JP5599303B2 - エレベータの巻上機 - Google Patents

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Description

この発明は、エレベータの巻上機に関し、特にその軸受部の冷却構造に関するものである。
一般に、巻上機の回転数が大きくなると、回転により摺動する軸受の温度が上昇するため、軸受に封入されたグリースが劣化し易くなる。このため、グリースの交換頻度が高くなり、メインテナンスコストが高くなる。
これに対して、従来のモータの冷却構造では、フレームに電動の冷却ファンが配置されているとともに、モータ内に風路が設けられており、冷却ファンによりモータ内部が冷却される(例えば、特許文献1参照)。
また、従来のエレベータ用巻上機では、回転軸に送風ファンが取り付けられており、回転軸の回転によって電動機の外周、軸受及び軸受ブラケットが冷却される(例えば、特許文献2参照)。
さらに、従来の回転電機では、回転軸に変速機を介してファンを取り付けることにより、ファンの回転角速度が増速され、所定の風量が得られるように構成されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2008−187792号公報 特開2010−126325号公報 特開平10−98851号公報
特許文献1に示された従来のモータの冷却構造では、筐体や固定子コイルなどを含むモータ全体が冷却されるため、軸受を効率良く冷却することができず、軸受のグリースの交換頻度を十分に抑えることはできない。また、製造コストが高く、冷却ファンの消費電力も大きくなる。
また、特許文献2に示された従来の回転電機のように、単に回転軸に送風ファンを取り付けるだけでは、軸受を保持するエンドブラケットの表面での風速を大きくすることができず、軸受を効率良く冷却することができない。
さらに、特許文献3に示されたように変速機を設ける方法では、巻上機の小型化が困難になるとともに、コストが増大する。特に、増速による機械損失を低減するためには、高価な変速機を用いる必要があり、コストがさらに増大する。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、簡単な構成により、軸受を効率良く冷却することができ、軸受に封入されたグリースの劣化を抑制することができるエレベータの巻上機を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータの巻上機は、固定枠体、固定枠体に片持ち支持された固定軸、固定枠体とは反対側の軸方向端部に設けられた環状の凹部を有し、固定軸に軸受を介して回転可能に支持された綱車、凹部と凹部の径方向外側の綱車の軸方向端面とに対向するリング状の仕切板、及び綱車と仕切板との間で綱車に設けられ、かつ綱車の径方向に沿って放射状に配置され、綱車とともに回転される複数のフィンを備えている。
この発明のエレベータの巻上機は、綱車の軸方向端部にリング状の仕切板を設け、フィンを綱車と仕切板との間に配置したので、綱車と仕切板との間に風路が形成され、綱車の内周側から外周側へ効率良く空気を送ることができ、簡単な構成により、軸受を効率良く冷却することができ、軸受に封入されたグリースの劣化を抑制することができる。
この発明の実施の形態1によるエレベータの巻上機の断面図である。 図1の巻上機を示す正面図である。 図1の要部を拡大して示す断面図である。 この発明の実施の形態2によるエレベータの巻上機の要部断面図である。 この発明の実施の形態3によるエレベータの巻上機の要部断面図である。 この発明の実施の形態4によるエレベータの巻上機の要部断面図である。 この発明の実施の形態5によるエレベータの巻上機の要部断面図である。 この発明の実施の形態6によるエレベータの巻上機の要部断面図である。 図8の巻上機を示す正面図である。 この発明の実施の形態7によるエレベータの巻上機の要部断面図である。 この発明の実施の形態8によるエレベータの巻上機の要部断面図である。 この発明の実施の形態9によるエレベータの巻上機の要部断面図である。 この発明の実施の形態10によるエレベータの巻上機の要部断面図である。 図13の巻上機を示す正面図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるエレベータの巻上機の軸線に沿う断面図、図2は図1の巻上機を示す正面図である。図において、固定枠体としてのハウジング1は、平板状の軸支持部1aと、軸支持部1aから一側へ突出した円筒状のステータ支持部1bとを有している。軸支持部1aの中央には、固定軸2が片持ち支持されている。
固定軸2には、一対の軸受3を介して、綱車4が回転可能に支持されている。軸受3は、固定軸2の軸方向に互いに間隔をおいて配置されている。綱車4には、かご及び釣合おもりを吊り下げる複数本の懸架手段(ロープ又はベルト)が巻き掛けられる。即ち、綱車4には、懸架手段が巻き掛けられる円筒状の巻掛部4aが設けられている。巻掛部4aの外周面には、懸架手段が挿入される複数のロープ溝が設けられている。
綱車4のハウジング1側の軸方向端部には、ステータ支持部1bの内周面に対向する円筒状の磁石支持部4bが設けられている。磁石支持部4bは、ステータ支持部1bと同軸に配置され、ステータ支持部1bにより囲繞されている。また、磁石支持部4bの外径は、巻掛部4aの径よりも大きい。
ステータ支持部1bの内周面には、コイルが巻回されたステータ5が固定されている。磁石支持部4bの外周面には、ステータ5に対向する複数個の永久磁石6が周方向に等間隔をおいて固定されている。これらのステータ5及び永久磁石6により巻上機モータが構成されており、巻上機モータの駆動力により綱車4が回転され、かご及び釣合おもりが昇降される。
綱車4には、固定軸2が挿入された軸挿入孔4cが設けられている。軸受3は、軸挿入孔4cの内周面と固定軸2の外周面との間に介在されている。綱車4のハウジング1とは反対側の軸方向端面には、軸挿入孔4cを塞いで軸受3のグリースを封入する円板状のカバー7が固定されている。
綱車4のハウジング1とは反対側の軸方向端部には、固定軸2を中心とした円環状の凹部4dが設けられている。凹部4dの底面には、複数の平板状の内周フィン8が固定されている。内周フィン8は、綱車4の径方向に沿って放射状に配置され、綱車4とともに回転される。また、内周フィン8は、綱車4の周方向に互いに等間隔をおいて、凹部4dの底面に対して直角に配置されている。
凹部4dの径方向外側に隣接する綱車4の軸方向端面には、複数の平板状の外周フィン9が固定されている。外周フィン9は、綱車4の径方向に沿って放射状に配置され、綱車4とともに回転される。また、外周フィン9は、綱車4の周方向に互いに等間隔をおいて、綱車4の軸方向端面に対して直角に配置されている。
さらに、外周フィン9は、綱車4の周方向について内周フィン8と同じ位置に配置されている。従って、外周フィン9の個数は、内周フィン8の個数と同じである。さらにまた、外周フィン9の板厚は、内周フィン8の板厚と同じである。
綱車4の軸方向への内周フィン8の寸法は、凹部4dの深さ寸法と同等である。また、凹部4dの径方向内側及び外側の側壁と内周フィン8との間には、それぞれ隙間が設けられている。
内周フィン8及び外周フィン9は、綱車4とともに回転されることにより、図2の矢印に示すように、綱車4の中央部から径方向外側へ向けて放射状に空気の流れを生じさせる。即ち、内周フィン8及び外周フィン9は、送風機能を有している。
内周フィン8及び外周フィン9の綱車4とは反対側には、リング状の仕切板10が取り付けられている。仕切板10は、複数本の固定ねじ11により内周フィン8及び外周フィン9に固定されている。この例では、仕切板10は、綱車4の周方向の1箇所で、内周フィン8及び外周フィン9に固定されている。
仕切板10は、凹部4dと凹部4dの径方向外側の綱車4の軸方向端面とに対向しており、綱車4との間に風路を形成している。内周フィン8及び外周フィン9は、綱車4と仕切板10との間に配置されている。即ち、内周フィン8及び外周フィン9は、仕切板10の内側に収納されている。
仕切板10は、外周フィン9に固定されたリング状の外周リング部10aと、外周リング部10aの径方向内側の端部から綱車4側へ突出した円筒部10bと、円筒部10bの綱車4側の端部から径方向内側へ延出され、凹部4dに対向するリング状の内周リング部10cとを有している。
図3は図1の要部を拡大して示す断面図である。また、固定軸2の中心から内周フィン8の径方向(綱車4の径方向)内側の端部までの距離r1は、固定軸2の中心から仕切板10の径方向内側の端部までの距離r2よりも小さくなっている。また、内周フィン8と仕切板10との間には、隙間が設けられている。
さらに、固定軸2の中心から円筒部10bの外周までの距離r3は、固定軸2の中心から内周フィン8の径方向外側の端部までの距離よりも小さくなっている。さらにまた、外周フィン9の径方向内側の端部と円筒部10bとの間には、隙間が設けられている。
このような巻上機では、綱車4の回転により、内周フィン8及び外周フィン9が回転することによって、送風機能が発揮され、図3の矢印で示すように、内周側から外周側に向かって空気の流れが生じる。
仕切板10が取り付けられていない場合には、内周フィン8及び外周フィン9は放熱機能しか発揮しないので、効率の良い冷却は期待できない。これに対して、仕切板10を配置することにより、送風機能が発揮され、高い冷却性能が得られる。
即ち、綱車4の軸方向端部に仕切板10を設け、内周フィン8及び外周フィン9を綱車4と仕切板10との間に配置したので、綱車4と仕切板10との間に風路が形成され、綱車4の内周側から外周側へ効率良く空気を送ることができる。
従って、簡単な構成により、軸受3を効率良く冷却することができ、軸受3に封入されたグリースの劣化を抑制することができる。これにより、グリースの交換頻度を少なくすることができるので、メインテナンスコストを低減することができる。また、温度上昇を抑制することにより、軸受3の長寿命化を図ることができ、巻上機の長期信頼性を向上させることができる。
また、綱車4の軸方向端部に凹部4dが設けられており、凹部4d内に内周フィン8が設けられているため、図3の矢印で示したように空気が蛇行して送られ、綱車4の広い面積を冷却することができる。
さらに、仕切板10と内周フィン8との間に隙間を設けることによって、空気の吸い込み時の乱れを抑制して、圧力損失を低減することができる。
さらにまた、外周フィン9の径方向内側の端部と円筒部10bとの間に隙間を設けることにより、綱車4の内周側から外周側へ空気が流れるときの圧力損失を小さくすることができる。
また、内周フィン8及び外周フィン9を、円周方向に所定のピッチで同じ位置に配置するとともに、半径方向に同じ幅で構成することにより、綱車4が正転しても逆転しても図3の矢印に沿って同じ風量の空気を送ることができる。
さらに、凹部4dの側壁と内周フィン8との間に隙間が設けられているため、内周フィン8の重量を軽くすることができる。
なお、内周フィン8及び外周フィン9を配置した綱車4の型を予め準備しておくことにより、綱車4の鋳造時に内周フィン8及び外周フィン9を綱車4に一体的に形成できるので、製造コストを低減することができる。
また、仕切板10は、板金を溶接したり、樹脂を成形したりして製造することができる。
さらに、図2では、仕切板10を固定ねじ11で内周フィン8及び外周フィン9に固定しているが、固定方法はこれに限定されるものではなく、例えば接着剤で接着固定してもよい。
実施の形態2.
次に、図4はこの発明の実施の形態2によるエレベータの巻上機の軸線に沿う要部断面図である。この例では、内周フィン8が凹部4dの径方向外側の側壁に接している。他の構成は、実施の形態1と同様である。
内周フィン8の重量を軽くする必要がない場合には、内周フィン8を凹部4dの径方向外側(又は径方向内側)の側壁に当接させてもよく、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態3.
次に、図5はこの発明の実施の形態3によるエレベータの巻上機の軸線に沿う要部断面図である。この例では、内周フィン8が凹部4dの径方向外側の側壁と径方向内側の側壁とに接している。他の構成は、実施の形態1と同様である。
内周フィン8の重量を軽くする必要がない場合には、内周フィン8を凹部4dの両側の側壁に当接させてもよく、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態4.
次に、図6はこの発明の実施の形態4によるエレベータの巻上機の軸線に沿う要部断面図である。この例では、内周フィン8が省略され、屈曲部を持たない平坦な仕切板12が外周フィン9に固定されている。他の構成は、実施の形態1と同様である。
例えば巻上機の回転数が大きい場合には、図6に示したように、内周フィン8を省略して、外周フィン9のみを設けてもよく、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
なお、実施の形態4では平坦な仕切板12を用いたが、実施の形態1と同様の仕切板10を用いてもよい。
実施の形態5.
次に、図7はこの発明の実施の形態5によるエレベータの巻上機の軸線に沿う要部断面図である。この例では、外周フィン9が省略され、屈曲部を持たない平坦な仕切板12が内周フィン8に固定されている。仕切板12は、凹部4dの径方向外側に隣接する綱車4の軸方向端面に所定の間隔をおいて対向している。他の構成は、実施の形態1と同様である。
例えば巻上機の回転数が高い場合には、図7に示したように、外周フィン9を省略して、内周フィン8のみを設けてもよく、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
なお、図7に示した内周フィン8を、図4又は図5に示したように、凹部4dの側壁に当接させてもよい。
また、巻上機の回転数が高い場合には、図6の外周フィン9の個数や図7の内周フィン8の個数を減らすことも可能であり、使用する材料を抑制することができる。
実施の形態6.
次に、図8はこの発明の実施の形態6によるエレベータの巻上機の軸線に沿う要部断面図、図9は図8の巻上機を示す正面図である。図において、綱車4のハウジング1とは反対側の軸方向端部には、巻掛部4aの外周面から径方向外側へ延長されたフランジ状の延長部4eが設けられている。延長部4eの外径は、綱車4の外径よりも大きい。
外周フィン9の径方向外側端部及び仕切板10の径方向外側端部は、延長部4eの径方向外側端部まで延長されている。他の構成は、実施の形態1と同様である。
例えば巻上機の回転数が低い場合、綱車4に延長部4eを設け、外周フィン9及び仕切板10を径方向外側へ延長することにより、周速を大きくし、十分な風量を確保することができる。このため、巻上機の回転数が低くても、軸受3を効率的に冷却でき、軸受3の信頼性の向上を図ることができる。また、このような構成において、重量を軽減する必要がある場合には、フィン8,9や仕切板10を樹脂で構成することが考えられる。
なお、図8に示した内周フィン8を、図4又は図5に示したように、凹部4dの側壁に当接させてもよい。
実施の形態7.
次に、図10はこの発明の実施の形態7によるエレベータの巻上機の軸線に沿う要部断面図である。図において、仕切板13は、外周フィン9に固定されたリング状の外周リング部13aと、綱車4の軸方向について外周リング部13aよりも綱車4側に配置され、凹部4dに対向するリング状の内周リング部13bと、外周リング部13aと内周リング部13bとの間に設けられた断面円弧状の曲面部13cとを有している。他の構成は、実施の形態1と同様である。
このような巻上機では、曲面部13cを有する仕切板13が用いられているので、綱車4の内周側から外周側に空気が流れる際の圧力損失を低減し、綱車4の表面に効率良く空気を送ることができる。これにより、冷却効率を高め、軸受3の信頼性を向上させることができる。
なお、実施の形態2〜6に示された仕切板10,13を実施の形態7の仕切板13に置き換えてもよい。
実施の形態8.
次に、図11はこの発明の実施の形態8によるエレベータの巻上機の軸線に沿う要部断面図である。図において、仕切板14は、外周フィン9に固定されたリング状の外周リング部14aと、外周リング部14aの径方向内側の端部から綱車4側へ突出した円筒部14bと、円筒部14bの綱車4側の端部から径方向内側へ延出され、凹部4dに対向するリング状の内周リング部14cと、内周リング部14cの径方向内側の端部から綱車4とは反対側へ湾曲された曲面部14dとを有している。
曲面部14dの形状は、内径が綱車4側へ向けて徐々に大きくなるベルマウス形状である。他の構成は、実施の形態1と同様である。
このような巻上機では、ベルマウス形状の曲面部14dを有する仕切板14が用いられているので、例えば、内周フィン8の径方向内側の端部と仕切板14との間の隙間が十分に確保できない場合などであっても、圧力損失を低減し、綱車4の表面に効率良く空気を送ることができる。これにより、冷却効率を高め、軸受3の信頼性を向上させることができる。
なお、図10の仕切板13と図11の仕切板14とを組み合わせた形状の仕切板を用いてもよい。即ち、外周リング部と内周リング部との間と、内周リング部の径方向内側の端部との両方に曲面部を設けてもよい。
また、実施の形態2〜6に示された仕切板10,13を実施の形態8の仕切板14に置き換えてもよい。
実施の形態9.
次に、図12はこの発明の実施の形態9によるエレベータの巻上機の軸線に沿う要部断面図である。図において、凹部4d内から凹部4dの径方向外側に隣接する綱車4の軸方向端面に渡って連続した複数のフィン15が設けられている。各フィン15は、実施の形態2の内周フィン8と外周フィン9とを、軸方向の端部が同じ位置になるようにしつつ一体化したものである。即ち、フィン15は、綱車4の径方向の全体で軸方向の端部の位置が同じになっている。また、実施の形態4、5と同様の仕切板12が用いられている。他の構成は、実施の形態2と同様である。
このような巻上機では、平坦なリング状の仕切板12が用いられているため、圧力損失をさらに低減して、冷却効率を高くすることができ、巻上機の信頼性を向上させることができる。また、このような構成において、重量を軽減する必要がある場合には、フィン15や仕切板12を樹脂で構成することが考えられる。
なお、実施の形態9では、内周フィン8と外周フィン9とを一体化したフィン15を示したが、フィン15を綱車4の径方向に分割してもよい。
また、実施の形態9では、フィン15が凹部4dの径方向外側の側壁に当接しているが、側壁から離したり、両方の側壁に当接させたりしてもよい。
さらに、実施の形態9の綱車4に実施の形態6で示した延長部4eを設け、フィン15及び仕切板12を径方向外側へ延長してもよい。
さらにまた、実施の形態9の仕切板12の径方向内側の端部にベルマウス形状の曲面部を形成してもよい。
実施の形態10.
次に、図13はこの発明の実施の形態10によるエレベータの巻上機の軸線に沿う要部断面図、図14は図13の巻上機を示す正面図である。図において、カバー7の表面(固定軸2とは反対側の面)には、複数のカバー部フィン16が固定されている。カバー部フィン16は、綱車4の径方向に沿って放射状に配置され、綱車4とともに回転される。また、カバー部フィン16は、綱車4の周方向に互いに等間隔をおいて配置されている。
さらに、カバー部フィン16は、綱車4の周方向について内周フィン8と同じ位置に配置されている。従って、カバー部フィン16の個数は、内周フィン8の個数と同じである。他の構成は、実施の形態2と同様である。
このような巻上機では、カバー7にカバー部フィン16を設けたので、発熱量が大きい場合に、カバー7の表面積を増やして冷却性能を向上させすることができる。即ち、カバー7の箇所では、半径が小さく周速を大きくすることができないため、カバー7の表面への送風機能は期待できないが、カバー部フィン16を配置することにより、表面積を大きくすることができ、冷却性能を向上させることができる。これにより、軸受3を効率的に冷却することができ、巻上機の信頼性を向上させることができる。
なお、実施の形態10で示したカバー部フィン16は、実施の形態1、3〜9の巻上機にも適用することができる。
1 ハウジング(固定枠体)、2 固定軸、3 軸受、4 綱車、4c 軸挿入孔、4d 凹部、4e 延長部、7 カバー、8 内周フィン、9 外周フィン、10,12,13,14 仕切板、13c,14d 曲面部、15 フィン、16 カバー部フィン。

Claims (6)

  1. 固定枠体、
    前記固定枠体に片持ち支持された固定軸、
    前記固定枠体とは反対側の軸方向端部に設けられた環状の凹部を有し、前記固定軸に軸受を介して回転可能に支持された綱車、
    前記凹部と前記凹部の径方向外側の前記綱車の軸方向端面とに対向するリング状の仕切板、及び
    前記綱車と前記仕切板との間で前記綱車に設けられ、かつ前記綱車の径方向に沿って放射状に配置され、前記綱車とともに回転される複数のフィン
    を備え
    前記フィンは、前記凹部内に設けられた複数の内周フィンと、前記凹部の径方向外側に隣接する前記綱車の軸方向端面に設けられた複数の外周フィンとを含み、
    前記外周フィンの個数は、前記内周フィンの個数と同じであり、
    前記外周フィンは、前記綱車の周方向について前記内周フィンと同じ位置に配置されていることを特徴とするエレベータの巻上機。
  2. 記綱車の前記軸方向端部には、径方向外側へ延長されたフランジ状の延長部が設けられており、
    前記外周フィンの径方向外側端部及び前記仕切板の径方向外側端部は、前記延長部の径方向外側端部まで延長されていることを特徴とする請求項1記載のエレベータの巻上機。
  3. 固定枠体、
    前記固定枠体に片持ち支持された固定軸、
    前記固定枠体とは反対側の軸方向端部に設けられた環状の凹部を有し、前記固定軸に軸受を介して回転可能に支持された綱車、
    前記凹部と前記凹部の径方向外側の前記綱車の軸方向端面とに対向するリング状の仕切板、及び
    前記綱車と前記仕切板との間で前記綱車に設けられ、かつ前記綱車の径方向に沿って放射状に配置され、前記綱車とともに回転される複数のフィン
    を備え、
    前記フィンは、前記凹部内に設けられた複数の内周フィンを含み、
    前記固定軸の中心から前記内周フィンの径方向内側の端部までの距離は、前記固定軸の中心から前記仕切板の径方向内側の端部までの距離よりも小さくなっていることを特徴とするエレベータの巻上機。
  4. 固定枠体、
    前記固定枠体に片持ち支持された固定軸、
    前記固定枠体とは反対側の軸方向端部に設けられた環状の凹部を有し、前記固定軸に軸受を介して回転可能に支持された綱車、
    前記凹部と前記凹部の径方向外側の前記綱車の軸方向端面とに対向するリング状の仕切板、及び
    前記綱車と前記仕切板との間で前記綱車に設けられ、かつ前記綱車の径方向に沿って放射状に配置され、前記綱車とともに回転される複数のフィン
    を備え、
    前記仕切板には、圧力損失を低減するための曲面部が設けられていることを特徴とするエレベータの巻上機。
  5. 固定枠体、
    前記固定枠体に片持ち支持された固定軸、
    前記固定枠体とは反対側の軸方向端部に設けられた環状の凹部を有し、前記固定軸に軸受を介して回転可能に支持された綱車、
    前記凹部と前記凹部の径方向外側の前記綱車の軸方向端面とに対向するリング状の仕切板、及び
    前記綱車と前記仕切板との間で前記綱車に設けられ、かつ前記綱車の径方向に沿って放射状に配置され、前記綱車とともに回転される複数のフィン
    を備え、
    前記フィンは、前記凹部内から前記凹部の径方向外側に隣接する前記綱車の軸方向端面に渡って設けられており、
    前記フィンは、前記綱車の径方向の全体で軸方向の端部の位置が同じになっており、
    前記仕切板は、平坦なリング状であることを特徴とするエレベータの巻上機。
  6. 固定枠体、
    前記固定枠体に片持ち支持された固定軸、
    前記固定枠体とは反対側の軸方向端部に設けられた環状の凹部を有し、前記固定軸に軸受を介して回転可能に支持された綱車、
    前記凹部と前記凹部の径方向外側の前記綱車の軸方向端面とに対向するリング状の仕切板、及び
    前記綱車と前記仕切板との間で前記綱車に設けられ、かつ前記綱車の径方向に沿って放射状に配置され、前記綱車とともに回転される複数のフィン
    を備え、
    前記綱車には、前記固定軸が挿入された軸挿入孔が設けられており、
    前記綱車の前記固定枠体とは反対側の軸方向端面には、前記軸挿入孔を塞ぐカバーが固定されており、
    前記カバーには、複数のカバー部フィンが設けられていることを特徴とするエレベータの巻上機。
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