JPH10288196A - ターボファン装置 - Google Patents

ターボファン装置

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JPH10288196A
JPH10288196A JP9098951A JP9895197A JPH10288196A JP H10288196 A JPH10288196 A JP H10288196A JP 9098951 A JP9098951 A JP 9098951A JP 9895197 A JP9895197 A JP 9895197A JP H10288196 A JPH10288196 A JP H10288196A
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JP
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magnet
turbofan
turbo fan
hub
fan
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JP9098951A
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English (en)
Inventor
Takuji Tokui
卓司 得居
Toshihiro Kizawa
敏浩 木澤
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/05Shafts or bearings, or assemblies thereof, specially adapted for elastic fluid pumps
    • F04D29/051Axial thrust balancing

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ターボファンの主板がフレーム板と接触する
のを防止することができるターボファン装置を提供す
る。 【解決手段】 ターボファン2を軸が水平方向になるよ
うに配置するとともに、ターボファン2の後面をなす主
板2cの中央部に前方へ湾曲する円錐台形状のハブ2d
を設ける。このハブ2dの後面側の窪みにファンモータ
4を配置し、このファンモータ4の出力軸17を防振部
材18を介してハブ2dに取り付ける一方、ファンモー
タ4の本体4aをその後方のフレーム板1に取り付け
る。ターボファン2の主板2cの後面でハブ2dの周り
の円周上の位置に第1磁石31を設ける。これととも
に、フレーム板1の前面で第1磁石31と対向する円周
上の位置に、第1磁石31に対して磁力によって前後方
向に反発する第2磁石32を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はターボファン装置
に関する。典型的には、空気調和機の室内機に用いられ
るような、ファンモータの軸が水平方向に配されるター
ボファン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、本出願人は、空気調和機の室内機
を前後方向に薄型化するために、室内機のケーシング内
に、図6に模式的に示すように、ターボファン(羽根
車)102を軸が前後方向(図における左右方向)にな
るように配置したものを提案した(特願平8−2777
96号)。このターボファン102は、前面側に湾曲し
た環状の口金部102eを持つ側板102aと、後面側
に設けられた主板102cと、これらの側板102fと
主板102cとの間に設けられた羽根102bとを有し
ている。主板102cの中央部には、前面側へ湾曲する
円錐台形状のハブ102dを設け、そのハブ102dの
後面側の窪みにファンモータ104を配置している。そ
して、スタート時などに生ずるコギング音(DCモータ
で生ずる機械的な異音)の発生を避けるために、ファン
モータ104の出力軸117をリング状の防振ゴム11
8を介してハブ102dに取り付けている。一方、ファ
ンモータ104の本体104aを後面側のフレーム板1
01に取り付けている。このフレーム板101は、内部
シャーシ120と一体に、室内壁面190に沿って取り
付けられている。ターボファン102の前面側には、略
矩形板状の外形を持つ熱交換器103を、内部シャーシ
120の支持部123によって支持している。室内機を
前後方向に薄型化するために、この熱交換器103の中
央に略正方形状の開口部103a(前面カバー107を
有する)を設けて、ファンモータ104の出力軸117
の前端が開口部103a内に入り込むようにしている。
その熱交換器103とターボファン102との間には、
ベルマウス121を有する仕切板(内部シャーシ120
の一部からなる)122を配置している。このベルマウ
ス121は、仕切板122の中央部に円穴を設け、この
円穴の縁を後面側に向かって湾曲させて形成されてお
り、ターボファン102の口金部102eの内側に入り
込んでいる。
【0003】ファンモータ104によってターボファン
102を回転駆動すると、ケーシング前面側から室内空
気R1,R2が吸い込まれて熱交換器103を通る過程
で熱交換され、熱交換された空気R1,R2はベルマウ
ス121、口金部102eを通り、羽根102bによっ
て半径方向外向きに、多方向に同時に吹き出される。吹
き出した空気が壁面190,天井面および床面に沿って
室内を包み込むように流れて循環し、ドラフト感を解消
でき、快適性を向上できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上に述
べたような構造では、重力の影響や防振ゴム118の経
年劣化などによりターボファン102の軸が傾いて、タ
ーボファン102の主板102cとフレーム板101と
の間の距離δが減少し、ターボファン102の主板10
2cがフレーム板101と接触するという問題がある。
【0005】そこで、この発明の目的は、ターボファン
の主板がフレーム板と接触するのを防止することができ
るターボファン装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載のターボファン装置は、ターボファ
ンを軸が水平方向になるように配置するとともに、上記
ターボファンの後面をなす主板の中央部に前方へ湾曲す
る円錐台形状のハブを設け、このハブの後面側の窪みに
ファンモータを配置し、このファンモータの出力軸を防
振部材を介して上記ハブに取り付ける一方、上記ファン
モータの本体をその後方のフレーム板に取り付けたター
ボファン装置において、上記ターボファンの主板の後面
で上記ハブの周りの円周上の位置に第1磁石を設けると
ともに、上記フレーム板の前面で上記第1磁石と対向す
る円周上の位置に、上記第1磁石に対して磁力によって
前後方向に反発する第2磁石を設けたことを特徴とす
る。
【0007】この請求項1のターボファン装置では、タ
ーボファンの主板の後面に設けられた第1磁石と、フレ
ーム板の前面に設けられた第2磁石とが磁力によって互
いに反発し合う。したがって、重力の影響や防振部材の
経年劣化などに起因してターボファンの軸が傾き、位置
ずれしようとしても、上記第1磁石と第2磁石との間の
反発力によってターボファンの位置が修正されて、ター
ボファンの主板とフレーム板との距離が全周にわたって
一定に保たれる。したがって、ターボファンの主板がフ
レーム板と接触するのが防止される。また、ターボファ
ンやファンモータの各部の公差に起因してターボファン
の主板がフレーム板とが接触するような事態も回避され
る。このようにターボファンの位置精度が高まるので、
設計上、むしろターボファンの主板とフレーム板との間
の距離を狭くすることが可能となる。したがって、この
ターボファン装置を用いて空気調和機の室内機を構成す
る場合に、室内機をその分だけ前後方向に薄型化するこ
とができる。また、このターボファン装置を用いて空気
調和機の室内機を構成した場合に、ターボファンとベル
マウスや熱交換器との間の位置関係が一定に保たれるの
で、室内空気が室内機内に吸い込まれるときの音や風量
の経時変化が抑制される。
【0008】請求項2に記載のターボファン装置は、請
求項1に記載のターボファン装置において、上記第1磁
石の径方向の幅が上記第2磁石の径方向の幅よりも小さ
く設定されていることを特徴とする。
【0009】この請求項2のターボファン装置では、第
1磁石の径方向の幅が第2磁石の径方向の幅よりも小さ
く設定されているので、第1磁石が第2磁石から受ける
磁界は径方向に関して均一になる。したがって、ターボ
ファンの回転時にターボファンが径方向に多少振れたと
しても、第1磁石は第2磁石から安定して一定の反発力
を受け、ターボファンの位置精度が高まる。しかも、こ
の第1磁石を設けることによるターボファンの重量増大
が抑制される。
【0010】請求項3に記載のターボファン装置は、請
求項1または2に記載のターボファン装置において、上
記第1磁石と第2磁石の両方が全周にわたって連続して
いることを特徴とする。
【0011】この請求項3のターボファン装置では、第
1磁石と第2磁石の両方が全周にわたって連続している
ので、互いの反発力が周方向に関して一定になる。した
がって、ターボファンの位置精度がさらに高まる。ま
た、ターボファンの回転時に他の電気部品に対して磁界
の変化、すなわち電磁気的ノイズを与えることがない。
【0012】請求項4に記載のターボファン装置は、請
求項1または2に記載のターボファン装置において、上
記第1磁石と第2磁石のうちの一方が周方向に関して断
続して配置され、上記第1磁石と第2磁石のうちの他方
が全周にわたって連続していることを特徴とする。
【0013】この請求項4のターボファン装置では、第
1磁石と第2磁石のうちの一方が周方向に関して断続し
て配置されているので、その一方の磁石を構成するため
に小型の円弧状磁石を複数用意すれば良い。このような
円弧状磁石は、同じ重量で比較した場合、完全な円形の
磁石に比して安価に入手できる。しかも、その円弧状磁
石が円周上に隙間をもって配置されるので、隙間なく密
に配置する場合に比して、円弧状磁石の必要個数が少な
くなる。したがって、完全な円形の磁石を用意する場合
に比して、材料コストが低減される。なお、円弧状磁石
の端部同士の隙間を或る程度狭くすれば、円弧状磁石に
よる磁力は周方向に関して略一定になる。したがって、
第1磁石と第2磁石との間の反発力を周方向に関して略
一定にすることができる。
【0014】請求項5に記載のターボファン装置は、請
求項1または2に記載のターボファン装置において、上
記第1磁石と第2磁石の両方が周方向に関して断続して
配置されていることを特徴とする。
【0015】この請求項5のターボファン装置では、第
1磁石と第2磁石の両方が周方向に関して断続して配置
されているので、両方の磁石を構成するために小型の円
弧状磁石を複数用意すれば良い。したがって、請求項4
に比して、さらに材料コストが低減される。なお、円弧
状磁石の端部同士の隙間を或る程度狭くすれば、それら
による磁力は周方向に関して略一定になる。したがっ
て、請求項4と同様に、第1磁石と第2磁石との間の反
発力を周方向に関して略一定にすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を詳
細に説明する。
【0017】図1(a)は、一実施形態のターボファン装
置を空気調和機の室内機に適用した例を示している。な
お、理解の容易のために室内機のケーシングを省略して
示している。
【0018】図1(a)において、1は室内壁面90に取
り付けられる略正方形状のフレーム板、2は軸が水平方
向に配置され、前面側(図1(a)における左側)から吸
い込んだ空気を軸に対して半径方向外向に吹き出すター
ボファン、3は上記ターボファン2の前面側に配置され
た熱交換器である。
【0019】上記ターボファン2は、前面側に湾曲した
環状の口金部2eを持つ側板2aと、後面側に設けられ
た主板2cと、これらの側板2fと主板2cとの間に設
けられた後向き羽根2b(図2参照)とを有している。
主板2cの中央部には、前面側へ湾曲する円錐台形状の
ハブ2dを設け、そのハブ2dの後面側の窪みにファン
モータ4を配置している。そして、スタート時などに生
ずるコギング音(DCモータで生ずる機械的な異音)の
発生を避けるために、ファンモータ4の出力軸17を防
振部材としてのゴムリング18を介してハブ2dに取り
付けている。一方、本体4aを後面側のフレーム板1に
取り付けている。このフレーム板1は、内部シャーシ2
0と一体に、鉛直方向の室内壁面90に沿って取り付け
られている。
【0020】上記ターボファン2の主板2cの後面で上
記ハブ2dの周りの円周上の位置に、全周にわたって連
続したリング状の第1磁石31を埋設している。これと
ともに、上記フレーム板1の前面で第1磁石31と対向
する円周上の位置に、全周にわたって連続したリング状
の第2磁石32を埋設している。第1磁石31および第
2磁石32の中心は、ターボファン2の回転時に位置関
係が変わらないように、ハブ2dの中心を通る一つの直
線上に配されている。図1(a)のB部を拡大した同図(b)
に示すように、第1磁石31は前面側がS極、後面側が
N極となっているのに対して、第2磁石32は前面側が
N極、後面側がS極となっている。したがって、第1磁
石31と第2磁石32とは磁力によって互いに前後方向
に反発し合う。図2(ターボファン2を側板2aを省略
して前方から見たところ)に示すように、第1磁石31
と第2磁石32の両方が全周にわたって連続しているの
で、互いの反発力が周方向に関して一定になっている。
また、図から分かるように、第1磁石31の径方向の幅
を第2磁石32の径方向の幅よりも小さく設定している
ので、第1磁石31が第2磁石32から受ける磁界は径
方向に関して均一になっている。これとともに、第1磁
石31を設けることによるターボファン2の重量増大が
抑制されている。
【0021】また、図1(a)中に示す熱交換器3は、蛇
行タイプの冷却管に多数の熱交換用フィン(図示せず)
を積層して取り付けたオールアルミ製のもので、その外
形は薄型の略矩形板状になっている。上記熱交換器3の
中央に略正方形状の開口部3aを設けて、その開口部3
aに前面カバー7を取り付けている。この熱交換器3
を、内部シャーシ20の支持部23によって支持してい
る。ここで、室内機を前後方向に薄型化するために、フ
ァンモータ4の出力軸17の前端が開口部3a内に入り
込んだ状態にしている。なお、室内機の前後方向の寸法
を大きくして、熱交換器3に対して出力軸17の前端位
置を後退させ、開口部3a,カバー7を省略しても良い
(冷却管およびフィンに置き換える)。
【0022】熱交換器3とターボファン2との間には、
ベルマウス21を有する仕切板(内部シャーシ20の一
部からなる)22を配置している。このベルマウス21
は、仕切板22の中央部に円穴を設け、この円穴の縁を
後面側に向かって湾曲させて形成されており、ターボフ
ァン2の口金部2eの内側に入り込んでいる。
【0023】ファンモータ4によってターボファン2を
回転駆動すると、ケーシング前面側から室内空気R1,
R2が吸い込まれて熱交換器3を通る過程で熱交換さ
れ、熱交換された空気R1,R2はベルマウス21、口
金部2eを通り、羽根2bによって半径方向外向きに、
多方向に同時に吹き出される。吹き出した空気が壁面9
0,天井面および床面に沿って室内を包み込むように流
れて循環し、ドラフト感を解消でき、快適性を向上でき
る。
【0024】ここで、ターボファン2の主板2cの後面
に設けられた第1磁石31と、フレーム板1の前面に設
けられた第2磁石32とが磁力によって互いに反発す
る。しかも、第1磁石31の径方向の幅を第2磁石32
の径方向の幅よりも小さく設定することにより、第1磁
石31が第2磁石32から受ける磁界は径方向に関して
均一になっているので、ターボファン2の回転時にター
ボファン2が径方向に多少振れたとしても、第1磁石3
1は第2磁石32から安定して一定の反発力を受ける。
また、第1磁石31と第2磁石32の両方が全周にわた
って連続しているので、互いの反発力が周方向に関して
一定になっている。したがって、重力の影響や防振ゴム
18の経年劣化などに起因してターボファン2の軸が傾
き、位置ずれしようとしても、上記第1磁石31と第2
磁石32との間の反発力によってターボファン2の位置
を修正して、ターボファン2の主板2cとフレーム板1
との距離δを全周にわたって一定に保つことができる。
したがって、ターボファン2の主板2cがフレーム板1
と接触するのを防止できる。また、ターボファン2やフ
ァンモータ4の各部の公差に起因してターボファン2の
主板2cがフレーム板1と接触するような事態も回避で
きる。
【0025】このようにターボファン2の位置精度を高
められるので、設計上、むしろターボファン2の主板2
cとフレーム板1との間の距離δを狭くすることができ
る。したがって、室内機をその分だけ前後方向に薄型化
することができる。
【0026】また、ターボファン2とベルマウス21や
熱交換器3との間の位置関係を一定に保つことができる
ので、室内空気R1が室内機内に吸い込まれるときの音
や風量の経時変化を抑制することができる。
【0027】また、ターボファン2の位置精度を高めら
れるので、ターボファン2の回転時に他の電気部品に対
して磁界の変化、すなわち電磁気的ノイズを与えること
がない。
【0028】図3,図4に示すように、第1磁石31と
第2磁石32のうちの一方を周方向に関して断続して配
置しても良い。図3は第1磁石31を8個の円弧状磁石
31aを用いて構成した例を示し、図4は第2磁石32
を8個の円弧状磁石32aを用いて構成した例を示して
いる。このような円弧状磁石31a,32aは、同じ重
量で比較した場合、完全な円形の磁石に比して安価に入
手できる。しかも、その円弧状磁石31a,32aが円
周上に隙間31g,32gをもって配置されるので、隙
間なく密に配置する場合に比して、円弧状磁石の必要個
数を少なくすることができる。したがって、完全な円形
の磁石を用意する場合に比して、材料コストを低減でき
る。なお、円弧状磁石31a,32aの端部同士の隙間
31g,32gを或る程度狭くすれば、それらによる磁
力は周方向に関して略一定になる。したがって、第1磁
石31と第2磁石32との間の反発力を周方向に関して
略一定にすることができる。
【0029】また、図5に示すように、第1磁石31と
第2磁石32の両方を周方向に関して断続して配置して
も良い。図5は第1磁石31を8個の円弧状磁石31a
を用いて構成するとともに、第2磁石32を8個の円弧
状磁石32aを用いて構成した例を示している。このよ
うにした場合、図3,図4の場合に比して、さらに材料
コストを低減できる。円弧状磁石31a,32aの端部
同士の隙間31g,32gを或る程度狭くすることによ
り、第1磁石31と第2磁石32との間の反発力を周方
向に関して略一定にすることができるのは、図3,図4
の場合と同様である。
【0030】なお、当然ながら、第1磁石31と第2磁
石32の分割数は8個に限られるものではない。また、
第1磁石31と第2磁石32とで分割数を異なるものと
しても良い。したがって、第1磁石31や第2磁石32
を構成する円弧状磁石としては、安価な市販のものを広
く利用することができる。
【0031】また、第1磁石31および第2磁石32と
して予め成形されたものを用いる必要はない。例えば、
ターボファン2の主板2cの後面、フレーム板1の前面
に、それぞれ粉末状の磁性体をリング状に塗布して被着
し、その磁性体に外部磁界を印加して、図1(b)に示し
た極性のように磁化させても良い。このようにした場
合、第1磁石および第2磁石をさらに安価に設けること
ができる。
【0032】また、防振部材としてゴムリング18を採
用したが、振動を吸収し得る他の弾性材料を採用するこ
ともできる。
【0033】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1のタ
ーボファン装置では、ターボファンの主板の後面に設け
られた第1磁石と、フレーム板の前面に設けられた第2
磁石とが磁力によって互いに反発し合うので、重力の影
響や防振部材の経年劣化などに起因してターボファンの
軸が傾き、位置ずれしようとしても、ターボファンの主
板がフレーム板と接触するのを防止できる。また、ター
ボファンやファンモータの各部の公差に起因してターボ
ファンの主板がフレーム板とが接触するような事態も回
避できる。このようにターボファンの位置精度が高まる
ので、設計上、むしろターボファンの主板とフレーム板
との間の距離を狭くすることができる。したがって、こ
のターボファン装置を用いて空気調和機の室内機を構成
する場合に、室内機をその分だけ前後方向に薄型化する
ことができる。また、このターボファン装置を用いて空
気調和機の室内機を構成した場合に、ターボファンとベ
ルマウスや熱交換器との間の位置関係を一定に保つこと
ができ、室内空気が室内機内に吸い込まれるときの音や
風量の経時変化を抑制することができる。
【0034】請求項2に記載のターボファン装置では、
第1磁石の径方向の幅が第2磁石の径方向の幅よりも小
さく設定されているので、第1磁石が第2磁石から受け
る磁界は径方向に関して均一になる。したがって、ター
ボファンの回転時にターボファンが径方向に多少振れた
としても、第1磁石は第2磁石から安定して一定の反発
力を受け、ターボファンの位置精度が高まる。しかも、
この第1磁石を設けることによるターボファンの重量増
大が抑制される。
【0035】請求項3に記載のターボファン装置では、
第1磁石と第2磁石の両方が全周にわたって連続してい
るので、互いの反発力が周方向に関して一定になり、タ
ーボファンの位置精度がさらに高まる。また、ターボフ
ァンの回転時に他の電気部品に対して磁界の変化、すな
わち電磁気的ノイズを与えることがない。
【0036】請求項4に記載のターボファン装置では、
第1磁石と第2磁石のうちの一方が周方向に関して断続
して配置されているので、その一方の磁石を構成するた
めに小型の円弧状磁石を複数用意すれば良く、完全な円
形の磁石を用意する場合に比して、材料コストを低減で
きる。
【0037】請求項5に記載のターボファン装置では、
第1磁石と第2磁石の両方が周方向に関して断続して配
置されているので、両方の磁石を構成するために小型の
円弧状磁石を複数用意すれば良く、請求項4に比して、
さらに材料コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態のターボファン装置を
適用した空気調和機の室内機を示す縦断面図である。
【図2】 図1におけるターボファンを側板を省略して
前方から見たところを示す図である。
【図3】 第1磁石が8分割されている例を示す図であ
る。
【図4】 第2磁石が8分割されている例を示す図であ
る。
【図5】 第1磁石と第2磁石との両方が8分割されて
いる例を示す図である。
【図6】 従来の空気調和機の室内機を示す縦断面図で
ある。
【符号の説明】 1 フレーム板 2 ターボファン 3 熱交換器 31 第1磁石 32 第2磁石 31a,32a 円弧状磁石

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ターボファン(2)を軸が水平方向にな
    るように配置するとともに、上記ターボファン(2)の
    後面をなす主板(2c)の中央部に前方へ湾曲する円錐
    台形状のハブ(2d)を設け、このハブ(2d)の後面
    側の窪みにファンモータ(4)を配置し、このファンモ
    ータ(4)の出力軸(17)を防振部材(18)を介し
    て上記ハブ(2d)に取り付ける一方、上記ファンモー
    タ(4)の本体(4a)をその後方のフレーム板(1)
    に取り付けたターボファン装置において、 上記ターボファン(2)の主板(2c)の後面で上記ハ
    ブ(2d)の周りの円周上の位置に第1磁石(31)を
    設けるとともに、 上記フレーム板(1)の前面で上記第1磁石(31)と
    対向する円周上の位置に、上記第1磁石(31)に対し
    て磁力によって前後方向に反発する第2磁石(32)を
    設けたことを特徴とするターボファン装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のターボファン装置にお
    いて、 上記第1磁石(31)の径方向の幅が上記第2磁石(3
    2)の径方向の幅よりも小さく設定されていることを特
    徴とするターボファン装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のターボファン
    装置において、 上記第1磁石(31)と第2磁石(32)の両方が全周
    にわたって連続していることを特徴とするターボファン
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載のターボファン
    装置において、 上記第1磁石(31)と第2磁石(32)のうちの一方
    が周方向に関して断続して配置され、上記第1磁石(3
    1)と第2磁石(32)のうちの他方が全周にわたって
    連続していることを特徴とするターボファン装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または2に記載のターボファン
    装置において、 上記第1磁石(31)と第2磁石(32)の両方が周方
    向に関して断続して配置されていることを特徴とするタ
    ーボファン装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000145685A (ja) * 1998-11-12 2000-05-26 Kubota Corp 遠心送風機
KR100476425B1 (ko) * 2002-05-08 2005-03-16 엘지전자 주식회사 일체형 공기조화기
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CN111350689A (zh) * 2018-12-24 2020-06-30 宏碁股份有限公司 扇叶与风扇结构
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