JP2000253458A - 移動通信システムと、その移動通信システムで用いられる移動通信交換局および移動無線通信端末 - Google Patents

移動通信システムと、その移動通信システムで用いられる移動通信交換局および移動無線通信端末

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JP2000253458A
JP2000253458A JP5384599A JP5384599A JP2000253458A JP 2000253458 A JP2000253458 A JP 2000253458A JP 5384599 A JP5384599 A JP 5384599A JP 5384599 A JP5384599 A JP 5384599A JP 2000253458 A JP2000253458 A JP 2000253458A
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JP5384599A
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Norihiro Kaneko
典広 金子
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線回線の使用率が高い無線ゾーンにおける
残りの無線回線を有効利用することを可能とし、これに
よりトラフィックが混雑している無線ゾーンからでも優
先的に発信を行うことを可能とする。 【解決手段】 移動無線通信端末のそれぞれに発信優先
ゾーンを設定しておく。移動通信交換局3では、トラフ
ィックがある程度以上に混んでいる無線ゾーンに在圏し
ている移動無線通信端末からの回線接続要求がなされた
場合、空き回線があって、かつその無線ゾーンが回線接
続要求を行った移動無線通信端末に対して発信優先ゾー
ンに設定されたものであるなら回線接続可能と、またそ
れ以外ならば回線接続不可能と交換局制御部35で判定
する。そして、回線接続処理部33は、回線接続が可能
と判定された場合にのみ回線接続要求に応じた回線接続
処理を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、それぞれ無線ゾー
ンを形成する複数の無線基地局を分散配置してなり、こ
の無線ゾーン内に在圏した移動無線通信端末による通信
を可能とする移動通信システムと、その移動通信システ
ムで用いられる移動通信交換局および移動無線通信端末
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の移動通信システムにおいては回線
接続の要求がなされた場合に、その回線接続を要求した
移動無線通信端末が在圏している無線ゾーンのいずれか
における無線回線がある程度以上に空いていないなら
ば、当該要求を拒否していた。
【0003】ここでこのような回線接続要求の拒否は一
般的には、若干のマージンを見込み、ある量の空き無線
回線を残した状態で行うようにしている。
【0004】このため、実際には使用可能な無線回線が
あるにも拘わらずに、ライフライン的な用途の通話など
のような重要な用途の回線接続要求をも一律に拒否する
ものとなっており、移動無線通信端末を緊急連絡に用い
ることができないという不具合があった。
【0005】また、実際には使用可能な無線回線を使用
しないのであり、無線資源の無駄が生じていた。
【0006】そこで、移動無線通信端末毎に優先度を設
定し、優先度の高い移動無線通信端末ほど、よりトラフ
ィックが混雑した状況でも回線接続を許容することが考
えられる。
【0007】しかしながら、特定地域のみで優先的な発
信を行うことができればよい場合も多いが、このような
用途に使用される移動無線通信端末にも優先的な発信を
行うときに備えて高い優先度を設定しておくと、優先的
な発信を行う必要がない地域においても優先的な発信を
行ってしまうことになり、その地域でのトラフィックが
混雑している場合に残り少ない無線回線を有効利用でき
なくなってしまう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来は、
空き無線回線が所定量を下回っている無線ゾーンに在圏
している移動無線通信端末からの回線接続要求は一律に
拒否しているために、緊急を要する通信をも行うことが
できないとともに、無線資源の無駄が生じるという不具
合があった。
【0009】そこで移動無線通信端末に対して優先度を
設定し、一部の移動無線通信端末にはトラフィックの混
雑により残り少なくなった無線回線の使用を許容するこ
とで残り少ない無線回線を有効利用することが考えられ
るが、高い優先度が設定された移動無線通信端末では特
に緊急ではなくても残り少ない無線回線が使用されてし
まい、本当に緊急の通信の妨げとなるなど、無線回線の
有効利用が図られないという不具合があった。
【0010】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、その目的とするところは、無線回線の使
用率が高い無線ゾーンにおける残りの無線回線を有効利
用することを可能とし、これによりトラフィックが混雑
している無線ゾーンに在圏した移動無線通信端末からの
発信を行うことを可能とするとともに、無線資源の無駄
を防ぐことを可能とする移動通信システムと、その移動
通信システムで用いられる移動通信交換局および移動無
線通信端末を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに本発明は、それぞれ所定の無線ゾーンを形成する複
数の無線基地局を分散配置してなり、各無線ゾーン内に
在圏した移動無線通信端末に対して前記無線基地局を介
して回線接続することで前記移動無線通信端末による通
信を可能とする移動通信システムにおいて、前記移動無
線通信端末から回線接続要求がなされたことに応じて、
その回線接続要求を行った要求元端末が在圏している無
線ゾーンにおける空き回線量を例えばトラフィック量と
して判定する例えば使用回線数管理手段などの空き回線
量判定手段と、前記要求元端末が在圏している無線ゾー
ンがその要求元端末に対して設定された発信優先ゾーン
であるか否かに基づいて優先接続の可否を判定する優先
接続可否判定手段と、前記空き回線量判定手段により判
定された空き回線量が所定量以上であるとき、あるいは
前記空き回線量判定手段により判定された空き回線量が
所定量以下であっても、空き回線があり、かつ前記優先
接続可否判定手段により優先接続が可能であると判定さ
れたときには回線接続が可能であると判定し、また前記
空き回線量判定手段により前記回線接続要求で要求され
た回線接続に用いるべき空き回線がないと判定されてい
るとき、あるいは前記空き回線量判定手段により判定さ
れた空き回線量が所定量以下で、かつ前記優先接続可否
判定手段により優先接続が不可能であると判定されたと
きには回線接続が不可能であると判定する回線接続可否
判定手段と、例えば回線接続処理部などの回線接続手段
とを備え、この回線接続手段が、前記回線接続可否判定
手段により回線接続が可能であると判定された場合には
前記回線接続要求に応じた回線接続を行い、また前記回
線接続可否判定手段により回線接続が不可能であると判
定された場合には前記回線接続要求を拒否するようにし
た。
【0012】このような手段を講じたことにより、空き
回線量が少なくなっている状況において回線接続を行う
か否かは、回線接続要求を行った移動無線通信端末が、
その移動無線通信端末に対して設定された発信優先ゾー
ンに在圏しているか否かに応じて判定される。従って、
空き回線量が少ない無線ゾーンでは、回線接続を許容す
る移動無線通信端末を、その無線ゾーンが発信優先ゾー
ンとして設定された移動無線通信端末のみに絞り込むこ
とができ、回線接続を一部には許容しつつも、空き回線
量の低下にともなって回線接続の発生確率を低減するこ
とができる。
【0013】また本発明は、上記の発明に加えて、前記
移動無線通信端末に設けられ、回線接続要求時に所定の
優先接続要求を行う優先接続要求手段を前記移動無線通
信端末に設けるとともに、この優先接続要求手段による
優先接続要求を受ける優先接続要求受付手段とを備え、
かつ前記回線接続可否判定手段は、前記優先接続要求受
付手段により前記優先接続要求が受けられていない場合
には、前記優先接続可否判定手段の判定結果に拘わらず
に回線接続の可否を判定するようにした。
【0014】このような手段を講じたことにより、優先
接続を行うか否かは、移動無線通信端末からの通知に応
じて、すなわち移動無線通信端末側の事情に応じて決定
される。
【0015】また本発明は、前記発明における前記無線
基地局が有する複数の無線回線のうちの一部を優先接続
用に、残りを通常接続用にそれぞれ設定しておき、前記
回線接続手段は、前記回線接続可否判定手段により回線
接続が可能であると判定され、かつ前記通常接続用に設
定された無線回線に空きが無く、前記優先接続用に設定
された無線回線に空きがあるときにのみ前記優先接続用
に設定された無線回線を用いて回線接続を行うこととし
た。
【0016】このような手段を講じたことにより、優先
接続が許容される回線接続に用いる無線回線が確保され
る確率が上昇する。
【0017】また本発明は、前記発明における前記移動
無線通信端末には、空き回線量に応じて複数種の発信優
先ゾーン設定を行っておき、かつ前記優先接続可否判定
手段は、前記要求元端末が在圏している無線ゾーンが、
その要求元端末に対して前記空き回線量判定手段により
判定された空き回線量に応じて設定された発信優先ゾー
ンであるか否かに基づいて優先接続の可否を判定するこ
ととした。
【0018】このような手段を講じたことにより、空き
回線量に応じて各移動無線通信端末への発信優先ゾーン
の設定が変更される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態につき説明する。
【0020】図1は本実施形態に係る移動通信システム
の全体構成を示す図である。
【0021】この図に示すように本実施形態の移動通信
システムでは、複数の無線基地局(BS)1(1-1,1-
2,…1-m)を、それぞれが形成する無線ゾーンZ(Z-
1,Z-2,…Z-m)の隣接するものどうしが若干重なり合
うように分散配置されている。
【0022】これらの各無線基地局1は発信時および着
信時、自己の無線ゾーンZ内に位置している移動無線通
信端末2(2-1,2-2,…2-n)との間に無線コネクショ
ンを設定する。
【0023】また各無線基地局1は、有線回線を介して
移動通信交換局3に接続されている。
【0024】移動通信交換局3は、各無線基地局1を介
して移動無線通信端末2との間で呼制御メッセージの交
換を行いながら回線接続処理を実行する。
【0025】なお、移動通信交換局3は他のネットワー
ク4にも接続され、この他のネットワーク4に在圏した
通信端末5と移動無線通信端末2との間の回線接続処理
も行う。
【0026】図2は移動通信交換局3の要部の具体的な
構成を示すブロック図である。
【0027】この図に示すように移動通信交換局3は、
端末信号送受信部31、網間信号送受信部32、回線接
続処理部33、移動端末管理テーブル34および交換局
制御部35を有している。
【0028】端末信号送受信部31は、各無線基地局1
を介して各移動無線通信端末2から与えられる端末信号
(無線基地局1で挿入された信号を含む)を受信して、
この端末信号を回線接続処理部33に与えるとともに、
端末信号中の発信要求信号の内容を認識して発信元の移
動無線通信端末2(以下、発信元移動端末と称する)の
識別情報(ここでは加入者番号)や優先接続要求の有無
などの所定事項を判定する。そして端末信号送受信部3
1は、判定した事項を交換局制御部35に与える。
【0029】網間信号送受信部32は、他のネットワー
ク4から与えられる網間信号を受信して、この網間信号
を回線接続処理部33に与えるとともに、網間信号中の
接続要求信号を認識して発信先の移動無線通信端末2
(以下、発信先移動端末と称する)の加入者番号などの
所定事項を判定する。そして網間信号送受信部32は、
判定した事項を交換局制御部35に与える。
【0030】回線接続処理部33は、回線接続や回線切
断などといった周知の回線接続処理を実行する。なお、
回線接続処理部33は、新たに回線接続を行う必要が生
じた場合には、交換局制御部35から通知される回線接
続の許否に応じて、回線接続を実行または拒否する。
【0031】移動端末管理テーブル34は、例えば図3
にその記憶内容を模式的に示すように、各移動無線通信
端末2の加入者番号に対応付けて、その加入者番号を持
つ移動無線通信端末2の現在の在圏ゾーンと、その移動
無線通信端末2に対して優先発信を許可する無線ゾーン
を示す発信優先ゾーンとを示したものである。この移動
端末管理テーブル34の内部情報は、交換局制御部35
によって必要に応じて更新される。
【0032】交換局制御部35は、本移動通信交換局3
の各部を総括制御することで移動通信交換局3としての
動作を実現するものである。この交換局制御部35は、
例えばマイクロコンピュータを主体としてなり、移動通
信交換局における周知の一般的な処理手段に加えて、使
用回線数管理手段35a、優先接続可否判定手段35b
および回線接続可否判定手段35cをソフトウェア処理
によって実現するものとなっている。
【0033】ここで使用回線数管理手段35aは、各無
線基地局1に割り当てられている無線回線のうちの使用
中の回線数(使用回線数)を管理しており、端末信号送
受信部31から加入者番号が通知されたときに、その加
入者番号を持つ発信元移動端末が在圏している無線基地
局1の使用回線数を判定する。
【0034】優先接続可否判定手段35bは、端末信号
送受信部31から通知された加入者番号を持つ発信元移
動端末が、その発信元移動端末に対して設定された発信
優先ゾーンに在圏しているか否かに基づいて優先接続が
可能であるか否かを判定する。
【0035】そして回線接続可否判定手段35cは、使
用回線数管理手段35aにより判定された使用回線数
と、優先接続可否判定手段35bにより判定された優先
接続の可否とに基づいて、回線接続が可能であるか否か
を判断する。そしてこの回線接続可否判定手段35c
は、その判定した回線接続の可否を回線接続処理部33
に通知する。
【0036】図4は移動無線通信端末2の要部の構成を
示すブロック図である。
【0037】この図に示すように移動無線通信端末2
は、無線通信ユニット21、信号処理ユニット22、操
作部23および端末制御ユニット24を有する。
【0038】無線通信ユニット21は、例えば無線送受
信部、変復調部あるいは例えばCDMA方式の信号処理
部などを有したものであり、無線基地局1との間で、例
えばCDMA方式での無線通信を行うための各種の処理
を行う。
【0039】信号処理ユニット22は、例えばボコーダ
およびハンドセットなどのPCM符号処理部などの音声
処理部や、データ伝送プロトコル処理部、データ処理部
およびデータ表示部などのデータ通信部などを有した周
知の構成のものである。
【0040】操作部23は、例えばキー群やタッチパネ
ルなどを有してなり、ユーザによる端末制御ユニット2
4に対する各種の指示入力を受け付ける。
【0041】端末制御ユニット24は、無線通信ユニッ
ト21および信号処理ユニット22の動作を制御すると
ともに、無線基地局1との間で制御データの授受を行う
ことで移動無線通信端末2としての動作を実現する。
【0042】この端末制御ユニット24は、例えばマイ
クロコンピュータを主体としてなるものであり、ソフト
ウエア処理によって各種の制御手段を実現する。そし
て、この端末制御ユニット24が有する制御手段として
は、移動無線通信端末における周知の一般的なものに加
えて、優先接続要否受付手段24aおよび優先接続要求
手段24bを含んでいる。
【0043】ここで優先接続要否受付手段24aは、発
信指定の受付時に、優先接続を要求するか否かの指定の
受付を行う。
【0044】また優先接続要求手段24bは、優先接続
要否受付手段24aにより優先接続を要求する旨の指定
が受け付けられた際の発信時に、移動通信交換局3に向
けて優先接続の要求を行う。
【0045】次に以上のように構成された移動通信シス
テムの動作を説明する。
【0046】まず、各移動無線通信端末2の事情に応じ
て各移動無線通信端末2に対して任意に発信優先ゾーン
を設定し、その設定情報を移動端末管理テーブル34に
書き込んでおく。
【0047】例えば図3に示す例では、「090-123-4567
8」なる加入者番号を持つ移動無線通信端末2に対し
て、図5に示すように配置された無線ゾーンのうちの連
続する3つの無線ゾーンZ6,Z11,Z16よりなる
発信優先ゾーンZaが設定されている。また「090-123-
45679」なる加入者番号を持つ移動無線通信端末2に対
しては、単一の無線ゾーンZ9よりなる発信優先ゾーン
Zbが設定されている。また「090-123-45680」なる加
入者番号を持つ移動無線通信端末2に対しては、互いに
離間した2つの無線ゾーンZ1,Z3よりなる発信優先
ゾーンZcが設定されている。そして「090-123-9999
9」なる加入者番号を持つ移動無線通信端末2に対して
は発信優先ゾーンが設定されていない。
【0048】さて、移動無線通信端末2にて端末制御ユ
ニット24は、発信を指定する指示操作が操作部23に
てユーザにより行われ、それを受け付ける際に、優先接
続の要否、ならびに優先接続レベル(ここではレベルA
またはレベルBとする)の指定を優先接続要否受付手段
24aにより受け付ける。
【0049】そして端末制御ユニット24は、自端末の
加入者番号や発信先の加入者番号などを示した周知の発
信要求信号を生成し、無線通信ユニット21を介して無
線基地局1に向けて送信する。このとき、優先接続が必
要であると指定されているならば、端末制御ユニット2
4は前記発信要求信号に、指定された優先接続レベルを
示した優先接続要求を優先接続要求手段24bによって
付加する。
【0050】このようにして移動無線通信端末2のいず
れか(発信元移動端末)から発信要求信号が送信される
と、この発信要求信号は当該発信元移動端末を収容して
いる無線基地局1を介して移動通信交換局3に与えられ
る。
【0051】そうすると移動通信交換局3では、この発
信要求信号が端末信号送受信部31を介して回線接続処
理部33に与えられ、回線接続の要求がなされたことが
回線接続処理部33で認識される。
【0052】これと同時に、端末信号送受信部31で発
信要求信号から発信元移動端末の電話番号と、優先接続
要求の有無ならびに優先接続レベルとが認識され、交換
局制御部35へと与えられる。
【0053】そうすると交換局制御部35は、図6に示
すような発信要求受信時処理を実行する。
【0054】この発信要求受信時処理において交換局制
御部35はまず、発信元移動端末を収容している無線基
地局1でのトラフィックが所定値αを超えているか否か
の判断を使用回線数管理手段35aにより行う(ステッ
プST1)。なお使用回線数管理手段35aは、例えば
各無線基地局1に関する回線接続の実施状況などに基づ
いて、各無線基地局1での使用回線数、すなわちトラフ
ィックを監視している。
【0055】ここで、発信元移動端末を収容している無
線基地局1でのトラフィックが所定値αを超えているの
であれば、続いて交換局制御部35は、優先接続レベル
の判定を行う(ステップST2)。
【0056】優先接続レベルがAであるならば交換局制
御部35は、発信元移動端末を収容している無線基地局
1にて発信の種別に関係なく用いるために割り当てられ
た通常回線の全てが使用中であるか否かの判断を行う
(ステップST3)。そして通常回線の全てが使用中で
あるならば交換局制御部35はさらに、発信元移動端末
を収容している無線基地局1にて優先接続のために用い
るために専用に割り当てられた確保回線に空きがあるか
否かの判断を行う(ステップST4)。
【0057】一方、優先接続レベルがBであるならば交
換局制御部35は、発信元移動端末を収容している無線
基地局1でのトラフィックが所定値β(αよりも大きな
値に設定されている)を超えているか否かの判断を使用
回線数管理手段35aにより行う(ステップST5)。
【0058】さて、ステップST3にて通常回線に空き
があると判定した場合、ステップST4にて確保回線に
空きがあると判定した場合、あるいはステップST5で
トラフィックがβを超えていないと判断された場合に
は、交換局制御部35は発信元移動端末が在圏している
無線ゾーンZがその発信元移動端末に対して発信優先ゾ
ーンとして設定された無線ゾーンZであるかどうかに基
づき、発信優先ゾーンからの発信であるか否かを判断す
る(ステップST6)。
【0059】そして、このステップST6で発信優先ゾ
ーンからの発信であると判断できた場合、あるいはステ
ップST1で発信元移動端末を収容している無線基地局
1でのトラフィックが所定値αを超えていないと判断で
きた場合には、交換局制御部35は回線接続が可能であ
ると判断し、その旨を回線接続処理部33に通知する
(ステップST7)。
【0060】そうすると回線接続処理部33は、例えば
周知の手順で、要求された回線接続を行うための処理を
行う。
【0061】一方、ステップST6で発信優先ゾーンか
らの発信ではないと判断した場合、ステップST2で優
先接続要求がなされていないと判断した場合、あるいは
ステップST5でトラフィックがβを超えていると判断
した場合、あるいはステップST4で確保回線に空きが
ないと判断した場合には、交換局制御部35は回線接続
を規制すべきと判断し、その旨を回線接続処理部33に
通知する(ステップST8)。
【0062】そうすると回線接続処理部33は、回線接
続要求を拒否する処理を例えば周知の手順で行う。
【0063】かくして、ある無線基地局1に関するトラ
フィックが図7に示すように変化しているとすると、図
示の範囲でt1時点よりも以前およびt4時点よりも以
後では、トラフィックがαを下回っているので、この無
線基地局1に収容されている移動無線通信端末2からの
回線接続要求に基づく回線接続は、優先接続が要求され
ているか否かに拘わらずに実行される。
【0064】図7にてt1時点からt2時点まで、およ
びt3時点からt4時点まででは、トラフィックはαか
らβの間であるので、この無線基地局1に収容されてい
る移動無線通信端末2からの回線接続要求に基づく回線
接続は、優先接続要求がなされている場合にのみ、優先
接続レベルに拘わらずに実行される。
【0065】そして図7にてt2時点からt3時点まで
では、トラフィックがβ以上であるので、この無線基地
局1に収容されている移動無線通信端末2からの回線接
続要求に基づく回線接続は、優先接続レベルAを指定し
た優先接続要求がなされている場合で、かつ通常回線ま
たは確保回線に空きがある場合にのみ実行される。
【0066】具体的には、図3に示すように発信優先ゾ
ーンとして設定された無線ゾーンZ11に在圏している
「090-123-45678」なる加入者番号を持つ移動無線通信
端末2では、無線ゾーンZ11におけるトラヒックがα
を下回っている場合はもちろんのこと、トラフィックが
αからβの間である場合には優先接続要求を行うこと
で、またトラフィックがβを超えている場合には優先接
続レベルAを指定しての優先接続要求を行うことで、通
信を行うことができる。
【0067】しかし、図3に示すように発信優先ゾーン
として設定された無線ゾーンZ1に在圏している「090-
123-45679」なる加入者番号を持つ移動無線通信端末2
では、無線ゾーンZ1におけるトラヒックがαを下回っ
ている場合には通信を行うことが可能であるが、トラフ
ィックがαを超えている場合には優先接続要求を行って
も通信を行うことができない。
【0068】以上のように本実施形態によれば、移動無
線通信端末2毎にそれぞれ任意に発信優先ゾーンの設定
を行っておく。そして、トラフィックが一定値αを超え
ていて無線回線に空きがある場合には、発信優先ゾーン
に在圏している移動無線通信端末2からの回線接続要求
のみに応じて回線接続を行う。
【0069】従って、発信優先ゾーンに在圏している移
動無線通信端末2は、その無線ゾーンのトラフィックが
混雑している状態であっても、残り少ない空き無線回線
を使用しての通信を行うことが可能であり、緊急の通信
などを迅速に行うことができる。また、空き無線回線が
残り少なくても、その空き帯域を使用するため、無線資
源の無駄がなくなる。
【0070】そして本実施形態によれば、トラフィック
が混雑しているときには発信優先ゾーンに在圏していな
い移動無線通信端末2からの回線接続要求が拒否される
ことで、通信を開始する権利を有する移動無線通信端末
2が無線ゾーンZ内に在圏する移動無線通信端末2のう
ちの一部に制限されるため、空き帯域が残り少ない状態
で回線接続が集中的に発生してしまう確率は非常に低
く、輻輳状態に陥ってしまうことはあまりない。
【0071】なお、各移動無線通信端末2に対してどの
ように発信優先ゾーンを設定するかは当該移動通信シス
テムの運営者などにより任意であるが、例えば、行政機
関の防災担当者などのような公共的な用途に用いられる
移動無線通信端末2に対しては全ての無線ゾーンZを発
信優先ゾーンとして設定することが考えられる。そして
このようにすれば、例えばガス事故処理担当者は、緊急
の事故連絡を受けて現場に急行せねばならず、また事故
現場に到着してから必要とあらば緊急の応援を要請せね
ばならない場合があるが、ガス事故処理車に搭載した移
動無線通信端末2に対して全ての無線ゾーンZを発信優
先ゾーンとして設定しておくことにより、いかなる事故
現場においても、周辺のトラフィックが混雑していたと
しても優先的に通信を行うことが可能で、迅速な連絡を
取ることが可能となる。
【0072】また一般のユーザが使用する移動無線通信
端末2に対する発信優先ゾーンの設定は、例えば多くの
発信優先ゾーンを設定するほど基本使用料を高くしてお
くことが考えられる。このようにすれば、ユーザが支払
うコストに見合ったサービスを提供できることになり、
公平なサービスを実現できる。しかも、各移動無線通信
端末2に設定する発信優先ゾーンの数を必要最小限に抑
えることが可能となり、本願発明の効果を有効に達成す
るべく運用することが可能となる。
【0073】また、無線基地局1を増設するほどには定
常的な高卜ラフィックとならないようなゾーンにおい
て、新たな無線基地局1の増設なしに呼損率を低減させ
ることができるので、事業者の設備投資削減やユーザの
利便性の向上を期待することができる。
【0074】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではない。例えば上記実施形態では、無線ゾーンZ
を個々に発信優先ゾーンとして設定することとしている
が、例えば図8に示すように複数の無線ゾーンZ(ここ
では3つの無線ゾーンZ-1,Z-2,Z-3)をまとめて単位
発信優先ゾーンとして決めておき、この単位発信優先ゾ
ーンの単位で各移動無線通信端末2への発信優先ゾーン
の設定を行うようにしても良い。
【0075】上記実施形態では、1つの移動無線通信端
末に対して1種類の発信優先ゾーン設定を行うこととし
ているが、複数の輻輳レベルに応じてそれぞれ異なる発
信優先ゾーン設定をしておき、在圏ゾーンにおける輻輳
レベルに応じて発信優先ゾーンを変化させるようにして
も良い。具体的には、図9に発信優先ゾーンとして設定
する無線ゾーンの配置例を、また図10に移動端末管理
テーブル34での記憶内容を示すように、より高い輻輳
レベル(ここでは、レベル1>レベル2>レベル3)ほ
ど、発信優先ゾーンとする無線ゾーンZの数を少なくし
ておく。
【0076】このようにすれば、優先接続の対象となる
移動無線通信端末2の数を、輻輳レベルが高いほど減ら
し、逆に輻輳レベルが低いほど増やすことができる。こ
の結果、輻輳レベルが下がったからと言って、回線接続
の実施数が一気に増加して再び輻輳レベルがあがってし
まうことがなく、回線接続制御をより適切に行うことが
可能となる。
【0077】なお、上記の変形例を実施する場合、特定
の無線ゾーンだけを設定しておき、その周囲の無線ゾー
ンのうちで発信優先ゾーンとする無線ゾーン数を輻輳レ
ベルに応じて変化させることで発信優先ゾーンの大きさ
を変化させることもできる。
【0078】上記実施形態では、優先接続レベルにより
優先接続を許容するトラフィックを変化させるようにし
ているが、優先接続レベルの概念を採用せずに、トラフ
ィックが一定値を超えている場合には優先接続要求があ
れば回線接続を行うようにしても良い。
【0079】上記実施形態では、優先接続の要否のユー
ザ指定を発信毎に受け付けるようにしているが、移動無
線通信端末2に優先接続の要否を登録しておき、その登
録内容に応じて優先接続要求を行うか否かを判定するこ
ととしても良い。あるいは、移動通信交換局3側に各移
動無線通信端末2毎に優先接続の要否を登録しておき、
移動無線通信端末2からの優先接続要求を行うことなし
に、上記登録内容に応じて優先接続を行うか否かを判定
することとしても良い。
【0080】上記実施形態では、優先接続レベルのユー
ザ指定を発信毎に受け付けるようにしているが、移動無
線通信端末2に優先接続レベルを登録しておき、その登
録された優先接続レベルを発信時に通知することとして
も良い。あるいは、移動通信交換局3側に各移動無線通
信端末2毎に優先接続レベルを登録しておき、移動無線
通信端末2からの優先接続レベル通知を行うことなし
に、上記登録内容から優先接続レベルを判定することと
しても良い。
【0081】上記実施形態では、トラフィック量に基づ
いて無線回線の空き状況を判断することとしているが、
無線基地局1毎に割り当てられた無線回線数が異なる場
合には、直接的な空き回線数に基づいて無線回線の空き
状況を判断することが好ましい。
【0082】上記実施形態では、回線接続の可否の判定
を移動通信交換局3にて行うこととしているが、例えば
回線接続の可否の判定を専門に行う局を新設したり、あ
るいは無線基地局1に回線接続の可否の判定を行う機能
を備えるなどして、移動通信交換局3以外で回線接続の
可否の判定を行うようにしても良い。
【0083】上記実施形態では、移動通信交換局3は1
つだけとなっているが、複数が存在する場合でも本発明
の適用が可能である。
【0084】このほか、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々の変形実施が可能である。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、それぞれ所定の無線ゾ
ーンを形成する複数の無線基地局を分散配置してなり、
各無線ゾーン内に在圏した移動無線通信端末に対して前
記無線基地局を介して回線接続することで前記移動無線
通信端末による通信を可能とする移動通信システムにお
いて、前記移動無線通信端末から回線接続要求がなされ
たことに応じて、その回線接続要求を行った要求元端末
が在圏している無線ゾーンにおける空き回線量を判定す
る空き回線量判定手段と、前記要求元端末が在圏してい
る無線ゾーンがその要求元端末に対して設定された発信
優先ゾーンであるか否かに基づいて優先接続の可否を判
定する優先接続可否判定手段と、前記空き回線量判定手
段により判定された空き回線量が所定量以上であると
き、あるいは前記空き回線量判定手段により判定された
空き回線量が所定量以下であっても、空き回線があり、
かつ前記優先接続可否判定手段により優先接続が可能で
あると判定されたときには回線接続が可能であると判定
し、また前記空き回線量判定手段により前記回線接続要
求で要求された回線接続に用いるべき空き回線がないと
判定されているとき、あるいは前記空き回線量判定手段
により判定された空き回線量が所定量以下で、かつ前記
優先接続可否判定手段により優先接続が不可能であると
判定されたときには回線接続が不可能であると判定する
回線接続可否判定手段と、回線接続手段とを備え、この
回線接続手段が、前記回線接続可否判定手段により回線
接続が可能であると判定された場合には前記回線接続要
求に応じた回線接続を行い、また前記回線接続可否判定
手段により回線接続が不可能であると判定された場合に
は前記回線接続要求を拒否するようにしたので、空き回
線量が少ない無線ゾーンでは、回線接続を許容する移動
無線通信端末を、その無線ゾーンが発信優先ゾーンとし
て設定された移動無線通信端末のみに絞り込むことがで
き、この結果、無線回線の使用率が高い無線ゾーンにお
ける残りの無線回線を有効利用することが可能となり、
これによりトラフィックが混雑している無線ゾーンに在
圏した移動無線通信端末からでも優先的に発信を行うこ
とが可能となる。
【0086】また本発明は、上記の発明に加えて、前記
移動無線通信端末に設けられ、回線接続要求時に所定の
優先接続要求を行う優先接続要求手段を前記移動無線通
信端末に設けるとともに、この優先接続要求手段による
優先接続要求を受ける優先接続要求受付手段とを備え、
かつ前記回線接続可否判定手段は、前記優先接続要求受
付手段により前記優先接続要求が受けられていない場合
には、前記優先接続可否判定手段の判定結果に拘わらず
に回線接続の可否を判定するようにしたので、優先接続
を行うか否かを、移動無線通信端末からの通知に応じ
て、すなわち移動無線通信端末側の事情に応じて決定す
ることができ、例えばユーザの指定に応じて柔軟に優先
接続の実施/不実施を制御できる。
【0087】また本発明は、前記発明における前記無線
基地局が有する複数の無線回線のうちの一部を優先接続
用に、残りを通常接続用にそれぞれ設定しておき、前記
回線接続手段は、前記回線接続可否判定手段により回線
接続が可能であると判定され、かつ前記通常接続用に設
定された無線回線に空きが無く、前記優先接続用に設定
された無線回線に空きがあるときにのみ前記優先接続用
に設定された無線回線を用いて回線接続を行うこととし
たので、優先接続が許容される回線接続に用いる無線回
線が確保される確率が上昇することになり、緊急等の通
信を確実に行えるようにすることが可能となる。
【0088】また本発明は、前記発明における前記移動
無線通信端末には、空き回線量に応じて複数種の発信優
先ゾーン設定を行っておき、かつ前記優先接続可否判定
手段は、前記要求元端末が在圏している無線ゾーンが、
その要求元端末に対して前記空き回線量判定手段により
判定された空き回線量に応じて設定された発信優先ゾー
ンであるか否かに基づいて優先接続の可否を判定するこ
ととしたので、空き回線量に応じて各移動無線通信端末
への発信優先ゾーンの設定が変更されることになり、空
き回線量が少ないほど発信優先ゾーンを狭くすることで
回線接続を許容する移動無線通信端末をさらに絞り込む
ようにするなどのより高度な制御が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る移動通信システムの
全体構成を示す図。
【図2】図1中の移動通信交換局3の要部の具体的な構
成を示すブロック図。
【図3】移動端末管理テーブル34の記憶内容を模式的
に示す図。
【図4】図1中の移動無線通信端末2の要部の構成を示
すブロック図。
【図5】無線ゾーンの配置の一例を示す図。
【図6】発信要求受信時処理における交換局制御部35
の処理手順を示すフローチャート。
【図7】無線基地局1におけるトラフィックの変化の様
子の一例を示す図。
【図8】複数の無線ゾーンZをまとめて単位発信優先ゾ
ーンを設定する例を示す図。
【図9】複数の輻輳レベルに応じてそれぞれ異なる発信
優先ゾーン設定をしておく場合に発信優先ゾーンとして
設定する無線ゾーンの配置例を示す図。
【図10】複数の輻輳レベルに応じてそれぞれ異なる発
信優先ゾーン設定をしておく場合における移動端末管理
テーブル34での記憶内容の一例を示す図。
【符号の説明】
1(1-1,1-2,…1-m)…無線基地局 2(2-1,2-2,…2-n)…移動無線通信端末 21…無線通信ユニット 22…信号処理ユニット 23…操作部 24…端末制御ユニット 24a…優先接続要否受付手段 24b…優先接続要求手段 3…移動通信交換局 31…端末信号送受信部 32…網間信号送受信部 33…回線接続処理部 34…移動端末管理テーブル 35…交換局制御部 35a…使用回線数管理手段 35b…優先接続可否判定手段 35c…回線接続可否判定手段 4…他のネットワーク 5…通信端末

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ所定の無線ゾーンを形成する複
    数の無線基地局を分散配置してなり、各無線ゾーン内に
    在圏する移動無線通信端末に対して前記無線基地局を介
    して回線接続することで前記移動無線通信端末による通
    信を可能とする移動通信システムにおいて、 前記移動無線通信端末から回線接続要求がなされたこと
    に応じて、その回線接続要求を行った要求元端末が在圏
    している無線ゾーンにおける空き回線量を判定する空き
    回線量判定手段と、 前記要求元端末が在圏している無線ゾーンがその要求元
    端末に対して設定された発信優先ゾーンであるか否かに
    基づいて優先接続の可否を判定する優先接続可否判定手
    段と、 前記空き回線量判定手段により判定された空き回線量が
    所定量以上であるとき、あるいは前記空き回線量判定手
    段により判定された空き回線量が所定量以下であって
    も、空き回線があり、かつ前記優先接続可否判定手段に
    より優先接続が可能であると判定されたときには回線接
    続が可能であると判定し、また前記空き回線量判定手段
    により前記回線接続要求で要求された回線接続に用いる
    べき空き回線がないと判定されているとき、あるいは前
    記空き回線量判定手段により判定された空き回線量が所
    定量以下で、かつ前記優先接続可否判定手段により優先
    接続が不可能であると判定されたときには回線接続が不
    可能であると判定する回線接続可否判定手段と、 この回線接続可否判定手段により回線接続が可能である
    と判定された場合には前記回線接続要求に応じた回線接
    続を行い、また前記回線接続可否判定手段により回線接
    続が不可能であると判定された場合には前記回線接続要
    求を拒否する回線接続手段とを具備したことを特徴とす
    る移動通信システム。
  2. 【請求項2】 前記移動無線通信端末に設けられ、回線
    接続要求時に所定の優先接続要求を行う優先接続要求手
    段と、 この優先接続要求手段による優先接続要求を受ける優先
    接続要求受付手段とを備え、 かつ前記回線接続可否判定手段は、前記優先接続要求受
    付手段により前記優先接続要求が受けられていない場合
    には、前記優先接続可否判定手段の判定結果に拘わらず
    に回線接続の可否を判定することを特徴とする請求項1
    に記載の移動通信システム。
  3. 【請求項3】 前記無線基地局が有する複数の無線回線
    のうちの一部を優先接続用に、残りを通常接続用にそれ
    ぞれ設定しておき、 前記回線接続手段は、前記回線接続可否判定手段により
    回線接続が可能であると判定され、かつ前記通常接続用
    に設定された無線回線に空きが無く、前記優先接続用に
    設定された無線回線に空きがあるときにのみ前記優先接
    続用に設定された無線回線を用いて回線接続を行うこと
    を特徴とする請求項1に記載の移動通信システム。
  4. 【請求項4】 前記移動無線通信端末には、空き回線量
    に応じて複数種の発信優先ゾーン設定を行っておき、 前記優先接続可否判定手段は、前記要求元端末が在圏し
    ている無線ゾーンが、その要求元端末に対して前記空き
    回線量判定手段により判定された空き回線量に応じて設
    定された発信優先ゾーンであるか否かに基づいて優先接
    続の可否を判定することを特徴とする請求項1に記載の
    移動通信システム。
  5. 【請求項5】 それぞれ所定の無線ゾーンを形成する複
    数の無線基地局を分散配置してなり、各無線ゾーン内に
    在圏している移動無線通信端末に対して前記無線基地局
    を介して回線接続することで前記移動無線通信端末によ
    る通信を可能とする移動通信システムにて前記回線接続
    を行う移動通信交換局において、 前記移動無線通信端末から回線接続要求がなされたこと
    に応じて、その回線接続要求を行った要求元端末が在圏
    している無線ゾーンにおける空き回線量を判定する空き
    回線量判定手段と、 前記要求元端末が在圏している無線ゾーンがその要求元
    端末に対して設定された発信優先ゾーンであるか否かに
    基づいて優先接続の可否を判定する優先接続可否判定手
    段と、 前記空き回線量判定手段により判定された空き回線量が
    所定量以上であるとき、あるいは前記空き回線量判定手
    段により判定された空き回線量が所定量以下であって
    も、空き回線があり、かつ前記優先接続可否判定手段に
    より優先接続が可能であると判定されたときには回線接
    続が可能であると判定し、また前記空き回線量判定手段
    により前記回線接続要求で要求された回線接続に用いる
    べき空き回線がないと判定されているとき、あるいは前
    記空き回線量判定手段により判定された空き回線量が所
    定量以下で、かつ前記優先接続可否判定手段により優先
    接続が不可能であると判定されたときには回線接続が不
    可能であると判定する回線接続可否判定手段と、 この回線接続可否判定手段により回線接続が可能である
    と判定された場合には前記回線接続要求に応じた回線接
    続を行い、また前記回線接続可否判定手段により回線接
    続が不可能であると判定された場合には前記回線接続要
    求を拒否する回線接続手段とを具備したことを特徴とす
    る移動通信交換局。
  6. 【請求項6】 前記移動無線通信端末からの優先接続要
    求を受ける優先接続要求受付手段を備え、 かつ前記回線接続可否判定手段は、前記優先接続要求受
    付手段により前記優先接続要求が受けられていない場合
    には、前記優先接続可否判定手段の判定結果に拘わらず
    に回線接続の可否を判定することを特徴とする請求項5
    に記載の移動通信交換局。
  7. 【請求項7】 それぞれ所定の無線ゾーンを形成する複
    数の無線基地局を分散配置してなり、各無線ゾーン内に
    在圏した移動無線通信端末に対して前記無線基地局を介
    して回線接続することで前記移動無線通信端末による通
    信を可能とする移動通信システムであり、 前記移動無線通信端末から回線接続要求がなされたこと
    に応じて、その回線接続要求を行った要求元端末が在圏
    している無線ゾーンにおける空き回線量を判定する空き
    回線量判定手段と、 前記要求元端末が在圏している無線ゾーンがその要求元
    端末に対して設定された発信優先ゾーンであるか否かに
    基づいて優先接続の可否を判定する優先接続可否判定手
    段と、 前記移動無線通信端末からの優先接続要求を受ける優先
    接続要求受付手段と、 前記空き回線量判定手段により判定された空き回線量が
    所定量以上であるとき、あるいは前記空き回線量判定手
    段により判定された空き回線量が所定量以下であって
    も、空き回線があり、かつ前記優先接続可否判定手段に
    より優先接続が可能であると判定されたときには回線接
    続が可能であると判定し、また前記空き回線量判定手段
    により前記回線接続要求で要求された回線接続に用いる
    べき空き回線がないと判定されているとき、あるいは前
    記空き回線量判定手段により判定された空き回線量が所
    定量以下で、かつ前記優先接続可否判定手段により優先
    接続が不可能であると判定されたときには回線接続が不
    可能であると判定するもので、かつ前記優先接続要求受
    付手段により前記優先接続要求が受けられていない場合
    には、前記優先接続可否判定手段の判定結果に拘わらず
    に回線接続の可否を判定する回線接続可否判定手段と、 この回線接続可否判定手段により回線接続が可能である
    と判定された場合には前記回線接続要求に応じた回線接
    続を行い、また前記回線接続可否判定手段により回線接
    続が不可能であると判定された場合には前記回線接続要
    求を拒否する回線接続手段とを備えた移動通信システム
    にて用いられる移動無線通信端末において、 前記回線接続要求時に所定の優先接続要求を行う優先接
    続要求手段を備えたことを特徴とする移動無線通信端
    末。
  8. 【請求項8】 前記優先接続要求を行うか否かの指定を
    受け付ける優先接続要否受付手段を備え、 かつ前記優先接続要求手段は、前記優先接続要否受付手
    段により優先接続要求を行う旨の指定が受け付けられて
    いる場合に前記優先接続要求を行うことを特徴とする請
    求項7に記載の移動無線通信端末。
JP5384599A 1999-03-02 1999-03-02 移動通信システムと、その移動通信システムで用いられる移動通信交換局および移動無線通信端末 Pending JP2000253458A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009182884A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Toshiba Corp 無線機器、受信機器及び無線通信システム
US9185685B2 (en) 2004-04-30 2015-11-10 Interdigital Technology Corporation Method and apparatus for minimizing redundant enhanced uplink allocation requests and fault-isolating enhanced uplink transmission failures
CN115278645A (zh) * 2022-06-23 2022-11-01 中国电信股份有限公司 终端接入控制方法、装置、网络侧设备以及存储介质

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