JPH10287580A - 外用剤 - Google Patents

外用剤

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JPH10287580A
JPH10287580A JP9127775A JP12777597A JPH10287580A JP H10287580 A JPH10287580 A JP H10287580A JP 9127775 A JP9127775 A JP 9127775A JP 12777597 A JP12777597 A JP 12777597A JP H10287580 A JPH10287580 A JP H10287580A
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JP
Japan
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acidic water
skin
water
artemisia princeps
preparation
Prior art date
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Pending
Application number
JP9127775A
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English (en)
Inventor
Ritsuko Kanamori
律子 金森
Motoo Nishimura
干夫 西村
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Individual
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Abstract

(57)【要約】 【目的】アトピー性皮膚炎、皮膚掻痒症、老人性乾皮
症、接触皮膚炎などの皮膚疾患の治療及び肌あれなどの
防止、改善に有効な医薬品及び化粧品を含む外用剤を提
供する。 【構成】よもぎ抽出液及び酸性水を含む外用剤に関す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、よもぎ抽出液及び酸性
水を含む外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】よもぎの水又は有機溶媒による抽出液
は、アトピー性皮膚炎、皮膚掻痒症、老人性乾皮症、接
触皮膚炎などの患部に塗布して、有効であることが既に
知られている。一方、水の電気分解によって得られる酸
性水も、同様に、アトピー性皮膚炎、褥瘡(床ずれ)な
どの患部に塗布して、かなり有効であることも既に知ら
れている。また、これらの両者は、化粧品の原料として
も有用に用いられている。
【0003】
【発明の概要】本発明者は、よもぎ抽出液及び酸性水の
両者を組み合わせて使用すると、それぞれを単独で使用
する場合に比べて、優れた効果を得ることができること
を見いだした。即ち、本発明は、よもぎ抽出液及び酸性
水を含む外用剤に関する。本明細書において、用語「外
用剤」には、医薬品又は医薬部外品としての外用剤、並
びに化粧品を含む。本発明に使用されるよもぎは、キク
科に属する植物であり、化学成分として精油、脂肪、ワ
ックス、ビタミンなどを含む。本発明では、これら植物
の葉、茎、花及び根など全体を使用することができる。
そして、よもぎの抽出液の製造には、生のままでも又は
乾燥したものでもよい。本発明では、これらよもぎを1
種以上の溶媒例えば水又は有機溶媒例えばメタノール、
エタノール、アセトン、酢酸エチルなどを適当量使用し
て処理するが、水を使用するのが、処理にあたって便利
であり、さらに得られた処理液に皮膚に対する刺激がな
く、好都合である。処理は、室温で行うこともできる
が、加熱して行うのが好ましい。例えば、水を使用した
場合、乾燥よもぎ100g当たり10L以下、好ましく
は7L以下さらに好ましくは1−5Lを使用する。加熱
は、溶媒の沸点付近で行うのが好ましい。加熱時間は、
長くてもよいが、水を使用した場合、例えば15分以
上、好ましくは20−60分である。溶媒処理後、室温
に冷却して、よもぎ本体を濾過、デカンデーションなど
で除き、抽出液を得る。得られる抽出液を処理例えば濃
縮処理し、得られた液を使用することもできる。一方、
本発明で使用される酸性水は、水の電気分解により得ら
れる酸性の水である。そのpHは、強い酸性であって、
例えば約3以下、好ましくは2.7以下、そして酸化還
元電位は、約+1000mV以上である。これらの酸性
水の製造装置は、種々のメーカー例えば旭硝子エンジニ
アリング、ホシザキ電気、ジャニックス株式会社、三浦
電子などから発売されている。
【0004】本発明は、上記のよもぎの抽出液と酸性水
とを混合したものに関する。混合にあたっては、酸性水
1容量部当たりよもぎの抽出液2−8容量部、好ましく
は3−5容量部使用する。この混合比は、使用する用途
に応じて両者の混合割合を変えることになる。例えば、
アトピー性皮膚炎や褥瘡I度では、酸性水1容量部当た
りよもぎの抽出液約3容量部が好ましく、び爛を伴う褥
瘡II度では、酸性水1容量部当たりよもぎの抽出液約
4容量部が好ましく、潰瘍を伴う褥瘡III度では、酸
性水1容量部当たりよもぎの抽出液約5容量部が好まし
い。また、化粧品例えば化粧水、化粧クリームなどで
は、酸性水1容量部当たりよもぎの抽出液約4−8容量
部の混合比が好ましい。この組合せにより、従来使用に
あたって問題にされてきたよもぎ抽出液が固有的に有す
る濃い色を、淡くすることができ、さらによもぎ特有の
匂いを薄くする利点も得ることができる。本発明の外用
剤の形状としては、よもぎの抽出液及び酸性水を混合し
たままの液体の形状例えばローションの形状で使用でき
る。また、常法に従って、乳剤、クリーム、ゲル、軟
膏、粉末などの形態にすることもできる。さらに、本発
明の外用剤には、前記の有効成分に加えて、必要に応
じ、本発明の効果を損なわない範囲で、従来の外用剤に
使用されている添加物、例えば香料、着色剤、保存料な
どを含むことができる。また、皮膚疾患に有効とされて
いるもの、例えば椿油、米糠なども本発明の効果を損な
わない範囲で含むこともできる。
【0005】本発明の組成物を褥瘡の治療に用いるとき
には、好ましくは、本発明の液状の外用剤を患部に吹き
付けて瘡蓋(かさぶた)などを取りさると、患部の治癒
が早い。本発明の外用剤は、アトピー性皮膚炎、皮膚掻
痒症、褥瘡などの皮膚疾患に塗布して有効である。さら
に、化粧品として、皮膚の清浄、肌あれ、なめらかさ、
うるおい又はしとやかさの改善などにも有効である。本
発明の外用剤の使用量は、皮膚疾患に使用する場合、そ
の疾患の程度に応じて1日1回から数回塗布する。ま
た、化粧品として使用する場合には、通常の化粧品が使
用されているやり方に準ずる。本発明の外用剤は、その
構成からみて、毒性は認められない。
【0006】
【実施例】
実施例 1 よもぎの葉及び茎を採取し、水洗後、3−4日間陰干し
し、乾燥した。得られた乾燥よもぎ2.5kgを水50
L中で約20分間煮沸し、次に冷却して濾過した。得ら
れる濾液45Lを原液とした。一方、強酸性水製造装置
(ジャニックス株式会社製、JEF−010)を使用し
て、強酸性水(pH2.5、酸化還元電位+1100m
V)を製造した。前記のよもぎ抽出液4L及び強酸性水
1Lを混合してローション5Lを得た。このローション
を褥瘡(II度)にかかった患者の患部に1日4回塗布
した。塗布に当たって、ローションをスプレイとして吹
き付けた。この塗布を3週間続けることにより、患者の
患部は治癒した。なお、患者には、ローションを塗布す
る前に、よもぎ抽出液単独又は強酸性水単独を1月間使
用したが、治癒しなかった。
【0007】実施例 2 実施例1のやり方で得られたよもぎ抽出液1Lと、同様
にして得られた強酸性水500mLとを混合することに
よりローションを得た。得られたローションを、両肘の
内側及び両膝の裏面に苔癬化病変が見られしかも丘疹が
散在するアトピー性皮膚炎患者の患部に1日2回塗布し
た。この塗布を3月間続けることにより、患者の患部は
治癒した。なお、患者にローションを塗布する前に、よ
もぎ抽出液単独又は酸性水単独を2月間使用したが、治
癒しなかった。
【0008】実施例 3 実施例1のやり方で得られたよもぎ抽出液及び強酸性水
を使用して、化粧水を製造した。その成分は、以下の通
りであった。強酸性水74.75重量%、よもぎ抽出液
10重量%、エタノール10重量%、グリセリン4重量
%、ポリオキシエチレン硬化ひまし油1重量%、クエン
酸0.1重量%、メチルパラベン0,05重量%、香料
0.1重量%。得られる化粧水は、よもぎ特有の色及び
匂いがうすれており、使用にあたって不都合がなかっ
た。さらに、強酸性水単独又はよもぎ抽出液単独の場合
に比べて、肌あれの防止、肌あれの改善に、より有効で
あった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】よもぎ抽出液及び酸性水を含む外用剤。
JP9127775A 1997-04-10 1997-04-10 外用剤 Pending JPH10287580A (ja)

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JP9127775A JPH10287580A (ja) 1997-04-10 1997-04-10 外用剤

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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