JPH10284282A - 液晶バックライト駆動用インバータ回路 - Google Patents

液晶バックライト駆動用インバータ回路

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JPH10284282A
JPH10284282A JP9086434A JP8643497A JPH10284282A JP H10284282 A JPH10284282 A JP H10284282A JP 9086434 A JP9086434 A JP 9086434A JP 8643497 A JP8643497 A JP 8643497A JP H10284282 A JPH10284282 A JP H10284282A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】調光範囲の拡大と、調光モードで不要輻射ノイ
ズに影響を受ける信号処理を行う際の見掛け上の液晶バ
ックライトの発光輝度が変化しないように制御するこ
と。 【解決手段】液晶バックライトとしての蛍光灯14の点
灯と消灯とのタイミングを制御してその調光制御を行う
PWM調光回路部11と、蛍光灯14への電流を制御し
てその調光制御を行う電流調光回路部15とを有し、前
記両調光回路部11,15によって蛍光灯14の調光レ
ベルを制御する構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶バックライト
駆動用インバータ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶バックライトとして用いられる蛍光
灯のような冷陰極管における発光輝度は液晶表示パネル
を用いた機器が小型携帯型の電池駆動のものであればそ
の電池寿命の点から、あるいは屋外での使用、屋内での
使用あるいはその他の使用の態様に応じて液晶表示パネ
ルにおける表示画面の見やすさ向上の点などから調整つ
まり調光することが必要な場合がある。このようなバッ
クライトの調光を行う一つの方式として知られるパルス
幅変調(PWM)調光は、光源を周期的に点滅させる際
にその光源の点灯と消灯との時間比率を変化させて調光
する方式であって調光範囲が5〜95%程度まで大きく
とれるものとなっている。
【0003】このPWM調光のための回路部を内蔵した
従来のインバータ回路としては特開平6ー325890
号公報の中で従来技術として紹介されたものがある。こ
の公報に記述されている従来技術のインバータ回路は図
5および図6を参照して説明すると、電源がコイルL1
を介してトランス13の一次巻線n1中点に投入されて
いてPWM調光回路部11内の発振回路12に入力され
る調光コントロール信号S1がローレベルで非調光モー
ドであるときは、主にトランス13の一次巻線n1とこ
れに並列のコンデンサC3とで決まる周波数の電圧信号
S3が帰還巻線n2を介してトランジスタQ1,Q2の
ベースに与えられている。このとき、トランス13の二
次巻線n3に負荷インピーダンスであるコンデンサC1
を介して接続されている冷陰極管である蛍光灯14はそ
の二次巻線n3に誘起される管電圧信号S4で駆動され
ている。このとき、PWM調光回路部11内の発振回路
12はそれに与えられる調光コントロール信号S1がロ
ーレベルであるためにローレベルの出力信号S2を出力
しており、そのためにトランジスタQ3はオンしてい
る。
【0004】次に、時刻t0においてその発振回路12
に与えられる調光コントロール信号S1がハイレベルと
なって調光モードになると、発振回路12は周期的にハ
イレベルとローレベルを繰り返す出力信号S2を出力す
る。発振回路12の出力信号S2がハイレベルである期
間においては、トランジスタQ3はオフし、このトラン
ジスタQ3がオフである期間は、トランジスタQ1,Q
2のベースにはベース電流がなくなるので、トランジス
タQ1,Q2はオフしてトランス13の二次巻線n3に
は管電圧信号S4が発生しなくなり、結果として蛍光灯
14は点灯停止する。したがって、調光コントロール信
号S1がハイレベルとローレベルを繰り返す調光モード
の期間においては、蛍光灯14は点灯と消灯とを繰り返
すことになり、蛍光灯14の発光輝度は全体として低下
する方向に調光される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような図5で示さ
れる従来のPWM調光回路部11を備えた従来のインバ
ータ回路においては、その調光範囲は5〜95%程度と
いった限界があり、それ以上の調光範囲での調光ができ
ず、したがって、より液晶表示装置を備えた携帯情報機
器における電池電源の電力消費低減の点から一層表示画
面を暗くしたいという要望とか、逆に調光範囲をもっと
広くして消費電力の可変幅を大きくしたいという要望に
沿うものではなかった。
【0006】また、携帯情報機器の場合、液晶画面上に
置いたタブレットを入力手段とすることが多い。タブレ
ットとは2枚の透明導電膜を上下にわずかの空間を開け
て対向させたものであり、ペンなどで液晶画面上をタッ
チすることにより上下の透明導電膜が接触し、そのとき
の導電膜間の抵抗値を測定することによって位置検出を
行うようになっている。このような位置検出に係る信号
に蛍光灯から放出されるノイズが重畳したのでは正確な
位置検出ができなくなってしまうので、従来では調光モ
ードにおける発振回路12の出力信号S2がハイレベル
である期間内つまり蛍光灯が点灯停止している期間つま
り例えば時刻t0〜t1内にその位置検出信号が出力さ
れるようにしてそのノイズの影響をなくしているが、こ
の場合には調光モードであるために、位置検出の都度、
液晶画面の輝度が調光されて低下するので、液晶表示画
面に操作上の違和感があり位置検出操作がしづらくなる
という課題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
液晶バックライト駆動用インバータ回路においては、液
晶バックライトの点灯と消灯とのタイミングを制御して
その調光制御を行うPWM調光回路部と、液晶バックラ
イトへの電流を制御してその調光制御を行う電流調光回
路部とを有し、前記両調光回路部によって液晶バックラ
イトの調光レベルを制御することによって液晶バックラ
イトの調光範囲の拡大を可能として上述の課題を解決し
ている。
【0008】本発明の請求項2に係る液晶バックライト
駆動用インバータ回路においては、液晶バックライトの
点灯と消灯とのタイミングを制御してその調光制御を行
うPWM調光回路部と、液晶バックライトへの電流を制
御してその調光制御を行う電流調光回路部とを有し、不
要輻射ノイズの影響を受ける信号処理を行う特定のタイ
ミングにおいて前記PWM調光回路部によって液晶バッ
クライトの駆動を停止する一方で、前記PWM調光回路
部による調光で低下した輝度を前記電流調光回路部によ
って補償することにより見掛け上の液晶バックライトの
発光輝度の変化を抑制することによって上述の課題を解
決している。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態に係る液晶バックライト駆動用インバータ回路
について説明する。
【0010】実施の形態1 図1は本実施の形態1の液晶バックライト駆動用インバ
ータ回路(以下、単にインバータ回路という)の回路図
であり、同図を参照して、本実施の形態のインバータ回
路においては、調光のための回路部として液晶バックラ
イトの点灯と消灯とのタイミングを制御してその調光制
御を行うPWM調光回路部11に加えて、液晶バックラ
イトとしての蛍光灯14への管電流を制御してその調光
制御を行う電流調光回路部15とを有し、両調光回路部
11,15によって蛍光灯14の調光レベルを制御する
ようにしたことに特徴がある。電流調光回路部15内に
おいては負荷インピーダンスであるコンデンサC1に対
して複数のコンデンサC21〜C2nがそれぞれスイッ
チSW11〜SW1nの開閉で並列接続可能にされてい
るとともに、このスイッチSW11〜SW1nが調光コ
ントロール信号S5によって任意に選択的に開閉駆動可
能にされている。その他の構成は、従来の図5で示され
るインバータ回路と同様である。
【0011】以下、図2を参照して本実施の形態1のイ
ンバータ回路の動作について説明する。このインバータ
回路の基本動作は図5を参照して説明したが、再度説明
すると、電源がコイルL1を介してトランス13の一次
巻線n1中点に投入されていてPWM調光回路部11内
の発振回路12に入力される調光コントロール信号S1
がローレベルで非調光モードであるときは、主にトラン
ス13の一次巻線n1とこれに並列のコンデンサC3と
で決まる周波数の電圧信号S3が帰還巻線n2を介して
トランジスタQ1,Q2のベースに与えられている。こ
のとき、トランス13の二次巻線n3に負荷インピーダ
ンスであるコンデンサC1を介して接続されている冷陰
極管である蛍光灯14はその二次巻線n3に誘起される
管電圧信号S4で駆動されている。このとき、PWM調
光回路部11内の発振回路12はそれに与えられる調光
コントロール信号S1がローレベルであるためにローレ
ベルの出力信号S2を出力しており、そのためにトラン
ジスタQ3はオンしている。
【0012】次に、時刻t0で発振回路12に与えられ
る調光コントロール信号S1がハイレベルとなって調光
モードになると、発振回路12は周期的にハイレベルと
ローレベルとを繰り返す出力信号S2を出力する。発振
回路12の出力信号S2がハイレベルである期間におい
ては、トランジスタQ3はオフし、このトランジスタQ
3がオフである期間は、トランジスタQ1,Q2のベー
スにはベース電流がなくなるので、トランジスタQ1,
Q2はオフしてトランス13の二次巻線n3には管電圧
信号S4が発生しなくなり、結果として蛍光灯14は点
灯停止する。したがって、調光コントロール信号S1が
ハイレベルとローレベルを繰り返す調光モードの期間に
おいては、蛍光灯14は点灯と消灯とを繰り返すことに
なり、蛍光灯14の発光輝度は全体として低下する方向
に調光されることになる。このときの調光レベルは非調
光モードにおけるレベルL0からレベルL1となる。
【0013】このような調光モードにおいては調光コン
トロール信号S5がローレベルであるときは例えばコン
デンサC21〜C2nのうちの任意の個数のコンデンサ
に対応するスイッチSW11〜SW1nがオンしている
ものとする。そして、さらに蛍光灯14の発光輝度を低
下させたい場合では、調光コントロール信号S5によっ
て、コンデンサC21〜C2nのうち、適当な個数分を
コンデンサC1に並列接続させるよう、時刻t1でスイ
ッチSW11〜SW1nの開閉を制御する。これによっ
て、蛍光灯14に接続される負荷インピーダンスが増大
する結果、該蛍光灯14への管電流が減少するために、
その発光輝度が低下し調光レベルはL2に低下する。調
光レベルを上げる場合はその逆の動作となる。したがっ
て、本実施の形態1においては調光コントロール信号S
1によるPWM調光回路部11による調光レベルの調整
は5〜95%可能であるが、さらに電流調光回路部15
におけるコンデンサC21〜C2nのコンデンサC1へ
の接続の選択によって任意に調光可能となり、その調光
範囲が大幅に拡大できるとともに、例えば調光レベルを
極端に低下させることで、管電流を抑えて蛍光灯14の
発光輝度を超低輝度にすることによりバックライトとし
ての蛍光灯14での消費電力を極めて低く抑えることが
できる。
【0014】実施の形態2 図3は本発明の実施の形態2に係るインバータ回路の回
路図であり、図1と対応する部分には同一の符号を付し
ている。本実施の形態2においては、実施の形態1と基
本的には同様の回路構成であるが、液晶バックライトと
しての蛍光灯14の点灯と消灯とのタイミングを制御し
てその調光制御を行うPWM調光回路部11に加えて、
その蛍光灯14への管電流を制御してその調光制御を行
う電流調光回路部15とを有し、不要輻射ノイズの影響
を受ける信号例えばペンタッチ位置の検出信号の処理を
行う特定のタイミングにおいてPWM調光回路部11に
よって蛍光灯14の駆動を停止する一方で、PWM調光
回路部11による調光で低下した輝度を電流調光回路部
15によって補償することにより見掛け上の蛍光灯14
の発光輝度の変化を抑制するようにしたことに特徴があ
る。そのため本実施の形態2における電流調光回路部1
5における調光動作は実施の形態1とは異なっている。
すなわち、電流調光回路部15内においては、実施の形
態1と同様にコンデンサC1に並列にコンデンサC2が
スイッチSW1の開閉で接続可能となっているととも
に、そのスイッチSW1の開閉を調光コントロール信号
S5で行わせるようになっている。図3のインバータ回
路における各部の信号については図4で示されている。
図4において調光コントロール信号S1、PWM調光回
路部11内の発振回路12の出力信号S2、電圧信号S
3、管電圧信号S4については既に説明した通りであ
り、また調光コントロール信号S5も実施の形態1で説
明したものであるが、本実施の形態2の場合ではこの調
光コントロール信号S5が以下に説明するように実施の
形態1とは意味が異なる。
【0015】以下、本実施の形態2のインバータ回路の
動作について説明するが、その基本動作は実施の形態1
と同様であるのでその詳しい説明は省略する。
【0016】本実施の形態2においては、このインバー
タ回路が例えば液晶画面を備えた携帯情報機器における
液晶バックライトである蛍光灯駆動用として備えられる
ものである場合に、その液晶画面上にペンタッチされた
位置での位置検出信号S6が出力される特定のタイミン
グにおいては蛍光灯14とかそれの接続リードなどから
発生する不要輻射ノイズの影響を受けないように、発振
回路12の出力信号S2がハイレベルである期間つまり
蛍光灯14が発光を停止している期間にその位置検出信
号S6が出力されるようになっている。そして、このと
きは上述したように調光コントロール信号S1はハイレ
ベルになっていて調光モードにされているので、この状
態のままでは液晶画面をペンタッチするごとに蛍光灯1
4の発光輝度が低下してペン使用者に違和感を与えるる
ことになってしまう。そこで、本実施の形態2において
は、このときは調光コントロール信号S5が調光コント
ロール信号S1がハイレベルになると同時にハイレベル
になって、スイッチSW1をオフにする。そのため、蛍
光灯14に対する負荷インピーダンスが小さくなって管
電流が増大し、蛍光灯14の発光輝度が高まる。このと
きのPWM調光回路部11による調光レベルはL1であ
り、電流調光回路部15による補正調光レベルはL2で
あり、全体としての調光レベルはL3となる。その結
果、蛍光灯14の発光輝度は非調光モードにおいても調
光モードにおいても同一となり、液晶画面にペンタッチ
しても液晶画面が暗くなることがなくなり、その操作上
の違和感が解消されることになる。
【0017】なお、こうした携帯情報機器においては、
ペンタッチ位置の検出信号のみならず、見掛け上の輝度
を全く変化させることなく他の不要輻射ノイズに敏感な
信号処理を誤動作なく正確に行うことができることにな
る。
【0018】なお、本実施の形態2においては、見掛け
上の輝度の変化が全くないようにしているが、電流調光
回路部15による補正調光レベルを任意に制御すること
でその見掛け上の輝度の変化を任意に抑制しても構わな
い。
【0019】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よると次の効果を得られる。
【0020】請求項1の発明によれば、液晶バックライ
トの点灯と消灯とのタイミングを制御してその調光制御
を行うPWM調光回路部と、液晶バックライトへの電流
を制御してその調光制御を行う電流調光回路部とを有
し、前記両調光回路部によって液晶バックライトの調光
レベルを制御することから、液晶バックライトの調光範
囲の拡大が可能となって例えばPWM調光によって液晶
バックライトの発光輝度を下げ、さらに液晶バックライ
トの電流を抑えて超低発光輝度にすることにより液晶バ
ックライトの消費電力を極めて低く抑えることができる
ようになる。
【0021】請求項2の発明によれば、液晶バックライ
トの点灯と消灯とのタイミングを制御してその調光制御
を行うPWM調光回路部と、液晶バックライトへの電流
を制御してその調光制御を行う電流調光回路部とを有
し、不要輻射ノイズの影響を受ける信号処理を行う特定
のタイミングにおいて前記PWM調光回路部によって液
晶バックライトの駆動を停止する一方で、前記PWM調
光回路部による調光で低下した輝度を前記電流調光回路
部によって補償することにより見掛け上の液晶バックラ
イトの発光輝度の変化を抑制することから、見掛け上は
液晶バックライトの発光輝度を全く変化させることなく
不要輻射ノイズに敏感な信号処理を誤動作なく正確に行
うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の回路図。
【図2】実施の形態1の動作説明に供する信号タイミン
グチャート。
【図3】本発明の実施の形態2の回路図。
【図4】実施の形態2の動作説明に供する信号タイミン
グチャート。
【図5】従来の回路図。
【図6】図5の動作説明に供する信号タイミングチャー
ト。
【符号の説明】
11 PWM調光回路部 12 発振回路 13 トランス 14 蛍光灯 15 電流調光回路部 S1 調光コントロール信号 S5 調光コントロール信号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液晶バックライトの点灯と消灯とのタイミ
    ングを制御してその調光制御を行うPWM調光回路部
    と、液晶バックライトへの電流を制御してその調光制御
    を行う電流調光回路部とを有し、前記両調光回路部によ
    って液晶バックライトの調光レベルを制御することを特
    徴とする液晶バックライト駆動用インバータ回路。
  2. 【請求項2】液晶バックライトの点灯と消灯とのタイミ
    ングを制御してその調光制御を行うPWM調光回路部
    と、液晶バックライトへの電流を制御してその調光制御
    を行う電流調光回路部とを有し、不要輻射ノイズの影響
    を受ける信号処理を行う特定のタイミングにおいて前記
    PWM調光回路部によって液晶バックライトの駆動を停
    止する一方で、前記PWM調光回路部による調光で低下
    した輝度を前記電流調光回路部によって補償することに
    より見掛け上の液晶バックライトの発光輝度の変化を抑
    制することを特徴とする液晶バックライト駆動用インバ
    ータ回路。
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