JPH1028284A - 移動体通信システムおよびその接続制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基地局が空き通話チャネルがないときに優先
順位を持たせた接続予約登録ができる移動体通信システ
ムおよびその接続制御方法を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 複数の移動局２０ａａ、２０ａｂ、２０
ａｃ、２０ａｄ２と、制御チャネルＣａ１と所定数の通
話チャネルＴａ１、Ｔａ２、Ｔａ３によって複数の移動
局のうちの上記所定数の移動局と接続を行う基地局１０
ａとからなるシステムにおいて、通話チャネルを割り当
てられていない移動局２０ａｄが制御チャネルＣａ１に
よって、基地局１０ａに接続予約優先度情報を含む通話
チャネル割当要求を送ると、基地局１０ａは空き通話チ
ャネルがない場合には、指定された優先度に従って移動
局を接続予約登録する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は携帯電話やＰＨＳ
等のような移動体通信システム、特に基地局および移動
局の接続制御に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図１８はＰＨＳの基地局とそのエリアと
移動局の関係を表した図である。同図において、１は基
地局、３は基地局１の通信エリア、２ａ〜２ｄは移動
局、４ａ〜４ｃは基地局１の通話チャネル、５ａは制御
チャネルで移動局２ｄから基地局１に通話チャネルの割
当を要求するリンクチャネル確立要求、５ｂは制御チャ
ネルで基地局１から移動局２ｄに通話チャネルの割当拒
否を知らせるリンクチャネル割当拒否である。移動局２
ａ〜２ｃは基地局１にそれぞれ通話チャネル４ａ〜４ｃ
を割り当てられており、移動局２ｄは基地局１の通信エ
リア３に入っている。

【０００３】ＰＨＳの基地局は同時に最大３台の移動局
に通話チャネルを割り当てることができる。図１８にお
いて、基地局１はすでに３台の移動局２ａ〜２ｃに通話
チャネル４ａ〜４ｃを割り当てているため、移動局２ｄ
は制御チャネル５ａで基地局１に通話チャネルの割当を
要求するリンクチャネル確立要求を送信しても、制御チ
ャネル５ｂでリンクチャネル割当拒否を返されてしま
う。そして基地局１から通話チャネルの割当を拒否され
た移動局２ｄは、基地局１の制御チャネルを受信し続
け、適当な時間をおいて通話チャネル割当を要求するリ
ンクチャネル確立要求を繰り返す。

【０００４】また、特開平２−２６２７２９号公報に示
された移動体通信における接続制御方式では、移動局か
らの通話チャネル割当要求に対して空き通話チャネルが
ない場合に、基地局が移動局を接続予約登録し、通話チ
ャネルが空いたときに移動局に通知するようにしてい
る。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】以上のように構成され
た従来の移動体通信システムにおいては、移動局が位置
登録、着呼、発呼などをするために通話チャネルの割当
を要求したにも関わらず、基地局の通話チャネルがすべ
て使用中で割り当ててもらえない場合、移動局は空き通
話チャネルの状況が分からないために、通話チャネルの
割り当て要求を何度も繰り返さなければならなかった。
そのため、着呼率低下、発呼成功率低下、さらにこれに
よる消費電力増大などの問題が起きていた。

【０００６】また、特開平２−２６２７２９号公報に示
された接続制御方式では、移動局が通話チャネルの割当
を要求したにも関わらず、基地局の通話チャネルがすべ
て使用中で割り当ててもらえない場合、基地局が移動局
を接続予約登録し、通話チャネルが空いたときに移動局
に通知するようにしている。しかし、この方式では、接
続予約に優先度を付けた順番を設定できない、移動局の
ユーザは接続予約が何番目に行われたのか、予約状況が
わからない、接続予約の解除ができないなどの問題があ
った。

【０００７】この発明は、上記の課題を解決するために
なされたもので、基地局が空き通話チャネルがないとき
に優先順位を持たせた接続予約、この予約状況の移動局
への通知、さらに移動局側からの接続予約の予約解除等
ができる移動体通信システムおよびその接続制御方法を
提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記の目的に鑑み、この
発明の第１の発明は、複数の移動局と、制御チャネルと
所定数の通話チャネルによって上記複数の移動局のうち
の上記所定数の移動局と接続を行う基地局と、を備えた
移動体通信システムであって、上記各移動局が、制御チ
ャネルにより上記基地局にそれぞれの接続予約優先度情
報を含む通話チャネル割当要求を送る通信割当要求手段
を設け、上記基地局が、空き通話チャネルがないときに
上記通話チャネル割当要求を行った移動局の情報を記憶
する予約情報格納部と、この予約情報格納部を管理する
予約情報管理部と、空き通話チャネルがないときに移動
局から上記通話チャネル割当要求を受信した場合、指定
された優先度に従って予約情報格納部に移動局を接続予
約登録する優先度付き接続予約登録手段を含むことを特
徴とする移動体通信システムにある。

【０００９】この発明の第２の発明は、上記基地局が、
上記移動局の接続予約登録を行ったときに、予約待ち番
号情報を付加した予約受付を制御チャネルで該移動局に
知らせる予約状況通知手段を備えたことを特徴とする請
求項１に記載の移動体通信システムにある。

【００１０】この発明の第３の発明は、上記基地局が、
通話チャネルが空いたときに、予約情報格納部に登録し
てある優先度の高い移動局を検索し、その移動局に対し
て通話が可能になったことを制御チャネルで知らせる通
話許可通知手段を備えたことを特徴とする請求項１また
は２に記載の移動体通信システムにある。

【００１１】この発明の第４の発明は、上記各移動局
が、上記接続予約登録解除の要求を制御チャネルで送信
する接続予約登録解除指示手段を設け、上記基地局が、
上記移動局から接続予約登録解除の要求を受信したとき
に、該接続予約登録を解除する接続予約登録解除手段を
備えたことを特徴とする請求項１ないし３のいずれかに
記載の移動体通信システムにある。

【００１２】この発明の第５の発明は、複数の移動局
と、制御チャネルと所定数の通話チャネルによって上記
複数の移動局のうちの上記所定数の移動局と接続を行う
基地局と、を備えた移動体通信システムの接続制御方法
であって、上記移動局が制御チャネルによって、上記基
地局に接続予約優先度情報を含む通話チャネル割当要求
を送る工程と、上記基地局が、空き通話チャネルがない
ときに移動局からの上記通話チャネル割当要求を受信し
た場合、指定された優先度に従って移動局を接続予約登
録する工程と、からなることを特徴とする移動体通信シ
ステムの接続制御方法にある。

【００１３】この発明の第６の発明は、上記基地局が移
動局の接続予約登録を行ったときに、予約待ち番号情報
を付加した予約受付を制御チャネルで移動局に知らせる
工程を備えたことを特徴とする請求項５に記載の移動体
通信システムの接続制御方法にある。

【００１４】この発明の第７の発明は、通話チャネルが
空いたときに、上記基地局が登録してある優先度の高い
移動局を検索し、その移動局に対して通話が可能になっ
たことを制御チャネルで知らせる工程を備えたことを特
徴とする請求項５または６に記載の移動体通信システム
の接続制御方法にある。

【００１５】この発明の第８の発明は、上記移動局が接
続予約登録解除の要求を制御チャネルで送信した時に、
上記基地局が該接続予約登録を解除する工程を備えたこ
とを特徴とする請求項５ないし７のいずれかに記載の移
動体通信システムの接続制御方法にある。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、図面を用いてこの発明をＰ
ＨＳに適用した場合の実施の形態を説明する。実施の形
態１は優先度付き接続予約登録動作に関するもの、実施
の形態２は基地局が移動局に接続予約登録受付を知らせ
る予約状況通知動作、実施の形態３は通話チャネルが空
いたときに基地局が移動局に通話許可を知らせる通知許
可通知動作、そして実施の形態４は接続予約登録中の移
動局の接続予約登録解除の動作に関するものである。

【００１７】実施の形態１．図１はこの発明の一実施の
形態による移動体通信システムを構成する基地局および
移動局の構成を概略的に示す図で、(ａ)は基地局、(ｂ)
は移動局の構成を示す。図１の(ａ)において、１０は基
地局、１ａは無線制御部、１ｂは送信部、１ｃは受信
部、１ｄは有線制御部、１ｅは情報制御部、１ｆは予約
情報管理部、１ｇは予約情報格納部である。また、図１
の(ｂ)において、２０は移動局、２ｅは送信部、２ｆは
受信部、２ｇは制御部である。

【００１８】図２はこの発明をＰＨＳに用いた場合の基
地局の優先度付き接続予約登録動作を説明するための図
である。図２において、１０ａは図１の(ａ)に示す構成
を有する基地局、２０ａａ〜２０ａｄはそれぞれ図１の
(ｂ)に示す構成を有する移動局、３は基地局１０ａの通
信エリア、Ｔａ１、Ｔａ２、Ｔａ３は基地局１０ａの通
話チャネル、Ｃａ１は制御チャネルで、移動局２０ａｄ
から基地局１０ａに空き通話チャネルがないときに接続
予約を要求する接続予約付リンクチャネル確立要求であ
る。移動局２０ａａ、２０ａｂ、２０ａｃは基地局１０
ａに通話チャネルＴａ１、Ｔａ２、Ｔａ３をそれぞれ割
り当てられており、移動局２０ａｄは基地局１０ａのエ
リア３内にあるが通話チャネルを割り当てられていな
い。

【００１９】また図３には、ＰＨＳの移動局が基地局に
対して送信する上り制御用物理スロット（ＳＣＣＨ）の
構成を示す。３ａの発識別符号は、移動局の識別符号で
あるＰＳ−ＩＤを格納する部分であり、ＳＣＣＨとして
の情報を表すのは３ｂの部分である。

【００２０】また図４は、この発明をＰＨＳに用いた場
合の上りチャネル設定用メッセージの一例を示すもので
あり、図３の３ｂにあたるＳＣＣＨで送信する。４ａは
メッセージ種別で、例えば“１０００００”ならば移動
局の基地局に対する接続予約付リンクチャネル確立要求
を表し、そのとき４ｂの接続予約優先度は、例えば“０
１”なら優先度低の場合の予約、“１０”なら優先度中
の場合の予約、“１１”なら優先度高の場合の予約を表
す。なお、メッセージ種別４ａはその他、例えば“１０
０００１”なら基地局からの通話許可に対するリンクチ
ャネル確立要求を表し、“１０００１０”なら予約解除
要求を表す。

【００２１】次に図５に従って、基地局１０ａでのチャ
ネル設定用メッセージ受信処理の動作の一例を説明す
る。ステップＳ１は移動局からのチャネル設定用メッセ
ージを無線制御部１ａで受信したか否か判定する処理で
あり、受信した場合にはステップＳ２へ進み処理を続
け、受信していない場合にはステップＳ１０に進み、接
続予約している移動局に対する通話許可処理を行う。ス
テップＳ２、Ｓ３、Ｓ４はそれぞれ受信したチャネル設
定用メッセージがそれぞれ、接続予約付リンクチャネル
確立要求、通話許可に対するリンクチャネル確立要求、
接続予約解除要求かを判定する処理で、該当する場合、
それぞれの処理(ステップＳ１１、Ｓ１２、Ｓ１３)へ制
御を渡す。

【００２２】ステップＳ５は受信したチャネル設定用メ
ッセージが通常のリンクチャネル確立要求か否かを判定
する処理で、該当する場合にはステップＳ６で、空き通
話チャネルがあるかを確認する。空き通話チャネルがあ
る場合、ステップＳ７で通話チャネルの割当処理、ステ
ップＳ８で通話チャネル割当を移動局に送信する処理を
行い、ステップＳ９で通話チャネルによる移動局との接
続処理を行う。ステップＳ６で空き通話チャネルがない
場合、ステップＳ１５で移動局にリンクチャネル割当拒
否を送信する。

【００２３】次に図６に従って、図５のステップＳ１１
の基地局が移動局から接続予約付リンクチャネル確立要
求を受信した場合の接続予約処理の動作の一例を説明す
る。ステップＳ１１１は空き通話チャネルがあるか否か
を確認する処理で、ある場合は、ステップＳ１１４へ進
み通常のリンクチャネル確立処理を行う。ステップＳ１
１１で空き通話チャネルがない場合、ステップＳ１１２
で基地局に接続予約を登録することができるか否かを情
報制御部１ｅが予約情報管理部１ｆ経由で予約情報格納
部１ｇを調べることで判断し、できない場合は、ステッ
プＳ１１５で移動局にリンクチャネル割当拒否を送信
し、その後、図５のステップＳ０のチャネル設定用メッ
セージ受信処理に戻る。

【００２４】接続予約ができる場合は、ステップＳ１１
３で図４に示す接続予約優先度４ｂに従って情報制御部
１ｅが予約情報管理部１ｆ経由で予約情報格納部１ｇに
図３に示す発識別符号３ａに格納されたＰＳ−ＩＤの登
録を行った後、ステップＳ３０の予約受付送信処理へ制
御を渡す(図１０参照)。

【００２５】このようにして移動局側から基地局へ、図
４に示す接続予約優先度４ｂに従って優先度に従った接
続予約の登録を行うことができる。

【００２６】実施の形態２．図７はこの発明をＰＨＳに
用いた場合の基地局が接続予約登録を行った後の予約受
付送信処理の動作(予約状況通知動作)を説明するための
図である。図７において、１０ｂは図１の(ａ)に示す構
成を有する基地局、２０ｂａ〜２０ｂｄはそれぞれ図１
の(ｂ)に示す構成を有する移動局、３は基地局１０ｂの
通信エリア、Ｔｂ１、Ｔｂ２、Ｔｂ３は基地局１０ｂの
通話チャネル、Ｃｂ１は制御チャネルで基地局１０ｂか
ら移動局２０ｂｄに接続予約を受け付けたことを知らせ
る予約受付である。移動局２０ｂａ、２０ｂｂ、２０ｂ
ｃは基地局１０ｂに通話チャネルＴｂ１、Ｔｂ２、Ｔｂ
３をそれぞれ割り当てられており、移動局２０ｂｄは基
地局１０ｂに接続予約を行った移動局である。基地局１
０ｂは移動局２０ｂｄの接続予約登録を行った後、予約
受付Ｃｂ１を送信する。

【００２７】また図８には、 ＰＨＳの基地局が移動局
に対して送信する下り制御用物理スロット（ＳＣＣＨ）
の構成を示す。８ａの着識別符号は、移動局の識別符号
であるＰＳ−ＩＤを格納する部分であり、ＳＣＣＨとし
ての情報を表すのは８ｂの部分である。

【００２８】また図９は、この発明をＰＨＳに用いた場
合の下りチャネル設定用メッセージの一例を示すもので
あり、図８の８ｂにあたるＳＣＣＨで送信する。９ａは
メッセージ種別で、例えば“１００００１”ならば基地
局から移動局に対する予約受付を表し、そのとき９ｂの
予約待ち番号は予約の順番を表す。またメッセージ種別
９ａの他の例として、例えば“１０００１０”ならば予
約解除応答を表す。

【００２９】次に図１０に従って、基地局１０ｂが移動
局の接続予約登録処理を行った後の予約受付送信処理
(予約状況通知処理)の一例を説明する。ステップＳ３０
１は情報制御部１ｅが予約情報管理部１ｆ経由で予約情
報格納部１ｇから接続予約した移動局の順番を表す予約
待ち番号を取得する処理で、ステップＳ３０２は移動局
に予約待ち番号９ｂを付加した予約受付Ｃｂ１を制御チ
ャネルで送信する処理である。その後、図５のステップ
Ｓ０の移動局からのチャネル設定用メッセージを受信す
る処理に戻る。

【００３０】このようにして基地局側から接続予約登録
された移動局へ、予約待ちの順番を知らせることができ
る。

【００３１】実施の形態３．図１１はこの発明をＰＨＳ
に用いた場合の通話チャネルが空いたときに基地局が移
動局に通話許可を知らせる動作を説明するための図であ
る。図１１において、１０ｃは図１の(ａ)に示す構成を
有する基地局、２０ｃａ〜２０ｃｄは図１の(ｂ)に示す
構成を有する移動局、３は基地局１０ｃの通信エリア、
Ｔｃ１、Ｔｃ２、Ｔｃ３は基地局１０ｃの通話チャネ
ル、Ｃｃ１は制御チャネルで基地局１０ｃから移動局２
０ｃｄに通話チャネルが空いたことを知らせる通話許
可、Ｃｃ２は制御チャネルで移動局２０ｃｄから基地局
１０ｃに通話許可に対応する、通話チャネル割当要求で
あることを表す通話許可対応リンクチャネル確立要求で
ある。

【００３２】移動局２０ｃａ、２０ｃｂは基地局１０ｃ
に通話チャネルを割り当てられており、移動局２０ｃｄ
は基地局１０ｃに接続予約している中で最も優先度の高
い移動局である。移動局２０ｃｃの通話が終了すると基
地局１０ｃは通話チャネルＴｃ３が空いたことを検出
し、通話許可Ｃｃ１で移動局２０ｃｄに通話チャネルが
空いたことを知らせる。それに対し、移動局２０ｃｄは
基地局１０ｃに通話許可に対応する通話チャネル割当要
求であるリンクチャネル確立要求Ｃｃ２を送信すること
によって通話チャネルでの接続処理が開始される。

【００３３】また図１２には、この発明をＰＨＳに用い
た場合の下り制御用物理スロット（ＰＣＨ）の構成を示
し、ＰＣＨとしての情報を表すのは１２ａの部分であ
る。

【００３４】また図１３は、この発明をＰＨＳに用いた
場合の下り通信許可メッセージの一例を示すものであ
り、図１２の１２ａにあたるＰＣＨで送信する。１３ａ
はメッセージ種別で、例えば“１００”は基地局から移
動局に対する通信許可(接続予約による呼び出し)を表
し、１３ｂは移動局を識別する２８ビットのＰＳ−ＩＤ
を表す。

【００３５】次に図１４に従って、基地局に接続予約登
録をしている移動局に対する通信許可通知動作の一例を
説明する。ステップＳ１０１は基地局において空き通話
チャネルがあるか否かを確認する処理で、ない場合は処
理を中断してステップＳ０に戻る。空き通話チャネルが
ある場合、ステップＳ１０２で情報制御部１ｅが予約情
報管理部１ｆ経由で予約情報格納部１ｇを検索して接続
予約を登録している移動局の有無を確認し、ステップＳ
１０３で接続予約を登録している移動局がない場合は処
理を中断してステップＳ０に戻る。接続予約している移
動局がある場合は、ステップＳ１０４で無線制御部１ａ
から得た通話チャネルを確保し、ステップＳ１０５で情
報制御部１ｅが予約情報管理部１ｆ経由で予約情報格納
部１ｇに接続予約を登録している最も優先度の高い移動
局のＰＳ−ＩＤを検索し、ステップＳ１０６で該ＰＳ−
ＩＤを１３ｂに格納して移動局に通話許可Ｃｃ１を送信
する。その後、図５のステップＳ０の移動局からのチャ
ネル設定用メッセージを受信する処理に戻る。

【００３６】図４において、メッセージ種別４ａが“１
００００１”の場合、基地局からの通話許可に対するリ
ンクチャネル確立要求であることを表す。

【００３７】次に図１５に従って、基地局が通信許可を
与えられた移動局のリンクチャネル確立要求を受信した
場合の接続処理の一例を説明する。ステップＳ１２１は
図１４のステップＳ１０４で接続予約用に確保した通話
チャネルを移動局との通信に割り当てる処理、ステップ
Ｓ１２２は該通話チャネルによる移動局との接続処理で
ある。その後、図５のステップＳ０の移動局からのチャ
ネル設定用メッセージを受信する処理に戻る。

【００３８】このようにして基地局側から接続予約登録
された移動局へ、通話許可を与えることができる。

【００３９】実施の形態４．図１６はこの発明をＰＨＳ
に用いた場合の基地局が接続予約中の移動局の接続予約
登録を解除する動作を説明するための図である。図１６
において、１０ｄは図１の(ａ)に示す構成を有する基地
局、２０ｄａ〜２０ｄｄはそれぞれ図１の(ｂ)に示す構
成を有する移動局、３は基地局１０ｄの通信エリア、Ｔ
ｄ１、Ｔｄ２、Ｔｄ３は基地局１０ｄの通話チャネル、
Ｃｄ１は制御チャネルで、移動局２０ｄｄから基地局１
０ｄに接続予約の解除を要求する接続予約解除要求、Ｃ
ｄ２は制御チャネルで、基地局１０ｄから移動局２０ｄ
ｄに予約を解除したことを知らせる接続予約解除応答で
ある。

【００４０】移動局２０ｄａ、２０ｄｂ、２０ｄｃは基
地局１０ｄに通話チャネルＴｄ１、Ｔｄ２、Ｔｄ３をそ
れぞれ割り当てられており、移動局２２ｄｄは基地局１
０ｄに接続予約している。また、移動局２０ｄｄが基地
局１０ｄに接続予約の解除を要求する接続予約解除要求
Ｃｄ１を送信すると、基地局１０ｄは移動局２０ｄｄの
接続予約を解除して、制御チャネルで接続予約解除応答
Ｃｄ２を送信する。

【００４１】図４において、メッセージ種別４ａが“１
０００１０”の場合、接続予約解除要求であることを表
す。また図９において、メッセージ種別９ａが“１００
０１０”の場合、基地局から移動局に対する接続予約解
除応答であることを表す。

【００４２】次に図１７に従って、基地局が接続予約登
録している移動局から接続予約解除要求を受信したとき
の接続予約登録解除処理の動作の一例を説明する。ステ
ップＳ１３１は情報制御部１ｅが接続予約解除要求Ｃｄ
１内の発識別符号３ａに格納されているＰＳ−ＩＤを取
得し、予約情報管理部１ｆ経由で予約情報格納部１ｇに
登録している該ＰＳ−ＩＤの予約を解除する処理であ
り、ステップＳ１３２は該移動局に接続予約を解除した
ことを知らせる接続予約解除応答Ｃｄ２を送信する処理
である。

【００４３】このようにして移動局側から基地局に対し
て登録されている接続予約を解除させることができる。

【００４４】

【発明の効果】以上に説明したように この発明の第１
および第５の発明では、複数の移動局と、制御チャネル
と所定数の通話チャネルによって複数の移動局のうちの
所定数の移動局と接続を行う基地局と、を備えた移動体
通信システムにおいて、移動局が制御チャネルによっ
て、基地局に接続予約優先度情報を含む通話チャネル割
当要求を送り、基地局が、空き通話チャネルがないとき
に移動局からの通話チャネル割当要求を受信した場合、
指定された優先度に従って移動局を接続予約登録するよ
うにしたので、通話チャネル割当要求に含まれた接続予
約優先度情報に従って優先度を付けた接続予約登録が行
える移動体通信システムおよびその接続制御方法を提供
できる等の効果が得られる。

【００４５】この発明の第２および第６の発明では、基
地局が移動局の接続予約登録を行ったときに、予約待ち
番号情報を付加した予約受付を制御チャネルで移動局に
知らせるようにしたので、移動局側で予約状況を知るこ
とができる移動体通信システムおよびその接続制御方法
を提供できる等の効果が得られる。

【００４６】この発明の第３および第７の発明では、通
話チャネルが空いたときに、基地局が登録してある優先
度の高い移動局を検索し、その移動局に対して通話が可
能になったことを制御チャネルで知らせるようにしたの
で、接続予約登録された移動局では、基地局に何回も接
続予約に関する問い合わせをすることなく、自動的に通
話許可が送られてくる移動体通信システムおよびその接
続制御方法を提供できる等の効果が得られる。

【００４７】この発明の第４および第８の発明では、移
動局が接続予約登録解除の要求を制御チャネルで送信し
た時に、基地局が接続予約登録を解除するようにしたの
で、移動局側から基地局に対して、登録されている接続
予約を解除させることができる移動体通信システムおよ
びその接続制御方法を提供できる等の効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 (ａ)はこの発明の一実施の形態による移動体
通信システムの基地局の構成を概略的に示す図、(ｂ)は
移動局の構成を概略的に示す図である。

【図２】 この発明をＰＨＳに用いた場合の基地局の優
先度付き接続予約登録動作を説明するための図である。

【図３】 ＰＨＳの上り制御用物理スロット（ＳＣＣ
Ｈ）の構成を示す図である。

【図４】 この発明をＰＨＳに用いた場合の上りチャネ
ル設定用メッセージの一例を示す図である。

【図５】 この発明をＰＨＳに用いた場合の基地局のチ
ャネル設定用メッセージ受信処理の動作の一例を示すフ
ローチャートである。

【図６】 この発明をＰＨＳに用いた場合の基地局の接
続予約処理の動作の一例を示すフローチャートである。

【図７】 この発明をＰＨＳに用いた場合の基地局が接
続予約登録を行った後の予約受付送信処理の動作(予約
状況通知動作)を説明するための図である。

【図８】 ＰＨＳの下り制御用物理スロット（ＳＣＣ
Ｈ）の構成を示す図である。

【図９】 この発明をＰＨＳに用いた場合の下りチャネ
ル設定用メッセージの一例を示す図である。

【図１０】 この発明をＰＨＳに用いた場合の基地局の
接続予約受付送信処理の動作の一例を示すフローチャー
トである。

【図１１】 この発明をＰＨＳに用いた場合の基地局の
通話許可を知らせる動作を説明するための図である。

【図１２】 ＰＨＳの下り制御用物理スロット（ＰＣ
Ｈ）の構成を示す図である。

【図１３】 この発明をＰＨＳに用いた場合の下り通信
許可メッセージの一例を示す図である。

【図１４】 この発明をＰＨＳに用いた場合の基地局の
通信許可処理の動作の一例を示すフローチャートであ
る。

【図１５】 この発明をＰＨＳに用いた場合の通信許可
を与えられた移動局の接続処理の動作の一例を示すフロ
ーチャートである。

【図１６】 この発明をＰＨＳに用いた場合の基地局の
接続予約解除の動作を説明するための図である。

【図１７】 この発明をＰＨＳに用いた場合の基地局に
接続予約している移動局の接続予約解除処理の動作の一
例を示すフローチャートである。

【図１８】 従来のＰＨＳの基地局とそのエリアと移動
局の関係を示した図である。

【符号の説明】

１ａ 無線制御部、１ｂ，２ｅ 送信部、１ｃ，２ｆ
受信部、１ｄ 有線制御部、１ｅ 情報制御部、１ｆ
予約情報管理部、１ｇ 予約情報格納部、２ｇ制御部、
３ 通知エリア、１０，１０ａ，１０ｂ，１０ｃ，１０
ｄ 基地局、２０，２０ａａ，２０ａｂ，２０ａｃ，２
０ａｄ，２０ｂａ，２０ｂｂ，２０ｂｃ，２０ｂｄ，２
０ｃａ，２０ｃｂ，２０ｃｃ，２０ｃｄ，２０ｄａ，２
０ｄｂ，２０ｄｃ，２０ｄｄ 移動局。

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の移動局と、制御チャネルと所定数
   の通話チャネルによって上記複数の移動局のうちの上記
   所定数の移動局と接続を行う基地局と、を備えた移動体
   通信システムであって、 上記各移動局が、制御チャネルにより上記基地局にそれ
   ぞれの接続予約優先度情報を含む通話チャネル割当要求
   を送る通信割当要求手段を設け、 上記基地局が、空き通話チャネルがないときに上記通話
   チャネル割当要求を行った移動局の情報を記憶する予約
   情報格納部と、この予約情報格納部を管理する予約情報
   管理部と、空き通話チャネルがないときに移動局から上
   記通話チャネル割当要求を受信した場合、指定された優
   先度に従って予約情報格納部に移動局を接続予約登録す
   る優先度付き接続予約登録手段を含むことを特徴とする
   移動体通信システム。
2. 【請求項２】 上記基地局が、上記移動局の接続予約登
   録を行ったときに、予約待ち番号情報を付加した予約受
   付を制御チャネルで該移動局に知らせる予約状況通知手
   段を備えたことを特徴とする請求項１に記載の移動体通
   信システム。
3. 【請求項３】 上記基地局が、通話チャネルが空いたと
   きに、予約情報格納部に登録してある優先度の高い移動
   局を検索し、その移動局に対して通話が可能になったこ
   とを制御チャネルで知らせる通話許可通知手段を備えた
   ことを特徴とする請求項１または２に記載の移動体通信
   システム。
4. 【請求項４】 上記各移動局が、上記接続予約登録解除
   の要求を制御チャネルで送信する接続予約登録解除指示
   手段を設け、上記基地局が、上記移動局から接続予約登
   録解除の要求を受信したときに、該接続予約登録を解除
   する接続予約登録解除手段を備えたことを特徴とする請
   求項１ないし３のいずれかに記載の移動体通信システ
   ム。
5. 【請求項５】 複数の移動局と、制御チャネルと所定数
   の通話チャネルによって上記複数の移動局のうちの上記
   所定数の移動局と接続を行う基地局と、を備えた移動体
   通信システムの接続制御方法であって、 上記移動局が制御チャネルによって、上記基地局に接続
   予約優先度情報を含む通話チャネル割当要求を送る工程
   と、 上記基地局が、空き通話チャネルがないときに移動局か
   らの上記通話チャネル割当要求を受信した場合、指定さ
   れた優先度に従って移動局を接続予約登録する工程と、 からなることを特徴とする移動体通信システムの接続制
   御方法。
6. 【請求項６】 上記基地局が移動局の接続予約登録を行
   ったときに、予約待ち番号情報を付加した予約受付を制
   御チャネルで移動局に知らせる工程を備えたことを特徴
   とする請求項５に記載の移動体通信システムの接続制御
   方法。
7. 【請求項７】 通話チャネルが空いたときに、上記基地
   局が登録してある優先度の高い移動局を検索し、その移
   動局に対して通話が可能になったことを制御チャネルで
   知らせる工程を備えたことを特徴とする請求項５または
   ６に記載の移動体通信システムの接続制御方法。
8. 【請求項８】 上記移動局が接続予約登録解除の要求を
   制御チャネルで送信した時に、上記基地局が該接続予約
   登録を解除する工程を備えたことを特徴とする請求項５
   ないし７のいずれかに記載の移動体通信システムの接続
   制御方法。