JPH10286435A - ダイオキシン再合成防止用急冷装置 - Google Patents

ダイオキシン再合成防止用急冷装置

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JPH10286435A
JPH10286435A JP9098631A JP9863197A JPH10286435A JP H10286435 A JPH10286435 A JP H10286435A JP 9098631 A JP9098631 A JP 9098631A JP 9863197 A JP9863197 A JP 9863197A JP H10286435 A JPH10286435 A JP H10286435A
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JP
Japan
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quenching
exhaust gas
tank
dioxin
waste gas
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Application number
JP9098631A
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English (en)
Inventor
Tetsuto Tamura
哲人 田村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 急冷装置内で急冷操作に至るまでの区間を完
全に断熱処理を施し、不用意なダイオキシンの発生を防
止すると共に、急冷のための溢水用流水を旋回流として
形成し、流水内に噴射させた微少気泡を旋回流内に閉じ
込め、これにより微少気泡の上昇速度を遅くして冷却効
果を高めるようにしたダイオキシン再合成防止用急冷装
置の提供。 【解決手段】 減圧急冷槽1内に溢水流水構成の急冷主
水槽4を配設し、この急冷主水槽4の流水に向って、微
少な気泡を噴射急冷できる多数の排ガス分散筒5を下向
きに臨ませ、これら多数の排ガス分散筒5の上端を減圧
急冷槽1の中間に設けた環状の排ガス導入空間6と連通
し、この排ガス導入空間6にダイオキシンの分解温度以
上に加熱処理された排ガスの導入口を設けると共に、前
記排ガス導入空間6および排ガス分散筒5の上端より気
泡発生部7の境界に達するまでの区間に断熱壁8を設け
たことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ダイオキシンの
急冷時に発生する虞れがあるダイオキシンの再合成を完
全に防止し、しかも急冷効果をより向上させたダイオキ
シン再合成防止用急冷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、数多くの急冷装置が知られてい
る。しかしながら、急冷効果に優れていても急冷過程、
たとえば高温状態の排ガスが急冷装置内に導入された以
後の過程で急冷装置を構成する冷却された壁面近くを通
過する排ガスが不用意に冷却されたり、或は急冷装置の
構造的な不備で排ガスの滞流部が形成されている場合が
多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、排ガスが
冷却壁面近くを通過したり、或は滞流部に一時的にも滞
留すると直ちに放熱冷却して排ガスは一部冷却し、30
0℃付近に降下する状態を呈する。この300℃付近は
分解されていたダイオキシンの再合成温度であり、瞬間
のうちに微量とはいえ有害物質の生成を防ぎ得ないとい
う不都合がある。この発明は叙上の点に着目して成され
たもので、この発明は、急冷装置内で急冷操作に至るま
での区間を完全な断熱処理を施し、不用意なダイオキシ
ンの発生を防止すると共に、急冷のための溢水流水を旋
回流として形成し、流水内に噴射させた微少気泡を旋回
流内に閉じ込め、これにより微少気泡の上昇速度を遅く
して冷却効果を高めるようにしたダイオキシン再合成防
止用急冷装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、下記の構成
を備えることにより、上記課題を解決できるものであ
る。
【0005】(1)減圧急冷槽内に溢水流水構成の急冷
主水槽を配設し、この急冷主水槽の流水に向って、微少
な気泡を噴射急冷できる多数の排ガス分散筒を下向きに
臨ませ、これら多数の排ガス分散筒の上端を減圧急冷槽
の中間に設けた環状の排ガス導入空間と連通し、この排
ガス導入空間にダイオキシンの分解温度以上に加熱処理
された排ガスの導入口を設けると共に、前記排ガス導入
空間および排ガス分散筒の上端より気泡発生部の境界に
達するまでの区間に断熱壁を設けたことを特徴とするダ
イオキシン再合成防止用急冷装置。
【0006】(2)排ガス分散筒の気泡発生部は、微少
な多数の小孔構成としたことを特徴とする前記(1)記
載のダイオキシン再合成防止用急冷装置。
【0007】(3)溢水流水構成の急冷主水槽には、外
部より供給される冷却水を排ガス分散筒の周辺で旋回流
として発生させ、前記排ガス分散筒より急冷主水槽内に
向けて噴射される気泡を旋回流内で保持しながら急冷さ
せることができるようにしたことを特徴とする前記
(1)記載のダイオキシン再合成防止用急冷装置。
【0008】(4)旋回流は、冷却水を放射状にしかも
斜めに偏倚して配設した多数の翼を備えた旋回流発生翼
体によって得られるようにしたことを特徴とする前記
(3)記載のダイオキシン再合成防止用急冷装置。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の一実施の態様
を説明する。
【0010】図1は全体の断面説明図、図2は同上要部
の旋回発生翼体の分解斜面図、図3は同じく横断平面図
である。
【0011】図面について、1は減圧急冷槽で、上部の
開口部2に接続される配管3を介して槽1内で急冷処理
された排ガスを所望の吸引ポンプで強力に吸引してい
る。4は前記減圧急冷槽1内の下部上方に配設される溢
水流水構成の急冷主水槽を示し、常時下部より給水され
る冷却水によって槽4の開口面4aより熱交換された水
は溢水して下方の減圧急冷槽1の底部に貯溜する。5は
多数の排ガス分散筒で、前記急冷主水槽4内に浸水させ
ると共に、基部は減圧急冷槽1の中間に設けた環状の排
ガス導入空間6と連結開口している。ところで、多数の
排ガス分散筒5は、好ましくは円筒管状を備え、急冷主
水槽4内に垂下させ、かつその外周の一部に多数の微少
孔を開口するか、或はワイヤをスパイラル状に捲状して
スパイラル状のスリットノズルを開口するかなどして排
ガス分散筒の内側より外側の冷却水に向って微少な気泡
を噴射させて急冷できる気泡発生部7を備える。
【0012】8は前記排ガス導入空間6および多数の排
ガス分散筒5の微少孔などの気泡発生部7の形成個処の
境界に達するまでの区間の流路すべてに設けた断熱壁を
示し、好みの断熱材を用いて形成し、減圧急冷槽1内の
冷却水による冷却作用が不用意に働かないように形成し
てある。9は環状の排ガス導入空間6によって形成され
る減圧急冷槽1の中央孔で、減圧急冷槽1の上部と下部
の急冷主水槽4とを連通している。
【0013】10は急冷主水槽4内の下底中央近くに配
設した旋回流発生翼を示し、減圧急冷槽1の外部よりこ
の槽1を貫通して急冷主水槽4内に導入される冷却水供
給管11の上方に折曲げた開口部11aに固着してあ
る。そして、この旋回流発生翼10は、上下の平行に配
した蓋板12,13間に多数の放射状にしかも斜めに偏
倚した翼14を配設し、両蓋板12,13の斜め外周方
向に冷却水の開口部15を開口させると共に、下部の立
上り管16を前記開口部11aと連結し、かつ前記蓋板
13と連結し、この蓋板13の中心孔17より斜めに偏
倚した放射状の翼14に向けて冷却水を放出できるよう
になっている。
【0014】18は、前記減圧急冷槽1の下部に貯溜す
る熱交換された溢水を外部に取り出すための排水管を示
し、その開口部18aは底部より所望の高さを保って開
口させ、貯溜水が次第に溜まって水位が上がり、開口部
18aの高さに達した時点で排水できるようになってお
り、水位センサ19が常に監視している。
【0015】前記排水管18より排出される水は再び冷
却水を得るため、好みの図示しない冷却槽内で強制的に
冷却され、前記冷却水供給管11内より急冷主水槽4内
へ供給され循環させることができるようになっている。
【0016】20は減圧急冷槽1の上部に配設される多
数の散水用冷却シャワーを示し、槽1内の冷却作用と急
冷処理された排ガスをさらに冷却するための働きを呈す
る。
【0017】なお、図において符号21は排ガス導入空
間6と通ずる開口部で、高温状態でダイオキシンが分解
されている状態の排ガスの導入部、22は必要な前記セ
ンサ19と連動するバルブを示す。
【0018】叙上の構成に基づいて作用を説明する。
【0019】減圧急冷槽1内は配管3側の吸引作用で減
圧状態になっている。ダイオキシン類を高温高熱処理し
て分解状態にある高温の排ガスが開口部21より排ガス
導入空間6に導入される。導入された排ガスは減圧状態
になっている減圧急冷槽1の前記排ガス導入空間6より
直ちに多数の排ガス分散筒5へ進み、気泡発生部7より
多数の微少な気泡となって急冷主水槽4の冷却水内へ勢
いよく噴射され急冷される。
【0020】この急冷主水槽4内の冷却水は、冷却水供
給管11により常に冷却されており、しかも旋回流発生
翼10によって急冷主水槽4内は旋回渦巻流を呈し、排
ガス分散筒5より噴出した微少気泡は渦巻状の旋回流に
保持され、旋回しながら上昇するので、冷却時間を著し
く長くすることができ、しかも気泡は強制的に細分化さ
れ、したがって急冷効果を高めることができる。
【0021】なお、排ガス導入空間6および排ガス分散
筒5の気泡発生部7の境界に達する区間は、断熱壁8を
形成して減圧急冷槽1と完全に熱遮断しているので、排
ガスが不用意な冷却作用を受けることがなく、したがっ
て温度降下によるダイオキシン再合成という不都合を生
じることなく、すべての排ガスはダイオキシンの再合成
温度に相当する温度降下を伴うことなく排ガス分散筒5
へ進んで、直ちに冷却水中へ気泡となって噴出して有効
に冷却を行わせることができる。
【0022】このようにして急冷された排ガスは、冷却
水の温度まで短時間に急冷されるので、ダイオキシン類
の再合成はなく、気化し、中央孔9より槽1の上部に達
する。
【0023】この槽1の上部には冷却シャワー20が設
けられ、排ガスをさらに冷却しているが、排ガス中の他
の化学物質,ゴミ,その他を溶解、または除却する働き
を呈する。このシャワー作用を経て、排ガスは開口部2
より配管3を経て、次の処理工程へと送出される。
【0024】また、急冷主水槽4内の冷却水は熱交換さ
れて下方の槽底部に溢水貯留し、排水管18で排出さ
れ、他の施設で冷却処理後、再び冷却水供給管11へ還
流されて冷却作用を反覆継続できる。
【0025】
【発明の効果】この発明によれば、急冷装置内での冷却
作用は断熱壁で完全に熱遮断されているので、不用意な
冷却作用を受けることなく、したがって排ガス中にダイ
オキシン類の発生は生じることがないと共に、急冷用の
冷却水は水中に噴出させる微少気泡に旋回流を与えて長
時間に亘り保持させているので、急冷効果が著しく向上
し、ダイオキシンの再合成を完全に防止できるという利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体の断面説明図
【図2】 同上要部の旋回発生翼体の分解斜面図
【図3】 同上要部の旋回発生翼体の横断平面図
【符号の説明】
1 減圧急冷槽 4 急冷主水槽 5 排ガス分散筒 6 排ガス導入空間 7 気泡発生部 8 断熱壁 10 旋回流発生翼 14 多数の放射状にしかも斜めに偏倚した翼 21 開口部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 減圧急冷槽内に溢水流水構成の急冷主水
    槽を配設し、この急冷主水槽の流水に向って、微少な気
    泡を噴射急冷できる多数の排ガス分散筒を下向きに臨ま
    せ、これら多数の排ガス分散筒の上端を減圧急冷槽の中
    間に設けた環状の排ガス導入空間と連通し、この排ガス
    導入空間にダイオキシンの分解温度以上に加熱処理され
    た排ガスの導入口を設けると共に、前記排ガス導入空間
    および排ガス分散筒の上端より気泡発生部の境界に達す
    るまでの区間に断熱壁を設けたことを特徴とするダイオ
    キシン再合成防止用急冷装置。
  2. 【請求項2】 排ガス分散筒の気泡発生部は、微少な多
    数の小孔構成としたことを特徴とする請求項1記載のダ
    イオキシン再合成防止用急冷装置。
  3. 【請求項3】 溢水流水構成の急冷主水槽には、外部よ
    り供給される冷却水を排ガス分散筒の周辺で旋回流とし
    て発生させ、前記排ガス分散筒より急冷主水槽内に向け
    て噴射される気泡を旋回流内で保持しながら急冷させる
    ことができるようにしたことを特徴とする請求項1記載
    のダイオキシン再合成防止用急冷装置。
  4. 【請求項4】 旋回流は、冷却水を放射状にしかも斜め
    に偏倚して配設した多数の翼を備えた旋回流発生翼体に
    よって得られるようにしたことを特徴とする請求項3記
    載のダイオキシン再合成防止用急冷装置。
JP9098631A 1997-04-16 1997-04-16 ダイオキシン再合成防止用急冷装置 Pending JPH10286435A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014200184A1 (ko) * 2013-06-11 2014-12-18 신영종합건설 주식회사 유해가스 처리와 유해물질 생성 억제 및 제거장치와 그 방법
CN107191954A (zh) * 2017-05-31 2017-09-22 安庆市恒瑞达汽车零部件制造有限公司 一种稳定杆热处理排烟净化系统
CN107715636A (zh) * 2017-11-14 2018-02-23 杨国亭 一种电力工作场所用降尘装置
CN111408214A (zh) * 2020-04-18 2020-07-14 程业春 一种工业烟气净化处理方法

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