JPH10282709A - 電子写真用被記録材およびそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

電子写真用被記録材およびそれを用いた画像形成装置

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JPH10282709A
JPH10282709A JP9088510A JP8851097A JPH10282709A JP H10282709 A JPH10282709 A JP H10282709A JP 9088510 A JP9088510 A JP 9088510A JP 8851097 A JP8851097 A JP 8851097A JP H10282709 A JPH10282709 A JP H10282709A
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image
image forming
forming apparatus
current value
signal
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JP9088510A
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English (en)
Inventor
Yasuko Hayashi
靖子 林
Kazuo Yoshinaga
和夫 吉永
Yuichi Hashimoto
雄一 橋本
Shunichiro Nishida
俊一郎 西田
Naoto Fujimura
直人 藤村
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子写真感光体を用いた画像形成において、
現像に用いられるトナーの粒子径を小さくし、また現像
条件をより均質にして解像度、階調性の向上を図って
も、400線から600線、256階調のフルカラー画
像データ等の階調データの再現性、および文字等の2値
画像の高解像な再現は十分なものとならない。 【解決手段】 電子写真感光体の光導電層と保護層の膜
厚の和が15μm以下である画像形成装置において、画
像形成時に使用する被記録材であって、印加電圧50V
時の電流値が印加電圧10V時の電流値の5倍未満であ
り、かつ印加電圧5000V時の電流値の1/100以
下である電気特性を有する電子写真用被記録材、および
それを用いた画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式を用
いた複写機、プリンタ、ファクシミリ、などに広く用い
ることのできる電子写真用被記録材、およびそれを用い
た画像形成装置に関するものであり、さらに詳しくは、
電子写真用被記録材の搬送性に優れ、かつ転写時に潜像
の乱れがなく、従来よりも高解像な画像、特に写真等が
用いられる高階調性でフルカラーの画像を得ることが可
能な電子写真用被記録材、およびこれを用いた画像形成
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置の中で高速かつ低騒音プリ
ンタとして、電子写真方式を採用したレーザビームプリ
ンタがある。その代表的な記録形態は、文字、図形等の
画像を、電子写真感光体にレーザビームを当てるか当て
ないかで形成する2値記録である。そして、一般には文
字、図形等の記録は中間調を必要としないので、プリン
タの構造も簡便にできる。
【0003】ところが、このような2値記録方式であっ
ても、中間調を表現できるプリンタがある。このような
プリンタとしては、ディザ法、濃度パターン法等を採用
したものがよく知られている。しかし周知のごとく、デ
ィザ法、濃度パターン法等を採用したプリンタでは高解
像度が得られない。そこで近年、記録密度を低下させず
に高解像度で、各画素において中間調を形成する方式
(PWM方式)が提案されている。このPWM方式は、
画像信号によって、レーザビームを照射する時間を変調
することにより中間調画素形成を行うもので、この方式
によれば、高解像度かつ高階調性の画像を形成でき、し
たがって高解像度と高階調性を必要とするカラー画像形
成装置には特に適している。すなわちこの方式による
と、1画素毎にビームスポットにより形成されるドット
の面積階調を行うことができ、解像度を低下させること
なく中間調を表現できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのPWM方
式においても、さらに画素密度を上げていくと、露光ス
ポット径に対して画素が相対的に小さくなるために、露
光時間変調による階調を十分にとることができないとい
う問題点がある。
【0005】そこで階調性を保持したまま解像度を向上
させるためには、露光スポット径をより小さくする必要
がある。そのためには、たとえばレーザを用いた走査光
学系を使用する場合には、レーザ光の波長を短波長化す
ること、f−θレンズのNAを大きくすること、等が必
要となる。しかし、このような方法を用いると、高価な
レーザの使用やレンズ、スキャナの大型化、焦点深度の
低下を補償するために要求される機械精度の上昇等か
ら、装置の大型化やコスト上昇は避け難い。
【0006】また、LEDアレイや液晶シャッターアレ
イ等の固体スキャナにおいても、スキャナ自体の価格の
上昇、高い取り付け精度の確保、電気駆動回路のコスト
上昇は避け難い。
【0007】さらに、前述のように光スポットを微小化
していった場合でも、電子写真方式において良好な階調
再現性を得ることは困難であり、電気的な処理により階
調性を疑似的に再現しているにすぎなかった。
【0008】以上のような問題点が存在するにもかかわ
らず、近年、電子写真方式を用いた画像形成装置に要求
される解像度、階調性はますます上昇している。
【0009】このような状況に鑑みて、現像に用いられ
るトナーの粒子径を小さくして解像度、階調性を向上す
ることや現像条件をより均質にして改善することが試み
られている。
【0010】しかしながら、このような改善を行って
も、400線から600線、256階調のフルカラー画
像データ等の階調データの再現性、および文字等の2値
画像の高解像な再現は十分なものとは言えない。
【0011】このような状況に関して、特開平1−16
9454号公報、特開平1−172863号公報等に記
載されているような、低露光量において感度が小さく、
露光量が増大するにつれて感度が上昇するような特性を
有する電子写真感光体を用いれば、強度分布を有する照
射スポットの低露光量部分を除去し、あたかも、照射ス
ポット径を小さくしたことと同様の効果を得ることが可
能である。すなわち、このような電子写真感光体に対し
て、強度分布を有する照射スポットを走査するような画
像形成装置において、照射スポット径以下の高解像度を
安定に得ることが可能となった。しかしながら、このよ
うな電子写真感光体を用いた場合であっても、400d
piのPWMによる256階調再現を安定に行うことは
困難であった。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような状況におい
て、本発明者が鋭意検討を行った結果、光ビームを照射
して潜像を形成するところの画像形成装置において、電
子写真感光体の光導電層の膜厚(L)と記録される画像
の解像度(S)の比(S/L)を大きくする必要がある
ことが見出された。
【0013】このことは、(S/L)比が小さいと、フ
ォトキャリアの光導電層中での拡散により潜像がぼやけ
てしまい、良好な画像が得られないためと考えられる。
【0014】比(S/L)は4以上が望ましく、より望
ましくは5以上である。現在求められている解像度は4
00dpi以上、より望ましくは500dpi以上であ
り、用いられる光導電層の膜厚は10μm以下、より望
ましくは8μm以下で用いられる。このような薄い光導
電層を用いるためには、表面保護層が存在することが望
ましい。この表面保護層の厚みは、好ましくは1〜5μ
mで用いられる。1μm以下では保護効果が十分でな
く、5μm以上では表面電位が低下してしまうことから
好ましくない。したがって、光導電層と保護層の膜厚の
和は15μm以下が好ましい。
【0015】一方、上述のように光導電層の膜厚が薄く
なると、潜像の解像度は向上するが、単位面積あたりの
電気容量が増加し、電荷が多く蓄積されるため、トナー
の帯電量も増加させることとなる。その結果、転写時に
より大きい転写電流が必要となり、被記録材の抵抗が低
すぎる、すなわち印加電圧50V時の電流値が印加電圧
10V時の電流値の5倍以上である場合は、被記録材搬
送時に転写材担持部材との密着性が低下する上、トナー
への電荷注入により電子写真感光体上にトナーが再転写
したり、リークにより電子写真感光体上にピンホールが
生じ易くなる等の不都合を生じる。また、被記録材の抵
抗が高すぎる、すなわち印加電圧50V時の電流値が、
印加電圧5000V時の電流値の1/100より大きい
場合には、電子写真感光体と被記録材との間に剥離放電
が生じたり、多重転写時に、チャージアップによる画像
抜けが生じ易いという問題が起こる。そこで、潜像の高
解像度を維持したまま、搬送性・転写効率を向上させ、
かつ剥離放電等による電子写真感光体上のピンホール等
を防ぐために、上述の電子写真感光体の好適条件に加
え、印加電圧50V時の電流値が印加電圧10V時の電
流値の5倍未満であり、かつ印加電圧5000V時の電
流値の1/100以下である電気特性である被記録材を
受像シートとして用いれば、上記電子写真感光体を用い
ても転写抜けのない、良好な画像を得ることが可能であ
ることを見出した。
【0016】すなわち、印加電圧50V時の電流値が印
加電圧10V時の電流値の5倍未満、特に好ましくは3
倍未満であり、かつ印加電圧5000V時の電流値の1
/100以下、特に好ましくは1/150以下である場
合には、被記録材の搬送性を向上させつつ電子写真感光
体上・画像上に欠陥を発生することなく、良好な画像を
得ることができる。
【0017】加えて、上述の電子写真感光体の最適な膜
厚の範囲において、電子写真感光体の光導電層の膜厚と
照射スポット面積の積と階調再現性の間に一定の関係が
あることを見出し、スポット面積と電子写真感光体の光
導電層の膜厚の積が20000μm3 以下とすることで
400dpi、256階調を実現する、きわめて優れた
画像品質を得ることが可能となる。
【0018】すなわち、光ビームのスポット面積と電子
写真感光体の光導電層の膜厚の積を20000μm3
下とすることにより、前記のキャリアの拡散を生じるこ
となくより高画質な画像形成が可能となることを見出し
たのである。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の電子写真用被記録材に
は、たとえばポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビ
ニリデン等の一般の樹脂、またはパルプ紙等に導電性微
粒子を分散させたフィルムおよび上記樹脂をコートした
もの、あるいは樹脂単体および樹脂混合系でも前述の特
定の電気抵抗特性を示す樹脂フィルムであれば用いるこ
とができる。
【0020】本発明の電子写真用被記録材の製造方法と
して、樹脂を貼り合わせる方法、支持体表面にコート層
をラミネートする方法、ダイコーティング、表面塗工処
理、または原料となる樹脂を導電性微粉末と混合・溶融
し、押し出し成形や射出成形により成形する方法等が挙
げられる。
【0021】本発明において用いられる導電性微粒子と
しては、アルミニウム、ニッケルなどの金属粉体および
金属短繊維、酸化アンチモン、酸化スズ等の導電性金属
酸化物、あるいはポリピロール、ポリアニリン、高分子
電界質などの高分子導電剤やカーボンファイバー、カー
ボンブラック、フィブリルカーボン、グラファイト粉体
等の表面を、上記の導電性物質で被覆した導電性粉体な
どが挙げられる。
【0022】上述した材料および製法により得られる電
子写真用被記録材は、低電界では電流を流さず、高電界
ではべき乗関数で電流を流す、いわゆるバリスター効果
を有するため、トナーを被記録材に転写する際、電子写
真感光体上へのトナーの再転写や剥離放電を生じない適
正な電界を保持しつつ、かつ搬送時の転写材担持部材と
の密着性をも満足する。また高電界域で電流が流れるた
め、多重転写時でもチャージアップをせず、良好な転写
効率を示す。
【0023】したがって、上記被記録材を用いれば、薄
膜電子写真感光体を用いた場合においても、転写電流お
よびトナーによる電子写真感光体の欠陥や汚染を生じる
ことなく、従来よりも高画質な画像を得ることができ
る。
【0024】電子写真用被記録材の抵抗制御の正確なメ
カニズムは明らかではないが、顔料の種類、密度の均一
性、導電性微粒子の種類および添加量が関係すると考え
られる。
【0025】図1に本発明の画像形成装置における光ビ
ームのスポット面積と電子写真感光体の膜厚との関係を
示す。光ビームのスポット面積は、ピーク強度の1/e
2 に減少するまでの部分で表わされる。用いられる光ビ
ームとしては、半導体レーザを用いた走査光学系、LE
Dや液晶シャッター等の固体スキャナ等があり、光強度
分布についても、ガウス分布、ローレンツ分布等がある
が、それぞれのピーク強度の1/e2 までの部分をスポ
ット面積とする。
【0026】光スポットは、一般的には図1に示すよう
に楕円形の形状を有しており、この光スポットが照射さ
れている部分における電子写真感光体の光導電層の体積
が本発明では重要である。
【0027】光ビームのスポット面積は、4000μm
2 以下で用いられる。4000μm 2 以上では、400
dpi、256階調の画像信号を与えた場合に、隣接画
素との重複による影響が大きくなり、階調再現性が不安
定となることから好ましくない。
【0028】本発明に適用される電子写真感光体を製造
する場合、基材としては、基材自体が導電性を有するも
の、たとえばアルミニウム、アルミニウム合金、銅、亜
鉛、ステンレス、クロム、チタン、ニッケル、マグネシ
ウム、インジウム、金、白金、銀、鉄等を用いることが
できる。その他に、アルミニウム、酸化インジウム、酸
化スズ、金、等を蒸着等によりプラスチック等の誘電体
基材に被膜形成し、導電層としたものや、導電性微粒子
をプラスチックや紙に混合したもの等を用いることがで
きる。
【0029】導電性基体と光導電層の中間に、注入阻止
機能と接着機能をもつ下引き層を設けることもできる。
下引き層としてはカゼイン、ポリビニルアルコール、ニ
トロセルロース、エチレン−アクリル酸コポリマー、ポ
リビニルブチラール、フェノール樹脂、ポリアミド、ポ
リウレタン、ゼラチン、等によって形成することができ
る。下引き層の膜厚は0.1μm〜10μm、好ましく
は0.3μm〜3μmが用いられる。
【0030】光導電層としては、電荷発生層と電荷輸送
層からなる機能分離タイプや、電荷発生と電荷輸送を同
一の層で行う単層タイプのものが用いられる。電荷発生
材料としては、たとえばセレン−テルル、ピリリウム系
染料、チオピリリウム系染料、フタロシアニン系顔料、
アントアントロン系顔料、ジベンズピレンキノン系顔
料、ピラントロン系顔料、トリスアゾ系顔料、ジスアゾ
系顔料、アゾ系顔料、インジゴ系顔料、キナクリドン系
顔料、シアニン系顔料等を用いることができる。
【0031】電荷輸送材料としては、たとえばポリ−N
−ビニルカルバゾール、ポリスチリルアントラセン等の
複素環や縮合多環芳香族を有する高分子化合物や、ピラ
ゾリン、イミダゾール、オキサゾール、オキサジアゾー
ル、トリアゾール、カルバゾール、等の複素環化合物、
トリフェニルメタン等のトリアリールアルカン誘導体、
トリフェニルアミン等のトリアリールアミン誘導体、フ
ェニレンジアミン誘導体、N−フェニルカルバゾール誘
導体、スチルベン誘導体、ヒドラゾン誘導体等の低分子
化合物を用いることができる。
【0032】上記の電荷発生材料や電荷輸送材料ととも
に、要に応じてバインダーポリマーが用いられる。バイ
ンダーポリマーの例としては、スチレン、酢酸ビニル、
塩化ビニル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステ
ル、フッ化ビニリデン、トリフルオロエチレン、等のビ
ニル化合物の重合体および共重合体、ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルアセタール、ポリカーボネート、ポリ
エステル、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサイド、
ポリウレタン、セルロース樹脂、フェノール樹脂、メラ
ミン樹脂、けい素樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。
【0033】光導電層には、前記化合物以外にも、機械
的特性の改良や耐久性向上のために添加剤を用いること
ができる。このような添加剤としては、酸化防止剤、紫
外線吸収剤、安定化剤、架橋剤、潤滑剤、導電性制御剤
等が用いられる。
【0034】図2に示した本発明の実施例を示す画像形
成装置について説明する。
【0035】まず、原稿台10上に原稿Gを複写すべき
面を下側にしてセットする。次にコピーボタン(不図
示)を押すことにより複写が開始される。原稿照射用ラ
ンプ、短焦点レンズアレイ、CCDセンサが一体のユニ
ット9が原稿を照射しながら走査することにより、その
照射走査光が、短焦点レンズアレイによって結像されて
CCDセンサに入射される。CCDセンサは受光部、転
送部、出力部より構成されている。CCD受光部におい
て光信号が電気信号に変換され、転送部でクロックパル
スに同期して順次出力部へ転送され、出力部において電
荷信号を電圧信号に変換し、増幅、低インピーダンス化
して出力する。このようにして得られたアナログ信号を
デジタル信号に変換し、さらに画像の特性に応じて解像
度、階調性を最適化するための画像処理を行った出力
は、デジタル信号に変換されてプリンタ部に送られる。
コンピュータ等から出力する場合には、解像度、階調再
現方法等を選択して望ましい画像が得られるように処理
し、変換後にプリンタ部に送られる。
【0036】プリンタ部においては、上記の画像信号を
受けて、以下のようにして静電潜像を形成する。感光ド
ラム1は、中心支軸を中心に所定の周速度で回転駆動さ
れ、その回転過程において、帯電器3により所定の電圧
の正極性または負極性の一様な帯電処理を受け、その一
様帯電面に、画像信号に対応してON,OFF発光され
る固体レーザ素子100からの光を、高速で回転する回
転多面鏡によって走査することにより、感光ドラム1面
には、原稿画像に対応した静電潜像が順次に形成されて
いく。図2に示す他の要素およびその動作については後
述する。
【0037】図3は、前記の画像形成装置において、レ
ーザ光を走査するレーザ走査部300の概略機構を示す
ものである。このレーザ走査部300によりレーザ光を
走査する場合には、まず入力された画像信号にもとづい
て発光信号発生器301により、固体レーザ素子302
から放射されたレーザ光は、コリメーターレンズ系30
3により概略平行な光束に変換され、さらに矢印b方向
に回転する回転多面鏡304により矢印b方向に走査さ
れるとともに、fθレンズ群305a,305b,30
5cにより感光ドラム等の被走査面306にスポット状
に結像される。このようなレーザ光Cの走査により、被
走査面306上には画像1走査分の露光分布が形成さ
れ、この被走査面306を前記走査方向に垂直に所定量
だけスクロールさせれば、この被走査面306上に画像
信号に応じた露光分布が得られる。
【0038】本実施例においては、レーザPWM方式
(パルス幅変調)を用いて、1画素の面積階調による多
値記録を行ったため、PWM方式について簡単に説明す
る。
【0039】図4は、パルス幅変調回路の1例を示す回
路ブロック図、図5は図4のパルス幅変調回路の動作を
示すタイミングチャートである。
【0040】図4において、401は8ビットのデジタ
ル画像信号をラッチするTTLラッチ回路、402はT
TL論理レベルをECL論理レベルに変換する高速レベ
ル変換器、403はECL論理レベルをアナログ信号に
変換する高速D/Aコンバータである。404はPWM
信号を発生するECLコンパレータ、405はECL論
理レベルをTTL論理レベルに変換するレベル変換器
で、その出力であるPWM信号がレーザドライバ回路5
00により駆動される発光素子501を発光させる。
【0041】406はクロック信号2fを発振するクロ
ック発振器、407はクロック信号2fに同期して略理
想的三角波信号を発生する三角波発生器、408はクロ
ック信号2fを1/2分周して画像クロック信号fを作
成している1/2分周器である。これによりクロック信
号2fは画像クロック信号fの2倍の周期を有している
こととなる。なお、回路を高速動作させるために、随所
にECL論理回路を配している。
【0042】このような構成からなる回路動作を、図5
のタイミングチャートを参照して説明する。信号(a)
はクロック信号2f、信号(b)は画像クロック信号f
を示しており、図示のごとく画像信号と関係つけてあ
る。また、三角波発生器407内部においても、三角波
信号のデューティ比を50%に保つために、クロック信
号2fをいったん1/2分周してから三角波信号(c)
を発生させている。さらに、この三角波信号(c)はE
CLレベルに変換されて三角波信号(d)になる。
【0043】一方、画像信号は、00h(白)〜FFh
(黒)まで256階調レベルで変化する。なお、記号
「h」は16進数表示を示している。そして画像信号
(e)は、いくつかの画像信号値について、それらをD
/A変換したECL電圧レベルを示している。たとえ
ば、第1画素は黒画素レベルのFFh、第2画素は中間
調レベルの80h、第3画素は中間調レベルの40h、
第4画素は中間調レベルの20hの各電圧を示してい
る。コンパレータ404は、三角波信号(d)と画像信
号(e)を比較することにより、形成すべき画素濃度に
応じたパルス幅T,t2,t3,t4,等のPWM信号
を発生する。そしてこのPWM信号は、0Vまたは5V
のTTLレベルに変換されてPWM信号(f)になり、
図4に示したレーザドライバ回路500に入力される。
このようにして得られたPWM信号値に対応して1画素
あたりの露光時間を変化させることにより、1画素で最
大256階調を得ることが可能となる。
【0044】本実施例では、PWM方式による階調制御
を用いたが、ディザ法等の面積階調法やレーザ光強度変
調を用いることも可能であり、さらに、それらを組み合
わせてもよい。
【0045】再び図2において、このようにして感光ド
ラム1の被走査面上に形成された静電潜像は、現像装置
4により現像され、形成されたトナー像は、転写帯電器
7によって転写材上に静電転写される。その後、転写材
は分離帯電器8によって静電分離されて定着器6へと搬
送され、熱定着されて画像が出力される。
【0046】一方、トナー像転写後の感光ドラム1の面
は、クリーナー5によって転写残りトナー等の付着汚染
物の除去を受け、さらに前露光ランプ2による前露光
後、帯電器3で帯電処理されて繰り返し画像形成に使用
される。
【0047】図6に、本発明の画像形成装置としてのカ
ラー複写装置の概略的側面図を示す。
【0048】図6において、201はイメージスキャナ
部であり、原稿を読み取り、デジタル信号処理を行う部
分である。また、202はプリンタ部であり、イメージ
スキャナ201に読み取られた原稿画像に対応した画像
を用紙にフルカラーでプリント出力する部分である。
【0049】イメージスキャナ部201において、20
0は鏡面厚板であり、原稿台ガラス(以下プラテン)2
03上の原稿204は、赤外カットフィルタ208を通
ったハロゲンランプ205の光で照射され、原稿からの
反射光はミラー206,207に導かれ、レンズ209
により3ラインセンサ(以下CCD)210上に像を結
び、フルカラー情報レッド(R)、グリーン(G)、ブ
ルー(B)成分として信号処理部211に送られる。な
お、205,206は速度vで、207は1/2vでラ
インセンサの電気的走査方向(以下、主走査方向)に対
して垂直方向(以下、副走査方向)に機械的に動くこと
により、原稿全面を走査する。
【0050】5102は標準白色板であり、ラインセン
サ210−2〜210−4のR,G,Bセンサの読み取
りデータの補正データを発生する。
【0051】信号処理部211では読み取られた信号を
電気的に処理し、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエ
ロー(Y)、ブラック(BK)の各成分に分解し、プリ
ンタ部202に送る。また、イメージスキャナ部201
における1回の原稿走査(スキャン)につき、M,C,
Y,BKの内、一つの成分がプリンタ202に送られ、
計4回の原稿走査により一回のプリントアウトが完成す
る。
【0052】イメージスキャナ部201より送られてく
るM,C,Y,BKの画像信号は、レーザドライバ21
2に送られる。レーザドライバ212は画像信号に応
じ、半導体レーザ213を変調駆動する。レーザ光はポ
リゴンミラー214、f−θレンズ215、ミラー21
6を介し、感光ドラム217上を走査する。
【0053】218は回転現像器であり、マゼンタ現像
器219、シアン現像器220、イエロー現像器22
1、ブラック現像器222、より構成され、4つの現像
器が交互に感光ドラムに接し、感光ドラム217上に形
成されたM,C,Y,BKの静電潜像を対応するトナー
で現像する。
【0054】223は転写ドラムで、用紙カセット22
4または225より給紙された用紙をこの転写ドラム2
23に巻き付け、感光ドラム217上に現像されたトナ
ー像を用紙に転写する。
【0055】このようにしてM,C,Y,BKの4色が
順次転写された後に、用紙は定着ユニット226を通過
して排紙される。
【0056】図7に、原稿照明用ハロゲンランプ205
とプラテンガラス203の間に配置された赤外カットフ
ィルタ208の分光特性を示す。これにより、図6に示
すハロゲンランプ205の分光特性の内、約700nm
以上の赤外光がカットされる。
【0057】図6において、原稿からの反射光は、ミラ
ー206,207を介し、レンズ209によりCCD2
10の各センサ上のフルカラー情報レッド(R)、グリ
ーン(G)、ブルー(B)成分読み取り用の各ラインセ
ンサに像を結ぶ。
【0058】前述のように、R,G,Bのラインセンサ
210−2〜210−4には前記700nmの励起光を
十分に減衰させる特性を合わせ持ったR,G,Bのフィ
ルタが付けられているため、フルカラー読み取りが行え
る。
【0059】図8は、イメージスキャナ部201(図
4)での画像信号の流れを示すブロック図である。CC
D210より出力された画像信号は、アナログ信号処理
部4001に入力され、アナログ信号処理部4001内
で8bitのデジタル画像信号に変換された後にシェー
ディング補正部4002に入力される。
【0060】4008はデコーダであり、主走査アドレ
スカウンタ419からの主走査アドレスをデコードし
て、シフトパルスやリセットパルス等のライン単位のC
CD駆動信号を生成する。
【0061】図9は、アナログ信号処理部4001の構
成を示すブロック図である。ここでは、R,G,Bの処
理回路が全て同一であるため、1色分の回路のみを示
す。CCD210から出力された画像信号は、サンプル
/ホールド部(S/H部)4101でアナログ信号の波
形を安定させるためにサンプル/ホールドされる。CP
U417は電圧コントロール回路4103を介して、画
像信号がA/D変換器4105のダイナミックレンジを
フルに活用できるように、可変増幅機4103およびク
ランプ回路4102を制御する。A/D変換器4105
はアナログ画像信号を8bitのデジタル画像信号に変
換する。4106は、サンプル/ホールド部4101の
出力をクランプするクランプ回路である。
【0062】8bitのデジタル画像信号は、シェーデ
ィング補正部4002において、公知のシェーディング
補正手段によってシェーディング補正が施される。
【0063】R,G,B信号に対するシェーディング補
正は、図6に示した標準白色板5102からの一ライン
分の読み取り信号をラインメモリにかき、その値を25
5にするための乗算係数を係数メモリに蓄え、乗算器に
よって係数メモリからの画素毎の乗算係数と読み取り信
号とがかけられる。
【0064】CCD210のラインセンサ210−2,
210−3,210−4は所定の距離を隔てて配置され
ているため、ラインディレイ素子801,802,80
5において、副走査方向の空間的ずれを補正する。具体
的には、B信号に対して副走査方向で先の原稿情報を読
むR,Gの各信号を副走査方向に遅延させてB信号に合
わせる。403,404,405はlog変換器で、ル
ックアップテーブルROMにより構成され、R,G,B
の輝度信号がC,M,Yの濃度信号に変換される。80
6は公知のマスキングおよびUCR回路であり、詳しい
説明は省略するが、入力された3原色信号により、出力
のためのY,M,C,BKの信号が各読み取り動作のた
びに順次所定のビット長、たとえば8bitで出力され
る。
【0065】図9において、アナログ信号処理部400
1では、A/D変換器4105のダイナミックレンジを
フルに活用できるように、R,G,B信号の場合は標準
白色板5102を読み取ったときの画像データにもとづ
き、可変増幅器4103の増幅率を調整し、CCD21
0に光が当たらない状態での画像データにもとづき、ク
ランプ回路4102の制御電圧を電圧コントロール回路
4103によって調整している。
【0066】図示しない操作部より調整モードをスター
トさせると、反射ミラー206を標準白色板5102の
下に移動させ可変増幅器4103にハロゲンランプ用の
規定のゲインを設定する(ステップ1)。CCD210
に光が当たらない状態での画像データをラインメモリ
(シェーディングRAM)4003に取り込み、取り込
んだ画像データをCPU417により演算し、1ライン
分の画像データの平均値が08Hに一番近づくように電
圧コントロール回路4103を制御し、クランプ回路4
102の基準電圧を調整し(ステップ2,3)、調整後
の制御値をCPU417に付随するRAM418に記憶
する(ステップ4)。
【0067】次にハロゲンランプ205を点灯し、標準
白色板5102を読み取ったときの画像データをライン
メモリ4003に取り込み、G信号のピーク値がD0H
〜F0Hの間の値となるように、光量制御部(不図示)
をCPU417より制御し、調整後の制御値を、CPU
417に付随するRAM418に記憶させる。次にハロ
ゲンランプ205を調整された光量で点灯させ、標準白
色板5102を読み取ったときの画像データを、R,
G,B各色に対応したラインメモリ4003に取り込
み、画像データのピーク値がR,G,B各色毎にE0H
〜F8Hの間の値となるように、電圧コントロール回路
4103を制御し、可変増幅器4103の増幅率をR,
G,B各色毎に調整し、ハロゲンランプ205使用時の
ゲインデータとして、CPU417に付随するRAM4
18に記憶させる。
【0068】以上の調整モードで求められた制御データ
は、電源投入時に各制御部に設定される。
【0069】図10に本発明の画像形成装置の他の例で
あるカラー複写機の構成図を示す。
【0070】図10において、201はイメージスキャ
ナ部であり、原稿を読み取り、デジタル信号処理を行う
部分である。また、202はプリンタ部であり、イメー
ジスキャナ201に読み取られた原稿画像に対応した画
像を用紙にフルカラーでプリント出力する部分である。
【0071】イメージスキャナ部201において、20
3aは原稿台厚板であり、原稿台ガラス(以下プラテ
ン)203上の原稿204を固定するために用いられ
る。原稿204は、ハロゲンランプ205の光で照射さ
れる。原稿204からの反射光はミラー206,207
に導かれ、レンズ209により3本のCCDラインセン
サで構成される4ラインセンサ(以下CCDという)2
10上に像を結ぶ。CCD210は原稿からの光情報を
色分解して、フルカラー情報のうちのレッド(R)、グ
リーン(G)、ブルー(B)成分として信号処理部21
1に送られる。なお、205,206は速度vで、20
7は1/2vでラインセンサの電気的走査方向(以下、
主走査方向)に対して垂直方向(以下、副走査方向)に
機械的に動くことにより、原稿全面を走査する。
【0072】5102は標準白色板であり、シェーディ
ング補正時に、ラインセンサ210−2〜210−4夫
々R,G,Bの成分のラインセンサに対応する読み取り
データの補正のためのデータを発生するために用いられ
る。
【0073】この標準白色板5102は、可視光から赤
外光に対してはほぼ均一の反射特性を示し、可視では白
色の色を有している。
【0074】この標準白色板5102を用いてR,G,
Bの可視ラインセンサ210−2〜210−4の出力デ
ータの補正に用いる。
【0075】信号処理部211では読み取られた信号を
電気的に処理し、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエ
ロー(Y)、ブラック(BK)の各成分に分解し、プリ
ンタ部202に送る。また、イメージスキャナ部201
における一回の原稿走査(スキャン)につき、M,C,
Y,BKの内、一つの成分が面順次にプリンタ202に
送られ、計4回の原稿走査により一回のカラー画像形成
が完成する。
【0076】イメージスキャナ部201より送られてく
るM,C,Y,BKの画像信号は、レーザドライバ21
2に送られる。レーザドライバ212は画像信号に応
じ、半導体レーザ213を変調駆動する。レーザ光はポ
リゴンミラー214、f−θレンズ215、ミラー21
6を介し、感光ドラム217上を走査する。
【0077】219〜222は現像器であり、マゼンタ
現像器219、シアン現像器220、イエロー現像器2
21、ブラック現像器222より構成され、4つの現像
器が交互に感光ドラムに接し、感光ドラム217上に形
成されたM,C,Y,BKの静電潜像を対応するトナー
で現像する。
【0078】223は転写ドラムで、用紙カセット22
4または225より給紙された用紙をこの転写ドラム2
23に巻き付け、感光ドラム217上に現像されたトナ
ー像を用紙に転写する。
【0079】このようにしてM,C,Y,BKの4色が
順次転写された後に、用紙は定着ユニット226を通過
して排紙される。
【0080】ハロゲンランプ205は可視情報読み取り
のために用いられる。
【0081】本発明における階調再現性は、400dp
iの解像度において光ビームの照射量を256階調分直
線的に変化させた場合に画像濃度が照射量に比例する部
分で定義される。図11に本発明における階調再現性の
測定の模式図を示す。
【0082】本発明の画像形成装置として、680n
m、35mWの半導体レーザを用いて電子写真感光体上
でのスポット径は副走査方向の1/e2 で400線相当
の63.5μm一定として、主走査方向の1/e2 スポ
ット径は25〜100μmで変化させて測定した。また
電子写真感光体の光導電層の膜厚を4〜25μmでそれ
ぞれの階調再現性を測定した。
【0083】スポット面積は1250μm2 、2000
μm2 、3000μm2 、5000μm2 で測定を行っ
たが、それぞれ、主走査方向のスポット径は25μm、
40μm、60μm、100μmである。電子写真感光
体の光導電層の膜厚は4μm、8μmのものを用いた。
【0084】
【実施例】以下に本発明の実施例について説明する。
【0085】(実施例1)ポリエチレンテレフタレート
樹脂に、酸化スズ微粒子(粒径約0.3μm)を7重量
%溶融分散し、破砕して直径5mm程度のペレットとし
た。このペレットを、270℃で押し出し成型し、鏡面
ロールを当接させて冷却することにより、膜厚100μ
mのシートとした。この樹脂シートの表面に、表面剤と
して筆記性顔料および白色剤を塗工し、本発明の被記録
材を得た。
【0086】なお、以後の被記録材の物性を全て表1
に、画像形成装置の条件を表2に示す。 上記被記録材
および本発明の画像形成装置を用いて画像評価を行っ
た。
【0087】光導電層の電荷発生層としてI型TiOP
cを用いた機能分離型電子写真感光体を負帯電で使用
し、負帯電トナーで反転現像を行った結果、ピンホール
・画像抜けのない高精細な画像が得られた。また搬送時
の転写材担持部材と被記録材との密着性も良好であっ
た。さらに、電子写真感光体表面にキズ等の欠陥は見ら
れなかった。
【0088】図12に評価結果を示す。
【0089】(実施例2)ポリ塩化ビニリデン樹脂に、
酸化アンチモン微粒子(粒径約0.3μm)を5重量%
溶融分散しペレット化した後、実施例1と同様にして、
厚さ10μの樹脂シートとした。このシートを、厚さ1
00μのパルプ紙の転写面にラミネート加工により貼り
合わせ、実施例1と同様の表面剤を塗工して本発明の被
記録材を得た。この被記録材を用いて実施例1と同様の
評価を行った結果、実施例1と同様に良好な結果を得
た。
【0090】(実施例3)ポリ塩化ビニリデン樹脂に、
ニッケル粉体(粒径約0.5μm)を6重量%溶融分散
しペレット化した後、ダイキャスト法により、支持体と
しての厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートシ
ート上にコート厚10μmとなるように溶融押し出して
成膜し、実施例1と同様の表面剤を塗工して、本発明の
被記録材を得た。この被記録材を用いて実施例1と同様
の評価を行った結果、実施例1と同様に良好な結果を得
た。
【0091】(比較例1)被記録材として、導電性微粒
子を含有していないポリエチレンテレフタレートフィル
ムを用い、実施例1と同様の評価を行った。その結果、
転写画像のベタ部に抜けが生じ、ドラム表面にピンホー
ルが生じた。
【0092】(比較例2)ポリエチレンテレフタレート
樹脂に、酸化スズ微粒子(粒径約0.3μm)を20重
量%溶融分散し、実施例1と同様にして被記録材を得
た。この被記録材を用いて実施例1と同様の評価を行っ
た結果、転写画像のベタ部に抜けが生じ、ドラム表面に
ピンホールが生じた。また転写材保持部材との密着性が
悪く、搬送性が低下した。
【0093】
【表1】
【0094】
【表2】
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、光導電層と保護層
の膜厚の和が15μm以下である電子写真感光体と、印
加電圧50V時の電流値が印加電圧10V時の電流値の
5倍未満であり、かつ印加電圧5000V時の電流値の
1/100以下である電気特性を有する被記録材、ある
いはこの被記録材と、光ビームのスポット面積と電子写
真感光体の光導電層の膜厚の積を20000μm2 以下
とした本発明の画像形成装置を用いることにより、40
0dpiといった高解像度において多重転写時の画像抜
けや電子写真感光体上のピンホールを生じることなく、
かつ被記録材の搬送性を損なうことなく、256階調の
優れた階調再現性を有する高画像品位の出力を得ること
が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ビームのスポット面積と電子写真感
光体の光導電層の積との関係を示す説明図である。
【図2】本発明の画像形成装置の一例の概略構成を示す
側面図である。
【図3】本発明のレーザ光走査部の概略構成を示す説明
図である。
【図4】本発明のレーザ光を制御するためのパルス幅変
調回路の回路ブロック図である。
【図5】本発明のレーザ光を制御するためのパルス幅変
調回路の動作を示すタイミングチャートである。
【図6】本発明の画像形成装置の一例であるカラー複写
機の概略構成を示す側面図である。
【図7】図6のカラー複写機における原稿照明ランプ直
後のフィルタの分光特性図である。
【図8】図6のカラー複写機における信号処理部の構成
を示すブロック図である。
【図9】図8のアナログ信号処理部における各信号のタ
イミングチャートである。
【図10】本発明の画像形成装置の他の例であるカラー
複写機の概略構成を示す側面図である。
【図11】階調再現性の測定方法における光照射量と画
像濃度の関係を示すグラフである。
【図12】本発明の効果を示す400dpiにおける階
調再現性の測定結果を示すチャートである。
【符号の説明】
G 原稿 1 感光ドラム 2 前露光ランプ 3 帯電器 4 現像装置 5 クリーナー 6 定着器 7 転写帯電器 8 分離帯電器 9 ユニット 10 原稿台 100 固体レーザ素子 200 鏡面厚板 201 イメージスキャナ部 202 プリンタ部 203 原稿台ガラス(プラテン) 204 原稿 205 ハロゲンランプ 206,207 ミラー 208 赤外カットフィルタ 209 レンズ 210 CCD 210−2〜210−4 ラインセンサ 211 信号処理部 212 レーザドライバ 213 半導体レーザ 214 ポリゴンミラー 215 f−θレンズ 216 ミラー 217 感光ドラム 218 回転現像器 219 マゼンタ現像器 220 シアン現像器 221 イエロー現像器 222 ブラック現像器 223 転写ドラム 224,225 用紙カセット 226 定着ユニット 300 レーザ走査部 302 固体レーザ素子 303 コリメーターレンズ系 305a,305b,305c fθレンズ群 306 被走査面 401 TTLラッチ回路 402 高速レベル変換器 403 高速D/Aコンバータ 404 ECLコンパレータ 405 レベル変換器 406 クロック発振器 407 三角波発生器 408 1/2分周器 500 レーザドライバ回路 501 発光素子 417 CPU 419 主走査アドレスカウンタ 4001 アナログ信号処理部 4002 シェーディング補正部 4008 デコーダ 4101 サンプル/ホールド部 4103 電圧コントロール回路 4105 A/D変換器 4106,4102 クランプ回路 5102 標準白色板 801,802,805 ラインディレイ素子 806 マスキングおよびUCR回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西田 俊一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 藤村 直人 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真感光体の光導電層と保護層の膜
    厚の和が15μm以下である画像形成装置において、画
    像形成時に使用する被記録材であって、印加電圧50V
    時の電流値が印加電圧10V時の電流値の5倍未満であ
    り、かつ印加電圧5000V時の電流値の1/100以
    下である電気特性を有することを特徴とする電子写真用
    被記録材。
  2. 【請求項2】 入力信号で変調された光ビームを電子写
    真感光体上に照射するとともに走査することによって潜
    像を形成し、その形成された潜像を現像して画像を得る
    画像形成装置において、記録される画像の解像度および
    階調性により前記電子写真感光体への光ビームの露光量
    を制御する手段、得られた潜像をトナーにより現像する
    手段、および該光ビームのスポット面積と電子写真感光
    体の光導電層の膜厚の積が20000μm3 以下である
    ように露光する手段を有し、かつ画像形成時に使用する
    被記録材の電気特性が、印加電圧5000V時の電流値
    の1/100以下であることを特徴とする画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記スポット面積が4000μm2 以下
    である請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記露光量を制御する手段が露光時間変
    調を含む請求項に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記光ビームがLEDアレイにより得ら
    れる請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記光ビームが半導体レーザにより得ら
    れる請求項2に記載の画像形成装置。
JP9088510A 1997-04-07 1997-04-07 電子写真用被記録材およびそれを用いた画像形成装置 Pending JPH10282709A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6323888B1 (en) 1999-08-20 2001-11-27 Sharp Kabushiki Kaisha Image forming apparatus

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US6323888B1 (en) 1999-08-20 2001-11-27 Sharp Kabushiki Kaisha Image forming apparatus

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