JPH10287219A - パーキングブレーキ装置 - Google Patents

パーキングブレーキ装置

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JPH10287219A
JPH10287219A JP9586697A JP9586697A JPH10287219A JP H10287219 A JPH10287219 A JP H10287219A JP 9586697 A JP9586697 A JP 9586697A JP 9586697 A JP9586697 A JP 9586697A JP H10287219 A JPH10287219 A JP H10287219A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ブレーキケーブルのメインテナンスフリーを実
現するパーキングブレーキ装置の提供。 【解決手段】車体側に固設するベース部材11に操作レ
バーLの基部13を揺動可能に支持し、操作レバーを倒
伏位置から起こして制動させるパーキングブレーキ装置
10で、ベース部材に設けたラチェットプレート12
と、後端側を制動部に取り付け、前端側を操作レバーL
により摺動可能に支持したブレーキケーブルCとを備
え、基部13の一側面に固設したブレーキケーブルを通
すガイド部Gと、ベース部材に固設した解除ピンPとを
有し、ガイド部はブレーキケーブルの前端側に連結した
エンドシャフト20を支持する支持プレート41と、そ
れと共働してエンドシャフトを挟止可能な位置に揺動可
能に設けたカム30で、その第1の側30Aでエンドシ
ャフトの固定及び解除が可能で第2の側30Bが解除ピ
ンと当接するカムと、第1の側をエンドシャフトに押止
する付勢バネ42と、エンドシャフトを引き出す圧縮し
た調節バネ21とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体側に固設され
るベース部材に操作レバーの基部を揺動可能に支持し、
前記操作レバーを倒伏位置から起立位置に起こして制動
するようにしたパーキングブレーキ装置で、前記ベース
部材に固設したラチェットプレートと、後端側が制動部
に取り付けられ、前端側が前記ブレーキレバーにより摺
動可能に支持されたブレーキケーブルとを備えたパーキ
ングブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種のパーキングブレーキ装置と
しては、例えば、手動ブレーキレバーの先端付近に取り
付けられたブレーキケーブルをてこの力で引っ張り、ブ
レーキケーブルの後端に取り付けられた制動部に力を伝
達するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のパーキングブレーキ装置では、例えば、走行
時のリアーアクスルのバウンド・リバウンド、下り坂で
のワインドアップ、パーキングブレーキ解除時のケーブ
ル凍結、或いは車の陸送時の慣性により車体が移動する
こと等、さまざまな原因によりケーブルの相対的な伸び
が生じ、このままではパーキングブレーキレバーの操作
ストロークが変化するために操作の変化、不安定な制動
力、作動不良等が起こるという問題点があった。
【0004】また、メインテナンスフリーを実現するた
めには上記問題の解決に加えてアジャスティングを行わ
なければならないという問題点があった。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、ブレーキケーブルのメインテナン
スフリーを実現するパーキングブレーキ装置を提供する
ことを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの要旨とするところは、次の項に存する。
【0007】[1]車体側に固設されるベース部材(1
1)に操作レバー(L)の基部(13)を揺動可能に支
持し、前記操作レバー(L)を倒伏位置から起立位置に
起こして制動するようにしたパーキングブレーキ装置
(10)で、後端側が制動部に取り付けられ、前端側が
前記操作レバー(L)により摺動可能に支持されたブレ
ーキケーブル(C)を備えたパーキングブレーキ装置
(10)において、前記操作レバー(L)の基部(1
3)に設けた、前記ブレーキケーブル(C)を通すため
のガイド部(G)と、前記ベース部材(11)に固設し
た解除ピン(P)と、前記ブレーキケーブル(C)の前
端側に連結したエンドシャフト(20)に噛込み可能な
係止部(30D)を形成した第1の側(30A)と前記
解除ピン(P)に支持される第2の側(30B)を有す
るカム板(30)と、該カム板(30)の前記第1の側
(30A)を前記エンドシャフト(20)を押止する方
向に付勢する付勢バネ(42)と、前記エンドシャフト
(20)を前記ガイド部(G)から引き出す方向に付勢
する調節バネ(21)とを具備し、前記カム板(30)
は、前記操作レバー(L)の非操作時には前記第2の側
(30B)を支持する前記解除ピン(P)により前記第
1の側(30A)の前記係止部が前記エンドシャフト
(20)に噛み込まない位置にあり、操作時には前記付
勢バネ(42)により前記第1の側(30A)の前記係
止部(30D)が前記エンドシャフト(20)に噛み込
んで該エンドシャフト(20)を固定させることが可能
な位置に変位するよう揺動可能に設けられたことを特徴
とするパーキングブレーキ装置(10)。
【0008】[2]前記カム板(30)の前記第1の側
(30A)の前記係止部(30D)と該係止部(30
D)が噛み込む前記エンドシャフト(20)との部分
に、互いに係合可能な係合部(30E、20E)を形成
したことを特徴とする請求項1に記載のパーキングブレ
ーキ装置(10)。
【0009】次に作用を説明する。
【0010】ブレーキを制動させるために操作レバー
(L)を引いて倒伏位置から起立位置に起こしていく
と、それに従って前記ガイド部(G)に取り付けられた
前記カム板(30)が上方へ移動する。一方、前記ベー
ス部材(11)に取り付けた前記解除ピン(P)は移動
しないので、該解除ピン(P)が前記カム板(30)を
支持する位置は相対的に前記カム板(30)の第2の側
(30B)の先端側に移る。
【0011】また、前記エンドシャフト(20)と当接
している前記カム板(30)の第1の側(30A)は、
付勢バネ(42)によって前記エンドシャフト(20)
を押止する方向に押されているので、前記解除ピン
(P)の前記カム板(30)の第2の側(30B)との
接触点の相対的移動とともに第1の側(30A)に形成
された係止部(30D)は次第に強く前記エンドシャフ
ト(20)に噛み込んでいく。
【0012】前記操作レバー(L)を引いてゆき、前記
係止部(30D)が前記エンドシャフト(20)にこれ
以上噛み込めない状態になると、前記エンドシャフト
(20)は前記ガイド部(G)と前記係止部(30D)
との間で摺動不可能に挟止される。
【0013】その状態からさらに操作レバー(L)が引
かれると前記エンドシャフト(20)とともに該エンド
シャフト(20)に連結された前記ブレーキケーブル
(C)が引かれ、該ブレーキケーブル(C)に連結した
前記制動部が作動してブレーキが働く。前記操作レバー
(L)を引ききった起立位置において、前記解除ピン
(P)は前記カム板(30)の第2の側(30B)と接
触していない。
【0014】ブレーキの制動を解除するために前記操作
レバー(L)を倒伏位置まで倒していくと、前記カム板
(30)の第2の側(30B)が前記解除ピン(P)と
接触するまでは前記係止部(30D)の噛み込みによっ
て前記エンドシャフト(20)は固定されているので、
前記ブレーキケーブル(C)が戻されてゆき、それにし
たがって制動部の制動力が弱まる。
【0015】前記第2の側(30B)が前記解除ピン
(P)と接触する位置まで下がった後は、前記第2の側
(30B)はそれ以上下がれないので前記カム板(3
0)は前記係止部(30D)の前記エンドシャフト(2
0)との噛込みが解かれる方向(図面上時計回り方向)
に回転する。前記付勢バネ(42)は相変わらず前記エ
ンドシャフト(20)の前記第1の側(30A)を前記
カム板(30)を図面上反時計回りに回す方向に付勢し
ているが前記解除ピン(P)によって、その方向の回転
はできない状態になっている。この状態になると前記エ
ンドシャフト(20)は摺動可能になり、前記ブレーキ
ケーブル(C)は前記制動部側に引っ張られるので前記
制動部はより制動力を弱める。
【0016】さらに前記操作レバー(L)を倒して倒伏
位置まで完全に戻ると前記カム(30)による前記エン
ドシャフト(20)の挟止が完全に解除される。
【0017】この状態にあるとき、前記エンドシャフト
(20)は前記調節バネ(21)により常に引き出され
る方向に引っ張られているので、様々な原因によって前
記ブレーキケーブル(C)に生じる伸びは、前記操作レ
バー(L)が倒伏位置に倒されるごとに吸収され、前記
ブレーキケーブル(C)には常に適切な張力が生じるよ
うに自動調節される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の一実
施の形態を説明する。
【0019】図1から図5は本発明の一の実施の形態を
示している。
【0020】図1および図2に示すように、車体側にベ
ース部材11が固設されている。ベース部材11にはラ
チェットプレート12が取り付けられている。更に、ベ
ース部材11は枢着軸15と案内機構16a、16bに
より操作レバーLの基部13が操作レバーLを倒伏位置
から起立位置の間で揺動可能なように支持されている。
【0021】操作レバーLにはラチェットプレート12
の歯12aと係合するラチェット爪17が設けられてい
る。ラチェット爪17は支持軸17aにより揺動自在に
支持されており、操作者は任意に操作レバーLをラチェ
ットプレート12に対して倒伏位置から起立位置の間で
状態保持することができる。
【0022】支持軸17aを挟んでラチェットプレート
12の歯12aと係合する一端と反対側の端部にはロッ
ド18が連結されている。
【0023】ロッド18は操作レバーL内を握持部14
の先端付近まで伸びており、握持部14の先端に出没可
能に突出して設けた操作ボタン19に連結されている。
【0024】操作ボタン19はその一部が握持部14の
先端から内部に向かって形成された凹部19Cに挿入さ
れている。ロッド18は凹部19Cを通って操作ボタン
19の凹部19Cに挿入された側に連結されている。
【0025】凹部19Cの深さは操作ボタン19の全長
よりもあり、凹部19Cの底部と操作ボタン19の凹部
19Cに挿入された側との間にはロッド18を握持部1
4側(ラチェット爪17の係合を保持する側)に付勢す
るための圧縮バネ19Sが取り付けられている。
【0026】従って、操作ボタン19を操作しない限り
圧縮バネ19Sの付勢力によりラチェット爪17はラチ
ェットプレート12の歯12aとの係合状態を維持し、
操作ボタン19を押すとこの係合が解除するラチェット
爪17の係合操作機構を構成している。なお、このラチ
ェット爪17とラチェットプレート12の歯12aとの
係合は、操作ボタン19を操作しなくても操作レバーL
の引き上げのみを許すように、一方向に順次その係合位
置を移動させることができる。
【0027】操作レバーLの基部13の一方の側面には
ブレーキケーブルCを通すためのガイド部Gが設けられ
ている。ブレーキケーブルCはその前端にエンドシャフ
ト20が取り付けられており、後端側がブレーキの制動
部(図示せず)に連結されている。エンドシャフト20
の端部には軸部20bよりも径の大きい頭部20aが形
成されている。
【0028】図1および図3に示したように、ガイド部
Gの内部にはエンドシャフト20の一部が摺動可能に収
められており、エンドシャフト20をその長手方向に沿
って支持するための支持プレート41が取り付けられて
いる。また、エンドシャフト20を挟んで反対側には支
持プレート41と共働してエンドシャフト20を挟止す
るためのカム板30が枢着軸31により揺動可能に取り
付けられている。更に、カム板30の枢着軸31よりも
上方の部分でエンドシャフト20の軸部20bと噛み合
ってエンドシャフト20の固定及び固定の解除を行う係
止部30Dが形成された第1の側30Aをエンドシャフ
ト20に押止する方向にカム板30を付勢する付勢バネ
42が設けられている。枢着軸31よりも下方の第2の
側30Bはその下側をベース部材11に取り付けられた
解除ピンPに支持されている。
【0029】カム板30の形状は、図3に示したように
枢着軸31の中心から第1の側30Aの係止部30Dの
中心へ向かう方向と、枢着軸31の中心から第2の側3
0Bの端部中心へ向かう方向とが異なる(図3において
は、約120度)ように形成されている。
【0030】第1の側30Aの付勢バネ42側の側部に
は付勢バネ42の外れを防止するための突起30Cが形
成されている。付勢バネ42の他端部側ではベース部材
11に突起30Cと同様の突起11Cが形成されてお
り、付勢バネ42の外れを防止している。
【0031】エンドシャフト20の頭部20aとベース
部材11との間にはエンドシャフト20をガイド部Gか
ら引き出す方向に付勢するために調節バネ21が圧縮さ
れた状態で装着されている。
【0032】ここで、図4を参照して上記カム板30が
エンドシャフト20を係止するときの支持プレート41
とエンドシャフト20の係止部30Dの摩擦係数(μ)
とカム板30の角度(θ)との関係を示す。図1乃至図
3と同様に、エンドシャフト20の左側にブレーキケー
ブルCが連結されているものとすると、操作レバーLを
引き起すとエンドシャフト20は相対的に左側に引かれ
る。このときの力をFとし、垂直抗力をF1、摩擦力を
f、カム板30の角度を図示したようにθとすると、 F1=F/tanθ であるから、係止の条件は、 f>F f=F1・μ=(F/tanθ)μ であるから、 (F/tanθ)μ>F ∴ μ>tanθ μおよびθに具体的な数値を当てはめると、 (μ) (θ) 0.1 5.7° 0.15 8.5° 0.20 11.3° 従って、摩擦係数が大きくなる程カム板30の角度が大
きい状態で、即ち操作レバーLを引き起す量が小さくて
も、エンドシャフト20を係止することができる。
【0033】なお、図5に示したようにエンドシャフト
20の軸部20bとカム板30とが当接する部分に、そ
れぞれ互いに係合可能な係合部20E、30Eを形成し
てもよい。
【0034】次に作用を説明する。
【0035】ブレーキを制動させるために操作レバーL
の握持部14を握り、図1に示す倒伏位置から引き上げ
て起立位置まで起こしていくと、それに従ってガイド部
Gに取り付けられたカム板30が上方へ持ち上げられ
る。一方、ベース部材11に取り付けた解除ピンPは移
動しないので、解除ピンPがカム板30を支持する位置
は相対的にカム板30の第2の側30Bの先端側に移
る。
【0036】解除ピンPは枢着軸31のところで回動可
能であり、また、付勢バネ42の弾撥力を受けているの
で、操作レバーLの引き上げに伴う上昇とともに、図面
上、反時計回りに回動する。
【0037】エンドシャフト20と当接しているカム板
30の第1の側30Aは、付勢バネ42によってエンド
シャフト20を押止する方向に押されているので、エン
ドシャフト20との接触は常に保たれている。
【0038】一方、解除ピンPがカム板30を支持する
位置はカム板30の上昇と回転によって第2の側30B
の先端側に移るが、その間常にカム板30を支持する状
態が保たれている。
【0039】操作レバーLの引き上げにしたがって第1
の側30Aに形成した係止部30Dのエンドシャフト2
0の軸部20bへの噛込みが進み、前記した支持プレー
ト41とエンドシャフト20の当接面の摩擦係数μとカ
ム板30の角度θとの関係が満たされたところで、エン
ドシャフト20は支持プレート41とカム板30の係止
部30Dとの間に挟止される。
【0040】この状態からは操作レバーLを引き起こす
にしたがってブレーキケーブルCが引っ張られ、ブレー
キケーブルCの他端に連結された制動部が作動してパー
キングブレーキが働く。操作レバーLを引ききった起立
位置においては、解除ピンPはカム板30の第2の側3
0Bと接触していない。
【0041】ブレーキの制動を解除するために操作レバ
ーLを倒伏位置まで倒すときは、操作レバーLの操作ボ
タン19を圧縮バネ19Sの付勢力に抗して押すことで
ロッド18を押し、それによってラチェット爪17とラ
チェットプレート12の歯12aとの係合状態を解い
て、その状態を維持しながら、即ち操作ボタン19を押
しながら操作レバーLを倒せばよい。
【0042】カム板30の第2の側30Bが解除ピンP
と接触するまでは係止部30Dの噛み込みによってエン
ドシャフト20は固定されているので、操作レバーLを
倒していくにしたがってブレーキケーブルCが戻されて
ゆき、それにしたがって制動部の制動力が弱まる。
【0043】第2の側30Bが解除ピンPと接触する位
置まで下がった後は、第2の側30Bはそれ以上下がれ
ないので操作レバーLを倒すにしたがってカム板30は
係止部30Dのエンドシャフト20との噛込みが解かれ
る方向(図面上時計回り方向)に回転する。このとき付
勢バネ42は相変わらずエンドシャフト20の第1の側
30Aをカム板30を図面上反時計回りに回す方向に付
勢しているが解除ピンPによって、その方向の回転はで
きない状態になっている。この状態からは支持プレート
41とエンドシャフト20の間の摩擦力が弱まってゆ
き、エンドシャフト20の挟止常態が解除されていくの
で摺動できるようになり、ブレーキケーブルCは制動部
側に引っ張られて制動部はより制動力を弱める。このよ
うにして操作レバーLを倒した位置では、エンドシャフ
ト20は自由に摺動可能な状態に戻り、ブレーキは解除
される。
【0044】ブレーキケーブルCには走行時のリアーア
クスルのバウンド・リバウンド、下り坂でのワインドア
ップ、パーキングブレーキ解除時のケーブル凍結、或い
は車の陸送時の慣性により車体が移動すること等、様々
な原因で伸びが生じるが、エンドシャフト20には圧縮
状態で装着されている調節バネ21の弾撥力により常に
ガイド部G側から引き出される方向に力が掛かっている
ので、生じた伸びはエンドシャフト20がブレーキケー
ブルCに適切な張力が生じるところまで引き出されるこ
とにより自動的に解消される。
【0045】なお、上記説明ではガイド部Gを操作レバ
ーLの基部13の一方の側面に設けたものとしたが、そ
こに限られることはなく、例えば操作レバーLの下側で
あってもよい。
【0046】また、ガイド部Gにはエンドシャフト20
を支持し、またカム板30と共働して挟止する支持プレ
ート41を設けたが、支持プレート41を設けずにガイ
ド部G内にエンドシャフト20の遊貫が可能な筒状部分
を設け、カム板30がエンドシャフト20に噛み込むこ
とができるようにその一部に切欠き部を設けてもよい。
【0047】なお、カム板30の係止部30Dとエンド
シャフト20とが噛み合う部分に、それぞれ互いに係合
可能な係合部20E、30Eを形成すれば、操作レバー
Lの操作量をより小さくすることができる。
【0048】本形態では、パーキングブレーキ装置の操
作レバーの操作によるブレーキケーブルの固定解除とブ
レーキケーブルの不要な伸びを自動的に吸収することを
ブレーキケーブルを通すガイド部と、カム板と、解除ピ
ンと、付勢バネと、ブレーキケーブルのエンドシャフト
に取り付けた調節バネによって行うものである。
【0049】それにより、さまざまな要因から生じるブ
レーキケーブルの好ましくない伸びを、ブレーキの非制
動時に調節バネがブレーキケーブルを引き出すことで解
消し、ブレーキケーブルを適切な張力をもった状態に維
持することができるので、常に安定した制動力や操作感
を維持することができる。
【0050】
【発明の効果】本発明にかかるパーキングブレーキ装置
によれば、メインテナンスフリーのパーキングブレーキ
装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態にかかるパーキングブレーキ装
置を示す斜視図である。
【図2】本発明の一形態にかかるパーキングブレーキ装
置を示す側面図である。
【図3】本発明の一形態にかかるパーキングブレーキ装
置のガイド部の内部を示した略示図である。
【図4】本発明の一形態にかかるパーキングブレーキ装
置の支持プレートとカムによるエンドシャフトの挟持状
態を説明する説明図である。
【図5】係合部を設けた支持プレートとカムによるエン
ドシャフトの挟持状態を説明する説明図である。
【符号の説明】
10…パーキングブレーキ装置 11…ベース部材 12…ラチェットプレート 13…操作レバーの基部 20…エンドシャフト 20E…係合部 21…調節バネ 30…カム 30A…カムの第1の側 30B…カムの第2の側 30E…係合部 41…支持プレート 42…付勢バネ C…ブレーキケーブル G…ガイド部 L…操作レバー P…解除ピン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体側に固設されるベース部材に操作レバ
    ーの基部を揺動可能に支持し、前記操作レバーを倒伏位
    置から起立位置に起こして制動するようにしたパーキン
    グブレーキ装置で、後端側が制動部に取り付けられ、前
    端側が前記ブレーキレバーにより摺動可能に支持された
    ブレーキケーブルを備えたパーキングブレーキ装置にお
    いて、 前記操作レバーの基部に設けた、前記ブレーキケーブル
    を通すためのガイド部と、 前記ベース部材に固設した解除ピンと、前記ブレーキケ
    ーブルの前端側に連結したエンドシャフトに噛込み可能
    な係止部を形成した第1の側と前記解除ピンに支持され
    る第2の側を有するカム板と、 該カム板の前記第1の側を前記エンドシャフトを押止す
    る方向に付勢する付勢バネと、前記エンドシャフトを前
    記ガイド部から引き出す方向に付勢する調節バネとを具
    備し、 前記カム板は、前記操作レバーの非操作時には前記第2
    の側を支持する前記解除ピンにより前記第1の側の前記
    係止部が前記エンドシャフトに噛み込まない位置にあ
    り、操作時には前記付勢バネにより前記第1の側の前記
    係止部が前記エンドシャフトに噛み込んで該エンドシャ
    フトを固定させることが可能な位置に変位するよう揺動
    可能に設けられたことを特徴とするパーキングブレーキ
    装置。
  2. 【請求項2】前記カム板の前記第1の側の前記係止部と
    該係止部が噛み込む前記エンドシャフトとの部分に、互
    いに係合可能な係合部を形成したことを特徴とする請求
    項1に記載のパーキングブレーキ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004521806A (ja) * 2001-03-02 2004-07-22 エドゥシャ ベテーティグングスシステメ ゲーエムベーハー パーキングブレーキのケーブル引張り調節装置
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