JPH10285705A - 電気自動車制御装置 - Google Patents

電気自動車制御装置

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JPH10285705A
JPH10285705A JP9335997A JP9335997A JPH10285705A JP H10285705 A JPH10285705 A JP H10285705A JP 9335997 A JP9335997 A JP 9335997A JP 9335997 A JP9335997 A JP 9335997A JP H10285705 A JPH10285705 A JP H10285705A
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JP
Japan
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tire
motor
vehicle
braking
electromotive force
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Application number
JP9335997A
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English (en)
Inventor
Yoshiji Kodaira
好二 小平
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Hitachi Ltd
Renesas Eastern Japan Semiconductor Inc
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Tohbu Semiconductor Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T2270/00Further aspects of brake control systems not otherwise provided for
    • B60T2270/60Regenerative braking
    • B60T2270/602ABS features related thereto

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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】電気自動車におけるABS制御を車速センサ無
しで可能にし、これにより電気自動車における車両構造
の合理化あるいは小型軽量化を可能にする。 【構成】タイヤ車輪を回転駆動する動力モータへの供給
電流を制御するパワー制御回路と、上記モータの回転に
ブレーキをかける制動装置を設けるとともに、ブレーキ
作動時に上記モータの逆起電力に基づいてタイヤロック
の有無を判定するタイヤロック検出手段を設け、この検
出手段によりタイヤロック有りと判定されたときに上記
制動装置の動作を一時的に解除させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気自動車制御装
置、さらにはABS(アンチ・スキッド・ブレーキシス
テム)を備えた電気自動車に適用して有効な技術に関す
るものであって、たとえば無線による遠隔操縦で走行す
る模型ラジコンカー、あるいは人や貨物を搬送する実用
自動車に利用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】安全性を最優先する実用自動車あるいは
高度な運動性能を追求する競技用の模型ラジコンカーに
おいて、敏速かつ確実な制動性能はもっとも重視される
性能である。この敏速かつ確実な制動を実現させる手段
として、ABSが提供されている。
【0003】一般に動摩擦係数は静摩擦係数よりも小さ
い。したがって、タイヤ走行する車両の制動性能を最大
限に高めるためには、タイヤがロックする直前のギリギ
リの強さでブレーキをかけ続けるのが理想的であるが、
これは現実に困難である。
【0004】そこで、ABSでは、ブレーキ作動時にタ
イヤがロックしたら、そのブレーキ作動を一時的に解除
するという動作により、静摩擦力が作用する非ロック状
態でのブレーキが断続的にかかるようにし、これにより
高い制動力を得るようにしている。
【0005】なお、ABSについては、たとえば、日経
BP社刊行「日経メカニカル 1996年3月18日号
(No.476)」43ページにその概要が記載されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た技術には、次のような問題のあることが本発明者らに
よってあきらかとされた。
【0007】すなわち、ABSの装着に際しては、ブレ
ーキ作動時にタイヤがロックしたか否かを検出するため
の車速センサを取り付ける必要があった。しかし、これ
は、部品点数の低減による車両構造の合理化あるいは小
型軽量化をはかる上で大きな支障となる。
【0008】本発明の目的は、電気自動車におけるAB
S制御を車速センサ無しで可能にし、これにより電気自
動車における車両構造の合理化あるいは小型軽量化を達
成する、という技術を提供することにある。
【0009】本発明の前記ならびにそのほかの目的と特
徴は、本明細書の記述および添付図面からあきらかにな
るであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば下
記のとおりである。
【0011】すなわち、タイヤ車輪を回転駆動する動力
モータへの供給電流を制御するパワー制御回路と、上記
モータの回転にブレーキをかける制動装置を設けるとと
もに、ブレーキ作動時に上記モータの逆起電力に基づい
てタイヤロックの有無を判定するタイヤロック検出手段
を設け、この検出手段によりタイヤロック有りと判定さ
れたときに上記制動装置の動作を一時的に解除させる、
というものである。
【0012】上述した手段によれば、動力モータを使っ
てABS制御のための車速情報を得ることができる。
【0013】これにより、電気自動車におけるABS制
御が車速センサ無しでも可能となって、電気自動車にお
ける車両構造の合理化あるいは小型軽量化を達成する、
という目的が達成される。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態は、タイ
ヤ車輪(11)を回転駆動する動力モータ(2)への供
給電流(Id)を制御するパワー制御回路(F1)と、
上記モータ(2)の回転にブレーキをかける制動装置
(7)と、ブレーキ作動時に上記モータ(2)の逆起電
力(Vr)に基づいてタイヤロックの有無を判定するタ
イヤロック検出手段と、タイヤロック有りと判定された
ときに上記制動装置(7)の動作を一時的に解除するA
BS制御手段とを備えたものであり、これにより、電気
自動車におけるABS制御が車速センサ無しでも可能と
なって、電気自動車における車両構造の合理化あるいは
小型軽量化が行いやすくなるという作用が得られる。
【0015】本発明の第2の実施形態は、第1の実施形
態に加えて、ブレーキ作動時にモータ(2)の逆起電力
(Vr)を規定の判定値(Vo)と比較することにより
タイヤロックの有無を判定するタイヤロック検出手段を
備えたものであり、これにより、車速センサ無しでタイ
ヤロックの有無を検出できるという作用が得られる。
【0016】本発明の第3の実施形態は、第1または第
2の実施形態に加えて、ブレーキ作動時にモータ(2)
の逆起電力(Vr)の低下度合いを検出し、この低下度
合いに基づいてタイヤロックの有無を判定するタイヤロ
ック検出手段を備えたものであり、これにより、車速セ
ンサ無しでタイヤロックの有無を一層確実に検出できる
という作用が得られる。
【0017】本発明の第4の実施形態は、第1から第3
の実施形態のいずれかに加えて、モータ(2)に並列に
接続する負荷回路(F2)を形成することにより上記モ
ータ(2)を発電制動する制動装置(7)を備えたもの
であり、これにより、制動装置(7)を簡単に構成する
ことができるという作用が得られる。
【0018】以下、本発明の好適な実施例を図面を参照
しながら説明する。
【0019】なお、図において、同一符号は同一あるい
は相当部分を示すものとする。
【0020】図1は本発明の技術が適用された電気自動
車制御装置の一実施例を示す。
【0021】同図に示す装置は、高度の運動性能が要求
されるラジコンカーに適用されたものであって、1は車
体(シャーシ)、11はタイヤ車輪、12は操舵機構、
2はタイヤ車輪11を回転駆動する動力モータ、3は本
発明装置の主要部をなす電気自動車制御ユニット、4は
操舵機構12を駆動するサーボモータ、5はラジコン受
信ユニット、6は動力用バッテリ、7は制動装置であ
る。
【0022】制御ユニット3は、モータ駆動用のパワー
MOSFET(電界効果トランジスタ)F1、制動装置
(ブレーキ装置)をなすパワーMOSFETF2、マイ
クロコンピュータ30、パワー用ショットキバリアダイ
オードD1などにより構成されている。
【0023】F1は、モータ2とバッテリ6の間に直列
に介在してモータ2への供給電流Idを制御するパワー
制御回路を形成する。このF1は、マイクロコンピュー
タ30が生成する通電制御信号Vcがゲート電極に入力
されることにより、モータ2への供給電流Idをスイッ
チング制御する。モータ2の駆動力は、その供給電流I
dのデューティによって加減されるようになっている。
【0024】F2は、上記モータ2に並列に接続する負
荷回路を形成することにより、そのモータ2を発電制動
する制動装置7を構成する。このF2は、マイクロコン
ピュータ30が生成する通電制御信号Vbがゲート電極
に入力されることにオン/オフ動作し、モータ2が惰性
回転により発生する発電電流を通電消費することによ
り、そのモータ2の惰性回転にブレーキをかける。
【0025】このように、車両推進用の動力モータ2を
発電制動する構成により、制動装置7を簡単に構成する
ことができる。この発電制動を行わせるための通電制御
信号Vbは、上記速度制御信号Scにより急減速が指令
されたときにマイクロコンピュータ30の処理により生
成される。制動力の強さは、F2のオン/オフ時間比い
わゆるデューティにより可変設定されるようになってい
る。
【0026】ショットキバリアダイオードD1は、モー
タ2の端子に並列に接続され、かつモータ2の端子電圧
に対して逆方向となるように接続されている。このダイ
オードD1は、モータ2の駆動電流Idを断続通電させ
た際に過渡的に生じる誘導スパイク電圧を吸収するとと
もに、その断続通電のオン期間からオフ期間への移行時
に、モータ2の励磁コイルに流れる誘導電流を再びモー
タ2の励磁コイルに環流させる電流回生も行う(図中の
波線矢印)。
【0027】マイクロコンピュータ30は、マイクロプ
ロセッサ部31、ROM部32、RAM部33、I/F
(インターフェイス)部34などにより構成され、ラジ
コン受信ユニット5にて受信および復調された速度制御
信号Scに基づいてF1,F2の通電制御信号Vc,V
bを生成する。I/F部34には、アナログ電圧を取り
込むためのA/D変換部35が含まれている。
【0028】上記マイクロコンピュータ30には、A/
D変換部35を介して、上記モータ2の端子に現れる逆
起電力Vrが取り込まれるようになっている。この逆起
電力Vrはモータ2の回転により現れる発電電圧であっ
て、その電圧値はモータ2の回転数にほぼ比例する。図
示の回路の場合、電源電圧Vddを基準とする逆起電力
VrがA/D変換部35に入力されるようになってい
る。
【0029】これとともに、上記マイクロコンピュータ
30には、制動装置7の作動時に、上記モータ2の逆起
電力Vrによってタイヤ車輪11における車速を検出す
る車速検出手段、この車速検出手段にて検出した車速
(タイヤ車輪の回転速度)に基づいてタイヤロックの有
無を判定するタイヤロック検出手段、タイヤロック有り
と判定されたときに上記制動装置7の動作を一時的に解
除するABS制御手段などがソフトウェア的に構成され
ている。
【0030】サーボモータ4は、操舵機構12の操舵位
置を移動駆動するモータ41、このモータ41により移
動駆動された操舵位置を検出する位置センサ42、この
位置センサ42により検出される操舵位置信号がラジコ
ン受信ユニット5にて受信および復調された操舵指令信
号Ssと一致するように上記モータ41を正逆転駆動制
御するサーボ制御回路43とにより構成されている。
【0031】ラジコン受信ユニット5は、無線受信アン
テナ51、RF(高周波)受信部52、信号復調部53
により構成され、無線受信信号から上記速度制御信号S
cおよび上記操舵指令信号Ssを復調して出力する。
【0032】図2は、上記マイクロコンピュータ30の
第1の動作例をフローチャートで示す。
【0033】上述したように、マイクロコンピュータ3
0には、タイヤロック検出手段とABS制御手段とがソ
フトウェア的に構成されているが、以下にその動作を説
明する。
【0034】同図において、まず、制動装置7によるブ
レーキ作動の有無が判定される(S1)。
【0035】判定の結果、ブレーキ作動時であったなら
ば、モータ2の逆起電力Vrを読み込む(S2)。この
逆起電力Vrはモータ2の回転速度に応じてモータ端子
に現れる電圧であり、モータ2の回転速度とほぼ比例し
ている。したがって、その逆起電力Vrの大きさは、モ
ータ2に連結しているタイヤ車輪11における車速(タ
イヤ車輪の回転速度)を反映している。
【0036】読み込んだ逆起電力Vrは、あらかじめ設
定した判定値Voと比較される(S3)。上述したよう
に、上記逆起電力Vrはタイヤ車輪11における車速を
反映している。したがって、タイヤ車輪が非ロック状態
で回転しているならば、上記逆起電力Vrはタイヤ車輪
の回転速度に応じた有意の値となる。
【0037】しかし、ここで、タイヤ車輪が回転停止さ
れた場合、つまりロック状態になると、そのタイヤと共
に回転停止状態になったモータ2の起電力Vrは著しく
低下する。したがって、この逆起電力Vrを所定の判定
値Voと比較することにより、タイヤロックの有無を判
定することができる。
【0038】上記比較により、タイヤロック無しと判定
(Vr≧Vo)された場合は、ブレーキ作動はそのまま
継続される。他方、タイヤロック有りと判定(Vr<V
o)された場合は、ブレーキ動作を一時的に解除する動
作が行われる(S4)。この解除は、タイヤが非ロック
状態に復帰するのに必要な時間だけ行われる。
【0039】上述した一連の処理(S1〜S4)の繰り
返しにより、仮にタイヤロックが生じたとしても、静摩
擦力が作用する非ロック状態でのブレーキが断続的にか
けられるようになり、これにより高い制動力を得られる
ようになる。
【0040】図3は、上記マイクロコンピュータ30の
第2の動作例をフローチャートで示す。同図において
は、まずモータ2の端子から逆起電力Vrを読み込む
(S1)。
【0041】次に、制動装置7によるブレーキ作動の有
無を判定する(S2)。
【0042】ここで、ブレーキ作動時であったならば、
ステップS1にて読み込んだ逆起電力Vrと、それより
も前に読み込んでおいた逆起電力Vr’との差分(V
r’−Vr)を求める(S3)。
【0043】そして、その求めた差分(Vr’−Vr)
に基づいてタイヤロックの有無を論理判定する(S
4)。このときの論理判定は、次のように、第1,第2
の2つの判定処理に分けて行われる。
【0044】すなわち、第1の判定処理では、上記差分
(Vr’−Vr)が所定の規定値kよりも大きいか否か
の判定を行う(S41)。前述したように、タイヤロッ
クが生じた場合、逆電圧Vrは急激に低下する。ここで
は、その低下の度合いを差分(Vr’−Vr)として検
出する。そして、その差分(Vr’−Vr)が所定の規
定値kよりも大きくなった場合に、タイヤロックが発生
したと判定する。
【0045】第2の判定処理は、第1の判定処理にてタ
イヤロック無しと判定された場合に実行される。第1の
判定処理では、タイヤロックが発生したか否かを判定す
るが、すでに発生してしまったタイヤロックが継続して
いるか否かは判定しない。つまり、すでにロック状態と
なってしまった場合、上記差分(Vr’−Vr)からで
はタイヤロックの継続状態を判定することができない。
【0046】そこで、第2の判定処理では、まず、第1
の判定処理にてタイヤロック発生が判定されなかった場
合に、すでにタイヤロック発生が判定されていたか否か
をフラグ(FR)を使ってチェックする(S42)。こ
こで、すでにタイヤロック発生が判定されていたならば
(FR=1)、上記逆起電力Vrを所定の判定値Voと
比較することにより、タイヤロック継続の有無を判定す
る(S43)。タイヤロック無しと判定された場合、上
記判定用フラグ(FR)はタイヤロック発生前の初期状
態(FR=0)にリセットされる(S44)。
【0047】以上の2つの判定処理によりタイヤロック
の有無が確実に判定される。2つの判定処理によりタイ
ヤロック有りと判定された場合は、そのロック状態から
の脱出のために、ブレーキ動作を一時的に解除する処理
を実行する(S51)。これとともに、タイヤロックが
生じたことを記憶するためのフラグ設定(FR=1)を
行う(S52)。
【0048】このあと、ステップS1にて読み込んだ逆
起電力Vrを前回読み込みの起電力Vr’として新たに
記憶(セーブ)させる(S6)。そして、最初の処理手
順(S1)に戻る。
【0049】以上のようにして、車速センサを別途設け
ることなく、車両推進用の動力モータ2を使ってタイヤ
ロック有無の判定を行わせることができる。
【0050】これにより、電気自動車におけるABS制
御が車速センサ無しで可能となり、ABS装着の電気自
動車における車両構造の合理化あるいは小型軽量化を達
成することができる。
【0051】図4は、ブレーキ作動時における車両本体
速度と逆起電力の変化状態をタイミングチャートにて示
す。
【0052】同図の(A)は、タイヤロックが生じなか
った場合を示す。この場合、モータ2に対する制動が車
両本体に対する制動にそのまま結びつくとともに、静摩
擦力による制動力がかかることにより、車両本体速度と
逆起電力は共に連続的かつ円滑に低下する。
【0053】同図の(B)は、ABS制御無しでタイヤ
ロックが生じた場合を示す。この場合、モータ2は車輪
と共に急停止し、これにより逆起電力Vrも急低下す
る。しかし、車両本体速度の方は、タイヤロックによる
スリップにより、なかなか減速しない。
【0054】同図の(C)は、ABS制御下にてタイヤ
ロックが生じた場合を示す。この場合、タイヤロックが
発生した時点で車両本体速度の減速率が一時的に低下す
るが、このときには逆起電力Vrが急低下する。この逆
起電力Vrの急低下により、ブレーキ動作が一時的に解
除されてロック状態からの脱出が行われる。これによ
り、ブレーキ動作は一時的に解除されるが、ほぼ全体を
通して、静摩擦力による迅速かつ確実な制動が行われる
ようになる。
【0055】図5は、本発明による装置が搭載されたラ
ジコンカーの外観構成例を示す。
【0056】同図に示すように、車体(シャーシ)1に
は、タイヤ車輪11を駆動する動力モータ2、モータ制
御およびABS制御を行う制御ユニット3、操舵機構1
2を駆動するサーボモータ4、制御信号を無線受信して
復調するラジコン受信ユニット5、および動力用バッテ
リ6などが搭載されている。
【0057】図6は本発明の技術が適用された電気自動
車制御装置の別の実施例を示す。上述した装置との相違
点について説明すると、同図に示したものでは、機械式
の制動装置7が使用されている。この機械式の制動装置
7は、マイクロコンピュータ30からブレーキ信号とし
て出力される制御信号Vbを緩衝増幅するバッファ回路
71と、このバッファ回路71の出力によって通電駆動
されるソレノイド機構(電磁アクチェータ)72と、こ
のソレノイド機構72の動作によって車輪11にブレー
キをかける制動機構13とにより構成されている。
【0058】この装置においても、上述した実施例の場
合と同様、動力モータ2の逆起電力Vrに基づくABS
制御が行われるように構成されている。
【0059】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例にもとづき具体的に説明したが、本発明は上記実施
例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0060】たとえば、車両推進用の動力モータ2は、
ブリッジ接続されたパワーFETにより正負切換反転さ
せるようにしてもよい。
【0061】以上の説明では主として、本発明者によっ
てなされた発明をその背景となった利用分野であるラジ
コンカーに適用した場合について説明したが、それに限
定されるものではなく、たとえば構内運搬車などの実用
自動車にも適用できる。
【0062】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記のとおりで
ある。
【0063】すなわち、電気自動車におけるABS制御
が車速センサ無しで可能となり、これにより電気自動車
における車両構造の合理化あるいは小型軽量化をはかる
ことができる、という技術を提供することにある、とい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の技術が適用された電気自動車制御装置
の一実施例を示す回路図
【図2】図1の装置の第1の動作例を示すフローチャー
【図3】図1の装置の第2の動作例を示すフローチャー
【図4】ブレーキ作動時における車両本体速度と逆起電
力の変化状態を示すタイミングチャート
【図5】本発明による制御装置が搭載されたラジコンカ
ーの外観構成例を示す斜視図
【図6】本発明の技術が適用された電気自動車制御装置
の別の実施例を示す回路図
【符号の説明】
1 車体(シャーシ) 11 タイヤ車輪 12 操舵機構 2 動力モータ 3 電気自動車制御ユニット(電気自動車制御装置) 4 サーボモータ 5 ラジコン受信ユニット 6 動力用バッテリ 7 制動装置 F1 モータ駆動用パワーMOSFET F2 発電制動用パワーMOSFETF1 30 マイクロコンピュータ 31 マイクロプロセッサ部 32 ROM部 33 RAM部 34 I/F部 35 A/D変換部 71 バッファ回路 72 ソレノイド機構 13 制動機構

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤ車輪を回転駆動する動力モータへ
    の供給電流を制御するパワー制御回路と、上記モータの
    回転にブレーキをかける制動装置と、ブレーキ作動時に
    上記モータの逆起電力に基づいてタイヤロックの有無を
    判定するタイヤロック検出手段と、タイヤロック有りと
    判定されたときに上記制動装置の動作を一時的に解除す
    るABS制御手段とを備えたことを特徴とする電気自動
    車制御装置。
  2. 【請求項2】 ブレーキ作動時にモータの逆起電力を規
    定の判定値と比較することによりタイヤロックの有無を
    判定するタイヤロック検出手段を備えたことを特徴とす
    る請求項1に記載の電気自動車制御装置。
  3. 【請求項3】 ブレーキ作動時にモータの逆起電力の低
    下度合いを検出し、この低下度合いに基づいてタイヤロ
    ックの有無を判定するタイヤロック検出手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の電気自動車制
    御装置。
  4. 【請求項4】 モータに並列に接続する負荷回路を形成
    することにより上記モータを発電制動する制動装置を備
    えたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載
    の電気自動車制御装置。
JP9335997A 1997-04-11 1997-04-11 電気自動車制御装置 Pending JPH10285705A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107303820A (zh) * 2016-04-25 2017-10-31 上海汽车集团股份有限公司 防抱死制动系统及其控制方法、装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107303820A (zh) * 2016-04-25 2017-10-31 上海汽车集团股份有限公司 防抱死制动系统及其控制方法、装置

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