JPH10285671A - ハンド送信操作装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 片手の指のみでも容易に保持することがで
き、遠隔操作機能を向上させることができるハンド送信
操作装置を提供する。 【解決手段】 上部に親指により操作可能な各種コント
ロールスイッチ４ａ、４ｂ、４ｃを配列した操作部２を
有し、該操作部２の下方に人差指が差込み可能な係止部
が形成されているので、落下することなく確実に把持す
ることができ、この状態により親指のみでも容易に各種
コントロールスイッチ４ａ、４ｂ、４ｃを操作すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ハンド送信操作装
置の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、マニュアルによる操作で信号
を送、受信させてリモコン等により遠隔操作を行なう方
法はＴＶの操作等で見られるように各家電製品にも多く
取り入れられている。

【０００３】このような、遠隔操作に使用されているリ
モコンは、薄型矩形の箱状に形成されたものが一般的な
ものとなっており、その操作に際しては箱形のリモコン
を片手で把持した状態で、親指の先で各種ボタンを操作
する操作方法が主であった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の箱形リモコンでは、複数の各種ボタンが上面に広
範囲に配列されており、リモコンを片手で把持した際の
親指の位置が各種ボタンに全て対応する位置に配置され
ていないため親指の移動範囲が広くなり、このため操作
機能が低下し、素早く操作しようとするとリモコンを落
として破損させたりする問題を有していた。

【０００５】本発明はこのような問題点を解決するた
め、片手で把持した状態でも容易に親指操作が可能とな
り、操作機能を向上させることができるハンド送信操作
装置を提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のハンド送信操作装置にあっては、片手で把
持し親指の操作により受信部に対し送信するハンド送信
操作装置であって、上部が親指により操作可能な各種操
作手段を配列した操作部となし、該操作部の下方に人差
指が差込み可能な係止部を形成したことを特徴としてい
る。この特徴によれば、上部に親指により操作可能な操
作手段を配列した操作部を有し、該操作部の下方に人差
指が差込み可能な係止部が形成されているので、落下す
ることなく確実に把持することができ、この状態により
親指のみでも容易に操作することができる。

【０００７】本発明のハンド送信操作装置は、操作部が
略指の第１関節と第２関節との間隔に相当する幅を有
し、上面が長手方向に湾曲形成され、指により下方から
把持可能に形成して成ることが好ましい。これにより、
人間工学的に把持し易い形状になるため、把持感が自然
で違和感が無く親指を除く他の指で支持することにより
確実に把持することができ、親指を自由に動かして操作
することができる。

【０００８】本発明のハンド送信操作装置は、係止部が
前記操作部の前方下方に人差指が差込み係止可能な挿通
穴部を有して成ることが好ましい。これにより、装置の
落下が防止されるだけでなく、親指操作の際に挿通穴部
に差込まれた人差指が親指の動作を補助することができ
親指による操作性を向上させることができる。

【０００９】本発明のハンド送信操作装置は、操作手段
が前記操作部の前端に信号の発信部を有すると共に前記
湾曲上面にはモードの切替え、ズーム、ポーズ及び録画
等を行なうコントロールスイッチを配設して成ることが
好ましい。これにより、親指の前後移動のみの自然な動
きによって長手方向に配列された複数のコントロールス
イッチを自由に操作でき、操作性を向上させることがで
きる。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。先ず、図１は本発明のハンド送信操
作装置の斜視図、図２はハンド送信操作装置の縦断面
図、図３の（ａ）はハンド送信操作装置の側面図、
（ｂ）はハンド送信操作装置の平面図、（ｃ）は（ｂ）
のＡ矢視図であり、図４の（ａ）はハンド送信操作装置
をビデオカメラに適用して使用している状態を示す説明
図、（ｂ）はハンド送信操作装置を操作している状態の
説明図である。

【００１１】図１〜図３において、１はハンド送信操作
装置を示し、このハンド送信操作装置１は、本実施形態
ではビデオカメラの操作に適用されるハンド送信操作装
置として説明する。

【００１２】ここで適用されるビデオカメラは、図４に
示されるように、基本的にはファインダ部Ｆ、カメラ部
Ｃおよびビデオ本体部Ｈとで構成され、ファインダ部Ｆ
およびカメラ部Ｃは、ビデオ本体部Ｈから分離されて互
いに電源ケーブルおよび光ファイバーを内装したケーブ
ルＫ等を介して連通接続された構成となっており、ビデ
オ本体部Ｈにはビデオテープが収納される収納部および
制御部、記憶部、演算部を有するマイコン乃至受信部が
内装されている。

【００１３】すなわち、図１〜図３に示されるように本
発明のハンド送信操作装置１は、内部に図示しない超短
波無線または赤外線等による発信装置が組込まれてい
て、片手で把持し親指の操作によりビデオ本体部Ｃに内
装された図示しない受信部に対し信号が送信されるもの
であって、該ハンド送信操作装置１は、前記湾曲上面に
操作手段としての複数のスイッチ４ａ、４ｂ、４ｃを親
指により操作可能に直列に配列した操作部２と、該操作
部２の下方に人差指が差込み可能に形成された係止部５
とで構成されている。

【００１４】さらに詳しくは、操作部２は、上部が略矩
形に形成されて長手方向に湾曲形成されており、尖端に
形成された前方には信号の発信発信部部３を有すると共
に、後方が前記親指および人差指以外の３本の指により
把持可能に形成され、湾曲上面には波形の凸部２ａ、２
ｂ、２ｃが形成されている。

【００１５】そして、操作部２としての各波形凸部２
ａ、２ｂ、２ｃには、各種コントロールスイッチ４ａ、
４ｂ、４ｃが挿入される横長の円弧溝５ａ、５ｂ、５ｃ
が所定間隔に長手方向に並設されている。

【００１６】各種コントロールスイッチ４ａ、４ｂ、４
ｃは、ロータリー型のスイッチ構成であって、親指の前
後移動により操作することができるようになっており、
湾曲上面には前方から順にモード切替えスイッチ４ａ、
ズームスイッチ４ｂおよびポーズスイッチ４ｃが縦列に
配置されている。

【００１７】尚、各種コントロールスイッチ４ａ、４
ｂ、４ｃの配列順序は前述した順序に限定されるもので
はない。

【００１８】前述した切替えスイッチ４ａは、再生モー
ドとカメラモードを選択的に切替える切替え指令を発す
ると共に、ズームスイッチ４ｂは、カメラ部Ｃにより被
写体の拡大、縮小指令を発し、ポーズスイッチ４ｃはポ
ーズスタンバイと録画の指令を発する機能等を有してい
る。

【００１９】また、操作部２の下方には、該操作部２の
前方から分岐されて操作部２の下方にフラットなベース
６が延設されており、前記ベース６の後端と操作部２の
長手方向中間部は細い連結部７により連結されており、
これにより人差し指が差し込み可能な挿通穴としての係
止部８が形成される。

【００２０】尚、この挿通穴としての係止部８は、穴部
としてではなく連結部７が上下に連結されずに分離され
た突起部で構成されても良い。

【００２１】次に、ハンド送信操作装置の操作手順につ
き説明する。すなわち、ハンド送信操作装置１は、撮影
者の片手で把持されるが、このとき係止部８に人差し指
が挿通係止されると同時に親指の腹部が湾曲形成された
操作部２にあてがわれる。

【００２２】そこで、例えばビデオカメラの撮影を開始
するに際し、先ずビデオカメラ部Ｃを被写体に向け、モ
ード選択スイッチ４ａを操作してモードの選択を行な
い、例えばカメラモードが選択されると、カメラ部Ｃの
撮影視野とファインダーＦの視野を一致させてビデオ本
体部Ｈの記憶部に記憶し、カメラ部Ｃに距離計測および
光計測等を行なわせる。

【００２３】また、ズームスイッチ４ｂが操作される
と、カメラ部Ｃのレンズ部が制御されて被写体を拡大、
縮小する信号が発信され、この拡大、縮小された撮像が
ファインダーＦに表示される。

【００２４】次に、ポーズスイッチ４ｃが操作される
と、スタンバイ乃至録画信号が発信され準備状態の後テ
ープに録画が行なわれる。

【００２５】このように、操作部が上部に親指により操
作可能な操作手段が配列され、該操作部の下方には人差
指が差込み可能な係止部が形成されており、さらに操作
部が略矩形に形成されて上面が長手方向に湾曲形成され
て前方が尖端に形成され、後方が前記以外の指により把
持可能に形成されているので、人間工学的に把持し易い
形状に形成されているため、落下することなく確実に把
持することができ、各種ロータリスイッチの操作を親指
により容易に行なうことができ、操作性の向上を図るこ
とができる。

【００２６】また、操作部の上面は波状の凸部が形成さ
れ、各凸部に形成された溝に各種ロータリースイッチが
取付けられているので、凸部の順にスイッチの機能を記
憶すれば操作の都度スイッチを見ないでも容易に操作す
ることができる。

【００２７】以上、本発明の実施形態を図面により説明
してきたが、具体的な構成はこれら実施形態に限られる
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における
変更や追加があっても本発明に含まれる。例えば、各種
コントロールスイッチの湾曲上面への配置は縦方向に１
列に配置されている例について説明したが、１列に限ら
ず複数列に配置しても良く、また直列のみでなく各種配
列のものが考えられる。

【００２８】

【発明の効果】本発明は次の効果を奏する。

【００２９】（ａ）請求項１の発明によれば、上部に親
指により操作可能な操作手段を配列した操作部を有し、
該操作部の下方に人差指が差込み可能な係止部が形成さ
れているので、落下することなく確実に把持することが
でき、この状態により親指のみでも容易に操作すること
ができる。

【００３０】（ｂ）請求項２の発明によれば、操作部が
略矩形に形成されて上面が長手方向に湾曲形成されて前
方が尖端に形成され、後方が前記以外の指により把持可
能に形成されているので、人間工学的に把持し易い形状
に形成されているため、把持感が自然で違和感が無く他
の指で支持することにより確実に把持することができ、
親指を自由に動かして操作することができる。

【００３１】（ｃ）請求項３の発明によれば、操作部の
前方下方に人差指が差込み可能な挿通穴部を有している
ので、親指操作の際に挿通穴部に差込まれた人差指が親
指の動作を補助することができ親指による操作性を向上
させることができる。

【００３２】（ｄ）請求項４の発明によれば、操作部の
前端に信号の発信部を有すると共に湾曲上面にはモード
の切替え、ズーム、ポーズ及び録画等を行なうコントロ
ールスイッチが略矩形に形成された操作部の限られた範
囲に配設されているので、親指の移動操作が容易となり
操作性を向上させることができる。

【００３３】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態としてのハンド送信操作装置
の斜視図である。

【図２】ハンド送信操作装置の縦断面図である。

【図３】（ａ）はハンド送信操作装置の側面図、（ｂ）
はハンド送信操作装置の平面図である。

【図４】（ａ）はハンド送信操作装置をビデオカメラに
適用して使用している状態を示す説明図、（ｂ）はハン
ド送信操作装置を操作している状態の説明図である。

【符号の説明】

１ ハンド送信操作装置 ２ 操作部 ２ａ、２ｂ、２ｃ ３ 発信部 ４ａ、４ｂ、４ｃ 各種コントロールスイッチ ５ａ、５ｂ、５ｃ 円弧溝 ６ ベース ７ 連結部 ８ 係止部 Ｃ カメラ部 Ｆ ファインダー部 Ｈ ビデオ本体部 Ｋ ケーブル

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【手続補正書】

【提出日】平成９年６月１９日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図３

【補正方法】変更

【補正内容】

【図３】（ａ）はハンド送信操作装置の側面図、（ｂ）
はハンド送信操作装置の平面図であり、（ｃ）は（ｂ）
のＡ矢視図である。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 片手で把持し親指の操作により受信部に
   対し送信するハンド送信操作装置であって、 上部が親指により操作可能な各種操作手段を配列した操
   作部となし、該操作部の下方に人差指が差込み係止可能
   な係止部を形成したことを特徴とするハンド送信操作装
   置。
2. 【請求項２】 前記操作部は、略指の第１関節と第２関
   節との間隔に相当する幅を有し、上面が長手方向に湾曲
   形成され、指により下方から把持可能に形成して成る請
   求項１記載のハンド送信操作装置。
3. 【請求項３】 前記係止部は、前記操作部の前方下方に
   人差指が差込み係止可能な挿通穴部を有して成る請求項
   １記載のハンド送信操作装置。
4. 【請求項４】 前記操作手段は、前記操作部の前端に信
   号の発信部を有すると共に前記湾曲上面にはモードの切
   替え、ズーム、ポーズ及び録画等を行なうコントロール
   スイッチを複数長手方向に配設して成る請求項１記載の
   ハンド送信操作装置。