JPH10287U - 車両用連結幌 - Google Patents

車両用連結幌

Info

Publication number
JPH10287U
JPH10287U JP005308U JP530898U JPH10287U JP H10287 U JPH10287 U JP H10287U JP 005308 U JP005308 U JP 005308U JP 530898 U JP530898 U JP 530898U JP H10287 U JPH10287 U JP H10287U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hood
vehicle
frames
actuator
split
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP005308U
Other languages
English (en)
Inventor
六郎 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Sharyo Ltd
Narita Mfg Ltd
Original Assignee
Nippon Sharyo Ltd
Narita Mfg Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Sharyo Ltd, Narita Mfg Ltd filed Critical Nippon Sharyo Ltd
Priority to JP005308U priority Critical patent/JPH10287U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH10287U publication Critical patent/JPH10287U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 押付け型の分離幌において、両分割幌が側方
へ異常に相対変位する場合に、両分割幌が相互に押付け
合ったまま大きく摺動することから生じる幌の損傷を簡
易な構造で防止する。 【解決手段】 一方の車両5の妻面に一方の分割幌7を
設け、他方の車両6の妻面に他方の分割幌8を設け、上
記両分割幌7,8の先端側に夫々幌枠11,14を設け
て、該両幌枠11,14を相互に押し付け合うようにす
る。幌枠11,14に、両幌枠11,14の側方への相
対変位量が設定範囲以内か否かを検出する検出手段を設
ける。両車両5,6の妻面にアクチュエータ20,20
と支持材16,16を回動可能に備える。上記アクチュ
エータ20のピストンロッド20cを上記支持材16に
連結し、上記支持材16,16の先端を上記幌枠11,
14に回動可能に連結する。アクチュエータ20の作動
で幌枠11,14を車両妻面側へ引き寄せたり、車両妻
面と反対側へ押し出したりするようにする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は車両用連結幌に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用連結幌として、図13に示すように連結部における車両1,2の 対向妻面に夫々、通路方向に2分割された分割幌3,4を突出的に固設し、これ ら分割幌3,4の先端面を相互に押し付けて幌を構成するようにしたものがある 。これを第1の従来の技術とする。
【0003】 更に、図16に示すように、車両100が分岐器、渡り線などを通過する場合 に、対向する幌の当接金具101に所定以上の押圧力が作用した場合、その当接 金具101が所定量車両妻面側に移動して感知器102が作動し、これによりシ リンダーSが作動して分割された幌が車両妻面側へ移動して分割幌相互が無圧状 態になるようにしたものが、実開昭57−133463号公報に開示されている 。これを第2の従来の技術とする。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
前記第1の従来の技術のように、内部がスポンジ等の弾性材で充てんされ、そ の外面を弾性膜で被覆して分割幌3,4を構成し、これらを相互に押し付けたも のにおいては、連結車両が、非営業運転時において引込線等の急カーブの軌道を 通過するときのように、大きく偏倚した場合には、図14に示すように、分割幌 3,4における側面部が相互に逸脱する。このような状態後に、連結車両が直線 軌道に戻ると、図15に示すように、分割幌3,4がその側面で相互に当り合い 、連結幌の内面の平滑状態が崩れ、かつ、その幌材が損傷する問題がある。
【0005】 更に、分割幌3,4の上部と下部は、前記の側面部のように逸脱はないが、相 互の摺動量が大きい上に部位によっては過大な圧縮や変形を強いられるため損傷 を生じやすい問題がある。
【0006】 また、上記第2の従来の技術のように、当接金具101の車両妻面方向への移 動を感知器102で検知するものにおいては、その当接金具101と、車両妻面 に固着した取付枠103との間に、感知器102を設置するための押付枠104 が必要になる。その結果、上記感知器102を設置した押付枠104を支持する 垂下防止用ヒンジ105と、当接金具101を支持する垂下防止用ヒンジ106 の2つのヒンジ部材が必要になり、幌の軽量化、コストダウンに支障を招く問題 がある。
【0007】 そこで本考案は、急カーブの軌道を通過することによって、両分割幌の押付け 面相互が設定以上に側方へ相対変位した場合に両分割幌の相互の押付けを解除し て、前記従来のような幌の損傷を防止するとともに、幌の軽量化、コストダウン を図ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は前記の課題を解決するために、一方の車両(5)の妻面に一方の分割 幌(7)を設け、他方の車両(6)の妻面に他方の分割幌(8)を設け、上記両 分割幌(7)(8)の先端側に夫々幌枠(11)(14)を設けて、該両幌枠( 11)(14)を相互に押し付け合うようにしたものにおいて、 上記幌枠(11)(14)に、該両幌枠(11)(14)の側方への相対変位 量が設定範囲以内か否かを検出する検出手段(21)を設け、両車両(5)(6 )の妻面にシリンダからなるアクチュエータ(20)(20)と支持材(16) (16)を回動可能に備え、上記アクチュエータ(20)のピストンロッド(2 0c)を上記支持材(16)に連結し、上記支持材(16)(16)の先端を上 記幌枠(11)(14)に回動可能に連結して、アクチュエータ(20)の作動 で幌枠(11)(14)を車両妻面側へ引き寄せたり、車両妻面と反対側へ押し 出したりするようにし、 更に、圧縮空気溜(22)と上記アクチュエータ(20)とを連結する配管( 23)と、該配管(23)に備えられていて上記検出手段(21)によって前記 相対変位量が設定範囲以上であると検出した場合にオン作動して上記配管(23 )を連通状態にし分割幌(7)(8)を車両妻面側へ引き寄せるように上記アク チュエータ(20)を作動する電磁弁(25)と、該電磁弁(25)のオン状態 を設定時間だけ維持するタイマ(28)とからなることを特徴とするものである 。
【0009】
【作用】
営業運転時においては、両分割幌(7)(8)の側方への相対変位量が設定範 囲内であるため、検出手段(21)がこの状態を感知し、両分割幌(7)(8) の相互の押付け状態を維持する。
【0010】 非営業運転時において、連結された車両(5)(6)が引込線等の急カーブの 軌道を通過し、両分割幌(7)(8)の側方への相対変位量が設定以上になると 検出手段(21)がこれを感知し、この検出手段(21)からの信号によって、 アクチュエータ(20)(20)が作動し、支持材(16)(16)が車両妻面 側へ引かれて幌枠(11)(14)が車両妻面側へ引き寄せられる。これにより 、両分割幌(7)(8)の相互の押付けが解除される。
【0011】 連結器部の保守、点検を行う場合には、両分割幌(7)(8)の相互の押付け を解除し、引き寄せ手段によって、両分割幌(7)(8)を夫々が付設されてい る車両妻面側へ引き寄せ、両分割幌(7)(8)の対向空間を大きく広げる。
【0012】
【考案の実施の形態】
図1乃至図10に示す本考案の第1実施例について説明する。 5,6は連結すべき車両、7,8は分割幌で、その一方の分割幌7は車両5の 妻面に、他方の分割幌8は車両6の妻面に、夫々対向して固定されている。
【0013】 一方の分割幌7は、図8に示すように、屈曲可能な幌布9の基端を取付金具1 0により車両5の妻面に固着されている。幌枠11の前面には摺動部材12が固 設されている。
【0014】 他方の分割幌8も前記分割幌7と同様に形成され、基端を車両6の妻面に固着 した幌布13の先端に幌枠14を固設し、該幌枠14の前面に摺動部材15を固 設し、該摺動部材15と前記の摺動部材12が摺動可能に当接したり、分離した りするようになっている。
【0015】 図8において、16は水平状態に配置された支持材でその基端が車両5の妻面 に固設した支持部材17にピン18を中心として水平回転可能に支持され、先端 部が幌枠11にピン19により水平回転可能に連結され、幌枠11の前進、後退 が可能で、かつその分割幌7の垂れ下がりを防止するように幌枠11を支持して いる。
【0016】 20はアクチュエータで、ばね入りのエアーシリンダからなり、その基端が車 両5の妻面に、先端が前記支持材16に夫々回転可能に連結されている。他方の 分割幌8も前記と同様な支持材16、アクチュエータ20を有している。
【0017】 21は検出手段で、例えば一方の分割幌7の幌枠11に固設した近接センサ2 1aと他方の分割幌8の幌枠14に固設した鉄板からなる被検出体21bで構成 されている。近接センサ21aとしては、例えば、その体内に、検出コイル、発 振回路、発振状態検出回路、出力回路等を内蔵して、該近接センサの前面に金属 からなる被検出体が接近あるいは、存在すると電磁誘導作用により、近接金属体 内に誘導電流が流れ検出コイルのインダクタンスや損失の変化によって、発振回 路定数が変化し、発振振幅や発振周波数が変化するのを利用して検出する近接セ ンサを使用し、被検出体21bが近接センサ21aの前面である基準面から所定 の検出距離内にある場合はオン作動し、検出距離外にある場合はオフ作動するよ うになっている。
【0018】 該近接センサ21aと被検出体21bは、図4に示すように、同一高さの位置 に対向配置されているとともに、図3に示すように両分割幌7,8が正常な対向 位置にある場合には、図5に示すように2個の被検出体21b,21bが近接セ ンサ21aの前部左右側に位置し、両分割幌7,8が相互に相反する側方へ摺動 偏位した場合には、近接センサ21aの前面に一方の被検出体21bが位置する ようになっている。
【0019】 また、検出手段21は図2に示すように、幌枠11,14における上辺の左右 両側部に設けられ、この左右の検出手段21は、その近接センサ21aと被検出 体21bとが相互に逆の幌枠に備えられている。
【0020】 前記アクチュエータ20及び支持材16は図2に示す如く、幌枠11における 左右辺の上下に位置して計4個設けられている。 一方の幌枠11を駆動するアクチュエータ20の駆動機構について図10によ り説明する。尚、他方の幌枠14側も同様の機構である。
【0021】 図10において5は車両、11は幌枠、20はアクチュエータである。該アク チュエータ20は、バネアクション付きエアーシリンダで形成され、そのシリン ダ20aの基端が車両5側に備えられ、ピストン20bのピストンロッド20c の先端が幌枠11側に連結されている。20dはシリンダ20aに内蔵された緩 衝ばねでピストン20bを常時内方へ付勢し、幌枠11を後退方向へ常時付勢し ている。
【0022】 22は車両に搭載された圧縮空気溜で、該圧縮空気溜22からの配管23が分 岐管23aによって各シリンダ20aの後部室に連通され、他の配管24が分岐 管24aによって各シリンダ20aの前部室に連通されている。
【0023】 25は前記配管23に設けた側穴付の電磁弁で、オフ作動で該電磁弁の上流側 と下流側の配管23を連通すると共に大気への放出口を閉じ、オン作動で上流側 と下流側の配管23を遮断すると共に大気への放出口を開くようになっている。
【0024】 21は前記の検出手段で、車両に備えた補助電源26により作動し、該検出手 段21の信号を開放スイッチSを介して増巾器27に送り、タイマー28を通じ て前記電磁弁25を作動するようになっている。尚、前記増巾器27及びタイマ ー28は車両に備えた補助電源によって作動する。
【0025】 配管23には、側穴付締切コック29,30及び安全弁31が設けられている 。配管23には締切コック32、側穴付締切コック33が設けられている。34 は配管23に接続した締切コック付の圧縮空気取入口で、車両5の適宜箇所に備 えられている。
【0026】 次に本実施例の作動について説明する。 営業運転時においては、両分割幌7,8の相互の連結面は多少左右方向に相対 変位するがその相対変位量が設定範囲内であるため、検出手段21の被検出体2 1bが近接センサ21aに対し、設定以上の遠距離に離間している。そのため、 近接センサ21a内の開閉素子によりオフ信号が発せられる。このオフ信号は、 オン状態の開放スイッチSを介して増巾器27に送られる。これにより電磁弁2 5は開弁状態が維持され、圧縮空気溜22からの圧縮空気が配管23を通じてア クチュエータ20のシリンダ20aにおける後部室に圧送された状態にあり、図 10に示すようにピストンロッド20cが突出し、両幌枠11,14は相互に押 付け合った状態に保持される。
【0027】 尚、この押付け状態においては緩衝ばね20dが圧縮されてピストン20bを 後退方向へ押圧する力が増大し、押付時における押付力を緩和する。そのため、 連結車両が曲線軌道上を通過する場合に、両車両妻面間の距離が減少したとき、 その幌枠の車両方向への移動を良好にする。
【0028】 非営業運転時における引込線等の急カーブを通過する場合に、両分割幌7,8 の連結面が左右方向に大きく相対変位した場合、その相対変位量が設定範囲以上 になると、被検出体21bが近接センサ21aの前面に接近する。そのため、近 接センサ21a内の開閉素子により、オン信号が発せられる。このオン信号によ り、増巾器27を介してタイマー28が起動し、その設定時間だけ電磁弁25へ 通電する。
【0029】 この通電により電磁弁25はその上流側の配管23を閉じると同時に下流側の 配管23を大気へ開放し、シリンダ20aの後部室内の圧縮空気を大気へ放出す る。これにより、緩衝ばね20dが伸長作動し、ピストンロッド20cが後退し て、幌枠11を後退させ、両幌枠11と14との相互の押付けが解除される。
【0030】 この解除後、タイマー28の設定時間の間は、通電状態が維持され、両幌枠1 1と14との押付けの解除状態が維持される。 この解除後、タイマー28の設定時間の経過後は、電磁弁25への通電が遮断 され、その大気側が閉じられ、配管23の上下流側が連通されて、圧縮空気溜2 2内の圧縮空気が配管23を通じてシリンダ20aの後部室内へ圧送される。そ のため、前記と同様に両幌枠11,14が相互に押し付けられる。
【0031】 このように近接センサ21aがオン作動してからタイマー28により、一定時 間オン作動を継続するのは、被検出体21bが近接センサ21aの前面に位置す ると、直ちに両幌枠11,14が相互に離間し、被検出体21bが近接センサ2 1aの検出処理域外に遠ざかるため、もし、タイマー28がないと、両幌枠11 ,14が離間した直後に再度相互に押付け合う不都合が生じるので、この不都合 を除くためである。
【0032】 次に車両を工場等に入場し、車両の連結器や連結部の電気、空気系の保守、点 検をするためには、両幌枠11,14を分離する必要がある。この場合の幌枠1 1,14の分離操作について説明する。
【0033】 先ず、開放スイッチSをオフ操作して近接センサ21aとの関係を遮断する。 次で配管23の締切コック29を締め、締切コック30を大気へ開口し、シリン ダ20aの後部室内の圧縮空気を大気へ放出する。これにより、緩衝ばね20d により両幌枠11,14は若干離間するが、この間隔のみでは連結器等の保守、 点検をするに必要な作業空間は得られない。
【0034】 そこで、配管24における締切コック32を開くと共に側穴付締切コック33 を配管24側のみ通気するように操作し、車両に備えた圧縮空気溜22内の圧縮 空気を配管24を通じてシリンダ20aの前部室に圧送する。
【0035】 これにより、ピストン20bはシリンダ20aの後端近くまで後退し、両幌枠 11,14は車両の妻面近くまで引き寄せられ、両幌枠11,14間に大きな作 業用の空間が生じる。
【0036】 また、前記圧縮空気溜22内に圧縮空気が残留していない場合には、工場に備 えられていたコンプレッサー等の圧縮空気源を利用する。この場合は、締切コッ ク29,32を閉じ、側穴付締切コック33を配管24側のみ通気するように操 作し、圧縮空気取入口34に前記工場内の圧縮空気源に接続する。これにより、 圧縮空気がシリンダ20aの前部室内に圧送され、前記と同様に両幌枠11,1 4が大きく離間する。
【0037】 また、車両間の圧縮空気溜22内に圧縮空気がなく、また工場内にも圧縮空気 源がない場合には、側穴付締切コック30及び33を大気側に開口し、人力によ って両幌枠11,14を夫々車両妻面側へ引き寄せる。
【0038】 尚、前記のように急カーブの通過時に両幌枠11,14が異常に押付けられて 、シリンダ20a内の圧縮空気の圧力が異常に上昇した場合には、安全弁31か ら異常圧が放出されシリンダ20a等の部品の損傷を防止する。
【0039】 また、検出手段21がオン作動したときに前記の如く、単に電磁弁25を大気 開放するのみではなく、前記圧縮空気溜22内の圧縮空気をシリンダ20aの前 部室に圧送し、積極的に両幌枠11,14を車両妻面側へ引き寄せるようにして もよい。このような操作を行なう構造は、前記実施例の配管状態を変更すること で容易に実現できる。
【0040】 次に図11に示す本考案の第2実施例について説明する。 図11において、5は車両、11は幌枠、22は圧縮空気溜、23は配管、2 6は補助電源、21aは近接センサ、27は増巾器、28はタイマーで前記の実 施例と同様のものである。25aは側穴付の電磁弁で、オフ作動により該電磁弁 の上流側と下流側の配管23を遮断すると共に大気への放出口を開き、オン作動 で上流側と下流側の配管23を連通すると共に大気への放出口を閉じるようにな っている。35は締切バルブである。
【0041】 20はアクチュエータで、そのシリンダ20aの基部が車両5の妻面に連結さ れ、ピストンロッド20cの先端が幌枠11に連結され、後部室内にばね20e がピストン20bを外方へ付勢するように介在されている。更に、前記配管23 が各シリンダ20aの前部室に連通している。
【0042】 本実施例において、両幌枠11,14の相対変位量が設定範囲内の場合は、前 記実施例と同様に近接センサ21aからオフ信号が発せられ、増巾器27、タイ マー28を介して常閉側の電磁弁25aが閉状態に維持される。
【0043】 そのため、各シリンダ20a内の前部室内には圧縮空気が導入されず、ピスト ン20b及びピストンロッド20cはばね20eの付勢力によって前方へ押圧さ れ、両幌枠11,14は相互にばね20eの力で押付けられる。
【0044】 車両が引込線等の急カーブを通過する場合に、両幌枠11,14の相対変位量 が設定以上になると、前記実施例と同様に近接センサ21aからオン信号が発せ られ、増巾器27、タイマー28を介して電磁弁25aが一定時間だけ開作動す る。これにより、車両に具備した圧縮空気溜22内の圧縮空気が配管23を通じ てシリンダ20aの前部室に導入され、ピストン20b及びピストンロッド20 cは後退する。そのため、両幌枠11,14は相互に分離し、両幌枠11,14 間に間隔を生じさせてこの状態が維持される。
【0045】 そして、タイマー28の設定時間経過後、電磁弁25aにオフ信号が送られ、 該電磁弁25aによって配管23の上下流が遮断されると同時に下流側の配管が 大気に開口され、シリンダ20aの後部室内の圧縮空気は大気へ放出される。そ のため、ピストン20b及びピストンロッド20cがばね20eにより前方へ押 され、両幌枠11,14が相互に押し付けられる。
【0046】 次に図12に示す本考案の第3実施例について説明する。 本実施例は前記第1実施例における配管24、締切コック32、側穴付締切コ ック33及び圧縮空気取入口34がない構造で、他の構造は第1実施例と同様の ものである。
【0047】 本実施例は、両幌枠11,14の相対変位量が設定範囲内の場合及び設定範囲 外の場合の作動は前記第1実施例と同様であるが、保守、点検時における両幌枠 11,14の相互の分離操作を前記第1実施例が工場に具備した圧縮空気源を利 用するのに比べ、作業者が手操作で行なうようにしたものである。
【0048】 すなわち、保守、点検時には、側穴付締切コック30を操作してシリンダ20 aの後部室内の圧縮空気を大気へ放出して減圧した後、幌枠11,14を作業者 が手操作で車両妻面方向へ押し移動する。これにより、両幌枠11,14間が大 きく開き、保守、点検が容易になる。
【0049】 尚、前記検出手段21は、前記実施例のものの代わりにその他の磁界を利用す るものや電界を利用するもの等を用いてもよい。
【0050】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、押付型の分離幌において、車両が急カーブの軌 道を通過するときに、両分離幌の相互の押付けを解除できるため、前記従来のよ うに両分割幌が相互に押付け合った状態で相互に大きく相対変位することがない 。そのため、前記従来のような分割幌の異常な圧縮や変形による損傷を防止し、 分割幌の耐久性の向上を図ることができる。
【0051】 更に、本考案は、検出手段を、両幌枠の側方への相対変位量が設定範囲以内か 否かを検出するものであるため、この検出手段を、両幌枠に直接設置して作動さ せることができる。したがって、前記第2の従来の技術の感知器を設置するため に必要な押付枠が不要になり、かつこれにより押付枠を支持する垂下防止用ヒン ジも不要になる。
【0052】 そのため、上記第2の従来の技術の幌に比べて本考案の幌が軽量になり、かつ コスト低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を適用する連結幌の概念図。
【図2】本考案における幌枠部の前面図。
【図3】本考案における押付時の検出手段部の状態を示
す略平面図。
【図4】図3のA−A線拡大側断面図。
【図5】検出手段の位置関係を示す平面図。
【図6】分割幌の相対変位状態を示す平面図。
【図7】図4の状態から両分割幌が分離した状態を示す
側断面図。
【図8】分割幌を前後動するためのアクチュエータ部を
示す平断面図。
【図9】図8における支持材と幌枠との連結状態を示す
裏面図。
【図10】アクチュエータを作動する配管図。
【図11】本考案の第2実施例を示す配管図。
【図12】本考案の第3実施例を示す配管図。
【図13】第1の従来の分割型幌を示す略平断面図。
【図14】第1の従来の分割型幌の変位状態を示す略平
断面図。
【図15】第1の従来の分割型幌の変位後に復帰した異
状状態を示す略平断面図。
【図16】第2の従来の分割型幌を示す要部平面図。
【符号の説明】
5,6 車両 7,8 分割幌 11,14 幌枠 16 支持材 20 解除手段と引き寄せ手段を備えたアクチ
ュエータ 21 検出手段

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の車両(5)の妻面に一方の分割幌
    (7)を設け、他方の車両(6)の妻面に他方の分割幌
    (8)を設け、上記両分割幌(7)(8)の先端側に夫
    々幌枠(11)(14)を設けて、該両幌枠(11)
    (14)を相互に押し付け合うようにしたものにおい
    て、 上記幌枠(11)(14)に、該両幌枠(11)(1
    4)の側方への相対変位量が設定範囲以内か否かを検出
    する検出手段(21)を設け、両車両(5)(6)の妻
    面にシリンダからなるアクチュエータ(20)(20)
    と支持材(16)(16)を回動可能に備え、上記アク
    チュエータ(20)のピストンロッド(20c)を上記
    支持材(16)に連結し、上記支持材(16)(16)
    の先端を上記幌枠(11)(14)に回動可能に連結し
    て、アクチュエータ(20)の作動で幌枠(11)(1
    4)を車両妻面側へ引き寄せたり、車両妻面と反対側へ
    押し出したりするようにし、 更に、圧縮空気溜(22)と上記アクチュエータ(2
    0)とを連結する配管(23)と、該配管(23)に備
    えられていて上記検出手段(21)によって前記相対変
    位量が設定範囲以上であると検出した場合にオン作動し
    て上記配管(23)を連通状態にし分割幌(7)(8)
    を車両妻面側へ引き寄せるように上記アクチュエータ
    (20)を作動する電磁弁(25)と、該電磁弁(2
    5)のオン状態を設定時間だけ維持するタイマ(28)
    とからなることを特徴とする車両用連結幌。
JP005308U 1998-07-16 1998-07-16 車両用連結幌 Pending JPH10287U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP005308U JPH10287U (ja) 1998-07-16 1998-07-16 車両用連結幌

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP005308U JPH10287U (ja) 1998-07-16 1998-07-16 車両用連結幌

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10287U true JPH10287U (ja) 1998-12-08

Family

ID=18527697

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP005308U Pending JPH10287U (ja) 1998-07-16 1998-07-16 車両用連結幌

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10287U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112319527A (zh) * 2020-11-06 2021-02-05 常州今创风挡系统有限公司 一种折棚风挡磁吸式快速解编结构

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112319527A (zh) * 2020-11-06 2021-02-05 常州今创风挡系统有限公司 一种折棚风挡磁吸式快速解编结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US2139185A (en) Pressure actuated piston lock release
KR0170018B1 (ko) 탱크실을 가진 블록밸브
US2737254A (en) Power operated hood mechanism
JPH10287U (ja) 車両用連結幌
JPH04314666A (ja) 車両用連結幌
TWI245713B (en) Air drier
US4685544A (en) Sliding exhaust gas brake
US5797656A (en) Apparatus for diverting a flow of exhaust from an engine of a truck
JP2000516692A (ja) 特に実用車に用いられる圧縮空気ブレーキ装置のエネルギ供給装置
JPH0747601Y2 (ja) エアシリンダ内の圧力保証装置
JP2001511087A (ja) トラクタ−トレーラ組合せ体用の空圧作動式のブレーキ装置
JPH0141650Y2 (ja)
JP3354243B2 (ja) 車輌用連結幌
US4903802A (en) Slide type exhaust brake
JP2550372Y2 (ja) 圧力調整弁
JPH0244030Y2 (ja)
JPS6144034Y2 (ja)
JP4026420B2 (ja) 圧縮空気供給装置
JPH0121200Y2 (ja)
JP2583520Y2 (ja) スポット溶接装置
JPH083657Y2 (ja) 扉開閉制御装置
JPH08174353A (ja) ウェザーストリップ装着装置
JPH0411848Y2 (ja)
JPS601777Y2 (ja) 濾過機における濾板の締付け維持装置
JPS59482Y2 (ja) エアシリンダ