JPH10282745A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10282745A
JPH10282745A JP9106840A JP10684097A JPH10282745A JP H10282745 A JPH10282745 A JP H10282745A JP 9106840 A JP9106840 A JP 9106840A JP 10684097 A JP10684097 A JP 10684097A JP H10282745 A JPH10282745 A JP H10282745A
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JP
Japan
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sheet material
image forming
curling
sheet
unit
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JP9106840A
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Inventor
Akira Hiramatsu
明 平松
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート材に応じた適切な撓みを形成すること
により、厚いシート材においても転写ドラムに安定して
貼着させ、良好な画像品位を維持することの可能な画像
形成装置を提供する。 【解決手段】 レジ前搬送部50A(シート材搬送経
路)を搬送されるシート材に当接して搬送方向の撓みを
形成するカール付手段46を備えた画像形成装置におい
て、シート材の搬送方向に区分される複数領域(例えば
前端又は後端)に応じ、シート材の搬送速度を変更する
ことによりカール付手段46により形成される撓み量を
変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシート材搬送経路を
搬送されるシート材に撓みを形成するカール付手段を備
えた画像形成装置に関し、詳しくは形成される撓み量を
シート材の搬送方向に区分される複数領域に応じて変更
可能とする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子写真方式を利用する画像
形成装置において、以下の様な構成のものが知られてい
る。
【0003】図4にその一例を示す。装置は大きく分け
て、画像入力部90Rと画像出力部90Pとから成る。
そのうち画像入力部90Rは、記録するための画像情報
を入力し、各種処理を施した後に画像出力部へその画像
信号を送るための装置である。
【0004】また画像出力部90Pは、上記信号に応じ
て記録画像を形成するための画像形成部91、シート材
P(被記録紙)を積載してそれを1枚ずつ送り出すため
の複数の給紙ユニット92A,92B,92C、給紙ユ
ニットから送り出されたシート材をレジストローラ96
まで搬送するためのレジ前搬送部97、レジストローラ
96から送り出されたシート材を保持しながら画像形成
部まで搬送し画像をシート材上に転写するための転写ド
ラム93、シート材上に記録された画像を定着するため
の定着ユニット94及びこれら装置内の全動作を制御す
るための制御ユニット95とから構成される。
【0005】次に、記録動作を順を追って詳細に説明す
る。装置動作が開始されると、まずいずれかの給紙ユニ
ットからシート材が1枚給紙され、その後レジ前搬送部
97によりレジストローラ96まで送られる。この時レ
ジストローラ96は停止していて、シート材先端がこの
レジストローラ96に突き当たった後わずかな時間だけ
レジ前搬送部97は搬送を継続する。そしてシート材が
所定のループ(以下、これをレジ前ループと呼ぶ)を形
成した後レジ前搬送部97は停止する。
【0006】その後、画像記録開始信号に同期してレジ
ストローラ96(及びレジ前搬送部97)は回転し、シ
ート材を転写ドラム93上へ送り出す(この動作によっ
てシート材上の所定の位置に画像を形成することができ
る)。シート材は転写ドラム93上に保持されながら画
像転写領域まで搬送され、画像形成部によって形成され
る画像がその表面に転写記録される。
【0007】ここで転写ドラム93上への保持方法は、
薄い誘電フィルムなどからなる搬送媒体上への静電吸着
やエア吸引など、いくつかの方法が考えられる。シート
材上への記録がなされると転写ドラム93はシート材を
定着ユニット94近傍まで搬送し、紙先端を分離しなが
ら上記定着ユニット94まで送り込む。そこで熱及び/
あるいは圧力が加えられてシート材上にトナー画像が定
着され、その後シート材は排紙部を経て機外に排出され
る。
【0008】さて、上記のような転写ドラム93にシー
ト材を巻き付けてその表面に画像を転写するタイプの装
置の場合、転写ドラム93上に保持された紙にわずかな
浮きなどがあると画像濃度の変化や転写抜けなど転写画
像に悪影響を及ぼす場合がある。そこでこの問題を回避
するために、例えばレジ前搬送部97に紙をカールさせ
るためのカール付け機構98を設け、転写ドラム93に
沿い易くするように紙をならわせるなどの方法をとって
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来例
においては以下に述べるような問題が発生する。
【0010】レジ前搬送部97のカール付け機構98に
て、すべて一律にカール付けされるため、厚さ、あるい
は剛度が異なるシート材すべてに、転写ドラム93に沿
いやすい量のカール付けを行うことは、困難である。カ
ール付け量が少い場合では、シート材(特に厚紙の場
合)が転写ドラムに沿った時、シート材の先端もしくは
後端が転写ドラム93から浮きやすくなり、そこで、画
像ぬけあるいは転写ドラム93の表面からシート材がは
がれてしまうといった問題を発生する。
【0011】また、厚いシート材に対応したカール付量
を設定し、必要以上に紙にカール付けを行うことは、カ
ール付け機構に多大な性能を要求することにもなり、装
置の大型化をまねき、駆動効率も良くない。一方では、
画像形成装置の用途拡大により、記録材として厚紙等を
使用する要求も高く、上記問題は大きな制約となってい
た。
【0012】本発明は、上記従来例の問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、シート
材に応じた適切な撓みを形成することにより、厚いシー
ト材においても転写ドラムに安定して貼着させ、良好な
画像品位を維持することの可能な画像形成装置を提供す
ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、シート材搬送経路と、シート材に
画像を形成する画像形成手段と、前記シート材搬送経路
を搬送されるシート材に当接して搬送方向の撓みを形成
するカール付手段と、を備えた画像形成装置において、
シート材の搬送方向に区分される複数領域に応じ、前記
カール付手段により形成される撓み量を変更可能とする
撓み量変更手段を備えることを特徴とする。
【0014】前記撓み量変更手段は、前記カール付手段
を通過するシート材の速度を、前記搬送方向に区分され
るシート材の複数領域に応じて変更する搬送制御手段を
備えることを特徴とする。
【0015】前記搬送制御手段は、搬送方向に区分され
るシート材の所定領域が前記カール付手段を通過する場
合に、シート材の搬送を一旦停止させることも好まし
い。
【0016】前記撓み量変更手段は、シート材との当接
力を変更可能とした当接部材と、前記搬送方向に区分さ
れるシート材の複数領域に応じて、前記当接部材の当接
力を変更する当接力制御手段と、を備えることも好適で
ある。
【0017】前記撓み量変更手段は、シート材の搬送方
向先端部または後端部の少なくとも一方の領域において
撓み量を増加させることを特徴とする。
【0018】前記画像形成手段は、シート材を巻つける
転写ドラムを備え、前記カール付手段は該転写ドラムの
シート材搬送経路の上流側に配置されていることを特徴
とする。
【0019】
【発明の実施の形態】 (実施の形態1)以下に本発明を適用した第1の実施の
形態を図1に基づいて説明する。図1の画像形成装置に
おいては、上部にデジタルカラー画像リーダ部、下部に
同プリンタ部を有している。
【0020】リーダ部において、原稿30を原稿台ガラ
ス31上に載せ、露光ランプ32により露光走査する。
そしてそれによる原稿30からの反射光像をレンズ33
によりフルカラーセンサ34に集光させ、カラー色分解
画像信号を得る。この信号は(不図示の)増幅回路を経
て(不図示の)、ビデオ処理ユニットにおいて各種処理
を施された後、プリンタ部に送出される。
【0021】プリンタ部は以下に述べるような構成にな
っている。像担持体としての感光ドラム1がその中心で
軸支され、矢印方向に回転駆動される。感光ドラム1の
外周面に対向してその回転方向に向かい、前露光ランプ
11、一次帯電器2、レーザなどによる露光光学系3、
電位センサ12、現像装置4、ドラム上の光量を検知す
る光量検知手段13、転写ドラム5、クリーニング装置
6が順に配置されている。
【0022】前露光ランプ11及び一次帯電器2におい
て感光ドラム11の表面に均一な帯電量の電荷を与え
る。次いで露光光学系3により、記録画像信号に応じて
変調された例えばレーザビームなどの光線(E)をポリ
ゴンミラー3A、レンズ3B、ミラー3Cなどを介して
感光ドラム1上に露光させることによって、そこに静電
潜像を形成する。
【0023】さらに、現像装置4(本装置においてはイ
エロー、シアン、マゼンタ、ブラックといった4色の現
像剤(以下、これをトナーと呼ぶ)をそれぞれ収納した
4個の現像装置4Y,4C,4M,4Bkを並設し、そ
れらが偏芯カム24Y,24C,24M,24Bkの動
作により、感光ドラムに対して択一的に近接するように
移動可能に構成されている)によって上記静電潜像を顕
像化する。
【0024】画像転写領域の下流側では、クリーニング
装置6によりシート材(被記録紙)へ転写されずに感光
ドラム1上に残されたトナーを掻き落としてドラム表面
の清掃を行う。以上に示したプロセスによりトナーによ
る画像形成が行われる。
【0025】本装置には3段のカセット給紙装置(上か
ら上段、中段、下段と呼ぶ)と1つの手差し給紙装置を
有している。このうち中段給紙について説明すると(上
段、下段はほぼ同様であり、説明を省略する)、給紙ユ
ニット40はシート材Pを収納するためのカセット4
1、カセット内からシート材を1枚ずつ送り出すための
ピックアップローラ42、ピックアップローラから送り
出されたシート材に転写搬送ユニット50まで搬送する
ための給紙ローラ43A,43B、搬送ローラ45A,
45B,45C及び紙ガイドなどから成る。手差し部
は、手差しトレイ41T、給紙ローラ42M(及び不図
示の分離パット)などから成る。
【0026】転写搬送ユニット50はレジ前搬送部50
Aと転写ドラム5に大別される。そのうちレジ前搬送部
50Aは図2に基づいて説明する。給紙ユニット40か
ら受け継いでシート材を案内するためのガイド48A,
48B,48C,48D,48E、そして搬送ローラ4
6A,46B,46C,47A,47B、さらに画像形
成部の画像形成タイミングに合わせてシート材を後述の
転写ドラム5へ送り出すためのレジストローラ対44、
及びその際にシート材を導く吸着ガイド48F,48G
などから成る。
【0027】ここで、搬送ローラ46A,46B,46
Cはカール付け機能を有する。ガイド48B,48Dは
シート材の進行方向を変えるためにR形状を成し、かつ
図に示すように矢印方向に揺動可能に支持されている
(以後、これらを可動ガイドと呼ぶ)。これは、レジス
トローラ対44でシート材先端を一旦停止させた時に生
じる紙Pのループ空間を確保するためである。
【0028】転写ドラム5の構成は、両端の環状部材を
連結部材によって連結したフレームにシート材保持シー
トフィルム(その材料としては例えば、PET:ポリエ
チレンテレフタレートやPVdP:ポリフッ化ビニリデ
ンなどが用いられる)を円筒状に巻き付けて転写ドラム
5を形成している。
【0029】レジストローラ対44から送られるシート
材が転写ドラム5に突入する位置に吸着ローラ5Gが転
写ドラム5に対して離接可能に支持され、また吸着ロー
ラ5Gのフィルムを挟んで逆側に吸着ローラ5Gの押し
付け力に対抗するためのバックアップ部材及び吸着用帯
電器5Cが配設されている。
【0030】感光ドラムと転写ドラムとが対向する画像
転写領域には、やはりフィルムの裏に転写用帯電器5B
が配置されている。その下流においてシート材を分離す
るための分離部材、具体的には除電用帯電器5H、分離
爪8A、フィルム押し上げコロ8Bなどが配設され、そ
れに続いてフィルム除電用帯電器5D,5Eがフィルム
を挟んで配置されている。
【0031】更にその下流側には、フィルムのシート材
保持面に付着したトナーや紙粉などをクリーニングする
ためのブラシローラ14及びコロナ放電器あるいはブラ
シ式除電器15、そして定着ユニットで使われるオイル
が両面記録時(後述)にシート材を通じてフィルム表面
に付くことがあり、それをクリーニングするためのオイ
ル除去ローラ16及びバックアップブラシ17が設けら
れている。
【0032】ここで転写ドラム部5は感光ドラムに対し
て離接可能に構成されており、通常動作時以外は離間し
ている。これはあまり長時間転写ドラムと感光ドラムと
を接触させないためであり、またジャム処理時にシート
材などが感光ドラムと接触して表面に損傷を与えること
がないようにするためである。
【0033】さらに本装置において、転写搬送ユニット
50はスライダ62A,62Bにより本体から手前側に
引き出し可能に構成される。これはジャム処理あるいは
メンテナンスをより確実、容易にするためである。
【0034】定着ユニット9は、内部にハロゲンヒータ
などの熱源を備えた定着ローラ9Aとその定着ローラ9
Aに加圧される加圧ローラ9B(このローラにも熱源を
備える場合もある)、及び上記ローラ対のニップ部へシ
ート材を導くための搬送ベルト9Cと入口ガイド9D、
また、上記ローラ対から排出されてきたシート材をさら
に装置外部に導き出すための排紙ローラ9Eなどから成
る。
【0035】ここで、本装置においてはシート材の両面
に自動的に画像を記録するための機構を有する。それに
ついて次に述べる。定着ユニット9のすぐ下流に搬送パ
ス切替ガイド19があり、それにより定着後、機外に排
出される紙パスと両面記録用の紙パスのいずれかが自動
的に選択されるようになっている。
【0036】両面記録用紙パスは、搬送縦パス20、反
転パス21A、反転ローラ21B、中間トレイ22など
から成り、反転パス21Aに一旦導かれたシート材が反
転ローラ21Bの逆転により、送り込まれた際の後端を
先頭にして送り込まれた方向と反対向きに退出され中間
トレイ22に収納される。その後再び中間トレイ22か
らピックアップローラ25、分離ローラ対26A,26
B等により給紙され、上述した画像形成行程によりシー
ト材のもう一方の面に画像が形成される。
【0037】ここで中間トレイ上部のガイド部23は、
収納されるシート材サイズに応じて複数のガイドが選択
的に上下動するようになっている。これにより、いかな
るサイズのシート材であっても中間トレイの先頭に揃え
て収納、積載することが可能である。
【0038】制御ユニットは、上記各ユニット内の機構
の動作を制御するための制御基板やモータードライブ基
板などから成る。
【0039】次に、装置の動作に即して説明を加える
(中段の給紙装置から給紙を行う場合を例にとって述べ
る)。
【0040】画像形成動作開始信号が発せられるとまず
カム71が半回転し、それに伴い転写ドラム5が揺動し
て動作位置まで移動し、感光ドラム1と同期して回転す
る。それと共にピックアップローラ42により、カセッ
ト41からシート材Pが1枚ずつ送り出される。
【0041】そして給紙ローラ43A,43B及び搬送
ローラ45B,45Cによってそのシート材が給紙ガイ
ドの間を案内されて搬送部50Aまで搬送される。搬送
部においては、シート材はまずカール付けローラ46
A,46B,46Cを通過する際に転写ドラムに巻き付
く方向に所定量のカール付けがなされる。
【0042】その後、搬送ローラ47及びガイド部材の
作用により搬送方向を変えながらレジストローラ対44
まで搬送される。その時レジストローラ44は停止して
おり、シート材先端はニップ部に突き当たる。
【0043】そしてそれから一定時間後に、上記搬送ロ
ーラの駆動を停止する。するとその間にシート材にルー
プが発生するが、それに必要なループ空間Rはガイド部
材としての可動ガイド48B,48Dの揺動により形成
される(シート材の腰で自動的に押し広げられる〔第2
図R部〕)。ここで本装置においては、レジ前ループ量
を7mmに設定している(この値はシート材先端がレジ
ストローラ対44に突き当たった後さらにシート材を送
り込む量を表す)。これはシート材が斜行してレジスト
部へ到達したときに、その補正を行うために必要とされ
る。
【0044】その後、画像形成部が画像の形成を開始す
るタイミングを基準にして一定時間後レジストローラ対
44及び上記搬送ローラは回転を始める。この回転時期
は、シート材と感光ドラム上のトナー画像とが画像転写
領域においてちょうど一致するようにそのタイミングが
設定されている。
【0045】シート材が転写ドラム5に突入、接触する
と、吸着用帯電器5Cからのコロナ放電及び吸着ローラ
5Gの作用によりシート材保持シートフィルム上に静電
吸着される(吸着ローラ5Gは、負荷軽減のために普段
は転写ドラム5から離間しており、シート材突入時のみ
転写ドラム5に圧接される)。
【0046】転写ドラム5は感光ドラム1に同期して回
転しており、シート材はその上に保持されたまま画像転
写領域まで搬送される。そこで、前述したプロセスによ
り感光ドラム1上に形成されたトナー画像が、転写用帯
電器5Bによってその表面に転写された後、シート材は
分離部まで搬送される。ここで1回で1色の画像が転写
されるので、単色画像の場合は後述の動作によりシート
材の分離が行われるが、多色画像を形成する場合は分離
動作がなされずに転写ドラム5上に保持されたまま1周
して再び転写領域まで搬送される。
【0047】そして前画像の上に次のトナー画像をさら
に転写し、この行程を必要回数繰り返す(ブラシローラ
14等は転写ドラム5表面に対して離接可能に支持され
ており、少なくとも上記多重転写行程においては離間し
ている。)。
【0048】上記の一連の工程が終了すると分離部にお
いて除電用帯電器5Hの作用によりシート材と保持シー
トフィルム間の吸着力が減じられ、その後に続く分離爪
8Aなどの動作によってシート材が転写ドラムから分離
する。
【0049】転写ドラム5から分離されたシート材は搬
送ベルト9Cによって定着ユニット9まで搬送され、入
口ガイド9D上を正確にそのニップ部まで案内される。
そして定着ローラ9Aの熱によってトナー画像がシート
材表面に定着される。その後、排紙ローラ9Eにより搬
送され、シート材は機外に排出される。最後に転写ドラ
ム5が感光ドラム1から離間し(退避位置)、装置が停
止する。
【0050】さて、本装置において、シート材搬送経路
としてのレジ前搬送部50Aに配置された搬送ローラ4
6Aとこの搬送ローラ46A対向して当接する搬送ロー
ラ46B,46Cを備えたカール付手段46による搬送
によりシート材に搬送方向の撓みを形成(以下カール付
と呼ぶ)しているが、このカール付手段の動作について
以下に詳細に説明する。
【0051】カール付手段46は、搬送ローラ46A,
46B,46Cの駆動を制御する搬送制御手段(不図示
ではあるが、先に説明した制御ユニットの一部に組み込
む構成を採用することができる)を備えており、給紙部
40より給紙されたシート材の先端部が搬送ローラ46
A,46B,46Cに挟持された状態で駆動を一旦停止
させ、シート材先端部のみ強いカール付けを行った後、
下流側の搬送ローラ47A,47Bにシート材を搬送す
る。すなわち、シート材の搬送速度を変更することで形
成されるカール付量が変わり、搬送制御手段が撓み量変
更手段として機能している。
【0052】搬送ローラ46A,46B,46Cでのシ
ート材の停止は、紙検知センサー49Aによりシート材
先端の検知後所定時間もしくは所定量のシート材搬送の
のち、シート材搬送を停止することにより実現される。
【0053】搬送ローラ46A,46B,46Cに対
し、上記シーケンスで、シート材を通過させることによ
り、カール付手段46にて停止したシート材先端部に、
曲率の小さなカール付けがなされ、転写ドラム5上での
シート材の先端の浮きを効果的に防止することが可能で
ある。
【0054】本実施の形態において、カール付け機構
は、搬送ローラ46A,46B,46Cを用いたカール
付手段46として説明したが、本構成に限定されるもの
ではなく、ローラの構成としてスポンジ、ゴム等の弾性
を有するローラや金属等の剛体によるローラ、あるいは
搬送経路自体の曲率を変化させたり、搬送経路に進入す
る当接部材によりシート材を撓ませるカール付け機構に
ついても同様に適用することができる。
【0055】また、シート材先端部のみではなく、シー
ト材後端部においても、同様なシーケンスでシート材の
搬送を行うことにより、シート材後端部でも曲率の小さ
なカール付けが可能で、後端浮きによる転写不良等を防
止することが可能である。
【0056】この後端カール付けシーケンスを行う場合
は、カール付け動作のため、シート材が一旦停止するこ
とによりレジストローラ対44のレジ能力が低下しない
ように、搬送ローラ46A,46B,46Cからレジス
トローラ対44までの距離を、シート材長さよりも、長
くとることが望ましい。
【0057】カール付けを行う位置はシート材の端部よ
り5〜15mm程度の位置で、停止時間については50
0ms以下程度であればスループットに大きな影響を及
ぼさず、十分なカール付け能力が得られることが実験的
に確認されている。
【0058】また、上記カール付けシーケンスは、全て
のシート材に対して行う必要はなく、転写ドラム5上で
浮きやすい、厚紙等のこしの強いシート材に対して行え
ば良い。そして、カール付け給紙シーケンスを行うか否
かは、手動設定によるシート材選択と連動、もしくは給
紙されたシート材の厚さや種類を検知する検知手段を備
え、その検知結果にもとづいて行うようにしても良い。
さらに、シート材の先端及び後端のみならず、シート材
の搬送方向に区分された所定領域に応じ、シート材に形
成する撓み量を変化させることも可能である。
【0059】(実施の形態2)第1の実施の形態におい
てはカール付手段46で、シート材を一旦停止すること
により、シート材へのカール付け量を制御していたが、
本実施の形態においては、シート材の搬送速度を変化さ
せることによりカール付け量の制御を行うものである。
【0060】給紙部40より給紙されたシート材は紙検
知センサー49Aによりシート材先端の検知後、搬送速
度を減速させ、搬送ローラ46A,46B,46Cに侵
入する。シート材先端が搬送ローラ46A,46B,4
6Cにかみこまれ、所定量シート材を搬送した後搬送速
度を増し、正規の搬送速度でシート材は搬送される。
【0061】搬送ローラ46A,46B,47Cに対
し、上記シーケンスでシート材を通過させることによ
り、シート材先端部に曲率の小さなカール付けがなさ
れ、転写ドラム5上でのシート材の先端浮きを効果的に
防止することが可能である。
【0062】本実施の形態においてもカール付け機構は
搬送ローラ46A,46B,46Cを用いたカール付手
段46について説明したが本構成に限定されるものでは
ない。
【0063】また、本実施の形態においても第1の実施
の形態と同様にシート材後端に対しても同様な効果を有
する。
【0064】本実施の形態において、後端カール付けシ
ーケンスを行う場合は、カール付け動作のため、シート
材の搬送速度が変化することにより吸着ローラ5Gでの
転写ドラム5へのシート材の吸着動作を防げないよう
に、搬送ローラ46A,46B,46Cから、吸着ロー
ラ5Gまでの距離をシート材長さより、長くとることが
望ましい。
【0065】カール付けを行う位置については、シート
材端部より5〜15mm程度までカール付け量を多く行
うことにより、十分なカール付けがなされる。
【0066】また第1の実施の形態と同様に全てのシー
ト材に対してカール付けの必要はなく、厚紙等シート材
の選択に応じて行えば良い。
【0067】(実施の形態3)第1及び第2の実施の形
態においては、カール付手段46で、シート材の搬送ス
ピードを変化させることにより、シート材へのカール付
け量を制御していたが、本実施の形態においては、カー
ル付手段のカール付け能力を変化させることにより、カ
ール付け量の制御を行うものである。
【0068】図3(a)において、カール付手段80
は、金属ローラ等の剛体よりなる搬送ローラ81Aと、
表層がスポンジ、発泡ゴム等より形成される弾性部81
Cを有する搬送ローラ81Bとにより構成される。搬送
ローラ81Bは加圧機構により図示矢印A1方向に往復
移動する。
【0069】図3(b)は搬送ローラ81Aが搬送ロー
ラ81Bから離れる図示上方向に移動した状態であり、
弾性部81Cの変形量はそれ程大きくなく、カール付能
力は低い状態である。
【0070】図3(c)は搬送ローラ81Bが図示下方
に移動し、搬送ローラ81Bの弾性部81Cが大きく変
形している状態である。弾性部81Cが搬送ローラ81
Bに当接し変形する量を侵入量とするとこの侵入量を変
化させることによりシート材へのカール付能力を変化さ
せることが可能である。具体的には、侵入量が多い程、
カール付能力は高い。
【0071】そして、給紙部40より給紙されたシート
材は、紙検知センサー49Aによりシート材先端の検知
後、所定量搬送されるまで、搬送ローラ81Bの侵入量
は多い状態(図3(c)の状態)で搬送される。その
後、侵入量を減少させ(図3(b)の状態)シート材は
搬送される。
【0072】この様な給紙シーケンスで、シート材を搬
送させることにより、シート材先端部に曲率の小さなカ
ール付けがなされ、転写ドラム5上でのシート材の先端
浮きを効果的に防止することが可能である。
【0073】また本実施の形態においては、シート材の
搬送速度を変化させずにカール付け量を変化させること
が可能であるため、カール付け給紙シーケンスにおいて
も、スループットの低下をまねくことはない。
【0074】本実施の形態においても、第1,第2の実
施の形態と同様に、シート材後端に対しても、同様な効
果を有する。
【0075】本実施の形態において、後端カール付けシ
ーケンスを行う場合はカール付け動作のため、搬送ロー
ラ81Bの侵入量が変化することにより、転写ドラム
5、感光ドラム1への負荷変動を防止する観点から、カ
ール付手段80から吸着ローラ5Gまでの距離をシート
材長さより長くとることが望ましい。
【0076】カール付けを行う位置については、シート
材端部より5〜15mm程度まで、カール付け量を多く
行うことにより、十分なカール付けがなされる。
【0077】また、第1,第2の実施の形態と同様に全
てのシート材に対してカール付けの必要はなく、厚紙等
シート材の選択に応じて行えば良い。さらに本実施の形
態においては、搬送ローラ81Bの侵入量を適宜に選択
することにより、カール付け量を自由に変化させること
が可能で、全てのシート材に対して、最適なカール量と
することが可能である。
【0078】
【発明の効果】上記のように説明された本発明にあって
は、シート材の搬送方向に区分される複数領域に応じて
異なる大きさの撓み(カール付け)を形成することが可
能となり、シート材に応じた適切な撓みを形成すること
ができる。
【0079】従って、先端部と後端部の撓み量を増加さ
せることで、厚いシート材等においても転写ドラムに安
定して貼着させ、良好な画像品位を維持することの可能
な画像形成装置が得られる。
【0080】カール付手段を通過するシート材の速度を
変更あるいは一旦停止させることで適切な撓みを形成す
ることにより、カール付手段の機械構成を変更すること
なく本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1の実施の形態の画像形成装置の断面
構成説明図。
【図2】図2は第1の実施の形態のカール付手段を配置
したレジ前搬送部の図。
【図3】図3は第2の実施の形態のカール付手段を配置
したレジ前搬送部の図。
【図4】図4は従来の画像形成装置の断面構成説明図。
【符号の説明】
1 感光ドラム 2 一次帯電器 3 露光光学系 4 現像装置 5 転写ドラム 6 クリーニング装置 8A 分離爪 9 定着ユニット 11 前露光ランプ 12 電位センサ 13 光量検知手段 30 原稿 31 原稿台ガラス 32 露光ランプ 33 レンズ 34 フルカラーセンサ 40 給紙ユニット 41 カセット 44 レジストローラ対 46 カール付手段 46A,46B,46C 搬送ローラ 50 転写搬送ユニット 50A レジ前搬送部(シート材搬送経路)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート材搬送経路と、シート材に画像を
    形成する画像形成手段と、前記シート材搬送経路を搬送
    されるシート材に当接して搬送方向の撓みを形成するカ
    ール付手段と、を備えた画像形成装置において、 シート材の搬送方向に区分される複数領域に応じ、前記
    カール付手段により形成される撓み量を変更可能とする
    撓み量変更手段を備えることを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 前記撓み量変更手段は、前記カール付手
    段を通過するシート材の速度を、前記搬送方向に区分さ
    れるシート材の複数領域に応じて変更する搬送制御手段
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記搬送制御手段は、搬送方向に区分さ
    れるシート材の所定領域が前記カール付手段を通過する
    場合に、シート材の搬送を一旦停止させることを特徴と
    する請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記撓み量変更手段は、シート材との当
    接力を変更可能とした当接部材と、 前記搬送方向に区分されるシート材の複数領域に応じ
    て、前記当接部材の当接力を変更する当接力制御手段
    と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形
    成装置。
  5. 【請求項5】 前記撓み量変更手段は、シート材の搬送
    方向先端部または後端部の少なくとも一方の領域におい
    て撓み量を増加させることを特徴とする請求項1乃至4
    のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記画像形成手段は、シート材を巻つけ
    る転写ドラムを備え、前記カール付手段は該転写ドラム
    のシート材搬送経路の上流側に配置されていることを特
    徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装
    置。
JP9106840A 1997-04-10 1997-04-10 画像形成装置 Withdrawn JPH10282745A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100440050C (zh) * 2005-01-24 2008-12-03 京瓷美达株式会社 图像形成装置的纸张输送控制装置

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