JP2010504370A - 抗アレルギー性鼻炎作用、抗アトピー性皮膚炎作用及び抗喘息活性を示す複合生薬抽出物からなる組成物 - Google Patents
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Abstract
アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎及び喘息の予防・治療用医薬組成物には、楮、グアバ葉、桑葉及びブドウの種からなる群から選択される少なくとも1つの生薬抽出物が有効成分として含まれる。本機能性組成物は、抗アレルギー性鼻炎作用、抗アトピー性皮膚炎作用及び抗喘息活性を利用して医薬用組成物や健康機能食品の製造に使用することもできる。
【選択図】図2
【選択図】図2
Description
本発明は、抗アレルギー性鼻炎作用、抗アトピー性皮膚炎作用及び抗喘息活性を有する楮、グアバ葉及び桑葉の複合生薬抽出物を有効成分として有する組成物に関する。
アラキドン酸を代謝することによって気管支収縮、気管支の過剰反応、及び気道の炎症を引き起こすアレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎及び慢性喘息に通常使用される従来の抗炎症鎮痛剤は、ロイコトリエンの形成を触媒するリポキシゲナーゼ(LO)と呼ばれる酵素と、細胞のシクロオキシゲナーゼ(COX)と呼ばれる酵素と、を介してプロスタグランジンを生成する代謝を阻害することによって抗炎症鎮痛効果を示す。ここで、COX−1は、炎症部位ならびに正常臓器や生体組織、すなわち胃管や腎臓におけるプロスタグランジンの生成に関連するが、COX−2は、炎症を有する部位に関連する酵素である。市販の非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)は、COX−1とCOX−2を阻害するか、またはCOX−1を主に阻害するので、長期間摂取すると、胃管や腎臓の本来の機能を維持するために必要なプロスタグランジンを生成するようになり、その結果多くの副作用を引き起こす。(Isselbcherらの、Harrison’s Principles of Internal Medicine(第13版)、2、第1543〜1711頁、1994年)。最近開発された選択的COX−2阻害剤は、その副作用を大幅に軽減すると同時に、公知のCOX−2抗炎症作用を維持するので、同剤の使用が増加している。つまり、LO阻害活性と選択的COX−2阻害活性とを有する物質を用いて、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎及び慢性喘息を治療することもできる。
接触する生体内部組織に広く存在する肥満細胞は、刺激されると、その細胞内の物質を作製する機能を持っていた。これらの細胞は、脱顆粒要因と阻害要因に関する研究を通じて、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎及び慢性喘息などのさまざまなアレルギー疾患を予防または治療できる化学物質を開発するために使用される。肥満細胞とその他の細胞の活性によって生じるアレルギー疾患誘発機構は分かっていないが、同疾患を治療するための抗ヒスタミン剤またはステロイド剤は通常、症状を軽減するために使用される。
特に、ヒスタミンは通常、アレルギー疾患を引き起こす媒体としてヒトの肥満細胞と好塩基球に貯蔵される。つまり、肥満細胞を用いて、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎及び慢性喘息の有効な治療と、医薬機構を開発することが可能である。
アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎及び慢性喘息の治療薬としての有効性は実際の動物試験と動物毒性試験により研究する。
Artemisia. Princes var. orientalis(PAMPAN)HARAは多年にわたって生育する植物であり、黄海楮(yellow sea wormwood)と同群の緑色植物の葉を乾燥することによって作られる。黄海楮は白絞油を含み、その主成分はシネオールであり、その含有率は25〜30%である。加えて、β−カリオフィレン、リナロオール、ショウノウ、ボルネオール(竜脳)がある。これらの葉は、テトラコサノール、β−シトステロール、l−chebulachitol、l−イノシトールを含む。その根と幹はイヌリンと類似するartemoseを含む。根は、多くの種類のポリイン化合物を含み、(ヘプタデカ−1,7,9,−トリエン−11,13,15−triyne)、(テトラデカ−8,10,12,−triyne−6−エン−3−one)及び(メチル2−デセン−4,6,8−triynate)を含み、また、oxytoxinとして機能する物質も含む。多くの植物にはセスキテルペンラクトンのridentinが含まれ、加えて、鍼治療の経絡を治療し、感冒を除去し、血液加温効果を提供し、止血と妊娠ケア機能を持つことが知られている。(Oriental medicine dictionary、Jung Bo‐sup及びShin Min‐kyo 著、Youngrim publication company、第1014〜1016頁、1998年)。
Morus alba Linnは桑葉であり、ルチン、ケルセチン、イソケルセチン、moracetin、少量のβ−シトステロール、カンプエステロール、ルペオール、コンズランゴ、ミオイノシトール、ヘモリシン(溶血素)を含む。加えて、同葉の精製成分には、酢酸、プロピオン酸、バレラート、及びカプロン酸が含まれ、高血圧治療効果と抗糖尿病効果を持つことが知られている。(Medicine and plant dictionary、Jong‐hee及びLee Jung‐hee著、Shinil corporation、2000年)。
Psidium guajava Lは、胃腸と腸の強化効果、及び老化防止効果と抗癌効果を持つことが知られているタンニンを多量に含む。その他の成分としては、ビタミン、脂肪油などのミネラル、精製油、ガソリン、インスリン成分、ビタミンB群、ビタミンC、マグネシウム、カリウムを含む。(Korean plants dictionary、Ahn Duk‐kyun著、Kyohak compony、1999年)。
ブドウの種は、Lee Seo‐jinのボンチョガングモック(本草綱目)で、骨水分を高め、血管を強化することが知られており、疲労耐性を向上させ、感冒にも有効であり、長期間摂取すると、軽快感や新鮮感を体現することもできるので、寿命が伸びる。
その優れた生物学的作用により、ブドウの種抽出物を用いる機能食品や治療薬を開発するため、多くの研究がなされている。韓国特許公開第98−51189号(特許文献1)ではチロシナーゼ阻害剤としてのブドウの種が開示されており、韓国特許登録第00−18117号(特許文献2)ではブドウの種抽出物による天然抗昆虫剤が開示されており、韓国特許公開番号第01−12238号(特許文献3)ではブドウの種抽出物を被覆した米などのブドウの種抽出物を含む機能食品が開示されている。韓国特許公開番号第00−63265号(特許文献4)では抗酸化物質を含むブドウの種油及びその製造方法が開示されており、韓国特許公開番号第01−04553号(特許文献5)では強化された抗酸化作用があるブドウ製品の製造方法が開示されており、韓国特許公開番号第99−28877号(特許文献6)ではブドウの種抽出物の主成分であるプロアントシアニジン(有効成分としてプロシアニジンを含む化学薬品など)の抗酸化作用の利用法が開示されている。
すなわち、楮、グアバ葉、桑葉及びブドウの種は、古くから毒性や副作用なしに漢方薬分野で用いられ、研修医/研究者達はその有効性と毒性に関する科学的な研究を行ってきた。
しかしながら、抗アレルギー性鼻炎作用、抗アトピー性皮膚炎作用及び抗喘息効果を有する複合生薬抽出物を含む組成物に関する文献や研究書類は、いかなる調査研究報告書やその他のデータにも開示されておらず、その理由の追求は全く行われていない。
本発明の発明者は、天然物質に基づいて、抗アレルギー性鼻炎作用、抗アトピー性皮膚炎作用及び抗喘息効果を有する食品に関して研究を行い、楮、グアバ葉、桑葉及びブドウの種抽出物を含む組成物が抗アレルギー性鼻炎作用、抗アトピー性皮膚炎作用及び抗喘息活性を有することを確認した。
それ故、楮、グアバ葉及びブドウの種の複合生薬抽出物を用いることによって、抗アレルギー性鼻炎作用、抗アトピー性皮膚炎作用及び抗喘息活性を有する組成物を提供することが本発明の目的である。
上記目的を達成するため、有効成分として楮、グアバ葉、桑葉及びブドウの種からなる群から選択される少なくとも1つの生薬抽出物を含む、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎及び慢性喘息の予防・治療用医薬組成物が提供される。
上記目的を達成するため、楮、グアバ葉、桑葉及びブドウの種から構成される複合生薬抽出物を含む、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎及び慢性喘息の予防・治療用医薬組成物が提供される。
詳しくは、本発明組成物は1〜3重量%の楮、1〜2重量%の桑葉、1〜2重量%のグアバ葉、及び2〜4重量%のブドウの種の混合率を有する。
本発明組成物は、楮の水溶性抽出物5〜50重量%、グアバ葉の水溶性抽出物10〜100重量%、桑葉の水溶性抽出物5〜50重量%、及びブドウの種の水溶性抽出物5〜70重量%から構成され、より好ましくは、楮の水溶性抽出物10〜40重量%、グアバ葉の水溶性抽出物20〜70重量%、桑葉の水溶性抽出物10〜40重量%、及びブドウの種の水溶性抽出物10〜50重量%から構成される。
本発明では、本発明の機能性組成物を、その抗アレルギー性鼻炎作用、抗アトピー性皮膚炎作用及び抗喘息活性を利用して医薬用組成物や健康機能食品の製造に使用することもできる。
本発明では、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎及び喘息の予防・治療用医薬組成物には、有効成分として楮、グアバ葉、桑葉及びブドウの種からなる群から選択される少なくとも1つの生薬抽出物が含まれる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で使用する楮、グアバ葉及び桑葉抽出物を製造するために、楮、グアバ葉、桑葉及びブドウの種を洗浄し、日陰で乾燥、切断、及び粉砕し、約1〜30倍の重量(kg)の水または低級アルコールまたはその混合溶媒で20〜100℃にて、好ましくは、80〜100℃の抽出温度にて、約1時間または2日間処理、好ましくは、約2〜12時間、1回または10回、好ましくは、2〜5回、熱水抽出法、超音波抽出法、または循環冷却抽出法に基づいて処理、またはより好ましくは、80〜110℃にて1〜5時間処理を行い、それによって本発明の複合生薬抽出物を得る。該抽出物は、ろ過して減圧濃縮法により濃縮し、それによって抽出濃縮液を得てもよく、凍結乾燥して粉末化してもよい。
本発明は、楮、グアバ葉、桑葉及びブドウの種の複合生薬抽出物の製造方法を提供する。
加えて、本発明は、抗アレルギー性鼻炎作用、抗アトピー性皮膚炎作用及び抗喘息活性に有効な楮、グアバ葉及び桑葉の複合生薬抽出物を含む機能性組成物を提供する。
前記生薬抽出物は長い間使用されており、本発明抽出物には毒性や副作用がない。
その阻害作用を求める動物試験の結果として、上記方法によって得られた前記組成物の炎症を生じるリポキシゲナーゼとシクロオキシゲナーゼ酵素の肥満細胞活性阻害作用を行う。抗アレルギー性鼻炎作用、抗アトピー性皮膚炎作用及び抗喘息活性が優れていることは公知されている。
アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎及び喘息活性に有効な前記医薬組成物には、前記組成物の総重量に対して0.1〜50重量%の前記複合生薬抽出物が含まれる。
本発明組成物を含む医薬組成物には、担体、賦形剤及び希釈剤が含まれる。
本発明組成物を含む医薬組成物は、酸、顆粒、錠剤、カプセル剤、上澄み液、乳濁液、シロップ剤などの経口投与、噴霧投与、外部投与、坐薬及び消毒注射液投与の形態で提供されてもよい。本発明組成物の担体、賦形剤及び希釈剤には、ラクトース、D形グルコース、ショ糖、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、エリトリトール、マルチトール、澱粉、アカシアゴム、アルギン酸塩、ゼラチン、リン酸カルシウム、カルシウムシリカート、セルロース、メチルセルロース、非晶質セルロース、ポリビニルピロリドン、水、ヒドロキシル安息香酸メチル、ヒドロキシ安息香酸プロピル、タルク、ステアリン酸マグネシウム及びミネラルが含まれる。本組成物は通常、希釈剤または賦形剤(充填剤、結
合剤、湿潤剤、崩壊剤など)、及び希釈剤または形成剤(界面活性剤など)を用いることによって製剤する。経口投与用固形剤には錠剤、円形薬剤、酸、顆粒、及びカプセル剤が含まれる。上記固形剤は、少なくとも1つの賦形剤を、澱粉、炭酸カルシウム、ショ糖またはラクトース、ゼラチンなどの上記組成物と混合することによって製造する。簡単な賦形剤の代わりに、その液剤形態には、上澄み液、液剤、乳状薬剤、シロップ剤が含まれるが、水、液体パラフィンなどの簡単な希釈剤の代わりに、湿潤剤、香味剤、芳香剤、保存補助剤などのさまざまな受容体が含まれてもよい。非経口投与用薬剤には、消毒液、非水溶性溶媒、上澄み液、乳状薬剤、凍結乾燥薬剤、坐薬が含まれる。非水溶性懸濁液には、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブ油などの植物油及びオレイン酸エチルなどの注射用エステルが含まれる。坐薬の基剤には、ウイテプゾール、マクロゴール、ツイン61、カカオバター、ラウリン系バター、グリセロゼラチンが含まれる。
合剤、湿潤剤、崩壊剤など)、及び希釈剤または形成剤(界面活性剤など)を用いることによって製剤する。経口投与用固形剤には錠剤、円形薬剤、酸、顆粒、及びカプセル剤が含まれる。上記固形剤は、少なくとも1つの賦形剤を、澱粉、炭酸カルシウム、ショ糖またはラクトース、ゼラチンなどの上記組成物と混合することによって製造する。簡単な賦形剤の代わりに、その液剤形態には、上澄み液、液剤、乳状薬剤、シロップ剤が含まれるが、水、液体パラフィンなどの簡単な希釈剤の代わりに、湿潤剤、香味剤、芳香剤、保存補助剤などのさまざまな受容体が含まれてもよい。非経口投与用薬剤には、消毒液、非水溶性溶媒、上澄み液、乳状薬剤、凍結乾燥薬剤、坐薬が含まれる。非水溶性懸濁液には、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブ油などの植物油及びオレイン酸エチルなどの注射用エステルが含まれる。坐薬の基剤には、ウイテプゾール、マクロゴール、ツイン61、カカオバター、ラウリン系バター、グリセロゼラチンが含まれる。
本発明組成物の投与量は、患者の状態と体重、疾患状態、化学薬品タイプによって異なり、当業者であればその投与経路と期間を正しく選択できるであろう。好ましい投与量は、0.001〜100mg/kgである。その投与回数は1日1回であるが、1日2〜3回であってもよい。その投与量は本発明の範囲に限定されるものではない。
本発明組成物をラット、マウス、家畜及びヒトなどの哺乳動物にさまざまな方法で投与することもできる。経口投与、直腸投与または静脈投与、筋肉投与、皮下投与、子宮内投与、胃内投与または脳室内注射法など、あらゆる種類の投与も可能である。
本発明組成物には毒性や副作用がないので、予防目的で長期間摂取することが可能である。
本発明には、楮、グアバ葉、桑葉及びブドウの種からなる群から選択された少なくとも1つから構成される生薬抽出物の有効成分が含まれ、それによって、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎及び喘息の予防と健康改善を達成する。
本発明の健康機能食品には基質、抽出物、または生薬抽出物で作られた粉末が含まれる。
本発明組成物を、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎及び喘息活性の予防と改善のための薬物、飲料に使用することもできる。本発明組成物は、飲料、ガム、茶、複合ビタミン錠剤、及び栄養補填型健康食品などのさまざまな食品に含ませることもでき、錠剤、粉末、顆粒状、錠剤、カプセルの形態または飲料形態で使用することもできる。このとき、健康飲料における組成物の量は、飲料100mlに対して0.02〜5g、好ましくは、0.1〜1gである。
本発明の健康機能飲料の組成物には必要成分として上記組成物が含まれ、その他の成分に関しては制限がなく、香味剤や天然の炭水化物などのさまざまな成分を添加してもよい。
上記天然の炭水化物には、グルコース、フルクトースと;麦芽糖、ショ糖などの二糖類と;デキストリン、シクロデキストリンなどの多糖類、キリシトール、ソルビトール、エリスリトールなどの糖アルコールと、が含まれる。上記要素を除く芳香剤としては、グルコース、フルクトースと;麦芽糖、ショ糖などの二糖類と;デキストリンなどの多糖類、シクロデキストリンなどの糖、及びキシリトール、ソルビトール、エリスリトールなどの糖アルコールと、がある。前記天然の炭水化物の比率は、本発明組成物100ml当たり約1〜20g、好ましくは、約5〜12gである。
本発明組成物には、さまざまな栄養素、ビタミン、ミネラル(電解質)、合成香味剤及び天然の香味剤、着色料、及びチーズやチョコレート、ペクチン酸及びその塩類、アルギン酸及びその塩類、有機酸、保護コロイド増粘剤、pH調整剤、安定剤、防腐剤、グリセリン、アルコール、及び炭酸飲料に使用される炭素が含まれてもよい。本発明組成物には、天然果汁、果汁飲料及び野菜飲料を製造するための果肉・葉肉が含まれていもよい。上記添加物の比率は重要ではないが、本発明組成物100重量%当たり0g〜約20gの範囲であることが好ましい。
以下、本発明の実施例と試験を詳細に説明する。
本発明の実施例と試験は例示目的のみに提供するものであり、本発明の内容は以下の実施例と試験に限定されるものではない。
(実施例1)単一植物抽出物の調製
Nongrim生薬会社(湖西大学TBI114、大韓民国忠清南道牙山市排芳面世出里29−1)から得た楮、桑葉及びブドウの種と、Jingyong natural corporation(大韓民国、Vellocity 913,Ingae‐dong 1135‐1, Paldal‐gu,Suwon city, Kyunggi‐do)から得たグアバ葉と、を1kgづつ5リットルの水に入れて100℃にて3時間熱抽出し、真空濃縮器(ブッヒRI14、スイス・ブッヒ社製)を用いて固形成分が30%得られるまで濃縮し、その濃縮物を凍結乾燥器(FD5512、韓国イルシン社製)を用いて凍結乾燥し、楮、桑葉、ブドウの種、及びグアバ葉から、82.5g、92.4g、102.3g、及び33.0gの乾燥粉末をそれぞれ得た。
Nongrim生薬会社(湖西大学TBI114、大韓民国忠清南道牙山市排芳面世出里29−1)から得た楮、桑葉及びブドウの種と、Jingyong natural corporation(大韓民国、Vellocity 913,Ingae‐dong 1135‐1, Paldal‐gu,Suwon city, Kyunggi‐do)から得たグアバ葉と、を1kgづつ5リットルの水に入れて100℃にて3時間熱抽出し、真空濃縮器(ブッヒRI14、スイス・ブッヒ社製)を用いて固形成分が30%得られるまで濃縮し、その濃縮物を凍結乾燥器(FD5512、韓国イルシン社製)を用いて凍結乾燥し、楮、桑葉、ブドウの種、及びグアバ葉から、82.5g、92.4g、102.3g、及び33.0gの乾燥粉末をそれぞれ得た。
(実施例2)複合生薬の機能性組成物の調製
2−1.機能性組成物の調製(1)
前記実施例1の楮、グアバ葉、桑葉及びブドウの種の水溶性抽出物を、前記固形成分の重量に対して9g、25g、8g及び8gの比率で組み合わせ、本発明の機能性組成物を調製した。
2−1.機能性組成物の調製(1)
前記実施例1の楮、グアバ葉、桑葉及びブドウの種の水溶性抽出物を、前記固形成分の重量に対して9g、25g、8g及び8gの比率で組み合わせ、本発明の機能性組成物を調製した。
2−2.機能性組成物の調製(2)
前記実施例1の楮、グアバ葉、桑葉及びブドウの種の水溶性抽出物を、前記固形成分の重量に対して15g、20g、8g及び7gの比率で組み合わせ、本発明の機能性組成物を調製した。
前記実施例1の楮、グアバ葉、桑葉及びブドウの種の水溶性抽出物を、前記固形成分の重量に対して15g、20g、8g及び7gの比率で組み合わせ、本発明の機能性組成物を調製した。
(試験1)各抽出植物のリポキシゲナーゼ酵素阻害作用の測定
本発明の実施例1の各抽出植物の抗アレルギー性鼻炎作用、抗アトピー性皮膚炎作用及び抗喘息活性を確認するために、炎症及びアレルギー誘発酵素である前記リポキシゲナーゼ阻害作用を、[Hyo‐Jin KimらのJ.Food Sci, Natr3(3)の第216〜220頁、1998]で開示されている方法を修正して用いることにより試験した。
本発明の実施例1の各抽出植物の抗アレルギー性鼻炎作用、抗アトピー性皮膚炎作用及び抗喘息活性を確認するために、炎症及びアレルギー誘発酵素である前記リポキシゲナーゼ阻害作用を、[Hyo‐Jin KimらのJ.Food Sci, Natr3(3)の第216〜220頁、1998]で開示されている方法を修正して用いることにより試験した。
20ulの各抽出植物と10ulの酵素リポキシゲナーゼ(V型、L−6632、米国シグマ社製)200ユニットとを、1mlの0.1Mトリス緩衝液(pH8.5)と混合し、室温にて5分間反応させ、30ulのリノール酸、50ugを添加し、次いで、234nmでその初期反応速度を測定し、式1を用いてそのIC50値を算定した。
LO阻害活性(%)=((対照群A−対照群B)−(試料A−試料B)/(対照群A−対照群B))×100
対照群A:試料無添加の場合の対照群の初期反応速度
試料A:試料無添加の場合の反応群の初期反応速度
対照群B:リノール酸無添加の場合の対照群の初期反応速度
試料B:リノール酸無添加の場合の反応群の初期反応速度
対照群A:試料無添加の場合の対照群の初期反応速度
試料A:試料無添加の場合の反応群の初期反応速度
対照群B:リノール酸無添加の場合の対照群の初期反応速度
試料B:リノール酸無添加の場合の反応群の初期反応速度
上記試験の結果として各抽出粉末に基づいたLOのIC値は、52.1ppm、14.1ppm、56.4ppm、と49.1ppmであった(表1を参照)。
(試験2)機能性組成物のリポキシゲナーゼ酵素阻害作用の測定
本発明の実施例2−1の機能性組成物のLO阻害活性試験を試験1と同じ方法で行った。両対照群として、緑茶の有効成分であるEGCG((−)−エピガロカテキン−3−ガレート)(E4143、米国シグマ社製)を互いに比較した。
本発明の実施例2−1の機能性組成物のLO阻害活性試験を試験1と同じ方法で行った。両対照群として、緑茶の有効成分であるEGCG((−)−エピガロカテキン−3−ガレート)(E4143、米国シグマ社製)を互いに比較した。
前記試験の結果として、前記実施例2−1の機能性組成物の阻害活性IC50値は、LOに関して11.2ppmであり、32ppmでLOは90%以上阻害され、加えて、両対照群で用いたEGCGと比較したところ、その効果は7.6倍優れていた(表2を参照)。
(試験3)COX−1、COX−2酵素阻害作用の測定
本発明の実施例2−1の機能性組成物の炎症及びアレルギー誘発酵素であるCOX−1、COX−2の阻害作用を確認するために、[Chintakuntaらの、Eur. J. Med. Chem.、37、第339〜347頁、2002年]で開示されている方法を修正して用いることにより試験を行い、プロスタグランジンg2(PGG2)からプロスタグランジンH2(PGH2)に減少すると同時に、(N,N,N’,N’−テトラメチル−p−フェニレンジアミン(以下TMPDと呼ぶ))の酸化率を測定した。
本発明の実施例2−1の機能性組成物の炎症及びアレルギー誘発酵素であるCOX−1、COX−2の阻害作用を確認するために、[Chintakuntaらの、Eur. J. Med. Chem.、37、第339〜347頁、2002年]で開示されている方法を修正して用いることにより試験を行い、プロスタグランジンg2(PGG2)からプロスタグランジンH2(PGH2)に減少すると同時に、(N,N,N’,N’−テトラメチル−p−フェニレンジアミン(以下TMPDと呼ぶ))の酸化率を測定した。
100mMのトリス緩衝液(pH8.0)、3umのEDTA、15uMのヘマチン、150ユニットの酵素(COX−1、COX−2、米国シグマ社製、各C−0733、C−0858)を1mLと混合し、両対照群の実施例2−1の機能性組成物とインドメタシンを添加し、その値をTMPDを25秒間603nmで酸化した初期速度を測定することによって得、そのIC50値を式2を用いて得た。
COX−1またはCOX−2阻害活性(%)=((対照群A−対照群B)−(試料A−試料B)/対照群A−対照群B)×100
対照群A:試料無添加の場合の対照群の初期反応速度
試料A:試料を添加した場合の反応群の初期反応速度
対照群B:アラキドン酸無添加の場合の対照群の初期反応速度。
試料B:アラキドン酸無添加の場合の反応群の初期反応速度。
対照群A:試料無添加の場合の対照群の初期反応速度
試料A:試料を添加した場合の反応群の初期反応速度
対照群B:アラキドン酸無添加の場合の対照群の初期反応速度。
試料B:アラキドン酸無添加の場合の反応群の初期反応速度。
前記試験の結果として、前記実施例2−1の機能性組成物の炎症関連酵素の阻害作用は、COX−2とCOX−1のNSAIDのインドメタシンに比べて2倍少ない活性(5.57/2.79)を示したが、インドメタシンに比べると約730倍少ない(14.6/0.02)活性を示すという結果が得られた。つまり、COX−1が高い阻害作用を示すことから、NSAIDで問題となる胃管と腎臓の副作用を最小限に抑えることが可能であると認められる。事実、[COX−2のIC50]値/[COX−1のIC50]値の比率は、インドメタシンと比べると、367倍(139.5/0.38)少ない効果を示すという結果が得られた。前記実施例2−1の機能性組成物は、インドメタシンに比べてより選択的な阻害を行うことが分かっている。(表3を参照)。
(試験4)肥満細胞の活性阻害試験
4−1.肥満細胞の分離方法
本試験は、Chae Ok‐hee(ヒトに基づく、白ラット腹腔肥満細胞の活性に対する桑の樹皮の作用、Junbook national universityの大学院レポート、1997年)による方法を用いて行った。8匹の白ラット(韓国 Orient Bio社提供、Mongdong 699−13,Bukmyeon, Gapyung Gun, Kyunggi‐do, Korea)をエーテルで麻酔し、10mlのHEPESタイロード緩衝液を白ラットの腹腔に注入し、その腹腔壁を9秒間滑らかにマッサージした。前記腹腔を切開し、その腹腔洗浄液を点眼器を用いて回収し、200xgで10分間浸漬し、その上澄み液を廃棄し、10mlのHEPESタイロード緩衝液を用いて肥満細胞数が1x106細胞/mlに達するまで再び浮上させた。前記腹腔肥満細胞の浮遊物質から肥満細胞を高い信頼性で分離できる蜂須賀らによる方法(蜂須賀らのClinica Chimica Acta、171、第247〜256頁、1988年)を用いて行った。細胞浮遊液を等張パーコール液(10xハンクス液1mL+パーコール液9mL)に入れ、10mLのHEPESタイロード緩衝液を満たして10分間放置し、その上澄み液を125xgで15分間処理することによって廃棄し、さらに、HEPESタイロード緩衝液を用いて2回洗浄し、その結果、純粋な肥満細胞浮遊液を調製した。
4−1.肥満細胞の分離方法
本試験は、Chae Ok‐hee(ヒトに基づく、白ラット腹腔肥満細胞の活性に対する桑の樹皮の作用、Junbook national universityの大学院レポート、1997年)による方法を用いて行った。8匹の白ラット(韓国 Orient Bio社提供、Mongdong 699−13,Bukmyeon, Gapyung Gun, Kyunggi‐do, Korea)をエーテルで麻酔し、10mlのHEPESタイロード緩衝液を白ラットの腹腔に注入し、その腹腔壁を9秒間滑らかにマッサージした。前記腹腔を切開し、その腹腔洗浄液を点眼器を用いて回収し、200xgで10分間浸漬し、その上澄み液を廃棄し、10mlのHEPESタイロード緩衝液を用いて肥満細胞数が1x106細胞/mlに達するまで再び浮上させた。前記腹腔肥満細胞の浮遊物質から肥満細胞を高い信頼性で分離できる蜂須賀らによる方法(蜂須賀らのClinica Chimica Acta、171、第247〜256頁、1988年)を用いて行った。細胞浮遊液を等張パーコール液(10xハンクス液1mL+パーコール液9mL)に入れ、10mLのHEPESタイロード緩衝液を満たして10分間放置し、その上澄み液を125xgで15分間処理することによって廃棄し、さらに、HEPESタイロード緩衝液を用いて2回洗浄し、その結果、純粋な肥満細胞浮遊液を調製した。
4−2.細胞毒性試験
前記実施例2−1の機能性組成物の細胞毒性を測定するために、腹腔肥満細胞(0.2mL中2x105細胞)を得て、10mL(25mL)のHEPESタイロード緩衝液のみを処理し、前記実施例2−1に係るさまざまな濃度の25mLの機能性組成物(100、10または1mg/mL)を処理し、37℃にて培養し、その4時間経過後の細胞生存状態をTempkin及びLevi‐Schafferによるトリパンブルー(Temkin及びLevi‐Schaffer、Cytokine、15(1)、第20〜26頁、2001年)を用いて以下の通り確認した。腹腔肥満細胞回収時の生存率が100であることを前提としてその生存率を算定した。
前記実施例2−1の機能性組成物の細胞毒性を測定するために、腹腔肥満細胞(0.2mL中2x105細胞)を得て、10mL(25mL)のHEPESタイロード緩衝液のみを処理し、前記実施例2−1に係るさまざまな濃度の25mLの機能性組成物(100、10または1mg/mL)を処理し、37℃にて培養し、その4時間経過後の細胞生存状態をTempkin及びLevi‐Schafferによるトリパンブルー(Temkin及びLevi‐Schaffer、Cytokine、15(1)、第20〜26頁、2001年)を用いて以下の通り確認した。腹腔肥満細胞回収時の生存率が100であることを前提としてその生存率を算定した。
前記試験の結果として、図1に示すように、前記実施例2−1の機能性組成物が細胞毒性を示さないことを明らかにした。
4−3.肥満細胞からのヒスタミン遊離測定
上記の肥満細胞分離方法において、さまざまな濃度の前記実施例2−1の20ulの48/80または機能液または機能性溶液のロッケ液、化合物を180ulの前記純粋分離肥満細胞浮遊液(106細胞/ml)に添加し、肥満細胞から遊離したヒスタミン量を測定した。加えて、前記実施例2−1の機能性組成物の阻害を確認するように、試料溶液を用いて、化合物48/80に基づいて遊離したヒスタミンに前処理を施し、ヒスタミン量を化合物48/80を添加することによって測定した。放射性同位元素を利用した酵素的測定法を用いて以下の通りにヒスタミン量を測定した。(HarvimaらのClin Chim Acta、171、第247〜256頁、1988年)。
上記の肥満細胞分離方法において、さまざまな濃度の前記実施例2−1の20ulの48/80または機能液または機能性溶液のロッケ液、化合物を180ulの前記純粋分離肥満細胞浮遊液(106細胞/ml)に添加し、肥満細胞から遊離したヒスタミン量を測定した。加えて、前記実施例2−1の機能性組成物の阻害を確認するように、試料溶液を用いて、化合物48/80に基づいて遊離したヒスタミンに前処理を施し、ヒスタミン量を化合物48/80を添加することによって測定した。放射性同位元素を利用した酵素的測定法を用いて以下の通りにヒスタミン量を測定した。(HarvimaらのClin Chim Acta、171、第247〜256頁、1988年)。
図2に示すように、前記試験の結果として、化合物48/80溶液を用いて白ラット腹腔肥満細胞から遊離したヒスタミンに、0.1mg/mLの濃度の前記実施例2−1の機能性組成物から順に前処理を施した。
4−4.肥満細胞脱顆粒の観察と脱顆粒率の演算
肥満細胞のタイプを確認する反応を終了した肥満細胞を含む20ulの腹腔浮遊液中の脱顆粒をスライドガラスに載置し、肥満細胞を沈殿させるように室温にて10分間処理した。その肥満細胞を以下の通りに1000倍拡大して観察して、正常型と脱顆粒型とに分離した。腹腔肥満細胞はその細胞質の円形状または卵形状でほとんど満たされ、その細胞境界は明らかであった。その細胞質が前記顆粒で満たされた状態の肥満細胞を正常型肥満細胞と呼ぶ。その細胞境界が明らかでないかまたはその細胞質内顆粒が細胞表面から突起したり、または細胞の周りに広がっている場合は、その脂肪細胞を脱顆粒として分離する。試験群当たり10の選定視野で観察された肥満細胞数を計数し、式3を用いてその脱顆粒率を算定した。
肥満細胞のタイプを確認する反応を終了した肥満細胞を含む20ulの腹腔浮遊液中の脱顆粒をスライドガラスに載置し、肥満細胞を沈殿させるように室温にて10分間処理した。その肥満細胞を以下の通りに1000倍拡大して観察して、正常型と脱顆粒型とに分離した。腹腔肥満細胞はその細胞質の円形状または卵形状でほとんど満たされ、その細胞境界は明らかであった。その細胞質が前記顆粒で満たされた状態の肥満細胞を正常型肥満細胞と呼ぶ。その細胞境界が明らかでないかまたはその細胞質内顆粒が細胞表面から突起したり、または細胞の周りに広がっている場合は、その脂肪細胞を脱顆粒として分離する。試験群当たり10の選定視野で観察された肥満細胞数を計数し、式3を用いてその脱顆粒率を算定した。
脱顆粒率(%)=(脱顆粒した肥満細胞数)/肥満細胞数)×100
前記試験の結果として、図3と図4に示すように、前記白ラット腹腔肥満細胞の脱顆粒は0.1mg/mLの濃度の前記実施例2−1の機能性組成物により阻害された。
(試験5)受動皮膚アナフィラキシー(PCA)
前記実施例2−1の機能性組成物に関連して、実際動物(マウス)においてアレルギー反応を引き起こすことによって前記機能性組成物の有効性を見出すため、試験試験管内で次の方法を行った。1.2ug/mLの抗DNP(抗ジニトロフェニル)(D8406、シグマ社製)を10ulだけ雄マウスの両耳に注射し、抗ジニトロフェニルの注射から47時間経過後に前記試料を経口投与した。(抗ジニトロフェニルの注射の48時間経過後)1時間後に、1.25mgのDNP−アルブミン(A6661、シグマ社製)と1.25mgのエバンスブルー(E2129、シグマ社製)で溶解した生理食塩液とを尾静脈に注入し、それによって、特定の反応を引き起こした。後頸骨を骨折させてマウスを殺し、両耳からエバンスブルーにより染色された色素斑(成分)を測定した。対照群としては塩酸プロメタジン(P465、シグマ社製)を使用した。
前記実施例2−1の機能性組成物に関連して、実際動物(マウス)においてアレルギー反応を引き起こすことによって前記機能性組成物の有効性を見出すため、試験試験管内で次の方法を行った。1.2ug/mLの抗DNP(抗ジニトロフェニル)(D8406、シグマ社製)を10ulだけ雄マウスの両耳に注射し、抗ジニトロフェニルの注射から47時間経過後に前記試料を経口投与した。(抗ジニトロフェニルの注射の48時間経過後)1時間後に、1.25mgのDNP−アルブミン(A6661、シグマ社製)と1.25mgのエバンスブルー(E2129、シグマ社製)で溶解した生理食塩液とを尾静脈に注入し、それによって、特定の反応を引き起こした。後頸骨を骨折させてマウスを殺し、両耳からエバンスブルーにより染色された色素斑(成分)を測定した。対照群としては塩酸プロメタジン(P465、シグマ社製)を使用した。
前記試験の結果として、表4に示すように、前記アレルギー反応改善効果が前記実施例2−1の機能性組成物を5mg/kg投与した群から得られたことを見出した。
(試験6)動物の毒性試験
生後8週間のSD系ラット10匹(250gの雄ラット5匹と210gの雌ラット5匹(Samtoco社、韓国、Seorang‐dong,Osan city,Kyungki‐do)を対照群ラット2匹と、試験群のラット8匹とに分類し、5g/kg濃度を1回経口投与し、2週間の生存状態、体重、被毛光沢、直立状態、排便状態、及び全運動性を確認した。
生後8週間のSD系ラット10匹(250gの雄ラット5匹と210gの雌ラット5匹(Samtoco社、韓国、Seorang‐dong,Osan city,Kyungki‐do)を対照群ラット2匹と、試験群のラット8匹とに分類し、5g/kg濃度を1回経口投与し、2週間の生存状態、体重、被毛光沢、直立状態、排便状態、及び全運動性を確認した。
前記試験の結果として、前記実施例2−1の機能性組成物を投与した試験群ラット8匹は全て生存し、その健康状態は良好であり、特定の問題は見出されなかった。
(試験7)臨床試験
人体における本発明の実施例2−1の機能性組成物の抗アレルギー性鼻炎作用を確認するため、4病院における39名のアレルギー性鼻炎患者に400mg(1回当たり2錠剤、1日2回)を投与する方法で臨床試験を行った(表6を参照)。
人体における本発明の実施例2−1の機能性組成物の抗アレルギー性鼻炎作用を確認するため、4病院における39名のアレルギー性鼻炎患者に400mg(1回当たり2錠剤、1日2回)を投与する方法で臨床試験を行った(表6を参照)。
上記試験の結果として、39名中32名の患者に改善が見られ、副作用もなく、重症患者3名を含む7名の患者では改善が見られなかった。
以下、本発明に係る複合生薬抽出物を含む医薬組成物の組成を説明するが、本発明はそれらに限定されるものではない。詳細な説明のみを提供した。
(製剤例1)酸の調製
実施例2−1の機能性組成物30mg
ラクトース100mg
タルク10mg
実施例2−1の機能性組成物30mg
ラクトース100mg
タルク10mg
酸は上記成分を混合し、シーリング布を充填することによって調製した。
(製剤例2)錠剤調製
実施例2−2の機能性組成物50mg
トウモロコシ澱粉100mg
ラクトース100mg
ステリン酸マグネシウム2mg
実施例2−2の機能性組成物50mg
トウモロコシ澱粉100mg
ラクトース100mg
ステリン酸マグネシウム2mg
上記成分を混合し、その製剤は錠剤調製方法に基づいて製造する。
(製剤例3)カプセル調製
実施例2−1の機能性組成物50mg
トウモロコシ澱粉100mg
ラクトース100mg
ステリン酸マグネシウム2mg
実施例2−1の機能性組成物50mg
トウモロコシ澱粉100mg
ラクトース100mg
ステリン酸マグネシウム2mg
上記成分を従来のカプセル剤の調製方法に基づいて混合し、ゼラチンカプセルに充填してカプセル製品を製造する。
(製剤例4)注射剤の調製
実施例2−2の機能性組成物50mg
注射用消毒蒸留水(適当量)
pH調整剤(適当量)
実施例2−2の機能性組成物50mg
注射用消毒蒸留水(適当量)
pH調整剤(適当量)
注射剤は、従来の注射剤製造方法に基づいて、1アンプル当たり2mlの上記成分量を用いて製造する。
(製剤例5)液剤の調製
実施例2−1の機能性組成物100mg
異性化糖10g
マンニトール5g
蒸留水(適当量)
実施例2−1の機能性組成物100mg
異性化糖10g
マンニトール5g
蒸留水(適当量)
液剤の調製方法に基づいて各成分を蒸留水に溶解し、レモン芳香剤を添加混合し、得られた混合物に蒸留水を添加して総量を100mlに調整し、さらに、茶色ビンに充填し、滅菌して液剤を調製する。
(製剤例6)健康食品の調製
実施例2−1の機能性組成物100mg
ビタミン混合物(適当量)
ビタミンAアセテート70um
ビタミンE、1.0mg
ビタミンB1、1.13mg
ビタミンB2、1.15mg
ビタミンB6、0.5mg
ビタミンB12、0.2ug
ビタミンC、10mg
ビオチン10ug
ニコチン酸アミド1.7mg
葉酸50ug
パントテン酸カルシウム0.5mg
無機混合物(適当量)
硫酸(第一)鉄1.75mg
酸化亜鉛0.82mg
炭酸マグネシウム25.3mg
一価リン酸カリウム15mg
二価リン酸カルシウム55mg
クエン酸カリウム90mg
炭酸カルシウム100mg
塩化マグネシウム24.8mg
実施例2−1の機能性組成物100mg
ビタミン混合物(適当量)
ビタミンAアセテート70um
ビタミンE、1.0mg
ビタミンB1、1.13mg
ビタミンB2、1.15mg
ビタミンB6、0.5mg
ビタミンB12、0.2ug
ビタミンC、10mg
ビオチン10ug
ニコチン酸アミド1.7mg
葉酸50ug
パントテン酸カルシウム0.5mg
無機混合物(適当量)
硫酸(第一)鉄1.75mg
酸化亜鉛0.82mg
炭酸マグネシウム25.3mg
一価リン酸カリウム15mg
二価リン酸カルシウム55mg
クエン酸カリウム90mg
炭酸カルシウム100mg
塩化マグネシウム24.8mg
健康食品に固有なビタミンと成分の組成物比。混合比は無作為に変えてもよく、上記成分を従来の健康食品の調製方法に基づいて混合し、その顆粒を製造し、本発明を健康食品の製造方法に用いてもよい。
(製剤例7)健康飲料の調製
実施例2−2の機能性組成物1000mg
クエン酸1000mg
オリゴ糖100g
梅の濃縮液2g
タウリン1g
実施例2−2の機能性組成物1000mg
クエン酸1000mg
オリゴ糖100g
梅の濃縮液2g
タウリン1g
全成分を900mlの蒸留水に添加する。前記成分は従来の健康飲料の調製方法に基づいて混合し、85℃にて約1時間攪拌し、調製した溶液はろ過して21の容器に貯蔵し、滅菌密閉して、本発明の健康飲料組成物を調製する。
この組成物の成分は好みに応じて決定し、その混合比も需要の分類、必要国、用途と場所、及び国別の特徴に基づいて変えてもよい。
上記のように、本発明の機能性組成物を、その抗アレルギー性鼻炎作用、抗アトピー性皮膚炎作用及び抗喘息活性を利用して医薬用組成物や健康機能食品の製造に使用することもできる。
Claims (7)
- 楮、グアバ葉、桑葉及びブドウの種からなる群から選択される少なくとも1つの生薬抽出物を有効成分として含む、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎及び喘息の予防・治療用医薬組成物。
- 当該抽出物は楮、グアバ葉、桑葉及びブドウの種の複合生薬抽出物から得られることを特徴とする請求項1記載の組成物。
- 前記複合生薬抽出物の当該混合率は、1〜3重量%の楮、1〜2重量%のグアバ葉、1〜2重量%の桑葉、及び2〜4重量%のブドウの種であることを特徴とする請求項2記載の組成物。
- 有効成分として楮、グアバ葉、桑葉及びブドウの種からなる群から選択される少なくとも1つの生薬抽出物を含む、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎及び喘息の予防と改善のための健康機能食品。
- 前記抽出物は、楮、グアバ葉、桑葉及びブドウの種の複合生薬抽出物であることを特徴とする請求項4記載の健康機能食品。
- 前記複合生薬抽出物の混合率は、1〜3重量%の楮、1〜2重量%の桑葉、1〜2重量%のグアバ葉、及び2〜4重量%のブドウの種であることを特徴とする請求項5記載の健康機能食品。
- 前記健康機能食品は製剤カプセル錠剤または液体健康機能食品であることを特徴とする請求項4記載の健康機能食品。
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