JPH10287519A - 生物学的殺鼠剤を得るための方法 - Google Patents
生物学的殺鼠剤を得るための方法Info
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- JPH10287519A JPH10287519A JP9084260A JP8426097A JPH10287519A JP H10287519 A JPH10287519 A JP H10287519A JP 9084260 A JP9084260 A JP 9084260A JP 8426097 A JP8426097 A JP 8426097A JP H10287519 A JPH10287519 A JP H10287519A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は有効な微生物由来の殺鼠剤調合物を
工業的規模で有効に得る方法およびその方法により得ら
れる有効な殺鼠剤調合物を提供する。 【解決手段】 本発明は、餌として穀類の粒子;活性構
成要素として単一病原性微生物および抗凝固剤を使用す
る微生物学的殺鼠剤調合物を得る方法において、サルモ
ネラ エンテリチジス腸内亜種、亜群1、群Dの、液体
栄養素媒地中での発酵により高度に濃縮された接種物を
得、この接種物を次に調合物中の効能を高める物質とし
て作用する水酸化ナトリウムおよびワルファリン ソジ
ック塩(3−α−ベンジルアセトニル−4−ヒドロキシ
クマリン)を含む混合溶液と予め混合された餌に接種す
るため用いることを特徴とする微生物学的殺鼠剤調合物
を得る方法である。本発明は、また上記方法により造ら
れた微生物学的殺鼠剤調合物である。
工業的規模で有効に得る方法およびその方法により得ら
れる有効な殺鼠剤調合物を提供する。 【解決手段】 本発明は、餌として穀類の粒子;活性構
成要素として単一病原性微生物および抗凝固剤を使用す
る微生物学的殺鼠剤調合物を得る方法において、サルモ
ネラ エンテリチジス腸内亜種、亜群1、群Dの、液体
栄養素媒地中での発酵により高度に濃縮された接種物を
得、この接種物を次に調合物中の効能を高める物質とし
て作用する水酸化ナトリウムおよびワルファリン ソジ
ック塩(3−α−ベンジルアセトニル−4−ヒドロキシ
クマリン)を含む混合溶液と予め混合された餌に接種す
るため用いることを特徴とする微生物学的殺鼠剤調合物
を得る方法である。本発明は、また上記方法により造ら
れた微生物学的殺鼠剤調合物である。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は殺生物剤の分野に関
し、そして特に有害な齧歯類動物を防除するために有用
な、微生物由来の殺鼠剤物質を工業的規模で得る方法に
関し、ならびにこの方法により得られた調合物に関す
る。
し、そして特に有害な齧歯類動物を防除するために有用
な、微生物由来の殺鼠剤物質を工業的規模で得る方法に
関し、ならびにこの方法により得られた調合物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】有害な齧歯類動物は世界中のいたるとこ
ろで重大な経済的損失を起こしている。これらは作物、
植物および産業的貯蔵物を破壊するばかりでなく、また
伝染病の運搬動物でもある。従って、これらの動物を駆
除することは有意義な経済的利益を構成し、また、それ
らの動物が伝播する病気の予防において重要な役割を演
ずる。
ろで重大な経済的損失を起こしている。これらは作物、
植物および産業的貯蔵物を破壊するばかりでなく、また
伝染病の運搬動物でもある。従って、これらの動物を駆
除することは有意義な経済的利益を構成し、また、それ
らの動物が伝播する病気の予防において重要な役割を演
ずる。
【0003】齧歯類動物を防除するための異なる種々の
方法があるが、多くの通常の方法は機械的、化学的およ
び生物学的方法である(微生物学的方法は後者に包含さ
れる)。罠仕掛け、餌等に基づく機械的方法は小さい区
域では首尾よく用いられるが、これらの方法は大きな区
域においては殆ど有効でない。
方法があるが、多くの通常の方法は機械的、化学的およ
び生物学的方法である(微生物学的方法は後者に包含さ
れる)。罠仕掛け、餌等に基づく機械的方法は小さい区
域では首尾よく用いられるが、これらの方法は大きな区
域においては殆ど有効でない。
【0004】化学的方法は、異なるタイプの毒を含有す
る餌の使用に基づいている。これらの製品の或るものは
激しい作用を有し(例えば、燐化亜鉛、モノフルオロ酢
酸ナトリウム1080)、接種直後に死を生じさせる
が、多くの場合使用される高い濃度の非選択的な毒のた
めに非白色種にとって非常に毒性である。
る餌の使用に基づいている。これらの製品の或るものは
激しい作用を有し(例えば、燐化亜鉛、モノフルオロ酢
酸ナトリウム1080)、接種直後に死を生じさせる
が、多くの場合使用される高い濃度の非選択的な毒のた
めに非白色種にとって非常に毒性である。
【0005】普通に使用される化学的方法の中に抗凝固
剤を使用する方法がある。1950年代に出現し最も多
く使用されるこれらの物質の第一世代は3−α−ベンジ
ルアセトニル−4−ヒドロキシクマリン(ワルファリ
ン)、クマテトラリル、クロロファセトン(chlor
ophacetone)およびデファシノノン(dep
hacinonone)である。これらの化合物が用い
られる場合、齧歯類動物は経口摂取後5〜7日で死亡
し、餌に対する拒絶または反応がない。しかしながら、
これらの物質は繰り返し投与の後にのみ始めてそれらの
作用を発揮し、齧歯類動物は致死量に至るまでに数日
間、餌を経口摂取しなければならず、さらに有効に防除
するためには処置区域に多量の餌を保持することが必要
である。
剤を使用する方法がある。1950年代に出現し最も多
く使用されるこれらの物質の第一世代は3−α−ベンジ
ルアセトニル−4−ヒドロキシクマリン(ワルファリ
ン)、クマテトラリル、クロロファセトン(chlor
ophacetone)およびデファシノノン(dep
hacinonone)である。これらの化合物が用い
られる場合、齧歯類動物は経口摂取後5〜7日で死亡
し、餌に対する拒絶または反応がない。しかしながら、
これらの物質は繰り返し投与の後にのみ始めてそれらの
作用を発揮し、齧歯類動物は致死量に至るまでに数日
間、餌を経口摂取しなければならず、さらに有効に防除
するためには処置区域に多量の餌を保持することが必要
である。
【0006】1960年代中頃に、伝統的抗凝固剤に対
する抵抗の問題が現れ始めた。このことはブロモジアロ
ン(bromodialone)およびブロジファクム
(brodifacum)(クレラット(klera
t))のような第二世代の抗凝固剤を開発に導いた。一
般に、化学的方法の欠点はそれらが繰り返し使用された
後、齧歯類動物が餌を本能的に経口摂取しなくなること
でこれにより製品の有効性が減少する。他方、これらの
製品はヒト、家畜および有用な動物相にとって危険であ
る。
する抵抗の問題が現れ始めた。このことはブロモジアロ
ン(bromodialone)およびブロジファクム
(brodifacum)(クレラット(klera
t))のような第二世代の抗凝固剤を開発に導いた。一
般に、化学的方法の欠点はそれらが繰り返し使用された
後、齧歯類動物が餌を本能的に経口摂取しなくなること
でこれにより製品の有効性が減少する。他方、これらの
製品はヒト、家畜および有用な動物相にとって危険であ
る。
【0007】生物学的方法は齧歯類動物の集団を防除す
るための齧歯類動物の天敵を使用することに基づいてい
る。一般に、それらは齧歯類動物に伝染病を生じさせて
致死的流行病に導く微生物で、齧歯類動物を人工的に汚
染させることに基づいている。これらの方法において、
特定の生物が各々の動物種について使用される。
るための齧歯類動物の天敵を使用することに基づいてい
る。一般に、それらは齧歯類動物に伝染病を生じさせて
致死的流行病に導く微生物で、齧歯類動物を人工的に汚
染させることに基づいている。これらの方法において、
特定の生物が各々の動物種について使用される。
【0008】ねずみに対しての単一病原性菌株を得るた
めに、異なる種々の培地が使用されてきており、これら
の中には、ミートペプトンブロス、パン酵母、醸造酵
母、ミル(mil)、えんどう豆、血液、加水分解性漿
液(sera)(ミート粉加水分解物および酵母ブロス
加水分解物)があり、これらは粒状製剤を得るための主
要な培養物の製造において、微生物接種物(接種源)を
増殖するために使用される。穀類の粒子から得られる細
菌製剤は、異なる種々の穀類(これらの中にはコムギ、
オオムギ、コメ、オートムギまたはライムギがある)上
で増殖される、齧歯類動物にチフスを生じさせる菌株の
細菌培養物である。固体媒地上での発酵は、微生物の増
殖において液体媒地を用いることにより達成されるより
も多くの収量を可能にする。
めに、異なる種々の培地が使用されてきており、これら
の中には、ミートペプトンブロス、パン酵母、醸造酵
母、ミル(mil)、えんどう豆、血液、加水分解性漿
液(sera)(ミート粉加水分解物および酵母ブロス
加水分解物)があり、これらは粒状製剤を得るための主
要な培養物の製造において、微生物接種物(接種源)を
増殖するために使用される。穀類の粒子から得られる細
菌製剤は、異なる種々の穀類(これらの中にはコムギ、
オオムギ、コメ、オートムギまたはライムギがある)上
で増殖される、齧歯類動物にチフスを生じさせる菌株の
細菌培養物である。固体媒地上での発酵は、微生物の増
殖において液体媒地を用いることにより達成されるより
も多くの収量を可能にする。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】他の有用な動物に害を
及ぼすことなく、広い地域で有効にねずみを防除するこ
とが出来る高度に有効な微生物学的殺鼠剤の開発および
それの有効な製造方法の開発が望まれる。
及ぼすことなく、広い地域で有効にねずみを防除するこ
とが出来る高度に有効な微生物学的殺鼠剤の開発および
それの有効な製造方法の開発が望まれる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、有害な
齧歯類動物を防除するのに使用されるべき高度に有効な
微生物学的殺鼠剤を製造するための方法を提供すること
である。この方法は最終製品の高い有効性を確実にす
る、使用される病原菌の高い力価を得ることを可能に
し、ならびにその製造のために必要な時間を減少させる
ことを可能にする。この出願の他の目的は、ねずみに対
して高い病原性および伝染性を有して致死的流行病を生
じさせる、この方法を用いて得られた殺鼠剤調合物を提
供することである。
齧歯類動物を防除するのに使用されるべき高度に有効な
微生物学的殺鼠剤を製造するための方法を提供すること
である。この方法は最終製品の高い有効性を確実にす
る、使用される病原菌の高い力価を得ることを可能に
し、ならびにその製造のために必要な時間を減少させる
ことを可能にする。この出願の他の目的は、ねずみに対
して高い病原性および伝染性を有して致死的流行病を生
じさせる、この方法を用いて得られた殺鼠剤調合物を提
供することである。
【0011】本発明は3つの主要成分: 1.サルモネラ エンテリチジス(Salmonell
a enteritidis)の菌株、 2.効力を高める溶液、 3.全コメ粒からなる発酵用基質、 を有する、殺生物活性を有する製剤を得ることにある。
a enteritidis)の菌株、 2.効力を高める溶液、 3.全コメ粒からなる発酵用基質、 を有する、殺生物活性を有する製剤を得ることにある。
【0012】製剤を構成するこれらの3つの要素は、2
つの操作: a)効力を高める物質を含有しそしてpHが調節された
無菌のコメをベースとする基質を製造すること、 b)サルモネラ エンテリチジス(Salmonell
a enteritidis)接種物(接種源)を得、
それをa)に接種すること、 による手段により、一体化される。
つの操作: a)効力を高める物質を含有しそしてpHが調節された
無菌のコメをベースとする基質を製造すること、 b)サルモネラ エンテリチジス(Salmonell
a enteritidis)接種物(接種源)を得、
それをa)に接種すること、 による手段により、一体化される。
【0013】一般に、本方法は基質として用いられるコ
メを選択しそして洗浄することにより始まる。第1の工
程は選択されたコメ中に含有する不純物を分離すること
である。13%の水分含有量を有するコメはほぼ20分
間の間80℃の熱水でまず洗浄されそして洗浄するため
に使用された水は排水される。次いで、この基質は35
〜45分の時間にわたって121℃および1.2バール
の圧力で滅菌処理に付される。その直後に、基質は20
〜30%の水分含有量及び37℃の温度に達するまで冷
却且つ乾燥され、次に製剤の致死作用の相乗作用剤とし
て用いられる0.9%の水酸化ナトリウムおよび0.1
%のワルファリン ソジック塩(warfarin s
odic salt)(3−α−ベンジル−アセトニル
−4−ヒドロキシクマリン)を含有する混合溶液を攪拌
しながら15分間かけて添加してブレンドされる。
メを選択しそして洗浄することにより始まる。第1の工
程は選択されたコメ中に含有する不純物を分離すること
である。13%の水分含有量を有するコメはほぼ20分
間の間80℃の熱水でまず洗浄されそして洗浄するため
に使用された水は排水される。次いで、この基質は35
〜45分の時間にわたって121℃および1.2バール
の圧力で滅菌処理に付される。その直後に、基質は20
〜30%の水分含有量及び37℃の温度に達するまで冷
却且つ乾燥され、次に製剤の致死作用の相乗作用剤とし
て用いられる0.9%の水酸化ナトリウムおよび0.1
%のワルファリン ソジック塩(warfarin s
odic salt)(3−α−ベンジル−アセトニル
−4−ヒドロキシクマリン)を含有する混合溶液を攪拌
しながら15分間かけて添加してブレンドされる。
【0014】この時点で、混合物のpHの調節が行わ
れ、それは7.4〜8であるべきである。その直後に、
このようにして得られた基質にサルモネラ エンテリチ
ジス(Salmonella enteritidi
s)腸内(enteric)亜種、亜群1、群D(これ
は、これらの微生物の入手可能な寄託機関に寄託されて
いる)の菌株を接種する。この接種物の接種は、最初は
ml当たり108 コロニー形成単位(Colony F
orming Units)(CFU)である混合物中
の微生物の最終濃度が、固体状態での短い4時間の発酵
時間の後に109 CFU/mlになるような方法で行わ
れる。
れ、それは7.4〜8であるべきである。その直後に、
このようにして得られた基質にサルモネラ エンテリチ
ジス(Salmonella enteritidi
s)腸内(enteric)亜種、亜群1、群D(これ
は、これらの微生物の入手可能な寄託機関に寄託されて
いる)の菌株を接種する。この接種物の接種は、最初は
ml当たり108 コロニー形成単位(Colony F
orming Units)(CFU)である混合物中
の微生物の最終濃度が、固体状態での短い4時間の発酵
時間の後に109 CFU/mlになるような方法で行わ
れる。
【0015】前記の工程の接種物(接種源)(inoc
ulum)を得るために、本発明では微生物の予備培養
を行う。微生物を発酵されるべき容量の1〜1.5%の
割合で栄養素ブロスを含有する100リットルの発酵器
に移し、発酵条件を37℃の温度、7.4〜7.6のp
Hに調節し、400〜600r.p.mで振り混ぜそし
て0.1〜1.0v.v.m.で通気する。発酵時間は
3〜5時間の範囲にわたり1x1010〜2x1010のコ
ロニー形成単位(CFU)の力価を有する接種物(接種
源)が最終的に得られる。
ulum)を得るために、本発明では微生物の予備培養
を行う。微生物を発酵されるべき容量の1〜1.5%の
割合で栄養素ブロスを含有する100リットルの発酵器
に移し、発酵条件を37℃の温度、7.4〜7.6のp
Hに調節し、400〜600r.p.mで振り混ぜそし
て0.1〜1.0v.v.m.で通気する。発酵時間は
3〜5時間の範囲にわたり1x1010〜2x1010のコ
ロニー形成単位(CFU)の力価を有する接種物(接種
源)が最終的に得られる。
【0016】本発明者等は最後に殺鼠剤製品の回分を
得、これは直ぐにパックされて5〜9℃の温度で貯蔵さ
れる:これらの条件において、製品の安定性は長期間に
わたって保持される。
得、これは直ぐにパックされて5〜9℃の温度で貯蔵さ
れる:これらの条件において、製品の安定性は長期間に
わたって保持される。
【0017】上記製品は、餌として用いられる穀類(例
えばコムギ、コメ、ライムギ、オートムギ、粟、等)の
粒子を含有する殺鼠剤調合物であり、それはまた、3−
α−ベンジルアセトニル−4−ヒドロキシクマリンとの
水酸化ナトリウムの混合溶液からなる、相乗作用剤とし
て用いられる物質および106 〜109 CFUの最終力
価を有するサルモネラ エンテリチジス(Salmon
ella enteritidis)腸内(enter
ic)亜種、亜群1、群Dの菌株の接種物(接種源)を
含有する。このようにして得られた物質は後でパックさ
れ且つ貯蔵される。
えばコムギ、コメ、ライムギ、オートムギ、粟、等)の
粒子を含有する殺鼠剤調合物であり、それはまた、3−
α−ベンジルアセトニル−4−ヒドロキシクマリンとの
水酸化ナトリウムの混合溶液からなる、相乗作用剤とし
て用いられる物質および106 〜109 CFUの最終力
価を有するサルモネラ エンテリチジス(Salmon
ella enteritidis)腸内(enter
ic)亜種、亜群1、群Dの菌株の接種物(接種源)を
含有する。このようにして得られた物質は後でパックさ
れ且つ貯蔵される。
【0018】最終製品の生物学的試験はねずみ科の動物
による経口摂取の後に4日〜12日で死が生ずる、10
0%の死亡率を示し、したがって得られた製品の伝染性
および病原性に主として起因する、有効性に関しての生
物学的性質の重大な増大を示す。前記製品は、その主要
な特徴として高い有効性ならびに、凍結した場合1年
間、5〜15℃で貯蔵した場合6カ月室温で貯蔵した場
合に30日間のその安定性を有する。
による経口摂取の後に4日〜12日で死が生ずる、10
0%の死亡率を示し、したがって得られた製品の伝染性
および病原性に主として起因する、有効性に関しての生
物学的性質の重大な増大を示す。前記製品は、その主要
な特徴として高い有効性ならびに、凍結した場合1年
間、5〜15℃で貯蔵した場合6カ月室温で貯蔵した場
合に30日間のその安定性を有する。
【0019】本発明は、適当な操作およびパラメータが
適当な品質および安定性を有する製品の回分を得るため
に規定された場合、殺鼠剤調合物を得るために工業的水
準までスケールアップすることが出来る方法に関係して
いるので、工業的水準での前記スケールアップの最適化
を可能にする当業界の技術を用いて、周知の設備を用い
機械的に行うことが出来る。
適当な品質および安定性を有する製品の回分を得るため
に規定された場合、殺鼠剤調合物を得るために工業的水
準までスケールアップすることが出来る方法に関係して
いるので、工業的水準での前記スケールアップの最適化
を可能にする当業界の技術を用いて、周知の設備を用い
機械的に行うことが出来る。
【0020】
【実施例】実施例 1: (接種物(接種源)(inoculum)
の作成) サルモネラ エンテリチジス(Salmonella
enteritidis)腸内(enteric)亜
種、亜群1、群Dの菌株の微量液滴の急速冷凍培養物を
富化液体培地に加え、これを180r.p.m.でのふ
るい中で37℃で4時間インキュベートした。このイン
キュベーションから1010CFUの力価を有する予備培
養物が得られ、これを後で、栄養素ブロスの液体培地を
含有する発酵器に移した。液体培地の組成は下記のとお
りである: 細菌学的ペプトン − 5.0g/リットル、 栄養素エキス − 1.0g/リットル、 酵母エキス − 2.0g/リットル、 エルナ(Elna)− 5.0g/リットル。
の作成) サルモネラ エンテリチジス(Salmonella
enteritidis)腸内(enteric)亜
種、亜群1、群Dの菌株の微量液滴の急速冷凍培養物を
富化液体培地に加え、これを180r.p.m.でのふ
るい中で37℃で4時間インキュベートした。このイン
キュベーションから1010CFUの力価を有する予備培
養物が得られ、これを後で、栄養素ブロスの液体培地を
含有する発酵器に移した。液体培地の組成は下記のとお
りである: 細菌学的ペプトン − 5.0g/リットル、 栄養素エキス − 1.0g/リットル、 酵母エキス − 2.0g/リットル、 エルナ(Elna)− 5.0g/リットル。
【0021】実施例 2:(殺鼠剤調合物の製造の機械
化) 餌としてそして病原性微生物の増殖のための基質として
使用されるコメは、バルクで供給されるかまたはバッグ
にいれて清浄に供給されることが出来る。不純物がコメ
から分離された後、各々17M.T.の収容能力を有す
る、清浄なコメを貯蔵するためのタンクに運ばれる。
化) 餌としてそして病原性微生物の増殖のための基質として
使用されるコメは、バルクで供給されるかまたはバッグ
にいれて清浄に供給されることが出来る。不純物がコメ
から分離された後、各々17M.T.の収容能力を有す
る、清浄なコメを貯蔵するためのタンクに運ばれる。
【0022】もし、コメがバック中で清浄に供給される
ならば、これらは一輪車で貨物運送エレベーターに運ば
れ、これは真っ直ぐに受容用ミル−ホッパーに運ばれ、
一方でサイロからのバルクでのコメもまたエレベーター
およびコンベアーベルトを用いてそこに到達する。65
0kgのコメの収容能力を有する投入用ミル−ホッパー
は回分当たり1時間および5時間毎に本方法のための必
要なコメ集合体(マス:mass)の重量をコントロー
ルし且つ確実にする。
ならば、これらは一輪車で貨物運送エレベーターに運ば
れ、これは真っ直ぐに受容用ミル−ホッパーに運ばれ、
一方でサイロからのバルクでのコメもまたエレベーター
およびコンベアーベルトを用いてそこに到達する。65
0kgのコメの収容能力を有する投入用ミル−ホッパー
は回分当たり1時間および5時間毎に本方法のための必
要なコメ集合体(マス:mass)の重量をコントロー
ルし且つ確実にする。
【0023】13%の水分含有量を有するコメは投入用
ミル−ホッパーからコンテナーに降ろされ、そこで殺鼠
剤調合物を構成する異なる種々の成分の全体的処理が行
われる。その直後に35分間コメの全体的容量をカバー
するまで脱イオン水を注入し且つ80℃で加熱する。熱
水の注入と同時に混合用メカニズムが動きだす。
ミル−ホッパーからコンテナーに降ろされ、そこで殺鼠
剤調合物を構成する異なる種々の成分の全体的処理が行
われる。その直後に35分間コメの全体的容量をカバー
するまで脱イオン水を注入し且つ80℃で加熱する。熱
水の注入と同時に混合用メカニズムが動きだす。
【0024】このメカニズムの働きは20分間コメを洗
浄することを可能にする。その後で、洗浄のために使用
された水は排水される。5分間再び真空が適用されそし
て80℃の熱水の225リットルが注入される。この時
間の間、ミキサーのメカニズムが働き続ける。同時に、
1.2バールに調整された圧力および121℃の温度を
有する蒸気が前記コンテナーの室に直接に注入される。
これらのパラメータがコンテナーの内部に到達したと
き、滅菌処理が約45分間起こる。
浄することを可能にする。その後で、洗浄のために使用
された水は排水される。5分間再び真空が適用されそし
て80℃の熱水の225リットルが注入される。この時
間の間、ミキサーのメカニズムが働き続ける。同時に、
1.2バールに調整された圧力および121℃の温度を
有する蒸気が前記コンテナーの室に直接に注入される。
これらのパラメータがコンテナーの内部に到達したと
き、滅菌処理が約45分間起こる。
【0025】その後で、27〜28%の水分および37
℃の温度に到達するまで冷却され且つ乾燥される。その
直後に、0.9%の水酸化ナトリウムおよび0.1%の
ワルファリン ソジック塩(Warfarin Sod
ic Salt)を含有する混合溶液がコンテナーに注
入される。いったん前記混合溶液の282リットルが注
入されたならば、この操作は60分間続ける。混合溶液
を用いるコメ集合体の冷却処理は、37℃の温度に到達
するまで続く。その後で、7.4〜8のpH値に到達す
るまで混合物のpHの調節が行われる。
℃の温度に到達するまで冷却され且つ乾燥される。その
直後に、0.9%の水酸化ナトリウムおよび0.1%の
ワルファリン ソジック塩(Warfarin Sod
ic Salt)を含有する混合溶液がコンテナーに注
入される。いったん前記混合溶液の282リットルが注
入されたならば、この操作は60分間続ける。混合溶液
を用いるコメ集合体の冷却処理は、37℃の温度に到達
するまで続く。その後で、7.4〜8のpH値に到達す
るまで混合物のpHの調節が行われる。
【0026】その直後に、141リットルの希釈接種物
(接種源)が注入されそして最終混合物が均質になるま
で、混合溶液で予め処理されたコメ集合体と混合され
る。この工程の終わりに、製品のサンプルが品質分析の
ために取り出される。その後で、コンテナーに含有する
製品は、充填用機のミル−ホッパーに運ばれる。全体的
上記サイクルは1125kgの殺鼠剤調合物を得ること
を可能にする、6時間で遂行されなければならない。
(接種源)が注入されそして最終混合物が均質になるま
で、混合溶液で予め処理されたコメ集合体と混合され
る。この工程の終わりに、製品のサンプルが品質分析の
ために取り出される。その後で、コンテナーに含有する
製品は、充填用機のミル−ホッパーに運ばれる。全体的
上記サイクルは1125kgの殺鼠剤調合物を得ること
を可能にする、6時間で遂行されなければならない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エミリオ フステス ミリアン キューバ国シウダッド ド ハバナ,ボイ エロス フォンタナル,カレ 231 ナン バー 220006 アントレ 220 イ 224 (72)発明者 ホセ アントニオ フラガ カストロ キューバ国シウダッド ハバナ,プラヤ, 5タ アベニュー ナンバー 8670 アン トレ 86 イ 88 (72)発明者 レイナルド エスピノ レレナ キューバ国シウダッド ハバナ,ザムブラ ナ ナンバー 11006 ピソ 5ト,アン トレ 9ナ イ パストラ (72)発明者 ジュアン グアルベルト ボルノテ ロメ ロ キューバ国シウダッド ハバナ,ピアザ ド ラ レボルシオン,ベラド,カル 13 エディフ.1053,アプト 3 アントレ 12 イ 14 (72)発明者 オズバルド モンテス ド オカ シグレ ル キューバ国シウダッド ハバナ,ボイエロ ス,サンチアゴ ド ラス ベガス,アベ ニュー 417,ナンバー 18424 アプト 4,アントレ 184 イ 186
Claims (6)
- 【請求項1】 餌として穀類の粒子、活性構成要素とし
ての単一病原性微生物および抗凝固剤を使用する微生物
学的殺鼠剤調合物を得る方法において、サルモネラ エ
ンテリチジス(Salmonella enterit
idis)腸内(enteric)亜種、亜群1、群D
の液体栄養素培地中での発酵により高度に濃縮された接
種物(接種源)を得、この接種物(接種源)を次に、調
合物中の効能を高める物質として作用する水酸化ナトリ
ウムおよびワルファリン ソジック塩(warfari
n sodic salt)(3−α−ベンジルアセト
ニル−4−ヒドロキシクマリン)を含む混合溶液と予め
混合された餌に接種するために用いることを特徴とす
る、微生物学的殺鼠剤調合物を得る方法。 - 【請求項2】 高度に濃縮された接種物(接種源)は、
この目的のための液体栄養素培地を用いて、サルモネラ
エンテリチジス(Salmonellaenteri
tidis)腸内(enteric)亜種、亜群1、群
Dの菌株を3〜5時間の間、37℃で、7.4〜7.6
のpHで発酵させ400〜600r.p.m.で振り混
ぜ0.1〜1.0v.v.m.で通気することにより得
られたものである、請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 餌としてのコメを予め選択し且つ熱水で
洗浄し、次いでこの13%の水分含有量を有するコメを
35〜45分、121℃および1.2バールの圧力で滅
菌処理に付し20〜30%の水分含有量および37℃の
温度に到達するまで冷却且つ乾燥した後に、0.9%の
水酸化ナトリウムおよび0.1%のワルファリン ソジ
ック塩(3−α−ベンジルアセトニル−4−ヒドロキシ
クマリン)を含有する混合溶液を攪拌しながら15分間
かけて添加してブレンドする、請求項1に記載の方法。 - 【請求項4】 混合物を、後で再び20〜25%の水分
および37℃に近い温度に到達するまで冷却且つ乾燥
し;そのpHを7〜8に調節する、請求項3に記載の方
法。 - 【請求項5】 基質の接種が、はじめに108 CFU/
mlである混合物中の微生物の最終濃度が、固体状態で
の短い4時間の発酵時間の後に109 CFU/mlにな
るような方法で行われる、請求項4に記載の方法。 - 【請求項6】 餌として用いられる、50〜56%の水
分含有量を有する穀類の約62.5%;最終調合物にお
いて約109 CFUが得られるまで希釈されたサルモネ
ラ エンテリチジス(Salmonella ente
ritidis)腸内(enteric)亜種、亜群
1、群Dの接種物(接種源)の約12.5%および効能
を高める薬剤としてワルファリン ソジック塩(war
farin sodic salt)を含有する混合溶
液の約25%を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記
載された方法を用いて得られた殺鼠剤調合物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9084260A JPH10287519A (ja) | 1997-04-03 | 1997-04-03 | 生物学的殺鼠剤を得るための方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9084260A JPH10287519A (ja) | 1997-04-03 | 1997-04-03 | 生物学的殺鼠剤を得るための方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10287519A true JPH10287519A (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=13825494
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9084260A Pending JPH10287519A (ja) | 1997-04-03 | 1997-04-03 | 生物学的殺鼠剤を得るための方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10287519A (ja) |
-
1997
- 1997-04-03 JP JP9084260A patent/JPH10287519A/ja active Pending
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