JPH10284476A - 絶縁膜及びその形成方法 - Google Patents
絶縁膜及びその形成方法Info
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- JPH10284476A JPH10284476A JP8783297A JP8783297A JPH10284476A JP H10284476 A JPH10284476 A JP H10284476A JP 8783297 A JP8783297 A JP 8783297A JP 8783297 A JP8783297 A JP 8783297A JP H10284476 A JPH10284476 A JP H10284476A
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- sicf
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 絶縁膜及びその形成方法に関し、誘電率及び
吸湿性が低く、また、吸湿に依る加水分解を生ずること
がなく、しかも、金属配線との密着性も優れている絶縁
膜を実現しようとする。 【解決手段】 SiCFx (x=1〜3)を主成分とす
る膜、即ち、SiCF膜3、CF膜4、SiCFx (x
=1〜3)を主成分とする膜、即ち、SiCF膜5を順
に積層形成して半導体集積回路装置に於ける絶縁膜とし
て用いる。
吸湿性が低く、また、吸湿に依る加水分解を生ずること
がなく、しかも、金属配線との密着性も優れている絶縁
膜を実現しようとする。 【解決手段】 SiCFx (x=1〜3)を主成分とす
る膜、即ち、SiCF膜3、CF膜4、SiCFx (x
=1〜3)を主成分とする膜、即ち、SiCF膜5を順
に積層形成して半導体集積回路装置に於ける絶縁膜とし
て用いる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速動作を要求さ
れる半導体集積回路装置に用いて好適な絶縁膜及びそれ
を形成する方法に関する。
れる半導体集積回路装置に用いて好適な絶縁膜及びそれ
を形成する方法に関する。
【0002】一般に、半導体集積回路装置に於ける高速
動作性能を向上或いは劣化させないようにするには、使
用する絶縁膜の特性が大きく影響する為、低誘電率及び
低吸湿性であるものが要求されているところであり、本
発明に依れば、この要求に応える一手段を提供すること
ができる。
動作性能を向上或いは劣化させないようにするには、使
用する絶縁膜の特性が大きく影響する為、低誘電率及び
低吸湿性であるものが要求されているところであり、本
発明に依れば、この要求に応える一手段を提供すること
ができる。
【0003】
【従来の技術】近年、半導体集積回路装置に於ける集積
度は著しく向上し、それにつれて素子形成領域上の表面
段差は大きくなっていて、しかも、配線を微細化しなけ
ればならない関係上、配線抵抗が増大するので、それを
防ぐ為には、配線を厚くする必要がある。
度は著しく向上し、それにつれて素子形成領域上の表面
段差は大きくなっていて、しかも、配線を微細化しなけ
ればならない関係上、配線抵抗が増大するので、それを
防ぐ為には、配線を厚くする必要がある。
【0004】ところで、配線に起因する信号の遅延、即
ち、配線遅延Tは配線抵抗Rと配線間容量Cとの影響を
受けることが知られていて、 T=1/2・RCL2 ・・・・(1) L:配線長 で表される。
ち、配線遅延Tは配線抵抗Rと配線間容量Cとの影響を
受けることが知られていて、 T=1/2・RCL2 ・・・・(1) L:配線長 で表される。
【0005】従って、配線遅延がないようにする為に
は、配線抵抗Rを低下させる手段、及び、絶縁膜に於け
る誘電率を低下させる手段が挙げられる。
は、配線抵抗Rを低下させる手段、及び、絶縁膜に於け
る誘電率を低下させる手段が挙げられる。
【0006】一般に、半導体集積回路装置に於ける絶縁
膜としては、熱酸化法に依って形成したSiO2 膜や化
学気相成長(chemical vapor depo
sition:CVD)法に依って形成したSiO2 系
材料膜が多用され、特に、層間絶縁膜としては、CVD
法に依って形成したSiO2 系材料膜が用いられてい
る。
膜としては、熱酸化法に依って形成したSiO2 膜や化
学気相成長(chemical vapor depo
sition:CVD)法に依って形成したSiO2 系
材料膜が多用され、特に、層間絶縁膜としては、CVD
法に依って形成したSiO2 系材料膜が用いられてい
る。
【0007】CVD法に依って形成するSiO2 系材料
のうちでSiO2 は最も誘電率が低くて約4.0であ
り、現在、CVD法に依って形成することが可能で、し
かも、SiO2 に比較して低い誘電率をもつ絶縁材料と
してSiOF系材料を用いることが検討されている。
のうちでSiO2 は最も誘電率が低くて約4.0であ
り、現在、CVD法に依って形成することが可能で、し
かも、SiO2 に比較して低い誘電率をもつ絶縁材料と
してSiOF系材料を用いることが検討されている。
【0008】また、低誘電率材料であることのみを指向
するのであれば、古くからフルオロカーボン系ポリマが
知られている。
するのであれば、古くからフルオロカーボン系ポリマが
知られている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記したように、半導
体集積回路装置の更なる高速動作を可能にする為、低誘
電率の絶縁膜の実現が希求されているところであるが、
CVD法を適用して形成される従来の絶縁膜は、SiO
2 系材料であって、この系統の材料で低誘電率化するこ
とは甚だ困難である。
体集積回路装置の更なる高速動作を可能にする為、低誘
電率の絶縁膜の実現が希求されているところであるが、
CVD法を適用して形成される従来の絶縁膜は、SiO
2 系材料であって、この系統の材料で低誘電率化するこ
とは甚だ困難である。
【0010】また、シランソースとフッ素ガスを用いて
形成するSiOF系材料は、その誘電率が3.0〜3.
5の範囲であり、SiO2 に比較し、若干低下するもの
の、時間がたつと吸湿に依って誘電率が上昇する経時劣
化の問題がある。
形成するSiOF系材料は、その誘電率が3.0〜3.
5の範囲であり、SiO2 に比較し、若干低下するもの
の、時間がたつと吸湿に依って誘電率が上昇する経時劣
化の問題がある。
【0011】更にまた、フルオロカーボン系ポリマは、
金属配線との密着性が劣っていることから、半導体集積
回路装置に実用するには信頼性及び製造プロセス上で問
題がある。
金属配線との密着性が劣っていることから、半導体集積
回路装置に実用するには信頼性及び製造プロセス上で問
題がある。
【0012】本発明は、誘電率及び吸湿性が低く、ま
た、吸湿に依る加水分解を生ずることがなく、しかも、
金属配線との密着性も優れている絶縁膜を実現しようと
する。
た、吸湿に依る加水分解を生ずることがなく、しかも、
金属配線との密着性も優れている絶縁膜を実現しようと
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明では、誘電率及び
吸湿性が低いCF膜、及び、強度が高く且つ金属との密
着性が良好なSiCFx (x=1〜3)膜を適宜に組み
合わせて積層した絶縁膜を構成することが基本になって
いる。
吸湿性が低いCF膜、及び、強度が高く且つ金属との密
着性が良好なSiCFx (x=1〜3)膜を適宜に組み
合わせて積層した絶縁膜を構成することが基本になって
いる。
【0014】前記したところから、本発明に依る絶縁膜
及びその形成方法に於いては、(1)SiCFx (x=
1〜3)を主成分とする膜(例えばSiCF膜3)及び
CF膜(例えばCF膜4)及びSiCFx (x=1〜
3)を主成分とする膜(例えばSiCF膜5)を順に積
層形成してなることを特徴とするか、或いは、
及びその形成方法に於いては、(1)SiCFx (x=
1〜3)を主成分とする膜(例えばSiCF膜3)及び
CF膜(例えばCF膜4)及びSiCFx (x=1〜
3)を主成分とする膜(例えばSiCF膜5)を順に積
層形成してなることを特徴とするか、或いは、
【0015】(2)有機シラン化合物及び酸素(例えば
(CH3 )3 SiCF3 とO2 )を用いてSiCF
x (x=1〜3)を主成分とする膜を形成し、次いで、
ハイドロカーボン及び酸素及びフッ素ガス(例えばC2
H2 とC4 F8 とO2 )を用いて該SiCFx (x=1
〜3)を主成分とする膜上にCF膜を積層形成し、次い
で、有機シラン化合物及び酸素(例えば(CH3 )3 S
iCF3 とO2 )を用いて該CF膜上にSiCFx (x
=1〜3)を主成分とする膜を積層形成することを特徴
とするか、或いは、
(CH3 )3 SiCF3 とO2 )を用いてSiCF
x (x=1〜3)を主成分とする膜を形成し、次いで、
ハイドロカーボン及び酸素及びフッ素ガス(例えばC2
H2 とC4 F8 とO2 )を用いて該SiCFx (x=1
〜3)を主成分とする膜上にCF膜を積層形成し、次い
で、有機シラン化合物及び酸素(例えば(CH3 )3 S
iCF3 とO2 )を用いて該CF膜上にSiCFx (x
=1〜3)を主成分とする膜を積層形成することを特徴
とするか、或いは、
【0016】(3)有機シラン化合物及び酸素及びフッ
素ガス(例えばCH3 Si(OC2 H5 ) 3 とCF4 と
O2 )を用いてSiCFx (x=1〜3)を主成分とす
る膜を形成し、次いで、ハイドロカーボン及び酸素及び
フッ素ガス(例えばC2 H2 とCF 4 とO2 )を用いて
該SiCFx (x=1〜3)を主成分とする膜上にCF
膜を積層形成し、次いで、有機シラン化合物及び酸素及
びフッ素ガス(例えばCH3Si(OC2 H5 )3 とC
F4 とO2 )を用いて該CF膜上にSiCFx (x=1
〜3)を主成分とする膜を積層形成することを特徴とす
るか、或いは、
素ガス(例えばCH3 Si(OC2 H5 ) 3 とCF4 と
O2 )を用いてSiCFx (x=1〜3)を主成分とす
る膜を形成し、次いで、ハイドロカーボン及び酸素及び
フッ素ガス(例えばC2 H2 とCF 4 とO2 )を用いて
該SiCFx (x=1〜3)を主成分とする膜上にCF
膜を積層形成し、次いで、有機シラン化合物及び酸素及
びフッ素ガス(例えばCH3Si(OC2 H5 )3 とC
F4 とO2 )を用いて該CF膜上にSiCFx (x=1
〜3)を主成分とする膜を積層形成することを特徴とす
るか、或いは、
【0017】(4)前記(2)又は(3)に於いて、有
機シラン化合物が SiR1 4 ・・・・ R2 SiR1 3 ・・・・ R1 :炭素数1〜6のハイドロカーボン或いはアルコキ
シ基或いは水素 R2 :CH3 或いはCF3 なる一般式で表されるものであることを特徴とするか、
或いは、
機シラン化合物が SiR1 4 ・・・・ R2 SiR1 3 ・・・・ R1 :炭素数1〜6のハイドロカーボン或いはアルコキ
シ基或いは水素 R2 :CH3 或いはCF3 なる一般式で表されるものであることを特徴とするか、
或いは、
【0018】(5)前記(2)又は(3)に於いて、フ
ッ素ガスがフルオロカーボンであることを特徴とする。
ッ素ガスがフルオロカーボンであることを特徴とする。
【0019】前記手段を採ることに依り、誘電率並びに
吸湿性が低く、金属などとの密着性が良好な絶縁膜が得
られ、配線遅延の低減に有効であることから、高速動作
が可能で、且つ、信頼性が高い半導体集積回路装置を容
易に実現することができる。
吸湿性が低く、金属などとの密着性が良好な絶縁膜が得
られ、配線遅延の低減に有効であることから、高速動作
が可能で、且つ、信頼性が高い半導体集積回路装置を容
易に実現することができる。
【0020】
実施の形態1 平行平板型プラズマCVD装置を下記条件で動作させ、
厚さ8000〔Å〕、幅0.5〔μm〕のアルミニウム
配線を形成した基板を下地とし、厚さが0.2〔μm〕
/0.6〔μm〕/0.2〔μm〕のSiCF/CF/
SiCFからなる絶縁膜を形成した。
厚さ8000〔Å〕、幅0.5〔μm〕のアルミニウム
配線を形成した基板を下地とし、厚さが0.2〔μm〕
/0.6〔μm〕/0.2〔μm〕のSiCF/CF/
SiCFからなる絶縁膜を形成した。
【0021】 条件 印加電力:13.56〔MHz〕/100〔W〕 圧力:1.0〔Torr〕 基板温度:350〔℃〕 電極間距離:25〔mm〕 ガス分圧:SiCF膜の場合 (CH3 )3 SiCF3 :O2 =10:100〔sccm〕 CF膜の場合 C2 H2 :C4 F8 :O2 =20:100:50〔sccm〕
【0022】前記のようにして得られた絶縁膜上に電極
を形成し、誘電率εを測定したところ、ε=2.40
(周波数:1〔MHz〕)であることが確認された。
を形成し、誘電率εを測定したところ、ε=2.40
(周波数:1〔MHz〕)であることが確認された。
【0023】また、実施の形態1の試料について、経時
誘電率変化、及び、吸湿量について測定を行なった結
果、以下のようなデータが得られた。
誘電率変化、及び、吸湿量について測定を行なった結
果、以下のようなデータが得られた。
【0024】図1は経時誘電率変化を測定したデータを
表す線図であり、縦軸に誘電率を、また、横軸に日をそ
れぞれ採ってあり、図に於いて、○が実施の形態1の特
性を表し、△は比較の為に挙げたSiOF膜の特性を表
している。
表す線図であり、縦軸に誘電率を、また、横軸に日をそ
れぞれ採ってあり、図に於いて、○が実施の形態1の特
性を表し、△は比較の為に挙げたSiOF膜の特性を表
している。
【0025】図から明らかなように、二週間放置した
後、誘電率を再測定した結果、実施の形態1では、誘電
率の変化は皆無であるが、SiOF膜では当初から高か
った誘電率が更に上昇していることが看取される。
後、誘電率を再測定した結果、実施の形態1では、誘電
率の変化は皆無であるが、SiOF膜では当初から高か
った誘電率が更に上昇していることが看取される。
【0026】図2は昇温脱離ガス分析に依る吸湿量を測
定したデータを表す線図であり、縦軸に吸湿量を、ま
た、横軸に温度をそれぞれ採ってあり、図1と同様、○
が実施の形態1の特性を表し、△は比較の為に挙げたS
iOF膜の特性を表している。
定したデータを表す線図であり、縦軸に吸湿量を、ま
た、横軸に温度をそれぞれ採ってあり、図1と同様、○
が実施の形態1の特性を表し、△は比較の為に挙げたS
iOF膜の特性を表している。
【0027】図から明らかなように、実施の形態1で
は、殆ど変化していないことが看取されよう。
は、殆ど変化していないことが看取されよう。
【0028】図3は引っ張り試験を行なう為の試料を表
す要部切断側面図であり、図に於いて、1はSi基板、
2はアルミニウム配線膜、3はSiCF膜、4はCF
膜、5はSiCF膜、6及び7は接着剤、8及び9は引
っ張り治具をそれぞれ示している。
す要部切断側面図であり、図に於いて、1はSi基板、
2はアルミニウム配線膜、3はSiCF膜、4はCF
膜、5はSiCF膜、6及び7は接着剤、8及び9は引
っ張り治具をそれぞれ示している。
【0029】ここで、実施の形態1と同じく、 アルミニウム配線膜2の厚さ:0.5〔μm〕 SiCF膜3の厚さ:0.2〔μm〕 CF膜4の厚さ:0.6〔μm〕 SiCF膜5の厚さ:0.2〔μm〕 として作製した試料の引っ張り試験を行なったところ、
絶縁膜全体をCFで形成した場合に比較し、約5倍の強
度を示した。尚、これは、アルミニウム配線膜2を同じ
厚さのSiO2 膜に代替しても、全く同じ結果が得られ
た。
絶縁膜全体をCFで形成した場合に比較し、約5倍の強
度を示した。尚、これは、アルミニウム配線膜2を同じ
厚さのSiO2 膜に代替しても、全く同じ結果が得られ
た。
【0030】図4は絶縁膜と下地との密着性を表すデー
タ図であり、図から明らかな通り、CF膜のみでは、S
i基板上、SiO2 膜上、アルミニウム膜上の何れに於
いても簡単に剥がれてしまう。
タ図であり、図から明らかな通り、CF膜のみでは、S
i基板上、SiO2 膜上、アルミニウム膜上の何れに於
いても簡単に剥がれてしまう。
【0031】これに対し、SiCF3 膜は何れの下地に
対しても、CF膜とは桁違いの剥がれ耐性を示している
が、本発明では、SiCF膜の強度をそのまま享受する
訳にはゆかない。
対しても、CF膜とは桁違いの剥がれ耐性を示している
が、本発明では、SiCF膜の強度をそのまま享受する
訳にはゆかない。
【0032】その理由は、CF膜とSiCF膜との界面
で剥がれを生ずることに依るのであるが、この点を考慮
しても、CF膜単独の場合に比較すれば、剥がれ耐性は
遙に高いことが看取される。
で剥がれを生ずることに依るのであるが、この点を考慮
しても、CF膜単独の場合に比較すれば、剥がれ耐性は
遙に高いことが看取される。
【0033】尚、図3に見られる試料について、経時誘
電率変化に関する測定、及び、吸湿量の測定を行なって
いるが、実施の形態1と全く同じ結果が得られている。
電率変化に関する測定、及び、吸湿量の測定を行なって
いるが、実施の形態1と全く同じ結果が得られている。
【0034】実施の形態2 平行平板型プラズマCVD装置を下記条件で動作させ、
厚さ8000〔Å〕、幅0.5〔μm〕のアルミニウム
配線を形成した基板を下地とし、厚さが0.2〔μm〕
/0.6〔μm〕/0.2〔μm〕のSiCF/CF/
SiCFからなる絶縁膜を形成した。
厚さ8000〔Å〕、幅0.5〔μm〕のアルミニウム
配線を形成した基板を下地とし、厚さが0.2〔μm〕
/0.6〔μm〕/0.2〔μm〕のSiCF/CF/
SiCFからなる絶縁膜を形成した。
【0035】 条件 印加電力:13.56〔MHz〕/100〔W〕 圧力:1.0〔Torr〕 基板温度:350〔℃〕 電極間距離:25〔mm〕 ガス分圧:SiCF膜の場合 CH3 Si(OC2 H5 )3 :CF4 :O2 =10:500:100 〔sccm〕 CF膜の場合 C2 H2 :C4 F4 :O2 =20:300:50〔sccm〕
【0036】前記のようにして得られた絶縁膜上に電極
を形成し、誘電率εを測定したところ、ε=2.42
(周波数:1〔MHz〕)であることが確認された。
を形成し、誘電率εを測定したところ、ε=2.42
(周波数:1〔MHz〕)であることが確認された。
【0037】また、実施の形態2の試料を大気中に二週
間放置した後、誘電率を再測定しても、図1に□で示し
てあるように誘電率の変化は皆無である。
間放置した後、誘電率を再測定しても、図1に□で示し
てあるように誘電率の変化は皆無である。
【0038】更にまた、昇温脱離ガス分析に依る吸湿量
を測定しても、図2に同じく□で示してあるように殆ど
変化していないことが看取される。
を測定しても、図2に同じく□で示してあるように殆ど
変化していないことが看取される。
【0039】実施の形態2に於いても、図3に見られる
試料と同様な試料を作製して引っ張り試験を行なったと
ころ、絶縁膜全体をCFで形成した場合に比較し、約5
倍の強度を示した。また、実施の形態1と同様、アルミ
ニウム配線膜2を同じ厚さのSiO2 膜に代替しても、
全く同じ結果が得られた。
試料と同様な試料を作製して引っ張り試験を行なったと
ころ、絶縁膜全体をCFで形成した場合に比較し、約5
倍の強度を示した。また、実施の形態1と同様、アルミ
ニウム配線膜2を同じ厚さのSiO2 膜に代替しても、
全く同じ結果が得られた。
【0040】実施の形態3 図5は基板の配線遅延を調べる為のリング・オシレータ
(ring oscillator)を表す要部説明図
である。
(ring oscillator)を表す要部説明図
である。
【0041】図に於いて、(A)は要部平面、(B)は
要部切断側面、11はSi基板、12はSiCF膜、1
3はCF膜、14はSiCF膜、15はリング・オシレ
ータ(簡易素子)、16はスルー・ホール、17は信号
入力端子、18は信号出力端子、19は配線をそれぞれ
示している。
要部切断側面、11はSi基板、12はSiCF膜、1
3はCF膜、14はSiCF膜、15はリング・オシレ
ータ(簡易素子)、16はスルー・ホール、17は信号
入力端子、18は信号出力端子、19は配線をそれぞれ
示している。
【0042】ここで、リング・オシレータを作製する工
程順序について簡単に説明すると次の通りである。
程順序について簡単に説明すると次の通りである。
【0043】 Si基板11上にSiCF膜12を形
成する。 SiCF膜12上にリング・オシレータ15を形成
する。 リング・オシレータ15を直列に結ぶ配線19を形
成する。 CF膜13、SiCF膜14を形成する。 信号入力端子形成予定部分並びに信号出力端子形成
予定部分に表面から配線19に達するスルー・ホール1
6を形成する。 信号入力端子17及び信号出力端子18を形成す
る。
成する。 SiCF膜12上にリング・オシレータ15を形成
する。 リング・オシレータ15を直列に結ぶ配線19を形
成する。 CF膜13、SiCF膜14を形成する。 信号入力端子形成予定部分並びに信号出力端子形成
予定部分に表面から配線19に達するスルー・ホール1
6を形成する。 信号入力端子17及び信号出力端子18を形成す
る。
【0044】本発明に依る絶縁膜を用いた基板に於ける
配線遅延と、テトラエチル・オキシシリケート(Si
(OC2 H5 )4 :TEOS)に依る、所謂、TEOS
−SiO2 膜を用いた試料基板に於ける配線遅延とを比
較した結果、本発明に依る絶縁膜を用いた基板が約25
〔%〕程度の配線遅延短縮を実現していることが確認さ
れた。
配線遅延と、テトラエチル・オキシシリケート(Si
(OC2 H5 )4 :TEOS)に依る、所謂、TEOS
−SiO2 膜を用いた試料基板に於ける配線遅延とを比
較した結果、本発明に依る絶縁膜を用いた基板が約25
〔%〕程度の配線遅延短縮を実現していることが確認さ
れた。
【0045】比較例 平行平板型プラズマCVD装置を下記条件で動作させ、
Si基板上に厚さが約0.5〔μm〕であるSiOF膜
を形成した。
Si基板上に厚さが約0.5〔μm〕であるSiOF膜
を形成した。
【0046】条件 印加電力:13.56〔MHz〕/100〔W〕 圧力:1.0〔Torr〕 基板温度:350〔℃〕 電極間距離:25〔mm〕 ガス分圧:TEOS:C4 F8 :O2 =100:30
0:100〔sccm〕
0:100〔sccm〕
【0047】前記のようにして得られた絶縁膜上に電極
を形成し、誘電率εを測定したところ、ε=3.10
(周波数:1〔MHz〕)であることが確認された。
を形成し、誘電率εを測定したところ、ε=3.10
(周波数:1〔MHz〕)であることが確認された。
【0048】然しながら、比較例の試料を大気中に二週
間放置した後、誘電率を再測定したところ、図1に△で
示してある通り、ε=3.79(周波数:1〔MH
z〕)に上昇していた。
間放置した後、誘電率を再測定したところ、図1に△で
示してある通り、ε=3.79(周波数:1〔MH
z〕)に上昇していた。
【0049】更にまた、昇温脱離ガス分析に依る吸湿量
を測定したところ、図2に同じく△で示してあるように
吸湿量は約1桁増加していることが確認された。
を測定したところ、図2に同じく△で示してあるように
吸湿量は約1桁増加していることが確認された。
【0050】尚、本発明に於いて、前記各絶縁膜に関
し、製造工程を経た後、酸素が不純物のような程度で残
留することがあり、従って、精密な分析を実施すれば、
それが検出されることもあり得る点に留意しなければな
らない。
し、製造工程を経た後、酸素が不純物のような程度で残
留することがあり、従って、精密な分析を実施すれば、
それが検出されることもあり得る点に留意しなければな
らない。
【0051】
【発明の効果】本発明に依る絶縁膜及びその形成方法に
於いては、SiCFx (x=1〜3)を主成分とする膜
及びCF膜及びSiCFx (x=1〜3)を主成分とす
る膜を順に積層形成する。
於いては、SiCFx (x=1〜3)を主成分とする膜
及びCF膜及びSiCFx (x=1〜3)を主成分とす
る膜を順に積層形成する。
【0052】前記構成を採ることに依り、誘電率並びに
吸湿性が低く、金属などとの密着性が良好な絶縁膜が得
られ、配線遅延の低減に有効であることから、高速動作
が可能で、且つ、信頼性が高い半導体集積回路装置を容
易に実現することができる。
吸湿性が低く、金属などとの密着性が良好な絶縁膜が得
られ、配線遅延の低減に有効であることから、高速動作
が可能で、且つ、信頼性が高い半導体集積回路装置を容
易に実現することができる。
【図1】経時誘電率変化を測定したデータを表す線図で
ある。
ある。
【図2】昇温脱離ガス分析に依る吸湿量を測定したデー
タを表す線図である。
タを表す線図である。
【図3】引っ張り試験を行なう為の試料を表す要部切断
側面図である。
側面図である。
【図4】絶縁膜と下地との密着性を表すデータ図であ
る。
る。
【図5】基板の配線遅延を調べる為のリング・オシレー
タを表す要部説明図である。
タを表す要部説明図である。
1 Si基板 2 アルミニウム配線膜 3 SiCF膜 4 CF膜 5 SiCF膜 6及び7 接着剤 8及び9 引っ張り治具 11 Si基板 12 SiCF膜 13 CF膜 14 SiCF膜 15 リング・オシレータ(簡易素子) 16 スルー・ホール 17 信号入力端子 18 信号出力端子 19 配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中田 義弘 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 片山 倫子 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】SiCFx (x=1〜3)を主成分とする
膜及びCF膜及びSiCFx (x=1〜3)を主成分と
する膜を順に積層形成してなることを特徴とする絶縁
膜。 - 【請求項2】有機シラン化合物及び酸素を用いてSiC
Fx (x=1〜3)を主成分とする膜を形成し、 次いで、ハイドロカーボン及び酸素及びフッ素ガスを用
いて該SiCFx (x=1〜3)を主成分とする膜上に
CF膜を積層形成し、 次いで、有機シラン化合物及び酸素を用いて該CF膜上
にSiCFx (x=1〜3)を主成分とする膜を積層形
成することを特徴とする絶縁膜の形成方法。 - 【請求項3】有機シラン化合物及び酸素及びフッ素ガス
を用いてSiCFx (x=1〜3)を主成分とする膜を
形成し、 次いで、ハイドロカーボン及び酸素及びフッ素ガスを用
いて該SiCFx (x=1〜3)を主成分とする膜上に
CF膜を積層形成し、 次いで、有機シラン化合物及び酸素及びフッ素ガスを用
いて該CF膜上にSiCFx (x=1〜3)を主成分と
する膜を積層形成することを特徴とする絶縁膜の形成方
法。 - 【請求項4】有機シラン化合物が SiR1 4 ・・・・ R2 SiR1 3 ・・・・ R1 :炭素数1〜6のハイドロカーボン或いはアルコキ
シ基或いは水素 R2 :CH3 或いはCF3 なる一般式で表されるものであることを特徴とする請求
項2又は3記載の絶縁膜の形成方法。 - 【請求項5】フッ素ガスがフルオロカーボンであること
を特徴とする請求項2又は3記載の絶縁膜の形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8783297A JPH10284476A (ja) | 1997-04-07 | 1997-04-07 | 絶縁膜及びその形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8783297A JPH10284476A (ja) | 1997-04-07 | 1997-04-07 | 絶縁膜及びその形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10284476A true JPH10284476A (ja) | 1998-10-23 |
Family
ID=13925920
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8783297A Withdrawn JPH10284476A (ja) | 1997-04-07 | 1997-04-07 | 絶縁膜及びその形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10284476A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1016736A1 (en) * | 1998-12-30 | 2000-07-05 | Ford Global Technologies, Inc. | Carbonaceous deposit-resistant coating for fuel injectors |
JP2001185547A (ja) * | 1999-10-18 | 2001-07-06 | Applied Materials Inc | 極限低誘電率膜のためのキャッピング層 |
-
1997
- 1997-04-07 JP JP8783297A patent/JPH10284476A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1016736A1 (en) * | 1998-12-30 | 2000-07-05 | Ford Global Technologies, Inc. | Carbonaceous deposit-resistant coating for fuel injectors |
US6145763A (en) * | 1998-12-30 | 2000-11-14 | Ford Global Technologies, Inc. | Carbonaceous deposit-resistant coating for fuel injectors |
JP2001185547A (ja) * | 1999-10-18 | 2001-07-06 | Applied Materials Inc | 極限低誘電率膜のためのキャッピング層 |
JP4689026B2 (ja) * | 1999-10-18 | 2011-05-25 | アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド | 極限低誘電率膜のためのキャッピング層 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040706 |