JPH10282758A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10282758A
JPH10282758A JP9103888A JP10388897A JPH10282758A JP H10282758 A JPH10282758 A JP H10282758A JP 9103888 A JP9103888 A JP 9103888A JP 10388897 A JP10388897 A JP 10388897A JP H10282758 A JPH10282758 A JP H10282758A
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JP
Japan
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developing
toner
image
bias
bias voltage
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JP9103888A
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English (en)
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Kazuhiro Funatani
和弘 船谷
Masuaki Saito
益朗 斎藤
Motoi Kato
基 加藤
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シート裏に汚れを発生させることのない高品質
の多色画像形成装置を提供すること。 【解決手段】被現像動作時に、トナーの飛翔を防止する
ため、現像器にバイアス電圧を印加し、且つ磁性トナー
か或は非磁性トナーかによってその電圧を制御した。具
体的には磁性トナーについて−525V、非磁性トナー
について−425V印加した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電潜像像担持体
上に複数色の現像剤を有する現像装置を使用して多色画
像が形成可能な画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からこの種の画像形成装置に用いら
れる現像剤としては、非磁性トナーであるイエロートナ
ー、マゼンタトナー、シアントナー、及び磁性トナーで
ある黒トナーが一般的である。
【0003】また、本出願人は、これらのトナー現像剤
によって感光体に形成された潜像を顕像化する方法とし
て、いわゆるジャンピング現像法を一般的に用いてい
る。
【0004】ジャンピング現像法とは、トナーの塗布さ
れた現像シリンダに対し、現像バイアスを加えること
で、感光ドラムとの間に電界を形成し、その電界の力に
よってトナーを現像シリンダからジャンプさせ、ドラム
表面に付着される方法である。
【0005】ここで、現像バイアスとは、AC電圧にD
C電圧(DCバイアス)を加えたもので以下の役割があ
る。
【0006】潜像が明部の場合の現像バイアス、つまり
現像シリンダ表面電位の変化、及び、トナーの動きにつ
いて図8に示す。
【0007】図8(b)は、ドラム表面電位よりも現像
バイアスが低い時(図8(a)での右下がりの斜線部
分)のトナーの動きを示しており、現像シリンダ上のト
ナーは、ドラム表面電位と現像シリンダの電位の電位差
がもたらす電界の力によりドラムへジャンプする。
【0008】図8(c)は、ドラム表面電位よりも現像
バイアスが高い時(図8(a)での左下がりの斜線部
分)のトナーの動きを示しており、ドラム表面電位と現
像シリンダの電位の電位差がもたらす弱い電界の力は現
像シリンダにトナーを引きつける力として働く。これに
より、ドラムに付着し過ぎたトナーをとりコントラスト
を改善させる。
【0009】次に、潜像が暗部の場合の現像シリンダ表
面電圧の変化、及び、現像剤の動きについて図9に示
す。
【0010】図9(b)はドラム表面電位よりも現像バ
イアスが低い時(図9(a)での右下がりの車線部分)
のトナーの動きを示しており、ドラム表面電位と現像シ
リンダの電位の電位差は小さく、現像シリンダ上のトナ
ーは少ししかドラムへジャンプしない。
【0011】図9(c)はドラム表面電位よりも現像バ
イアスが高い時(図9(a)での左下がりの斜線部分)
のトナーの動きを示しており、ドラム表面電位と現像シ
リンダの電位の電位差がもたらす電界の力はトナーを現
像シリンダに引きつける力として働く。このため、ドラ
ム表面の暗部に付着した余分なトナーを現像シリンダに
引きつけることにより、かぶりを防止する。
【0012】以上は現像動作時でのトナーの動きである
が、非現像動作時においても上記現像バイアス(DCバ
イアス)の値が影響することがある。
【0013】現像動作時には、トナーによって感光体の
潜像を顕像化し、中間転写体を介してシートに転写する
ために、現像シリンダ、感光体、中間転写体及び転写ロ
ーラは回転するが、このような現像動作の前後にも、レ
ーザ光量の制御や、ローラのクリーニング等の為に、そ
れらの回転体を回転させる。そのような動作を非現像動
作と呼ぶ。
【0014】非現像動作時にも、感光体にはトナーと同
極性の電圧が印加されており、今、負帯電トナーを用い
ているとすると、理想的には、被現像動作時に、大きな
負の電圧が印加されている感光ドラムに対しトナーが飛
翔することはなく、現像されることはない。しかし、実
際には、トナー同士の摩擦帯電等により、正極性のトナ
ー(以後、反転トナーと呼ぶ)や、ほとんど電荷を持た
ないトナーが存在している。
【0015】非現像動作時に、これらの反転トナーが、
現像シリンダと低電圧に保たれている感光ドラムとの電
位コントラストによって、飛翔するのを防ぐために、非
現像動作時にも、現像シリンダの現像スリーブ上に、高
圧電源からDCバイアスのみを印加する。
【0016】つまり、この反転トナーが感光ドラムに飛
翔しない程度に、現像シリンダの電圧を感光ドラムの電
圧に近づける方法が取られており、従来では、非現像動
作中は、現像シリンダに対し、磁性トナー、非磁性トナ
ーともに同じ、一定の値のDCバイアスを印加してい
た。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来技術では非現像動作中において磁性トナーを用
いる現像器と非磁性トナーを用いる現像器に同じ値のD
Cバイアスを印加していた為に磁性トナー、非磁性トナ
ーのそれぞれについて最適なカブリとりを行うことがで
きなかった。
【0018】すなわち、磁性トナーを用いる場合の非現
像動作時と非磁性トナーを用いる場合の非現像動作時と
で、現像シリンダの電圧を同じように感光ドラムの電圧
に近づけていた(具体的には現像シリンダが−525
V、感光ドラムが−600V)が、この条件では、非磁
性トナー(負極性のトナーと思われる)が何らかの原因
で感光ドラムに飛翔してしまっていた。
【0019】これは、現像シリンダの構造に起因するも
ので、磁性トナー用の現像シリンダにはマグネットが内
蔵され、磁性トナーに対し常に吸引力を及ぼしているた
め、トナーは比較的感光ドラムに飛翔しにくいが、非磁
性トナー用の現像シリンダにはそのような吸引力はない
ため、同じ現像電圧でもトナーは感光ドラムに飛翔して
しまうと考えられる。
【0020】そして感光ドラムに飛翔した非磁性トナー
は、非現像動作時に、中間転写体等を介して、転写材に
対しその裏面から転写バイアスを印加する最終転写体に
まで運ばれ、その最終転写体を汚し、画像現像時に、転
写材の裏面を汚す原因となっていた。
【0021】また、非現像動作中に行なうレーザ光量の
制御は、レーザAPCと呼ばれる方法によって行なう
が、この時にも問題が起こる。
【0022】レーザAPCは、簡単に言えば、非現像動
作時に、現像時と同様にレーザLDを発光させ、その光
の一部をセンサで読み取り、フィードバックをかけるこ
とで適正なレーザ光量に制御するものである。その際、
発光によって感光体上にトナーの極性と逆極性のレーザ
APC跡と呼ばれる静電潜像が形成される。非現像動作
時に、この潜像に対し、トナーが飛翔してしまい、その
潜像を顕像化してしまう。
【0023】このレーザAPC跡が顕像化したトナー画
像は、中間転写体に転写されるが、紙の搬送はされてい
ないため、最終転写体に対し、単なる汚れとして付着す
る。そして、現像動作時に送られてきた紙の裏面に転写
し、紙の裏汚れを引き起こしていた。
【0024】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたものであり、シート裏に汚れを発生させることの
ない高品質の多色画像形成装置を提供することを目的と
する。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、静電潜像を担持する像担持体と、
この像担持体上の潜像を顕像化する現像手段と、を有
し、この現像手段は、磁性トナーを用いた現像器と、非
磁性トナーを用いた現像器とを、少なくとも一つずつ備
え、この現像器にバイアス電圧を印加し、像担持体上の
電荷とコントラストを作ることによって、トナーを像担
持体に向かって飛翔させる画像形成装置において、 非
現像動作時にも、現像器にバイアス電圧を印加し、且
つ、磁性トナーか、或は非磁性トナーかによって、バイ
アス電圧の値を制御し、非現像動作時の、トナーの飛翔
を防止することを特徴とする。
【0026】また、非現像動作時のバイアス電圧は、像
担持体表面と、電位差を少なくするための電圧であるこ
とを特徴とする。
【0027】一方、非現像動作時のバイアス電圧の制御
は、磁性トナーの現像器に印加するバイアス電圧より
も、非磁性トナーの現像器に印加するバイアス電圧の方
を、像担持体の表面電位とのコントラストが大きくなる
ような制御であることを特徴とする。
【0028】非現像動作時のバイアス電圧は、像担持体
の表面電位の変化に合わせて、変化させ、非現像動作時
の、トナーの飛翔を防止することを特徴とする。
【0029】像担持体は、像露光によって、静電潜像を
形成する感光体であって、像担持体の表面電位の変化
は、感光体に対する露光の光量制御手段によって、もた
らされた変化であることを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ないかぎりは、この発明の範囲をそれらのみに限定する
趣旨のものではない。
【0031】(実施の形態1)図3〜5は本発明の第1
の実施の形態に係る画像形成装置および現像装置の拡大
図および非現像動作中の潜像電位と現像バイアスの関係
を示す図である。
【0032】図3は多色画像形成装置の断面図であり、
図示のように装置全体内には像担持体であるところの感
光ドラム101、ローラ帯電器3、さらに感光ドラムの
左側は、現像手段である複数個の現像器4a,4b,4
c,4dを回転可能の支持体9で担持し、支持体回転軸
を中心とする同一円筒上に各現像器の現像器用開口面を
設定するものである。また、現像装置4a,4b,4c
には非磁性トナーであるイエロートナー、マゼンタトナ
ー、シアントナー、4dには磁性トナーである黒トナー
がそれぞれ収容されている。
【0033】非磁性トナーを使用する現像器4a,4
b,4cを図4に示す。感光ドラム101に対向する開
口部103が設けられ、トナーを収容する現像室102
を備える。
【0034】現像室102にはトナーを担持しながら感
光ドラム101に向けて搬送する導電性の現像スリーブ
110が収容されている。現像スリーブ110は、その
外周面の一部が開口部 103から外部に突出するよう
に現像室102内に配置されている。現像スリーブ11
0は感光ドラム101と50〜500μmの間隙をおい
て保持され、現像スリーブ110に担持されているトナ
ーを感光ドラム101に向けて供給する為の現像領域が
形成されている。また、現像室、102には搬送手段1
11で搬送されたトナーを現像スリーブ110に供給す
る為の供給ローラ112が収容されている。
【0035】現像スリーブ110には、直流に交流を重
畳しているバイアス電圧である現像バイアスが、高圧電
源(不図示)から本体側の固定接点117を介して印加
される。
【0036】現像スリーブ110の上方には、現像スリ
ーブ110に担持されているトナーの層厚を規制するブ
レード113が配設されている。ブレード113は現像
室102に取り付けられている。現像スリーブ110の
下方には、現像室102の下部から外部へのトナー吹き
出しを防止する為の吹き出し防止シート108が設けら
れている。
【0037】現像時、搬送手段111はトナーを供給ロ
ーラ112に向けて搬送し、供給ローラは図中矢印Bが
示す方向に回転され、トナーは供給ローラ112で現像
スリーブ110に塗布される。現像スリーブ110は図
示矢印Aが示す方向に回転され、現像スリーブ110に
担持されているトナーは、ブレード113で所定の層厚
に規制された後に上記現像領域に送られる。現像領域に
おいては、現像バイアスによって電界が形成され、該電
界の力によってトナーは感光ドラム101上の潜像が形
成されている部位に向けて飛翔する。
【0038】次に、磁性トナーを使用する現像装置4d
を図5に示す。感光ドラム101に対向する開口部10
3が設けられ、トナーを収容する現像室102を備え
る。
【0039】現像室102にはトナーを担持しながら感
光ドラム101に向けて搬送する非磁性の現像スリーブ
115が収容されている。現像スリーブ115は、その
外周面の一部が開口部103から外部に突出するように
現像室102内に配置されている。現像スリーブ115
は、感光ドラム101と50〜500μmの間隙におい
て保持され、現像スリーブ110に担持されているトナ
ーを感光ドラム101に向けて供給する為の現像領域が
形成されている。現像スリーブ115内には磁性発生手
段であるマグネット116が固定されている。
【0040】現像スリーブ115には、直流に交流を重
畳している現像バイアスが不図示の高圧電源から本体側
の固定接点を介して印加される。また、この電源は、C
PUによって制御されている。
【0041】現像スリーブ115の上方には、現像スリ
ーブ115に担持されているトナーの層厚を規制するブ
レード113が配設されている。ブレード113は現像
室102に取り付けられている。現像スリーブ115の
下方には、現像室102の下部から外部へのトナー吹き
出しを防止する為の吹き出し防止シート108が設けら
れている。
【0042】現像時、現像スリーブ115は図中矢印C
が示す方向に回転され、現像スリーブ115に担持され
ているトナーは、ブレード113で所定の層厚に規制さ
れた後に上記現像領域に送られる。現像領域において
は、現像バイアスによって電界が形成され、該電界の力
によってトナーは感光ドラム101上の潜像が形成され
ている部位に向けて飛翔する。
【0043】図3の右辺には、感光ドラム101上の像
を、一色ないし四色分いったん担持する中間転写体6
と、中間転写体上の像を、転写材(不図示)上に転移さ
せる機能を有する2次転写ローラ7とが配置されてい
る。
【0044】以上の構成によって、感光ドラム101
は、不図示の駆動手段によって100mm/secの周
速度で図示矢印Dの方向に駆動される。また、感光ドラ
ム101は直径80mmのアルミシリンダーの外周面に
は有機感光体(OPC)からなる光導電体を塗布して構
成されるが、前述OPCは、A−Si,CdS,Se等
でもよい。
【0045】また、装置本体内の上方には、不図示のレ
ーザーダイオードユニット、高速モーターによって回転
駆動される回転多面鏡、レンズを含んだ光学ユニット、
および折り返しミラーから構成される露光装置5が配置
されている。
【0046】一方、感光ドラム101は、ローラ帯電器
3によって、略−600Vに均一に帯電される。
【0047】次に、前述レーザーダイオードに第1色目
のイエローの画像模様に従った信号が入力されると光路
Lを通って感光ドラム101に照射され、感光ドラム1
01は、光の照射された箇所は略−200Vとなる。さ
らに感光ドラム101が矢印方向に進むと現像装置4a
から順次4b,4c,4dによって可視化される。
【0048】次に転写行程を詳述する。
【0049】ここで、中間転写体6は感光ドラム101
と同じ周速度をもって回転駆動されている。感光ドラム
101上に形成担持された上記第1色のイエロートナー
画像は、感光ドラム101と中間転写体6のニップ部を
通過する過程で、中間転写体6に印加される1次転写バ
イアスにより形成される電界と圧力により、中間転写体
6の外周面に中間転写されていく。
【0050】以下、同様に第2色のマゼンタトナー画
像、第3色のシアントナー画像、第4色の黒トナー画像
が順次中間転写体上に重畳転写され、目的のカラー画像
に対応した合成カラートナー画像が形成される。
【0051】図3において、感光ドラム101から中間
転写体6への第1から第4色のトナー画像の順次重畳転
写のための1次転写バイアスは、トナーとは逆極性で不
図示のバイアス電源から印加される。
【0052】7は転写ローラで、中間転写体に対応し平
行に軸受させて下面部に接触させて配設してある。転写
ローラ7には不図示の2次転写バイアス源によって所望
の2次転写バイアスが印加されている。
【0053】中間転写体6上に重畳転写された合成カラ
ートナー画像の転写材への転写は、転写ローラ7が中間
転写体6に当接されるとともに、給紙カセット17から
給紙ユニット18を通過して、中間転写体6と転写ロー
ラ7との当接ニップに所定のタイミングで転写材が給送
され、同時に2次転写バイアスが不図示のバイアス電源
から印加される。この2次転写バイアスにより中間転写
体6から転写材へ合成カラートナー画像が転写される。
【0054】その後、転写材は、定着装置10によって
加熱、加圧され、溶融固着されたカラー画像が得られ、
中間転写体は、クリーナ8によって、その表面電位を除
去される。
【0055】次に、本発明の特徴部分について説明す
る。
【0056】図1は本実施の形態における潜像電位と現
像バイアスの関係を示す図である。
【0057】非現像動作時においては、理想的には、負
帯電トナーを用いている為に現像されることはないが、
実際には、トナー同士の摩擦帯電等により、正極性のも
の(以後、反転トナーと呼ぶ)や、ほとんど電荷を持た
ないトナーが存在している。
【0058】これらの反転トナーが図1中のVd=−6
00Vとの電位コントラストによって飛翔するのを防ぐ
ために、非現像動作時にも、現像スリーブ上に、直流の
バイアス電圧であるDCバイアスを印加し、感光体表面
電位との電位差を少なくしている。
【0059】しかし、磁性トナーと非磁性トナーの現像
特性の違いにより、この時の最適なDCバイアスの値は
異なっている。本発明者らの実験によれば、反転トナー
の飛翔を防ぐのに最適なDCバイアスの値は、磁性トナ
ーについてはVk=−525V、非磁性トナーについて
はVc=−425Vであった。そこで、非現像動作時に
現像スリーブに印加するDCバイアスをこの値とする。
【0060】上記のように現像バイアスを磁性トナーと
非磁性トナーとで異なった値に設定することにより、す
べての色について非現像動作中のトナーの飛翔を防ぐこ
とができ、紙裏に汚れのない多色画像を得ることができ
る。
【0061】(実施の形態2)図2は本発明の第2の実
施の形態に係る多色画像形成装置における潜像電位と現
像バイアスの関係を示す図である。装置の機械的構成に
ついては、第1の実施の形態に示したものと同一なの
で、図3〜図5を参照することとし、その説明は省略す
る。
【0062】図2のレーザAPCとはレーザビームプリ
ンタの感光体を照射するためのレーザの光量を制御する
方法であり、一般的に、多色画像現像時には各色、単色
画像形成時には各ページを現像する前の前回転時に行わ
れる。以下、このAPCについて概略を説明する。
【0063】図6は光量制御装置の概略図である。図7
はレーザの光強度特性を示す特性図であり、縦軸はレー
ザ強度(mw)、横軸は入力電流(mA)を示す。
【0064】光量の調整に際し、アンプ21から黒レベ
ルに相当する駆動電圧がレーザ駆動回路22に入力す
る。これにしたがって、レーザLDが発光し、その光を
一部を受光素子PD(PINフォトダイオードで構成さ
れる)で受ける。これをモニタ回路23で検知し、コン
トローラ24にて基準信号発生器25からの黒レベル時
の基準レベル信号と比較する。
【0065】この結果をレーザ駆動回路22に帰還する
ことによって黒レベルの発光量を調節できる。
【0066】次に白レベルの発光量は、レーザLDの発
光量がoffとなり制御困難なため、例えば薄いグレイ
(一例として64階調においての第4レベル)の信号に
相当する駆動電圧をレーザ駆動回路22に入力し、これ
を基準信号発生器25のグレイレベルの基準信号と比較
して最適光量とすることで白レベルの調整を行う。
【0067】なお、図7中に示したPminは、図6に
示した受光素子PDが検知できるレーザLDの最小出力
である。
【0068】このように、黒レベルと薄いグレイレベル
の2点を調整することによって自動的にレーザ駆動回路
22のゲインやオフセットを調整できる。なお、白/黒
いずれの駆動信号レベルを先に調整するかは回路構成に
よる。
【0069】また、黒レベルの調整を外部の画像調整手
段から出力される信号に基づいて基準信号発生器25が
基準信号を設定するように構成されている場合もある。
【0070】非現像動作中において、感光ドラムの電位
はVd=−600Vであるが、既に述べたレーザAPC
を実行した部分についてはV1=−200Vになってい
る。そのため、非現像動作中常に一定の、第1の実施の
形態で述べたDCバイアスを、現像スリーブに印加して
いると(図1)、感光ドラム表面の方が、現像スリーブ
よりも電位が高くなり、負に帯電したトナーが飛翔し、
このレーザAPCを実行した部分を現像してしまう。
【0071】そこで、このレーザAPCを実行した部分
を現像しないような範囲にDCバイアスを設定する必要
があり、同時に図2におけるV1に対して、反転トナー
が飛翔しないようにDCバイアスを設定する必要があ
る。また、第1の実施の形態で述べたのと同様の理由に
より、これらのDCバイアスをそれぞれのトナーについ
て異なった値に設定する。
【0072】本発明者らの実験によれば、最適なDCバ
イアスの値は、磁性トナーについてはVk′=−125
V、非磁性トナーについてはVc′=−25Vであっ
た。
【0073】また、DCバイアスの特徴として、立ち下
がりおよび立ち上がりに時間がかかるため、レーザAP
C実行部のDCバイアスが確実に上記の値になる為に
は、レーザAPC実行部およびその前後でDCバイアス
の値を変化させなければならない。
【0074】本実施の形態においては、感光ドラム上の
位置で、前後5mmずつの範囲とした。
【0075】上記のように現像バイアスをレーザAPC
に合わせて変化させることにより、レーザAPC跡によ
るシートの裏の汚れを防止することができる。
【0076】更に、磁性トナーと非磁性トナーとで異な
った値に設定することにより、すべての色について非現
像動作時のトナーの飛翔がなくなり、シートの裏に全く
汚れのない多色画像を得ることができる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、非現像動作時に現
像器に印加するバイアス電圧を現像剤によって異なる値
とし、また、露光光量制御時に現像器に印加するDCバ
イアスを変化させることによって、非現像動作時のトナ
ーの飛翔を防ぐことができ、像担持体の汚れ、ひいては
転写材の裏の汚れを防止し、高品質の画像を形成する画
像形成装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施の形態に係る多色画
像形成装置における潜像電位と現像バイアスの関係を示
す図である。
【図2】図2は本発明の第2の実施の実施の形態に係る
多色画像形成装置における潜像電位と現像バイアスの関
係を示す図である。
【図3】図3は本発明の第1の実施の形態に係る多色画
像形成装置の機械的構成の概略図である。
【図4】図4は本発明の第1の実施の形態に係る多色画
像形成装置の非磁性トナー現像器の側断面図である。
【図5】図5は本発明の第1の実施の形態に係る多色画
像形成装置の磁性トナー現像器の側断面図である。
【図6】図6は本発明の第2の実施の形態に係る多色画
像形成装置の光量制御装置の概略図である。
【図7】図7は本発明の第2の実施の形態に係る多色画
像形成装置のレーザの光強度特性図である。
【図8】図8は従来からの現像手段の説明図である。
【図9】図9は従来からの現像手段の説明図である。
【符号の説明】
3 ローラ帯電器 4a,4b,4c 非磁性トナー用現像装置 4d 磁性トナー用現像装置 5 露光装置 6 中間転写体 7 転写ローラ 9 支持体 10 定着装置 21 アンプ 22 レーザ駆動回路 23 モニタ回路 24 コントローラ 25 基準信号発生器 101 感光ドラム 102 現像室 103 開口部 108 吹き出し防止シート 110,115 現像スリーブ 111 搬送手段 112 供給ローラ 113 ブレード 116 マグネット 117 固定器 Vd 感光ドラムの電位 Vl レーザAPC実行部の電位 Vk 磁性トナーについてのDCバイアス Vc 非磁性トナーについてのDCバイアス

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静電潜像を担持する像担持体と、 この像担持体上の潜像を顕像化する現像手段と、 を有し、 この現像手段は、磁性トナーを用いた現像器と、非磁性
    トナーを用いた現像器とを、少なくとも一つずつ備え、 この現像器にバイアス電圧を印加し、像担持体上の電荷
    とコントラストを作ることによって、トナーを像担持体
    に向かって飛翔させる画像形成装置において、 非現像動作時にも、現像器にバイアス電圧を印加し、且
    つ、磁性トナーか、或は非磁性トナーかによって、バイ
    アス電圧の値を制御し、非現像動作時の、トナーの飛翔
    を防止することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記非現像動作時のバイアス電圧は、像担
    持体表面と、電位差を少なくするための電圧であること
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記非現像動作時のバイアス電圧の制御
    は、磁性トナーの現像器に印加するバイアス電圧より
    も、非磁性トナーの現像器に印加するバイアス電圧の方
    を、前記像担持体の表面電位とのコントラストが大きく
    なるような制御であることを特徴とする請求項1または
    2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】前記非現像動作時のバイアス電圧は、前記
    像担持体の表面電位の変化に合わせて、変化させ、非現
    像動作時の、トナーの飛翔を防止することを特徴とする
    画像形成装置。
  5. 【請求項5】前記像担持体は、像露光によって、静電潜
    像を形成する感光体であって、 前記像担持体の表面電位の変化は、感光体に対する露光
    の光量制御手段によって、もたらされた変化であること
    を特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】前記光量制御手段は、レーザAPCであっ
    て、 レーザAPCを実行した部分およびその前後で、現像器
    に印加するバイアス電圧を、感光ドラムの、レーザAP
    Cを実行した部分の電位に対して最適な値に設定するこ
    とを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
JP9103888A 1997-04-07 1997-04-07 画像形成装置 Withdrawn JPH10282758A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6928254B2 (en) * 2002-07-24 2005-08-09 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus and method of forming multi-color images

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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