JPH10287093A - 平行定規 - Google Patents

平行定規

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JPH10287093A
JPH10287093A JP11014197A JP11014197A JPH10287093A JP H10287093 A JPH10287093 A JP H10287093A JP 11014197 A JP11014197 A JP 11014197A JP 11014197 A JP11014197 A JP 11014197A JP H10287093 A JPH10287093 A JP H10287093A
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Masaru Shinohara
勝 篠原
Osamu Okuno
修 奥野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品の共用化図って製造コストの削減を達成
すること。 【解決手段】 図板11の両側に位置するガイド12に
沿ってスライダ14,15が移動可能に設けられてい
る。このスライダ14,15にはヒンジ部材18,19
が回転可能に支持されており、これらのヒンジ部材間に
スケール20が掛け渡されている。一方のスライダ14
とヒンジ部材18との間には、ばね49が介装され、当
該ばね49は、ヒンジ部材18を回転可能に支持するね
じ軸45回りに装着されている。ばね49の一端側は、
スライダ14の係合孔43に差し込まれて固定される一
方、他端側は、ピン軸51に係合してスライダ14を浮
上させる。また、他方のスライダ19には、コロ67を
支持する軸を利用したスケール角度調整機構26が設け
られている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は平行定規に係り、更
に詳しくは、平行定規の各種機能を発揮させるための部
品を極力共用することのできる平行定規に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、平行定規は、図板の両側に配置
された一対のガイドと、これらガイドに沿って移動可能
なスライダに回転可能に設けられたヒンジ部材と、左右
のヒンジ部材間に掛け渡されたスケールと、前記スライ
ダを移動させるプーリ及びワイヤ等を備えて構成されて
いる。この種の平行定規においては、図板上にセットさ
れる紙面上をスケールが滑るときに、当該紙面を汚損か
ら保護すべくスケールを紙面から若干浮上させるための
スケール浮上機構の他、紙面の端縁とスケールの端縁と
の平行度を補正可能とするスケール角度調整機構等が採
用されている。
【0003】前記スケール浮上機構としては、例えば、
実用新案登録第2508308号公報に示されるよう
に、ばねを用いてスライダを浮上させるとともに、当該
ばねの付勢力をねじの進退によって適宜調整可能とする
構成が知られている。この一方、スケール角度調整機構
は、例えば、特開平4−62198号公報に示されるよ
うに、スライダを移動させるためのベルトとの係合を適
宜解除できるようにし、当該スライダを対称位置にある
他方のスライダに対して前進若しくは後退位置に位置ず
れさせる構成等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、公知の
スケール浮上機構にあっては、ばねの付勢力を調整する
ためのねじが必須の構成部品となり、部品点数を増加さ
せるという不都合がある。また、前記スケール角度調整
機構は、ベルトとの係合解除を行うために当該ベルトを
挟み付ける専用部品を必要とする他、狭い空間内への組
み付け作業が要求されて作業性も悪いという不都合があ
る。
【0005】なお、従来の平行定規においては、図板の
奥行側裏面に図板を所定角度傾斜させるための脚を備え
たものが存在するが、既存のものには、傾斜角度を複数
段階に調整できる構成は採用されていない。そのため、
トレーサーの個性に応じた角度を付ける場合には、書籍
等をスペーサとして利用しつつ角度補正を行っているの
が実情である。
【0006】
【発明の目的】ここに、本発明の主たる目的は、各種機
能を発揮する部品を有効に利用して部品点数の削減を図
り、製造コストの大幅な削減を達成することのできる平
行定規を提供することにある。
【0007】また、本発明の他の目的は、図板の傾斜角
度を多段階に調整することのできる平行定規を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記主たる目的を達成す
るため、本発明は、図板の両側に配置された一対のガイ
ドと、各ガイドの前後方向に沿ってそれぞれ移動可能に
設けられたスライダと、このスライダに一端側が支持さ
れて他端側が回転可能に設けられたヒンジ部材と、これ
らヒンジ部材の自由端側間に掛け渡されたスケールと、
何れか一方のスライダとヒンジ部材との間に設けられた
スケール浮上機構とを備えた平行定規において、前記ス
ケール浮上機構は、前記ヒンジ部材の支持軸に巻装され
るとともに常時は両端が相互に離反する方向に付勢され
たばねを含み、このばねの一端側を前記ヒンジ部材に係
合させる一方、他端側を前記スライダに形成された係合
孔若しくは係合溝に係合させて前記スケールを図板上面
より浮上可能に設ける、という構成を採っている。この
ような構成によれば、ヒンジ部材の支持軸を利用してば
ねを巻装支持することができ、ばねを支持する専用の別
部材を必要とすることがなくなり、スペースの有効利用
を図ることができる。
【0009】また、本発明は、図板の両側に配置された
一対のガイドと、各ガイドの前後方向に沿ってそれぞれ
移動可能に設けられたスライダと、このスライダに一端
側が支持されて他端側が回転可能に設けられたヒンジ部
材と、これらヒンジ部材の自由端側間に掛け渡されたス
ケールと、何れか一方のスライダとヒンジ部材との間に
設けられたスケール角度調整機構とを備えた平行定規に
おいて、前記スケール角度調整機構は、前記ヒンジ部材
の前後方向に沿って形成されたスロット穴と、このスロ
ット穴を貫通するとともに当該スロット穴の延出方向に
沿って移動可能に設けられた調整ねじ軸と、前記ヒンジ
部材の内面側位置で前記調整ねじ軸に回転可能に装着さ
れて前記ガイド上を転動可能なコロと、前記ヒンジ部材
の外面側位置で前記調整ねじ軸に螺合する調整摘みとを
備え、この調整摘みを弛めたときに前記調整ねじ軸がス
ロット穴内の延出方向に移動可能に設けられる一方、調
整摘みを締め付けたときに前記調整ねじ軸の移動が規制
可能に設けられる、という構成を採り、これによっても
前述の目的を達成しようとしたものである。この構成で
は、コロを支持する調整ねじ軸と調整摘みとのねじ込み
位置を調整することのみでスケールの角度調整が可能と
なり、また、コロの支持構造とスケール角度調整機構と
を併せた構造の簡易化を達成することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の平行定規における係合孔
若しくは係合溝は、前記スライダの上下方向に沿って複
数箇所に配置され、これらの係合孔若しくは係合溝に対
するばねの係合位置を変えることで前記スケールの浮上
量を調整可能に設ける、という構成を採ることが好まし
い。このように構成すれば、ばねの付勢力を調整するた
めのねじ等を用いる必要性が全くなく、既存部品である
スライダに穴等を形成するだけの極めて簡単な構成とな
る。
【0011】また、前記図板の奥行側裏面には当該図板
の傾斜角度調整脚が配置され、この傾斜角度調整脚は、
少なくとも二段階の高さ調整が可能に設けられる、とい
う構成も併せて採用することができる。これにより、ト
レーサーの個性に応じた高さ調整が行えるようになり、
手近な書籍等をスペーサとして用いる必要性も解消する
ことができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。なお、以下の説明において、「左側」、「右
側」というときは、特に明示しない限り、図1を基準と
して用いるものとし、また、「前後」というときは、同
図中上下方向について用いられる。
【0013】図1には本実施例に係る平行定規の平面図
が示され、図2には同平行定規の横断面図が示されてい
る。また、図3には図1の右側面図が示されている。こ
れらの図において、平行定規10は、図板11の左右両
端に固定されたガイド12と、これらのガイド12の各
外側に形成されたレール部12Aに沿って前後方向に移
動可能に設けられた左右のスライダ14,15と、これ
らのスライダ14,15を前後方向に移動させるための
駆動伝達機構17と、各スライダ14,15に一端側が
支持されて他端側が回転可能に設けられたヒンジ部材1
8,19と、これらのヒンジ部材18,19間に掛け渡
されたスケール20と、前記ヒンジ部材18,19の外
側面に装着されたカバー21,22と、前記ヒンジ部材
18に上方への付勢力を付与してスケール20を図板1
1の上面から若干浮上させるためのスケール浮上機構2
5と、ヒンジ部材19側に設けられて当該ヒンジ部材1
9とスライダ15との前後相対移動を可能とするスケー
ル角度調整機構26と、前記図板11の奥行側裏面に固
定されて図板11の角度を調整する傾斜角度調整脚27
とを備えて構成されている。
【0014】前記駆動伝達機構17は、基本的に公知の
平行定規と同様の原理により構成されている。すなわ
ち、前記一対のガイド12内において、それらの前後各
位置に配置されたプーリ30,31と、これらプーリ3
0,31に掛け回された無端状のワイヤ32とにより構
成され、このワイヤ32の途中を左右の各スライダ1
4,15に固定することによって、当該スライダ14,
15が前後方向に同期して移動可能となっている。ここ
で、前記ガイド12の前後両端には、プーリ30,31
を支持可能なアームを備えたキャップ33,34がそれ
ぞれ嵌合可能となっており、これらの各キャップ33,
34を利用したプーリ支持構造が採用されている。
【0015】前記スライダ14,15のうち、左側のス
ライダ14は、図4及び図5に示されるように、ガイド
12のレール部12A上を転動するコロ35(図2参
照)を収納してこれを軸支するコロ収納部37を前後二
箇所に備えているとともに、これらのコロ収納部37間
には、前記ワイヤ32を固定するねじ38の挿入部40
が設けられている。また、挿入部40に隣設するスライ
ダ14部分には、上下方向に沿って略等間隔を隔てて穿
設された係合孔43が設けられており、スライダ14の
図4中右側には、カバー21の外面側から挿入される支
持軸としてのねじ軸45の取付孔46が穿設されてい
る。ここで、ねじ軸45の軸回りにはブッシュ47が配
置され、このブッシュ47の外周面にばね49が装着さ
れている。
【0016】前記ばね49は、図6及び図7に示される
ように、コイル部49Aと、このコイル部49Aから互
いに離間する方向に向けられた直線部49B,49C
と、一方の直線部49Bの先端側に形成されたU字折り
返し部49Dと、他方の直線部49Cの先端側に形成さ
れた略L字状部49Eとを備えた外観形状をなし、直線
部49B,49Cは、無負荷状態で、相互に離間した形
状となるようになっている。このばね49は、直線部4
9B,49C間の離間幅を狭めるように接近させて、前
記U字状折り返し部49Dが直線部49Cに係合可能と
なっている。ここで、前記略L字状部49Eの先端は、
前記係合孔43に差し込んで固定される一方、前記直線
部49Bが、前記カバー21の内面側からヒンジ部材1
8を貫通して延びるピン軸51に係合するようになって
おり、前記ヒンジ部材18及びカバー21の自由端側が
前記ねじ軸45を回転中心として図5中時計方向に付勢
され、これによって、ヒンジ部材18,19間に掛け渡
されたスケール20を、図板11の上面より浮上させる
ことが可能となっている。ここにおいて、前記係合孔4
3と、ねじ軸の45外周側に配置されたブッシュ47
と、当該ブッシュ47に巻装されたばね49と、前記ピ
ン軸51とによりスケール浮上機構25が構成されてい
る。
【0017】前記右側のスライダ15は、図3、図8及
び図9に示されるように、ガイド12のレール部12A
上を転動する図示しないコロを収納してこれを軸支する
コロ収納部56と、当該コロ収納部56に隣設する位置
でスライダストッパねじ57及びワイヤ固定ねじ58を
挿入する穴60,61と、前記スライダ15の前端側領
域、すなわち、図8中左側約半分領域で当該スライダ1
5の前後方向(長手方向)に沿って延びるスロット穴6
3とを備えて構成されている。スロット穴63には、図
2に示されるように、調整ねじ軸65が挿通されてお
り、この調整ねじ軸65の内側端部にコロ67が装着さ
れている。ここで、コロ67の外周溝幅は、ガイド12
のレール部12Aに対して一定の遊びを有するように設
定されている。
【0018】前記調整ねじ軸65は、図2に示されるよ
うに、右端側がヒンジ部材19及びカバー22を貫通し
て外側に延びており、カバー22より突き出た領域に調
整摘み70がねじ込み連結されている。なお、調整ねじ
軸65において、コロ67の近傍位置にはスライダ15
内に位置するナット72が螺合されている。また、ヒン
ジ部材19の外面と前記調整摘み70の内側先端面との
間にはワッシャ75が介装されており、これにより、調
整摘み70を弛めたときに、コロ67の外周溝がガイド
12のレール部12Aに対してガタを生じさせて調整ね
じ軸65がスロット穴63の延出方向に若干移動可能に
設けられる一方、調整摘み70を締め付けたときにコロ
67の外周溝が前記レール部12Aに圧接されて調整ね
じ軸65の移動が規制可能となっている。
【0019】前記図板11の傾斜角度調整脚は27は、
図2及び図3に示されるように、図板11の裏面に固定
されるベース77と、このベース77に回転可能に支持
された第1の脚片78と、この第1の脚片78の自由端
側にピン79を介して回転可能に連結された第2の脚片
80とにより構成されている。第1の脚片78は、その
横断面形状が凹状をなしており、第2の脚片80を図3
中矢印A方向に折り畳んだときに、凹状に落ち込んだ領
域内に受容されるようになっている。また第1の脚片7
8は同図中矢印B方向に折り畳み可能となっており、こ
れにより、図板11の奥行側の高さを最も低く設定する
ことができる。
【0020】なお、図1中、符合81はペントレイを示
す。
【0021】次に、前記実施例における各機構の作用に
ついて説明する。
【0022】前記スケール浮上機構25において、スケ
ール20の上方への浮上力若しくは付勢力を調整する場
合には、前記略L字状部49Eの係合位置を変えること
によって行うことができる。例えば、図5の状態におい
て、略L字状部49Eの係合位置を一つ上方位置にずら
す場合には、当該L字状部を指で摘んで係合孔43から
抜き出し、これを一段高い係合孔43に差し込むことに
よって行われる。すると、ばね49における直線状部4
9Cの位置が高くなるため、これに対して離間する方向
にばね付勢された直線状部49Bも一層高い位置に変位
しようとする。従って、この直線状部49Bが係合する
ピン軸51が上方に浮上力を受けることになり、その分
スケール20の浮上量を増加させることとなる。ここ
で、スケール20を図板11上にセットされた紙面に押
し付けた場合には、前記直線状部49Bのみが強制的に
押し下げられることとなり、この押し付け力を解除して
スケール20を図板11の上下方向に動かす際には、再
び浮上させた状態でスケール20を移動させることが可
能となる。
【0023】また、前記スケール角度調整機構26は、
調整摘み70を調整ねじ軸65に緩やかに螺合している
状態では、当該調整ねじ軸65に装着されたコロ67の
外周溝が一定の遊びを持ってガイド12のレール部12
A上に乗った状態となるため、この時、調整ねじ軸65
をスロット穴63に沿って一定量移動させることができ
る。因みに、本実施例では、スロット穴63の延出方向
に沿って、それぞれ約5ミリ程度の移動が可能に設けら
れている。従って、図板11上にセットした紙面の端縁
とスケール20の端縁との平行度に若干のずれが生じた
場合でも、スケール20の角度を微調整することで、当
該スケール20の端縁と紙面の端縁とを一致させる補正
が可能となる。そして、このような補正が完了した状態
で、前記調整摘み70を締め付けておくことで、コロ6
7の外周溝とレール部12Aとが相互に圧接されること
となり、補正後のスケール角度を安定して保持すること
が可能となる。
【0024】また、前記傾斜角度調整脚27は、第2の
脚片80を第1の脚片78に折り畳んだ状態で、当該第
1の脚片78を起立させることで、図板11の奥行側が
手前側よりも高くなる位置に設定でき、更に、高い位置
に設定したい場合には、第2の脚片80を第1の脚片7
8の先端から突出させた姿勢とすればよい。
【0025】なお、前記実施例においては、ばね49の
略L字状部49Eを係合孔43に係合させる構成を示し
たが、本発明はこれに限定されるものでなく、スライダ
14の表面を部分的に凹ませてなる係合溝を点在させる
ことでもよい。但し、略L字状部49Eの不用意なる位
置ずれを防止する上では、図示説明した係合孔43とす
ることが好ましい。
【0026】また、前記スケール20の角度調整を行う
ための調整ねじ軸65の移動範囲は、前記実施例に限ら
ず、更に大きな範囲で移動可能とすることもできる。ま
た、スケール角度調整機構26に採用されたワッシャ7
5は、ブッシュに代替する構成も勿論採用可能である。
【0027】更に、前記図板11の傾斜角度調整脚27
は二段に限らず、更に多段型として構成してもよい。要
するに、本発明は、トレーサー毎に異なる所望の角度設
定が実現できるように構成されていればよい。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ばねの一端側をヒンジ部材に係合させる一方、他端側を
前記スライダに形成された係合孔若しくは係合溝に係合
させて前記スケールを図板上面より浮上可能に設けたか
ら、ヒンジ部材の支持軸を利用した浮上機構が構成で
き、ばねを支持する専用別部材を必要とすることがなく
なって、部品点数の削減を図ることができるという効果
を得る。
【0029】また、スケール浮上機構は、ばねの係合位
置を適宜変更可能とする複数の係合孔等を採用したか
ら、ばねの付勢力を調整するためのねじ等を用いる必要
性も全くない。
【0030】更に、前記スケール角度調整機構は、スラ
イダを移動させるコロの支持軸を利用する形態としたか
ら、この点からも部品の共用化が達成されて、更なる製
造コストの抑制を図ることができる。しかも、これらの
部品共用化によれば、スライダに組み込まれる構成の領
域も少なくなるため、小型化をも達成することができ、
小型タイプの平行定規を製作する場合でも、同様の機能
を付与することが可能となる。
【0031】また、前記図板の奥行側裏面には段階的に
高さ調整が可能となる傾斜角度調整脚を設けたから、ト
レーサーの個性に応じた高さ調整が行えるようになり、
手近な書籍等をスペーサとして用いる必要性も解消する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る平行定規の平面図。
【図2】前記平行定規の概略横断面図。
【図3】図1の右側面図。
【図4】スケール浮上機構を示す断面図。
【図5】前記スケール浮上機構の正面図。
【図6】前記スケール浮上機構を構成する無負荷状態の
ばねの側面図。
【図7】図6の上面図。
【図8】スケール角度調整機構を説明するための右側ス
ライダの正面図。
【図9】前記スライダの断面図。
【符号の説明】
10 平行定規 12 ガイド 14 スライダ 15 スライダ 18 ヒンジ部材 19 ヒンジ部材 20 スケール 25 スケール浮上機構 26 スケール角度調整機構 27 傾斜角度調整脚 43 係合孔 47 ブッシュ 49 ばね 63 スロット穴 65 調整ねじ軸 70 調整摘み

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 図板の両側に配置された一対のガイド
    と、各ガイドの前後方向に沿ってそれぞれ移動可能に設
    けられたスライダと、このスライダに一端側が支持され
    て他端側が回転可能に設けられたヒンジ部材と、これら
    ヒンジ部材の自由端側間に掛け渡されたスケールと、何
    れか一方のスライダとヒンジ部材との間に設けられたス
    ケール浮上機構とを備えた平行定規において、前記スケ
    ール浮上機構は、前記ヒンジ部材の支持軸に巻装される
    とともに常時は両端が相互に離反する方向に付勢された
    ばねを含み、このばねの一端側を前記ヒンジ部材に係合
    させる一方、他端側を前記スライダに形成された係合孔
    若しくは係合溝に係合させて前記スケールを図板上面よ
    り浮上可能としたことを特徴とする平行定規。
  2. 【請求項2】 前記係合孔若しくは係合溝は、前記スラ
    イダの上下方向に沿って複数箇所に配置され、これらの
    係合孔若しくは係合溝に対するばねの係合位置を変える
    ことで前記スケールの浮上量を調整可能に設けたことを
    特徴とする請求項1記載の平行定規。
  3. 【請求項3】 図板の両側に配置された一対のガイド
    と、各ガイドの前後方向に沿ってそれぞれ移動可能に設
    けられたスライダと、このスライダに一端側が支持され
    て他端側が回転可能に設けられたヒンジ部材と、これら
    ヒンジ部材の自由端側間に掛け渡されたスケールと、何
    れか一方のスライダとヒンジ部材との間に設けられたス
    ケール角度調整機構とを備えた平行定規において、前記
    スケール角度調整機構は、前記ヒンジ部材の前後方向に
    沿って形成されたスロット穴と、このスロット穴を貫通
    するとともに当該スロット穴の延出方向に沿って移動可
    能に設けられた調整ねじ軸と、前記ヒンジ部材の内面側
    位置で前記調整ねじ軸に回転可能に装着されて前記ガイ
    ド上を転動可能なコロと、前記ヒンジ部材の外面側位置
    で前記調整ねじ軸に螺合する調整摘みとを備え、この調
    整摘みを弛めたときに前記調整ねじ軸がスロット穴内の
    延出方向に移動可能に設けられる一方、調整摘みを締め
    付けたときに前記調整ねじ軸の移動が規制可能に設けら
    れていることを特徴とする平行定規。
  4. 【請求項4】 前記図板の奥行側裏面には当該図板の傾
    斜角度調整脚が配置され、この傾斜角度調整脚は、少な
    くとも二段階の高さ調整が可能に設けられていることを
    特徴とする請求項1,2又は3記載の平行定規。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110588220A (zh) * 2019-10-21 2019-12-20 吉林工程技术师范学院 一种环境艺术用绘图装置

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