組成〜内部BaFI:xEu x=
0.0024、外部BaFI:yEu y=0.001
9) 《放射線像変換パネル11の作成》ユーロピウム付活弗
化沃化バリウム蛍光体の平均粒子を5μm、粒径範囲を
1〜10μmとした以外は放射線像変換パネル7と同様
にして放射線像変換パネル11を得た。(蛍光体組成〜
内部BaFI:xEu x=0.0024、外部BaF
I:yEu y=0.0020) 《放射線像変換パネル12の作成》放射線像変換パネル
7で用いた粒子と同様にして作製した蛍光体粒子を分級
して、粒径範囲0.1〜1μmのものと粒径範囲1〜1
0μmのものを取り出し、重量比で80:20で混合し
て用いた以外は下記放射線像変換パネルPと同様にして
放射線像変換パネル12を得た。 《放射線像変換パネルPの作成》BaI2・2H2Oを
427.17g(1モル)、BaF2を175.36g
(1モル)及びEuI3を2.13g(0.002モ
ル)を乳鉢で充分に均一になるまで混合した後、これを
石英ボートに充填して水素ガス雰囲気中で、900℃に
て2時間焼成して、ユーロピウム付活弗化沃化バリウム
蛍光体の結晶を得た。得られた蛍光体粒子を分級して平
均粒径2μmとし、放射線像変換パネルPを得た。(蛍
光体組成〜BaFI:xEu x=0.0024の均一
組成)
率を60:40とした以外は放射線像変換パネル12と
同様にして放射線像変換パネル13を得た。 《放射線像変換パネル14の作成》混合比率を40:6
0とした以外は放射線像変換パネル12と同様にして放
射線像変換パネル14を得た。 《放射線像変換パネル15の作成》混合比率を20:8
0とした以外は放射線像変換パネル12と同様にして放
射線像変換パネル15を得た。 《放射線像変換パネル16の作成》混合比率を10:9
0とした以外は放射線像変換パネル12と同様にして放
射線像変換パネル16を得た。
ち、蛍光体試料を王水で表面から分離し、蛍光体粒子が
0.4μm以下になった時点で濾過、分離する。濾液は
蛍光体外部(表面)組成として誘導結合プラズマ発光分
析法(ICP)で分析し、内部組成とする。
通りとした。 《放射線像変換パネルの評価》得られた各パネルについ
て、以下の評価を行った。 〔瞬時発光残光(N)/感度(S)〕放射線像変換パネ
ルに管電圧80KVpのx線を照射した後、200mW
の半導体レーザー(波長780nm)で走査して励起
し、蛍光体層から放射される輝尽発光を受光器(浜松ホ
トニクス社製光電子倍増管、R1305)で受光してそ
の強度を測定した値をSとし、同様にX線を照射した後
にレーザーで走査しないで受光器で読み取った強度をN
としてN/Sを評価した。
径、0.1〜1μmの粒径の占めるwt%、充填率は表
2の通り。)と合わせて表2に示す。
性が極めて優れている。
Claims (15)
- 【請求項1】放射線像変換パネルにおいて、以下の
(a)、(b)及び(c)構成を有することを特徴とす
る輝尽性蛍光体を用いた放射線像変換パネル。 (a) 支持体、 (b) 前記支持体上に設けられ、結合剤及び輝尽性蛍
光体を含有する蛍光体層、 (c) 前記放射線変換パネルの最大励起波長(λ1)
により、前記蛍光体層を励起した場合の瞬時発光の最大
発光ピーク強度(Int.)が以下の条件を満足するこ
と。 500≦Int.≦5000 ここで、 前記最大発光ピーク強度(Int.)は、185nm以
上800nm以下の範囲において、前記最大励起波長
(λ1)及び前記最大励起波長(λ1)の倍波光を除い
たものの中で最大の強度を示す波長の強度を言い、35
0nmの光による水のラマン散乱ピーク強度を1とした
場合の値を示す。 - 【請求項2】支持体と、この支持体上に設けられると共
に結合剤及び輝尽性蛍光体を含有する蛍光体層とによっ
て実質的に構成される放射線像変換パネルにおいて、該
放射線変換パネルが、分光蛍光光度計による瞬時発光強
度値が以下の条件Aを満たすことを特徴とする放射線像
変換パネル。 [条件A]該放射線変換パネルを400nm(λ1)以
下の紫外線により励起させときに、読みとり発光波長が
300nm以上800nm以下の範囲において、λ1及
びλ1の倍波光を除いた最大発光ピーク強度(In
t.)が、基準の水のラマン散乱ピーク強度1とすれ
ば、500≦Int.≦5000であること。 - 【請求項3】前記Int.が、900≦Int.≦25
00であることを特徴とする請求項1又は2に記載の放
射線像変換パネル。 - 【請求項4】輝尽性蛍光体が下記一般式(1)で表わさ
れる蛍光体であることを特徴とする請求項1〜3のいず
れかに記載の放射線像変換パネル。 一般式(1) (Ba1−x M2 x)FX:yEu2+ 但し、 M2 はMg、Ca、Sr、ZnおよびCdからなる群
より選ばれる少なくとも一種のアルカリ土類金属、 XはCl、BrおよびIからなる群より選ばれる少なく
とも一種のハロゲン、 xおよびyは0≦x≦0.6および0<y≦0.2なる
条件を満たす数字、 を表わす。 - 【請求項5】一般式(1)においてXがI(ヨウ素)で
あることを特徴とする請求項4記載の放射線像変換パネ
ル。 - 【請求項6】輝尽性蛍光体として発光を発現させるため
の、加熱焼成の工程において用いられる加熱焼成装置
が、焼成中の輝尽性蛍光体前駆体粉体に振動または流動
などの外的作用を与えることができる装置を備えてお
り、該加熱焼成装置を用いて得られた輝尽性蛍光体を使
用したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載
の放射線像変換パネル。 - 【請求項7】蛍光体前駆体加熱焼成の工程において焼成
時の温度範囲が600℃以上1100℃以下であり、該
焼成工程が少なくとも弱還元性ガス中で行われることを
特徴とする請求項6記載の放射線像変換パネル。 - 【請求項8】焼成前の輝尽性蛍光体前駆体(結晶)が液
相合成法により製造されていることを特徴とする請求項
1〜7のいずれかに記載の放射線像変換パネル。 - 【請求項9】前記輝尽性蛍光体の平均粒径は、0.1μ
m以上3μm以下であることを特徴とする請求項1〜8
のいずれかに記載の放射線像変換パネル。 - 【請求項10】前記輝尽性蛍光体の10重量%以上が、
0.1〜1.0μmの粒径を有することを特徴とする請
求項1〜9のいずれかに記載の放射線像変換パネル。 - 【請求項11】前記蛍光体層中の、前記輝尽性蛍光体の
充填率が、60%以上80%以下であることを特徴とす
る請求項1〜10のいずれかに記載の放射線像変換パネ
ル。 - 【請求項12】輝尽性蛍光体の製造方法において、輝尽
性蛍光体として発光を発現させるための加熱焼成の工程
において焼成中の輝尽性蛍光体前駆体粉体に振動または
流動などの外的作用を与えることを特徴とする輝尽性蛍
光体の製造方法。 - 【請求項13】輝尽性蛍光体が前記一般式(1)で表わ
される蛍光体であることを特徴とする請求項12に記載
の輝尽性蛍光体の製造方法。 - 【請求項14】一般式(1)においてXがI(ヨウ素)
であることを特徴とする請求項13に記載の輝尽性蛍光
体の製造方法。 - 【請求項15】前記加熱焼成の工程における焼成時の温
度範囲が600℃以上1100℃以下であり、該焼成工
程が少なくとも弱還元性ガス中で行われることを特徴と
する請求項12〜14のいずれかに記載の輝尽性蛍光体
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4451998A JPH10288699A (ja) | 1997-02-12 | 1998-02-10 | 輝尽性蛍光体の製造方法及び放射線像変換パネル |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9-42957 | 1997-02-12 | ||
JP4295797 | 1997-02-12 | ||
JP4451998A JPH10288699A (ja) | 1997-02-12 | 1998-02-10 | 輝尽性蛍光体の製造方法及び放射線像変換パネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10288699A true JPH10288699A (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=26382698
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4451998A Pending JPH10288699A (ja) | 1997-02-12 | 1998-02-10 | 輝尽性蛍光体の製造方法及び放射線像変換パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10288699A (ja) |
-
1998
- 1998-02-10 JP JP4451998A patent/JPH10288699A/ja active Pending
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