JPH10286855A - 型締油圧の圧抜制御方法 - Google Patents

型締油圧の圧抜制御方法

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JPH10286855A
JPH10286855A JP9093547A JP9354797A JPH10286855A JP H10286855 A JPH10286855 A JP H10286855A JP 9093547 A JP9093547 A JP 9093547A JP 9354797 A JP9354797 A JP 9354797A JP H10286855 A JPH10286855 A JP H10286855A
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hydraulic pressure
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JP9093547A
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Kozo Hibi
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Meiki Seisakusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】型締装置の圧抜制御を安定かつ急速に行えるよ
うにした型締油圧の圧抜制御方法を提供すること。 【解決手段】金型2のキャビティに充填された溶融樹脂
の冷却工程完了前に、ブースタラム9への油圧を継続・
維持して供給するとともにメインシリンダ室14の油圧を
急速圧抜回路(22,26) によってタンク側に戻し、さら
に、金型の型開き前の型開遅延動作中に、ブースタラム
9の油圧をタンク側に戻すとともにメインシリンダ室14
に連通するプレフィル弁28を開放するステップを有し、
メインラム7の型締力を、金型の冷却工程時の型締圧力
に対して5%〜12%の範囲でメインラムの急速圧抜時
間を0.05秒以内としたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金型に型締力を作
用させる型締シリンダの圧力制御に関し、特に、射出成
形機の型開動作における型締油圧の圧抜制御に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】射出成形機は、複数本のタイバーに支持
された固定盤と可動盤に、固定金型と可動金型を有する
成形金型の両端部をそれぞれ固定した後、型締装置によ
って、この金型が開閉できるように構成されており、こ
の型締装置は、金型内のキャビティに溶融樹脂を射出す
るための射出装置の射出圧力に対抗できる型締力を作用
させて金型が開かないようにする。
【0003】この型締装置は、通常、可動盤を中間にし
て固定盤とは反対側のタイバー端部にフランジ部が取り
付けられた型締シリンダを備えており、この型締シリン
ダに油圧を供給することによりメインラムの型締力を作
用させるが、成形機の4本のタイバーの締付応力を全く
同じ数値に揃えることは困難であり、各タイバーを1本
ずつ調整して固定盤と可動盤の平行度を厳密に保持する
ことは難しい。
【0004】従って、このような状態で光ディスク基板
等の精密部品を成形する場合に、次のような問題を生じ
る。
【0005】金型内のキャビティに射出された溶融樹脂
は、決められた冷却時間中冷却される。そしてこのキャ
ビティ内に配置されたスタンパのピットがディスク面に
転写されてディスク基板が形成される。
【0006】しかし、冷却工程に続く型締シリンダの圧
抜時に、今まで延びていた4本のタイバーが型締圧力の
開放によって収縮されることにより元に戻る。この型締
圧力の圧抜時間分がスタンパからディスク基板が離型す
る時間に関係してくる。
【0007】従って、上記のように4本のタイバーの締
付応力が揃っている時には、離型する時間差がディスク
基板内で生じないが、締付応力が揃っていない現状にお
いて、型締圧力を瞬時に落とすようにし、離型する時間
差を最小にして均等に離型できるようにしている。
【0008】ただし、瞬時に完全に型締力をゼロにして
しまえば、あまりにも反動量が多くなり、金型はキャビ
ティ内の射出圧力により開いてしまい固定盤側からのエ
アーによる固定側の離型用エアブローの効果が不安定に
なってしまう。
【0009】このようなことから、ピットの流れ現象や
離型タイミングに時間差が生じるためにディスク基板に
離型ムラを生じるので、ピットの2重転写や流れ現象に
起因するピット形状の異常や転写性の欠陥を解決する方
法として、特開平7−246644号公報に記載されて
いる光ディスク用基板の成形方法が示されている。
【0010】この方法は、プリフォーマット情報を転写
するためのスタンパが取付られた射出成形金型に溶融樹
脂を導入して光ディスク用基板を成形するに当たり、溶
融樹脂導入から冷却時の型締圧を高圧とし、型開き前の
圧力を20kgf/cm2 〜0.1kgf/cm2 の低
圧とすることを特徴としている。
【0011】この方法では、上記公報の図3に示すよう
に、冷却工程時において、一定か、もしくは段階的に上
昇下降させて型締射出圧縮圧力の開放時B点よりも時間
軸で手前に位置するC点で最終的に金型が開く程度の極
低圧cに設定し、この射出圧縮最終圧力cを型開きに利
用することで平滑かつ均一な金型開動作を行い、射出圧
縮圧開放時の不均一な離型を抑制することにより金型デ
ィスクの離型ムラ等を防止している。
【0012】また、他の技術として、特公平6−758
88号公報では、溶融樹脂の射出工程終了後に、その樹
脂材が固化する前に可動金型の型締圧力を略々開放し、
この状態で樹脂材が固化するまでキャビティ内に保持し
た後、上記樹脂材による成形ディスクを金型から取り出
すようにしたことを特徴とするディスクの射出成形方法
が開示されている。
【0013】この方法では、樹脂材が完全に固化する前
に、可動金型に加えられていた型締圧力をゼロまたは極
めて低圧にまで急激に開放する。型締圧力を急激に開放
するには、ブースタラム式型締装置の場合、型締圧調節
器を介してサーボバルブ機構を作動させ、メインラム及
びブースタラムのシリンダ室内のオイルを急激に排出す
る。また、トグル式型締装置の場合、型締シリンダ内の
圧力を開放し、リンク機構の型締圧力を開放すればよ
い。
【0014】このように、可動金型の型締圧力を所定の
タイミングで開放し、初期値複屈折をコントロールした
後、さらに、この状態を保持したまま樹脂材を完全に固
化する。ここで、金型は樹脂材と接触した状態で型締圧
力のみ開放する。
【0015】即ち、この方法では、上記公報の図8に示
すように、樹脂材に均一な一定の型締圧力を作用させる
領域Cから所定のタイミングであるD点の位置で急激に
型締圧力を開放している。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た第1の従来方法では、金型開き量を生じさせながら、
最終的に金型が開く程度の極低圧に減圧するものであ
り、型開き前に低圧に保持できるものの、この低圧設定
時点から金型は開き始めている。
【0017】一方、第2の従来方法は、樹脂材が固化す
るまでの間の所定のタイミングで可動金型の型締圧力を
開放しており、この変化は、例えば、140kg/cm
2 〜0kg/cm2 への減圧で、好ましくは、その時間
が0.5秒以内となっている。そして、このゼロに近い
低圧状態を保持して射出開始時点から9秒後に型開を行
っている。
【0018】従って、これらの方法では、所定の型締圧
力からその圧力を減圧するのみであるため、その最終設
定圧力値を保持し、かつその圧力値に達するまでの時間
を最小限に押えることを考慮していない。
【0019】このような事情に鑑みて、本発明は、ブー
スタラムの規定最高油圧を維持したままで型締シリンダ
の型締圧力を急激に減圧することにより、型締装置の圧
抜制御を安定かつ急速に行えるようにした型締油圧の圧
抜制御方法を提供することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る型締油圧の圧抜制御方法は、ブースタ
ラムとメインラムを備えた型締装置の油圧制御におい
て、金型のキャビティに充填された溶融樹脂の冷却工程
完了前に、ブースタラムへの油圧を継続・維持して供給
するとともにメインシリンダ室の油圧を急速圧抜回路に
よってタンク側に戻す工程と、前記工程に続く金型の型
開き前の型開遅延動作中に、前記ブースタラムの油圧を
タンク側に戻すとともに前記メインシリンダ室に連通す
るプレフィル弁を開放する工程とを有していることを特
徴としている。
【0021】また、好ましくは、急速圧抜回路は、サー
ボバルブのみまたはサーボバルブと該サーボバルブに並
列配置したパイロットチェックバルブから構成されてい
る。
【0022】さらに、ブースタラムの直径の二乗値は、
メインラムの直径の二乗値の5%から15%の範囲であ
り、かつ前記メインラムの急速圧抜時間が0.05秒以
内となるように急速圧抜が実行できるようになってい
る。
【0023】このような構成から、冷却工程完了前に、
第1のバルブ(サーボバルブ)によってメインラムに供
給された油圧が圧抜されるとともに、更なる油圧を第2
のバルブ(パイロットチェックバルブ)を開いて圧抜す
るので、型締シリンダ内に供給された油圧は、急激にタ
ンクに排出されて減圧する。
【0024】この時、ブースタラムへの油圧は所定の油
圧を維持している。この所定油圧によって型締シリンダ
に作用する型締力は、メインラムとブースタラムの口径
比に関連して、冷却工程時に与えられた設定型締圧力に
対して、ブースタラムの直径の二乗値と、メインラムの
直径の二乗値との比に応じた低圧となる。
【0025】この変化は、ブースタラムへの油圧は維持
された状態のままで、全体として型締シリンダ内の圧力
が減圧されるので、急激に減圧してもブースタラムによ
る所定設定値は安定していることから、そこに至るまで
の時間を短縮して0.05秒以内に低下することが可能
となる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1の型締装置1は、成形金型2を可動
盤3と固定盤4との間に取り付けて型締作業を行うもの
で、一般的な直圧式の型締シリンダ5を有する機構であ
り、その他トグル機構を含む種々の形式が使用されてい
るが、ここでは、この直圧式を中心にして説明する。
【0027】図1において、型締装置1は、可動盤3を
中間にして固定盤4とは反対側の各タイバー6の一端部
にフランジ部5aを取り付けた型締シリンダ5を備えて
おり、その内部にメインラム7を有し、その先端部が可
動盤3に固定されている。
【0028】また、メインラム7の中心部にラム後端部
から前方に向けて延びた内孔8を備えて、その内孔8に
パイプ状のブースタラム9が挿入され、ブースタラム9
の後端部に油圧供給口10を設けて、メインラム7を高
速で型閉移動させる。型締シリンダ5には、他に2つの
油圧供給口12,13が設けられ、メインラム7のメイ
ンシリンダ室14内に油圧を供給することによって、油
圧供給口12からメインラム7へ型締油圧が加わり、一
方、油圧供給口13へ油圧を供給することにより型開が
行われる。ここで、本発明では、ブースタラム9の直径
の二乗値は、メインラム7の直径の二乗値の5%〜15
%にするのが好ましく、この比が、即ち、受圧面積比と
なり、したがって型締圧力の低下率ともなるのである。
【0029】このような型締装置1は、固定盤4の前側
に配置される図示しない射出装置と対向するように配置
されるものである。
【0030】また、本発明の型締油圧の圧抜制御を行う
ための油圧制御装置は、図1に示す油圧回路20を備え
ている。この回路20は、油圧源21から方向切換弁3
0のC側切換え位置において連通する管路32に4ポー
ト3位置のサーボバルブ22を配置し、その二次側管路
24を型締シリンダの供給口12に接続して、型締装置
1を制御する。
【0031】また、この二次側管路24とタンクとの間
の戻り管路25には、ソレノイドSPの作動により弁を
開くパイロットチェックバルブ26が設けられ、さら
に、型締シリンダ5の別の排出口29に別のパイロット
チェックバルブ28であるプレフィル弁が設けられてい
る。このプレフィル弁もソレノイドZの作動により弁を
開くようになっている。
【0032】さらに、型閉のためのブースタラム9及び
型締のための供給口12と型開のための供給口13へ、
選択的に油圧を供給するための方向切換弁30が設けら
れている。
【0033】パイロットチェックバルブ26は、サーボ
バルブ22と連動して、型締シリンダに供給された油圧
をソレノイドSPの作動により急激にタンク側に戻す減
圧弁として機能するが、サーボバルブ22のみでも型締
圧抜が可能である。しかし、その場合、サーボバルブ2
2の口径が十分大きくないと、圧抜時間を0.05秒以
内にすることは困難である。したがって、本発明に係る
急速圧抜回路は、サーボバルブのみ、またはサーボバル
ブ22とパイロットチェックバルブ26で構成が可能で
ある。
【0034】一方のパイロットチェックバルブ28は、
プレフィル弁であるため、ソレノイドZをオンさせても
型締シリンダのメインシリンダ室の圧力が約15kg/
cm 2 以下に低下しないと弁を開いてタンクに排出でき
ないようになっている。
【0035】また、ブースタラム圧抜用の方向切換弁2
7が、サーボバルブ22と供給油圧を切換える方向切換
弁30とを結ぶ管路32に交差して連通する管路33に
接続されており、この管路33は、ブースタラム9の供
給口10に接続されており、ソレノイドXの作動により
ブースタラム9に供給されていた油圧をタンク側に戻す
ようになっている。従来の油圧回路では、サーボバルブ
22と、圧抜用の方向切換弁27によって圧抜されてい
たので、メインシリンダ室14の油圧は急激に低下せ
ず、図2の従来例で示すように、120kg/cm2
ら0kg/cm2まで約0.13秒かかっていた。この
ためタイマで設定される型開遅延時間は0.2秒を必要
としている。
【0036】これに対して、本発明の油圧制御回路で
は、ソレノイドSPの作動によりパイロットチェックバ
ルブ26が直ちに開き、また、サーボバルブ22からも
メインシリンダ室14内の油圧が排出されるので、図2
のグラフで示すように、圧抜時間は0.05秒以内に短
縮され、型開遅延時間の間、この型締力を維持して、型
締動作を完了する。このパイロットチェックバルブ26
とサーボバルブ22によって急速圧抜回路が構成され
る。この場合、この急速圧抜回路の作用によって、型開
遅延時間は、0.2秒から0.1秒に短縮できる。
【0037】上述の本発明に係る型締装置1の作動を、
図2及び図3を用いて型締動作の工程に沿ってより詳細
に説明する。
【0038】始めに方向切換弁30のソレノイドCを励
磁することにより、ブースタラム9を作動させて金型2
が閉じられる。そして、この型閉動作の完了後に、型締
動作の第1段階(図2のA〜B区間)が開始される。こ
の段階では、油圧源21からの作動油が所定の圧力で方
向切換弁30を介して管路32,33に供給され、管路
33からブースタラム9に、また、管路32からサーボ
バルブ22を介して制御された圧力の作動油が型締シリ
ンダ5の供給口12に供給されてメインラム7に油圧が
加えられることにより型締動作が開始される。
【0039】続く第2段階(図2のB〜D区間)では、
サーボバルブ22を制御して一時型締圧力を低下させ
る。そして、射出動作完了後、型締圧力を再上昇させ
て、所定の最適型締圧力において、金型の冷却工程が進
行し、溶融樹脂が次第に固化していく。
【0040】さらに、第3段階(図2のD〜E区間)で
は、ブースタラム9への油圧は維持されたままである
が、ソレノイドSPをオンさせてパイロットチェックバ
ルブ26を開き、この戻り管路25からの作動油を急激
にタンクへ戻す。この結果、型締シリンダ5内のメイン
ラム7の一次側シリンダ室(メインシリンダ室)14に
供給されていた作動油が、わずかに0.05秒以内で排
出される。
【0041】図2では、この動作が従来例と本発明とを
比較した型締動作における型締圧力の変化グラフが示さ
れており、従来例では、図3に示すバルブの作動タイミ
ングによって、ブースタラムとメインラムからの作動油
を戻す時間は、約0.13秒である。
【0042】一方、本発明では、ブースタラムへの供給
油圧を継続・維持して、これを保持し、メインラムのみ
油圧を急激に排出できるために、上記のように0.05
秒以内という数値が得られた。
【0043】図3に示すように、本発明のバルブの開閉
は、サーボバルブ22とパイロットチェックバルブ26
を金型の冷却工程完了前に作動させている。即ち、図1
において、サーボバルブ22のソレノイドを作動させ
て、左側の切り換え位置にしてメインラム7に供給され
ていた作動油を管路24を通りサーボバルブポートAか
らポートTを経てタンクに戻す。そして同時に、この管
路24,25を通じてパイロットチェックバルブ26を
開かせて急激にタンクに戻す。
【0044】そして、型開遅延時間としての0.1秒の
間、ブースタラム9からの作動油をタンクに戻す方向に
切り換える圧抜用の方向切換弁27のソレノイドXを作
動させ、また、この型開遅延開始時よりメインラム7に
供給されていた作動油を別の排出口29からの管路に接
続されたもう1つのパイロットチェックバルブ28であ
るプレフィル弁を開かせて型締圧力を完全にゼロにす
る。その後、方向切換弁30をCからOに切換えて、型
開するのである。
【0045】これにより、本発明は、図2に示す型締プ
ロフィールに沿う型締力を実現することができる。ま
た、本発明によって、型締圧力を0.05秒以内でブー
スタラムのみで作用させる所望低圧型締圧力に減圧した
場合には、光ディスク基板における重要な特性、ピット
及びランド部での判定基準となるPIT JITTER、LAND JIT
TER の数値が次表のように改善される。
【0046】
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ブース
タラムへの供給油圧を維持したままで、金型の冷却工程
完了前に複数のバルブを開き、型締シリンダのメインラ
ムに供給されていた作動油をサーボバルブの戻り管路を
通じて排出するとともに、型締シリンダのシリンダ室内
の圧力に影響されずに他の管路を用いて急速に作動油を
排出することにより、所望の型締圧力に短時間で減圧し
てこの圧力値を維持できるので、型締力の圧抜動作に影
響する製品の成形精度が維持され、特に、ディスク基板
のピット及びランド部での判定基準となるPIT JITTER、
LAND JITTER の数値を改善することができる。さらに、
圧抜時間短縮に伴って成形サイクル時間の短縮も図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の型締油圧の圧抜制御に関連した型締装
置とその油圧回路を示す構成図である。
【図2】従来例と本発明とを比較した型締動作の経過に
基づく圧抜工程を示すグラフである。
【図3】従来例と本発明とを比較したバルブの開閉動作
のタイミングと型締力の変化を示す線図である。
【符号の説明】
1 型締装置 2 金型 3 可動盤 4 固定盤 5 型締シリンダ 7 メインラム 9 ブースタラム 14 メインシリンダ室 21 油圧源 22 サーボバルブ 26,28 パイロットチェックバルブ 27,30 方向切換弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブースタラムとメインラムを備えた型締装
    置の油圧制御において、 金型のキャビティに充填された溶融樹脂の冷却工程完了
    前に、ブースタラムへの油圧を継続・維持して供給する
    とともにメインシリンダ室の油圧を急速圧抜回路によっ
    てタンク側に戻す工程と、 前記工程に続く金型の型開き前の型開遅延動作中に、前
    記ブースタラムの油圧をタンク側に戻すとともに前記メ
    インシリンダ室に連通するプレフィル弁を開放する工程
    とを有していることを特徴とする型締油圧の圧抜制御方
    法。
  2. 【請求項2】前記急速圧抜回路は、サーボバルブのみま
    たはサーボバルブと該サーボバルブに並列配置したパイ
    ロットチェックバルブからなることを特徴とする請求項
    1記載の方法。
  3. 【請求項3】前記ブースタラムの直径の二乗値が前記メ
    インラムの直径の二乗値の5%から15%の範囲であ
    り、かつ前記メインラムの急速圧抜時間が0.05秒以
    内であることを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の方法。
JP9093547A 1997-04-11 1997-04-11 型締油圧の圧抜制御方法 Pending JPH10286855A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111237269A (zh) * 2020-01-20 2020-06-05 中国海洋石油集团有限公司 一种液压散热系统、隔水管悬挂装置液压系统及散热方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111237269A (zh) * 2020-01-20 2020-06-05 中国海洋石油集团有限公司 一种液压散热系统、隔水管悬挂装置液压系统及散热方法

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